JP2019102342A - 電池モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】二次電池の温度情報を高い精度で検出し、かかる温度情報に基づいて充放電を適切に制御することができる電池モジュールを提供する。【解決手段】ここで開示される電池モジュールは、二次電池10と、二次電池10の温度情報を検出する温度検出手段20と、温度検出手段20によって検出された温度情報に基づいて二次電池10の充放電を制御する制御装置とを備えている。そして、この電池モジュールでは、温度検出手段20の温度センサ22と二次電池10とが接触する接触領域Aの少なくとも中央部に空間が形成されるように、二次電池10と温度センサ22の少なくとも一方の表面に段差(凹部15)が設けられている。これによって、異物Fを収容し得る空間Sを形成することができるため、温度センサ22と二次電池10とを好適に接触させて、二次電池10の温度情報を高い精度で検出することができる。【選択図】図4B

Description

本発明は、電池モジュールに関する。詳しくは、二次電池と当該二次電池の充放電を制御する制御装置とを備えた電池モジュールに関する。
リチウムイオン二次電池やニッケル水素電池などの二次電池は、近年、携帯端末などのポータブル電源や車両駆動用電源として好ましく用いられている。特に、軽量で高エネルギー密度が得られるリチウムイオン二次電池は、電気自動車、ハイブリッド自動車等の車両に用いられる高出力電源として重要性が高まっている。これらの二次電池は、1個以上の二次電池と、当該二次電池の充放電を制御する制御装置とを備えた電池モジュールの状態で車両等に搭載される。
一般に、かかる電池モジュールには、温度センサを備えた温度検出手段が設けられている。かかる温度センサは二次電池に取り付けられており、温度センサから送信された信号に基づいて温度検出手段が二次電池の温度情報を検出する。そして、かかる温度情報は、制御装置に送信されて二次電池の充放電制御に用いられる。
かかる電池モジュールにおいて温度センサの取り付け位置がずれると、二次電池の温度情報を正しく検出することができず、充放電の制御に問題が生じる原因となり得る。
かかる問題を考慮し、特許文献1には、サーミスタ(温度センサ)の取り付け状態を確認するための構造が開示されている。具体的には、特許文献1の電池モジュールでは、電池セル(二次電池)を覆うカバーに、サーミスタの取り付け状態を視認するための確認孔を設けている。また、特許文献2には、電気抵抗の測定結果に基づいてサーミスタ(温度センサ)の接触状態を判定する技術が開示されている。
特開2016−18740号公報 特開2015−99087号公報
しかしながら、実際に電池モジュールを作製した場合、上述した技術を利用して適切な位置に温度センサを取り付けているにも関わらず、温度情報の検出精度が低下して制御装置による充放電制御が適切に行われなくなることがあった。このような検出精度が低下した電池モジュールは、不良品として廃棄(若しくは再利用)されるため、製造効率が大きく低下する原因となる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、二次電池の温度情報を高い精度で検出し、かかる温度情報に基づいて充放電を適切に制御することができる電池モジュールを提供することを目的とする。
上記目的を実現するべく、本発明によって以下の構成の電池モジュールが提供される。
ここで開示される電池モジュールは、少なくとも1個以上の二次電池と、二次電池の温度情報を検出する温度検出手段と、温度検出手段によって検出された温度情報に基づいて二次電池の充放電を制御する制御装置とを備えた電池モジュールであって、温度検出手段が二次電池と接触する温度センサを備えている。
そして、ここで開示される電池モジュールでは、二次電池と温度センサとが接触する接触領域の少なくとも中央部に空間が形成されるように、二次電池と温度センサの少なくとも一方の表面に段差が設けられている。
本発明者は、上述の課題を解決するために、適切な位置に温度センサを取り付けているにも関わらず、二次電池の温度情報の検出精度が低下する原因について検討した。
その結果、電池ケースの密封のためのレーザ溶接で生じた金属片(スパッタ)などの異物が温度センサと二次電池との間に挟み込まれることが、温度情報の検出精度が低下する原因になり得ることを見出した。
特に、図9に示すように、二次電池110と温度センサ122とが接触する領域(以下「接触領域A」ともいう)の中央部に異物Fが挟み込まれると、二次電池110と温度センサ122とを直接接触させることができなくなり、温度情報の検出精度が大きく低下し、制御装置による充放電制御が困難になる可能性が高くなることが分かった。
