JP4712015B2 - 食器洗浄機 - Google Patents

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Description

本発明は、食器洗浄機に関する。特に、スチーム発生装置を備える食器洗浄機に関する。
食器洗浄機において、スチーム発生装置を備えるものが普及している。この種の食器洗浄機では、食器の洗浄を開始する前に、洗浄槽の内部に水蒸気を充満させ、食器にこびりついた汚れを浮き上がらせる。その後に洗浄を行うことによって、食器に強固に付着した汚れをも取り除くことができる。
食器洗浄機に用いられるスチーム発生装置では、必要な量の水蒸気を速やかに発生させることが要求される。特許文献1には、スチーム発生装置のヒータに通電しつつ、スチーム発生装置内の水が全て蒸発する度に給水を行い、必要な量の水蒸気を速やかに発生させる技術が開示されている。この技術では、スチーム発生装置の底部に設けられたサーミスタの検出温度が所定のしきい値に達した場合に、スチーム発生装置内の水が全て蒸発したものと判断し、所定量の給水を行う。そのしきい値は、スチーム発生装置内の水が沸騰している間は検出されず、スチーム発生装置内の水が全て蒸発して、いわゆる空だきの状態となったときに検出される温度(110℃)に設定されている。
特開2007−130143号公報
特許文献1の技術では、サーミスタの検出温度がしきい値に達したときに、スチーム発生装置内の水が全て蒸発したと判断して、スチーム発生装置への給水を行う。このような制御を行う場合、制御の遅延によるオーバーシュートによって、スチーム発生装置が過熱されるおそれがある。すなわち、スチーム発生装置内の全ての水が蒸発してから、コントローラがサーミスタの温度を検出し、検出温度がしきい値に達していることが判明し、コントローラが給水弁を開く指示を出力し、給水弁が開いて、スチーム発生装置に水が流れ込むまでの間、スチーム発生装置は空だきの状態で加熱を続けることになる。制御の遅延によってこの一連の動作に遅れが生じると、上記のしきい値を110℃に設定していた場合でも、スチーム発生装置に実際に水が供給されるまでには、スチーム発生装置が150℃〜200℃程度まで過熱されてしまうおそれがある。スチーム発生装置がこれだけの高温となってしまうと、スチーム発生装置の内部に施された耐食性のコーティングや、スチーム発生装置の周囲に存在する樹脂製の部品に損傷を与えてしまう。
スチーム発生装置の過熱を回避するために、上記のしきい値をより低い値(例えば105℃)に設定すると、水が沸騰している間にサーミスタで検出される温度としきい値が近くなってしまい、誤検知を生じやすくなってしまう。最悪の場合には、水が沸騰し始めた時点で、水が全て蒸発したものと誤検知してしまうおそれがある。このような誤検知が生じると、スチーム発生装置への不要な給水が行われたり、ヒータへの通電が停止されたりして、それだけ水蒸気の発生を遅らせてしまう。必要な量の水蒸気を発生させるまでの時間を長期化させてしまう。
以上のように、スチーム発生装置を備える食器洗浄機において、必要な量の水蒸気を速やかに発生させることと、スチーム発生装置の過熱を防ぐことを両立させることは難しい。スチーム発生装置の過熱を防止しつつ、必要な量の水蒸気を速やかに発生させることが可能な技術が必要とされる。
本発明は、上記の問題を解決するために創作されたものであり、スチーム発生装置の過熱を防止しつつ、必要な量の水蒸気を速やかに発生させることが可能な食器洗浄機を提供することを目的とする。
本発明は食器を収容する洗浄槽に水蒸気を供給するスチーム発生装置を備える食器洗浄機として具現化される。その食器洗浄機では、スチーム発生装置が、内部に水を貯める本体部と、本体部内に貯められた水を加熱するヒータと、本体部の底部に配置されたサーミスタを備えている。その食器洗浄機では、スチーム発生装置が、ヒータの加熱によって本体部内に貯められた水を蒸発させて水蒸気を発生させる。その食器洗浄機では、スチーム発生装置のサーミスタの温度検知部が、本体部の内側底面より高い位置にある。その食器洗浄機では、スチーム発生装置が、ヒータで加熱している際に、サーミスタの検出温度が低下すると、ヒータの加熱を停止する。
