JP6177422B2 - アクティブバラン回路及びトランス - Google Patents

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Description

本発明は、アクティブ素子(能動素子)を用いたバラン回路であるアクティブバラン回路と、このアクティブバラン回路が備えるトランスに関する。
図7は、比較のためのアクティブバラン回路の構成を示す回路図である。図7に示す回路は、高周波回路においてアンテナで受信したシングルエンド高周波信号から180度/0度の位相を持つ差動信号を生成するアクティブバラン回路の例である(特許文献1参照)。
このアクティブバラン回路では、入力端子1の入力信号から、ゲート接地のCG(common・Gate)トランジスタ4の出力をトランジスタ5により位相を調整することにより、0度位相の信号を出力端子2に出力する。また、入力端子1の入力信号から、ソース接地のCS(common・Source)トランジスタ6の出力を180度位相の反転信号として出力端子3に出力することで差動信号を得る。
特許第4226376号公報
従来技術では、基本となるCG−CS(common・Gate−common・Source)構成のアクティブバラン回路にトランジスタ5(MOS FET)を追加することにより、広い周波数帯域での位相のズレを回避している。
図7の構成では、出力端子2の位相を正確に検出し、出力端子2の位相を出力端子3の位相の180度(反転位相)に制御する必要がある。しかし、回路の容量やトランジスタの閾値電圧のばらつきにより、特に高い周波数領域では正確に位相調整することが困難である。また、バラン回路で発生するノイズに関しても図7の構成では、削減することが考慮されていない。
このように、図7の構成は、トランジスタ5(MOS FET)の基準電位の制御が複雑であり、位相のズレを制御することが難しいという課題がある。また、無線特性に影響のあるノイズ特性が改善できないという課題がある。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、CG−CS構成のアクティブバラン回路において、センシティブな位相調整を実施することなく、正確に180度を保ち、かつ振幅差のない低ノイズである差動信号を得ることを目的とする。
本発明に係るアクティブバラン回路は、入力端子から入力されるシングルエンド信号に基づいて、第1信号と、前記第1信号とは180度位相がずれた第2信号とを出力するアクティブバラン回路において、
ソース端子が前記入力端子に接続されるとともに、ゲート端子が接地される第1電界効果トランジスタと、
ゲート端子が前記入力端子に接続されるとともに、ソース端子が接地される第2電界効果トランジスタと、
前記第1電界効果トランジスタのドレイン端子に接続される第1コイルと前記第2電界効果トランジスタのドレイン端子に接続される第2コイルとを有する1次コイルと、前記第1コイルに対応する第3コイルと前記第2コイルに対応する第4コイルとを有する2次コイルとを備えるトランスと、
前記第3コイルに接続され、前記第3コイルに発生する信号を前記第1信号として出力する第1出力端子と、
前記第4コイルに接続され、前記第4コイルに発生する信号を前記第2信号として出力する第2出力端子と
を備える特徴とする。
本発明に係るアクティブバラン回路によれば、第1電界効果トランジスタのドレイン端子に接続される第1コイルと第2電界効果トランジスタのドレイン端子に接続される第2コイルとを有する1次コイルと、第1コイルに対応する第3コイルと第2コイルに対応する第4コイルとを有する2次コイルとを備えるトランスと、第3コイルに発生する信号を第1信号として出力する第1出力端子と、第4コイルに発生する信号を第2信号として出力する第2出力端子とを備えているので、入力段のアクティブ素子の負荷素子としてトランスの1次コイルを用い、2次側から差動信号を取り出すことができるので、振幅と位相差の誤差を抑制するとともに、入力段のアクティブ素子のノイズの発生を抑制することができるという効果を奏する。
実施の形態1に係るアクティブバラン回路100の構成を示す回路図である。 実施の形態1に係るアクティブバラン回路100における差動信号の周波数とノイズ特性を示す図である。 実施の形態1に係る非対称トランス110の簡易等価回路を示す図である。 実施の形態2に係るアクティブバラン回路102の構成を示す回路図である。 実施の形態3に係るアクティブバラン回路103の構成を示す回路図である。 実施の形態4に係るアクティブバラン回路104の構成を示す回路図である。 比較のためのアクティブバラン回路の構成を示す回路図である。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態に係るアクティブバラン回路100の構成を示す回路図である。図1を用いて、本実施の形態に係るアクティブバラン回路100の回路構成について説明する。
