JP2014225095A - サーバ装置及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】選択された複数のページに記入された記入データを適切にグループ化して管理することが可能なサーバ装置を提供する。【解決手段】サーバ装置は、複数のページを有する所定の記入媒体に記入された手書きストロークに対応する記入データを管理する。サーバ装置の管理手段は、記入媒体が有するページの中で選択された2以上のページに記入された手書きストロークに対応する記入データをグループ化して管理する。これにより、複数のページに記入された記入データを適切にグループ化して管理することができる。【選択図】図1
Description
本発明は、所定の記入媒体に記入された手書きストロークを処理する技術分野に関する。
従来から、記入した情報を電子化する電子ペン(デジタルペン)が開発されており、その代表的なものとしてスウェーデンのAnoto社が開発した「アノトペン(Anoto pen)」が知られている。例えば、特許文献1には、アノトペンが、用紙に印刷された所定のドットパターンを読み取って記入情報を生成し、当該記入情報を端末装置に送信することが記載されている。
その他にも、上記した電子ペンを用いた技術が、例えば特許文献2乃至6に記載されている。特許文献2には、スケジュール帳に記入した位置で、対応する日付を認識するスケジュール管理システムが記載されている。特許文献3には、ノートに番号シール(ドットパターン付)を貼っておき、コンピュータは、ノート番号が特定されていない場合はその旨をアラーム表示し、それに応じてユーザが電子ペンで番号シールをタップすると、ノート番号を認識する技術が記載されている。特許文献4には、書類や添付情報のセキュリティレベル、検索者ID、会議の出席者であるか否か等によって、書類や添付情報の検索者に対する公開/非公開を判断する情報管理システムが提案されている。特許文献5には、ドットパターンが付されたノート上で段落分けして所定の処理を行う記入情報処理システムが記載されている。特許文献6には、記入者によってドットパターンが付された実験ノートに記入された記入内容を承認者が承認できるシステムにおいて、実験ノートのキーワード欄を設け、システム上で検索できるようにした技術が記載されている。
ところで、手書きストロークが記入されるノートなどにおいて、所定の複数のページに記入された内容を関連付けて管理することができれば便宜である。そこで、本発明は、選択された複数のページに記入された記入データを適切にグループ化して管理することが可能なサーバ装置などを提供することを主な目的とする。
本発明の1つの観点では、複数のページを有する所定の記入媒体に記入された手書きストロークに対応する記入データを管理するサーバ装置は、前記記入媒体が有するページの中で選択された2以上のページに記入された手書きストロークに対応する記入データをグループ化して管理する管理手段を備える。
上記のサーバ装置によれば、記入媒体における選択された複数のページに記入された記入データを適切にグループ化して管理することができる。
上記のサーバ装置の一態様では、前記記入媒体の各ページには、グループ化するページを選択するための選択欄が設けられており、前記管理手段は、前記選択欄を用いて選択されたページに記入された手書きストロークに対応する記入データと、当該選択欄が設けられたページに記入された手書きストロークに対応する記入データとをグループ化して管理しても良い。これにより、記入媒体に設けられた選択欄を利用して、選択された複数のページに記入された記入データをグループ化することができる。
上記のサーバ装置の他の一態様では、前記管理手段は、前記記入媒体の一のページに記入された手書きストロークに対応する記入データと、当該ページ内において指定された範囲に記入された手書きストロークに対応する記入データとを区別して管理しても良い。これにより、記入媒体の一のページにおいて指定された範囲に記入された記入データを、当該ページ全体に記入された記入データとは異なる扱いにすることができる。
上記のサーバ装置の他の一態様では、前記管理手段が管理している記入データについて閲覧対象を設定する閲覧対象設定手段を更に備え、前記閲覧対象設定手段は、前記管理手段による管理態様に基づいて、前記記入媒体の一のページに記入された手書きストロークに対応する記入データと、当該ページ内において指定された範囲に記入された手書きストロークに対応する記入データとで、別々に閲覧対象を設定しても良い。これにより、記入媒体の一のページ全体に記入された記入データと、当該ページにおいて指定された範囲に記入された記入データとで、閲覧対象(言い換えると公開対象)を変えることができる。
上記のサーバ装置の他の一態様では、前記管理手段は、前記記入媒体の一のページに最初に記入された手書きストロークに対応する記入データと、当該手書きストロークが記入された後に当該ページに追記された手書きストロークに対応する記入データとを区別して管理しても良い。これにより、記入媒体に追記された手書きストロークに対応する記入データを適切に管理することができる。好適には、前記管理手段は、前記追記された手書きストロークに対応する記入データを、追記の開始日時及び終了日時と対応付けて管理すると良い。
上記のサーバ装置の他の一態様では、前記記入媒体には、前記手書きストロークの記入日付を記入するための記入欄が設けられており、前記記入欄に記入された記入日付と、当該記入欄が設けられた記入媒体に手書きストロークが実際に記入された日付とが異なる場合に、その旨を表示させる表示制御手段を更に備えていても良い。
上記の態様では、記入媒体に設けられた記入欄に記入された記入日付と、当該記入媒体に手書きストロークが実際に記入された日付(実記入日付)との整合性を判断する。そして、記入日付が実記入日付と異なる場合に、その旨を表示させることで、ユーザに注意喚起する。これにより、虚偽の日付を記入することを適切に防止することが可能となる。
上記のサーバ装置の他の一態様では、前記記入媒体に記入された手書きストロークの内容に関係する画像の入力を受け付ける画像入力受付手段を更に備え、前記管理手段は、前記画像入力受付手段が受け付けた画像を前記記入データに関連付けて管理しても良い。これにより、例えば、記入媒体に記入された内容と共に、その内容に関係する画像を表示させることができる。
上記のサーバ装置において好適には、前記画像入力受付手段は、前記画像と共に、当該画像の説明の入力を更に受け付け、前記管理手段は、前記画像入力受付手段が受け付けた画像及び当該画像の説明を、前記記入データに関連付けて管理すると良い。
上記のサーバ装置の他の一態様では、前記手書きストロークが記入された記入媒体の番号の入力を受け付ける番号入力受付手段を更に備え、前記管理手段は、前記番号入力受付手段が受け付けた記入媒体の番号に関連付けて前記記入データを管理しても良い。これにより、記入媒体が複数存在する場合に、各記入媒体に記入された記入データを区別して適切に管理することができる。
上記のサーバ装置の他の一態様では、前記管理手段が管理している記入データを、入力された検索条件に基づいて検索する検索手段と、前記検索手段によって検索された記入データに対応する情報を一覧表示させる表示制御手段と、を更に備えていても良い。
上記のサーバ装置の他の一態様では、前記記入データを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されてから所定期間が経過した記入データが存在する場合に、前記記入データの退避又は複製を行う退避/複製手段と、を更に備えていても良い。これにより、記憶手段に記憶された記入データを適切に退避又は複製させることができる。
上記のサーバ装置の他の一態様では、前記記入データを記憶する記憶手段と、前記記憶手段の空き容量が所定量以下である場合に、前記記入データの退避又は複製を行う退避/複製手段と、を更に備えていても良い。これによっても、記憶手段に記憶された記入データを適切に退避又は複製させることができる。
上記のサーバ装置において好適には、前記記入データは、電子ペンが前記記入媒体に形成されたコード化パターンを読み取って生成した記入情報を含むデータとしても良い。つまり、本サーバ装置を、電子ペンとコード化パターンが形成された記入媒体とを有する電子ペンシステムに適用しても良い。
本発明の他の観点では、記入日付を記入するための記入欄が少なくとも設けられた記入媒体に記入された手書きストロークに対応する記入データを管理するサーバ装置は、前記記入媒体に手書きストロークが実際に記入された日付と、当該記入媒体の記入欄に記入された記入日付とが異なる場合に、その旨を表示させる表示制御手段を備える。
上記のサーバ装置は、記入媒体に設けられた記入欄に記入された記入日付と、当該記入媒体に手書きストロークが実際に記入された日付(実記入日付)との整合性を判断する。そして、記入日付が実記入日付と異なる場合に、その旨を表示させることで、ユーザに注意喚起する。これにより、虚偽の日付を記入することを適切に防止することが可能となる。
本発明の更に他の観点では、プログラムは、上記サーバ装置として機能させる。当該プログラムを実行することにより、上記のサーバ装置を実現することができる。
本発明によれば、記入媒体における選択された複数のページに記入された記入データを適切にグループ化して管理することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。
[システム構成]
図1は、本実施形態に係る情報処理システム10のシステム構成図を示す。例えば、情報処理システム10は、研究センター内で研究内容を管理するために利用されるものである。
図1は、本実施形態に係る情報処理システム10のシステム構成図を示す。例えば、情報処理システム10は、研究センター内で研究内容を管理するために利用されるものである。
図1に示すように、情報処理システム10は、研究者によって使用される電子ペン1と、各ページにドットパターン(コード化パターン)が印刷された研究ノート2と、電子ペン1を載置するクレードル(保持装置)3と、研究者によって使用されるコンピュータ装置4Aと、承認者によって使用されるコンピュータ装置4Bと、システム管理者によって使用されるコンピュータ装置4Cと、サーバ装置5とを備える。コンピュータ装置4A〜4Cとサーバ装置5とは、ネットワーク6を介して接続されている。例えば、ネットワーク6は、研究センター内部のネットワーク(イントラネット)である。
ここで、上記の各構成要素について簡単に説明する。電子ペン1は、アノトペンなどを利用することができ、ドットパターン(コード化パターン)を読み取って記入情報を生成する。研究ノート2は、複数のページを有しており、電子ペン1により読み取り可能なドットパターン(コード化パターン)が各ページに形成されている。具体的には、研究ノート2の各ページには、互いにユニークなドットパターン(異なる座標範囲のドットパターン)が形成されている。なお、研究ノート2は、本発明における「記入媒体」の一例に相当する。
電子ペン1は、研究者により研究ノート2に記入された手書きストロークに対応する記入情報を生成し、クレードル3を介してコンピュータ装置4Aに記入情報を送信する。コンピュータ装置4Aは、こうして送信された記入情報を、ネットワーク6を介してサーバ装置5に送信する。そして、サーバ装置5は、コンピュータ装置4Aから送信された記入情報を記憶し、管理する。また、サーバ装置5は、コンピュータ装置4A〜4Cからの要求に応じて、管理している記入情報に対応するデータ(以下では適宜「ノート記入データ」と呼ぶ。)を、ネットワーク6を介してコンピュータ装置4A〜4Cに送信する。ノート記入データは、詳細は後述するが、記入情報だけでなく、記入情報を加工した情報や、記入情報に関連する種々の情報を含むデータであり、本発明における「記入データ」に相当する。
