JP2014223644A - 熱間押出鍛造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】1回の鍛造で鍛造品全体に高い相当ひずみを付与して、所望とする機械的特性を有する鍛造品を鍛造する熱間押出鍛造方法を提供する。【解決手段】本発明の熱間押出鍛造方法は、軸状の孔部6と孔部6の上部に連接して形成された凹部5を有する下金型2と下金型2に押し付けられる上金型3とからなる金型を用いて据え込み鍛造する熱間押出鍛造方法であって、下金型2の凹部5の最小内径d1と被加工材20の下部の最大径D1とが、(d1)2/(D1)2≧1.7を満たし、押出比ERが(d1)2/(d2)2≧1.5を満たすと共に下金型2の孔部6と凹部5との連接部分と被加工材20との接触長さWがW/d2≧−1.15?ER+3.93を満たすように被加工材20及び金型2,3を設定し、上金型3を下金型2に押し付けることで下金型2内に装入された被加工材20を軸部32とフランジ部31とから成る形状の鍛造品30へと据え込み鍛造する。【選択図】図2

Description

本発明は、金型を用いてチタン製の鍛造品を鍛造する熱間押出鍛造方法に関する。
一般に、Ti-17(Ti-5Al-2Sn-2Zr-4Mo-4Cr)やTi-6246(Ti-6Al-2Sn-4Zr-6Mo)などのチタン合金は、優れた機械特性や耐熱性を有することから、航空機や車両などの輸送機器のエンジン部材、あるいはシャーシなどの構造部材に用いられている。
このようなチタン合金を用いて上述した鍛造品を鍛造する方法として、金型を用いた熱間押出鍛造方法(熱間の据え込み鍛造方法)が用いられる。熱間押出鍛造方法は、予め製品形状を模して形成された金型内に加熱された被加工材を装入し、被加工材を高温状態に保持したまま金型に沿った形状に引き伸ばすように変形させながら鍛造するものである。熱間押出鍛造方法を用いれば、鍛造中の変形において製品形状に沿ったメタルフローが得られるため他の加工方法に比べてより粘り強く、耐衝撃破壊性など機械的特性に優れた鍛造品を得ることができる。
熱間押出鍛造を行う技術としては、例えば、特許文献1に開示されたものがある。
特許文献1には、チタン合金製で、端面の面取りを行なった被加工材から、搾出および傘打ち加工を同時に行なう鍛造によりエンジンバルブを製造する方法であって、バルブ形状を備えた上下一対の鍛造用の金型を用い、軸部の径より太い径をもつ被加工材を金型の傘部の側から挿入し、被加工材の下部を前方押出しすることにより軸部を搾出成形するとともに、被加工材の上部を型打ちして材料を横方向に展開させることにより傘部を成形し、鍛造に続いてチタン合金のβトランザス温度以上に加熱する熱処理を行なって、少なくともバルブ傘部を針状(α+β)組織とすることからなり、あらかじめ被加工材および金型を加熱しておいて鍛造を行ない、その加熱を、被加工材温度が800℃以上〜チタン合金のβトランザス温度以下、金型温度が100〜500℃となる条件を満たすように選択するチタン合金製エンジンバルブの製造方法が開示されている。
特開2006−142332号公報
近年、熱間押出鍛造で成形される鍛造品は大型化すると共に、過酷な環境下で使用される場合が多くなってきている。このように過酷な環境下で使用される鍛造品は、鍛造品全体に高い相当ひずみを付与して機械的特性に優れたものとすることが要望されている。
しかしながら、上述した特許文献1は、チタン合金を熱間押出鍛造するに際し、最終製品のワレ・カジリを防止する技術を開示するものであって、鍛造品全体に高い相当ひずみを付与可能な鍛造方法を開示するものとはなっていない。つまり、鍛造中に高い相当ひずみを付与して機械的特性に優れた鍛造製品を得る技術は、未だ開発されていないのが現状である。
また、チタン合金を用いて大型の鍛造製品を製造する現場では、1回の鍛造で機械的特性に優れた鍛造品を得る技術の要望が挙げられている。特許文献1は、この要望に応えることができる技術でもない。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、1回の鍛造で鍛造品全体に高い相当ひずみを付与して、所望とする機械的特性を有する鍛造品を鍛造する熱間押出鍛造方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明では以下の技術的手段を講じている。
