JP2014222328A - 像加熱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 力率の向上を優先させたいケースやフリッカ抑制を優先させたいケースに対応できる像加熱装置を提供する。
【解決手段】 第1発熱体に流れる交流と第2発熱体に流れる交流の中の同位相の半周期で、交流の半周期全てにおいて電流が流れる又は流れない第1の半周期と、交流の半周期の一部で電流が流れる第2の半周期が重なる第1制御パターンと、同位相の半周期で、第1の半周期同士が重なり且つ第2の半周期同士が重なる第2制御パターンと、を選択できるようにする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、電子写真記録技術を用いた画像形成装置に搭載する定着装置として用いれば好適な像加熱装置に関するものである。
電子写真記録技術を用いた画像形成装置の定着装置には、一般的にヒータが搭載されている。ヒータはトライアック等のスイッチング素子を介して交流電源に接続されており、この交流電源から電力が供給されて発熱する。
ヒータ(発熱体)を制御する時、高調波電流やフリッカを抑えなければならない。特許文献1及び特許文献2には、複数のヒータを有する定着器において、高調波電流及びフリッカを抑制する方法が開示されている。具体的には、独立駆動可能な二本のヒータ夫々に、交流の半周期(半サイクル)全てにおいて電流が流れる又は流れない第1の半周期と、交流の半周期の一部で電流が流れる第2の半周期と、が混在する波形を流す。更に、二本のヒータに流れる交流の同位相の半周期で、第1の半周期と第2の半周期が重なるように、一方のヒータに流れる交流と他方のヒータに流れる交流を制御するものである。この制御は、二本のヒータに流れる合成電流が正弦波に近くなるので力率も向上するというメリットがある。
ところで、複数のヒータを設けた定着装置の中には、特許文献3のように、記録材のサイズに合わせてヒータ間の電力供給比率を変更し、発熱分布を変更できるようにしたものもある。
特開2005−195640号公報 特開2011−95314号公報 特許第4208772号公報
ところで、特許文献3に記載されているような、記録材のサイズに合わせてヒータ間の電力供給比率を変更する装置で、特許文献1や2に記載されている制御方法を採用すると以下のような課題があることが判明した。すなわち、小サイズの記録材を定着処理する際には、記録材が通過しない領域の発熱量を抑えるために一方のヒータに供給する電力を下げる必要がある。しかしながら、交流波形の特定の半周期に電力が集中し、フリッカが悪化してしまうことが判明した。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、力率の向上を優先させたいケースやフリッカ抑制を優先させたいケースに対応できる像加熱装置を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するための本発明は、第1発熱体と、前記第1の発熱体とは独立して駆動される第2発熱体と、温度検出素子と、交流の連続する複数の半周期を制御周期として、前記制御周期毎に、前記第1発熱体と前記第2発熱体に供給する電力を、前記温度検出素子の検出温度に応じて制御する電力制御部と、を有し、前記電力制御部によって制御されることによって前記第1発熱体と前記第2発熱体に流れる交流に、交流の半周期全てにおいて電流が流れる又は流れない第1の半周期と、交流の半周期の一部で電流が流れる第2の半周期と、が混在する像加熱装置において、前記電力制御部は、前記第1発熱体に流れる交流と前記第2発熱体に流れる交流の中の同位相の半周期で前記第1の半周期と前記第2の半周期が重なる第1制御パターンと、前記同位相の半周期で、前記第1の半周期同士が重なり且つ前記第2の半周期同士が重なる第2制御パターンと、を選択できることを特徴とする。
本発明によれば、力率の向上を優先させたいケースやフリッカ抑制を優先させたいケースに対応できる像加熱装置を提供できる。
画像形成装置の断面図。 定着器の構成図 電力供給回路及び電力制御回路を示した図。 実施例1の制御パターン図 比較例の制御パターン図 点灯比率とフリッカ評価値の関係を表すグラフ 実施例1の電力制御シーケンスを示したフローチャート 第1発熱体及び第2発熱体の制御テーブルを示した図 実施例2の電力制御回路図 電流検出回路図 電流検出波形図 実施例2を説明するフローチャート 電流検出時に使用する波形図 実施例2の電力制御シーケンスを示したフローチャート
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。すなわち、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
(実施例1)
