JP2008179179A - パワートレインの制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】減速運転中の燃費とドライバビリティを両立させる。
【解決手段】減速運転中でエンジン回転速度Neが燃料カット領域(燃料カット復帰回転速度FCNe以上の領域)のときに燃料カット制御を実行して燃費を向上させる共に、ロックアップクラッチのスリップ量を制御してエンジン回転速度Neの急低下を防止する。そして、エンジン回転速度Neが燃料カット復帰回転速度FCNeよりも高回転側に設定したダウンシフト判定値まで低下する毎に、変速歯車機構をダウンシフトさせてエンジン回転速度Neを燃料カット領域に維持する。更に、ダウンシフトによってタービン回転速度Ntが上昇し始める時点で、ダウンシフト後のエンジン回転の減速度が過大にならないように電子スロットル装置でスロットル開度を調整してエンジンブレーキ力を補正するエンジンブレーキ補正制御を実行して、意図しない急減速の発生を防止する。
【選択図】図9

Description

本発明は、エンジンの出力をロックアップクラッチ付きのトルクコンバーターと複数の変速段を有する変速機構とを介して車輪側に伝達するパワートレインの制御装置に関する発明である。
エンジンを搭載した車両においては、スロットル開度が全閉のコースト時(惰性走行時)でエンジン回転速度が所定の燃料カット領域(所定の燃料カット復帰回転速度以上の領域)のときに、エンジンの燃料噴射を停止する燃料カット制御を実行して、燃費を向上させるようにしたものがある。
また、燃料カット制御の継続期間を長くして燃費向上効果を高めるために、特許文献1(特開2005−98522号公報)に記載されているように、コースト時に、ロックアップクラッチのスリップ量(出力軸側と入力軸側との回転速度差)を制御してロックアップクラッチを締結状態又は所定のスリップ状態に維持することでエンジン回転速度の急低下を防止すると共に、エンジン回転速度を燃料カット領域に維持するように変速機構を変速比の増大側の変速段にダウンシフトさせるようにしたものがある。
特開2005−98522号公報(第2頁等)
しかし、上記特許文献1の技術のように、コースト時にエンジン回転速度を燃料カット領域に維持するように変速機構を変速比の増大側の変速段にダウンシフトすると、エンジンブレーキが増大するため、ダウンシフト後のエンジン回転の減速度が増大して、意図しない急減速が発生することが懸念される。特に、エンジンストール(いわゆるエンスト)防止のためにロックアップクラッチのスリップ量を制御する場合、より低車速領域までエンジン回転速度を燃料カット領域に維持することが可能となるが、その分、より変速比の大きな変速段までダウンシフトすることになり、エンジンブレーキの増大による減速度の増大が顕著になって、ドライバビリティが悪化する可能性がある。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、従って本発明の目的は、減速運転中にロックアップクラッチのスリップ量を制御しながらエンジン回転速度を燃料カット領域に維持するように変速機構をダウンシフトさせる場合に、意図しない急減速の発生を防止することができ、燃費とドライバビリティを両立させることができるパワートレインの制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、エンジンの出力をロックアップクラッチ付きのトルクコンバーターと複数の変速段を有する変速機構とを介して車輪側に伝達するパワートレインの制御装置において、燃料カット制御手段によってアクセル開度が全閉の減速運転中でエンジン回転速度が所定の燃料カット復帰回転速度以上の領域(以下「燃料カット領域」という)のときにエンジンの燃料噴射を停止し、ロックアップクラッチ制御手段によって減速運転中にロックアップクラッチのスリップ量を制御すると共に、ダウンシフト制御手段によって減速運転中にエンジン回転速度を燃料カット領域に維持するように変速機構を変速比の増大側の変速段にダウンシフトさせ、更に、エンジンブレーキ補正手段によって減速運転中に変速機構のダウンシフト後のエンジン回転の減速度が過大にならないようにエンジンブレーキ力を補正するようにしたものである。
この構成では、減速運転中に、ロックアップクラッチが締結状態又は所定のスリップ状態になるようにロックアップクラッチのスリップ量を制御してエンジン回転速度の急低下を防止しながら、エンジン回転速度を燃料カット領域に維持するように変速機構をダウンシフトさせることで、燃料カット制御の継続期間を長くして燃費向上効果を高めることができる。更に、変速機構のダウンシフト後のエンジン回転の減速度が過大にならないようにエンジンブレーキ力を補正することで、変速機構のダウンシフトによるエンジンブレーキ力の増大を抑制してエンジン回転の減速度の増大を抑制することができる。これにより、意図しない急減速の発生を防止することができ、ドライバビリティを向上させることができる。
