JP2014224927A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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一平 藤本
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雅裕 醒井
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Kazuto Kishi
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Takeshi Yamamoto
武志 山本
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美沙紀 清水
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由紀子 中島
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Abstract

【課題】装置の大型化や配線の複雑化を抑えつつ、加熱手段の異常昇温時に通電を遮断することができる定着装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】回転可能に設けられた定着部材38と、定着部材と接触させて定着部材との間にニップ部を形成する接触部材30と、基材57と、基材に設けられ電力が供給されることで発熱する発熱体55と、発熱体に電力を供給するための電力導通路59a,59bとを有し、定着部材を加熱する加熱手段56と、発熱体に電力導通路を介して電力を供給する電力供給手段39とを備え、前記ニップ部に通過させた記録材P上の未定着画像を少なくとも熱によって記録材に定着させる定着装置12において、加熱手段の異常昇温時の熱膨張による応力で、前記発熱体または前記電力導通路の少なくとも一方に亀裂を生じさせるようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、プリンタ、ファクシミリ、複写機などの画像形成装置に用いられる定着装置、及び、その定着装置を備えた画像形成装置に関するものである。
従来、画像形成装置においては、画像データに基づいて像担持体上に形成された潜像が、現像装置から供給されたトナーによって現像され、像担持体上に顕像としてのトナー像が形成される。この像担持体上のトナー像は転写装置によって記録材に転写され、定着装置によって記録材上に定着される。
特許文献1に記載の定着装置では、回転可能に設けられた加圧ローラと、加圧ローラに対向して設けられた可撓性を有する無端状のベルト部材である定着ベルトとを圧接させることにより、ニップ部が形成される。また、前記ニップ部を形成している定着ベルト部分の内周面側には、定着ベルトの内周面に接触し定着ベルトを加熱する加熱手段である加熱体が設けられている。この加熱体は、セラミックス基板上に抵抗発熱体が設けられており、電源から配線を介して抵抗発熱体に給電することで抵抗発熱体が発熱し、定着ベルトを加熱する。そして、前記ニップ部に通過させた記録材上の未定着画像を熱と圧力とによって記録材に定着させる。
また、加熱体に接触させて設けられたサーミスタ等の温度センサーによって加熱体の温度が検知されており、その検知温度を基にして加熱体が所定温度以上とならないように、CPUなどを有する制御回路で抵抗発熱体への通電制御を行っている。
一方、前記温度センサーや前記制御回路などが故障して、加熱体が異常昇温した際に抵抗発熱体への通電制御を行うことができず、加熱体が所定温度以上に高温になるおそれがある。
特許文献1に記載の定着装置では、電源から発熱体に電力を供給するための配線に接続されたサーモスイッチを設けている。このサーモスイッチは、加熱体のセラミックス基板に接触させて設けられており、加熱体の温度がサーモスイッチの動作温度以上になった場合に、電源から発熱体への通電を遮断できる構成となっている。
しかしながら、加熱体の温度検知用の温度センサーとは別にサーモスタットを加熱体に取り付けることは、スペースの制約で難しく、装置の大型化や配線の複雑化につながるといった問題が生じる。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、装置の大型化や配線の複雑化を抑えつつ、加熱手段の異常昇温時に通電を遮断することができる定着装置、及び、その定着装置を備えた画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、回転可能に設けられた定着部材と、前記定着部材と接触させて該定着部材との間にニップ部を形成する接触部材と、基材と、該基材に設けられ電力が供給されることで発熱する発熱体と、該発熱体に電力を供給するための電力導通路とを有し、前記定着部材を加熱する加熱手段と、前記発熱体に前記電力導通路を介して電力を供給する電力供給手段とを備え、前記ニップ部に通過させた記録材上の未定着画像を少なくとも熱によって該記録材に定着させる定着装置において、前記加熱手段の異常昇温時の熱膨張による応力で、前記発熱体または前記電力導通路の少なくとも一方に亀裂を生じさせるようにしたことを特徴とするものである。
