JP2014228350A - 測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】いずれかの測定レンジに短時間で確実に切り換える。
【解決手段】上限値が小さい順でMa番目の測定レンジで測定された測定値がMa番目の測定レンジの上限値を超えたときに上限値が小さい順で(Ma+1)番目の測定レンジを指定して切り換えさせるレンジアップ処理(ステップ14,19,22)、および下限値が小さい順でMb番目の測定レンジで測定された測定値がMb番目の測定レンジの下限値を下回ったときに下限値が小さい順で(Mb−1)番目の測定レンジを指定して切り換えさせるレンジダウン処理(ステップ17)を実行すると共に、レンジダウン処理(ステップ17)に続いてレンジアップ処理(ステップ19)を実行する「第1処理」をLa=3回連続して実行するとの「第1条件」を満たしたときに(ステップ16)、直前に指定した測定レンジを「第3条件」が満たされるまで維持させる「第3処理」を実行する(ステップ21)。
【選択図】図3

Description

本発明は、複数の測定レンジのうちから指定された測定レンジで入力信号の電気的パラメータを測定する測定部と、測定値に応じて測定レンジを指定して切り換えさせる処理部とを備えた測定装置に関するものである。
この種の測定装置として、オートレンジ機能を備えて構成されたインピーダンス測定器(以下、単に「測定器」ともいう)が特開平5−288778号公報に開示されている。この測定器は、複数の測定レンジを有する測定部と、測定部による測定結果の記憶処理や、測定レンジの切換え処理などを実行する制御部(CPU)とを備えて構成されている。この場合、この測定器では、測定部における抵抗測定の測定レンジとして、10Ω、100Ω、1kΩ、10kΩ、100kΩ、1MΩ、10MΩ、100MΩ、1000MΩの9つの測定レンジが用意されており、抵抗値の測定時には、制御部が、測定部による測定結果に応じて各測定レンジのうちから予め規定された条件に合致する測定レンジを選択して切り換えさせる処理(オートレンジ)を実行する構成が採用されている。
具体的には、この測定器では、制御部が、実施しようとしている測定処理が抵抗値の測定処理であるか否かを問い合わせるメッセージを表示部に表示させ、これに応じて、抵抗値の測定処理を実施しようとしている旨を回答する操作が行われたときに、下位の測定レンジの範囲を指定するか否か(下位の測定レンジのうちのいずれかの測定レンジを切換え対象から除外する指定を行うか否か)を問い合わせるメッセージを表示部に表示させる。この際に、指定しない旨を回答する操作が行われたときには、下位の各測定レンジのすべてを切換え対象として規定すると共に、指定する旨を回答する操作が行われたときには、下位の各測定レンジのうちのいずれの測定レンジを切換え対象とするか(すなわち、いずれの測定レンジを切換え対象から除外するか)を問い合わせるメッセージを表示させ、利用者による指示に応じて切換え対象とする測定レンジを規定する。
次いで、上位の測定レンジについても、下位の測定レンジと同様に切換えの範囲を指定するか否かを問い合わせ、指定する旨を回答する操作が行われたときには、いずれの測定レンジを切換え対象とするか(すなわち、いずれの測定レンジを切換え対象から除外するか)を問い合わせるメッセージを表示させて切換え対象とする測定レンジ(切換え対象から除外する測定レンジ)を指定させる。この後、制御部は、利用者によって指定された範囲内の各測定レンジ(範囲を指定しない操作が行われたときには、すべての測定レンジ)のうちから、測定部による測定結果に適合する測定レンジを逐次選択して指定することにより、抵抗値を高精度で測定し得る測定レンジに切り換えさせて測定処理を実行させる。これにより、切換え対象から除外する測定レンジが指定されているときには、切換え対象の測定レンジの数が少数となる分だけ、短時間で適正な測定レンジに切り換えることが可能となっている。
特開平5−288778号公報(第2−3頁、第1−2図)
ところが、従来の測定器には、以下の解決すべき問題点が存在する。すなわち、従来の測定器では、9つの測定レンジのうちから切換え対象とする測定レンジ(切換え対象から除外する測定レンジ)を指定させることにより、オートレンジによる切換え対象の測定レンジの数を少数として、適正な測定レンジに切り換わるまでに要する時間を短縮しようとしている。しかしながら、従来の測定器では、たとえ切換え対象の測定レンジの数を少数とする指定を行っても、コイルなどを測定対象とする抵抗(巻線抵抗等)の測定に際して適正な測定レンジに切り換えるのが困難となることがある。
具体的には、この種の測定装置では、抵抗値の測定に際して測定対象における測定対象端点間の電圧値を高精度で測定可能とするために、低抵抗の抵抗値を測定する測定レンジ(下位の測定レンジ)が指定されているときよりも、高抵抗の抵抗値を測定する測定レンジ(上位の測定レンジ)が指定されているときほど、測定対象に供給する測定用電流の電流値が小さくなるように各測定レンジ毎の測定用電流の電流値が規定されている。このため、この種の測定装置では、上位の測定レンジが指定されているときよりも、下位の測定レンジが指定されているときほど、測定対象に供給する測定用電流の電流値が大きくなっている。
