JP2014226225A - 収容容器 - Google Patents

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勝也 石森
Katsuya Ishimori
勝也 石森
拓也 高澤
Takuya Takazawa
拓也 高澤
岩崎 哲也
Tetsuya Iwasaki
哲也 岩崎
川西 利明
Toshiaki Kawanishi
川西  利明
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Abstract

【課題】複数種類の医療用部材の保持を可能にしつつ、保持部が設けられている部分も必要に応じて収容空間として利用でき、収容空間を拡げることが可能な収容容器を提供する。
【解決手段】図中左上に位置する収容室18では、保持部233によって、長い診療用器具80の保持が行われている。この収容室18では、収容空間233Cの奥まで診療用器具80が挿入されている。図中中央の収容室18では、符号3Aで示す方向における長さが、上記長い診療用器具80よりも小さい診療用器具80の保持が行われている。この収容室18では、スリット間部位が収容空間233C内に押し込まれ、突出部233Dが形成されている。一方で、図中右下に位置する収容室18には、収容空間233Cが存在しない状態となり、収容室18の容量が大きくなっている。
【選択図】図3

Description

本発明は、収容容器に関する。
特許文献1には、吸引器本体と、吸引器本体に設けられた排出路と、生分解性樹脂から構成され排出路の先端部に着脱自在に設けられる排出用の機器用ノズルとからなる歯科用吸引機器が開示されている。
特開平9−201375号公報
医療用部材は、キズや故障などの発生を防ぐため、一般的には、収容容器に収容された状態で輸送され、また、収容状態を維持するため、例えば収容容器内に保持部を設けてこの医療用部材を保持することが望ましい。
ところで、医療用部材には様々な形状や種類が存在する。収容容器が単一種類の医療用部材のみしか保持できない場合には、医療用部材毎に収容容器を用意する必要が生じ、製造コストの増加などを招く。また、収容容器に保持部を設けると、この保持部を設けた分、収容空間が小さくなる。
本発明の目的は、複数種類の医療用部材の保持を可能にしつつ、保持部が設けられている部分も必要に応じて収容空間として利用でき、収容空間を拡げることが可能な収容容器を提供することにある。
かかる目的のもと、本発明が適用される収容容器は、内壁を備え、医療用部材が収容される収容室と、前記収容室内に設けられ、当該収容室内に収容された前記医療用部材を保持する保持部と、を有し、前記保持部は、前記内壁から前記収容室の内部側へ向かうように変形可能に構成され、当該変形により、前記医療用部材が挿入される挿入部が形成されるとともに、当該変形がなされる前の状態に戻すことが可能な変形部と、前記変形部の一部により構成され、前記挿入部に挿入される前記医療用部材の移動経路上への進出および当該移動経路上からの退避が可能な進退部と、を備えていることを特徴とする収容容器である。
ここで、前記変形部は、前記内壁の一部によって構成され、前記変形部を前記変形がなされる前の状態に戻すと、当該変形部が前記内壁の一部を構成するようになることを特徴とすることができる。この場合、内壁とは別の部材で変形部が構成されている場合に比べ、変形がなされる前の状態に変形部を戻した際の収容室の収容空間を拡げることができる。
また、前記変形部の前記変形によって筒状体が形成され、当該筒状体の軸方向における一端部および他端部のうちの当該一端部側から、当該筒状体の内部に前記医療用部材が挿入されることで、前記保持部による当該医療用部材の保持が行われ、前記進退部は、前記変形部の前記変形により形成される前記筒状体の前記他端部側に位置するように当該変形部に設けられていることを特徴とすることができる。この場合、筒状体に挿入される医療用部材の挿入深さが大きくなり、保持部による医療用部材の保持がより安定してなされるようになる。
