JP2014226086A - 動物飼育システム - Google Patents

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Eiji Kihara
英治 木原
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Abstract

【課題】動物の飼育を自動化すること。【解決手段】実施形態に係る動物飼育システムは、ラックと、搬送用ロボットと、サーモカメラ(カメラ)と、指示部とを備える。上記ラックは、動物飼育用のケージが収納される。上記搬送用ロボットは、被搬送物となる上記ケージの保持機構を含むハンド(ロボットハンド)を有する。上記カメラは、上記ハンドの近傍に設けられる。上記指示部は、上記ハンドを用いて保持しつつ上記ラックから上記ケージを出し入れして、かかるラックと所定の搬送位置との間で上記ケージを搬送する動作、および、上記ラックに収納中の上記ケージへ上記サーモカメラを近づけてかかるサーモカメラへ上記ケージの内部を撮像させる動作を上記搬送用ロボットに対して指示する。【選択図】図4

Description

開示の実施形態は、動物飼育システムに関する。
従来、食品メーカーや製薬メーカー、大学等に設けられた研究施設では、一般にマウスやラット等の実験動物を用いた実験が行われている。
ここで、実験動物は、各研究施設に設けられた飼育室等において人手を介しつつ飼育されている。なお、その飼育には、実験動物の収容ケージ(以下、「ケージ」と記載する)を多数収納可能なラックを備えた飼育装置等が用いられる(たとえば、特許文献1参照)。
特開平10−191819号公報
しかしながら、こうした従来の実験動物の飼育においては、人手を介するがゆえの問題点が多々あった。たとえば、上述の研究施設等では、通常、多数かつ多種多様な実験動物を必要とするため、手間がかかりやすく、人手による対応だけでは限界があった。また、人件費等のコストもかさみやすかった。
また、たとえば、動物から人間へあるいは人間から動物へ病気が感染するリスクもあった。こうした問題点から、人手を介することなく動物の飼育を行える、動物飼育の自動化のニーズが高まっている。
実施形態の一態様は、上記に鑑みてなされたものであって、動物の飼育を自動化することができる動物飼育システムを提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係る動物飼育システムは、ラックと、搬送用ロボットと、カメラと、指示部とを備える。前記ラックは、動物飼育用のケージが収納される。前記搬送用ロボットは、被搬送物となる前記ケージの保持機構を含むロボットハンドを有する。前記カメラは、前記ロボットハンドの近傍に設けられる。前記指示部は、前記ロボットハンドを用いて保持しつつ前記ラックから前記ケージを出し入れして、前記ラックと所定の搬送位置との間で前記ケージを搬送する動作、および、前記ラックに収納中の前記ケージへ前記カメラを近づけて該カメラへ前記ケージの内部を撮像させる動作を前記搬送用ロボットに対して指示する。
実施形態の一態様によれば、動物の飼育を自動化することができる。
図1は、第1の実施形態に係る動物飼育システムの構成の概略を示す斜視模式図である。 図2Aは、ラックの構成を示す略正面図である。 図2Bは、ケージの構成を示す斜視模式図である。 図3は、第1の実施形態に係る動物飼育システムの構成を示す平面模式図である。 図4は、第1の実施形態に係る動物飼育システムのブロック図である。 図5Aは、ケージ識別情報の一例を示す図(その1)である。 図5Bは、ケージ識別情報の一例を示す図(その2)である。 図6Aは、搬送用ロボットの構成を示す平面模式図である。 図6Bは、搬送用ロボットの動作を示す平面模式図である。 図7Aは、搬送用ロボットがラックからケージを搬出する一連の動作を説明するための模式図(その1)である。 図7Bは、搬送用ロボットがラックからケージを搬出する一連の動作を説明するための模式図(その2)である。 図7Cは、搬送用ロボットがラックからケージを搬出する一連の動作を説明するための模式図(その3)である。 図8は、搬送用ロボットの旋回動作を示す図である。 図9は、交換用ロボットの構成を示す斜視模式図である。 図10Aは、交換用ロボットの交換動作を示す模式図(その1)である。 図10Bは、交換用ロボットの交換動作を示す模式図(その2)である。 図10Cは、交換用ロボットの交換動作を示す模式図(その3)である。 図10Dは、交換用ロボットの交換動作を示す模式図(その4)である。 図11Aは、動物室の内部と外部との間における物品の受け渡し動作を示す模式図(その1)である。 図11Bは、動物室の内部と外部との間における物品の受け渡し動作を示す模式図(その2)である。 図11Cは、動物室の内部と外部との間における物品の受け渡し動作を示す模式図(その3)である。 図12Aは、搬送用ロボットの監視動作を示す模式図(その1)である。 図12Bは、搬送用ロボットの監視動作を示す模式図(その2)である。 図13は、第2の実施形態に係る動物飼育システムの構成を示す平面模式図である。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する動物飼育システムの実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