アクティブバラン回路100は、入力端子1から入力されるシングルエンド信号に基づいて、第1信号を出力端子2から出力し、前記第1信号とは180度位相がずれた第2信号を出力端子3から出力する。第1信号と第2信号とにより、シングルエンド信号から生成される差動信号を構成する。
本実施の形態に係るアクティブバラン回路100は、下記(1)〜(6)の構成を有する。
(1)アクティブバラン回路100は、シングルエンド信号が入力される入力端子1にゲート接地トランジスタ4(以下、CGトランジスタ4)のソース端子を接続するとともに、ソース接地トランジスタ6(以下、CSトランジスタ6)のゲート端子を接続した入力段を有する。
CGトランジスタ4は、ソース端子が入力端子1に接続されるとともに、ゲート端子を共通端子とする(接地する)、ゲート接地の第1電界効果トランジスタの一例である。また、CSトランジスタ6は、ゲート端子が入力端子1に接続されるとともに、ソース端子を共通端子とする(接地する)、ソース接地の第2電界効果トランジスタの一例である。
(2)アクティブバラン回路100は、非対称トランス110を有する。非対称トランス110は、1次側(1次コイル)にインダクタL1(第1コイル)、インダクタL2(第2コイル)を備える。2次側(2次コイル)に、インダクタL1に対応するインダクタL3(第3コイル)、インダクタL2に対応するインダクタL4(第4コイル)を備える。CGトランジスタ4のドレイン端子は、非対称トランス110のインダクタL1に接続され、CSトランジスタ6のドレイン端子は、非対称トランス110のインダクタL2に接続される。
非対称トランス110は、1次側(1次コイル)と2次側(2次コイル)とを有するトランスの一例である。
(3)CGトランジスタ4のゲート端子はグランド(GND)あるいはバイアス端子22に接続され、gm1のトランスコンダクタンスを持つ。CSトランジスタ6のソース端子はGNDまたはバイアス端子23に接続され、gm2のトランスコンダクタンスを持つ。gm1:gm2=1:Nとする。ここで、Nは、2〜10の範囲をとる。
(4)非対称トランス110のインダクタL1のインダクタ値をL、インダクタL2のインダクタ値をL、インダクタL3のインダクタ値をL、インダクタL4のインダクタ値をLとする。ここで、L:L=n:1とする。nは、自然数である。また、nの値は2〜10の範囲をとることが好適である。
(5)非対称トランス110の2次側のインダクタL3は、差動信号の出力端子2に接続する。非対称トランス110の2次側のインダクタL4は、差動信号の出力端子3に接続する。
出力端子2は、インダクタL3に発生する信号を第1信号として出力する第1出力端子の一例である。出力端子3は、インダクタL4に発生する信号を第2信号として出力する第2出力端子の一例である。
(6)非対称トランス110において、CGトランジスタ4、CSトランジスタ6、出力端子2,3に接続していない側は、バイアス端子21に接続する。バイアス端子21は、電源電圧でもよい。
次に、本実施の形態に係るアクティブバラン回路100において、ノイズを削減する動作について説明する。
図1において、CGトランジスタ4で発生するノイズは、差動信号の出力においてキャンセルされる。これは、CGトランジスタ4におけるノイズは、CSトランジスタ6により180度反転されたノイズによりキャンセルされるからである。
したがって、CSトランジスタ6により発生するノイズを削減することが、アクティブバラン回路100のノイズを効果的に削減することになる。
CSトランジスタ6により発生するノイズを削減するためには、CSトランジスタ6のトランスコンダクタンスgm2を増加させる必要がある。つまり、CSトランジスタ6をサイズを大きくすることがノイズの減少につながる。
CGトランジスタ4のトランスコンダクタンスgm1は、入力側のインピーダンス(Rs)とマッチングをとる必要から、gm1=1/Rsとなる一定値となる。よって、CSトランジスタ6のトランスコンダクタンスgm2を増加させる場合、gm1とgm2との関係は、必然的にgm2>gm1となる。
CSトランジスタ6のトランスコンダクタンスgm2を増加させるために、gm1:gm2=1:Nとする。Nは自然数とする。
