JP2014226822A - インクジェットプリント物 - Google Patents

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【課題】表現された絵柄を視認したユーザに立体感を与えることが可能な意匠性を有するインクジェットプリント物を提供する。【解決手段】インクジェットプリント物は、基材と、複数のインクドットを含む。基材は、吸放湿性を有する。複数のインクドットは、基材の表面に表現された絵柄を形成し、基材の表面の一部領域に形成される。複数のインクドットにより基材の表面に表現された絵柄は、明度が連続的に変化するグラデーションを含む。グラデーションは、L*a*b*表色系における明度L*の最高値と最低値との明度差ΔL*が8〜12の範囲に設定されている。【選択図】図1

Description

本発明は、吸放湿性を有する基材の表面に絵柄が表現されたインクジェットプリント物に関する。
吸放湿性を有する部材に関する技術が提案されている。例えば、特許文献1には、湿気の吸放湿量、透湿性に優れ、かつ建材として使用できる十分な強度を備えると共に、意匠性にも優れた不燃性の調湿建材が開示されている。この調湿建材は、炭酸硬化反応によって製造された成形体であって、主成分が炭酸カルシウムと非晶質シリカである成形体からなる。調湿建材は、窒素ガス吸着法によるその比表面積が80〜250m/g、平均細孔直径が1.5〜30.0nmであり、かつ、顔料が添加された着色部を有する。着色部には平均粒径2.0μm以下の顔料が着色部の総重量に対して2.0重量%以下含まれている。調湿建材の製造では、主成分が珪酸カルシウム水和物の粉末100重量部に対し、平均粒径2.0μm以下の顔料2.4重量部以下が混合された湿潤粉体がプレス成形され、炭酸ガス雰囲気で養生され硬化される。色彩がLh表色系でLが60以上の明度を有する珪酸カルシウム水和物の粉末が使用される。また、特許文献2には、意匠性建材の製造方法が開示されている。
更に、出願人も、特許文献3において調湿建材及びその記録方法を提案している。特許文献3には、調湿建材を形成する基材に関し、次のような記載がされている。即ち、基材としては、室内の湿度が高くなると湿気を吸収して湿度を下げるように作用し、室内が乾燥して湿度が低くなると湿気を放出して湿度を上げるように作用する吸放湿機能を有する無機粉体を含む成形体が画像記録を行う上で好ましく、無機粉体としては、ケイ酸質粉体、シリカゲル、珪藻土、活性白土、ゼオライト、ベントナイト、モンモリロナイト、セピオライト等が挙げられる、ことが記載されている。また、こうした無機粉体は、1〜数十ナノメートルのサイズの微小な細孔が表面全体に多数形成されており、細孔内に空気中の水分子を取り込んだり、細孔内から水分子を空気中に放出することで吸放湿作用が行われる、ことが記載されている。
この他、特許文献4には、調湿壁紙が開示されている。この調湿壁紙は、吸放湿層と、吸放湿層を挟んだ表面シートと裏面シートの三層構造からなる。吸放湿層は、主として吸放湿性繊維と熱融着性繊維からなる。吸放湿層中の熱融着性繊維の含有率は、10〜70重量%である。表面シートは、透湿性又は通気性を有する。この調湿壁紙では、表面シートの表面に更に透湿性又は通気性を有する化粧用シートを積層してもよい。
特開2002−29804号公報 特開2004−305834号公報 特開2011−26871号公報 特開2005−220449号公報
インクジェット記録装置によれば、高品質の絵柄を基材の表面に表現することができる。インクジェット記録装置によって表面に絵柄が表現されたインクジェットプリント物に吸放湿性を付与する場合、吸放湿性は、例えば、インクジェットプリント物を形成する基材に吸放湿性を有する部材を使用することによって実現される。発明者は、高品質な絵柄により好適な意匠性を実現可能なインクジェットプリント物において、更に、表面に表現された絵柄に立体感を強調することができれば、吸放湿性を有する公知のインクジェットプリント物と差別化することができると考えた。そこで、発明者は、吸放湿性を有するインクジェットプリント物の表面に表現された絵柄において、立体感を表現可能な技術について検討を行った。
本発明は、表現された絵柄を視認したユーザに立体感を与えることが可能な意匠性を有するインクジェットプリント物を提供することを目的とする。