この場合、請求項2のように、アクセル開度とは無関係にエンジンの吸気量を調整可能な吸気量調整手段を設け、減速運転中にエンジン回転の減速度が所定範囲内になるように吸気量調整手段で吸気量を調整してエンジンブレーキ力を補正するようにしても良い。エンジンの吸気量を増加させると、エンジンの筒内負圧が減少(大気圧方向に変化)してポンピングロスが減少するため、その分、エンジンブレーキ力が減少する。従って、吸気量調整手段で吸気量を増加させれば、吸気量の増加によるエンジンブレーキ力の減少分によって、変速機構のダウンシフトによるエンジンブレーキ力の増大を抑制してエンジン回転の減速度を急減速とならない所定範囲内に制御することができる。
更に、吸気量調整手段で吸気量を調整してエンジンブレーキ力を補正する際には、請求項3のように、減速運転中に変速機構のダウンシフト先の変速段に応じて吸気量調整手段の制御量を設定するようにすると良い。このようにすれば、変速機構のダウンシフト先の変速段(変速比)に応じてダウンシフトによるエンジンブレーキ力の増加分が変化するのに対応して、吸気量調整手段の制御量を変化させて吸気量の増加によるエンジンブレーキ力の減少分(つまりエンジンブレーキ力の補正量)を適正値に設定することができる。
また、請求項4のように、吸気量調整手段として、エンジンの吸気通路に設けられたスロットルバルブの開度を電気アクチュエータで調整する電子スロットル装置を用いるようにしても良い。電子スロットル装置を用いれば、アクセル開度によらずスロットル開度(スロットルバルブの開度)を調整してエンジンの吸気量を調整することができる。この場合、ダウンシフト先の変速段の変速比が大きくなるほどスロットル開度が大きくなるようにすると良い。これにより、ダウンシフト先の変速段の変速比が大きくなるほどダウンシフトによるエンジンブレーキ力の増加分が大きくなるのに対応して、スロットル開度を大きくして吸気量の増加によるエンジンブレーキ力の減少分を大きくすることができ、ダウンシフトによるエンジンブレーキ力の増大を確実に抑制することができると共に、より低速な変速段(変速比の大きな変速段)まで適度な減速度で減速制御を実行できる。
尚、吸気量調整手段は、電子スロットル装置に限定されず、例えば、請求項5のように、吸気量調整手段として、エンジンの吸気通路に設けられたスロットルバルブをバイパスして流れる空気量を調整するアイドル回転調整装置を用いるようにしても良い。アイドル回転調整装置を用いれば、アクセル開度によらずスロットルバルブをバイパスして流れる空気量を調整してエンジンの吸気量を調整することができる。
或は、請求項6のように、吸気量調整手段として、エンジンの吸気通路に還流させる排気還流量を調整する排気還流装置を用いるようにしても良い。排気還流装置を用いれば、アクセル開度によらずエンジンの吸気通路に還流させる排気還流量を調整してエンジンの吸気量を調整することができる。
また、減速運転中に変速機構をダウンシフトさせる際には、通常の変速線(例えば車速とスロットル開度とに応じて変化する変速タイミングを示す線)で決定される変速タイミングでダウンシフトさせるのではなく、請求項7のように、減速運転中にエンジン回転速度を燃料カット領域(燃料カット復帰回転速度以上の領域)に維持するようにエンジン回転速度の低下に応じて変速機構をダウンシフトさせるようにしても良い。このようにすれば、変速機構の応答遅れ時間(例えばダウンシフト指令が発生してから実際に変速比が変化して変速機構の入力軸の回転速度が上昇し始めるまでの遅れ時間)等を考慮して、エンジン回転速度が燃料カット復帰回転速度(燃料カット領域の下限値)に低下する前に変速機構をダウンシフトさせてエンジン回転速度を上昇させることができる。これにより、エンジン回転速度を確実に燃料カット領域に維持することができ、燃料カット制御の継続期間を確実に長くすることができる。この場合、減速運転中に実際のエンジン回転速度の挙動を監視しながら変速タイミングを演算してダウンシフト指令を発生するのが好ましいが、演算処理を簡略化するために、通常の変速線とは異なる燃料カット期間延長用の変速線を予め作成しておき、この燃料カット期間延長用の変速線を用いて変速タイミングを決定してダウンシフト指令を発生するようにしても良い。
一般に、変速機構の応答遅れ時間は、エンジン回転速度に依存せずにほぼ一定となるため、車両の減速度が大きいほど(つまりエンジン回転の減速度が大きいほど)、変速機構の応答遅れ時間内におけるエンジン回転速度の低下量が大きくなる傾向がある。
このような特性を考慮して、請求項8のように、減速運転中に車両の減速度が大きいほど変速機構のダウンシフトの開始タイミングを高車速側に設定するようにしても良い。このようにすれば、車両の減速度が大きいほど(つまりエンジン回転の減速度が大きいほど)、減速機構の応答遅れ時間内におけるエンジン回転速度の低下量が大きくなるのに対応して、変速機構のダウンシフトの開始タイミングを高車速側(つまり高回転側)に設定することができ、確実にエンジン回転速度が燃料カット復帰回転速度に低下する前に変速機構をダウンシフトさせてエンジン回転速度を上昇させることができる。
