JP2014221675A - 車両用吊上げ具 - Google Patents
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Abstract
【課題】部品点数を減らしてコストダウンを図り、かつホイールに対する着脱作業を非常に簡単に行うことができる車両用吊上げ具を提供する。
【解決手段】車両AのホイールA1を車軸のハブに取り付ける複数のハブボルトA4のうちの単一のハブボルトA4に螺着されているハブナットに代えて螺着され、車両外側方へ延びるハブボルト延長体2と、ハブボルト延長体2の外周面上に車両外側方から挿通され、車両外側端部にクレーン装置のワイヤWを巻回可能とする巻回部32を有する筒体3と、筒体3の外周面より半径方向外方へ一体的に突設され、ホイールA1及びタイヤA5に対し当接する当接片41を車両内側端に有する突設片4と、ハブボルト延長体2の車両外側端部に螺着され、筒体3を車両外側端側より拘束する拘束部材5と、を備えている。
【選択図】図1
【解決手段】車両AのホイールA1を車軸のハブに取り付ける複数のハブボルトA4のうちの単一のハブボルトA4に螺着されているハブナットに代えて螺着され、車両外側方へ延びるハブボルト延長体2と、ハブボルト延長体2の外周面上に車両外側方から挿通され、車両外側端部にクレーン装置のワイヤWを巻回可能とする巻回部32を有する筒体3と、筒体3の外周面より半径方向外方へ一体的に突設され、ホイールA1及びタイヤA5に対し当接する当接片41を車両内側端に有する突設片4と、ハブボルト延長体2の車両外側端部に螺着され、筒体3を車両外側端側より拘束する拘束部材5と、を備えている。
【選択図】図1
Description
本発明は、自動車等の車両をクレーン等で吊り上げる際に用いられる車両用吊上げ具に関するものである。
道路から脱輪した車両を引上げる際に、クレーンを用いて車両を吊り上げる作業が行われている。こうした吊り上げ作業では、吊上げ用のワイヤ等の索状体を直接車両に取り付けて作業を行うと車両が損傷したり破損するおそれがある。
そこで、従来より、車両のホイールに対し車両用吊上げ具を取り付け、この車両用吊上げ具に吊上げ用の索状体を取り付けてクレーンにより車両を吊り上げることで、車両の損傷や破損を防止するようにしたものが知られている。この車両用吊上げ具は、ホイールを車両の車軸のハブに取り付けるための複数のハブボルトに螺着されているハブナットに代えてそれぞれ螺着される長ナット部材と、この各長ナット部材の車両外側端に固定ねじにより固定され、車両外側方へ突出する索状体係合用の係合部を備えたプレート部材とを備えている。この場合、長ナット部材及びプレート部材の係合部によって車体外側方の索状体までの距離が確保され、索状体との接触による車両のボディの傷付きも抑制される。
ところが、前記従来のものでは、ホイールに対し車両用吊上げ具を取り付ける上で、複数の全てのハブボルトに対するハブナットと長ナット部材との代替作業に加え、各長ナット部材の車両外側端に対するプレート部材の固定ねじによる固定作業が必要となり、車両用吊上げ具の取付作業に工数を要する上、時間を要する。しかも、車両用吊上げ具を取り外す際にも、取り付け時と同様の工数及び時間を要し、車両用吊上げ具の着脱作業が非常に煩わしいものとなる。
その上、前記従来のものでは、ハブボルトの個数などが車種によって異なるため、ハブボルトの個数に応じた長ナット部材、及びプレート部材を用意しておく必要があり、部品点数を要してコストアップの要因となる。