JP2014228069A - 変速機 - Google Patents

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Abstract

【課題】トロイダル型の無段変速機構を備える変速機において、入力ディスク又は出力ディスクの回転による変速機ケース内の油面の乱れを防止することで、作動油の攪拌抵抗の増加を抑制する。【解決手段】回転軸(2)と共に回転する入力ディスク(51)と、回転軸(2)に相対回転自在に支持された出力ディスク(52)と、入力ディスク(51)と出力ディスク(52)との間に挟持された一対の転動体(53)とを備え、一対の転動体(53)を揺動させて該転動体(53)と入力ディスク(51)及び出力ディスク(53)との接触点の位置を変化させることで変速比を変化させるトロイダル型の無段変速機構(5)を有する変速機(1)において、入力ディスク(51)と出力ディスク(52)のいずれか一方と変速機ケース(20)内に溜められた作動油の油面(L)との間を仕切るバッフルプレート(30)を設置した。【選択図】図2

Description

本発明は、入力ディスクと出力ディスクとの間で摩擦転動する転動体を有するトロイダル型の無段変速機構を備えた変速機に関する。
従来、入力ディスクと出力ディスクとの間で摩擦転動する転動体(パワーローラ)を有するトロイダル型の無段変速機構を備え、変速比を無段階で変更可能な変速機がある。上記のようなトロイダル型の無段変速機構の場合、有段式の変速機と同等のレシオレンジを達成するためには、入力ディスク及び出力ディスクの外径寸法を大きくしなければならない。その場合、入力ディスク及び出力ディスクが変速機ケース内の底部に溜まる作動油の油面に接触し易くなる。
また、トロイダル型の無段変速機構では、同軸上に配置した入力ディスクと出力ディスクが互いに逆向きに回転する。そのため、車両走行時に入力ディスクと出力ディスクが変速機ケース内の作動油の油面に接触すると、作動油の油面に渦が発生して該油面が乱れる。また、入力ディスク又は出力ディスクの回転に伴い該入力ディスク又は出力ディスクが作動油に浸入する際、入力ディスク又は出力ディスクの外周縁が油面に衝突する(油面を叩く)ことによって作動油に泡立ちが生じる。また、無段変速機構のレシオレンジを広く取ろうとすると、出力ディスクの回転がより高回転となるため、入力ディスクと出力ディスクの差回転が大きくなり油面の乱れがさらに顕著となる。加えて、ダブルキャビティ式の無段変速機構は、シングルキャビティ式の無段変速機構と比べて入力軸の左右で渦を巻く方向が異なるため、複数の渦が発生して油面の乱れがより顕著となる。以上のような理由によって、変速機ケース内の作動油の攪拌抵抗が増加する懸念がある。
従来、上記の問題に関連する技術として、特許文献1では、車両などに搭載される有段式の変速機構を備える変速機において、該変速機のケーシング内に、ギヤなどによるオイルの攪拌抵抗(掻きあげ抵抗)の低減を図るためのバッフルプレートを設置している。このバッフルプレートは、合成樹脂製の板状部材であって、回転軸周りに設置したギヤやプーリなどの下側の回転外周面に沿うように設置されて、ギヤやプーリと変速機ケース内の底部に溜まる作動油の油面との間を仕切るように設置されている。しかしながら、従来、トロイダル型の無段変速機構を備える変速機において、変速機ケース内の作動油の攪拌抵抗を低減させるための対策は行われていなかった。
特に、有段式の自動変速機は、多軸構造のため各ギヤの径を小さくできると共に、出力ギヤ列を共用する構造のため入力軸上の各ギヤの差回転が各速公比分である。その一方で、トロイダル型の変速機構の場合、既述の理由で、有段式の自動変速機と同等のレシオレンジを達成するためには入力ディスク及び出力ディスクの外径寸法が大きくなるうえに、出力ディスクは入力ディスクの回転方向と逆向きで回転し、レシオレンジを拡大すると出力ディスクと入力ディスクディスクの差回転がより大きくなる。これらによって、変速機ケース内の作動油の攪拌抵抗を低減させるための対策が必要となる。
特許第4923097号公報