また、減速運転中にエンジンブレーキ力を補正する際には、請求項9のように、減速運転中に変速機構のダウンシフトによって該変速機構の入力軸の回転速度が上昇し始めるタイミング又は変速比が変化し始めるタイミングでエンジンブレーキ力の補正を開始するようにすると良い。このようにすれば、変速機構のダウンシフトに伴って発生する減速側の変速ショックも緩和することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を具体化した一実施例を説明する。
まず、図1に基づいて内燃機関であるエンジン11の制御システム全体の概略構成を説明する。エンジン11の吸気管12(吸気通路)の上流側には、エアクリーナ13が装着され、その下流側には、吸入空気量Ga を測定するエアフローメータ14が設置されている。更に、エアフローメータ14の下流側には、モータ15等の電気アクチュエータによって開度調節されるスロットルバルブ16と、このスロットルバルブ16の開度(スロットル開度)を検出するスロットル開度センサ17とを備えた電子スロットル装置18(吸気量調整手段)が設けられている。
スロットルバルブ16を通過した吸入空気をエンジン11の各気筒に導入する吸気マニホールド19には、インジェクタ20が取り付けられ、また、エンジン11の各気筒のシリンダヘッドには、点火プラグ21が取り付けられている。エンジン11のクランク軸22に嵌着されたシグナルロータ23の外周に対向してクランク角センサ24が設置され、このクランク角センサ24から出力されるエンジン回転速度信号のパルスがエンジン電子制御回路(以下「エンジンECU」と表記する)25に取り込まれ、このエンジン回転速度信号のパルス周波数によってエンジン回転速度Neが検出される。
一方、アクセルペダル26の踏込量(アクセル開度)がアクセルセンサ27によって検出され、このアクセル開度に応じた電圧信号ApがエンジンECU25にA/D変換器28を介して取り込まれる。また、エアフローメータ14で検出した吸入空気量Ga やスロットル開度センサ17で検出したスロットル開度TAの各電圧信号も、エンジンECU25にA/D変換器28を介して取り込まれる。
このエンジンECU25は、CPU29、ROM30、RAM31等を備えたマイクロコンピュータを主体として構成され、ROM30に記憶されているエンジン制御用の各種ルーチンをCPU29で実行することで、点火プラグ21の点火時期を制御すると共に、インジェクタ駆動回路45を介してインジェクタ20に与える噴射信号のパルス幅を制御し、燃料噴射量を制御する。
また、エンジンECU25は、ROM30に記憶されているスロットル制御用の各種ルーチンをCPU29で実行することで、スロットル開度センサ17で検出したスロットル開度を目標スロットル開度に一致させるように、モータ駆動回路32を介してスロットルバルブ16のモータ15をPID制御等によりフィードバック制御する。尚、電子スロットルシステムの異常時には、モータ駆動回路32からモータ15への通電路中に設けられた安全回路46が作動して、モータ15への通電がOFFされた状態に保たれる。この状態では、退避走行を可能にするために、スロットル開度が所定開度に保持される。
次に、図2及び図3に基づいて自動変速機51の概略構成を説明する。図3に示すように、エンジン11の出力軸には、トルクコンバータ52の入力軸53が連結され、このトルクコンバータ52の出力軸54に、油圧駆動式の変速歯車機構55(変速機構)が連結されている。トルクコンバータ52の内部には、流体継手を構成するポンプインペラ71とタービンランナ72が対向して設けられ、ポンプインペラ71とタービンランナ72との間には、オイルの流れを整流するステータ73が設けられている。ポンプインペラ71は、トルクコンバータ52の入力軸53に連結され、タービンランナ72は、トルクコンバータ52の出力軸54に連結されている。
また、トルクコンバータ52には、入力軸53側と出力軸54側との間を係合又は切り離しするためのロックアップクラッチ56が設けられている。エンジンの出力トルクは、トルクコンバータ52を介して変速歯車機構55に伝達され、変速歯車機構55の複数のギア(遊星歯車等)で変速されて、車両の駆動輪(前輪又は後輪)に伝達される。
変速歯車機構55には、複数の変速段を切り換えるための摩擦係合要素である複数のクラッチC0,C1,C2とブレーキB0,B1が設けられ、図4に示すように、これら各クラッチC0,C1,C2と各ブレーキB0,B1の係合/解放を油圧で切り換えて、動力を伝達するギアの組み合わせを切り換えることによって変速比を切り換えるようになっている。
