JP2014222382A - 通信装置、情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】取得部102は、共有プログラムの実行に影響する状況を示す状況情報を取得する。送信部103は、子機から共有プログラムの共有を要求された場合に、共有プログラムを実行するために用いられる実行用データを子機に送信する。この実行用データは、共有を要求してきた子機について取得部102が取得した状況情報に応じたものである。制御部202は、前述した要求に応答して送信されてきた共有プログラムを記憶装置22に記憶させる。また、制御部202は、親機との通信が可能な範囲から自装置が離れたと判断した場合に、共有プログラムを記憶装置22から削除する。実行部203は、記憶装置22に記憶されている共有プログラムを実行する。
【選択図】図4
Description
そこで、本発明は、複数の通信装置がプログラムを共有して各々で実行する場合に、状況に応じた実行がされるようにすることを目的とする。
さらに、前記取得手段は、前記プログラムの共有を要求してきた他の通信装置を識別する識別情報を前記状況情報として取得し、前記送信手段は、前記プログラムの共有が複数の前記他の通信装置から要求された場合には、前記取得手段により取得された当該複数の他の通信装置の識別情報の組み合わせと当該プログラムを過去に実行したときに取得された当該組み合わせとが当該プログラムに応じた割合以上一致しているときに、前記実行用データを送信してもよい。
さらに、前記プログラムは、所定の機能を要する実行と、当該所定の機能を要しない実行とが可能なものであり、前記取得手段は、前記他の通信装置が有する機能を示す機能情報を前記状況情報として取得し、前記送信手段は、前記取得手段により前記所定の機能を示す前記機能情報が取得されない他の通信装置から前記プログラムの共有が要求された場合には、当該所定の機能を利用せずに当該プログラムを実行するために用いられる前記実行用データを送信してもよい。
[1−1]全体構成
図1は、第1実施形態に係る情報処理システムの全体構成の一例を示す図である。図1では、第1の通信装置10と、第2の通信装置20とを備える情報処理システム1が示されている。情報処理システム1は、複数の通信端末(図1の例では第1の通信装置10及び第2の通信装置20)同士でプログラムを共有させるサービス(以下「共有サービス」という)を提供するシステムである。プログラムの共有とは、例えば、第1の通信装置10にしか記憶されていないプログラムを、第2の通信装置20にも記憶させて実行できるようにすることである。
図2は、第1の通信装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。第1の通信装置10は、制御装置11と、記憶装置12と、UI(User Interface)装置13と、第1通信装置14とを備えるコンピュータである。制御装置11は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びリアルタイムクロックを備えている。RAMは、データやプログラムなどを記憶する記憶手段であり、電力が供給されている間はデータを記憶し続ける。CPUは、RAMをワークエリアとして用いてROMや記憶装置12に記憶されたプログラムを実行することによって各装置の動作を制御する。リアルタイムクロックは、現在の日時を算出する機能を有している。
情報処理システム1は、以上のハードウェア構成に基づき、ユーザに上述した共有サービスを提供するための処理(以下「共有処理」という)を行う。第1の通信装置10及び第2の通信装置20がそれぞれ備える制御装置が、前述した基盤プログラムをそれぞれ実行して各通信装置のハードウェアを制御することで、以下に述べる機能が実現される。
図4は、情報処理システム1が備える各通信装置が実現する機能構成の一例を示す図である。第1の通信装置10(親機)は、通知部101と、取得部102と、送信部103と、実行部104とを備え、第2の通信装置20(子機)は、要求部201と、制御部202と、実行部203とを備える。
通知部101は、共有プログラムを共有を開始する旨と、その共有における親機を識別する情報(以下「親機識別情報」という)とを、第1通信装置14を用いて通知する通知手段である。親機識別情報は、例えば、自装置の製造番号や、共有サービスにおいて自装置に割り当てられている固有のIDなどである。通知部101は、制御装置11が第1通信装置14を用いて実現する機能である。制御装置11のROMまたは記憶装置12には、親機識別情報が記憶されている。制御装置11は、親機識別情報を読み出して、読み出した親機識別情報と、共有プログラムの名称(この例では単に「共有プログラム」という名称であるものとする)と、その共有プログラムの共有を開始しようとしていることを伝える文字列とを示す通知データを、第1通信装置14を用いて発信する。通知部101は、このようにして上記の通知を行う。
要求部201は、上述した共有プログラムの共有を、第1通信装置14を用いて他の通信装置(本実施形態では親機である第1の通信装置10)に要求する要求手段である。要求部201は、制御装置21及びUI装置23が協働し、且つ、制御装置21が第1通信装置24を用いて実現する機能である。第2の通信装置20が図1に示す親機通信範囲A1に所在していると、第1の通信装置10から発信された通知データを第1通信装置24が受信し、第1通信装置24がその通知データを制御装置21に供給する。制御装置21は、例えば、供給された通知データが示す親機識別情報により識別される親機が共有を開始する旨を通知する画像(「通知画像」という)をUI装置23に表示させる。
