JP2014223750A - 箔転写射出成形方法および箔転写射出成形装置 - Google Patents

箔転写射出成形方法および箔転写射出成形装置 Download PDF

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Abstract

【課題】立体形状の成形品や、輪郭が複雑な形状の成形品の場合でも、印刷層と一体になった成形品から基材フィルムを剥離する際に、成形品から印刷層が剥がれることなく、基材フィルムを成形品から剥離できる箔転写射出成形方法を提供する。
【解決手段】キャビティ空間に樹脂が射出されて、そのキャビティ空間内で成形品が成形された後に、箔押えプレート5による転写箔7の拘束が解除されるとともに、転写箔7が張力から解放されることにより、転写箔7にたるみが与えられる。次に、箔押えプレート5により転写箔7が再度、第1金型1に拘束される。この後、第1金型1と第2金型2の型開き動作により、基材フィルム7aが成形品の表面から剥がされる。
【選択図】図1

Description

本発明は、成形品の成形と同時に、その成形品の表面に、基材フィルム上に形成された印刷層を転写する箔転写射出成形方法および箔転写射出成形装置に関する。
箔転写射出成形は、成形品の成形と同時に、その成形品の表面に、基材フィルム上に形成された印刷層を転写する技術であり、印刷層が転写されることにより、その印刷層に印刷された絵柄によって成形品の表面が加飾される。また、基材フィルム上に印刷層と機能層が積層されている場合がある。この場合、成形品の表面を加飾すると共に、その成形品の表面に機能(機能膜)を付与することができる。例えば、成形品の表面に抗菌機能を付与することが可能となる。また例えば、成形品の表面に、シールド効果を発揮する膜を付与することが可能となる。また例えば、成形品の表面に、指紋が付き難い膜を付与することが可能となる。
例えば、特許文献1には、成形機のエジェクターロッドと連動する箔押えプレートにより箔をクランプしたまま、金型を型開きさせることにより、印刷層と一体になった成形品から基材フィルムを剥がす箔転写射出成形方法が提案されている。この箔転写射出成形方法では、箔押えプレートにより箔がクランプされた後、金型の型締め動作によりキャビティ空間が形成され、そのキャビティ空間に溶融樹脂が充填される。そのキャビティ空間に充填された樹脂が、冷却されて、固化した後、箔押えプレートによって箔がクランプされたままの状態で、金型が型開きする。
以下、特許文献1に開示された箔転写射出成形装置について、図20および図21を参照して説明する。図20は金型が型開きしている状態を示しており、図21は金型が型締めされている状態を示している。
特許文献1に開示された成形装置では、可動金型201が固定金型202へ向けて移動する前に、成形機のエジェクターロッドと連動するプツシュロッド203がスライド板204から後退する。これにより、スライド板204が、スプリング205の弾発付勢力によって後退する。更に、フレーム206がスライド板204と一体に後退して、金型のパーティング面201aに転写箔207を固定する。この後、金型が型締めされる。
可動金型201が固定金型202に接近すると、フレーム206が固定金型202の溝202a内に進入する。これにより、金型の型締めが許容される。また、固定金型202のコア202bが可動金型201の凹部201b内に進入して完全にキャビティ空間208が形成されるまで、スプリング205の弾発付勢力により凹部201bの周囲で転写箔207が固定される。
キャビティ空間208が形成された後、図示していない成形機より溶融樹脂がキャビティ空間208に充填される。キャビティ空間208に充填された樹脂は、冷却されて、固化する。この後、金型が型開きされる。つまり、可動金型201が固定金型202から離れる。
可動金型201が固定金型202から離れた後、成形機のエジェクト動作によりプッシュロッド203がスライド板204を固定金型202側に移動させる。これにより、フレーム206が可動金型201のパーティング面201aから離れて、可動金型201とフレーム206との間に、賦形された転写箔207の移動を可能にする隙間が形成される。その隙間から、印刷層の転写が済んだ転写箔207が移動されるとともに、次に転写される印刷層が形成された転写箔207が、その隙間に供給される。
特開平3−203616号公報
