JP2014224580A - モータサイクル用クラッチ装置 - Google Patents

モータサイクル用クラッチ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014224580A
JP2014224580A JP2013104656A JP2013104656A JP2014224580A JP 2014224580 A JP2014224580 A JP 2014224580A JP 2013104656 A JP2013104656 A JP 2013104656A JP 2013104656 A JP2013104656 A JP 2013104656A JP 2014224580 A JP2014224580 A JP 2014224580A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clutch
main body
protrusion
coil spring
pressure plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013104656A
Other languages
English (en)
Inventor
義夫 今西
Yoshio Imanishi
義夫 今西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Exedy Corp
Original Assignee
Exedy Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Exedy Corp filed Critical Exedy Corp
Priority to JP2013104656A priority Critical patent/JP2014224580A/ja
Priority to PCT/JP2014/059438 priority patent/WO2014185182A1/ja
Priority to CN201480023456.8A priority patent/CN105164441A/zh
Publication of JP2014224580A publication Critical patent/JP2014224580A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D13/00Friction clutches
    • F16D13/58Details
    • F16D13/70Pressure members, e.g. pressure plates, for clutch-plates or lamellae; Guiding arrangements for pressure members
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D13/00Friction clutches
    • F16D13/22Friction clutches with axially-movable clutching members
    • F16D13/38Friction clutches with axially-movable clutching members with flat clutching surfaces, e.g. discs
    • F16D13/52Clutches with multiple lamellae ; Clutches in which three or more axially moveable members are fixed alternately to the shafts to be coupled and are pressed from one side towards an axially-located member
    • F16D13/54Clutches with multiple lamellae ; Clutches in which three or more axially moveable members are fixed alternately to the shafts to be coupled and are pressed from one side towards an axially-located member with means for increasing the effective force between the actuating sleeve or equivalent member and the pressure member
    • F16D13/56Clutches with multiple lamellae ; Clutches in which three or more axially moveable members are fixed alternately to the shafts to be coupled and are pressed from one side towards an axially-located member with means for increasing the effective force between the actuating sleeve or equivalent member and the pressure member in which the clutching pressure is produced by springs only

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Abstract

【課題】突起部の変形を防止する。
【解決手段】モータサイクル用クラッチ装置1は、クラッチハウジング2、クラッチセンタ3、クラッチ部4、プレッシャプレート5、レリーズ部材6、及びコイルスプリング7を備える。クラッチ部4は、クラッチプレート41,42を有する。プレッシャプレート5は、軸方向に突出する複数の突起部52を有し、この突起部52を介してプレッシャプレート5にレリーズ部材6が固定される。コイルスプリング7はクラッチセンタ3とレリーズ部材6との間を延びるように配置される。このコイルスプリング7の付勢力によって、各クラッチプレート41,42がクラッチセンタ3の摩擦部33とプレッシャプレート5の押圧部51aとによって挟み込まれる。このコイルスプリング7は、各突起部52間に配置される。
【選択図】図2