また、以下では、飼育動物がマウスである場合を例に挙げて説明を行う。また、ロボットのエンドエフェクタである「ロボットハンド」については「ハンド」と記載する。また、図1〜図12Bを用いた説明では、第1の実施形態について、図13を用いた説明では、第2の実施形態について、それぞれ説明する。
(第1の実施形態)
まず、第1の実施形態に係る動物飼育システム1の構成の概略について、図1を用いて説明する。図1は、第1の実施形態に係る動物飼育システム1の構成の概略を示す斜視模式図である。
なお、説明を分かりやすくするために、図1には、鉛直上向きを正方向とし、鉛直下向きを負方向とするZ軸を含む3次元の直交座標系を図示している。かかる直交座標系は、以下の説明に用いる他の図面においても示す場合がある。
また、以下では、複数個で構成される構成要素については、複数個のうちの一部にのみ符号を付し、その他については符号の付与を省略する場合がある。かかる場合、符号を付した一部とその他とは同様の構成であるものとする。また、符号を付した一部については、符号に「−番号」の形式で付番を付して、それぞれを識別する場合がある(例:「70−1」、「70−2」、・・・)。
図1に示すように、動物飼育システム1は、ラック10と、搬送用ロボット20と、ガイドレール30と、交換用ロボット40と、交換作業台50とを備える。ラック10は、動物飼育用のケージCを多段多列で収納可能な収納棚である。
ここで、かかるラック10およびケージCについて具体的に説明する。図2Aは、ラック10の構成を示す略正面図であり、図2Bは、ケージCの構成を示す斜視模式図である。
図2Aに示すように、ラック10は、側壁部11と、かかる側壁部11に架け渡して設けられる棚部12と、棚部12の下面から吊設されるケージ支持部13とを備える。なお、ケージ支持部13は、図中のX軸方向に延在し、その断面形状が略逆T字状に形成された部材である。
また、図2Bに示すように、ケージCは、本体部Caと、本体部Caの開口縁に沿って形成されるフランジ部Cbと、蓋部Ccとを備える。本体部Caには、その底部に、たとえばシート状に形成されたオガクズシートssが敷かれたうえで、飼育対象となるマウスraが収容される。
なお、本体部Caおよびフランジ部Cbは、たとえば、特殊ポリエステル製であり、使い捨て可能なディスポーザブルケージとして用いることができる。
また、蓋部Ccは、ステンレス素材などからなるワイヤーバー形状を有しており、たとえばその中央部には凹部が形成されている。かかる凹部には、餌fが置かれる。また、蓋部Ccには、給水口を本体部Caの内部に差し込んだ状態で給水パッケージwpが置かれる。
また、図2Aおよび図2Bに示すように、ケージCにはそれぞれ、バーコードBCが貼り付けられる。かかるバーコードBCには、ケージCそれぞれを識別する識別情報が含まれる。この点については、後ほど詳しく述べる。
そして、図2Aに示すように、ケージCは、ケージ支持部13にフランジ部Cbを掛けて吊り下げた状態でラック10に収容される。
図1の説明に戻り、つづいて搬送用ロボット20について説明する。搬送用ロボット20は、ラック10と、所定の搬送位置となる交換作業台50との間に設けられる。また、搬送用ロボット20は、ケージCの保持機構を含むハンド(符号略)を有しており、かかるハンドを用いてラック10からケージCを出し入れし、ラック10と交換作業台50との間でケージCを搬送する動作を行う。
また、図1では図示を略しているが、搬送用ロボット20はさらに、そのハンドの近傍にサーモグラフィカメラ(以下、「サーモカメラ27」と記載する)を有しており、かかるサーモカメラ27をラック10に収納中のケージCへ近づけて、ケージCの内部を撮像させる動作を行う。
なお、搬送用ロボット20は、図中の矢印101に示すように、ガイドレール30に沿って移動可能な走行台部21と、図中の矢印102に示すように、走行台部21に対して昇降可能に設けられるロボットベース22とを有している。
これにより、ラック10に多段多列で収納されたすべてのケージCの収納位置に、個別にハンドを位置付けることが可能となる。搬送用ロボット20の構成およびその動作の詳細については、図6A等を用いて後述する。
交換用ロボット40は、交換作業台50の近傍に設けられ、かかる交換作業台50へ搬送されたケージCについて、動物飼育において交換が必要となる餌fや給水パッケージwp、オガクズシートssといった必要品を交換する動作を行う。交換用ロボット40の構成およびその動作の詳細については、図9等を用いて後述する。
次に、第1の実施形態に係る動物飼育システム1の構成についてさらに詳しく説明する。図3は、第1の実施形態に係る動物飼育システム1の構成を示す平面模式図である。
図3に示すように、動物飼育システム1は、隔壁によって外部から隔離された隔離空間を有して形成される動物室2を備える。