本発明の一側面は、吸放湿性を有する基材と、前記基材の表面に表現された絵柄を形成し、前記基材の表面の一部領域に形成される複数のインクドットと、を含み、前記複数のインクドットにより前記基材の表面に表現された絵柄は、明度が連続的に変化するグラデーションを含み、前記グラデーションは、L表色系における明度Lの最高値と最低値との明度差ΔLが8〜12の範囲に設定されている、インクジェットプリント物である。
これによれば、インクジェットプリント物の表面に好適な立体感を有する絵柄を表現することができる。基材の表面の一部領域にインクドットを形成することにより、インクジェットプリント物の表面に基材の地肌面が露出した領域を確保することが可能となり、インクジェットプリント物における吸放湿性を維持することができる。「基材の表面」は、基材の地肌面である。
このインクジェットプリント物において、前記グラデーションは、前記基材の表面のL表色系における明度Lを前記最も高い明度Lとして形成される、ようにしてもよい。これによれば、基材の地肌面を利用してグラデーションを形成し、立体感を有する絵柄を表現することができる。グラデーションにおいて最も高い明度Lとなる領域で吸放湿性を維持することができる。
本発明によれば、表現された絵柄を視認したユーザに立体感を与えることが可能な意匠性を有するインクジェットプリント物を得ることができる。
表面にグラデーションを含む絵柄が表現されたインクジェットプリント物の一例を示す正面図である。 絵柄に含まれるグラデーションを形成するインクドットの基材表面での状態を示す概略図であり、図1に示すS−S線に対応した位置でインクジェットプリント物を断面した断面図である。 インクジェット記録装置の概略構成を示す斜視図である。 基材及びインクジェットプリント物の吸湿性及び放湿性の評価結果を示す図である。
本発明を実施するための実施形態について、図面を用いて説明する。本発明は、以下に記載の構成に限定されるものではなく、同一の技術的思想において種々の構成を採用することができる。例えば、以下に示す構成の一部は、省略し又は他の構成等に置換してもよい。他の構成を含むようにしてもよい。
<インクジェットプリント物>
吸放湿性を有するインクジェットプリント物10について、図1及び図2を参照して説明する。インクジェットプリント物10は、図1に示すように、表面に絵柄が表現された吸放湿性を有する印刷物である。インクジェットプリント物10は、意匠性が要求される各種の製品を形成する部材である。例えば、インクジェットプリント物10は、車両若しくは建築物等の内装材又は壁紙である。また、インクジェットプリント物10は、ロールカーテンにおけるスクリーン又はパーティション若しくは家具等を形成するボードといった各種のインテリアを形成する部材である。
インクジェットプリント物10は、図2に示すように、基材12と、複数のインクドット14を含む。基材12は、吸放湿性を有する。インクジェットプリント物10によって形成される各種の部材おける吸放湿性は、基材12が有する吸放湿性によって実現される。基材12の表面には、微小な細孔が多数形成されている。インクドット14が形成される基材12の表面は、基材12の地肌面である。基材12の表面(地肌面)は、所定の色の無地(例えば、白色系又はベージュ色系)である。基材12の表面の色は、諸条件を考慮し、適宜決定される。基材12における吸湿性は、多数の微小な細孔に水分子を吸収することで実現される。基材12は、基材12(インクジェットプリント物10として形成された場合を含む)が存在している空間の湿度が高くなると、細孔に水分子を吸収する。水分子の吸収により前述した空間の湿度は、低下する。一方、基材12は、前述した空間が乾燥し湿度が低くなると、細孔から水分子を放出する。水分子の放出により前述した空間の湿度は、上昇する。基材12は、上述したような各種の製品であるインクジェットプリント物10に応じた吸放湿性を有する公知の素材によって形成される。例えば、インクジェットプリント物10が上述したような内装材である場合、基材12は、例えば、特許文献3に示されるような、微小な細孔が多数形成された無機粉体を含む成形体により形成される。
