JP2014224575A - 過給機付き内燃機関の制御装置 - Google Patents

過給機付き内燃機関の制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ロックアップクラッチの係合及び解放を適切に行うことにより、要求トルクの変化に対する実トルクの応答性向上と燃費悪化の抑制とを両立することのできる過給機付き内燃機関の制御装置を提供する。【解決手段】ターボチャージャ50を備えるエンジン10の出力軸は、ロックアップクラッチ40を備えるトルクコンバータ30に接続されている。制御装置60は、エンジン10に対する要求トルクが、ターボチャージャ50による過給なしで実現できる最大トルク以下のときにはロックアップクラッチ40の係合を許可する。一方、制御装置60は、エンジン10に対する要求トルクが、ターボチャージャ50による過給なしで実現できる最大トルクを超えているときにはロックアップクラッチ40の係合を禁止する。【選択図】図1

Description

本発明は、過給機付き内燃機関の制御装置に関するものである。
自動変速機を備える車両では、内燃機関の出力軸がトルクコンバータなどの流体伝達機構に接続されている。そして、こうした流体伝達機構での駆動力の伝達効率を高めるために、同流体伝達機構の入力軸と出力軸とを結合させるロックアップクラッチが設けられており、そうしたロックアップクラッチの係合や解放は、車速やアクセルペダルの操作量等に応じて行われる。
ここで、ロックアップクラッチの解放状態と係合状態とでは、アクセルペダルを踏み込んだときの機関回転速度の上昇速度が異なる。そのため過給機を備える内燃機関では、ロックアップクラッチの作動状態が過給状態に影響を与える。
そこで、例えば特許文献1に記載の装置では、ロックアップクラッチの係合や解放を制御するに際して、過給機のブースト圧やエンジンの回転上昇率などを考慮するようにしている。
特開2000−27987号公報
ところで、ロックアップクラッチを係合状態にすると、解放状態にする場合と比較して燃費は向上する。一方、ロックアップクラッチを解放状態にすると、係合状態にする場合と比較して燃費は悪化するものの、アクセルペダルを踏み込んだときの機関回転速度の上昇速度が増大するため、過給圧の上昇速度も増大して、要求トルクの変化に対する実トルクの応答性が向上する。
このように過給機付きの内燃機関においては、ロックアップクラッチの係合及び解放によって得られる効果がトレードオフの関係になっているため、ロックアップクラッチの係合及び解放を適切に行うことが望まれる。
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、過給機付き内燃機関において、ロックアップクラッチの係合及び解放を適切に行うことにより、要求トルクの変化に対する実トルクの応答性向上と燃費悪化の抑制とを両立することのできる制御装置を提供することにある。
上記課題を解決する制御装置は、ロックアップクラッチ付きの流体伝達機構を備える過給機付き内燃機関に適用される。そして、この制御装置は、内燃機関に対する要求トルクが、過給機による過給なしで実現できる最大トルク以下のときにはロックアップクラッチの係合を許可する一方、内燃機関に対する要求トルクが、過給機による過給なしで実現できる最大トルクを超えているときには、ロックアップクラッチの係合を禁止するクラッチ制御を行う。
内燃機関に対する要求トルクが、過給機による過給なしで実現できる最大トルク、換言すれば自然吸気で実現できる最大トルクを超えているときには、過給によって実トルクを早期に高めることが好ましい。そこで、この場合には、上記クラッチ制御によってロックアップクラッチの係合が禁止されて同ロックアップクラッチは解放状態にされる。これにより機関回転速度の上昇速度が増大するため、過給圧の上昇速度も増大し、要求トルクの変化に対する実トルクの応答性が向上する。
