JP2014226456A - 食器洗い機 - Google Patents

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Akira Shoji
彰 莊司
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Abstract

【課題】新たな回路の追加なく、ヒータやヒータ駆動回路に異常があったとき洗浄水の温度変化から異常を検知するので、価格アップや回路追加による異常検知の発生確率が上がることがなく、安全を確保することができる食器洗い機を提供する。【解決手段】被洗浄物10を収容する洗浄槽2と、洗浄槽2内の洗浄水を加熱するヒータ14と、被洗浄物10に洗浄水を噴射する洗浄ポンプ11bと、洗浄水を排出する排水ポンプ11cと、洗浄水の温度を検出する温度検知部17と、被洗浄物10の洗浄、すすぎ、乾燥の各工程を制御する制御部70とを備え、制御部70は、運転中の所定時間ごとに洗浄水の温度を温度検知部17により測定し、ヒータ14の通電または非通電時にそれぞれ所定の温度変化がない時、ヒータ14またはヒータ駆動回路の異常と判断するように構成されたものである。【選択図】図5

Description

本発明は食器洗い機に関するものである。
被洗浄物の加熱洗浄や加熱すすぎのためのヒータ駆動回路の異常を検出し、報知する食器洗い機がある(例えば、特許文献1参照)。これは、洗浄槽に供給した洗浄水を予想加熱時間以上加熱運転しても洗浄水温度が設定温度まで達しなければヒータ異常と判断して警報器を発し、さらに前記洗浄水温度が上限所定温度を超えたときにヒータ制御部異常と判断して警報器から発して異常処理行程に移行する。このうち、ヒータ制御部異常でヒータが連続通電されることにより異常処理行程に運転が移行すれば、その後使用者が主電源を切断するまで警報を発しながら、洗浄水をオーバーフローさせたままとするか、もしくは、貯水と排水を繰り返してヒータの異常過熱を防止している。
また、他の特許文献において、ヒータなどをオンオフするリレーのリレー接点の開閉のタイミングを交流電圧の特定の位相に偏って同期しないようにしてばらつかせるように駆動することにより、リレー接点が溶着するなどの故障と寿命のばらつきが低減され、信頼性を向上させることが開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開昭61−174983号公報 特開平08−096682号公報
しかしながら、特許文献1の食器洗い機では、ヒータやヒータ駆動回路の異常を検出するために新たな回路部品を付加しなければならなかった。これは、価格アップに繋がるとともに、追加された回路の故障も発生するので、異常検知の発生確率が上がるという不具合があった。
また、ヒータが常時通電される加熱洗浄工程や加熱すすぎ工程の場合、ヒータ駆動回路のショート異常であるヒータ制御部異常の検知が、運転途中のヒータが温度調節等のために非通電になるまでできないという不具合があった。
また、異常処理行程に運転が移行すれば、使用者が主電源を切断するまで警報を発しながら洗浄水をオーバーフローさせてヒータを冷却し続ける。これは、使用者が主電源を切断するまでヒータの電力と冷却するための洗浄水とを浪費し続けるという不具合があった。
そして、特許文献2のように、ヒータリレーの信頼性が向上したとしても、ヒータリレーの溶着による故障が完全になくなることは困難で、いずれ発生する可能性がある。
本発明の目的は、新たな回路の追加なく、ヒータやヒータ駆動回路に異常があったとき洗浄水の温度変化から異常を検知して、価格アップや回路追加による異常検知の発生確率が上がることがない食器洗い機を提供することである。さらに、ヒータ駆動回路のショート故障を早期に検知し、ヒータへの通電を早期に遮断することにより、安全を確保するとともに無駄な電力消費を防止することができる食器洗い機を提供することである。
