JP2014224361A - スライド式ピット蓋 - Google Patents

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Abstract

【課題】排水孔を通じてピット等に排水される水の流れを阻害することなく、かつ、必要に応じて前記排水孔を容易に開閉することができるスライド式ピット蓋を提供する。
【解決手段】排水及び通気のための複数の第1排水孔が設けられた外天板、前記外天板の対向するそれぞれの辺から垂下された外側板、それぞれの前記外側板の下端から内側に向けて設けられた底板を備える外板と、前記第1排水孔に対応する複数の第2排水孔が設けられた内天板、前記内天板の対向するそれぞれの辺から垂下された内側板を備える内板と、を備え、前記内板が前記外板の内側にスライド可能に挿着され、前記内板がスライドされることで前記第1排水孔が前記内天板により開閉されることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、排水ピットや排水溝等に用いられるピット蓋に関し、詳しくは排水及び通気のための排水孔を備えながら、該排水孔を開閉自在としたピット蓋に関する。
排水ピット、排水溝に取り付ける蓋には、その近傍を流れる水を排水するための排水孔を設ける場合がある。しかし、特に気温の高い時期等において、該排水孔から蚊等の虫が出入りしたり、排水された水の臭気が漏れたりすることがある。そこで、特開2012−188920号公報には、溝蓋の蚊や虫の侵入及び臭気の排出の防止として、溝蓋に複数設けられた排水孔にカバーを取り付ける溝蓋の構造が開示されている。
また、実開昭62−31194号公報には、溝蓋を自在に開閉するために、点検口を有する躯体上に内外覆い蓋用レールを布設し、かつ、このレール上に内外覆い蓋を移動自在に載設した可動式覆い蓋が開示されている。
特開2012−188920号公報 実開昭62−31194号公報
しかし、特許文献1に開示されている技術では、通気の遮断及び確保において、一つ一つの排水孔全てにカバーを着脱する必要があり、手間がかかるという課題があった。また、カバーが抵抗となるため迅速な排水が困難になるおそれがあるという課題もあった。
また、特許文献2に開示されている技術では、蓋自体を開閉させる技術であり、蓋に設けられた排水孔を開閉する技術については開示されていない。
本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、その課題は、排水孔を通じてピット等に排水される水の流れを阻害することなく、かつ、必要に応じて前記排水孔を容易に開閉することができるスライド式ピット蓋を提供することを目的とする。
本発明のスライド式ピット蓋は、排水及び通気のための複数の第1排水孔が設けられた外天板、前記外天板の対向するそれぞれの辺から垂下された外側板、それぞれの前記外側板の下端から内側に向けて設けられた底板を備える外板と、
前記第1排水孔に対応する複数の第2排水孔が設けられた内天板、前記内天板の対向するそれぞれの辺から垂下された内側板を備える内板と、を備え、
前記内板が前記外板の内側にスライド可能に挿着され、前記内板がスライドされることで前記第1排水孔が前記内天板により開閉されることを特徴とする。
本発明のスライド式ピット蓋によれば、内板のスライドされる位置により、第1排水孔の下に第2排水孔を重ねて第1排水孔を開けたり、第1排水孔の下に内天板の板部分を重ねて第1排水孔を閉じたりすることができる。また、内板のスライドにより第1排水孔の開閉を行うため、内板をスライドさせる距離を調整することで、第1排水孔の開口度を任意に設定することができる。さらに、内板は、内側板の下端が外板の底板の上面に載置されることで支えられており、内側板と底板との接触が内側板の下端という線状部分でなされている。このため、内板と外板との接触面積が少なく、内板と外板との間に適度な摩擦抵抗が生じ、内板のスライド操作を容易にすることができるとともに、ピットや排水溝等に若干の勾配があっても、内板が自然にスライドすることがない。
また、本発明のスライド式ピット蓋によれば、構造が簡単であり、製作にかかるコストを低減させることができるとともに、故障が少なく保守が容易となる。さらに、前記内板の外形寸法が前記外板の内側寸法と略同じであり、外板と内板は略密着しているため、蓋が二重構造となり外力に対する強度を増加させることができる。なお、内板が外板の内側にスライド可能に挿着されているとは、内板の外形寸法と外板の内形寸法とが略同じであり、内天板と外天板、内側板と外側板がそれぞれ略密着された状態で挿着されていることを意図する。
