JP4774402B2 - 食器洗浄機とその制御方法 - Google Patents
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Description
前記経路の空気抵抗が高い場合は、前記経路を空気が流れ難いので、ヒータの近傍が局所的に高温となりやすい。すなわち、洗浄槽内温度センサの検出温度よりヒータの温度の方が大幅に高くなりやすい。この場合には、制御装置は、洗浄槽内温度センサの検出温度(目標温度)を低温に設定する。これによって、ヒータが所定温度以上に高温となることが防止される。すなわち、ヒータの過熱が防止される。
一方、前記経路の空気抵抗が低い場合は、前記経路を空気が流れ易いので、洗浄槽内温度センサの検出温度とヒータの温度とが比較的近い温度となる。この場合には、制御装置は、洗浄槽内温度センサの検出温度(目標温度)を高温に設定する。したがって、洗浄槽内がより高温となり、食器を早く乾燥させることができる。また、ヒータの近傍が局所的に高温となることもないので、ヒータの過熱も防止される。
このように、この食器洗浄機によれば、吸気経路から排気経路に至る経路の空気抵抗に応じて乾燥ステップの目標温度が設定される。したがって、ヒータが過熱状態とならない範囲で効率的に食器乾燥ステップを実行することができる。
したがって、上述した食器洗浄機は、以下の構成を備えていることが好ましい。すなわち、制御装置が、指標検出ステップで検出した指標が高い空気抵抗を示す値であるほど、食器乾燥ステップの実行時間を長くすることが好ましい。
このような構成によれば、目標温度が低い場合に、食器乾燥ステップが長く実行される。したがって、目標温度が低い場合にも、食器を十分に乾燥させることができる。また、目標温度が高い場合には食器が短時間で乾燥するので、食器乾燥ステップを短時間で終了させる。不要に長く食器乾燥ステップが実行されることもない。
また、ファンを所定回転数で回転させているときのファンの消費電力を指標としてもよい。ファンを所定回転数で回転させる場合、前記経路の空気抵抗が高いほど送り込む空気の量が減少してファンの消費電力は低くなる。したがって、この場合にはファンの消費電力を指標として用いることができる。
なお、これら以外の値(例えば、給気経路と排気経路の圧力差等)を指標とすることもできる。
したがって、ファンを所定消費電力で回転させているときのファンの回転数を指標とする場合、及び、ファンを所定回転数で回転させているときのファンの消費電力を指標とする場合には、食器洗浄機は以下の構成を備えていることが好ましい。すなわち、ファンの温度と相関関係にある温度を検出する第1ファン用温度センサをさらに有していることが好ましい。そして、制御装置は、目標温度設定ステップより前に第1ファン用温度センサによって温度を検出し、目標温度設定ステップでは第1ファン用温度センサで検出した温度が低いほど目標温度を低く設定することが好ましい。
なお、本明細書において「ファンの温度と相関関係にある温度」とは、目標温度設定ステップ前において、その温度が高ければファンの温度が高く、その温度が低ければファンの温度が低いという関係にある温度をいう。「ファンの温度と相関関係にある温度」は、ファン自身の温度であってもよい。また、ファンの周囲の空気の温度(例えば、食器洗浄機外の空気の温度、吸気経路内の空気の温度、排気経路内の空気の温度、洗浄槽内の空気の温度等)や、ファンの周囲に配置されている部材の温度(例えば、ファンが取り付けられている筐体の温度等)であってもよい。ファンの周囲の空気の温度やファンの周囲の部材の温度が高ければ、ファンの温度は高くなるので、これらの温度からファン自身の温度を検出することができる。
このような構成によれば、ファンの温度の影響によって実際の空気抵抗よりも低い空気抵抗を示す指標が検出された場合に、実際の空気抵抗に合わせて目標温度が低く設定される。温度による指標への影響を補正して目標温度を設定することができる。すなわち、吸気経路から排気経路に至る経路の実際の空気抵抗に正確に対応させて、目標温度を設定することができる。