本発明に係る食器洗い機は、被洗浄物を収容する洗浄槽と、前記洗浄槽内の洗浄水を加熱するヒータと、被洗浄物に洗浄水を噴射する洗浄ポンプと、洗浄水を排出する排水ポンプと、前記洗浄水の温度を検出する温度検知部と、被洗浄物の洗浄、すすぎ、乾燥の各工程を制御する制御部とを備える。その食器洗い機において、前記制御部は、運転中の所定時間ごとに洗浄水の温度を前記温度検知部により測定し、前記ヒータの通電または非通電時にそれぞれ所定の温度変化がない時、前記ヒータや前記ヒータ駆動回路の異常と判断するように構成されたものである。これにより、新たな回路の追加なく、ヒータやヒータ駆動回路に異常があったとき洗浄水の温度変化から異常を検知するので、価格アップや回路追加による異常検知の発生確率が上がることがなく、安全を確保することができる。
本発明の食器洗い機は、新たな回路の追加なく、ヒータやヒータ駆動回路に異常があったとき洗浄水の温度変化から異常を検知するので、価格アップや回路追加による異常検知の発生確率が上がることがなく、安全を確保することができる。そして、ヒータ駆動回路のショート故障を速やかに検知してヒータへの通電を早期に遮断することにより、使用者がいなくても安全を確保することができる。
本発明の実施の形態1に係る食器洗い機の構成を示す側面断面図 同食器洗い機の制御系の構成を示すブロック図 同食器洗い機の動作概要を示すフローチャート 同食器洗い機の運転の各工程における洗浄水の温度変化を示すグラフ 同食器洗い機の洗浄工程におけるヒータ駆動回路のショート異常を検知するためのフローチャート 同食器洗い機の加熱洗浄工程におけるヒータおよびヒータ駆動回路のオープン異常を検知するためのフローチャート 同食器洗い機のヒータ駆動回路のショート異常検知後の排水動作によるヒータの通電を遮断するためのフローチャート
第1の発明に係る食器洗い機は、被洗浄物を収容する洗浄槽と、前記洗浄槽内の洗浄水を加熱するヒータと、被洗浄物に洗浄水を噴射する洗浄ポンプと、洗浄水を排出する排水ポンプと、前記洗浄水の温度を検出する温度検知部と、被洗浄物の洗浄、すすぎ、乾燥の各工程を制御する制御部とを備えるものである。その食器洗い機において、前記制御部は、運転中の所定時間ごとに洗浄水の温度を前記温度検知部により測定し、前記ヒータの通電または非通電時にそれぞれ所定の温度変化がない時、前記ヒータまたは前記ヒータ駆動回路の異常と判断するように構成されたものである。これにより、新たな回路の追加なく、ヒータやヒータ駆動回路に異常があったとき洗浄水の温度変化から異常を検知するので、価格アップや回路追加による異常検知の発生確率が上がることがなく、安全を確保することができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記制御部は、前記ヒータへの通電なしに、洗浄やすすぎを行う工程の制御を有し、この工程において洗浄水の温度が所定以上の変化をするとき、前記ヒータ駆動回路のショート異常と判断するように構成されたものである。このように制御部は、ヒータに通電しない工程の制御を有することにより、ヒータ駆動回路のショート故障を速やかに検知することができる。
第3の発明は、第1または第2の発明において、前記ヒータは所定の温度で断線する温
度ヒューズを備え、前記制御部は、前記ヒータが通電状態であることを異常と判断した時、前記排水ポンプを駆動して排水することにより前記温度ヒューズを溶断するように構成されたものである。このように、制御部は、ヒータ駆動回路がショート故障状態になりヒータが連続通電されたときに、排水ポンプを駆動して排水することにより、ヒータを一時的に空焚き状態にすることで、内蔵された温度ヒューズを溶断し、ヒータへの通電を早期に遮断することにより、使用者がいなくても安全を確保することができる。
第4の発明は、第1〜第3の発明のうちいずれかの発明において、前記ヒータの異常を使用者に知らせる報知装置を有し、前記制御部は、運転中に異常と判断した場合、運転中または運転終了後に、前記報知装置により使用者に異常を知らせるように構成されたものである。これにより、使用者に異常が発生したことを迅速かつ明確に知らせることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。以下の説明においては、食器等の被洗浄物の洗浄およびすすぎに用いられる液体を洗浄水と称する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