本発明のスライド式ピット蓋の好ましい例は、前記第2排水孔が前記第1排水孔より大きく構成されたことを特徴とする。
本発明のスライド式ピット蓋の好ましい例によれば、第2排水孔が第1排水孔より大きく構成されているため、第1排水孔が開かれた状態において、排水される雨水や汚水等(以下、単に「水」と省略する場合がある。)が第2排水孔の縁を伝わって第1天板と第2天板との隙間に入り込むことが殆どない。また、内天板により第1排水孔が閉じられた状態であっても、隣接する複数の第2排水孔が、外天板の裏側において第1排水孔の周囲に位置するため、第1排水孔から第1天板と第2天板との隙間に入り込んだ水が速やかに第2排水孔から排出される。このため、水に含まれている塵や汚泥等が内天板と外天板との間に詰まることが少なくなり、内板の動作不良を起こすことを防止できる。なお、第2排水孔が第1排水孔より大きく構成されるとは、第2排水孔が第1排水孔の形状を単に大きくした場合のみならず、様々な形状を含むことを意図する。
本発明のスライド式ピット蓋の他の好ましい例は、前記内天板に第3排水孔をさらに備え、
前記第3排水孔は、前記内天板により前記第1排水孔が閉じられたときに、前記外天板の裏側において前記第1排水孔の周囲に前記第2排水孔が配置されない位置に設けられることを特徴とする。
本発明のスライド式ピット蓋の他の好ましい例によれば、内天板に第3排水孔がさらに設けられる。これは、内天板により第1排水孔が閉じられたときに、外天板の端部近傍等の裏側において第2排水孔が第1排水孔の周囲に存在しない位置が生じる場合があるが、当該位置に第3排水孔を設けることにより、全ての第1排水孔の周囲に第2排水孔又は第3排水孔が配置されるものである。これにより、第1排水孔から外天板と内天板との隙間に入り込んだ水を速やかに排出でき、水に含まれている塵や汚泥等が外天板と内天板との間に詰まることがより少なくなり、内板の動作不良を起こすことをより防止できる。
本発明のスライド式ピット蓋の他の好ましい例は、前記外天板に操作孔を設け、
前記内天板の、前記操作孔に対応する位置に操作用突起を設け、
前記操作用突起を操作することにより前記操作孔の長さ分前記内板をスライドさせることができるとともに、前記操作用突起が前記操作孔の端部に接触することにより前記内板のスライド距離が制限されることを特徴とする。
本発明のスライド式ピット蓋の他の好ましい例によれば、前記外天板に内板を操作するための操作孔を設け、前記内天板に操作用突起を設けている。このため、該操作用突起を操作すれば内板をスライドさせることができ、第1排水孔の開閉が容易にできる。また、操作孔の端部に操作用突起が接触することで、内板のスライド距離を所望の距離に設定することができるとともに、スライド式ピット蓋の着脱時において、内板が外板から抜け落ちるのを防止することができる。
本発明のスライド式ピット蓋の他の好ましい例は、前記操作用突起が前記内天板に設けられた雌ネジと前記雌ネジに螺着された雄ネジとで構成され、
前記雄ネジを締め込むことで前記雄ネジのネジ先が前記底板に接触し前記内板のスライドが制限されることを特徴とする。
本発明のスライド式ピット蓋の他の好ましい例によれば、操作用突起が雌ネジと雄ネジとで構成されているため、製造や保守が容易にできるとともに、使用方法が簡単になる。また、雄ネジをそのネジ先が外板の底板に接触するまで締め込むことで、内板の固定を容易に行うことができる。
上述したように、本発明のスライド式ピット蓋によれば、ピット等に排水される水の流れを阻害することなく、また、必要に応じて排水孔を簡単な操作で閉めることにより、虫の出入りや臭気の排出を防止することができる。
本発明の一実施形態に係るスライド式ピット蓋を示す図である。 操作孔と操作用突起を示す図である。 スライド式ピット蓋の平面図及び動作を示す図である。 本発明の他の実施形態に係るスライド式ピット蓋の平面図及び動作を示す図である。 本発明の他の実施形態に係るスライド式ピット蓋の平面図及び動作を示す図である。 本発明の他の実施形態に係るスライド式ピット蓋の平面図及び動作を示す図である。
以下、本発明のスライド式ピット蓋の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係るスライド式ピット蓋10を示す図である。また、図2(A)は、本実施形態のスライド式ピット蓋10の操作用突起45を示す図であり、図2(B)は、図2(A)のA−A線断面拡大図である。また、図3(A)は、外板20の平面図であり、図3(B)は、内板40の平面図である。また、図3(C)(D)は、本実施形態のスライド式ピット蓋10の動作を示す図である。
