JP2001120897A - ガス衣類乾燥機 - Google Patents

ガス衣類乾燥機

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JP2001120897A
JP2001120897A JP30504299A JP30504299A JP2001120897A JP 2001120897 A JP2001120897 A JP 2001120897A JP 30504299 A JP30504299 A JP 30504299A JP 30504299 A JP30504299 A JP 30504299A JP 2001120897 A JP2001120897 A JP 2001120897A
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JP
Japan
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gas
detecting means
temperature detecting
filter
thermocouple
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JP30504299A
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English (en)
Inventor
Takashi Komatsu
隆 小松
Akira Shoji
彰 荘司
Yoshio Kubo
美穂 久保
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガス燃焼部を熱源とした回転ドラム式のガス
衣類乾燥機において、フィルターの目詰り状態を短時間
で的確に判定し、かつ、熱風温度の過昇を防止して衣類
の温度の必要以上の上昇を抑え、衣類の傷みなどの発生
を防止する。 【解決手段】 衣類を収容し乾燥する回転ドラム4内に
バーナ7を熱源とした熱風をファン3により供給し、回
転ドラム4内の糸屑をフィルター10により回収する。
バーナ7の炎に当接する位置に第1の熱電対12を設け
るとともに、バーナ7の風の流れに対して吸気側に第2
の熱電対13を設け、第1の熱電対12と第2の熱電対
13の出力を制御手段に入力し、回転ドラム4を駆動す
るモータ2およびバーナ7の燃焼量を制御する比例制御
弁8の動作を制御する。制御手段は、運転開始時の第2
の熱電対13の出力よりフィルター10の目詰まり状態
を判定し、ガス消費量を低減するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガス燃焼部を熱源
とした回転ドラム式のガス衣類乾燥機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のガス衣類乾燥機は、特開
平4−152994号公報に示されるような構成であっ
た。すなわち、熱源となるヒータの近傍に温度過昇防止
装置を設け、フィルターの目詰まりが激しくなれば回転
ドラム内の熱風が弱くなり、ヒータ近傍の温度が異常に
上昇するので、乾燥運転中に温度過昇防止装置が複数回
動作すれば、乾燥運転を停止し、報知手段により異常の
旨を使用者に知らせるようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、温度過昇防止装置の動作にはどうしても
時間遅れが生じて的確な目詰り検知ができなかったり、
衣類(被乾燥物)の温度が必要以上に上昇したり、運転
途中で停止してしまうことにより、使い勝手が悪くなる
などの問題を有していた。
【0004】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、フィルターの目詰り状態を短時間で的確に判定し、
かつ、熱風温度の過昇を防止して衣類の温度の必要以上
の上昇を抑え、衣類の傷みなどの発生を防止することを
目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、衣類を収容し乾燥する回転ドラム内にガス
燃焼部を熱源とした熱風を送風手段により供給し、回転
ドラム内の糸屑をフィルターにより回収し、ガス燃焼部
の炎に当接する位置に第1の温度検知手段を設けるとと
もに、ガス燃焼部の風の流れに対して吸気側に第2の温
度検知手段を設け、第1の温度検知手段と第2の温度検
知手段の出力を制御手段に入力し、回転ドラムを駆動す
るモータおよびガス燃焼部の燃焼量を制御する比例制御
弁の動作を制御するよう構成し、制御手段は、運転開始
