JP2014222036A - エンジン制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】バッテリが寿命状態である場合にエンジンが始動不能になることを防止し、その一方でアイドルストップの頻度を増加させる。
【解決手段】制御装置20は、エンジン2を始動するときにバッテリ4の劣化状態を判定する劣化判定部40と、劣化判定部40がバッテリ4が劣化していると判定した後に当該バッテリ4が充電されて予め設定されている充電状態である回復状態になっているか否かを判定する回復判定部23とを有し、劣化判定部40は、回復判定部23が回復状態になっていると判定した後もバッテリ4が劣化していると判定するとバッテリ4が寿命状態であるとの判定をし、アイドルストップ制御部21は、劣化判定部40がバッテリが劣化していると判定したときには回復判定部23が回復状態になっていると判定するまでエンジン2の停止を禁止し、劣化判定部40が寿命状態であると判定したときにはエンジン2の停止を禁止する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両が走行するための駆動力を発生するエンジンを制御する技術に関する。
バッテリからの電力供給によってエンジンが始動するため、バッテリが交換される必要がある寿命状態になっているときには、エンジンが始動不能になる可能性が高くなる。
ここで、特許文献1に記載されたバッテリの劣化検出装置を備えているエンジンは、イグニッションキーのスイッチがオンされると、バッテリからの電力供給によってスタータが駆動する。このとき、この劣化検出装置は、スタータに電力供給を開始したことによって低下したバッテリ電圧値が所定値未満である場合、バッテリが劣化していると判定する。そして、劣化検出装置は、バッテリが劣化していると判定すると、イグニッションキーのオン後のアイドルストップ(アイドリングストップ)を禁止する。そして、劣化検出装置は、そのアイドルストップをイグニッションキーがオフされるまで禁止する。
このような劣化検出装置は、バッテリが寿命状態である場合にエンジンが始動不能になることを防止できる。
特開2008−82275号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている劣化検出装置は、バッテリ電圧値が所定値未満であればアイドルストップを禁止するため、バッテリが寿命状態である場合にエンジンが始動不能になることを防止できるが、バッテリが寿命状態でない場合にもアイドルストップを禁止してしまいアイドルストップの頻度を減少させてしまう恐れがある。
本発明の目的は、バッテリが寿命状態である場合にエンジンが始動不能になることを防止し、その一方でアイドルストップの頻度を増加させることである。
前記課題を解決するために、本発明の第1の態様は、車両が走行するための駆動力を発生するエンジンを予め設定されている停止条件が成立したときに停止させ停止後のエンジンを予め設定されている再始動条件が成立したときに再始動させるアイドルストップ制御部と、前記エンジンを停止後に再始動する際に当該エンジンを始動させるスタータに電力を供給するバッテリと、前記エンジンの動力を用いて発電し前記バッテリを充電する発電機とを有する車両の前記エンジンの制御を行うエンジン制御装置であって、前記エンジンを始動するときに前記バッテリの劣化状態を判定する劣化判定部と、前記劣化判定部が前記バッテリが劣化していると判定した後に前記バッテリが充電されて予め設定されている充電状態となる回復状態になっているか否かを判定する回復判定部と、を有し、前記劣化判定部は、前記回復判定部が前記バッテリが回復状態になっていると判定した後も前記バッテリが劣化していると判定すると前記バッテリが交換される必要がある寿命状態であるとの判定をし、前記アイドルストップ制御部は、前記劣化判定部がバッテリが劣化していると判定したときには前記回復判定部が前記バッテリが回復状態になっていると判定するまで前記エンジンの停止を禁止し、前記劣化判定部が前記バッテリが寿命状態であると判定したときには前記エンジンの停止を禁止することを特徴とするエンジン制御装置を提供する。
前記課題を解決するために、本発明の第2の態様では、前記劣化判定部は、前記バッテリが第1の劣化状態になっているか、前記第1の劣化状態よりも劣化度合いが高い第2の劣化状態になっているかを判定しており、前記回復判定部は、前記劣化判定部が前記バッテリが前記第1の劣化状態になっていると判定しかつ前記アイドルストップ制御部が前記エンジンの停止を禁止している時間が第1しきい値よりも大きいときには前記回復状態になっているとの判定をし、前記劣化判定部が前記バッテリが前記第2に劣化状態になっていると判定しかつ前記アイドルストップ制御部が前記エンジンの停止を禁止している時間が前記第1しきい値よりも大きい第2しきい値よりも大きいときには前記回復状態になっているとの判定をすることが好ましい。
本発明の第1の態様によれば、エンジン制御装置は、バッテリが寿命状態であると判定した場合にはアイドルストップによるエンジンの停止を禁止するため、アイドルストップによる停止後にエンジンが始動不能になることを防止できる。
さらに、本発明の第1の態様によれば、エンジン制御装置は、バッテリが劣化していると判定したときにはバッテリが回復状態になっていると判定するまでエンジンの停止を禁止することによって、バッテリが寿命ではなく劣化している場合にはアイドルストップによるエンジンの停止を一時的に禁止してバッテリの充電を行うことができる。そして、エンジン制御装置は、バッテリが充電されるとアイドルストップによるエンジンの停止を許可できるようになるため、アイドルストップによるエンジンの停止頻度を増加させることができる。