以上、本発明によれば、装置の大型化や配線の複雑化を抑えつつ、加熱体の異常昇温時に通電を遮断することができるという優れた効果がある。
(a)加熱体のおもて面側から見た模式図、(b)加熱体の側面図、(c)加熱体の裏面から見た模式図。 実施形態に係る画像形成装置の概略構成図。 実施形態1に係る定着装置の概略構成図。 定着装置の外観図。 画像形成パターンを示す平面図。 画像領域と非画像領域とに対する第一の目標温度と第二の目標温度との関係を示すグラフ。 画像形成パターンを示す平面図。 溝を起点として基板にクラックが生じた状態を示す加熱体の側面拡大図。 (a)溝を起点として基板にクラックが生じた状態を示す加熱体をおもて面側から見た模式図、(b)溝を起点として基板にクラックが生じた状態を示す加熱体の側面図。 溝の断面形状の他例を示す図。 実施形態2に係る定着装置の概略構成図の概略構成図。 実施形態3に係る定着装置の概略構成図の概略構成図。
<実施形態1>
図2に、本実施形態に係る画像形成装置の概略構成図を示す。
図2に示すように、本実施形態に係る画像形成装置の一例としてのプリンタは、給紙装置4と、レジストローラ対6と、像担持体としての感光体ドラム8と、転写装置10と、定着装置12等を有している。
給紙装置4は、記録材としての用紙Sが積載状態で収容される給紙トレイ14と、給紙トレイ14に収容された用紙Sを最上のものから順に1枚ずつ分離して送り出す給紙コロ16等を有している。
給紙コロ16によって送り出された用紙Sは、レジストローラ対6で一旦停止され、姿勢ずれを矯正される。その後、感光体ドラム8の回転に同期するタイミングで、すなわち、感光体ドラム8上に形成されたトナー像の先端と、用紙Sの搬送方向先端部の所定位置とが一致するタイミングで、レジストローラ対6により転写部Nへ送られる。
感光体ドラム8の周りには、感光体ドラム回転方向順に、帯電ローラ18と、露光手段の一部を構成するミラー20と、現像ローラ22aを備えた現像装置22と、転写装置10と、クリーニングブレード24aを備えたクリーニング装置24等が配置されている。帯電ローラ18と現像装置22との間において、ミラー20を介して感光体ドラム8上の露光部26に露光光Lbが照射され、走査されるようになっている。
プリンタにおける画像形成動作は従来と同様に行われる。すなわち、感光体ドラム8が回転を始めると、感光体ドラム8の表面が帯電ローラ18により均一に帯電され、画像データに基づいて露光光Lbが露光部26に照射、走査されて作成すべき画像に対応した潜像が形成される。この潜像は、感光体ドラム8の回転により現像装置22と対向する位置まで移動し、ここで現像装置22からトナーが潜像に供給されて可視像化され、トナー像が形成される。
感光体ドラム8上に形成されたトナー像は、所定のタイミングで転写部Nに進入してきた用紙S上に、転写装置10による転写バイアスの印加により転写される。
トナー像が転写された用紙Sは、定着装置12へ向けて搬送され、定着装置12でトナー像が用紙Sに定着された後、図示しない排紙トレイへ排出されスタックされる。
転写部Nで感光体ドラム8から用紙Sに転写されずに感光体ドラム8上に残った残留トナーは、感光体ドラム8の回転に伴ってクリーニング装置24に至り、クリーニングブレード24aによって掻き落とされて、感光体ドラム表面が清掃される。その後、感光体ドラム8上の残留電位が、図示しない除電手段により除去され、次の作像工程に備えられる。
図3は、本実施形態に係る定着装置12の概略構成図である。図4は定着装置の外観図である。
定着装置12には、図3に示すように、定着ベルト38や、この定着ベルト38との間で定着ニップ部SNを形成する加圧ローラ30が設けられている。また、セラミックスからなる基材である基板57と、基板57に設けられ電力が供給されることで発熱する抵抗発熱体55とを有する、サーマルヒータなどの加熱体56が設けられている。なお、基板57の材料としては、ガラスでも良い。
加圧ローラ30は、回転可能に設けられ定着ベルト38の外周面に接触させて定着ベルト38との間に定着ニップ部SNを形成する接触部材である。なお、本実施形態では加圧ローラ30が、図示しない付勢手段により定着ベルト38に向けて付勢され、定着ベルト38に圧接されている。
加熱体56はステー状部材70に取り付けられ、定着ベルト38の内周面と接触する位置に配置されている。加熱体56を、定着ベルト38の内面面に接触させて設けることで、定着ベルト38の用紙S上のトナー像と接する外周面に、加熱体56によってキズが付くのを防止することができ、定着ベルト38の寿命を延ばすことができる。
加熱体56には、用紙Sの用紙搬送方向と直交する用紙幅方向の画像形成領域全域を占めるように抵抗発熱体55が設けられている。そして、図4に示すように、抵抗発熱体55は用紙幅方向で6分割されており、各発熱部55a,55b,55c,55d,55e,55fは独立して定着ベルト38を加熱可能となっている。
定着ニップ部SNよりも定着ベルト回転方向下流側であり、加熱体56よりも定着ベルト回転方向上流側で、加熱体56の近傍に、定着ベルト38の表面温度を検知する温度検知手段としてのサーミスタ34が設けられている。