一方、内燃機関に対する要求トルクが、過給機による過給なしで実現できる最大トルク、換言すれば自然吸気で実現できる最大トルク以下のときには、過給に頼らなくても実トルクを要求トルクにまで高めることが可能であるため、過給圧の上昇速度を増大させることよりも燃費悪化の抑制を優先させることが好ましい。そこで、この場合には、上記クラッチ制御によってロックアップクラッチの係合が許可されて同ロックアップクラッチは係合状態にされることにより燃費の悪化が抑制される。
このように過給機による過給なしで実現できる最大トルクと要求トルクとを比較することにより、要求トルクの実現に際して、過給圧の上昇速度を高める必要があるのかないのかが適切に判定される。そのためロックアップクラッチの係合及び解放を過給要求に応じて適切に行うことが可能となり、上述したごとく、要求トルクの変化に対する実トルクの応答性向上と燃費悪化の抑制とを両立することができるようになる。
上述したクラッチ制御によってロックアップクラッチの係合が禁止されるときには、過給機の過給圧を増大させる増大処理を合わせて実行することが好ましい。この場合には、ロックアップクラッチの解放による過給圧の上昇速度増大効果に、増大処理による過給圧の上昇速度増大効果が加わるため、要求トルクの変化に対する実トルクの応答性がさらに向上するようになる。
こうした増大処理による過給圧の増大量は、内燃機関に対する要求トルクと過給機による過給なしで実現できる最大トルクとの差が大きいほど多くされることが好ましい。
また、上記制御装置において、過給機の過給圧を上記要求トルクに応じた目標過給圧に制御するとともに、上述した増大処理として目標過給圧の増大補正を行うことが好ましい。
上記構成によれば、増大処理の実行によって目標過給圧が増大補正されるため、過給圧を増大させることができる。
また、上記制御装置において、過給機の回転を補助するモータが設けられている場合には、上述した増大処理として、同モータの回転速度を増速させる処理を行うことが好ましい。
上記構成によれば、増大処理の実行によって過給機の回転速度が増大するため、過給圧を増大させることができる。なお、モータの回転速度を増速させる処理としては、例えば電動式のモータであれば、同モータに供給される駆動電流や駆動電圧等を増大させる処理などが挙げられる。
また、上記制御装置において、クラッチ制御は、ロックアップクラッチが係合されているときに実行される、という構成を採用することも可能である。
なお、上述したロックアップクラッチの係合とは、同ロックアップクラッチが駆動力伝達を行うことが可能な状態のことをいい、ロックアップクラッチが完全に係合している状態と、スリップ制御の実行によりロックアップクラッチのスリップ量が制御されている状態とを含むものである。
過給機付き内燃機関の制御装置が適用される車両構成を示す略図。 機関回転速度及びアクセル操作量と要求トルクとの関係を示す概念図。 ロックアップクラッチの作動制御を行うための処理手順を示すフローチャート。 要求トルクが判定値を超えているときのロックアップクラッチの作動態様を示すタイミングチャート。 要求トルクが判定値以下のときのロックアップクラッチの作動態様を示すタイミングチャート。 ロックアップクラッチの作動制御を行うための処理手順についてその別例を示すフローチャート。 同別例において、過給圧の増大量とトルク偏差との関係を示す概念図。
以下、過給機付き内燃機関の制御装置を具体化した一実施形態について、図1〜図5にを参照して説明する。
図1に示すように、車両に設けられたエンジン10には、排気通路13内の排気を利用して吸気通路11内の吸気を過給する過給機としてのターボチャージャ50が設けられている。このターボチャージャ50には、排気側のタービンホイールに流れ込む排気の量を調整するウェストゲートバルブが設けられており、このウェストゲートバルブの開度調整を通じて過給圧が調整される。また、吸気通路11には、吸入空気量を調量するスロットルバルブ12が設けられている。
エンジン10の出力軸であるクランクシャフトは、ロックアップクラッチ40を備えるトルクコンバータ30に接続されている。トルクコンバータ30は、エンジン10側と駆動輪側との間でオイルを介して駆動力伝達を行う流体伝達機構であり、その出力軸は、自動変速機20の入力側に接続されている。