したがって、抵抗値が小さなコイル(インダクタンスがある程度大きく、かつ抵抗値が小さい測定対象の一例)等を測定対象とする抵抗値の測定処理に際しては、オートレンジによって下位の適正な測定レンジに切り換えられたときに、大きな電流値の測定用電流が測定対象に供給されることとなる。この際には、測定用電流の電流値が大きいことに起因して、測定用電流の供給開始から、インダクタンスに起因する逆起電力が小さくなるまでにある程度長い時間を要することとなり、測定レンジが適正であるか否かを判別する時点において、上記の逆起電力が十分に小さくならず、本来的な電圧値(測定用電流の電流値が一定値となった状態において測定される電圧値)よりも高い電圧値が測定されることがある。かかる場合には、実際の抵抗値よりも高抵抗の抵抗値が測定されたと誤判別され、適正な測定レンジに切り換えられているにも拘わらず、上位の測定レンジに切り換えられてしまうことになる。
また、上位の測定レンジに切り換わったときには、測定対象に対して小さな電流値の測定用電流が供給されるため、ある程度短い時間でインダクタンスに起因する逆起電力が小さくなる。このため、測定レンジが適正であるか否かを判別する時点において、本来的な電圧値が測定されて実際の抵抗値と同程度の抵抗値が測定され、切り換えた測定レンジが高過ぎると判別されて下位の測定レンジに切り換えられることとなる。さらに、下位の測定レンジに切り換わったときには、前述したように、適正な測定レンジに切り換えられているにも拘わらず、上記の測定レンジに切り換えられてしまう。このように、従来の測定器では、抵抗値が小さく、かつインダクタンスが大きな測定対象の抵抗値の測定に際してオートレンジによって測定レンジを切り換えたときに、適正な測定レンジと、その測定レンジの上位の測定レンジとの間で測定レンジが交互に切り換わる現象が延々と繰り返され、有効な測定処理を実行することができないという問題点が存在する。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、複数の測定レンジのうちのいずれかに短時間で確実に切り換えることが可能な測定装置を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の測定装置は、N種類(Nは、2以上の自然数)の測定レンジのうちから指定された当該測定レンジで入力信号の電気的パラメータを測定する測定部と、前記各測定レンジの測定範囲における上限値および下限値をそれぞれ特定可能な測定範囲情報を記憶する記憶部と、前記測定部によって測定された前記電気的パラメータの測定値および前記測定範囲情報に基づいて前記測定レンジを指定して切り換えさせる測定レンジ切換え処理を実行する処理部とを備えた測定装置であって、前記処理部は、前記測定レンジ切換え処理において、前記各測定レンジのうちの前記上限値が小さい順でMa番目(Maは、(N−1)以下の自然数)の当該測定レンジで測定された前記測定値が当該Ma番目の測定レンジの前記上限値を超えているときに当該上限値が小さい順で(Ma+1)番目の当該測定レンジを指定して切り換えさせるレンジアップ処理、および前記各測定レンジのうちの前記下限値が小さい順でMb番目(Mbは、2以上N以下の自然数)の当該測定レンジで測定された前記測定値が当該Mb番目の測定レンジの前記下限値を下回っているときに当該下限値が小さい順で(Mb−1)番目の当該測定レンジを指定して切り換えさせるレンジダウン処理を実行すると共に、前記レンジダウン処理に続いて前記レンジアップ処理を実行する第1処理を予め規定されたLa回(Laは、自然数)連続して実行するとの第1条件、および前記レンジアップ処理に続いて前記レンジダウン処理を実行する第2処理を予め規定されたLb回(Lbは、自然数)連続して実行するとの第2条件のうちの予め規定された一方の条件を満たしたときに、直前に指定した前記測定レンジを第3条件が満たされるまで維持させる第3処理、および当該直前に指定した測定レンジを基準として決定した他の前記測定レンジを指定して切り換えさせると共に切換え後の当該測定レンジを当該第3条件が満たされるまで維持させる第4処理のうちの予め規定された一方の処理を実行する。
また、請求項2記載の測定装置は、請求項1記載の測定装置において、前記処理部は、前記測定レンジ切換え処理において、前記第1処理の連続実行回数を計数する第1計数処理を実行して当該第1計数処理の計数値が前記La回に達したときに前記一方の処理を開始すると共に、測定された前記測定値が前記切換え後の測定レンジの前記上限値を超えたときに前記第3条件が満たされたとして当該一方の処理を終了し、かつ前記第1計数処理の計数値を初期化すると共に前記レンジアップ処理を実行する。
さらに、請求項3記載の測定装置は、請求項1記載の測定装置において、前記処理部は、前記測定レンジ切換え処理において、前記第2処理の連続実行回数を計数する第2計数処理を実行して当該第2計数処理の計数値が前記Lb回に達したときに前記一方の処理を開始すると共に、測定された前記測定値が前記切換え後の測定レンジの前記下限値を下回ったときに前記第3条件が満たされたとして当該一方の処理を終了し、かつ前記第2計数処理の計数値を初期化すると共に前記レンジダウン処理を実行する。