しかしながら、例えば成形品が立体形状であり、成形品の外周部が垂直または略垂直の立ち壁である場合、上記した従来の箔転写射出成形方法では、印刷層と一体になった成形品から基材フィルムが剥がれる際に、基材フィルムの剥離が始まる成形品の端部において、成形品と印刷層との間の密着力よりも、基材フィルムと印刷層との間の密着力が大きくなり、成形品に転写されるべき印刷層が成形品から剥がれて、基材フィルム側に残るおそれがある。詳しくは、上記した従来の箔転写射出成形方法では、金型の型開き時に、箔押えプレートで箔がグリップされた状態で、印刷層と一体になった成形品から基材フィルムが剥離することになる。一方、基材フィルムの剥離は、成形品の端部の側面から始まる。このため、成形品の外周部が垂直または略垂直の立ち壁である場合、成形品の端部の側面に対する基材フィルムの剥離角度が略直角になる。これでは、成形品から印刷層を剥がそうとする力が強くなり、基材フィルム側に印刷層が取られて、成形品の端部の側面に印刷層の剥がれが発生する。または、成形品の端部の側面に印刷層の剥離痕が発生する。このように基材フィルムの剥離性が要因となって起こる問題は、成形品の輪郭が複雑な形状である場合にも起こる可能性がある。したがって、立体形状の成形品や、輪郭が複雑な形状の成形品の場合、成形品の表面から基材フィルムが剥がれる際に、成形品から印刷層が剥がれないようにすることが、箔転写射出成形の実用化への課題となっている。
以下、図22〜図24を参照して、成形品の端部の側面で印刷層の剥がれが発生する様子を説明する。
まず、図22に示すように、箔送り装置221によって転写箔222に張力が与えられている状態で、箔押えプレート223が転写箔222を第1金型224にクランプする。この後、第1金型224と第2金型225が型締めされてキャビティ空間が形成され、そのキャビティ空間に溶融樹脂が充填され、その樹脂が冷却されて固化する。これにより、図23に示すように、キャビティ空間内で成形品226が成形される。このとき、転写箔222の印刷層は成形品226に密着している。また、箔押えプレート223と成形品226の端部との間では、転写箔222に張力が作用している。次に、金型が型開きされることにより、印刷層と一体になった成形品226から、基材フィルムが剥がれる。図24は、金型の型開き動作の初期の状態を示す。成形品226の外周部は垂直な立ち壁226aであり、図24に示す型開き動作の初期にも、成形品226の端部と箔押えプレート223との間では、転写箔222に張力が作用している。
図24に示すように、第1金型224に設けたOリング227と箔押えプレート223によって転写箔222がグリップされた状態で、金型の型開動作が開始すると、成形品226の立ち壁226aの端部から基材フィルムの剥離が始まり、成形品226の立ち壁226aに対する基材フィルムの剥離角度が略直角になる。このため、成形品226から印刷層を剥がそうとする力が強くなり、基材フィルム側に印刷層が取られて、成形品226の立ち壁226aの端部から印刷層が剥がれる。
本発明は、立体形状の成形品や、輪郭が複雑な形状の成形品の場合でも、印刷層と一体になった成形品から基材フィルムを剥離する際に、成形品から印刷層が剥がれることなく、基材フィルムを成形品から剥離できる箔転写射出成形方法および箔転写射出成形装置を提供することを目的とする。
本発明の箔転写射出成形方法は、第1金型と第2金型との間に転写箔を供給した後、前記第1金型と前記第2金型を型締めしてキャビティ空間を形成し、そのキャビティ空間に樹脂を射出して成形品を成形し、前記第1金型と前記第2金型を型開きして、前記転写箔の基材フィルムを前記成形品の表面から剥がすことにより、前記成形品の表面に前記転写箔の印刷層を転写させる箔転写射出成形方法において、
張力を与えられた前記転写箔を前記第1金型と前記第2金型との間に供給する工程と、
箔押えプレートにより前記転写箔を前記第1金型に拘束する工程と、
前記第1金型と前記第2金型を型締めして前記キャビティ空間を形成する工程と、
前記キャビティ空間に前記樹脂を射出して、前記成形品を成形する工程と、
前記箔押えプレートによる前記転写箔の拘束を解除するとともに、前記転写箔を前記張力から解放して、前記転写箔にたるみを与える工程と、
前記箔押えプレートにより前記転写箔を再度、前記第1金型に拘束する工程と、
前記第1金型と前記第2金型の型開き動作により、前記基材フィルムを前記成形品の表面から剥がす工程と、
を具備してもよい。
また、本発明の箔転写射出成形方法は、前記箔押えプレートとして、複数の箔押えプレートが使用されて、前記転写箔にたるみを与える工程において、前記複数の箔押えプレートの中の少なくとも一つの箔押えプレートによる前記転写箔の拘束が解除されてもよい。
本発明の箔転写射出成形装置は、第1金型と第2金型との間に転写箔を供給した後、前記第1金型と前記第2金型を型締めしてキャビティ空間を形成し、そのキャビティ空間に樹脂を射出して成形品を成形し、前記第1金型と前記第2金型を型開きして、前記転写箔の基材フィルムを前記成形品の表面から剥がすことにより、前記成形品の表面に前記転写箔の印刷層を転写させる箔転写射出成形装置において、
箔押えプレートと、
