JP2014229254A - Cadシステム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ディスプレイ装置に表示された面及び線分を指定する指定手段と、前記指定手段で指定した線分若しくはその延長線と前記指定手段で指定した面との交点座標を導く演算手段と、前記指定手段で指定した線分の端を前記構成要素の表面に対して配置ルールが定める位置へ移動させる線分伸縮手段とを備えるCADシステム。
【選択図】 図1
Description
例えば、鉄筋は、一定の半径(鉄筋半径)を持つ比較的長い円柱状の鋼棒であって、内装される構成要素に応じて、その端部等に適宜加工が施されている場合がある。
前記線分として鉄筋を選択した場合にあっては、種々の処理の便宜上、鉄筋の肉厚を無視し、その中心を通る一連の線形(鉄筋線形)と見立てて取り扱い(図7(A)参照)、当該鉄筋線形を、直線的な鉄筋線分と湾曲した曲線に分けて取り扱う。そして、その取扱いに関する配置ルールは、配筋ルールとして予めシステムに備えておくこととなる。
前記鉄筋線形における端部の加工が施された部分は、その曲線とそれに連なる端側の鉄筋線分を合わせて移動線と呼ぶ(図7参照)。通常は、当該鉄筋線形の両端部の移動線に挟まれた鉄筋線分が指定線分となることが多い。
図に示す例は、編集作業等の際に各種データーを入力するための入力装置1と、各種データーの蓄積及び演算処理を行う制御装置2と、各種データー及び各種データーの処理結果(例えば、図14乃至図18参照)を出力する出力装置3とで構成される(図13(A)参照)。
前記出力装置3は、各種処理結果を表示するディスプレイ装置、印刷するプリンタ、記録する保存装置、他の装置への送信を行う通信装置等である。
尚、当該例では、データーの属性別(例えば、事件別、鉄筋別、又は要素別)に検索できる様に、体系化して制御装置2の記録手段に蓄積する。
前記鉄筋配置処理部による鉄筋調整処理は、概ね、処理の基準となる既存面の指定処理と、処理の対象となる鉄筋(移動端)の指定処理と、処理の対象となる鉄筋の伸縮(移動端の移動)処理と、定着部の変形処理とからなる(図1参照)。
前記指定手段は、ディスプレイ装置に表示された閉鎖多角形面(円は、多角形として取り扱う。)を指定する(図2参照)。
ディスプレイ装置の表示座標と、そこに建築物を表示する三次元座標系(以下、実座標系と記す。)とは、変換関数(行列等)Mで関連付けられている。
次に、当該直線の軌道を前記関数Mで実座標に変換する。
当該直線が既存面と交差するか(既存面の外縁以内に存在するか)否かを確認し、交差する既存面が存在する場合には、当該既存面について所定の処理(以下、始末処理と記す。)を施すべき指定面とする(図15及び図16参照)。
前記指示垂線が既存面と交差するか否かを具体的に確認する際は、前記既存面を構成する単数の三角形又は相互に接触する複数の三角形群として処理する。
前記指定手段は、先ず、注目する一個の三角形(以下、対象三角形と記す。)と接触している三角形(抽出済みの三角形を除く)の抽出を試みる(図3参照)。抽出できた場合には、対象三角形の法線と抽出した三角形の法線について、平行限度テストを行い、当該テストにパスした三角形を抽出済みとして、新たな対象三角形とする。
当該例では、前記演算手段により曲面を複数の平面に細分化した上で処理を行う。その際、前記演算手段は、隣接する平面の法線の交差角の上限を15度として分割し、例えば、180度の半円筒面であれば、12面以上の長方形に分割し(図17参照)、当該長方形を更にその対角線の一つを共有する二つの三角形に分割する。
即ち、当該例は、前記隣接法線の内積が1から0.9695(cos15°)の範囲であれば、一つの既存面を構成する一群に連なった三角形であると判断することとするものである。
指定面が決まると、前記指定手段は、ディスプレイ装置に表示された空間に存在する鉄筋を指定する処理を促す(図1及び図4参照)。
前記入力装置1としてマウス等を用いた場合には、マウス操作によって移動するカーソルのマウス座標を導き、当該マウス座標を通る前記指示垂線を導く。
導かれた実座標に基いて前記指示垂線の側方規定領域内に鉄筋(図4では、近接線分と記す。)が存在するか否かを確認し、鉄筋が存在する場合には、当該鉄筋(以下、指定鉄筋と記す。)とし、当該指定鉄筋の芯(中心軸)と位置付け得る仮想線を、前記線分伸縮手段による始末処理を施すべき鉄筋線形とする。当該鉄筋線形のうちで、前記指示垂線に最も近い線分が指定線分となり、当該指定線分における指示垂線への最近点が指定点となる。
前記指定鉄筋の伸縮処理は、前記線分伸縮手段によって、指定鉄筋の指定線分を、前記指定点に近いその端点(以下、指定端と記す。)が前記指定面との交点に至る様に伸縮させる処理を行うと共に、前記指定端に繋がる前記移動線を連結する処理を行った後に、設計図書(配筋データー)に基づく当該鉄筋所定の肉付け処理を経たデーター(画像データーを含む)の出力を前記出力装置3に対して行うものである(図6乃至図8参照)。