図1は、像加熱装置としての定着装置を搭載するタンデム型のカラー画像形成装置の構成図である。画像形成装置は、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のトナーを重ね合せることでフルカラー画像を出力できるように構成されている。装置には4つの画像形成ユニット(12Y、12M、12C、12K)が備えられている。各画像形成ユニットは、感光体ドラム(13Y〜13K)、帯電ローラ(15Y〜15K)、レーザスキャナ(11Y〜11K)、現像ローラ(16Y〜16K)、一次転写ローラ(18Y〜18K)、クリーナ(14Y〜14K)を有する。更に各色の感光体ドラムと一次転写ローラの間には中間転写ベルト19が設置されている。29は中間転写ベルト19に重畳されたフルカラートナー画像を記録材に転写するための二次転写ローラである。カセット22に収容されている用紙(記録材)は、給紙ローラ25及び分離ローラ26a、26bによって給紙され、二次転写ローラ29によって中間転写ベルト19からトナー画像の転写を受ける。その後、定着装置30で定着処理され、装置外へ排出される。これらの画像形成プロセスは周知なので詳細な説明は割愛する。
31は画像形成装置のコントローラ(電力制御部も含まれる)であり、ROM32a、RAM32b、タイマ32c等を具備したCPU(中央演算処理装置)32、及び各種入出力制御回路(不図示)等で構成されている。
図2(a)は、定着器(像加熱装置)30の断面図である。この定着器30はエンドレスベルトをバックアップローラで駆動するタイプの装置である。エンドレスベルト102の内面にはヒータ100が接触している。101は、ヒータ100を保持するヒータホルダである。103は、エンドレスベルト102を介してヒータ100と共に定着ニップ部Nを形成するバックアップローラである。104は、ヒータ100の異常昇温により作動するサーモスイッチ(保護素子)である。
バックアップローラ103は、不図示のモータにより図中矢印で示す方向に駆動される。バックアップローラ103が回転するとエンドレスベルト102が従動回転する。未定着トナー像Tを担持した用紙21は定着ニップ部Nにおいて挟持搬送され、エンドレスベルト102を介したヒータ100の熱により定着処理される。
図2(b)はヒータ100の拡大断面図である。ヒータ100は、SiC,AlN,Al2O3等のセラミックス系の基板110と、セラミック基板上に形成された第1発熱体111及び第2発熱体112を有する。2本の発熱体はガラス製の保護層113で保護されている。
図2(c)はヒータ100の平面図である。第1発熱体111は、発熱部111aと、電極111c・111dと、発熱部と電極部を接続する導電部111bを有している。電極111c及び111dを介して電力が供給されることで発熱部111aが発熱する。
同様に、第2発熱体112は、発熱部112aと、電極112c・112dと、発熱部と電極部及び発熱部同士を接続する導電部112bを有している。電極112cと112dを介して電力が供給されることで発熱部112aが発熱する。また、電力供給は給電用コネクタ114,115を介して行われる。第1発熱体と第2発熱体はセラミック基板110上に設けられており、セラミック基板はエンドレスベルトの内面に接触している。第1発熱体と第2発熱体は独立して駆動できる構成である。
図2(c)に示される線Bは用紙21の搬送基準線である。用紙の幅方向中央が線Bと一致するように用紙は搬送される。領域L1は画像形成装置に設定されている所定の最大サイズ紙の搬送領域、領域L2は画像形成装置に設定されている所定の最小サイズ紙の搬送領域である。第1発熱体111は主に用紙21の幅方向中央部を加熱するために用いられ、第2発熱体112は主に用紙21の端部を加熱するために用いられる。即ち、第1発熱体と第2発熱体は発熱分布が異なっている。エンドレスベルトは第1発熱体と第2発熱体によって加熱されることになる。以下、第1発熱体111をメイン発熱体、第2発熱体112をサブ発熱体とも称する。
図3は電力供給回路及び電力制御回路を示した図である。50は、商用電源(交流電源)であり、画像形成装置はインレット51を介して商用電源50から電力の供給を受ける。電力供給回路は、商用電源50と直接接続された一次側と、電源装置53内にある不図示のトランスを介して商用電源50と非接触に接続された二次側で構成されている。発熱体111、112は、ACフィルタ52を介して商用電源50から電力を供給される。53は電源装置(電源部)であり、二次側の負荷に所定の電圧(電圧24V及び電圧3.3V)を出力している。このように、電力供給回路の一次側には、発熱体111、112や電源装置53が設けられている。また、電力供給回路の二次側には、感光体ドラム13Y〜13Kや中間転写ベルト19等を駆動するモータや、CPU32等が設けられている。
CPU32はヒータ駆動制御等を実行する。CPU32は、各入出力ポートとROM32a及びRAM32bなどから構成される。60及び70は位相制御回路(ヒータ駆動回路)である。60は第1発熱体111を駆動する第1ヒータ駆動回路であり、CPU32からの信号に応じて制御される。70は第2発熱体112を駆動する第2ヒータ駆動回路であり、CPU32からの信号に応じて制御される。
