JP2014224955A - 画像処理装置、画像処理装置の制御方法、及びプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理装置の制御方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 二次電池の蓄電量に適応して保存すべき情報の保存先を揮発メモリまたは二次電池から電源供給を受ける不揮発メモリに切り替える。
【解決手段】
充電可能な二次電池を備える画像処理装置の制御方法において、ジョブを受け付けたら、二次電池の蓄電量を検知する。ここで、検知した蓄電量が所定の値を超えているかどうかを判断し、蓄電量が前記所定の値を超えていると判断した場合、前記ジョブの実行に伴い保存すべき情報の保存先として揮発メモリを選択する。一方、検知した蓄電量が所定の値を超えているかどうかを判断し、蓄電量が前記所定の値を超えていないと判断した場合、前記ジョブの実行に伴い保存すべき情報の保存先として前記不揮発メモリを選択することを特徴とする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、二次電池を備える画像処理装置、画像処理装置の制御方法、及びプログラムに関するものである。
プリント機能やスキャン機能、FAX機能を有する、MFP(Multi Functional Peripheral)やプリンタなどの装置では、実行されるジョブに対応づけて履歴情報が管理されている。具体的には、プリントやスキャン、FAXの処理(以下、ジョブ処理と記す)の途中で、停電が発生してジョブが中断されても、ページカウンタなどの履歴情報を正しく保存できることと、復帰後にジョブ処理の継続(リカバリ処理)できることが必要である。これを実現するための、第一の方式としては、ジョブ処理中に逐次、ジョブ処理の進捗情報を不揮発性メモリに書き込む方式がある。
第二の方式としては、充電可能な二次電池を搭載し、停電を検知した際に二次電池から給電してジョブ処理の進捗情報を、HDDやFlashメモリなどの不揮発性メモリに保存する方式がある。例えばプリントジョブであれば、停電が発生した際に処理中のジョブで印字したページ数を不揮発メモリに保存することや、停電復帰後のリカバリ処理のために、データ処理が完了したページ数の保存を行う。
特開2006−313407号公報
上記に示す画像処理装置において、例えばプリントジョブであれば、1ページプリントする度に課金情報を不揮発メモリ記憶することや、停電復帰後のリカバリのために、1ページごとのデータ処理が完了した際に終了したページ番号をジョブ進捗情報として保存を行う。ジョブ処理の中で適宜、不揮発メモリに保存するので、いつ停電が発生しても問題が発生しない。第1の方式の場合は、不揮発メモリは揮発メモリに対して書き込みが低速であり、ジョブ処理の途中で逐次リカバリ情報を書き込むために、書き込みに要する時間によって処理の速度が低下するという問題がある。
特に、不揮発メモリとしてNAND型Flashメモリを使用した場合は、少量のデータを異なるアドレスに連続して書き込む処理を効率的に実行できなくなる。MFPにおいてはジョブ種の異なるジョブを並行して処理できるため、ジョブ種ごとに別々のアドレスにジョブ進捗情報を書き込むことも考慮しなければならない。
一方、第二の方式では、二次電池に蓄電されている電力量が、停電発生時の進捗情報の保存する際に消費する電力量を下回っているときには使用できないという欠点がある。
これら2つの方式の欠点を補うために、二次電池の蓄電量が進捗情報の不揮発メモリへの保存処理に不十分であるときは、第一の方式をとり、蓄電量が十分であるときは第二の方式をとるという先行技術がある。
例えばHDDのキャッシュメモリの使用方法に適用した例がある(特許文献1)。蓄電量に応じて、キャッシュメモリを高速だが停電時に同期が必要なライトバックモードと、低速だが停電時に同期が必要のないライトスルーモードとを切り替えるという方法である。
しかしながら、MFPのようなジョブ処理においては、ジョブの進捗情報を逐次保存する場合に先行技術のような専用のハードウェアを持つことはコストアップになるという課題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、二次電池の蓄電量に適応して保存すべき情報の保存先を揮発メモリまたは二次電池から電源供給を受ける不揮発メモリに切り替えることができる仕組みを提供することである。
上記目的を達成する本発明の画像処理装置は以下に示す構成を備える。