本発明は上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、トロイダル型の無段変速機構を備える変速機において、変速機ケース内の作動油の攪拌抵抗を低減するための構造を備えた変速機を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明にかかる変速機は、駆動源(10)からの駆動力が伝達される回転軸(2)と、回転軸(2)上に設けられた変速機構(5)と、回転軸(2)及び変速機構(5)を収容してなる変速機ケース(20)と、を備え、変速機構(5)は、回転軸(2)と共に回転する入力ディスク(51)と、回転軸(2)に相対回転自在に支持された出力ディスク(52)と、入力ディスク(51)と出力ディスク(52)との間に挟持された一対の転動体(53)とを備え、一対の転動体(53)を揺動させて該転動体(53)と入力ディスク(51)及び出力ディスク(53)との接触点の位置を変化させることで変速比を変化させるトロイダル型の無段変速機構であり、入力ディスク(51)と出力ディスク(52)のいずれか一方と変速機ケース(20)内に溜められた作動油の油面(L)との間を仕切るバッフルプレート(30)を設置したことを特徴とする。
本発明にかかる変速機によれば、トロイダル型の無段変速機構が備える入力ディスクと出力ディスクのいずれか一方と変速機ケース内の作動油の油面との間を仕切るバッフルプレートを設けたことで、駆動源からの駆動力によって高速で回転する入力ディスク又は出力ディスクと変速機ケース内の作動油の油面との接触を防止することができる。すなわち、同軸上で互いが逆向きに回転する入力ディスクと出力ディスクのいずれか一方にバッフルプレートを設けることで、入力ディスクと出力ディスクのいずれか他方のみが作動油の油面に接するようになるため、作動油の整流作用を奏することができる。したがって、変速機ケース内の作動油の油面が渦を巻き該作動油の攪拌抵抗が増加することを効果的に防止できる。また、入力ディスク又は出力ディスクが作動油の油面に衝突する(油面を叩く)ことによる作動油の泡立ちを防止できる。特に、トロイダル型の無段変速機構のレシオレンジを広く取った場合、出力ディスクが高回転となるため、上記の効果が顕著となる。
また、上記の変速機では、変速機ケース(20)内に設けられて、該変速機ケース(20)内の作動油を吸入してストレーナに導くための吸入口(22)を備え、吸入口(22)は、回転軸(2)の軸心を通る垂直線(H)の両側のうち、入力ディスク(51)と出力ディスク(52)のいずれか他方の回転による作動油の流れ方向(F1)の下流側に配置されていてよい。
本発明にかかる変速機によれば、入力ディスクと出力ディスクのいずれか一方と変速機ケース内の作動油の油面とを仕切るバッフルプレートを設けたことで、変速機ケース内に溜まっている作動油は、入力ディスクと出力ディスクのいずれか他方の回転に伴い該入力ディスクの回転方向への流れを形成する。そのため、上記のように、変速機ケース内の吸入口を、回転軸の軸心を通る垂直線の両側のうち、入力ディスクと出力ディスクのいずれか他方の回転による作動油の流れ方向の下流側に配置すれば、入力ディスクの回転で形成される流れによって、変速機ケース内の作動油を吸入口に向けて効果的に導くことが可能となる。したがって、ストレーナへの作動油の吸入効率を向上させることができる。
また、上記の変速機では、トロイダル型の無段変速機構(5)は、二つの入力ディスク(51,51)とそれらの間に配置された一つの出力ディスク(52)と、二つの入力ディスク(51,51)それぞれと一つの出力ディスク(52)との間に挟持された二組の転動体(53,53)と、を備えるダブルキャビティ式の無段変速機構であり、バッフルプレート(30)は、出力ディスク(52)と変速機ケース(20)内に溜められた作動油の油面(L)との間を仕切るバッフルプレートであってよい。
変速機ケース内の作動油の流れを整流するためには、同軸上で互いに逆向きに回転する入力ディスクと出力ディスクのいずれか一方と作動油の油面とを仕切るバッフルプレートを設ければ足りるが、ダブルキャビティ式の無段変速機構では、入力ディスクは二つあるのに対して出力ディスクは一つである。そのため、バッフルプレートを出力ディスクに設けることで、無段変速機構の部品点数を少なく抑えることができる。また、入力ディスクと比較してより高回転となる出力ディスクにバッフルプレートを設けることで、変速機ケース内の作動油の整流作用を高めることができると共に、吸入口を介したストレーナへの作動油の吸入効率をさらに向上させることができる。
なお、上記の括弧内の符号は、後述する実施形態における構成要素の符号を本発明の一例として示したものである。
本発明によれば、トロイダル型の無段変速機構を備える変速機において、入力ディスク又は出力ディスクの回転によって変速機ケース内の作動油の油面が乱れることを防止でき、作動油の攪拌抵抗の増加を抑制することができる。