Description

本発明は、モータサイクル用クラッチ装置に関するものである。
一般に、自動二輪車及びバギーなどのモータサイクルには、エンジンからの動力をトランスミッションに伝達又は遮断するために多板クラッチ装置が用いられている。この多板クラッチ装置は、エンジンのクランク軸側に連結されるクラッチハウジングと、トランスミッション側に連結されるクラッチセンタと、それらの間で動力の伝達、遮断を行うためのクラッチ部と、クラッチ部を押圧するためのプレッシャプレートとを有している。クラッチ部は、クラッチハウジングに係合する第1クラッチプレートと、クラッチセンタに係合する第2クラッチプレートとを有しており、両クラッチプレートは軸方向に交互に配置されている。
プレッシャプレートが圧縮コイルスプリングによって付勢されることによって、クラッチ部を押圧し動力の伝達が行われる。また、プレッシャプレートが圧縮コイルスプリングの付勢力に抗して移動することで、クラッチ部の押圧が解除されて動力が遮断される。
特開昭61−149618号公報
上述したような構成のモータサイクル用クラッチ装置では、プレッシャプレートが軸方向に延びる突起部を有し、その突起部の周囲を囲むように圧縮コイルスプリングが配置されている。しかしながら、この突起部には大きな荷重が掛かるため、突起部が根元から変形してしまうおそれがある。
本発明の課題は、突起部の変形を防止することにある。
(1)本発明の第1側面に係るモータサイクル用クラッチ装置は、入力側部材からの動力を出力側部材に伝達するとともに、レリーズ機構の作動により動力伝達を遮断するモータサイクル用クラッチ装置である。このモータサイクル用クラッチ装置は、クラッチハウジング、クラッチセンタ、クラッチ部、プレッシャプレート、レリーズ部材、及びコイルスプリングを備える。クラッチハウジングは、入力側部材及び出力側部材のうち一方に連結される。クラッチセンタは、入力側部材及び出力側部材のうち他方に連結され、摩擦部を有する。クラッチ部は、クラッチハウジングとクラッチセンタとの間で動力の伝達及び遮断を行うためのクラッチプレートを有する。プレッシャプレートは、摩擦部との間でクラッチプレートを挟み込むための押圧部、及び軸方向に突出する複数の突起部を有する。レリーズ部材は、突起部を介してプレッシャプレートに固定されるとともに、レリーズ機構が取り付けられる。コイルスプリングは、各突起部間においてクラッチセンタとレリーズ部材との間を延び、摩擦部と押圧部とが接近するようにプレッシャプレートを付勢する。
この構成によれば、コイルスプリングは、突起部と突起部との間に配置される。すなわち、プレッシャプレートの突起部の周囲を囲むようにコイルスプリングが配置されていない。したがって、突起部はコイルスプリングの形状に規制されず、例えば突起部の太さをコイルスプリングの内径よりも太くすることができる。この結果、突起部をより剛性の高い形状とすることができ、突起部が根元から変形してしまうことを防ぐことができる。
(2)好ましくは、プレッシャプレートは、本体部をさらに有する。突起部は、本体部から軸方向に延び、根元部において、本体部側ほど太くなる。この構成によれば、突起部と本体部との間における応力集中を分散して、突起部が根元から変形することをより確実に防ぐことができる。
(3)好ましくは、プレッシャプレートは、本体部をさらに有する。突起部は、本体部から軸方向に延びる。また、突起部は、本体部と突起部とを連結する補強部を有する。この構成によれば、補強部によって、突起部が根元から変形することをより確実に防ぐことができる。
(4)本発明の第2側面に係るモータサイクル用クラッチ装置は、入力側部材からの動力を出力側部材に伝達するとともに、レリーズ機構の作動により動力伝達を遮断するモータサイクル用クラッチ装置である。このモータサイクル用クラッチ装置は、クラッチハウジング、クラッチセンタ、クラッチ部、プレッシャプレート、レリーズ部材、及びコイルスプリングを備える。クラッチハウジングは、入力側部材及び出力側部材のうち一方に連結される。クラッチセンタは、入力側部材及び出力側部材のうち他方に連結され、摩擦部を有する。クラッチ部は、クラッチハウジングとクラッチセンタとの間で動力の伝達及び遮断を行うためのクラッチプレートを有する。プレッシャプレートは、摩擦部との間でクラッチプレートを挟み込むための押圧部を有する。レリーズ部材は、軸方向に突出する複数の突起部を有し、突起部を介してプレッシャプレートに固定されるとともに、レリーズ機構が取り付けられる。コイルスプリングは、各突起部間においてクラッチセンタとレリーズ部材との間を延び、摩擦部と押圧部とが接近するようにプレッシャプレートを付勢する。