本発明の熱間押出鍛造方法は、軸状の孔部と当該孔部の上部に連接して形成されたフランジ状の凹部を有する下金型と、前記下金型に押し付けられる上金型とからなる金型を用いて据え込み鍛造する熱間押出鍛造方法であって、前記下金型の凹部の最小内径d1と、被加工材の下部の最大径D1とが、式(1)を満たし、押出比ERが式(2)を満たすと共に、前記下金型における孔部と凹部との連接部分と被加工材との接触長さWが式(3)を満たすように、被加工材及び金型を設定しておき、前記上金型を下金型に押し付けることによって前記下金型内に装入された被加工材を軸部とフランジ部とから成る形状の鍛造品へと据え込み鍛造することを特徴とする。
(d1)/(D1)≧1.7 ・・・(1)
ER=(d1)/(d2)≧1.5 ・・・(2)
W/d2≧−1.15×ER+3.93 ・・・(3)
ただし、d1:凹部の最小内径(mm)、d2:軸状の孔部の径(mm)
W:接触長さ(mm)、D1:被加工材の下部の最大径(mm)
好ましくは、前記被加工材が、式(4)、式(5)を満たす形状としているとよい。
H/[(D1+D2)/2]≦3.0 ・・・(4)
D2/D1≦0.95 ・・・(5)
ただし、H:被加工材の高さ(mm)、D2:被加工材の上部の最小径(mm)
好ましくは、被加工材の上部には、上金型に設けられた下方突起部に嵌合する凹部を形成し、被加工材の下部には、下金型に対応した形状を設けるようにしているとよい。
本発明の熱間押出鍛造方法によれば、1回の鍛造で鍛造中の鍛造品全体に高い相当ひずみを付与して、所望とする機械的特性を有する鍛造品を得ることができる。
本発明の熱間押出鍛造方法を示した図である。 本発明の熱間押出鍛造方法に用いられる金型及び被加工材の形状を示した図である。 熱間押出鍛造方法を用いて鍛造された鍛造品の一例を示した側面図である。 (a)は本発明の熱間押出鍛造方法を用いて鍛造された鍛造品のフランジ部に付与された相当ひずみの解析結果を示す図であり、(b)は従来の鍛造方法で鍛造された鍛造品のフランジ部に付与された相当ひずみの解析結果を示す図である。 (a)は本発明の熱間押出鍛造方法を用いて鍛造された鍛造品の軸部先端に付与された相当ひずみの解析結果を示す図であり、(b)及び(c)は従来の鍛造方法で鍛造された鍛造品の軸部先端に付与された相当ひずみの解析結果を示す図である。 図5の解析結果をまとめた図である。
以下、本発明の熱間押出鍛造方法(据え込み鍛造方法)について、図面に基づき詳しく説明する。
まず、本発明の熱間押出鍛造方法を説明する前に、熱間押出鍛造装置1(据え込み鍛造装置)を図1に基づき、説明する。
図1(a)〜図1(c)に示すように、熱間押出鍛造装置1は、加熱された被加工材20(以降、荒地と呼ぶ)を金型2,3内に装入して、金型2,3の形状に沿って荒地20を熱間状態で変形させることにより、所望の形状の鍛造品30を成形するものである。具体的には、この熱間押出鍛造装置1は、鍛造品30を成形するための金型2,3が上下2つに分割できるようになっていて、荒地20が載置される下金型2と、この下金型2に載置された荒地20を上方から圧下する上金型3と、を有している。
下金型2の幅方向中央であって上部側には、その内径が荒地20の外径より大きく、且つフランジ状に形成された凹部5(フランジ孔部)が形成されており、このフランジ孔部5の内部に荒地20を上方から下方に向かって挿入可能となっている。
下金型2の幅方向中央であってフランジ孔部5の下方側は、荒地20(フランジ孔部5の内径)よりも小径とされた軸状の孔部6(貫通孔)が形成されている。詳しくは、下金型2の幅方向中央であって下側部に形成される貫通孔6は、フランジ孔部5の下部から貫通孔6の中途部に向かうにしたがって内径が徐々に小さくなる内側傾斜面7が形成されている。この内側傾斜面7に荒地20を載置することができるようになっている。また、内
側傾斜面7の下方の貫通孔6(貫通孔6の中途部より下方)は、内側傾斜面7の下部の内径より若干大きい内径で形成されている(貫通孔6の大径部)。
貫通孔6(下金型2)の下側には、鍛造が終了した鍛造品30を排出するノックアウト棒9と、このノックアウト棒9を上下方向に移動させるシリンダ機構(図示略)とが設けられている。ノックアウト棒9は、下金型2の貫通孔6に対応した位置に上下方向に移動可能に配備されており、シリンダ機構によってノックアウト棒9を上方に移動させて鍛造品30(鍛造後の荒地20)を押し上げることで鍛造品30を下金型2から引き剥がせるようになっている。