ここで開示される電池モジュールは、上述の知見を考慮し、スパッタなどの異物が付着した場合でも、充放電制御が困難になるほど温度情報の検出精度が低下することを防止するためになされたものである。
具体的には、ここで開示される電池モジュールでは、二次電池と温度センサとの接触領域の少なくとも中央部に空間が形成されるように、二次電池と温度センサの少なくとも一方の表面に段差が設けられている。これによって、接触領域の中央部に異物が付着したとしても、当該中央部に形成された空間の内部に異物を収容できるため、異物によって二次電池と温度センサとの接触が阻害されることを抑制できる。この結果、温度センサと二次電池とを適切に接触させ、二次電池の温度情報を高い精度で検出することができる。
ここで開示される電池モジュールの好ましい一態様では、二次電池と温度センサとの少なくとも一方の表面に凹部が形成されており、二次電池と温度センサとを接触させた際の凹部の位置に空間が形成される。
異物を収容し得る空間を接触領域に形成するための手段の一例として、上述のように、二次電池および/又は温度センサの表面に凹部を形成するという手段が挙げられる。かかる凹部は、プレス加工などを施すことによって容易に形成できるため、加工費を低減することができる。
なお、上記した凹部は、二次電池と温度センサの少なくとも一方の表面に形成されていればよいが、温度センサ側に凹部を形成すると温度情報の検出精度が若干低下する可能性があるため二次電池側のみに形成した方が好ましい。
ここで開示される電池モジュールの好ましい一態様では、平面視における凹部の面積が接触領域の面積の1%〜5%である。
温度センサと二次電池との接触領域の面積に対して凹部の面積が広すぎると、温度情報の検出精度が低下する恐れがある。一方で、当該凹部の面積が狭すぎると異物を収容し得る空間を形成することが困難になる。このため、凹部の平面視における面積は、接触領域の面積を考慮して上述の範囲内に設定すると好ましい。
ここで開示される電池モジュールの好ましい一態様では、平面視における凹部の形状が円形であり、当該円形の凹部の直径が0.5mm〜2mmである。
上述したように、凹部の面積が広すぎると温度情報の検出精度が低下する恐れがある一方で、狭すぎると異物を収容し得る空間を形成することが困難になる。ここで、一般的な電池ケースの溶接などで生じる異物の寸法は0.3mm程度であるため、かかる異物を適切に収容し得る空間を形成するには、直径0.5mm以上の円形の凹部を形成すると好ましい。一方で、二次電池と温度センサとの接触面積が少なくなって温度情報の検出精度が低下することを防止するために、円形の凹部の直径は2mm以下にした方が好ましい。
ここで開示される電池モジュールの好ましい一態様では、平面視における凹部の形状が正方形であり、当該正方形の凹部の一辺の長さが0.5mm〜2mmである。
平面視における凹部の形状は、上述した円形に限らず、種々の形状を採用することができ、例えば、平面視において正方形の凹部を形成してもよい。かかる正方形の凹部を形成した場合には、かかる正方形の凹部の一辺の長さを0.5mm〜2mmの範囲内にすると好ましい。これによって、温度情報の検出精度を大きく低下させることなく、異物を適切に収容し得る空間を形成することができる。
ここで開示される電池モジュールの好ましい一態様では、凹部の深さが0.3mm〜1.0mmである。
レーザ溶接などで生じる0.3mm程度の異物を適切に収容し得る空間を形成するには、凹部の深さを0.3mm以上にすると好ましい。一方で、凹部が深すぎると、二次電池の強度が大きく低下する恐れがあるため、凹部の深さは1mm以下にした方が好ましい。
ここで開示される電池モジュールの好ましい一態様では、二次電池と温度センサとの少なくとも一方の表面に凸部が形成されており、二次電池と温度センサとを接触させた際に凸部に囲まれた空間が形成される。
二次電池と温度センサとの接触領域に空間を形成するための段差は、上述したような凹部に限定されず、凸部であってもよい。かかる凸部を形成した場合でも、二次電池と温度センサとの間に凸部に囲まれた空間を形成し、当該空間に異物を収容することができる。
なお、凸部は、二次電池と温度センサの少なくとも一方の表面に形成されていればよいが、二次電池側のみに形成されている方が好ましい。この場合、二次電池と温度センサとの接触領域が二次電池の表面よりも高くなるため、二次電池の外表面に水滴が付着した際に、当該水滴が二次電池と温度センサとの間に侵入して温度情報の検出精度を低下させることを抑制できる。
ここで開示される電池モジュールの好ましい一態様では、凸部の高さが0.2mm〜1.0mmである。