この構成によれば、コイルスプリングは、突起部と突起部との間に配置される。すなわち、レリーズ部材の突起部の周囲を囲むようにコイルスプリングが配置されていない。したがって、突起部はコイルスプリングの形状に規制されず、例えば突起部の太さをコイルスプリングの内径よりも太くすることができる。この結果、突起部をより剛性の高い形状とすることができ、突起部が根元から変形してしまうことを防ぐことができる。
(5)好ましくは、リーズ部材は、本体部をさらに有する。突起部は、本体部から軸方向に延び、根元部において、本体部側ほど太くなる。この構成によれば、突起部と本体部との間における応力集中を分散して、突起部が根元から変形することをより確実に防ぐことができる。
(6)好ましくは、レリーズ部材は、本体部をさらに有する。突起部は、本体部から軸方向に延びる。また、突起部は、本体部と突起部とを連結する補強部を有する。この構成によれば、補強部によって、突起部が根元から変形することをより確実に防ぐことができる。
(7)好ましくは、レリーズ部材は、コイルスプリングの第1端部を収容するための第1凹部を有する。この構成によれば、コイルスプリングを安定して保持することができる。
(8)好ましくは、クラッチセンタは、コイルスプリングの第2端部を収容するための第2凹部を有する。この構成によれば、コイルスプリングを安定して保持することができる。
(9)好ましくは、レリーズ部材は、コイルスプリングの第1端部の内周部に挿入される第1凸部を有する。また、クラッチセンタは、コイルスプリングの第2端部の内周部に挿入される第2凸部を有する。この構成によれば、コイルスプリングを安定して保持することができる。
本発明によれば、突起部の変形を防止することができる。
モータサイクル用クラッチ装置の正面図 図1のA−A線断面図。 図1のB−B線断面図。 図2に対応する変形例1の断面図である。 図3に対応する変形例2の断面図である。
以下、本発明に係るモータサイクル用クラッチ装置の実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1はモータサイクル用クラッチ装置の正面図、図2は図1のA−A線断面図、図3は図1のB−B線断面図である。なお、以下の説明において、「軸方向」とは図2及び図3の左右方向を示し、「軸方向内側」とは図2及び図3の左側を示し、「軸方向外側」とは図2及び図3の右側を示す。
図1から図3に示すように、モータサイクル用クラッチ装置1は、エンジンのクランク軸からの動力をトランスミッションに伝達するとともに、レリーズ機構の操作によって動力伝達を遮断するためのものである。このクラッチ装置1は、クラッチハウジング2、クラッチセンタ3、クラッチ部4、プレッシャプレート5、レリーズ部材6、及び4つの第1コイルスプリング7(コイルスプリングの一例)を備えている。
[クラッチハウジング2]
図2に示すように、クラッチハウジング2は、円板部21及び筒状部22を備え、入力ギア10(入力側部材の一例)に連結されている。この入力ギア10は、エンジン(図示省略)で発生した動力が入力される概ね環状の部材であり、エンジン側のクランク軸に固定された駆動ギア(図示せず)に噛み合っている。
円板部21には、軸方向内側に突出する複数の突起部21aが円周方向に所定の間隔で形成されている。円板部21には、複数の第2コイルスプリング11を介して入力ギア10が連結されている。円板部21の複数の突起部21a及び複数の第2コイルスプリング11は、入力ギア10に形成された孔10aに挿入されている。また、クラッチハウジング2と入力ギア10とは、プレート12及びリベット13を介して軸方向に連結されている。第2コイルスプリング11は、エンジンからの振動を吸収するために設けられたものである。