本発明の第1実施形態にかかるトロイダル型の無段変速機構を有する変速機のスケルトン図である。 変速機ケース内の構造を示す概略側断面図である。 トロイダル型の無段変速機構を示す斜視図である。 トロイダル型の無段変速機構を示す側面図で、出力ディスクに設けたバッフルプレートを示す図である。 図4のX−X矢視断面を示す図で、バッフルプレート及び出力ディスクの断面図である。 無段変速機構の入力ディスク及び出力ディスクを示す平面図で、出力ディスクに設けたバッフルプレートを示す図である。 変速機ケース内の作動油の油面に対するバッフルプレートの配置構成を示す図である。 無段変速機構の入力ディスク及び出力ディスクを示す平面図で、入力ディスクに設けたバッフルプレートを示す図である。 本発明の第2実施形態にかかるトロイダル型の無段変速機構及びバッフルプレートを示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態にかかるトロイダル型の無段変速機構を有する変速機(自動変速機)のスケルトン図である。また、図2は、変速機ケース内の構造を示す概略側断面図である。なお、図2では、図1に示す変速機の内部構成要素のうち主要な構成要素のみを図示している。
これらの図に示すように、本実施形態の変速機(自動変速機)1は、駆動源としてのエンジン(内燃機関)10を備える車両に搭載される変速機であって、エンジン10の動力がフライホイール11及び発進クラッチ12を介して伝達される入力軸(回転軸)2と、入力軸2と平行に配置された出力軸3と、入力軸2及び出力軸3と平行に配置された中間軸4と、デファレンシャル軸14と、トロイダル型の無段変速機構5と、アイドルギヤ列6と、差動機構としての遊星歯車機構7とを備えて構成されている。
トロイダル型の無段変速機構5は、入力軸2と同心であって一体に回転する一対の入力ディスク(入力側ディスク)51と、入力ディスク51の間であって入力軸2に対して同心且つ回転自在に配置された出力ディスク(出力側ディスク)52と、入力ディスク51と出力ディスク52との間に配置され、入力ディスク51と出力ディスク52との間で動力を伝達させるパワーローラ(転動体)53とを備える。
パワーローラ53は、入力ディスク51の内面に形成されたトロイダル面(転動面)51bと、出力ディスク52の内面に形成されたトロイダル面(転動面)52bを転動するための回転軸53aを備えると共に、回転軸53aと直交し紙面垂直方向に延びる揺動軸53b(トラニオン)に対して揺動自在となっており、パワーローラ53を揺動軸53bの周りで揺動させて傾斜角度を変化させることで、トロイダル面51b,52bに対する接触圧(摩擦力)を変化させながら該トロイダル面51b,52bを転動する。これにより、無段変速機構5の速度比(レシオ)を無段階に変化できるように構成されている。また、出力ディスク52の外周には、出力用の外歯52aが設けられている。この外歯52aには、中間軸4に一体回転するように固定された第1伝達ギヤ81が噛合している。
本実施形態のトロイダル型の無段変速機構5は、入力軸2上に並列に配設された第1トロイダル変速ユニット5aと第2トロイダル変速ユニット5bとを備えるダブルキャビティ型のトロイダル変速機構である。第1トロイダル変速ユニット5aは、出力ディスク52とその一方の側(図1に示す右側)に配置された入力ディスク51とを備えると共に、出力ディスク52と入力ディスク51との間に挟持されたパワーローラ53を備える。また、第2トロイダル変速ユニット5bは、出力ディスク52とその他方の側(図1に示す左側)に配置された入力ディスク51とを備えると共に、出力ディスク52と入力ディスク51との間に挟持されたパワーローラ53を備える。
遊星歯車機構7は、中間軸4に同心に固定されたサンギヤ71と、リングギヤ72と、サンギヤ71及びリングギヤ72に噛合するピニオン73を自転及び公転自在に軸支するキャリア74との3つの要素を備える。
アイドルギヤ列6は、入力軸2に固定された第1中間ギヤ61と、中間軸4と同心であってキャリア74に連結された第2中間ギヤ62と、第1中間ギヤ61と第2中間ギヤ62とに噛合し、アイドル軸64を介して変速機ケース20(図2参照)に回転自在に軸支された第3中間ギヤ63とで構成される。