なお、上述したように、第1ファン用温度センサは洗浄槽内の温度を検出するセンサであってもよい。この場合には、上述した洗浄槽内温度センサと第1ファン用温度センサを共通化することもできる。すなわち、洗浄槽内センサ及び第1ファン用温度センサとして機能する1つの温度センサを洗浄槽内に設置してもよい。洗浄槽内に設置された1つの温度センサの検出タイミングを調整することで、その温度センサを洗浄槽内温度センサと第1ファン用温度センサとして機能させることができる。
したがって、上述した食器洗浄機では、制御装置が、指標検出ステップで検出した指標が、基準とする空気抵抗を示す値より高い値であった場合に、食器乾燥ステップを実行しないことが好ましい。
この食器洗浄機では、吸気経路から排気経路に至る経路の空気抵抗が基準とする空気抵抗より高い場合に、食器乾燥ステップを実行しない(すなわち、ヒータを作動させない)。したがって、吸気経路から排気経路に至る経路が閉塞されている場合にも、ヒータの過熱が防止される。
このように、目標温度の候補である乾燥温度を予め記憶させておくことで、制御を簡略化することができる。
このような構成によれば、目標温度に応じて食器乾燥ステップを実行する時間を変更することができる。
このような構成によれば、ファンの温度による指標への影響を補正して目標温度を設定することができる。すなわち、吸気経路から排気経路に至る経路の空気抵抗に正確に対応させて、目標温度を設定することができる。
なお、第2ファン用温度センサは洗浄槽内の温度を検出するセンサであってもよい。この場合には、上述した洗浄槽内温度センサと第2ファン用温度センサを共通化することもできる。すなわち、洗浄槽内センサ及び第2ファン用温度センサとして機能する1つの温度センサを洗浄槽内に設置してもよい。洗浄槽内に設置された1つの温度センサの検出タイミングを調整することで、その温度センサを洗浄槽内温度センサと第2ファン用温度センサとして機能させることができる。
(形態1)第1実施例の食器洗浄機では、指標が、ファンを所定消費電力で回転させて、ファンの回転数が一定値に安定したときの回転数である。
(形態2)第2実施例の食器洗浄機では、指標が、ファンを所定回転数で回転させて、ファンの消費電力が一定値に安定したときの消費電力である。
(形態3)第1実施例及び第2実施例の食器洗浄機では、食器乾燥ステップにおいて、第1温度センサで検出される温度が目標温度設定ステップで設定した目標温度となるように、ヒータに供給する電力を制御する。
本発明を具現化した実施例の食器洗浄機を図面を参照しながら説明する。図1は、食器洗浄機10の縦断面図である。食器洗浄機10は、引き出し式の食器洗浄機である。食器洗浄機10は、ケース12と洗浄槽14と扉15を備えている。
洗浄槽14は、ケース12と扉15で形成される空間に収容されている。洗浄槽14は、ケース12にスライド可能に支持されている。洗浄槽14は、ケース12に対して前後方向(図1の左右方向)にスライド可能である。洗浄槽14は、扉15に連結されている。扉15を前方(図1の左方向)へ引き出すと、扉15とともに洗浄槽14が引き出される。洗浄槽14は、上部が開放された箱状に形成されている。洗浄槽14内には、ノズル22、食器カゴ61等が収容されている。ノズル22には、複数の噴射口が形成されている。食器カゴ61は、種々の食器を保持する形状に形成されている。洗浄槽14の底部には、凹部29が形成されている。凹部29の上側開口部は、残菜フィルタ17によって覆われている。残菜フィルタ17はメッシュ状に形成されている。
洗浄槽14内の吸気経路54の接続部の下方には、ヒータ30が設置されている。ヒータ30は、制御装置60によって制御される。洗浄槽14に洗浄水やすすぎ水が入れられていない状態で、ヒータ30とファン52を作動させることで、洗浄槽14内に温風を送り込むことができる。
洗浄槽14の底面には、サーミスタ55が設置されている。サーミスタ55は、ヒータ30の下部に設置されている。サーミスタ55は、洗浄槽14に洗浄水やすすぎ水が入れられているときには水の温度を検出し、洗浄水やすすぎ水が入れられていないときには洗浄槽14内の空気の温度を検出する。したがって、洗浄槽14に洗浄水やすすぎ水が入れられていない状態でファン52とヒータ30を作動させると、サーミスタ55によって、ヒータ30で温められた温風の温度が検出される。サーミスタ55が検出する温度は、制御装置60に読み取られる。