ここで、CGトランジスタ4、CSトランジスタ6に流れる信号電流値を、各々、i、iとすると、gm1:gm2=1:Nであるため、i:i=1:Nとなり非対称な信号電流値となる。
CSトランジスタ6を流れる信号電流値iは、CGトランジスタ4を流れる信号電流値iよりも大きい。特に、CSトランジスタ6を流れる電流値iは、CGトランジスタ4を流れる信号電流値iの2倍以上10倍以下の範囲内であることが好ましい。
非対称トランス110の一次側のインダクタL1のインピーダンスをZ1とし、インダクタL2のインピーダンスをZ2とする。L1,L2で発生する信号電圧振幅を等しくするためには、非対称トランス110の一次側のインピーダンスZ1,Z2の関係を、Z1:Z2=N:1にする必要がある。したがって、負荷インピーダンスに抵抗素子を用いた場合には、インピーダンスZ1の抵抗素子のノイズが大きくなるおそれがある。
しかし、本実施の形態では、負荷インピーダンスを、非対称トランス110の1次側をコイルにすることにより実現しているため、ノイズの増加を避けることができる。これは、抵抗素子に比べてコイルのノイズは小さいためである。
したがって、非対称トランス110の1次側において、L>Lとすることで、抵抗ノイズの増加を避けてZ1:Z2=N:1を実現できることになる。
このように、第1コイルのインダクタ値Lは、第2コイルのインダクタ値Lよりも大きい。特に、第1コイルのインダクタ値Lは、第2コイルのインダクタ値Lの2倍以上10倍以下の範囲内であることが好ましい。
図2は、本実施の形態に係るアクティブバラン回路100における差動信号の周波数とノイズ特性を示す図である。
図2に示すように、nの値を一定(ここでは、n=4)とすると、Nの増加によりNF(ノイズ)は減少するが、高周波での特性は劣化する。したがって、適切なNを選定する必要がある。Nの値は2から10が好ましい。特に、Nの値は、4から8の範囲内がよく、8が最適である。
図3は、本実施の形態に係る非対称トランス110の簡易等価回路を示す図である。
図3を用いて、非対称トランスの1次側の電流で生成された磁界により、2次側のインダクタL3,L4に差動信号電流を生成する動作について説明する。
インダクタL1,L2,L3,L4について、電圧をv,v,v,vとし、電流をi,i,i,iとする。また、Mmnは相互インダクタンスとする。m,nは、1,2,3,4の値をとる。例えば、M12は、L1とL2との相互インダクタンスを意味する。
図3に示す非対称トランス110の簡易等価回路において、電流・電圧の関係は、式1で表される。
Figure 0006177422
ここで、相互インダクタンスMmnと結合係数kmnとは以下の式2の関係がある。
Figure 0006177422
なお、説明を簡単にするため、非対称トランス110の結合係数とインダクタ値とを以下のとおりとする。
12=k、k34=k、k12とk34以外のkmn=k、L=nL、L=L、L=L=Lsとする。
このように、第3コイルのインダクタ値Lと第4コイルのインダクタ値Lとは略等しいことが好ましい。L=Lとすることにより、第1信号と第2信号との位相誤差、振幅誤差を抑制することができる。
上記の値と、式1及び式2により、2次側の電圧は以下の式3となる。
Figure 0006177422
式3において、電流i、電圧vをフェーザ表示の電流I、電圧Vにすると、次の式4となる。ここで、上述のように、m=1,2,3,4である。
Figure 0006177422
この非対称トランスの入出力伝達特性を求めるにあたり、ここでは出力側の負荷インピーダンスをZsとしてV=I,V=Iとすると以下の式5が得られる。
Figure 0006177422
式5において、VとVについて解くと、以下の式6の通りとなる。
Figure 0006177422
これにより、非対称トランス110を用いることで、差動信号間のアンバランスを補正できる特性を実現できることがわかる。
以上のように、本実施の形態に係るアクティブバラン回路100は、CG−CS構成の入力段を持ち、負荷素子として非対称なトランスの1次側のインダクタを接続するとともに、トランスの2次側の対称なインダクタから差動信号を出力する。
本実施の形態に係るアクティブバラン回路100によれば、CG−CS構成のアクティブバラン回路100において、複雑でセンシティブな位相調整を実施することなく、正確に180度を保ち、かつ振幅差のない低ノイズの差動信号を得ることができる。
また、本実施の形態に係るアクティブバラン回路100によれば、特に10GHzから40GHz程度の高周波受信装置において、アンテナの高周波信号から、低ノイズかつ、位相誤差、振幅誤差を抑制した差動信号を得ることができる。
実施の形態2.