尚、図4は4速自動変速機のクラッチC0,C1,C2とブレーキB0,B1の係合の組合せを示すもので、○印はその変速段で係合状態(トルク伝達状態)に保持されるクラッチとブレーキを示し、無印は解放状態を示している。例えば、Dレンジのスロットル踏み込み状態では、車速が上がるにつれて、1速、2速、3速、4速へとアップシフトしていく。1速から2速への変速では、C0及びB0の係合からB0を解放し、新たにB1を係合する。2速から3速への変速では、C0及びB1の係合からB1を解放し、新たにC2を係合する。3速から4速への変速では、C0及びC2の係合からC0を解放し、新たにB1を係合する。
図2に示すように、変速歯車機構55には、エンジン動力で駆動される油圧ポンプ58が設けられ、作動油(オイル)を貯溜するオイルパン(図示せず)内には、油圧制御回路57が設けられている。この油圧制御回路57は、ライン圧制御回路59、自動変速制御回路60、ロックアップ制御回路61、手動切換弁66等から構成され、オイルパンから油圧ポンプ58で汲み上げられた作動油がライン圧制御回路59を介して自動変速制御回路60とロックアップ制御回路61に供給される。ライン圧制御回路59には、油圧ポンプ58からの油圧を所定のライン圧に制御するライン圧制御用の油圧制御弁(図示せず)が設けられ、自動変速制御回路60には、変速歯車機構55の各クラッチC0,C1,C2と各ブレーキB0,B1に供給する油圧を制御する複数の変速用の油圧制御弁(図示せず)が設けられている。また、ロックアップ制御回路61には、ロックアップクラッチ56に供給する油圧を制御するロックアップ制御用の油圧制御弁(図示せず)が設けられている。
また、ライン圧制御回路59と自動変速制御回路60との間には、シフトレバー65の操作に連動して切り換えられる手動切換弁66が設けられている。シフトレバー65がニュートラルレンジ(Nレンジ)又はパーキングレンジ(Pレンジ)に操作されているときには、自動変速制御回路60の油圧制御弁への通電が停止(OFF)された状態になっていても、手動切換弁66によって変速歯車機構55に供給する油圧が変速歯車機構55をニュートラル状態とするように切り換えられる。
一方、変速歯車機構55には、変速歯車機構55の入力軸回転速度であるタービン回転速度Ntを検出するタービン回転速度センサ68と、変速歯車機構55の出力軸回転速度Noを検出する出力軸回転速度センサ69が設けられている。
これら各種センサの出力信号は、自動変速機電子制御回路(以下「AT−ECU」と表記する)70に入力される。このAT−ECU70は、マイクロコンピュータを主体として構成され、内蔵されたROM(記憶媒体)に記憶された各ルーチンを実行することで、予め設定した図5の変速線図に示す変速パターンに従って変速歯車機構55の変速が実行されるように、シフトレバー65の操作位置や運転条件(スロットル開度、車速等)に応じて自動変速制御回路60の各油圧制御弁への通電を制御して、変速歯車機構55の各クラッチC0,C1,C2と各ブレーキB0,B1に作用させる油圧を制御することによって、図4に示すように、各クラッチC0,C1,C2と各ブレーキB0,B1の係合/解放を切り換えて、動力を伝達するギアの組み合わせを切り換えることで、変速歯車機構55の変速比を切り換える。
エンジンECU25とAT−ECU70は、図6の機能ブロック図に示すように、パワートレイン制御装置74として機能し、アクセル開度が全閉の減速運転中に、燃料制御部75(燃料カット制御手段)で、エンジン回転速度Neが所定の燃料カット復帰回転速度FCNe以上の領域(以下「燃料カット領域」という)のときにインジェクタ20の燃料噴射を停止する燃料カット制御を実行して、燃費を向上させる。
また、ロックアップクラッチ締結力制御部76(ロックアップクラッチ制御手段)は、ロックアップクラッチ56のスリップ量(トルクコンバータ52の出力軸54側と入力軸53側との回転速度差、つまりタービン回転速度Ntとエンジン回転速度Neとの差)を目標値に一致させるようにロックアップクラッチ56の締結力をフィードバック制御してロックアップクラッチ56を締結状態又は所定のスリップ状態に維持するロックアップクラッチスリップ制御を実行して、エンジン回転速度Neの急低下を防止しながら、変速制御部77(ダウンシフト制御手段)によってエンジン回転速度Neを燃料カット領域(燃料カット復帰回転速度FCNe以上の領域)に維持するように変速歯車機構55の変速段を現在の変速段よりも変速比の大きな変速段にダウンシフトさせるダウンシフト制御を実行して、燃料カット制御の継続期間を長くして燃費向上効果を高める。
更に、吸気制御部78(エンジンブレーキ補正手段)は、変速歯車機構55のダウンシフト後のエンジン回転の減速度が過大にならないように、電子スロットル装置18でスロットル開度を調整してエンジンブレーキ力を補正するエンジンブレーキ補正制御を実行する。エンジン11の吸気量を増加させると、エンジン11の筒内負圧が減少(大気圧方向に変化)してポンピングロスが減少するため、その分、エンジンブレーキ力が減少するという関係がある。従って、電子スロットル装置18でスロットル開度を調整して吸気量を増加させれば、吸気量の増加によるエンジンブレーキ力の減少分によって、変速歯車機構55のダウンシフトによるエンジンブレーキ力の増大を抑制してエンジン回転の減速度の増大を抑制することができる。これにより、エンジン回転の減速度を急減速とならない所定範囲内に制御して、意図しない急減速の発生を防止し、ドライバビリティを向上させることができる。