上述したような0.3mm程度の異物を適切に収容し得る空間を形成するには、0.2mm以上の高さの凸部を形成すると好ましい。また、充分な高さの凸部を形成すると、二次電池と温度センサとの間に水滴が侵入することも好適に抑制できる。一方で、凸部の高さを高くしすぎると凸部の強度が低下するため、凸部の高さは1mm以下にした方が好ましい。
本発明の第1の実施形態に係る電池モジュールを模式的に示す図である。 図1に示す電池モジュールに用いられる二次電池の平面図である。 図2に示される二次電池の接触領域の近傍を拡大した平面図である。 図3A中のIIIB−IIIB断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る電池モジュールの二次電池と温度センサとの接触領域の近傍の断面構造を模式的に示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る電池モジュールの二次電池と温度センサとの接触領域の近傍の断面構造を模式的に示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る電池モジュールの二次電池と温度センサとの接触領域の近傍の断面構造を模式的に示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る電池モジュールで用いられる二次電池の接触領域の近傍を拡大した平面図である。 本発明の第2の実施形態に係る電池モジュールの二次電池と温度センサとの接触領域の近傍の断面構造を模式的に示す図である。 本発明の第3の実施形態に用いられる二次電池の接触領域の近傍を拡大した平面図である。 本発明の第4の実施形態に係る電池モジュールの二次電池と温度センサとの接触領域の近傍の断面構造を模式的に示す図である。 本発明の一実施形態に係る電池モジュールに用いられる組電池の斜視図である。 従来の電池モジュールの二次電池と温度センサとの接触領域の近傍の断面構造を模式的に示す図である。
以下、ここで開示される電池モジュールの実施形態について説明する。以下の説明において、図面中の同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付している。なお、各図における寸法関係(長さ、幅、厚み等)は実際の寸法関係を反映するものではない。また、本明細書において特に言及している事項以外の事柄であって本発明の実施に必要な事柄(例えば、電極体や電解液の構成および製法など)は、当該分野における従来技術に基づく当業者の設計事項として把握され得る。
1.第1の実施形態
図1は第1の実施形態に係る電池モジュールを模式的に示す図であり、図2は図1に示す電池モジュールに用いられる二次電池の平面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る電池モジュール1は、二次電池10と温度検出手段20と制御装置30とを備えている。以下、各々の構成について説明する。
(1)二次電池
図1に示すように、本実施形態に係る電池モジュール1は、1個の二次電池10を備えている。本実施形態では、二次電池10としてリチウムイオン二次電池が用いられている。リチウムイオン二次電池は、電荷担体としてリチウムイオンを利用し、リチウムイオンに伴う電荷の移動により充放電が実現される二次電池である。なお、本明細書において「二次電池」とは、繰り返し充電可能な電池一般をいい、リチウムイオン二次電池の他に、ニッケル水素電池などのいわゆる蓄電池を包含するものである。
本実施形態における二次電池10は、上面が開放された扁平な角型のケース本体12と、当該ケース本体12の上面を塞ぐ蓋体14とから構成された電池ケース13を備えている。かかる電池ケース13は、レーザ溶接などによってケース本体12と蓋体14とを接合することによって密閉される。
図示は省略するが、電池ケース13内部には、発電要素である電極体が収容されており、かかる電極体は、シート状の正極と負極とを備えている。この電極体の正極と負極との間には非水電解液が充填されており、当該非水電解液を介して正極と負極との間でリチウムイオンを移動させることによって充放電が行われる。
そして、二次電池10の蓋体14には、一対の電極端子16、18が設けられている。かかる電極端子16、18の一端は電池ケース13内で電極体と接続されており、他端は電池ケース13外に露出している。そして、電池ケース13外に露出した電極端子16、18は、接続部材であるバスバー40を介して車両のモーターなどの外部機器(図示省略)と接続されている。また、図2に示すように、本実施形態における二次電池10の蓋体14には、電池ケース13内部の圧力が異常に上昇した際に内部のガスを排出するガス排出弁17が形成されている。