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、部品点数を減らしてコストダウンを図り、かつホイールに対する着脱作業を非常に簡単に行うことができる車両用吊上げ具を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明では、車両用吊上げ具として、車両のホイールを車軸のハブに取り付ける複数のハブボルトのうちの単一のハブボルトに螺着されているハブナットに代えて螺着され、車両外側方へ延びるハブボルト延長体と、前記ハブボルト延長体の外周面上に車両外側方から挿通され、車両外側端部にクレーン装置の索状体を巻回可能とする巻回部を有する筒体と、前記筒体の外周面より半径方向外方へ一体的に突設され、前記ホイール及び前記タイヤに対し当接する当接片を車両内側端に有する突設片と、前記ハブボルト延長体の車両外側端部に取り付けられ、前記筒体を車両外側端側より拘束する拘束部材と、を備えることを特徴としている。
また、前記当接片を、前記突設片に対し前記ホイール及び前記タイヤの径に応じて前記筒体の半径方向外方へ進退自在に支持することが好ましい。
また、前記当接片に、当該当接片を前記ホイール及び前記タイヤに対し弾性当接させる弾性材を設けることが好ましい。
また、前記拘束部材に、前記巻回部に巻回された索状体を前記巻回部の外方から包持する包持部を設けることが好ましい。
更に、前記突設片に、前記巻回部に巻回されて上方へ延びる索状体を車両外側方へ離間させた位置で上方へ延ばすように誘導する誘導部を設けることが好ましい。
以上、要するに、ハブボルト延長体を単一のハブボルトに螺着されているハブナットに代えて螺着し、筒体の外周面より半径方向外方へ突設された突設片の当接片を、ホイール及びタイヤに対し当接させた状態で、筒体を車両外側端側より拘束部材により拘束することで、ホイールに対し車両用吊上げ具が取り付けられる。このため、ホイールに対し車両用吊上げ具を取り付ける際に、複数の全てのハブボルトに対するハブナットと長ナット部材との代替作業や、各長ナット部材の車両外側端に対するプレート部材の固定ねじによる固定作業が不要となり、単一のハブボルトに対する車両用吊上げ具の取り付け作業のみで済む。これにより、車両用吊上げ具の取付作業の工数が大幅に削減される上、時間が大幅に削減され、車両用吊上げ具を取り外す際にも、取り付け時と同様に工数及び時間が大幅に削減されて、車両用吊上げ具の着脱作業を非常に簡単に行うことができる。
更に、ハブボルトの個数などに関係なく単一のハブボルトに対してのみ車両用吊上げ具が取り付けられることから、ハブボルトの個数などに応じたプレート部材などを別途用意する必要もなく、車両用吊上げ具の部品点数を減らしてコストダウンを図ることもできる。
しかも、筒体の車両外側端部の巻回部にクレーン装置の索状体を巻回させて吊り上げると、突設片にはホイール及びタイヤに対し当接片を押し付ける力が作用する。このため、索状体に車両のボディから離間しようとする力が作用し、ハブボルト延長体の車両外側方への延設量と相俟って車体外側方の索状体までの距離が十分に確保され、索状体との接触による車両のボディの傷付きも抑制できる。
また、当接片を突設片に対しホイール及びタイヤの径に応じて筒体の半径方向外方へ進退自在に支持することで、ホイール及びタイヤに対しその径に応じて当接片を確実に当接させることができる。
また、当接片に弾性材を設けることで、当接片をホイール及びタイヤに対し弾性当接させて、当接片の当接によるホイール及びタイヤへの傷付きを確実に防止することができる。
また、巻回部に巻回された索状体を巻回部の外方から包持する包持部を拘束部材に設けることで、吊上げ時の索状体の振れなどを包持部で確実に抑え、索状体との接触による車両のボディの傷付きを防止することができる。
更に、巻回部に巻回されて上方へ延びる索状体を車両外側方へ離間させた位置で上方へ延ばすように誘導する誘導部を突設片に設けることで、巻回部より上方へ延びる索状体が車両外側方の離間位置で誘導され、索状体との接触による車両のボディの傷付きを確実に防止することができる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