ヒータ100は温度検出素子(サーミスタ)54によって温度モニタされている。温度検出素子54は画像形成装置で使用可能な最小サイズの用紙が通過する領域のヒータの温度を検出するための素子である。温度検出素子54は、端子の一方をグランド、もう一方の端子を抵抗55に接続されている。更に、抵抗56を介してCPU32のアナログ入力ポートAN0に接続されている。温度検出素子54は高温になると抵抗値が低下する特性を持っている。CPU32には温度テーブル(不図示)が格納されており、CPU32は、温度検出素子の抵抗と固定抵抗55との分圧電圧に基づきヒータ100の温度を検出する。
商用電源50の電力は、ACフィルタ52を介してZEROX生成回路57に入力される。ZEROX生成回路57は、商用電源電圧が、電圧0V近辺に設定された閾値電圧以下の電圧である時にHighレベルの信号を出力し、それ以外の場合にLowレベルの信号を出力する。そして、CPU32のポートPA1には、抵抗58を介して商用電源電圧の周期とほぼ等しい周期のパルス信号が入力される。CPU32は、ZEROX信号のHigh→Lowに変化するエッジを検出し、このエッジを位相制御回路60及び70を駆動する際の基準タイミングとして利用する。
CPU32は温度検出素子54による検出温度及び用紙サイズ(用紙幅)に基づき第1発熱体へ供給する電力のデューティ比Pxと第2発熱体へ供給する電力のデューティ比Pyを決定する。そして、各発熱体に供給する電力が各デューティ比Px及びPyとなるように、位相制御回路60、70を駆動するタイミングを決定し、ポートPA2、PA3から駆動信号Drive1及びDrive2を出力する。
次に、位相制御回路60を説明する。位相制御回路70は位相制御回路60と同じ構成なので回路70の詳細な説明は割愛する。CPU32により決定されたタイミングで出力ポートPA2(PA3)がHighレベルとなると、ベース抵抗67(77)を介したトランジスタ65(75)がオンする。トランジスタ65(75)がオンするとフォトトライアックカプラ62(72)がオンする。なお、フォトトライアックカプラ62(72)は、一次と二次間の沿面距離を確保するためのデバイスである。抵抗66(76)はフォトトライアックカプラ62(72)内の発光ダイオードに流れる電流を制限するための抵抗である。
抵抗63(73)、64(74)はトライアック61(71)のためのバイアス抵抗で、フォトトライアックカプラ62(72)がオンすることによりトライアック61(71)がオンする。トライアック61(71)は、一旦オンすると、交流電圧が次のゼロクロスポイントになるまでオン状態を保持する素子である。したがって、メイン発熱体111(サブ発熱体112)には、オンタイミングに応じた電力が投入される。
CPU32は、第1発熱体111へ供給する電力のデューティ比と第2発熱体112へ供給する電力のデューティ比の比(X:Y)を変更可能である。本例では、用紙21の幅に応じて、メイン発熱体111に供給する電力のデューティ比とサブ発熱体112へ供給する電力のデューティ比の比(X:Y)を設定する。例えば、図2(c)に示す幅L2の用紙21にプリントする場合、メイン発熱体111のみに電力供給する。このケースのメイン発熱体111へ供給する電力のデューティ比とサブ発熱体112へ供給する電力のデューティ比の比(X:Y)は、X:Y=100:0である。また、幅L1の用紙21にプリントする場合、X:Y=100:100である。幅L1と幅L2の中間の幅の用紙21にプリントする場合、用紙幅に応じて最適な比でメイン発熱体とサブ発熱体を駆動する。このように用紙幅に応じて比(X:Y)を設定することで、トナー画像の良好な定着性を確保しつつ、非通紙部の温度上昇を抑制する。
本実施例における定型サイズ毎の比(X:Y)は表1の通りである。表中の「横」は用紙の長辺が定着ニップ部と平行となる用紙の向きで用紙を搬送するケース(LONG EDGE FEED)を示している。「縦」は用紙の短辺が定着ニップ部と平行となる用紙の向きで用紙を搬送するケース(SHORT EDGE FEED)を示している。
Figure 2014222328
紙サイズに応じて、さらに細かく比(X:Y)を設定しても良いし、非定型サイズではユーザーから指定される紙幅の値もしくは図示しない紙幅検出手段で測定した紙幅の値に応じて、比(X:Y)を設定しても良い。または、ヒータ100の長手方向端部(最小サイズ紙の非通紙部)の温度を検出する第2の温度検出素子を設け、第2の温度検出素子の検出温度に応じて比(X:Y)を設定してもよい。