インクドット14は、例えば、所定の色の微小なインク滴が基材12の表面に着弾して形成される。微小なインク滴の吐出は、インクジェット記録装置20を用いて行われる。インクジェット記録装置20で実行される記録方法の概略については、後述する。複数のインクドット14により基材12の表面に表現された絵柄は、明度が連続的に変化するグラデーションを含む(図1参照)。図1に示す領域R1は、このグラデーションが形成された領域の一部である。
グラデーションは、L表色系における明度Lの最高値(以下、「最高明度L」という)と最低値(以下、「最低明度L」という)の明度差ΔLが8以上の範囲、より好ましくは8〜12の範囲に設定される。発明者は、以下に示す評価結果を含む多くの検討により、このような明度差ΔLの範囲を取得した。L表色系は、国際照明委員会で規格化(CIE 1976)され、JISにおいても規定(JIS Z 8729:2004)された色の表示方法である。従って、前述した明度差ΔLは、L表色系に基づいた最高明度Lと最低明度Lの差(最高明度L−最低明度L)として特定される。インクジェットプリント物10では、基材12の表面(地肌面)の明度Lがグラデーションにおける最高明度Lとして設定される。従って、グラデーションは、基材12の表面の明度Lを最高明度Lとして形成される。そのため、複数のインクドット14は、基材12の表面の一部領域に形成される。換言すれば、インクジェットプリント物10は、基材12の表面に絵柄が表現され、加飾された完成状態において、基材12の表面が露出した領域(図2において「隣り合う所定のインクドット14の間の領域」参照)を含む。
明度の連続的変化は、基材12の表面に形成される複数のインクドット14の粗密及び/又はインク色の濃淡により実現される。例えば、単位面積当たりのインクドット14の数を増加させ、インクドット14を密に形成することで、明度を低下させることができる(図2参照)。また、インクドット14を形成するインク滴を濃色インクとすることで、明度を低下させることができる。
<記録方法>
記録方法について、図3を参照して説明する。記録方法は、基材12の表面に図1に例示するような絵柄を表現し、この絵柄によって加飾されたインクジェットプリント物10を製造する製造方法である。記録方法は、上述した通り、インクジェット記録装置20によって実行される。インクジェット記録装置20は、図3に示すように、搬送部22と、記録部24を備える。搬送部22は、コンベア等により構成され、基材12を所定の方向に搬送する(図3に示す「搬送方向」参照)。
記録部24は、基材12の表面に絵柄を記録する。記録部24は、絵柄に対応した色用のインクジェットヘッドを備える。例えば、絵柄の記録に、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックが用いられる場合、記録部24は、これら各色用のインクジェットヘッドを備える。絵柄の記録には、これら4色とは異なる色のインクを用いるようにしてもよい。例えば、イエロー、マゼンタ及びシアンの淡色系である、ライトイエロー、ライトマゼンタ及びライトシアン及び/又はクリアを用いるようにしてもよい。この場合、記録部24は、対応した各色用のインクジェットヘッドを備える。利用する色は、絵柄により適宜決定される。各色用のインクジェットヘッドは、各色のインクを貯留したインクタンクにそれぞれ接続されている。各色のインクは、各色用のインクタンクから対応した色のインクジェットヘッドに供給される。
絵柄の記録には、例えば、活性エネルギー硬化型インクが用いられる。活性エネルギー硬化型インクとしては、紫外線硬化型インク又は電子線硬化型インクが例示される。活性エネルギー硬化型インクは、顔料、反応性モノマー及び/又は反応性オリゴマー、光重合開始剤を含み、更に必要に応じて添加剤等を含む。
活性エネルギー硬化型インクが用いられる場合、インクジェット記録装置20は、照射部26を備える。照射部26は、搬送方向において記録部24の下流側に設けられる。例えば、紫外線硬化型インクが用いられる場合、照射部26は、紫外線を照射する。電子線硬化型インクが用いられる場合、照射部26は、電子線を照射する。
記録方法は、搬送工程と、記録工程と、照射工程を含む。搬送工程は、基材12を搬送方向に搬送する工程であり、記録工程及び照射工程が実行される間、継続して実行される。基材12は、搬送方向の上流側の所定の位置で搬送部22に載せ置かれ、搬送方向の下流側に搬送される。その際、基材12は、記録部24を通過し、その後、照射部26を通過する。
