JP2017211183A - 二次電池の充電率検出装置および充電率検出方法 - Google Patents

二次電池の充電率検出装置および充電率検出方法 Download PDF

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哲三 永久
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Koichiro Adachi
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周治 若生
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岩田 浩
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Abstract

【課題】連続的に動作する装置にも適用でき、出力電流が時々刻々変化するときでも二次電池の充電率を正確に検出できる充電率検出装置を提供する。
【解決手段】電圧検出部11は二次電池5の出力電圧Vbを検出し、電流検出部12は二次電池5の出力電流Ibを検出する。充電率算出部13は、二次電池5の特性データ14を予め記憶し、出力電流Ibと特性データ14とに基づき、二次電池5の充電率と起電力との関係を示すデータE[k]を更新し、出力電流Ibと特性データ14とデータE[k]とに基づき、二次電池5の充電率と出力電圧との関係を示すデータG[k]を求め、出力電圧VbとデータG[k]とに基づき充電率Kbを求める。
【選択図】図7

Description

本発明は、二次電池に関し、特に、二次電池の充電率を検出する充電率検出装置および充電率検出方法に関する。
二次電池は、充電と放電を繰り返し行えるという特徴を有し、電気自動車やロボットなど各種の装置の電源として広く使用されている。二次電池を使用するときには、二次電池の充電率(あるいは、残量)を検出する必要がある。例えば、二次電池を電源として使用する自立走行ロボットについて考える。ロボットが走行すると、二次電池の放電が進み、二次電池の出力電圧は徐々に低下する。出力電圧が所定よりも低くなると、電源の保護装置が動作し、ロボットへの電源供給が遮断されるので、ロボットは走行途中で停止する。ロボットの走行を再開させるためには、二次電池を充電するか、ロボットを他の電源に接続するなどの作業を行う必要がある。充電率を検出し、充電率が低下したときにロボットが自動的に充電場所まで走行することにより、上記の作業を避けることができる。
以下、二次電池の充電率を検出する充電率検出装置および充電率検出方法について検討する。二次電池の残量は、二次電池の容量と充電率の積である。充電率と残量のうち一方を検出できれば、他方を検出することができる。したがって、充電率を検出することは、残量を検出することと技術的に同義である。
二次電池の充電率を検出する方法として、従来から以下の2つの方法が知られている。第1の方法は、検出対象の二次電池について出力電流ごとに充電率と出力電圧の関係を予め求めておき、求めた関係、測定した出力電圧、および、測定した出力電流に基づき、充電率を検出する方法である。第2の方法は、二次電池を満充電し、満充電後の放電量を継続的に測定し、放電量の積算値と容量に基づき充電率を検出する方法である。
特許文献1には、二次電池の充電率と開放回路電圧の関係を示す開放回路電圧特性を予め求めておき、充放電の休止期間中に二次電池の開放回路電圧を測定し、求めた開放回路電圧特性と測定した開放回路電圧とに基づき充電率を検出する方法が記載されている。特許文献2には、二次電池の充放電の休止期間における出力電圧の時間的変化を測定し、得られた時間的変化を指数関数で近似することにより、充電率を検出する方法が記載されている。
特開2001−231179号公報 国際公開第2006/129802号
二次電池の充電率を検出するときには、第1の方法が用いられる場合が多い。しかしながら、二次電池の出力電圧は、内部抵抗や現在の出力電流だけでなく、過去の出力電流にも依存する。このため、第1の方法には、充電率を正確に検出できないという問題がある。二次電池の出力電圧には、出力電流が変化したときに直ちに変化する成分(内部抵抗による電圧降下分)と、出力電流が変化したときにある時定数に従い変化する成分とが含まれる。この時定数は、数十秒〜1日程度である。このように二次電池の出力電圧には、長い時定数に従い緩慢に変化する成分が含まれる。このため、出力電流が時々刻々変化する場合には、第1の方法では充電率を正確に検出できない。
第2の方法には、二次電池の満充電時の充電量が正確でなければ、充電率を正確に検出できないという問題がある。例えば、二次電池を満充電でない状態から使用する場合には、二次電池の充電量の初期値を正確に設定する必要がある。また、負荷が長時間停止している場合には、二次電池の出力電流が微小である期間が長くなり、自己放電量が大きくなる。第2の方法では、このような場合に放電量の積算値に誤差が生じ、充電率の検出精度が低下する。
特許文献1および2に記載された方法では、いずれも、二次電池の充放電を停止させた状態で二次電池の出力電圧を測定する。このため、これらの方法は、連続的に動作する装置(二次電池の充放電を停止できない装置)には適用できない。
それ故に、本発明は、連続的に動作する装置にも適用でき、出力電流が時々刻々変化するときでも二次電池の充電率を正確に検出できる充電率検出装置および充電率検出方法を提供することを目的とする。
第1の発明は、二次電池の充電率を検出する充電率検出装置であって、
前記二次電池の出力電圧を検出する電圧検出部と、
前記二次電池の出力電流を検出する電流検出部と、
前記二次電池の特性データを予め記憶し、前記出力電圧と前記出力電流と前記特性データとに基づき前記充電率を求める充電率算出部とを備え、
前記充電率算出部は、前記出力電流と前記特性データとに基づき、前記二次電池の充電率と出力電圧との関係を示す第1データを求め、前記出力電圧と前記第1データとに基づき前記充電率を求めることを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、
前記充電率算出部は、前記出力電流と前記特性データとに基づき、前記二次電池の充電率と起電力との関係を示す第2データを更新し、前記出力電流と前記特性データと前記第2データとに基づき前記第1データを求めることを特徴とする。
第3の発明は、第2の発明において、
前記充電率算出部は、前記出力電流が流れる状態を十分な時間続けた後の起電力である収束起電力と、前記二次電池の出力電流の変化に伴い前記二次電池の出力電圧が変化するときの追従時定数とを求め、前記収束起電力と前記追従時定数と過去の第2データとに基づき前記第2データを求めることを特徴とする。
第4の発明は、第3の発明において、
前記充電率算出部は、前回の第2データの起電力から前記追従時定数に従い前記収束起電力に漸近する指数関数を用いて、前記第2データを求めることを特徴とする。
第5の発明は、第3の発明において、
前記充電率算出部は、前記収束起電力と前記追従時定数と複数の過去の第2データとに基づき、前記第2データを求めることを特徴とする。