前記第1金型と前記第2金型が型締めされる前に、前記箔押えプレートを前記第1金型側へ移動させて、前記転写箔を前記第1金型に拘束し、前記基材フィルムが前記成形品の表面から剥がれる前に、前記箔押えプレートを一旦前記第1金型から離して、前記箔押えプレートによる前記転写箔の拘束を解除し、その後、再度、前記箔押えプレートを前記第1金型側へ移動させて、前記転写箔を前記第1金型に拘束する駆動機構と、
前記転写箔に張力を作用させて、前記転写箔を前記第1金型と前記第2金型との間に供給し、前記箔押えプレートが一旦前記第1金型から離れる際に、前記転写箔を前記張力から解放して前記転写箔にたるみを与え、前記箔押えプレートが再度、前記第1金型側へ移動した後に、前記転写箔に張力を作用させる箔送り装置と、
を備えてもよい。
また、本発明の箔転写射出成形装置は、前記箔押えプレートとして、複数の箔押えプレートを備え、前記駆動機構が、前記第1金型と前記第2金型が型締めされる前に、前記複数の箔押えプレートを前記第1金型側へ移動させて、前記転写箔を前記第1金型に拘束し、前記基材フィルムが前記成形品の表面から剥がれる前に、前記複数の箔押えプレートの中の少なくとも一つの箔押えプレートを一旦前記第1金型から離して、その箔押えプレートによる前記転写箔の拘束を解除し、その後、再度、その箔押えプレートを前記第1金型側へ移動させて、その箔押えプレートによって前記転写箔を前記第1金型に拘束してもよい。
また、本発明の箔転写射出成形装置は、前記箔押えプレートとして、複数の箔押えプレートを備え、成形機に連動するエジェクタ連動プレートを、箔押えプレートごとに備え、前記駆動機構が、各エジェクタ連動プレートに組み込まれており、各駆動機構が、前記成形機の動作から独立して各箔押えプレートを動作させてもよい。この場合、複数の駆動機構が、前記第1金型と前記第2金型が型締めされる前に、前記複数の箔押えプレートを前記第1金型側へ移動させて、前記転写箔を前記第1金型に拘束し、前記基材フィルムが前記成形品の表面から剥がれる前に、前記複数の駆動機構の中の少なくとも一つの駆動機構が、対応する箔押えプレートを一旦前記第1金型から離して、その箔押えプレートによる前記転写箔の拘束を解除し、その後、再度、その箔押えプレートを前記第1金型側へ移動させて、その箔押えプレートによって前記転写箔を前記第1金型に拘束してもよい。
本発明によれば、立体形状の成形品や、輪郭が複雑な形状の成形品の場合でも、箔転写射出成形プロセスにおいて成形品から印刷層が剥がれ難くなる。また、立体形状の成形品や、輪郭が複雑な形状の成形品の表面を加飾するのに塗装工程が不要となる。また、立体形状の成形品や、輪郭が複雑な形状の成形品の表面をコーティングするのに、溶剤を使用した表面処理工程が不要となる。したがって、最近重要視されている環境問題の解決を図ることが可能となる。
(a)本発明の実施の形態1における箔転写射出成形装置の構造を示す断面図、(b)本発明の実施の形態1における一体式の可動箔押えプレートの平面図 本発明の実施の形態1における箔転写射出成形方法の工程別断面図 本発明の実施の形態1における箔転写射出成形方法の工程別断面図 本発明の実施の形態1における箔転写射出成形方法の工程別断面図 本発明の実施の形態1における箔転写射出成形方法の工程別断面図 本発明の実施の形態1における箔転写射出成形方法の工程別断面図 本発明の実施の形態1における箔転写射出成形方法の工程別断面図 本発明の実施の形態1における箔転写射出成形方法の工程別断面図 本発明の実施の形態1における箔転写射出成形方法の工程別断面図 本発明の実施の形態1における箔転写射出成形方法の工程別断面図 本発明の実施の形態1における箔転写射出成形方法の工程別断面図 本発明の実施の形態1における箔転写射出成形方法の工程別断面図 本発明の実施の形態1における箔転写射出成形方法の工程別断面図 本発明の実施の形態1における箔転写射出成形方法の工程別断面図 本発明の実施の形態1における各構成要素の動作のタイミングチャート 本発明の実施の形態2における分割式の可動箔押えプレートの平面図 本発明の実施の形態2における箔転写射出成形方法の工程別断面図 本発明の実施の形態2における箔転写射出成形方法の工程別断面図 本発明の実施の形態2における箔転写射出成形方法の工程別断面図 従来の箔転写射出成形装置の構造を示す断面図 従来の箔転写射出成形装置の構造を示す断面図 従来の箔転写射出成形方法の工程別断面図 従来の箔転写射出成形方法の工程別断面図 従来の箔転写射出成形方法の工程別断面図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。但し、同じ構成要素には同じ符号を付与して、重複する説明を省略する場合もある。また、図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示している。また図示された各構成要素の厚み、長さ等は図面作成の都合上から、実際とは異なる。なお、以下で詳述する実施の形態1および2は一例であって、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。また、以下の各実施の形態1および2で詳述される事項は、適宜組み合わせることが可能である。