かかる動物室2の内部は、コンタミネーションコントロールによって、空気清浄度や温度などが一定に保たれている。そして、図1に示したラック10、搬送用ロボット20および交換用ロボット40は、かかる動物室2の内部に収容される。
また、動物室2の隔壁の一部には、動物室2の内部および外部それぞれに連通する中間室を有してパスボックス70が設けられる。かかるパスボックス70は、その中間室に清浄気流を供給するダウンフロー供給機構70a(図4等参照)を備える。
そして、動物室2の外部から内部あるいは内部から外部への物品の受け渡しは、かかるパスボックス70を介して行われる。これにより、動物室2の内部に収容されたマウスraから外部の作業者Mへ、あるいは作業者Mからマウスraへ病気が感染するリスクを軽減することができる。
なお、図3には、2つのパスボックス70−1および70−2が設けられた例を示しており、パスボックス70−1は、餌fなどの必要品の供給口として用いられるものとする。また、パスボックス70−2は、ケージCの動物室2への搬出入口として用いられるものとする。パスボックス70を介した物品の受け渡し動作の詳細については、図11A〜図11Cを用いて後述する。
また、図3に示すように、動物飼育システム1は、動物室2の外部に制御装置80を備える。制御装置80は、搬送用ロボット20や交換用ロボット40といった動物室2内部の各種装置と情報伝達可能に接続される。
ここで、制御装置80は、接続された各種装置の動作を制御するコントローラであり、種々の制御機器や演算処理装置、記憶装置などを含んで構成される。制御装置80の詳細については、図4を用いて後述する。
なお、図3では、1筐体の制御装置80を示しているが、これに限られるものではなく、たとえば、制御対象となる各種装置のそれぞれに対応付けた複数個の筐体で構成されてもよい。また、動物室2の内部に配設されてもよい。
また、制御装置80には、ディスプレイ等の表示部91や、キーボード等の操作部92を備えた操作端末90が接続されるとともに、広域ネットワークを介して携帯端末100が接続される。なお、これら各種装置と制御装置80との接続形態は、有線および無線を問わない。
次に、第1の実施形態に係る動物飼育システム1のブロック構成について、図4を用いて説明する。図4は、第1の実施形態に係る動物飼育システム1のブロック図である。なお、図4では、動物飼育システム1の説明に必要な構成要素のみを示しており、一般的な構成要素についての記載を省略している。
また、図4を用いた説明では、主として制御装置80の内部構成について説明することとし、既に説明済みの構成要素については説明を簡略化する場合がある。
図4に示すように、制御装置80は、制御部81と、記憶部82とを備える。制御部81は、登録部81aと、操作取得部81bと、指示部81cと、サーモ画像取得部81dと、状態判定部81eと、報知部81fとをさらに備える。
記憶部82は、ハードディスクドライブや不揮発性メモリといった記憶デバイスであり、ケージ識別情報82aと、教示情報82bと、サーモ画像82cと、閾値情報82dとを記憶する。
制御部81は、制御装置80の全体制御を行う。登録部81aは、動物室2の内部へあらたに搬入されることとなるケージCの識別情報をケージ識別情報82aへ登録する。具体的には、登録部81aは、バーコードスキャナ等で構成される読み取り部3によって読み取られたケージCのバーコードBCに関するデータを受け取り、ケージ識別情報82aへ登録する。
ここで、ケージ識別情報82aの一例を示しておく。図5Aおよび図5Bは、ケージ識別情報82aの一例を示す図(その1)および(その2)である。図5Aに示すように、ケージ識別情報82aは、たとえば、「ケージID」項目と、「担当者ID」項目と、「収納位置」項目と、「動物」項目と、「前回交換日」項目と、「優先度」項目とを含んで構成される。
「ケージID」項目は、ケージCごとに割り振られる識別子が格納される項目である。「担当者ID」項目は、ケージCごとの担当者の識別子が格納される項目である。「収納位置」項目は、ラック10の「段」および「列」によって示されるケージCの収納位置が格納される項目である。
「動物」項目は、ケージCに収容されている飼育動物の種別が格納される項目である。「前回交換日」は、そのケージCについて前回必要品の交換を行った日が格納される項目である。「優先度」項目は、ケージCを監視する優先度を示す優先度値が格納される項目である。
なお、図5Aでは、説明を分かりやすくするために各項目に格納される格納値をテキスト形式で記載しているが、実際に格納されるデータの形式を限定するものではない。
ここで、動物室2の内部へあらたに搬入されるケージCのバーコードBCにはあらかじめ「ケージID」、「担当者ID」、「動物」および「優先度」項目の各入力値が入力されているものとする。
かかる場合、登録部81aは、これらの各入力値をそれぞれケージ識別情報82aへ登録するとともに、ラック10の空き状況等に応じて「収納位置」を生成し、登録する。また、「前回交換日」については、たとえば初期値を登録する。そして、飼育の過程で変遷する「前回交換日」等については、後述する指示部81cが適宜更新してゆく。