次に、情報処理システム10の利用態様について説明する。研究者は、電子ペン1を用いて、研究に関する内容を研究ノート2に記入する。そして、研究者は、電子ペン1をクレードル3に挿入することで、研究ノート2に記入した手書きストロークに対応する記入情報を、クレードル3及びコンピュータ装置4Aを介して、サーバ装置5に登録する。また、研究者は、コンピュータ装置4Aによりサーバ装置5にアクセスすることで、サーバ装置5で管理されているノート記入データを閲覧したり編集したりする。
他方で、承認者は、コンピュータ装置4Bによりサーバ装置5にアクセスすることで、サーバ装置5で管理されているノート記入データを閲覧して、ノート記入データの承認を行う。また、システム管理者は、コンピュータ装置4Cによりサーバ装置5にアクセスすることで、サーバ装置5の運用保守等のための管理を行う。例えば、システム管理者は、権限の設定や、マスタの設定や、データのバックアップなどを行う。
このような情報処理システム10によれば、研究ノート2に記入された内容をノート記入データとして電子化して、サーバ装置5で一元管理することが可能となる。また、サーバ装置5で管理されたノート記入データを、研究センター内などで閲覧することが可能となる。
なお、以下では、研究者のことを「記入者」や「ユーザ」と言い換えることがある。また、「ユーザ」には、研究者だけでなく承認者やシステム管理者も含む場合がある。
また、コンピュータ装置4A〜4Cからサーバ装置5にアクセスしてノート記入データを閲覧等する際に、コンピュータ装置4A〜4CにユーザIDやパスワードを入力させて、サーバ装置5にログインさせることとすると良い。
また、図1では1人の研究者のみを示しているが、実際には複数の研究者が存在し、複数の研究者のそれぞれに、電子ペン1及び研究ノート2が与えられる(コンピュータ装置4Aについては、複数の研究者のそれぞれに与えても良いし、複数の研究者で1つのコンピュータ装置4Aを共有しても良い)。具体的には、複数の研究者のそれぞれには、同じ座標範囲のドットパターンが形成された研究ノート2が与えられると共に、異なるペンIDを有する電子ペン1が与えられる。この場合、サーバ装置5では、受信した記入情報に含まれるペンIDに基づいて、その記入情報が、どの研究者が利用する電子ペン1で生成されたものかを識別することができる。
また、各研究者には、同じ座標範囲のドットパターンが形成された複数の研究ノート2が与えられる。研究者は、原則、1冊ずつ研究ノート2を使用することとする、つまり複数の研究ノート2を同時に使用しないこととする。現在使用中のノートが何冊目であるかを研究者がコンピュータ装置4Aに入力し、その情報をコンピュータ装置4Aからサーバ装置5に送信することで、サーバ装置5では、電子ペン1から受信した記入情報が、どの研究ノート2に記入されたものであるかを識別することができる(詳細は後述する)。
以下では、情報処理システム10の各構成要素について具体的に説明する。
[研究ノート]
次に、図2を参照して、研究ノート2について具体的に説明する。図2は、研究ノート2の1ページ分の図を示している(ここでは1ページ目を例示している)。図2に示すように、研究ノート2は、形式的な事項を記入するための定形記入エリア21と、研究内容などを自由に記入するためのフリー記入エリア22とを有する。定形記入エリア21には、マス目が印刷されており、1つのマス内に1文字ずつ記入される。フリー記入エリア22には、複数の罫線22aが印刷されており、罫線22aによって規定される行に従って文字が記入される。また、フリー記入エリア22には、各罫線22aの両端にマーク22bが印刷されている。なお、定形記入エリア21及びフリー記入エリア22に電子ペン1で記入された文字(数字も含む。以下同様する。)は、電子ペン1から送信される記入情報に基づいてサーバ装置5で文字認識されてテキスト化される。
次に、図2を参照して、研究ノート2について具体的に説明する。図2は、研究ノート2の1ページ分の図を示している(ここでは1ページ目を例示している)。図2に示すように、研究ノート2は、形式的な事項を記入するための定形記入エリア21と、研究内容などを自由に記入するためのフリー記入エリア22とを有する。定形記入エリア21には、マス目が印刷されており、1つのマス内に1文字ずつ記入される。フリー記入エリア22には、複数の罫線22aが印刷されており、罫線22aによって規定される行に従って文字が記入される。また、フリー記入エリア22には、各罫線22aの両端にマーク22bが印刷されている。なお、定形記入エリア21及びフリー記入エリア22に電子ペン1で記入された文字(数字も含む。以下同様する。)は、電子ペン1から送信される記入情報に基づいてサーバ装置5で文字認識されてテキスト化される。
具体的には、定形記入エリア21は、研究タイトルを記入するための研究タイトル欄21aと、研究ノート2への記入日付を記入するための記入日付欄21bと、現在記入しているページ(以下では適宜「本ページ」と呼ぶ。)と関連付けるページを指定するためのページ関連付け欄21cと、記入者(研究者)の名前を記入するための記入者欄21dと、承認者の名前を記入するための承認者欄21eと、研究に関するキーワード(関連語句)を記入するためのキーワード欄21fとを有する。
キーワード欄21fは、1つのキーワードだけでなく、複数のキーワードを記入できるようになっている。複数のキーワードを記入する場合には、キーワードとキーワードとの間に空欄(スペース)を空ければ良い、つまりスペース区切りでキーワードを記入すれば良い。また、ページ関連付け欄21cは、本ページの直前のページ(本ページの1ページ前のページ)を選択するための直前ページ選択欄21c1と、本ページの直前よりも前のページ(本ページよりも2ページ以上前のページ)のページ番号を記入するためのページ番号記入欄21c2とを有する。本ページと直前のページとを関連付ける場合には、直前ページ選択欄21c1に印刷された「直前」の文字を囲むように電子ペン1で丸を記入すれば良い。また、本ページと直前よりも前のページとを関連付ける場合には、ページ番号記入欄21c2に設けられたマス内に、関連付けたいページ番号を電子ペン1で記入すれば良い。その場合、ページ番号記入欄21c2に右詰めでページ番号の数字を記入しても良いし、ページ番号記入欄21c2に左詰めでページ番号の数字を記入しても良い。
なお、ページ関連付け欄21cは本発明における「選択欄」の一例に相当し、記入日付欄21bは本発明における「記入欄」の一例に相当する。
[ドットパターン]
次に、図3及び図4を参照しながら、研究ノート2に印刷されたアノト方式のドットパターン(コード化パターン)について説明する。図3は、研究ノート2に印刷されたドットパターンのドットと、そのドットが変換される値との関係を説明する図である。図3に示すように、ドットパターンの各ドットは、その位置によって所定の値に対応付けられている。すなわち、ドットの位置を格子の基準位置(縦線及び横線の交差点)から上下左右のどの方向にシフトするかによって、各ドットは、0〜3の値に対応付けられている。また、各ドットの値は、さらに、X座標用の第1ビット値及びY座標用の第2ビット値に変換できる。このようにして対応付けられた情報の組み合わせにより、研究ノート2上の位置座標が決定されるように構成されている。
次に、図3及び図4を参照しながら、研究ノート2に印刷されたアノト方式のドットパターン(コード化パターン)について説明する。図3は、研究ノート2に印刷されたドットパターンのドットと、そのドットが変換される値との関係を説明する図である。図3に示すように、ドットパターンの各ドットは、その位置によって所定の値に対応付けられている。すなわち、ドットの位置を格子の基準位置(縦線及び横線の交差点)から上下左右のどの方向にシフトするかによって、各ドットは、0〜3の値に対応付けられている。また、各ドットの値は、さらに、X座標用の第1ビット値及びY座標用の第2ビット値に変換できる。このようにして対応付けられた情報の組み合わせにより、研究ノート2上の位置座標が決定されるように構成されている。
図4(a)は、あるドットパターンの配列を示している。図4(a)に示すように、縦横約2mmの範囲内に6×6個のドットが、研究ノート2上のどの部分から6×6ドットを取っても、ユニークなパターンとなるように配置されている。これら36個のドットにより形成されるドットパターンは位置座標(例えば、そのドットパターンが研究ノート2上のどの位置にあるのか)を保持している。図4(b)は、図4(a)に示す各ドットを、格子の基準位置からのシフト方向によって、図3に示す規則性に基づいて、対応づけられた値に変換したものである。この変換は、ドットパターンの画像を撮影する電子ペン1によって行われる。
[電子ペン]
次に、電子ペン1について図5を用いて説明する。図5は、電子ペン1の構造を示す概略図である。図5に示すように、電子ペン1は、その筐体101の内部に、インクカートリッジ104、LED105、CMOSカメラ106、圧力センサ107、CPU等により構成されるプロセッサ108、ROMやRAMといったメモリ109、リアルタイムクロック110、アンテナ等により構成される通信ユニット111、バッテリー112、クレードル3を介して外部機器と接続するための端子113を備える。インクカートリッジ104の先端は、ペン先部103となっており、ユーザ(研究者)は、電子ペン1のペン先部103を研究ノート2に当接させて、ストローク(手書きストローク)を記入する。ここで、電子ペン1のペン先部103が研究ノート2に接触することをペンダウンと呼び、接触している(当接している)状態からペン先部103が離れることをペンアップと呼ぶ。電子ペン1のペンダウンからペンアップまでの間に記入される軌跡が1つのストロークとなり、文字や図形等は、1つ又は複数個のストロークからなる。
次に、電子ペン1について図5を用いて説明する。図5は、電子ペン1の構造を示す概略図である。図5に示すように、電子ペン1は、その筐体101の内部に、インクカートリッジ104、LED105、CMOSカメラ106、圧力センサ107、CPU等により構成されるプロセッサ108、ROMやRAMといったメモリ109、リアルタイムクロック110、アンテナ等により構成される通信ユニット111、バッテリー112、クレードル3を介して外部機器と接続するための端子113を備える。インクカートリッジ104の先端は、ペン先部103となっており、ユーザ(研究者)は、電子ペン1のペン先部103を研究ノート2に当接させて、ストローク(手書きストローク)を記入する。ここで、電子ペン1のペン先部103が研究ノート2に接触することをペンダウンと呼び、接触している(当接している)状態からペン先部103が離れることをペンアップと呼ぶ。電子ペン1のペンダウンからペンアップまでの間に記入される軌跡が1つのストロークとなり、文字や図形等は、1つ又は複数個のストロークからなる。
バッテリー112は電子ペン1内の各部品に電力を供給するためのものであり、例えば電子ペン1のキャップ(図示せず)の脱着により電子ペン1自体の電源のオン/オフを行うよう構成させてもよい。リアルタイムクロック110は、現在時刻(タイムスタンプ)を示す時刻情報を発信し、プロセッサ108に供給する。圧力センサ107は、ユーザが電子ペン1により研究ノート2に文字やマークを書いたりタップしたりする際にペン先部103からインクカートリッジ104を通じて与えられる圧力、即ち筆圧を検出し、その値をプロセッサ108へ伝送する。