(1)食器洗い機の構成
図1は、本発明の実施の形態1における食器洗い機の構成を示す側面断面図である。
図1において、食器洗い機1は筐体1aを備える。筐体1aの前面部には開閉可能な扉16が設けられている。筐体1a内に食器等の被洗浄物10の洗浄を行うための洗浄槽2が設けられている。洗浄槽2の上段部には上段食器かご8が前後方向に移動可能に設けられている。洗浄槽2の下段部には下段食器かご9が前後方向に移動可能に設けられている。上段食器かご8、ならびに下段食器かご9に種々の被洗浄物10が収容される。
洗浄槽2の背面には略+(プラス)形状の固定洗浄ノズル5が配置されている。略+形状で左右に延びる固定洗浄ノズル5の片側から前方に延びるように、導水管6が取り付けられている。導水管6の先端部に回転洗浄ノズル7が鉛直軸周りに回転可能に取り付けられている。回転洗浄ノズル7は回転中心から一方向および逆方向に延びる羽根部を有し、それらの羽根部の上面に複数の液噴射口(図示せず)が形成されている。回転洗浄ノズル7は上段食器かご8の下方に配置される。
洗浄槽2の底部には回転洗浄ノズル3が鉛直軸周りに回転可能に取り付けられている。回転洗浄ノズル3は、回転洗浄ノズル7と同様に、回転中心から一方向および逆方向に延びる羽根部を有し、それらの羽根部の上面には複数の液噴射口(図示せず)が形成されている。
下段食器かご9の下方における洗浄槽2の前部には、被洗浄物10の洗浄またはすすぎに用いられる洗浄水を一時的に貯留する貯留部12が形成されている。貯留部12には、貯留された洗浄水を加熱するため、および洗浄槽2内部の雰囲気を加熱するためのヒータ14が配置されている。また、貯留部12には、貯留された洗浄水の温度および洗浄槽2内部の雰囲気の温度を検出する温度検知部17である温度センサが設けられている。
貯留部12の底部には排水口12aが形成されている。排水口12aの直上には、被洗浄物10から取り除かれた残菜を収集するための残菜フィルタ13が着脱可能に取り付けられている。なお、本実施の形態において、残菜とは、洗浄またはすすぎにより被洗浄物10から取り除かれた汚れのうちの固形物をいう。
排水口12aの下部には洗浄水導入導出部Gが形成されている。洗浄水導入導出部Gに
は給水管31の一端が接続されている。給水管31は筐体1aの外部に延びるとともに、その他端が図示しない水道配管に接続される。筐体1aの内部において、給水管31には給水弁31aが介挿されている。給水弁31aが開くことにより、洗浄水導入導出部G内に洗浄水として水道水が導入される。
また、洗浄水導入導出部Gには配管11aを介してポンプ11が接続されている。これにより、ポンプ11の内部空間と洗浄水導入導出部Gおよび給水管31の内部空間とが連通する。ポンプ11には、筐体1aの外部に延びる排水管32および分水機構15が取り付けられている。なお、本実施の形態では、ポンプ11として可逆回転型のポンプが用いられ、回転方向によって水流方向が変わる。
ポンプ11の側方にはファン28が設けられている。ファン28は、気体導入管(図示せず)を通して洗浄槽2の背面から洗浄槽2の内部に空気を供給する。これにより、後述する被洗浄物10の乾燥工程で洗浄槽2の内部空間に気流が発生する。
食器洗い機1において、被洗浄物10の洗浄またはすすぎが行われる場合には、まず給水弁31aが開かれることにより給水管31から洗浄水導入導出部Gおよび排水口12aを通して貯留部12内に洗浄水(水道水)が供給される。
所定量の洗浄水が貯留部12内に貯留された後、ポンプ11のモータが正方向に回転する。このときポンプ11は洗浄ポンプ11bとして動作する。これにより、貯留部12に貯留された洗浄水がポンプ11により吸引され、分水機構15を介して圧送される。そして、回転洗浄ノズル3の液噴射口から下段食器かご9に収容された被洗浄物10に向けて洗浄水が噴射される。また、洗浄水は回転洗浄ノズル7の液噴射口から上段食器かご8に収容された被洗浄物10に向けて噴射される。回転洗浄ノズル3、7から洗浄水が噴射される際には、洗浄水の噴射に伴って羽根部に作用する反力により回転洗浄ノズル3、7が鉛直軸周りに回転する。