また、一般的には、バッテリが劣化しているにもかかわらず不十分な充電量のままアイドルストップによるエンジンの停止を続けるとバッテリが劣化してしまう。これに対して、本発明の第1の態様によれば、エンジン制御装置は、バッテリが十分に充電されてからアイドルストップによるエンジンの停止を許可できるようになるため、バッテリの短寿命化を防止できる。
本発明の第2の態様によれば、エンジン制御装置は、バッテリの劣化について劣化状態が異なる第1の劣化状態と第2の劣化状態とに分けて判定しかつバッテリの充電状態を判定するためのエンジン停止禁止時間を第1の劣化状態と第2の劣化状態とで替えることで、アイドルストップによるエンジンの停止頻度を適切に増加させることができる。
図1は、車両及び車両のエンジン制御装置の構成例を示す図である。 図2は、劣化判定部の構成例を示すブロック図である。 図3は、エンジン水温と第1及び第2電圧判定用しきい値との関係を示す図である。 図4は、バッテリ液温と第1及び第2電圧判定用しきい値との関係を示す図である。 図5は、外気温と第1及び第2電圧判定用しきい値との関係を示す図である。 図6は、制御装置が行う制御を実現する処理手順の一例を示すフローチャートである。 図7は、回復判定部が行う回復判定処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 図8は、劣化判定処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 図9は、始動時劣化判定処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 図10は、アイドルストップ中電圧劣化判定処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 図11は、放電劣化判定処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 図12は、ソーク劣化判定処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。
本実施形態では、車両のエンジン制御装置を挙げている。
(構成)
図1には、車両1及びその車両1のエンジン制御装置10の構成例を示す。
図1に示すように、車両1は、内燃機関であるエンジン2と、エンジン2を停止後に再始動させる際にエンジン2を駆動するスタータ3と、スタータ3に駆動用電力を供給するバッテリ4と、エンジン2の動力を用いて発電しバッテリ4を充電する発電機5とを有している。そして、このような車両1のエンジン2の駆動を制御するエンジン制御装置10は、イグニッションセンサ11、エンジン水温センサ12、外気温センサ13、バッテリ温度センサ14、バッテリ電流センサ15、及び制御装置20を有している。
ここで、イグニッションセンサ11は、エンジン2を始動及び停止するためのイグニッション(IG)のオン及びオフを検出して、その検出値を制御装置20に出力する。また、エンジン水温センサ12は、エンジン2の冷却水の水温を検出して、その検出値を制御装置20に出力する。また、外気温センサ13は、外気温を検出して、その検出値を制御装置20に出力する。また、バッテリ温度センサ14は、バッテリ4の液温を検出して、その検出値を制御装置20に出力する。なお、バッテリ温度センサ14を備えることなく、制御装置20が、バッテリ4の周囲の温度を基にバッテリ4の液温を推定しても良い。また、バッテリ電流センサ15は、例えば、バッテリ4のマイナス側のコネクタ部に装着されており、バッテリ4の電流を検出して、その検出値を制御装置20に出力する。
制御装置20は、例えば、マイクロコンピュータ及びその周辺回路を備えるECU(Electronic Control Unit)において構成されている。そのために、例えば、制御装置20は、CPU、ROM、RAM等によって構成されている。ROMには、1又は2以上のプログラムが格納されている。CPUは、ROMに格納されている1又は2以上のプログラムに従って車両1の制御を行うための各種処理を実行する。
本実施形態では、制御装置20は、バッテリ4の電流値等を基に、エンジン2の駆動状態を制御する。この制御を実現するために、図1に示すように、制御装置20は、アイドルストップ(アイドリングストップ)制御部21、バッテリ電圧検出部22、劣化判定部40、回復判定部23、交換判定部24、情報初期化処理部25、判定結果判断部26、告知処理部27、及びイグニッション状態判定部28を有している。
ここで、アイドルストップ制御部21は、アイドルストップ制御を行う。具体的には、アイドルストップ制御部21は、車両1が走行するための駆動力を発生するエンジン2を予め設定されている停止条件が成立したときに停止させる。また、アイドルストップ制御部21は、予め設定されている再始動条件が成立したときに停止後のエンジン2を再始動させる制御を行う。そして、本実施形態では、アイドルストップ制御部21は、前記条件以外の所定の条件を満たす場合にも、アイドルストップ(アイドルストップ制御によるエンジン停止)を禁止したり、許可したりする。
バッテリ電圧検出部22は、バッテリ4の電圧を検出する。
劣化判定部40は、バッテリ4の劣化判定処理を行う。劣化判定処理は、バッテリ4の劣化度を判定する処理であり、バッテリ4の劣化度に応じて、バッテリ4について、寿命、重劣化(例えば第2の劣化状態)、軽劣化(例えば第1の劣化状態)、及び劣化無しの状態を判定する。