プロセッサ108は、圧力センサ107から与えられる筆圧データに基づいて、LED105及びCMOSカメラ106のスイッチのオン/オフを切替える。即ち、ユーザが電子ペン1で研究ノート2に文字などを書くと、ペン先部103に筆圧がかかり、圧力センサ107によって所定値以上の筆圧が検出されたときに、プロセッサ108は、ユーザが記入を開始したと判定して、LED105及びCMOSカメラ106を作動させる。そして、ユーザが1つのストロークを記入し終えて電子ペン1を研究ノート2から離すと、圧力センサ107は、所定値以上の筆圧が検出されなくなることでペンアップを検出する。すると、プロセッサ108は、ペンダウンからペンアップまでの間に生成したストロークデータ(後述する座標属性情報)とペンIDとを関連付けて、記入情報としてメモリ109に記憶させる。
LED105とCMOSカメラ106は、電子ペン1のペン先部103付近に取り付けられており、筐体101におけるLED105及びCMOSカメラ106と対向する部分には、開口部102が形成されている。LED105は、研究ノート2上のペン先部103近傍に向けて赤外線を照明する。その領域は、ペン先部103が研究ノート2に接触する位置とはわずかにずれている。CMOSカメラ106は、LED105によって照明された領域内におけるドットパターンを撮影し、そのドットパターンの画像データをプロセッサ108に供給する。ここで、カーボンは赤外線を吸収するため、LED105によって照射された赤外線は、ドットに含まれるカーボンによって吸収される。そのため、ドットの部分は、赤外線の反射量が少なく、ドット以外の部分は赤外線の反射量が多い。CMOSカメラ106の撮影により、赤外線の反射量の違いから閾値を設けることによって、カーボンを含むドットの領域とそれ以外の領域を区別することができる。したがって、研究ノート2に記入欄などが印刷されていた場合でも、印刷したインクは赤外域に吸収性を持たないため、プロセッサ108は、ドットパターンを認識することができる。なお、CMOSカメラ106による撮影領域は、図4(a)に示すような約2mm×約2mmの大きさを含む範囲であり、CMOSカメラ106の撮影は毎秒50〜100回程度の定間隔で行われる。また、CMOSカメラ106は、ドットを鮮明に撮影するため、十分な被写界深度を有している。
プロセッサ108は、ユーザの記入が行われる間、CMOSカメラ106によって供給される画像データのドットパターンから、ユーザが記入するストローク(筆跡)の研究ノート2上におけるX、Y座標(以後、単に「座標データ」または「座標情報」とも呼ぶ。)を連続的に演算していく。すなわち、プロセッサ108は、CMOSカメラ106によって供給される、図4(a)に示されるようなドットパターンの画像データを図4(b)に示すデータ配列に変換し、さらに、X座標ビット値・Y座標ビット値に変換して、そのデータ配列から所定の演算方法によりX、Y座標データを演算する。なお、プロセッサ108は、ドットパターンに対向する電子ペン1の角度に起因するドットの画像上の配列を補正する回転補正処理機能を備えている。そして、プロセッサ108は、リアルタイムクロック110から発信される現在時刻(タイムスタンプ:記入された時刻情報)、筆圧データ及びX、Y座標データを関連付ける。以後、これらの関連付けたデータを、まとめて「座標属性情報」と呼ぶ。なお、研究ノート2における6×6のドットパターンは、研究ノート2内で重複することはないため、ユーザが電子ペン1で文字等を記入すると、記入された位置が研究ノート2のどの位置に当たるかを、プロセッサ108による座標演算により特定することができる。
メモリ109には、電子ペン1を識別するための「pen01」といったペンID、ペン製造者番号、ペンソフトウェアのバージョン等のプロパティ情報が記憶されている。また、メモリ109は、ペンIDと、時刻情報(タイムスタンプ)と、筆圧データと、X、Y座標データとを関連付けて、記入情報として記憶する。
端子113は、電子ペン1がクレードル3に把持されるよう所定位置に挿入されることで、クレードル3の端子(不図示)と電気的に接続する。そして、電子ペン1は、クレードル3を介してコンピュータ装置4Aと自動的に通信を行い、記憶された記入情報を送信する。具体的には、プロセッサ108が、メモリ109に記憶された記入情報を、端子113及びクレードル3を介してコンピュータ装置4Aに送信する。そして、プロセッサ108は、こうして記入情報を送信した後に、メモリ109に記憶された記入情報を消去(削除)する。また、電子ペン1は、クレードル3を介してコンピュータ装置4Aから電力の供給を受け、バッテリー112の充電を行う。
[クレードル]
次に、クレードル(保持装置)3について説明する。クレードル3は、所定位置に挿入された電子ペン1を把持可能なキャップ状部と、当該キャップ状部に把持された電子ペン1を載置するためのベース(スタンド)部とを備える。キャップ状部は、電子ペン1を把持した際、端子113と電気的に接続可能な図示しない端子を備える。また、キャップ状部は、外部機器とUSB規格により電気的に接続するためのインターフェースを備え、コンピュータ装置4AとUSBケーブルにより接続する。そして、キャップ状部は、電子ペン1を把持しているとき、電子ペン1から送信された記入情報をコンピュータ装置4Aに中継すると共に、コンピュータ装置4Aから供給された充電用の電力を端子113に中継する。ベース部は、取りつけられたキャップ状部をロックするためのロック機構を備え、キャップ状部及びキャップ状部に挿入された電子ペン1を固定する。
次に、クレードル(保持装置)3について説明する。クレードル3は、所定位置に挿入された電子ペン1を把持可能なキャップ状部と、当該キャップ状部に把持された電子ペン1を載置するためのベース(スタンド)部とを備える。キャップ状部は、電子ペン1を把持した際、端子113と電気的に接続可能な図示しない端子を備える。また、キャップ状部は、外部機器とUSB規格により電気的に接続するためのインターフェースを備え、コンピュータ装置4AとUSBケーブルにより接続する。そして、キャップ状部は、電子ペン1を把持しているとき、電子ペン1から送信された記入情報をコンピュータ装置4Aに中継すると共に、コンピュータ装置4Aから供給された充電用の電力を端子113に中継する。ベース部は、取りつけられたキャップ状部をロックするためのロック機構を備え、キャップ状部及びキャップ状部に挿入された電子ペン1を固定する。
[コンピュータ装置]
次に、コンピュータ装置4A〜4C(以下ではこれらを区別しない場合には単に「コンピュータ装置4」と表記する。)について説明する。コンピュータ装置4は、ハードウェアとして、サーバ装置5とのデータ通信が可能な通信装置、CPU等のプロセッサ、ハードディスクやROMやRAMといったメモリ、ディスプレイ、マウスやキーボード等で構成されるパーソナルコンピュータ等で構成される。
次に、コンピュータ装置4A〜4C(以下ではこれらを区別しない場合には単に「コンピュータ装置4」と表記する。)について説明する。コンピュータ装置4は、ハードウェアとして、サーバ装置5とのデータ通信が可能な通信装置、CPU等のプロセッサ、ハードディスクやROMやRAMといったメモリ、ディスプレイ、マウスやキーボード等で構成されるパーソナルコンピュータ等で構成される。
コンピュータ装置4Aは、USBケーブルによりクレードル3と接続し、クレードル3に把持された電子ペン1と電気的に接続する。そして、コンピュータ装置4Aは、クレードル3を介して電子ペン1に充電用の電力を供給したり、電子ペン1から記入情報を受信したりする。また、コンピュータ装置4Aは、電子ペン1から受信した記入情報を即時にサーバ装置5へ転送する。
コンピュータ装置4(4A〜4C)は、サーバ装置5にアクセスすることで、サーバ装置5で管理しているノート記入データをユーザ(研究者や承認者)に閲覧させる。具体的には、コンピュータ装置4は、ユーザが入力した検索条件をサーバ装置5に送信し、その検索条件に応じてサーバ装置5で検索されたノート記入データを一覧表示させる。この場合、コンピュータ装置4は、サーバ装置5で生成された画面を表示させる。上記以外にも、コンピュータ装置4は、ユーザによる各種の入力を受け付けて、それに対応する情報をサーバ装置5に送信する。例えば、コンピュータ装置4Aは、クレードル3を介して電子ペン1から記入情報を受信した際に、現在使用中の研究ノート2が何冊目であるかの入力を研究者より受け付けて、当該入力に対応する情報をサーバ装置5に送信したり、ノート記入データを編集するための研究者による入力を受け付けて、当該入力に対応する情報をサーバ装置5に送信したりする。また、例えば、コンピュータ装置4Bは、ノート記入データを承認するための承認者による入力を受け付けて、当該入力に対応する情報をサーバ装置5に送信する。
[サーバ装置]
次に、サーバ装置5について説明する。サーバ装置5は、ハードウェアとして、コンピュータ装置4とのデータ通信が可能な通信装置、CPU等のプロセッサ、ハードディスクやROMやRAMといったメモリを有するコンピュータ装置である。図6は、サーバ装置5の機能ブロック図である。サーバ装置5は、機能的には、通信手段52と、記憶手段53と、処理手段54とを備える。
次に、サーバ装置5について説明する。サーバ装置5は、ハードウェアとして、コンピュータ装置4とのデータ通信が可能な通信装置、CPU等のプロセッサ、ハードディスクやROMやRAMといったメモリを有するコンピュータ装置である。図6は、サーバ装置5の機能ブロック図である。サーバ装置5は、機能的には、通信手段52と、記憶手段53と、処理手段54とを備える。
通信手段52は、電子ペン1が生成した記入情報を、コンピュータ装置4Aから受信する。また、通信手段52は、ユーザによってコンピュータ装置4(4A〜4C)に入力された各種の情報を、コンピュータ装置4から受信する。この場合、通信手段52は、本発明における「番号入力受付手段」及び「画像入力受付手段」として機能する。更に、通信手段52は、処理手段54の処理命令により、各種の情報をコンピュータ装置4に送信する。例えば、通信手段52は、処理手段54の処理命令により、コンピュータ装置4のユーザが入力した検索条件に応じたノート記入データが一覧表示された画面の情報を、コンピュータ装置4に送信する。
記憶手段53は、ハードディスクやROM、RAMといったメモリによって構成される。記憶手段53は、研究ノート2に形成されたドットパターンの座標範囲を示す座標定義情報を記憶する。具体的には、記憶手段53は、研究ノート2のページ番号に対応付けて、各ページに割り当てられたドットパターンの座標範囲を記憶する。また、記憶手段53は、研究ノート2に設けられた各記入欄(フリー記入エリア22や、定形記入エリア21や、研究タイトル欄21aや、記入日付欄21bや、ページ関連付け欄21cや、記入者欄21dや、承認者欄21eや、キーワード欄21fなど)に対応付けて、各記入欄に割り当てられたドットパターンの座標範囲を記憶する。
また、記憶手段53は、処理手段54の処理命令により、コンピュータ装置4Aを介して電子ペン1から受信した記入情報をペンID毎に記憶し、さらに、処理手段54の指示により、記憶領域を確保して、ペンダウンからペンアップまでの記入情報に含まれる座標属性情報を手書きストローク情報(この手書きストローク情報は画像データに相当する)として記憶する。更に、記憶手段53は、研究ノート2に記入された手書きストロークを処理手段54が文字認識することで得られた文字(数字も含む)を記憶する。このような手書きストローク情報や文字認識することで得られた文字は、ノート記入データに含まれるものである。上記以外にも、記憶手段53は、処理手段54の指示により、プログラムの実行により生成される各種情報を記憶する。