以上説明した減速運転中のパワートレイン制御(燃料カット制御、ロックアップクラッチスリップ制御、ダウンシフト制御、エンジンブレーキ補正制御)は、エンジンECU25とAT−ECU70によって図7及び図8の各ルーチンに従って実行される。以下、これらの各ルーチンの処理内容を説明する。
[パワートレイン制御メインルーチン]
図7に示すパワートレイン制御メインルーチンは、所定周期で実行される。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ101で、各種センサの出力等に基づいて走行情報(アクセル開度、スロットル開度、エンジン回転速度、タービン回転速度、車速等)を読み込んだ後、ステップ102に進み、走行情報に基づいて車両の走行状態が加速状態と定常状態と減速状態のうちのいずれであるかを判定する。
このステップ102で、車両の走行状態が加速状態であると判定された場合には、ステップ103に進み、図示しない加速運転中のパワートレイン制御ルーチンを実行して、エンジン11や自動変速機51を制御する。
また、上記ステップ102で、車両の走行状態が定常状態であると判定された場合には、ステップ104に進み、図示しない定常運転中のパワートレイン制御ルーチンを実行して、エンジン11や自動変速機51を制御する。
また、上記ステップ102で、例えばアクセル開度が全閉で車両の走行状態が減速状態であると判定された場合には、ステップ105に進み、後述する図8の減速運転中のパワートレイン制御ルーチンを実行して、エンジン11や自動変速機51を制御する。
[減速運転中のパワートレイン制御ルーチン]
図8に示す減速運転中のパワートレイン制御ルーチンは、前記図7のパワートレイン制御メインルーチンのステップ105で実行されるサブルーチンである。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ201で、エンジン回転速度Neが燃料カット領域(燃料カット復帰回転速度FCNe以上の領域)のときにインジェクタ20の燃料噴射を停止する燃料カット制御を実行する。
この後、ステップ202に進み、車両の減速度が所定値以上の急減速時であるか否かを判定する。このステップ202で、車両の減速度が所定値よりも小さく、急減速時ではないと判定された場合には、ステップ203に進み、ロックアップクラッチ56のスリップ量(タービン回転速度Ntとエンジン回転速度Neとの差)を目標値に一致させるようにロックアップクラッチ56の締結力をフィードバック制御してロックアップクラッチ56を締結状態又は所定のスリップ状態に維持するロックアップクラッチスリップ制御を実行して、エンジン回転速度Neの急低下を防止する。
この後、ステップ204に進み、エンジン回転速度Neがダウンシフト判定値以下であるか否かによって変速タイミング(ダウンシフトの開始タイミング)であるか否かを判定する。ここで、ダウンシフト判定値は、変速歯車機構55の応答遅れ時間T0 (例えばダウンシフト指令が発生してから実際に変速比が変化して変速歯車機構55の入力軸回転速度であるタービン回転速度Ntが上昇し始めるまでの遅れ時間)と、直前のエンジン回転の減速度δNe(つまりエンジン回転速度Neの低下速度)とを考慮して、次式により燃料カット復帰回転速度FCNeよりも高回転側の回転速度に設定されている。
ダウンシフト判定値=FCNe+δNe×T0
これにより、減速運転中に、車両の減速度が大きいほど(つまりエンジン回転の減速度δNeが大きいほど)、ダウンシフト判定値を高回転側に設定して、変速歯車機構55のダウンシフトの開始タイミングを高車速側(つまり高回転側)に設定するようにしている。 このステップ204で、エンジン回転速度Neがダウンシフト判定値よりも高いと判定された場合には、ダウンシフト制御(ステップ205の処理)を実行することなく、ステップ206に進む。
その後、上記ステップ204で、エンジン回転速度Neがダウンシフト判定値以下に低下したと判定された時点で、ステップ205に進み、ダウンシフト指令を出力して変速歯車機構55の変速段を現在の変速段よりも変速比の大きな変速段にダウンシフトさせる燃料カット期間延長用のダウンシフト制御を実行する。これにより、エンジン回転速度が燃料カット復帰回転速度FCNe(燃料カット領域の下限値)に低下する前に変速歯車機構55をダウンシフトさせてエンジン回転速度Neを上昇させて、エンジン回転速度Neを燃料カット領域(燃料カット復帰回転速度FCNe以上の領域)に維持し、燃料カット制御の継続期間を長くして燃費向上効果を高める。