CPU32は、まず、温度検出素子54の検出温度に応じたデューティ比P(%)(=Duty Cycle)を算出する。そして、デューティ比P(%)と紙サイズに応じた比(X:Y)が決まると、CPU32は第1発熱体に供給する電力のデューティ比Px(%)及び第2発熱体に供給する電力のデューティ比Py(%)を算出する。デューティ比PxはPx(%)=(X/Z)×Pであり、デューティ比PyはPy(%)=(Y/Z)×Pである。但し、ZはXとYのうち大きいほうの値である。
図4(a)は、比(X:Y)が100:100、デューティ比Pが75%の時の一制御周期におけるメイン発熱体とサブ発熱体に流れる電流波形、及び電流の合成波形を示している。
図4(a)に示すように、CPU32(電力制御部)は、交流の連続する複数の半周期を制御周期として、制御周期毎に、第1発熱体と第2発熱体に供給する電力を、温度検出素子の検出温度に応じて制御する。本例では、8半周期(=4周期)を制御周期としている。なお、半周期をN=1とするとN=8が制御周期となる。また、制御周期には、交流の半周期全てにおいて電流が流れる又は流れない半周期(第1の半周期と称する)と、交流の半周期の一部で電流が流れる半周期(第2の半周期と称する)、が混在している。即ち、電力制御部によって制御されることによって第1発熱体と第2発熱体に流れる交流に、交流の半周期全てにおいて電流が流れる又は流れない第1の半周期と、交流の半周期の一部で電流が流れる第2の半周期と、が混在している。
更に、図4(a)のケース、即ち、比(X:Y)が100:100、デューティ比Pが75%のケースについて説明する。このケースでは、電力制御部は、第1発熱体に流れる交流と第2発熱体に流れる交流の中の同位相の半周期で第1の半周期と第2の半周期が重なるように、第1発熱体と第2発熱体に供給する電力を制御する。このような波形を第1制御パターンと称する。第1発熱体に流れる交流と第2発熱体に流れる交流の中の同位相の半周期で第1の半周期と第2の半周期が重なるようにすると、合計電流の波形が正弦波に近くなるので、力率が向上し、また高調波を抑制できる。力率が向上すると装置としての最大消費電流を下げることができる。
電力のデューティ比P(%)は、温度検出素子54によって検出された温度と予め設定された目標温度に応じてPID制御等によってCPU32が算出するものである。このデューティ比P(%)は、温度検出素子の検出温度に応じて制御周期毎に設定される。
デューティ比Pが75%、比(X:Y)が100:100の場合、Z=100であるので、メイン発熱体111には、デューティ比Px=100/100*75=75%の電力が供給される。また、サブ発熱体112には、デューティ比Py=100/100*75=75%の電力が供給される。波形401は、メイン発熱体111に流れる電流、波形402は、サブ発熱体112に流れる電流、波形403は、メイン発熱体111とサブ発熱体112に流れる電流の合成波を表している。
図4(b)は、比(X:Y)が100:80、デューティ比Pが75%の時の一制御周期におけるメイン発熱体とサブ発熱体に流れる電流波形、及び電流の合成波形を示している。この場合、メイン発熱体111には、デューティ比Px=100/100*75=75%の電力が、サブ発熱体112には、デューティ比Py=80/100*75=60%の電力が供給される。このケースも、電力制御部は、第1発熱体に流れる交流と第2発熱体に流れる交流の中の同位相の半周期で第1の半周期と第2の半周期が重なるように、第1発熱体と第2発熱体に供給する電力を制御する。即ち、第1制御パターンで制御する。
図4(c)は、比(X:Y)が100:40、デューティ比Pが75%の時の一制御周期におけるメイン発熱体とサブ発熱体に流れる電流波形、電流の合成波形、及び各半周期における合成電流の大きさを示している。この場合、メイン発熱体111には、デューティ比Px=100/100*75=75%の電力が、サブ発熱体112には、Py=40/100*75=30%の電力が投入される。図4(c)に示す波形は、図4(a)及び(b)に示した波形と異なる点がある。即ち、比(X:Y)が100:40、デューティ比Pが75%のケースでは、電力制御部は、同位相の半周期で、第1の半周期同士が重なり且つ第2の半周期同士が重なるように、第1発熱体と第2発熱体に供給する電力を制御する。このような波形を第2制御パターンと称する。図4(c)のケースで第1制御パターンではなく第2制御パターンを選択する理由を以下に説明する。
図5は、図4(c)と同様、比(X:Y)が100:40、デューティ比Pが75%の時の一制御周期におけるメイン発熱体とサブ発熱体に流れる電流波形、電流の合成波形、及び各半周期における合成電流の大きさを示している。但し、制御パターンが、同位相の半周期で第1の半周期と第2の半周期が重なるように、第1発熱体と第2発熱体に供給する電力を制御する第1制御パターンである。比(X:Y)が100:40、デューティ比Pが75%のケースで第1制御パターンを採用すると電流の合成波形は503のような波形となる。この場合、N=1、4、5、8の半周期で電流が集中し、その他の半周期における電流値との差が大きくなっている。合成電流がこのような波形の場合、フリッカが悪化してしまう。