また、下金型2の下側には、金型支持機構(図示略)が設けられており、金型支持機構によって下金型2を床面などに対して支持できるようになっている。
上金型3は、下金型2の上方に位置しており、下金型2に載置された荒地20に対して上方から近接離反とされており、上金型3を下降させることで荒地20を上方から押しつぶすように圧下可能となっている。上金型3の中央部には、荒地20を圧下するためのポンチ4が形成されている。
ポンチ4は、型上部のフランジ孔部5の開口径に比べてやや小さな外径を備えており、上金型3が下金型2に衝合するまで下降した際に型上部のフランジ孔部5に上方から嵌り込むようになっていて、荒地20の上部を上方から圧下可能となっている。
図2に示すように、荒地20は、側面視で略台形状に形成され、上下方向に長尺とされた略円柱部材である。荒地20は、Ti-17(Ti-5Al-2Sn-2Zr-4Mo-4Cr)やTi-6246(Ti-6Al-2Sn-4Zr-6Mo)などのチタン合金で形成されている。荒地20は、その上部や下部の縁が斜めに面取りされており、荒地20の下部の面取り部分と、下金型2の内側傾斜面7とが接触して、荒地20が下金型2(フランジ孔部5)に配備される。なお、荒地20の下部の面取り部分は、下金型2に対応した形状にしてもよい。例えば、荒地20の下部の面取り部分を下金型2の湾曲状の内側傾斜面7に沿った形状にしてもよい。このように、荒地20の下部形状を下金型2に沿った形状とすることで、荒地20を容易かつ迅速に下金型2の中心に配置することができる。そして、荒地温度が低下する前に素早く鍛造を開始することができる。また、素材の芯ずれを軽減することができるため、加圧時の座屈のリスクを低減することも可能となる。
荒地20の上部には、上金型3に設けられた下方突起部8に嵌合する切り欠き部21が形成されている。鍛造開始前に荒地20の上部の切り欠き部21とポンチ4の下方突起部8とを嵌合させることで、上金型3の中心軸と荒地20の中心軸が合致していることを確認することができる。切り欠き部21と下方突起部8が嵌合するように荒地20を配置することで、鍛造中の荒地20の座屈を防止することができる。
また、本発明の熱間押出鍛造方法に用いられる荒地20は、式(4)、式(5)を満たす形状としている。
H/[(D1+D2)/2]≦3.0 ・・・(4)
D2/D1≦0.95 ・・・(5)
ただし、H:荒地の高さ(mm)
D2:荒地の上部の最小径(mm)
このように、荒地20の外径Dに対する荒地高さHの比(H/D)の値を、チタンの一般的な座屈限界値である3.0以下にすることで、鍛造中に生じる荒地20の座屈を防止することができる。また、荒地20の外径の比(D2/D1)を0.95以下となる逆テーパ形状にすることで、荒地20の重心が下側に寄り、荒地20の座屈のリスクを低減することができる。
ところで、この荒地20の表面には、下金型2との潤滑性や離形性を向上させるガラス潤滑剤(液体ガラス及び/又は粉末ガラス)が塗布(被覆)されている。
ガラス潤滑剤は、荒地20(チタン合金などの難加工材)の表面を被覆することにより、鍛造時において金型2,3と荒地20との間での潤滑性を高めると共に、鍛造終了後に鍛造品30を型下部から引き剥がす際の離形性を向上させている。また、鍛造時における金型2,3と荒地20との焼付発生を抑制すると共に、鍛造品30の割れや疵を防止して
いる。
本実施形態のガラス潤滑剤は、ホウケイ酸ガラスの粉末を使用し、下記の範囲(重量%)を満たすように混練する。
(a)ホウケイ酸ガラス粉末 :40%〜60%
(b)スチレン・アクリル樹脂(バインダー) :10%〜20%
(c)防腐剤 :0.1%未満
(d)水 :40%〜50%
(e)シリカ :約1%
上述した組成割合で混練されたガラス材からなるガラス潤滑剤を荒地20の外周面に塗布する。
また、荒地20(鍛造品30)がフランジ孔部5(ダイス)の内側傾斜面7に接触しながら鍛造される際の荒地20と内側傾斜面7を含むダイス2の接触距離を接触長さW(図2の太線)とする。
この接触長さWは、貫通孔6の大径部の上縁と、フランジ孔部5であって側壁が略垂直となっている部分の下縁とを結ぶ傾斜部(連接部分)の断面長さである。接触長さWが長いほど(具体的には後述の式(3)を満たすようにすると)、荒地20の表層においてダイス2による摩擦で拘束されるくさび形状の領域が大きくなり、その分だけ鍛造品30の軸部32の水平(径外)方向中心部に相当ひずみが付与される。