処理手段54は、CPU等のプロセッサによって構成され、サーバ装置5の全体の制御を行う。具体的には、処理手段54は、管理手段541と、表示制御手段542と、検索手段543と、閲覧対象設定手段544と、退避/複製手段545とを有する。
管理手段541は、通信手段52がコンピュータ装置4Aから受信した記入情報を管理する。この場合、管理手段541は、記入情報に対応するノート記入データを生成して、ノート記入データを記憶手段53に記憶させる。具体的には、管理手段541は、記入情報に基づいて、研究ノート2に電子ペン1で記入された手書きストロークを文字認識することで得られた文字を、ノート記入データとして記憶手段53に記憶させる。つまり、管理手段541は、定形記入エリア21に記入された手書きストロークを文字認識によりテキスト化した文字(具体的には、研究タイトルを示す文字や、記入日付を示す数字や、ページ番号を示す文字や、記入者の名前を示す文字や、承認者の名前を示す文字や、キーワードを示す文字)、及び、フリー記入エリア22に記入された手書きストロークを文字認識によりテキスト化した文字を、記憶手段53に記憶させる。なお、管理手段541は、研究ノート2に記入された手書きストロークを描画した画像のデータ(上記した手書きストローク情報に相当する)も、ノート記入データとして記憶手段53に記憶させる。
管理手段541は、このようなノート記入データを、電子ペン1のペンID及び研究ノート2のページ番号に関連付けて管理する。ペンIDは、電子ペン1から送信された記入情報に含まれているものを用いれば良く、ページ番号は、記憶手段53に記憶された座標定義情報(具体的には研究ノート2のページ番号に対応付けられたドットパターンの座標範囲)を参照することで特定すれば良い。また、管理手段541は、現在使用中の研究ノート2が何冊目であるかを示す番号(以下では「ノート番号」と呼ぶ。)にも関連付けて、ノート記入データを管理する。具体的には、管理手段541は、ユーザがコンピュータ装置4Aに入力したノート番号を(電子ペン1の記入情報をクレードル3及びコンピュータ装置4Aを介してサーバ装置5に登録する際にノート番号の入力がなされる)、通信手段52を介して取得し、そのノート番号に関連付けてノート記入データを管理する。
また、管理手段541は、電子ペン1による研究ノート2のフリー記入エリア22への記入開始日時及び記入終了日時も、ノート記入データに含めて記憶手段53に記憶させる。記入開始日時は、フリー記入エリア22への電子ペン1による最初の記入が開始された際の日時であり、記入終了日時は、当該記入が終了した際の日時である。加えて、管理手段541は、電子ペン1でフリー記入エリア22に追記された場合に、追記開始日時及び追記終了日時もノート記入データに含めて記憶手段53に記憶させる。ここで、追記とは、記入情報がサーバ装置5に最初に送信された後、つまりコンピュータ装置4Aがクレードル3を介して電子ペン1から受信した記入情報をサーバ装置5に最初に送信した後に、フリー記入エリア22に電子ペン1で手書きストロークが再び記入されることを意味する。したがって、追記開始日時は、フリー記入エリア22への電子ペン1による追記が開始された際の日時であり、追記終了日時は、当該追記が終了した際の日時である。また、追記開始日時及び追記終了日時は、フリー記入エリア22への追記がなされる毎に生成される。よって、例えば、1回目の追記についての追記開始日時及び追記終了日時、2回目の追記についての追記開始日時及び追記終了日時、3回目の追記についての追記開始日時及び追記終了日時、…が生成されることとなる。なお、上記のような日時は、電子ペン1内のリアルタイムクロック110や、コンピュータ装置4A内のリアルタイムクロックや、サーバ装置5内のリアルタイムクロックに基づいて生成される。
また、管理手段541は、上記のように研究ノート2のフリー記入エリア22に追記された場合、記憶手段53に現在記憶されている当該研究ノート2についてのノート記入データ(1回目の追記である場合には、フリー記入エリア22に最初に記入された手書きストロークに対応するノート記入データ)に対して、電子ペン1でフリー記入エリア22に追記された手書きストロークに対応するノート記入データを追加して記憶手段53に記憶させる、つまり上書き保存する。この場合、管理手段541は、電子ペン1でフリー記入エリア22に最初に記入された手書きストロークに対応するノート記入データと、電子ペン1でフリー記入エリア22に追記された手書きストロークに対応するノート記入データとを区別して管理する。管理手段541は、このようにして追記を管理するに当たって、フリー記入エリア22への追記回数も管理する。具体的には、管理手段541は、フリー記入エリア22への追記回数をカウントし、所定回数(例えば5回)までの追記のみを許可し、所定回数を超える追記を制限する。例えば、管理手段541は、所定回数以内の追記に対応するノート記入データのみを記憶手段53に記憶させ、所定回数を超えた場合の追記に対応するノート記入データを記憶手段53に記憶させない。
また、管理手段541は、研究ノート2における定形記入エリア21のページ関連付け欄21cへの電子ペン1による記入に対応する記入情報に基づいて、複数のページのノート記入データをグループ化して管理する。具体的には、管理手段541は、ページ関連付け欄21cの直前ページ選択欄21c1に電子ペン1で記入がなされた場合には、本ページのノート記入データと、本ページの直前のページのノート記入データとをグループ化して管理する。他方で、管理手段541は、ページ関連付け欄21cのページ番号記入欄21c2に電子ペン1で記入がなされた場合には、本ページのノート記入データと、ページ番号記入欄21c2に記入されたページ番号のノート記入データとをグループ化して管理する。なお、ページ関連付け欄21cを用いて選択されたページのノート記入データが、既に他のページのノート記入データとグループ化されている場合には、管理手段541は、ページ関連付け欄21cを用いて選択されたページのノート記入データだけでなく、当該ページのノート記入データと既にグループ化されたページのノート記入データも、本ページのノート記入データとグループ化して管理する。
また、管理手段541は、研究ノート2におけるフリー記入エリア22のマーク22bに電子ペン1で記入がなされた場合、マーク22bへの電子ペン1による記入に対応する記入情報に基づいて、フリー記入エリア22内において指定された範囲を特定する。具体的には、管理手段541は、2以上のマーク22bを通る電子ペン1による線の記入に対応する記入情報に基づいて、フリー記入エリア22内の少なくとも1以上の範囲を特定する。そして、管理手段541は、フリー記入エリア22全体に記入された手書きストロークに対応するノート記入データと、フリー記入エリア22内で指定された範囲内に記入された手書きストロークに対応するノート記入データとを区別して管理する。
次に、表示制御手段542は、管理手段541によって管理されているノート記入データ(つまり記憶手段53に記憶されたノート記入データ)を検索するための画面を生成し、その画面をコンピュータ装置4(4A〜4C)に表示させる。検索手段543は、そのようにコンピュータ装置4に表示された画面をユーザが参照して入力した検索条件を、通信手段52を介して取得する。そして、検索手段543は、記憶手段53に記憶されたノート記入データの中から、取得した検索条件を満たすノート記入データを検索する。この場合、検索手段543は、コンピュータ装置4のユーザが閲覧対象に設定されているノート記入データの中から、検索条件を満たすノート記入データを検索する。コンピュータ装置4のユーザは、コンピュータ装置4からサーバ装置5にログインする際に入力された情報(ユーザIDなど)から特定され、閲覧対象は、閲覧対象設定手段544によって設定される(詳細は後述する)。更に、検索手段543は、管理手段541によって、フリー記入エリア22全体とフリー記入エリア22内で指定された範囲とで区別して管理されているノート記入データについては、それぞれを別々の検索対象として扱う。
表示制御手段542は、上記のように検索手段543によって検索されたノート記入データを一覧表示させた画面(以下では「検索一覧画面」と呼ぶ。)を生成し、検索一覧画面をコンピュータ装置4に表示させる。具体的には、表示制御手段542は、各ノート記入データの概要を一覧表示させた検索一覧画面を生成する。詳しくは、表示制御手段542は、各ノート記入データに含まれる、研究タイトル、キーワード、記入日付、記入者、ノート番号、ページ番号などを表示させる。つまり、表示制御手段542は、定形記入エリア21に記入された内容を主に表示させ、フリー記入エリア22に記入された内容を表示させない。この場合、表示制御手段542は、記入日付(研究ノート2における定形記入エリア21の記入日付欄21bに記入された日付を意味する。以下同様とする。)が、当該研究ノート2に電子ペン1による記入が行われた実際の日付(以下では単に「実記入日付」と呼ぶ。)と異なる場合、その旨を判別可能な態様で記入日付を表示させる。こうすることで、ユーザに注意喚起する。例えば、実記入日付として、ノート記入データに含まれる記入開始日時又は記入終了日時が有する日付を用いることができる。また、記入日付欄21bに記入日付が記入されなかった場合には、実記入日付が記入日付に設定される。なお、検索一覧画面では、検索に用いられた検索条件の表示が残される。
また、表示制御手段542は、上記の検索一覧画面を用いて選択されたノート記入データについて、そのノート記入データの内容を詳細に示す画面(以下では「閲覧画面」と呼ぶ。)を生成し、閲覧画面をコンピュータ装置4に表示させる。表示制御手段542は、フリー記入エリア22に記入された内容(具体的な研究内容など)を少なくとも含む画面を、閲覧画面として表示させる。この場合、フリー記入エリア22に記入された手書きストロークを描画した画像(以下では適宜「ストローク描画画像」と呼ぶ。)を表示させても良いし、フリー記入エリア22に記入された手書きストロークを文字認識によりテキスト化した画像を表示させても良い。
また、閲覧画面には編集ボタンが表示されており、表示制御手段542は、編集ボタンが選択された場合に、ノート記入データを編集するための画面(以下では「編集画面」と呼ぶ。)を生成し、編集画面をコンピュータ装置4に表示させる。ユーザは、そのような編集画面を用いて、編集の対象となっているノート記入データに対して、フリー記入エリア22に記入した内容(研究内容など)に関係する画像及びその画像の説明を付加することができる。この場合、管理手段541は、ユーザがコンピュータ装置4を操作することで選択した画像や、ユーザがコンピュータ装置4に入力した画像の説明を、編集の対象となっているノート記入データに関連付けて記憶手段53に記憶させる。また、編集画面では、ノート記入データについての閲覧対象を設定することができる。この場合、閲覧対象設定手段544が、ユーザによるコンピュータ装置4への入力に基づいて、編集の対象となっているノート記入データについての閲覧対象を設定する。なお、管理手段541によって、フリー記入エリア22全体とフリー記入エリア22内で指定された範囲とで区別して管理されているノート記入データについては、検索手段543で別々の検索対象とされ、表示制御手段542で別々の編集画面が表示される。そのため、これらのノート記入データについては、閲覧対象設定手段544により別々に閲覧対象が設定されることとなる。