第6の発明は、第5の発明において、
前記充電率算出部は、古い第2データほど演算結果に与える影響が小さくなるような重み付け演算を行うことにより、前記第2データを求めることを特徴とする。
第7の発明は、第3の発明において、
前記充電率算出部は、前記特性データとして、前記二次電池について充電率と出力電流の値の組合せに対応して収束起電力を予め記憶していることを特徴とする。
第8の発明は、第3の発明において、
前記充電率算出部は、前記特性データとして、前記二次電池について充電率の値に対応して、出力電流がゼロのときの起電力である無負荷時の収束起電力を予め記憶しており、前記出力電流と前記無負荷時の収束起電力とに基づき前記収束起電力を求めることを特徴とする。
第9の発明は、第3の発明において、
前記充電率算出部は、前記特性データとして前記追従時定数を予め記憶していることを特徴とする。
第10の発明は、第3の発明において、
前記充電率算出部は、前記特性データとして、前記追従時定数を求めるための複数のデータを予め記憶しており、前記複数のデータに基づき前記追従時定数を求めることを特徴とする。
第11の発明は、第10の発明において、
前記充電率算出部は、前記特性データとして、出力電流の値、出力電流の変化方向、および、充電率の値のうち少なくとも1つに対応して前記複数のデータを予め記憶していることを特徴とする。
第12の発明は、第2の発明において、
前記充電率算出部は、前記特性データに基づき前記二次電池の内部抵抗を求め、前記第2データの起電力から前記出力電流と前記内部抵抗との積を減算することにより、前記第1データの出力電圧を求めることを特徴とする。
第13の発明は、第12の発明において、
前記充電率算出部は、前記特性データとして前記内部抵抗を予め記憶していることを特徴とする。
第14の発明は、第12の発明において、
前記二次電池の動作温度を検出する温度検出部をさらに備え、
前記充電率算出部は、前記特性データとして、前記内部抵抗を求めるための複数のデータを予め記憶しており、前記動作温度と前記複数のデータとに基づき前記内部抵抗を求めることを特徴とする。
第15の発明は、二次電池の充電率を検出する充電率検出方法であって、
前記二次電池の出力電圧を検出するステップと、
前記二次電池の出力電流を検出するステップと、
前記二次電池の特性データを予め記憶し、前記出力電圧と前記出力電流と前記特性データとに基づき前記充電率を求めるステップとを備え、
前記充電率を求めるステップは、前記出力電流と前記特性データとに基づき、前記二次電池の充電率と出力電圧との関係を示す第1データを求め、前記出力電圧と前記第1データとに基づき前記充電率を求めることを特徴とする。
第16の発明は、第15の発明において、
前記充電率を求めるステップは、前記出力電流と前記特性データとに基づき、前記二次電池の充電率と起電力との関係を示す第2データを更新し、前記出力電流と前記特性データと前記第2データとに基づき前記第1データを求めることを特徴とする。
上記第1または第15の発明によれば、検出された出力電流に基づき第1データを求めることにより、出力電流の変化に応じて充電率と出力電圧との関係を変化させることができる。したがって、検出された出力電圧と第1データとに基づき充電率を求めることにより、出力電流が時々刻々変化するときでも二次電池の充電率を正確に検出することができる。また、出力電流が流れている状態でも充電率を検出できるので、連続的に動作する装置にも適用することができる。
上記第2または第16の発明によれば、充電率と起電力の関係を示す第2データを求めることにより、求めた第2データを用いて、充電率と出力電圧との関係を示す第1データを容易に求めることができる。
上記第3の発明によれば、収束起電力と追従時定数と過去の第2データに基づき第2データを求めることにより、充電率と起電力との関係を時間の経過と共に出力電流に応じて変化させることができる。
上記第4の発明によれば、検出された出力電流が流れる状態を十分な時間続けたときに、起電力は追従時定数に従い収束起電力に漸近するとの仮定の下で、充電率と起電力との関係を出力電流に応じて変化させることができる。
上記第5の発明によれば、複数の過去の第2データに基づき第2データを求めることにより、充電率と起電力との関係、および、充電率と出力電圧との関係をより正確に求め、充電率の検出精度を高くすることができる。
上記第6の発明によれば、古い第2データほど演算結果に与える影響が小さくなるような重み付け演算を行い第2データを求めることにより、二次電池の起電力の特性により近い仮定の下で充電率と起電力との関係、および、充電率と出力電圧との関係をより正確に求め、充電率の検出精度を高くすることができる。
上記第7の発明によれば、特性データに基づき、検出された出力電流に対応した収束起電力を容易に求めることができる。
上記第8の発明によれば、検出された出力電流と記憶された無負荷時の収束起電力とに基づき収束起電力を求めることにより、記憶すべき特性データの量を削減することができる。
上記第9の発明によれば、特性データに基づき追従時定数を容易に求めることができる。
上記第10の発明によれば、記憶された複数のデータに基づき追従時定数を求めることにより、状況に応じて好適な追従時定数を求め、充電率と起電力との関係、および、充電率と出力電圧との関係をより正確に求め、充電率の検出精度を高くすることができる。
上記第11の発明によれば、出力電流の値、出力電流の変化方向、充電率の値などに応じて好適な追従時定数を求め、充電率と起電力との関係、および、充電率と出力電圧との関係をより正確に求め、充電率の検出精度を高くすることができる。
上記第12の発明によれば、第2データの起電力から検出された出力電流と内部抵抗の積を減算することにより、第1データの出力電圧を容易に求めることができる。
上記第13の発明によれば、特性データに基づき内部抵抗を容易に求めることができる。
上記第14の発明によれば、検出された動作温度に応じた内部抵抗を求めることにより、充電率と起電力との関係、および、充電率と出力電圧との関係をより正確に求め、充電率の検出精度を高くすることができる。
本発明の第1の実施形態に係る充電率検出装置の構成を示すブロック図である。 図1に示す充電率検出装置の構成例を示す図である。 ある二次電池について充電率と無負荷時の収束出力電圧との関係を示す図である。 上記二次電池ついて出力電流と出力電圧の関係を示す図である。 上記二次電池について出力電流を18Aからゼロに切り替えた後の出力電圧の変化を示す図である。 上記二次電池について、出力電流と、無負荷時との収束起電力の差との関係を示す図である。 図1に示す充電率算出部の動作を示すフローチャートである。 図7に示すステップS106を説明するための図である。 上記二次電池について、図1に示す充電率検出装置と従来の充電率検出装置によって検出された充電率を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る充電率検出装置の構成を示すブロック図である。 上記二次電池について動作温度と内部抵抗の関係を示す図である。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る充電率検出装置の構成を示すブロック図である。図1に示す充電率検出装置10は、電圧検出部11、電流検出部12、および、充電率算出部13を備えている。充電率検出装置10は、二次電池5と負荷6の間に設けられ、二次電池5の充電率を検出する。なお、充電率を検出することは残量を検出することと技術的に同義であるので、充電率検出装置10は残量検出装置とも言える。