ここで、寿命、重劣化、軽劣化、及び劣化無しは、バッテリ4の劣化度の大きさでは、寿命>重劣化>軽劣化>劣化無しが成り立つ。例えば、寿命とは、バッテリ4が充放電困難な程度まで劣化し、当バッテリ4を他のバッテリに交換することが必要になる程度まで劣化している状態をいう。
図2には、この劣化判定部40の具体的な構成例を示す。図2に示すように、劣化判定部40は、第1劣化判定部41、第2劣化判定部42、第3劣化判定部43、及び第4劣化判定部44を有している。
ここで、第1劣化判定部41は、後述の判定結果判断部26が未だ寿命判定が成立していないと判定すると、すなわち、バッテリ4が寿命状態であるとの判定結果を未だ得ていないと判定すると、始動時劣化判定処理を行う。始動時劣化判定処理は、エンジン2の始動時のバッテリ4の電圧値(以下、始動時電圧という。)を基にバッテリ4の劣化状態を判定する処理となる。具体的には、第1劣化判定部41は、次のような始動時劣化判定処理を行う。
第1劣化判定部41は、始動時電圧値が第1電圧判定用しきい値未満であるか否かを判定する。ここで、始動時電圧値は、エンジン2の始動時にバッテリ電圧検出部22から得たバッテリ4の電圧値である。また、第1電圧判定用しきい値は、例えば、エンジン水温、バッテリ液温、又は外気温に応じて設定される。この第1電圧判定用しきい値は、例えば、実験的、経験的、又は理論的に予め設定されている値である。
第1劣化判定部41は、始動時電圧値が第1電圧判定用しきい値未満であると判定すると、劣化判定回数に1を加算し、その劣化判定回数が回数判定用しきい値よりも大きいか否かを判定する。ここで、回数判定用しきい値は、例えば、実験的、経験的、又は理論的に予め設定されている値である。そして、第1劣化判定部41は、劣化判定回数が回数判定用しきい値よりも大きいと判定すると、寿命判定を成立させる、すなわち、バッテリ4が寿命状態になっているとの判定結果を得る。一方、第1劣化判定部41は、劣化判定回数が回数判定用しきい値以下であると判定すると、重劣化判定を成立させる、すなわち、バッテリ4が重劣化状態になっているとの判定結果を得る。
また、第1劣化判定部41は、始動時電圧値が第1電圧判定用しきい値以上であると判定すると、前述の劣化判定回数を初期化する(劣化判定回数=0)。その後、第1劣化判定部41は、始動時電圧値が第2電圧判定用しきい値未満であるか否かを判定する。ここで、第2電圧判定用しきい値は、第1電圧判定用しきい値よりも大きい値である。例えば、第2電圧判定用しきい値は、エンジン水温、バッテリ液温、又は外気温に応じて設定される。この第2電圧判定用しきい値は、例えば、実験的、経験的、又は理論的に予め設定されている値である。そして、第1劣化判定部41は、始動時電圧値が第2電圧判定用しきい値未満であると判定すると、軽劣化判定を成立させる、すなわち、バッテリ4が軽劣化状態になっているとの判定結果を得る。
図3〜図5には、第1電圧判定用しきい値及び第2電圧判定用しきい値の一例を示す。ここで、図3は、エンジン水温と第1及び第2電圧判定用しきい値との関係を示す図である。また、図4は、バッテリ液温と第1及び第2電圧判定用しきい値との関係を示す図である。また、図5は、外気温と第1及び第2電圧判定用しきい値との関係を示す図である。
図3に示すように、第1及び第2電圧判定用しきい値は、エンジン水温が高いほど大きくなる。また、図4に示すように、第1及び第2電圧判定用しきい値は、バッテリ温度(具体的にはバッテリ4の液温)が高いほど大きくなる。また、図5に示すように、第1及び第2電圧判定用しきい値は、外気温が高いほど大きくなる。例えば、第1劣化判定部41は、図3〜図5に示す特性図をテーブルとして有している。そして、第1劣化判定部41は、各テーブルを参照して、エンジン水温センサ12、バッテリ温度センサ14、及び外気温センサ13の各検出値に対応する第1及び第2電圧判定用しきい値を取得する。
例えば、エンジン水温センサ12、バッテリ温度センサ14、及び外気温センサ13の各検出値についてそれぞれ取得した第1電圧判定用しきい値の平均値を最終的な第1電圧判定用しきい値とする。また、第1電圧判定用しきい値よりも大きい第2電圧判定用しきい値についても同様に、エンジン水温センサ12、バッテリ温度センサ14、及び外気温センサ13の各検出値についてそれぞれ取得した第2電圧判定用しきい値の平均値を最終的な第2電圧判定用しきい値とする。
第2劣化判定部42は、後述の判定結果判断部26が未だ寿命判定が成立していないと判定すると、アイドルストップ中電圧劣化判定処理を行う。このアイドルストップ中電圧劣化判定処理は、アイドルストップ中のバッテリ4の電圧値であるアイドルストップ中電圧値を基にバッテリ4の劣化状態を判定する処理となる。具体的には、第2劣化判定部42は、次のようなアイドルストップ中電圧劣化判定処理を行う。
第2劣化判定部42は、アイドルストップ制御部21によるアイドルストップ中であるか否かを判定する。そして、第2劣化判定部42は、アイドルストップ中であると判定すると、アイドルストップ中電圧値が第3電圧判定用しきい値よりも大きいか否かを判定する。ここで、第3電圧判定用しきい値は、例えば、実験的、経験的、又は理論的に予め設定されている値である。
そして、第2劣化判定部42は、アイドルストップ中電圧値が第3電圧判定用しきい値以下であると判定すると、エンジン2を始動させる、すなわち、アイドルストップを解除するとともに、重劣化判定を成立させる。ここで、エンジン2の始動については、例えば、第2劣化判定部42は、アイドルストップ制御部21にエンジン2の始動指令信号を出力する。これによって、アイドルストップ制御部21は、始動指令信号が入力されると、エンジン2を始動させる。