ところで、本発明の熱間押出鍛造方法で製造される鍛造品30は、航空機や車両などの輸送機器のエンジン部材、あるいはシャーシなどの構造部材に用いられ、過酷な環境下(高温・高応力等)で繰返し使用される。そのため、高い強度、延性、靭性および疲労特性などの高くて安定した機械的特性が鍛造品30に要求される。
このような高水準の機械的特性を実現するためには、針状に伸長したα相が均一に分布した針状α組織と呼ばれるミクロ組織がチタン合金(鍛造品30)の結晶構造内に形成される必要がある。針状α組織は、βプロセス鍛造という鍛造熱処理技術によって形成される。
βプロセス鍛造は、Ti-17(Ti-5Al-2Sn-2Zr-4Mo-4Cr)やTi-6246(Ti-6Al-2Sn-4Zr-6Mo)などのニアβ合金と呼ぶチタン合金について、材料(荒地20)温度をβ変態点温度以上に加熱し、鍛造中の材料温度と相当ひずみを適正に制御して材料特性を満足させると同時に、金型鍛造によって製品形状をつくりこむ鍛造熱処理技術である。
一般的な金型鍛造においては、まず金型鍛造の前工程であるビレット鍛造の段階で相当ひずみを荒地20に付与して機械的特性を満足させる。その後に、相当ひずみが付与された荒地20を金型鍛造により所望の製品形状に製造する。このように、2つの鍛造工程を経ることで、相当ひずみが付与されると共に、所望の形状に成形された鍛造品30が製造される。しかしながら、従来の鍛造方法では、チタンのニアβ合金で針状α組織を得ることができず、所望の機械的特性が満足できない。
そこで、本願発明者らは、1回の鍛造で鍛造品30全体に高い相当ひずみ(例えば、0.7以上の相当ひずみ)を付与して、所望とする機械的特性を有する鍛造品30を鍛造する熱間押出鍛造方法を開発した。
本発明の熱間押出鍛造方法(βプロセス鍛造)は、荒地20を高温状態に保持したまま金型形状に沿って引き伸ばすように変形させながら鍛造するものであり、1回の金型鍛造で高くて安定した機械的特性(針状α組織が形成される)と所望の製品形状を同時に得ることができる。また、鍛造時に金型形状に沿ったメタルフローが得られるため従来の鍛造方法に比べて粘り強く、耐衝撃性・耐破壊性に優れた鍛造品30を得ることができる。また、鍛造品30に0.7以上の相当ひずみを付与することで、結晶粒界に直線的かつ連続したα相が貼りつくように析出することを防ぐことができる。
次に、上述した熱間押出鍛造装置1を用いて、チタン製の鍛造品30を鍛造する鍛造方法、すなわち本発明の熱間押出鍛造方法について、図1(a)〜図1(c)、及び図2に基づいて説明する。
本発明に係る熱間押出鍛造方法は、図2に示すように、下金型2の凹部5の最小内径d1と、荒地20(被加工材)の下部の最大径D1とが、式(1)を満たし、押出比ERが式(2)を満たすと共に、下金型2における孔部6と凹部5との連接部分における下金型2と被加工材20との接触長さWが式(3)を満たすように、荒地20及び金型2,3を設定しておき、上金型3を下金型2に押し付けることによって下金型2内に装入された荒地20を軸部32とフランジ部31とから成る形状の鍛造品30へと据え込み鍛造するものである。なお、押出比ERとは、荒地20をフランジ孔部5から貫通孔6に押し出す際の変形量の比率のことである。
(d1)/(D1)≧1.7 ・・・(1)
ER=(d1)/(d2)≧1.5 ・・・(2)
W/d2≧−1.15×ER+3.93 ・・・(3)
ただし、d1:フランジ孔部(凹部)の最小内径(mm)
d2:貫通孔(軸状の孔部)の径(mm)
W:接触長さ(mm)
D1:荒地の下部の最大径(mm)
これら式(1)〜式(3)を満たすことで、1回の金型鍛造で鍛造品30に0.7以上の相当ひずみを付与することができ、高い水準で安定した機械的特性を得ることができる。なお、式(1)を満たすと、鍛造品30のフランジ部31に0.7以上の相当ひずみを付与することができる。また、式(2)と式(3)を同時に満たすと、鍛造品30の軸部32に0.7以上の相当ひずみを付与することができる。
