JP2014226709A - アーク溶接制御方法およびアーク溶接装置 - Google Patents

アーク溶接制御方法およびアーク溶接装置 Download PDF

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Abstract

【課題】亜鉛メッキ鋼板を溶接する場合、パルス波形のピーク電流からベース電流へ移行する立下り期間やベース電流期間に、ワイヤ先端の溶滴が溶融池と接触して短絡移行させる制御方法では、溶融池の振動が比較的小さいため、亜鉛蒸気が溶融池(溶融金属)を通過して外部に拡散し難く、溶接ビード内や溶接ビード表面に気孔が生じてしまう。
【解決手段】亜鉛メッキ鋼板等の表面処理が行われた鋼板の溶接において、パルス溶接のピーク電流期間に1パルス/1短絡移行を行うことにより、鋼板上の溶融池(溶融金属)を大きく振動させることができ、これにより鋼板から生じた亜鉛蒸気が溶融池(溶融金属)を通過して外部に揮散し易くなり、溶接ビード内や溶接ビード表面に生じる気孔を抑制する。
【選択図】図2

Description

本発明は、亜鉛メッキ鋼板等の表面処理が行われた部材をパルス溶接する場合に、ブローホールの低減やピットの低減に効果を発揮するアーク溶接制御方法およびアーク溶接装置に関する。
亜鉛メッキ鋼板は、防錆や防食性に優れている。そのため、近年、自動車部品や建築用鉄骨部材等に用いられ、年々その需要が高まっている。
しかしながら、亜鉛メッキ鋼板の使用には問題点もある。亜鉛メッキ鋼板の表面にメッキされている亜鉛は、鉄より融点が低い。そのため、亜鉛メッキ鋼板を溶接すると、その亜鉛が気化し、亜鉛蒸気が溶融池や溶融金属を通過して外部に拡散しようとする。しかし、溶融金属の凝固が速い場合、外部に亜鉛蒸気が拡散しきれず、溶接ビード内や溶接ビード表面にブローホールやピット(以下、気孔と呼ぶ)として残存する。このような気孔は、深刻な溶接欠陥につながる恐れもある。
従来のパルス溶接の制御方法として、以下のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。図9に示す2つ目の基本パルス周期101内の時点108で短絡が発生している。短絡が発生すると、パルス電流の立ち上がり速度より小なる傾きの電流を出力する短絡制御を開始する。
図9に示すように、2つ目の基本パルス周期101の終点の時点である時点106においても短絡中である。そのため、短絡制御が継続される。そして、その後、溶接電圧値検出部の出力等に基づいて二次側制御部が短絡解放直前のくびれ現象を検知すると、二次側制御部は、駆動部に対してくびれを検知した場合の制御を行わせる旨の信号を出力する。この信号を入力した駆動部は、二次側スイッチング素子に信号を出力し、スイッチング素子をOFF(非導通)とする。そして、このスイッチング素子が非導通になると、溶接通電経路中のエネルギーは抵抗で消費されることになる。これにより、溶接電流は、図9における時点107で示すように、急峻に低減される。
なお、くびれ時に溶接電流を低減したとしても、溶融したワイヤはピンチ力により母材に移行される。従って、短絡の解放にはほとんど影響しない。
以上のように、パルス溶接中に短絡が発生した場合、この短絡を開放するために、パルス電流の電流波形の立ち上がり時の傾きよりも小なる傾きの溶接電流を通電し、この通電により生じる短絡解放の際にくびれを検知して溶接電流値を急峻に低減させる。従って、短絡開放時のスパッタの発生に関する溶接電流の影響を低減することができ、この結果、短絡開放時のスパッタの発生量を低減することができる。
特開2006−334601号公報
これまで、パルス溶接では、高速溶接時には、溶接電圧を低く設定しなければならない。その理由は、アンダーカットやハンピングを抑制するために溶接電圧を低く設定し、パルス溶接でありながら短絡を発生させて溶接するためである。しかし、溶接電圧が低いと、短絡時間(短絡開始から短絡開放までの時間)が長くなると共に、短絡開放時の電流が高くなるので、短絡開放時のスパッタが増加してしまう。しかし、従来のパルス溶接制御では、短絡開放直前のくびれ現象を検出すると溶接電流を急峻に低減することにより、スパッタを低減することができる。
しかしながら、上述した従来のパルス溶接制御により亜鉛メッキ鋼板を溶接すると、亜鉛蒸気が溶融池(溶融金属)を通過して外部に拡散しきれず、ブローホールやピットといった溶接ビード内や溶接ビード表面に気孔として残存してしまうという課題を有していた。その理由を以下に説明する。