筒状部22は、円板部21の外周縁から軸方向外側に延びるように形成されている。この筒状部22には、軸方向に延びる複数の切欠き22aが円周方向に所定の間隔で形成されている。
[クラッチセンタ3]
クラッチセンタ3はクラッチハウジング2の内周部に配置されている。クラッチセンタ3は、円板部31、筒状部32,及び摩擦部33を備えている。円板部31の中央部には、軸方向内側に突出するようにボス部31aが形成され、ボス部31aの中央部には軸方向に延びるスプライン孔31bが形成されている。このスプライン孔31bには、トランスミッションの入力軸(図示省略、出力側部材の一例)が係合する。ボス部31aと入力ギア10の中央部との間には、スラストプレート14が設けられている。
図3に示すように、クラッチセンタ3の円板部31には、軸方向内側に凹むように4つの第2凹部31cが形成されている。この各第2凹部31cは、円板部31の外周部において、円周方向に所定の間隔で形成される。なお、各第2凹部31cは、レリーズ部材6に形成された第1凹部61aと対向して配置されている。この第2凹部31cには、第1コイルスプリング7の第2端部(軸方向内側端部)が収容される。
図2に示すように、筒状部32は、円板部31の外周縁から軸方向外側に延びる。筒状部32の外周面には、軸方向に延びる複数の係合溝32aが形成される。この各係合溝32aは、円周方向に所定の間隔で形成されている。
筒状部32の軸方向外側端部から外周側に向かって環状の摩擦部33が形成されている。この摩擦部33は、軸方向内側に向かってクラッチ部4を押圧する。
[クラッチ部4]
クラッチ部4は、4枚の第1クラッチプレート41と3枚の第2クラッチプレート42とを有している。これらの両クラッチプレート41,42はともに環状に形成されており、軸方向に交互に配置されている。
第1クラッチプレート41の外周部には外周側に突出する複数の係合突起が形成されており、この係合突起がクラッチハウジング2の筒状部22に形成された切欠き22aに噛み合っている。したがって、第1クラッチプレート41は、クラッチハウジング2に対して、軸方向に移動自在であり且つ相対回転不能である。第1クラッチプレート41には両面に摩擦フェーシングが貼付されている。軸方向において最も外側に配置された第1クラッチプレート41の摩擦フェーシングは、クラッチセンタ3の摩擦部33と摩擦係合が可能である。
また、第2クラッチプレート42は、内周端部において内周側に突出する複数の係合突起が形成されている。この係合突起は、クラッチセンタ3の筒状部32に形成された係合溝32aに噛み合っている。したがって、第2クラッチプレート42は、クラッチセンタ3に対して、軸方向に移動自在であり且つ相対回転不能である。
[プレッシャプレート5]
プレッシャプレート5は、本体部51、及び4つの突起部52を有している。本体部51は、環状の部材であって、クラッチセンタ3における円板部31のボス部31aに取り付けられる。なお、本体部51は、ボス部31aに対して、軸方向に移動自在である。この本体部51は、クラッチセンタ3の筒状部32の係合溝32aと係合する係合突起51bを有する。
また、本体部51は、外周部において環状の押圧部51aを有する。この押圧部51aは、軸方向外側に向かってクラッチ部4を押圧する。押圧部51aは、軸方向において最も内側に配置された第1クラッチプレート41の摩擦フェーシングと摩擦係合が可能である。押圧部51aは、各クラッチプレート41,42を介して、クラッチセンタ3の摩擦部33と対向して配置されている。押圧部51aと摩擦部33との間において、第1及び第2クラッチプレート41,42が所定の押圧力で挟み込まれることによって、クラッチオン(動力伝達状態)となる。
各突起部52は、本体部51の内周部において、本体部51から軸方向外側に延びるように形成されている。各突起部52は、円周方向に等間隔で配置され、それぞれの中心部には軸方向に延びるネジ孔52aが形成されている。各突起部52の根元部52bは、本体部51側ほど太くなるように形成されている。なお、突起部52の根元部52bにおける軸方向内側の部分は、第1コイルスプリング7の内径よりも太い。