また、加熱体56の定着ベルト38の内周面と接する側とは反対側の面側に、加熱体56の温度を検知する温度検知手段としてのサーミスタ36が設けられている。
抵抗発熱体55に電力を供給する電源39が設けられており、電源39から抵抗発熱体55の各発熱部55a,55b,55c,55d,55e,55fに電力が供給されることで発熱する。また、サーミスタ34やサーミスタ36が検知した温度情報に基づいて、制御装置37により電源39を制御して、電源39による抵抗発熱体55の各発熱部55a,55b,55c,55d,55e,55fへの電力供給が行われる。制御装置37は、抵抗発熱体55の分割された各発熱部55a,55b,55c,55d,55e,55fの各々において独立に電源39による電力の供給制御が可能である。なお、制御装置37は、CPU、ROM、RAM、I/Oインターフェース等を包含するマイクロコンピュータである。
定着ベルト38は、外径が40[mm]で厚みが40[μm]のステンレス鋼製の基体38aと、この基体38aの表面に被覆された弾性層38bとを有している。弾性層38bは、シリコーンゴムで形成されており、厚みは100[μm]である。さらに、弾性層38bの表面には、定着ベルト38の耐久性を高めるとともに離型性を確保するため、PFAやPTFE等のフッ素系樹脂による厚みが5[μm]〜50[μm]の離型層38cが形成されている。なお、定着ベルト38の基体38aとしては、ポリイミドでもよい。
定着ベルト38の内側には、加熱体56など以外にも、定着ベルト38を支持するベルト支持部材61や、定着ベルト38を挟んで加圧ローラ30と定着ニップ部SNを形成するニップ形成部材60が設けられている。そして、これら部材は、図示しない装置側板に接続されて支持されている。
ベルト支持部材61は、定着ベルト38の回転方向と直交する方向(軸方向)における両端部に挿入されており、このベルト支持部材61によって定着ベルト38の両端部は回転可能に保持されている。
加圧ローラ30は、外径が40[mm]で厚みが2[mm]の鉄製の芯金30aと、この芯金30aの表面に被覆された弾性層30bとを有している。弾性層30bは、シリコーンゴムで形成されており厚みが5[mm]である。なお、弾性層30bの表面には、離型性を高めるために厚みが40[μm]程度のフッ素樹脂層を形成するのが望ましい。
また、本実施形態においては、加熱体56の定着ベルト38との接触部は略平面である。ここで、加熱体56が円筒状の定着ベルト38の内周面と良好に接触するためには、定着ベルト38の内周面に沿うように、半円柱状に形成すればよいが、曲面に発熱部や配線を高精度に実装し形成することは工程が複雑である。そのため、同一平面状に発熱部や配線部を形成する所謂「平面型」に比べて、精度且つ生産性に劣位である。このことから、本実施形態では、精度及び生産性ともに優れている平面型の発熱体を加熱体56として用いており、実装精度が良いため発熱効率を向上させることができる。
また、定着ベルト38を介して加熱体56と対向する位置には、不図示の付勢手段によって付勢され定着ベルト38を押圧する押圧部材である弾性体ローラ40を設けている。これにより、定着ベルト38が回転しているときであっても、定着ベルト38との接触部が略平面である加熱体56と定着ベルト38との接触状態を良好に保つことができる。
なお、弾性体ローラ40は、外径がφ15[mm]〜30[mm]で、外径がφ8[mm]の鉄製の芯金40aと、この芯金40aの表面に被覆された弾性層40bとを有している。弾性層40bは、シリコーンゴムで形成されており厚みが3.5[mm]〜11[mm]である。弾性層40bの表面には、離型性を高めるために厚みが40[μm]程度のフッ素樹脂層を形成するのが望ましい。
なお、定着ベルト38を介して加熱体56と対向する位置で、定着ベルト38を押圧する押圧部材としては、弾性体ローラ40に限るものではない。例えば、パッド部材やブラシ部材など、定着ベルト38と加熱体56との接触状態が良好に保たれる機構であれば差し支えない。
本実施形態の定着装置12では、制御装置37により用紙Sに画像を形成するための画像データに基づいて、電源39から抵抗発熱体55の各発熱部への電力供給を制御することで、省エネルギー化を図っている。この制御動作の一例を以下に示す。
図5(a)は、用紙S上に、用紙搬送方向の先端側から順に、画像領域a、非画像領域b、画像領域a’が存在する画像形成パターンを示したものである。画像領域aと画像領域a’とでは定着が必要であるが、非画像領域bでは定着対象のトナーが存在しないので定着の必要はない。
図示しない画像処理装置から上記画像形成パターンの画像データが制御装置37へ入力される。すると、制御装置37は、定着ベルト38の非画像領域bに対応する部位の温度が、定着ベルト38の画像領域aや画像領域a’に対応する部分の温度よりも低くなるように抵抗発熱体55を制御する。すなわち、画像領域a及び画像領域a’に対応する部分では抵抗発熱体55に定着温度が得られる電力を供給し、非画像領域bに対応する部分では、抵抗発熱体55に定着温度よりも低い温度が得られる電力を供給する。
なお、「画像領域に対応する」や「非画像領域に対応する」とは、定着ベルト38が密着する位置という意味であり、以下、適宜「密着」とも表現する。