図1において、二次電池5は、充電率の検出対象となる電池である。二次電池5の種類は任意でよい。二次電池5は、例えば、パッケージ化されたリチウムイオン電池でもよい。あるいは、二次電池5は、リチウムポリマー電池、リチウムフェライト電池、ナトリウムイオン電池などの他の二次電池でもよい。負荷6は、二次電池5から電圧の供給を受けて動作する。負荷6の種類は任意でよい。二次電池5の正電極は負荷6の正側端子(図1では上端)に接続され、二次電池5の負電極は電流検出部12を介して負荷6の負側端子に接続される。なお、二次電池5の正電極を電流検出部12を介して負荷6の正側端子に接続し、二次電池5の負電極を負荷6の負側端子に接続してもよい。
電圧検出部11の一方の入力端子は二次電池5の正電極に接続され、電圧検出部11の他方の入力端子は二次電池5の負電極に接続される。電圧検出部11は、二次電池5の出力電圧Vb(二次電池5が負荷6に印加する電圧)を検出する。電流検出部12の一方の入力端子は二次電池5の負電極に接続され、電流検出部12の他方の入力端子は負荷6の負側端子に接続される。電流検出部12は、二次電池5の出力電流Ib(二次電池5と負荷6の間を流れる電流)を検出する。
充電率算出部13は、二次電池5の特性を示す特性データ14(詳細は後述)を予め記憶している。充電率算出部13は、出力電圧Vb、出力電流Ib、および、特性データ14に基づき、二次電池5の充電率Kbを算出する。算出された充電率Kbは、負荷6を含む装置の制御部(図示せず)に入力される。制御部は、例えば、充電率Kbを画面に表示したり、充電率Kbが低下したときに所定の制御(例えば、出力電流を制限する処理)を行ったりする。
図2は、充電率検出装置10の構成例を示す図である。図2に示す充電率検出装置10は、マイクロコンピュータ20を用いて実現されている。マイクロコンピュータ20は、CPU21、メモリ22、および、2個のA/D変換器23、24を含んでいる。メモリ22は、特性データ14と充電率算出プログラム25を記憶している。CPU21は、メモリ22に記憶された充電率算出プログラム25を実行する。CPU21とメモリ22は、充電率算出部13として機能する。
マイクロコンピュータ20の外部には、2個のオペアンプ31、32と4個の抵抗33〜36が接続される。オペアンプ31と抵抗33、34はA/D変換器23に対応して設けられ、オペアンプ32と抵抗35、36はA/D変換器24に対応して設けられる。二次電池5の負電極と負荷6の負側端子との間には、シャント抵抗37が挿入される。
抵抗33、34は、直列に接続され、二次電池5の正電極と負電極の間に設けられる。抵抗34の両端は、それぞれ、オペアンプ31の正側入力端子と負側入力端子に接続される。オペアンプ31の出力端子は、A/D変換器23の入力端子に接続される。抵抗33、34は、二次電池5の出力電圧を抵抗分割した電圧をオペアンプ31に出力する。オペアンプ31は、入力電圧をA/D変換器23で変換可能な範囲内の電圧(マイクロコンピュータ20に入力可能な範囲内の電圧)に変換する。A/D変換器23は、オペアンプ31の出力電圧をデジタル値に変換する。A/D変換器23で求めたデジタル値は、出力電圧Vbとして、CPU21(充電率算出部13)に入力される。A/D変換器23、オペアンプ31、および、抵抗33、34は、電圧検出部11として機能する。
抵抗35、36は、直列に接続され、シャント抵抗37と並列に設けられる。抵抗36の両端は、それぞれ、オペアンプ32の正側入力端子と負側入力端子に接続される。オペアンプ32の出力端子は、A/D変換器24の入力端子に接続される。抵抗35、36は、二次電池5の出力電流に応じた電圧(シャント抵抗37の両端電圧)を抵抗分割した電圧をオペアンプ32に出力する。オペアンプ32は、入力電圧をA/D変換器24で変換可能な範囲内の電圧(マイクロコンピュータ20に入力可能な範囲内の電圧)に変換する。A/D変換器24は、オペアンプ32の出力電圧をデジタル値に変換する。A/D変換器24で求めたデジタル値は、出力電流Ibとして、CPU21(充電率算出部13)に入力される。A/D変換器24、オペアンプ32、抵抗35、36、および、シャント抵抗37は、電流検出部12として機能する。
なお、電圧検出部11、電流検出部12、および、充電率算出部13の構成は、図2に示す構成に限定されない。電圧検出部11は、出力電圧Vbを検出できる限り、任意の構成を有していてもよい。電流検出部12は、出力電流Ibを検出できる限り、任意の構成を有していてもよい。充電率算出部13は、出力電圧Vb、出力電流Ib、および、特性データ14に基づき充電率Kbを算出できる限り、任意の構成を有していてもよい。
充電率算出部13の動作の詳細を説明する前に、二次電池の特性について説明する。ここでは、例としてあるリチウムイオン電池(以下、電池BTという)を取り上げ、電池BTの特性を測定した結果を示す。電池BTは、13直列かつ2並列に接続された26個の電池セルを含んでいる。電池BTの容量の公称値は、20,600mAhである。
まず、二次電池の出力電圧について説明する。二次電池の起電力をE、出力電圧をV、内部抵抗をr、出力電流をIとしたとき、次式(1)が成立する。
V=E−r×I …(1)
このように出力電圧は、起電力から内部抵抗と出力電流の積(以下、この積を「内部抵抗による電圧降下分」または「電圧降下分」という)を減算した電圧である。内部抵抗が既知の場合に出力電流を検出すれば、電圧降下分を直ちに算出することができる。
次に、二次電池における起電力の低下について説明する。二次電池において出力電流が流れると、電池内部の化学反応の影響によって起電力が低下する。出力電流が減少(増加)するときは、化学反応の影響が徐々に減少(増加)し、起電力は徐々に上昇(下降)する。このように二次電池の起電力が低下する度合いは、過去の出力電流に応じて変化する。過去の出力電流が大きいほど、起電力は大きく低下するので、出力電圧に基づき検出された充電率と充電率の真値との差は大きくなる。また、出力電流が起電力に与える影響は、出力電流が流れたときからの経過時間が長いほど小さくなる。このため、出力電流があるレベルから別のレベルに変化したときに、出力電圧と起電力は同じ時定数に従いそれぞれの最終レベルに漸近する。
以下、出力電流がゼロであることを「無負荷」、出力電流の変化に伴い出力電圧と起電力が変化するときの時定数を「追従時定数」、出力電流が流れる状態(または、無負荷状態)を十分な時間続けた後の起電力および出力電圧を、それぞれ、「収束起電力」および「収束出力電圧」という。なお、無負荷時の電圧降下分はゼロであるので、無負荷時の収束出力電圧は無負荷時の収束起電力に等しい。