上記の食器洗い機1において、被洗浄物10の洗浄またはすすぎが終了すると、ポンプ11のモータが逆方向に回転する。このときポンプ11は水流方向を変えて排水ポンプ11cとして動作する。これにより、貯留部12に貯留された洗浄水および分水機構15に残留する洗浄水が、排水口12aおよび洗浄水導入導出部Gを通してポンプ11により吸引され、排水管32を通して洗浄槽2の外部に排出される。
食器洗い機1における被洗浄物10の洗浄、すすぎ、乾燥の各工程の動作は、筐体1a内に設けられた制御装置29の制御部70によって制御される。図2は本発明の実施の形態1における食器洗い機の制御系の構成を示すブロック図である。図2に示されるように、食器洗い機1は制御部70を備える。制御部70には、水位検知部4、温度検知部17、報知部18a、表示部18b、リレー21の駆動部20、負荷駆動部27が接続される。
制御部70は、食器洗い機1が故障したとき、報知装置18であるランプなどの表示部18bやブザーなどの報知部18aにより、使用者に知らせることができる。制御部70は洗浄槽2内の洗浄水の温度を温度検知部17により検知する。制御部70は、負荷駆動部27により、排水ポンプ11c、洗浄ポンプ11b、ヒータ14、給水弁31a、ファン28をオンオフさせる。
制御部70は、給水弁31aの開閉を制御し、水位検知部4により所定の水位になるまで洗浄槽2内に給水する。所定の水位はヒータ14が十分水面下にある水位に設定される。ヒータ14は所定の温度で溶断する温度ヒューズ(図示せず)を備えている。
商用電源26は、リレー21、負荷駆動部27ならびに制御部70に供給される。排水ポンプ11c、洗浄ポンプ11b、ヒータ14、給水弁31a、ファン28にはリレー21が直列接続されている。制御部70は、運転開始前に駆動部20を動作させてリレー21のコイル(図示せず)に印加電圧を加え、リレー21をオン状態にする。運転開始後、負荷駆動部27を動作させることにより各負荷を動作させる。
(2)食器洗い機の動作概要
食器洗い機1の動作概要について説明する。図3は、本発明の実施の形態1における食器洗い機1の動作概要を示すフローチャートである。図3に示されるように、まず、洗浄槽2内に残留する洗浄水が排出され、給水弁31aが開かれることにより給水管31から貯留部12内に水道水が供給される(ステップS1:排水/給水工程)。
次に、洗浄槽2内に供給された水道水に洗剤が加えられることにより洗浄水が得られ、その洗浄水がポンプ11により圧送される。これにより、回転洗浄ノズル3、7および固定洗浄ノズル5から被洗浄物10に洗浄水が噴射され、被洗浄物10の洗浄が行われる(ステップS2:洗浄/加熱洗浄工程)。この場合、被洗浄物10に噴射された洗浄水は、洗浄槽2の壁面等を伝って貯留部12に流入し、再び貯留部12に貯留される。貯留部12に貯留された洗浄水は再びポンプ11により圧送され、各洗浄ノズル3、5、7から被洗浄物10に噴射される。このように、被洗浄物10の洗浄時には洗浄槽2の内部で洗浄水が循環する。加熱洗浄工程では洗浄水がヒータ14により熱せられて水温が上昇する。
被洗浄物10の洗浄が終了すると、被洗浄物10の洗浄に用いられた洗浄水がポンプ11により排水管32を通して排出される。そして、給水弁31aが開かれることにより、洗浄槽2の貯留部12に再び水道水が供給される(ステップS3:排水/給水工程)。
次に、洗浄槽2内に供給された水道水が洗浄水としてポンプ11により圧送される。これにより、各洗浄ノズル3、5、7から被洗浄物10に洗浄水が噴射され、被洗浄物10のすすぎが行われる(ステップS4:すすぎ工程)。被洗浄物10のすすぎが終了すると、すすぎに用いられた洗浄水がポンプ11により排水管32を通して排出される。そして、給水弁31aが開かれることにより、洗浄槽2の貯留部12に再び水道水が供給される(ステップS5:排水/給水工程)。
次に、ヒータ14に通電することにより、貯留部12内に貯留された水道水が所定の温度に加熱される。そして、加熱された水道水が洗浄水としてポンプ11により圧送される。これにより、各洗浄ノズル3、5、7から被洗浄物10に所定温度に加熱された洗浄水が噴射され、被洗浄物10の加熱すすぎが行われる(ステップS6:加熱すすぎ工程)。この場合、熱によって被洗浄物10の除菌を行うことができるとともに、後の乾燥工程における被洗浄物10の乾燥効率を高めることができる。被洗浄物10の加熱すすぎが終了すると、加熱すすぎに用いられた洗浄水がポンプ11により排水管32を通して排出される(ステップS7:排水工程)。