ロックアップクラッチ40は、トルクコンバータ30の入力側(エンジン10側)と出力側(自動変速機側)とを直結可能なクラッチである。このロックアップクラッチ40は、油圧制御回路21によってその作動が制御されるものであり、トルクコンバータ30の入力側と出力側とを直接的に係合する「直結状態(完全係合状態)」と、こうした直結状態を解除してロックアップクラッチ40を介した駆動力伝達量が「0」になる「解放状態」との間で作動状態が変化する。また、ロックアップクラッチ40のスリップ量を制御するスリップ制御が行われる場合には、トルクコンバータ30の入力側と出力側との相対回転がある程度許容されて両者は部分的に係合されることにより、ロックアップクラッチ40は、「スリップ状態」になる。
なお、本実施形態において、ロックアップクラッチ40の「係合」とは、ロックアップクラッチ40が駆動力伝達可能な状態のことをいい、上述した「直結状態」及び「スリップ状態」はそうした「係合」状態に含まれる。
エンジン10の機関制御や自動変速機20の変速制御、あるいはロックアップクラッチ40の作動制御などの各種制御は、制御装置60によって行われる。この制御装置60には、上述した各種制御を行うために、例えば以下のような各種センサの検出信号が入力される。
・エンジン10の機関回転速度NEを検出するクランク角センサ70。
・吸入空気量GAを検出するエアフロメータ71。
・スロットルバルブ12の開度であるスロットル開度TAを検出するスロットル開度センサ72。
・アクセルペダルの操作量であるアクセル操作量ACCPを検出するアクセルセンサ73。
・車両の車速SPを検出する車速センサ74。
図2に示すように、制御装置60は、アクセル操作量ACCPと機関回転速度NEとに基づき、エンジン10に対する車両運転者の要求トルクTDを算出する。そして、制御装置60は、この要求トルクTDが得られるように、吸入空気量、燃料噴射量、ターボチャージャ50の過給圧等を制御する。
また、制御装置60は、アクセル操作量ACCP及び車速SPに基づき、ロックアップクラッチ40の作動状態を「直結状態」、「スリップ状態」、及び「解放状態」のうちのいずれかに設定する。なお、本実施形態では、アクセル操作量ACCP及び車速SPで定義される車両の運転領域において、ロックアップクラッチ40が「直結状態」または「スリップ状態」のうちのいずれかに設定される領域を「係合領域」といい、ロックアップクラッチ40が「解放状態」に設定される領域を「解放領域」という。
このようにロックアップクラッチ40は、基本的には、アクセル操作量ACCP及び車速SPに基づく車両の運転状態に応じてその作動状態が設定される。
ここで、上述したように、ロックアップクラッチ40を係合状態にすると、解放状態にする場合と比較して燃費は向上する。一方、ロックアップクラッチ40を解放状態にすると、係合状態にする場合と比較して燃費の面では不利になるものの、アクセルペダルを踏み込んだときの機関回転速度の上昇速度が増大するため、過給圧の上昇速度も増大して、要求トルクTDの変化に対する実トルク(エンジン10から出力される実際のトルク)の応答性が向上する。
このようにターボチャージャ50を備えるエンジン10においては、ロックアップクラッチ40の係合及び解放によって得られる効果がトレードオフの関係になっており、ロックアップクラッチ40の係合及び解放を機関運転状態に応じて適切に行うことが望ましい。
そこで、制御装置60は、アクセル操作量ACCP及び車速SPに基づくロックアップクラッチ40の作動制御よりも優先されるクラッチ制御を行う。このクラッチ制御は、図3に示す一連の処理を所定周期毎に実行することにより行われる。
図3に示すように、本処理が開始されると、まず、現在の車両の運転領域が、上述した「係合領域」であるか否か、つまりロックアップクラッチ40が「直結状態」または「スリップ状態」のうちのいずれか一方の状態にされているか否かが判定される(S100)。
そして、現在の車両の運転領域が「係合領域」ではないとき、つまりロックアップクラッチ40が「解放状態」にされているときには(S100:NO)、本処理は一旦終了される。