従来のパルス溶接制御は、パルス波形のピーク電流期間でワイヤ先端に溶滴を形成し、ピーク電流からベース電流へ移行する立下り期間やベース電流期間において、ワイヤ先端の溶滴が溶融池と接触して短絡移行させるものである。ピーク電流からベース電流へ移行する立下り期間やベース電流期間に短絡を発生させてはいるが、短絡発生前の電流が低いため溶融池の振動が比較的小さく、亜鉛蒸気が溶融池(溶融金属)を通過して外部に拡散し難く、そのため気孔が残存し易い。
本発明は、1パルス/1短絡移行の発生タイミングを、これまでのピーク電流からベース電流へ移行する立下り期間やベース電流期間ではなく、ピーク電流期間において1パルス/1短絡移行を発生させるように制御することで、短絡発生前の電流が高いため溶融池(溶融金属)の振動が大きく、亜鉛蒸気が溶融池(溶融金属)を通過して外部に拡散し易くなることで気孔の低減を実現でき、亜鉛メッキ鋼板等の表面処理が行われた鋼板を溶接するためのアーク溶接制御方法およびアーク溶接装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のアーク溶接制御方法は、溶接ワイヤと母材との間にピーク電流とベース電流を繰り返し供給するアーク溶接制御方法であって、前記ピーク電流を供給しているピーク電流期間において、前記溶接ワイヤと前記母材との短絡を検出すると溶接電流を低減し、前記溶接電流を低減した後に短絡の開放を検出すると、前記溶接電流を増加するものである。
また、本発明のアーク溶接制御方法は、上記に加えて、ピーク電流期間に溶接ワイヤと母材とが短絡するように、ピーク電流とベース電流を含む溶接電流波形の制御を行うものである。
また、本発明のアーク溶接制御方法は、上記に加えて、ピーク電流期間に、第1のピーク電流と、溶接電流を低減した後の電流である短絡電流と、第1のピーク電流よりも低い第2のピーク電流とを通電するものである。
また、本発明のアーク溶接制御方法は、上記に加えて、ピーク電流期間に溶接ワイヤと母材とが短絡するように、前記溶接ワイヤの送給速度の制御を行うものである。
また、本発明のアーク溶接制御方法は、上記に加えて、溶接ワイヤと母材との短絡を検出した際に低減する溶接電流の大きさを、ベース電流よりも大きい値に制御するものである。
また、本発明のアーク溶接制御方法は、上記に加えて、母材を、表面処理が行われた鋼板としたものである。
また、本発明のアーク溶接装置は、溶接ワイヤと母材との間にピーク電流とベース電流を繰り返し供給するアーク溶接装置であって、溶接電流を制御するスイッチング部と、溶接電圧を検出する溶接電圧値検出部と、前記溶接電圧値検出部の出力に基づいて溶接状態が短絡期間であるのかアーク期間であるのかを判定するアーク短絡判定部と、短絡期間用及びアーク期間用の溶接に関するパラメータを設定する設定部と、前記アーク期間中の溶接電流の制御を行うアーク制御部と、前記短絡期間中の溶接電流の制御を行う短絡制御部と、前記アーク制御部の出力または前記短絡制御部の出力に基づいて前記スイッチング部を制御する駆動部を備え、前記ピーク電流を供給しているピーク電流期間において、前記溶接ワイヤと前記母材との短絡を検出すると溶接電流を低減し、前記溶接電流を低減した後に短絡の開放を検出すると、前記溶接電流を増加するものである。
また、本発明のアーク溶接装置は、上記に加えて、アーク制御部は、ピーク電流期間に溶接ワイヤと母材とが短絡するように、ピーク電流とベース電流を含む溶接電流波形の制御を行うものである。
また、本発明のアーク溶接装置は、上記に加えて、ピーク電流期間に、アーク制御部は、第1のピーク電流と、前記第1のピーク電流よりも低い第2のピーク電流とを通電し、短絡制御部は、溶接電流を低減した後の電流である短絡電流を通電するものである。
また、本発明のアーク溶接装置は、上記に加えて、溶接ワイヤの送給速度の制御を行う送給速度制御部を備え、前記送給速度制御部は、ピーク電流期間に前記溶接ワイヤと母材とが短絡するように、前記溶接ワイヤの送給速度の制御を行うものである。
また、本発明のアーク溶接装置は、上記に加えて、短絡制御部は、溶接ワイヤと母材との短絡を検出した際に低減する溶接電流の大きさを、ベース電流よりも大きい値に制御するものである。
また、本発明のアーク溶接装置は、上記に加えて、母材を、表面処理が行われた鋼板としたものである。