なお、二次電池10を構成する各部材の材料は、一般的なリチウムイオン二次電池に用いられ得るものを特に制限なく使用することができ、本発明を特徴付けるものでないため具体的な説明を省略する。
(2)温度検出手段
図1に示すように、本実施形態に係る電池モジュール1は、二次電池10の温度情報を検出する温度検出手段20を備えている。かかる温度検出手段20は、二次電池10(電池ケース13の蓋体14)に取り付けられる温度センサ22と、当該温度センサ22と接続された演算装置24とを備えている。この温度センサ22は、二次電池10の温度変化に伴って電気抵抗が大きく変化する温度検出素子(例えば、サーミスタ)が内蔵された角型のセンサである。本実施形態における温度検出手段20は、温度センサ22で生じた電気抵抗の変化を演算装置24に送信し、演算装置24で電気抵抗の変化に基づいて二次電池10の温度情報を算出する。なお、本実施形態で用いられる角型の温度センサ22の一辺の長さは、5mm〜20mm(例えば10mm程度)である。
そして、本実施形態に係る電池モジュール1では、温度センサ22と二次電池10とが接触する領域(図2中の接触領域A)の中央部が含まれるような空間S(図4A参照)が、温度センサ22と二次電池10との間に形成されている。かかる空間Sが形成された接触領域Aの構造については後に詳しく説明するが、かかる空間Sが形成されていることによって、温度センサ22と二次電池10との接触が異物によって阻害されることを抑制して、温度情報の検出精度の低下を防止することができる。
(3)制御装置
制御装置30は、温度検出手段20によって検出された温度情報に基づいて二次電池10の充放電を制御する。かかる制御装置30は、予め定められたプログラムに沿って演算を行う演算処理部と、電子化された情報を記憶する記憶部とを備えている。演算部は、中央処理部(CPU)などと称され得る。記憶部は、メモリやハードディスクなどと称されうる。そして、制御装置30は、予め定められたプログラムに沿って所定の演算処理を行い、演算結果に基づいて二次電池10の充放電を電気的に制御する。
そして、本実施形態に係る電池モジュール1では、かかる二次電池10の充放電制御のための演算に、温度検出手段20で検出された二次電池10の温度情報が考慮される。
なお、本実施形態に係る電池モジュール1を車両に搭載する場合、制御装置30は、エンジンやステアリングやブレーキや二次電池などを制御するために車両に搭載された電子制御ユニット(ECU:Engine Control Unit)に組み込まれていてもよい。
(4)接触領域の構造
上記したように、本実施形態に係る電池モジュール1では、温度センサ22と二次電池10との接触領域Aの中央部が含まれるように空間Sが形成されている。以下、かかる空間Sが形成される接触領域Aの構造について説明する。
図3Aは図2に示される二次電池の接触領域の近傍を拡大した平面図であり、図3Bは当該図3A中のIIIB−IIIB断面図である。また、図4A〜図4Cは、第1の実施形態に係る電池モジュールの二次電池と温度センサとの接触領域の近傍の断面構造を模式的に示す図である。
図3Aおよび図3Bに示すように、本実施形態では、接触領域Aの中央部が含まれるように、二次電池10の蓋体14の表面14aに平面円形の凹部15が形成されている。かかる凹部15を形成するための手段は特に制限されず、プレス加工や切削加工などを採用することができるが、加工の際のコストや精度を考慮すると、プレス加工を好ましく用いることができる。特に、一般的な二次電池の蓋体は、プレス加工によって成形されるため、かかるプレス加工用の金型に凹部に対応した突起を設けることによって、凹部15の形成のための加工工程を新たに設けずに、容易に凹部15を形成することができる。
凹部15の平面視における面積は、レーザ溶接などで生じる異物の大きさと、接触領域Aの面積とを考慮して適宜調整すると好ましい。具体的には、凹部15の平面視における面積が小さすぎると、適切に収容し得る空間を形成することが困難になる。一方、接触領域Aの面積に対する凹部15の面積が大き過ぎると、二次電池10と温度センサ22との接触面積が減少して温度情報の検出精度が若干低下する可能性がある。これらの点を考慮すると、凹部15の平面視における面積は、接触領域Aの面積の1%〜5%(例えば3%)であると好ましい。
より具体的には、レーザ溶接などで生じる異物の寸法が0.3mm程度であり、接触領域Aの面積が100mmである場合には、円形の凹部15の直径r1を0.5mm〜2mmの範囲内に設定すると好ましく、例えば2mmに設定される。これによって、異物を適切に収容し得る空間を二次電池10と温度センサ22との間に形成することができると共に、接触領域Aの面積を充分に確保することができる。