取得部102は、共有プログラムの実行に影響する状況を示す情報(以下「状況情報」という)を取得する取得手段である。共有プログラムの実行に影響する状況とは、例えば、今回共有を行う子機が過去に共有を行った子機と同じであるか否かという状況や、過去の共有においてどのような処理が行われたかという状況などである。本実施形態では、取得部102は、子機が過去に共有プログラムを実行したときに行われた処理の結果を示す情報(以下「結果情報」という)を状況情報として取得する。結果情報とは、例えば、上述した2人で対戦するカードゲームの場合、それまでの勝敗の結果や過去の共有において最後に配られたカードなどを示す情報である。この場合、取得部102は、制御装置11が記憶装置12及び第1通信装置14を用いて実現する機能である。
送信部103は、子機から共有プログラムの共有を要求された場合に、その共有プログラムを実行するために用いられる実行用データを、第1通信装置14を用いて子機に送信する送信手段である。実行用データとは、例えば、共有プログラムそのもの、共有プログラムを実行可能に記憶させる(インストールする)際に用いられるデータ(以下「インストール用データ」という)、及び、インストールされた共有プログラムを有効にするために用いられるデータ(いわゆるライセンスキーやアクティベーションキーなど。以下「有効化キー」という)等のデータである。
図6は、要求画像の一例を示す図である。図6の例では、UI装置13の表示面に、「第2の通信装置が共有プログラムの共有を要求しています。」という文字列を表す要求画像B2と、「共有を許可する」及び「共有を許可しない」という文字列を含むボタンをそれぞれ示すボタン画像C3及びC4とが表示されている。ユーザがUI装置13を操作してボタン画像C3を選択すると、制御装置11は、要求データとともに送信されてきた子機識別情報に対応付けられた結果情報が記憶されているか否かを判断し、記憶されている場合に、その結果情報を含む再開用データを、第1通信装置24を介して共有を要求してきた子機(第2の通信装置20)に送信する。送信部103は、このようにして上記の送信を行う。なお、制御装置11は、ボタン画像C4が選択された場合には、上記の送信を行わずに動作を終了する。
実行部104は、記憶装置12に記憶されている共有プログラムを、共有を要求してきた子機について取得部102により取得された状況情報に応じて実行する実行手段である。本実施形態においては、実行部104は、結果情報を状況情報として、共有プログラムを実行する。実行部104は、例えば、制御装置11及びUI装置13が協働し、且つ、制御装置11が記憶装置12及び第1通信装置14を用いて実現する機能である。制御装置11は、要求データとともに送信されてきた子機識別情報に対応付けられた結果情報が記憶されているか否かを判断する。制御装置11は、記憶されていると判断した場合に、その結果情報が示す処理の結果を引き継いで共有プログラムの実行を再開させる。制御装置11は、上述した2人で対戦するカードゲームの場合、例えば、結果情報が示すカード、すなわち過去の共有において最後に配られたカードが配られた状態で再開させる。また、制御装置11は、結果情報が示すそれまでの勝敗の結果も引き継いで再開させる。
制御部202は、記憶装置22へのデータの記憶や削除を制御する制御手段である。具体的には、制御部202は、要求部201による要求に応答して送信されてきた共有プログラムを記憶装置22に記憶させる。本実施形態においては、制御部202は、送信部103から送信されてきた再開用データに含まれる共有プログラムを記憶装置22に記憶させる。また、制御部202は、親機との第1通信装置24を用いた通信が可能な範囲(上述した親機通信範囲)から自装置が離れたと判断した場合に、その共有プログラムを記憶装置22から削除する。制御部202は、様々な方法でこの判断を行う。制御部202は、例えば、親機から送信される無線の受信強度が所定のレベル以下になった場合に、親機通信範囲から自装置が離れたと判断する。
また、第1通信装置24は、例えば、第1の通信装置10から送信されてきた上述した同期情報を受信した場合に、その無線の受信電界強度を測定し、測定した結果を示す測定データを制御装置11に供給する。制御装置11は、供給された測定データが示す受信電界強度が所定のレベル以下であれば、親機通信範囲から自装置が離れたと判断して、記憶装置22から共有プログラムを削除する。制御部202は、このようにして上記の記憶及び削除を行う。
実行部203は、記憶装置22に記憶されている共有プログラムを実行する実行手段である。実行部203は、例えば、制御装置21及びUI装置23が協働し、且つ、制御装置21が記憶装置22及び第1通信装置24を用いて実現する機能である。制御装置21には、第1の通信装置10から送信されてきた再開用データが第1通信装置24を介して供給される。制御装置21は、供給された再開用データに含まれる結果情報が示す処理の結果を引き継いで共有プログラムの実行を再開させる。その結果、図7に示す親機の例と同様に、子機側でも同じ勝敗の結果及びカードが引き継がれて共有プログラムの実行が再開される。また、実行部203は、第1の通信装置10の実行部104と決められた時間の間隔(例えば1秒毎)で同期情報をやり取りして、第1の通信装置10と同期しながら共有プログラムを実行する。
情報処理システム1は、以上の構成に基づき上述した共有処理(共有サービスを提供するための処理)を行う。以下では、共有処理において情報処理システム1が備える各装置が行う動作について説明する。
図8は、共有処理における各装置の動作の一例を示すシーケンス図である。共有処理は、ユーザが第1の通信装置10を操作して共有サービスの開始を通知することを契機に開始される。
以上で、共有処理において情報処理システム1が備える各装置が行う動作が終了する。
本実施形態では、複数の通信装置において共有プログラムが共有して実行される場合に、親機が、取得された結果情報が示す処理の結果を引き継いで共有プログラムの実行を再開させ、子機が、親機から送信されてきた再開用データに含まれる結果情報が示す処理の結果を引き継いで共有プログラムの実行を再開させる。このように、結果情報を用いれば、処理の結果を引き継いで実行を再開することができるが、結果情報を用いなければ、過去にどれほど処理を行っていても最初からやり直さなければならない。つまり、結果情報は、共有プログラムの実行に影響する状況を示す情報(すなわち状況情報)である。このような本実施形態によれば、複数の通信装置がプログラムを共有して各々で実行する場合に、状況に応じた実行がされるようにすることができる。