以上のように、本発明によれば、亜鉛メッキ鋼板等の表面処理が行われた鋼板の溶接において、パルス溶接のピーク電流期間に1パルス/1短絡移行を行うことにより、鋼板上の溶融池(溶融金属)を大きく振動させることができ、これにより鋼板から生じた蒸気が溶融池(溶融金属)を通過して外部に揮散し易くなり、溶接ビード内や溶接ビード表面に生じる気孔を抑制することができ、溶接性を向上することができる。
本発明の実施の形態1におけるアーク溶接装置の概略構成を示す図 本発明の実施の形態1における溶接電流と溶接電圧とワイヤ送給速度の波形を示す図 本発明の実施の形態1におけるピーク電流の効果を説明するための図 本発明の実施の形態1におけるくびれ電流の効果を示す図 (a)従来工法による短絡開放時の溶接状態を示す図(b)本発明の実施の形態1における短絡開放時の溶接状態を示す図 本発明の実施の形態2におけるアーク溶接装置の概略構成を示す図 本発明の実施の形態2における溶接電流と溶接電圧とワイヤ送給速度の波形を示す図 本発明の実施の形態2におけるワイヤ送給速度の効果を説明するための図 従来のアーク溶接制御における溶接電流波形を示す図
以下、本発明の実施の形態について、図1から図8を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1に、本実施の形態におけるアーク溶接装置の概略構成を示す。アーク溶接装置は、溶接電源装置19や、ロボット22や、ロボット22の動作を制御するロボット制御装置20や、ワイヤ送給部25等を備えている。
図1において、溶接電源装置19は、入力電源1の出力を整流する一次側整流部2と、一次側整流部2の出力を制御することで溶接出力を制御するスイッチング部3と、スイッチング部3からの電力を絶縁して変換するトランス4と、トランス4の2次側出力を整流する二次側整流部5と、二次側整流部5に直列に接続されたリアクタ6(DCLともいう)と、スイッチング部3を駆動させるための駆動部7と、溶接電圧を検出する溶接電圧検出部8と、溶接電流を検出する溶接電流検出部9と、溶接電圧検出部8の出力および/または溶接電流検出部9の出力に基づいて溶接状態が短絡状態であるのかアーク状態であるのかを判定する短絡アーク判定部10と、アーク期間中に駆動部7を制御するアーク制御部11と、短絡期間中に駆動部7を制御する短絡制御部15と、溶接条件に応じたワイヤ送給速度を制御するワイヤ送給速度制御部18と、短絡期間用及びアーク期間用の波形パラメータを設定するパルス波形パラメータ設定部17と、出力端子30aおよび出力端子30bを備えている。
なお、パルス波形パラメータ設定部17は、ワイヤ送給速度と波形パラメータとを対応付けたテーブルあるいは数式を有しており、ワイヤ送給速度制御部18が出力したワイヤ送給速度に基づいて波形パラメータを決定する機能を有している。
また、アーク制御部11は、アーク期間中にパルス出力を行う第1ピーク電流制御部12と第2ピーク電流制御部13とベース電流制御部14を備えている。また、短絡制御部15は、くびれ電流制御部16を備えている。
溶接電源装置19において、パルス波形パラメータ設定部17の出力に基づいて、アーク制御部11は、短絡アーク判定部10からアークであることを示す信号を受けると、アーク制御部11内にある第1ピーク電流制御部12により第1ピーク電流IPaを出力する。その後、短絡制御部15は、短絡アーク判定部10から短絡であることを示す信号を受けると、短絡制御部15内にあるくびれ電流制御部16によりくびれ電流INaを出力する。その後、くびれ電流INaを出力中にワイヤ先端の溶滴のくびれが始まり、その後くびれ状態から短絡開放状態(アーク状態)になり、アーク制御部11は、短絡アーク判定部10からアークであることを示す信号を受けると、アーク制御部11内にある第2ピーク電流制御部13は、第2ピーク電流IPbを所定時間出力する。その後、ベース電流制御部14によりベース電流IBを出力する。このように、ピーク電流やくびれ電流やベース電流の出力を繰り返すパルス出力制御を行う。
なお、短絡制御の期間が長くなり過ぎるとパルス周期が崩れ、アーク不安定によりビード外観への影響を避けられない。よって、短絡制御の期間が長くなり過ぎることを防ぐため、短絡が所定時間以上継続した場合にも、溶接電流を第2ピーク電流IPbに制御するようにしても良い。