図6は、デューティ比P(%)を75%に固定し、且つ比(X:Y)のX項を100に固定した状態で、比のY項を変化させ、第1制御パターンを用いてメインとサブ発熱体へ電力供給した時のフリッカ評価値Pstを表すグラフである。横軸がYの値である。Y=66.6付近を境にして、Y>66.6の範囲ではフリッカ値が抑制され、Y<66.6の範囲ではフリッカ値が悪くなっている。Y=66.6のケースでは、デューティ比Px=100/100*75≒75%の電力がメイン発熱体へ供給され、デューティ比Py=66.6/100*75≒50%の電力がサブ発熱体へ供給される。以下、フリッカ値が図6に示すような結果になる理由を説明する。
デューティ比PxやPyが50%より低くなると、制御周期内で、電流が全く流れない第1の半周期が設定される。また、第1の制御パターンの場合、この電流が全く流れない第1の半周期と同位相の(他方の発熱体に流れる交流の)半周期は、半周期の一部で電流が流れる第2の半周期になる。この電流が全く流れない第1の半周期と半周期の一部で電流が流れる第2の半周期の合成波の電流値は、図5に示すように小さくなる。図5中、合成波の電流値が小さな期間を「small」で示す。
一方、デューティ比PxやPyが50%より大きくなると、制御周期内で、半周期全てで電流が流れる第1の半周期が設定される。一方、第1の制御パターンの場合、この半周期全てで電流が流れる第1の半周期と同位相の半周期は、半周期の一部で電流が流れる第2の半周期になる。この半周期全てで電流が流れる第1の半周期と半周期の一部で電流が流れる第2の半周期の合成波の電流値は、図5に示すように大きくなる。図5中、合成波の電流値が大きな期間を「large」で示す。
このように、PxとPyの一方が、50%より小さく、他方が50%より大きくなると、図5に示すように合成波の一部の半周期に電流が集中(「large」で示した半周期)し、他の半周期では電流が非常に小さく(「small」で示した半周期)なる。このような、合成波の電流値が「large」である半周期と「small」である半周期が混在する波形は、フリッカ発生の原因となってしまうのである。
これに対して、図4(c)に示した波形(第2制御パターン)を採用すると、Px=75%のケース、即ちPx=51%以上のケースであり、且つPy=30%のケース、即ちPy=50%より小さくなるケースであるにも拘らず、フリッカは抑えられる。その理由は、図4(c)の電流の合成波形433を参照すれば判るように、第2制御パターンを採用すれば、N=1〜8までの各半周期において、電流値が集中する半周期が少なくなり、略均等にできるからである。図4(c)の例では全ての半周期で合成波の電流値は「middle」、即ち、図5で示した「large」ほど大きくなく、「small」ほど小さくない大きさである。
ただし、第2制御パターンを採用すると、力率や高調波が悪化する。よって、第2制御パターンは、PxとPyの一方が、50%より小さく、且つ他方が50%より大きくなるケースにのみ採用すればよい。なお、第2制御パターンを採用するほうが好ましいケースでは、力率が悪くなっても投入する電力が低く、装置としての最大消費電流も低いため問題ない。
図7は、Z=100とした場合の電力制御シーケンスのフローチャートである。まず、CPU32は初期設定を行ない(S101)、制御目標温度と温度検出素子54によって検出された温度に応じてデューティ比P(%)を算出する(S102)。続いてCPU32は、設定された紙サイズから比(X:Y)を決定する(S103)。次にデューティ比Pと比(X:Y)に応じてメイン発熱体111に供給する電力のデューティ比Px(%)とサブ発熱体112に供給する電力のデューティ比Py(%)を算出する(S104)。次に、S105でPx≧51%且つPy≦50%のケース、又はPy≧51%且つPx≦50%のケースであるか否かを判断し、NOの場合、図8に示す第1制御パターンを選択する(S106)。
続いて、CPU32は、ZEROX信号を検出し(S108)、ZEROX信号の立ち上がり又は、立下りエッジを検出したタイミングを基準にした電力供給を開始する(S109)。S109では、メイン発熱体111へデューティ比Px(%)で、サブ発熱体112へデューティ比Py(%)で、第1制御パターンを用いて電力供給を開始する。N=8に達したか否か、即ち一制御周期が終わったか否かをS110で判断し、終わってなければ、CPU32はNをインクリメントし(S111)、N=8となった時点で次の電力供給サイクル(次の制御周期)に移行する(S112→S101)。S112で電力供給が必要なくなった段階で、電力制御シーケンスは終了となる。
一方、S105でYESの場合、図8に示す第2制御パターンを選択する(S107)。S108を経て、S109では、メイン発熱体111へデューティ比Px(%)で、サブ発熱体112へデューティ比Py(%)で、第2制御パターンを用いて電力供給を開始する。以降の制御は第1制御パターン選択時と同じなので説明は割愛する。