本実施の形態では、主に、実施の形態1と異なる点について説明する。
本実施の形態では、実施の形態1で説明した構成部と同様の構成部については同一の符号を付し、その説明を省略する場合がある。
図4は、本実施の形態に係るアクティブバラン回路102の構成を示す回路図である。
図4に示すアクティブバラン回路102は、実施の形態1で説明したアクティブバラン回路100に対し、CG−CSトランジスタで構成される入力段と非対称トランスの1次側との間に、カスコードトランジスタが挿入された構成を有する。
CGトランジスタ4とインダクタL1(第1コイル)との間に、CGトランジスタ4にカスコード接続されたカスコードトランジスタ31(第3電界効果トランジスタの一例)を備える。また、CSトランジスタ6とインダクタL2(第2コイル)との間に、CSトランジスタ6にカスコード接続されたカスコードトランジスタ32(第4電界効果トランジスタの一例)を備える。
カスコードトランジスタ31のソース端子はCGトランジスタ4のドレイン端子に接続され、ゲート端子はバイアス端子30に接続され、ドレイン端子はインダクタL1に接続される。
カスコードトランジスタ32のソース端子はCSトランジスタ6のドレイン端子に接続され、ゲート端子はバイアス端子30に接続され、ドレイン端子はインダクタL2に接続される。
図4において、CSトランジスタ6のミラー効果をカスコードトランジスタ32により抑制することで、より高い周波数までの動作が可能になる効果がある。カスコードトランジスタ31によって、カスコードトランジスタ31の負荷側からのドレイン抵抗を、カスコードトランジスタ32の負荷側からのドレイン抵抗に揃えることができる。よって、カスコードトランジスタ31は、負荷側からの入力段のインピーダンスを揃え、アンバランスを抑制する効果がある。また、バイアス端子30には、カスコードトランジスタ31,32が飽和領域で動作する適切な電圧を供給する。
以上のように、本実施の形態に係るアクティブバラン回路102によれば、カスコード接続されたカスコードトランジスタ31,32により、高周波における特性を改善することができる。
実施の形態3.
本実施の形態では、主に、実施の形態1,2と異なる点について説明する。
本実施の形態では、実施の形態1,2で説明した構成部と同様の構成部については同一の符号を付し、その説明を省略する場合がある。
図5は、本実施の形態に係るアクティブバラン回路103の構成を示す回路図である。
図5に示すアクティブバラン回路103は、実施の形態2で説明したアクティブバラン回路102に対し、CSトランジスタ6のバイアス電圧を設定することができる構成を追加したものである。
図5において、アクティブバラン回路103は、入力端子1とCSトランジスタ6のゲート端子との間に配置されたバイアス端子40と、バイアス端子40と入力端子1との間に配置されたコンデンサ41とを備える。
このように、入力端子1とCSトランジスタ6のゲート端子の間にコンデンサ41を挿入し、バイアス電圧をバイアス端子40からCSトランジスタ6のゲート端子に供給する。
なお、図5では、実施の形態2で説明したアクティブバラン回路102に対し、バイアス端子40とコンデンサ41とを追加する構成としたが、実施の形態1で説明したアクティブバラン回路100に対し、バイアス端子40とコンデンサ41とを追加する構成としてもよい。
以上のように、本実施の形態に係るアクティブバラン回路103によれば、CSトランジスタ6の動作領域は、入力端子1の電圧範囲の影響を受けずに、CSトランジスタ6の線形性の高いゲート電圧範囲で動作させることができる。これにより、より低歪な入力信号の反転信号を得ることができる。よって、低歪な差動信号を得る効果がある。
実施の形態4.