図3は、電池BTについて充電率と無負荷時の収束出力電圧との関係を示す図である。図3に示す充電率は、電池BTを満充電し、満充電後の放電量を継続的に測定し、放電量の積算値と容量の公称値とに基づき算出したものである。図3に示す無負荷時の収束出力電圧は、無負荷状態を十分な時間続けた後の出力電圧を測定した結果である。図3に示すように、充電率が低いほど、無負荷時の収束出力電圧は低くなる。電池BTでは、充電率がゼロになる前に出力電圧が放電終止電圧になり、保護装置が動作したために、充電率がゼロに近い部分では収束出力電圧を測定できなかった。
次に、二次電池の内部抵抗について説明する。二次電池の内部抵抗は、出力電流をあるレベルから別のレベルに切り替えて、切り替え前後の出力電圧を測定し、出力電圧の変化量を出力電流の変化量で除算することにより求められる。
図4は、電池BTについて出力電流と出力電圧の関係を示す図である。図4に示す出力電圧は、無負荷状態を十分な時間続けた後、出力電流を短い時間だけ非ゼロに切り替えて、そのときの出力電圧を測定した結果である。図4に示す出力電流は、出力電圧を測定したときの出力電流である。出力電圧を測定するときには、出力電流が2A、5A、10A、15A、および、18Aのいずれかになるように負荷を調整し、出力電流を数100ミリ秒だけ流した。出力電流を流す時間を数100ミリ秒にした理由は、内部抵抗以外の電池特性による出力電圧の変動を排除するためである。図4に示すように、充電率にかかわらず、出力電圧は出力電流の1次関数となる。図4に示す直線の傾きは、電池BTの内部抵抗に相当する。電池BTの内部抵抗は、充電率にかかわらずほぼ一定であり、約65mΩである。
次に、二次電池について、出力電流を切り替えた後の出力電圧の変化について説明する。以下、二次電池について、出力電流がIのときの収束起電力(出力電流Iが流れる状態を十分な時間続けた後の起電力)をEconv(I)という。収束起電力Econv(I)は、出力電流がIの状態を十分な時間続けた後に、出力電流をIからゼロに切り替え、切り替え直後の出力電圧を測定することにより求められる。なお、無負荷時の収束起電力と無負荷時の収束出力電圧は、いずれもEconv(0)と表される。
図5は、電池BTについて、出力電流を18Aからゼロに切り替えた後の出力電圧の変化を示す図である。図5に示す出力電圧は、出力電流が18Aの状態を十分な時間続け、出力電流をゼロに切り替えた後の出力電圧を測定した結果である。図5に示す無負荷時間は、出力電流をゼロに切り替えた後の経過時間である。図5において、無負荷時間が0秒の直後の出力電圧は、出力電圧が18Aのときの収束起電力Econv(18)である。出力電圧は、追従時定数に従い、無負荷時の収束出力電圧に漸近する。無負荷時間が300秒のときに出力電圧はほぼ一定になるので、無負荷時間が300秒のときの出力電圧は無負荷時の収束起電力Econv(0)にほぼ等しいと言える。
図6は、電池BTについて、出力電流と、無負荷時との収束起電力の差との関係を示す図である。図6に示す無負荷時との収束起電力との差は、電池BTについて測定した2個の収束起電力Econv(I)、Econv(0)の差{Econv(I)−Econv(0)}である。図6に示す出力電流は、収束起電力Econv(I)を測定する前の出力電流Iである。図6に示すように、I>0のときには、収束起電力Econv(I)は収束起電力Econv(0)よりも低く、収束起電力の差{Econv(I)−Econv(0)}は負である。収束起電力の差{Econv(I)−Econv(0)}は、出力電流Iにほぼ比例する。
次に、二次電池の追従時定数について説明する。出力電流Ixが流れる状態を十分な時間続けた後、出力電流をIxからIyに切り替え、出力電流Iyが流れる状態を十分な時間続けた場合、切り替え直後の起電力はEconv(Ix)であり、収束起電力はEconv(Iy)である。追従時定数をτとしたとき、出力電流を切り替えてから時間tが経過したときの起電力E(t)は、次式(2)で近似される。このように出力電流が変化したときに、起電力は追従時定数τに従い収束起電力に漸近する。
E(t)={Econv(Ix)−Econv(Iy)}
×exp(−t/τ)+Econv(Iy) …(2)
電池BTの追従時定数τは、図5に示す測定結果から求めることができる。上述したように、無負荷時の収束出力電圧は無負荷時の収束起電力に等しい。そこで、図5に示す出力電圧を起電力とみなして式(2)にフィッティングした結果、電池BTの追従時定数τは約35秒であることが分かった。
なお、式(2)は追従時定数を1個だけ含むこととしたが、起電力を求める計算式は追従時定数を2個以上含んでいてもよい。ただし、1個の追従時定数を含む計算式を用いれば、起電力を高い精度で求めることができることが実験的に確認されている。二次電池では、出力電流が変化したときに、出力電圧は追従時定数に従い変化する。従来の充電率検出装置の中には、この理由を二次電池の内部抵抗の変化と考えるものがある。これに対して、充電率検出装置10は、この理由を二次電池の起電力の変化と考える。
以下、充電率算出部13の動作の詳細を説明する。pとqを2以上の整数としたとき、充電率算出部13は、二次電池5の特性を示す特性データ14として、内部抵抗r、追従時定数τ、および、(p×q)個の収束起電力Econv[I,k]を記憶している。内部抵抗rと追従時定数τは、それぞれ、二次電池5について測定された値である。収束起電力Econv[I,k]は、二次電池5について、充電率がkのときに測定された収束起電力Econv(I)である。収束起電力Econv[I,k]は、二次電池5の充電率がkのときに、出力電流がIの状態を十分な時間続けた後に、出力電流をIからゼロに切り替えて、切り替え直後の出力電圧を測定することにより求められる。
(p×q)個の収束起電力Econv[I,k]は、充電率kをpレベル、出力電流Iをqレベルに変化させて、出力電流をIからゼロに切り替えた直後の出力電圧を(p×q)回測定することにより求められる。充電率kの個数pと充電率の間隔は、充電率と出力電圧の関係を示す曲線が滑らかになるように決定される。充電率kは、例えば、ゼロに近い部分では1%間隔で設定され、それ以外の部分では5%間隔で設定される。(p×q)個の収束起電力Econv[I,k]には、充電率がk、出力電流Iがゼロのときの収束起電力Econv(0)(すなわち、無負荷時の収束起電力Econv[0,k])が含まれる。
充電率算出部13は、充電率Kbを算出するために、二次電池5の充電率と電圧の関係を示す3種類のデータE[k]、F[k]、G[k]を使用する。データE[k]、F[k]、G[k]の個数は、いずれもp個である。データE[k]は、今回測定された出力電流Ibに基づく、充電率がkのときの収束起電力を示す。データF[k]は、前回測定された出力電流Ibに基づく、充電率がkのときの収束起電力を示す。データG[k]は、今回測定された出力電流Ibに基づく、充電率がkのときの収束出力電圧を示す。データG[k]は二次電池5の充電率と出力電圧との関係を示す第1データに相当し、データE[k]は二次電池5の充電率と起電力との関係を示す第2データに相当する。