また、ロボット22の動作を制御するロボット制御装置20は、例えば図示しないティーチングペンダト等により設定された設定溶接電流等の溶接条件を記憶するための溶接条件記憶部21を備えている。そして、ロボット制御装置20は、溶接電源装置19と通信可能に接続されており、溶接条件記憶部21に記憶されている情報の溶接電源装置19への送信等を行う。なお、ロボット22には、アーク溶接用のトーチ29が取り付けられている。
溶接電源装置19に設けられたワイヤ送給速度制御部18は、ロボット制御装置20内に設けられた溶接条件記憶部21に記憶されている設定溶接電流に基づいて、設定溶接電流に対応したワイヤ送給速度を決定し、このワイヤ送給速度WFを出力する。そして、パルス波形パラメータ設定部17は、ワイヤ送給速度制御部18の信号を受けて、アーク制御部11内にある第1ピーク電流制御部12や第2ピーク電流制御部13やベース電流制御部14へ、受信したワイヤ送給速度WFに応じた第1ピーク電流IPaおよび第2ピーク電流IPbやベース電流IBを交互に出力する。また、送給ローラを備えたワイヤ送給部25は、ワイヤ送給速度制御部18からの信号に基づいて、溶接ワイヤ24の送給を行う。
溶接電源装置19と接続されたロボット制御装置20の内部にある溶接条件記憶部21は、設定された溶接電流や溶接電圧等を記憶するためのものである。
なお、溶接電源装置19に設けられた2つの出力端子30aと出力端子30bのうち、一方の出力端子30aは、トーチ29内にある溶接ワイヤ24を保持するチップ26に電気的に接続され、チップ26を介して溶接ワイヤ24に電力が供給される。また、他方の出力端子30bは、被溶接物28に電気的に接続され、被溶接物28に電力が供給される。そして、溶接ワイヤ24の先端部と被溶接物28との間でアーク27が発生する。なお、ワイヤ送給部25は、溶接ワイヤ24を保存する溶接ワイヤ保存部23からチップ26に向けて、溶接ワイヤ24を送給する。
以上のように構成された消耗電極式のアーク溶接装置の動作について説明する。なお、本実施の形態のアーク溶接装置は、亜鉛メッキ鋼板のように表面処理が行われた鋼板を溶接する際に生じる気孔を抑制するため、溶接ワイヤ24と被溶接物28とが、あえて短絡するように、溶接電流等の制御を行うものである。すなわち、パルス溶接のピーク電流期間に溶接ワイヤ24と被溶接物28とを短絡させ、そしてピーク電流期間にこの短絡を開放させることで溶融池を積極的に振動させ、表面処理が行われた鋼板を溶接する際に鋼板から生じた蒸気が溶融池(溶融金属)を通過して外部に揮散し易くすることで、気孔の発生を抑制するものである。
なお、本実施の形態において、被溶接物28は、表面処理が施された鋼板であり、その一例として、亜鉛メッキ鋼板を使用した場合について説明する。
先ず、アーク制御部11と短絡制御部15による1パルス/1短絡移行の制御について、図2を用いて説明する。図2は、消耗電極式アーク溶接のパルス溶接時における溶接電流Aと溶接電圧Vとワイヤ送給速度WFの時間変化を示す図である。
図2において、時点P1は、パルス電流波形におけるベース電流IBから第1ピーク電流IPaへの立上りを開始した時点である。時点P2は、パルス電流波形の第1ピーク電流期間において、溶接ワイヤ24の先端部分に形成された溶滴が、被溶接物28に形成された溶融池に接触し、短絡を開始した時点である。この時点P1から時点P2までの期間を、第1ピーク電流期間TPaとする。この第1ピーク電流期間TPaは、予め設定されたものではなく、短絡状態となる溶接現象に応じて変化するものである。
また、時点P2は、第1ピーク電流IPaを維持するピーク電流期間が終了した時点でもあり、第1ピーク電流IPaを通電している状態で短絡が発生し、短絡制御によりくびれ電流INaまで急峻に電流が低下した時点である。時点P3は、短絡制御におけるくびれ電流INaの出力継続中に溶接ワイヤ24の先端に形成された溶滴と被溶接物28との短絡が開放した時点である。この時点P2から時点P3までの期間は、くびれ電流期間TNaとする。このくびれ電流期間TNaは、予め設定されたものではなく、短絡開放状態となる溶接現象に応じて変化するものである。
また、時点P3は、くびれ電流INaから第2ピーク電流IPbへ急峻に上昇し、第2ピーク電流IPbを開始した時点であり、溶接ワイヤ24の先端部分に溶滴を形成し始めた時点である。時点P4は、第2ピーク電流IPbからベース電流IBへの立下りを終了した時点である。この時点P3から時点P4までの期間を、第2ピーク電流期間TPbとする。なお、この第2ピーク電流期間TPbは、例えば実験等に基づいて決定された所定時間であり、ワイヤ送給速度に対応付けられてパルス波形パラメータ設定部17に記憶されている。