上記の食器洗浄機では、スチーム発生装置の本体部内に貯められた水をヒータの加熱によって蒸発させ、水蒸気を発生させる。そして、サーミスタの検出温度が低下すると、ヒータによる加熱を停止する。
図5は上記の食器洗浄機において、スチーム発生装置の本体部内に貯められた水をヒータで加熱していった場合の、サーミスタの検出温度の履歴を例示している。ヒータでの加熱を開始すると、本体部内に貯められた水が加熱されて、サーミスタの検出温度は上昇していく。その後、図5のW1に示すように、本体部内に貯められた水が沸騰し始めると、サーミスタの検出温度は安定して、一定の温度が検出されるようになる。しかしながら、図5のW2に示すように、本体部内の水が全て蒸発しきる直前には、サーミスタの検出温度がわずかに低下する期間が存在する。この検出温度の低下は、サーミスタの温度検知部が本体部の内側底面より高い位置にあることにより、本体部内の水位が温度検知部よりも低くなり、本体部内の水が蒸発する際の気化熱を始めとする温度検知部近傍での熱収支に変化が生じるためと考えられる。なお、図5のW3は本体部内の水が全て蒸発しきった後もヒータでの加熱を継続して空だきを行った場合のサーミスタの検出温度を示しており、空だきを行わなければW3に示すような検出温度の履歴を示すことはない。
上記の食器洗浄機では、スチーム発生装置において、ヒータで加熱している際に、サーミスタの検出温度が低下すると、ヒータの加熱を停止する。このような検出温度の低下は、スチーム発生装置の本体部内の水が全て蒸発しきる直前に見られるものであり、本体部内の水が全て蒸発した後に生じるものではない。従って、制御の遅延が生じた場合であっても、早い段階でヒータの加熱を停止することができ、スチーム発生装置が長期間にわたって空だきの状態となってしまうことがない。スチーム発生装置が過熱されることによる内部のコーティングの損傷を防ぐことができる。また、スチーム発生装置が過熱されて周囲の樹脂製部品に損傷を与えることを防ぐことができる。
また、上記の食器洗浄機では、スチーム発生装置の本体部内の水が全て蒸発しきる直前までは、ヒータによる加熱を継続している。従って、必要な量の水蒸気を速やかに発生させることができる。
上記の食器洗浄機においては、ヒータで加熱している際の、安定しているときのサーミスタの検出温度を基準温度として設定し、スチーム発生装置が、ヒータで加熱している際に、サーミスタの検出温度が基準温度を下回ると、ヒータの加熱を停止することが好ましい。
スチーム発生装置において、ヒータでの加熱によって、本体部内に貯められた水が沸騰し始めると、サーミスタの検出温度は安定して、一定の温度が検出されるようになる。このように安定しているときのサーミスタの検出温度は、スチーム発生装置から洗浄槽へ水蒸気を送り出すノズルの閉塞状況など、種々の要因に応じて異なる温度で安定する場合がある。上記の食器洗浄機によれば、ヒータで加熱している際に、サーミスタの検出温度がどのような温度で安定した場合でも、サーミスタの検出温度の低下を確実に検出し、スチーム発生装置の空だきを防止することができる。
本発明の食器洗浄機によれば、スチーム発生装置の過熱を防止しつつ、必要な量の水蒸気を速やかに発生させることができる。
以下、本発明の好適な実施形態を説明する。
(形態1) スチーム発生装置は、ヒータで加熱している際に、サーミスタの検出温度が所定時間継続して基準温度を下回ると、ヒータの加熱を停止する。
本発明を具現化した実施例の食器洗浄機を図面を参照しながら説明する。図1は、食器洗浄機10の縦断面図である。食器洗浄機10は、引き出し式の食器洗浄機である。食器洗浄機10は、本体12と洗浄槽14と扉15を備えている。