この後、ステップ206に進み、変速歯車機構55のダウンシフトによって変速歯車機構55の入力軸回転速度であるタービン回転速度Ntが上昇し始めるタイミング又は変速比が変化し始めるタイミング(つまり、ダウンシフト指令が発生してから変速歯車機構55の応答遅れ時間T0 が経過した時点)で、変速歯車機構55のダウンシフト後のエンジン回転の減速度が過大にならないように、電子スロットル装置18でスロットル開度を調整してエンジンブレーキ力を補正するエンジンブレーキ補正制御を開始する。
このエンジンブレーキ補正制御では、変速歯車機構55のダウンシフト先の変速段に応じてエンジンブレーキ補正用のスロットル開度を設定する。具体的には、ダウンシフト先の変速段の変速比が大きくなるほどエンジンブレーキ補正用のスロットル開度が大きくなる(つまり、変速段が4速→3速→2速→1速とダウンシフトされるほどエンジンブレーキ補正用のスロットル開度が大きくなる)ように設定する。これにより、ダウンシフト先の変速段の変速比が大きくなるほどダウンシフトによるエンジンブレーキ力の増加分が大きくなるのに対応して、スロットル開度を大きくして吸気量の増加によるエンジンブレーキ力の減少分を大きくし、この吸気量の増加によるエンジンブレーキ力の減少分によって、変速歯車機構55のダウンシフトによるエンジンブレーキ力の増大を抑制してエンジン回転の減速度を急減速とならない所定範囲内に制御する。
一方、上記ステップ202で、車両の減速度が所定値以上の急減速時であると判定された場合には、ステップ207に進み、ロックアップクラッチ56を切り離すロックアップクラッチ解放制御を実行して、急減速時のエンジンストール(いわゆるエンスト)を防止する。
この後、ステップ208に進み、通常の変速線(図5参照)で決定される変速タイミングで、ダウンシフト指令を出力して変速歯車機構55をダウンシフトさせる通常のダウンシフト制御を実行した後、ステップ209に進み、アクセル開度等に基づいて電子スロットル装置18でスロットル開度を制御する通常のスロットル制御を実行する。
以上説明した減速運転中のパワートレイン制御の実行例を図9のタイムチャートを用いて説明する。
まず、変速歯車機構55の変速段が4速に維持された状態での加速運転からアクセル開度が全閉の減速運転になった時点t0 で、エンジン回転速度Neが燃料カット領域(燃料カット復帰回転速度FCNe以上の領域)のときにインジェクタ20の燃料噴射を停止する燃料カット制御を実行して、燃費を向上させる共に、ロックアップクラッチ56のスリップ量(タービン回転速度Ntとエンジン回転速度Neとの差)を目標値に一致させるようにロックアップクラッチ56の締結力をフィードバック制御するロックアップクラッチスリップ制御を実行して、エンジン回転速度Neの急低下を防止する。
尚、アクセル開度が全閉の減速運転になった時点t0 で、スロットル開度を全閉位置に制御しても良いが、スロットル開度を全閉位置よりも少し大きい開度に制御して吸気量を増加させることで、エンジンブレーキ力を減少させるようにしても良い。
その後、エンジン回転速度Neが燃料カット復帰回転速度FCNeよりも高回転側に設定されたダウンシフト判定値まで低下した時点t1 で、ダウンシフト指令を出力して変速歯車機構55の変速段を4速から3速にダウンシフトさせるダウンシフト制御を実行する。これにより、エンジン回転速度が燃料カット復帰回転速度FCNeに低下する前に変速歯車機構55をダウンシフトさせてエンジン回転速度Neを上昇させて、エンジン回転速度Neを燃料カット領域に維持し、燃料カット制御の継続期間を長くして燃費向上効果を高める。
その後、変速歯車機構55のダウンシフトによってタービン回転速度Ntが上昇し始める時点t2 (ダウンシフト指令が発生してから変速歯車機構55の応答遅れ時間T0 が経過した時点)で、変速歯車機構55のダウンシフト後のエンジン回転の減速度が過大にならないように、電子スロットル装置18でスロットル開度を調整してエンジンブレーキ力を補正するエンジンブレーキ補正制御を開始する。変速歯車機構55の変速段を4速から3速にダウンシフトする場合には、スロットル開度を3速に対応した開度まで増加させて吸気量を増加させる。この吸気量の増加によるエンジンブレーキ力の減少分によって、変速歯車機構55のダウンシフトによるエンジンブレーキ力の増大を抑制してエンジン回転の減速度の増大を抑制する。
その後、再び、エンジン回転速度Neがダウンシフト判定値まで低下した時点t3 で、変速歯車機構55の変速段を3速から2速にダウンシフトさせるダウンシフト制御を実行し、このダウンシフトによってタービン回転速度Ntが上昇し始める時点t4 で、次のエンジンブレーキ補正制御を開始する。変速歯車機構55の変速段を3速から2速にダウンシフトする場合には、スロットル開度を2速に対応した開度まで増加させて吸気量を増加させ、この吸気量の増加によるエンジンブレーキ力の減少分によって、変速歯車機構55のダウンシフトによるエンジンブレーキ力の増大を抑制してエンジン回転の減速度の増大を抑制する。