一方、現在の車両の運転領域が「係合領域」であるときには(S100:YES)、上述した要求トルクTDが増大したか否かが判定される(S110)。そして、要求トルクTDが増大していないときには(S110:NO)、本処理は一旦終了される。
一方、要求トルクTDが増大したときには(S110:YES)、判定値αが算出される(S120)。
この判定値αは、ターボチャージャ50による過給なしで得ることができるエンジン10の最大トルク、換言すれば自然吸気で得ることのできるエンジン10の最大トルクであり、予めの実験等を通じて求めることが可能である。
なお、そうした最大トルクは、機関運転状態に応じて変化するため、機関運転状態に応じた複数の判定値αを制御装置60に記憶しておく、あるいはモデル式を使って判定値αを制御装置60に算出させることなどが可能である。例えば、スロットル開度TA等に応じた吸入空気量や大気圧等からモデル式を使って判定値αを算出することができる。また、次のような態様で判定値αを設定することも可能である。すなわち、エンジンの全負荷時(スロットルバルブ全開時)における出力トルクは、機関回転速度等に応じて変化する。そこで、エンジン10を自然吸気式のエンジンと仮定したときの機関回転速度等と全負荷時の出力トルクとの関係を模擬実験などにより求めておくことで、機関回転速度等に応じた判定値αを設定することも可能である。
こうして判定値αが算出されると、増大した要求トルクTDが判定値α以下であるか否かが判定される(S130)。
そして、増大した要求トルクTDが判定値α以下であるときには(S130:YES)、ロックアップクラッチ40の係合が許可されることにより、ロックアップクラッチ40の係合が継続されて(S140)、本処理は一旦終了される。
一方、増大した要求トルクTDが判定値αを超えているときには(S130:NOY)、ロックアップクラッチ40の係合が禁止されることにより、ロックアップクラッチ40は解放されて(S150)、本処理は一旦終了される。
なお、このようにして本来係合されているはずのロックアップクラッチ40が、ステップS140の処理によって解放状態に切り替えられた場合には、ロックアップクラッチ40が解放されてから所定時間が経過した後に、同ロックアップクラッチ40を係合状態することが好ましい。例えば、エンジン10の実トルクが要求トルクTDに達した時点で、あるいは同実トルクが要求トルクTDに十分近づいた時点で、ロックアップクラッチ40を係合状態に戻してもよい。また、ロックアップクラッチ40が解放されてからの経過時間が所定の判定時間に達した時点でロックアップクラッチ40を係合状態に戻してもよい。
次に、図4及び図5を参照して、上記クラッチ制御の作用を説明する。
図4は、要求トルクTDが上記判定値αを超えるときのロックアップクラッチ40の作動状態を示す。
図4に示すように、要求トルクTD(実線L1で図示)が増大して上記判定値αを超える場合には(時刻t1)、エンジン10に対する要求トルクTDが、ターボチャージャ50による過給なしで実現できる最大トルク、換言すれば自然吸気で実現できる最大トルクを超えているため、過給を使って実トルクを早期に高めることが好ましい。
そこで、上記クラッチ制御では、要求トルクTDが上記判定値αを超えると(時刻t1、図3のステップS130:NO)、それまで係合されていたロックアップクラッチ40の係合が禁止される(図3のステップS150)。これにより、それまで係合されていたロックアップクラッチ40は解放される。ロックアップクラッチ40が解放されると、係合時よりもエンジン10の回転上昇に抗する負荷は小さくなるため、アクセルペダルの踏み込みにより要求トルクTDが増大したときの機関回転速度の上昇速度は増大する。このようにして機関回転速度の上昇速度が増大すると、排気流量の増大速度が速くなるため、過給圧の上昇速度は増大する。従って、ロックアップクラッチ40が解放されているときの実トルクTR(図4に一点鎖線L2にて図示)の増大速度は、ロックアップクラッチ40が係合されているときの実トルクTR(図4に二点鎖線L3にて図示)の増大速度よりも速くなり、要求トルクTDの変化に対する実トルクTRの応答性が向上するようになる。そのためロックアップクラッチ40が解放されているときには、係合されているときと比較して、増大した要求トルクTDにまで実トルクTRが達する時間は短くなり、実トルクTRは早期に高められる。