なお、図5Aでは、「優先度」項目に、一例として「高」や「低」などの相対的な優先度値が格納されている例を示しているが、たとえば、図5Bに示すように、「術後1日」や「術後3日」のような具体的な優先度値を格納することとしてもよい。
言い換えれば、ケージCの監視について重み付けを行うことができる優先度値であればよい。なお、後述する指示部81cは、かかる優先度値に応じて、サーモカメラ27によるケージCの撮像時間または撮像頻度を調整することとなる。
図4の説明に戻り、つづいて操作取得部81bについて説明する。操作取得部81bは、操作部92から作業者Mの操作内容を示す入力値を取得し、指示部81cへ渡す。ここで、操作内容を示す入力値とは、たとえば、必要品の交換などの作業対象となるケージCの「ケージID」などである。
指示部81cは、操作取得部81bから受け取った入力値とケージ識別情報82aとを照合して作業対象となるケージCの収納位置を特定する。また、指示部81cは、特定したケージCの収納位置を加味しつつ、教示情報82bに基づいて搬送用ロボット20および交換用ロボット40を動作させる動作信号を生成し、これら搬送用ロボット20および交換用ロボット40へ向け出力する。
なお、教示情報82bは、作業内容に応じて実際に搬送用ロボット20および交換用ロボット40を動作させる特定のプログラムである「ジョブ」を含む情報であり、図示略の入力装置(たとえば、プログラミングペンダントなど)を介してあらかじめ登録される。
「ジョブ」には、動物飼育に関する動作の態様(具体的には、どこを所定の搬送位置としてケージCを搬送し、どの必要品のどの部位を把持して、ケージCのどこへ置くのかといった情報など)が含まれる。
そして、指示部81cは、かかる「ジョブ」に基づいて搬送用ロボット20および交換用ロボット40を動作させる動作信号を生成する。ここで、動作信号は、たとえば、搬送用ロボット20および交換用ロボット40が、その各関節部に搭載するサーボモータへのパルス信号として生成される。
なお、図4に示した搬送用ロボット20のハンド26、および、交換用ロボット40のハンド44については後述する。
また、指示部81cは、動物室2の内部と外部との間で物品の受け渡しを行う際には、所定のタイミングで、パスボックス70のダウンフロー供給機構70aに清浄気流を供給させる。
また、指示部81cは、ケージCの監視を行う際には、サーモカメラ27に監視対象となるケージCの内部を撮像させる。
ここで一旦図4の説明を離れ、指示部81cの指示に基づいて動作する搬送用ロボット20および交換用ロボット40の構成およびその動作について、順次詳細に説明する。
まず、搬送用ロボット20の構成例について、図6Aおよび図6Bを用いて説明する。図6Aは、搬送用ロボット20の構成を示す平面模式図である。また、図6Bは、搬送用ロボット20の動作を示す平面模式図である。なお、既に説明した走行台部21およびロボットベース22については、説明を省略する。
図6Aに示すように、搬送用ロボット20は、左右一対の腕を有する双腕ロボットである。搬送用ロボット20は、アームベース23と、第1アーム24と、第2アーム25と、ハンド26とを備える。なお、ここでは、双方の腕を縮めた状態を図示している。
アームベース23は、ロボットベース22に対して軸S1まわりに旋回可能に設けられる。第1アーム24は、その基端部がアームベース23に対して軸P1まわりに回転可能に連結される。また、第2アーム25は、その基端部が第1アーム24の先端部に対して軸P2まわりに回転可能に連結される。
また、第2アーム25の先端部には、ハンド26の基端部が軸P3まわりに回転可能に連結される。また、左右のうち一方のハンド26には、ケージCの保持機構である保持部26aが設けられる。また、他方のハンド26の近傍には、サーモカメラ27が設けられる。
保持部26aは、平面視で略U字状に形成された扁平な部材であり、その上面にケージCを載置することによってケージCを保持する。なお、載置するだけでなく、たとえば、吸着パッドなどを用いつつケージCを保持することとしてもよい。
サーモカメラ27は、上述したようにサーモグラフィカメラであり、ケージC内部のマウスraから放射される赤外線を分析して熱分布図としての撮像データを撮像可能なデバイスである。
また、図6Bに示すように、搬送用ロボット20は、腕を伸ばす場合、ハンド26の移動方向および向きを、所定の方向および向き(図中の矢印604参照)へ規制しながら伸ばす動作を行う。
たとえば、図6Bに示すように、保持部26aを有する側の腕の場合、搬送用ロボット20は、第1アーム24を軸P1まわりに反時計回りに回転量θで回転させる(図中の矢印601参照)。また、このとき第2アーム25については、第1アーム24に対し、軸P2まわりに時計回りに2倍の回転量2θで回転させる(図中の矢印602参照)。
また、ハンド26については、第2アーム25に対し、軸P3まわりに反時計回りに回転量θで回転させる(図中の矢印603参照)。これにより、ハンド26の移動方向をX軸に沿って直線的に、かつ、ハンド26の向き(すなわち、保持部26aの先端部の向き)を前方に保ったまま、腕を伸ばすことができる。
また、腕を縮める場合には、軸P1、P2およびP3まわりの回転の向きが、伸ばす場合とそれぞれ反対となる。