画像処理装置であって、ジョブを受け付ける受付手段と、充電可能な二次電池と、前記ジョブを受け付けた場合、前記二次電池の蓄電量を検知する検知手段と、検知した蓄電量が所定の値を超えているかどうかを判断する判断手段と、前記蓄電量が前記所定の値を超えていると判断した場合、前記ジョブの実行に伴い保存すべき情報の保存先として揮発メモリを選択し、前記蓄電量が前記所定の値を超えていないと判断した場合、前記ジョブの実行に伴い保存すべき情報の保存先として不揮発メモリを選択する選択手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、二次電池の蓄電量に適応して保存すべき情報の保存先を揮発メモリまたは二次電池から電源供給を受ける不揮発メモリに切り替えることができる。
画像処理装置を適用する画像処理システムの一例を示す図である。 図1に示したMFPの内部構成を示すブロック図である。 図1に示したMFPの制御部の構成を示すブロック図である。 画像処理装置の制御方法を説明するフローチャートである。 画像処理装置の制御方法を説明するフローチャートである。 画像処理装置の制御方法を説明するフローチャートである。 画像処理装置の制御方法を説明するフローチャートである。 ジョブ種類別の二次電池の蓄電量を説明する図である。
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
<システム構成の説明>
〔第1実施形態〕
図1は、本実施形態を示す画像処理装置を適用する画像処理システムの一例を示す図である。本例は、MFP(Multi Function Printer)や、印刷装置、ファクシミリ装置を画像処理装置と、情報処理装置とがネットワークを介して接続される場合に対応する。なお、本実施形態では、画像処理装置が、所定のジョブ、例えばプリントジョブ、スキャンジョブ、コピージョブ、ファクシミリジョブを実行可能な例を示す。また、本実施形態に示す画像処理装置は、ジョブを受け付ける受付手段として、操作部201を用いてユーザから受け付けるジョブと、ネットワークを用いて受け付ける手段とを備えている。
以下、本実施形態では、プリントジョブを開始時に二次電池の蓄電量に応じて、所定の情報、例えばジョブ進捗情報の保存先を変える例について説明する。
図1において、MFP104、105やプリンタ106、FAX107など装置がネットワーク101に接続されている。ネットワークはここではEthernet(登録商標)の例を説明する。本実施形態はネットワークの形式には依存しないため、他の方式のネットワークでも適用可能である。
MFP104、105はコピー、プリンタ、スキャナなどの機能が統合されたデバイスである。カラー印字対応の有無やプリントスピードなどのバリエーションがある。プリンタ106、FAX107は単機能の装置である。PC102、103はユーザが使用するPCであり、ネットワーク101に接続されたMFP104、105やプリンタ106、FAX107などの装置とのデータ送受信により、プリント動作、スキャン動作、FAX送信動作をすることができる。
次に、MFP104の構造および動作について説明する。本発明は、MFP105、プリンタ106、FAX107にも適応可能であるが、説明の簡単化のために、MFP104を例にとって説明する。
図2は、図1に示したMFP104の内部構成を示すブロック図である。
図2において、制御部202は、MFP104の動作を制御する部位であり、データの送受信、データの変換、データの保存、電力制御を行う。MFP104がプリント動作の場合は、PC102でジョブデータを生成し、ネットワーク101を通して制御部202に転送され、一旦保存される。制御部202は保存したジョブデータを画像データに変換し、プリンタ部204に転送する。制御部202の制御下でプリンタ部204では画像データを記録紙に印字して装置外に排出する。
MFP104がスキャン動作の場合は、ユーザが原稿をスキャナ部203にセットした後、操作部201の画面を参照しながらボタンを操作することにより、スキャン動作の設定後、動作開始を指示する。制御部202の制御下でスキャナ部203は原稿を光学的に読み取り画像データに変換する。画像データは制御部202に一旦保存された後、あらかじめ操作部201で指定した送信先に転送する。
MFP104がコピー動作の場合は、ユーザが原稿をスキャナ部203にセットした後、操作部201の画面を参照しながらボタンを操作することにより、コピー動作の設定後、コピー動作の開始を指示する。制御部202の制御下でスキャナ部203は原稿を光学的に読み取り画像データに変換する。画像データは制御部202に一旦保存された後、制御部202で、プリンタ部204で利用できるデータ形式を変換して、プリンタ部204で画像データを記録紙に印字して装置外に排出する。