請求項1記載の測定装置では、処理部が、測定レンジ切換え処理において、測定値および測定範囲情報に基づいてレンジアップ処理およびレンジダウン処理を実行すると共に、レンジダウン処理に続いてレンジアップ処理を実行する第1処理を予め規定されたLa回連続して実行するとの第1条件、およびレンジアップ処理に続いてレンジダウン処理を実行する第2処理を予め規定されたLb回連続して実行するとの第2条件のうちの予め規定された一方の条件を満たしたときに、直前に指定した測定レンジを第3条件が満たされるまで維持させる第3処理、および直前に指定した測定レンジを基準として決定した他の測定レンジを指定して切り換えさせると共に切換え後の測定レンジを第3条件が満たされるまで維持させる第4処理のうちの予め規定された一方の処理を実行する。したがって、請求項1記載の測定装置によれば、レンジダウン処理およびレンジアップ処理が交互に繰り返されてしまうような測定環境下においていずれかの測定レンジに短時間で確実に切り換えることができる。
また、請求項2記載の測定装置によれば、第1処理の連続実行回数を計数する第1計数処理を実行して第1計数処理の計数値がLa回に達したときに上記の一方の処理を開始すると共に、測定された測定値が切換え後の測定レンジの上限値を超えたときに第3条件が満たされたとして上記の一方の処理を終了し、かつ第1計数処理の計数値を初期化すると共にレンジアップ処理を実行することにより、例えば測定対象からテストリード等を離すことで、その時点において切り換えられている測定レンジの上限値を超える測定値が測定される状態とするだけで、測定レンジの切換えの制限が解除されると共に、続いて測定する測定対象においても第1計数処理を新たに実行させて、レンジダウン処理およびレンジアップ処理が交互に繰り返されてしまうときに、処理部が直前に指定した測定レンジ、または、処理部が直前に指定した測定レンジを基準として決定した他の測定レンジを維持させることができる。
また、請求項3記載の測定装置によれば、第2処理の連続実行回数を計数する第2計数処理を実行して第2計数処理の計数値がLb回に達したときに上記の一方の処理を開始すると共に、測定された測定値が切換え後の測定レンジの下限値を下回ったときに第3条件が満たされたとして上記の一方の処理を終了し、かつ第2計数処理の計数値を初期化すると共にレンジダウン処理を実行することにより、例えば測定対象からテストリード等を離すことで、その時点において切り換えられている測定レンジの下限値を下回る測定値が測定される状態とするだけで、測定レンジの切換えの制限が解除されると共に、続いて測定する測定対象においても第2計数処理を新たに実行させて、レンジアップ処理およびレンジダウン処理が交互に繰り返されてしまうときに、処理部が直前に指定した測定レンジ、または、処理部が直前に指定した測定レンジを基準として決定した他の測定レンジを維持させることができる。
測定装置1の構成を示す構成図である。 各測定レンジ毎の測定範囲(上限値、下限値)、および測定用電流の電流値の一例について説明するための説明図である。 測定レンジ切換え処理10のフローチャートである。
以下、本発明に係る測定装置の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
図1に示す測定装置1は、「測定装置」の一例である抵抗測定装置であって、測定部2、操作部3、表示部4、記憶部5および処理部6を備えて構成されている。測定部2は、レンジ切換え部2aおよびA/D変換部2bを備え、処理部6と相俟って「測定部」を構成すると共に、図示しない一対のテストリードを介して図示しない定電流源から測定対象に測定用電流を供給した状態において測定対象における測定対象端点間の電圧値を測定可能に構成されている。レンジ切換え部2aは、処理部6の制御に従い、複数のスイッチ(図示せず)のオン・オフ状態の組み合わせによって演算増幅器(図示せず)の増幅率を多段階に切換え可能に構成され、切り換えられた増幅率で入力信号S1を増幅して処理後信号S2としてA/D変換部2bに出力する。なお、本例の測定装置1(測定部2)では、A/D変換部2bによる上記の演算増幅器の増幅率の切換えが測定レンジの切換えに相当する。以下、この増幅率の切換えを測定レンジの切換えともいう。
この場合、図2に示すように、本例の測定装置1では、一例として、300mΩレンジ、3Ωレンジ、30Ωレンジおよび300Ωレンジの4つの抵抗値測定レンジ(「N=4種類の測定レンジ」を有する構成の一例)を有して測定部2が構成されている。なお、実際の測定装置1では、上記の300mΩレンジよりも低抵抗の測定レンジ、および上記の300Ωレンジよりも高抵抗の測定レンジを有しているが、測定装置1による測定レンジの切換え処理に関する理解を容易とするために、上記の4つの測定レンジ以外の測定レンジについての図示および説明を省略し、4つの測定レンジだけを有しているものとして説明する。A/D変換部2bは、図1に示すように、レンジ切換え部2aから出力された処理後信号S2をA/D変換処理して測定データD1(この例では、測定対象端点間の電圧値を示すデータ)を生成し、生成した測定データD1を処理部6に出力する。
操作部3は、測定レンジを手動で切り換えるための操作スイッチや、測定開始/停止を指示する操作スイッチなどの各種操作スイッチを備え、スイッチ操作に応じた操作信号を処理部6に出力する。表示部4は、後述するように処理部6が測定データD1に基づいて演算した演算結果(測定結果)などを表示する。記憶部5は、処理部6の動作プログラムや測定条件データD0を記憶すると共に、処理部6の制御に従い、測定部2(A/D変換部2b)から出力された測定データD1や、処理部6が測定データD1に基づいて演算した演算結果(測定結果:測定対象の抵抗値)を示す測定データD2などを記憶する。