次に、搬送用ロボット20がラック10からケージCを搬出する一連の動作について説明する。図7A〜図7Cは、搬送用ロボット20がラック10からケージCを搬出する一連の動作を説明するための模式図(その1)〜(その3)である。
ラック10からケージCを搬出する場合、指示部81cはまず図7Aに示すように、搬出対象となるケージCの収納位置へハンド26を位置付け、保持部26aをケージCの下方へ進入させる動作を搬送用ロボット20に対して指示する(図中の矢印701参照)。
つづいて、指示部81cは図7Bに示すように、ハンド26を持ち上げてケージCを保持部26aへ載置し、さらに持ち上げてケージCのフランジ部Cb(図2B参照)をケージ支持部13から浮かせる動作を搬送用ロボット20に対して指示する(図7Bの矢印702参照)。
そして、指示部81cは図7Cに示すように、フランジ部Cbをケージ支持部13から浮かせた状態のまま腕を縮めて、ケージCをラック10から引き出す動作を搬送用ロボット20に対して指示する(図中の矢印703参照)。これにより、ケージCをラック10からスムーズに搬出することができる。
なお、反対に、ケージCをラック10へ搬入する場合、図7A〜図7Cに示した一連の動作を逆の手順で行えばよい。
また、このようにケージCをラック10から出し入れする際、ケージC内部のマウスraに過分なストレスを与えないように、たとえば、保持部26aにケージCが載置されているか否かによって搬送用ロボット20の動作速度を調整することとしてもよい。
具体的には、保持部26aにケージCが載置されていない場合には、相対的に高速で搬送用ロボット20を動作させ、保持部26aにケージCが載置されている場合には、相対的に低速で動作させればよい。これにより、マウスraにストレスを与えるのを避けつつ、効率的にケージCの搬送作業を行うことが可能となる。
なお、保持部26aにケージCが載置されているか否かの検出は、たとえば保持部26aに接触センサなどの検出デバイスを設けることで実現可能である。
そして、指示部81cは、搬送用ロボット20がラック10からケージCを搬出したならば、ケージCを所定の搬送位置である交換作業台50へ搬送する動作を搬送用ロボット20に対して指示する。図8は、搬送用ロボット20の旋回動作を示す図である。なお、図8では図示を略しているが、保持部26aにはケージCが載置されているものとする。
すなわち、指示部81cは、搬送用ロボット20がラック10からケージCを搬出したならば、図8に示すように、保持部26aの先端部がラック10側から交換作業台50側へ向くようにアームベース23を軸S1まわりに旋回させつつ(図中の矢印801参照)、走行台部21およびロボットベース22を動作させてケージCを交換作業台50の近傍に搬送させる。そして、搬送用ロボット20に腕を伸ばさせ、ケージCを交換作業台50の上へ載置させる。
なお、言うまでもなく、必要品の交換を終えたケージCをラック10へ戻す場合には、この逆の手順でケージCが搬送されることとなる。
次に、交換用ロボット40の構成について、図9を用いて説明する。図9は、交換用ロボット40の構成を示す斜視模式図である。
図9に示すように、交換用ロボット40は、単腕型の多軸ロボットである。具体的には、交換用ロボット40は、基台部41と、第1アーム42と、第2アーム43と、ハンド44とを備える。
基台部41は、床面などに固定され、第1アーム42の基端部を軸S2まわりに回転可能に(図中の矢印901参照)、かつ、軸Lまわりに回転可能に(図中の矢印902参照)支持する。
第1アーム42は、基端部を基台部41に上述のように支持されるとともに、その先端部において、第2アーム43の基端部を軸Uまわりに回転可能に支持する(図中の矢印903参照)。
第2アーム43は、基端部を第1アーム42に上述のように支持されるとともに、その先端部において、ハンド44の基端部を軸Bまわりに回転可能に支持する(図中の矢印905参照)。また、第2アーム43は、軸Rまわりに回転可能に設けられている(図中の矢印904参照)。
ハンド44は、基端部を第2アーム43に上述のように支持されるとともに、軸Tまわりに回転可能に設けられている(図中の矢印906参照)。また、ハンド44は、1組の把持爪44aを有する。
把持爪44aは、交換用ロボット40の有する把持機構であり、餌fや給水パッケージwp、オガクズシートssといった必要品を挟み付けることによって把持する。
次に、指示部81cからの指示に基づいて交換用ロボット40が行う必要品の交換動作について、図10A〜図10Dを用いて説明する。図10A〜図10Dは、交換用ロボット40の交換動作を示す模式図(その1)〜(その4)である。
まず、餌fの交換について説明する。図10Aに示すように、餌fを交換する場合、指示部81cは、たとえば餌fを把持爪44aで1つずつ把持しながら、かかる餌fを交換作業台50の上へ載置されたケージCの上方へ搬送し、蓋部Ccに形成された凹部へ置く動作を交換用ロボット40に対して指示する。
なお、ここで、餌fを1つずつ把持させなくともよい。たとえば、図10Bに示すように、餌fが、餌かごfbに複数個含まれて供給されるような場合、指示部81cは、かかる餌かごfbごと把持爪44aで把持して、蓋部Ccにぶら下げる動作を交換用ロボット40に対して指示することとしてもよい。