[レリーズ部材6]
レリーズ部材6は、外形が円形の本体部61を有しており、本体部61の中央部に図示しないレリーズ機構が連結される孔6aが形成されている。図3に示すように、本体部61の外周部には、軸方向外側に凹むように4つの第1凹部61aが円周方向に等間隔で形成されている。この各第1凹部61aは、クラッチセンタ3の円板部31に形成された第2凹部31cと対向して配置されている。また、第1凹部61aには、第1コイルスプリング7の第1端部(軸方向外側端部)が収容される。
図2に示すように、レリーズ部材6の本体部61の外周部には4つの貫通孔61bが形成されている。各貫通孔61bは、円周方向に等間隔で形成されている。なお、貫通孔61bは、円周方向において、隣り合う2つの第1凹部61aの間に1つずつ配置される。すなわち、本体部61の外周部には、円周方向において、第1凹部61aと貫通孔61bとが交互に形成されている。そして、貫通孔61bを介してボルト15が、プレッシャプレート5の突起部52のネジ孔52aに螺合されている。これによって、レリーズ部材6は、突起部52を介してプレッシャプレート5に固定される。なお、ボルト15の頭部とレリーズ部材6の外周部との間にワッシャ16が介在する。
[第1コイルスプリング7]
第1コイルスプリング7は、クラッチセンタ3とレリーズ部材6との間において、圧縮された状態で装着される。詳細には、第1コイルスプリング7は、第1端部(軸方向外側端部)がレリーズ部材6の第1凹部61a内に収容され、第2端部(軸方向内側端部)がクラッチセンタ3の第2凹部31c内に収容される。また、第1コイルスプリング7は、計4つ装着されており、隣り合う2つの突起部52の間に配置される。すなわち、円周方向において、第1コイルスプリング7と突起部52とが交互に配置される。なお、第1コイルスプリング7は、円周方向において、隣り合う2つの突起部52の間の中央よりも
[動作]
図2及び図3に示すように、クラッチのレリーズ操作がなされていない状態では、レリーズ部材6とクラッチセンタ3とは、互いに離れる方向に第1コイルスプリング7によって付勢されている。これによって、レリーズ部材6が軸方向外側に移動し、レリーズ部材6に固定されたプレッシャプレート5も軸方向外側に移動する。この結果、クラッチ部4の各クラッチプレート41,42がクラッチセンタ3の摩擦部33とプレッシャプレート5の押圧部51aとの間に挟持される。
このような状態では、エンジンのクランク軸から入力ギア10及び第2コイルスプリング11を介して入力されたトルクは、クラッチハウジング2を介して第1及び第2クラッチプレート41,42に伝達され、クラッチセンタ3及びプレッシャプレート5に伝達される。なお、プレッシャプレート5の係合突起51bが、クラッチセンタ3の係合溝32aと係合しているため、プレッシャプレート5に伝達されたトルクは、クラッチセンタ3に伝達される。
以上のようにしてクラッチセンタ3に伝達されたトルクは、クラッチセンタ3のスプライン孔31bに係合するトランスミッションの入力軸(図示せず)に伝達される。
一方、ライダーがクラッチレバーを握ると、その操作力はクラッチワイヤ等を介してレリーズ機構に伝達される。このレリーズ機構によって、レリーズ部材6は第1コイルスプリング7の付勢力に抗して軸方向内側に移動させられる。レリーズ部材6が軸方向内側に移動させられると、レリーズ部材6に固定されたプレッシャプレート5も軸方向内側に移動する。このため、プレッシャプレート5のクラッチ部4への押圧力が解除され、クラッチ部4はオフ状態になる。このクラッチオフ状態では、クラッチハウジング2からの回転はクラッチセンタ3には伝達されない。
[特徴]
本実施形態に係るモータサイクル用クラッチ装置1は、次の特徴を有する。