第3劣化判定部43は、後述の判定結果判断部26が未だ寿命判定が成立していないと判定すると、放電劣化判定処理を行う。この放電劣化判定処理は、バッテリ4の放電量を基にバッテリ4の劣化状態を判定する処理となる。ここで、第3劣化判定部43は、バッテリ電流センサ15の検出値を基にバッテリ4の放電量を算出する。具体的には、第3劣化判定部43は、次のような放電劣化判定処理を行う。
第3劣化判定部43は、バッテリ4の放電量が第1放電量判定用しきい値以上であるか否かを判定する。ここで、第3劣化判定部43は、バッテリ電流センサ15の検出値を基にバッテリ4の放電量を算出する。また、第1放電量判定用しきい値は、例えば、実験的、経験的、又は理論的に予め設定されている値である。そして、第3劣化判定部43は、バッテリ4の放電量が第1放電量判定用しきい値以上であると判定すると、次に、第2放電量判定用しきい値未満であるか否かを判定する。ここで、第2放電量判定用しきい値は、第1放電量判定用しきい値よりも大きい値である(第2放電量判定用しきい値>第1放電量判定用しきい値)。第2放電量判定用しきい値は、例えば、実験的、経験的、又は理論的に予め設定されている値である。
そして、第3劣化判定部43は、バッテリ4の放電量が第2放電量判定用しきい値未満であると判定すると、軽劣化判定を成立させる。一方、第3劣化判定部43は、バッテリ4の放電量が第2放電量判定用しきい値以上であると判定すると、重劣化判定を成立させる。
第4劣化判定部44は、後述の判定結果判断部26が未だ寿命判定が成立していないと判定すると、ソーク劣化判定処理を行う。このソーク劣化判定処理は、ソーク時間を基にバッテリ4の劣化状態を判定する処理となる。ここで、ソーク時間とは、イグニッションスイッチをオフにした時、すなわちキーオフ時からの経過時間である。第4劣化判定部44は、ソーク時間を取得するため、例えば、イグニッションがオフされている期間を測定する。具体的には、第4劣化判定部44は、次のようなソーク劣化判定処理を行う。
第4劣化判定部44は、ソーク劣化判定が既に済んでいるか否かを判定する。第4劣化判定部44は、ソーク劣化判定が済んでいないと判定すると、ソーク劣化判定を成立させる。続いて、第4劣化判定部44は、ソーク時間が第1時間判定用しきい値よりも大きいか否かを判定する。ここで、第1時間判定用しきい値は、例えば、実験的、経験的、又は理論的に予め設定されている値である。
そして、第4劣化判定部44は、ソーク時間が第1時間判定用しきい値よりも大きいと判定すると、重劣化判定を成立させる。一方、第4劣化判定部44は、ソーク時間が第1時間判定用しきい値以下であると判定すると、次に、ソーク時間が第2時間判定用しきい値よりも大きいか否かを判定する。ここで、第2時間判定用しきい値は、第1時間判定用しきい値よりも小さい値である。この第2時間判定用しきい値は、例えば、実験的、経験的、又は理論的に予め設定されている値である。
そして、第4劣化判定部44は、ソーク時間が第2時間判定用しきい値よりも大きいと判定すると、次に、ソーク中電圧値がソーク中電圧判定用しきい値未満であるか否かを判定する。ここで、ソーク中電圧値は、イグニッションスイッチをオフにしているときにバッテリ電圧検出部22が検出したバッテリ4の電圧値である。また、ソーク中電圧判定用しきい値は、例えば、実験的、経験的、又は理論的に予め設定されている値である。そして、第4劣化判定部44は、ソーク中電圧値がソーク中電圧判定用しきい値未満であると判定すると、重劣化判定を成立させる。
回復判定部23は、バッテリ4が充電されて回復しているか否かを判定する。具体的には、回復判定部23は、劣化判定部40の判定結果及びアイドルストップ制御部21がアイドルストップを禁止している時間を基に、バッテリ4が回復しているか否かを判定する。より詳しくは、回復判定部23は、次のように判定を行う。
回復判定部23は、劣化判定部40の判定結果を基に軽劣化判定が成立していると判定すると、アイドルストップ禁止時間が第1禁止時間判定用しきい値よりも大きいか否かを判定する。ここで、第1禁止時間判定用しきい値は、例えば、実験的、経験的、又は理論的に予め設定されている値である。そして、回復判定部23は、アイドルストップ禁止時間が第1禁止時間判定用しきい値よりも大きいと判定すると、バッテリ4が回復していると判定する。
また、回復判定部23は、劣化判定部40の判定結果を基に重劣化判定が成立していると判定すると、次に、アイドルストップ禁止時間が第2禁止時間判定用しきい値よりも大きいか否かを判定する。ここで、第2禁止時間判定用しきい値は、第1禁止時間判定用しきい値よりも大きい値である。この第2禁止時間判定用しきい値は、例えば、実験的、経験的、又は理論的に予め設定されている値である。そして、回復判定部23は、アイドルストップ禁止時間が第2禁止時間判定用しきい値よりも大きいと判定すると、バッテリ4が回復していると判定する。
交換判定部24は、バッテリ4が交換されたか否かを判定する。
情報初期化処理部25は、交換判定部24の判定結果を基に、劣化判定部40がしたバッテリ4が寿命状態であるとの判定結果、バッテリ4が重劣化状態であるとの判定結果、バッテリ4が軽劣化状態であるとの判定結果、及び劣化判定回数を初期化する。
判定結果判断部26は、劣化判定部40が行う劣化判定処理によって寿命判定が成立しているか、すなわち、バッテリ4が寿命状態であるか否かを判定する。
告知処理部27は、判定結果判断部26が寿命判定が成立していると判定すると、告知処理を行う。告知処理については、例えば、告知処理部27は、表示部への表示によって告知を行ったり、音声出力部からの音声出力によって告知を行ったりする。
