JP2014225852A - アクティブバラン回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】消費電流の増大を抑えて低歪化を実現したアクティブバラン回路を提供すること。【解決手段】本発明のMOSを用いたアクティブバラン回路は、メインバラン回路10と、このメインバラン回路10と並列に弱反転領域にバイアスされた1個もしくは複数個のサブバラン回路20を用いることで、歪成分のキャンセルを行うことが可能になる。そのため、このようなアクティブバラン回路を半導体集積回路で実現した場合、従来に比べ少ない消費電流で良好な歪特性を実現することができる。【選択図】図5

Description

本発明は、差動信号をシングルエンド信号に変換する差動/シングル変換に係るアクティブバラン回路に関し、より詳細には、高周波での差動/シングル変換を低歪で実現するアクティブバラン半導体集積回路(LSI)に関する。
近年の無線通信の発展により、現在用いられている周波数帯域は混雑しているため、より高い周波数における無線通信が期待されている。そのため、高周波無線トランシーバや携帯機器などの実現には、目標とする高い周波数において動作する回路を実現する必要がある。
半導体集積回路の高周波回路設計では、差動信号をシングルエンド信号に変換する差動/シングル変換を、バラン(Balun)回路で行うことが一般的である。例えば、携帯端末や基地局用途の送信器LSI内部において、高周波差動信号をシングルエンド信号に変換するために用いられる。
この種のバラン(Balun)回路とは、同軸ケーブルと2線フィーダなど、平衡と不平衡の状態にある電気信号を変換するための素子である。なお、Balunとは、平衡(balance)と不平衡(unbalance)の頭文字を合成した用語で、平衡−不平衡変換器とも言われている。
また、バラン回路は、高周波では、受動素子で構成されるパッシブバラン回路や、MOSトランジスタ(Metal Oxide Semiconductor Transistor)やBJTトランジスタ(Bipolar Junction Transistor)といった能動素子で構成されるアクティブバラン回路を用いることが一般的である。
パッシブバラン回路としては、主にLCを用いたものや伝送線路を用いたものがある。伝送線路を用いたものは波長の長さに比例して面積が変化するため、低周波ではオンチップで実現することは困難であるが、波長が短い高周波では小さな面積で実現できる。
例えば、特許文献1に記載のものは、改善された高調波抑制性能を有するパッシブバラン回路に関するものである。この特許文献1のように、半導体集積回路(LSI)上では一対のスパイラルインダクタにより構成でき、歪特性やノイズ特性が良いという特徴を有している。しかし、例えば、1GHzから4GHzまでといった広い周波数範囲での動作を実現するためには、大きなインダクタンス値と小さな自己共振周波数の両立が必要となるが、この二要素をLSI上に製造するインダクタで実現することは困難である。これは、容量素子などの素子を追加したとしても、広い周波数範囲で出力インピーダンスを一定に保つことが難しいことを意味している。
一方で、アクティブバラン回路としては、様々な回路構成のものが提案されている。電力を消費するが、利得を得られるというメリットがある。さらに高周波においてはその寄生成分から実現が難しくなるということや回路コア面積が小さいという特徴がある。
この種のアクティブバラン回路は、インダクタではなく主に能動素子を用いるため、上述した問題は発生しない。例えば、非特許文献1には、BJTと抵抗素子によるアクティブバラン回路が示されている。このアクティブバラン回路は、電源と接地電位の間に、電源側からBJT、抵抗素子、BJT、抵抗素子という順に素子を縦積みされた構成であり、シングルエンド出力端子のインピーダンスをBJTのエミッタ側の抵抗素子の抵抗値を調整することで設計することが可能である。このアクティブバラン回路の出力インピーダンスは、広い周波数領域において一定に保つことが可能である。アクティブバラン回路は、MOSトランジスタでも構成できる。
図1は、MOSで構成したアクティブバラン回路を説明するための回路構成図である。2つのN型MOSトランジスタ(NMOSトランジスタ)が、電源VDDと接地電位GNDの間に縦積みとなっており、上段NMOSのトランジスタ(Tr1)1には、容量素子5を介して入力される正入力Vinpが伝播される。ここでトランジスタ1のゲートは、抵抗素子3を介してバイアス電圧Vb1により適切にバイアスされる。一方で、下段のNMOSトランジスタ(Tr2)2には、容量素子6を介して入力される負入力Vinnが伝播される。ここで、トランジスタ2のゲートは、抵抗素子4を介してバイアス電圧Vb2により適切にバイアスされる。トランジスタ1のソースとトランジスタ2のドレインの接点がバランの出力端子である。この例では、アクティブバラン回路の出力に負荷抵抗7を接続した。