また、図3Bに示される凹部15の深さd1は、0.3mm〜1.0mm(例えば、0.5mm)であると好ましい。上述したような0.3mm程度の異物が適切に収容されるような空間を形成するには、凹部15の深さを0.3mm以上にすると好ましい。一方で、凹部15が深すぎると二次電池10(蓋体14)の強度が低下する恐れがあるため、凹部の深さは1mm以下にした方が好ましい。
そして、本実施形態に係る電池モジュール1では、図4Aに示すように、凹部15が接触領域Aの中央部に配置されるように、二次電池10の蓋体14の表面14aに温度センサ22が取り付けられる。これによって、蓋体14の凹部15の位置に、温度センサ22と蓋体14とによって囲まれた空間Sが形成される。
このように、温度センサ22と蓋体14との接触領域Aに空間Sが形成された電池モジュール1では、製造過程で生じた異物Fが接触領域Aの中央部に付着したとしても、図4Bに示すように空間Sの内部に異物Fを収容することができるため、二次電池10と温度センサ22との接触が異物Fによって阻害されることを抑制できる。
なお、図4Cに示すように、本実施形態に係る電池モジュール1では、接触領域Aの周縁部A1に異物Fが付着した場合、当該異物Fが空間Sに収容されずに二次電池10と温度センサ22との間に挟み込まれることがある。このような場合、異物Fが空間Sに収容された場合(図4B参照)に比べて、二次電池10と温度センサ22との接触面積が減少するため、温度情報の検出精度が若干低下する可能性がある。
しかし、図4Cに示される状態であっても、二次電池10と温度センサ22とが直接接触する部分を含む2点以上の接点を確保することができるため、図9に示されるような異物Fを介した一点のみで二次電池110と温度センサ122とが接触する状態と比較すると温度情報の検出精度を大幅に改善することができる。
以上のように、本実施形態に係る電池モジュール1によれば、二次電池10と温度センサ22との間に十分な接点を確保して、二次電池10の温度情報を高い精度で検出することができるため、かかる温度情報に基づいた適切な充放電制御を行うことができる。
2.第2の実施形態
以上、本発明の第1の実施形態に係る電池モジュールについて説明した。しかし、ここで開示される電池モジュールは、上述した実施形態に限定されず、種々の変更を行うことができる。以下、変更が行われた電池モジュールの一例として、第2の実施形態に係る電池モジュールを説明する。
第2の実施形態に係る電池モジュールは、温度センサと二次電池との接触領域の構造が第1の実施形態に係る電池モジュールと異なっているが、他の部分の構造は第1の実施形態に係る電池モジュールと同じである。したがって、以下では、温度センサと二次電池との接触領域の構造を主に説明し、他の部分の構造の説明は省略する。
図5Aは第2の実施形態に係る電池モジュールで用いられる二次電池の接触領域の近傍を拡大した平面図であり、図5Bは第2の実施形態に係る電池モジュールの二次電池と温度センサとの接触領域の近傍の断面構造を模式的に示す図である。
図5Aおよび図5Bに示すように、第2の実施形態に係る電池モジュールでは、二次電池10の蓋体14の表面14aに、接触領域Aの外周縁に沿った形状(平面視において方形)の凸部19が形成されており、当該凸部19の中央部に凹部15が形成されている。そして、二次電池10に温度センサ22を取り付ける際には、凸部19の上面に温度センサ22が配置される。これによって、本実施形態に係る電池モジュールでは、二次電池10の凸部19と温度センサ22とによって囲まれた空間Sが形成される。この場合でも、上述した第1の実施形態と同様に、異物を適切に収容できる空間Sを形成することができるため、温度センサ22と二次電池10とを好適に接触させて二次電池10の温度情報を高い精度で検出することができる。
また、二次電池10が設置される環境が高湿度である場合、蓋体14の上面14aに水滴が付着することがあり、かかる水滴が蓋体14の上面14aを伝わって温度センサ22と二次電池10との間に侵入すると温度情報の検出精度が低下する恐れがある。これに対して、本実施形態に係る電池モジュール1のように、蓋体14に凸部19を形成して当該凸部19の上面に温度センサ22を配置した場合、接触領域Aの外周縁部A1を蓋体14の上面14aよりも高くすることができる。これによって、水滴が二次電池10の上面(蓋体14)を伝わって温度センサ22と二次電池10との間に侵入することを防止し、温度情報の検出精度の低下をより好適に抑制することができる。