時の第2の温度検知手段の出力よりフィルターの目詰ま
り状態を判定し、ガス消費量を低減するように構成した
ものである。
【0006】これにより、フィルターの目詰り状態を短
時間で的確に判定でき、かつ熱風温度の過昇を防止する
ことができ、衣類の温度の必要以上の上昇を抑え、衣類
の傷みなどの発生を防止することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、衣類を収容し乾燥する回転ドラム内に熱風を供給す
る送風手段と、熱風の熱源となるガス燃焼部と、前記回
転ドラムを駆動するモータと、前記回転ドラム内の糸屑
を回収するフィルターと、前記ガス燃焼部の炎に当接す
る位置に設けた第1の温度検知手段と、前記ガス燃焼部
の風の流れに対して吸気側に設けた第2の温度検知手段
と、前記ガス燃焼部の燃焼量を制御する比例制御弁と、
前記第1の温度検知手段と第2の温度検知手段の出力を
入力し前記モータおよび前期比例制御弁の動作を制御す
る制御手段とを備え、前記制御手段は、運転開始時の前
記第2の温度検知手段の出力より前記フィルターの目詰
まり状態を判定し、ガス消費量を低減するように構成し
たものであり、運転初期にフィルターが目詰り状態にな
ったことを短時間で的確に判定でき、ガス消費量を低減
することにより、熱風温度の過昇を防止することがで
き、衣類の温度の必要以上の上昇を抑え、衣類の傷みな
どの発生を防止することができる。
【0008】請求項2に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、第2の温度検知手段の出力が大き
いときには低減するガス消費量を多くし、前記第2の温
度検知手段の出力が小さいときには低減するガス消費量
を少なくするよう構成したものであり、第2の温度検知
手段の出力の大小、すなわちフィルターの目詰り状態の
大小に応じて、ガス消費量の低減幅を変えることによ
り、より的確な乾燥運転を実現することができる。
【0009】請求項3に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、フィルターが目詰まり状態にある
と判定したときは、フィルターの目詰まりがない状態の
ときより乾燥運転時間を延長するようにしたものであ
り、目詰まり状態にあると判定してガス消費量を低減し
た場合でも、乾燥時間を延長することにより、乾燥途中
で衣類が湿ったまま止まってしまうのを防止できる。
【0010】請求項4に記載の発明は、上記請求項3に
記載の発明において、第2の温度検知手段の出力が大き
いときには延長する時間を長くし、前記第2の温度検知
手段の出力が小さいときには延長する時間を短くしたも
のであり、フィルターの目詰り時の運転時間をより的確
に制御することが可能となり、使い勝手のよいガス衣類
乾燥機を実現できる。
【0011】請求項5に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、運転開始時のモータの回転数を、
定常時の回転数よりも低くしたものであり、第2の温度
検知手段によるフィルターの目詰り状態の検知精度を高
めることができ、より的確な目詰り時の制御機能を実現
できる。
【0012】請求項6に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、運転開始時以外の定常運転時に、
第2の温度検知手段の出力が予め設定した値を超える毎
に、一定量のガス消費量を低減するようにしたものであ
り、運転初期の定常的なフィルターの目詰りだけでな
く、衣類がフィルターに張り付くなどの過渡的なフィル
ターの目詰りに対しても、ガス消費量を低減することに
より、熱風温度の過昇を防止し衣類の温度の必要以上の
上昇を抑え、衣類の傷みなどの発生を防止することがで
きる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0014】(実施例1)図1に示すように、乾燥機本
体1は、下部に駆動源となるモータ2を設けており、こ
のモータ2と乾燥機本体1の背面側に設けたファン(送
風手段)3およびこのファン3の前方に設けた回転ドラ
ム4との間にそれぞれベルト5、6を張設して、モータ
2の駆動によりファン3および回転ドラム4を回転させ
るようにしている。また、乾燥機本体1の前方下部に熱
源となるバーナ(ガス燃焼部)7を配設し、バーナ7の
燃焼量を制御するために比例制御弁8を設けている。
【0015】ファン3の回転により、バーナ7より加熱
された熱風が熱風吹き出し口9を介して回転ドラム4に
導入され、回転ドラム4内に収容された衣類(被乾燥