トランジスタ1のトランスコンダクタンスgm1_1が負荷抵抗7の抵抗値の逆数と等しく、トランジスタ2のトランスコンダクタンスgm1_2も負荷抵抗7の抵抗値の逆数と等しいとき、差動入力電圧をVin(=Vinp−Vinn)としたとき、アクティブバラン回路のシングルエンド出力電圧Voutは、理想的にはVin/2と等しくなる。この計算では簡単のため、寄生成分は無視している。また、抵抗素子3,4と容量素子5,6は、入力信号に影響しないとし、トランジスタ1のゲートには、Vinpと同じ電圧振幅が入力され、トランジスタ2のゲートには、Vinnと同じ電圧振幅が入力されるとしている。
MOSトランジスタは、ゲートの電圧振幅に応じたソース・ドレイン間電流を出力する素子である。MOSトランジスタの3次歪までを考慮すると、その入出力特性は、式(1)で示される。
Ids=gm1Vgs+gm2Vgs+gm3・Vgs ・・・(1)
gm1は小信号トランスコンダクタンス、gm2及びgm3は、歪を発生する2次及び3次のトランスコンダクタンスである。RF回路の特性で重視される3次の相互変調歪(IMD3)は、このgm2やgm3により支配されるため、gm2やgm3は絶対値が小さいことが望まれる。
図1に示したアクティブバラン回路では、3次までの歪を考慮したとき、MOSトランジスタTr1のトランスコンダクタンスgm1_1と2次及び3次のトランスコンダクタンスgm2_1、gm3_1と、MOSトランジスタTr2のトランスコンダクタンスgm1_2と2次及び3次のトランスコンダクタンスgm2_2、gm3_2と、負荷抵抗7と入力電圧振幅の関係で出力電圧振幅が決定される。バランの入力電圧Vinと出力電圧Voutの関係は式(2)で表すことができ、α1からα3は1次成分から3次成分までの係数である。理想的で歪のない状態の場合とは、α1=1/2、α2=α3=0である。それは、gm1_1は負荷抵抗7の抵抗値の逆数と等しく、gm1_2も負荷抵抗7の抵抗値の逆数と等しく、gm2_1=gm3_1=gm2_2=gm3_2=0の状態である。
Vout=α1Vin+α2Vin+α3Vin ・・・(2)
図2は、図1に示したアクティブバラン回路の入出力特性の例を示す図である。図1のMOSトランジスタTr1と、MOSトランジスタTr2が飽和領域で動作しているとすると、その入出力特性は、例えば、図2のようなる。表1は、図2のときの入出力特性の一例であり、左から、入力振幅Vin、出力の基本波成分である1次成分と2次歪から6次歪までの歪成分の50Ω系振幅、1次成分を基準としたときの各歪成分と基本波との振幅比HD2からHD6である。
Figure 2014225852
表1から入力振幅が大きくなるほど、3次歪の性能を示すHD3が大きくなり、劣化することが分かる。
図3は、図2に示した入出力特性を入力信号(Vin)で3回微分した特性(Vout’’’と示す)を示す図である。図3より、3回微分値Vout’’’は、負の値を持っており、これが3次歪の支配因である。また、図3より、Vinが0付近から離れるほどVout’’’の絶対値が大きくなっている。これは入力振幅Vinが大きくなるほど3次歪が劣化していることに対応している。
MOSトランジスタの場合、一般にソース・ドレイン間に流れる電流を増大するようにゲートをバイアスすることで歪成分をある程度改善できることが知られているが、3dBの歪改善のためには消費電流が2倍になってしまう(例えば、非特許文献2のp551に記載参照)。
また、他の歪成分の改善方法としては、出力信号に係数を乗じ入力に戻すいわゆる負帰還技術が有効である。しかし、高周波回路設計では帰還ループの時定数を小さくすることが必要となるため実用的ではない。
図4は、従来のMOSトランジスタで構成され、デジェネレーション抵抗素子を含むアクティブバラン回路を説明するための回路構成図である。図4に示されるデジェネレーション抵抗素子R30,R40による帰還作用によって、歪成分の改善させる技術も知られている。しかし、この方法では、MOSトランジスタTr1のソース・ドレイン電流(=MOSトランジスタTr2のソース・ドレイン間電流)により、抵抗素子R30,R40で電位差が発生してしまう。このため、図4に示した回路構成において、MOSトランジスタTr1,Tr2のサイズとソース・ドレイン間電流が、図1に示した回路構成と同一であるとすると、図4に示した回路構成の方が、MOSトランジスタTr1,Tr2が飽和領域で動作可能な出力電圧振幅の範囲が狭い。これは、図4に示した回路構成では、図1に示した回路構成よりも、出力可能な最大電圧振幅が小さいこと意味する。
そのため、従来技術では、高周波回路において、MOSトランジスタで構成されたアクティブバラン(MOSアクティブバラン)回路で良好な歪特性と大きな出力電圧範囲を実現するためには、多大な電流をトランジスタに流すことが必要である。
なお、アクティブバラン回路については、例えば、特許文献2に記載のものがある。この特許文献2のものは、ミキサや増幅器に用いられるアクティブバラン回路(平衡/不平衡変換回路)の構成に関するもので、広い周波数領域にわたって180度位相差からの誤差を低く抑えることのできるアクティブバラン回路を提供するものである。
特表2011−511563号公報 特開2004−320358号公報