この場合、図2に示すように、上記の測定条件データD0は、各測定レンジ毎の測定範囲における下限値(29mΩ、0.29Ω、2.9Ω、29Ω)および上限値(300mΩ、3Ω、30Ω、300Ω)をそれぞれ特定可能な情報(「測定範囲情報」の一例)と、各測定レンジ毎の測定用電流の電流値(抵抗値の測定処理時に測定対象に対して供給する電流の電流値:本例では、300mA、30mA、10mA、1mA)を特定可能な情報とが記録されて構成されている。なお、本明細書における「測定範囲」とは、その範囲を外れた値を測定することができない範囲(測定可能範囲)を意味するものではなく、高精度な測定が可能な範囲として各測定レンジ毎に規定された範囲を意味する。したがって、本例の測定装置1においても、各測定レンジ毎に測定範囲とは別個に規定された測定可能範囲内であれば、各測定レンジ毎の測定範囲における下限値を下回った値や上限値を超えた値を測定することが可能となっている。
処理部6は、測定装置1を総括的に制御する。具体的には、処理部6は、後述する測定レンジ切換え処理10(図3参照)を実行し、レンジ切換え部2aを制御して測定対象の抵抗値の測定に適した測定レンジに切り換えさせる。また、処理部6は、図示しない定電流源を制御して測定対象に対して測定用電流を供給させると共に、A/D変換部2bを制御して測定対象における測定対象端点間の電圧値を測定させる。さらに、処理部6は、A/D変換部2bから出力される測定データD1を記憶部5に記憶させる共に、定電流源から供給させている測定用電流の電流値、および測定データD1の値(電圧値)に基づき、測定対象の抵抗値(「電気的パラメータの測定値」の一例)を演算する。また、処理部6は、演算結果(抵抗値)を測定データD2として記憶部5に記憶させると共に、表示部4を制御して演算結果を測定結果として表示させる。
この場合、本例の測定装置1では、上記の4つの測定レンジのうちの上限値が小さい順でMa番目の測定レンジ(N=4の本例では、Ma=1番目の測定レンジからMa=3番目の測定レンジまでの3つの測定レンジのいずれか)で測定された抵抗値が、そのMa番目の測定レンジの測定範囲における上限値を超えているときに、処理部6が、レンジ切換え部2aを制御して上限値が小さい順で(Ma+1)番目の測定レンジを指定して切り換えさせる処理を「レンジアップ処理」として実行する構成が採用されている。
また、本例の測定装置1では、上記の4つの測定レンジのうちの下限値が小さい順でMb番目の測定レンジ(N=4の本例では、Mb=2番目の測定レンジからMa=4番目の測定レンジまでの3つの測定レンジのいずれか)で測定された抵抗値が、そのMb番目の測定レンジの測定範囲における下限値を下回っているときに、処理部6がレンジ切換え部2aを制御して下限値が小さい順で(Mb−1)番目の測定レンジを指定して切り換えさせる処理を「レンジダウン処理」として実行する構成が採用されている。
さらに、本例の測定装置1では、上記の「レンジダウン処理」に続いて「レンジアップ処理」を実行する切換え制御処理(「第1処理」の一例)を予め規定されたLa回(一例として、La=3回)連続して実行するとの条件(「第1条件」の一例)を満たしたときに、処理部6が、直前に指定した測定レンジを、「その測定レンジの測定範囲における上限値を超える抵抗値が測定される」との条件(すなわち、「適正な測定レンジよりも下位の測定レンジに切り換えられている」との条件:「第3条件」の一例)が満たされる状態となるまで維持させる処理(「第3処理」の一例)を実行する構成が採用されている。
この場合、本例の測定装置1では、処理部6が、「レンジダウン処理」に続いて「レンジアップ処理」を実行する切換え制御処理(第1処理)の連続実行回数を計数する計数処理(「第1計数処理」の一例)を実行し、その計数値がLa=3回に達したときに、上記の「第3処理」を開始すると共に、測定された抵抗値が切換え後の測定レンジの測定範囲における上限値を超えたときに、上記の「第3条件」が満たされたとして「第3処理」を終了し、かつ計数処理の計数値をリセットする(初期化する)と共に「レンジアップ処理」を実行する構成が採用されている。
この測定装置1によって、例えばコイルを測定対象とする抵抗値の測定(巻線抵抗の測定)を行う際には、まず、操作部3を操作して電源を投入する。この際に、処理部6は、図3に示す測定レンジ切換え処理10を開始する。この測定レンジ切換え処理10では、処理部6は、まず、前回使用時に最後に切り換えた測定レンジ(以下、「最終測定レンジ」ともいう:一例して、30Ωレンジ)を特定し、レンジ切換え部2aを制御して、最初の測定レンジとして30Ωレンジを指定して切り換えさせる(ステップ11)。なお、この測定装置1では、以下に説明するように、レンジ切換え部2aを制御して測定レンジを切り換えさせる都度、切換え後の測定レンジを特定可能な情報を記憶部5に記憶させる構成が採用されているが、測定レンジ切換え処理10の各ステップ毎の動作についての理解を容易とするために、切換え後の測定レンジを特定可能な情報の記憶に関する説明を省略する。