洗浄槽14は、本体12と扉15で形成される空間に収容されている。洗浄槽14は、本体12にスライド可能に支持されている。洗浄槽14は、本体12に対して前後方向(図1の左右方向)にスライド可能である。洗浄槽14は、扉15に連結されている。扉15を前方(図1の左方向)へ引き出すと、扉15とともに洗浄槽14が引き出される。洗浄槽14は、上部が開放された箱状に形成されている。洗浄槽14には、洗浄ノズル21、食器カゴ61等が収容されている。洗浄ノズル21には、複数の噴射口21aが形成されている。食器カゴ61は、種々の食器19を保持するために、食器19に対応した形状に形成されている。
洗浄槽14の上方には、シール蓋56が配置されている。シール蓋56は、図示しない昇降機構によって本体12と連結されている。扉15が閉じられた状態(洗浄槽14が本体12に収容されている状態)では、シール蓋56は降下して洗浄槽14の上側開口部に蓋をする。洗浄槽14が本体12から引き出されるときには、シール蓋56は上昇して洗浄槽14の上側開口部を開放する。
洗浄槽14の底面39には、吸込凹部31が形成されている。吸込凹部31の上側開口部は、残菜フィルタ17によって覆われている。残菜フィルタ17はメッシュ状に形成されている。残菜フィルタ17は、洗浄槽14から取り外すことができる。底面39の下方には、ポンプ27が設けられている。ポンプ27は、内蔵する電気モータによってインペラ28を回転する。ポンプ27は、インペラ28を一方向(順方向)に回転することもできるし、その逆の方向(逆方向)に回転することもできる。インペラ28が配置されている空間と吸込凹部31は、吸込流路32によって連通されている。ポンプ27が配置されている底面39の上方には、電気式のヒータ30が装着されている。ヒータ30の下方には、サーミスタ55が配置されている。サーミスタ55は、洗浄槽14に洗浄水やすすぎ水が入れられているときには水の温度を検出し、洗浄水やすすぎ水が入れられていないときには洗浄槽14内の空気の温度を検出する。
洗浄槽14の底面39には、洗浄ノズル21が回転可能に取付けられている。洗浄ノズル21は、ポンプ27の第1吐出口11と連通している。ポンプ27が駆動し、インペラ28が順方向に回転すると、洗浄槽14内の洗浄水が洗浄ノズル21に送出される。洗浄ノズル21に送出された洗浄水は、複数の噴射口21aから洗浄槽14内に噴射される。複数の噴射口21aの一部の噴射口は、水を噴射したときに洗浄ノズル21に回転モーメントを発生させる。
扉15には、操作パネル16と排気経路18が配置されている。操作パネル16には、各種のボタンやランプ等が設けられている。排気経路18は、洗浄槽14の内側と外側を連通している。
本体12の後方壁33(図1の右側の壁)には、排水ホース34が接続されている。排水ホース34とポンプ27の第2吐出口35は、排水流路36によって連通されている。排水流路36の排水ホース34と接続されている側の端部には、排水逆止弁38が装着されている。排水逆止弁38は、排水ホース34から排水流路36に排水が逆流するのを防止する。ポンプ27が駆動し、インペラ28が逆方向に回転すると、洗浄槽14内の洗浄は、排水流路36を介して、洗浄槽14から排水される。
また、本体12の後方壁33には、給水ホース40の一端が接続されている。給水ホース40の他端は、図示しない給水源に接続される。給水ホース40には、水道水(冷水)が直接供給されることもあるし、給湯器によって加熱された温水が供給されることもある。給水ホース40の一端は、第1給水流路42を介して本体12内部の給水弁41に接続されている。給水弁41は、内蔵するソレノイドに駆動されて開閉する。給水弁41は、第2給水流路43を介してスチーム発生装置65に連通している。
スチーム発生装置65は、必要に応じて、供給された水を加熱して蒸発させる。スチーム発生装置65に供給された水は、蒸発して水蒸気となって送り出されることもあるし、加熱されることなくスチーム発生装置65を単に通過することもある。スチーム発生装置65は、第3給水流路66を経由して、洗浄槽14に設けられたノズル67に連通している。スチーム発生装置65で発生した水蒸気は、第3給水流路66を経由してノズル67から洗浄槽14内に噴霧される。また、スチーム発生装置65を単に通過した水も、第3給水流路66を経由してノズル67から洗浄槽14内に流れ込む。