図8は、第1制御パターン及び第2制御パターンを格納した制御テーブルの一例を示している。第1制御パターン及び第2制御パターン共に、第一発熱体用のテーブルと第二発熱体用のテーブルを有する。
上述のように、CPU(電力制御部)は、算出したPx及びPyに応じて、第1制御パターン又は第2制御パターンを選択する。図8のM1P〜M4N及びS1P〜S4Nは交流の半周期を示している。また、各半周期の数値は、半周期の期間における電力のデューティ比を示している。図8に示した制御テーブルには、0%から100%まで10%刻みで11レベルのデューティ比が設定されている。しかしながら、図4を用いて説明したケースのように、5%刻み(0%、5%、10%、15%、・・・70%、75%、80%、85%、90%、95%、100%)で21レベルのデューティ比を設定してもよい。更に細かく、より多くのレベルを設定してもよい。
上述の説明から理解できるように、第1制御パターンが選択されるケースは、PxとPyが共に51%以上のケース、又はPxとPyが共に50%以下のケースである。図8に示した第1制御パターンにおいて、Pxの51%以上のレベル(但し100%を除く)とPyの51%以上のレベル(但し100%を除く)を比較すると、同位相の半周期で第1の半周期と第2の半周期が重なっていることが理解できよう。また、Pxの50%以下のレベル(但し0%を除く)とPyの50%以下のレベル(但し0%を除く)を比較すると、同位相の半周期で上述した第1の半周期と第2の半周期が重なっていることが理解できよう。
一方、第2制御パターンが選択されるケースは、Pxが51%以上且つPyが50%以下のケース、又はPxが50%以下且つPyが51%以上のケースである。図8に示した第2制御パターンにおいて、Pxの51%以上のレベル(但し100%を除く)とPyの50%以下のレベル(但し0%を除く)を比較してみる。すると、同位相の半周期で第1の半周期同士が重なっており、且つ他の同位相の半周期で上述した第2の半周期同士が重なっていることが理解できよう。また、Pxの50%以下のレベル(但し0%を除く)とPyの51%以上のレベル(但し100%を除く)を比較してみる。すると、同位相の半周期で第1の半周期同士が重なっており、且つ他の同位相の半周期で第2の半周期同士が重なっていることが理解できよう。
以上のように、本例では、第1制御パターンと第2制御パターンとを選択できる構成になっている。このため、力率の向上を優先させたいケースやフリッカ抑制を優先させたいケースに対応できる像加熱装置を提供できる。
また、電力制御部は、PxとPyが、共に閾値より大きい場合、又は、共に閾値より小さい場合、第1発熱体に流れる交流と第2発熱体に流れる交流の中の同位相の半周期で第1の半周期と第2の半周期が重なるように電力を制御する。更に、PxとPyのうち、一方が閾値より大きく、他方が閾値より小さい場合、同位相の半周期で、第1の半周期同士が重なり且つ第2の半周期同士が重なるように電力を制御する。このような制御を行うことによって、比(X:Y)の変更が必要な装置であっても、力率の向上及びフリッカ抑制を両立することができる。
(実施例2)
実施例1では、メイン発熱体111へ供給する電力のデューティ比Px(%)とサブ発熱体112へ供給する電力のデューティ比Py(%)の組み合わせが特定の条件を満たした時に第2制御パターンを選択した。
実施例2では、メイン発熱体とサブ発熱体に実際に供給される各半周期単位の電力を算出し、更に制御周期内の電力変動を算出することによって制御パターン変更の要否を判断する。
図9を用いて本実施例の電力制御回路を説明する。発熱体111及び発熱体112へ流れる電流は、カレントトランス80を介して、ヒータ電流検出回路81に入力される。このヒータ電流検出回路81は、入力された電流を電圧変換する。電圧変換された電流検出信号は、CPU32のポートPA4に抵抗82を介して入力され、A/D変換され、デジタル値で管理される。
図10は、ヒータ電流検出回路81の構成を説明するブロック図、図11は、この電流検出回路81の動作を説明するための波形図である。
図11の1001は発熱体111及び発熱体112に流れる電流I1を示し、この電流I1は、カレントトランス80によって、その電流波形が二次側で電圧変換される。このカレントトランス80の電圧出力をダイオード201及び203によって整流する。202及び205は負荷抵抗である。図11の1003は、このダイオード203によって半波整流された波形を示す。この電圧波形は、抵抗205を介して乗算器206に入力される。この乗算器206は、図11の1004で示すように、2乗した電圧波形を出力する。この2乗された波形は、抵抗207を介してオペアンプ209の−端子に入力される。オペアンプ209の+端子には、抵抗208を介してリファレンス電圧217が入力されており、帰還抵抗210により反転増幅される。尚、このオペアンプ209は片電源から電圧が供給されている。