このようにして、減速運転中にロックアップクラッチ56のスリップ量を制御しながらエンジン回転速度Neを燃料カット領域に維持するように変速歯車機構55をダウンシフトさせる場合に、電子スロットル装置18でスロットル開度を調整してエンジンブレーキ力を補正するエンジンブレーキ補正制御を実行することで、変速歯車機構55のダウンシフトによるエンジンブレーキ力の増大を抑制してエンジン回転の減速度の増大を抑制することができる。これにより、燃費向上効果を高めながら、意図しない急減速の発生を防止することができ、ドライバビリティを向上させることができる。
また、本実施例では、電子スロットル装置18でスロットル開度を調整してエンジンブレーキ力を補正する際に、ダウンシフト先の変速段の変速比が大きくなるほどスロットル開度が大きくなるようにしたので、ダウンシフト先の変速段の変速比が大きくなるほどダウンシフトによるエンジンブレーキ力の増加分が大きくなるのに対応して、スロットル開度を大きくして吸気量の増加によるエンジンブレーキ力の減少分を大きくして適正値に設定することができ、ダウンシフトによるエンジンブレーキ力の増大を確実に抑制することができると共に、より低速な変速段(変速比の大きな変速段)まで適度な減速度で減速制御を実行できる。
更に、本実施例では、変速歯車機構55のダウンシフトによって変速歯車機構55の入力軸回転速度であるタービン回転速度Ntが上昇し始めるタイミング又は変速比が変化し始めるタイミング(つまり、ダウンシフト指令が発生してから変速歯車機構55の応答遅れ時間T0 が経過した時点)で、エンジンブレーキ補正制御を開始するようにしたので、変速歯車機構55のダウンシフトに伴って発生する減速側の変速ショックも緩和することができる。
また、本実施例では、変速歯車機構55の応答遅れ時間T0 と直前のエンジン回転の減速度δNeとを考慮して、燃料カット復帰回転速度FCNeよりも高回転側の回転速度をダウンシフト判定値(=FCNe+δNe×T0 )として設定し、エンジン回転速度Neがダウンシフト判定値以下に低下した時点で、ダウンシフト指令を出力して変速歯車機構55をダウンシフトさせるようにしたので、エンジン回転速度Neが燃料カット復帰回転速度FCNeに低下する前に変速歯車機構55をダウンシフトさせてエンジン回転速度Neを上昇させることができ、エンジン回転速度Neを確実に燃料カット領域に維持することができ、燃料カット制御の継続期間を確実に長くすることができる。
一般に、変速歯車機構55の応答遅れ時間T0 は、エンジン回転速度Neに依存せずにほぼ一定となるため、車両の減速度が大きいほど(つまりエンジン回転の減速度δNeが大きいほど)、変速歯車機構55の応答遅れ時間T0 内におけるエンジン回転速度Neの低下量が大きくなる傾向がある。
このような特性を考慮して、本実施例では、車両の減速度が大きいほど(つまりエンジン回転の減速度δNeが大きいほど)、ダウンシフト判定値を高回転側に設定して、変速歯車機構55のダウンシフトの開始タイミングを高車速側(つまり高回転側)に設定するようにしたので、車両の減速度が大きいほど(つまりエンジン回転の減速度δNeが大きいほど)、変速歯車機構55の応答遅れ時間T0 内におけるエンジン回転速度Neの低下量が大きくなるのに対応して、変速歯車機構55のダウンシフトの開始タイミングを高車速側(つまり高回転側)に設定することができ、確実にエンジン回転速度Neが燃料カット復帰回転速度FCNeに低下する前に変速歯車機構55をダウンシフトさせてエンジン回転速度Neを上昇させることができる。
尚、上記実施例では、減速運転中に実際のエンジン回転速度Neの挙動を監視しながら変速タイミングを演算してダウンシフト指令を発生するようにしたが、演算処理を簡略化するために、通常の変速線とは異なる燃料カット期間延長用の変速線を予め作成しておき、この燃料カット期間延長用の変速線を用いて変速タイミングを決定してダウンシフト指令を発生するようにしても良い。
また、上記実施例では、エンジン11の吸気量を調整してエンジンブレーキ力を補正するエンジンブレーキ補正制御を実行するための吸気量調整手段として、電子スロットル装置18を用いることで、アクセル開度によらずスロットル開度を調整してエンジン11の吸気量を調整するようにしたが、吸気量調整手段は、電子スロットル装置18に限定されず、適宜変更しても良い。
例えば、吸気量調整手段として、スロットルバルブ16をバイパスして流れる空気量を調整するアイドル回転調整装置を用いるようにしても良い。アイドル回転調整装置を用いれば、アクセル開度によらずスロットルバルブ16をバイパスして流れる空気量を調整してエンジン11の吸気量を調整することができる。
或は、吸気量調整手段として、エンジン11の吸気管12に還流させる排気還流量を調整する排気還流装置を用いるようにしても良い。排気還流装置を用いれば、アクセル開度によらずエンジン11の吸気管12に還流させる排気還流量を調整してエンジン11の吸気量を調整することができる。