図1に示すように、本実施形態のスライド式ピット蓋10は、外板20と、内板40とを備え、内板40が外板20の内側にスライド可能に挿着される。
外板20は、その上面に位置する外天板21と、前記外天板21の対向するそれぞれの辺から垂下された外側板22と、それぞれの前記外側板22の下端から内側に向けて設けられた底板23とを備え、その外観は側面視でC字形をなす。この外側板22と底板23は、図示しない排水ピットや排水溝の縁に設けられた受枠に敷設され、外天板21と図示しない周囲の床とが略同じ高さとなる。また、外板20の材質は、肉厚を比較的薄く構成できる金属が好ましく、中でも強度と耐腐食性に優れたステンレスがより好ましい。
第1排水孔24は、排水及び通気のため、外天板21に複数設けられており、その形態は排水及び通気ができる形状と数であれば特に限定されない。また、複数の第1排水孔24の配置も特に限定されないが、単位面積あたりの第1排水孔24の数を増やすためには、内板40がスライドされる方向に沿って第1排水孔24を千鳥状に配置することが好ましい。本実施形態では長孔形状の第1排水孔24を千鳥状に複数列設けている。
内板40は、その上面に位置する内天板41と、内天板41の対向するそれぞれの辺から垂下された内側板42とを備え、その外観は側面視でコ字形をなす。そして、内板40は、その外形寸法が外板20の内形寸法と略同じに構成され、内天板41と外天板21、内側板42と外側板22がそれぞれ略密着された状態で外板20に挿着される。この挿着された状態では、内板40は内側板の下端43が外板20の底板23に載置され接触することで支えられる。この接触は線状でなされるため、内板40と外板20とは適度な摩擦抵抗を有する。この適度な摩擦抵抗により、内板40のスライドが容易にできるとともに、スライド式ピット蓋10を傾斜された場所に設置しても重力により内板40が自然に移動することがない。また、スライドレール等の機構が不要となるため、構造が簡単であるとともに、水に含まれる塵や汚泥等がスライドレールに入り込む等の故障が発生しない。
また、内板40の長さは、外板20の内側でスライドされるため、スライドされる距離の分だけ外板20より短く構成されている。なお、内板40の材質も外板20同様に金属が好ましく、中でもステンレスがより好ましい。
第2排水孔44は、内天板41において、第1排水孔24に対応する位置に複数設けられており、その形状は第1排水孔24と略同じ形状となっている。第2排水孔44を第1排水孔24と同じ形状とすることで、製造時の内板40と外板20の加工において、第1排水孔24と第2排水孔44を打ち抜く金型の共通化ができ、製造工程の簡素化を図ることができる。
また、図2(A)(B)にも示すように、外天板21の任意の位置には、内天板41に触れ操作するための操作孔25が設けられ、内天板41において、前記操作孔25に対応する位置には、内天板41をスライド操作するための操作用突起45が設けられている。この操作用突起45を操作することにより、内板40をスライドさせることができるとともに、操作用突起45が操作孔の端部26に接触することにより前記内板40のスライド距離が制限される。また、スライド式ピット蓋10を着脱するときも、上記のように内板40のスライド距離が制限されるため、内板40の脱落を防止することができる。
この操作用突起45は、スライド式ピット蓋10の上を通過する人や台車等の通行を妨害するものでなければどのような形態であってもよい。例えば、製造工程において外板20に内板40を挿着した時点で、取っ手等の突起物を内板40の当該部分に溶接、リベット、ボルト等で固着する、又は内板40の当該部分に孔を設け、その孔の裏から棒体や球体等を付勢手段で内板40の表側に付勢し突出させる等の方法をとることができる。
本実施形態では図2(B)に示すように、操作用突起45が内天板41に設けられた雌ネジ(ナット46)と前記雌ネジに螺着された雄ネジ(ボルト47)とで構成されている。これは、内天板41の所定部分に孔を設け、該孔の裏側にナット46を溶接等で固着させ、該ナット46にボルト47を螺着させたものである。そして、ボルト47の頭部48を内天板41より突出させることで、操作用突起45を形成している。このボルト47には、例えば、ホーローネジ47(六角穴付き止めねじ)を採用することで、内天板41からの余分な突起を抑制しながら、該ホーローネジ47の頭部48に工具を差し込むことで容易に内板40をスライドさせることができる。