なお、制御部202は、上記の例では、親機から送信される無線の受信強度が所定のレベル以下になった場合に親機通信範囲から自装置が離れたと判断したが、その受信強度が所定のレベル以下になってから所定の時間が経過した場合に、親機通信範囲から自装置が離れたと判断してもよい。例えば、所定の時間を10秒や20秒といった長さに定めることで、親機通信範囲から子機が離れていないにもかかわらず、他の電波との干渉や親機と子機の間に壁が挟まるなどして受信強度が数秒間所定のレベル以下になってしまうような場合でも、共有を継続させることができる。また、所定の時間を5分や10分といった長さに定めることで、例えば親機または子機を使用するユーザがトイレや電話などでしばらく席を外すような場合でも、共有を継続させることができる。
本発明の第2実施形態について、以下、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。第1実施形態では、子機が過去に共有プログラムを実行したときに行われた処理の結果を状況情報として用いたが、第2実施形態では、過去に共有プログラムを共有した子機の組み合わせを状況情報として用いる。
図9は、第2実施形態に係る情報処理システムの全体構成の一例を示す図である。図9では、第1の通信装置10と、第2の通信装置20a、20b、20c、20d及び20e等を含む複数の第2の通信装置とを備える情報処理システム1aが示されている。複数の第2の通信装置は、図3に示した第2の通信装置20と同様のハードウェア構成をそれぞれ備えている。本実施形態では、第1の通信装置10が親機、複数の第2の通信装置がそれぞれ子機として用いられる。また、以下では、会議において資料を共有する機能を実現する共有プログラムα及びβがそれぞれ共有される場合について説明する。
本実施形態では、取得部102は、共有プログラムの共有を要求してきた子機を識別する識別情報(すなわち子機識別情報)を状況情報として取得する。上述したとおり、要求部201は、要求データとともに子機識別情報を第2の通信装置20に送信してくる。取得部102は、こうして送信されてきた子機識別情報を状況情報として取得し、送信部103及び実行部104に供給する。
図10は、組み合わせテーブルの一例を示す図である。図10では、「共有プログラム」であるα及びβに、「0.5」及び「1.0」という「基準割合」と、「20a、20b、20c、20d」及び「20a、20c、20e」という「過去組み合わせ」が対応付けられている。例えば、「20a、20c」という新規組み合わせで共有プログラムαの共有が要求された場合には、共有プログラムαにおける過去組み合わせ(20a、20b、20c、20d)のうちの4分の2、つまり0.5という割合が新規組み合わせと一致し、新規組み合わせのうちの2分の2、つまり1.0という割合が過去組み合わせと一致している。送信部103は、例えば、これらの一致度の平均(この例では0.75)を一致度として算出し、算出した平均が共有プログラムαに対応付けられている基準割合である「0.5」以上であると判断し、実行用データを送信する。
図11は、本実施形態の共有処理における各装置の動作の一例を示すシーケンス図である。この例では、複数の第2の通信装置のうち1つだけを示しているが、他の第2の通信装置も同様の動作を行う。まず、図8に示すステップS11からS14(要求データ及び子機識別情報の送信)までの動作が行われる。次に、第1の通信装置10が、送信されてきた子機識別情報を状況情報として取得する(ステップS31)。ステップS31は取得部102が行う動作である。続いて、第1の通信装置10は、取得した子機識別情報により表される新規組み合わせと、共有が要求された共有プログラムの過去組み合わせとが基準割合以上一致しているか否か(算出した一致度が基準割合以上か否か)を判断する(ステップS32)。
本実施形態では、例えば基準割合が0.5である共有プログラムαが共有される場合であれば、過去組み合わせに対して新規組み合わせの半分が一致していれば共有が行われ、基準割合が1.0である共有プログラムβが共有される場合であれば、過去組み合わせと新規組み合わせとが完全に一致していなければ共有が行われないことになる。この場合、例えば主要なメンバーが参加していればよい会議においては共有プログラムαを用いて資料を共有し、全メンバーが揃わないと開催できない重要な会議においては共有プログラムβを用いて資料を共有するといった使い方ができる。このように、本実施形態によれば、共有の相手を一致させる必要性に応じて基準割合を定める(必要性が高いほど基準割合を大きくする)ことで、共有の相手が或る割合だけ一致している必要がある場合に、その割合だけ一致していない状況で共有がされることを防ぐことができる。
また、本実実施形態では、子機識別情報を用いることで、前述した一致度を算出して共有プログラムの実行の可否を判断している。つまり、子機識別情報は、共有プログラムの実行の可否を左右する状況を示している。このような本実施形態によれば、第1実施形態と同様に、複数の通信装置がプログラムを共有して各々で実行する場合に、状況に応じた実行がされるようにすることができる。
本実施形態では、上記のとおり共有の可否を判断するだけでなく、それに加えまたはそれに代えて、新規に共有を行うか、第1実施形態で述べた結果情報が示す処理の結果を引き継いで再開させるかを判断してもよい。以下では、共有の可否の判断に代えて、新規の共有と再開とのいずれにするか(すなわち再開の有無)を判断する場合について説明する。
取得部102は、上述した結果情報(子機が過去に共有プログラムを実行したときに行われた処理の結果を示す情報)と、子機識別情報(共有プログラムの共有を要求してきた子機を識別する情報)とを状況情報として取得する。