第一の電源205、第二の電源210は、電源プラグ206から供給される交流の商用電源を、MFP104の各部で使用する直流電圧に変換する電源である。第一の電源205は、制御部202から出力される電源制御信号211によって電源出力を制御される。
通常モードにおいては、第一の電源205はオンであるが、省エネモードにおいてはオフとなる。ここで省エネモードとは、装置のジョブ処理を行っていないときに、商用電源の消費電力を低減するために、制御部202以外の部分の給電を停止する状態のことである。省エネモード下においては、制御部202においてジョブの受信を検知することができ、ジョブの受信を検知した時には通常モードに移行するために電源制御信号211を切り替えることで第一の電源205をオンする。
充電可能な二次電池207は、MFP104が通常モードで動作している時に電圧計215において停電が検知されたとき、制御部202でジョブ進捗情報の保存作業をする間、制御部202に給電するためのものである。
充電時は、第二の電源210から給電され、制御部202によって充電スイッチ制御信号212の信号を変化させることにより充電スイッチ208がオンの状態に制御される。充電停止時は制御部202によって充電スイッチ制御信号212を変化させることにより充電スイッチ208をオフの状態に制御される。
給電切り替えスイッチ209は、制御部202によって、制御部202が給電切り替え制御信号213の信号を変化させることにより、制御部202に給電する電源を切り替えるスイッチである。二次電池207からの給電か、商用電源からの給電かを切り替えることができる。通常モードでは商用電源からの給電とするが、停電発生時のジョブ進捗情報の保存時に二次電池207からの給電に切り替える。電圧計215はMFP104に供給される商用電源の電圧値を示すものである。電圧計215の示す値が規定値より低下したときに停電と判定する。制御部202は電圧計通信信号216を通して電圧値を得ることができる。
図3は、図1に示したMFP104の制御部202の構成を示すブロック図である。
図3において、制御部202を制御するCPU302は、低速な不揮発メモリ305からプログラム読み込み、高速な汎用メモリ307に書き込み、汎用メモリ307上で実行する。また、汎用メモリ307は一時記憶領域としても使用する。その他、ネットワーク通信を行うネットワークI/F301、スキャナ部203と通信を行うスキャナI/F303、プリンタ部204と通信を行うプリンタI/F306が内部バス309で接続されている。なお、汎用メモリ307は、揮発性のメモリ媒体で構成されている。
MFP104が省エネモードにあるとき、CPU302が出力する電源制御信号211により第一の電源205の出力はオフになっている。このとき、制御部202において動作しているのは第二の電源210から電源供給を受けるネットワークI/F301、CPU302、不揮発メモリ305と汎用メモリ307である。
このような省エネモードに基づく省電力状態から通常状態への移行のトリガは、ネットワーク101経由のウェイクパケットの受信である。ネットワーク101を介して受信したパケットの内容をCPU302が解析し、自機宛てのウェイクパットであるか否かを判断し、自機宛てのウェイクパケットであると判断した場合には、電源制御信号211を変化させる。自機宛てのウェイクパケットでないと判断した場合はパケットが無視される。
CPU302は、通常モードにおけるプリント、コピー、FAXやユーザによる操作部201の操作が無いとき、省電力状態への移行を行う。省電力状態への移行は、CPU302がOSのシャットダウンや各部の終了処理を行った後、電源制御信号211を制御して第一の電源205をオフする、などである。
CPU302には、前述した充電スイッチ208、給電切り替えスイッチ209、二次電池状態信号線214、電圧計通信線216が接続されている。CPU302は、二次電池状態信号線214を通して二次電池207の蓄電量を知ることができる。CPU302は、二次電池207の蓄電量が100%以外では充電スイッチ208をオンにすることで充電し、100%になった時点で充電スイッチ208をオフにする制御を実行することで充電を停止する。以上がMFP104単体の構造および動作の説明である。本実施形態では、ジョブ処理中に進捗がある度にジョブ進捗情報を保存するが、ジョブ進捗情報の保存モードとして2つのモードを有する。
