JP2020103103A - 養鶏用コンテナケージ,養鶏システム及び養鶏方法 - Google Patents

養鶏用コンテナケージ,養鶏システム及び養鶏方法 Download PDF

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【課題】飼育過程で排出される鶏糞や尿が架台に付着しないようにして取り出すことができるようにし、飼育室の清潔の向上を図るとともに、作業性の向上を図った養鶏用コンテナケージ,養鶏システム及び養鶏方法を提供する。【解決手段】鶏を収容して飼育可能且つ鶏を収容したまま搬送可能な養鶏用コンテナケージCであって、鶏の飼育時に飼育室に多数搬入されて架台に載置され、鶏の飼育終了後に架台から離脱させられて飼育室から搬出され、底壁2及び側壁3を有して箱状に形成されて鶏を収容するとともに少なくとも底壁2が鶏糞を通過可能な網状体で形成されたケージ本体1と、架台に載置されるとともにケージ本体1を着脱可能に支持しケージ本体1の底壁2から落下する鶏糞を受ける箱状の基台10とを備えて構成した。【選択図】図2

Description

本発明は、鶏を収容して飼育可能且つ鶏を収容したまま搬送可能な養鶏用コンテナケージ,これを用いた養鶏システム及び養鶏方法に関する。
従来、この種の養鶏システムとしては、例えば、特開昭53−75084号公報(特許文献1)に掲載されているようなものが知られている。図8に示すように、この養鶏システムSaは、鶏を収容して飼育可能且つ鶏を収容したまま搬送可能な養鶏用コンテナケージCaを用いる。このコンテナケージCaは、底壁100及び側壁101を有して箱状に形成されており、底壁100が鶏糞を通過可能なスリット(図示せず)を設けて形成され、側壁101には鶏の頸が出ることが可能な窓102が設けられている。
また、養鶏システムSaは、鶏の飼育室に設けられ鶏の飼育時にコンテナケージCaを多数載置する架台103を備えている。架台103は、コンテナケージCaを複数台一列に列設して載置する為の一対のガイド桟104を備えており、この一対のガイド桟104は上下に所定間隔で複数段配置されて支持体105に支持されている。ガイド桟104にはコンテナケージCaを載置して移送する無端の移送帯106が設けられている。支持体103のガイド桟104の下方には、コンテナケージCaの底壁100から落下した鶏糞や尿を受ける糞受皿107が設けられている。また、支持体103のコンテナケージCaの側方に位置する部位には、コンテナケージCaの窓102から鶏が頸を出して餌や水を得ることができる給餌樋108及び給水樋109が設けられている。
この養鶏システムSaを用いて養鶏を行うときは、鶏の飼育時に、コンテナケージCaを飼育室に多数搬入し、これに鶏の雛を入れ、架台103のガイド桟104の移送ベルト106で移送して、ガイド桟104上に列をなして載置する。この状態で、鶏を飼育する。飼育過程で排出される鶏糞や尿は、支持体103に設けた糞受皿107に受けられる。鶏の飼育が終了したならば、コンテナケージCaを飼育室から搬出する。コンテナケージCaによって、鶏を収容して飼育し、鶏を収容したまま搬送できるので、飼育室内で成長した鶏を直接に出し入れしなくても良いことから、作業性が極めて良く、迅速に出荷を行うことができる。糞受皿107に受けられた鶏糞や尿は、飼育途中あるいは、コンテナケージCaを搬出した後の適時に取出す。また、コンテナケージを搬出したならば、架台103の清掃を行い、次に備える。
特開昭53−75084号公報
ところで、上記従来の養鶏システムSaにおいては、飼育過程で排出される鶏糞や尿は、支持体103に設けた糞受皿107に受けられ、飼育途中あるいは、コンテナケージCaを搬出した後の適時に行うが、その際には、架台103が汚れやすくなるので、衛生上好ましくなく、また、コンテナケージCaを搬出したならば、架台103を掃除するが、架台103に付着した鶏糞や尿は取りにくく、特に、架台103の構造が複雑なので掃除しにくく、作業性を損ねているという問題があった。この結果、鶏の飼育の回転率も損ねる要因となっている。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、飼育過程で排出される鶏糞や尿が架台に付着しないようにして取り出すことができるようにし、飼育室の清潔の向上を図るとともに、作業性の向上を図った養鶏用コンテナケージ,養鶏システム及び養鶏方法を提供することを目的とする。
このような目的を達成するため、本発明の養鶏用コンテナケージは、鶏を収容して飼育可能且つ鶏を収容したまま搬送可能な養鶏用コンテナケージであって、鶏の飼育時に飼育室に多数搬入されて該飼育室に設けた架台に載置され、鶏の飼育終了後に上記架台から離脱させられて上記飼育室から搬出される養鶏用コンテナケージにおいて、
底壁及び側壁を有して箱状に形成されて鶏を収容するとともに少なくとも底壁が鶏糞を通過可能な網状体で形成されたケージ本体と、上記架台に載置されるとともに上記ケージ本体を着脱可能に支持し該ケージ本体の底壁から落下する鶏糞を受ける箱状の基台とを備えて構成している。
尚、ケージ本体は、金属製あるいは樹脂製、あるいはまた、これらの混合で作成することができる。また、ケージ本体の底壁を構成する網状体において、鶏糞の通過する通過孔の形状は、例えば六角形等どのような形状でも良く、また、従来のスリットで形成されても良く、適宜に定めて良い。