なお、凸部19の高さt1は、0.2mm〜1.0mm(例えば、0.3mm)であるとより好ましい。かかる凸部19の高さt1を0.2mm以上にすることによって、異物Fが適切に収容されるような空間Sを形成できると共に、温度センサ22と二次電池10との間に水滴が侵入することを好適に防止できる。一方、凸部19の高さt1を高くし過ぎると凸部19の強度が低下して破損しやすくなるため、凸部19の高さt1は1.0mm以下にした方が好ましい。
3.第3の実施形態
上述した第1および第2の実施形態に係る電池モジュールでは、二次電池と温度センサとの接触領域Aの中央部が含まれるように凹部15が形成されており、かかる凹部15の位置に空間Sが形成されている。しかし、ここで開示される電池モジュールにおいて、凹部15は必ずしも形成されていなくてもよく、他の構造で接触領域に空間を形成してもよい。
具体的には、蓋体の表面に複数の凸部を設け、当該凸部の上面に温度センサを設置した場合でも、二次電池と温度センサとの間に適切に空間を形成することができる。かかる複数の凸部によって空間を形成する実施形態の一例を図6に示す。
図6に示される第3の実施形態に係る電池モジュールでは、平面L字型の凸部19aが二次電池10の蓋体14に4個形成されている。各々の凸部19aは、方形の接触領域Aの四隅に配置されている。これによって、接触領域Aの中央部が凸部19aの上面よりも低くなるような段差が蓋体14の表面14aに形成される。そして、この凸部19aの上面に温度センサ22を配置すると、4個の凸部19aに囲まれた空間Sを形成できる。かかる空間Sは、上述した第1及び第2の実施形態と同様に、レーザ溶接などで生じた異物を好適に収容することができる。したがって、本実施形態に係る電池モジュールの場合も、温度センサ22と二次電池10とを好適に接触させて温度情報の検出精度の低下を抑制することができる。
4.第4の実施形態
また、上述した第1〜第3の実施形態に係る電池モジュールでは、二次電池10の蓋体14に凹部や凸部などの段差を形成することによって、二次電池10と温度センサ22との接触領域Aに空間Sを形成している。
しかし、二次電池と温度センサとの間に空間を形成するための段差(凹部や凸部など)は、温度センサ側に形成されていてもよい。具体的には、図7に示される第4の実施形態のように、温度センサ22側に凹部22aなどの段差を形成した場合でも、異物を収容し得る空間Sを二次電池10と温度センサ22との接触領域Aに形成して、温度情報の検出精度の低下を抑制することができる。
また、第1〜第4の実施形態では、温度センサ22と二次電池10の何れか一方に段差(凹部や凸部など)を形成しているが、かかる段差は、温度センサと二次電池の両方に形成されていてもよい。
但し、凹部や凸部などの段差を温度センサ側に設けると、温度センサの強度や温度情報の検出精度に影響を及ぼす可能性があるため、かかる段差は、第1〜第3の実施形態のように二次電池10側のみに形成した方が好ましい。
5.その他の実施形態
以上の第1〜第4の実施形態において、ここで開示される電池モジュールの実施形態の一例を説明した。しかし、ここで開示される電池モジュールでは、上述の第1〜第4の実施形態に限定されず、種々の構成を必要に応じて変更することができる。以下、かかる変更の一例を説明する。
(1)二次電池の個数
例えば、上述した第1〜第4の実施形態では、二次電池10の個数が1個の電池モジュールを対象としている。しかし、ここで開示される電池モジュールにおいて、二次電池の個数は特に制限されず、必要に応じて増減することができる。
なお、複数の二次電池を用いる際には、図8に示すように、複数の二次電池10がバスバー40で接続されていると共に一対の拘束板50で拘束された組電池100を構築すると好ましい。かかる組電池100を構築した場合には、組電池100を構成する全ての二次電池10に温度センサを取り付けてもよいし、特定の二次電池10だけに温度センサを取り付けてもよい。例えば、図8では、紙面手前側から偶数番目に配置された二次電池10に温度センサを取り付けるために、当該偶数番目の二次電池10の蓋体14に凹部15が形成されている。
(2)温度センサの取り付け位置
上述した第1〜第4の実施形態では、何れにおいても、二次電池10の電池ケース13の上面をなす蓋体14に温度センサ22を取り付けている。しかし、温度センサを取り付ける位置は、特に制限されず、車両などに搭載する際のスペースなどを考慮して適宜変更することができる。従って、温度センサは、電池ケースの側面や底面をなすケース本体に取り付けられていてもよい。
また、温度センサは、電池ケースに取り付けられていなくてもよい。例えば、電池ケースを覆うような外装部(カバー)を有した二次電池を用いる場合には、かかる外装部の表面に温度センサを取り付けてもよい。このような場合には、上述した第1〜第4の実施形態において説明したような段差(凹部や凸部など)を外装部に設けることによって、二次電池と温度センサとの間に好適な空間を形成することができる。