イグニッション状態判定部28は、イグニッション(IG)がオフの状態であるか否かを判定する。
次に、制御装置20が行う制御を実現する処理手順について説明する。
図6には、その処理手順の一例のフローチャートを示す。制御装置20は、この処理を所定のサンプリング時間によって継続して実施する。
図6に示すように、先ず、ステップS1では、交換判定部24は、バッテリ4が交換されたか否かを判定する。そして、交換判定部24がバッテリ4が交換されたと判定すると、処理はステップS2に進む。また、交換判定部24がバッテリ4が交換されていないと判定すると、処理はステップS3に進む。
ステップS2では、情報初期化処理部25は、寿命判定結果、重劣化判定結果、軽劣化判定結果、及び劣化判定回数を初期化する。その後、処理はステップS3に進む。
ステップS3では、劣化判定部40は、劣化判定処理を行う。この劣化判定処理では、バッテリ4についての、寿命、重劣化、軽劣化、及び劣化無しの状態を判定する。
次に、ステップS4では、判定結果判断部26は、ステップS3の劣化判定処理において寿命判定が成立しているか、すなわち、バッテリ4が寿命状態であるとの判定結果を得ているか否かを判定する。そして、判定結果判断部26が寿命判定が成立していると判定すると、処理はステップS5に進む。また、判定結果判断部26が寿命判定が成立していないと判定すると、処理はステップS8に進む。
ステップS5では、告知処理部27は、告知処理を行う。
次に、ステップS6では、アイドルストップ制御部21は、アイドルストップ、すなわち、アイドルストップ制御によるエンジン停止を禁止する。
次に、ステップS7では、イグニッション状態判定部28は、イグニッション(IG)がオフの状態であるか否かを判定する。そして、イグニッション状態判定部28がイグニッションがオフの状態であると判定すると、処理は終了する。また、イグニッション状態判定部28がイグニッションがオンの状態のままであると判定すると、処理はステップS3から再び開始される。
また、ステップS8では、判定結果判断部26は、ステップS3の劣化判定処理において重劣化判定又は軽劣化判定が成立しているか否かを判定する。すなわち、判定結果判断部26は、ステップS3の劣化判定処理においてバッテリ4が重劣化状態である又は軽劣化状態であるとの判定結果を得ているか否かを判定する。そして、判定結果判断部26が重劣化判定又は軽劣化判定が成立していると判定すると、処理はステップS9に進む。また、判定結果判断部26が重劣化判定及び軽劣化判定の何れも成立していないと判定すると、処理はステップS11に進む。
ステップS9では、回復判定部23は、バッテリ4が回復しているか否かを判定する。回復判定部23がバッテリ4が回復していると判定すると、処理はステップS10に進む。また、回復判定部23がバッテリ4が回復していないと判定すると、処理はステップS6に進む。
ステップS10では、情報初期化処理部25は、重劣化判定結果、すなわち重劣化判定が成立していること、及び軽劣化判定結果、すなわち軽劣化判定が成立していることを初期化する。そして、処理はステップS11に進む。
ステップS11では、アイドルストップ制御部21は、アイドルストップ、すなわち、アイドルストップ制御によるエンジン停止を許可する。そして、処理はステップS7に進む。
また、図7には、回復判定部23が行うステップS9の回復判定処理の処理手順の一例のフローチャートを示す。
図7に示すように、先ず、ステップS21では、回復判定部23は、軽劣化判定が成立しているか否かを判定する。回復判定部23が軽劣化判定が成立していると判定すると、処理はステップS22に進む。また、回復判定部23が軽劣化判定が成立していないと判定すると、すなわち、重劣化判定が成立している場合、処理はステップS24に進む。
ステップS22では、回復判定部23は、アイドルストップ禁止時間が第1禁止時間判定用しきい値よりも大きいか否かを判定する。回復判定部23がアイドルストップ禁止時間が第1禁止時間判定用しきい値よりも大きいと判定すると、処理はステップS23に進む。また、回復判定部23がアイドルストップ禁止時間が第1禁止時間判定用しきい値未満であると判定すると、回復判定処理は終了する(処理はステップS6に進む)。
ステップS23では、回復判定部23は、バッテリ4が回復していると判定する。そして、回復判定処理は終了する(処理はステップS10に進む)。
ステップS24では、回復判定部23は、アイドルストップ禁止時間が第2禁止時間判定用しきい値よりも大きいか否かを判定する。回復判定部23がアイドルストップ禁止時間が第2禁止時間判定用しきい値よりも大きいと判定すると、処理はステップS23に進む。また、回復判定部23がアイドルストップ禁止時間が第2禁止時間判定用しきい値未満であると判定すると、回復判定処理は終了する(処理はステップS6に進む)。
以上のような回復判定処理によって、回復判定部23は、バッテリ4の劣化度が大きいほどアイドルストップ禁止期間中のバッテリ4への充電量を多くして、バッテリ4が回復しているとの判定を行うことができる。
次に、劣化判定部40が行うステップS3の劣化判定処理の処理手順について説明する。
図8には、劣化判定処理の処理手順の一例のフローチャートを示す。図8に示すように、先ず、ステップS31では、判定結果判断部26は、既に寿命判定が成立しているか否かを判定する。判定結果判断部26が既に寿命判定が成立していると判定すると、すなわち、バッテリ4が寿命状態であるとの判定結果を既に得ていると、寿命状態であるため、劣化判定処理は終了する。また、判定結果判断部26が寿命判定が成立していないと判定すると、処理はステップS32に進む。