この養鶏用コンテナケージを用いて養鶏を行うときは、例えば、鶏の飼育時に、基台にケージ本体を装着して、コンテナケージを組立て、この組立てたコンテナケージを飼育室に多数搬入して飼育室に設けた架台に載置し、コンテナケージの架台への載置前若しくは後に、鶏の雛をケージ本体に入れ、この状態で、鶏を飼育する。この鶏の飼育過程においては、鶏から排出される鶏糞や尿は、ケージ本体の網状体で構成された底壁を通過し、基台に受けられる。そのため、鶏糞や尿は、架台に付着しにくくなり、架台の清潔が保持される。
鶏の飼育が終了したならば、コンテナケージを飼育室から搬出し、その後、基台からケージ本体を取外し、ケージ本体を鶏を収容したまま所要の箇所に搬送し、ケージ本体から鶏を取出して所定の処理をする。空になったケージ本体は洗浄しておく。一方、基台においては、受けられた鶏糞を取り除き、洗浄しておく。そして、次の鶏の飼育時には、再び、基台にケージ本体を装着して、コンテナケージを組立て、上記と同様に、再び、コンテナケージを飼育室に搬入しての鶏の飼育、及び、鶏の飼育終了後にコンテナケージを搬出しての上記の所定の処理を繰り返し行う。
この場合、コンテナケージによって、鶏を収容して飼育し、鶏を収容したまま搬送できるので、飼育室内で成長した鶏を直接に出し入れしなくても良いことから、作業性が極めて良く、迅速に出荷の準備ができる。また、鶏糞や尿は、コンテナケージの基台に収容してコンテナケージごと架台から取り出して飼育室から外に出すことができるので、架台を汚すことがほとんどなく、衛生上極めて好ましいものになり、飼育室の清潔の向上を図ることができる。更に、架台を掃除する場合も、鶏糞や尿の付着がほとんどないので、掃除がやりやすくなり、作業性を大幅に向上させることができる。
そして、必要に応じ、上記基台を、床板と、該床板を支持する枠状の基台本体とを備えて構成し、上記床板を焼却可能な有機材料で形成するとともに上記基台本体に対して取付け取外し可能にした構成にしている。
これにより、この養鶏用コンテナケージを用いて養鶏を行うときは、例えば、鶏の飼育時に、基台の基台本体に新たな床板を装着し、次に、基台本体にケージ本体を装着して、コンテナケージを組立て、この組立てたコンテナケージを飼育室に多数搬入して飼育室に設けた架台に載置し、コンテナケージの架台への載置前若しくは後に、鶏の雛をケージ本体に入れ、この状態で、鶏を飼育する。この鶏の飼育過程においては、鶏から排出される鶏糞や尿は、ケージ本体の網状体で構成された底壁を通過し、基台の床板に受けられる。そのため、鶏糞や尿は、架台に付着しにくくなり、架台の清潔が保持される。
鶏の飼育が終了したならば、コンテナケージを飼育室から搬出し、その後、基台からケージ本体を取外し、ケージ本体を鶏を収容したまま所要の箇所に搬送し、ケージ本体から鶏を取出して所定の処理をする。空になったケージ本体は洗浄しておく。一方、基台においては、床板を受けた鶏糞とともに基台本体から取外すとともに、例えば、床板を受けた鶏糞とともに焼却する。この場合、床板を取外すだけで、鶏糞を除去できるので、洗浄する場合に比較して、作業性を大幅に向上させることができる。基台本体は洗浄しておく。また、床板を受けた鶏糞や尿とともに焼却することができるので、鶏糞や尿の処理を極めて簡単に行うことができ、この点でも、作業効率を大幅に向上させることができるとともに、衛生上も極めて良好になる。そして、上記と同様に、次の鶏の飼育時には、再び、基台を、その基台本体に新たな床板を装着し、次に、基台本体にケージ本体を装着して、コンテナケージを組立て、上記と同様に、再び、コンテナケージを飼育室に搬入しての鶏の飼育、及び、鶏の飼育終了後にコンテナケージを搬出しての上記の所定の処理を繰り返し行う。
また、必要に応じ、上記床板を、木製で矩形の板単体を列設して構成し、上記基台本体の内壁に上記板単体を支承する支承体を突設した構成としている。
これにより、コンテナケージを組立てるときは、先ず、基台本体の支承体に板単体を列設して支承する。この場合、板単体を支承体に支承するだけで床板を形成できるので、作業を極めて容易に行うことができ、組立作業性を向上させることができる。その後、上記と同様に、基台本体にケージ本体を装着して、コンテナケージを組立てる。
また、鶏の飼育過程においては、鶏から排出される鶏糞や尿は、ケージ本体の網状体で構成された底壁を通過し、基台の床板に受けられる。この場合、床板は木製なので、尿などの水分が吸収されやすくなり、そのため、鶏糞や尿が流れ出ることが防止されるので、床板を取外す際の取扱いが容易になり、作業を極めて容易に行うことができるようになる。
更に、必要に応じ、上記基台に着脱可能に支持されるとともに上記ケージ本体の下側に設けられ該ケージ本体の底壁から冷却空気を噴射する多数の噴射口を有した冷却空気供給部を設けた構成としている。
これにより、鶏の飼育過程において、室温が高くなるような場合等適時に冷却空気供給部から冷却空気を噴射する。この場合、一般に、鶏は胸で体温調整をするといわれ、冷却空気がケージ本体の下から鶏に当たるようになるので、それだけ、鶏が体温調整をし易くなり、飼育環境を向上させることができる。
この場合、上記冷却空気供給部を、上記基台の左右に設けられる一対の空気ダクトと、該空気ダクトに所定間隔で複数架設され軸方向に沿って複数の噴射孔を上向きに列設してなる空気供給管とを備えて構成し、上記ケージ本体の底壁に、各空気供給管の噴射口に対峙し該各空気供給管の軸線に平行な細長状の覆い板を付設したことが有効である。