(3)凹部の形状
図3Aおよび図5Aに示すように、上述した第1〜第2の実施形態では、平面視において円形の凹部が形成されている。しかし、凹部の平面視における形状は特に限定されず、例えば、平面視において正方形の凹部を形成してもよい。但し、凹部を形成する際の加工の容易さ考慮すると、平面視における凹部の形状は円形の方が好ましい。
なお、正方形の凹部を形成する場合には、かかる凹部の一辺の長さを0.5mm〜2mmに設定すると好ましい。これによって、温度センサと二次電池との接触領域の面積の減少による検出精度の低下を生じさせることなく、異物を好適に収容し得る空間を接触領域に形成することができる。
また、図4Aに示すように、上述した第1の実施形態では、底面が湾曲した凹部15が形成されている。しかし、かかる凹部を形成する際には、底面が平坦な円柱形の凹部を形成するとより好ましい。このような円柱形の凹部を設けた場合、凹部の全域に亘って充分な深さを確保することができるため、異物を収容し得る空間をより好適に形成することができる。
(4)凹部の個数
また、上述した第1及び第2の実施形態では、温度センサと二次電池との接触領域の中央部に凹部15が一個だけ形成されている。しかし、ここで開示される電池モジュールでは、接触領域の中央部の凹部に加えて、接触領域の周縁部に凹部が複数形成されていてもよい。このような場合には、温度センサと二次電池との接触領域に複数の空間を形成することができるため、温度センサと二次電池との間に異物が挟み込まれることをより好適に防止することができる。一方、温度センサと二次電池との間に多くの空間を形成し過ぎると、接触領域の面積の減少による検出精度の低下が生じる恐れもある。このため、凹部を形成する数は必要に応じて適宜調整すると好ましい。
[試験例]
以下、本発明に関する試験例を説明するが、以下の試験例は本発明を限定することを意図したものではない。
1.各試験例
(1)試験例1
試験例1では、先ず、正極活物質(LiNi1/3Co1/3Mn1/3)と、導電材(アセチレンブラック)と、バインダ(ポリフッ化ビニリデン)とが、質量比で94:3:3の割合で混合された正極活物質層が、正極集電体(アルミニウム箔)の両面に形成されたシート状の正極を作製した。次に、負極活物質(黒鉛)と、増粘剤(カルボキシメチルセルロース)と、バインダ(スチレンブタジエンゴム)とが、質量比で98:1:1の割合で混合された負極活物質層が、負極集電体(銅箔)の両面に形成されたシート状の負極を作製した。
そして、セパレータ(ポリエチレンシート)を介して上述の正極と負極とを積層させた後、当該積層体を捲回することによって捲回電極体を作製した。そして、作製した捲回電極体を、非水電解液とともに電池ケース内に収納することによってリチウムイオン二次電池を作製した。そして、上述の手順で作製したリチウムイオン二次電池を4個準備し、これらの電池の正極端子と負極端子とをバスバーによって接続した後、拘束具によって各電池を拘束することによって組電池を作製した。
次に、試験例1では、図4Bに示される状態が再現されるように、電池モジュールを構築した。具体的には、4個のリチウムイオン二次電池のうち1個の電池の蓋体14に、直径2mm、深さ0.5mmの平面円形の凹部15を形成し、当該凹部内に直径0.3mmの異物F(アルミニウム片)を付着させた。そして、サーミスタを内蔵した角型の温度センサ22(10mm×10mm)を備えた温度検出手段を準備し、凹部15が覆われて空間Sが形成されるように温度センサ22を蓋体14に取り付けた。
(2)試験例2
試験例2では、図4Cに示すような状態が再現されるように電池モジュールを構築した。具体的には、接触領域Aの中央部に凹部15が形成された二次電池10を用意し、接触領域Aの周縁部に異物Fを付着させた。そして、温度センサ22と蓋体14との間に異物Fが挟み込まれるように温度センサ22を取り付けた。このときの温度センサ22と蓋体14との接触箇所は、異物Fを介した箇所と、温度センサ22と蓋体14とが直接接触する箇所の2点になった。なお、試験例2の電池モジュールを構成する各部材の構造は、試験例1と同じ条件に設定した。
(3)試験例3
試験例3では、図9に示すような状態が再現されるように電池モジュールを構築した。具体的には、上述した試験例1、2と異なり、蓋体に凹部が設けられていない二次電池110(リチウムイオン二次電池)を準備し、接触領域Aの中央部に異物Fを付着させた。そして、図9に示すように、二次電池110と温度センサ122との間に異物Fが挟み込まれるように温度センサ122を取り付けた。なお、試験例3における凹部を除く、各々の構造は試験例1と同じ条件にした。