B.Sam,P.Halford,"High Performance Quadrature Modulators for Broadband Wireless Communications,"IEEE RFIC Symp.Digest of Paper,pp.17−20,June 2001 アナログCMOS集積回路の設計 応用編、Behzad Razavi、丸善出版(平成15年3月30日 初版発行、平成18年7月10日 第7刷発行)
しかしながら、トランジスタに流す電流を増やすことで歪特性を改善させる方法は、電池駆動の場合は電池の持ち時間が短くなり好ましくない。また、商用電源駆動の場合でも、消費電流増は発熱増加につながるため、やはり好ましくない。適度な電流値でより低い歪成分を実現することが求められる。
また、上述した特許文献及び非特許文献には、本発明のようにメインバラン回路と並列に接続された複数個のサブバラン回路とからなるアクティブバラン回路の具体的な回路構成については、何ら開示されていない。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、消費電流の増大を抑えて低歪化を実現したアクティブバラン回路を提供することにある。
本発明は、このような目的を達成するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、差動信号をシングルエンド信号に変換する差動/シングル変換に係るアクティブバラン回路において、電源とドレイン/ソースが接続された第1のMOSトランジスタ(11)と、ソース/ドレインが接地された第2のMOSトランジスタ(12)からなるメインバラン回路(10)と、該メインバラン回路(10)に並列に接続され、電源とドレイン/ソースが接続された第3のMOSトランジスタ(21)と、ソース/ドレインが接地された第4のMOSトランジスタ(22)からなるサブバラン回路(20)とを備え、前記第1のMOSトランジスタ(11)のソース/ドレインと、前記第2のMOSトランジスタ(12)のドレイン/ソースの接続点が、前記メインバラン回路(10)の出力端子であり、前記第1のMOSトランジスタ(11)と、前記第2のMOSトランジスタ(12)とは、第1のバイアス電位(Vb1)と第2のバイアス電位(Vb2)で飽和領域にバイアスされており、前記第3のMOSトランジスタ(21)のソース/ドレインと前記第4のMOSトランジスタ(22)のドレイン/ソースの接続点が、前記サブバラン回路(20)の出力端子であり、前記第3のMOSトランジスタ(21)と、前記第4のMOSトランジスタ(22)は、第3のバイアス電位(Vb3)と第4のバイアス電位(Vb4)で弱反転領域にバイアスされており、前記メインバラン回路(10)の出力と、前記サブバラン回路(20)の出力が共通点で接続され、前記差動入力信号と同じ位相のシングルエンド信号が出力されることを特徴とする。(図5,図9;実施例1,2)
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記第1のMOSトランジスタ(11)のゲートは、第1の抵抗素子(13)と第1の容量素子(15)とに接続され、前記第1の抵抗素子(13)の他方には、前記第1のバイアス電位(Vb1)が印加され、前記第1の容量素子(15)の他方には、前記差動信号の正側信号(Vinp)が入力されているとともに、前記第2のMOSトランジスタ(12)のゲートは、第2の抵抗素子(14)と第2の容量素子(16)とに接続され、前記第2の抵抗素子(14)の他方には、前記第2のバイアス電位(Vb2)が印加され、前記第2の容量素子(16)の他方には、前記差動信号の負側信号(Vinn)が入力され、前記第3のMOSトランジスタ(21)のゲートは、第3の抵抗素子(23)と第4の容量素子(25)とに接続され、前記第3の抵抗素子(23)の他方には、前記第3のバイアス電位(Vb3)が印加され、前記第3の容量素子(23)の他方には、前記差動信号の正側信号(Vinp)が入力されているとともに、前記第4のMOSトランジスタ(22)のゲートは、第4の抵抗素子(24)と第4の容量素子(26)とに接続され、前記第4の抵抗素子(24)の他方には、前記第4のバイアス電位(Vb4)が印加され、前記第4の容量素子(24)の他方には、前記差動信号の負側信号(Vinn)が入力されていることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記第3のMOSトランジスタ(21)は、前記第1のMOSトランジスタ(11)とはゲートサイズが異なり、前記第4のMOSトランジスタ(22)は、前記第2のMOSトランジスタ(12)とはゲートサイズが異なることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1,2又は3に記載の発明において、出力電圧振幅を入力電圧振幅の3回微分した特性が、入力振幅がゼロ付近と、振幅が負の領域で逆特性であり、前記出力電圧振幅を入力電圧振幅の3回微分した特性が、入力振幅がゼロ付近と、振幅が正の領域で逆特性であり、前記出力電圧振幅を入力電圧振幅の3回微分した特性が、入力振幅の全領域で平均するとゼロ付近となるように、前記サブバラン回路(20)を構成する前記第3及び第4のMOSトランジスタ(21,22)