これにより、噴射口が上向きになることから、鶏の胸に空気が当たり易くなり、そのため、より一層、鶏が体温調整をし易くなり、飼育環境を向上させることができる。また、ケージ本体の底壁に、各空気供給管の噴射口に対峙する覆い板を設けたので、ケージ本体から落下する鶏糞や尿が噴射口に付着して塞ぐ事態を防止することができる。
更にまた、必要に応じ、上記ケージ本体の側壁で形成された上側の開口を開閉可能にする蓋を設け、該蓋を、その開時に上記側壁に付帯するように折り畳み可能に該側壁に設けた構成としている。
これにより、鶏を飼育する際には、ケージ本体から蓋を外して折り畳んで側壁に付帯させる。この場合、蓋が側壁に付帯するので邪魔になることがない。そして、鶏の飼育が終了してコンテナケージを飼育室から搬出する際、ケージ本体に蓋を被せることができる。そのため、鶏がケージ本体から逃げ出す事態を防止することができる。この場合、蓋が側壁に付帯しているので速やかに蓋を被せることができ、作業性を向上させることができる。
また、必要に応じ、上記ケージ本体に、走行用の複数の車輪を設けた構成としている。ケージ本体を基台から外した際に、ケージ本体を車輪を走行させて移送できるので、移送を容易に行うことができる。
更に、必要に応じ、上記基台に、該基台を設置した際に該基台の床板と設置面との間に所定幅の床下空間を形成する脚部を設けた構成としている。この床下空間に、搬送用の例えばAGV等の搬送車を入れることができ、基台にケージ本体を設けたコンテナケージの搬送、あるいは、基台のみの搬送を容易に行うことができるようになる。
更にまた、必要に応じ、上記基台に走行用の複数の車輪を設けた構成としている。基台にケージ本体を設けたコンテナケージ、あるいは、基台のみを、車輪を走行させて移送できるので、移送を容易に行うことができる。
また、上記目的を達成するための本発明の養鶏システムは、上記の養鶏用コンテナケージを架台に載置して鶏の飼育を行う養鶏システムにおいて、
上記架台を、上記コンテナケージを複数台一列に列設して載置するとともに上下に所定間隔で複数設けられる載置板と、複数の載置板を支持する支持体とを備えて構成し、上記載置板の長手方向一端側に上記コンテナケージを上記載置板に対して出し入れを行うための出入口開口を設け、該出入口開口から上記コンテナケージの出し入れを自動で行う搬送手段を備えた構成としている。上記の作用,効果に加え、搬送手段により、架台に対して、コンテナケージの出し入れを自動で行うことができるので、作業性を大幅に向上させることができる。
そして、必要に応じ、上記搬送手段を、上記コンテナケージを搭載する荷台を備え、該荷台を上記出入口開口の何れかであって該当する出入口開口から上記コンテナケージを出し入れ可能にする位置に移動位置決めする第1移動手段と、該第1移動手段によって移動位置決めされた荷台に対して上記コンテナケージの出し入れを行う第2移動手段とを備えて構成している。移動手段を、第1移動手段と第2移動手段とに分けたので、システムを構築し易くすることができる。
この場合、上記第1移動手段を、上記支持体の出入口開口側に設けられるとともに、上記荷台を備え該荷台を昇降動させる昇降装置で構成したことが有効である。
また、この場合、上記コンテナケージを、その基台に、該基台を設置した際に該基台の床板と設置面との間に所定幅の床下空間を形成する脚部を設けて構成し、
上記第2移動手段を、上記コンテナケージの基台の床下空間に位置可能に形成されるとともに上記荷台及び載置板間を走行可能なAGVと、該AGVに設けられ上昇して上記コンテナケージを支承し下降して上記コンテナケージの脚部を設置させる昇降機構とを備えて構成したことが有効である。ここで、AGVとは、コンピュータ制御等によって目標走行経路上を自動的に走行する無人搬送車である。これにより、確実に自動化を実現できる。
また、必要に応じ、上記載置板の上側に、上記設置された各コンテナケージのケージ本体の開口から内部に対して進出及び後退可能に設けられ、進出した際、鶏に給餌及び給水を行う給餌・給水機構を備えた構成としている。コンテナケージの上から給餌・給水機構を進出及び後退可能に設けたので、コンテナケージの載置板への載置時や離脱時には、給餌・給水機構を後退させれば、邪魔になることがなく、また、従来の側方に固定する場合に比較して、左右のスペースを確保することができ、架台を並設し易くすることができる。
また、必要に応じ、上記載置板の上側に、上記コンテナケージに向けて冷却空気を噴射する冷却空気噴射部を設け、
上記コンテナケージにおいて、上記基台に着脱可能に支持されるとともに上記ケージ本体の下側に設けられ該ケージ本体の底壁から冷却空気を噴射する多数の噴射口を有した冷却空気供給部を設け、
上記冷却空気噴射部及び上記冷却空気供給部に冷却空気を送給する構成としている。
冷却空気をケージ本体の上からと下からの両方から鶏に当てることができるので、それだけ、鶏が体温調整をし易くなり、飼育環境を向上させることができる。
そしてまた、上記目的を達成するための本発明の養鶏方法は、上記の養鶏用コンテナケージであり、上記基台を、床板と、該床板を支持する枠状の基台本体とを備えて構成し、上記床板を、燃焼可能な有機材料で形成するとともに上記基台本体に対して着脱可能にして構成した養鶏用コンテナケージを用いて鶏の飼育を行う養鶏方法であって、