また、給水パッケージwpを交換する場合、図10Cに示すように、指示部81cは、たとえば給水口を下方へ向けつつ給水パッケージwpを把持爪44aで把持させ、給水口を蓋部Ccから本体部Caの内部に差し込みつつ給水パッケージwpを置く動作を交換用ロボット40に対して指示する。
また、オガクズシートssについては次のようにしてもよい。すなわち、図10Dに破線の閉曲線で囲んで示すように、あらかじめケージCの本体部Caにオガクズシートssの差し込み口Cdを設けておくとよい。かかる場合、指示部81cは、この差し込み口Cdから古いオガクズシートss−1を把持爪44aで把持して抜き取るとともに(図中の矢印1001参照)、同じ差し込み口Cdから新しいオガクズシートss−2を差し込むように(図中の矢印1002参照)、交換用ロボット40に対して指示すればよい。
ところで、交換作業に用いられる必要品は、あらかじめ動物室2内部の交換用ロボット40の近傍に所定量ストックされておくことが好ましいが、ストック量の目減りなどに応じてあらたに動物室2内部へ供給する必要がある。かかる動物室2の内部と外部との間における必要品などの物品の受け渡しは、上述のようにパスボックス70を介して行われる。
かかる物品の受け渡し動作について、図11A〜図11Cを用いて説明しておく。図11A〜図11Cは、動物室2の内部と外部との間における物品の受け渡し動作を示す模式図(その1)〜(その3)である。なお、ここでは物品に「W」の符号を付すものとし、動物室2の外部から内部へ物品Wを受け渡す場合を例に挙げて説明する。
図11Aに示すように、パスボックス70は、動物室2の隔壁の一部に、中間室71と、外部扉72と、内部扉73とを有して設けられる。中間室71は、動物室2の内部および外部にそれぞれ連通しているが、外部扉72あるいは内部扉73によって一方は必ず閉ざされる。
具体的にはまず、図11Aに示すように、動物室2の外部から作業者Mが外部扉72を開けて(図中の矢印1101参照)、物品Wを中間室71へ置く。このとき、内部扉73は、たとえば指示部81cの指示などに基づき、ロックされていることが好ましい。
そして、図11Bに示すように、外部扉72が閉じられたならば、外部扉72もまたロックされ、ダウンフロー供給機構70aによって中間室71の内部へ清浄気流が供給される。これにより、物品Wに付着した塵埃などを排除することができる。
そして、所定時間、清浄気流が供給されたならば、図11Cに示すように、内部扉73のロックが解除され、交換用ロボット40によって内部扉73が開けられる(図中の矢印1102参照)。そして、交換用ロボット40は、中間室71へ置かれた物品Wを取り出して、所定のストック位置へ物品Wをストックし、その後、内部扉73を閉じる。
なお、動物室2の内部から外部へ物品Wを受け渡す場合には、この逆の手順となる。これにより、動物室2の内部の空気清浄度などを保ちつつ、動物室2の内部と外部との間で物品Wを受け渡すことができる。また、中間室71が、動物室2の内部および外部と同時に連通することがないので、マウスraと作業者Mとの間で病気が感染するリスクを大幅に軽減することができる。
なお、図11A〜図11Cでは、作業者Mと交換用ロボット40との間で物品Wを受け渡す例を挙げたが、作業者Mと搬送用ロボット20との間で、物品WとしてケージCの受け渡しを行うこととしてもよい。かかる場合、内部扉73は、搬送用ロボット20に把持機構を設けることで把持させて開閉させてもよいし、指示部81cが適切なタイミングで内部扉73を自動的に開閉することとしてもよい。
次に、指示部81cからの指示に基づいて搬送用ロボット20が行うケージCの監視動作について、図12Aおよび図12Bを用いて説明する。図12Aおよび図12Bは、搬送用ロボット20の監視動作を示す模式図(その1)および(その2)である。なお、図12Aは、既に示した図6Bに対応しているため、説明を一部簡略化する。
すなわち、図12Aに示すように、搬送用ロボット20は、サーモカメラ27が設けられた方の腕を伸ばす場合にも、ハンド26の移動方向および向きを、所定の方向および向き(図中の矢印1204参照)へ規制しながら伸ばす動作を行う。
すなわち、第1アーム24については、軸P1まわりに時計回りに回転量θで回転させる(図中の矢印1201参照)。また、第2アーム25については、第1アーム24に対し、軸P2まわりに反時計回りに2倍の回転量2θで回転させる(図中の矢印1202参照)。
また、ハンド26については、第2アーム25に対し、軸P3まわりに時計回りに回転量θで回転させる(図中の矢印1203参照)。
指示部81cは、かかる動作で腕を伸ばすことによって、図12Bに示すように、監視対象となるケージCへサーモカメラ27を近づけて、ケージCの内部を撮像させる動作を搬送用ロボット20に対して指示する。
なお、このとき、指示部81cは、ケージ識別情報82aの「優先度」に格納された優先度値に応じて、ケージCの撮像時間または撮像頻度を調整する。かかる調整は、作業者Mが近くにいる昼間か、近くにいない夜間かといった時間帯を加味して行われてもよい。たとえば、作業者Mが近くにいない夜間の時間帯であれば、撮像頻度を一律に上げるなどの措置をとることが好ましい。