のゲートの幅/長さの比を前記メインバラン回路(10)よりも小さくするとともに、前記バイアス電位を調整することを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1,2又は3に記載の発明において、出力電圧振幅を入力電圧振幅の3回微分した特性が、入力振幅がゼロ付近でゼロとなるように、前記サブバラン回路(20)を構成する前記第3及び第4のMOSトランジスタ(21,22)のゲートの幅/長さの比を前記メインバラン回路(10)よりも小さくするとともに、前記バイアス電位を調整することを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載の発明において、前記サブバラン回路(20)が、複数のサブバラン回路(120,130)を備えていることを特徴とする。(図9;実施例2)
また、請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、前記出力電圧振幅を入力電圧振幅の3回微分した特性が入力振幅の全領域で平均するとゼロ付近となるように、前記複数のサブバラン回路(120,130)のうちいくつかについて構成する2つのMOSトランジスタのゲートの幅/長さの比を前記メインバラン回路(110)よりも小さくするとともに、前記バイアス電位を調整することを特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、出力電圧振幅を入力電圧振幅の3回微分した特性が、入力振幅がゼロ付近でゼロとなるように、前記複数のサブバラン回路(120,130)のうちいくつかについて構成する2つのMOSトランジスタのゲートの幅/長さの比を前記メインバラン回路(110)よりも小さくするとともに、前記バイアス電位を調整することを特徴とする。
また、請求項9に記載の発明は、請求項1乃至8のいずれかに記載の発明において、オンオフ制御信号(a)応じて、前記複数個のサブバラン回路(120,130)の各々の動作/非動作をバイアス制御回路(180)によって制御することを特徴とする。
また、請求項10に記載の発明は、請求項1乃至9のいずれかに記載の発明において、前記メインバラン回路(10,110)のMOSトランジスタの3次のトランスコンダクタンスと、前記サブバラン回路(20,120,130)のMOSトランジスタの3次のトランスコンダクタンスは、極性が逆であることを特徴とする。
また、請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の発明において、前記メインバラン回路(10,110)のMOSトランジスタは、飽和領域にバイアスされ、前記サブバラン回路(20,120,130)のMOSトランジスタは、弱反転領域にバイアスされていることを特徴とする。
また、請求項12に記載の発明は、請求項1乃至11のいずれかに記載の発明において、前記MOSトランジスタが、NMOSトランジスタ又はPMOSトランジスタであることを特徴とする。
本発明によれば、メインバラン回路と並列に弱反転領域にバイアスされた1個又は複数個のサブバラン回路とを用いることで、歪成分のキャンセルを行うことが可能になる。そのため、このようなアクティブバラン回路を半導体集積回路で実現した場合、従来に比べ少ない消費電流で良好な歪特性を実現できる。
さらに、低消費であって、かつ、歪特性が良好なアクティブバラン回路を実現することができる。
従来のMOSで構成したアクティブバラン回路を説明するための回路構成図である。 図1に示したアクティブバラン回路の入出力特性の例を示す図である。 図3は、図2に示した入出力特性を入力信号(Vin)で3回微分した特性(Vout’’’と示す)を示す図である。 従来のMOSトランジスタで構成され、デジェネレーション抵抗素子を含むアクティブバラン回路を説明するための回路構成図である。 本発明に係るMOSトランジスタを用いたアクティブバラン回路の実施例1を説明するための回路構成図である。 図5に示したアクティブバラン回路の入出力特性の例を示す図である。 図6に示した入出力特性を入力信号(Vin)で3回微分した特性を示す図である 図5に示したアクティブバラン回路の他の入出力特性を入力信号(Vin)で3回微分した特性を示す図である。 本発明に係るMOSトランジスタを用いたアクティブバラン回路の実施例2を説明するための回路構成図である。
以下、図面を参照して本発明の各実施例について説明する。
図5は、本発明に係るMOSトランジスタを用いたアクティブバラン回路の実施例1を説明するための回路構成図で、図中符号10はメインバラン回路、11は上段のトランジスタ、12は下段のトランジスタ、13,14は抵抗素子、15,16は容量素子、17は負荷抵抗、20はサブバラン回路を示している。
本実施例1のアクティブバラン回路は、差動信号をシングルエンド信号に変換する差動/シングル変換に係るアクティブバラン回路である。このアクティブバラン回路は、メインバラン回路10と、このメインバラン回路10に並列に接続されたサブバラン回路20とを備えている。