図1(a)に示すように、熱間押出鍛造装置1を用いて鍛造を行うに際しては、まず荒地20を下金型2に設置する前に、鍛造終了後の鍛造品30と金型2,3の離型性を向上させるための黒鉛潤滑剤を下金型2の内周面(フランジ孔部5と貫通孔6)および上金型3の外周面(ポンチ4)に塗布する。黒鉛潤滑剤を塗布した後に、下金型2の内側傾斜面7上に予め加熱された荒地20を配備する。このとき、上金型3の下方突起部8と荒地20の切り欠き部21とを嵌合させて、上金型3の中心軸と荒地20の中心軸が合致していることを確認する。そして、ポンチ4が荒地20の上面に接触するまで上金型3を移動させる。
ここで、金型(上金型3、下金型2)の予熱温度、及び鍛造開始温度の設定について、説明する。
例えば、金型2,3の温度が低すぎると、鍛造中に荒地20の表面の層が冷却されてしまう。表面の層が冷却されると、その表層では塑性変形が起こりにくくなり、相当ひずみが付与されなくなる。その結果、機械的特性が低下してしまう。また、金型2,3の温度が低いと、鍛造中に荒地20を被覆しているガラス潤滑剤の粘性が低下し、潤滑性能が低下して焼付きが発生する虞がある。
一方、金型2,3の温度が高すぎると、下金型2及び上金型3が鈍ってしまい、熱間押出鍛造用の金型2,3としての必要な強度が得られなくなる虞がある。
そこで、本願発明者らは、金型2,3の強度を低下させずに荒地20の表層温度の低下を軽減できる金型温度範囲を研究した。その結果、本願発明者らは、金型温度範囲を400℃以上700℃以下に決定した。
また、本願発明者らは、チタン合金について、鍛造開始時の荒地20の温度と鍛造後のミクロ組織との関係も研究した。その結果、本願発明者らは、熱間押出鍛造(後述するβプロセス鍛造)において、所望の機械的特性を満足するミクロ組織を得るための鍛造開始温度範囲を800℃以上1000℃以下に決定した。
図1(b)に示すように、決定された金型温度、及び鍛造開始温度の基で、荒地20の圧下を行う。このとき、荒地20の圧下は、所定の加圧速度で行われる。
ここで、熱間押出鍛造の加圧(圧下)速度の設定について、説明する。
例えば、熱間押出鍛造の加圧速度が速すぎると、荒地20のひずみ速度も大きくなり、鍛造中の荒地20内部において加工発熱が促進されてしまう。このように加工発熱が促進されると、β粒の再結晶が進んで相当ひずみが解放されてしまう。その結果、機械的特性が低下する虞がある。
一方、加圧速度が遅すぎると、鍛造中に荒地20の表面の層が冷却される。荒地20の表層が冷却されると、表層の部分では塑性変形が起こりにくくなり、相当ひずみが付与されなくなる。その結果、機械的特性が低下する虞がある。
そこで、本願発明者らは、加工発熱の温度と荒地20の表層が冷却される温度とのバランスを研究した。その結果、本願発明者らは、鍛造開始から終了まで適正な荒地温度が得られる加圧速度を0.5mm/secから15.0mm/secまでの範囲に決定した。
なお、実際の操業においては、鍛造開始時にフランジ部31の形成する際には、ひずみ速度が速い変形モードではないため、加圧速度を大きめに設定して、荒地20の表層の冷却を防止する。そして、鍛造中途から鍛造終了にかけて細径の軸部32を押し出す際には、ひずみ速度が速い変形モードである為、加圧速度を小さめに設定して、加工発熱を抑制するようにしている。つまり、熱間押出鍛造を行う際には、熱間押出鍛造の加圧速度をひずみ速度の変形モードに応じて変更するとよい。
このように設定された加圧速度下で上金型3を押し下げて、ポンチ4を荒地20に接触させる。さらに、下方に向かって上金型3を圧下させると、ポンチ4がフランジ孔部5内に収容されていた荒地20を下方に向かって押しつぶす。
荒地20が押しつぶされて変形するようになると、下金型2のフランジ孔部5で鍛造品30のフランジ部31が形成される。そして、押しつぶされて変形した荒地20の一部は、フランジ孔部5の内側傾斜面7に接触しながら、下金型2の下方の貫通孔6に流れ込む。荒地20が貫通孔6に流れ込んで変形するようになると、下方に向けて突出状の鍛造品30の軸部32が形成される。図3に示すように、荒地20は、側面視でボルトのような形状の鍛造品30に成形される。
その後、図1(c)に示すように、熱間押出鍛造終了後には、ノックアウト棒9を上方に移動させて、そのノックアウト棒9で鍛造品30を押し上げる。そうすると、内側傾斜面7(湾曲面)を介して型下部に固着していた鍛造品30が型下部から剥がれるようになり、鍛造品30を下金型2内から取り出すことが可能となる。
[実験例]