第一のジョブ進捗情報保存モード(第1のモード)は、ジョブ進捗情報を不揮発メモリ305に書き込むモードである。第二のジョブ進捗情報保存モード(第2のモード)は、汎用メモリ307にジョブ進捗情報を書き込むモードであり、停電検出時には汎用メモリ307に保存されたジョブ進捗情報を不揮発メモリ305にコピーする。
本実施形態において、ジョブ進捗情報とは印刷した枚数を示すページカウンタや、停電からのリカバリ時に使用するデータ処理の進捗情報、プリント時に使用した画質補正のパラメータ、スキャン時の送信したページ番号など、多岐にわたる。記録すべき進捗情報が発生するタイミングもそれぞれ異なる。
図4は、本実施形態を示す画像処理装置の制御方法を説明するフローチャートである。本例は、制御部202におけるプリントジョブ処理時の進捗情報の保存処理例である。なお、各ステップは、CPU302が不揮発メモリ305に記憶された制御プログラムを実行することで実現される。
S401において、制御部202のCPU302は、ネットワークI/F部301において新規ジョブを検知したか否かを判断する。ジョブを検知したとCPU302が判断した場合は、S402において、CPU302は二次電池207の蓄電量を調べ、規定値と比較して、規定値以上か否かを判断する。この規定値は、停電発生時に、処理中のジョブが第二のジョブ進捗情報保存モードで処理されているときに、汎用メモリ307に保存されているジョブ進捗情報を不揮発メモリ305にコピーする作業に必要な電力量より大きい値を定義しておく。
S402おいて、蓄電量が規定値以下であるとCPU302が判断した場合、S403において第一のジョブ進捗情報保存モードを選択する。ここで、検知したジョブに関しては、ジョブ終了までジョブ進捗情報の保存先として不揮発メモリ305を使用する。第一のジョブ進捗情報保存モードは、不揮発メモリ305に書き込むために、場合によってはジョブの処理速度の低下の可能性がある。
一方、S402において、蓄電量が規定値以上であるとCPU302が判断した場合は、S404において第二のジョブ進捗情報保存モードを選択する。ここで、検知したジョブに関しては、ジョブ終了までジョブ進捗情報の保存先として汎用メモリ307を使用する。また、第二のジョブ進捗情報保存モードは、高速な汎用メモリ307に書き込むので、ジョブの処理速度にはほとんど影響しない。その代わり、制御部202が電圧計215を監視して停電を検知した際に、制御部202への給電を二次電池207に切り替え、汎用メモリ307に保存されたジョブ進捗情報を不揮発メモリ305にコピーする必要がある。
次に、S405においてCPU302は、外部のPC102等から送信され、ネットワークI/F301を経由してジョブデータを受信し、不揮発メモリ305に保存する。S406において、CPU302は、受信したジョブデータはプリントジョブであるので、ページごとにプリント可能な形式にデータ形式を変換し、プリントデータとして不揮発メモリ305に保存する。
S407において、CPU302は、ページの区切りにかどうか判定し、区切りでなければS406から処理を継続する。ここで、区切りであると判断した場合、S408において、CPU302は、ジョブ進捗情報として処理の完了したページ番号の情報を、S403ないし、S404で選択したメモリに保存する。この情報は、次のページのデータ形式の変換が終了するまでの間に停電が発生した場合、停電復帰後のリカバリ処理に使用される。
なお、リカバリ処理では保存したページの次のページからデータ形式の変換を行うことで、停電発生前に生成したデータを活用することができる。
次にS409において、CPU302は、最終ページまでデータ変換処理が終了したか否かを判断する。ここで、最終ページでないとCPU302が判断した場合、S406から処理を続ける。
一方、S409において、最終ページであるとCPU302が判断した場合、S410において生成したプリントデータを1ページ、プリントする処理を行う。プリント処理においては、CPU302が不揮発メモリ305に保存されたプリントデータをプリンタI/F306を通して、プリンタ部204に転送して記録紙上に画像形成して排紙する。S411において、CPU302は1ページのプリントが完了したか否かを判定し、完了していないと判定した場合はS410から処理を継続する。
一方、S411において、完了しているとCPUが判断した場合は、S412において、ジョブ進捗情報としS403ないしS404で選択したメモリにプリント枚数の情報を保存する。
次に、S413において、CPU302は、プリントしたページが最終ページであるか否かを判断する。ここで、最終ページでないとCPU302が判断した場合、S410からプリント処理を続け、最終ページであるとCPU302が判断した場合、本ジョブに係る処理を終了する。以上が、ジョブ処理時の動作の説明である。