物)が加熱乾燥される。矢印Aは風の流れを示してい
る。フィルター10は、回転ドラム4の内面後方に取り
付け、運転中の糸くずを回収するようにしており、排気
口11から風が外部に排出される。
【0016】第1の温度検知手段を構成する第1の熱電
対12は、バーナ7の上部で、炎に当接する位置に配設
し、炎のありなしを検知している。第2の温度検知手段
を構成する第2の熱電対13は、バーナ7の給気側(風
上側)に配設している。
【0017】風の流れが十分あるときは炎が風下側(図
1の場合左側)に流れるため、第2の熱電対13の出力
電圧は上がらないが、使用者がフィルター10を掃除し
ないでいると風の流れが悪くなり、従ってバーナ7の炎
が立ち気味になるため第2の熱電対13の温度が上が
り、出力電圧が高くなる。このようにして、第2の熱電
対13によりフィルター10の目詰り状態を検知してい
る。
【0018】電極14は、運転中は回転ドラム4内の衣
類に接触する位置に配設されている。この電極12は一
対の導電部材とその間の絶縁部材(いずれも図示せず)
により構成され、導電部材間の抵抗値を検出することに
よって回転ドラム4内の衣類の乾燥状態を検知するよう
構成している。
【0019】制御装置15は、図2に示すように構成し
ており、乾燥検知手段16は、電極14や排気温度を検
知する排気温度検知手段17によって回転ドラム4内の
衣類の乾燥状態を検知する。電源投入手段18は、復帰
コイル(図示せず)を有する機械式の電源スイッチによ
り構成し、手動で乾燥機本体1への通電を入り切りする
ことができ、また復帰コイルに通電することにより乾燥
機本体1への通電を切ることができるよう構成してい
る。
【0020】入力設定手段19は、運転コースなどを入
力設定するもので、図3に示すように、ふんわり切換ス
イッチ19a、タイマースイッチ19b、コーススイッ
チ19c、スタート一時停止スイッチ19dなどで構成
している。記憶手段20は情報を保持するもので、通
常、不揮発性メモリー等を用いている。
【0021】駆動手段21は、モータ2、バーナ7、比
例制御弁8、電源投入手段18などを制御する。表示手
段22は、図3に示すように、設定された内容などを表
示するフィルター目詰まり報知ランプ22a、ふんわり
キープ表示ランプ22b、残り時間表示ランプ22c、
コース表示ランプ22d〜22g、燃焼表示ランプ22
hなどで構成している。
【0022】制御手段23は、入力設定手段19による
スイッチ入力データに基づき、表示手段22によりその
内容を表示する。また、制御手段23は、第1の熱電対
12の出力と第2の熱電対13出力を入力し、予め決め
られたシーケンスに従ってモータ2を動作させ、比例制
御弁8を制御してガス消費量を可変して乾燥運転を行う
とともに、運転開始時の第2の熱電対13の出力よりフ
ィルター10の目詰まり状態を判定し、比例制御弁8を
制御してガス消費量を低減するように構成している。
【0023】上記構成において図4および図5を参照し
ながら動作を説明する。図4において、曲線aは運転開
始時のモータ回転数、曲線bは第1の熱電対12の出力
電圧、曲線cは第2の熱電対13の出力電圧の挙動を示
しており、モータ2の回転が徐々に上昇すると、炎検知
のための第1の熱電対12は徐々に温度が上がるので、
曲線bのようなカーブとなる。
【0024】このとき、第2の熱電対13は、スタート
直後のモータ2の回転数が低いときには炎の状態がまだ
立ち気味なのでいったん出力が上がるが、モータ2の回
転が上がっていくと、炎が風の流れに従ってくるため、
第2の熱電対13の出力は徐々に下がってくる。この挙
動を示したのが曲線cのカーブである。この挙動は、一
般的には、図4に示すように、20秒以内にピーク値V
pが発生する。
【0025】一方、フィルター10が目詰まりしていな
いときと、目詰まりしているときを比較すると、バーナ
7を流れる風量が目詰りしていないときには多く、目詰
りしているときには少なくなるため、炎の立ち加減が変
わり、そのときの第2の熱電対13の出力電圧のピーク
値Vpも変化する。目詰まりした状態のときには、ピー
ク値Vpが高くなる。
【0026】つぎに、図5において、ステップ31に
て、図4の20秒間の第2の熱電対13の出力電圧を測
定し、ステップ32でそのときのピーク値Vpが3mV
以上かどうか判断し、3mV以上のときは目詰まりと判
定する。3mV以上のときはステップ33へ進み、比例
制御弁8を制御してガス消費量を一定値(この場合30
0kcal/h)低減する。ステップ32で3mV未満
の場合はステップ34へ進み、そのときのガス消費量を
維持する。
【0027】これにより、運転開始初期に目詰まりと判