本実施の形態では、主に、実施の形態1〜3と異なる点について説明する。
本実施の形態では、実施の形態1〜3で説明した構成部と同様の構成部については同一の符号を付し、その説明を省略する場合がある。
本実施の形態では、実施の形態1〜3のアクティブバラン回路100,102,103において、トランジスタの一部または全部を電界効果型トランジスタから接合型(バイポーラ型)トランジスタに変更した構成について説明する。
図6は、本実施の形態に係るアクティブバラン回路104の構成を示す回路図である。
図6に示すアクティブバラン回路104では、実装されている全ての電界効果型トランジスタを接合型トランジスタに変更している。アクティブバラン回路104は、CGトランジスタ4に替えて接合型トランジスタ51を備え、CSトランジスタ6に替えて接合型トランジスタ52を備える。
接合型トランジスタ51は、エミッタ端子が入力端子1に接続されるとともに、ベース端子を共通端子とする(接地する)、ベース接地の第1接合型トランジスタの一例である。
接合型トランジスタ52は、ベース端子が入力端子1に接続されるとともに、エミッタ端子を共通端子とする(接地する)、エミッタ接地の第2接合型トランジスタの一例である。
本実施の形態に係る接合型トランジスタ51,52は、実施の形態1〜3において、ゲート端子をベース端子に、ソース端子をエミッタ端子に、ドレイン端子をコレクタ端子に読み替えることで、CGトランジスタ4,CSトランジスタ6と同様の構成及び動作をする。
なお、図6では実施の形態1で説明したアクティブバラン回路100に用いられている電界効果型トランジスタをすべて接合型トランジスタに変更した構成について説明した。しかし、実施の形態2,3で説明したアクティブバラン回路102,103に用いられている電界効果型トランジスタを接合型トランジスタに替えてもよい。
また、実施の形態1〜3のアクティブバラン回路100,102,103において、トランジスタの全部を電界効果型から接合型に変更してもよいし、一部を電界効果型から接合型に変更してもよい。
以上のように、実施の形態1〜3のアクティブバラン回路100,102,103において、トランジスタの一部または全部を電界効果型から接合型に変更することにより、各トランジスタの信号電流値を増加させることができ、ゲインの向上や低ノイズ化の効果を得る。
以上のように、実施の形態1〜4のアクティブバラン回路100,102,103,104によれば、低ノイズかつ変換精度(差動信号の振幅・位相)の高い特性を得ることができる。また、アンテナから入力されるシングルエンドの信号から、ノイズの影響を抑制できる差動信号を高性能に生成することで、無線機やレーダの受信感度を向上することが可能になる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、これらの実施の形態のうち、2つ以上を組み合わせて実施しても構わない。あるいは、これらの実施の形態のうち、1つを部分的に実施しても構わない。あるいは、これらの実施の形態のうち、2つ以上を部分的に組み合わせて実施しても構わない。
なお、以上の実施の形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物や用途の範囲を制限することを意図するものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
1 入力端子、2,3 出力端子、4 CGトランジスタ、5 トランジスタ、6 CSトランジスタ、21,22,23 バイアス端子、30 バイアス端子、31,32 カスコードトランジスタ、40 バイアス端子、41 コンデンサ、51,52 接合型トランジスタ、100,101,102,103 アクティブバラン回路、110 非対称トランス、L1,L2,L3,L4 インダクタ。

Claims (9)

  1. シングルエンド信号が入力される入力端子を有するアクティブバラン回路において
    ソース端子が前記入力端子に接続されるとともに、ゲート端子が接地され、第1電流が流れる第1電界効果トランジスタと、
    ゲート端子が前記入力端子に接続されるとともに、ソース端子が接地され、電流値が前記第1電流より大きい第2電流が流れる第2電界効果トランジスタと、
    1次コイルと2次コイルとが磁気的に結合されるトランスと
    を備え、
    前記1次コイルは、
    前記第1電界効果トランジスタのドレイン端子に接続される第1コイルであって前記第1電流が入力される第1コイルと、前記第1コイルに接続されるとともに前記第2電界効果トランジスタのドレイン端子に接続される第2コイルであって前記第2電流が入力される第2コイルとを有し、
    前記第1コイルのインダクタ値は、前記第2コイルのインダクタ値よりも大きく、
    前記2次コイルは、
    前記第1コイルに対応する第3コイルと前記第2コイルに対応する第4コイルとを有し、