最後に、ポンプ11の動作が停止され、図1のファン28が動作する。ファン28は洗浄槽2の内部空間に気流を発生させる。これにより、ヒータ14により所定温度に加熱された空気が洗浄槽2の内部を循環し、被洗浄物10が乾燥される(ステップS8:乾燥工程)。被洗浄物10の乾燥が完了することにより、食器洗い機1における一連の動作が終了する。
(3)ヒータ駆動回路のショート異常検知の詳細
洗浄工程およびすすぎ工程におけるヒータ駆動回路(たとえば、負荷駆動部27やリレ
ー21など)のショート異常の検知について説明する。図4は、本発明の実施の形態1における食器洗い機の各工程の洗浄水の温度変化を表すグラフである。洗浄水は、洗浄工程並びにすすぎ工程ではヒータ14の通電がないため、ほぼ一定の温度に保たれる。まず、洗浄水を加熱せずに被洗浄物10が洗浄される。次に、洗浄水がヒータ14の通電により加熱され、油やこびり付いた汚れを溶かしながら洗浄を行う加熱洗浄工程がある。すすぎ工程についても、ヒータ14の通電のないすすぎ工程と、ヒータ14が通電されて洗浄水を加熱する加熱すすぎ工程がある。加熱すすぎ工程を行うのは、被洗浄物10に残った汚れや油をさらに溶かすためであり、また、被洗浄物10が同時に加熱されることで次工程の乾燥を効率的に行うためである。
図5は、洗浄工程およびすすぎ工程におけるヒータ駆動回路のショート異常を検知するためのフローチャートである。図4と図5を用いて、ヒータ駆動回路のショート異常を検知する方法を説明する。
まず、洗浄工程が開始されると、制御部70は、洗浄水の温度を温度検知部17により測定する(ステップS101)。次に、洗浄ポンプ11bを動作させて(ステップS102)被洗浄物10を洗浄する。所定時間Tが経過するまで動作は継続される。所定時間Tはあらかじめ実験的に決められ、ここではT=10(分)に設定する。所定時間Tが短いと洗浄水の温度の変化が小さく、異常検知の誤差が発生する。また、長くなると、異常検知に時間がかかることになる。
図4におけるa1が洗浄工程の初期水温になる。所定時間Tが経過すると(ステップS103のYes)、再度洗浄水の温度が測定される(ステップS104)。この時の温度がa2となる。a2−a1<5℃の時(ステップS105のYes)は正常であるため、そのまま洗浄ポンプ11bによる洗浄動作が継続される(ステップS106)。温度差の5℃はあらかじめ実験により求められたもので、小さすぎると誤検知することになる。
次に、a2−a1≧5℃の時(ステップS105のNo)は、洗浄水が何らかの原因により温度が上昇しており、特に原因として考えられるのがヒータ駆動回路の故障により、ヒータ14が通電されていることである。この状態が継続すると、洗浄水や洗浄槽2の温度が高温になり、安全性に問題があるため、洗浄ポンプ11bを停止し(ステップS109)、駆動部20によりリレー21をオフして(ステップS110)、完全にヒータ14への通電を遮断する。その後、報知部18aや表示部18bの報知装置18により、使用者にヒータ14の異常を知らせる(ステップS111)。
ヒータ14等が正常であれば、所定の洗浄時間、たとえば45分間経過すると(ステップS107のYes)、洗浄ポンプ11bを停止し(ステップS108)、次工程に進む。
すすぎ工程についても同様にヒータ駆動回路のショート異常を検出することができる。図4より、すすぎ工程では洗浄水の初期温度をa5、T時間後の温度をa6とし、a6−a5≧5℃の時、ヒータ駆動回路の故障によりショート異常と判断する。
本実施の形態1に示すように、ヒータ14に通電しない洗浄工程とすすぎ工程を追加することにより、ヒータ駆動回路の故障によるショート異常を早期に検知することができる。すなわち、これらの工程が無い場合のショート異常検知は、加熱洗浄工程ならびに加熱すすぎ工程におけるヒータ14がオフされる状態(洗浄水の温度を所定の温度以下にするための温度調節期間)で洗浄水の温度変化をみることになり、洗浄水の温度も高温で使用者が万一触れた場合、安全性に問題がある。