鶏の飼育時に、上記基台を、その基台本体に新たな床板を装着し、次に、該基台本体にケージ本体を装着して、コンテナケージを組立て、組立てたコンテナケージを飼育室に多数搬入して該飼育室に設けた架台に載置し、該コンテナケージの架台への載置前若しくは後に、鶏の雛をケージ本体に入れ、この状態で、鶏を飼育し、
鶏の飼育終了後に、上記コンテナケージを飼育室から搬出し、その後、上記基台からケージ本体を取外し、該ケージ本体を鶏を収容したまま所要の箇所に搬送し、該ケージ本体から鶏を取出し、空になったケージ本体は洗浄し、
一方、上記基台においては、上記床板を受けた鶏糞とともに上記基台本体から取外すとともに、該床板を受けた鶏糞とともに焼却し、
次の鶏の飼育時に、上記基台を、その基台本体に新たな床板を装着し、次に、該基台本体にケージ本体を装着して、コンテナケージを組立て、上記と同様に、再び、コンテナケージを飼育室に搬入しての鶏の飼育、及び、鶏の飼育終了後にコンテナケージを搬出しての上記の所定の処理を繰り返し行う構成としている。上記と同様の作用,効果を奏する。
この場合、上記の養鶏システムを用いて鶏の飼育を行うことが有効である。上記と同様の作用,効果を奏する。
本発明によれば、コンテナケージによって、鶏を収容して飼育し、鶏を収容したまま搬送できるので、飼育室内で成長した鶏を直接に出し入れしなくても良いことから、作業性が極めて良く、迅速に出荷の準備ができる。また、鶏糞や尿は、コンテナケージの基台に収容してコンテナケージごと架台から取り出して飼育室から外に出すことができるので、架台を汚すことがほとんどなく、衛生上極めて好ましいものになり、飼育室の清潔の向上を図ることができる。更に、架台を掃除する場合も、鶏糞や尿の付着がほとんどないので、掃除がやりやすくなり、作業性を大幅に向上させることができる。この結果、鶏の飼育の回転率を大幅に向上させることができる。
本発明の実施の形態に係る養鶏システムを示し、(a)は正面図、(b)は側面断面図である。 本発明の実施の形態に係る養鶏用コンテナケージを示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係る養鶏用コンテナケージを示し、(a)は組立てた状態の正面図、(b)は分解した状態を示す正面図である。 本発明の実施の形態に係る養鶏用コンテナケージにおいて、冷却空気供給部の空気供給管とケージ本体の底壁との関係を示す要部断面図である。 本発明の実施の形態に係る養鶏用コンテナケージの冷却空気供給部において、隣接するコンテナケージ間の接続状態を示す要部断面図である。 本発明の実施の形態に係る養鶏システムにおいて、搬送手段の第2移動手段としてのAGVを示し、(a)はコンテナケージの床下空間に位置した状態を示す図、(b)はコンテナケージを持ち上げた状態を示す図である。 本発明の実施の形態に係る養鶏方法を示す工程図である。 従来の養鶏システムの一例を示す要部斜視図である。
以下、添付図面に基づいて本発明の実施の形態に係る養鶏用コンテナケージ,養鶏システム及び養鶏方法について詳細に説明する。本発明の実施の形態に係る養鶏システムは、本発明の実施の形態に係る養鶏用コンテナケージを用いて実現される。また、本発明の実施の形態に係る養鶏方法は本発明の実施の形態に係る養鶏システムによって実現されるので、その作用の説明において説明する。
図1乃至図6に示すように、本発明の実施の形態に係る養鶏システムSは、本発明の実施の形態に係る養鶏用コンテナケージCを架台30に載置して鶏の飼育を行う。
本発明の実施の形態に係る養鶏用コンテナケージCは、鶏を収容して飼育可能且つ鶏を収容したまま搬送可能なもので、鶏の飼育時に飼育室(図示せず)に多数搬入されて飼育室に設けた架台30に載置され、鶏の飼育終了後に架台30から離脱させられて飼育室から搬出される。
この養鶏用コンテナケージCは、鶏を収容するケージ本体1と、ケージ本体1を着脱可能に支持する基台10とを備えて構成されている。
詳しくは、図2に示すように、ケージ本体1は、底壁2及び側壁3を有して矩形箱状に形成されて鶏を収容するとともに少なくとも底壁2が鶏糞を通過可能な網状体で形成されている。側壁3も網状体で構成することができる。ケージ本体1には、その側壁3で形成された上側の開口4を開閉可能にする蓋5が設けられている。蓋5は、その開時に側壁3に付帯するように折り畳み可能に側壁3に設けられている。蓋5も、網状体で構成することができる。ケージ本体1には走行用の複数の車輪6が設けられている。車輪6は、底壁2の4つのコーナ部に、夫々、設けられている。
基台10は、架台30に載置されるとともにケージ本体1を着脱可能に支持しケージ本体1の底壁2から落下する鶏糞を受ける矩形箱状に形成されている。基台10は、平面から見てケージ本体1と略同じ大きさの矩形状に形成されている。基台10は、床板11と、床板11を支持する枠状の基台本体12とを備えて構成されている。床板11は、焼却可能な有機材料で形成され、基台本体12に対して取付け取外し可能になっている。具体的には、床板11は、木製で矩形の板単体13を列設して構成されている。基台本体12には、その内壁下端縁に沿って、板単体13を支承するフランジ状の支承体14が突設されている。実施の形態では、床板11には、おが屑15が敷設される。
また、基台10には、基台10を設置した際に基台10の床板11と設置面との間に所定幅の床下空間16を形成する脚部17が設けられている。脚部17は、基台本体12下側の4つのコーナ部に、夫々、設けられている。更に、基台10には、走行用の複数の車輪18が設けられている。車輪18は、脚部17の下端に、夫々、設けられている。