図7は、充電率算出部13の動作を示すフローチャートである。充電率算出部13は、まず、データE[k]に初期値を設定する(ステップS101)。充電率算出部13は、データE[k]に初期値として、例えば、特性データ14に含まれる無負荷時の収束起電力Econv[0,k]を設定してもよい。次に、充電率算出部13には、電圧検出部11で検出された出力電圧Vbと、電流検出部12で検出された出力電流Ibとが入力される(ステップS102)。ステップS102は、所定の周期で(例えば1秒ごとに)実行される。
次に、充電率算出部13は、p個の充電率の中から未処理の充電率を選択する(ステップS103)。以下、ステップS103で選択された充電率をkという。次に、充電率算出部13は、データE[k]をデータF[k]に代入する(ステップS104)。
次に、充電率算出部13は、ステップS102で入力された出力電流IbとステップS103で選択された充電率kとに基づき、出力電流Ibと充電率kに対応した収束起電力Econv[Ib,k]を求める(ステップS105)。より詳細には、出力電流Ibに対応した収束起電力が特性データ14に含まれている場合には、充電率算出部13は特性データ14から収束起電力Econv[Ib,k]を読み出す。出力電流Ibに対応した収束起電力が特性データ14に含まれていない場合には、充電率算出部13は、特性データ14から出力電流Ibに近い出力電流IbL、IbHに対応した2個の収束起電力Econv[IbL,k]、Econv[IbH,k]を読み出し、読み出した2個の収束起電力に対して補間演算を行うことにより収束起電力Econv[Ib,k]を求める。
次に、充電率算出部13は、ステップS104で設定したデータF[k]、ステップS105で求めた収束起電力Econv[Ib,k]、および、特性データ14に含まれる追従時定数τに基づき、次式(3)に従いデータE[k]を求める(ステップS106)。ただし、式(3)において、Δtは、出力電圧Vbと出力電流Ibを検出する時間間隔である(図8を参照)。
E[k]=(F[k]−Econv[Ib,k])
×exp(−Δt/τ)+Econv[Ib,k] …(3)
式(3)は、式(2)において、tにΔt、E(t)にE[k]、Econv(Ix)にF[k]、Econv(Iy)にEconv[Ib,k]をそれぞれ代入したものである。このように充電率算出部13は、ステップS106において、データF[k]から追従時定数τに従い収束起電力Econv[Ib,k]に漸近する指数関数を用いて、データE[k]を求める。
なお、Δtがτに対して十分に小さいときには、充電率算出部13は、式(3)に代えて、次式(4)に従いデータE[k]を求めてもよい。
E[k]=F[k]−(Δt/τ)
×(F[k]−Econv[Ib,k]) …(4)
式(3)および(4)は、低負荷状態から高負荷状態に切り替わるとき(出力電流が増加するとき)にも、高負荷状態から低負荷状態に切り替わるとき(出力電流が減少するとき)にも成立する。
次に、充電率算出部13は、ステップS102で入力された出力電流Ib、ステップS106で求めたデータE[k]、および、特性データ14に含まれる内部抵抗rに基づき、次式(5)に従いデータG[k]を求める(ステップS107)。
G[k]=E[k]−r×Ib …(5)
次に、充電率算出部13は、すべての充電率を処理済みか否かを判定する(ステップS108)。充電率算出部13は、すべての充電率を処理済みの場合(ステップS108でYesの場合)にはステップS109へ進み、それ以外の場合(ステップS108でNoの場合)にはステップS103へ進む。
前者の場合、充電率算出部13は、ステップS102で入力された出力電圧Vbと、ステップS107をp回実行することにより求めたp個のデータG[k]とに基づき、二次電池5の充電率Kbを求める(ステップS109)。より詳細には、出力電圧Vbがp個のデータG[k]に含まれている場合には、充電率算出部13は、データG[k]に対応した充電率kを二次電池5の充電率Kbとする。出力電圧Vbがp個のデータG[k]に含まれていない場合には、充電率算出部13は、p個のデータG[k]の中から出力電圧Vbに近い電圧VbL、VbHを検索し、電圧VbL、VbHに対応した充電率kL、kHを求め、充電率kL、kHに対して補間演算を行うことにより充電率Kbを求める。
次に、充電率算出部13は、ステップS102へ進む。その後、充電率算出部13は、ステップS102〜S109を繰り返し実行する。このように充電率算出部13には、二次電池5の出力電圧Vbと出力電流Ibが所定の時間間隔で入力される。充電率算出部13は、出力電圧Vbと出力電流Ibが入力されるたびに、出力電流Ibと特性データ14に基づきデータE[k](二次電池5の充電率と起電力との関係を示す第2データ)を更新し、出力電流Ibと特性データ14とデータE[k]に基づきデータG[k](二次電池5の充電率と出力電圧との関係を示す第1データ)を求め、出力電圧VbとデータG[k]に基づき充電率Kbを求める。
なお、図7では、充電率算出部13は、ステップS103で選択した充電率について、ステップS104〜S107を順に実行することとした。これに代えて、充電率算出部13は、すべての充電率についてステップS104を実行し、次にすべての充電率についてステップS105を実行し、次にすべての充電率についてステップS106を実行し、次にすべての充電率についてステップS107を実行してもよい。
また、充電率算出部13は、ステップS101において、データE[k]に初期値として、無負荷時の収束起電力Econv[0,k]以外のデータを設定してもよい。例えば、装置の動作開始直後の出力電流がIinitである場合には、充電率算出部13は、データE[k]に初期値として、特性データ14に含まれる出力電流がIinitのときの収束起電力Econv[Iinit,k]を設定してもよい。データE[k]の初期値は、負荷6を含む装置の形態に応じて任意に決定してもよい。
以下、二次電池の出力電圧と充電率の関係に基づき充電率を検出する従来の充電率検出装置と対比して、本実施形態に係る充電率検出装置10の効果を説明する。図9は、電池BTについて、充電率検出装置10と従来の充電率検出装置によって検出された充電率を示す図である。ここでは、電池BTを満充電した後、電池BTの出力電流を0A〜18Aの範囲内で1分ごとにランダムに変化させることとした。図9に示す充電率は、出力電流の積算値と容量とに基づき算出された値(以下、充電率の真値という)である。図9に示す検出充電率は、充電率検出装置10と従来の充電率検出装置によって検出された充電率である。なお、図9の中の矢印は、無負荷状態を5分間続けた部分を示す。
図9に示すように、従来の充電率検出装置によって検出された充電率は、無負荷状態を5分間続けた部分ではほぼ一致するが、他の部分では最大で約10%乖離している。これに対して充電率検出装置10によって検出された充電率は、充電率の真値とほぼ一致する。このように本実施形態に係る充電率検出装置10によれば、出力電流が時々刻々変化するときでも充電率を正確に検出することができる。