また、処理部6は、A/D変換部2bを制御してA/D変換処理(一対のテストリードの間の電圧値の測定処理:測定データD1の生成処理)を開始させると共に、A/D変換部2bからの測定データD1の値(電圧値)と、定電流源から供給させている電流の電流値とに基づき、両テストリードの間の抵抗値を演算する。次いで、処理部6は、上記の計数処理の計数値をリセットすると共に(ステップ12)、A/D変換部2bからの測定データD1に基づいて演算した抵抗値、および測定条件データD0に基づき、その時点において切り換えられている測定レンジ(以下、「現時点の測定レンジ」ともいう)が適正な測定レンジであるか否かを判別する(ステップ13)。
この際に、電源投入直後の本例では、両テストリードが測定対象に接触させられておらず、両テストリードの間の抵抗値として非常に高い抵抗値(無限大)が演算される。したがって、最終測定レンジとしての30Ωレンジに切り換えられているこの時点においては、処理部6は、演算した抵抗値が30Ωレンジの測定範囲における上限値を超えており、現時点における測定レンジが低い(適正な測定レンジではない)と判別し、レンジ切換え部2aを制御して、現時点の測定レンジの上位の測定レンジ(この例では、300Ωレンジ)に切り換えさせる(「レンジアップ処理」の一例:ステップ14)。
これに応じて、A/D変換部2bは、レンジ切換え部2aにおいて300Ωレンジの増幅率で増幅された処理後信号S2をA/D変化処理して測定データD1を生成し、処理部6は、出力された測定データD1の値、および測定用電流の電流値に基づき、抵抗値が無限大であると演算して測定データD2を生成する。また、処理部6は、生成した測定データD2を記憶部5に記憶させると共に、表示部4を制御して、一例として「∞kΩ」のように測定結果を表示させる。
次いで、処理部6は、ステップ13に戻り、その時点の測定レンジ(この例では300Ωレンジ)が適正な測定レンジであるか否かを判別する。この際に、本例では、測定データD1に基づいて演算した抵抗値が300Ωレンジの測定範囲における上限値を超えているものの、この300Ωレンジよりも上位の測定レンジが存在しないため、処理部6は、上記の計数処理の計数値をリセットすると共に(ステップ15)、その時点の測定レンジが適正であるかを再び判別する(ステップ13)。この後、両テストリードが測定対象に接触させられるまで(演算される抵抗値が無限大ではなくなるまで)、処理部6は、上記のステップ15,13の処理をこの順で交互に繰り返す。
一方、一例として、コイルの抵抗値を測定するために一対のテストリードをコイルの両端に接触させたときには、A/D変換部2bからの測定データD1に基づいて演算した抵抗値(一例として、0.2Ω)が300Ωレンジの測定範囲における下限値を下回る。したがって、処理部6は、現時点における測定レンジが高い(適正な測定レンジではない)と判別する(ステップ13)。この際に、処理部6は、計数処理の計数値が「0回」である(La=3回に達していない)と判別し(ステップ16)、レンジ切換え部2aを制御して、現時点の測定レンジの下位の測定レンジ(この例では、30Ωレンジ)に切り換えさせる(「レンジダウン処理」の一例:ステップ17)。
次いで、処理部6は、その時点の測定レンジ(この例では30Ωレンジ)が適正な測定レンジであるか否かを判別する(ステップ18)。この際に、本例では、測定データD1に基づいて演算した抵抗値(一例として、0.2Ω)が30Ωレンジの測定範囲における下限値を下回っており、現時点における測定レンジが高い(適正な測定レンジではない)と判別すると共に、ステップ16に戻り、計数処理の計数値が「0回」であると判別し、レンジ切換え部2aを制御して、現時点の測定レンジの下位の測定レンジ(この例では、3Ωレンジ)に切り換えさせる(「レンジダウン処理」の他の一例:ステップ17)。
続いて、処理部6は、その時点の測定レンジ(この例では3Ωレンジ)が適正な測定レンジであるか否かを判別する(ステップ18)。この際に、本例では、測定データD1に基づいて演算した抵抗値(一例として、0.2Ω)が3Ωレンジの測定範囲における下限値を下回っており、現時点における測定レンジが高い(適正な測定レンジではない)と判別すると共に、ステップ16に戻り、計数処理の計数値が「0回」であると判別し、レンジ切換え部2aを制御して、現時点の測定レンジの下位の測定レンジ(この例では、300mΩレンジ)に切り換えさせる(「レンジダウン処理」のさらに他の一例:ステップ17)。
次いで、処理部6は、その時点の測定レンジ(この例では300mΩレンジ)が適正な測定レンジであるか否かを判別する(ステップ18)。この際に、その抵抗値が0.2Ω程度の低抵抗でインダクタンスが比較的大きいコイルを測定対象としているこの例において、測定用電流として大きな電流値の電流(この例では、300mAの電流)を供給する300mΩレンジに切り換えられた状態における上記のステップ18の判別に際しては、インダクタンスに起因する逆起電力が小さくなるまでにある程度長い時間を要する。このため、A/D変換部2bによって測定される電圧値が本来的な電圧値よりも高い電圧値となることがある。このような場合には、測定データD1に基づいて演算した抵抗値が本来的な抵抗値(例えば、200mΩ)よりも高い値(一例として、350mΩ)となり、演算した抵抗値が300mΩレンジの測定範囲における上限値(この例では、300mΩ)を超える。したがって、現時点における測定レンジが低い(適正な測定レンジではない)と判別される。