定したときには、ガス消費量をすぐに低減して、熱風吹
き出し温度の過昇を防ぎ、衣類の傷みなどの不具合が生
じないようにすることができる。
【0028】なお、本実施例では、第1の温度検知手段
および第2の温度検知手段は、それぞれ第1の熱電対1
2および第2の熱電対13により構成しているが、サー
ミスタなどで構成してもよい。
【0029】(実施例2)図2に示す制御手段23は、
第2の熱電対13の出力よりフィルター10の目詰まり
状態を判定し、比例制御弁8を制御してガス消費量を低
減するように構成し、(表1)に示すように、第2の熱
電対13の出力が大きいときには低減するガス消費量を
多くし、第2の熱電対13の出力が小さいときには低減
するガス消費量を少なくするよう構成している。
【0030】
【表1】
【0031】ここで、第2の熱電対12の出力電圧と
は、第2の熱電対13の出力電圧のピーク値Vpであ
る。他の構成は上記実施例1と同じである。
【0032】上記構成において、第2の熱電対13の出
力電圧が低いとき、例えば2mVのときには、ガス消費
量を200kcal/h低減し、第2の熱電対13の出
力電圧が高いとき、例えば8mVのときには800kc
al/h低減する。つまり、フィルター10の目詰り状
態が軽いときには、ガス消費量を少し低減し、目詰まり
が進んだときには、多めにガス消費量を低減する。
【0033】これにより、より的確に目詰り状態に応じ
てガス消費量を制御でき、より的確に熱風吹き出し温度
の過昇を防ぎ、衣類の傷みなどの不具合が生じないよう
にすることができる。
【0034】(実施例3)図2に示す制御手段23は、
第2の熱電対13の出力よりフィルター10の目詰まり
状態を判定し、フィルター10が目詰まり状態にあると
判定したときは、目詰まりがない状態のときより乾燥運
転時間を延長するようにしている。他の構成は上記実施
例1と同じである。
【0035】上記構成において図6を参照しながら動作
を説明する。ステップ31にて、上記実施例1と同様
に、図4の20秒間の第2の熱電対13の出力電圧を測
定し、ステップ32でそのときのピーク値Vpが3mV
以上かどうか判断し、3mV以上のときは目詰まりと判
定する。目詰り状態と判断したときはステップ35へ進
み、トータルの乾燥時間を6分間延長して運転する。ま
た、目詰りなしと判断したときには、ステップ36で運
転時間をそのまま維持する。
【0036】これにより、上記実施例1のように、目詰
まりを検知してガス消費量を通常よりも低減したときに
は、その分運転時間を延長することにより、乾燥途中で
運転が終了して衣類が乾いてなく、使用者に迷惑をかけ
るようなことを防止し、目詰まりしたときでも乾燥性能
を満足させることができ、使い勝手を向上することがで
きる。
【0037】(実施例4)図2に示す制御手段23は、
第2の熱電対13の出力よりフィルター10の目詰まり
状態を判定し、フィルター10が目詰まり状態にあると
判定したとき、目詰まりがない状態のときより乾燥運転
時間を延長するようにし、(表2)に示すように、第2
の熱電対13の出力が大きいときには延長する時間を長
くし、第2の熱電対13の出力が小さいときには延長す
る時間を短くしている。
【0038】
【表2】
【0039】ここで、第2の熱電対12の出力電圧と
は、第2の熱電対13の出力電圧のピーク値Vpであ
る。他の構成は上記実施例3と同じである。
【0040】上記構成において、第2の熱電対13の出
力電圧が低いとき、例えば2mVの時には延長する運転
時間を4分間とし、第2の熱電対13の出力電圧が高い
とき、例えば8mVのときには延長する運転時間を16
分とする。
【0041】これは、上記実施例2に記載したように、
第2の熱電対13の出力電圧が低いときには低減するガ
ス消費量も少なく、第2の熱電対13の出力電圧が高い
ときには低減するガス消費量を多くするため、ガス消費
量の低減量に合わせて運転時間を延長することにより、
目詰りが生じた場合でも、より的確な乾燥時間に設定す
ることができ、使い勝手のよいガス乾燥機を実現でき
る。
【0042】(実施例5)図2に示す制御手段23は、
運転開始時のモータ2の回転数を、定常時の回転数より
も低くしている。他の構成は上記実施例1と同じであ
る。
【0043】上記構成において図7を参照しながら動作
を説明する。図7の曲線aは、運転開始当初の時間経過
に対して、モータ2の回転数の変化を示し、曲線bは第
1の熱電対12の出力電圧の変化を示し、曲線cは第2
の熱電対13の出力電圧の変化を示しており、運転開始
から一定時間(この場合20秒)の間、モータ2の回転
数を定常時の回転数N0よりも低いN1に抑える。このよ