    前記第3コイルのインダクタ値と前記第4コイルのインダクタ値とは等しく、
    前記アクティブバラン回路は、さらに、
    前記第3コイルに接続され、前記第3コイルに発生する信号を前記シングルエンド信号と同位相の第1信号として出力する第1出力端子と、
    前記第4コイルに接続され、前記第4コイルに発生する信号を前記シングルエンド信号とは180度位相がずれた第2信号として出力する第2出力端子と
    を備えたアクティブバラン回路。
  2. 前記第1コイルのインダクタ値は、前記第2コイルのインダクタ値の2倍以上10倍以下の範囲内である請求項に記載のアクティブバラン回路。
  3. 前記第2電界効果トランジスタのトランスコンダクタンス値は、前記第1電界効果トランジスタのトランスコンダクタンス値の2倍以上10倍以下の範囲内である請求項1または2に記載のアクティブバラン回路。
  4. 前記入力端子と前記第2電界効果トランジスタのゲート端子との間に配置されたバイアス端子と、前記バイアス端子と前記入力端子との間に配置されたコンデンサとを備えた請求項1から3のいずれか1項に記載のアクティブバラン回路。
  5. 前記第1電界効果トランジスタと前記第1コイルとの間に、前記第1電界効果トランジスタにカスコード接続された第3電界効果トランジスタを備えた請求項1から4のいずれか1項に記載のアクティブバラン回路。
  6. 前記第2電界効果トランジスタと前記第2コイルとの間に、前記第2電界効果トランジスタにカスコード接続された第4電界効果トランジスタを備えた請求項1から5のいずれか1項に記載のアクティブバラン回路。
  7. シングルエンド信号が入力される入力端子を有するアクティブバラン回路において
    エミッタ端子が前記入力端子に接続されるとともに、ベース端子が接地され、第1電流が流れる第1接合型トランジスタと、
    ベース端子が前記入力端子に接続されるとともに、エミッタ端子が接地され、電流値が前記第1電流より大きい第2電流が流れる第2接合型トランジスタと、
    1次コイルと2次コイルとが磁気的に結合されるトランスと
    を備え、
    前記1次コイルは、
    前記第1接合型トランジスタのコレクタ端子に接続され、前記第1電流が入力される第1コイルと、前記第1コイルに接続されるとともに前記第2接合型トランジスタのコレクタ端子に接続され、前記第2電流が入力される第2コイルとを有し、
    前記第1コイルのインダクタ値は、前記第2コイルのインダクタ値よりも大きく、
    前記2次コイルは、
    前記第1コイルに対応する第3コイルと前記第2コイルに対応する第4コイルとを有し、
    前記第3コイルのインダクタ値と前記第4コイルのインダクタ値とは等しく、
    前記アクティブバラン回路は、さらに、
    前記第3コイルに接続され、前記第3コイルに発生する信号を第1信号として出力する第1出力端子と、
    前記第4コイルに接続され、前記第4コイルに発生する信号を前記第1信号とは180度位相がずれた第2信号として出力する第2出力端子と
    を備えたアクティブバラン回路。
  8. 入力端子から入力されるシングルエンド信号に基づいて、第1信号と、前記第1信号とは180度位相がずれた第2信号とを出力するアクティブバラン回路であって、ソース端子が前記入力端子に接続されるとともに、ゲート端子が接地され、第1電流が流れる第1電界効果トランジスタと、ゲート端子が前記入力端子に接続されるとともに、ソース端子が接地され、電流値が前記第1電流より大きい第2電流が流れる第2電界効果トランジスタとを備えるアクティブバラン回路に用いられるトランスであって、
    1次コイルと、前記1次コイルに磁気的に結合される2次コイルとを有し、
    前記1次コイルは、
    前記第1電界効果トランジスタのドレイン端子に接続され、前記第1電流が入力される第1コイルと、前記第1コイルに接続されるとともに前記第2電界効果トランジスタのドレイン端子に接続され、前記第2電流が入力される第2コイルとを有し、
    前記第1コイルのインダクタ値は、前記第2コイルのインダクタ値よりも大きく、
    前記2次コイルは、
    前記第1コイルに対応する第3コイルと前記第2コイルに対応する第4コイルとを有し、
    前記第3コイルのインダクタ値と前記第4コイルのインダクタ値とは等しく、
    前記第3コイルは、前記第3コイルに発生する信号を前記第1信号として出力する第1出力端子に接続され、
    前記第4コイルは、前記第4コイルに発生する信号を前記第2信号として出力する第2出力端子に接続されるトランス。
  9. 前記第1コイルのインダクタ値は、前記第2コイルのインダクタ値の2倍以上10倍以下の範囲内である請求項に記載のトランス。
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