ステップS32では、第1劣化判定部41は、始動時劣化判定処理を行う。また、ステップS33では、第2劣化判定部42は、アイドルストップ中電圧劣化判定処理を行う。さらに、ステップS34では、第3劣化判定部43は、放電劣化判定処理を行う。そして、ステップS35では、第4劣化判定部44は、ソーク劣化判定処理を行う。そして、劣化判定処理は終了する。
以上のような劣化判定処理によって、寿命判定が成立しない限り、第1〜第4劣化判定部41〜44は、それぞれの処理内容に応じてバッテリ4の劣化の判定を行う。
次に、第1劣化判定部41が行うステップS32の始動時劣化判定処理の処理手順について説明する。
図9には、始動時劣化判定処理の処理手順の一例のフローチャートを示す。図9に示すように、先ず、ステップS51では、第1劣化判定部41は、始動時電圧値が第1電圧判定用しきい値未満であるか否かを判定する。第1劣化判定部41が始動時電圧値が第1電圧判定用しきい値未満であると判定すると、処理はステップS52に進む。また、第1劣化判定部41が始動時電圧値が第1電圧判定用しきい値以上であると判定すると、処理はステップS56に進む。
ステップS52では、第1劣化判定部41は、劣化判定回数に1を加算する(劣化判定回数=劣化判定回数+1)。
次に、ステップS53では、第1劣化判定部41は、劣化判定回数が回数判定用しきい値よりも大きいか否かを判定する。第1劣化判定部41が劣化判定回数が回数判定用しきい値よりも大きいと判定すると、処理はステップS54に進む。また、第1劣化判定部41が劣化判定回数が回数判定用しきい値以下であると判定すると、処理はステップS55に進む。
ステップS54では、第1劣化判定部41は、寿命判定を成立させる。例えば、第1劣化判定部41は、寿命判定のフラグを立てる。そして、始動時劣化判定処理は終了する。
ステップS55では、第1劣化判定部41は、重劣化判定を成立させる。例えば、第1劣化判定部41は、重劣化判定のフラグを立てる。そして、始動時劣化判定処理は終了する。
また、ステップS56では、第1劣化判定部41は、劣化判定回数を初期化する(劣化判定回数=0)。
次に、ステップS57では、第1劣化判定部41は、始動時電圧値が第2電圧判定用しきい値未満であるか否かを判定する。第1劣化判定部41が始動時電圧値が第2電圧判定用しきい値未満であると判定すると、処理はステップS58に進む。また、第1劣化判定部41が始動時電圧値が第2電圧判定用しきい値以上であると判定すると、始動時劣化判定処理は終了する。
ステップS58では、第1劣化判定部41は、軽劣化判定を成立させる。例えば、第1劣化判定部41は、軽劣化判定のフラグを立てる。そして、始動時劣化判定処理は終了する。
以上のような始動時劣化判定処理によって、第1劣化判定部41は、始動時電圧値が第1電圧判定用しきい値未満である場合、バッテリ4の始動時電圧が低下しているとして劣化判定回数に1を加算する(ステップS51、ステップS52)。そして、第1劣化判定部41は、劣化判定回数が回数判定用しきい値よりも大きくなると、バッテリ4が寿命であるとの判定を成立させる(ステップS53、ステップS54)。一方、第1劣化判定部41は、劣化判定回数が回数判定用しきい値以下であれば、バッテリ4が重劣化しているとの判定を成立させる(ステップS53、ステップS55)。
よって、バッテリ4が回復したと判定されている場合でも(ステップS9でYesの場合でも)、バッテリ4が交換されない限り劣化判定回数が初期化されないため(ステップS1、ステップS2)、第1劣化判定部41は、バッテリ4が回復したと判定されている場合でも劣化判定回数が回数判定用しきい値よりも大きくなる程度にバッテリ4が劣化していると判定すると、バッテリ4が寿命であるとの判定を成立させる
また、第1劣化判定部41は、始動時電圧値が第1電圧判定用しきい値よりも大きい場合、劣化判定回数を初期化し、さらに、始動時電圧値が第2電圧判定用しきい値(>第1電圧判定用しきい値)未満である場合、バッテリ4が軽劣化しているとの判定を成立させる(ステップS51、ステップS56〜ステップS58)。
次に、第2劣化判定部42が行うステップS33のアイドルストップ中電圧劣化判定処理の処理手順について説明する。
図10には、アイドルストップ中電圧劣化判定処理の処理手順の一例のフローチャートを示す。図10に示すように、先ず、ステップS71では、第2劣化判定部42は、アイドルストップ中であるか否かを判定する。第2劣化判定部42がアイドルストップ中であると判定すると、処理はステップS72に進む。また、第2劣化判定部42がアイドルストップ中でないと判定すると、アイドルストップ中電圧劣化判定処理は終了する。
ステップS72では、第2劣化判定部42は、アイドルストップ中電圧値が第3電圧判定用しきい値よりも大きいか否かを判定する。第2劣化判定部42は、アイドルストップ中電圧値が第3電圧判定用しきい値よりも大きいと判定すると、アイドルストップ中電圧劣化判定処理は終了する。また、第2劣化判定部42がアイドルストップ中電圧値が第3電圧判定用しきい値以下であると判定すると、処理はステップS73に進む。
ステップS73では、第2劣化判定部42は、エンジン2を始動させる。
次に、ステップS74では、第2劣化判定部42は、重劣化判定を成立させる。そして、アイドルストップ中電圧劣化判定処理は終了する。
以上のようなアイドルストップ中電圧劣化判定処理によって、第2劣化判定部42は、アイドルストップ中であり、かつアイドルストップ中電圧値が第3電圧判定用しきい値以下の場合、エンジン2の始動不良を防止するために、エンジン2を始動させる又はアイドルストップを禁止する(ステップS71〜ステップS73)。そして、第2劣化判定部42は、バッテリ4が重劣化しているとの判定を成立させる(ステップS74)。