また、この時点P4は、ベース電流IBを開始した時点である。時点P5は、ベース電流IBから次の第1ピーク電流IPaへのパルス電流波形の立上りを開始した時点である。
なお、時点P4から時点P5までの期間は、ベース電流IBとなるように制御するベース電流期間TBである。このベース電流期間TBは、例えば、予め決められた期間であってもよいし、パルス周期PFに応じた値であっても良い。
なお、第1ピーク電流期間TPaは、短絡状態となる溶接現象に応じて時間が変化するため、都度その時間は異なる。また、くびれ電流期間TNaも、溶接現象に応じて時間が変化するため、都度その時間は異なる。そして、第2ピーク電流期間TPbは、所定時間である。従って、溶接作業者が設定した電圧に出力電圧を追従するように制御する定電圧制御としては、ベース電流期間TBまたはパルス周期PFが、第1ピーク電流期間TPaやくびれ電流期間TNaに同期するように変化することになる。すなわち、パルス周期PFを一定制御と考えると、第1ピーク電流期間TPaやくびれ電流期間TNaに応じてベース電流期間TBがリアルタイムに決まり、ベース電流期間TBを一定制御と考えると、第1ピーク電流期間TPaやくびれ電流期間TNaに応じてパルス周期PFがリアルタイムに決まり、定電圧制御を行うものである。あるいは、第1ピーク電流期間TPaやくびれ電流期間TNaに応じて、ベース電流期間TBとパルス周期PFの両方で変化するようにしても良い。
上記のように、時点P1から時点P5までの期間がパルス周期PF(一周期)である。なお、時点P5から時点P9においても、時点P1から時点P5と同様のパルス波形制御が繰り返される。時点P9以降も同様である。
なお、第1ピーク電流IPaや、第2ピーク電流IPbや、第2ピーク電流期間TPbや、ベース電流IBや、ベース電流期間TBなどは、パルス波形パラメータ設定部17に予め設定された値を用いる。この設定値は、実際に溶接を行い、ワイヤの材質等に適したパラメータを抽出したものを、ワイヤ送給速度に対応付けてパルス波形パラメータ設定部17に記憶させている。なお、設定電流に対応付けてパルス波形パラメータ設定部17に記憶させ、設定電流に基づいてパラメータを決定するようにしても良い。
このパルス波形制御では、1パルス/1短絡移行による溶滴移行のタイミングは、ピーク電流期間の短絡開放時である時点P3であり、ワイヤ先端の溶滴形成は時点P3から時点P6の期間で行われることになる。また、1パルス/1短絡移行とは、1周期のパルスの電流の印加により、短絡が1回生じることを意味している。
次に、図3を用いて、第1ピーク電流IPaと第2ピーク電流IPbの効果について説明する。図3は、ピーク電流の効果を説明するための図であり、溶接電流波形と、評価結果を示している。
第1ピーク電流IPaは、ピーク電流期間中に短絡が発生するまでのピーク電流であり、第2ピーク電流IPbは、短絡解放後のピーク電流である。なお、それぞれのピーク電流の役割は異なる。
従来の一定のピーク電流である通常のピーク電流IPに対して、第1ピーク電流IPaは高い値とし、第2ピーク電流IPbは低い値とする。このことが、ピーク電流期間における短絡をスムーズに発生させることにつながる。
通常のパルス波形制御では、パルス波形のピーク電流期間でワイヤ先端に溶滴を形成し、ピーク電流からベース電流へ移行する立下り期間やベース電流期間において離脱移行させるように、あるいは、ワイヤ先端の溶滴が溶融池と接触して短絡移行させるよう、1パルス/1溶滴移行を実現するピーク電流IPやベース電流IBを決定している。
この通常のピーク電流IPに対して、第1ピーク電流IPaを高くすることで、溶滴の形成を加速させると共に溶滴サイズも大きくすることができ、ピーク電流期間で溶滴をくびれ易く、かつ、離脱し易くすることで、短絡を発生させることを狙っている。
通常のピーク電流IPに対して、第2ピーク電流IPbは、第1ピーク電流IPaとは逆に、通常のピーク電流IPよりも低くすることで、溶滴の形成を加速させないようにすることができ、第2ピーク電流期間TPbで溶滴を離脱させないことを狙っている。
第1ピーク電流IPaの目安値としては、ワイヤの成分等によるが、通常のピーク電流IPに対して20Aから100A程度高くすることで、ピーク電流期間での短絡発生を促進させることができる。
また、第2ピーク電流IPbの目安値としては、ワイヤの成分等によるが、ピーク電流IPに対して20Aから60A程度低くすることで、ピーク電流期間での溶滴離脱を抑制することができる。