図11の1005は、リファレンス電圧217を基準に反転増幅された波形を示す。このオペアンプ209の出力は、オペアンプ212の+端子に入力される。オペアンプ212では、リファレンス電圧217と、その+端子に入力された波形の電圧差と、抵抗211で決定される電流がコンデンサ214に流入されるように、トランジスタ213を制御している。こうしてコンデンサ214は、リファレンス電圧217と、その+端子に入力された波形の電圧差と抵抗211で決定される電流で充電される。
ダイオード203による半波整流区間が終わると、コンデンサ214への充電電流がなくなるため、図11の1006に示すように、その電圧値がピークホールドされる。そして図11の1007に示すように、ダイオード201の半波整流期間にDIS信号によりトランジスタ215をオンする。これにより、コンデンサ214の充電電圧が放電される。トランジスタ215は、CPU32からのDIS信号によりオン/オフされており、1002で示すZEROX信号を基に、トランジスタ215のオン/オフ制御を行っている。このDIS信号は、ZEROX信号1002の立上がりエッジから所定時間Tdly後にオンし、ZEROX信号1002の立下がりエッジと同じタイミング、もしくは直前でオフする。これにより、ダイオード201の半波整流期間であるヒータ100の通電期間と干渉することなく制御できる。
つまり、コンデンサ214のピークホールド電圧V1fは、カレントトランス80によって電流波形が二次側に電圧変換された波形の2乗値の半周期分の積分値となる。こうしてコンデンサ214にピークホールドされた電圧値が、電流検出回路81からHCRRT1信号1006としてCPU32に送出される。CPU32は、ポートPA4に入力されたHCRRT1信号1006を、ZEROX信号1002の立ち上がりエッジから所定のTdly後までA/D変換を行なう。A/D変換されたヒータ電流は、商用電源電圧一全波(一周期)分のヒータ電流となる。CPU32は、商用電源電圧4全波(4周期)分のヒータ電流を平均し、予め用意された係数を掛ける事で、発熱体111及び112で消費する電力を算出する。但し、電流検出の方法はこの限りではない。
次に本実施例における電流検出による電力測定シーケンスについて説明する。本シーケンスでは、プリンタ電源ON時等のイニシャルシーケンス等の中で実施する。また、メイン発熱体111とサブ発熱体112にそれぞれデューティ比100%で電力供給した際の電力を算出する事を目的としたシーケンスである。
図12は、電力測定シーケンスのフローチャートである。図12を説明すると、まず、4全波(交流の4周期)の期間における電流測定をおこなう。そのため、交流の奇数周期では、メイン発熱体をデューティ比100%、サブ発熱体をデューティ比0%、偶数周期では、メイン発熱体をデューティ比0%、サブ発熱体をデューティ比100%、で駆動開始する(S1101)。図13に電流値を測定する時の各発熱体に流す電流波形を示す。CPU32は、S1102にて初期設定を行ない、ZEROX信号1002の立ち上がりエッジを検出する(S1103)毎にkをインクリメントする(1104)。電流検出回路81の出力を所定のタイミングにてA/Dサンプリング&電流値換算を行ないIk=Iとし(S1105)、k=4となった時点(S1106)で電力投入を終了する(S1107)。続いてCPU32は、奇数周期における電流値I1とI3を平均し、メイン発熱体111に流れる電流Imを算出し、偶数周期における電流値I2とI4を平均し、サブ発熱体112に流れる電流Isを算出する(S1108)。最後に、CPU32は、予め用意されたメイン発熱体111の抵抗値Rmと、S1108にて算出したメイン発熱体111の電流値Imと、からメイン発熱体111にデューティ比100%で電力供給する時の電力Pmを算出する。同様に、サブ発熱体112の抵抗値Rsと、サブ発熱体112の電流値Isと、からサブ発熱体にデューティ比100%で電力供給する時の電力Psを算出し、本シーケンスは終了となる。本実施例では、ヒータ電流を測定する事で各発熱体をデューティ比100%で駆動した時の電力を算出しているが、他の方法で各発熱体をデューティ比100%で駆動した時の電力を算出してもよい。
上述したように、実施例2では、メイン発熱体とサブ発熱体に実際に供給される各半周期単位の電力を算出し、更に制御周期内の電力変動を算出することによって制御パターン変更の要否を判断する。
図14は、本実施例の電力制御シーケンスのフローチャートである。S201〜S204までは実施例1のS102〜S104と同じなので説明は省略する。S205において、まず、デューティ比Px(%)及びPy(%)に応じた第1制御パターン、即ち、第1発熱体に流れる交流と第2発熱体に流れる交流の中の同位相の半周期で第1の半周期と第2の半周期が重なる波形を選択する。次に、CPU32は、電力測定シーケンスにおいて算出した電力に基づきメイン発熱体111のデューティ比Pxの1%当たりの電力Pmd(W)、サブ発熱体112のデューティ比Pyの1%当たりの電力Psd(W)を算出する(S206)。続いてCPU32は、S205で選択した制御パターンと1%当たりの電力Pmd(W)及びPsd(W)に基づき、各半周期の電力(W)を算出し(S207)、隣り合う半周期間の電力変動量の平均値ΔPを算出する(S208)。
