JP2014224955A - 画像処理装置、画像処理装置の制御方法、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
充電可能な二次電池を備える画像処理装置の制御方法において、ジョブを受け付けたら、二次電池の蓄電量を検知する。ここで、検知した蓄電量が所定の値を超えているかどうかを判断し、蓄電量が前記所定の値を超えていると判断した場合、前記ジョブの実行に伴い保存すべき情報の保存先として揮発メモリを選択する。一方、検知した蓄電量が所定の値を超えているかどうかを判断し、蓄電量が前記所定の値を超えていないと判断した場合、前記ジョブの実行に伴い保存すべき情報の保存先として前記不揮発メモリを選択することを特徴とする。
【選択図】 図4
Description
第二の方式としては、充電可能な二次電池を搭載し、停電を検知した際に二次電池から給電してジョブ処理の進捗情報を、HDDやFlashメモリなどの不揮発性メモリに保存する方式がある。例えばプリントジョブであれば、停電が発生した際に処理中のジョブで印字したページ数を不揮発メモリに保存することや、停電復帰後のリカバリ処理のために、データ処理が完了したページ数の保存を行う。
特に、不揮発メモリとしてNAND型Flashメモリを使用した場合は、少量のデータを異なるアドレスに連続して書き込む処理を効率的に実行できなくなる。MFPにおいてはジョブ種の異なるジョブを並行して処理できるため、ジョブ種ごとに別々のアドレスにジョブ進捗情報を書き込むことも考慮しなければならない。
これら2つの方式の欠点を補うために、二次電池の蓄電量が進捗情報の不揮発メモリへの保存処理に不十分であるときは、第一の方式をとり、蓄電量が十分であるときは第二の方式をとるという先行技術がある。
例えばHDDのキャッシュメモリの使用方法に適用した例がある(特許文献1)。蓄電量に応じて、キャッシュメモリを高速だが停電時に同期が必要なライトバックモードと、低速だが停電時に同期が必要のないライトスルーモードとを切り替えるという方法である。
しかしながら、MFPのようなジョブ処理においては、ジョブの進捗情報を逐次保存する場合に先行技術のような専用のハードウェアを持つことはコストアップになるという課題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、二次電池の蓄電量に適応して保存すべき情報の保存先を揮発メモリまたは二次電池から電源供給を受ける不揮発メモリに切り替えることができる仕組みを提供することである。
画像処理装置であって、ジョブを受け付ける受付手段と、充電可能な二次電池と、前記ジョブを受け付けた場合、前記二次電池の蓄電量を検知する検知手段と、検知した蓄電量が所定の値を超えているかどうかを判断する判断手段と、前記蓄電量が前記所定の値を超えていると判断した場合、前記ジョブの実行に伴い保存すべき情報の保存先として揮発メモリを選択し、前記蓄電量が前記所定の値を超えていないと判断した場合、前記ジョブの実行に伴い保存すべき情報の保存先として不揮発メモリを選択する選択手段と、を備えることを特徴とする。
<システム構成の説明>
〔第1実施形態〕
図1は、本実施形態を示す画像処理装置を適用する画像処理システムの一例を示す図である。本例は、MFP(Multi Function Printer)や、印刷装置、ファクシミリ装置を画像処理装置と、情報処理装置とがネットワークを介して接続される場合に対応する。なお、本実施形態では、画像処理装置が、所定のジョブ、例えばプリントジョブ、スキャンジョブ、コピージョブ、ファクシミリジョブを実行可能な例を示す。また、本実施形態に示す画像処理装置は、ジョブを受け付ける受付手段として、操作部201を用いてユーザから受け付けるジョブと、ネットワークを用いて受け付ける手段とを備えている。
以下、本実施形態では、プリントジョブを開始時に二次電池の蓄電量に応じて、所定の情報、例えばジョブ進捗情報の保存先を変える例について説明する。
MFP104、105はコピー、プリンタ、スキャナなどの機能が統合されたデバイスである。カラー印字対応の有無やプリントスピードなどのバリエーションがある。プリンタ106、FAX107は単機能の装置である。PC102、103はユーザが使用するPCであり、ネットワーク101に接続されたMFP104、105やプリンタ106、FAX107などの装置とのデータ送受信により、プリント動作、スキャン動作、FAX送信動作をすることができる。
図2において、制御部202は、MFP104の動作を制御する部位であり、データの送受信、データの変換、データの保存、電力制御を行う。MFP104がプリント動作の場合は、PC102でジョブデータを生成し、ネットワーク101を通して制御部202に転送され、一旦保存される。制御部202は保存したジョブデータを画像データに変換し、プリンタ部204に転送する。制御部202の制御下でプリンタ部204では画像データを記録紙に印字して装置外に排出する。
通常モードにおいては、第一の電源205はオンであるが、省エネモードにおいてはオフとなる。ここで省エネモードとは、装置のジョブ処理を行っていないときに、商用電源の消費電力を低減するために、制御部202以外の部分の給電を停止する状態のことである。省エネモード下においては、制御部202においてジョブの受信を検知することができ、ジョブの受信を検知した時には通常モードに移行するために電源制御信号211を切り替えることで第一の電源205をオンする。