この際に、処理部6は、レンジ切換え部2aを制御して、現時点の測定レンジの上位の測定レンジ(この例では、3Ωレンジ)に切り換えさせると共に(「レンジアップ処理」の他の一例:ステップ19)、3Ωレンジから300mΩレンジに切り換えさせたステップ17の処理に続いて300mΩレンジから3Ωレンジに切り換えさせたステップ19の処理を実行したのに伴い、計数値を「1」にカウントアップする(ステップ20)。なお、本例では、上記のステップ17の処理に続いてステップ19の処理を実行するのが「第1処理」に相当する。
次いで、処理部6は、ステップ13に戻り、その時点の測定レンジ(この例では3Ωレンジ)が適正な測定レンジであるか否かを判別する。この際に、処理部6は、前述した3Ωレンジにおけるステップ18の処理と同様にして、測定データD1に基づいて演算した抵抗値(一例として、0.2Ω)が3Ωレンジの測定範囲における下限値を下回っており、現時点における測定レンジが高い(適正な測定レンジではない)と判別すると共に、計測処理の計数値が「1」である(La=3ではない)と判別し(ステップ16)、300mΩレンジにレンジダウンさせる(ステップ17)。
また、処理部6は、300mΩレンジにおいてA/D変換部2bから出力される測定データD1に基づいて演算した抵抗値(この例では、350mΩ)が300mレンジの測定範囲における上限値(この例では、300mΩ)を超えており、現時点における測定レンジが低い(適正な測定レンジではない)と判別し(ステップ18)、レンジ切換え部2aを制御して、現時点の測定レンジの上位の測定レンジ(この例では、3Ωレンジ)に切り換えさせると共に(ステップ19)、計数値を「2」にカウントアップする(ステップ20)。
一方、上記のステップ17の処理(3Ωレンジから300mΩレンジへのレンジダウン)と、ステップ19の処理(300mΩレンジから3Ωレンジへのレンジアップ)とを繰り返すことで、ステップ20においてカウントアップした計数値が「3」となった状態において上記のステップ13の判別処理を実行したときに、処理部6は、測定データD1に基づいて演算した抵抗値(一例として、0.2Ω)が3Ωレンジの測定範囲における下限値を下回っており、現時点における測定レンジが高い(適正な測定レンジではない)と判別すると共に、計測処理の計数値が「La=3」であると判別する(「第1条件を満たしたとき」との状態の一例:ステップ16)。
この際に、処理部6は、現時点における測定レンジ(この例では、3Ωレンジ)の測定範囲における上限値を超える抵抗値が測定されたか否かを監視する(ステップ21)。この際に、上記の例のコイル(測定対象)の抵抗値が測定されている間(コイルに対してテストリードが接触させられている間)においては、3Ωレンジの測定範囲における上限値を超える抵抗値が測定されることはないため、他の測定レンジに切り換わることなく、この3Ωレンジに切り換えられた状態が維持される。したがって、3Ωレンジにおける測定結果(この例では、0.2Ω)を示す測定データD2が処理部6によって生成されて記憶部5に記憶されると共に、表示部4に「0.2Ω」との測定結果が表示される。
一方、表示部4に表示された測定結果を見て測定対象のコイルについての抵抗値を得た利用者が、コイルからテストリードを離したときには、両テストリードの間の抵抗値が無限大となる。したがって、処理部6は、現時点における測定レンジ(この例では、3Ωレンジ)の測定範囲における上限値を超える抵抗値が測定されたと判別し(ステップ21)、レンジ切換え部2aを制御して、その測定レンジの上位の測定レンジ(この例では、30Ωレンジ)に切り換えさせる(ステップ22)。次いで、処理部6は、上記の計数処理の計数値(この例では、「3」)をリセットして「0」とし(ステップ15)、ステップ13に戻って、その時点の測定レンジ(この例では30Ωレンジ)が適正な測定レンジであるか否かを判別する。
この際に、処理部6は、演算した抵抗値(この例では、無限大)が30Ωレンジの測定範囲における上限値を超えており、現時点における測定レンジが低いと判別し、レンジ切換え部2aを制御して上位の測定レンジ(この例では、300Ωレンジ)に切り換えさせる(ステップ14)。また、処理部6は、ステップ13に戻り、その時点の測定レンジが適正な測定レンジであるか否かを判別する。この際に、演算した抵抗値(無限大)が300Ωレンジの測定範囲における上限値を超えているが、この300Ωレンジよりも上位の測定レンジが存在しないため、処理部6は、上記の計数処理の計数値をリセットすると共に(ステップ15)、その時点の測定レンジが適正であるかを再び判別する(ステップ13)。
この後、両テストリードが測定対象に接触させられるまで(演算される抵抗値が無限大ではなくなるまで)、処理部6は、上記のステップ15,13の処理をこの順で交互に繰り返す。また、両テストリードがいずれかの測定対象に接触させられたときには、コイルを測定対象とする上記の例示と同様にして、その測定対象の測定に適した測定レンジまでレンジダウンされる。この際に、上記のコイルの抵抗値を測定する例と同様にして、ステップ17のレンジダウンに続いてステップ19のレンジアップがLa=3回連続したときには、その測定対象からテストリードは離されて無限大の抵抗値が測定されるまで、最後のレンジアップによって切り換えられた測定レンジが維持される(ステップ21)。これにより、その測定対象についての抵抗値が確実に測定され、その測定結果が表示部4に表示されることとなる。