また、ファン52の回転数は、ファン52の温度によっても変動する。温度が低い状態では、ファン52は回転し難い。したがって、一定の消費電力でファン52を作動させる場合には、温度が低いほどファン52の回転数は低くなる。
図4は、乾燥条件データ80が記述している内容を示している。図示するように、乾燥条件データ80は、回転数範囲(ファン52の回転数Nの範囲)に対応させて、乾燥温度と乾燥時間を記述しているデータである。なお、上述したように、ファン52の回転数Nは、空気通路70の空気抵抗が高いほど、高くなる。したがって、図4の回転数範囲は、図4の右側の回転数範囲であるほど空気通路70の空気抵抗が高いことを示している。各回転数範囲の境界値は、回転数閾値によって規定されている。後に詳述するが、制御装置60は、乾燥ステップの開始前に、ファン52を作動させてファン52の回転数Nを検出し、検出した回転数Nに対応する(回転数Nが属する回転数範囲に対応する)乾燥温度と乾燥時間に基づいて乾燥ステップを行う。
図5は、回転数閾値補正データ82が記述している内容を示している。図示するように、回転数閾値補正データ82は、ヒータ30の作動前におけるサーミスタ55の検出温度Ta(すなわち、洗浄槽14内の温度)に対応させて、回転数閾値の補正量を記述したデータである。ファン52とヒータ30が作動していない状態では、洗浄槽14内の温度はファン52の温度と相関関係となる。後に詳述するが、制御装置60は、乾燥ステップの開始前にサーミスタ55で洗浄槽14内の温度Taを検出し、図5の回転数閾値補正データ82から、検出した温度Taに対応する回転数閾値の補正量を読み出す。そして、読み出した補正量に基づいて、図4の乾燥条件データ80の回転数閾値を補正する。図5に示すように、低温時ほど回転数閾値を減少させることで、低温時ほどファン52の回転数が低下する傾向を補償する。
すなわち、まず、検出温度Ta1に対応する回転数閾値の補正量を、図5の回転数閾値補正データ82から読み出す。例えば、検出温度Ta1が18℃であった場合には、図5の回転数閾値補正データ82から、回転数閾値の補正量として−100(rpm)が読み出される。次に、制御装置60は、読み出した補正量を図4の乾燥条件データ80の各回転数閾値(3600、3700、3800、3900(rpm))に加算することによって、補正後の回転数閾値を算出する。これによって、補正後の乾燥条件データ84を算出する。例えば、ステップS2の検出温度が18℃であった場合には、各回転数閾値に−100(rpm)が加算される(すなわち、各回転数閾値から100(rpm)が減算される)。したがって、この場合には、図7に示すように補正後の乾燥条件データ84が算出される。
空気通路70の空気抵抗が低い場合には、ファン52の作動により多くの空気が空気通路70を流れる。これによって、ヒータ30で加熱された空気が洗浄槽14内に行き渡り、洗浄槽14内が略均一に加熱される。したがって、サーミスタ55で検出される温度とヒータ30の温度とが近い温度となる。この場合、目標温度(サーミスタ55で検出される温度)を高い温度に設定しても、ヒータ30の温度は目標温度に近い温度となるので、ヒータ30が過熱状態となることはない。
一方、空気通路70の空気抵抗が高い場合には、ファン52を作動させたときに空気通路70を流れる空気が少なくなる。したがって、ヒータ30の周囲の温度が局所的に高くなる。すなわち、サーミスタ55で検出される温度よりもヒータ30の温度の方がかなり高くなる。この場合、目標温度(サーミスタ55で検出される温度)を高く設定すると、ヒータ30の温度が目標温度よりさらに高い温度となり、ヒータ30が過熱状態となる場合がある。