以下、熱間押出鍛造方法に基づき、鍛造品30に相当ひずみを付与した実験例について、述べる。
熱間押出鍛造を行うには、まず上述した式(1)及び式(2)を満たす形状の荒地20を用意し、その荒地20をチタンのβ変態点温度以上に加熱する。このとき、加熱前に荒地20の表面にガラス潤滑剤を塗布しておく。また、金型を400℃以上700℃以下の範囲で加熱する。その加熱された荒地20を下金型2のフランジ孔部5に装入する。このような温度状況下で荒地20の鍛造を開始する。なお、熱間押出鍛造の加圧速度を0.5mm/secから15.0mm/secの範囲にする。
なお、鍛造品30のフランジ部31(図3のA参照)に相当ひずみを付与するにあたっては、表1に示す条件下で熱間押出鍛造を行った。
表1より、例えば、1つ目の熱間押出鍛造の条件としては、下金型2の凹部5の最小内径d1を420mmとし、荒地20(被加工材)の下部の最大径D1を320mmとする。また、下金型2の凹部5の最小内径d1と荒地20下部の最大径D1との面積比((d1)/(D1))を1.7とする。
また、2つ目の熱間押出鍛造の条件としては、下金型2の凹部5の最小内径d1を420mmとし、荒地120の下部の最大径D1を350mmとする。また、下金型2の凹部
5の最小内径d1と荒地120下部の最大径D1との面積比((d1)/(D1))を1.4とする。
また、3つ目の熱間押出鍛造の条件としては、下金型2の凹部5の最小内径d1を420mmとし、荒地20の下部の最大径D1を300mmとする。また、下金型2の凹部5の最小内径d1と荒地20下部の最大径D1との面積比((d1)/(D1))を2.0とする(解析結果は図示せず)。
このような熱間押出鍛造の条件下で製造された鍛造品30,130のフランジ部31,131に着目して、その鍛造品30,130のフランジ部31,131に付与された相当ひずみをFEM解析により解析した。なお、FEM解析の条件としては、表2に示す。
以下、図4に従って、鍛造品30,130のフランジ部31,131に付与された相当ひずみの解析結果を説明する。
図4(a)に示すように、本発明の熱間押出鍛造方法に基づいて、1つ目の熱間押出鍛造の条件下で鍛造品30を製造すると、その鍛造品30のフランジ部31のほとんどの部分に、0.7以上の相当ひずみが付与されていることが確認できる。詳しくは、フランジ部31の外周囲側から中心軸側に向かうにつれて、相当ひずみの値が大きくなっており、所望とされる値(0.7)以上の相当ひずみが付与されている。本実施形態では少なくとも0.7以上の相当ひずみが付与されている。特に、フランジ部31の中心軸近傍には、1.3以上の高い相当ひずみが付与されている。
つまり、本発明の熱間押出鍛造方法を用いて荒地20を鍛造すると、鍛造品30のフランジ部31に0.7以上の相当ひずみを確実に付与することができる。
なお、0.4といった低い相当ひずみがフランジ上部に発生しているが、このフランジ上部は後工程の機械加工にて除去されるので問題はない。従って、機械加工後のフランジ部31の相当ひずみの最小値は0.7となる(表1参照)。
次に、図4(b)に示すように、2つ目の熱間押出鍛造の条件下で鍛造品130を製造すると、鍛造品130のフランジ部131の幾つかの部分に0.7未満となっている相当ひずみが付与されていることが確認できる。詳しくは、フランジ部131の中心軸側には、1.3以上の相当ひずみが付与されているが、フランジ部131の下部の外周囲側に所望とされる値よりも低い0.7未満の相当ひずみが付与されている。
フランジ部131の下部の外周囲側は、機械加工により除去されない部分である。それ故、2つ目の熱間押出鍛造の条件下で行う熱間押出鍛造方法では、フランジ部131の下部の外周囲側に相当ひずみが0.7未満の低ひずみ部が残存することとなり、航空機や車両などの輸送機器のエンジン部材、あるいはシャーシなど過酷な環境下で使用される構造部材に用いることができない。
続いて、表3に示す条件下で熱間押出鍛造を行い、鍛造品30,130の軸部32,132(図3のB参照)に相当ひずみを付与した。
表3より、例えば、1つ目の熱間押出鍛造の条件としては、接触長さWを180mmとし、下金型2の凹部5の最小内径d1を293mmとし、下金型2の貫通孔6(軸部32)の内径d2を169mmとする。押出比ER((d1)/(d2))を3.01とする。また、下金型2の貫通孔6(軸部32)の内径d2に対する接触長さWの比(W/d2)を1.07とする。