このように、この測定装置1によれば、処理部6が、測定レンジ切換え処理10において、測定データD1に基づいて演算した測定値(抵抗値)および測定条件データD0に基づいて「レンジアップ処理」および「レンジダウン処理」を実行すると共に、「レンジダウン処理」に続いて「レンジアップ処理」を実行する「第1処理」を予め規定されたLa回(本例では、La=3回)連続して実行するとの「第1条件」を満たしたときに、直前に指定した測定レンジを「第3条件」が満たされるまで維持させることにより、「レンジダウン処理」および「レンジアップ処理」が交互に繰り返されてしまうような測定環境下においていずれかの測定レンジに短時間で確実に切り換えることができる。
また、この測定装置1によれば、「第1処理」の連続実行回数を計数する「第1計数処理」を実行して第1計数処理の計数値がLa回に達したときに「第3処理」を開始すると共に、測定された測定値が切換え後の測定レンジの上限値を超えたときに「第3条件」が満たされたとして「第3処理」を終了し、かつ第1計数処理の計数値をリセットする(初期化する)と共に「レンジアップ処理」を実行することにより、測定対象からテストリードを離すことで、その時点において切り換えられている測定レンジの上限値を超える測定値が測定される状態とするだけで、測定レンジの切換えの制限が解除されると共に、続いて測定する測定対象においても「第1計数処理」を新たに実行させて「レンジダウン処理」および「レンジアップ処理」が交互に繰り返されてしまうときに、処理部が直前に指定した測定レンジ(この例では、「第1条件」が満たされた時点の「レンジアップ処理」によって切り換えられた測定レンジ)を維持させることができる。
なお、「測定装置」の構成は、上記の測定装置1の構成に限定されない。例えば、測定レンジ切換え処理10において「第1条件」を満たしたときに、直前に指定した測定レンジ(すなわち、「第2条件」を満たした時点において切り換えられている測定レンジ)を「第3条件」が満たされるまで維持させる「第3処理」を実行する構成の測定装置1を例に挙げて説明したが、このような構成に代えて、「第1条件」を満たしたときに、直前に指定した測定レンジを基準として決定した他の測定レンジを指定して切り換えさせると共に予め規定された「第3条件」が満たされるまで切換え後の測定レンジを維持させる「第4処理」を実行する構成を採用することもできる。
具体的には、一例として、「第1条件」を満たしたときに、直前に指定した測定レンジの下位の測定レンジ(例えば、直前に指定した測定レンジの1つ下の測定レンジ:「直前に指定した測定レンジを基準として決定した他の測定レンジ」の一例)を指定して切り換えさせるレンジダウン処理をすると共に、予め規定された「第3条件」が満たされるまで切換え後の測定レンジを維持させる処理を「第4処理」として実行する構成を採用することもできる。また、「第1条件」を満たしたときに、直前に指定した測定レンジの上位の測定レンジ(例えば、直前に指定した測定レンジの1つ上の測定レンジ:「直前に指定した測定レンジを基準として決定した他の測定レンジ」の他の一例)を指定して切り換えさせるレンジアップ処理をすると共に、予め規定された「第3条件」が満たされるまで切換え後の測定レンジを維持させる処理を「第4処理」として実行する構成を採用することもできる。これらの構成を採用した場合においても、「レンジダウン処理」および「レンジアップ処理」が交互に繰り返されてしまうような測定環境下においていずれかの測定レンジに短時間で確実に切り換えることができる。
また、「測定レンジ切換え処理」において、「レンジアップ処理」に続いて「レンジダウン処理」を実行する「第2処理」を予め規定されたLb回(例えば、Lb=3回)連続して実行するとの「第2条件」を満たしたときに、直前に指定した測定レンジを、「第3条件」が満たされるまで維持させる「第3処理」、および直前に指定した測定レンジを基準として決定した他の測定レンジを指定して切り換えさせると共に予め規定された「第3条件」が満たされるまで切換え後の測定レンジを維持させる「第4処理」のいずれかを実行する構成を採用することもできる。
具体的には、一例として、「第2条件」を満たしたときに、直前に指定した測定レンジ(すなわち、「第2条件」を満たした時点において切り換えられている測定レンジ)を「第3条件」が満たされるまで維持させる「第3処理」を実行する構成を採用することができる。また、「第2条件」を満たしたときに、直前に指定した測定レンジの下位の測定レンジ(例えば、直前に指定した測定レンジの1つ下の測定レンジ:「直前に指定した測定レンジを基準として決定した他の測定レンジ」の一例)を指定して切り換えさせる「レンジダウン処理」をすると共に、予め規定された「第3条件」が満たされるまで切換え後の測定レンジを維持させる処理を「第4処理」として実行する構成を採用することもできる。さらに、「第2条件」を満たしたときに、直前に指定した測定レンジの上位の測定レンジ(例えば、直前に指定した測定レンジの1つ上の測定レンジ:「直前に指定した測定レンジを基準として決定した他の測定レンジ」の一例)を指定して切り換えさせるレンジアップ処理をすると共に、予め規定された「第3条件」が満たされるまで切換え後の測定レンジを維持させる処理を「第4処理」として実行する構成を採用することもできる。これらの構成を採用した場合においても、「レンジアップ処理」および「レンジダウン処理」が交互に繰り返されてしまうような測定環境下においていずれかの測定レンジに短時間で確実に切り換えることができる。