更に、図2乃至図4に示すように、基台10には、着脱可能に支持されるとともにケージ本体1の下側に設けられケージ本体1の底壁2から冷却空気を噴射する多数の噴射口21を有した冷却空気供給部20が設けられている。詳しくは、冷却空気供給部20は、基台10の左右に設けられる一対の空気ダクト22と、空気ダクト22に所定間隔で複数架設され軸方向に沿って複数の噴射口21を上向きに列設してなる空気供給管23とを備えて構成されている。一対の空気ダクト22において、図5に示すように、一方の空気ダクト22の外側には、空気が導入される雌型の導入コネクタ24が設けられ、他方の空気ダクト22には隣接するコンテナケージCの導入コネクタ24に差し込まれる雄型の導出コネクタ25が設けられている。後述の架台30の載置板31に列設されたコンテナケージCの列において、最端部のコンテナケージCの空気ダクト22の導入コネクタ24には、空気供給源からの配管が接続される。更にまた、図2及び図4に示すように、ケージ本体1の底壁2には、各空気供給管23の噴射口21に対峙し各空気供給管23の軸線に平行な細長状の覆い板26が付設されている。そして、実施の形態では、冷却空気供給部20の空気ダクト22が基台10の基台本体12の上端に支持され、この空気ダクト22にケージ本体1が支持される。空気ダクト22と基台本体12との間、及び、空気ダクト22とケージ本体1との間は、位置決めピンなどで位置決めすることができる。
次に、本発明の実施の形態に係る養鶏システムSについて説明する。図1に示すように、養殖システムSは、養鶏用コンテナケージCを載置する架台30を備えているが、この架台30は、コンテナケージCを複数台一列に列設して載置するとともに上下に所定間隔で複数設けられる載置板31と、複数の載置板31を支持する支持体32とを備えて構成されている。載置板31の長手方向一端側には、コンテナケージCを載置板31に対して出し入れを行うための出入口開口33が設けられている。また、本システムSには、この出入口開口33からコンテナケージCの出し入れを行う搬送手段40が備えられている。
搬送手段40は、コンテナケージCを搭載する荷台41を備え、荷台41を出入口開口33の何れかであって該当する出入口開口33からコンテナケージCを出し入れ可能にする位置に移動位置決めする第1移動手段42を備えている。第1移動手段42は、支持体32の出入口開口33側に設けられるとともに、荷台41を備え、この荷台41を昇降動させる昇降装置43で構成されている。昇降装置43は、例えば、周知の荷台用エレベータで構成され、荷台41を昇降動可能にガイドするガイドレール44と、荷台41に連携したワイヤを繰出し及び巻戻しして荷台41を昇降動させる巻上機45とを備えて構成されている。
また、搬送手段40は、第1移動手段42によって移動位置決めされた荷台41に対してコンテナケージCの出し入れを行う第2移動手段46を備えている。第2移動手段46は、図6及び図7に示すように、コンテナケージCの基台10の床下空間16に位置可能に形成されるとともに、荷台41及び載置板31間を走行可能な矩形盤状のAGV47と、AGV47に設けられ上昇してコンテナケージCを支承し下降してコンテナケージCの脚部17を設置させる昇降機構48とを備えて構成されている。昇降機構48は、AGV47の上面から出没可能で進出時にコンテナケージCの基台10を持ち上げる一対の支持バー49と、この支持バー49を出没移動させる例えばカム機構を備えた駆動部(図示せず)とを備えて構成されている。AGV47とは、コンピュータ制御等によって目標走行経路上を自動的に走行する無人搬送車のことであり、実施の形態では、周知の所謂低床リフト型の無人搬送車を用いている。
また、本システムSにおいては、図1に示すように、載置板31の上側に、設置された各コンテナケージCのケージ本体1の開口4から内部に対して進出及び後退可能に設けられ、進出した際、鶏に給餌及び給水を行う給餌・給水機構50が備えられている。
また、実施の形態においては、載置板31の上側において長手方向及び短手方向に走行して、死鶏を把持ハンドで取り上げて、コンテナケージCの外に搬送する死鶏除去機構を設けることができる。
更に、本システムSにおいて、図1に示すように、載置板31の上側に、コンテナケージCに向けて冷却空気を噴射する冷却空気噴射部51が設けられている。この冷却空気噴射部51には空気供給源から冷却空気が送給される。また、架台30の載置板31に列設されたコンテナケージCの列において、最端部のコンテナケージCの空気ダクト22の導入コネクタ24には、空気供給源からの配管が接続され、各コンテナケージCの冷却空気供給部20へも冷却空気が送給される。
実施の形態では、制御部(図示せず)が設けられている。制御部は、予め、AI技術等を用いてプログラミングされており、昇降装置43及びAGV47の駆動制御をするとともに、給餌・給水機構50の駆動制御,給餌・給水機構50への餌及び水の供給制御,冷却空気噴射部51及び冷却空気供給部20への空気供給制御等、種々の制御を行う。昇降装置43及びAGV47の駆動制御においては、昇降装置43の荷台41に載せられたコンテナケージCを、例えば、上の段の載置板31から下の段の載置板31にその奥から順に自動的にコンテナケージCを列設していく。