また、2つ目の熱間押出鍛造の条件としては、接触長さWを180mmとし、下金型2の凹部5の最小内径d1を237mmとし、下金型2の貫通孔6(軸部132)の内径d2を169mmとする。押出比ER((d1)/(d2))を1.97とする。また、下金型2の貫通孔6(軸部132)の内径d2に対する接触長さWの比(W/d2)を1.07とする。
また、3つ目の熱間押出鍛造の条件としては、接触長さWを61mmとし、下金型2の凹部5の最小内径d1を278mmとし、下金型2の貫通孔6(軸部132)の内径d2を169mmとする。押出比ER((d1)/(d2))を2.71とする。また、下金型2の貫通孔6(軸部132)の内径d2に対する接触長さWの比(W/d2)を0.36とする。
以下、図5、図6に従って、鍛造品30,130の軸部32,132に付与された相当ひずみの解析結果を説明する。図5は、表3の条件下で製造された鍛造品30,130の軸部32,132に着目して、その鍛造品30,130の軸部32,132に付与された相当ひずみをFEM解析により解析した結果である。図6は、FEM解析で得られた知見をまとめたものである。
図5(a)に示すように、本発明の熱間押出鍛造方法に基づいて、1つ目の熱間押出鍛造の条件下で鍛造品30を製造すると、その鍛造品30の軸部32の下部には、0.7以上の相当ひずみが付与されていることが確認できる。詳しくは、軸部32の外周囲側から中心軸側に向かうにつれて、相当ひずみの値が大きくなっており、所望とされる値(0.7)以上の相当ひずみが付与されている。特に、軸部32の中心軸近傍には、2.0以上の高い相当ひずみが付与されている。
つまり、本発明の熱間押出鍛造方法を用いて荒地20を鍛造すると、軸部32全体に0.7以上の相当ひずみを確実に付与することができる。
なお、軸部32の底面から上方へ150mmまでの部位は、後工程の機械加工にて除去される。従って、機械加工後の軸部32の相当ひずみの最小値は1.5となる(表3参照)。
次に、図5(b)に示すように、2つ目の熱間押出鍛造の条件下で鍛造品130を製造すると、鍛造品130の軸部132の下部に0.7未満の相当ひずみが付与されていることが確認できる。詳しくは、軸部132の外周囲側には、2.0以上の相当ひずみが付与されているが、軸部132の底面から150mmより上方の部位に0.7未満の低い相当ひずみが付与されている。
また、図5(c)に示すように、3つ目の熱間押出鍛造の条件下で鍛造品130を製造すると、鍛造品130の軸部132の下部に0.7未満の相当ひずみが付与されていることが確認できる。詳しくは、軸部132の最外周囲側には、2.0以上の相当ひずみが軸
部132の上下方向に亘って付与されているが、それよりも若干内側に0.7未満の低い相当ひずみが軸部132の上下方向に沿って広い部分に亘って付与されている。
つまり、2つ目及び3つ目の熱間押出鍛造の条件下で行う熱間押出鍛造方法では、後工程の機械加工にて軸部132の底面から150mmの範囲を除去しても、軸部132には0.7未満の低い相当ひずみが残存してしまい、航空機や車両などの輸送機器のエンジン部材、あるいはシャーシなどの過酷な環境下で使用される構造部材に用いることができない。
次に、以上述べたFEM解析結果をまとめたものを図6に示す。
図6は、下金型2の貫通孔6の内径d2に対する接触長さWの比(W/d2)と押出比ERとの関係を示すデータをプロットし、グラフ化したものである。
図6を見てみると、例えば、「図5(a)、■印」とされた鍛造では、押出比ERがおよそ3.0で、貫通孔6の内径d2に対する接触長さWの比(W/d2)は1.05である。その結果、付与された相当ひずみは0.7以上となっている。
一方で、「図5(b)、◆印」とされた鍛造では、押出比ERがおよそ2.0であり、接触長さWの比(W/d2)はおよそ1.05である。その結果、付与された相当ひずみは0.7未満となっている。「図5(c)、◆印」とされた鍛造では、押出比ERがおよそ2.7であり、接触長さWの比(W/d2)はおよそ0.38である。その結果、付与された相当ひずみは0.7未満となっている。
つまり、図6に示されている式(3)の直線を境界にして右側の範囲にプロットされたデータは、軸部32に0.7以上の相当ひずみが付与されていることを示している。すなわち、図6より、式(3)ならびに式(2)を満たすと、鍛造品30の軸部32に0.7以上の相当ひずみを付与することが可能となることが確認できる。