(1)第1コイルスプリング7は、隣り合う2つの突起部52間に配置される。すなわち、プレッシャプレート5の突起部52の周囲を囲むように第1コイルスプリング7が配置されていない。したがって、突起部52は第1コイルスプリング7の形状に規制されず、例えば突起部52の太さを第1コイルスプリング7の内径よりも太くすることができる。この結果、突起部52をより剛性の高い形状とすることができ、突起部52が根元から変形してしまうことを防ぐことができる。
(2)突起部52は根元部52bにおいて、本体部51側ほど太くなるように形成されるため、突起部52と本体部51との間における応力集中を分散して、突起部52が根元から変形することをより確実に防ぐことができる。
(3)レリーズ部材6は、第1コイルスプリング7の第1端部を収容するための第1凹部61aを有するため、第1コイルスプリング7を安定して保持することができる。
(4)クラッチセンタ3は、第1コイルスプリング7の第2端部を収容するための第2凹部31cを有するため、第1コイルスプリング7を安定して保持することができる。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
変形例1
上記実施形態では、プレッシャプレート5が突起部52を有していたが、特にこれに限定されない。例えば、図4に示すように、プレッシャプレート5が突起部を有する代わりに、レリーズ部材6が突起部62を有していてもよい。すなわち、レリーズ部材6は、本体部61及び4つの突起部62を有する。各突起部62は、本体部61の外周部において、本体部61から軸方向内側に向かって延びる。また、各突起部62は、円周方向に等間隔で配置され、それぞれの中心部には軸方向に延びるネジ孔62aが形成されている。各突起部62の根元部62bは、本体部61側ほど太くなるように形成されている。
プレッシャプレート5は、本体部51の内周部に4つの貫通孔51cが形成されている。各貫通孔51cは、円周方向に等間隔で形成されている。貫通孔51cを介してボルト15が、レリーズ部材6の突起部62のネジ孔62aに螺合されている。これによって、レリーズ部材6は、突起部62を介してプレッシャプレート5に固定される。なお、ボルト15の頭部とプレッシャプレート5の内周部との間にワッシャ16が介在する。
変形例2
図5に示すように、レリーズ部材6は、本体部61の外周部において、軸方向内側に突出する4つの第1凸部62を有する。具体的には、各第1凸部62は、第1凹部61a内に形成されている。この第1凸部62は円柱状であって、第1コイルスプリング7の第1端部の内周部に挿入される。好ましくは、第1凸部62は、第1コイルスプリング7の第1端部の内周部に嵌合する。
クラッチセンタ3は、円板部31において軸方向外側に突出する4つの第2凸部34を有する。具体的には、各第2凸部34は、第2凹部31c内に形成されており、上述した第1凸部62と対向するように配置されている。この第2凸部34は円柱状であって、第1コイルスプリング7の第2端部の内周部に挿入される。好ましくは、第2凸部34は、第1コイルスプリング7の第2端部の内周部に嵌合する。
以上の構成によれば、第1コイルスプリング7を安定して保持することができる。なお、変形例2のように第1凸部62及び第2凸部34を形成する場合、第1凹部61a及び第2凹部31cを形成しなくてもよい。
変形例3
上記実施形態では、突起部52の変形を防ぐために突起部52の根元部52bを本体側51ほど太くしているが、特にこれに限定されない。例えば、突起部52を根元から変形しない程度に全体的に太くしてもよいし、根元部52bに突起部52と本体部51とを連結するリブなどのような補強部を設けてもよい。
変形例4
上記実施形態のクラッチハウジング2、クラッチセンタ3、プレッシャプレート5、レリーズ部材6の形状、構造は一例であって、種々の変形が可能である。また、プレッシャプレート5の突起部52の数、第1コイルスプリング7の数などは一例であって、特に上記実施形態の数に限定されない。
1 モータサイクル用クラッチ装置
2 クラッチハウジング
3 クラッチセンタ
33 摩擦部
4 クラッチ部
41 第1クラッチプレート
42 第2クラッチプレート
5 プレッシャプレート
51 本体部
52 突起部
51a 押圧部
6 レリーズ部材
61 本体部
62 突起部
7 第1コイルスプリング