また、前記収容室が内部に形成された容器本体と、開閉可能に設けられ当該容器本体に形成された開口を塞ぐ塞ぎ部と、前記保持部が形成され当該容器本体内に収容された収容体と、を更に備え、前記塞ぎ部には、当該塞ぎ部が閉じられる際に、前記容器本体の内壁と前記収容体との間に挿入される挿入片が形成され、前記挿入片の前記挿入が行われる際、前記容器本体の前記内壁と前記収容体との間のうちの予め定められた挿入箇所から当該挿入が開始されるとともに、当該挿入片の挿入が済んだ挿入箇所が当該予め定められた挿入箇所以外の他の箇所へ次第に拡がるように当該挿入が行われ、前記収容体のうちの前記予め定められた挿入箇所に存する部位を前記容器本体の前記内壁から離れる方向へ付勢する付勢手段を更に備えることを特徴とすることができる。この場合、塞ぎ部の閉操作を行いやすくなる。
また、前記収容室が内部に形成された容器本体と、当該容器本体に形成された開口を塞ぐ塞ぎ部と、前記保持部が形成され当該容器本体内に収容された収容体と、を更に備え、前記塞ぎ部には、前記容器本体に対する当該塞ぎ部の固定に用いられる固定用片が設けられ、前記容器本体には、当該容器本体の内部と外部との間に位置する壁部を貫通した状態で形成され前記塞ぎ部に設けられた前記固定用片が当該外部側から挿入される貫通部が形成され、前記貫通部に挿入され一部が前記容器本体内に入り込んだ前記固定用片は、前記収容体が設けられている箇所まで達し、前記収容体のうち前記固定用片が達する箇所には、当該固定用片を収容する凹部が形成されていることを特徴とすることができる。この場合、貫通部に挿入された固定用片と収容体との干渉を避けられるようになる。
本発明によれば、複数種類の医療用部材の保持を可能にしつつ、保持部が設けられている部分も必要に応じて収容空間として利用でき、収容空間を拡げることが可能な収容容器を提供することができる。
本実施形態の収容箱を示した図である。 蓋部材を開いた状態における収容箱を示した図である。 保持体を収容箱から取り出した状態を示した図である。 保持体に設けられた保持部を拡大して示した図である。 歯科診療時に用いるサクションシリンジを示した図である。 箱本体部の底部と前側壁とが交わる個所を拡大して示した図である。 図3の矢印VII方向から保持体を眺めた場合の斜視図である。 第1接続片と第2接続片との接続を解いた状態の保持体を示した図である。 保持体の展開図である。 図3の矢印X方向から保持体を眺めた場合の図である。 図10における矢印XI方向から保持体を眺めた場合の図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態の収容箱200を示した図である。
本実施形態における収容箱(収容容器)200は、直方体状に形成されている。また、収容箱200は、容器本体として機能する箱本体部210と、開閉可能に設けられ箱本体部210の上部に形成された開口を塞ぐ塞ぎ部として機能する蓋部材220とから構成されている。なお、収容箱200は、一枚の紙材が折り畳まれることにより形成されており、箱本体部210と蓋部材220とは一体で形成されている。
また、本実施形態では、蓋部材220に、内部の状態を視認できるようにする窓部221が設けられている。さらに、この窓部221を塞ぐ透明のフィルム222が設けられている。
図2は、蓋部材220を開いた状態における収容箱200を示した図である。
同図に示すように、収容箱200の内部には、歯科の診療に用いられる診療用器具(医療用器具)80が収められる。また、本実施形態では、収容体の一例としての保持体230が設けられている。この保持体230は、収容箱200内に収められ、同じく収容箱200内に収められた診療用器具80の保持を行う。なお、保持体230は、収容箱200と同様、一枚の紙材が折り畳まれることにより形成されている。
図2に示すように、蓋部材220は、長方形状の基材223を備えている。また、蓋部材220には、蓋部材220の短手方向に沿って延びる第1側辺223Aおよび第2側辺223Bが設けられている。さらに、第1側辺223Aおよび第2側辺223Bの各々から突出する第1突出片224が設けられている。また、蓋部材220の長手方向に沿って延びる第3側辺223Cが設けられ、さらに、第3側辺223Cから突出する第2突出片225が設けられている。