本体12の後方壁33と洗浄槽14の後方壁51の間には、乾燥ファン52が配置されている。乾燥ファン52は、内蔵するモータでファン53を回転駆動する。洗浄槽14は、吸気経路63を介して乾燥ファン52と接続されている。
本体12の底面57には、凹部58が形成されている。凹部58には、水漏れ検知センサ59の2本の電極が差し込まれている。洗浄槽14から外部に水が漏れ、その漏れた水が凹部58に流れ込むと、電極間が導通して水漏れ検知センサ59がオンになる。
洗浄槽14の前方には、水位検知器45が配置されている。水位検知器45は、水位室46とフロート47とバー48と水位スイッチ49を備えている。水位室46は、水位経路50によって吸込凹部31と連通されている。フロート47は、水位室46内に配置されている。バー48は、フロート47の上部に固定されており、水位室46から上方に突出している。水位スイッチ49は、バー48の上方に配置されている。洗浄槽14内に水が供給されると、水位経路50を介して水位室46にも水が導入される。水位室46内の水位は、洗浄槽14内の水位と同一である。即ち、洗浄槽14内に給水されて、洗浄槽14内の水位が上昇すると、水位室46内の水位も上昇する。フロート47は、水位室46に導入された水によって浮上する。水位室46内の水位の上昇に伴って、フロート47が浮上されると、バー48の上端が水位スイッチ49に接触する。これにより、水位スイッチ49がオンになる。
図2はスチーム発生装置65の構成を模式的に示している。スチーム発生装置65は、内部に水を貯めることができる箱型容器状の本体部70と、本体部70の上部開口を閉塞する蓋部72を備えている。本体部70と蓋部72はアルミ合金製であり、それぞれの内面には耐食性を確保するためのフッ素コーティングが施されている。蓋部72は本体部70に対して着脱可能に取り付けられている。本体部70の蓋部72と当接する部位にはシールパッキン74が装着されており、蓋部72と本体部70の当接部位は気密に封止される。
本体部70の底部には図1の第2給水流路43に連通する給水口76が設けられている。給水口76は本体部70の内側底面で開口しており、第2給水流路43から供給される水は本体部70の内部に貯められていく。
本体部70の内部には、本体部70の内側底面から上方向に伸びて上向きに開口する出水管77が設けられている。出水管77の上端の開口部79は、本体部70の内部における規定水位と同じ高さに位置合わせされている。この規定水位は、本体部70内の水を全て蒸発させたときに、後述するスチーム工程で必要とされる水蒸気量を発生させることが可能な水位に設定される。開口部79は出水管77の下端の出水口78を介して図1の第3給水流路66に連通している。スチーム発生装置65に第2給水流路43から給水がされると、本体部70の内部の水位が上昇していき、その水位が規定水位を超えると、本体部70の内部の水が開口部79から出水口78へ溢れ出る。出水口78から溢れ出た水は、第3給水流路66へ流れ込み、ノズル67を介して洗浄槽14へ供給される。
本体部70の底部には、スチームヒータ80が設けられている。スチームヒータ80は略U字状の形状をしており、本体部70の底部を加熱する。スチームヒータ80に通電すると、本体部70が加熱されて高温となり、本体部70の内部の水が加熱される。加熱によって本体部70の内部の水は蒸発して水蒸気となり、開口部79から出水口78を経て第3給水流路66へと流入する。第3給水流路66へ流入した水蒸気は、ノズル67を介して洗浄槽14の内部へ噴霧される。
本体部70の底部にはスチームサーミスタ82が設けられている。スチームサーミスタ82は、その温度検知部83が本体部70の内側底面より高い位置となるように配置されている。スチームサーミスタ82は温度検知部83における温度を検出する。
本体部70の底部にはバイメタルスイッチ84が内蔵されている。バイメタルスイッチ84は、通常時にはオンとなっているが、本体部70の底部が異常な高温となったときにオフに切換わる。