Claims (9)

  1. 入力側部材からの動力を出力側部材に伝達するとともに、レリーズ機構の作動により動力伝達を遮断するモータサイクル用クラッチ装置であって、
    前記入力側部材及び前記出力側部材のうち一方に連結されるクラッチハウジングと、
    前記入力側部材及び前記出力側部材のうち他方に連結され、摩擦部を有するクラッチセンタと、
    前記クラッチハウジングと前記クラッチセンタとの間で前記動力の伝達及び遮断を行うためのクラッチプレートを有するクラッチ部と、
    前記摩擦部との間で前記クラッチプレートを挟み込むための押圧部、及び軸方向に突出する複数の突起部を有するプレッシャプレートと、
    前記突起部を介して前記プレッシャプレートに固定されるとともに、前記レリーズ機構が取り付けられるレリーズ部材と、
    前記各突起部間において前記クラッチセンタと前記レリーズ部材との間を延び、前記摩擦部と前記押圧部とが接近するように前記プレッシャプレートを付勢するコイルスプリングと、
    を備える、モータサイクル用クラッチ装置。
  2. 前記プレッシャプレートは、本体部をさらに有し、
    前記突起部は、前記本体部から軸方向に延び、根元部において、前記本体部側ほど太くなる、請求項1に記載のモータサイクル用クラッチ装置。
  3. 前記プレッシャプレートは、本体部をさらに有し、
    前記突起部は、前記本体部から軸方向に延び、
    前記突起部は、前記本体部と前記突起部とを連結する補強部を有する、請求項1に記載のモータサイクル用クラッチ装置。
  4. 入力側部材からの動力を出力側部材に伝達するとともに、レリーズ機構の作動により動力伝達を遮断するモータサイクル用クラッチ装置であって、
    前記入力側部材及び前記出力側部材のうち一方に連結されるクラッチハウジングと、
    前記入力側部材及び前記出力側部材のうち他方に連結され、摩擦部を有するクラッチセンタと、
    前記クラッチハウジングと前記クラッチセンタとの間で前記動力の伝達及び遮断を行うためのクラッチプレートを有するクラッチ部と、
    前記摩擦部との間で前記クラッチプレートを挟み込むための押圧部を有するプレッシャプレートと、
    軸方向に突出する複数の突起部を有し、前記突起部を介して前記プレッシャプレートに固定されるとともに、前記レリーズ機構が取り付けられるレリーズ部材と、
    前記各突起部間において前記クラッチセンタと前記レリーズ部材との間を延び、前記摩擦部と前記押圧部とが接近するように前記プレッシャプレートを付勢するコイルスプリングと、
    を備える、モータサイクル用クラッチ装置。
  5. 前記レリーズ部材は、本体部をさらに有し、
    前記突起部は、前記本体部から軸方向に延び、根元部において、前記本体部側ほど太くなる、請求項4に記載のモータサイクル用クラッチ装置。
  6. 前記レリーズ部材は、本体部をさらに有し、
    前記突起部は、前記本体部から軸方向に延び、
    前記突起部は、前記本体部と前記突起部とを連結する補強部を有する、請求項4に記載のモータサイクル用クラッチ装置。
  7. 前記レリーズ部材は、前記コイルスプリングの第1端部を収容するための第1凹部を有する、請求項1から6のいずれかに記載のモータサイクル用クラッチ装置。
  8. 前記クラッチセンタは、前記コイルスプリングの第2端部を収容するための第2凹部を有する、請求項1から7のいずれかに記載のモータサイクル用クラッチ装置。
  9. 前記レリーズ部材は、前記コイルスプリングの第1端部の内周部に挿入される第1凸部を有し、
    前記クラッチセンタは、前記コイルスプリングの第2端部の内周部に挿入される第2凸部を有する、請求項1から8のいずれかに記載のモータサイクル用クラッチ装置。
JP2013104656A 2013-05-17 2013-05-17 モータサイクル用クラッチ装置 Pending JP2014224580A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013104656A JP2014224580A (ja) 2013-05-17 2013-05-17 モータサイクル用クラッチ装置
PCT/JP2014/059438 WO2014185182A1 (ja) 2013-05-17 2014-03-31 モータサイクル用クラッチ装置
CN201480023456.8A CN105164441A (zh) 2013-05-17 2014-03-31 摩托车用离合器装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013104656A JP2014224580A (ja) 2013-05-17 2013-05-17 モータサイクル用クラッチ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014224580A true JP2014224580A (ja) 2014-12-04