図5は、本実施形態を示す画像処理装置の制御方法を説明するフローチャートである。本例は、画像処理装置が停電を検知した際の処理例である。なお、各ステップは、CPU302が不揮発メモリ305に記憶された制御プログラムを実行することで実現される。
S501において、CPU302は電圧計215を常時監視し、停電状態の発生を検知したかどうかを判断する。ここで、停電状態の発生を検知したと判断した場合、S502において、CPU302は処理しているジョブがあり、なおかつ、第二のジョブ進捗情報保存モードが選択されているか否かを判断する。ここで、第二のジョブ進捗情報保存モードが選択されていると判断した場合、S503において、CPU302は、給電切り替えスイッチ209を切り替え、制御部202に給電する電源を二次電池207とする。
続いて、S504において、汎用メモリ307に保存されているジョブ進捗情報を不揮発メモリ305にコピーし、本処理を終了する。これにより停電中においてもジョブ進捗情報が保持される。
一方で、S502において第一の進捗情報保存モードが選択されているとCPU302が判断した場合は、進捗情報は不揮発メモリ305に保存されており、停電中においてジョブ進捗情報が保持されるので、何も処理をせずに、本処理を終了する。
図6は、本実施形態を示す画像処理装置の制御方法を説明するフローチャートである。本例は、画像処理装置が停電から復帰した際のリカバリの処理例である。なお、各ステップは、CPU302が不揮発メモリ305に記憶された制御プログラムを実行することで実現される。
S601において、電源が復帰することに伴いCPU302はシステムを起動していく。S602においてシステムが起動し、CPU302は停電で中断されたジョブがあるか否かを不揮発メモリ305に保存された進捗情報を参照することで判断する。
S602において停電で中断されたジョブがあるとCPU302が判断した場合、S603で、不揮発メモリ305に保存された進捗情報や、ジョブデータやプリントデータを参照してリカバリ処理を行い、本処理を終了する。ここでリカバリ処理は、ジョブデータからプリントデータへのデータ形式変換処理中に中断していた場合や、プリントデータのプリント処理中に中断していた場合に応じて、処理を再開する。
以上、説明したように、二次電池207の蓄電量に応じて、ジョブ進捗情報の保存先を揮発メモリと不揮発メモリのどちらかを選択する。専用ハードウェアを使用することなく実現できるためコストアップを防ぐことができる。
〔第2実施形態〕
以下、受信したジョブの種類に応じて、二次電池207の蓄電量の閾値を可変にする実施形態の説明の前に、その必要性について説明する。
上述した画像処理装置では、ネットワークを用いて受信したジョブの種類に応じて、ジョブ進捗情報のデータサイズが異なる場合がある。この場合、第二の進捗情報保存モードを選択し、停電が発生した際にジョブ進捗情報を揮発メモリから不揮発メモリへのコピーに要する時間が異なる。したがって、二次電池207に必要な蓄電量も異なる。
そこで、本実施形態では、ジョブの種類に応じて異なる蓄電量を算出して受信したジョブを第一の進捗情報保存モードで処理するか、第二の進捗情報保存モードで処理するかを決定する。これにより、第二の進捗情報保存モードを選択できる可能性を高めることで第一の進捗情報保存モードを選択することによるジョブ処理速度の低下の可能性を減らす事ができる。
図7は、本実施形態を示す画像処理装置の制御方法を説明するフローチャートである。本例は、プリントジョブ処理時の進捗情報の保存処理例である。なお、各ステップは、CPU302が不揮発メモリ305に記憶された制御プログラムを実行することで実現される。また、図4で説明した処理と同様の説明は省略する。
本実施形態では、S401で、CPU302がジョブ検知した後、S701において、CPU302がジョブの種類に応じた蓄電量の閾値の決定する。
図8は、ジョブの種類に応じた蓄電量の閾値を管理するテーブルを説明する図である。
本実施形態では、図7のS701において、CPU302が閾値の決定際に、図8に示すテーブルを参照する。本実施形態では、画像処理装置が受け付けたジョブの種類に応じて後述する所定の値が異なる例を示す。
図8において、T101の列はジョブの種類を表し、T102の列はジョブの種類に応じた、第二の進捗情報保存モード下における停電発生時に、ジョブ進捗情報を汎用メモリ307から不揮発メモリ305にコピーするのに要する時間である。