メインバラン回路10は、電源とドレイン/ソースが接続された第1のMOSトランジスタ11と、ソース/ドレインが接地された第2のMOSトランジスタ12からなっている。つまり、第1及び第2のMOSトランジスタがNMOSの場合には、電源とドレインが接続された第1のNMOSトランジスタ11と、ソースが接地された第2のNMOSトランジスタ12からなっており、第1及び第2のMOSトランジスタがPMOSの場合には、電源とソースが接続された第1のPMOSトランジスタ11と、ドレインが接地された第2のPMOSトランジスタ12からなっている。
また、第1のMOSトランジスタ11のゲートは、第1の抵抗素子13と第1の容量素子15とに接続され、第1の抵抗素子13の他方には、第1のバイアス電位Vb1が印加され、第1の容量素子15の他方には、差動信号の正側信号Vinpが入力されている。
また、第2のMOSトランジスタ12のゲートは、第2の抵抗素子14と第2の容量素子16とに接続され、第2の抵抗素子14の他方には、第2のバイアス電位Vb2が印加され、第2の容量素子16の他方には、差動信号の負側信号Vinnが入力されている。
また、第1のMOSトランジスタ11のソース/ドレインと、第2のMOSトランジスタ12のドレイン/ソースの接続点が、メインバラン回路10の出力端子であり、第1のMOSトランジスタ11と、第2のMOSトランジスタ12とは、第1のバイアス電位Vb1と第2のバイアス電位Vb)で飽和領域にバイアスされている。
一方、サブバラン回路20は、電源とドレイン/ソースが接続された第3のMOSトランジスタ21と、ソース/ドレインが接地された第4のMOSトランジスタ22からなっている。
また、第3のMOSトランジスタ21のゲートは、第3の抵抗素子23と第4の容量素子25とに接続され、第3の抵抗素子23の他方には、第3のバイアス電位Vb3が印加され、第3の容量素子23の他方には、差動信号の正側信号Vinpが入力されている。
また、第4のMOSトランジスタ22のゲートは、第4の抵抗素子24と第4の容量素子26とに接続され、第4の抵抗素子24の他方には、第4のバイアス電位Vb4が印加され、第4の容量素子24の他方には、差動信号の負側信号Vinnが入力されている。
また、第3のMOSトランジスタ21のソース/ドレインと第4のMOSトランジスタ22のドレイン/ソースの接続点が、サブバラン回路20の出力端子であり、第3のMOSトランジスタ21は、第1のMOSトランジスタ11とはゲートサイズが異なり、第4のMOSトランジスタ22は、第2のMOSトランジスタ12とはゲートサイズが異なっている。
また、第3のMOSトランジスタ21と、第4のMOSトランジスタ22は、第3のバイアス電位Vb3と第4のバイアス電位Vb4で弱反転領域にバイアスされており、メインバラン回路10の出力と、サブバラン回路20の出力が共通点で接続され、差動入力信号と同じ位相のシングルエンド信号が出力される。
また、出力電圧振幅を入力電圧振幅の3回微分した特性が、入力振幅がゼロ付近と、振幅が負の領域で逆特性であり、出力電圧振幅を入力電圧振幅の3回微分した特性が、入力振幅がゼロ付近と、振幅が正の領域で逆特性であり、出力電圧振幅を入力電圧振幅の3回微分した特性が入力振幅の全領域で平均するとゼロ付近となるように、サブバラン回路20を構成する第3及び第4のMOSトランジスタ21,22のゲートの幅/長さの比をメインバラン回路10よりも小さくするとともに、バイアス電位を調整するように構成されている。
また、出力電圧振幅を入力電圧振幅の3回微分した特性が、入力振幅がゼロ付近でゼロとなるように、サブバラン回路20を構成する第3及び第4のMOSトランジスタ21,22のゲートの幅/長さの比をメインバラン回路10よりも小さくするとともに、バイアス電位を調整するように構成されている。
また、メインバラン回路10のMOSトランジスタの3次のトランスコンダクタンスと、サブバラン回路20のMOSトランジスタの3次のトランスコンダクタンスは、極性が逆である。また、メインバラン回路10のMOSトランジスタは、飽和領域にバイアスされ、サブバラン回路20のMOSトランジスタは、弱反転領域にバイアスされている。
MOSトランジスタが、NMOSトランジスタの場合には、メインバラン回路10は、2つのN型MOSトランジスタ(NMOSトランジスタ)が、電源VDDと接地電位GNDの間に縦積みとなっており、上段のトランジスタ11には、容量素子15を介して入力される正入力Vinpが伝播される。ここでトランジスタ11のゲートは、抵抗素子13を介して、バイアス電圧Vb1により飽和領域にバイアスされる。
一方で、下段のトランジスタ12には、容量素子16を介して入力される負入力Vinnが伝播される。ここでトランジスタ12のゲートは、抵抗素子14を介して、バイアス電圧Vb2により飽和領域にバイアスされる。トランジスタ11のソース/ドレインとトランジスタ12のドレイン/ソースの接点がバランの出力端子である。