充電時は、第二の電源210から給電され、制御部202によって充電スイッチ制御信号212の信号を変化させることにより充電スイッチ208がオンの状態に制御される。充電停止時は制御部202によって充電スイッチ制御信号212を変化させることにより充電スイッチ208をオフの状態に制御される。
図3において、制御部202を制御するCPU302は、低速な不揮発メモリ305からプログラム読み込み、高速な汎用メモリ307に書き込み、汎用メモリ307上で実行する。また、汎用メモリ307は一時記憶領域としても使用する。その他、ネットワーク通信を行うネットワークI/F301、スキャナ部203と通信を行うスキャナI/F303、プリンタ部204と通信を行うプリンタI/F306が内部バス309で接続されている。なお、汎用メモリ307は、揮発性のメモリ媒体で構成されている。
本実施形態において、ジョブ進捗情報とは印刷した枚数を示すページカウンタや、停電からのリカバリ時に使用するデータ処理の進捗情報、プリント時に使用した画質補正のパラメータ、スキャン時の送信したページ番号など、多岐にわたる。記録すべき進捗情報が発生するタイミングもそれぞれ異なる。
S401において、制御部202のCPU302は、ネットワークI/F部301において新規ジョブを検知したか否かを判断する。ジョブを検知したとCPU302が判断した場合は、S402において、CPU302は二次電池207の蓄電量を調べ、規定値と比較して、規定値以上か否かを判断する。この規定値は、停電発生時に、処理中のジョブが第二のジョブ進捗情報保存モードで処理されているときに、汎用メモリ307に保存されているジョブ進捗情報を不揮発メモリ305にコピーする作業に必要な電力量より大きい値を定義しておく。
S402おいて、蓄電量が規定値以下であるとCPU302が判断した場合、S403において第一のジョブ進捗情報保存モードを選択する。ここで、検知したジョブに関しては、ジョブ終了までジョブ進捗情報の保存先として不揮発メモリ305を使用する。第一のジョブ進捗情報保存モードは、不揮発メモリ305に書き込むために、場合によってはジョブの処理速度の低下の可能性がある。
S407において、CPU302は、ページの区切りにかどうか判定し、区切りでなければS406から処理を継続する。ここで、区切りであると判断した場合、S408において、CPU302は、ジョブ進捗情報として処理の完了したページ番号の情報を、S403ないし、S404で選択したメモリに保存する。この情報は、次のページのデータ形式の変換が終了するまでの間に停電が発生した場合、停電復帰後のリカバリ処理に使用される。
なお、リカバリ処理では保存したページの次のページからデータ形式の変換を行うことで、停電発生前に生成したデータを活用することができる。
次にS409において、CPU302は、最終ページまでデータ変換処理が終了したか否かを判断する。ここで、最終ページでないとCPU302が判断した場合、S406から処理を続ける。
一方、S409において、最終ページであるとCPU302が判断した場合、S410において生成したプリントデータを1ページ、プリントする処理を行う。プリント処理においては、CPU302が不揮発メモリ305に保存されたプリントデータをプリンタI/F306を通して、プリンタ部204に転送して記録紙上に画像形成して排紙する。S411において、CPU302は1ページのプリントが完了したか否かを判定し、完了していないと判定した場合はS410から処理を継続する。
一方、S411において、完了しているとCPUが判断した場合は、S412において、ジョブ進捗情報としS403ないしS404で選択したメモリにプリント枚数の情報を保存する。
次に、S413において、CPU302は、プリントしたページが最終ページであるか否かを判断する。ここで、最終ページでないとCPU302が判断した場合、S410からプリント処理を続け、最終ページであるとCPU302が判断した場合、本ジョブに係る処理を終了する。以上が、ジョブ処理時の動作の説明である。
S501において、CPU302は電圧計215を常時監視し、停電状態の発生を検知したかどうかを判断する。ここで、停電状態の発生を検知したと判断した場合、S502において、CPU302は処理しているジョブがあり、なおかつ、第二のジョブ進捗情報保存モードが選択されているか否かを判断する。ここで、第二のジョブ進捗情報保存モードが選択されていると判断した場合、S503において、CPU302は、給電切り替えスイッチ209を切り替え、制御部202に給電する電源を二次電池207とする。
続いて、S504において、汎用メモリ307に保存されているジョブ進捗情報を不揮発メモリ305にコピーし、本処理を終了する。これにより停電中においてもジョブ進捗情報が保持される。
一方で、S502において第一の進捗情報保存モードが選択されているとCPU302が判断した場合は、進捗情報は不揮発メモリ305に保存されており、停電中においてジョブ進捗情報が保持されるので、何も処理をせずに、本処理を終了する。
S601において、電源が復帰することに伴いCPU302はシステムを起動していく。S602においてシステムが起動し、CPU302は停電で中断されたジョブがあるか否かを不揮発メモリ305に保存された進捗情報を参照することで判断する。