前記指定鉄筋の伸縮処理に際して、配設される鉄筋の仕様(定尺等)を維持しつつ指定鉄筋の前記支持要素に対する支持強度を維持する為には、前記設計図書を参照して前記定着部の適正な長さや形態を保持すると共に、場合によっては定着長の長さを調整する処理が必要となる。
ここでカブリとは、前記支持要素内において、前記指定面から当該指定鉄筋の先端部に至るまで確保すべき長さを指す。尚、カブリは、0の場合もある。
前記距離Sは、曲げ成形が90度以上に亘る場合には、前記曲線の半径Rを前記距離Sとして設定し、曲げ成形が90度未満で終了する場合には、S=Rtan(α/2)となる前記距離Sを設定する(図9及び図18参照)。
最後に、指定線分の指定端を位置P1へ移動させると共に、当該指定端に連続すべき移動線の伸縮前に前記指定線分と連結していた連結点を位置P1へ移動させる(図8(C)参照)。
前記指定鉄筋の伸縮処理の基準となる指定鉄筋と指定面との交点を抽出する処理は、前記の如く前記演算手段によって、処理の基準として注目する構成要素(以下、注目構成要素と記す。)の閉鎖多角形面を単数又は複数の三角形に分割し、前記注目構成要素の閉鎖多角形面を構成する全ての三角形について、前記指定線分又はその延長線との交点があるか否かを確認し、いずれかの三角形について交点が検出された場合に、当該交点の座標を前記演算手段で導き保存する処理を行うものである。
これは、例えば、湾曲した一連の既存面については、前記指定線分又はその延長線との交点が2点存在する場合があることなどを考慮したものであって、この処理を交点の存在が確認されなくなるまで繰り返せば、その時に注目した三角形について、前記指定点に最も近い交点を導くことができる。
以上の処理により、前記注目構成要素に対する指定点に最も近い点を交点として抽出することができる。
前記指定鉄筋の指定線分の伸縮後において、配筋ルール所定の仕様(定尺長等)や適正な定着長を維持するためには、伸縮前において支持要素に埋め込まれている部分の長さ(伸縮前の定着長)L0(図11中では元線形)と、伸縮後において支持要素に埋め込まれた部分の長さ(伸縮後の定着長)L1(図11中では変形線形)を導く必要がある。
具体的には、指定線分の伸縮前において、前記演算手段が、指定鉄筋の線分と指定面で構成された支持要素とでブーリアン演算を行い、当該支持要素に埋没する部分を切り出すことによって伸縮前の定着長L0を導くことができる。
前記定着部の変形処理は、基本的には、前記配筋ルールとして定められた定尺長を維持する処理である。
前記線分伸縮手段は、伸縮処理前後のいずれかにおける移動線の全部が前記支持要素に埋め込まれている場合には、指定線分の伸縮後に、前記演算手段で伸縮前後の指定線分長の差分を、当該指定線分の伸縮で生じる定着長の差分(D=L1−L0)として導き、前記指定線分の伸縮処理と同様に、調整端の移動量として反映させる。
前記指定端の側に連続区分が存在する場合には、当該指定端の側の連続区分(指定連続区分)の増減量として反映し、前記指定連続区分が存在しない場合には、指定端とは反対側の連続区分(非指定連続区分)に反映できるか否かの判定処理を行う。即ち、事前の処理によって、前記非指定連続区分に反映すべき処理結果が存在し、且つ指定端とは反対側に前記非指定連続区分が存在する場合には、当該非指定区分の増減量として反映し、当該非指定連続区分に対する反映すべき処理結果も、その様な非指定連続区分も存在しない場合には、当該定着部の変形処理を終了するが、前記定着部の間に存在する直線部分のみによる支持要素への定着は避けられる(図12参照)。
ここで、前記連続区分とは、曲線の最寄りの端側に存在する指定線分以外の鉄筋線分を指す(図7(A)(B)及び図11参照)。
尚、上記CADシステムにおける鉄筋の伸縮は、本発明によるCADシステムにおいて、線分伸縮手段で取り扱う線分の一例を示したものに過ぎず、CADシステムで取り扱う対象に応じて、関連する要素の種々の線分に適用可能である。
Claims (2)
- ディスプレイ装置に表示された面及び線分を指定する指定手段と、
前記指定手段で指定した線分若しくはその延長線と前記指定手段で指定した面との交点座標を導く演算手段と、
前記指定手段で指定した線分の端を前記面に対して配置ルールが定める位置へ移動させる線分伸縮手段と、
を備えることを特徴とするCADシステム。 - ディスプレイ装置に表示された面及び鉄筋を指定する指定手段と、
前記指定手段で指定した鉄筋の線分若しくはその延長線と前記指定手段で指定した面との交点座標を導く演算手段と、
前記指定手段で指定した鉄筋の端を前記面に対して配筋ルールが定める位置へ移動させる線分伸縮手段と、
を備えることを特徴とするCADシステム。
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