次に、CPU32は、電力変動量の平均値ΔPと、予め用意されているフリッカが悪化する電力変動量ΔPtgtとを比較し、制御パターン変更の要否をS209にて判断する。即ち、隣り合う半周期間の電力変動が大きい場合、フリッカが発生する可能性が大きいので、デューティ比Px及びPyが同じ第2制御パターンに変更する。S211〜S215は実施例1のS108〜S112と同じなので説明は省略する。
以上のように、本例でも、第1制御パターンと第2制御パターンとを選択できる構成である。このため、力率の向上を優先させたいケースやフリッカ抑制を優先させたいケースに対応できる像加熱装置を提供できる。
また、本例では、制御パターン変更の要否を、ヒータに実際に流れる電流を検出し、この検出電流値に基づき算出した隣り合う半周期間の電力変動量、を基準に判断している。即ち、半周期毎の第1発熱体の電力(W)と第2発熱体の電力(W)の合計の制御周期における変動量に応じて第1制御パターン又は第2制御パターンを選択する。このため、実施例1よりも制御パターンの選択精度が向上する。
30 定着装置
32 CPU
60、70 ヒータ駆動回路
111 メイン発熱体
112 サブ発熱体

Claims (7)

  1. 第1発熱体と、
    前記第1の発熱体とは独立して駆動される第2発熱体と、
    温度検出素子と、
    交流の連続する複数の半周期を制御周期として、前記制御周期毎に、前記第1発熱体と前記第2発熱体に供給する電力を、前記温度検出素子の検出温度に応じて制御する電力制御部と、
    を有し、
    前記電力制御部によって制御されることによって前記第1発熱体と前記第2発熱体に流れる交流に、交流の半周期全てにおいて電流が流れる又は流れない第1の半周期と、交流の半周期の一部で電流が流れる第2の半周期と、が混在する像加熱装置において、
    前記電力制御部は、
    前記第1発熱体に流れる交流と前記第2発熱体に流れる交流の中の同位相の半周期で前記第1の半周期と前記第2の半周期が重なる第1制御パターンと、
    前記同位相の半周期で、前記第1の半周期同士が重なり且つ前記第2の半周期同士が重なる第2制御パターンと、を選択できることを特徴とする像加熱装置。
  2. 前記第1発熱体へ供給する電力のデューティ比と前記第2発熱体へ供給する電力のデューティ比の比(X:Y)を変更可能であり、
    前記温度検出素子の検出温度に応じて前記制御周期毎に設定する電力のデューティ比をP(%)、XとYのうち大きいほうの値をZ、前記第1発熱体へ供給する電力のデューティ比をPx(%)=(X/Z)×P(%)、前記第2発熱体へ供給する電力のデューティ比をPy(%)=(Y/Z)×P(%)とすると、
    前記デューティ比Pxと前記デューティ比Pyが、共に閾値より大きい場合、又は、共に前記閾値より小さい場合、
    前記電力制御部は、前記第1制御パターンで前記第1発熱体と前記第2発熱体に供給する電力を制御し、
    前記デューティ比Pxと前記デューティ比Pyのうち、一方が前記閾値より大きく、他方が前記閾値より小さい場合、
    前記電力制御部は、前記第2制御パターンで前記第1発熱体と前記第2発熱体に供給する電力を制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の像加熱装置。
  3. 前記第1発熱体へ供給する電力のデューティ比と前記第2発熱体へ供給する電力のデューティ比の比(X:Y)を変更可能であり、
    前記電力制御部は、半周期毎の前記第1発熱体の電力(W)と前記第2発熱体の電力(W)の合計の前記制御周期における変動量に応じて前記第1制御パターン又は前記第2制御パターンを選択することを特徴とする請求項1に記載の像加熱装置。
  4. 前記第1発熱体と前記第2発熱体は発熱分布が異なっていることを特徴とする請求項1〜3いずれか一項に記載の像加熱装置。
  5. 前記電力制御部は記録材のサイズに応じて前記比(X:Y)を設定することを特徴とする請求項2〜4いずれか一項に記載の像加熱装置。
  6. 前記装置は更に、前記第1発熱体と前記第2発熱体によって加熱されるエンドレスベルトを有することを特徴とする請求項1〜5いずれか一項に記載の像加熱装置。
  7. 前記第1発熱体と前記第2発熱体はセラミック基板上に設けられており、前記セラミック基板は前記エンドレスベルトの内面に接触していることを特徴とする請求項6に記載の像加熱装置。
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