(実施の形態1)
この実施の形態1では、成形品から基材フィルムが剥がれ始める前に、可動箔押えプレートと成形品との間で転写箔にたるみが与えられる。そして、そのたるみが無くなるまで金型が開いてから、基材フィルムの剥離が開始される。
図1(a)は本発明の実施の形態1における箔転写射出成形装置の構造を示す断面図である。この実施の形態1における箔転写射出成形装置は、第1金型1と第2金型2を備える。第1金型1には凹形状のキャビティ面1aが形成されており、第2金型2には、凸形状のコア2aが形成されている。この第1金型1と第2金型2が型締めされることにより、第1金型1と第2金型2との間に、第1金型1の凹形状のキャビティ面1aと第2金型2の凸形状のコア2aによって区画されるキャビティ空間が形成される。また、第2金型2には、キャビティ空間へ溶融樹脂を射出するための樹脂注入孔2bが形成されている。
さらに、第1金型1には、Oリング3と、エジェクタ連動プレート4と、可動箔押えプレート5が設けられている。この第1金型1と可動箔押えプレート5との間の隙間に、箔送り装置6が、成形ショット毎に転写箔7を自動搬送する。転写箔7は、基材フィルム7aと、基材フィルム7a上に積層された印刷層7bを含む。印刷層7bは、成形品の表面に密着して、成形品の表面に転写される。基材フィルム7aは、成形品が成形された後に、印刷層7bと一体になった成形品から剥離されて、その成形品から除去される。なお、Oリング3は省略されてもよい。但し、Oリング3が設けられることにより、可動箔押えプレート5によって拘束された転写箔7と第1金型1との間に、より気密性の高い空間が形成される。
エジェクタ連動プレート4は、成形機のエジェクターロッドと連動する。また、エジェクタ連動プレート4には、成形機の動作から独立して可動箔押えプレート5を動作させる駆動機構が設けられている。これにより、可動箔押えプレート5は、任意のタイミングで、エジェクタ連動プレート4から遠ざかったり、エジェクタ連動プレート4に近づいたりすることができる。つまり、可動箔押えプレート5は、任意のタイミングで、転写箔7をクランプしたり、そのクランプから転写箔7を解放したりすることができる。
この実施の形態1では、エジェクタ連動プレート4は2枚のプレート4a、4bを含み、第1金型1側に配置された第1プレート4aが、成形機のエジェクターロッドと連動するプッシュロッド8の先端に固定されている。プッシュロッド8は第1金型1に挿入されており、そのプッシュロッド8の先端が第1金型1から、第2金型2へ向けて突出している。第1プレート4aと、第2金型2側に配置された第2プレート4bは、バネ9によって連結されている。また、第2プレート4bには、第1金型1へ向けて突出する突き出し棒10が固定されている。この突き出し棒10は、第1プレート4aに挿入されて、第1プレート4aから第1金型1へ向けて突出している。そして、その突き出し棒10の先端に、可動箔押えプレート5が固定されている。さらに、第1プレート4aには電磁石11が組み込まれている。
図1(b)は本発明の実施の形態1における可動箔押えプレートの平面図である。図1(b)に示すように、この実施の形態1における可動箔押えプレート5は、枠形状をしている。
続いて、この実施の形態1における箔転写射出成形装置の動作について、図2〜図14を参照して説明する。図2〜図14は本発明の実施の形態1における箔転写射出成形方法の工程別断面図である。
まず、図2に示すように、箔送り装置6が動作して、成形前の新しい転写箔7が第1金型1と可動箔押えプレート5の間に供給される。このとき、箔送り装置6によって転写箔7に一定の張力が作用している。
次に、図3に示すように、エジェクタ連動プレート4が、成形機の動作により、戻り位置へ移動する。
次に、図4に示すように、電磁石11が通電されて、電磁石11から発生する磁力により、第2プレート4bが第1プレート4aへ向けて移動する。これにより、突き出し棒10の先端が第1金型1側へ移動して、可動箔押えプレート5が第1金型1側へ移動する。この結果、第1金型1のOリング3と可動箔押えプレート5との間に転写箔7がグリップされて、第1金型1と転写箔7との間に気密空間が形成される。また、このとき、バネ9が圧縮される。
次に、図5に示すように、図示しない真空吸着回路により、第1金型1のキャビティ面1aに転写箔7が真空吸着される。これにより、第1金型1のキャビティ面1aに転写箔7が密着する。なお、真空吸引工程は省略されてもよい。但し、真空吸引工程が設けられることにより、樹脂の射出による転写箔7の局所的な伸びを抑制することが可能となる。