次に、退避/複製手段545は、記憶手段53に記憶されたノート記入データの退避又は複製を行う。1つの例では、退避/複製手段545は、記憶手段53に記憶されてから所定期間(例えば10年)が経過したノート記入データが存在する場合に、ノート記入データの退避を行う。他の例では、退避/複製手段545は、記憶手段53の空き容量が所定量以下である場合に、ノート記入データの退避を行う。更に他の例では、退避/複製手段545は、ユーザ(システム管理者)によるコンピュータ装置4Cへの入力に基づいて、記憶手段53に記憶されたノート記入データの複製(つまりバックアップ)を行う。
なお、上記のようにノート記入データの退避又は複製を行う場合に、表示制御手段542は、退避又は複製させるノート記入データの保存先などを入力させるためのダイアログボックスを表示させる。そして、退避/複製手段545は、そのようなダイアログボックスを用いてユーザ(システム管理者)がコンピュータ装置4Cに入力した保存先に、ノート記入データを退避又は複製させる。なお、原則、システム管理者にのみ、このようなノート記入データの退避又は複製に関する操作を行う権限が与えられている。
以下では、本実施形態に係るサーバ装置5が有する各種の機能について具体的に説明する。
[ページグループ化機能]
まず、複数のページのノート記入データをグループ化して管理する機能(ページグループ化機能)について説明する。図7は、ページグループ化機能を具体的に説明するための図を示している。図7では、研究ノート2における定形記入エリア21のページ関連付け欄21cのみを図示している。
まず、複数のページのノート記入データをグループ化して管理する機能(ページグループ化機能)について説明する。図7は、ページグループ化機能を具体的に説明するための図を示している。図7では、研究ノート2における定形記入エリア21のページ関連付け欄21cのみを図示している。
本ページと、本ページの直前のページとをグループ化する場合には、図7(a)に示すように、ユーザは、ページ関連付け欄21cの直前ページ選択欄21c1に印刷された「直前」の文字を囲む丸(手書きストロークSt11)を電子ペン1で記入する。この場合、サーバ装置5内の処理手段54の管理手段541は、電子ペン1から受信した記入情報、及び記憶手段53に記憶された座標定義情報に基づいて、電子ペン1で直前ページ選択欄21c1に記入がなされたことを判別し、本ページのノート記入データと、本ページの直前のページのノート記入データとをグループ化して管理する。なお、本ページと直前のページとをグループ化する場合に、「直前」の文字を囲む丸を電子ペン1で記入することに限定はされず、「直前」が印刷された箇所に電子ペン1でチェックを記入しても良い。
他方で、本ページと、本ページの直前よりも前のページとをグループ化する場合には、図7(b)に示すように、ユーザは、ページ関連付け欄21cのページ番号記入欄21c2に設けられたマス内に、グループ化したいページ番号(手書きストロークSt12)を電子ペン1で記入する。この場合、管理手段541は、電子ペン1から受信した記入情報、及び記憶手段53に記憶された座標定義情報に基づいて、電子ペン1でページ番号記入欄21c2に記入がなされたことを判別し、ページ番号記入欄21c2に記入されたページ番号を文字認識により特定する。そして、管理手段541は、本ページのノート記入データと、文字認識により特定したページ番号のノート記入データとをグループ化して管理する。
ここで、管理手段541は、3以上のページのノート記入データをグループ化することができる。ページ関連付け欄21cを用いて選択されたページのノート記入データが、既に他のページのノート記入データとグループ化されている場合があるが、その場合には、管理手段541は、ページ関連付け欄21cを用いて選択されたページのノート記入データだけでなく、当該ページのノート記入データと既にグループ化されたページのノート記入データも、本ページのノート記入データとグループ化して管理する。これにより、3ページ分のノート記入データがグループ化される。このような処理を繰り返し行うことで、4以上のページのノート記入データがグループ化されることとなる。
以上述べたページグループ化機能によれば、グループ化した複数のページを連続したページとして扱うことができる。また、ページ関連付け欄21cのページ番号記入欄21c2を用いることで、連続するページでなくても、間が空いたページ(例えば32ページと40ページなど)を適切にグループ化することができる。これにより、例えば、複数の研究を並行して行っており、間が空いた複数のページに渡って一の研究の内容を記入する場合にも、適切に対応することが可能となる。
なお、存在しないページ番号(例えば本ページよりも前に存在しないページ番号)がページ番号記入欄21c2に記入された場合には、管理手段541は、上記したようなグループ化を行わない。
また、グループ化しようとするページについては、当該ページ内の定形記入エリア21への記入を省略しても良い(但しページ関連付け欄21cには記入する必要がある)。グループ化した複数のページでは、定形記入エリア21の記入内容が同一になるからである。
また、上記では、研究ノート2のページ関連付け欄21cに電子ペン1で記入することで、複数のページのノート記入データをグループ化していたが、これに限定はされない。他の例では、研究ノート2にページ関連付け欄21cを設けずに、ユーザによるコンピュータ装置4への入力に基づいて、複数のページのノート記入データをグループ化しても良い。その場合、ユーザは、グループ化するページ番号をコンピュータ装置4に入力し、サーバ装置5の管理手段541は、コンピュータ装置4に入力されたページ番号に対応する複数のページについて、それらのノート記入データをグループ化する。
[範囲別処理機能]
次に、フリー記入エリア22内で指定された範囲についてのノート記入データを個別に処理する機能(範囲別処理機能)について説明する。
次に、フリー記入エリア22内で指定された範囲についてのノート記入データを個別に処理する機能(範囲別処理機能)について説明する。
図8は、範囲別処理機能の一例を説明するための図を示している。図8では、説明の便宜上、研究ノート2を簡略化して示している。図8に示すように、ユーザは、フリー記入エリア22のマーク22bを4つ以上通る矩形(手書きストロークSt21)を電子ペン1で記入することで、フリー記入エリア22内における範囲R21を指定する。具体的には、ユーザは、フリー記入エリア22において水平方向に並ぶ2つのマーク22bの組を2以上通るような手書きストロークSt21を電子ペン1で記入する。
この場合、サーバ装置5の管理手段541は、電子ペン1から受信した記入情報、及び記憶手段53に記憶された座標定義情報に基づいて、電子ペン1で記入されたマーク22bを特定する。詳しくは、管理手段541は、矩形の頂点を構成する4つのマーク22b(言い換えると矩形の四隅に位置するマーク22b)を特定する。そして、管理手段541は、特定した4つのマーク22bに基づいて、フリー記入エリア22内において指定された範囲R21を特定する。この後、管理手段541は、フリー記入エリア22全体に記入された手書きストロークに対応するノート記入データと、範囲R21内に記入された手書きストロークに対応するノート記入データとを区別して管理する。こうして管理手段541によって区別して管理される2つのノート記入データは、検索手段543で別々の検索対象とされると共に、閲覧対象設定手段544により別々に閲覧対象が設定される。
図9は、範囲別処理機能の他の例を説明するための図を示している。図9では、説明の便宜上、研究ノート2を簡略化して示している。図9に示すように、ユーザは、フリー記入エリア22において水平方向に並ぶ2つのマーク22bを通る線分(手書きストロークSt31)を電子ペン1で記入することで、フリー記入エリア22内における2つの範囲R31、R32を指定する。つまり、フリー記入エリア22を2つの範囲R31、R32にて分割する。
この場合、管理手段541は、電子ペン1から受信した記入情報、及び記憶手段53に記憶された座標定義情報に基づいて、電子ペン1で記入された2つのマーク22bを特定し、フリー記入エリア22を分割した2つの範囲R31、R32を特定する。そして、管理手段541は、フリー記入エリア22全体に記入された手書きストロークに対応するノート記入データと、範囲R31内に記入された手書きストロークに対応するノート記入データと、範囲R32内に記入された手書きストロークに対応するノート記入データとを区別して管理する。こうして管理手段541によって区別して管理される3つのノート記入データは、検索手段543で別々の検索対象とされると共に、閲覧対象設定手段544により別々に閲覧対象が設定される。
以上述べた範囲別処理機能によれば、フリー記入エリア22全体とフリー記入エリア22内で指定された範囲とで、別々にノート記入データの閲覧対象を設定することができる、つまりノート記入データの閲覧制限を別々に設定することができる。例えば、フリー記入エリア22全体に記入された手書きストロークに対応するノート記入データについてはAグループにのみ閲覧させ、フリー記入エリア22内で指定された範囲内に記入された手書きストロークに対応するノート記入データについてはBグループにのみ閲覧させる、といったことが可能となる。
なお、管理手段541によって、フリー記入エリア22全体とフリー記入エリア22内で指定された範囲とで区別して管理されているノート記入データについては、表示制御手段542により別々の編集画面が表示される。よって、フリー記入エリア22全体とフリー記入エリア22内で指定された範囲とで別々にノート記入データを編集することができる。例えば、フリー記入エリア22内で指定された範囲について、ノート記入データに含まれる研究タイトルやキーワードを個別に編集することができる。そのため、研究ノート2の1ページ内に複数の研究内容を記入し、当該ページに記入されたノート記入データを研究内容に応じて後で分割することが可能となる。
[ノート番号登録機能]
次に、ノート番号を登録する機能(ノート番号登録機能)について説明する。図10は、ノート番号登録機能を具体的に説明するための図を示している。
次に、ノート番号を登録する機能(ノート番号登録機能)について説明する。図10は、ノート番号登録機能を具体的に説明するための図を示している。
前述したように、ユーザが電子ペン1をクレードル3に挿入すると、電子ペン1によって生成された記入情報が、クレードル3及びコンピュータ装置4Aを介してサーバ装置5に送信されることとなる。このように記入情報がサーバ装置5に送信される際に、より詳しくは電子ペン1がクレードル3を介してコンピュータ装置4Aに接続された際に、図10に示すような、現在使用中の研究ノート2が何冊目であるかを示す番号(ノート番号)を入力させるためのダイアログボックス60が、コンピュータ装置4Aに表示される。ダイアログボックス60は、ノート番号を入力するためのノート番号入力欄60aと、OKボタン60bと、キャンセルボタン60cとを有する。ノート番号入力欄60aには、前回入力されたノート番号が初期値として表示される。前回と同じノート番号の研究ノート2を現在使用している場合には、ノート番号入力欄60aに表示されたノート番号をそのまま用いれば良く、前回と異なるノート番号の研究ノート2を現在使用している場合には、ノート番号入力欄60aに表示されたノート番号を変更すれば良い。