なお、図3に示す表は、設定電流が溶接電流250A時の溶接の場合の一例の結果である。ピーク電流期間に短絡が生じた場合を「○」とし、ピーク電流期間に短絡が生じない場合を「×」としている。
なお、第1ピーク電流期間TPaを長くすることで、溶滴の形成を加速させると共に溶滴サイズも大きくし、ピーク電流期間で溶滴を離脱し易くし、くびれ出すことで短絡を発生させることもできる。しかし、ピーク電流期間が長くなり過ぎると、パルス周期PFがかなり長く(パルス周波数が低く)なることもある。従って、ピーク電流値の大きさによって短絡のし易さを調整する方が、パルス周期PFも大きく変化させることがなく、ピーク電流期間で短絡発生を実現することができる。なお、本実施の形態では、第1ピーク電流期間TPaと、くびれ電流期間TNaと、第2ピーク電流期間TPbとを合わせた期間をピーク電流期間と呼んでいる。
次に、図4を用いて、くびれ電流INaの効果について説明する。図4は、くびれ電流INaによるスパッタの低減と溶融池の振動に対する効果を表したものである。図4は、くびれ電流INaを、50Aから350Aまで、50A毎に電流値を変化させて効果を比較したものである。
図4より、くびれ電流INaが150Aから250Aの範囲が、スパッタの発生量と溶融池の振動に対する効果を両立することができる範囲である。なお、100A以下であると、スパッタの低減効果は大きいが、溶融池の振動に対する効果は得ることができない。逆に、300A以上であると、溶融池の振動に対する効果は大きいが、スパッタの発生量が増加してしまう。
なお、本実施の形態では、くびれ電流INaの大きさはベース電流IBよりも高くしている。その理由は、くびれ電流INaをベース電流IBよりも高くすることで、ベース電流IBよりも低くする場合に比べ、溶融池(溶融金属)を大きく振動させることができるためである。
くびれ電流INaの適正範囲は150Aから250Aであるが、この範囲の電流値であっても、スパッタの発生量は決して少ないわけではない。しかし、ブローホールやピットといった気孔欠陥の溶接問題を解消するには、スパッタの低減を多少は犠牲にするしかない。その理由は、気孔はスパッタより重要な項目であり、そのため、多少のスパッタの抑制は犠牲にしてでも、気孔を抑制することが重要である。しかし、従来の一定のピーク電流IPで使われる450Aから500A以上の電流の場合よりは、はるかにスパッタの発生量を少なくすることができる。
次に、図5を用いて、本実施の形態のパルス溶接制御による溶融池の振動に対する効果について説明する。図5(a)は、従来工法による短絡開放時の溶接状態を示す図である。図5(b)は、本実施の形態における短絡開放時の溶接状態を示す図である。図5は、溶接電流波形の短絡開放時(時点B)における従来のパルス溶接制御と本実施の形態のパルス溶接制御による溶融池の振動に対する効果を、高速度カメラで撮影した写真の一例である。
従来のパルス溶接制御では、パルス波形のピーク電流期間でワイヤ先端に溶滴を形成し、ピーク電流からベース電流へ移行する立下り期間やベース電流期間においてワイヤ先端の溶滴が溶融池と接触して短絡移行させるものである。従って、図5(a)の写真のように溶融池の振動が比較的小さいため、亜鉛蒸気が溶融池(溶融金属)を通過して外部に拡散し難い。
本実施の形態のパルス溶接制御では、1パルス/1短絡移行の発生タイミングを、従来のようなピーク電流からベース電流へ移行する立下り期間やベース電流期間とするのではなく、ピーク電流期間で1パルス/1短絡移行を発生させるように制御する。これにより、短絡開放時の溶融池(溶融金属)の振動を大きくし、溶融池の溶融金属を溶融池の外周部分へ押しのけるようにすることで、亜鉛蒸気が溶融池(溶融金属)を通過して外部に拡散し易くなる。
このように、パルス溶接のピーク電流期間に1パルス/1短絡移行を行うことが、亜鉛メッキ鋼板の溶接に適した溶接法である。
以上のように、本実施の形態のアーク溶接制御方法およびアーク溶接装置によれば、亜鉛メッキ鋼板の溶接において、1パルス/1短絡移行を行うように制御することで、亜鉛メッキ鋼板上の溶融池(溶融金属)を大きく振動させることができ、亜鉛蒸気が溶融池(溶融金属)を通過して外部に揮散し易くなり、溶接ビード内や溶接ビード表面に気孔が少ない状態で溶接を行うことができ、気孔発生を抑制することができる。特に、アークスタート期間ではピットが多発し易いので、アークスタート期間では非常に有効である。