本発明の第3実施形態について、以下、第1及び第2実施形態と異なる点を中心に説明する。第3実施形態では、共有プログラムとして、所定の機能を要する実行と、その所定の機能を要しない実行とが可能なものが用いられる。所定の機能とは、例えば、音声を出力する機能や音声を入力する機能、センサで加速度や傾きを測定する機能などである。このような機能は、共有を行う通信端末の全てに備えられているとは限らない。本実施形態では、親機が、各子機が所定の機能を備えているか否かという状況を示す状況情報を取得し、取得した状況情報に応じた共有を行う。
図12は、第3実施形態における機能構成の一例を示す図である。図12の例では、図4に示す各部に加え、機能通知部204を備える第2の通信装置20fが示されている。なお、第2の通信装置20fは、複数の第2の通信装置のうちの1つを示したものであり、同様の機能構成を備える第2の通信装置が他にもあるものとする。
本実施形態では、取得部102が、子機が有する機能を示す情報(以下「子機機能情報」という)を状況情報として取得する。取得部102は、例えば、通知部101により通知データが送信されるときに、その通知データとともに、共有プログラムの実行に要する機能を示す要求機能データを発信する。
送信部103は、取得部102により上述した所定の機能を示す子機機能情報が取得されない子機があるか否かを判断する。送信部103は、そのような子機から共有プログラムの共有が要求された場合には、その所定の機能を利用せずに共有プログラムを実行するために用いられる実行用データを送信する。送信部103は、例えば、共有の要求の受け付けを終了する操作がユーザにより行われた場合や、共有プログラムで共有可能な子機の数の上限が決まっていて受け付けた要求がその上限に達した場合などに、この判断及び実行用データの送信を行う。
図13は、本実施形態の共有処理における各装置の動作の一例を示すシーケンス図である。この例では、複数の第2の通信装置のうち1つだけを示しているが、他の第2の通信装置も同様の動作を行う。まず、図8に示すステップS11(通知操作)の動作が行われる。次に、第1の通信装置10が、通知データとともに要求機能データを発信する(ステップS41)。ステップS41は通知部101が行う動作である。続いて、ステップS41において各データを受信した第2の通信装置(この例では20f)が、ステップS13(要求操作)の動作を行ったあとに、要求データ及び子機機能情報を子機識別情報とともに第1の通信装置10に送信する(ステップS42)。ステップS42は、要求部201及び機能通知部204が協働して行う動作である。
本実施形態では、例えば、音声を出力する機能(「音声出力機能」という)を要する実行と要しない実行(例えば音声の代わりにテキストが表示される)とが可能な共有プログラムが共有される場合に、子機の中に音声出力機能を備えていないものが含まれていると、いずれの子機においても、音声出力機能を要しない実行がされることになる(いずれの子機もテキストを表示する機能は備えているものとする)。このような共有プログラムが共有される場合に、音声出力機能を要する実行がされると、音声出力機能を備えていない子機では音声が出力されないため、例えば音声で伝えられる情報に基づいて操作が行われるようなときには、その子機を使用するユーザは操作ができなくなるという不都合が生じる。本実施形態によれば、所定の機能を備えない子機と共有がされる場合には、その機能を要しない実行がされるため、そのような不都合が生じないようにすることができる。
また、本実実施形態では、子機機能情報を用いることで、子機が有する機能の状況に応じたモードで共有プログラムが実行される。つまり、子機機能情報は、共有プログラムの実行のモードを左右する状況を示している。このような本実施形態によれば、第1実施形態と同様に、複数の通信装置がプログラムを共有して各々で実行する場合に、状況に応じた実行がされるようにすることができる。
送信部103は、上記の例では、全ての子機に共通の実行用データを送信したが、子機毎に異なる実行用データを送信してもよい。例えば、送信部103は、各子機に対して、その子機が備えていない機能だけを利用せずに(つまりその機能だけを不利用にするモードで)共有プログラムを実行するために用いられる実行用データを送信する。例えば、上記と同様に音声出力機能を要する実行と要しない実行とが可能な共有プログラムが共有される場合に、子機aが音声出力機能を備え、子機bが音声出力機能を備えていなければ、子機aでは音声出力機能を要する共有プログラムの実行がされて、子機bでは音声出力機能を要しない共有プログラムの実行がされることになる。音声出力機能を要しない実行では例えば音声の代わりにテキストが表示されるが、音声が出力されたほうがユーザにとって望ましい場合がある。この例では、そのような場合に、前述した不都合が生じないようにしつつ、所定の機能(例えば音声出力機能)を備える子機ではその機能を要する実行をさせることで、ユーザにとって望ましい共有を行うことができる。
また、取得部102が、子機機能情報に加え、自装置が有する機能を示す情報(以下「親機機能情報」という)も状況情報として取得し、実行部104が、取得部102により取得された親機機能情報が示す機能に所定の機能が含まれていない場合に、その所定の機能を利用せずに共有プログラムを実行してもよい。その場合、送信部103は、取得部102によりいずれの子機からも所定の機能を示す子機機能情報が取得された場合であっても、取得部102により取得された親機機能情報が示す機能に所定の機能が含まれていなければ、所定の機能を利用せずに共有プログラムを実行するために用いられる実行用データを送信してもよい。なお、送信部103は、いずれの子機からも所定の機能を示す子機機能情報が取得されたのであれば、親機機能情報が示す機能に所定の機能が含まれていなくても、所定の機能を利用して共有プログラムを実行するために用いられる実行用データを送信してもよい。