図5には、要求トルクTDが上記判定値α以下のときのロックアップクラッチ40の作動状態を示す。
図5に示すように、要求トルクTD(実線L1で図示)が増大しても上記判定値αを超えない場合には(時刻t1)、エンジン10に対する要求トルクTDが、ターボチャージャ50による過給なしで実現できる最大トルク、換言すれば自然吸気で実現できる最大トルクを超えていない。そのため、一点鎖線L2にて示すように、過給に頼らなくても実トルクTRを要求トルクTDにまで高めることが可能である。従って、この場合には、過給圧の上昇速度増大よりも燃費悪化の抑制を優先させる方が好ましい。
そこで、上記クラッチ制御では、要求トルクTDが上記判定値αを以下の場合(図5の時刻t1、図3のステップS130:YES)、ロックアップクラッチ40の係合が許可されることにより(図3のステップS140)、ロックアップクラッチ40の係合が維持され、これにより燃費の悪化が抑制される。
このように、ターボチャージャ50による過給なしで実現できる最大トルク(判定値α)と要求トルクTDとを比較することにより、要求トルクTDの実現に際して、過給圧の上昇速度を高める必要があるのかないのかを適切に判定することができる。そのためロックアップクラッチ40の係合及び解放を過給要求に応じて適切に行うことが可能となり、要求トルクTDの変化に対する実トルクTRの応答性向上と、燃費悪化の抑制とを両立することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)要求トルクTDが、ターボチャージャ50による過給なしで実現できる最大トルク(判定値α)を超えているときには、ロックアップクラッチ40の係合を禁止するようにしているため、要求トルクTDの変化に対する実トルクTRの応答性が向上するようになる。一方、要求トルクTDが、ターボチャージャ50による過給なしで実現できる最大トルク(判定値α)以下のときには、ロックアップクラッチ40の係合を許可するようにしているため、燃費の悪化が抑制される。
このようにターボチャージャ50による過給なしで実現できる最大トルク(判定値α)と要求トルクTDとを比較することにより、ロックアップクラッチ40の係合及び解放を過給要求に応じて適切に行うことが可能となり、要求トルクTDの変化に対する実トルクTRの応答性向上と、燃費悪化の抑制とを両立することができるようになる。
なお、上記実施形態は以下のように変更して実施することもできる。
・図6に示すように、先の図3に示したステップS150の次に行われるステップとして、過給圧を増大させる増大処理を実行するようにしてもよい(S200)。つまり、上述したクラッチ制御によってロックアップクラッチ40の係合が禁止されるときには、ターボチャージャ50の過給圧を増大させる増大処理を合わせて実行するようにしてもよい。なお、こうした過給圧の増大処理は、ロックアップクラッチ40の係合禁止と同時に行ったり、そうした係合禁止に先立って行うようにしてもよい。この場合には、ロックアップクラッチ40の解放による過給圧の上昇速度増大効果に、上記増大処理による過給圧の上昇速度増大効果が加わるため、要求トルクTDの変化に対する実トルクTRの応答性がさらに向上するようになる。
なお、こうした過給圧の増大処理は適宜行うことができる。例えば、ターボチャージャ50の過給圧を要求トルクTDに応じた目標過給圧に制御する場合には、増大処理として目標過給圧を増大補正する。この場合には、増大処理の実行によって目標過給圧が増大補正されるため、実際の過給圧を増大させることができる。また、ターボチャージャ50の回転を補助するモータが設けられている場合には、増大処理としてそのモータの回転速度を増速させる処理を行ってもよい。この場合には、増大処理の実行によってターボチャージャ50の回転速度が増大されるため、過給圧を増大させることができる。ちなみに、モータの回転速度を増速させる処理は、適宜行うことができる。例えば電動モータであれば、そのモータに供給される駆動電流や駆動電圧等を増大させる処理などを行えばよい。