図5(b)は、用紙S上に、用紙搬送方向の先端側から順に、画像領域a、非画像領域bが存在する画像形成パターンを示したものである。この場合にも図5(a)と同様に、制御装置37は、定着ベルト38の非画像領域bに対応する部分の温度が、定着ベルト38の画像領域aに対応する部分の温度よりも低くなるように、抵抗発熱体55を制御する。すなわち、画像領域aに対応する部分では抵抗発熱体55に定着温度が得られる電力を供給し、非画像領域bに対応する部分では、抵抗発熱体55に定着温度よりも低い温度が得られる電力を供給する。
ここで、定着ベルト38の非画像領域bに対応する部分で抵抗発熱体55への電力供給を完全に停止(オフ)することが考えられるが、定着ベルト38の温度が下がり過ぎると、次の画像領域での定着温度への立ち上がりが間に合わなくなる。このため、本実施形態では、図6に示すような、定着温度である第一の目標温度よりも低く室温よりは高い第二の目標温度となるように、定着ベルト38の温度を保つように制御することが望ましい。このようにして、定着ベルト38の非画像領域bに対応する部分の温度も第二の目標温度で保つようにしている。
これにより、定着ベルト38の非画像領域bに対応する部分でも、抵抗発熱体55に給電を行って加熱されることになるが、定着ベルト38の非画像領域bに対応する部分の温度を、第一の目標温度にする場合よりも消費電力を削減することができる。すなわち、図6に示す領域Pの供給電力よりも領域P’での供給電力が小さくなるため、省エネルギー化が可能となる。
図7(a)は、用紙S上に、用紙幅方向に画像領域cと非画像領域dとが混在する画像形成パターンを示したものである。図7(b)は、用紙S上に、用紙搬送方向の先端側から順に、画像領域a、用紙幅方向に画像領域cと非画像領域dとが混在する混在領域hが存在する画像形成パターンを示したものである。
この場合にも同様に、制御装置37は、非画像領域dに対応する定着ベルト38の部分の温度が、画像領域a、画像領域cに対応する定着ベルト38の部位の温度よりも低くなるように抵抗発熱体55を制御する。すなわち、画像領域a、画像領域cに対応する部分では抵抗発熱体55に定着温度が得られる電力を供給し、非画像領域dに対応する部分では、抵抗発熱体55に定着温度よりも低い温度が得られる電力を供給する。
なお、抵抗発熱体55により定着ベルト38の画像領域aに対応する部分を加熱する際には、図4に示す抵抗発熱体55が有する全ての発熱部55a,55b,55c,55d,55e,55f,55gに電力を供給する。一方、抵抗発熱体55により定着ベルト38の画像領域cに対応する部分を加熱する際には、図4に示す加熱領域eに含まれる発熱部55a,55b,55cに電力を供給する。そして、加熱領域fに含まれる発熱部55e,55f,55gには電力の供給を行わない。
また、本実施形態では、抵抗発熱体55に電力を供給する際、図5、図7中の斜線部のように、用紙搬送方向で画像領域が定着ニップ部SNに入るよりも前の部分である予備加熱領域gを予備的に加熱するように電源39から電力が供給される。この予備加熱領域gは、主に抵抗発熱体55の周方向の発熱長さや、抵抗発熱体55自身にも昇温時間が必要となることから必要となる領域である。なお、予備加熱領域gは、省エネルギー化の観点から、できるだけ小さいことが望ましい。
次に、本実施形態に係る定着装置12の特徴部について説明する。
図1(a)は、加熱体56の定着ベルト38と対向する側の面であるおもて面側から見た模式図である。図1(b)は加熱体56の側面図である。図1(c)は、加熱体56の定着ベルト38と対向する側とは反対側の面である裏面から見た模式図である。
図1(a)に示すように、加熱体56に設けられた抵抗発熱体55は、第一発熱部55a、第二発熱部55b、第三発熱部55c、第四発熱部55d、第五発熱部55e及び第六発熱部55fに6分割されている。
また、各発熱部を挟んで図中上側と下側とには、各発熱部それぞれに対応して個々で繋がった個別配線59a,59bがあり、各個別配線59a,59bを介して電源から各発熱部に電力が供給される。なお、各発熱部を挟んで図中上側と下側とのどちらか一方の配線を、各発熱部と繋がった共通の配線である共通配線としてもよい。また、各個別配線59a,59bや共通配線としては、例えばAg/Pd、TaN等の電気抵抗材料をスクリーン印刷等により基板57に線状で塗工して形成したものを用いることができる。
また、図1(b)及び図1(c)に示すように、基板57の裏面には、抵抗発熱体55の各発熱部それぞれに対応するように、6つのサーミスタ36a,36b,36c,36d,36e,36fが取り付けられている。
また、加熱体56の裏面には、図1(b)に示すように断面形状が三角形の溝58a,58b,58c,58d,58e,58が、図1(c)に示すように加熱体56の短手方向に延びるように形成されている。各溝58は、幅(基板57の裏面側の三角形の開口幅)を0.5[mm]、深さを0.2[mm]でそれぞれ形成した。
抵抗発熱体55への通電を制御して行われる加熱体56の温度制御は通常、サーミスタ36の検知情報に基づいて制御装置37によって行われる。ところが、サーミスタ36や制御装置37が故障することで、加熱体56が異常昇温する場合がある。この場合、本実施形態では、図1(b)などに示す溝58を起点にして基板57に亀裂を発生させることにより、基板57に形成された抵抗発熱体55と個別配線59a,59bとの少なくとも一方に亀裂を生じさせ切断し破壊する。これにより、電源39から抵抗発熱体55への通電を遮断する。以下、このことについて詳しく説明する。