図1は本発明の実施の形態に係る車両用吊上げ具を単一のハブボルトに取り付けた状態を示す斜視図、図2は車両用吊上げ具を単一のハブボルトに取り付けた状態で一部を切り欠いた縦断側面図、図3は車両用吊上げ具単体の斜視図、図4は車両用吊上げ具を上方から見た平面図、図5は車両用吊上げ具を分解した状態の分解斜視図をそれぞれ示している。
図1〜図5において、1は本発明の実施の形態に係る車両用吊上げ具であって、この車両用吊上げ具1は、車両AのホイールA1を車軸(図示せず)のハブA3に取り付ける複数のハブボルトA4のうちの単一のハブボルトA4に車両内側端が螺着されるハブボルト延長体2と、このハブボルト延長体2の外周面上に車両外側方から挿通された筒体3と、この筒体3の外周面より半径方向外方へ突設された突設片4と、ハブボルト延長体2の車両外側端部に取り付けられ、筒体3を車両外側端側より拘束する拘束部材5と、を備えている。車両用吊上げ具1は、鋼材により成形されている。なお、A5はホイールA1に装着されたタイヤである。
ハブボルト延長体2は、筒状に形成され、その内周面に雌ねじ部21が形成されているとともに、外周面に雄ねじ部22が形成されている。ハブボルト延長体2は、車両用吊上げ具1の取り付け時に単一のハブボルトA4に螺着されているハブナット(図示せず)に代えて当該単一のハブボルトA4に対し雌ねじ部21の車両内側端が螺着されて車両外側方へ延びている。なお、A7はその他のハブボルトA4に螺着されているハブナットである。
筒体3は、略円筒形状に形成され、ハブボルト延長体2の外周面に対し内周面30が遊嵌状態で挿通されてハブボルト延長体2の軸線方向へ移動可能となっている。また、筒体3の車両外側端には、鍔部31が一体的に設けられている。更に、筒体3の車両外側端部(鍔部31よりも車両内側)には、図示しないクレーン装置の索状体としてのワイヤWを巻回可能とする巻回部32が設けられている。この巻回部32には、ワイヤWの先端が一巻きだけ巻回される。なお、索状体はワイヤWに限定されるものではなく、チェーンやロープなどの索状体であってもよい。
突設片4は、筒体3の周方向の単一位置においてその車両内側端から巻回部32に隣接する車両外側端部までの間に亘って半径方向外方へ略矩形板状に一体的に突設されている。この突設片4の車両内側端には、ホイールA1及びタイヤA5に対し対向する当接片41が一体的に設けられている。この当接片41の車両内側面は、ホイールA1及びタイヤA5に対し当接する当接面42とされている。この場合、突設片4は、当接片41を併せて断面略T字状に形成されている。
拘束部材5は、6角ナット状に形成され、ハブボルト延長体2の雄ねじ部22に螺合する雌ねじ部51を内周面に備えている。そして、拘束部材5は、ホイールA1及びタイヤA5に対し当接片41の当接面42を当接させた状態で、ハブボルト延長体2の雄ねじ部22に対し雌ねじ部51を筒体3の車両外側端側から締め込むことにより拘束している。また、拘束部材5には、巻回部32に巻回されたワイヤWを巻回部32の外方から包持する一対の包持部52が設けられている。各包持部52は、拘束部材5の外周面上において互いに180°位相した位置においてそれぞれハブボルト延長体2の軸芯と直交する軸回りに基端が回転自在に支持された棒状体よりなる。この各包持部52は、それぞれの基端が固めに軸支され、ワイヤWを巻回部32の外方から包持する包持位置(図1に示す位置)まで回転させた際に当該包持位置からの不慮の回転を規制している。この場合、拘束部材5は、ホイールA1及びタイヤA5に対し当接片41の当接面42を当接させた状態で、各包持部52が包持位置まで軸回りに略水平に回転してワイヤWを巻回部32の前後方向から包持可能とする位置まで進出し、筒体3の車両外側端に圧接される。