うにモータ2の回転数を低く抑えることにより、一時的
にバーナ7を通過する風量が減少することになり、炎の
状態が立ち気味になる。
【0044】これはフィルター10が目詰りした場合と
同じ状態であり、つまり、強制的に目詰りと同じ状態に
することにより、目詰り検知の感度を見かけ上、上げる
ことができ、第2の熱電対13の出力も大きくとれるた
め、目詰り検知に対するガス消費量や運転時間の制御を
より精度よく行うことができる。
【0045】(実施例6)図2に示す制御手段23は、
運転開始時以外の定常運転時に、第2の熱電対13の出
力が予め設定した値を超える毎に、一定量のガス消費量
を低減するようにしている。他の構成は上記実施例1と
同じである。
【0046】上記構成において図8および図9を参照し
ながら動作を説明する。図8のステップ37で運転中の
第2の熱電対13の出力電圧を測定し、ステップ38で
その値が予め設定した値である4mV以上であるかどう
か判定し、4mV以上であればステップ39へ進み、4
mV未満であればステップ40へ進む。
【0047】ステップ39に進んだ場合は、運転中に何
らかの変化、例えば回転ドラム4内の衣類が一時的にフ
ィルター10に張り付いた状態になり、バーナー7を通
過する風量が一時的に減少したものと判断し、吹き出し
口9から吹き出す熱風温度の急上昇を防ぐため、ガス消
費量をそのときの値から500kcal/h減少させ
る。
【0048】この状態を図9により説明すると、時刻t
1にて、第2の熱電対13の出力電圧が、曲線cで示す
ように、上昇するのにしたがって、ガス消費量を、折れ
線dで示すように、4000kcal/hから3500
kcal/hに500kcal/h低減する。時刻t1
でガス消費量を低減したことと、衣類の張り付きは、ほ
とんどの場合一時的なものであるため、その後の第2の
熱電対13の出力は元の状態に戻る。
【0049】したがって、ステップ39の後は、再びス
テップ37に戻る。また、第2の熱電対13の出力が4
mV未満の場合は、ステップ40に示すとおり、そのま
まのガス消費量を維持する。
【0050】もしその後、再び衣類の張り付き現象が起
こった場合には、先の場合と同様の制御が行われ、図9
の時刻t2にて、今度はガス消費量が3500kcal
/hから3000kcal/hに低減される。さらに時
刻t3の状態は、もう一度同様の現象が起こったときの
挙動を示している。
【0051】このように本実施例によれば、運転途中の
一時的な衣類に張り付き現象に対応してガス消費量を低
減することにより、過渡的な現象による熱風温度の急激
な上昇を防ぎ、衣類の傷み等を防止することができる。
【0052】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に記載の
発明によれば、衣類を収容し乾燥する回転ドラム内に熱
風を供給する送風手段と、熱風の熱源となるガス燃焼部
と、前記回転ドラムを駆動するモータと、前記回転ドラ
ム内の糸屑を回収するフィルターと、前記ガス燃焼部の
炎に当接する位置に設けた第1の温度検知手段と、前記
ガス燃焼部の風の流れに対して吸気側に設けた第2の温
度検知手段と、前記ガス燃焼部の燃焼量を制御する比例
制御弁と、前記第1の温度検知手段と第2の温度検知手
段の出力を入力し前記モータおよび前期比例制御弁の動
作を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、運転
開始時の前記第2の温度検知手段の出力より前記フィル
ターの目詰まり状態を判定し、ガス消費量を低減するよ
うに構成したから、運転初期にフィルターが目詰り状態
になったことを短時間で的確に判定でき、ガス消費量を
低減することにより、熱風温度の過昇を防止することが
でき、衣類の温度の必要以上の上昇を抑え、衣類の傷み
などの発生を防止することができる。
【0053】また、請求項2に記載の発明によれば、第
2の温度検知手段の出力が大きいときには低減するガス
消費量を多くし、前記第2の温度検知手段の出力が小さ
いときには低減するガス消費量を少なくするよう構成し
たから、第2の温度検知手段の出力の大小、すなわちフ
ィルターの目詰り状態の大小に応じて、ガス消費量の低
減幅を変えることにより、より的確な乾燥運転を実現す
ることができる。
【0054】また、請求項3に記載の発明によれば、フ
ィルターが目詰まり状態にあると判定したときは、目詰
まりがない状態のときより乾燥運転時間を延長するよう
にしたから、フィルターが目詰まり状態にあると判定し
てガス消費量を低減した場合でも、乾燥時間を延長する
ことにより、乾燥途中で衣類が湿ったまま止まってしま