実施の形態では、例えば、コンテナケージCのケージ本体1の大きさを、縦2000mm,横2000mm,高さ(車輪6を除く)500mmに設定し、基台10の大きさを、縦2000mm,横2000mm,高さ(脚部17及び車輪18を除く)200mmに設定している。これにより、1つのコンテナケージC当たり、約60羽の鶏を飼育することが可能になる。架台30の載置板31の長さは、このコンテナケージCが例えば35個列設される長さに設定し、支持体32に、載置板31を4段設ける。1つの飼育室には、例えば、架台30を4列収納する。
従って、実施の形態に係る養鶏システムSよれば、以下のように養鶏が行なわれる。図7に示す工程図も参照し、鶏の飼育時には、コンテナケージCを組立てる(S1)。この際には、先ず、図2及び図3に示すように、基台10の基台本体12の支承体14に板単体13を列設して支承する。この場合、板単体13を支承体14に支承するだけで床板11を形成できるので、作業を極めて容易に行うことができ、組立作業性を向上させることができる。実施の形態では、床板11におが屑15を敷設する。次に、基台本体12に冷却空気供給部20及びケージ本体1を装着して、コンテナケージCを組立てる。ケージ本体1においては、ケージ本体1から蓋5を外して折り畳んで側壁3に付帯させ、蓋5は開けた状態にしておく。この場合、蓋5が側壁3に付帯するので邪魔になることがない。
この組立てたコンテナケージCを飼育室に多数搬入して飼育室に設けた架台30に載置する(S2)。この際には、給餌・給水機構50を後退させておく。邪魔になることがない。そして、図1に示すように、例えば、作業員が、コンテナケージCを昇降装置43の荷台41まで移送する。荷台41にはAGV47が搭載されており、図6(a)に示すように、基台10の床下空間16に、AGV47が入るようになる。この場合、基台10に走行用の複数の車輪18が設けられているので、移送を容易に行うことができる。昇降装置43の荷台41にコンテナケージCを載せると、制御部により、荷台41が昇降動させられて、目的の出入口開口33にコンテナケージCを位置させる。
次に、図6(b)に示すように、制御部により、AGV47の昇降機構48が上昇してコンテナケージCを支承して持ち上げ、載置板31を走行して、所定の位置で停止し、図6(a)に示すように、昇降機構48が下降してコンテナケージCを載置板31上に載置する。その後、制御部により、AGV47は荷台41まで戻り、荷台41が最下位の受入位置に移動する。そして、作業員が、次の、コンテナケージCを荷台41に載置すると、上記と同様に、昇降装置43及びAGV47が作動し、例えば、上の段の載置板31から下の段の載置板31にその奥から順に自動的にコンテナケージCを列設していく。この場合、図5に示すように、隣接するコンテナケージCの空気ダクト22同士においては、導入コネクタ24と導出コネクタ25との接続が行われる。架台30の載置板31に列設されたコンテナケージCの列において、最端部のコンテナケージCの空気ダクト22の導入コネクタ24には、空気供給源からの配管を人手により接続する。
コンテナケージCの架台30への載置前若しくは後に、鶏の雛をケージ本体1に入れ、この状態で、鶏を飼育する(S2)。この鶏の飼育過程においては、図1に示すように、給餌・給水機構50が進出し、ケージ本体1内で、鶏が給餌・給水を受ける。鶏から排出される鶏糞や尿は、ケージ本体1の網状体で構成された底壁2を通過し、基台10の床板11に受けられる。そのため、鶏糞や尿は、架台30に付着しにくくなり、架台30の清潔が保持される。この場合、床板11にはおが屑15が敷設されるとともに、床板11は木製なので、尿などの水分が吸収されやすくなり、そのため、鶏糞や尿が流れ出ることが防止される。
また、鶏の飼育過程においては、室温が高くなるような場合等適時に、載置板31の上側に設けた冷却空気噴射部51及びコンテナケージCの冷却空気供給部20から冷却空気を噴射する。冷却空気をケージ本体1の上からと下からの両方から鶏に当てることができるので、それだけ、鶏が体温調整をし易くなり、飼育環境を向上させることができる。特に、一般に、鶏は胸で体温調整をするといわれ、冷却空気供給部20はケージ本体1の下にあり、冷却空気がケージ本体1の下から鶏に当たるようになるので、それだけ、鶏が体温調整をし易くなり、飼育環境を向上させることができる。また、各空気供給管23の噴射口21が上向きになることから、鶏の胸に空気が当たり易くなり、そのため、より一層、鶏が体温調整をし易くなり、飼育環境を向上させることができる。また、ケージ本体1の底壁2に、各空気供給管23の噴射口21に対峙する覆い板26を設けたので、ケージ本体1から落下する鶏糞や尿が噴射口21に付着して塞ぐ事態を防止することができる。
鶏の飼育が終了したならば、図7に示すように、コンテナケージCを飼育室から搬出する(S3)。この際、先ず、給餌・給水機構50を後退させ、それから、ケージ本体1に蓋5を人手で被せる。そのため、鶏がケージ本体1から逃げ出す事態を防止することができる。この場合、蓋5が側壁3に付帯しているので速やかに蓋5を被せることができ、作業性を向上させることができる。そして、制御部により、昇降装置43及びAGV47が作動し、例えば、上の段の載置板31から下の段の載置板31にその手前から順に、自動的にコンテナケージCを取り出していく。その後、基台10からケージ本体1を取外すとともに(S4)、冷却空気供給部20を取外す(S5)。そして、ケージ本体1を鶏を収容したまま所要の箇所に搬送する。この場合、ケージ本体1に走行用の複数の車輪6が設けられており、ケージ本体1を車輪6を走行させて移送できるので、移送を容易に行うことができる。そして、トラックなどで処理施設に搬送し、ケージ本体1から鶏を取出して所定の処理をする(S6)。空になったケージ本体1(S7)は洗浄しておく(S8)。冷却空気供給部20(S5)についても洗浄を行う(S8)。