次に、第3劣化判定部43が行うステップS34の放電劣化判定処理の処理手順について説明する。
図11には、放電劣化判定処理の処理手順の一例のフローチャートを示す。図11に示すように、先ず、ステップS91では、第3劣化判定部43は、バッテリ4の放電量が第1放電量判定用しきい値未満であるか否かを判定する。第3劣化判定部43がバッテリ4の放電量が第1放電量判定用しきい値未満であると判定すると、放電劣化判定処理は終了する。また、第3劣化判定部43がバッテリ4の放電量が第1放電量判定用しきい値以上であると判定すると、処理はステップS92に進む。
ステップS92では、第3劣化判定部43は、第2放電量判定用しきい値未満であるか否かを判定する。第3劣化判定部43がバッテリ4の放電量が第2放電量判定用しきい値未満であると判定すると、処理はステップS93に進む。また、第3劣化判定部43がバッテリ4の放電量が第2放電量判定用しきい値以上であると判定すると、処理はステップS94に進む。
ステップS93では、第3劣化判定部43は、軽劣化判定を成立させる。そして、放電劣化判定処理は終了する。
ステップS94では、第3劣化判定部43は、重劣化判定を成立させる。そして、放電劣化判定処理は終了する。
以上のような放電劣化判定処理によって、第3劣化判定部43は、バッテリ4の放電量が第1放電量判定用しきい値以上であるが、第2放電量判定用しきい値(>第1放電量判定用しきい値)未満である場合、バッテリ4が軽劣化しているとの判定を成立させる(ステップS91〜ステップS93)。また、第3劣化判定部43は、バッテリ4の放電量が第2放電量判定用しきい値(>第1放電量判定用しきい値)以上である場合、バッテリ4が重劣化しているとの判定を成立させる(ステップS91、ステップS92、ステップS94)
次に、第4劣化判定部44が行うステップS35のソーク劣化判定処理の処理手順について説明する。
図12には、ソーク劣化判定処理の処理手順の一例のフローチャートを示す。図12に示すように、先ず、ステップS111では、第4劣化判定部44は、ソーク劣化判定が済んでいるか否かを判定する。第4劣化判定部44は、ソーク劣化判定が済んでいると判定すると、ソーク劣化判定処理は終了する。また、第4劣化判定部44がソーク劣化判定が済んでいないと判定すると、処理はステップS112に進む。
ステップS112では、第4劣化判定部44は、ソーク劣化判定を成立させる。例えば、第4劣化判定部44は、ソーク判定のフラグを立てる。
次に、ステップS113では、第4劣化判定部44は、ソーク時間が第1時間判定用しきい値よりも大きいか否かを判定する。第4劣化判定部44がソーク時間が第1時間判定用しきい値よりも大きいと判定すると、処理はステップS114に進む。また、第4劣化判定部44がソーク時間が第1時間判定用しきい値以下であると判定すると、処理はステップS115に進む。
ステップS114では、第4劣化判定部44は、重劣化判定を成立させる。そして、ソーク劣化判定処理は終了する。
ステップS115では、第4劣化判定部44は、ソーク時間が第2時間判定用しきい値よりも大きいか否かを判定する。第4劣化判定部44がソーク時間が第2時間判定用しきい値よりも大きいと判定すると、処理はステップS116に進む。また、第4劣化判定部44がソーク時間が第2時間判定用しきい値以下であると判定すると、ソーク劣化判定処理は終了する。
ステップS116では、第4劣化判定部44は、ソーク中電圧値がソーク中電圧判定用しきい値未満であるか否かを判定する。第4劣化判定部44がソーク中電圧値がソーク中電圧判定用しきい値未満であると判定すると、処理はステップS114に進む。また、第4劣化判定部44がソーク中電圧値がソーク中電圧判定用しきい値以上であると判定すると、ソーク劣化判定処理は終了する。
以上のようなソーク劣化判定処理によって、第4劣化判定部44は、ソーク劣化判定が済んでいない場合、ソーク劣化判定を成立させる(ステップS111、ステップS112)。そして、第4劣化判定部44は、ソーク時間が第1時間判定用しきい値よりも大きい場合、バッテリ4が重劣化しているとの判定を成立させる(ステップS113、ステップS114)。また、第4劣化判定部44は、ソーク時間が第1時間判定用しきい値以下であるが、第2時間判定用しきい値(<第1時間判定用しきい値)よりも大きくかつソーク中電圧値がソーク中電圧判定用しきい値未満の場合、バッテリ4が重劣化しているとの判定を成立させる(ステップS113、ステップS115、ステップS116→ステップS114)。このように、第4劣化判定部44は、ソーク時間に応じてバッテリ4の劣化度を判定している。
(動作、作用等)
次に、制御装置20の一連の動作、及びその作用等の一例について説明する。
制御装置20は、イグニッションがオンになっている期間中に所定のサンプリング時間間隔でバッテリ4の劣化判定処理を行う(ステップS3、図8〜図11)。そして、制御装置20は、そのバッテリ4の劣化判定処理で寿命判定、重劣化判定、及び軽劣化判定の何れも成立しなければ、アイドルストップ制御によるエンジン停止を許可する(ステップS4、ステップS8、ステップS11)。
また、制御装置20は、バッテリ4の劣化判定処理で重劣化判定又は軽劣化判定が成立すると、バッテリ4が充電されてバッテリ4が回復するまでアイドルストップ制御によるエンジン停止を禁止する(ステップS8、ステップS9→ステップS6)。その後、制御装置20は、バッテリ4が充電されてバッテリ4が回復すると、重劣化判定又は軽劣化判定の判定結果を初期化するとともに、アイドルストップ制御によるエンジン停止を許可する(ステップS8〜ステップS11)。