次に、図6に示すように、第1金型1が第2金型2に接近して、第1金型1と第2金型2が型締めされる。このとき、エジェクタ連動プレート4と可動箔押えプレート5は、第2金型2の溝2c内に収納される。第1金型1と第2金型2の型締めが完了すると、成形品形状のキャビティ空間12が、第1金型1と第2金型2との間に形成される。このキャビティ空間12に溶融樹脂が充填され、その樹脂が冷却されて、固化することにより、図7に示すように、キャビティ空間12内で成形品13が成形される。このとき、転写箔7の印刷層7bが成形品13に密着する。
次に、図8に示すように、第1金型1が第2金型2から離れる方向へ少量移動して停止した後、電磁石11への通電が切られる。これにより、バネ9の反発力によって可動箔押えプレート5が第1金型1から離れる。さらに、このとき、箔送り装置6が転写箔7を張力から解放して、転写箔7にたるみを与える。ここで、第1金型1の移動量は、基材フィルム7aおよび印刷層7bを成形品13から剥離させず、かつ、転写箔7にたるみを与えることが可能な量に設定される。なお、第2金型2の溝2cが深い場合には、金型の型開き動作は省略されてもよい。但し、第1金型1のパーティング面と第2金型2のパーティング面によって転写箔7が拘束されている場合は、第1金型1が少量移動することにより、転写箔7にたるみが発生し易くなる。
次に、図9に示すように、再度、電磁石11が通電されて、第1金型1のOリング3と可動箔押えプレート5との間に転写箔7がグリップされる。この結果、成形品13の端部と可動箔押えプレート5との間で転写箔7がたるむ。この後、箔送り装置6が転写箔7に張力を与える。なお、転写箔7に張力を与えるタイミングは、転写箔7の巻き取り開始前の任意のタイミングでよい。但し、転写箔7にたるみが与えられた直後に、転写箔7に張力を与えることにより、巻きズレ等の防止を図ることが可能となる。
次に、図10に示すように、第1金型1が第2金型2から更に離れる。この金型の型開き動作により、転写箔7にたるみがなくなった時から、基材フィルム7aの剥離が開始される。この実施の形態1では、転写箔7にたるみがなくなるまで、基材フィルム7aが剥離しないので、基材フィルム7aの剥離が開始されるとき、成形品13の側面に対する基材フィルム7aの剥離角度は鋭角になっている。したがって、成形品13の端部の側面において基材フィルム7aの剥離抵抗が低減されて、成形品13から印刷層7bが剥がれ難くなる。さらに、基材フィルム7aの剥離角度が鋭角になることで、転写箔7に折り目又は切れ目が形成されて、印刷層7bが切れ易い状態になる。つまり、印刷層7bが大きく曲げられることにより、印刷層7bの折れ曲がり部にクラック等が発生して、印刷層7bが切れ易くなる。したがって、印刷層7bが成形品13の表面に残り易くなり、成形品13の端部の側面から印刷層7bが剥がれ難くなる。
その後、図11に示すように、第1金型1が第2金型2から更に離れることにより、成形品13の側面において、成形品13から印刷層7bが剥がれることなく、成形品13から基材フィルム7aが剥離する。そして、図12に示すように、第1金型1と第2金型2の型開きが完了したとき、成形品13から基材フィルム7aが完全に剥離する。
次に、図13に示すように、図示しない成形機のエジェクト動作によって成形品13が第2金型2から外され、その後、図示しない取り出し機によって成形品13が金型から取り出される。
最後に、図14に示すように、電磁石11への通電が切られ、バネ9の反発力によって可動箔押えプレート5が戻る。また、エジェクタ連動プレート4が、成形機の動作により第2金型2側へ突き出される。
以上説明した箔転写射出成形方法における各構成要素の動作のタイミングチャートを図15(a)〜図15(c)に示す。ここで重要なことは、図8と図9に示す金型の型開き動作の初期時に、可動箔押えプレート5が第1金型1から一旦離れた後、箔送り装置6の動作によって転写箔7が張力から解放され、その後に、再度、可動箔押えプレート5が転写箔7を拘束することにより、転写箔7にたるみが与えられることである。
以上のように、この実施の形態1によれば、基材フィルム7aの剥離が開始する前に、可動箔押えプレートによる転写箔7のクランプの解除と、可動箔押えプレートによる転写箔7の再クランプが実施され、かつ、転写箔7の張力が制御されて、転写箔7にたるみが与えられる。これにより、基材フィルム7aの剥離が開始されるとき、成形品13の側面に対する基材フィルム7aの剥離角度が鋭角になり、成形品13の端部の側面において基材フィルム7aの剥離抵抗が低減されて、成形品13から印刷層7bが剥がれ難くなる。さらに、転写箔7に折り目又は切れ目が形成されて、成形品13の端部において印刷層7bが切れ易くなる。したがって、立体形状の成形品の場合でも、成形品の表面を良好に加飾することが可能となる。また、以上のように箔送り装置6による転写箔7の張力の制御と可動箔押えプレート5の動作が連動することにより、成形機の連続自動運転が可能となる。