図8は、溝58を起点として基板57にクラックが生じた状態を示す加熱体56の側面拡大図である。図9(a)は、溝58を起点として基板57にクラックが生じた状態を示す加熱体56をおもて面側から見た模式図である。図9(b)は、溝58を起点として基板57にクラックが生じた状態を示す加熱体56の側面図である。
図8は、加熱体56の抵抗発熱体55の第二発熱部55bが異常昇温した場合を示しており、抵抗発熱体55近傍は温度が高く、抵抗発熱体55から遠ざかるにつれて温度が低く大きな温度差が生じるため熱膨張差に起因する熱応力が発生する。
このとき、加熱体56の基板57の裏面に、底部に角が有する溝58があると、その溝58の角の部分に応力集中が生じるため、その部分を起点に亀裂が基板57に生じクラックとなる。
また、図9(a)、図9(b)に示すように、各溝58は、定着ベルト幅方向に長尺な基板57の短手方向に延びている。そして、第二発熱部55bと第三発熱部55cとの間の温度差、第一発熱部55aと第二発熱部55bとの間の温度差でそれぞれ、溝58a及び溝58bを起点としたクラックが基板57に生じる。すなわち、図9(a)に示すように、各個別配線59a,59bを横切るように基板57にクラックが生じ、各個別配線59a,59bを分断して電源39から抵抗発熱体55への通電を遮断することができる。
仮に、加熱体56の基板57の裏面に溝58がない場合も、加熱体56の一部が高温になれば熱応力により基板57は破損するが、基板57に対してクラックが入る方向が予測できず、また加熱体毎のばらつきも発生する。そのため、本実施形態のように、加熱体56の基板57の裏面に、各個別配線59a,59bを横切るように、溝58を形成しておくことで、基板57の裏面からおもて面に向かって亀裂を生じクラックが入って、各個別配線59a,59bをより確実に切断することができる。
また、基板57の短手方向のほうが長手方向よりも断面2次モーメントが小さいため、基板57の短手方向に延びる溝58を形成することで、基板57に生じるクラックの割れる方向をより規制しやすくなる。
また、図1のように電源39から抵抗発熱体55に配線を形成する場合には、電源39に近い側の配線を速く遮断するのが望ましい。そのため、例えば、第二発熱部55bと第三発熱部55cとの間の溝58bの深さを、第一発熱部55aと第二発熱部55bとの間の溝58aの深さより深くする。このことで、第二発熱部55bと第三発熱部55cとの間でクラックを、第一発熱部55aと第二発熱部55bとの間よりも先に生じさせて、第二発熱部55bへの通電を確実に遮断することができる。
図3に示す本実施形態の定着装置12のように、加熱体56の定着ベルト38を介した対向部に弾性体ローラ40を設ける場合には、加熱体56の基板57の裏面に溝58を形成して、異常昇温時に加熱体56を意図的に破壊して通電を遮断することは有効である。
加熱体56の定着ベルト38を介した対向部に弾性体ローラ40がある場合、加熱体56の高温部分となる抵抗発熱体55は弾性体ローラ40の下にあるため、抵抗発熱体55の異常昇温を定着ベルト38を介して検知することが困難である。
よって、加熱体56の基板57の裏面から抵抗発熱体55の異常昇温を検知する必要がある。ところが、温度検知用のサーミスタ36とは別に、加熱体56とは別部材であるサーモスイッチやサーモスタットや温度ヒューズなどを加熱体56に取り付けることは、スペースの制約で難しく、装置の大型化や配線の複雑化につながる。
また、本実施形態のように、加熱体56の抵抗発熱体55が長手方向で複数に分割されている場合には、加熱体56とは別部材のサーモスイッチなども複数個必要になり、コストアップにつながる。
そのため、本実施形態のように、加熱体56の基板57の裏面に溝58を形成して、異常昇温時に溝58を起点として基板57にクラックが生じさせ、加熱体56を意図的に破壊して通電を遮断する構成を採用する。このことで、加熱体56とは別部材のサーモスイッチなどを加熱体56に設ける場合よりも、装置の大型化や配線の複雑化、コストアップを抑えつつ、加熱体の異常昇温時に通電を遮断することができる。
なお、加熱体56の基板57の裏面に形成する溝58の形状としては、基板57の裏面側から溝58の底部に向かって鋭利になっている断面形状が三角形のものに限るものではない。例えば、溝58の底部に角を有する図10(a)、図10(b)、図10(c)、図10(d)に示すようなものでも、溝58の底部の角に応力集中が生じ、断面形状が三角形の溝58と同様の効果を期待できる。
<実施形態2>
次に、本発明を画像形成装置に設けられた定着装置に適用した第2の実施形態について説明する。以下に説明する実施形態2については、実施形態1と同様な構成については、適宜説明を省略する。
図11は、本実施形態に係る定着装置12の概略構成図である。本実施形態においては、定着部材として定着ローラ48を用いており、加熱体56を定着ローラ48の外周面に接触させて設けている。なお、加熱体56の基本的な構成は、実施形態1で説明した加熱体56と略同じため、その説明は省略する。