本発明の第4実施形態について、以下、上記の各実施形態と異なる点を中心に説明する。第4実施形態では、共有プログラムとして、所定のセンサによる測定結果を利用する手順が記述されているものが用いられる。所定のセンサとは、例えば、加速度を測定するセンサ(加速度センサ)や傾きを測定するセンサ(傾斜センサ)、明るさを測定するセンサ(照度センサ)などである。
図14は、第4実施形態における機能構成の一例を示す図である。図14の例では、図4に示す各部に加え、推定部105を備える第1の通信装置10gと、センサ通知部205を備える第2の通信装置20gとが示されている。第2の通信装置20gは、複数の第2の通信装置のうちの1つを示している。また、図14の例では、第1の通信装置10gは所定のセンサを備えている場合について説明する。
本実施形態では、取得部102が、子機が有するセンサを示す情報(以下「子機センサ情報」という)を状況情報として取得する。取得部102は、例えば、通知部101により通知データが送信されるときに、その通知データとともに、共有プログラムの実行において利用されるセンサを示す利用センサデータを発信する。
取得部102は、第2の通信装置20gから送信されてきた子機センサ情報及び子機識別情報を受信し、受信した子機センサ情報を状況情報として取得する。取得部102は、取得した子機センサ情報を、ともに送信されてきた子機識別情報とともに推定部105に供給する。
なお、推定部105は、前述した平均値を用いる代わりに、測定結果の最大値や最小値、中央値なおを用いてもよいし、各子機の位置が取得できる場合に、所定のセンサを有していない子機と所定のセンサを有している子機との距離に応じた重み(距離が小さいほど重みを大きくする)を付けて平均値を求めてもよい。
図15は、本実施形態の共有処理における各装置の動作の一例を示すシーケンス図である。この例では、複数の第2の通信装置のうち1つ(20g)だけを示しているが、他の第2の通信装置も同様の動作を行う。また、第2の通信装置20gは、所定のセンサを有しないものとする。まず、図8に示すステップS11(通知操作)の動作が行われる。次に、第1の通信装置10gが、通知データとともに要求センサデータを発信する(ステップS51)。ステップS51は通知部101が行う動作である。続いて、ステップS51において各データを受信した第2の通信装置(この例では20g)が、ステップS13(要求操作)の動作を行ったあとに、要求データ及び子機センサ情報を子機識別情報とともに第1の通信装置10gに送信する(ステップS52)。ステップS52は、要求部201及びセンサ通知部205が協働して行う動作である。
本実施形態では、所定のセンサによる測定結果を利用する手順が記述されている共有プログラムが、所定のセンサを有しない子機と共有される場合であっても、その子機では上記の推定結果を利用してセンサ処理が行われる。これにより、所定のセンサを有しない子機であっても、所定のセンサを有しているかのようにセンサ処理を行うことができる。また、測定結果が得られない通信装置があるとエラーを生じさせるような共有プログラムがあった場合に、そのような共有プログラムを所定のセンサを有しない子機と共有してもそのエラーを生じないようにすることができる。
また、本実実施形態では、子機センサ情報を用いることで、測定結果または推定結果のいずれかを利用してセンサ処理を行うように、共有プログラムが実行される。つまり、子機センサ情報は、共有プログラムの実行において利用されるデータ(測定結果または推定結果)を左右する状況を示している。このような本実施形態によれば、第1実施形態と同様に、複数の通信装置がプログラムを共有して各々で実行する場合に、状況に応じた実行がされるようにすることができる。
取得部102が、子機センサ情報に加え、自装置が有するセンサを示す情報(以下「親機センサ情報」という)も状況情報として取得し、推定部105が、取得部102により取得された親機センサ情報が示すセンサに所定のセンサが含まれていない場合に、自装置の測定結果を推定してもよい。その場合、推定部105は、自装置の推定結果を示す推定結果データを実行部104に供給する。実行部104は、共有プログラムの実行中に、所定のセンサによる測定結果を利用する処理(すなわちセンサ処理)を行う場合には、供給された推定結果データが示す測定結果(推定結果)を利用してその処理を行う。これにより、所定のセンサを有しない親機であっても、所定のセンサを有しているかのようにセンサ処理を行い、また、上記のエラーを生じないようにすることができる。
本発明の第5実施形態について、以下、上記の各実施形態と異なる点を中心に説明する。第5実施形態では、情報処理システムが、共有プログラムを共有した子機に対する課金を管理する情報処理装置を備える。
図16は、第5実施形態に係る情報処理システムの全体構成の一例を示す図である。図16では、第1の通信装置10hと、第2の通信装置20hと、情報処理装置30と、ネットワーク2とを備える情報処理システム1hが示されている。ネットワーク2は、移動体通信網及びインターネット等を含み、装置間のデータのやり取りを仲介するシステムである。ネットワーク2には、情報処理装置30が接続され、また、第1の通信装置10h及び第2の通信装置20hとは無線通信が行われるようになっている。ネットワーク2は、これらの装置間で行われるデータのやり取りを仲介する。
図17は、情報処理システム1hが備える各装置のハードウェア構成の一例を示す図である。図17(a)及び(b)は、第1の通信装置10h及び第2の通信装置20hのハードウェア構成の一例をそれぞれ示している。第1の通信装置10h及び第2の通信装置20hは、それぞれ、図2及び図3に示す各装置に加え、第2通信装置15及び25を備えている。第2通信装置15及び25は、移動体通信の規格に準拠した無線通信を行うための通信回路を備え、ネットワーク2を介した通信をそれぞれ行う。
情報処理装置30は、以上のハードウェア構成に基づき、子機を使用するユーザに課金をするための処理(以下「課金処理」という)を行う。制御装置31が、記憶装置32に記憶されているプログラムを実行して各装置を制御することで、以下に述べる機能が実現される。