以上に示すように、本実施形態に係る充電率検出装置10は、二次電池5の出力電圧Vbを検出する電圧検出部11と、二次電池5の出力電流Ibを検出する電流検出部12と、二次電池5の特性データ14を予め記憶し、出力電圧Vbと出力電流Ibと特性データ14とに基づき充電率Kbを求める充電率算出部13とを備えている。充電率算出部13は、出力電流Ibと特性データ14とに基づき、二次電池5の充電率と出力電圧との関係を示す第1データ(データG[k])を求め、出力電圧Vbと第1データとに基づき充電率Kbを求める。
したがって、充電率検出装置10によれば、検出された出力電流Ibに基づき第1データを求めることにより、出力電流Ibの変化に応じて充電率と出力電圧との関係を変化させることができる。よって、検出された出力電圧Vbと第1データとに基づき充電率Kbを求めることにより、出力電流Ibが時々刻々変化するときでも二次電池5の充電率Kbを正確に検出することができる。また、出力電流Ibが流れている状態でも充電率Kbを検出できるので、連続的に動作する装置にも適用することができる。
また、充電率算出部13は、出力電流Ibと特性データ14とに基づき、二次電池5の充電率と起電力との関係を示す第2データ(データE[k])を更新し、出力電流Ibと特性データ14と第2データとに基づき第1データを求める。このように充電率と起電力の関係を示す第2データを求めることにより、求めた第2データを用いて、充電率と出力電圧との関係を示す第1データを容易に求めることができる。
また、充電率算出部13は、出力電流Ibが流れる状態を十分な時間続けた後の起電力である収束起電力Econv[Ib,k]と、二次電池5の出力電流の変化に伴い二次電池5の出力電圧が変化するときの追従時定数τとを求め、収束起電力Econv[Ib,k]と追従時定数τと過去の第2データ(データF[k])とに基づき第2データを求める。これにより、充電率と起電力との関係を時間の経過と共に出力電流Ibに応じて変化させることができる。
また、充電率算出部13は、前回の第2データの起電力(データF[k])から追従時定数τに従い収束起電力Econv[Ib,k]に漸近する指数関数(式(3)に示す関数)を用いて、第2データを求める。したがって、検出された出力電流Ibが流れる状態を十分な時間続けたときに、起電力は追従時定数τに従い収束起電力Econv[Ib,k]に漸近するとの仮定の下で、充電率と起電力との関係を出力電流Ibに応じて変化させることができる。
また、充電率算出部13は、特性データ14に基づき二次電池5の内部抵抗rを求め、第2データの起電力(データE[k])から出力電流Ibと内部抵抗rとの積を減算することにより、第1データの出力電圧(データG[k])を求める。これにより、第1データを容易に求めることができる。
また、充電率算出部13は、特性データ14として二次電池5について、充電率と出力電流の値の組合せに対応した収束起電力Econv[I,k]、追従時定数τ、および、内部抵抗rを予め記憶している。したがって、特性データ14に基づき、出力電流Ibに応じた収束起電力Econv[Ib,k]、追従時定数τ、および、内部抵抗rを容易に求めることができる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係る充電率検出装置は、第1の実施形態に係る充電率検出装置10と同じ構成を有する(図1を参照)。以下、今回測定された出力電流IbをI0ともいい、過去に測定されたn個(nは1以上の整数)の出力電流を古い順にIn、…、I2、I1という。また、出力電流Is(sは0以上n以下の整数)を測定したときの起電力をEsという。
式(2)より、起電力E0〜E2は、それぞれ、次式(6a)〜(6c)で近似される。起電力E3〜Enも、同様の式で近似される。
E0={E1−Econv(I0)}
×exp(−Δt/τ)+Econv(I0) …(6a)
E1={E2−Econv(I1)}
×exp(−Δt/τ)+Econv(I1) …(6b)
E2={E3−Econv(I2)}
×exp(−Δt/τ)+Econv(I2) …(6c)
式(6a)に式(6b)を代入すると、次式(7)が導かれる。
E0= Econv(I0)
+{Econv(I1)−Econv(I0)}×exp(−Δt/τ)
+{E2−Econv(I1)}×exp(−2Δt/τ) …(7)
同様の処理を繰り返すと、次式(8)が導かれる。古い出力電流ほど演算結果に与える影響が小さくなるように重み付け演算を行うとすると、起電力E0は補正係数Asを用いて次式(9)で近似される。補正係数Asは、二次電池5の起電力を測定することにより求められる。
Figure 2017211183
本実施形態では、充電率算出部13は、充電率Kbを算出するために、二次電池5の充電率と電圧の関係を示すデータE[k]、F1[k]〜Fn[k]、G[k]を使用する。データE[k]、F1[k]〜Fn[k]、G[k]の個数は、いずれもp個である。データFs[k]は、s回前に測定された出力電流Isに基づく、充電率がkのときの収束起電力を示す。データF1[k]は、第1の実施形態で述べたデータF[k]と同じである。
本実施形態では、充電率算出部13は、図7に示すステップS104〜S106において、第1の実施形態に係る充電率算出部13とは異なる処理を行う。より詳細には、充電率算出部13は、ステップS104では、データE[k]、F1[k]〜Fn−1[k]をデータF1[k]〜Fn[k]にそれぞれ代入する。充電率算出部13は、ステップS105では、出力電流I0〜InとステップS103で選択された充電率kとに基づき、出力電流I0〜Inと充電率kに対応した収束起電力Econv[I0,k]〜Econv[In,k]を求める。充電率算出部13は、ステップS106では、ステップS104で設定したデータF1[k]〜Fn[k]、ステップS105で求めた収束起電力Econv[I0,k]〜Econv[In,k]、および、特性データ14に含まれる追従時定数τに基づき、次式(10)に従いデータE[k]を求める。
Figure 2017211183
以上に示すように、本実施形態に係る充電率検出装置では、充電率算出部13は、収束起電力Econv[I0,k]〜Econv[In,k]と追従時定数τと複数の過去の第2データ(データF1[k]〜Fn[k])とに基づき、第2データ(データE[k])を求める。したがって、本実施形態に係る充電率検出装置によれば、充電率と起電力との関係、および、充電率と出力電圧との関係をより正確に求め、充電率Kbの検出精度を高くすることができる。
また、充電率算出部13は、古い第2データほど演算結果に与える影響が小さくなるような重み付け演算(式(10)に示す演算)を行うことにより、第2データを求める。したがって、二次電池5の起電力の特性により近い仮定の下で充電率と起電力との関係、および、充電率と出力電圧との関係をより正確に求め、充電率Kbの検出精度を高くすることができる。
(第3の実施形態)
図10は、本発明の第3の実施形態に係る充電率検出装置の構成を示すブロック図である。図10に示す充電率検出装置40は、電圧検出部11、電流検出部12、温度検出部41、および、充電率算出部42を備えている。本実施形態では、内部抵抗rは、固定値ではなく、温度に応じて変化する可変値である。