うのを防止できる。
【0055】また、請求項4に記載の発明によれば、第
2の温度検知手段の出力が大きいときには延長する時間
を長くし、前記第2の温度検知手段の出力が小さいとき
には延長する時間を短くしたから、フィルターの目詰り
時の運転時間をより的確に制御することが可能となり、
使い勝手のよいガス衣類乾燥機を実現できる。
【0056】また、請求項5に記載の発明によれば、運
転開始時のモータの回転数を、定常時の回転数よりも低
くしたから、第2の温度検知手段によるフィルターの目
詰り状態の検知精度を高めることができ、より的確な目
詰り時の制御機能を実現できる。
【0057】また、請求項6に記載の発明によれば、運
転開始時以外の定常運転時に、第2の温度検知手段の出
力が予め設定した値を超える毎に、一定量のガス消費量
を低減するようにしたから、運転初期の定常的なフィル
ターの目詰りだけでなく、衣類がフィルターに張り付く
などの過渡的な目詰りに対しても、ガス消費量を低減す
ることにより、熱風温度の過昇を防止し衣類の温度の必
要以上の上昇を抑え、衣類の傷みなどの発生を防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のガス衣類乾燥機の一部
切欠した断面図
【図2】同ガス衣類乾燥機のブロック回路図
【図3】同ガス衣類乾燥機の操作表示部の拡大正面図
【図4】同ガス衣類乾燥機の要部動作タイムチャート
【図5】同ガス衣類乾燥機の要部動作フローチャート
【図6】本発明の第3の実施例のガス衣類乾燥機の要部
動作フローチャート
【図7】本発明の第5の実施例のガス衣類乾燥機の要部
動作タイムチャート
【図8】本発明の第6の実施例のガス衣類乾燥機の要部
動作フローチャート
【図9】同ガス衣類乾燥機の要部動作タイムチャート
【符号の説明】
2 モータ 3 ファン(送風手段) 4 回転ドラム 7 バーナ(ガス燃焼部) 8 比例制御弁 10 フィルター 12 第1の熱電対(第1の温度検知手段) 13 第2の熱電対(第2の温度検知手段) 23 制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久保 美穂 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 4L019 EA06 EB04 EC07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 衣類を収容し乾燥する回転ドラム内に熱
    風を供給する送風手段と、熱風の熱源となるガス燃焼部
    と、前記回転ドラムを駆動するモータと、前記回転ドラ
    ム内の糸屑を回収するフィルターと、前記ガス燃焼部の
    炎に当接する位置に設けた第1の温度検知手段と、前記
    ガス燃焼部の風の流れに対して吸気側に設けた第2の温
    度検知手段と、前記ガス燃焼部の燃焼量を制御する比例
    制御弁と、前記第1の温度検知手段と第2の温度検知手
    段の出力を入力し前記モータおよび前期比例制御弁の動
    作を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、運転
    開始時の前記第2の温度検知手段の出力より前記フィル
    ターの目詰まり状態を判定し、ガス消費量を低減するよ
    うに構成したガス衣類乾燥機。
  2. 【請求項2】 第2の温度検知手段の出力が大きいとき
    には低減するガス消費量を多くし、前記第2の温度検知
    手段の出力が小さいときには低減するガス消費量を少な
    くするよう構成した請求項1記載のガス衣類乾燥機。
  3. 【請求項3】 フィルターが目詰まり状態にあると判定
    したときは、目詰まりがない状態のときより乾燥運転時
    間を延長するようにした請求項1記載のガス衣類乾燥
    機。
  4. 【請求項4】 第2の温度検知手段の出力が大きいとき
    には延長する時間を長くし、前記第2の温度検知手段の
    出力が小さいときには延長する時間を短くした請求項3
    記載のガス衣類乾燥機。
  5. 【請求項5】 運転開始時のモータの回転数を、定常時
    の回転数よりも低くした請求項1記載のガス衣類乾燥
    機。
  6. 【請求項6】 運転開始時以外の定常運転時に、第2の
    温度検知手段の出力が予め設定した値を超える毎に、一
    定量のガス消費量を低減するようにした請求項1記載の
    ガス衣類乾燥機。
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