・図7に示すように、上述した増大処理(図6のステップS200)による過給圧の増大量は、エンジン10に対する要求トルクTDとターボチャージャ50による過給なしで実現できる最大トルク(判定値α)との差ΔT(ΔT=TD−α)が大きいほど多くされるようにしてもよい。
・先の図3に示したステップS100の処理、つまり現在の車両の運転領域が、上述した「係合領域」であるか否かを判定する処理を省略してもよい。この場合でも、同図3に示したクラッチ制御は、アクセル操作量ACCP及び車速SPに基づくロックアップクラッチ40の作動制御よりも優先される。そのため、アクセル操作量ACCP及び車速SPの状態にかかわらず、要求トルクTDが上記判定値α以下であればロックアップクラッチ40の係合は許可され、要求トルクTDが上記判定値αを超えていればロックアップクラッチ40の係合は禁止される。従って、上記実施形態に同様な作用効果を得ることができる。
・上記実施形態における過給機は、排気を利用して過給を行うターボチャージャであった。この他、エンジンのクランクシャフトから駆動力を得て過給を行う過給機、いわゆるスーパーチャージャでもよい。こうしたスーパーチャージャの場合でも、ロックアップクラッチ40が解放されると、ロックアップクラッチ40の係合時よりもエンジン10の回転上昇に抗する負荷は小さくなるため、アクセルペダルの踏み込みにより要求トルクTDが増大したときの機関回転速度の上昇速度は増大する。このようにして機関回転速度の上昇速度が増大すると、スーパーチャージャの回転速度も速くなるため、過給圧の上昇速度は増大する。従って、ロックアップクラッチ40が解放されているときには、係合されているときと比較して、増大した要求トルクにまで実トルクが達する時間は短くなり、実トルクは早期に高められるようになる。従って、エンジンがスーパーチャージャを備えている場合でも、上記実施形態に同様な効果を得ることができる。なお、ターボチャージャ及びスーパーチャージャを備えるエンジンであっても、上記実施形態及びこの変形例に準じた効果を得ることができる。
10…エンジン、11…吸気通路、12…スロットルバルブ、13…排気通路、20…自動変速機、21…油圧回路、30…トルクコンバータ、40…ロックアップクラッチ、50…ターボチャージャ、60…制御装置、70…クランク角センサ、71…エアフロメータ、72…スロットルセンサ、73…アクセルセンサ、74…車速センサ。

Claims (6)

  1. ロックアップクラッチ付きの流体伝達機構に出力軸が接続されている過給機付き内燃機関の制御装置であって、
    前記内燃機関に対する要求トルクが前記過給機による過給なしで実現できる最大トルク以下のときには前記ロックアップクラッチの係合を許可する一方、前記要求トルクが前記最大トルクを超えているときには前記ロックアップクラッチの係合を禁止するクラッチ制御を行う
    ことを特徴とする過給機付き内燃機関の制御装置。
  2. 前記クラッチ制御にて前記ロックアップクラッチの係合が禁止されるときには、前記過給機の過給圧を増大させる増大処理を実行する
    請求項1に記載の過給機付き内燃機関の制御装置。
  3. 前記増大処理による過給圧の増大量は、前記要求トルクと前記最大トルクとの差が大きいほど多くされる
    請求項2に記載の過給機付き内燃機関の制御装置。
  4. 前記過給機の過給圧を前記要求トルクに応じた目標過給圧に制御するとともに、前記増大処理として前記目標過給圧の増大補正を行う
    請求項2または3に記載の過給機付き内燃機関の制御装置。
  5. 前記過給機の回転を補助するモータが設けられており、前記増大処理として前記モータの回転速度を増速させる処理を行う
    請求項2または3に記載の過給機付き内燃機関の制御装置。
  6. 前記クラッチ制御は、前記ロックアップクラッチが係合されているときに実行される
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の過給機付き内燃機関の制御装置。
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