ここで、挿入片として機能する、蓋部材220の第1突出片224は、蓋部材220が閉じられる際、保持体230と箱本体部210の内壁との間に位置する隙間Gに挿入される。また、第2突出片225は、蓋部材220が閉じられることで、箱本体部210の前側壁211に対向配置される。
第2突出片225には、その長手方向における中央部から突出した中央部突出片225A、長手方向における両端部から突出した端部突出片225Bが設けられている。一方で、箱本体部210には、箱本体部210の底部と前側壁211とが交わる箇所に、中央部突出片225Aが挿入される中央スリットSLCが形成されている。さらに、箱本体部210には、箱本体部210の角部に、端部突出片225Bが挿入される端部スリットSLEが形成されている。
保持体230には、診療用器具80を下方から支持する底板231が設けられている。さらに、本実施形態では、底板231から上方に向かって突出するように設けられ、底板231の上方に位置する空間を仕切り、診療用器具80が収容される収容室18を複数形成する仕切り壁232が設けられている。さらに、仕切り壁232の各々に設けられ、診療用器具80を保持する保持部233が設けられている。
図3は、保持体230を収容箱200から取り出した状態を示した図である。また、図4は、保持体230に設けられた保持部233を拡大して示した図である。
図4をまず参照し、保持部233の構造を説明する。保持部233には、同図に示すように、底板231から上方に向かって起立する起立壁233Aと、水平方向に沿って配置され起立壁233Aの上部と仕切り壁232とを接続する接続部233Bとが設けられている。本実施形態では、起立壁233A、接続部233B、および、仕切り壁232により囲まれる空間(以下、「収容空間233C」と称する)に対して診療用器具80(図4では不図示)が挿入されることで、診療用器具80の保持が行われる。
付言すると、本実施形態では、収容室18の内壁の一部が変形するようになっており、この一部の変形によって、起立壁233Aおよび接続部233Bが形成される。付言すると、収容室18の内壁の一部(変形部の一例)が、収容室18の内壁から収容室18の内部側へ向かうように変形することで、起立壁233Aおよび接続部233Bが形成される。
起立壁233Aおよび接続部233Bが形成されると、起立壁233A、接続部233B、および、仕切り壁232により囲まれる空間に、医療用部材の一例としての診療用器具80の挿入が行われる挿入部が形成される。なお、収容室18の内壁の上記一部は、このように収容室18の内部側へ向かうように変形可能に構成されるとともに、元の状態に戻すことができるようになっている。そして、元の状態に戻した場合には、この一部は、再び、収容室18の内壁の一部を構成するようになる。
なお、本実施形態では、内壁の一部を変形させることで上記挿入部が形成される態様を一例に説明したが、例えば、押し潰した状態の筒状部材を収容室18の内壁に接着等で固定するようにしてもよい。この場合、収容室18の内部側にこの筒状部材が膨らむように筒状部材を変形させれば、上記挿入部が形成されるようになり、この膨らんだ状態から内壁に向けてこの筒状部材を押し潰せば、元の状態に戻るようになる。
ここで、本実施形態の構成では、必要に応じて保持部233を出現させることができるようになり、また、必要に応じて、保持部233を無くすことができるようになる。これにより、本実施形態では、診療用器具80の保持が可能になるとともに、診療用器具80の保持が行われず他の部材(例えば、後述する覆い部材(サクションチップ))の収容が行われる際には、収容室18の容積を増やせるようになる。
ここで、起立壁233Aは、図4に示すように、底板231の一部が上方に向かって折り曲げられることが形成されている。また、接続部233Bは、仕切り壁232の一部を水平状態とすることで形成されている。付言すると、本実施形態の仕切り壁232は、基材となる紙材が二層になった状態で形成されており、本実施形態では、一方の層に位置する紙材を水平状態にすることで、接続部233Bを形成している。