第1の実施形態と同様に、電圧検出部11は二次電池5の出力電圧Vbを検出し、電流検出部12は二次電池5の出力電流Ibを検出する。温度検出部41は、二次電池5の近傍に設けられ、二次電池5の動作温度Tbを検出する。温度検出部41で検出された動作温度Tbは、出力電圧Vbおよび出力電流Ibと共に、充電率算出部42に入力される。充電率算出部42は、特性データ43を予め記憶し、出力電圧Vb、出力電流Ib、動作温度Tb、および、特性データ43に基づき二次電池5の充電率Kbを求める。このとき、充電率算出部42は、動作温度Tbに応じて、充電率Kbの算出に用いる内部抵抗rを変化させる。
図11は、電池BTについて動作温度と内部抵抗の関係を示す図である。図11に示す内部抵抗は、電池BTについて、動作温度を変化させて内部抵抗を測定した結果である。図11に示す各系列は、充電率が異なることを示す。図11に示すように、電池BTでは、動作温度が低いほど、内部抵抗は大きくなる。他の二次電池でも、これと同様である。
本実施形態では、充電率算出部42は、特性データ43の中に動作温度に応じた内部抵抗を予め記憶したテーブル44を含んでいる。テーブル44に記憶された、動作温度に応じた内部抵抗は、内部抵抗rを求めるための複数のデータである。充電率算出部42は、図7に示すステップS107を実行する前に、温度検出部41で検出された動作温度Tbを用いてテーブル44を参照することにより、動作温度Tbに応じた内部抵抗rを求める。充電率算出部42は、求めた内部抵抗rを用いてステップS107を実行する。
以上に示すように、本実施形態に係る充電率検出装置40は、二次電池5の動作温度Tbを検出する温度検出部41を備えている。充電率算出部42は、特性データ43として、内部抵抗rを求めるための複数のデータ(テーブル44に記憶された、動作温度に対応した内部抵抗)を予め記憶しており、動作温度Tbと複数のデータに基づき内部抵抗rを求める。
したがって、充電率検出装置40によれば、検出された動作温度Tbに応じた内部抵抗rを求めることにより、充電率と起電力との関係、および、充電率と出力電圧との関係をより正確に求め、充電率Kbの検出精度を高くすることができる。特に、動作温度Tbが低いとき(例えば、二次電池5が寒い屋外にあるとき)には、二次電池5の内部抵抗rが大きくなり、内部抵抗による電圧降下分が大きくなる。充電率検出装置40によれば、このような場合でも二次電池5の充電率Kbを正確に検出することができる。
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態に係る充電率検出装置は、第1の実施形態に係る充電率検出装置10と同じ構成を有する(図1を参照)。本実施形態では、充電率算出部13は、特性データ14として、(p×q)個の収束起電力Econv[I,k]に代えて、p個の無負荷時の収束起電力Ezconv[k]を予め記憶している。無負荷時の収束起電力Ezconv[k]は、二次電池5の充電率がkのときの無負荷時の収束起電力である。
図6を参照して説明したように、収束起電力の差{Econv(I)−Econv(0)}は、出力電流Iにほぼ比例する。したがって、収束起電力Econv[Ib,k]は、次式(11)で近似される。ただし、式(11)において、αは正の定数である。
conv[Ib,k]=Ezconv[k]−α×Ib …(11)
本実施形態でも第1の実施形態と同様に、充電率算出部13は、図7に示すステップS105において、出力電流Ibと充電率kに対応した収束起電力Econv[Ib,k]を求める。ただし、本実施形態では、充電率算出部13は、出力電流Ibと充電率kに基づき、式(11)に従い計算で収束起電力Econv[I,k]を求める。
以上に示すように、本実施形態に係る充電率検出装置では、充電率算出部13は、特性データ14として、二次電池5について充電率の値に対応して、出力電流がゼロのときの起電力である無負荷時の収束起電力Ezconv[k]を予め記憶している。充電率算出部13は、出力電流Ibと無負荷時の収束起電力Ezconv[k]とに基づき収束起電力Econv[Ib,k]を求める。
したがって、本実施形態に係る充電率検出装置によれば、検出された出力電流Ibと記憶された無負荷時の収束起電力Ezconv[k]とに基づき収束起電力Econv[Ib,k]を求めることにより、記憶すべき特性データ14の量を削減することができる。また、収束起電力Econv[I,k]を簡単な計算で求めることができるので、出力電圧Vbと出力電流Ibを検出する時間間隔Δtを短くし、前回検出した充電率と今回検出した充電率Kbとの差を小さくし、充電率Kbの検出精度を高くすることができる。
(第5の実施形態)
本発明の第5の実施形態に係る充電率検出装置は、第1の実施形態に係る充電率検出装置10と同じ構成を有する(図1を参照)。本実施形態では、追従時定数τは、固定値ではなく、可変値である。追従時定数τは、例えば、出力電流の値、出力電流の変化方向、充電率の値などに応じて変化する。
本実施形態では、充電率算出部13は、特性データ14として、追従時定数τに代えて、追従時定数τを求めるための複数のデータを予め記憶している。例えば、充電率算出部13は、出力電流の値に応じた複数のデータ(追従時定数の複数の候補値)を予め記憶していてもよい。この場合、充電率算出部13は、図7に示すステップS106を実行するときに、複数の候補値の中からステップS102で入力された出力電流Ibに応じた値を選択して、追従時定数τとして用いる。
充電率算出部13は、追従時定数の複数の候補値として、出力電流が増加するときの値と、出力電流が減少するときの値とを予め記憶していてもよい。この場合、充電率算出部13は、ステップS106を実行するときに、ステップS102で入力された出力電流Ibが前回の出力電流から増加したか否かに応じて2個の候補値の中から一方を選択して、追従時定数τとして用いる。
充電率算出部13は、追従時定数τの候補値として、充電率の値に応じた複数のデータを予め記憶していてもよい。この場合、充電率算出部13は、ステップS106を実行するときに、複数の候補値の中から前回ステップS109で求めた充電率Kbに応じた値を選択して、追従時定数τとして用いる。特性データ14は、充電率が高い部分や低い部分では、追従時定数τを求めるためのデータを多く含むことが好ましい。
一般に、充電率算出部13は、特性データ14として、出力電流の値、出力電流の変化方向、および、充電率の値のうち少なくとも1つに対応して複数のデータを予め記憶していればよい。この場合、充電率算出部13は、ステップS106を実行するときに、記憶された複数のデータの中から好適な値を選択して、追従時定数τとして用いる。
以上に示すように、本実施形態に係る充電率検出装置では、充電率算出部13は、特性データ14として、追従時定数τを求めるための複数のデータを予め記憶しており、複数のデータに基づき追従時定数τを求める。したがって、状況に応じて好適な追従時定数τを求め、充電率と起電力との関係、および、充電率と出力電圧との関係をより正確に求め、充電率Kbの検出精度を高くすることができる。