記録工程は、基材12の表面に絵柄を記録する工程である。基材12が記録部24の位置に搬送されると、各色用のインクジェットヘッドに形成されたノズルから各色のインクが基材12の表面に向けて吐出される。各色のインクの吐出は、例えば図1に示す絵柄に対応した画像データに従い制御される。グラデーションの最高明度Lとなる領域では、インクの吐出は制御されない。換言すれば、グラデーションの最高明度Lとなる領域では、インクの不吐出が制御される。吐出された各色のインク滴は、基材12の表面に着弾する。着弾した各色のインク滴により複数のインクドット14が基材12の表面に形成される(図2参照)。図3では、絵柄に含まれるグラデーションの明度変化を網点により示している(「基材12の表面」参照)。
照射工程は、基材12の表面に活性エネルギー線を照射する工程である。基材12が記録部24を通過し、照射部26に到達すると、照射部26から基材12の表面に活性エネルギー線が照射される。例えば、紫外線硬化型インクが用いられる場合、照射部26から紫外線が照射される。電子線硬化型インクが用いられる場合、照射部26から電子線が照射される。紫外線又は電子線といった活性エネルギー線の照射に伴い、基材12の表面のインクドット14が硬化する。このようにして、インクジェットプリント物10が製造される。
インクジェット記録装置20は、シリアル型又はライン型の何れであってもよい。活性エネルギー硬化型インクが用いられない場合、インクジェット記録装置20は、照射部26を備えなくてもよい。記録方法では、照射工程が省略される。インクジェット記録装置20は、公知の記録装置であり、所定の記録媒体に所定の絵柄を記録する際、広く利用されている。そのため、記録方法に関するこの他の説明は、省略する。
<インクジェットプリント物の評価>
(1)明度差ΔL
インクジェットプリント物について、表面に表現された絵柄のグラデーションのL表色系における最高明度Lと最低明度Lを測定し、明度差ΔLを求めたので、これについて説明する。測定対象としたサンプル1の表面に表現された絵柄は、図1に示す絵柄とした。最高明度Lと最低明度Lの測定は、次に記載の「測定条件」にて行った。
(測定条件)
使用測色機:CM−700d(コニカミノルタ)
測色モード:SCI(正反射光含む)
光源 :D65
視野角 :10度視野
上記に基づいた測定により、次に記載の「測定結果1」が得られた。サンプル1において最高明度Lは、基材の表面(ベージュ色)の明度である。
(測定結果1)
最高明度L:92.06
最低明度L:81.83
明度差ΔL:10.23
サンプル1に加え、サンプル1とは別のインクジェットプリント物をサンプル2として、グラデーションの最高明度Lと最低明度Lを上記の「測定条件」にて測定した。測定対象としたサンプル2の表面に表現された絵柄は、図1とは異なる絵柄(不図示)とした。その結果、次に記載の「測定結果2」が得られた。発明者等は、サンプル2の表面に表現されたグラデーションを含む絵柄についても、図1と同様、好適な立体感を認識した。サンプル2において最高明度Lは、サンプル1と同様、基材の表面(ベージュ色)の明度である。
(測定結果2)
最高明度L:94.30
最低明度L:85.71
明度差ΔL: 8.59
(2)吸湿性及び放湿性
絵柄が表現されていない基材(株式会社LIXIL製 エコカラット)と、同一の基材の表面に図1に示すグラデーションを含む絵柄が表現されたインクジェットプリント物をそれぞれサンプル3,4として、吸湿量及び放湿率を測定したので、これについて説明する。吸湿量及び放湿率の各測定は、JIS A 1470−1:2002に規定された建築材料の吸放湿性試験方法に準拠し、次の「測定方法」に記載の「手順1」〜「手順3」にて行った。具体的に、吸湿量の測定は、「手順1」及び「手順2」にて行い、放湿率の測定は、「手順1」〜「手順3」にて行った。サンプル3(基材)及びサンプル4(インクジェットプリント物)は、表面のみを測定対象とするため、側面と裏面をアルミテープで覆った状態とした。
(測定方法)
手順1:基材及びインクジェットプリント物を、温度23℃、湿度50%の環境で48時間養生
手順2:手順1の後、基材及びインクジェットプリント物を、温度23℃、湿度75%の環境に置き、3時間、6時間、12時間の各時間経過したときの吸湿量を測定