なお、この実施の形態1では、成形品が立体形状である場合について説明したが、輪郭が複雑な形状の成形品の場合でも、この実施の形態1と同様の効果が得られる。また、箔転写射出成形装置の構成は、図1(a)および図1(b)に示す構成に限定されるものではない。また、箔転写射出成形方法は、図2〜図15を参照して説明された各工程に限定されるものではない。また、電磁石11は第2プレート4bに組み込まれてもよい。また、可動箔押えプレート5を駆動する機構は、バネ9と電磁石11からなる機構に限定されるものではない。例えば、プッシュロッド8によって、この実施の形態1で説明されたように可動箔押えプレート5が動作してもよい。但し、この場合、成形機の動作と連動する複雑な機構が必要となる。これに対して、この実施の形態1のように、成形機の動作から独立して可動箔押えプレート5を動作させる駆動機構を設けることにより、より簡単に可動箔押えプレート5を動作させることが可能となる。つまり、基材フィルム7aが成形品13から剥がれ始める前の任意のタイミングで転写箔7にたるみを与えることが、容易に可能になる。
(実施の形態2)
続いて、実施の形態2について、前述した実施の形態1で説明した事項とは異なる事項を説明する。前述した実施の形態1では、図1(b)に示すように、一体の可動箔押えプレート5が使用された。これに対して、この実施の形態2では、複数の可動箔押えプレートが使用される。そして、この実施の形態2の箔転写射出成形装置は、各可動箔押えプレートを個別に駆動できる構成になっている。これにより、転写箔7にたるみを発生させる箇所を制御することが可能となる。また、前述した実施の形態1では、基材フィルムの剥離が開始するタイミングは、成形品の端部全体で同じであった。これに対して、この実施の形態2によれば、予め設定された箇所ごとに、基材フィルムの剥離が開始するタイミングを制御することが可能となる。なお、前述した実施の形態1においても、複数の可動箔押えプレートが使用されても構わない。
ここでは、図16に示すように、2枚の可動箔押えプレート5a、5bが使用される場合について説明する。この個別に駆動される2枚の可動箔押えプレート5a、5bによって、枠形状の可動箔押えプレートが構成される。つまり、前述した実施の形態1で使用された可動箔押えプレート5が複数のパーツに分割されている。
ここで、この実施の形態2における箔転写射出成形装置の構成について、図17を参照して説明する。この実施の形態2では、可動箔押えプレート5a、5bごとに、成形機のエジェクターロッドと連動するエジェクタ連動プレート4が設けられる。各エジェクタ連動プレート4の構成は、実施の形態1で説明したエジェクタ連動プレート4と同様である。つまり、各エジェクタ連動プレート4はそれぞれ、2枚のプレート4a、4bと、バネ9と、突き出し棒10と、電磁石10を備えている。したがって、各エジェクタ連動プレート4はそれぞれ、可動箔押えプレート5aまたは5bを個別に駆動できるように構成されている。
また、この実施の形態2における箔転写射出成形装置によって成形される成形品13の外周部は、傾斜が異なる2種類の立ち壁13a、13bを含み、一方の立ち壁13aが、実施の形態1の成形品と同様に、垂直または略垂直であるのに対して、他方の立ち壁13bは、一方の立ち壁13aよりも傾斜が緩やかになっている。
続いて、この実施の形態2における箔転写射出成形装置の動作について、図17〜図19を参照して説明する。この実施の形態2における箔転写射出成形装置の動作は、転写箔7にたるみを与える工程のみが、前述した実施の形態1と異なる。よって、転写箔7にたるみを与える工程のみを説明して、他の工程の説明は割愛する。図17〜図19は本発明の実施の形態2における箔転写射出成形方法の工程別断面図である。
この実施の形態2では、金型の型開き動作の初期時に、図17に示すように、垂直または略垂直の立ち壁13aの外側で転写箔7にたるみが与えられ、傾斜が緩やかな他方の立ち壁13bの外側では、転写箔7にたるみが与えられない。これは、第1金型1が第2金型2から離れる方向へ少量移動して停止した後に、垂直または略垂直の立ち壁13aの外側の可動箔押えプレート5aに対して設けられたエジェクタ連動プレート4の電磁石11への通電が切られ、かつ、箔送り装置6が転写箔7を張力から解放することにより、達成される。具体的には、第1金型1が第2金型2から離れる方向へ少量移動して停止した後、一方の可動箔押えプレート5aに対して設けられたエジェクタ連動プレート4の電磁石11への通電が切られ、他方の可動箔押えプレート5bに対して設けられたエジェクタ連動プレート4の電磁石11への通電は続行される。これにより、一方の可動箔押えプレート5aは第1金型1から離れて、転写箔7の拘束を解除し、他方の可動箔押えプレート5bは転写箔7をクランプし続ける。さらに、このとき、箔送り装置6が転写箔7を張力から解放する。これにより、一方の可動箔押えプレート5aの側では、転写箔7にたるみが付与される。これに対し、他方の可動箔押えプレート5bは転写箔7を拘束し続けているので、他方の可動箔押えプレート5bの側では、転写箔7にたるみは生じない。ここで、第1金型1の移動量は、基材フィルム7aおよび印刷層7bを成形品13から剥離させず、かつ、転写箔7にたるみを与えることが可能な量に設定される。なお、第2金型2の溝2cが深い場合には、金型の型開き動作は省略されてもよい。但し、第1金型1のパーティング面と第2金型2のパーティング面によって転写箔7が拘束されている場合は、第1金型1が少量移動することにより、転写箔7にたるみが発生し易くなる。