図1の水位検知器45の上方には、コントローラ60が装着されている。コントローラ60には、操作パネル16、ポンプ27、ヒータ30、給水弁41、水位スイッチ49、乾燥ファン52、サーミスタ55、水漏れ検知センサ59、スチームヒータ80、スチームサーミスタ82、バイメタルスイッチ84が接続されている。コントローラ60は、内蔵するCPU60a、メモリ60b等によって、接続されている各装置の動作を制御する。メモリ60bは、各装置の制御するための情報を記憶している。
図3はコントローラ60が行う処理手順を示すフローチャートである。図3に示すように、本実施例の食器洗浄機10は、洗浄槽14内に食器19を収容した後に、スチーム工程S2、洗浄工程S4、すすぎ工程S6、乾燥工程S8を順に実施して、洗浄槽14内の食器19を洗浄する。スチーム工程S2については、後に詳述する。洗浄工程S4では、洗浄槽14内の洗浄水をポンプ27によって吸引し、吸引した洗浄水を洗浄ノズル21から食器19に噴射し、食器19を洗浄する。すすぎ工程S6では、洗浄槽14の排水と給水を繰り返しながら、洗浄槽14内の水をポンプ27によって吸引し、吸引した水を洗浄ノズル21から食器19に噴射し、食器19をすすぐ。乾燥工程S8では、乾燥ファン52を駆動しつつヒータ30による加熱を行い、洗浄槽14内に温風を送り込んで食器19を乾燥させる。
図4はスチーム工程S2におけるコントローラ60の処理の詳細を示すフローチャートである。
ステップS12では、給水弁41を開いて、給水源からの給水を開始する。スチーム発生装置65の本体部70の内部へ水が流れ込み、本体部70内の水位が上昇していく。本体部70内の水位が規定水位を超えると、第3給水流路66へ水が溢れ出て、洗浄槽14にも水が供給される。洗浄槽14へ供給された水は、水位検知器45の水位室46にも流入する。
ステップS14では、水位スイッチ49がオンになるまで待機する。給水によって、洗浄槽14の水位とともに水位室46の水位が上昇し、水位スイッチ49がオンになると、ステップS16で給水弁41を閉じる。水位スイッチ49がオンに切換った時点では、洗浄槽14内の水位は水位スイッチ49に対応する水位にまで達しており、スチーム発生装置65の本体部70内の水位は規定水位にまで達している。
ステップS18では、スチームヒータ80への通電を開始する。これによって、スチーム発生装置65の本体部70の内部の水が加熱されて、本体部70内の水温が上昇していく。
ステップS20では、スチームサーミスタ82の検出温度が100℃に達したか否かを判断する。図5はスチーム発生装置65において、規定水位まで貯められた水をスチームヒータ80で加熱した場合の、スチームサーミスタ82の検出温度の履歴を示している。本実施例のスチーム発生装置65では、本体部70内で発生した水蒸気は小口径のノズル67を介して洗浄槽14へ導入されるため、高温の水蒸気の発生によって本体部70内の気圧が上昇し、本体部70の内部の水の沸点は100℃よりも高温となる。従って、本体部70内の水が沸騰するよりも早くスチームサーミスタ82の検出温度は100℃を超えることになる。
ステップS20でスチームサーミスタ82の検出温度が100℃に満たない場合(NOの場合)、処理はステップS22へ進む。ステップS22では、スチームヒータ80への通電を開始してからの経過時間が5分に達したか否かを判断する。
ステップS22で経過時間が5分に満たない場合(NOの場合)には、処理はステップS20へ戻り、再びスチームサーミスタ82の検出温度の判定を行う。
ステップS22で経過時間が5分を超えた場合(YESの場合)には、ステップS26で操作パネル16を通じて利用者に異常を報知し、ステップS34でスチームヒータ80への通電を終了して、スチーム工程を終了する。