定着ローラ48は、その厚み方向で内側から芯金48a、接着層48b、弾性層48c、離型層48dを有する層構造で構成されている。なお、接着層48bはプライマーなどで芯金48aと弾性層48cとを接着させるためのものである。また、離型層48dは定着ローラ48の表面層を形成するものであり、トナー離型性を確保することができる。
加圧ローラ30は、回転可能に設けられ定着ローラ48の外周面に接触させて定着ローラ48との間に定着ニップ部SNを形成する接触部材である。なお、本実施形態では加圧ローラ30が、図示しない付勢手段により定着ローラ48に向けて付勢され、定着ベルト38に圧接されている。なお、加圧ローラ30の構成は、実施形態1と同様のため、その説明は省略する。
本実施形態においては、図11に示すように、加熱体56が不図示のステー状部材に取り付けられ、定着ローラ48の外周面と接触する位置に配置されている。なお、加熱体56の定着ローラ48の外周面と接する側の表面には、トナー付着防止のため、フッ素樹脂加工などのコーティングを施すのが望ましい。
定着ニップ部SNよりも定着ローラ回転方向下流側であり、加熱体56よりも定着ローラ回転方向上流側で、加熱体56の近傍に、定着ローラ48の表面温度を検知する温度検知手段としてのサーミスタ34が設けられている。
また、加熱体56の定着ローラ48の内周面と接する側とは反対側の面側に、加熱体56の温度を検知する温度検知手段としてのサーミスタ36が設けられている。
また、加熱体56の基板に設けられた抵抗発熱体に電力を供給する電源39が設けられている、そして、電源39から抵抗発熱体の複数に分割された各発熱部に配線を介して電力が供給されることで発熱する。
また、サーミスタ34やサーミスタ36が検知した温度情報に基づいて、制御装置37により電源39を制御して、電源39による抵抗発熱体の各発熱部への電力供給が行われる。制御装置37は、抵抗発熱体の分割された各発熱部の各々において独立に電源39による電力の供給制御が可能である。なお、制御装置37は、CPU、ROM、RAM、I/Oインターフェース等を包含するマイクロコンピュータである。
定着ローラ48の外周面側から加熱し、定着ローラ表面層近傍に蓄熱した熱で用紙上のトナーを溶融し定着を行うことで、定着ローラ全体を加熱する内部加熱方式に比べて、定着温度までの立ち上がり時間が短く、その分、エネルギーロスを低減することができる。
また、加熱体56を定着ローラ48の外周面に接触させて設けることで、画像領域を狙った定着ローラ外周面の温度立ち上げが早くなる。そのため、省エネルギー化の観点から好適な構成であるとともに、単位時間あたりの印刷枚数が多い高速機に好適な構成である。もちろん、言うまでもなく、本実施形態の定着装置12を、単位時間あたりの印刷枚数が少ない低速機に用いても良い。
そして、図11に示した本実施形態の定着装置12においても、加熱体56の基板57の裏面に溝58を形成して、異常昇温時に溝58を起点として基板57にクラックが生じさせ、加熱体56を意図的に破壊して通電を遮断する構成を採用することができる。
<実施形態3>
次に、本発明を画像形成装置に設けられた定着装置に適用した第3の実施形態について説明する。以下に説明する実施形態3については、実施形態1と同様な構成については、適宜説明を省略する。
図12は、加熱体56を定着ニップ部SNの部分に配置する構成を示した図である。
本実施形態の定着装置12では、図12に示すように、回転可能に設けられた加圧ローラ30と、加圧ローラ30に対向して設けられた可撓性を有する無端状のベルト部材である定着ベルト38とを圧接させることにより、定着ニップ部SNが形成される。
なお、本実施形態の定着装置12に設けられた加圧ローラ30や定着ベルト38の構成は、実施形態1と同様のため、その説明は省略する。
また、定着ニップ部SNを形成している定着ベルト部分の内周面側には、定着ベルト38の内周面に接触し、電源39から供給される電力により定着ベルト38を加熱する加熱体56が設けられている。
この加熱体56は、用紙搬送方向と直交する用紙幅方向に長尺で複数の発熱部に分割され、電力が供給されることで発熱する抵抗発熱体を、セラミックスからなる基板に設けている。なお、基板の材料としては、ガラスでも良い。
そして、画像データに基づき、用紙上の未定着画像に対応させて抵抗発熱体の各発熱部による加熱領域を変化させ、定着ベルト38の未定着画像に対応する部分にのみ熱を加えるよう、加熱体56により定着ベルト38を加熱する。これにより、定着ニップ部SNに搬送されてきた用紙上の未定着画像を熱と圧力とによって用紙に定着させる。
定着ベルト38の内側には、加熱体56など以外にも、定着ベルト38を支持するベルト支持部材61が設けられており、ベルト支持部材61は図示しない装置側板に接続されている。ベルト支持部材61は、定着ベルト38の回転方向と直交する方向(軸方向)における両端部に挿入されており、このベルト支持部材61によって定着ベルト38の両端部は回転可能に保持されている。
定着ニップ部SNよりも定着ベルト回転方向上流側で、定着ベルト38の表面温度を検知する温度検知手段としてのサーミスタ34が設けられている。
また、加熱体56の定着ベルト38の内周面と接する側とは反対側の面側に、加熱体56の温度を検知する温度検知手段としてのサーミスタ36が設けられている。