この場合、「第2処理」の連続実行回数を計数する「第2計数処理」を実行して「第2計数処理」の計数値がLb回に達したときに「第3処理」または「第4処理」を開始すると共に、維持すべき測定レンジ(「直前に指定した測定レンジ」または「直前に指定した測定レンジを基準として決定した他の測定レンジ」)の下限値を下回ったときに「第3条件」が満たされたとして「第3処理」または「第4処理」を終了し、かつ「第2計数処理」の計数値をリセットする(初期化する)と共に「レンジダウン処理」を実行することができる。このような構成を採用した「測定装置」においても、測定対象からテストリードを離すことで、その時点において切り換えられている測定レンジの下限値を下回る測定値が測定される状態とするだけで、測定レンジの切換えの制限が解除されると共に、続いて測定する測定対象においても「第2計数処理」を新たに実行させて「レンジアップ処理」および「レンジダウン処理」が交互に繰り返されてしまうときに、処理部が直前に指定した測定レンジ、または、処理部が直前に指定した測定レンジを基準として決定した他の測定レンジを維持させることができる。
さらに、「電気的パラメータ」の一例として抵抗値を測定する抵抗測定装置を例に挙げて説明したが、電流、電圧および電力等の各種電気的パラメータの値(電流値、電圧値および電力値等)を測定する測定装置において、上記の測定レンジ切換え処理10等と同様の「測定レンジ切換え処理」を実行する構成を採用することができる。
1 測定装置
2 測定部
2a レンジ切換え部
2b A/D変換部
5 記憶部
6 処理部
10 測定レンジ切換え処理
D0 測定条件データ
D1,D2 測定データ
S1 入力信号
S2 処理後信号

Claims (3)

  1. N種類(Nは、2以上の自然数)の測定レンジのうちから指定された当該測定レンジで入力信号の電気的パラメータを測定する測定部と、
    前記各測定レンジの測定範囲における上限値および下限値をそれぞれ特定可能な測定範囲情報を記憶する記憶部と、
    前記測定部によって測定された前記電気的パラメータの測定値および前記測定範囲情報に基づいて前記測定レンジを指定して切り換えさせる測定レンジ切換え処理を実行する処理部とを備えた測定装置であって、
    前記処理部は、前記測定レンジ切換え処理において、前記各測定レンジのうちの前記上限値が小さい順でMa番目(Maは、(N−1)以下の自然数)の当該測定レンジで測定された前記測定値が当該Ma番目の測定レンジの前記上限値を超えているときに当該上限値が小さい順で(Ma+1)番目の当該測定レンジを指定して切り換えさせるレンジアップ処理、および前記各測定レンジのうちの前記下限値が小さい順でMb番目(Mbは、2以上N以下の自然数)の当該測定レンジで測定された前記測定値が当該Mb番目の測定レンジの前記下限値を下回っているときに当該下限値が小さい順で(Mb−1)番目の当該測定レンジを指定して切り換えさせるレンジダウン処理を実行すると共に、前記レンジダウン処理に続いて前記レンジアップ処理を実行する第1処理を予め規定されたLa回(Laは、自然数)連続して実行するとの第1条件、および前記レンジアップ処理に続いて前記レンジダウン処理を実行する第2処理を予め規定されたLb回(Lbは、自然数)連続して実行するとの第2条件のうちの予め規定された一方の条件を満たしたときに、直前に指定した前記測定レンジを第3条件が満たされるまで維持させる第3処理、および当該直前に指定した測定レンジを基準として決定した他の前記測定レンジを指定して切り換えさせると共に切換え後の当該測定レンジを当該第3条件が満たされるまで維持させる第4処理のうちの予め規定された一方の処理を実行する測定装置。
  2. 前記処理部は、前記測定レンジ切換え処理において、前記第1処理の連続実行回数を計数する第1計数処理を実行して当該第1計数処理の計数値が前記La回に達したときに前記一方の処理を開始すると共に、測定された前記測定値が前記切換え後の測定レンジの前記上限値を超えたときに前記第3条件が満たされたとして当該一方の処理を終了し、かつ前記第1計数処理の計数値を初期化すると共に前記レンジアップ処理を実行する請求項1記載の測定装置。
  3. 前記処理部は、前記測定レンジ切換え処理において、前記第2処理の連続実行回数を計数する第2計数処理を実行して当該第2計数処理の計数値が前記Lb回に達したときに前記一方の処理を開始すると共に、測定された前記測定値が前記切換え後の測定レンジの前記下限値を下回ったときに前記第3条件が満たされたとして当該一方の処理を終了し、かつ前記第2計数処理の計数値を初期化すると共に前記レンジダウン処理を実行する請求項1記載の測定装置。
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