さらに、本実施形態では、起立壁233Aおよび接続部233Bの両者の跨るように形成され且つ互いに平行に形成された二つのスリットSLEが形成されており、この二つのスリットSLE間に位置する部位(以下、「スリット間部位」と称する)を、収容空間233C内に押し込んでいる。これにより、本実施形態では、図4に示すように、収容空間233C内に向かって突出する突出部233Dが形成される。ここで、スリット間部位は、元の状態に戻すことができるようになっており、元の状態に戻すと、スリット間部位は、起立壁233Aの一部および接続部233Bの一部を再び構成するようになる。
さらに説明すると、本実施形態のスリット間部位は、進退部として捉えることができ、収容空間233Cに対して診療用器具80が挿入される際の診療用器具80の移動経路上への進出、および、この移動経路上からの退避が可能になっている。そして、移動経路上へ進出しているときには、挿入されてきた診療用器具80の端部に突き当たり、診療用器具80の移動を規制する。その一方で、移動経路上から退避しているときには、診療用器具80を通過させる。
なお、本実施形態では、起立壁233Aの起立等が行われると、図4に示すように、起立壁233A、接続部233B、仕切り壁232(の一方の層)を壁部とする筒状体が形成される。そして、本実施形態では、この筒状体の一端側から診療用器具80の挿入が行われる。付言すると、筒状体は、符号4Aで示す箇所に一端を有し符号4Bで示す箇所に他端を有しているが、診療用器具80の挿入は、符号4Aで示す一端側から開始される。
一方で、上記スリット間部位については、筒状体の他端側に設けられている。これにより、本実施形態では、筒状体の一端側にスリット間部位が設けられる場合に比べ、診療用器具80がより安定的に保持されるようになる。具体的に説明すると、スリット間部位が筒状体の他端側に設けられると、一端側にスリット間部位が設けられている場合に比べ、診療用器具80の挿入深さが大きくなる。これにより、診療用器具80がより安定的に保持されるようになる。
図3を参照し、保持体230についてさらに説明する。
保持体230は、長さの異なる複数の診療用器具80を保持できるようになっている。
具体的に説明すると、図中左上に位置する保持部233では、長い診療用器具80の保持を行っている。この保持部233では、上記突出部233Dが形成されておらず、収容空間233Cの奥まで、診療用器具80が挿入されている。
また、図中中央の保持部233では、短い診療用器具80の保持が行われている。付言すると、保持体230の短手方向(符号3Aで示す方向)における長さが、上記長い診療用器具80よりも小さい診療用器具80の保持が行われている。この保持部233では、スリット間部位が収容空間233C内に押し込まれ、突出部233Dが形成されている。そして、この保持部233では、突出部233Dよりも図中右方に診療用器具80が配置され、図中左方への診療用器具80の移動が規制されている。
さらに、図中右下に位置する保持部233では、底板231の起立がなされておらず、また、仕切り壁232の一部を水平状態とする仕切り壁232の変形も行なわれていない。このため、この部分では、診療用器具80の保持を行う機能が存在しない状態となっている。ここで、この部分では、起立壁233Aおよび接続部233Bが存在しない状態となり、収容室18の容量が大きくなっている。なお、この収容室18には、後述する覆い部材(サクションチップ)が収容される。
なお、本実施形態では、長い診療用器具80および短い診療用器具80の2種類の診療用器具80、および、覆い部材(サクションチップ)が一つの収容箱200に収容される場合を例示したが、長い診療用器具80のみを一つの収容箱200に収容するようにしてもよいし、短い診療用器具80のみを一つの収容箱200に収容するようにしてもよい。また、覆い部材(サクションチップ)のみを収容するようにしてもよい。