この例では、アクティブバラン回路の出力に負荷抵抗17を接続した。トランジスタ11のトランスコンダクタンスgm1_11が負荷抵抗17の逆数と等しく、トランジスタ12のトランスコンダクタンスgm1_12も負荷抵抗17の逆数と等しいとき、差動入力電圧をVin(=Vinp−Vinn)としたとき、バラン回路のシングルエンド出力電圧Voutは、理想的にはVin/2と等しくなる。この計算では簡単のため、寄生成分は無視している。また、抵抗素子3,4と容量素子5,6は、入力信号に影響しないとし、トランジスタ11のゲートには、Vinpが入力され、トランジスタ12のゲートには、Vinnが入力されるとしている。
サブバラン回路20は、メインバラン回路10と並列に設置されたアクティブバラン回路であり、2つのN型MOSトランジスタが、電源VDDと接地電位GNDの間に縦積みとなっており、上段のトランジスタ21には、容量素子25を介して入力される正入力(Vinp)が伝播される。ここでトランジスタ21のゲートは、抵抗素子23を介して、バイアス電圧Vb3により弱反転領域にバイアスされる。
一方で、下段のトランジスタ22には、容量素子26を介して入力される負入力(Vinn)が伝播される。ここでトランジスタ22のゲートは、抵抗素子24を介して、バイアス電圧Vb4により弱反転領域にバイアスされる。トランジスタ21のソース/ドレインとトランジスタ22のドレイン/ソースの接点がバランの出力端子である。
この例では、サブバラン回路20の出力には、メインバラン回路10と共通の負荷抵抗17を接続した。弱反転領域にバイアスされているため、トランジスタ21のトランスコンダクタンスgm1_21とトランジスタ22のトランスコンダクタンスgm1_22は、メインバラン回路10のトランスコンダクタンスgm1_11やgm1_12と極性は同じで、大きさは無視できるほど小さい。これは、サブバラン120ではほとんど電流が消費されないことも示している。
ここで、メインバラン回路10のMOSトランジスタの3次のトランスコンダクタンスと、サブバラン回路20のMOSトランジスタの3次のトランスコンダクタンスは、極性が逆になる。これはメインバラン回路10のMOSトランジスタ11,12は、飽和領域にバイアスされていることに対し、サブバラン回路20のMOSトランジスタ21,22が弱反転領域にバイアスされているためである。
そのため、図5に示した本発明のアクティブバラン回路の回路構成では、メインバラン回路10で発生した3次歪を含む出力電流を、サブバラン回路20から出力される逆極性の3次歪を持つ出力電流でキャンセルすることが可能である。メインバラン回路10の3次歪をキャンセルするために、サブバラン回路20から出力される電流量は、MOSトランジスタ21,22のゲート長とゲート幅を調整することで可能である。また、MOSトランジスタ21,22のバイアス電位を調整することでも可能である。
図5に示したアクティブバラン回路のメインバラン回路10は、図1に示したアクティブバラン回路と同一である。図6は、図5に示したアクティブバラン回路の出力電圧の入出力特性を示す図であり、図7は、図6に示した入出力特性をVinで3回微分(Vout’’’と示す)した特性を示す図である。図5に示したサブバラン回路20のMOSトランジスタ21,22のゲート長とゲート幅と、ゲートバイアスをVinがゼロ付近ではVout’’’が正方向にするように調整し、Vinが―0.5Vから+0.5Vの範囲でVout’’’の平均的がゼロに近づくようにした。
このときの入力振幅と出力振幅と歪成分を表2に示す。
Figure 2014225852
表1と比較すると入力振幅Vinが0.5Vといった大きい領域において、表1に示される従来のアクティブバラン回路の構成と比較して、3次歪の性能を示すHD3が大きく改善していることが分かる。一方で、Vinが0.125Vなどの小さい領域では、従来のアクティブバラン回路よりもHD3が劣化している。しかし、このVinが小さい領域での劣化は、歪の振幅の絶対値として小さいため問題ない場合が多い。それ以上に、送信器などの大振幅を扱う用途においては、大振幅での歪特性の改善が非常に重要である。
小振幅の歪を局所的に改善させることは、図5に示したサブバラン回路20のMOSトランジスタ21,22のゲート長とゲート幅と、ゲートバイアスを調整し、図8に示すように、出力Voutの3回微分Vout’’’を、Vinがゼロ付近でゼロとなるように調整することで可能となる。
本実施例1では、NMOSトランジスタを用いたアクティブバラン回路で説明したが、図5に示したアクティブバラン回路は、NMOSトランジスタをPMOSトランジスタに置換しても同様に歪改善効果を備えたアクティブバラン回路として動作する。
図9は、本発明に係るMOSトランジスタを用いたアクティブバラン回路の実施例2を説明するための回路構成図で、図中符号110はメインバラン回路、120は第1のサブバラン回路、130は第2のサブバラン回路、170は負荷抵抗、180はバイアス制御回路を示している。
メインバラン回路110に対して、第1のサブバラン回路120と第2のサブバラン回路130を並列に並べる場合を例に説明する。
本実施例2のアクティブバラン回路は、上述した実施例1におけるサブバラン回路20の代わりに複数のサブバラン回路120,130を備えたものである。
本実施例2において、出力電圧振幅を入力電圧振幅の3回微分した特性が入力振幅の全領域で平均するとゼロ付近となるように、複数のサブバラン回路120,130のうちいくつかについて構成する2つのMOSトランジスタのゲートの幅/長さの比をメインバラン回路110よりも小さくするとともに、バイアス電位を調整するように構成されている。