本発明の一実施例におけるエンジン制御システム全体の概略構成図である。 自動変速機全体の概略構成図である。 自動変速機の機械的構成を模式的に示す図である。 各変速段毎のクラッチC0〜C2とブレーキB0,B1の係合/解放の組み合わせを示す図である。 変速パターンの一例を示す変速線図である。 エンジンECUとAT−ECUのパワートレイン制御装置としての機能を説明する機能ブロック図である。 パワートレイン制御メインルーチンの処理の流れを説明するフローチャートである。 減速運転中のパワートレイン制御ルーチンの処理の流れを説明するフローチャートである。 減速運転中のパワートレイン制御の実行例を説明するタイムチャートである。
符号の説明
11…エンジン、12…吸気管(吸気通路)、15…モータ(電気アクチュエータ)、16…スロットルバルブ、17…スロットル開度センサ、18…電子スロットル装置(吸気量調整手段)、20…インジェクタ、24…クランク角センサ、25…エンジンECU、26…アクセルペダル、27…アクセルセンサ、51…自動変速機、52…トルクコンバータ、55…変速歯車機構(変速機構)、56…ロックアップクラッチ、68…タービン回転速度センサ、69…出力軸回転速度センサ、70…AT−ECU、74…パワートレイン制御装置、75…燃料制御部(燃料カット制御手段)、76…ロックアップクラッチ締結力制御部(ロックアップクラッチ制御手段)、77…変速制御部(ダウンシフト制御手段)、78…吸気制御部(エンジンブレーキ補正手段)

Claims (9)

  1. エンジンの出力をロックアップクラッチ付きのトルクコンバーターと複数の変速段を有する変速機構とを介して車輪側に伝達するパワートレインの制御装置において、
    アクセル開度が全閉の減速運転中でエンジン回転速度が所定の燃料カット復帰回転速度以上の領域(以下「燃料カット領域」という)のときに前記エンジンの燃料噴射を停止する燃料カット制御手段と、
    前記減速運転中に前記ロックアップクラッチのスリップ量を制御するロックアップクラッチ制御手段と、
    前記減速運転中に前記エンジン回転速度を前記燃料カット領域に維持するように前記変速機構を変速比の増大側の変速段にダウンシフトさせるダウンシフト制御手段と、
    前記減速運転中に前記変速機構のダウンシフト後のエンジン回転の減速度が過大にならないようにエンジンブレーキ力を補正するエンジンブレーキ補正手段と
    を備えていることを特徴とするパワートレインの制御装置。
  2. 前記アクセル開度とは無関係に前記エンジンの吸気量を調整可能な吸気量調整手段を備え、
    前記エンジンブレーキ補正手段は、前記減速運転中に前記エンジン回転の減速度が所定範囲内になるように前記吸気量調整手段で吸気量を調整して前記エンジンブレーキ力を補正することを特徴とする請求項1に記載のパワートレインの制御装置。
  3. 前記エンジンブレーキ補正手段は、前記減速運転中に前記変速機構のダウンシフト先の変速段に応じて前記吸気量調整手段の制御量を設定することを特徴とする請求項2に記載のパワートレインの制御装置。
  4. 前記吸気量調整手段は、前記エンジンの吸気通路に設けられたスロットルバルブの開度を電気アクチュエータで調整する電子スロットル装置であることを特徴とする請求項2又は3に記載のパワートレインの制御装置。
  5. 前記吸気量調整手段は、前記エンジンの吸気通路に設けられたスロットルバルブをバイパスして流れる空気量を調整するアイドル回転調整装置であることを特徴とする請求項2又は3に記載のパワートレインの制御装置。
  6. 前記吸気量調整手段は、前記エンジンの吸気通路に還流させる排気還流量を調整する排気還流装置であることを特徴とする請求項2又は3に記載のパワートレインの制御装置。
  7. 前記ダウンシフト制御手段は、前記減速運転中に前記エンジン回転速度を前記燃料カット領域に維持するように該エンジン回転速度の低下に応じて前記変速機構をダウンシフトさせることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のパワートレインの制御装置。
  8. 前記ダウンシフト制御手段は、前記減速運転中に車両の減速度が大きいほど前記変速機構のダウンシフトの開始タイミングを高車速側に設定することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のパワートレインの制御装置。
  9. 前記エンジンブレーキ補正手段は、前記減速運転中に前記変速機構のダウンシフトによって該変速機構の入力軸の回転速度が上昇し始めるタイミング又は変速比が変化し始めるタイミングで前記エンジンブレーキ力の補正を開始することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のパワートレインの制御装置。
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