次に、図18に示すように、垂直または略垂直の立ち壁13aの外側の可動箔押えプレート5aに対して設けられたエジェクタ連動プレート4の電磁石11が、再度、通電されて、垂直または略垂直の立ち壁13aの外側で、転写箔7が再度グリップされる。これにより、垂直または略垂直の立ち壁13aと可動箔押えプレート5aとの間で転写箔7がたるむ。一方、傾斜が緩やかな他方の立ち壁13bと可動箔押えプレート5bとの間では、転写箔7に張力が作用し続けている。この後、箔送り装置6が動作して、転写箔7に張力を与える。なお、転写箔7に張力を与えるタイミングは、転写箔7の巻き取り開始前の任意のタイミングでよい。但し、転写箔7にたるみが与えられた直後に、転写箔7に張力を与えることにより、巻きズレ等の防止を図ることが可能となる。
次に、図19に示すように、第1金型1が第2金型2から更に離れる。この金型の型開き動作により、まず、傾斜が緩やかな他方の立ち壁13bの端部から基材フィルム7aの剥離が開始する。傾斜が緩やかな他方の立ち壁13bと可動箔押えプレート5bとの間では、転写箔7にたるみがないためである。その後、垂直または略垂直の立ち壁13aと可動箔押えプレート5aとの間で転写箔7にたるみがなくなると、垂直または略垂直の立ち壁13aの端部から基材フィルム7aが剥がれ始める。このように、垂直または略垂直の立ち壁13aから基材フィルム7aが剥がれ始めるタイミングは、傾斜が緩やかな立ち壁13bから基材フィルム7aが剥がれ始めるタイミングよりも遅れる。
以上説明した実施の形態2によれば、前述した実施の形態1の効果に加えて、非対称形状の成形品から基材フィルムを良好に剥離させることが可能になるという効果が奏せられる。これは、予め設定された箇所ごとに、基材フィルムの剥離が開始するタイミングを制御することが可能となるためである。
例えば、この実施の形態2で説明したように、成形品13の外周部が、傾斜が異なる2種類の立ち壁13a、13bを含み、一方の立ち壁13aが垂直または略垂直であるのに対して、他方の立ち壁13bが平坦に近い形状の場合、平坦に近い形状の立ち壁13bから先に基材フィルム7aの剥離を開始させることで、垂直または略垂直な立ち壁13aの側面における基材フィルム7aの剥離抵抗を分散させることが可能となる。よって、成形品の端部の側面で印刷層7bが剥がれ難くなる。
以上のように、この実施の形態2によれば、各可動箔押えプレートがそれぞれ、任意のタイミングで、転写箔7をクランプしたり、そのクランプから転写箔7を解放したりすることができる。このため、複数の可動箔押えプレートのそれぞれに対応する各箇所で、基材フィルムの剥離が開始するタイミングを個別に制御することが可能となる。
なお、この実施の形態2では、成形品が立体形状である場合について説明したが、輪郭が複雑な形状の成形品の場合でも、この実施の形態2と同様の効果が得られる。
また、箔転写射出成形装置の構成は、図16〜図19に示す構成に限定されるものではない。また、箔転写射出成形方法は、図17〜図19を参照して説明された各工程に限定されるものではない。
また、成形品が対称形状の場合、前述した実施の形態1と同様に、基材フィルムの剥離が開始するタイミングが成形品の端部全体で同じとなるように、各可動箔押えプレートが動作すればよい。
本発明にかかる箔転写射出成形方法及び箔転写射出成形装置は、立体形状の成形品や、輪郭が複雑な形状の成形品の場合でも、箔転写射出成形プロセスにおいて成形品から印刷層が剥がれ難くなり、箔転写射出成形プロセスによる立体形状の成形品や、輪郭が複雑な形状の成形品の製造に、有用である。
1 第1金型
1a キャビティ面
2 第2金型
2a コア
2b 樹脂注入孔
2c 溝
3 Oリング
4 エジェクタ連動プレート
4a 第1プレート
4b 第2プレート
5 可動箔押えプレート
5a 可動箔押えプレート
5b 可動箔押えプレート
6 箔送り装置
7 転写箔
7a 基材フィルム
7b 印刷層
8 プッシュロッド
9 バネ
10 突き出し棒
11 電磁石
12 キャビティ空間
13 成形品
13a 立ち壁
13b 立ち壁
201 可動金型
201a パーティング面
201b 凹部
202 固定金型
202a 溝
202b コア
203 プッシュロッド
204 スライド板
205 スプリング
206 フレーム