OKボタン60bが選択された場合、電子ペン1のメモリ109に記憶された記入情報が取り込まれ、その記入情報及びノート番号入力欄60aに入力されたノート番号が、コンピュータ装置4Aからサーバ装置5に送信される。この際に、電子ペン1のメモリ109に記憶された記入情報が消去(削除)される。そして、サーバ装置5では、処理手段54の管理手段541が、コンピュータ装置4Aから受信した記入情報とノート番号とを関連付けて管理する。具体的には、管理手段541は、記入情報とノート番号とが関連付けられたノート記入データを生成する。
他方で、キャンセルボタン60cが選択された場合には、電子ペン1のメモリ109に記憶された記入情報は取り込まれず、記入情報及びノート番号はコンピュータ装置4Aからサーバ装置5に送信されない。また、この場合には、電子ペン1のメモリ109に記憶された記入情報は消去(削除)されない。
以上述べたノート番号登録機能によれば、サーバ装置5では、電子ペン1で生成された記入情報が、どの研究ノート2に記入されたものであるかを適切に識別することができる。具体的には、同じ座標範囲のドットパターンが形成された複数の研究ノート2を用いた場合にも(但し複数の研究ノート2を同時に使用しないこととする)、研究ノート2の適切なノート番号に関連付けてノート記入データを管理することができる。例えば、前回使用していた研究ノート2のノート記入データが、今回使用している研究ノート2(前回使用していた研究ノート2とはノート番号が異なる研究ノート2)のノート記入データによって上書きされてしまうことを適切に防止することができる。
なお、電子ペン1で複数の研究ノート2に跨るように記入しないことが望ましい。つまり、複数の研究ノート2にて生成された記入情報が電子ペン1のメモリ109に同時に記憶されないようにすることが望ましい。複数の研究ノート2を同時に使用する場合には、各研究ノート2ごとに、記入情報及びノート番号をコンピュータ装置4Aからサーバ装置5に送信することが望ましい。
[検索機能]
次に、ノート記入データを検索して、その検索結果を一覧表示させる機能(検索機能)について説明する。図11は、検索一覧画面70の一例を示している。この検索一覧画面70は、サーバ装置5の表示制御手段542によって生成されて、コンピュータ装置4に表示されるものである。
次に、ノート記入データを検索して、その検索結果を一覧表示させる機能(検索機能)について説明する。図11は、検索一覧画面70の一例を示している。この検索一覧画面70は、サーバ装置5の表示制御手段542によって生成されて、コンピュータ装置4に表示されるものである。
図11に示すように、検索一覧画面70は、ノート記入データを検索するための検索エリア71と、検索結果が一覧表示される検索結果エリア72とを有する。検索エリア71には、検索ワードを入力するための検索ワード入力欄71aと、AND検索及びOR検索のいずれかを選択するためのラジオボタン71bと、検索範囲を選択するための検索範囲選択メニュー71cと、記入日付の開始日及び終了日をそれぞれ入力するための開始日入力欄71d1及び終了日入力欄71d2と、検索先を選択するためのラジオボタン71eと、ラジオボタン71eにて検索先として記入者を選択した場合に記入者の名前を入力するための記入者入力欄71fと、ノート番号を入力するためのノート番号入力欄71gと、ページ番号を入力するためのページ番号入力欄71hと、検索を実行するための検索実行ボタン71iとが表示される。
検索ワード入力欄71aは、スペース区切りにて複数の検索ワードが入力できるようになっている。検索ワード入力欄71aに複数の検索ワードが入力された場合、ラジオボタン71bの選択に応じて、そのような複数の検索ワードに対してAND検索及びOR検索のいずれか一方が適用されて検索が実施される。検索範囲選択メニュー71cは、プルダウンメニューとして、定形記入エリア21及びフリー記入エリア22を含む全体を検索範囲とするメニュー71c1と、定形記入エリア21のみを検索範囲とするメニュー71c2とを有する。メニュー71c1が選択された場合、定形記入エリア21に記入された研究タイトル及びキーワードと、フリー記入エリア22に記入された文字と、後述する編集画面で入力される評価及び画像の説明とが検索対象に設定される。一方で、メニュー71c2が選択された場合、定形記入エリア21に記入された研究タイトル及びキーワードと、後述する編集画面で入力される評価及び画像の説明とが検索対象に設定される。
ラジオボタン71eは、記入者の全員と、個人と、所定の記入者とのいずれかを、検索先として選択できるようになっている。ユーザ自身を検索先にする場合には、個人が選択される。ユーザ自身を検索先にする状況としては、当該ユーザが記入したノート記入データを確認する場合が挙げられる。その場合には、ノート番号入力欄71g及びページ番号入力欄71hを用いてノート番号及びページ番号を指定して、ユーザ自身が記入したノート記入データを確認すると良い。
サーバ装置5の検索手段543は、検索実行ボタン71iが選択された場合に、記憶手段53に記憶されたノート記入データの中から、上記の検索エリア71に入力された検索条件を満たすノート記入データを検索する。この場合、検索手段543は、コンピュータ装置4のユーザが閲覧対象に設定されているノート記入データの中から、検索条件を満たすノート記入データを検索する。また、検索手段543は、管理手段541によって、フリー記入エリア22全体とフリー記入エリア22内で指定された範囲とで区別して管理されているノート記入データについては、それぞれを別々の検索対象として扱う。
他方で、検索結果エリア72には、検索手段543によって検索されたノート記入データの概要が一覧表示される。具体的には、検索結果エリア72には、検索手段543によって検索された各ノート記入データについて、研究タイトル72aと、キーワード72bと、記入日付72cと、記入者72dと、ノート番号72eと、ページ番号72fと、承認状態72gとが表示される。つまり、サーバ装置5の表示制御手段542は、定形記入エリア21に記入された内容を主に表示させ、フリー記入エリア22に記入された内容を表示させない。また、管理手段541によって、フリー記入エリア22全体とフリー記入エリア22内で指定された範囲とで区別して管理されているノート記入データについては、検索手段543で別々の検索対象とされるため、表示制御手段542は、これらのノート記入データに対応する内容を、検索結果エリア72における異なる行に表示させる。更に、表示制御手段542は、記入日付(研究ノート2における定形記入エリア21の記入日付欄21bに記入された日付)が、当該研究ノート2に電子ペン1による記入が行われた実際の日付(実記入日付)と異なる場合、その記入日付の背景を所定の色で着色して表示させる(符号72c1参照)。加えて、定形記入エリア21の記入日付欄21bに記入日付が記入されなかった場合にも、表示制御手段542は、その記入日付の背景を所定の色で着色して表示させる。なお、原則、検索結果エリア72には、縦スクロールを用いずにノート記入データが一覧表示される。但し、表示件数がかなり多い場合には、異なるページにノート記入データを表示させても良い。
また、検索結果エリア72には、研究タイトルの昇順又は降順でノート記入データを並べ替えるためのボタン72mと、記入日付の昇順又は降順でノート記入データを並べ替えるためのボタン72nとが表示される。更に、検索結果エリア72には、ノート記入データの各々を選択するためのチェックボックス72h1と、ノート記入データの全てを選択するためのチェックボックス72h2と、ノート記入データについての閲覧画面を表示させるための表示ボタン72iと、ノート記入データを承認するための承認ボタン72jとが表示される。チェックボックス72h1、72h2を用いてノート記入データを選択した上で、表示ボタン72iを選択すると、表示制御手段542は、選択されたノート記入データについての閲覧画面を表示させる。また、チェックボックス72h1、72h2を用いてノート記入データを選択した上で、承認ボタン72jを選択すると、表示制御手段542は、選択されたノート記入データについての承認状態72gを「未」から「済」に変える。この場合、管理手段541は、当該ノート記入データが承認されたものとして管理する。なお、ユーザが承認者である場合(つまりユーザに承認者としての権限が設定されている場合)にのみ、承認ボタン72jを選択できるようになっている。
以上述べた検索機能によれば、ノート記入データを適切に検索することができると共に、検索されたノート記入データを分かり易い態様で表示させることができる。また、実記入日付と一致しない記入日付を目立つ態様で表示させることで、ユーザに適切に注意喚起することができる。更に、こうすることで、虚偽の日付を記入することを適切に防止することができ、研究のねつ造や改ざんなどを防止することが可能となる。
[閲覧機能]
次に、ノート記入データについての詳細を閲覧させるための機能(閲覧機能)について説明する。図12は、閲覧画面80の一例を示している。この閲覧画面80は、サーバ装置5の表示制御手段542によって生成されて、コンピュータ装置4に表示されるものである。
次に、ノート記入データについての詳細を閲覧させるための機能(閲覧機能)について説明する。図12は、閲覧画面80の一例を示している。この閲覧画面80は、サーバ装置5の表示制御手段542によって生成されて、コンピュータ装置4に表示されるものである。
サーバ装置5の表示制御手段542は、検索一覧画面70に表示された表示ボタン72iが選択された場合に、チェックボックス72h1、72h2を用いて選択されたノート記入データについての閲覧画面80を表示させる。図12に示すように、閲覧画面80には、研究ノート2に記入された手書きストロークを描画したストローク描画画像81が表示される(説明の便宜上、図12では詳細な図示を省略している)。また、符号82に示すように、閲覧画面80には、定形記入エリア21に記入された内容(具体的には、研究タイトル、キーワード、記入日付、システム日時(実記入日付)、記入者、閲覧対象)と、後述する編集画面で入力される評価とが表示される。この場合、定形記入エリア21に記入された手書きストロークを文字認識によりテキスト化した文字が表示される。表示制御手段542は、検索一覧画面70と同様に、記入日付が実記入日付と異なる場合、又は研究ノート2の記入日付欄21bに記入日付が記入されなかった場合に、閲覧画面80における記入日付の背景を所定の色で着色して表示させる。
また、閲覧画面80には、承認状態83と、次のページを表示させるための次ページボタン84aと、前のページを表示させるための前ページボタン84bと、ノート記入データを編集するための編集ボタン85aと、ストローク描画画像81を印刷するための印刷ボタン85bと、ノート記入データを承認するための承認ボタン85cとが表示される。検索一覧画面70においてチェックボックス72h1、72h2で複数のノート記入データが選択された場合、次ページボタン84a又は前ページボタン84bが選択されると、表示制御手段542は、選択された複数のノート記入データの中で、現在表示しているノート記入データの次のページ又は前のページのノート記入データを表示させる。また、管理手段541により複数のページのノート記入データがグループ化されている場合には、次ページボタン84a又は前ページボタン84bが選択されると、表示制御手段542は、グループ化された複数のノート記入データの中で、現在表示しているノート記入データの次のページ又は前のページのノート記入データを表示させる。他方で、編集ボタン85aが選択されると、表示制御手段542は、閲覧画面80に現在表示されているノート記入データを編集するための編集画面を表示させる。更に、承認ボタン85cが選択されると、表示制御手段542は、閲覧画面80に現在表示されているノート記入データについての承認状態83を「承認済」に設定する。この場合、管理手段541は、当該ノート記入データが承認されたものとして管理する。なお、ユーザが承認者である場合(つまりユーザに承認者としての権限が設定されている場合)にのみ、承認ボタン85cを選択できるようになっている。