また、充電率算出部13は、特性データ14として、出力電流の値、出力電流の変化方向、および、充電率の値のうち少なくとも1つに対応して複数のデータを予め記憶している。したがって、出力電流Ibの値、出力電流Ibの変化方向、充電率Kbの値などに応じて好適な追従時定数τを求め、充電率と起電力との関係、および、充電率と出力電圧との関係をより正確に求め、充電率Kbの検出精度を高くすることができる。
なお、本発明の各実施形態に係る充電率検出装置の特徴をその性質に反しない限り任意に組合せて、本発明の変形例に係る充電率検出装置を構成することができる。例えば、第2の実施形態に係る充電率検出装置に第3、第4、または、第5の実施形態に係る充電率検出装置の特徴を追加してもよい。また、第3の実施形態に係る充電率検出装置に第4、または、第5の実施形態に係る充電率検出装置の特徴を追加してもよい。
以上に述べた充電率検出装置は、二次電池を電源として使用する各種の装置に適用することができる。充電率検出装置は、例えば、電気自動車、ドローン、災害救助ロボット、人工知能を用いたロボットなどに適用することができる。二次電池では、出力電流が大きいときに、電圧降下分が大きくなるだけでなく、起電力も大きく低下する。このため、充電率が低いときに出力電流が大きくなると、出力電圧が大きく低下して放電終止電圧よりも低くなることがある。このとき、電源の保護装置が動作し、負荷に対する電源供給が遮断される。以上に述べた充電率検出装置を用いて二次電池5の充電率Kbを検出し、検出した充電率Kbに基づき出力電流を制限することにより、装置の稼働時間を伸ばし、装置が突然停止することを防止することができる。
本発明の充電率検出装置および充電率検出方法は、連続的に動作する装置にも適用でき、出力電流が時々刻々変化するときでも二次電池の充電率を正確に検出できるという特徴を有するので、二次電池を電源として使用する各種の装置に利用することができる。
5…二次電池
6…負荷
10、40…充電率検出装置
11…電圧検出部
12…電流検出部
13、42…充電率算出部
14、43…特性データ
20…マイクロコンピュータ
21…CPU
22…メモリ
23、24…A/D変換器
25…充電率算出プログラム
31、32…オペアンプ
33、34、35、36…抵抗
37…シャント抵抗
41…温度検出部
44…テーブル

Claims (16)

  1. 二次電池の充電率を検出する充電率検出装置であって、
    前記二次電池の出力電圧を検出する電圧検出部と、
    前記二次電池の出力電流を検出する電流検出部と、
    前記二次電池の特性データを予め記憶し、前記出力電圧と前記出力電流と前記特性データとに基づき前記充電率を求める充電率算出部とを備え、
    前記充電率算出部は、前記出力電流と前記特性データとに基づき、前記二次電池の充電率と出力電圧との関係を示す第1データを求め、前記出力電圧と前記第1データとに基づき前記充電率を求めることを特徴とする、充電率検出装置。
  2. 前記充電率算出部は、前記出力電流と前記特性データとに基づき、前記二次電池の充電率と起電力との関係を示す第2データを更新し、前記出力電流と前記特性データと前記第2データとに基づき前記第1データを求めることを特徴とする、請求項1に記載の充電率検出装置。
  3. 前記充電率算出部は、前記出力電流が流れる状態を十分な時間続けた後の起電力である収束起電力と、前記二次電池の出力電流の変化に伴い前記二次電池の出力電圧が変化するときの追従時定数とを求め、前記収束起電力と前記追従時定数と過去の第2データとに基づき前記第2データを求めることを特徴とする、請求項2に記載の充電率検出装置。
  4. 前記充電率算出部は、前回の第2データの起電力から前記追従時定数に従い前記収束起電力に漸近する指数関数を用いて、前記第2データを求めることを特徴とする、請求項3に記載の充電率検出装置。
  5. 前記充電率算出部は、前記収束起電力と前記追従時定数と複数の過去の第2データとに基づき、前記第2データを求めることを特徴とする、請求項3に記載の充電率検出装置。
  6. 前記充電率算出部は、古い第2データほど演算結果に与える影響が小さくなるような重み付け演算を行うことにより、前記第2データを求めることを特徴とする、請求項5に記載の充電率検出装置。
  7. 前記充電率算出部は、前記特性データとして、前記二次電池について充電率と出力電流の値の組合せに対応して収束起電力を予め記憶していることを特徴とする、請求項3に記載の充電率検出装置。
  8. 前記充電率算出部は、前記特性データとして、前記二次電池について充電率の値に対応して、出力電流がゼロのときの起電力である無負荷時の収束起電力を予め記憶しており、前記出力電流と前記無負荷時の収束起電力とに基づき前記収束起電力を求めることを特徴とする、請求項3に記載の充電率検出装置。
  9. 前記充電率算出部は、前記特性データとして前記追従時定数を予め記憶していることを特徴とする、請求項3に記載の充電率検出装置。
  10. 前記充電率算出部は、前記特性データとして、前記追従時定数を求めるための複数のデータを予め記憶しており、前記複数のデータに基づき前記追従時定数を求めることを特徴とする、請求項3に記載の充電率検出装置。
  11. 前記充電率算出部は、前記特性データとして、出力電流の値、出力電流の変化方向、および、充電率の値のうち少なくとも1つに対応して前記複数のデータを予め記憶していることを特徴とする、請求項10に記載の充電率検出装置。
  12. 前記充電率算出部は、前記特性データに基づき前記二次電池の内部抵抗を求め、前記第2データの起電力から前記出力電流と前記内部抵抗との積を減算することにより、前記第1データの出力電圧を求めることを特徴とする、請求項2に記載の充電率検出装置。
  13. 前記充電率算出部は、前記特性データとして前記内部抵抗を予め記憶していることを特徴とする、請求項12に記載の充電率検出装置。
  14. 前記二次電池の動作温度を検出する温度検出部をさらに備え、
    前記充電率算出部は、前記特性データとして、前記内部抵抗を求めるための複数のデータを予め記憶しており、前記動作温度と前記複数のデータとに基づき前記内部抵抗を求めることを特徴とする、請求項12に記載の充電率検出装置。
  15. 二次電池の充電率を検出する充電率検出方法であって、
    前記二次電池の出力電圧を検出するステップと、
    前記二次電池の出力電流を検出するステップと、
    前記二次電池の特性データを予め記憶し、前記出力電圧と前記出力電流と前記特性データとに基づき前記充電率を求めるステップとを備え、
    前記充電率を求めるステップは、前記出力電流と前記特性データとに基づき、前記二次電池の充電率と出力電圧との関係を示す第1データを求め、前記出力電圧と前記第1データとに基づき前記充電率を求めることを特徴とする、充電率検出方法。
  16. 前記充電率を求めるステップは、前記出力電流と前記特性データとに基づき、前記二次電池の充電率と起電力との関係を示す第2データを更新し、前記出力電流と前記特性データと前記第2データとに基づき前記第1データを求めることを特徴とする、請求項15に記載の充電率検出方法。
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