そして、このような監視動作によって得られた撮像データは、たとえば、異常事態を作業者Mへ報知するといったことに利用することができる。ここで、図4の説明に戻り、サーモ画像取得部81dについて説明する。
サーモ画像取得部81dは、サーモカメラ27から撮像データを受け取り、サーモ画像82cとして記憶部82へ記憶させる。状態判定部81eは、サーモ画像82cを解析して、ケージC内部のマウスraの状態を判定する。
たとえば、このとき、状態判定部81eは、記憶部82にあらかじめ登録された閾値情報82dを利用する。閾値情報82dは、マウスraの体温などの下限閾値および上限閾値を含む情報である。すなわち、状態判定部81eは、サーモ画像82cを解析し、下限閾値あるいは上限閾値を超える熱分布を検出したならば、異常事態として判定し、その旨を報知部81fに対して通知する。
報知部81fは、状態判定部81eから異常事態を告げる旨の通知を受け取ったならば、表示部91へかかる旨のメッセージ等を表示させる。また、あわせて、作業者Mの所持する携帯端末100へ向け、広域ネットワーク等を介して異常事態を報知する。
これにより、マウスraの異常事態を即時に作業者Mへ報知することができるので、異常事態に応じた適切な処置を作業者Mが講ずることが可能となる。また、これにともない、実験の精度や信頼性を向上させることができる。
上述してきたように、第1の実施形態に係る動物飼育システムは、ラックと、搬送用ロボットと、サーモカメラ(カメラ)と、指示部とを備える。上記ラックは、動物飼育用のケージが収納される。上記搬送用ロボットは、被搬送物となる上記ケージの保持機構を含むハンド(ロボットハンド)を有する。上記カメラは、上記ハンドの近傍に設けられる。上記指示部は、上記ハンドを用いて保持しつつ上記ラックから上記ケージを出し入れして、かかるラックと所定の搬送位置との間で上記ケージを搬送する動作、および、上記ラックに収納中の上記ケージへ上記サーモカメラを近づけてかかるサーモカメラへ上記ケージの内部を撮像させる動作を上記搬送用ロボットに対して指示する。
したがって、第1の実施形態に係る動物飼育システムによれば、動物の飼育を自動化することができる。
ところで、上述した第1の実施形態では、動物室の内部に、搬送用ロボットおよび交換用ロボットの双方が収容される場合を例に挙げて説明したが、これに限られるものではない。たとえば、交換用ロボットが、動物室の外部に配設されてもよい。かかる場合を第2の実施形態として、図13を用いて説明する。
(第2の実施形態)
図13は、第2の実施形態に係る動物飼育システム1aの構成を示す平面模式図である。なお、図13は、第1の実施形態で示した図3に対応するものであるため、操作端末90や携帯端末100についてはあえてその図示を省略している。ここでは、第1の実施形態と異なる部分について主に説明する。
図13に示すように、第2の実施形態に係る動物飼育システム1aは、交換用ロボット40が動物室2の外部に配設される点が、第1の実施形態とは異なる。
また、交換用ロボット40は、パスボックス70の近傍に配設されており、必要品の交換作業は、かかるパスボックス70を介して行われることになる。
すなわち、指示部81cは、かかるパスボックス70を所定の搬送位置としてケージCを搬送用ロボット20に搬送させ、パスボックス70に搬送されたケージCについて交換用ロボット40に必要品の交換作業を行わせる。
このような配置とすることで、動物室2を小さく構成することができるので、動物飼育システム1aの配設スペースの狭小化を図ることができる。また、かかる第2の実施形態の場合、交換用ロボット40による交換作業を作業者Mが代替して行うこととしてもよい。
その場合、交換用ロボット40の導入が不要となるので、低コストで動物飼育システム1aを構成することができる。
(その他の実施形態について)
また、上述した各実施形態では、搬送用ロボットが、双腕ロボットであり、交換用ロボットが、単腕ロボットである場合を例に挙げたが、これに限られるものではない。すなわち、搬送用ロボットを複数台の単腕ロボットで構成してもよいし、交換用ロボットを双腕以上の多腕ロボットで構成してもよい。
また、搬送用ロボットおよび交換用ロボットそれぞれの軸数は、上述した各実施形態に示した例に限定されない。
また、上述した各実施形態では、カメラがサーモグラフィカメラであるものとしたが、カメラの種別を問うものではない。
また、上述した各実施形態では、各ケージをバーコードによって識別するものとしたが、バーコードに限定されないことは言うまでもない。たとえば、マトリックス型二次元コードや、RFID(Radio Frequency Identification)を用いてもよい。
また、上述した各実施形態では、ケージが、使い捨てタイプのディスポーザブルケージであるものとしたが、使い捨てタイプでなくともよい。