以上述べたように、本発明の熱間押出鍛造方法は、1回の鍛造で鍛造中の鍛造品30全体に0.7以上の高い相当ひずみを付与して、高水準の機械的特性に優れた鍛造品30を製造することができる。また、本発明の熱間押出鍛造方法で製造された鍛造品30は、過酷な環境下で使用される航空機や車両などの輸送機器のエンジン部材、あるいはシャーシなどの構造部材に最も適している。
すなわち、本発明の熱間押出鍛造方法は、上述した式(1)〜式(3)を満たすことで、1回の金型鍛造で鍛造品30全体に0.7以上の相当ひずみを付与することができ、高い水準で安定した機械的特性を得ることができる。
具体的には、式(1)を満たすことで、鍛造品30のフランジ部31に0.7以上の相当ひずみを付与することができる。また、式(2)及び式(3)を満たすことで、鍛造品30の軸部32に0.7以上の相当ひずみを付与することができる。
また、荒地20の形状に関しては、式(4)を満たすことで、鍛造中に生じる荒地20の座屈を防止することができ、式(5)を満たすことで、荒地20の重心が下側寄りになり、荒地20の座屈のリスクをさらに低減することができる。
なお、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本実施形態では、Ti-17(Ti-5Al-2Sn-2Zr-4Mo-4Cr)を用いて鍛造品30に相当ひずみを付与する実験を行ったが、本願発明者らは、他のチタン合金、例えば、Ti-6246(Ti-6Al-2Sn-4Zr-6Mo)に対しても、式(1)〜式(5)を満たすように鍛造を行うことで、0.7以上の相当ひずみを鍛造品30全体に付与することが可能であることを確認している。
特に、今回開示された実施形態において、明示的に開示されていない事項、例えば、運転条件や操業条件、各種パラメータ、構成物の寸法、重量、体積などは、当業者が通常実施する範囲を逸脱するものではなく、通常の当業者であれば、容易に想定することが可能な値を採用している。
1 熱間押出鍛造装置(据え込み鍛造装置)
2 下金型(ダイス)
3 上金型
4 ポンチ
5 フランジ孔部(凹部)
6 貫通孔(孔部)
7 内側傾斜面(湾曲面)
8 下方突起部(凸部)
9 ノックアウト棒
20 被加工材(荒地、材料)
21 切り欠き部
30 鍛造品
31 フランジ部
32 軸部
120 被加工材(荒地、比較例)
130 鍛造品(比較例)
131 フランジ部(比較例)
132 軸部(比較例)

Claims (3)

  1. 軸状の孔部と当該孔部の上部に連接して形成されたフランジ状の凹部を有する下金型と、前記下金型に押し付けられる上金型とからなる金型を用いて据え込み鍛造する熱間押出鍛造方法であって、
    前記下金型の凹部の最小内径d1と、被加工材の下部の最大径D1とが、式(1)を満たし、
    押出比ERが式(2)を満たすと共に、前記下金型における孔部と凹部との連接部分と被加工材との接触長さWが式(3)を満たすように、被加工材及び金型を設定しておき、
    前記上金型を下金型に押し付けることによって前記下金型内に装入された被加工材を軸部とフランジ部とから成る形状の鍛造品へと据え込み鍛造することを特徴とする熱間押出鍛造方法。
    (d1)/(D1)≧1.7 ・・・(1)
    ER=(d1)/(d2)≧1.5 ・・・(2)
    W/d2≧−1.15×ER+3.93 ・・・(3)
    ただし、d1:凹部の最小内径(mm)、d2:軸状の孔部の径(mm)
    W:接触長さ(mm)、D1:被加工材の下部の最大径(mm)
  2. 前記被加工材が、式(4)、式(5)を満たす形状としていることを特徴とする請求項1に記載の熱間押出鍛造方法。
    H/[(D1+D2)/2]≦3.0 ・・・(4)
    D2/D1≦0.95 ・・・(5)
    ただし、H:被加工材の高さ(mm)、D2:被加工材の上部の最小径(mm)
  3. 被加工材の上部には、上金型に設けられた下方突起部に嵌合する凹部を形成し、
    被加工材の下部には、下金型に対応した形状を設けるようにしていることを特徴とする請求項1又は2に記載の熱間押出鍛造方法。
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