また、ホーローネジ47の長さを、そのネジ先49が外板20の底板23の上面に到達する程度の長さとすることで、ホーローネジ47を締め込むことによりホーローネジ47のネジ先49が底板23に接触し押しつけられ、内板40を所望の位置に固定することができ、第1排水孔24の開口度を任意に設定することができる。
次に、本実施形態のスライド式ピット蓋10の動作及び作用を説明する。
図3(C)に示すように、外板20の内側に挿着された内板40が、図の左方向に位置するとき、外天板21に設けられた第1排水孔24と、内天板41に設けられた第2排水孔44とが互いに重なり、当該孔を通じて排水及び通気がなされる。このとき、操作用突起45であるホーローネジ47の頭部48は、上天板に設けられた操作孔25の左端部26に接触しており、これより左側に内板40が移動するのを制限している。また、ホーローネジ47のネジ先49も、底板23に接触しており内板40が移動するのを制限している。さらに、ホーローネジ47の頭部48は外天板21の上面より突出しておらず、人や台車等の通行を妨害することもない(図2(B)参照。)。次に、ホーローネジ47に図示しない公知の工具を差し込み、ホーローネジ47を緩める。すると、ホーローネジ47のネジ先49が外板20の底板23から離れ、内板40を自在にスライドさせることができるようになる。
次に、ホーローネジ47に差し込まれた工具を持って、内板40を図の右方向にスライドさせる。すると、図3(D)に示すように、外天板21に設けられた第1排水孔24と内天板41の板部分とが重なり、第1排水孔24が塞がれる。また、このとき、ホーローネジ47の頭部48が操作孔25の右端部26に接触し、これより右方向に内板40が移動するのを制限している。次に、工具を用いてホーローネジ47を締め込むと、ホーローネジ47のネジ先49が外板20の底板23に接触し押しつけられることにより内板40が固定される。なお、上記の説明は第1排水孔24が全開と全閉のときの説明であるが、ホーローネジ47を操作孔25の途中で止めることにより、第1排水孔24の開口度を任意に設定することもできる。
[第2実施形態]
次に、本発明のスライド式ピット蓋10の他の実施形態を説明する。なお、上述の第1実施形態と構成が同じ箇所は、同じ符号を付して説明を省略する。図4(A)は、本発明の第2実施形態に係るスライド式ピット蓋10の外板20の平面図であり、図4(B)は、本実施形態の内板40の平面図である。また、図4(C)(D)は、本実施形態の動作を示す図である。
図4(B)に示すように、第2排水孔144は、内天板41において第1排水孔24に対応する位置に複数設けられており、その形状は第1排水孔24より大きく構成されている。この第2排水孔144の形状は、できるだけ大きく構成されることが好ましい。これは、第2排水孔144が大きく構成されることにより、内天板41の形状が網目状に近くなり、外天板21と内天板41との隙間に入り込んだ水が速やかに第2排水孔144を通じて排出され、水に含まれる塵や汚泥等が外天板21と内天板41との隙間にたまることが少なくなり、内板40のスライド動作不良を防止することができるからである。
次に、本実施形態のスライド式ピット蓋10の動作及び作用を説明する。
図4(C)に示すように、外板20の内側で内板40が図の左方向に位置するとき、外天板21に設けられた第1排水孔24と、内天板41に設けられた第2排水孔144とが互いに重なり、当該孔を通じて排水及び通気がなされる。このとき、第2排水孔144が第1排水孔24より大きく構成されているため、第1排水孔24から落下する水が、第2排水孔144の縁を伝わることが殆どない。このため、水が外天板21と内天板41との隙間に入りにくくなり、水に含まれる塵や汚泥等が外天板21と内天板41との隙間に詰まることが少なくなり、内板40のスライド動作不良を防止することができる。
また、図4(D)に示すように、内板40を図の右方向にスライドさせると、第1排水孔24と内天板41の板部分とが重なり、第1排水孔24が閉じられる。このときも、第2排水孔144が大きく構成されることによって、外天板21の裏側において、第1排水孔24の周囲に隣接する第2排水孔144が配置され、第1排水孔24から外天板21と内天板41との隙間に入り込んだ水が、速やかに隣接する第2排水孔144を通じて排出され、水に含まれる塵や汚泥等が外天板21と内天板41との隙間にたまること、及び内板40の動作不良を防止することができる。
[第3実施形態]
次に、本発明のスライド式ピット蓋10の他の実施形態を説明する。なお、上述の第1実施形態及び第2実施形態と構成が同じ箇所は、同じ符号を付して説明を省略する。図5(A)は、本発明の第3実施形態に係るスライド式ピット蓋10の外板20の平面図であり、図5(B)は、本実施形態の内板40の平面図である。また、図5(C)(D)は、本実施形態の動作を示す図である。