また、出力電圧振幅を入力電圧振幅の3回微分した特性が、入力振幅がゼロ付近でゼロとなるように、複数のサブバラン回路120,130のうちいくつかについて構成する2つのMOSトランジスタのゲートの幅/長さの比をメインバラン回路110よりも小さくするとともに、バイアス電位を調整するように構成されている。
また、オンオフ制御信号a応じて、複数個のサブバラン回路120,130の各々の動作/非動作をバイアス制御回路180によって制御するように構成されている。
本実施例2のアクティブバラン回路は、負荷抵抗170に接続されている。メインバラン回路110は、図5に示したメインバラン10と同一構成であり、構成要素であるMOSトランジスタは、飽和領域にバイアスされている。
第1のサブバラン回路120は、図5に示したサブバラン20と同一構成であり、構成要素であるMOSトランジスタは、弱反転領域にバイアスされている。メインバラン回路110と第1のサブバラン120が動作したときの入出力特性をVinで3回微分した特性は、図7に示した形状となるように、MOSのゲート幅とゲート長とバイアス電位を調整されている。
第2のサブバラン130は、図5に示したサブバラン20と同一構成であり、構成要素であるMOSトランジスタは、弱反転領域にバイアスされている。メインバラン回路110と第2サブバラン130が動作したときの入出力特性をVinで3回微分した特性は、図8に示した形状となるように、MOSのゲート幅とゲート長とバイアス電位を調整されている。
メインバラン回路110と、第1及び第2のサブバラン回路120,130のバイアス電位は、バイアス制御回路180から供給される。バイアス電位は、オンオフ制御信号aに応じて、バイアス制御回路180は、メインバラン110と、第1及び第2のサブバラン回路120,130のバイアス電位を各々独立に制御可能であり、メインバラン110と、第1及び第2のサブバラン回路120,130がNMOSで構成される場合はバイアス電圧を接地電位とすることで、メインバラン110と、第1及び第2のサブバラン回路120,130がPMOSで構成される場合はバイアス電圧を電源電位(VDD)とすることで、メインバラン110と、第1及び第2のサブバラン回路120,130各々を独立にオフ状態とすることが可能である。
次に、メインバラン110と、第1及び第2のサブバラン回路120,130各々を、出力振幅に応じて独立に制御することの利点を説明する。
上述した実施例1で示したように、メインバラン回路10とサブバラン回路20の組み合わせでは、大きな振幅を入出力したときの歪成分を改善することができる。また、メインバラン回路10とサブバラン回路20の組み合わせでは、小さな振幅を入出力したときの歪成分を改善することができる。
そのため、本実施例2のアクティブバラン回路では、大きな入出力振幅の状況では、メインバラン回路110と第1のサブバラン回路120を組み合わせて使う、小さな入出力振幅の状況では、メインバラン回路110と第2のサブバラン回路130を組み合わせて使うといった制御を、オンオフ制御信号aに従って行うことで、広い入出力振幅の範囲で、良好な歪特性を実現することが可能である。また、入出力振幅が微小で、メインバラン回路110の歪成分が無視できるほど小さい場合は、メインバラン回路110のみを動作させることも可能である。
以上のように、本発明のアクティブバラン回路によれば、メインバラン回路と並列に弱反転領域にバイアスされた1個又は複数個のサブバラン回路とを用いることで、歪成分のキャンセルを行うことが可能になる。そのため、このようなアクティブバラン回路を半導体集積回路で実現した場合、従来に比べ少ない消費電流で良好な歪特性を実現できる。
本発明のアクティブバラン回路は、特に、高周波回路の差動/シングル変換において、消費電流の増大を抑えつつ良好な歪特性を実現可能であり、携帯電話機などの小型機器に好適である。
1,11 上段のトランジスタ
2,12 下段のトランジスタ
3,4,13,14 抵抗素子
5,6,15,16 容量素子
7,17,170 負荷抵抗
10,110 メインバラン回路
20 サブバラン回路
120 第1のサブバラン回路
130 第2のサブバラン回路
180 バイアス制御回路

Claims (12)

  1. 差動信号をシングルエンド信号に変換する差動/シングル変換に係るアクティブバラン回路において、
    電源とドレイン/ソースが接続された第1のMOSトランジスタと、ソース/ドレインが接地された第2のMOSトランジスタからなるメインバラン回路と、
    該メインバラン回路に並列に接続され、電源とドレイン/ソースが接続された第3のMOSトランジスタと、ソース/ドレインが接地された第4のMOSトランジスタからなるサブバラン回路とを備え、
    前記第1のMOSトランジスタのソース/ドレインと、前記第2のMOSトランジスタのドレイン/ソースの接続点が、前記メインバラン回路の出力端子であり、前記第1のMOSトランジスタと、前記第2のMOSトランジスタとは、第1のバイアス電位と第2のバイアス電位で飽和領域にバイアスされており、