上述したように、食器乾燥ステップの目標温度は、ステップS10で検出された回転数N1に応じて設定される(ステップS14)。ステップS10で検出される回転数N1は、空気通路70の空気抵抗が高いほど、高くなる値である。また、図4の乾燥条件データ80(または、図7の補正後の乾燥条件データ84)に示すように、目標温度は回転数Nが高いほど低い温度に設定される。すなわち、目標温度は、空気通路70の空気抵抗が高いほど、低い温度に設定される。したがって、空気抵抗が低い場合(すなわち、サーミスタ55の検出温度とヒータ30の温度との差が小さく、ヒータ30が過熱状態となり難い場合)には、目標温度が高く設定される。洗浄槽14内の空気が高温まで昇温されて、食器を短時間で乾燥させることができる。また、空気抵抗が高い場合(すなわち、サーミスタ55の温度とヒータ30の温度との差が大きく、ヒータ30が過熱状態となり易い場合)には、目標温度が低く設定される。洗浄槽14内の空気が比較的低い温度に昇温され、ヒータ30の過熱が防止される。
上述したように、目標温度は、食器乾燥ステップ前の洗浄槽14内の温度Ta1(ステップS2の検出温度Ta1:ファン52の温度と相関関係にある温度)によって乾燥条件データ80を補正した補正後の乾燥条件データ84(図7参照)に基づいて設定される。この補正では、図5の回転数閾値補正データ82に示すように、ステップS2の検出温度Ta1が低いほど各回転数閾値が低い回転数に補正される(すなわち、各回転数閾値が空気通路70の空気抵抗が低いことを示す値に補正される)。したがって、ステップS10で検出された回転数N1が同じである場合には、ステップS2の検出温度Ta1が低いほど、目標温度が低い温度に設定される。このように、温度による回転数Nの変動を補正して目標温度が設定されるので、食器乾燥ステップの温度を空気通路70の実際の空気抵抗に応じて設定することができる。
すなわち、図4の乾燥条件データ80(または、図7の補正後の乾燥条件データ84)の最大閾値は、吸気経路54から排気経路18に至る空気通路70が略完全に閉塞されている場合におけるファン52の回転数である。したがって、ステップS12でYESと判定されるのは、空気通路70が略完全に閉塞されている場合である。空気通路70が略完全に閉塞されている状態で食器乾燥ステップを実行すると、洗浄槽14内をほとんど空気が流れないので、ヒータ30の周囲だけが極度に高温となる。したがって、サーミスタ55の検出温度よりヒータ30の温度がはるかに高くなる。この場合、目標温度を低く設定しても、ヒータ30の過熱を防止できない。したがって、制御装置60は、ステップS12でYESと判定した場合には、食器乾燥ステップを実行しない。これによっても、ヒータ30の過熱が防止される。
次に、第2実施例の食器洗浄機100について説明する。食器洗浄機100は、図1に示す第1実施例の食器洗浄機10と同様の構成を備えている。なお、第2実施例の食器洗浄機100では、制御装置60は、ファン52をその回転数が一定となるように作動させる。
また、ファン52に供給される電流は、ファン52の温度によっても変動する。温度が低い状態では、ファン52は回転し難い。したがって、一定の回転数でファン52を作動させる場合には、温度が低いほどファン52に供給される電流が高くなる(すなわち、温度が低いほどファン52の消費電力が高くなる)。
なお、本実施例の場合、ファン52に供給する電流とファン52の消費電力は略比例関係にある。
図8は、乾燥条件データ180が記述している内容を示している。図示するように、乾燥条件データ180は、電流範囲(ファン52に供給される電流Iの範囲)に対応させて、乾燥温度と乾燥時間を記述しているデータである。なお、上述したように、空気通路70の空気抵抗が高いほど、ファン52に供給される電流Iは低くなる。したがって、図8の電流範囲は、図8の左側の電流範囲であるほど空気通路70の空気抵抗が高いことを示している。各電流範囲の境界値は、電流閾値によって規定されている。
図9は、電流閾値補正データ182が記述している内容を示している。図示するように、電流閾値補正データ182は、サーミスタ55の検出温度Tb(すなわち、洗浄槽14内の温度)に対応させて、電流閾値の補正量を記述したデータである。