スチーム発生装置65は、本体部70内に規定水位まで貯められた水を5分以内に全て蒸発させるように設計されているので、本来であれば、スチームヒータ80への通電を開始してから、スチームサーミスタ82の検出温度が100℃に達することなく、5分が経過してしまうことはない。しかしながら、スチームヒータ80の故障によって、加熱能力が不足し、本体部70も内部に蓄えられた水も十分に加熱されないまま、5分が経過してしまう場合がある。また、スチームヒータ80が正常に動作し、本体部70もその内部に蓄えられた水も十分に加熱されているにも関わらず、スチームサーミスタ82の故障によって、温度が低く検出されて、検出温度が100℃に達しない場合もある。本実施例の食器洗浄機10では、いずれの場合についても、スチームヒータ80への通電開始から5分が経過した時点で、利用者に異常を報知して、強制的に洗浄工程S4へと移行する。その後、洗浄工程S4、すすぎ工程S6、乾燥工程S8を順に実施して、食器洗浄機10は運転を終了する。
ステップS20でスチームサーミスタ82の検出温度が100℃を超える(YESとなる)と、ステップS24で1分間待機した後、ステップS28へ進む。図5に示すように、スチームサーミスタ82の検出温度が100℃に達すると、1分も経たずに本体部70の内部の水が沸騰し始め、スチームサーミスタ82の検出温度は安定する(図中のW1参照)。従って、ステップS24で1分間待機することで、これ以降のスチームサーミスタ82の検出温度が安定する。
ステップS28では、スチームサーミスタ82の検出温度を基準温度としてメモリ60bに記憶する。
ステップS30では、スチームサーミスタ82の検出温度が、5秒間継続して基準温度を下回るか否かを判断する。図5のW1に示すように、本体部70内に十分な量の水がまだ残っており、水が沸騰を続けている間は、スチームサーミスタ82の検出温度は下がることなく安定している。この場合、スチームサーミスタ82の検出温度が5秒間継続して基準温度を下回ることがない。しかしながら、図5のW2に示すように、本体部70内の水が全て蒸発しきる直前には、サーミスタの検出温度がわずかに低下する期間が存在する。この期間は30秒程度の長さにわたっており、最大で5℃程度の検出温度の低下をもたらす。この検出温度の低下は、スチームサーミスタ82の温度検知部83が本体部70の内側底面より高い位置にあることにより、本体部70内の水位が温度検知部83よりも低くなり、本体部70内の水が蒸発する際の気化熱を始めとする温度検知部83近傍での熱収支に変化が生じるためと考えられる。この場合、スチームサーミスタ82の検出温度は5秒間継続して基準温度を下回ることになる。なお、図5のW3は本体部70内の水が全て蒸発しきった後もスチームヒータ80への通電を継続した場合(いわゆる空だきを行った場合)のスチームサーミスタ82の検出温度を示している。本実施例の食器洗浄機10では、本体部70内の水が全て蒸発しきってからもスチームヒータ80への通電を継続することはないので、実際にはW3に示すような検出温度の履歴を示すことはない。
ステップS30でスチームサーミスタ82の検出温度が5秒間継続して基準温度を下回った場合(YESの場合)には、ステップS34でスチームヒータ80への通電を終了して、スチーム工程S2を終了する。そうでない場合(NOの場合)には、ステップS32へ進む。
ステップS32では、スチームヒータ80への通電を開始してからの経過時間が5分に達したか否かを判断する。経過時間が5分に達していない場合(NOの場合)には、ステップS30へ戻り、再びスチームサーミスタ82の検出温度の判定を行う。経過時間が5分に達した場合(YESの場合)には、ステップS34でスチームヒータ80への通電を終了して、スチーム工程S2を終了する。
なお上述の一連の処理の間に、スチーム発生装置65のバイメタルスイッチ84がオフに切換わると、割り込み処理によって、コントローラ60が行う処理はステップS26へと強制的に移行し、ステップS26で利用者に異常を報知して、ステップS34でスチームヒータ80への通電を終了した後、スチーム工程S2を終了する。
スチーム工程S2が終了した時点においては、洗浄槽14内にはすでに水位スイッチ49に対応する水位の給水がなされている。図2の洗浄工程S4では、この水を利用して食器の洗浄を行う。