また、例えば、長い診療用器具80と覆い部材とを収容することもできるし、短い診療用器具80と覆い部材とを収容することもできる。付言すると、本実施形態では、底板231の起立の有無、接続部233Bの形成の有無によって、収容可能な対象物を異ならせることができるようになる。
また、上記では、診療用器具80や覆い部材を、直接、収容箱200に収容する場合を例示したが、診療用器具80や覆い部材は、ビニールなどの保護材で覆ったうえで収容するようにしてもよい。
なお、上記では、診療用器具80として、歯科診療時に用いられる管状部材を例示した。図5を参照して、詳細に説明すると、本実施形態では、図5にて示す複数の部材のうちの符号120で示す管状部材を収容した場合を一例に説明した。
ここで、図5では、歯科診療時に用いるサクションシリンジ100を示している。このサクションシリンジ100は、歯科診療時に生じる、患者の口腔内の唾液、血液、切削屑など(以下、「廃液」と称することがある)を吸引する。付言すると、サクションシリンジ100は、コンプレッサーやポンプなどの不図示の吸気源に接続されており、この吸気源にて吸気が行われることで、上記廃液の吸引を行う。
ここで、サクションシリンジ100には、同図に示すように、円筒状の部材により構成され看護師などによって把持される把持部110が設けられる。また、サクションシリンジ100には、上記にて説明した管状部材120が設けられる。この管状部材120は、把持部110の一方の端部に形成された開口に一端部126が挿入され、患者の口腔内に溜まった廃液を、他端部127に形成された開口128から吸い込む。
また、サクションシリンジ100には、管状部材120の他端部127(先端部)に取り付けられ、この他端部127を覆う覆い部材(サクションチップ)130が設けられている。なお、把持部110の図中下端部には、可撓性を有した管状部材500が取り付けられており、患者の口腔内から吸引された廃液は、この管状部材500を通って、廃液収容部(不図示)へと移送される。
図6は、箱本体部210の底部212と前側壁211とが交わる個所を拡大して示した図である。
本実施形態では、上記のとおり、また、図6に示すように、箱本体部210の底部212と前側壁211とが交わる箇所に、中央部突出片225A(図2参照)が挿入される中央スリットSLCが形成されている。ここで、本実施形態では、中央部突出片225Aが固定用片として機能しており、中央部突出片225Aが中央スリットSLCに挿入されることで、箱本体部210に対する蓋部材220(図2参照)の固定が行われる。
さらに、本実施形態では、図6に示すように、箱本体部210の底部212に、中央スリットSLCに接続された半円状の貫通孔HLが形成されている。これにより、本実施形態では、ユーザは、中央部突出片225Aの一方の側面に触れることができるようになり、蓋部材220を開く際に必要となる、中央スリットSLCからの中央部突出片225Aの引き抜きを行いやすくなる。
図7は、図3の矢印VII方向から保持体230を眺めた場合の斜視図である。
本実施形態の保持体230には、保持体230の一方の側壁235Aに接続された第1接続片236Aと、保持体230の他方の側壁235Bに接続された第2接続片236Bとが設けられている。そして、本実施形態では、第1接続片236Aの自由側の端部と、第2接続片236Bの自由端側の端部とが接続されている。
これにより、本実施形態では、第1接続片236Aおよび第2接続片236Bが設けられている側(以下、「接続片設置側」と称することがある)における保持体230の幅の方が、接続片設置側とは反対側(以下、「非設置側」と称することがある)における保持体230の幅よりも小さくなる。付言すると、図7にて符号7Aで示す寸法の方が、符号7Bで示す寸法よりも小さくなる。これにより、本実施形態では、蓋部材220を閉じやすくなっている。
ここで、本実施形態では、上記のとおり、蓋部材220が閉じられる際、蓋部材220に設けられた第1突出片224(図2参照)が、保持体230と箱本体部210の内壁との間の隙間G(図2参照)に挿入されるが、この際、この挿入は、第1接続片236Aおよび第2接続片236Bが設けられている側(接続片設置側)から開始される。この際、本実施形態のように、接続片設置側における保持体230の幅が小さくなっていると、第1突出片224の挿入が開始される部分における隙間Gが大きくなる。そしてこの場合、隙間Gへ第1突出片224が入りやすくなり、蓋部材220を閉じやすくなる。
