JP5384239B2 - 調湿建材及びその記録方法 - Google Patents
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S≦(b−t)/x
ただし、tは記録後の調湿建材に要求される基準吸湿量[g/m2]であり、bは前記基材の吸湿量[g/m2]であり、xは前記基材の表面粗さr及び前記インクの付着量q[g/m2]から以下の式により求められる値である。
x=0.081・ln(q)−0.161・r+0.15
ここで、ln(q)は、qの自然対数である。
S≦(b−t)/x
ただし、tは記録後の調湿建材に要求される基準吸湿量[g/m2]であり、bは前記基材の吸湿量[g/m2]であり、xは前記基材の表面粗さr及び前記インクの付着量q[g/m2]から以下の式により求められる値である。
x=0.081・ln(q)−0.161・r+0.15
ここで、ln(q)は、qの自然対数である。
ただし、tは記録後の調湿建材に要求される基準吸湿量[g/m2]であり、bは基材の吸湿量[g/m2]であり、xは基材の表面粗さr(0.5μm〜1.9μm)及びインクの付着量q[g/m2]から以下の式により求められる値である。
x=0.081・ln(q)−0.161・r+0.15
数値xを求める式は、後述するように実際に画像記録を行った調湿建材に関する実績データに基づいて設定される。ここで、ln(q)は、qの自然対数である。
<イエローインク>
(1)顔料分散液(顔料分20%) 10重量部
顔料:PV FAST YELLOW H2G、クラリアントジャパン株式会社製
分散媒:SR238F、サートマージャパン株式会社製
(2)反応性オリゴマー 25重量部
CN985B88、サートマージャパン株式会社製
(3)反応性モノマー 57重量部
SR238F、サートマージャパン株式会社製
(4)光重合開始剤 5重量部
イルガキュア184、チバジャパン株式会社製
(5)光重合開始剤 3重量部
イルガキュア819、チバジャパン株式会社製
<マゼンタインク>
顔料のみを変更し、イエローインクと同様な処方にてインクを作製した。
顔料:INKJET RED E5B02、クラリアントジャパン株式会社製
<シアンインク>
顔料のみを変更し、イエローインクと同様な処方にてインクを作製した。
顔料:HOSTAPERM BLUE P−BFS、クラリアントジャパン株式会社製
<ブラックインク>
顔料のみを変更し、イエローインクと同様な処方にてインクを作製した。
顔料:NIPEX35、デグサジャパン株式会社製
<粘度>
イエロー = 8.5mPa・s/60℃
マゼンタ = 8.4mPa・s/60℃
シアン = 8.2mPa・s/60℃
ブラック = 8.7mPa・s/60℃
<表面張力>
イエロー = 32.2dyne/cm・60℃
マゼンタ = 32.4dyne/cm・60℃
シアン = 32.2dyne/cm・60℃
ブラック = 32.3dyne/cm・60℃
市販の調湿建材A(表面粗さ1.1μm、基材の調湿性能46.2g/m2)を用い、作製した紫外線硬化型インクにより基材表面に4種類の画像(インクの付着量がそれぞれ10g/m2、20g/m2、40g/m2、60g/m2となるように設定)を記録した。画像記録した調湿建材Aについて、JIS1470―1:2002に準拠した試験方法で中湿条件における吸湿量を測定した。測定結果を図4に示す。
市販の調湿建材B(表面粗さ1.8μm、基材の調湿性能32.7g/m2)を用い、作製した紫外線硬化型インクにより基材表面に4種類の画像(インクの付着量がそれぞれ10g/m2、20g/m2、40g/m2、60g/m2となるように設定)を記録した。画像記録した調湿建材Bについて、JIS1470―1:2002に準拠した試験方法で中湿条件における吸湿量を測定した。測定結果を図5に示す。
市販の調湿建材C(表面粗さ0.7μm、基材の調湿性能31.7g/m2)を用い、作製した紫外線硬化型インクにより基材表面に4種類の画像(インクの付着量がそれぞれ10g/m2、20g/m2、40g/m2、60g/m2となるように設定)を記録した。画像記録した調湿建材Cについて、JIS1470―1:2002に準拠した試験方法で中湿条件における吸湿量を測定した。測定結果を図6に示す。
実施例3と同様の調湿建材C、同等の塗布量水準において、記録面積を増加させて画像記録を行った。画像記録した調湿建材Cについて、JIS1470―1:2002に準拠した試験方法で中湿条件における吸湿量を測定した。測定結果を図10に示す。
y=b−Sx
実施例2及び3についても同様の近似式で表すことができる。ここで、xはインクの付着量に関係する係数である。
x=c・ln(q)+d
ここで、c及びdは表面粗さに関係する係数であり、ln(q)はqの自然対数である。
c=0.081
d=−0.161・r+0.15
以上の分析に基づけば、記録後に基準吸湿量t以上の調湿機能を維持するためには、記録面積率Sを以下の式を満たすように設定すればよい。
S≦(b−t)/x
ここで、x=0.081・ln(q)−0.161・r+0.15
以上説明したように、基材の表面粗さ及び吸湿量、基準吸湿量並びにインク付着量に基づいて記録面積率を設定することで、調湿機能を維持しつつ紫外線硬化型インクにより意匠性に富んだ調湿建材を得ることができる。また、比較例では、上述した式を満たさない記録面積率により画像記録を行っており、いずれの場合も記録後の吸湿量が基準吸湿量よりも小さくなって調湿機能が維持されてないことがわかる。
2 画像
10 記録ヘッド部
20 搬送部
30 紫外線照射部
Claims (3)
- 調湿機能を有するとともに表面粗さrが0.5μm〜1.9μmである基材の表面にエネルギー反応硬化型インクにより画像を記録した調湿建材であって、表面積に対する記録面積の比率である記録面積率Sが次の式を満たすことを特徴とする調湿建材。
S≦(b−t)/x
ただし、tは記録後の調湿建材に要求される基準吸湿量[g/m 2 ]であり、bは前記基材の吸湿量[g/m 2 ]であり、xは前記基材の表面粗さr及び前記インクの付着量q[g/m 2 ]から以下の式により求められる値である。
x=0.081・ln(q)−0.161・r+0.15 - 前記エネルギー反応硬化型インクは、紫外線硬化型インクであることを特徴とする請求項1に記載の調湿建材。
- 調湿機能を有する基材の表面にエネルギー反応硬化型インクを用いてインクジェット記録手段により画像を記録する調湿建材の記録方法であって、表面粗さrが0.5μm〜1.9μmである前記基材に対して前記基材の表面積に対する前記画像の記録面積の比率である記録面積率Sが次の式を満たすように記録することを特徴とする調湿建材の記録方法。
S≦(b−t)/x
ただし、tは記録後の調湿建材に要求される基準吸湿量[g/m 2 ]であり、bは前記基材の吸湿量[g/m 2 ]であり、xは前記基材の表面粗さr及び前記インクの付着量q[g/m 2 ]から以下の式により求められる値である。
x=0.081・ln(q)−0.161・r+0.15
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