一方、ケージ本体1及び冷却空気供給部20が取外された基台10においては(S9)、床板11をおが屑15及び受けた鶏糞や尿とともに基台本体12から取外す(S10)。この場合、おが屑15があり、床板11は木製なので、尿などの水分が吸収されやすくなり、そのため、鶏糞や尿が流れ出ることが防止されるので、床板11を取外す際の取扱いが容易になり、作業を極めて容易に行うことができるようになる。床板11を取外すだけで、鶏糞を除去できるので、洗浄する場合に比較して、作業性を大幅に向上させることができる。床板11を取外した基台本体12(S11)は洗浄しておく(S8)。それから、例えば、床板11は、おが屑15及び受けた鶏糞や尿とともに焼却する(S12)。この場合、床板11を、おが屑15及び受けた鶏糞や尿とともに焼却することができるので、鶏糞や尿の処理を極めて簡単に行うことができ、この点でも、作業効率を大幅に向上させることができるとともに、衛生上も極めて良好になる。
そして、上記と同様に、次の鶏の飼育時には、再び、基台10を、その基台本体12に新たな床板11を装着し、次に、基台本体12にケージ本体1を装着して、コンテナケージCを組立て(S1)、上記と同様に、再び、コンテナケージCを飼育室に搬入しての鶏の飼育を行い(S2)、鶏の飼育終了後にコンテナケージCを搬出しての上記の所定の処理(S3〜S12)を行う。これらを繰り返し行う。
このように、コンテナケージCによって、鶏を収容して飼育し、鶏を収容したまま搬送できるので、飼育室内で成長した鶏を直接に出し入れしなくても良いことから、作業性が極めて良く、迅速に出荷の準備ができる。また、鶏糞や尿は、コンテナケージCの基台10に収容してコンテナケージCごと架台30から取り出して飼育室から外に出すことができるので、架台30を汚すことがほとんどなく、衛生上極めて好ましいものになり、飼育室の清潔の向上を図ることができる。更に、コンテナケージCを搬出した後には、架台30を掃除するが、この場合も、架台30には鶏糞や尿の付着がほとんどないので、掃除がやりやすくなり、作業性を大幅に向上させることができる。この結果、鶏の飼育の回転率を大幅に向上させることができるようになる。
尚、上記実施の形態において、床板11にはおが屑15を敷設したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、なくても良い。また、上記実施の形態において、床板11を木製の板単体13で構成したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、段ボールなどの紙でも良く、焼却可能な有機材料であればどのようなものであっても良い。搬送手段40の構成は上述したものに限定されるものではなく、移動ロボットを用いて搬送するなど、適宜変更して差支えない。本発明は、上述した本発明の実施の形態に限定されず、当業者は、本発明の新規な教示及び効果から実質的に離れることなく、これら例示である実施の形態に多くの変更を加えることが容易であり、これらの多くの変更は本発明の範囲に含まれる。
S 養鶏システム
C 養鶏用コンテナケージ
1 ケージ本体
2 底壁
3 側壁
4 開口
5 蓋
6 車輪
10 基台
11 床板
12 基台本体
13 板単体
14 支承体
15 おが屑
16 床下空間
17 脚部
18 車輪
20 冷却空気供給部
21 噴射口
22 空気ダクト
23 空気供給管
24 導入コネクタ
25 導出コネクタ
26 覆い板
30 架台
31 載置板
32 支持体
33 出入口開口
40 搬送手段
41 荷台
42 第1移動手段
43 昇降装置
46 第2移動手段
47 AGV
48 昇降機構
50 給餌・給水機構
51 冷却空気噴射部

Claims (17)

  1. 鶏を収容して飼育可能且つ鶏を収容したまま搬送可能な養鶏用コンテナケージであって、鶏の飼育時に飼育室に多数搬入されて該飼育室に設けた架台に載置され、鶏の飼育終了後に上記架台から離脱させられて上記飼育室から搬出される養鶏用コンテナケージにおいて、
    底壁及び側壁を有して箱状に形成されて鶏を収容するとともに少なくとも底壁が鶏糞を通過可能な網状体で形成されたケージ本体と、上記架台に載置されるとともに上記ケージ本体を着脱可能に支持し該ケージ本体の底壁から落下する鶏糞を受ける箱状の基台とを備えて構成したことを特徴とする養鶏用コンテナケージ。
  2. 上記基台を、床板と、該床板を支持する枠状の基台本体とを備えて構成し、上記床板を焼却可能な有機材料で形成するとともに上記基台本体に対して取付け取外し可能にしたことを特徴とする請求項1記載の養鶏用コンテナケージ。
  3. 上記床板を、木製で矩形の板単体を列設して構成し、上記基台本体の内壁に上記板単体を支承する支承体を突設したことを特徴とする請求項2記載の養鶏用コンテナケージ。