また、上述した実施形態では、飼育動物がマウスであるものとしたが、ラックに収容可能なケージで飼育可能であれば、無論、飼育動物の種別を問うものではない。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1、1a 動物飼育システム
2 動物室
3 読み取り部
10 ラック
11 側壁部
12 棚部
13 ケージ支持部
20 搬送用ロボット
21 走行台部
22 ロボットベース
23 アームベース
24 第1アーム
25 第2アーム
26 ハンド
26a 保持部
27 サーモカメラ
30 ガイドレール
40 交換用ロボット
41 基台部
42 第1アーム
43 第2アーム
44 ハンド
44a 把持爪
50 交換作業台
70 パスボックス
70a ダウンフロー供給機構
71 中間室
72 外部扉
73 内部扉
80 制御装置
81 制御部
81a 登録部
81b 操作取得部
81c 指示部
81d サーモ画像取得部
81e 状態判定部
81f 報知部
82 記憶部
82a ケージ識別情報
82b 教示情報
82c サーモ画像
82d 閾値情報
90 操作端末
91 表示部
92 操作部
100 携帯端末
B 軸
BC バーコード
C ケージ
Ca 本体部
Cb フランジ部
Cc 蓋部
Cd 差し込み口
L 軸
M 作業者
P1〜P3 軸
R 軸
S1、S2 軸
T 軸
U 軸
W 物品
f 餌
fb 餌かご
ra マウス
ss オガクズシート
wp 給水パッケージ

Claims (10)

  1. 動物飼育用のケージが収納されるラックと、
    被搬送物となる前記ケージの保持機構を含むロボットハンドを有する搬送用ロボットと、
    前記ロボットハンドの近傍に設けられるカメラと、
    前記ロボットハンドを用いて保持しつつ前記ラックから前記ケージを出し入れして、前記ラックと所定の搬送位置との間で前記ケージを搬送する動作、および、前記ラックに収納中の前記ケージへ前記カメラを近づけて該カメラへ前記ケージの内部を撮像させる動作を前記搬送用ロボットに対して指示する指示部と
    を備えることを特徴とする動物飼育システム。
  2. 隔壁によって外部から隔離された隔離空間を有して形成され、前記隔離空間内に前記ラックおよび前記搬送用ロボットを収容する動物室と、
    前記動物室の内部および外部それぞれに連通する中間室を有して前記隔壁の一部に設けられるパスボックスと、
    前記中間室へ清浄気流を供給する供給機構と
    をさらに備え、
    前記指示部は、
    前記動物室の内部および外部の間で物品の受け渡しを行う場合に、前記供給機構を用いて前記中間室へ清浄気流を供給しつつ、前記パスボックスを介して前記物品を受け渡す動作を前記搬送用ロボットに対して指示すること
    を特徴とする請求項1に記載の動物飼育システム。
  3. 前記ケージの識別子と該ケージの前記ラックにおける収納位置とを関連付けた識別情報を記憶する記憶部
    をさらに備え、
    前記指示部は、
    前記識別情報に基づいて特定の前記ケージを搬送する動作、および、特定の前記ケージを撮像させる動作を前記搬送用ロボットに対して指示すること
    を特徴とする請求項1または2に記載の動物飼育システム。
  4. 前記記憶部は、
    前記識別情報と前記ケージごとに割り当てられる優先度値とを関連付けてさらに記憶し、
    前記指示部は、
    前記優先度値に応じて前記カメラによる前記ケージの撮像時間または撮像頻度を調整すること
    を特徴とする請求項3に記載の動物飼育システム。
  5. 前記カメラは、
    サーモグラフィカメラであること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の動物飼育システム。
  6. 動物飼育において交換が必要となる必要品の把持機構を有する交換用ロボット
    をさらに備え、
    前記指示部は、
    前記把持機構を用いて前記必要品を把持しつつ、該必要品を交換する動作を前記交換用ロボットに対して指示すること
    を特徴とする請求項2〜5のいずれか一つに記載の動物飼育システム。
  7. 前記交換用ロボットは、
    前記動物室の内部に設けられ、
    前記指示部は、
    前記所定の搬送位置へ搬送された前記ケージについて前記必要品を交換する動作を指示すること
    を特徴とする請求項6に記載の動物飼育システム。
  8. 前記交換用ロボットは、
    前記動物室の外部に設けられ、
    前記指示部は、
    前記所定の搬送位置として前記パスボックスへ搬送された前記ケージについて前記必要品を交換する動作を指示すること
    を特徴とする請求項6に記載の動物飼育システム。
  9. 前記必要品は、
    餌、給水パッケージおよびオガクズであること
    を特徴とする請求項6、7または8に記載の動物飼育システム。
  10. 前記ケージは、
    ディスポーザブルケージであること
    を特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載の動物飼育システム。
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