なお、本実施の形態では、溶接電流波形を制御することで、ピーク電流期間に短絡が発生するようにしている。
(実施の形態2)
本実施の形態において実施の形態1と同様の箇所については、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。本実施の形態について、図6から図8を用いて説明する。図6は、本実施の形態におけるアーク溶接装置の概略構成を示す図である。図7は、本実施の形態における溶接電流と溶接電圧とワイヤ送給速度の波形を示す図である。図8は、本実施の形態におけるワイヤ送給速度の効果を説明するための図である。
実施の形態1と異なる主な点は、ピーク電流期間に1パルス/1短絡移行を確実に発生させるために、大きさが異なる第1ピーク電流IPaと第2ピーク電流IPbとを使い分けるパルス波形制御だけではなく、更なる有効な方法として、ワイヤ送給速度WFを変化させるようにした点である。
実施の形態1で説明した一定送給であるワイヤ送給速度WFのアーク溶接装置及びアーク制御方法との違いは以下である。第1ピーク電流制御部12から第1ピーク電流期間TPaを開始する時点P1の信号を受信したワイヤ送給速度制御部18は、平均ワイヤ送給速度WF1に対して平均ワイヤ送給速度WF1よりも高いワイヤ送給速度WF2に増加させる。その後、ワイヤ送給速度制御部18は、短絡アーク判定部10からアークを示す信号を受信すると、第2ピーク電流期間TPbからベース電流期間TBにかけては、平均ワイヤ送給速度WF1よりも低いワイヤ送給速度WF3に減速させる。
なお、平均ワイヤ送給速度WF1よりも高いワイヤ送給速度WF2と平均ワイヤ送給速度WF1よりも低いワイヤ送給速度WF3を平均した値が、平均ワイヤ送給速度WF1になる。
第1ピーク電流期間TPaの時点P1において、第1ピーク電流制御部12は、平均ワイヤ送給速度WF1に対して平均ワイヤ送給速度WF1よりも高いワイヤ送給速度WF2に増加させ、第1ピーク電流期間TPaの間はワイヤ送給速度WF2を維持するように、ワイヤ送給速度制御部18に指示を与える。
第2ピーク電流期間TPbの時点P3において、第2ピーク電流制御部13は、平均ワイヤ送給速度WF1よりも低いワイヤ送給速度WF3に減速させ、第2ピーク電流期間TPbの間は、ワイヤ送給速度WF3を維持するように、ワイヤ送給速度制御部18に指示を与える。
ベース電流制御部14は、ベース電流期間TBの間は、ワイヤ送給速度WF3を維持するように、ワイヤ送給速度制御部18に指示を与える。
このように、第2ピーク電流期間TPbとベース電流期間TBでは、平均ワイヤ送給速度WF1よりも低いワイヤ送給速度WF3に減速させることで、ピーク電流期間に短絡を規則的に誘発させ、第2ピーク電流期間TPbやベース電流期間TBで短絡を発生させないようにすることができる。
この方法であれば、パルス波形だけで制御するよりも、確実で規則的にピーク電流期間で短絡を発生させることができる。従って、溶融池の振動を大きくでき、亜鉛蒸気を円滑に排出することができるものである。
ここで、図8を用いて、本実施の形態におけるワイヤ送給速度の効果について説明する。図8は、平均ワイヤ送給速度WF1よりも高いワイヤ送給速度WF2を変化させて適正なワイヤ送給速度の増加量を評価したときの表である。
平均ワイヤ送給速度WF1に対して5%毎に増加させていった場合の、ピーク電流期間の短絡発生の有無を表したものである。ピーク電流期間に短絡が発生した場合を「○」で示し、ピーク電流期間に短絡が発生しなかった場合を「×」で示している。
平均ワイヤ送給速度WF1に対して5%以下の増加では、ピーク電流期間で短絡を発生させることができない。また、30%以上では、ピーク電流期間で短絡を発生させることができるが、短絡が強く入り過ぎるため、アーク安定性を維持することができなくなる。
よって、10%から25%までの領域が適正である。この結果は、溶接電流250Aで溶接した場合の一例である。
以上のように、本実施の形態のアーク溶接制御方法およびアーク溶接装置によれば、亜鉛メッキ鋼板の溶接において、1パルス/1短絡移行を行うように制御することで、亜鉛メッキ鋼板上の溶融池(溶融金属)を大きく振動させることができ、亜鉛蒸気が溶融池(溶融金属)を通過して外部に揮散し易くなり、溶接ビード内や溶接ビード表面に気孔が少ない状態で溶接を行うことができ、気孔発生を抑制することができる。特に、アークスタート期間ではピットが多発し易いので、アークスタート期間では非常に有効である。