S602において停電で中断されたジョブがあるとCPU302が判断した場合、S603で、不揮発メモリ305に保存された進捗情報や、ジョブデータやプリントデータを参照してリカバリ処理を行い、本処理を終了する。ここでリカバリ処理は、ジョブデータからプリントデータへのデータ形式変換処理中に中断していた場合や、プリントデータのプリント処理中に中断していた場合に応じて、処理を再開する。
〔第2実施形態〕
上述した画像処理装置では、ネットワークを用いて受信したジョブの種類に応じて、ジョブ進捗情報のデータサイズが異なる場合がある。この場合、第二の進捗情報保存モードを選択し、停電が発生した際にジョブ進捗情報を揮発メモリから不揮発メモリへのコピーに要する時間が異なる。したがって、二次電池207に必要な蓄電量も異なる。
そこで、本実施形態では、ジョブの種類に応じて異なる蓄電量を算出して受信したジョブを第一の進捗情報保存モードで処理するか、第二の進捗情報保存モードで処理するかを決定する。これにより、第二の進捗情報保存モードを選択できる可能性を高めることで第一の進捗情報保存モードを選択することによるジョブ処理速度の低下の可能性を減らす事ができる。
本実施形態では、S401で、CPU302がジョブ検知した後、S701において、CPU302がジョブの種類に応じた蓄電量の閾値の決定する。
本実施形態では、図7のS701において、CPU302が閾値の決定際に、図8に示すテーブルを参照する。本実施形態では、画像処理装置が受け付けたジョブの種類に応じて後述する所定の値が異なる例を示す。
図8において、T101の列はジョブの種類を表し、T102の列はジョブの種類に応じた、第二の進捗情報保存モード下における停電発生時に、ジョブ進捗情報を汎用メモリ307から不揮発メモリ305にコピーするのに要する時間である。
T103の列は二次電池から制御部202に給電するのに必要な蓄電量(所定の値)を示す。検知したジョブがFAXジョブであれば、2mAh必要であることが分かる。
第1実施形態のようにジョブの種類によらずに一定の閾値にするならば、T103の列において最大の値である、プリントジョブの時に必要な12mAhにする必要がある。したがって、第1実施形態においてはFAXジョブを検知した場合の閾値は2mAhで良いが、12mAhが設定されてしまい、第二の進捗情報保存モードが選択される可能性が低くなってしまう。
102、103 PC
104、105 MFP
106 プリンタ
Claims (8)
- 画像処理装置であって、
ジョブを受け付ける受付手段と、
充電可能な二次電池と、
前記ジョブを受け付けた場合、前記二次電池の蓄電量を検知する検知手段と、
検知した蓄電量が所定の値を超えているかどうかを判断する判断手段と、
前記蓄電量が前記所定の値を超えていると判断した場合、前記ジョブの実行に伴い保存すべき情報の保存先として揮発メモリを選択し、前記蓄電量が前記所定の値を超えていないと判断した場合、前記ジョブの実行に伴い保存すべき情報の保存先として不揮発メモリを選択する選択手段と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。 - 停電状態を検出する検出手段と、
前記揮発メモリが選択した場合で、かつ、前記停電状態を検出した場合、前記二次電池から供給される電源を用いて、前記揮発メモリに記憶された情報を前記不揮発メモリに保存する制御手段と、
を備えることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。 - 前記情報は、前記ジョブの進捗情報であることを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
- 前記停電状態から復帰した場合、前記不揮発メモリに保存された情報に基づいて、所定のリカバリ処理を行うリカバリ処理手段を備えることを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
- 前記所定の値は、受け付けたジョブの種類に応じて異なることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 前記ジョブは、プリントジョブ、スキャンジョブ、コピージョブ、ファクシミリジョブを含むことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 充電可能な二次電池を備える画像処理装置の制御方法であって、
ジョブを受け付ける受付工程と、
前記ジョブを受け付けた場合、前記二次電池の蓄電量を検知する検知工程と、
検知した蓄電量が所定の値を超えているかどうかを判断する判断工程と、
前記蓄電量が前記所定の値を超えていると判断した場合、前記ジョブの実行に伴い保存すべき情報の保存先として揮発メモリを選択し、前記蓄電量が前記所定の値を超えていないと判断した場合、前記ジョブの実行に伴い保存すべき情報の保存先として不揮発メモリを選択する選択工程と、
を備えることを特徴とする画像処理装置の制御方法。 - 請求項7の情報処理装置の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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