図18は、情報処理装置30が実現する機能構成の一例を示す図である。この図では、情報処理装置30が実現する機能構成に加え、第2の通信装置20hが実現する機能構成の一例が示されている。情報処理装置30は、算出部301と、変更部302と、出力部303とを備える。
図19は、利用料金テーブルの一例を示す図である。図19の例では、「α」、「β」及び「γ」という共有プログラムに、「1回」、「5回」及び「1時間」という利用単位と、「100円」、「300円」及び「100円」という単位料金とが対応付けられている。制御装置31は、第2の通信装置20hから開始データが送信されてくると、その開始データが示す共有プログラムに利用料金テーブルにおいて対応付けられている単位料金に基づいて利用料金を算出する。
図20は、購入料金テーブルの一例を示す図である。図20の例では、「α」、「β」及び「γ」という共有プログラムに、「3000円」、「4500円」及び「0円」という購入料金が対応付けられている。また、共有プログラム「α」及び「β」には、掛け率として「100%」及び「50%」がそれぞれ対応付けられている。
本実施形態では、ユーザは、所持する通信装置を子機として用いて共有プログラムを共有すると利用料金が取られることになるが、その共有プログラムを購入しようとした場合に、上記のとおり購入料金が変更されることで、共有したことが多いほど購入料金が安くなりやすくなる。そのため、支払った利用料金が無駄にならずに済むため、購入料金の変更を行わない場合に比べて、共有プログラムを購入したときのユーザの満足度を向上させることができる。
上述した各実施形態は、それぞれ本発明の実施の一例に過ぎず、以下のように変形させてもよい。また、上述した各実施形態及び以下に示す各変形例は、必要に応じて組み合わせて実施してもよい。
制御部202は、上述した各実施形態では、親機通信範囲から自装置が離れたと判断した場合に共有プログラムを記憶装置22から削除したが、これに限らない。例えば、制御部202は、実行可能な状態で記憶装置22に記憶されている共有プログラムを、実行不能な状態にしてもよい。具体的には、制御部202は、例えば、共有プログラムを実行するときにユーザが操作する操作用の画像(いわゆるアイコン)が表示されないようにする。他にも、制御部202は、共有プログラムの実行に必要なファイルを移動したりファイル名を変えたりして実行時に参照できないようにする。実行部203は、記憶装置22に実行可能な状態で記憶されている共有プログラムを実行することはできるが、実行不能な状態にされた場合には、共有プログラムを実行することができなくなる。
上述した各実施形態では、親機及び子機が無線LANの規格に準拠した無線通信を行ったが、これに限らない。親機及び子機は、例えば、Bluetooth(登録商標)や赤外線で無線通信を行ってもよいし、NFC(Near Field Communication)の規格またはRFID(Radio Frequency IDentification)の規格に準拠した無線通信を行ってもよい。要するに、親機及び子機は、互いに他の装置を介さずに直接無線通信を行うものであればよい。
上述した各実施形態では、子機同士は無線通信を行っていなかったが、行ってもよい。例えば、親機から実行用データが送信されてきたあと、全ての子機が親機と同期情報をそれぞれやり取りする代わりに、子機同士が同期情報をやり取りする。これにより、無線通信による親機の負担が軽くなる。
上述した各実施形態では、親機が共有プログラムを含む実行用データを子機に送信した。つまり、親機が共有プログラムを子機に送信したが、これに限らず、例えば、共有プログラムを配信する配信サーバがネットワークに接続されており、この配信サーバからネットワークを介して子機に共有プログラムが送信されてもよい。その場合、親機は、上述した有効化キー(インストールされた共有プログラムを有効にするために用いられるデータ)を含む実行用データを子機に送信する。子機は、配信サーバから送信されてきた共有プログラムをインストールし、親機から送信されてきた実行用データに含まれる有効化キーを用いて、インストールした共有プログラムを有効にして、実行可能な状態にする。
実行部104及び実行部203は、上述した各実施形態では、決められた時間の間隔(例えば1秒毎)で同期情報をやり取りしたが、これに限らず、例えばユーザが何らかの操作を行ったときにやり取りしてもよい。また、各実行部は、共有を開始するときにだけやり取りをしてそれ以降はやり取りしないようにしたり、最初から同期情報のやり取りを行わないようにしたりしてもよい。これらの場合、親機及び子機は、共有プログラムを共有するが、ユーザが行う操作に応じた処理の進み具合などは同期せずにそれぞれ独立して行われることになる。ただし、その場合でも、子機は、親機通信範囲から自装置が離れたと判断した場合に、その共有プログラムを記憶装置22から削除する。
上述した実施形態では、共有プログラムとして、カードゲームや会議において資料を共有する機能を実現するものを説明したが、これらに限らない。例えば、写真を共有するためのプログラムが共有プログラムとして用いられてもよい。また、レストランなどに設置された親機と、ユーザが所持するスマートフォンなどの子機とが、品物を注文するための共有プログラムを共有してもよい。この場合、ユーザは、スマートフォンを所持してレストランに行けば、スマートフォンを操作することで品物を注文することができる。他にも、ゲームセンターなどに設置された親機と、ユーザが所持する携帯型ゲーム機やスマートフォンなどの子機とが、ゲームプログラムを共有プログラムとして共有してもよい。この場合、ゲームのプレー料金が課金されるようにしてもよい。要するに、親機及び子機の間で一時的に共有するという用途に用いられるのであれば、どのようなプログラムが共有プログラムとして用いられてもよい。