すなわち、まず、検出温度Tb1に対応する電流閾値の補正量を、図9の電流閾値補正データ182から読み出す。次に、制御装置60は、読み出した補正量を図8の乾燥条件データ180の各電流閾値(0.14、0.18、0.22、0.26(A))に加算することによって、補正後の電流閾値を算出する。これによって、補正後の乾燥条件データ184を算出する。例えば、ステップS22の検出温度Tb1が18℃であった場合には、各電流閾値に0.01(A)が加算される。したがって、この場合には、図11に示すように補正後の乾燥条件データ184が算出される。なお、この補正では、図9の電流閾値補正データ182に示すように、ステップS22の検出温度Tb1が低いほど各電流閾値が高い電流値に補正される(すなわち、各電流閾値が空気通路70の空気抵抗がより低いことを示す値に補正される)。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
12:ケース
14:洗浄槽
15:扉
18:排気経路
22:ノズル
28:洗浄ポンプ
30:ヒータ
36:排水管
43:給水管
52:ファン
54:吸気経路
55:サーミスタ
60:制御装置
Claims (5)
- 洗浄後の食器を乾燥させる乾燥機能を備えた食器洗浄機であって、
食器を収容するための洗浄槽と、
洗浄槽の外側から内側に達している吸気経路と、
洗浄槽の内側から外側に達している排気経路と、
吸気経路と排気経路の少なくとも一方に設置され、洗浄槽外の空気を吸気経路を介して洗浄槽内に導入するとともに、洗浄槽内の空気を排気経路を介して洗浄槽外に排気するファンと、
吸気経路から排気経路に至る経路を空気が通過するときの空気抵抗に依存して変動する指標を検出する指標検出手段と、
吸気経路から洗浄槽内に導入される空気を加熱するヒータと、
洗浄槽内の温度を検出する洗浄槽内温度センサと、
制御装置を備えており、
吸気経路と排気経路の少なくとも一方が、洗浄槽内の食器が収容される領域の洗浄槽の壁面に開口しており、
制御装置が、
指標検出手段によって指標を検出する指標検出ステップと、
指標検出ステップで検出した指標が高い空気抵抗を示す値であるほど、低い目標温度を設定する目標温度設定ステップと、
洗浄槽内温度センサで検出される温度が目標温度設定ステップで設定した目標温度となるように、ファンとヒータを作動させて洗浄槽内に温風を送り込む食器乾燥ステップとを実行する食器洗浄機。 - 制御装置は、指標検出ステップで検出した指標が高い空気抵抗を示す値であるほど、食器乾燥ステップの実行時間を長くすることを特徴とする請求項1に記載の食器洗浄機。
- 前記指標が、ファンを所定消費電力で回転させているときのファンの回転数であることを特徴とする請求項1または2に記載の食器洗浄機。
- 閾値によって上限と下限の少なくとも一方を規定した指標範囲の複数個と、指標範囲毎に決定されている乾燥温度を記憶している記憶装置をさらに有しており、
各乾燥温度は、高い空気抵抗を示す指標範囲に対応する乾燥温度ほど低い温度に決定されており、
制御装置が、目標温度設定ステップにおいて、指標検出ステップで検出した指標が属する指標範囲に対応する乾燥温度を記憶装置から読み出し、読み出した乾燥温度を目標温度に設定することを特徴とする請求項1に記載の食器洗浄機。 - 食器を収容するための洗浄槽と、
洗浄槽の外側から内側に達している吸気経路と、
洗浄槽の内側から外側に達している排気経路と、
吸気経路と排気経路の少なくとも一方に設置され、洗浄槽外の空気を吸気経路を介して洗浄槽内に導入するとともに、洗浄槽内の空気を排気経路を介して洗浄槽外に排気するファンと、
吸気経路から排気経路に至る経路を空気が通過するときの空気抵抗に依存して変動する指標を検出する指標検出手段と、
吸気経路から洗浄槽内に導入される空気を加熱するヒータと、
洗浄槽内の温度を検出する洗浄槽内温度センサと、
を備えており、
吸気経路と排気経路の少なくとも一方が、洗浄槽内の食器が収容される領域の洗浄槽の壁面に開口している食器洗浄機の制御方法であって、
指標検出手段によって指標を検出する指標検出ステップと、
指標検出ステップで検出した指標が高い空気抵抗を示す値であるほど、低い目標温度を設定する目標温度設定ステップと、
洗浄槽内温度センサで検出される温度が目標温度設定ステップで設定した目標温度となるように、ファンとヒータを作動させて洗浄槽内に温風を送り込む食器乾燥ステップとを有することを特徴とする食器洗浄機の制御方法。
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