また、閲覧画面80には、符号86に示すように、追記回数と、各追記における追記終了日時とが表示される。このような追記回数及び追記終了日時は、管理手段541で管理されるものである。
以上述べた閲覧機能によれば、ノート記入データの詳細な内容(フリー記入エリア22に記入された内容など)を容易に把握することができる。
ここで、図13を参照して、ストローク描画画像81(81a、81b)の具体例について説明する。上記したように、ストローク描画画像81は閲覧画面80内に表示されるものである。ここでは、研究ノート2のフリー記入エリア22に追記された場合に表示されるストローク描画画像81について説明する。なお、図13では、説明の便宜上、研究ノート2を簡略化して示しており、また、フリー記入エリア22に記入された手書きストロークを描画した画像のみをストローク描画画像81として示している。
図13(a)に示すように、最初に電子ペン1でフリー記入エリア22に手書きストロークSt41が記入された場合、図13(b)に示すように、サーバ装置5の表示制御手段542は、電子ペン1で生成された手書きストロークSt41に対応する記入情報に基づいて、当該手書きストロークSt41を描画したストローク描画画像81aを表示させる。この後、図13(c)に示すように、フリー記入エリア22に電子ペン1で手書きストロークSt42が追記されたものとする。具体的には、図13(a)に示した手書きストロークSt41に対応する記入情報がコンピュータ装置4Aからサーバ装置5に送信された後に、フリー記入エリア22に電子ペン1で手書きストロークSt42が再び記入されたものとする。
この場合、図13(d)に示すように、表示制御手段542は、電子ペン1で生成された手書きストロークSt42に対応する記入情報に基づいて、当該手書きストロークSt42を描画したストローク描画画像81bを、上記したストローク描画画像81aと共に表示させる。具体的には、表示制御手段542は、追記された手書きストロークSt42に対応するストローク描画画像81bを、最初に記入された手書きストロークSt42に対応するストローク描画画像81aとは異なる態様で表示させる。1つの例では、図13(d)に示すように、表示制御手段542は、ストローク描画画像81bをストローク描画画像81aよりも太い線で表示させる。他の例では、表示制御手段542は、ストローク描画画像81bをストローク描画画像81aとは異なる色で表示させる。なお、表示制御手段542は、2回以上追記が行われた場合にも、それらの手書きストロークに対応するストローク描画画像を、1回目に追記された手書きストロークSt42に対応するストローク描画画像81bと同様の態様で表示させる。
図13(d)に示したような表示を行うことで、フリー記入エリア22に追記された箇所を容易に把握することができる。
[編集機能]
次に、ノート記入データを編集するための機能(編集機能)について説明する。図14は、編集画面90の一例を示している。この編集画面90は、サーバ装置5の表示制御手段542によって生成されて、コンピュータ装置4に表示されるものである。
次に、ノート記入データを編集するための機能(編集機能)について説明する。図14は、編集画面90の一例を示している。この編集画面90は、サーバ装置5の表示制御手段542によって生成されて、コンピュータ装置4に表示されるものである。
サーバ装置5の表示制御手段542は、閲覧画面80に表示された編集ボタン85aが選択された場合に、当該閲覧画面80に表示されたノート記入データについての編集画面90を表示させる。図14に示すように、編集画面90には、研究ノート2に記入された手書きストロークを描画したストローク描画画像91が表示される(説明の便宜上、図14では詳細な図示を省略している)。このストローク描画画像91は、閲覧画面80に表示されたストローク描画画像81と同様のものである。また、符号92に示すように、編集画面90には、定形記入エリア21に記入された内容(具体的には、研究タイトル、キーワード、記入日付、記入者)を編集するための入力欄92a〜92dと、研究に関する評価(例えば実験成功や実験失敗など)を編集するための入力欄92eとが表示される。ユーザは、コンピュータ装置4を操作して入力欄92a〜92dに文字を入力することで、研究タイトル、キーワード、記入日付、記入者、及び評価を編集することができる。例えば、定形記入エリア21に記入された研究タイトル、キーワード、記入日付及び記入者の文字が正しく文字認識されなかった場合に、ユーザは、正しい文字を入力欄92a〜92dに入力すれば良い。1つの例では、記入日付が実記入日付と異なる場合に、ユーザは、正しい記入日付を入力欄92cに入力すれば良い。但し、実記入日付を編集することはできない。
また、編集画面90には、ノート記入データに対して付加する画像のファイルのパスを入力するためのパス入力欄93aと、画像を取り込むための画像取込ボタン93bと、画像の説明を入力するための説明入力欄93cとが表示される。ユーザは、コンピュータ装置4上で、ノート記入データに対して付加したい画像をドラッグ&ドロップする操作を行うことで、その画像のファイルのパスをパス入力欄93aに入力することができる。そうしてパス入力欄93aに画像のファイルのパスが入力された後に、画像取込ボタン93bが選択されると、表示制御手段542は、符号94aに示すように、当該画像をストローク描画画像91の下に表示させる。また、説明入力欄93cに画像の説明が入力されると、表示制御手段542は、符号94bに示すように、当該画像の説明を画像94aの下に表示させる。なお、ノート記入データに対して1つの画像94aを付加することに限定はされず、ノート記入データに対して2以上の画像94aを付加しても良い。また、そのような画像94aを自由に削除できるようにすると良い。
また、編集画面90には、閲覧対象を選択するための閲覧対象選択ボタン95aと、編集画面90で編集された内容を登録するための登録ボタン96とが表示される。閲覧対象選択ボタン95bが選択された場合、表示制御手段542は、図15に示すようなダイアログボックス100を表示させる。ダイアログボックス100は、グループを選択するための選択ボックス100aと、個人のユーザを選択するための選択ボックス100bと、全員を選択するための選択ボックス100cと、OKボタン100dとを有する。選択ボックス100a〜100cを用いて閲覧対象が選択された後に、OKボタン100dが選択されると、表示制御手段542は、図14中の符号95bに示すように、選択された閲覧対象の一覧を編集画面90に表示させる。
そして、編集画面90の登録ボタン96が選択されると、編集画面90で編集された内容がサーバ装置5に登録される。具体的には、管理手段541が、入力欄92a〜92eに記入された内容や、パス入力欄93a及び画像取込ボタン93bを用いて取り込まれた画像や、説明入力欄93cに入力された画像の説明や、ダイアログボックス100を用いて選択された閲覧対象を、編集の対象となっているノート記入データに関連付けて管理する。また、閲覧対象設定手段544が、ダイアログボックス100を用いて選択された閲覧対象を、編集の対象となっているノート記入データに対して設定する。
以上説明した編集機能によれば、ノート記入データを適切に編集することができる。具体的には、定形記入エリア21に記入された文字において誤って文字認識された文字を、適切に正すことができる。また、研究ノート2のページに研究内容を記入した後に、当該ページのノート記入データに対して、研究内容に関係する画像や画像の説明を適切に付加することができる。
なお、上記したようにノート記入データに対して付加された画像94aをサーバ装置5に登録する際に、画像94aの作成日時やアップデート日時も登録すると良い。また、そのように登録されたアップデート日時が、研究ノート2に電子ペン1による記入がなされた日付(実記入日付)と所定期間(例えば1ヶ月)以上離れている場合には、その旨をユーザに注意喚起すると良い。
また、上記では、編集画面90においてストローク描画画像91の外の領域に画像94aを表示させていたが、ストローク描画画像91内に画像94aを表示させても良い。つまり、ストローク描画画像91内に画像94aを貼り付けられるようにしても良い。その場合、コンピュータ装置4上で画像94aをドラッグ&ドロップする操作を行うことで、ストローク描画画像91内に画像94aを貼り付けられるようにすると良い。また、画像の説明も、ストローク描画画像91内に表示させても良い。
[退避/複製機能]
次に、図16を参照して、記憶手段53に記憶されたノート記入データの退避又は複製を行うための機能(退避/複製機能)について説明する。図16は、ノート記入データの退避又は複製を行う際に表示されるダイアログボックス120、130、140の例を示している。このダイアログボックス120、130、140は、サーバ装置5の表示制御手段542によって生成されて、システム管理者が使用するコンピュータ装置4Cに表示されるものである。前述したように、システム管理者にのみ、ノート記入データの退避又は複製に関する操作を行う権限が与えられている。
次に、図16を参照して、記憶手段53に記憶されたノート記入データの退避又は複製を行うための機能(退避/複製機能)について説明する。図16は、ノート記入データの退避又は複製を行う際に表示されるダイアログボックス120、130、140の例を示している。このダイアログボックス120、130、140は、サーバ装置5の表示制御手段542によって生成されて、システム管理者が使用するコンピュータ装置4Cに表示されるものである。前述したように、システム管理者にのみ、ノート記入データの退避又は複製に関する操作を行う権限が与えられている。
図16(a)は、退避/複製機能の一例を説明するための図を示している。この例では、ノート記入データの保存先(具体的には退避先)のパスを入力するための入力欄120aと、OKボタン120bと、キャンセルボタン120cとを有するダイアログボックス120が表示される。ダイアログボックス120は、システム管理者のログイン時において、記憶手段53に記憶されてから所定期間(例えば10年)が経過したノート記入データが存在する場合に、サーバ装置5の表示制御手段542によって表示される。こうすることで、システム管理者に注視喚起する。そして、システム管理者によって、入力欄120aに保存先のパスが入力されてOKボタン120bが選択されると、サーバ装置5の退避/複製手段545が、入力された保存先にノート記入データを退避させる。例えば、退避/複製手段545は、サーバ装置5が受信した日付(具体的には実記入日付)が古いノート記入データから順に退避させる。