また、加熱体56の抵抗発熱体に電力を供給する電源39が設けられており、電源39から抵抗発熱体の各発熱部に電力が供給される。また、サーミスタ34やサーミスタ36が検知した温度情報に基づいて、制御装置37により電源39を制御して、電源39による抵抗発熱体の各発熱部への電力供給が行われる。
制御装置37は、抵抗発熱体の分割された各発熱部の各々において独立に電源39による電力の供給制御が可能である。なお、制御装置37は、CPU、ROM、RAM、I/Oインターフェース等を包含するマイクロコンピュータである。
そして、図12に示した本実施形態の定着装置12においても、加熱体56の基板57の裏面に溝58を形成して、異常昇温時に溝58を起点として基板57にクラックが生じさせ、加熱体56を意図的に破壊して通電を遮断する構成を採用することができる。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
回転可能に設けられた定着ベルト38などの定着部材と、前記定着部材と接触させて定着部材との間にニップ部を形成する加圧ローラ30などの接触部材と、基板57などの基材と、前記基材に設けられ電力が供給されることで発熱する抵抗発熱体55などの発熱体と、発熱体に電力を供給するための個別配線59a,59bなどの電力導通路とを有し、前記定着部材を加熱する加熱体56などの加熱手段と、前記発熱体に電力導通路を介して電力を供給する電源39などの電力供給手段とを備え、前記ニップ部に通過させた用紙Sなどの記録材上の未定着画像を少なくとも熱によって記録材に定着させる定着装置12などの定着装置において、前記加熱手段の異常昇温時の熱膨張による応力で、前記発熱体または前記電力導通路の少なくとも一方に亀裂を生じさせるようにした。
(態様A)においては、加熱手段が異常昇温した際に、熱膨張による応力で発熱体または電力導通路の少なくとも一方に亀裂を生じさせて破壊し、電力供給手段から発熱体への通電を遮断することができる。よって、加熱手段とは別部材のサーモスイッチなどを加熱手段に設ける場合よりも、装置の大型化や配線の複雑化を抑えつつ、加熱体の異常昇温時に通電を遮断することができる。
(態様B)
(態様A)において、上記基材はガラスまたはセラミックスからなり、前記基材の上記定着部材と対向する側とは反対側の面に、少なくとも底部に角を有する溝58aなどの溝を形成した。これによれば、上記実施形態について説明したように、基材の裏面から表面に向かって亀裂を生じさせて電力導通路などを切断することが可能となる。
(態様C)
(態様B)において、上記溝の断面形状を三角形とすることで、その三角形の頂点に応力を集中させ、そこを起点に亀裂を生じさせることができる。
(態様D)
(態様B)において、上記溝の断面形状が四角形であり、幅方向の長さよりも深さ方向の長さの方が長いことで、溝の底面に応力集中させ、そこを起点に亀裂を生じさせることができる。
(態様E)
(態様B)において、上記溝の断面形状が多角形であり、溝表面の幅方向の長さよりも溝の底辺の長さの方が短いことで、溝の底面に応力集中させ、そこを起点に亀裂を生じさせることができる。
(態様F)
(態様B)、(態様C)、(態様D)または(態様E)において、上記基材は定着部材回転方向と直交する定着部材幅方向に長尺な板状部材であり、前記基材の長手方向と直交する方向である短手方向を横断するように、上記溝を形成した。これによれば、上記実施形態について説明したように、加熱手段の基材に生じるクラックの割れる方向をより規制しやすくなる。
(態様G)
(態様B)、(態様C)、(態様D)、(態様E)または(態様F)において、上記発熱体は定着部材回転方向と直交する定着部材幅方向に複数分割された発熱領域を有しており、各発熱領域に対して上記溝を少なくとも1つ形成した。これによれば、上記実施形態について説明したように、コストアップを押さえつつ、各発熱領域で異常昇温が生じた際に通電を遮断することができる。
(態様H)
(態様A)、(態様B)、(態様C)、(態様D)、(態様E)、(態様F)または(態様G)において、上記定着部材は無端状の定着ベルトであり、上記加熱手段は、上記定着ベルトの上記ニップ部を形成している部分以外の内周面に接触させて設けられており、前記定着ベルトを介して前記加熱手段と対向する位置に定着ベルトを押圧する弾性体ローラ40などの押圧部材を設けた。これによれば、上記実施形態について説明したように、比較的小径の定着ベルトの回転中であっても、定着ベルト内周面と加熱手段との接触を確保でき、安定した伝熱を行うことができるため、定着ベルトの安定した加熱が可能となる。
(態様I)
(態様A)、(態様B)、(態様C)、(態様D)、(態様E)、(態様F)、(態様G)または(態様H)において、上記発熱体は定着部材回転方向と直交する定着部材幅方向に複数分割された発熱領域を有し、上記電力供給手段を制御して各発熱領域を独立に発熱制御できる発熱制御手段が設けられており、未定着画像が記録材上に形成される位置情報に応じて各発熱領域を独立して制御することで前記定着部材の温度を制御するとともに、非画像領域に接触する定着部材温度を画像領域に接触する定着部材温度よりも低く制御する。これによれば、上記実施形態について説明したように、定着ベルトの全体を定着温度まで加熱する場合よりも省エネルギー化を図ることができる。