図5(B)に示すように、本実施形態では、第2排水孔244が第1排水孔24,124より大きく構成されるとともに、第1排水孔24が内天板41により閉じられたときに、第2排水孔244の形状が外天板21の裏側において第1排水孔24の周りを囲むようコ字形に構成されている。なお、第1排水孔124は、図5(A)に示すように、複数設けられた第1排水孔のうち、外天板21の端部近傍に設けられた排水孔である。
次に、本実施形態のスライド式ピット蓋10の動作及び作用を説明する。
図5(C)に示すように、外板20の内側で内板40が図の左方向に位置するとき、外天板21に設けられた第1排水孔24,124と、内天板41に設けられた第2排水孔244とが互いに重なり、当該孔を通じて排水及び通気がなされる。このとき、第2排水孔244が第1排水孔24,124より大きく構成されているため、上記の第2実施形態同様の理由により、内板40の動作不良を防止することができる。
また、図5(D)に示すように、内板40を図の右方向にスライドさせると、第1排水孔24,124と内天板41の板部分とが重なり、第1排水孔24,124が閉じられる。このとき、第2排水孔244が大きく、かつ第1排水孔24,124の周りを囲むようコ字形に構成されることによって、外天板21の裏側において、第1排水孔24,124の周囲に第2排水孔244が存在し、上記の第2実施形態同様の理由により、内板40の動作不良を防止することができる。
さらに、本実施形態では、第2排水孔244の形状をコ字形にすることで、外天板21の端部に配置された第1排水孔124の周囲においても、外天板21の裏側において第2排水孔244を存在させることができるため、全ての第1排水孔24,124の周囲に第2排水孔244を存在させることができる。このため、第1排水孔24,124から外天板21と内天板41との隙間に入り込んだ水を、より速やかに第2排水孔244から排出させることができ、内板40のスライド動作不良をより防止することができる。
[第4実施形態]
次に、本発明のスライド式ピット蓋10の他の実施形態を説明する。なお、上述の第1実施形態、第2実施形態及び第3実施形態と構成が同じ箇所は、同じ符号を付して説明を省略する。図6(A)は、本発明の第4実施形態に係るスライド式ピット蓋10の外板20の平面図であり、図6(B)は、本実施形態の内板40の平面図である。また、図5(C)(D)は、本実施形態の動作を示す図である。
図6(B)に示すように、内天板41には第2実施形態と同様の第2排水孔144に加えて、第3排水孔50が複数設けられている。この第3排水孔50が設けられる位置は、内天板41により第1排水孔24,124が閉じられたとき、外天板21の裏側において第1排水孔の周囲に第2排水孔144が存在しない位置である。すなわち、複数配置された第1排水孔24,124のうち、主に外天板21の端部に配置された第1排水孔124の周囲に設けられる。
次に、本実施形態のスライド式ピット蓋10の動作及び作用を説明する。
図6(C)に示すように、外板20の内側で内板40が図の左方向に位置するとき、外天板21に設けられた第1排水孔24,124と、内天板41に設けられた第2排水孔144とが互いに重なり、当該孔を通じて排水及び通気がなされる。このとき、第2排水孔144が第1排水孔24,124より大きく構成されているため、上記の第2実施形態同様の理由により、内板40の動作不良を防止することができる。
また、図6(D)に示すように、内板40を図の右方向にスライドさせると、第1排水孔24,124と内天板41の板部分とが重なり、第1排水孔24,124が閉じられる。このとき、第2排水孔144の作用は第2実施形態と同じであるが、本実施形態では、さらに第3排水孔50が、外天板21の裏側において第1排水孔124の周囲の第2排水孔144が存在しない位置に設けられている。このため、内天板41により第1排水孔24,124が閉じられたとき、外天板21の裏側において全ての第1排水孔24,124の周囲に第2排水孔144又は第3排水孔50が存在し、第1排水孔24,124から外天板21と内天板41との隙間に入り込んだ水が速やかに第2排水孔144又は第3排水孔50を通じて排出され、内板40の動作不良をより防止することができる。