手順3:手順2の後、基材及びインクジェットプリント物を、温度23℃、湿度50%の環境に12時間置き、12時間経過したときの放湿率を測定
(測定結果)
上記に基づいた測定により、図4に示す結果が得られた。吸湿量及び放湿率は共に、サンプル3,4で同等であった。即ち、本実施形態のインクジェットプリント物であれば、基材と同等の吸湿性及び放湿性が得られることが確認された。なお、発明者は、多くの検討により、基材とインクジェットプリント物の吸湿量の差(基材の吸湿量−インクジェットプリント物の吸湿量)が4g/m以下となる吸湿性と、基材とインクジェットプリント物の放湿率の差(基材の放湿率−インクジェットプリント物の放湿率)が5%以下となる放湿性を確保することが、好適な吸放湿性を有するインクジェットプリント物を実現する上で重要であることを知得している。
<本実施形態の効果>
本実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。
(1)L表色系における明度Lの最高値と最低値の明度差ΔLが8〜12の範囲に設定されたグラデーションを含む絵柄を基材12の表面に表現したインクジェットプリント物10とした。そのため、インクジェットプリント物10の表面に好適な立体感を有する絵柄を表現することができる。
また、絵柄を、基材12の表面の一部領域に形成した複数のインクドット14により形成することとした。そのため、インクジェットプリント物10の表面に基材12の地肌面が露出したままの領域を確保することが可能となり、吸放湿性を維持することができる。
(2)グラデーションを、基材12の表面のL表色系における明度Lを最高明度Lとした構成とした。そのため、基材12の地肌面を利用してグラデーションを形成し、立体感を有する絵柄を表現することができる。グラデーションにおいて最高明度Lとなる領域で吸放湿性を維持することができる。
<変形例>
本実施形態は、次のようにすることもできる。
(1)上記では、インクジェットプリント物10の表面を加飾する絵柄及びグラデーションについて、図1に示す状態を例に説明した。絵柄及びグラデーションは、これとは異なるデザインとしてもよい。何れのデザインとするかは、デザイナー及び/又は需用者等の要求に基づき適宜決定される。
(2)上述した本実施形態によれば、次のような建築内装材を特定することもできる。即ち、基材と、前記基材の表面に表現された絵柄を形成し、前記基材の表面の一部領域に形成される複数のインクドットと、を含み、前記複数のインクドットにより前記基材の表面に表現された絵柄は、明度が連続的に変化するグラデーションを含み、前記グラデーションは、L表色系における明度Lの最高値と最低値との明度差ΔLが8〜12の範囲に設定されている、インクジェットプリント物、を特定することもできる。
また、吸放湿性を有する基材と、前記基材の表面に表現された絵柄を形成し、前記基材の表面の一部領域に形成される複数のインクドットと、を含み、前記複数のインクドットにより前記基材の表面に表現された絵柄は、明度が連続的に変化するグラデーションを含む、インクジェットプリント物、を特定することもできる。
これらインクジェットプリント物においても、前記グラデーションは、前記基材の表面のL表色系における明度Lを前記最も高い明度Lとして形成される、ようにしてもよい。
10 インクジェットプリント物
12 基材
14 インクドット
20 インクジェット記録装置
22 搬送部
24 記録部
26 照射部
R1 領域

Claims (2)

  1. 吸放湿性を有する基材と、
    前記基材の表面に表現された絵柄を形成し、前記基材の表面の一部領域に形成される複数のインクドットと、を含み、
    前記複数のインクドットにより前記基材の表面に表現された絵柄は、明度が連続的に変化するグラデーションを含み、
    前記グラデーションは、L表色系における明度Lの最高値と最低値との明度差ΔLが8〜12の範囲に設定されている、インクジェットプリント物。
  2. 前記グラデーションは、前記基材の表面のL表色系における明度Lを前記最も高い明度Lとして形成される、請求項1に記載のインクジェットプリント物。
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