上述した実施形態では、結果情報として、カードゲームの勝敗の結果や最後に配られたカードなどを示す情報を例示したが、これに限らない。例えば、共有プログラムが会議の資料を共有するためのものでれば、その会議で作成した資料のデータや発言の内容を録音した音声データなどが結果情報となる。また、共有プログラムが品物を注文するためのものであれば、過去に注文した品物や注文した時期のデータが結果情報となる。
制御部202は、上述した各実施形態では、記憶装置22に共有プログラムを記憶させたが、これに限らず、例えば制御装置21が備えるRAMに記憶させてもよい。制御部202は、要するに、共有プログラムを実行可能な状態で記憶させることができるものであれば、どのような記憶手段に共有プログラムを記憶させてもよい。
図1に示す第1の通信装置10などの親機は、通知部101を備えていなくてもよい。その場合、例えば図8に示す例であれば、第2の通信装置20(子機)を使用するユーザがステップS13において要求操作を行い、ステップS14において第2の通信装置20が要求データを送信することで、以降の動作が行われて共有プログラムが共有される。
上述した各実施形態では、親機は1台であったが、複数の親機が連携して1つの親機としての機能を実現してもよい。
図21は、本変形例に係る情報処理システムの全体構成の一例を示す図である。図21では、複数の第1の通信装置10(10k、10m、10n及び10p等)と、第2の通信装置20とを備える情報処理システム1kが示されている。各第1の通信装置10は、例えばデパート内の各フロアに設置されており、有線LANにより互いに接続されている。各第1の通信装置10は、上述した同期情報を第2の通信装置20とやり取りする際、共通の親機識別情報をともにやり取りする。これにより、第2の通信装置20は、どの第1の通信装置10の親機通信範囲に所在している場合でも、1つの親機の親機通信範囲に所在しているように判断すること、つまり、親機通信範囲から自装置が離れていないと判断することができる。
本発明は、情報処理システムや第1の通信装置及び第2の通信装置等の通信装置、情報処理装置の他にも、通信装置や情報処理装置が実施する処理を実現するための処理方法としても捉えられるものである。ここでいう処理とは、例えば、図8等に示す共有処理である。また、本発明は、通信装置や情報処理装置のようなコンピュータを、図4等に示す手段として機能させるためのプログラムとしても捉えられるものである。これらのプログラムは、それを記憶させた光ディスク等の記録媒体の形態で提供されたり、インターネット等のネットワークを介して、コンピュータにダウンロードさせ、それをインストールして利用可能にするなどの形態でも提供されたりするものであってもよい。
また、本発明は、無線通信を行う通信手段と、自装置及び他の通信装置で実行可能なプログラムを記憶する記憶手段とを備える通信装置を制御するコンピュータに、前記プログラムの実行に影響する状況を示す状況情報として、前記プログラムの共有を要求してきた他の通信装置を識別する識別情報を取得する取得ステップと、複数の前記他の通信装置から前記プログラムの共有を要求された場合に、前記取得ステップにおいて取得された当該複数の他の通信装置の識別情報の組み合わせと当該プログラムを過去に実行したときに取得された当該組み合わせとが当該プログラムに応じた割合以上一致しているときに、当該プログラムを実行するために用いられる実行用データであって、当該他の通信装置について前記取得ステップにおいて取得された状況情報に応じた実行用データを、前記通信手段を用いて当該他の通信装置に送信する送信ステップと、前記記憶手段に記憶されているプログラムを、共有を要求してきた前記他の通信装置について取得された前記状況情報に応じて実行する実行ステップとを実行させるためのプログラムを提供する。
また、本発明は、無線通信を行う通信手段と、自装置及び他の通信装置で実行可能なプログラムであって、所定のセンサによる測定結果を利用する手順が記述されているプログラムを記憶する記憶手段とを備える通信装置を制御するコンピュータに、前記プログラムの実行に影響する状況を示す状況情報として、前記他の通信装置が有するセンサを示すセンサ情報を取得する取得ステップと、前記所定のセンサを有していない前記他の通信装置が当該センサを有していた場合に得られるであろう前記測定結果を推定する推定ステップと、前記取得ステップにおいて前記所定のセンサを示す前記センサ情報が取得されない前記他の通信装置から前記プログラムの共有を要求された場合に、当該プログラムを実行するために用いられる実行用データであって、当該他の通信装置について前記取得ステップにおいて取得された状況情報に応じた実行用データと、前記推定ステップにおいて推定された測定結果を示す推定結果データとを、前記通信手段を用いて当該他の通信装置に送信する送信ステップと、前記記憶手段に記憶されているプログラムを、共有を要求してきた前記他の通信装置について取得された前記状況情報に応じて実行する実行ステップとを実行させるためのプログラムを提供する。
Claims (10)
- 無線通信を行う通信手段と、
自装置及び他の通信装置で実行可能なプログラムを記憶する記憶手段と、
前記プログラムの実行に影響する状況を示す状況情報を取得する取得手段と、
前記他の通信装置から前記プログラムの共有を要求された場合に、当該プログラムを実行するために用いられる実行用データであって、当該他の通信装置について前記取得手段が取得した状況情報に応じた実行用データを、前記通信手段を用いて当該他の通信装置に送信する送信手段と、
前記記憶手段に記憶されているプログラムを、共有を要求してきた前記他の通信装置について取得された前記状況情報に応じて実行する実行手段と
を備えることを特徴とする通信装置。 - 前記取得手段は、前記他の通信装置が過去に前記プログラムを実行したときに行われた処理の結果を示す結果情報を前記状況情報として取得し、
前記送信手段は、前記取得手段により取得された結果情報が示す処理の結果を引き継いで前記プログラムの実行を再開させるために用いられる再開用データを、前記実行用データとして送信する
ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。 - 前記取得手段は、前記プログラムの共有を要求してきた他の通信装置を識別する識別情報を前記状況情報として取得し、
前記送信手段は、前記プログラムの共有が複数の前記他の通信装置から要求された場合には、前記取得手段により取得された当該複数の他の通信装置の識別情報の組み合わせと当該プログラムを過去に実行したときに取得された当該組み合わせとが当該プログラムに応じた割合以上一致しているときに、前記実行用データを送信する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の通信装置。 - 前記取得手段は、前記他の通信装置が過去に前記プログラムを実行したときに行われた処理の結果を示す結果情報と、前記プログラムの共有を要求してきた他の通信装置を識別する識別情報とを前記状況情報として取得し、
前記送信手段は、前記プログラムの共有が複数の前記他の通信装置から要求された場合には、前記取得手段により取得された当該複数の他の通信装置の識別情報の組み合わせと当該プログラムを過去に実行したときに取得された当該組み合わせとが当該プログラムに応じた割合以上一致しているときに、取得された前記結果情報が示す処理の結果を引き継いで前記プログラムの実行を再開させるために用いられる再開用データを、前記実行用データとして送信する
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の通信装置。 - 前記プログラムは、所定の機能を要する実行と、当該所定の機能を要しない実行とが可能なものであり、
前記取得手段は、前記他の通信装置が有する機能を示す機能情報を前記状況情報として取得し、
前記送信手段は、前記取得手段により前記所定の機能を示す前記機能情報が取得されない他の通信装置から前記プログラムの共有が要求された場合には、当該所定の機能を利用せずに当該プログラムを実行するために用いられる前記実行用データを送信する
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の通信装置。 - 前記プログラムには、所定のセンサによる測定結果を利用する手順が記述されており、
前記取得手段は、前記他の通信装置が有するセンサを示すセンサ情報を前記状況情報として取得し、
前記所定のセンサを有していない前記他の通信装置が当該センサを有していた場合に得られるであろう前記測定結果を推定する推定手段を備え、
前記送信手段は、前記取得手段により前記所定のセンサを示す前記センサ情報が取得されない通信装置から前記プログラムの共有が要求された場合には、当該通信装置に、前記推定手段により推定された測定結果を示す推定結果データを送信する
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の通信装置。 - 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の第1の通信装置と、
無線通信を行う通信手段と、
記憶手段と、
他の通信装置に記憶されており自装置において実行可能なプログラムの共有を、前記通信手段を用いて当該他の通信装置に要求する要求手段と、
前記要求手段による要求に応答して送信されてきた前記プログラムを実行可能な状態で前記記憶手段に記憶させ、前記他の通信装置との前記通信手段を用いた通信が可能な範囲から自装置が離れたと判断した場合に、当該プログラムを実行不能な状態にする制御手段と、
前記記憶手段に実行可能な状態で記憶されている前記プログラムを実行する実行手段と
を備える第2の通信装置と
を具備することを特徴とする情報処理システム。 - 請求項7に記載の情報処理システムが備える第2の通信装置が前記プログラムを実行した場合における料金を算出する算出手段と、
前記通信装置が当該プログラムを購入する場合における料金を、当該通信装置が過去に当該プログラムを実行した履歴に応じて変更する変更手段と、
前記算出手段により算出された料金または前記変更手段により変更された料金を出力する出力手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。 - 無線通信を行う通信手段と、自装置及び他の通信装置で実行可能なプログラムを記憶する記憶手段とを備える通信装置が、前記プログラムの実行に影響する状況を示す状況情報を取得する取得ステップと、
前記通信装置が、前記他の通信装置から前記プログラムの共有を要求された場合に、当該プログラムを実行するために用いられる実行用データであって、当該他の通信装置について前記取得ステップにおいて取得した状況情報に応じた実行用データを、前記通信手段を用いて当該他の通信装置に送信する送信ステップと、
前記通信装置が、前記記憶手段に記憶されているプログラムを、共有を要求してきた前記他の通信装置について前記取得ステップにおいて取得した前記状況情報に応じて実行する実行ステップと
を備えることを特徴とする情報処理方法。 - 無線通信を行う通信手段と、自装置及び他の通信装置で実行可能なプログラムを記憶する記憶手段とを備える通信装置を制御するコンピュータに、
前記プログラムの実行に影響する状況を示す状況情報を取得する取得ステップと、
前記他の通信装置から前記プログラムの共有を要求された場合に、当該プログラムを実行するために用いられる実行用データであって、当該他の通信装置について前記取得ステップにおいて取得した状況情報に応じた実行用データを、前記通信手段を用いて当該他の通信装置に送信する送信ステップと、
前記記憶手段に記憶されているプログラムを、共有を要求してきた前記他の通信装置について前記取得ステップにおいて取得した前記状況情報に応じて実行する実行ステップと
を実行させるためのプログラム。
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