以上説明したように、本発明に係るスライド式ピット蓋10によれば、任意に第1排水孔24の開閉を行うことができるため、ピット蓋の排水及び通気の程度を簡単に設定できる。また、構造が簡単であるため製造コストを低減できるとともに、故障し難くメンテナンスも容易である。さらに、外板20と内板40が略密着された状態であるため、蓋が二重構造となり強度に優れる。またさらに、操作孔25と操作用突起45により、内板40のスライドを簡単に操作及び固定できるとともに、内板40が外板20から脱落することを防止できる。
また、第2排水孔144を第1排水孔24より大きく構成することで、第1排水孔24が開かれた状態では第2排水孔144の縁から水が外天板21と内天板41との隙間に入り込むことが少なくなる。さらに、第1排水孔24が閉じられた状態では、第1排水孔24から外天板21と内天板41との隙間に入り込んだ水が速やかに隣接する第2排水孔144を通じて排出され、水に含まれる塵や汚泥等が外天板21と内天板41との隙間に詰まることが少なくなり、内板40の動作不良を防止することができる。
また、第2排水孔144をコ字形とすることにより、外天板21の端部に設けられた第1排水孔124であっても、外天板21の裏側において第1排水孔124の周囲に第2排水孔144が配置される。これにより、第1排水孔124から外天板21と内天板41との隙間に入り込んだ水がより速やかに排出され、水に含まれる塵や汚泥等が外天板21と内天板41との隙間に詰まることがより少なくなり、内板40の動作不良をより防止することができる。
また、第2排水孔144をコ字形とすることに代えて、第3排水孔50をさらに設けることにより、外天板21の端部に設けられた第1排水孔124であっても、外天板21の裏側において全ての第1排水孔24,124の周囲に第2排水孔144又は第3排水孔50が配置される。このため、上記同様の作用により、内板40の動作不良をより防止することができるとともに、第2排水孔144及び第3排水孔50を長方形等の簡単な形状とすることができ、製造コストを低減することができる。
なお、上述した各実施形態は、本発明のスライド式ピット蓋の例示であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、構成の一部を適宜変更して実施できる。
10・・スライド式ピット蓋
20・・外板、21・・外天板、22・・外側板、23・・底板、24・・第1排水孔、124・・第1排水孔(端部に配置されたもの)、25・・操作孔、26・・操作孔の端部、
40・・内板、41・・内天板、42・・内側板、43・・内側板の下端、44,144,244・・第2排水孔、45・・操作用突起、46・・ナット、47・・ボルト(ホーローネジ)、48・・頭部、49・・ネジ先、50・・第3排水孔50、

Claims (5)

  1. 排水及び通気のための複数の第1排水孔が設けられた外天板、前記外天板の対向するそれぞれの辺から垂下された外側板、それぞれの前記外側板の下端から内側に向けて設けられた底板を備える外板と、
    前記第1排水孔に対応する複数の第2排水孔が設けられた内天板、前記内天板の対向するそれぞれの辺から垂下された内側板を備える内板と、を備え、
    前記内板が前記外板の内側にスライド可能に挿着され、前記内板がスライドされることで前記第1排水孔が前記内天板により開閉されることを特徴とするスライド式ピット蓋。
  2. 前記第2排水孔が前記第1排水孔より大きく構成されたことを特徴とする請求項1に記載のスライド式ピット蓋。
  3. 前記内天板に第3排水孔をさらに備え、
    前記第3排水孔は、前記内天板により前記第1排水孔が閉じられたときに、前記外天板の裏側において前記第1排水孔の周囲に前記第2排水孔が配置されない位置に設けられることを特徴とする請求項2に記載のスライド式ピット蓋。
  4. 前記外天板に操作孔を設け、
    前記内天板の、前記操作孔に対応する位置に操作用突起を設け、
    前記操作用突起を操作することにより前記操作孔の長さ分前記内板をスライドさせることができるとともに、前記操作用突起が前記操作孔の端部に接触することにより前記内板のスライド距離が制限されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のスライド式ピット蓋。
  5. 前記操作用突起が前記内天板に設けられた雌ネジと前記雌ネジに螺着された雄ネジとで構成され、
    前記雄ネジを締め込むことで前記雄ネジのネジ先が前記底板に接触し前記内板のスライドが制限されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のスライド式ピット蓋。
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