207 転写箔
208 キャビティ空間
221 箔送り装置
222 転写箔
223 箔押えプレート
224 第1金型
225 第2金型
226 成形品
226a 立ち壁
227 Oリング

Claims (6)

  1. 第1金型と第2金型との間に転写箔を供給した後、前記第1金型と前記第2金型を型締めしてキャビティ空間を形成し、そのキャビティ空間に樹脂を射出して成形品を成形し、前記第1金型と前記第2金型を型開きして、前記転写箔の基材フィルムを前記成形品の表面から剥がすことにより、前記成形品の表面に前記転写箔の印刷層を転写させる箔転写射出成形方法であって、
    張力を与えられた前記転写箔を前記第1金型と前記第2金型との間に供給する工程と、
    箔押えプレートにより前記転写箔を前記第1金型に拘束する工程と、
    前記第1金型と前記第2金型を型締めして前記キャビティ空間を形成する工程と、
    前記キャビティ空間に前記樹脂を射出して、前記成形品を成形する工程と、
    前記箔押えプレートによる前記転写箔の拘束を解除するとともに、前記転写箔を前記張力から解放して、前記転写箔にたるみを与える工程と、
    前記箔押えプレートにより前記転写箔を再度、前記第1金型に拘束する工程と、
    前記第1金型と前記第2金型の型開き動作により、前記基材フィルムを前記成形品の表面から剥がす工程と、
    を具備することを特徴とする箔転写射出成形方法。
  2. 前記箔押えプレートとして、複数の箔押えプレートが使用され、
    前記転写箔にたるみを与える工程において、前記複数の箔押えプレートの中の少なくとも一つの箔押えプレートによる前記転写箔の拘束が解除される
    ことを特徴とする請求項1に記載の箔転写射出成形方法。
  3. 第1金型と第2金型との間に転写箔を供給した後、前記第1金型と前記第2金型を型締めしてキャビティ空間を形成し、そのキャビティ空間に樹脂を射出して成形品を成形し、前記第1金型と前記第2金型を型開きして、前記転写箔の基材フィルムを前記成形品の表面から剥がすことにより、前記成形品の表面に前記転写箔の印刷層を転写させる箔転写射出成形装置であって、
    箔押えプレートと、
    前記第1金型と前記第2金型が型締めされる前に、前記箔押えプレートを前記第1金型側へ移動させて、前記転写箔を前記第1金型に拘束し、前記基材フィルムが前記成形品の表面から剥がれる前に、前記箔押えプレートを一旦前記第1金型から離して、前記箔押えプレートによる前記転写箔の拘束を解除し、その後、再度、前記箔押えプレートを前記第1金型側へ移動させて、前記転写箔を前記第1金型に拘束する駆動機構と、
    前記転写箔に張力を作用させて、前記転写箔を前記第1金型と前記第2金型との間に供給し、前記箔押えプレートが一旦前記第1金型から離れる際に、前記転写箔を前記張力から解放して前記転写箔にたるみを与え、前記箔押えプレートが再度、前記第1金型側へ移動した後に、前記転写箔に張力を作用させる箔送り装置と、
    を備えることを特徴とする箔転写射出成形装置。
  4. 前記箔押えプレートとして、複数の箔押えプレートを備え、
    前記駆動機構は、前記第1金型と前記第2金型が型締めされる前に、前記複数の箔押えプレートを前記第1金型側へ移動させて、前記転写箔を前記第1金型に拘束し、前記基材フィルムが前記成形品の表面から剥がれる前に、前記複数の箔押えプレートの中の少なくとも一つの箔押えプレートを一旦前記第1金型から離して、その箔押えプレートによる前記転写箔の拘束を解除し、その後、再度、その箔押えプレートを前記第1金型側へ移動させて、その箔押えプレートによって前記転写箔を前記第1金型に拘束する
    ことを特徴とする請求項3に記載の箔転写射出成形装置。
  5. 前記箔押えプレートとして、複数の箔押えプレートを備え、
    成形機に連動するエジェクタ連動プレートを、箔押えプレートごとに備え、
    前記駆動機構が、各エジェクタ連動プレートに組み込まれており、
    各駆動機構が、前記成形機の動作から独立して各箔押えプレートを動作させる
    ことを特徴とする請求項3に記載の箔転写射出成形装置。
  6. 複数の駆動機構が、前記第1金型と前記第2金型が型締めされる前に、前記複数の箔押えプレートを前記第1金型側へ移動させて、前記転写箔を前記第1金型に拘束し、前記基材フィルムが前記成形品の表面から剥がれる前に、前記複数の駆動機構の中の少なくとも一つの駆動機構が、対応する箔押えプレートを一旦前記第1金型から離して、その箔押えプレートによる前記転写箔の拘束を解除し、その後、再度、その箔押えプレートを前記第1金型側へ移動させて、その箔押えプレートによって前記転写箔を前記第1金型に拘束することを特徴とする請求項5に記載の箔転写射出成形装置。
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