中間軸4には、第2伝達ギヤ82が回転自在に軸支されている。また、変速機1には、第1クラッチ91と、第2クラッチ92とが設けられている。第1クラッチ91は、第2伝達ギヤ82と第1伝達ギヤ81とを連結する連結状態と、この連結を断つ開放状態とに切換自在に構成されている。
第2クラッチ92は、第2伝達ギヤ82とリングギヤ72とを連結する連結状態と、この連結を断つ開放状態とに切換自在に構成されている。第1クラッチ91及び第2クラッチ92は、湿式多板クラッチで構成されている。なお、本発明の第1クラッチ及び第2クラッチは湿式多板クラッチに限らず、他のクラッチを用いてもよい。
第2伝達ギヤ82は、出力軸3に固定された第3伝達ギヤ83と噛合している。出力軸3には、デファレンシャルギヤ13と噛合する出力ギヤ3aが固定されている。また、出力ギヤ3aと第3伝達ギヤ83との間に位置させてパーキングギヤ3bが出力軸3に固定されている。
本実施形態の変速機1は、図2に示すように、上記のトロイダル型の無段変速機構5を含む構成要素を収容してなる変速機ケース20を備える。すなわち、変速機ケース20内には、互いに平行に配置された入力軸2、中間軸4、出力軸3、アイドル軸64、デファレンシャル軸14が配置されていると共に、各軸上に設けたトロイダル型の無段変速機構5、遊星歯車機構7、伝達ギヤ83などの構成要素が配置されている。また、変速機ケース20内の底部20aには、該変速機ケース20内の各回転軸やギヤなどの潤滑した作動油が溜まるようになっている。そして、トロイダル型の無段変速機構5の入力ディスク51と出力ディスク52は、少なくともその一部が車両走行時に変速機ケース20の底部20aに溜まる作動油に浸漬し得る高さ位置に配置されている。すなわち、入力ディスク51と出力ディスク52は、変速機ケース20内の底部20aに溜められた作動油の油面(車両走行時の作動油の油面)Lに当接可能な高さ位置に設けられている。
図3は、トロイダル型の無段変速機構を示す斜視図である。なお、図3では、後述するバッフルプレート30は図示を省略している。また、図4は、トロイダル型の無段変速機構を示す側面図で、出力ディスクに設けたバッフルプレートを示す図である。また、図5は、図4のX−X矢視断面を示す図で、バッフルプレート及び出力ディスクの断面図である。また、図6は、無段変速機構の入力ディスク及び出力ディスクを示す平面図で、出力ディスクに設けたバッフルプレートを示す図である。
これらの図に示すように、本実施形態では、無段変速機構5の出力ディスク52と変速機ケース20内の底部20aに溜められた作動油の油面Lとの間を仕切るバッフルプレート30が設置されている。バッフルプレート30は、無段変速機構5が備える入力ディスク51と出力ディスク52のうち出力ディスク52のみに設けられている。このバッフルプレート30は、出力ディスク52の外周を覆う合成樹脂などで形成された板状の部材であって、出力ディスク52の外周に設けた外歯52aの下側を含む略半周を覆う半円弧状に形成されている。また、図5に示すように、バッフルプレート30は、出力ディスク52の外歯52aを覆う外周壁30aと、外歯52aの軸方向の両側を覆う両側壁30bとを有し、断面が略コ字型に形成されている。
本実施形態では、トロイダル型の無段変速機構5が備える出力ディスク52と変速機ケース20内の作動油の油面Lとの間を仕切るバッフルプレート30を設けたことで、車両走行時に高速で回転する出力ディスク52と変速機ケース20内の作動油の油面Lとの接触を防止することができる。すなわち、同軸上で互いが逆向きに回転する入力ディスク51と出力ディスク52のうち出力ディスク52のみにバッフルプレート30を設けることで、入力ディスク51のみが作動油の油面Lに接するようになるため、作動油の整流作用を得ることができる。したがって、変速機ケース20内の作動油の油面Lに渦が生じることを防止でき、作動油の攪拌抵抗が増加することを効果的に防止できる。また、高速で回転する出力ディスク52の外歯52aが作動油の油面Lに衝突する(油面を叩く)ことによる作動油の泡立ちを防止できる。特に、トロイダル型の無段変速機構5のレシオレンジを広く取った場合、出力ディスク52が高回転となるため、上記の効果が顕著となる。
また、本実施形態の変速機1が備えるトロイダル型の無段変速機構5は、二つの入力ディスク51,51とそれらの間に配置された一つの出力ディスク52と、二つの入力ディスク51,51それぞれと一つの出力ディスク52との間に挟持された二組のパワーローラ53,53とを備えるダブルキャビティ式の無段変速機構であり、上記のバッフルプレート30は、出力ディスク52に設けたバッフルプレート30である。