    前記第3のMOSトランジスタのソース/ドレインと前記第4のMOSトランジスタのドレイン/ソースの接続点が、前記サブバラン回路の出力端子であり、前記第3のMOSトランジスタと、前記第4のMOSトランジスタは、第3のバイアス電位と第4のバイアス電位で弱反転領域にバイアスされており、
    前記メインバラン回路の出力と、前記サブバラン回路の出力が共通点で接続され、前記差動入力信号と同じ位相のシングルエンド信号が出力されることを特徴とするアクティブバラン回路。
  2. 前記第1のMOSトランジスタのゲートは、第1の抵抗素子と第1の容量素子とに接続され、前記第1の抵抗素子の他方には、前記第1のバイアス電位が印加され、前記第1の容量素子の他方には、前記差動信号の正側信号が入力されているとともに、前記第2のMOSトランジスタのゲートは、第2の抵抗素子と第2の容量素子とに接続され、前記第2の抵抗素子の他方には、前記第2のバイアス電位が印加され、前記第2の容量素子の他方には、前記差動信号の負側信号が入力され、
    前記第3のMOSトランジスタのゲートは、第3の抵抗素子と第4の容量素子とに接続され、前記第3の抵抗素子の他方には、前記第3のバイアス電位が印加され、前記第3の容量素子の他方には、前記差動信号の正側信号が入力されているとともに、前記第4のMOSトランジスタのゲートは、第4の抵抗素子と第4の容量素子とに接続され、前記第4の抵抗素子の他方には、前記第4のバイアス電位が印加され、前記第4の容量素子の他方には、前記差動信号の負側信号が入力されていることを特徴とする請求項1に記載のアクティブバラン回路。
  3. 前記第3のMOSトランジスタは、前記第1のMOSトランジスタとはゲートサイズが異なり、前記第4のMOSトランジスタは、前記第2のMOSトランジスタとはゲートサイズが異なることを特徴とする請求項1又は2に記載のアクティブバラン回路。
  4. 出力電圧振幅を入力電圧振幅の3回微分した特性が、入力振幅がゼロ付近と、振幅が負の領域で逆特性であり、前記出力電圧振幅を入力電圧振幅の3回微分した特性が、入力振幅がゼロ付近と、振幅が正の領域で逆特性であり、
    前記出力電圧振幅を入力電圧振幅の3回微分した特性が入力振幅の全領域で平均するとゼロ付近となるように、前記サブバラン回路を構成する前記第3及び第4のMOSトランジスタのゲートの幅/長さの比を前記メインバラン回路よりも小さくするとともに、前記バイアス電位を調整することを特徴とする請求項1,2又は3に記載のアクティブバラン回路。
  5. 出力電圧振幅を入力電圧振幅の3回微分した特性が、入力振幅がゼロ付近でゼロとなるように、前記サブバラン回路を構成する前記第3及び第4のMOSトランジスタのゲートの幅/長さの比を前記メインバラン回路よりも小さくするとともに、前記バイアス電位を調整することを特徴とする請求項1,2又は3に記載のアクティブバラン回路。
  6. 前記サブバラン回路が、複数のサブバラン回路を備えていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のアクティブバラン回路。
  7. 前記出力電圧振幅を入力電圧振幅の3回微分した特性が入力振幅の全領域で平均するとゼロ付近となるように、前記複数のサブバラン回路のうちいくつかについて構成する2つのMOSトランジスタのゲートの幅/長さの比を前記メインバラン回路よりも小さくするとともに、前記バイアス電位を調整することを特徴とする請求項6に記載のアクティブバラン回路。
  8. 出力電圧振幅を入力電圧振幅の3回微分した特性が、入力振幅がゼロ付近でゼロとなるように、前記複数のサブバラン回路のうちいくつかについて構成する2つのMOSトランジスタのゲートの幅/長さの比を前記メインバラン回路よりも小さくするとともに、前記バイアス電位を調整することを特徴とする請求項6に記載のアクティブバラン回路。
  9. オンオフ制御信号応じて、前記複数個のサブバラン回路の各々の動作/非動作をバイアス制御回路によって制御することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のアクティブバラン回路。
  10. 前記メインバラン回路のMOSトランジスタの3次のトランスコンダクタンスと、前記サブバラン回路のMOSトランジスタの3次のトランスコンダクタンスは、極性が逆であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載のアクティブバラン回路。
  11. 前記メインバラン回路のMOSトランジスタは、飽和領域にバイアスされ、前記サブバラン回路のMOSトランジスタは、弱反転領域にバイアスされていることを特徴とする請求項10に記載のアクティブバラン回路。
  12. 前記MOSトランジスタが、NMOSトランジスタ又はPMOSトランジスタであることを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載のアクティブバラン回路。
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