(4)ヒータおよびヒータ駆動回路のオープン異常検知の詳細
図6は、本発明の実施の形態1における食器洗い機の加熱洗浄工程および加熱すすぎ工程におけるヒータ14およびヒータ駆動回路のオープン異常を検知するためのフローチャートである。図4と図6を用いて、加熱洗浄工程および加熱すすぎ工程におけるヒータ14およびヒータ駆動回路(たとえば、負荷駆動部17)のオープン異常の検知について説明する。
加熱洗浄工程および加熱すすぎ工程ではヒータ14が通電されるため、洗浄水の温度は上昇する。まず、加熱洗浄工程が開始されると、制御部70は、洗浄水の温度を温度検知部17により測定する(ステップS201)。次に、洗浄ポンプ11bを動作させて(ステップS202)被洗浄物10を洗浄し、負荷駆動部27によりヒータ14に通電して(ステップS203)洗浄水を加熱する。所定時間Tが経過するまで動作は継続される(ステップS204のNo)。所定時間Tはあらかじめ実験的に決められ、ここではT=10(分)に設定する。所定時間Tが短いと洗浄水の温度の変化が小さく、異常検知の誤差が発生する。また、長くなると、異常検知に時間がかかることになる。
図4におけるa3が加熱洗浄工程の初期水温になる。所定時間Tが経過すると(ステップS204のYes)、再度洗浄水の温度が測定される(ステップS205)。この時の温度がa4となる。a4−a3>20℃の時(ステップS206のYes)は正常であるため、そのまま洗浄ポンプ11bによる洗浄動作が継続される(ステップS207)。ヒータ14も継続して通電される(ステップS208)。温度差の20℃はあらかじめ実験により求められたもので、ヒータ14の消費電力や被洗浄物の量や水量などのばらつきを考慮して決められる。また、小さすぎると誤検知することになる。
次に、a4−a3≦20℃の時(ステップS206のNo)は、洗浄水が何らかの原因により温度が設定どおり上昇していないことになる。原因として考えられるのがヒータ14およびヒータ駆動回路の故障により、ヒータ14が通電されていないことである。この場合、洗浄水が加熱されないので、洗浄率が悪くなり、油汚れやこびり付いた汚れが残るという不具合が発生する。この時、制御部70は、洗浄ポンプ11bを停止し(ステップS212)、負荷駆動部27によるヒータ14への通電を停止するとともに(ステップS213)、駆動部20によりリレー21をオフして(ステップS214)、完全にヒータ14への通電を遮断する。その後、報知部18aや表示部18bにより、使用者にヒータ14の異常を知らせる(ステップS215)。
ヒータ14等が正常であれば、所定の洗浄時間、たとえば45分間経過すると(ステップS209のYes)、洗浄ポンプ11bを停止し(ステップS210)、ヒータ14への通電を停止する(ステップ211)ことで、次工程に進む。
加熱すすぎ工程についても同様に、洗浄水の初期温度をa7、T時間後の温度をa8とし、a8−a7≦20℃の時、ヒータ14およびヒータ駆動回路の故障によりオープン異常と判断する。
(5)ショート異常検知後の排水ポンプ動作によるヒータへの通電遮断
洗浄工程およびすすぎ工程におけるヒータ駆動回路(たとえば、負荷駆動部27やリレー21など)のショート異常の検知後の排水ポンプの動作について説明する。
図7は、ヒータ駆動回路のショート異常検知後の排水動作によるヒータ14の通電を遮断するためのフローチャートである。図4と図7により、ヒータ14およびヒータ駆動回路のショート異常検知後に排水ポンプを動作させて、ヒータを一時的に空焚状態にすることでヒータ14に備えられている温度ヒューズを溶断させてヒータ14への通電を遮断す
る方法を説明する。
まず、ヒータ14には所定の温度で溶断する温度ヒューズが内蔵されている(図示せず)。これはヒータ14の空焚きの継続により不安全になるのを防止するとともに、できるだけヒータ14の周囲の部品が焦げたり変形したりしないようにするためである。
ステップ101〜ステップ108については、ショート異常検知の詳細で説明した内容と同様である。制御部70は、ショート異常が検知されると(S105のNo)、洗浄ポンプ11bを停止し(ステップS112)、駆動部20によりリレー21や負荷駆動部27をオフして(ステップS113)、完全にヒータ14への通電を遮断する。