また、制御装置20は、バッテリ4の劣化判定処理で寿命判定が成立すると、告知処理を行うとともに、アイドルストップ制御によるエンジン停止を禁止する(ステップS4〜ステップS6)。そして、制御装置20は、バッテリ4が交換されたときに、寿命判定結果、重劣化判定結果、軽劣化判定結果、及び劣化判定回数を初期化し、再び交換後のバッテリ4について劣化判定処理を開始する(ステップS1〜ステップS3)。
(本実施形態の変形例等)
本実施形態では、回復判定部23は、バッテリ4への充電電流が充電電流判定用しきい値未満である場合、バッテリ4が十分に充電されて回復していると判定しても良い。ここで、充電電流判定用しきい値は、例えば、実験的、経験的、又は理論的に予め設定されている値である。
また、本実施形態では、回復判定部23は、バッテリ4の入出力電流を積算してバッテリ4の充放電量を算出し、算出した充放電量が充電量判定用しきい値よりも大きい場合、バッテリ4が回復していると判定しても良い。ここで、充電量判定用しきい値は、例えば、実験的、経験的、又は理論的に予め設定されている値である。
また、前述の実施形態では、車両1が走行するための駆動力を発生するエンジン2を予め設定されている停止条件が成立したときに停止させ停止後のエンジン2を予め設定されている再始動条件が成立したときに再始動させるアイドルストップ制御部21と、エンジン2を停止後に再始動する際にエンジン2を始動させるスタータ3に電力を供給するバッテリ4と、エンジン2の動力を用いて発電しバッテリ4を充電する発電機5とを有する車両1のエンジン2の制御を行うエンジン制御装置10であって、エンジン2を始動するときにバッテリの劣化状態を判定する劣化判定部40と、劣化判定部40がバッテリ4が劣化していると判定した後にバッテリ4が充電されて予め設定されている充電状態となる回復状態になっているか否かを判定する回復判定部23と、を有し、劣化判定部40は、回復判定部23が回復状態になっていると判定した後もバッテリ4が劣化していると判定するとバッテリ4が交換される必要がある寿命状態であるとの判定をし(例えば、ステップS51〜ステップS54)、アイドルストップ制御部21は、劣化判定部40がバッテリ4が劣化(例えば、重劣化又は軽劣化)していると判定したときには回復判定部23が回復状態になっていると判定するまでエンジン2の停止を禁止し(例えば、ステップS8、ステップS9→ステップS6)、劣化判定部40が寿命状態であると判定したときにはエンジン2の停止を禁止する(例えば、ステップS4、ステップS6)エンジン制御装置を実現している。
また、本発明の実施形態を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正及び等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
1 車両、2 エンジン、3 スタータ、4 バッテリ、5 発電機、10 エンジン制御装置、20 制御装置、21 アイドルストップ制御部、22 バッテリ電圧検出部、23 回復判定部、40 劣化判定部、41 第1劣化判定部、42 第2劣化判定部、43 第3劣化判定部、44 第4劣化判定部

Claims (2)

  1. 車両が走行するための駆動力を発生するエンジンを予め設定されている停止条件が成立したときに停止させ停止後のエンジンを予め設定されている再始動条件が成立したときに再始動させるアイドルストップ制御部と、前記エンジンを停止後に再始動する際に当該エンジンを始動させるスタータに電力を供給するバッテリと、前記エンジンの動力を用いて発電し前記バッテリを充電する発電機とを有する車両の前記エンジンの制御を行うエンジン制御装置であって、
    前記エンジンを始動するときに前記バッテリの劣化状態を判定する劣化判定部と、
    前記劣化判定部が前記バッテリが劣化していると判定した後に前記バッテリが充電されて予め設定されている充電状態となる回復状態になっているか否かを判定する回復判定部と、を有し、
    前記劣化判定部は、前記回復判定部が前記バッテリが回復状態になっていると判定した後も前記バッテリが劣化していると判定すると前記バッテリが交換される必要がある寿命状態であるとの判定をし、
    前記アイドルストップ制御部は、前記劣化判定部がバッテリが劣化していると判定したときには前記回復判定部が前記バッテリが回復状態になっていると判定するまで前記エンジンの停止を禁止し、前記劣化判定部が前記バッテリが寿命状態であると判定したときには前記エンジンの停止を禁止することを特徴とするエンジン制御装置。
  2. 前記劣化判定部は、前記バッテリが第1の劣化状態になっているか、前記第1の劣化状態よりも劣化度合いが高い第2の劣化状態になっているかを判定しており、
    前記回復判定部は、前記劣化判定部が前記バッテリが前記第1の劣化状態になっていると判定しかつ前記アイドルストップ制御部が前記エンジンの停止を禁止している時間が第1しきい値よりも大きいときには前記回復状態になっているとの判定をし、前記劣化判定部が前記バッテリが前記第2に劣化状態になっていると判定しかつ前記アイドルストップ制御部が前記エンジンの停止を禁止している時間が前記第1しきい値よりも大きい第2しきい値よりも大きいときには前記回復状態になっているとの判定をすることを特徴とする請求項1に記載のエンジン制御装置。
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