変速機ケース20内の作動油の流れを整流するためには、同軸上で互いに逆向きに回転する入力ディスク51と出力ディスク52のいずれか一方にバッフルプレート30を設ければ足りるが、ダブルキャビティ式の無段変速機構5では、入力ディスク51は二つあるのに対して出力ディスク52は一つである。そのため、上記のようにバッフルプレート30を出力ディスク52に設けることで、無段変速機構5の部品点数を少なく抑えることができる。また、入力ディスク51と比較してより高回転となる出力ディスク52にバッフルプレート30を設けることで、変速機ケース20内の作動油の整流作用及び攪拌防止作用を高めることができる。
また、図2に示すように、変速機ケース20内の底部20aの近傍には、該変速機ケース20内の作動油を吸入してストレーナ(図示せず)に導くための吸入口22が設けられている。そして、この吸入口22は、入力軸2の軸心を通る垂直線Hの左右両側のうち、入力ディスク51の回転による作動油の流れ方向(矢印F1)の下流側(エンジン10側から見て左側)に配置されている。
本実施形態の変速機1では、出力ディスク52と変速機ケース20内の作動油の油面Lとを仕切るバッフルプレート30を設けたことで、変速機ケース20内の底部20aに溜まっている作動油は、入力ディスク51の回転に伴い該入力ディスク51の回転方向への流れを形成する。そのため、上記のように、変速機ケース20内の吸入口22を、入力軸2の軸心を通る垂直線Hの両側のうち、入力ディスク51の回転による作動油の流れ方向の下流側に配置していることで、入力ディスク51の回転で形成される流れによって変速機ケース20内の作動油を吸入口22に向けて効果的に導くことが可能となる。したがって、ストレーナへの作動油の吸入効率を向上させることができる。
図7は、変速機ケース20内の作動油の油面Lに対するバッフルプレート30の配置構成を示す図である。バッフルプレート30は、同図(a)に示すように、変速機ケース20内の底部20aに溜まる作動油の油面(車両走行時の油面)Lから離れた位置(上方に離れた位置)に設置してもよいし、同図(b)に示すように、変速機ケース20内の底部20aに溜まる作動油の油面Lに接する位置に設置してもよい。また、その形状も、同図(a)に示すように、作動油の油面Lに沿う平板状に形成してもよいし、同図(b)に示すように、出力ギヤ52の外周に沿う円弧状に形成してもよい。
図8は、無段変速機構5の入力ディスク51及び出力ディスク52を示す平面図で、入力ディスク51に設けたバッフルプレート30を示す図である。バッフルプレート30は、先の図5に示すように出力ディスク52に設ける以外にも、図7に示すように入力ディスク51に設けることも可能である。この場合は、2つの入力ディスク51それぞれと変速機ケース20内の作動油の油面Lとの間にバッフルプレート30を設置する。これによっても、出力ディスク52のみが変速機ケース20内の作動油の油面Lに接するようになるので、変速機ケース20内の作動油の整流作用及び攪拌防止作用を得ることができる。
また、同図に示すように、入力ディスク51にバッフルプレート30を設ける場合は、変速機ケース20内の吸入口22は、入力軸2の軸心を通る垂直線Hの左右両側のうち、出力ディスク52の回転による作動油の流れ方向(矢印F2)の下流側(エンジン10側から見て右側)に配置する。これにより、出力ディスク52の回転で形成される流れによって変速機ケース20内の作動油を吸入口22に向けて効果的に導くことが可能となる。したがって、ストレーナへの作動油の吸入効率を向上させることができる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態にかかる変速機が備えるバッフルプレートについて説明する。なお、第2実施形態の説明及び対応する図面においては、第1実施形態と同一又は相当する構成部分には同一の符号を付し、以下ではその部分の詳細な説明は省略する。また、以下で説明する事項以外の事項、及び図示する以外の事項については、第1実施形態と同じである。図9は、本発明の第2実施形態にかかるトロイダル型の無段変速機構5−2及びバッフルプレート30を示す図である。本実施形態の変速機が備えるトロイダル型の無段変速機構5−2は、同軸上に設置された一つ入力ディスク51と一つの出力ディスク52との間に挟持された一組(一対)のパワーローラ(図9では図示せず。)を有するシングルキャビティ式の無段変速機構である。そして、図9に示すように、互いに逆向きに回転する出力ディスク52と入力ディスク51のうち出力ディスク52のみにバッフルプレート30を設置している。なお、図示は省略するが、出力ディスク52に代えて入力ディスク51にバッフルプレート30を設けてもよい。