本実施例の食器洗浄機10では、スチームサーミスタ82の検出温度が基準温度を5秒間下回った場合に、スチームヒータ80への通電を終了する。このような検出温度の低下は、本体部70内の水が全て蒸発しきる直前に見られるものであり、本体部70内の水が全て蒸発した後に生じるものではない。従って、コントローラ60による制御に遅延が生じた場合であっても、早い段階でスチームヒータ80への通電を終了することができ、本体部70を空だきの状態で長期間加熱してしまうことがない。本体部70や蓋部72が過熱されることによるフッ素コーティングの損傷を防ぐことができる。また、スチーム発生装置65が過熱されることによる周囲の樹脂製部品の損傷を防ぐことができる。
また、本実施例の食器洗浄機10では、本体部70内の水が全て蒸発しきる直前までは、スチームヒータ80による加熱を継続している。従って、必要な量の水蒸気を速やかに発生させることができる。
本実施例の食器洗浄機10では、スチームヒータ80への通電を行っている際に、本体部70内の水が沸騰していてスチームサーミスタ82の検出温度が安定しているときの検出温度を、基準温度として設定している。本体部70内の水が沸騰しているときのスチームサーミスタ82の検出温度は、スチーム発生装置65から洗浄槽14へ水蒸気を送り出すノズル67の閉塞状況など、種々の要因に応じて異なる温度で安定する場合がある。本実施例の食器洗浄機10によれば、スチームヒータ80への通電を行っている際に、スチームサーミスタ82の検出温度がどのような温度で安定した場合でも、スチームサーミスタ82の検出温度の低下を確実に検出し、スチーム発生装置65の空だきを防止することができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
実施例の食器洗浄機の断面模式図。 実施例のスチーム発生装置の断面模式図。 実施例の食器洗浄機の全工程を示すフローチャート。 実施例のスチーム工程を示すフローチャート。 実施例のスチームサーミスタの検出温度の履歴を示す図。
符号の説明
10 食器洗浄機
11 第1吐出口
12 本体
14 洗浄槽
15 扉
16 操作パネル
17 残菜フィルタ
18 排気経路
19 食器
21 洗浄ノズル
21a 噴射口
27 ポンプ
28 インペラ
30 ヒータ
31 吸込凹部
32 吸込流路
33 後方壁
34 排水ホース
35 第2吐出口
36 排水流路
38 排水逆止弁
39 底面
40 給水ホース
41 給水弁
42 第1給水流路
43 第2給水流路
45 水位検知器
46 水位室
47 フロート
48 バー
49 水位スイッチ
50 水位経路
51 後方壁
52 乾燥ファン
53 ファン
55 サーミスタ
56 シール蓋
57 底面
58 凹部
59 水漏れ検知センサ
60 コントローラ
60b メモリ
61 食器カゴ
63 吸気経路
65 スチーム発生装置
66 第3給水流路
67 ノズル
70 本体部
72 蓋部
74 シールパッキン
76 給水口
77 出水管
78 出水口
79 開口部
80 スチームヒータ
82 スチームサーミスタ
83 温度検知部
84 バイメタルスイッチ

Claims (2)

  1. 食器を収容する洗浄槽に水蒸気を供給するスチーム発生装置を備える食器洗浄機であって、
    そのスチーム発生装置が、
    内部に水を貯める本体部と、
    本体部内に貯められた水を加熱するヒータと、
    本体部の底部に配置されたサーミスタを備えており、
    そのスチーム発生装置が、ヒータの加熱によって本体部内に貯められた水を蒸発させて水蒸気を発生させるものであり、
    そのサーミスタの温度検知部が、本体部の内側底面より高い位置にあり、
    そのスチーム発生装置が、ヒータで加熱している際に、サーミスタの検出温度が低下すると、ヒータの加熱を停止する食器洗浄機。
  2. ヒータで加熱している際の、安定しているときのサーミスタの検出温度を基準温度として設定し、
    スチーム発生装置が、ヒータで加熱している際に、サーミスタの検出温度が基準温度を下回ると、ヒータの加熱を停止する請求項1の食器洗浄機。
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