しかし、リレー21と負荷駆動部27が共に故障してショート状態にある場合は、ヒータ14は継続して通電されることになる。このとき、洗浄槽2内には洗浄水が満たされており、洗浄水の温度は徐々に上がり沸騰することになる。このとき、使用者が扉16を開けると高温の蒸気が出て安全性に問題がある。また、すべての洗浄水が蒸発するまで長時間加熱されることになると、ヒータ14の周囲の洗浄槽2や残菜フィルタ13などが熱で変形してしまうとともに、無駄な電力を消費してしまうなどの不具合があった。
本発明によれば、制御部70がヒータ駆動回路のショート異常を検知すると排水ポンプ11cにより排水を行うため(ステップ114)、ヒータ14は洗浄水に水没することなく空焚きとなり、短時間で高温になり内部の温度ヒューズが切れる。これによって、ヒータ14への通電は完全に遮断され、使用者にとっても安全であり、故障の修理においても洗浄槽2などを交換する必要がない。その後もしくは排水ポンプ11cの動作と合わせて、報知部18aや表示部18bにより、使用者にヒータ14の異常を知らせる(ステップS115)。
本実施の形態で説明された食器洗い機1は、以上の構成による作用により、ヒータ駆動回路のショート故障を速やかに検知してヒータ14への通電を早期に遮断することができ、使用者がいなくても安全を確保することができる。
なお、温度ヒューズは、ヒータ14に内蔵されずにヒータ14に直列に回路接続され、近接して配置されていてもよい。温度ヒューズは正常な運転中には溶断しないように設けられている。そして、所定の温度になって溶断した時には、ヒータ14の周囲の部品が焦げたり変形したりしないように設けられていることが好ましい。
(6)他の実施の形態
上記実施の形態では、異常を検知すると運転を停止して、すぐに異常を使用者に知らせたが、ヒータ14またはヒータ駆動回路の故障によりオープン異常と判断した場合は、運転を継続して運転終了後に使用者に知らせてもよい。この場合、洗浄効果が低下するが、汚れが少ない場合など、運転途中で停止するよりも使用者にとっては使い勝手の良いものになる。
本発明は、食器洗い機、洗濯乾燥機等の被洗浄物を洗浄し、乾燥する装置に有効に利用することができる。
1 食器洗い機
2 洗浄槽
3、7 回転洗浄ノズル
5 固定洗浄ノズル
10 被洗浄物
11b 洗浄ポンプ
11c 排水ポンプ
12 貯留部
14 ヒータ
17 温度検知部
18 報知装置
18a 報知部
18b 表示部
20 駆動部
21 リレー
27 負荷駆動部
31a 給水弁
70 制御部

Claims (4)

  1. 被洗浄物を収容する洗浄槽と、前記洗浄槽内の洗浄水を加熱するヒータと、被洗浄物に洗浄水を噴射する洗浄ポンプと、洗浄水を排出する排水ポンプと、洗浄水の温度を検出する温度検知部と、被洗浄物の洗浄、すすぎ、乾燥の各工程を制御する制御部とを備え、前記制御部は、運転中の所定時間ごとに洗浄水の温度を前記温度検知部により測定し、前記ヒータの通電または非通電時にそれぞれ所定の温度変化がない時、前記ヒータや前記ヒータ駆動回路の異常と判断するように構成された食器洗い機。
  2. 前記制御部は、前記ヒータへの通電なしに、洗浄やすすぎを行う工程の制御を有し、この工程において洗浄水の温度が所定以上の変化をするとき、前記ヒータ駆動回路のショート異常と判断するように構成された請求項1記載の食器洗い機。
  3. 前記ヒータは所定の温度で断線する温度ヒューズを備え、前記制御部は、前記ヒータが通電状態であることを異常と判断した時、前記排水ポンプを駆動して排水することにより前記温度ヒューズを溶断するように構成された請求項1または2記載の食器洗い機。
  4. 前記ヒータの異常を使用者に知らせる報知装置を有し、前記制御部は、運転中に異常と判断した場合、運転中または運転終了後に、前記報知装置により使用者に異常を知らせるように構成された請求項1から3のうちいずれか一項記載の食器洗い機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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