T103の列は二次電池から制御部202に給電するのに必要な蓄電量(所定の値)を示す。検知したジョブがFAXジョブであれば、2mAh必要であることが分かる。
第1実施形態のようにジョブの種類によらずに一定の閾値にするならば、T103の列において最大の値である、プリントジョブの時に必要な12mAhにする必要がある。したがって、第1実施形態においてはFAXジョブを検知した場合の閾値は2mAhで良いが、12mAhが設定されてしまい、第二の進捗情報保存モードが選択される可能性が低くなってしまう。
以上説明したように、本実施形態では、ジョブの種類に最適な蓄電量の閾値を使用することができ、第二の進捗情報保存モードを選択できる可能性を高めることができる。これにより第一の進捗情報保存モードが選択された際にジョブ処理速度が低下する可能性を減らす事ができる。
また、二次電池の蓄電量が規定値以下のときはジョブ進捗情報の保存先を不揮発メモリとするが、規定値以上のときは高速な揮発メモリとすることでジョブ処理への影響を小さくできる。さらに、専用ハードウェアを使用することなく、揮発メモリと不揮発メモリを使用することで、コストアップを防ぐことができる。
本発明の各工程は、ネットワーク又は各種記憶媒体を介して取得したソフトウエア(プログラム)をパソコン(コンピュータ)等の処理装置(CPU、プロセッサ)にて実行することでも実現できる。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。
101 ネットワーク
102、103 PC
104、105 MFP
106 プリンタ

Claims (8)

  1. 画像処理装置であって、
    ジョブを受け付ける受付手段と、
    充電可能な二次電池と、
    前記ジョブを受け付けた場合、前記二次電池の蓄電量を検知する検知手段と、
    検知した蓄電量が所定の値を超えているかどうかを判断する判断手段と、
    前記蓄電量が前記所定の値を超えていると判断した場合、前記ジョブの実行に伴い保存すべき情報の保存先として揮発メモリを選択し、前記蓄電量が前記所定の値を超えていないと判断した場合、前記ジョブの実行に伴い保存すべき情報の保存先として不揮発メモリを選択する選択手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 停電状態を検出する検出手段と、
    前記揮発メモリが選択した場合で、かつ、前記停電状態を検出した場合、前記二次電池から供給される電源を用いて、前記揮発メモリに記憶された情報を前記不揮発メモリに保存する制御手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記情報は、前記ジョブの進捗情報であることを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記停電状態から復帰した場合、前記不揮発メモリに保存された情報に基づいて、所定のリカバリ処理を行うリカバリ処理手段を備えることを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  5. 前記所定の値は、受け付けたジョブの種類に応じて異なることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  6. 前記ジョブは、プリントジョブ、スキャンジョブ、コピージョブ、ファクシミリジョブを含むことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  7. 充電可能な二次電池を備える画像処理装置の制御方法であって、
    ジョブを受け付ける受付工程と、
    前記ジョブを受け付けた場合、前記二次電池の蓄電量を検知する検知工程と、
    検知した蓄電量が所定の値を超えているかどうかを判断する判断工程と、
    前記蓄電量が前記所定の値を超えていると判断した場合、前記ジョブの実行に伴い保存すべき情報の保存先として揮発メモリを選択し、前記蓄電量が前記所定の値を超えていないと判断した場合、前記ジョブの実行に伴い保存すべき情報の保存先として不揮発メモリを選択する選択工程と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置の制御方法。
  8. 請求項7の情報処理装置の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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