  4. 上記基台に着脱可能に支持されるとともに上記ケージ本体の下側に設けられ該ケージ本体の底壁から冷却空気を噴射する多数の噴射口を有した冷却空気供給部を設けたことを特徴とする請求項1乃至3何れかに記載の養鶏用コンテナケージ。
  5. 上記冷却空気供給部を、上記基台の左右に設けられる一対の空気ダクトと、該空気ダクトに所定間隔で複数架設され軸方向に沿って複数の噴射口を上向きに列設してなる空気供給管とを備えて構成し、上記ケージ本体の底壁に、各空気供給管の噴射口に対峙し該各空気供給管の軸線に平行な細長状の覆い板を付設したことを特徴とする請求項4記載の養鶏用コンテナケージ。
  6. 上記ケージ本体の側壁で形成された上側の開口を開閉可能にする蓋を設け、該蓋を、その開時に上記側壁に付帯するように折り畳み可能に該側壁に設けたことを特徴とする請求項1乃至5何れかに記載の養鶏用コンテナケージ。
  7. 上記ケージ本体に、走行用の複数の車輪を設けたことを特徴とする請求項1乃至6何れかに記載の養鶏用コンテナケージ。
  8. 上記基台に、該基台を設置した際に該基台の床板と設置面との間に所定幅の床下空間を形成する脚部を設けたことを特徴とする請求項1乃至7何れかに記載の養鶏用コンテナケージ。
  9. 上記基台に走行用の複数の車輪を設けたことを特徴とする請求項1乃至8何れかに記載の養鶏用コンテナケージ。
  10. 上記請求項1乃至9何れかに記載の養鶏用コンテナケージを架台に載置して鶏の飼育を行う養鶏システムにおいて、
    上記架台を、上記コンテナケージを複数台一列に列設して載置するとともに上下に所定間隔で複数設けられる載置板と、複数の載置板を支持する支持体とを備えて構成し、上記載置板の長手方向一端側に上記コンテナケージを上記載置板に対して出し入れを行うための出入口開口を設け、該出入口開口から上記コンテナケージの出し入れを行う搬送手段を備えたことを特徴とする養鶏システム。
  11. 上記搬送手段を、上記コンテナケージを搭載する荷台を備え、該荷台を上記出入口開口の何れかであって該当する出入口開口から上記コンテナケージを出し入れ可能にする位置に移動位置決めする第1移動手段と、該第1移動手段によって移動位置決めされた荷台に対して上記コンテナケージの出し入れを行う第2移動手段とを備えて構成したことを特徴とする請求項10記載の養鶏システム。
  12. 上記第1移動手段を、上記支持体の出入口開口側に設けられるとともに、上記荷台を備え該荷台を昇降動させる昇降装置で構成したことを特徴とする請求項11記載の養鶏システム。
  13. 上記コンテナケージを、その基台に、該基台を設置した際に該基台の床板と設置面との間に所定幅の床下空間を形成する脚部を設けて構成し、
    上記第2移動手段を、上記コンテナケージの基台の床下空間に位置可能に形成されるとともに上記荷台及び載置板間を走行可能なAGVと、該AGVに設けられ上昇して上記コンテナケージを支承し下降して上記コンテナケージの脚部を設置させる昇降機構とを備えて構成したことを特徴とする請求項11または12記載の養鶏システム。
  14. 上記載置板の上側に、上記設置された各コンテナケージのケージ本体の開口から内部に対して進出及び後退可能に設けられ、進出した際、鶏に給餌及び給水を行う給餌・給水機構を備えたことを特徴とする請求項11乃至13何れかに記載の養鶏システム。
  15. 上記載置板の上側に、上記コンテナケージに向けて冷却空気を噴射する冷却空気噴射部を設け、
    上記コンテナケージにおいて、上記基台に着脱可能に支持されるとともに上記ケージ本体の下側に設けられ該ケージ本体の底壁から冷却空気を噴射する多数の噴射口を有した冷却空気供給部を設け、
    上記冷却空気噴射部及び上記冷却空気供給部に冷却空気を送給することを特徴とする請求項10乃至14何れかに記載の養鶏システム。
  16. 上記請求項1乃至9何れかに記載の養鶏用コンテナケージであり、上記基台を、床板と、該床板を支持する枠状の基台本体とを備えて構成し、上記床板を、燃焼可能な有機材料で形成するとともに上記基台本体に対して着脱可能にして構成した養鶏用コンテナケージを用いて鶏の飼育を行う養鶏方法であって、
    鶏の飼育時に、上記基台を、その基台本体に新たな床板を装着し、次に、該基台本体にケージ本体を装着して、コンテナケージを組立て、組立てたコンテナケージを飼育室に多数搬入して該飼育室に設けた架台に載置し、該コンテナケージの架台への載置前若しくは後に、鶏の雛をケージ本体に入れ、この状態で、鶏を飼育し、
    鶏の飼育終了後に、上記コンテナケージを飼育室から搬出し、その後、上記基台からケージ本体を取外し、該ケージ本体を鶏を収容したまま所要の箇所に搬送し、該ケージ本体から鶏を取出し、空になったケージ本体は洗浄し、
    一方、上記基台においては、上記床板を受けた鶏糞とともに上記基台本体から取外すとともに、該床板を受けた鶏糞とともに焼却し、
    次の鶏の飼育時に、上記基台を、その基台本体に新たな床板を装着し、次に、該基台本体にケージ本体を装着して、コンテナケージを組立て、上記と同様に、再び、コンテナケージを飼育室に搬入しての鶏の飼育、及び、鶏の飼育終了後にコンテナケージを搬出しての上記の所定の処理を繰り返し行うことを特徴とする養鶏方法。
  17. 上記請求項10乃至15何れかに記載の養鶏システムを用いて鶏の飼育を行うことを特徴とする請求項16記載の養鶏方法。
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