Family

ID=51898165

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013104656A Pending JP2014224580A (ja) 2013-05-17 2013-05-17 モータサイクル用クラッチ装置

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP2014224580A (ja)
CN (1) CN105164441A (ja)
WO (1) WO2014185182A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018061639A1 (ja) * 2016-09-30 2018-04-05 株式会社エクセディ モータサイクル用クラッチ装置
WO2022124796A1 (ko) * 2020-12-08 2022-06-16 현대트랜시스 주식회사 하이브리드 변속기의 조립구조

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102017106870B3 (de) * 2017-03-30 2018-09-13 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Kupplungskorbanordnung mit einem Primärzahnrad und einer in dieses hineinragenden Einprägung von einem Gegenblech oder einer Scheibe
CN109681541A (zh) * 2019-02-01 2019-04-26 宁波市龙嘉摩托车有限公司 一种摩托车发动机用离合器盖机构
JP7429484B2 (ja) * 2019-06-06 2024-02-08 株式会社エフ・シー・シー クラッチ装置

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6235117U (ja) * 1985-08-22 1987-03-02
JPH0349430U (ja) * 1989-09-22 1991-05-14
JPH0375869U (ja) * 1989-11-27 1991-07-30
JPH07167157A (ja) * 1993-12-17 1995-07-04 Yamaha Motor Co Ltd 多板摩擦クラッチ
JP2007231989A (ja) * 2006-02-27 2007-09-13 Honda Motor Co Ltd クラッチのレリーズ機構
JP2011153655A (ja) * 2010-01-27 2011-08-11 F C C:Kk 動力伝達装置
WO2013062063A1 (ja) * 2011-10-27 2013-05-02 株式会社エフ・シ-・シ- 動力伝達装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6235117U (ja) * 1985-08-22 1987-03-02
JPH0349430U (ja) * 1989-09-22 1991-05-14
JPH0375869U (ja) * 1989-11-27 1991-07-30
JPH07167157A (ja) * 1993-12-17 1995-07-04 Yamaha Motor Co Ltd 多板摩擦クラッチ
JP2007231989A (ja) * 2006-02-27 2007-09-13 Honda Motor Co Ltd クラッチのレリーズ機構
JP2011153655A (ja) * 2010-01-27 2011-08-11 F C C:Kk 動力伝達装置
WO2013062063A1 (ja) * 2011-10-27 2013-05-02 株式会社エフ・シ-・シ- 動力伝達装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018061639A1 (ja) * 2016-09-30 2018-04-05 株式会社エクセディ モータサイクル用クラッチ装置
JP2018054093A (ja) * 2016-09-30 2018-04-05 株式会社エクセディ モータサイクル用クラッチ装置
WO2022124796A1 (ko) * 2020-12-08 2022-06-16 현대트랜시스 주식회사 하이브리드 변속기의 조립구조

Also Published As

Publication number Publication date
CN105164441A (zh) 2015-12-16
WO2014185182A1 (ja) 2014-11-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106870588B (zh) 摩托车用离合器装置
CN106838040B (zh) 摩托车用离合器装置
JP4999898B2 (ja) トルクリミッタ装置
JP6617051B2 (ja) クラッチ装置
JP5272089B1 (ja) モータサイクル用クラッチ装置
JP4990254B2 (ja) 多板式クラッチ
WO2014185182A1 (ja) モータサイクル用クラッチ装置
KR20140039328A (ko) 건식 더블 클러치
JP5058287B2 (ja) フライホイール装置
US10012272B2 (en) Clutch device
JP5781489B2 (ja) クラッチディスク組立体
JP6914649B2 (ja) 動力伝達装置
US9638262B2 (en) Damper apparatus
JP4975723B2 (ja) モータサイクル用クラッチ装置
JP2011021719A (ja) 自動二輪車用クラッチ装置
JP4929263B2 (ja) 多板式クラッチ
JP5389714B2 (ja) エンジンのフライホイール装置
JP2018054090A (ja) モータサイクル用クラッチ装置
JP2015224764A (ja) クラッチ用のダンパ
WO2018061639A1 (ja) モータサイクル用クラッチ装置
JP2018054091A (ja) クラッチ装置
JP2006307957A (ja) クラッチディスク、それを用いたクラッチディスク組立体及びクラッチ装置並びにクラッチディスクの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20141224