このように、シングルキャビティ型の無段変速機構5−2においても、入力ディスク51と出力ディスク52のいずれか一方にバッフルプレート30を設けることで、入力ディスク51と出力ディスク52のいずれか他方のみが作動油の油面Lに接するようになるため、作動油の整流作用及び攪拌防止作用を奏することができる。したがって、変速機ケース20内の作動油の油面Lに渦が生じることを防止でき、作動油の攪拌抵抗が増加することを効果的に防止できる。
また、同図に示すように、シングルキャビティ型の無段変速機構5−2においても、出力ディスク52にバッフルプレート30を設ける場合は、変速機ケース20内の吸入口22は、入力軸2の軸心を通る垂直線Hの左右両側のうち、出力ディスク52の回転による作動油の流れ方向(矢印F1)の下流側(エンジン10側から見て左側)に配置する。これにより、出力ディスク52の回転で形成される流れによって変速機ケース20内の作動油を吸入口22に向けて効果的に導くことが可能となる。したがって、ストレーナへの作動油の吸入効率を向上させることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態に示すバッフルプレートの具体的な形状や配置構成は一例であり、本発明にかかるバッフルプレートは、トロイダル型の無段変速機構が備える入力ディスクと出力ディスクのいずれか一方と変速機ケース内に溜められた作動油の油面とを仕切るバッフルプレートであれば、その具体的な形状や位置構成は、上記実施形態に示すものには限定されず、他の形状や配置構成であってもよい。
1 変速機(自動変速機)
2 入力軸(回転軸)
3 出力軸
4 中間軸
5 トロイダル型の無段変速機構
5a 第1トロイダル変速ユニット
5b 第2トロイダル変速ユニット
6 アイドルギヤ列
7 遊星歯車機構
10 エンジン(駆動源)
13 デファレンシャルギヤ
14 デファレンシャル軸
51 入力ディスク
51b トロイダル面
52 出力ディスク
52a 外歯
52b トロイダル面
53 パワーローラ(転動体)
53a 回転軸
53b 揺動軸
64 アイドル軸
H 垂直線
L 油面

Claims (3)

  1. 駆動源からの駆動力が伝達される回転軸と、
    前記回転軸上に設けられた変速機構と、
    前記回転軸及び前記変速機構を収容してなる変速機ケースと、を備え、
    前記変速機構は、
    前記回転軸と共に回転する入力ディスクと、
    前記回転軸に相対回転自在に支持された出力ディスクと、
    前記入力ディスクと前記出力ディスクとの間に挟持された一対の転動体とを備え、前記一対の転動体を揺動させて該転動体と前記入力ディスク及び前記出力ディスクとの接触点の位置を変化させることで変速比を変化させるトロイダル型の無段変速機構であり、
    前記入力ディスクと前記出力ディスクのいずれか一方と前記変速機ケース内に溜められた作動油の油面との間を仕切るバッフルプレートを設置した
    ことを特徴とする変速機。
  2. 前記変速機ケース内に設けられて、該変速機ケース内の作動油を吸入してストレーナに導くための吸入口を備え、
    前記吸入口は、前記回転軸の軸心を通る垂直線の両側のうち、前記入力ディスクと前記出力ディスクのいずれか他方の回転による作動油の流れ方向の下流側に配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の変速機。
  3. 前記トロイダル型の無段変速機構は、
    二つの前記入力ディスクとそれらの間に配置された一つの前記出力ディスクと、
    前記二つの入力ディスクそれぞれと前記一つの出力ディスクとの間に挟持された二組の転動体と、を備えるダブルキャビティ式の無段変速機構であり、
    前記バッフルプレートは、前記出力ディスクと前記変速機ケース内に溜められた作動油の油面との間を仕切るバッフルプレートである
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の変速機。
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