以上のように、本発明によれば、パルス溶接による亜鉛メッキ鋼板の溶接において、亜鉛蒸気が溶融池(溶融金属)を通過して外部に揮散し易くなり、気孔発生を抑制することができるので、表面処理が行われた部材を溶接するアーク溶接制御方法およびアーク溶接装置として産業上有用である。
1 入力電源
2 一次側整流部
3 スイッチング部
4 トランス
5 二次側整流部
6 リアクタ
7 駆動部
8 溶接電圧検出部
9 溶接電流検出部
10 短絡アーク判定部
11 アーク制御部
12 第1ピーク電流制御部
13 第2ピーク電流制御部
14 ベース電流制御部
15 短絡制御部
16 くびれ電流制御部
17 パルス波形パラメータ設定部
18 ワイヤ送給速度制御部
19 溶接電源装置
20 ロボット制御装置
21 溶接条件記憶部
22 ロボット
23 溶接ワイヤ保存部
24 溶接ワイヤ
25 ワイヤ送給部
26 チップ
27 アーク
28 被溶接物
29 トーチ
30a、30b 出力端子

Claims (12)

  1. 溶接ワイヤと母材との間にピーク電流とベース電流を繰り返し供給するアーク溶接制御方法であって、
    前記ピーク電流を供給しているピーク電流期間において、前記溶接ワイヤと前記母材との短絡を検出すると溶接電流を低減し、前記溶接電流を低減した後に短絡の開放を検出すると、前記溶接電流を増加するアーク溶接制御方法。
  2. ピーク電流期間に溶接ワイヤと母材とが短絡するように、ピーク電流とベース電流を含む溶接電流波形の制御を行う請求項1記載のアーク溶接制御方法。
  3. ピーク電流期間に、第1のピーク電流と、溶接電流を低減した後の電流である短絡電流と、第1のピーク電流よりも低い第2のピーク電流とを通電する請求項1または2記載のアーク溶接制御方法。
  4. ピーク電流期間に溶接ワイヤと母材とが短絡するように、前記溶接ワイヤの送給速度の制御を行う請求項1から3のいずれか1項に記載のアーク溶接制御方法。
  5. 溶接ワイヤと母材との短絡を検出した際に低減する溶接電流の大きさを、ベース電流よりも大きい値に制御する請求項1から4のいずれか1項に記載のアーク溶接制御方法。
  6. 母材は、表面処理が行われた鋼板である請求項1から5のいずれか1項に記載のアーク溶接制御方法。
  7. 溶接ワイヤと母材との間にピーク電流とベース電流を繰り返し供給するアーク溶接装置であって、
    溶接電流を制御するスイッチング部と、
    溶接電圧を検出する溶接電圧値検出部と、
    前記溶接電圧値検出部の出力に基づいて溶接状態が短絡期間であるのかアーク期間であるのかを判定するアーク短絡判定部と、
    短絡期間用及びアーク期間用の溶接に関するパラメータを設定する設定部と、
    前記アーク期間中の溶接電流の制御を行うアーク制御部と、
    前記短絡期間中の溶接電流の制御を行う短絡制御部と、
    前記アーク制御部の出力または前記短絡制御部の出力に基づいて前記スイッチング部を制御する駆動部を備え、
    前記ピーク電流を供給しているピーク電流期間において、前記溶接ワイヤと前記母材との短絡を検出すると溶接電流を低減し、前記溶接電流を低減した後に短絡の開放を検出すると、前記溶接電流を増加するアーク溶接装置。
  8. アーク制御部は、ピーク電流期間に溶接ワイヤと母材とが短絡するように、ピーク電流とベース電流を含む溶接電流波形の制御を行う請求項7記載のアーク溶接装置。
  9. ピーク電流期間に、アーク制御部は、第1のピーク電流と、前記第1のピーク電流よりも低い第2のピーク電流とを通電し、短絡制御部は、溶接電流を低減した後の電流である短絡電流を通電する請求項7または8記載のアーク溶接装置。
  10. 溶接ワイヤの送給速度の制御を行う送給速度制御部を備え、前記送給速度制御部は、ピーク電流期間に前記溶接ワイヤと母材とが短絡するように、前記溶接ワイヤの送給速度の制御を行う請求項7から9のいずれか1項に記載のアーク溶接装置。
  11. 短絡制御部は、溶接ワイヤと母材との短絡を検出した際に低減する溶接電流の大きさを、ベース電流よりも大きい値に制御する請求項7から10のいずれか1項に記載のアーク溶接装置。
  12. 母材は、表面処理が行われた鋼板である請求項7から11のいずれか1項に記載のアーク溶接装置。
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