付言すると、本実施形態では、隙間Gへの第1突出片224の挿入が行われる際、箱本体部210の内壁と保持体230の外周面との間のうち、符号2A(図2参照)で示す挿入開始箇所(以下、「挿入開始箇所2A」と称する)にて、第1突出片224の挿入が開始される。そして、第1突出片224の挿入が済んだ挿入箇所が、挿入開始箇所2A以外の他の箇所へ(図中左下方向へ)次第に拡がるようになる。
ここで、本実施形態では、上記のとおり、接続片設置側における保持体230の幅の方が、非設置側における保持体230の幅よりも小さくなっている。付言すると、本実施形態では、第1接続片236Aおよび第2接続片236B(付勢手段の一例)が設けられることによって、保持体230のうちの挿入開始箇所2Aに位置する部位(図2にて、符号2Cで示す部位)が、箱本体部210の内壁から離れる方向(図2にて、矢印2Bで示す方向)に向けて付勢された状態となっている。これにより、本実施形態では、挿入開始箇所2Aにおいて、隙間Gが拡がるようになり、隙間Gへ第1突出片224が入りやすくなる。
図8は、第1接続片236Aと第2接続片236Bとの接続を解いた状態の保持体230を示した図である。
図8を参照し、保持体230の構造についてさらに説明すると、本実施形態では、底板231よりもさらに下方に、この底板231に沿って配置された下側板237が設けられている。さらに、底板231と下側板237とを接続する接続片238が設けられている。なお、接続片238は、底板231の幅方向(図8にて符号8Aで示す方向)における中央部と、下側板237の幅方向における中央部とを接続している。
図9は、保持体230の展開図である。
ここで、下側板237の構成について説明すると、下側板237には、矩形状の基材237Aが設けられている。さらに、下側板237の側辺のうち、底板231が設けられている側とは反対側に位置する側辺(以下、反対側側辺と称する)には、台形状の切り欠き237Bが形成されている。ここで、この切り欠き237Bは、底板231が設けられている側に向かうに従い幅が次第に小さくなるように形成されている。
さらに、下側板237の反対側側辺には、第1突出片237Cおよび第2突出片237Dが設けられている。また、第1突出片237Cおよび第2突出片237Dの根元には、第1突出片237Cおよび第2突出片237Dの突出方向と直交する方向に延びるスリットSLBが形成されている。
また、底板231にも突出片が設けられている。具体的には、底板231の図中下端辺から突出する第1突出片239A〜第3突出片239Cが設けられている。ここで、第2突出片239Bは、底板231の幅方向における中央部に位置し、第1突出片239Aは、第2突出片239Bよりも図中左側に位置し、第3突出片239Cは、第2突出片239Bよりも図中右側に位置している。さらに、第1突出片239Aおよび第3突出片239Cの各々には、これらの突出片からさらに突出し略台形状に形成された台形片239Dが設けられている。
ここで、保持体230は、上記のとおり、一枚の紙材が折り畳まれることにより形成される。保持体230の形成方法の一例を説明すると、まず、仕切り壁232(図2参照)を形成するための折り処理を底板231に対して行う。また、底板231の下方に下側板237が配置されるように紙材を折り畳む。具体的には、接続片238と底板231との境界、および、接続片238と下側板237との境界において折り処理を行う。次いで、第1突出片239A〜第3突出片239Cの根元、第1突出片237Cの根元、第2突出片237Dの根元にて折り処理を行う。さらに、台形片239Dを、下側板237に形成されたスリットSLBに挿入する。
具体的には、図中左方に位置する一方の台形片239Dを、第1突出片237Cの根元に形成されたスリットSLBに挿入し、図中右方に位置する他方の台形片239Dを、第2突出片237Dの根元に形成されたスリットSLBに挿入する。これにより、底板231と下側板237とが固定される。次いで、第1接続片236Aと第2接続片236Bとを接続する。これにより、保持体230が完成する。