(態様J)
感光体ドラム8などの像担持体と、像担持体上にトナー像を形成する現像装置22などのトナー像形成手段と、トナー像を像担持体上から記録媒体上に転写する転写装置10などの転写手段と、記録媒体上に転写されたトナー像を記録媒体に定着させる定着装置12などの定着手段とを備えた画像形成装置において、前記定着手段として、(態様A)、(態様B)、(態様C)、(態様D)、(態様E)、(態様F)、(態様G)、(態様H)または(態様I)の定着装置を用いる。これによれば、上記実施形態について説明したように、装置の大型化や配線の複雑化を抑えつつ、加熱体の異常昇温時に通電を遮断することができる。
4 給紙装置
6 レジストローラ対
8 感光体ドラム
10 転写装置
12 定着装置
14 給紙トレイ
16 給紙コロ
18 帯電ローラ
20 ミラー
22 現像装置
22a 現像ローラ
24 クリーニング装置
24a クリーニングブレード
26 露光部
30 加圧ローラ
30a 芯金
30b 弾性層
34 サーミスタ
36 サーミスタ
37 制御装置
38 定着ベルト
38a 基体
38b 弾性層
38c 離型層
39 電源
40 弾性体ローラ
40a 芯金
40b 弾性層
48 定着ローラ
48a 芯金
48b 接着層
48c 弾性層
48d 離型層
55 抵抗発熱体
56 加熱体
57 基板
58 溝
59a 個別配線
59b 個別配線
60 ニップ形成部材
61 ベルト支持部材
70 ステー状部材
特開2008−140702号公報

Claims (10)

  1. 回転可能に設けられた定着部材と、
    前記定着部材と接触させて該定着部材との間にニップ部を形成する接触部材と、
    基材と、該基材に設けられ電力が供給されることで発熱する発熱体と、該発熱体に電力を供給するための電力導通路とを有し、前記定着部材を加熱する加熱手段と、
    前記発熱体に前記電力導通路を介して電力を供給する電力供給手段とを備え、
    前記ニップ部に通過させた記録材上の未定着画像を少なくとも熱によって該記録材に定着させる定着装置において、
    前記加熱手段の異常昇温時の熱膨張による応力で、前記発熱体または前記電力導通路の少なくとも一方に亀裂を生じさせるようにしたことを特徴とする定着装置。
  2. 請求項1の定着装置において、
    上記基材はガラスまたはセラミックスからなり、該基材の上記定着部材と対向する側とは反対側の面に、少なくとも底部に角を有する溝を形成したことを特徴とする定着装置。
  3. 請求項2の定着装置において、
    上記溝の断面形状が三角形であることを特徴とする定着装置。
  4. 請求項2の定着装置において、
    上記溝の断面形状が四角形であり、幅方向の長さよりも深さ方向の長さの方が長いことを特徴とする定着装置。
  5. 請求項2の定着装置において、
    上記溝の断面形状が多角形であり、溝表面の幅方向の長さよりも溝の底辺の長さの方が短いことを特徴とする定着装置。
  6. 請求項2、3、4または5の定着装置において、
    上記基材は定着部材回転方向と直交する定着部材幅方向に長尺な板状部材であり、該基材の長手方向と直交する方向である短手方向を横断するように、上記溝を形成したことを特徴とする定着装置。
  7. 請求項2、3、4、5または6の定着装置において、
    上記発熱体は定着部材回転方向と直交する定着部材幅方向に複数分割された発熱領域を有しており、各発熱領域に対して上記溝を少なくとも1つ形成したことを特徴とする定着装置。
  8. 請求項1、2、3、4、5、6または7の定着装置において、
    上記定着部材は無端状の定着ベルトであり、
    上記加熱手段は、上記定着ベルトの上記ニップ部を形成している部分以外の内周面に接触させて設けられており、
    前記定着ベルトを介して前記加熱手段と対向する位置に該定着ベルトを押圧する押圧部材を設けたことを特徴とする定着装置。
  9. 請求項1、2、3、4、5、6、7または8の定着装置において、
    上記発熱体は定着部材回転方向と直交する定着部材幅方向に複数分割された発熱領域を有し、上記電力供給手段を制御して各発熱領域を独立に発熱制御できる発熱制御手段が設けられており、
    未定着画像が記録材上に形成される位置情報に応じて各発熱領域を独立して制御することで前記定着部材の温度を制御するとともに、非画像領域に接触する定着部材温度を画像領域に接触する定着部材温度よりも低く制御することを特徴とする定着装置。
  10. 像担持体と、
    像担持体上にトナー像を形成するトナー像形成手段と、
    前記トナー像を前記像担持体上から記録媒体上に転写する転写手段と、
    前記記録媒体上に転写されたトナー像を該記録媒体に定着させる定着手段とを備えた画像形成装置において、
    前記定着手段として、請求項1、2、3、4、5、6、7、8または9の定着装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
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