図16(b)は、退避/複製機能の他の例を説明するための図を示している。この例では、ノート記入データの保存先(具体的には退避先)のパスを入力するための入力欄130aと、OKボタン130bと、キャンセルボタン130cとを有するダイアログボックス130が表示される。ダイアログボックス130は、システム管理者のログイン時において、記憶手段53の空き容量が所定量以下である場合に、サーバ装置5の表示制御手段542によって表示される。こうすることで、システム管理者に注視喚起する。そして、システム管理者によって、入力欄130aに保存先のパスが入力されてOKボタン130bが選択されると、サーバ装置5の退避/複製手段545が、入力された保存先にノート記入データを退避させる。例えば、退避/複製手段545は、サーバ装置5が受信した日付(具体的には実記入日付)が古いノート記入データから順に退避させる。
図16(c)は、退避/複製機能の更に他の例を説明するための図を示している。この例では、バックアップを行う期間を規定する日付を入力するための入力欄140dと、ノート記入データの保存先(具体的にはバックアップ先)のパスを入力するための入力欄140aと、OKボタン140bと、キャンセルボタン140cとを有するダイアログボックス140が表示される。ダイアログボックス140は、システム管理者によるコンピュータ装置4Cに対する操作に応じて、サーバ装置5の表示制御手段542によって表示される。システム管理者は、入力欄140dにバックアップを行う期間を指定するための日付を入力すると共に、入力欄140aに保存先のパスを入力して、OKボタン140bを選択する。そうすると、サーバ装置5の退避/複製手段545が、入力された日付までにサーバ装置5が受信したノート記入データ(つまり実記入日付が入力された日付よりも前であるノート記入データ)を、入力された保存先にバックアップを行う、つまり複製させる。
以上説明した退避/複製機能によれば、記憶手段53に記憶されたノート記入データを適切に退避又は複製させることができる。
[その他の機能]
次に、サーバ装置5が有する他の機能について説明する。サーバ装置5は、ユーザマスタ機能を有する。ユーザマスタ機能は、(1)ユーザ情報(ユーザ名、研究員番号、研究室名、電話番号、年次、生年月日など)を登録/編集する機能、(2)研究ノート2について閲覧対象とするグループ(複数の研究者等から成る集団)を登録/編集する機能、(3)承認者を登録/編集する機能である。また、サーバ装置5は、ユーザ(研究者)を各研究室グループに割り振った研究室情報を登録/編集する研究室マスタ機能を有する。また、サーバ装置5は、ユーザごとの権限情報を登録/更新するユーザ権限設定機能を有する。具体的には、ユーザ権限設定機能は、記入者、承認者及びシステム管理者の少なくともいずれかの権限を各ユーザに対して設定等するものである。記入者は、ノート記入データを記入、閲覧、修正することができる権限を有する者であり、承認者は、ノート記入データを承認することができる権限を有する者であり、システム管理者は、ユーザ情報や研修室情報やグループ情報などを登録、修正、削除することができる権限を有する者である。なお、上記したユーザマスタ機能、研究室マスタ機能及びユーザ権限設定機能は、原則、システム管理者のみがその設定を行うことができる。
次に、サーバ装置5が有する他の機能について説明する。サーバ装置5は、ユーザマスタ機能を有する。ユーザマスタ機能は、(1)ユーザ情報(ユーザ名、研究員番号、研究室名、電話番号、年次、生年月日など)を登録/編集する機能、(2)研究ノート2について閲覧対象とするグループ(複数の研究者等から成る集団)を登録/編集する機能、(3)承認者を登録/編集する機能である。また、サーバ装置5は、ユーザ(研究者)を各研究室グループに割り振った研究室情報を登録/編集する研究室マスタ機能を有する。また、サーバ装置5は、ユーザごとの権限情報を登録/更新するユーザ権限設定機能を有する。具体的には、ユーザ権限設定機能は、記入者、承認者及びシステム管理者の少なくともいずれかの権限を各ユーザに対して設定等するものである。記入者は、ノート記入データを記入、閲覧、修正することができる権限を有する者であり、承認者は、ノート記入データを承認することができる権限を有する者であり、システム管理者は、ユーザ情報や研修室情報やグループ情報などを登録、修正、削除することができる権限を有する者である。なお、上記したユーザマスタ機能、研究室マスタ機能及びユーザ権限設定機能は、原則、システム管理者のみがその設定を行うことができる。
[変形例]
上記した実施形態では、電子ペン1及びドットパターン(コード化パターン)が形成された研究ノート2を用いるシステムに本発明を適用していたが、本発明の適用はこれに限定はされない。本発明は、電子ペン1及び研究ノート2の代わりに、タブレットPCなどを用いるシステムにも適用することができる。その場合には、スタイラスなどでタブレットPCに記入された手書きストロークに対応する情報を、上記した記入情報として用いれば良い。なお、この変形例では、タブレットPCは本発明における「記入媒体」の一例に相当する。
上記した実施形態では、電子ペン1及びドットパターン(コード化パターン)が形成された研究ノート2を用いるシステムに本発明を適用していたが、本発明の適用はこれに限定はされない。本発明は、電子ペン1及び研究ノート2の代わりに、タブレットPCなどを用いるシステムにも適用することができる。その場合には、スタイラスなどでタブレットPCに記入された手書きストロークに対応する情報を、上記した記入情報として用いれば良い。なお、この変形例では、タブレットPCは本発明における「記入媒体」の一例に相当する。
また、上記した実施形態では、電子ペン、ドットパターン(コード化パターン)、記入情報に、アノト方式を用いていたが、アノト方式を用いることに限定はされない。
1…電子ペン
2…研究ノート
3…クレードル
4(4A、4B、4C)…コンピュータ装置
5…サーバ装置
6…ネットワーク
10…情報処理システム
52…通信手段
53…記憶手段
54…処理手段
2…研究ノート
3…クレードル
4(4A、4B、4C)…コンピュータ装置
5…サーバ装置
6…ネットワーク
10…情報処理システム
52…通信手段
53…記憶手段
54…処理手段
Claims (16)
- 複数のページを有する所定の記入媒体に記入された手書きストロークに対応する記入データを管理するサーバ装置であって、
前記記入媒体が有するページの中で選択された2以上のページに記入された手書きストロークに対応する記入データをグループ化して管理する管理手段
を備えることを特徴とするサーバ装置。 - 前記記入媒体の各ページには、グループ化するページを選択するための選択欄が設けられており、
前記管理手段は、前記選択欄を用いて選択されたページに記入された手書きストロークに対応する記入データと、当該選択欄が設けられたページに記入された手書きストロークに対応する記入データとをグループ化して管理することを特徴とする請求項1に記載のサーバ装置。 - 前記管理手段は、前記記入媒体の一のページに記入された手書きストロークに対応する記入データと、当該ページ内において指定された範囲に記入された手書きストロークに対応する記入データとを区別して管理することを特徴とする請求項1又は2に記載のサーバ装置。
- 前記管理手段が管理している記入データについて閲覧対象を設定する閲覧対象設定手段を更に備え、
前記閲覧対象設定手段は、前記管理手段による管理態様に基づいて、前記記入媒体の一のページに記入された手書きストロークに対応する記入データと、当該ページ内において指定された範囲に記入された手書きストロークに対応する記入データとで、別々に閲覧対象を設定することを特徴とする請求項3に記載のサーバ装置。 - 前記管理手段は、前記記入媒体の一のページに最初に記入された手書きストロークに対応する記入データと、当該手書きストロークが記入された後に当該ページに追記された手書きストロークに対応する記入データとを区別して管理することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のサーバ装置。
- 前記管理手段は、前記追記された手書きストロークに対応する記入データを、追記の開始日時及び終了日時と対応付けて管理することを特徴とする請求項5に記載のサーバ装置。
- 前記記入媒体には、前記手書きストロークの記入日付を記入するための記入欄が設けられており、
前記記入欄に記入された記入日付と、当該記入欄が設けられた記入媒体に手書きストロークが実際に記入された日付とが異なる場合に、その旨を表示させる表示制御手段を更に備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のサーバ装置。 - 前記記入媒体に記入された手書きストロークの内容に関係する画像の入力を受け付ける画像入力受付手段を更に備え、
前記管理手段は、前記画像入力受付手段が受け付けた画像を前記記入データに関連付けて管理することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のサーバ装置。 - 前記画像入力受付手段は、前記画像と共に、当該画像の説明の入力を更に受け付け、
前記管理手段は、前記画像入力受付手段が受け付けた画像及び当該画像の説明を、前記記入データに関連付けて管理することを特徴とする請求項8に記載のサーバ装置。 - 前記手書きストロークが記入された記入媒体の番号の入力を受け付ける番号入力受付手段を更に備え、
前記管理手段は、前記番号入力受付手段が受け付けた記入媒体の番号に関連付けて前記記入データを管理することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載のサーバ装置。 - 前記管理手段が管理している記入データを、入力された検索条件に基づいて検索する検索手段と、
前記検索手段によって検索された記入データに対応する情報を一覧表示させる表示制御手段と、を更に備えることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載のサーバ装置。 - 前記記入データを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されてから所定期間が経過した記入データが存在する場合に、前記記入データの退避又は複製を行う退避/複製手段と、を更に備えることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載のサーバ装置。 - 前記記入データを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段の空き容量が所定量以下である場合に、前記記入データの退避又は複製を行う退避/複製手段と、を更に備えることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載のサーバ装置。 - 前記記入データは、電子ペンが前記記入媒体に形成されたコード化パターンを読み取って生成した記入情報を含むデータであることを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項に記載のサーバ装置。
- 記入日付を記入するための記入欄が少なくとも設けられた記入媒体に記入された手書きストロークに対応する記入データを管理するサーバ装置であって、
前記記入媒体に手書きストロークが実際に記入された日付と、当該記入媒体の記入欄に記入された記入日付とが異なる場合に、その旨を表示させる表示制御手段
を備えることを特徴とするサーバ装置。 - 請求項1乃至15のいずれか一項に記載のサーバ装置として機能させることを特徴とするプログラム。
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