ここで、本実施形態では、このように、図中左方に位置する一方の台形片239Dを、第1突出片237Cの根元に形成されたスリットSLBに挿入し、図中右方に位置する他方の台形片239Dを、第2突出片237Dの根元に形成されたスリットSLBに挿入する。これにより、本実施形態では、上方に向かって凸となるように底板231が膨らむ(変形)することが抑制される。
本実施形態の保持体230では、折り処理によって仕切り壁232を形成しているが、この折り処理に起因して、底板231の幅方向における中央部が上方に変位し、上方に向かって凸となるように底板231は変形する。ここで、本実施形態のように、台形片239DがスリットSLBに挿入され、底板231に対して下側板237が固定されていると、底板231の変形が抑制されるようになり、上方に向かって凸となる底板231の変形が抑制される。
図10は、図3の矢印X方向から保持体230を眺めた場合の図である。
上記では、説明を省略したが、本実施形態では、第1突出片239A〜第3突出片239Cの長さが異なっている。具体的には、第1突出片239Aの長さと第3突出片239Cの長さは同じとなっているが、第2突出片239Bの長さは、第1突出片239Aの長さ、第3突出片239Cの長さよりも小さくなっている。
ここで、本実施形態では、蓋部材220が閉じられる際、第2突出片239Bの図中下方(図10の符号10Aで示す部分)を、蓋部材220に設けられた中央部突出片225A(図2参照)が通過する。
具体的に説明すると、本実施形態では、蓋部材220が閉じられる際、蓋部材220に設けられた中央部突出片225Aが、箱本体部210に設けられた中央スリットSLC(図2参照)に挿入されるが、この挿入時に、第2突出片239Bの下方を、中央部突出片225Aが通過する。この際、第2突出片239Bが、上記のように短く形成されていると、短く形成されていない場合に比べ、中央部突出片225Aと第2突出片239Bとの干渉が起こりにくくなる。
図11は、図10における矢印XI方向から保持体230を眺めた場合の図である。
上記にて説明したとおり、また、図11に示すように、保持体230の下側板237には、台形状の切り欠き237Bが形成されている。ここで、本実施形態では、蓋部材220が閉じられる際、上記中央スリットSLCを通過した中央部突出片225Aがこの切り欠き237B内に入り込む。
ここで、この切り欠き237Bが設けられていない場合、下側板237と中央部突出片225Aとが干渉が起こりやすくなり、箱本体部210の内部へ中央部突出片225Aが入りにくくなる。本実施形態のように、切り欠き237Bが設けられていると、下側板237と中央部突出片225Aとの干渉が生じにくくなり、箱本体部210の内部へ中央部突出片225Aが入りやすくなる。
さらに説明すると、本実施形態では、このように、中央部突出片225Aが挿入される中央スリットSLCが形成されているが、貫通部の一例としてのこの中央スリットSLCは、箱本体部210の内部と外部との間に位置する壁部(紙材)を貫通した状態で形成されている。そして、本実施形態では、箱本体部210の外部側から中央スリットSLCに対して中央部突出片225Aが挿入され、さらに、中央部突出片225Aの一部(先端部)が保持体230に達するようになる。
そして、本実施形態では、保持体230のうちの中央部突出片225Aが達する箇所に、凹部の一例としての切り欠き237Bが形成されており、この切り欠き237B内に中央部突出片225Aが収容される。これにより、中央部突出片225Aと保持体230との干渉が避けられるようになり、箱本体部210の内部へ中央部突出片225Aが入りやすくなる。