2.評価試験
上記の各試験例の電池モジュールの評価試験として以下の試験を行った。
先ず、各試験例における組電池を40Aの充放電レートで充電を行った。そして、充電状態を30分間維持した後、蓋体に取り付けた温度センサ(サーミスタ)の抵抗値の変化に基づいて温度検出手段で温度情報を演算した。そして、かかる温度検出手段による演算とは別に、温度計を用いて各試験例の組電池の温度(実測値)を測定した。そして、温度検出手段で演算した温度情報と、温度計による実測値との差(温度測定誤差)を算出した。各試験例の温度測定誤差を表1に示す。
Figure 2019102342
3.評価結果
表1に示すように、図9の状態を再現した試験例3では、温度検出手段によって演算された温度情報の誤差が±4.9℃と非常に大きくなっており、温度情報の検出精度が大きく低下していることが確認された。これは、温度センサ122と二次電池110との接触部分が異物Fを介した一点のみになり、温度センサ122と二次電池110とが直接接触していなかったためと解される。
一方、図4Bの状態を再現した試験例1では、温度測定誤差が±1.2℃であり、高い精度で温度情報を検出することができた。このことから、二次電池10の蓋体14に凹部15を形成し、二次電池10と温度センサ22との接触領域Aの中央部に、異物Fを収容し得る空間Sを形成すれば、温度情報の検出精度の低下を抑制できることが確認できた。
また、図4Cの状態を再現した試験例2では、温度測定誤差が許容範囲内であった。これは、試験例3の場合と異なり、試験例2では、温度センサ22と二次電池10との間で、直接接触する箇所を含む2箇所以上の接点を確保することができたためと解される。このことから、少なくとも接触領域Aの中央部が含まれるように空間Sを形成すれば、異物による温度情報の検出精度の低下を充分に抑制できることが確認できた。
以上、具体的な実施形態を挙げて本発明を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、請求の範囲を限定するものではない。請求の範囲に記載の技術には、以上に記載した実施形態を様々に変形、変更したものが含まれる。
1 電池モジュール
10、110 二次電池
12 ケース本体
13 電池ケース
14 蓋体
14a 蓋体の上面
15、22a 凹部
16、18 電極端子
17 ガス排出弁
19、19a 凸部
20 温度検出手段
22、122 温度センサ
24 演算装置
30 制御装置
40 バスバー
100 組電池
A 接触領域
A1 接触領域の周縁部
F 異物
S 空間
r1 凹部の直径
d1 凹部の深さ
t1 凸部の高さ

Claims (8)

  1. 少なくとも1個以上の二次電池と、
    前記二次電池の温度情報を検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段によって検出された温度情報に基づいて前記二次電池の充放電を制御する制御装置と
    を備えた電池モジュールであって、
    前記温度検出手段が、前記二次電池と接触する温度センサを備えており、
    前記二次電池と前記温度センサとが接触する接触領域の少なくとも中央部に空間が形成されるように、前記二次電池と前記温度センサの少なくとも一方の表面に段差が設けられている、電池モジュール。
  2. 前記二次電池と前記温度センサとの少なくとも一方の表面に凹部が形成されており、前記二次電池と前記温度センサとを接触させた際の前記凹部の位置に前記空間が形成される、請求項1に記載の電池モジュール。
  3. 平面視における前記凹部の面積が前記接触領域の面積の1%〜5%である、請求項2に記載の電池モジュール。
  4. 平面視における前記凹部の形状が円形であり、当該円形の凹部の直径が0.5mm〜2mmである、請求項3に記載の電池モジュール。
  5. 平面視における前記凹部の形状が正方形であり、当該正方形の凹部の一辺の長さが0.5mm〜2mmである、請求項3に記載の電池モジュール。
  6. 前記凹部の深さが0.3mm〜1.0mmである、請求項2〜請求項5のいずれか一項に記載の電池モジュール。
  7. 前記二次電池と前記温度センサとの少なくとも一方の表面に凸部が形成されており、前記二次電池と前記温度センサとを接触させた際に前記凸部に囲まれた空間が形成される、請求項1に記載の電池モジュール。
  8. 前記凸部の高さが0.2mm〜1.0mmである、請求項7に記載の電池モジュール。
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