なお、本実施形態では、歯科診療に用いられる診療用器具80を収容した場合を一例に説明したが、他の診療科にて用いられる器具を収容するようにしてもよい。また、上記では、一枚の紙材から、収容箱200および保持体230の各々を形成したが、複数の部品を接着等で固定することで、収容箱200や保持体230を形成してもよい。また、本実施形態では、紙材を用いて収容箱200および保持体230の各々を形成したが、収容箱200および保持体230の形成に用いられる素材は紙材に限られず、例えば、変形可能(折曲げ可能)な薄板状の樹脂を用いることができる。さらに、上記では、各収容室18の左側に保持部233が設けられた構成を説明したが、保持部233の位置は特に限定されず、例えば、各収容室18の右側に保持部233を設けるようにしてもよい。
18…収容室、80…診療用器具、200…収容箱、210…箱本体部、220…蓋部材、224…第1突出片、225A…中央部突出片、230…保持体、233…保持部、236A…第1接続片、236B…第2接続片、237B…切り欠き、SLC…中央スリット

Claims (5)

  1. 内壁を備え、医療用部材が収容される収容室と、
    前記収容室内に設けられ、当該収容室内に収容された前記医療用部材を保持する保持部と、
    を有し、
    前記保持部は、
    前記内壁から前記収容室の内部側へ向かうように変形可能に構成され、当該変形により、前記医療用部材が挿入される挿入部が形成されるとともに、当該変形がなされる前の状態に戻すことが可能な変形部と、
    前記変形部の一部により構成され、前記挿入部に挿入される前記医療用部材の移動経路上への進出および当該移動経路上からの退避が可能な進退部と、
    を備えていることを特徴とする収容容器。
  2. 前記変形部は、前記内壁の一部によって構成され、
    前記変形部を前記変形がなされる前の状態に戻すと、当該変形部が前記内壁の一部を構成するようになる請求項1に記載の収容容器。
  3. 前記変形部の前記変形によって筒状体が形成され、当該筒状体の軸方向における一端部および他端部のうちの当該一端部側から、当該筒状体の内部に前記医療用部材が挿入されることで、前記保持部による当該医療用部材の保持が行われ、
    前記進退部は、前記変形部の前記変形により形成される前記筒状体の前記他端部側に位置するように当該変形部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の収容容器。
  4. 前記収容室が内部に形成された容器本体と、開閉可能に設けられ当該容器本体に形成された開口を塞ぐ塞ぎ部と、前記保持部が形成され当該容器本体内に収容された収容体と、を更に備え、
    前記塞ぎ部には、当該塞ぎ部が閉じられる際に、前記容器本体の内壁と前記収容体との間に挿入される挿入片が形成され、
    前記挿入片の前記挿入が行われる際、前記容器本体の前記内壁と前記収容体との間のうちの予め定められた挿入箇所から当該挿入が開始されるとともに、当該挿入片の挿入が済んだ挿入箇所が当該予め定められた挿入箇所以外の他の箇所へ次第に拡がるように当該挿入が行われ、
    前記収容体のうちの前記予め定められた挿入箇所に存する部位を前記容器本体の前記内壁から離れる方向へ付勢する付勢手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の収容容器。
  5. 前記収容室が内部に形成された容器本体と、当該容器本体に形成された開口を塞ぐ塞ぎ部と、前記保持部が形成され当該容器本体内に収容された収容体と、を更に備え、
    前記塞ぎ部には、前記容器本体に対する当該塞ぎ部の固定に用いられる固定用片が設けられ、
    前記容器本体には、当該容器本体の内部と外部との間に位置する壁部を貫通した状態で形成され前記塞ぎ部に設けられた前記固定用片が当該外部側から挿入される貫通部が形成され、
    前記貫通部に挿入され一部が前記容器本体内に入り込んだ前記固定用片は、前記収容体が設けられている箇所まで達し、
    前記収容体のうち前記固定用片が達する箇所には、当該固定用片を収容する凹部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の収容容器。
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