更に、突設片4には、巻回部32に巻回されて上方へ延びるワイヤWを車両外側方へ離間させた位置で上方へ延ばすように誘導する誘導部43が設けられている。この誘導部43は、車両用吊上げ具1を取り付けた状態で突設片4の前後両面の一方から突設された一対の突片44と、この突片44間に基端が上下方向へ延びる軸回りに回転自在に支持された?字状のフック部材45とを備えている。フック部材45は、基端が固めに軸支され、巻回部32の上方でワイヤWを誘導するように係合する係合位置(図1に示す位置)まで回転させた際に当該係合位置からの不慮の回転を規制している。
次に、車両用吊上げ具1を着脱する手順を図面に基づいて説明する。
先ず、道路から脱輪した車両AのホイールA1に車両用吊上げ具1を取り付ける場合について説明する。この場合、車両用吊上げ具1を取り付けるに当たり、ハブボルト延長体2の外周面上に筒体3を遊嵌状態で挿通した状態で当該筒体3が拘束部材5により余裕を持って拘束されているものとする。
ホイールA1をハブA3に取り付けている複数のハブボルトA4のうち最も上側に位置する単一のハブボルトA4からハブナット(図示せず)を取り外し、この取り外したハブナットに代えて当該単一のハブボルトA4に対しハブボルト延長体2の雌ねじ部21の車両内側端を螺着する。
次いで、ハブボルト延長体2の外周面上において筒体3を車両内側方へ摺動させて、突設片4の当接片41の当接面42をホイールA1及びタイヤA5に対し当接させる。それから、ハブボルト延長体2の雄ねじ部22に螺着された拘束部材5を車両内側方へ締め込んで当該拘束部材5を筒体3の車両外側端に当接させ、突設片4の当接片41の当接面42をホイールA1に対し当接させた状態で筒体3を車両外側端側より拘束する。
その後、クレーン装置のワイヤWを筒体3の巻回部32に巻回し、一対の包持部52を包持位置(図1に示す位置)まで回転させて巻回部32の外方からワイヤWを包持する。それから、突設片4の誘導部43を係合位置(図1に示す位置)まで回転させて巻回部32の上方でワイヤWを誘導するように係合しておく。そして、クレーン装置によりワイヤWを引き上げて、道路から脱輪した車両AのホイールA1を道路まで上昇させる。このとき、図2に示すように、ワイヤWの引き上げ力Fが筒体3の巻回部32に作用すると、ハブボルト延長体2の車両内側端(図2では左端)を下方へ押し下げる力F2と、当接片41の当接面42の上端をホイールA1及びタイヤA5に対し押圧する力F1とが作用している。
このように、ハブボルト延長体2を単一のハブボルトA4に螺着されているハブナットに代えて螺着し、筒体3を車両内外側へ摺動させて突設片4の当接片41の当接面42をホイールA1及びタイヤA5に対し当接させた状態で、筒体3を車両外側端側より拘束部材5により拘束することで、ホイールA1に対し車両用吊上げ具1が取り付けられる。このため、ホイールA1に対し車両用吊上げ具1を取り付ける際に、複数の全てのハブボルトA4に対するハブナットと長ナット部材との代替作業や、各長ナット部材の車両外側端に対するプレート部材の固定ねじによる固定作業が不要となり、単一のハブボルトA4に対する車両用吊上げ具1の取り付け作業のみで済む。
一方、車両AのホイールA1から車両用吊上げ具1を取り外す場合は、突設片4の誘導部43を係合位置から解除位置(図示せず)まで回転(図4では時計回りに回転)させるとともに、一対の包持部52を巻回部32の外方から離反する離反位置(図示せず)までそれぞれ回転させる。それから、クレーン装置のワイヤWを筒体3の巻回部32から抜き取ってワイヤWをクレーン装置で巻き取っておく。
その後、拘束部材5をハブボルト延長体2の雄ねじ部22の車両外側方へ弛めて当該拘束部材5を筒体3の車両外側端まで移動させ、ハブボルト延長体2の外周面上において筒体3を車両外側方へ摺動させて、突設片4の当接片41の当接面42をホイールA1及びタイヤA5に対し十分に離反させる。それから、単一のハブボルトA4に対しハブボルト延長体2の雌ねじ部21の車両内側端の螺着を解除し、当該ハブボルトA4に対しハブナットを締め付ける。
これにより、車両用吊上げ具1の取付作業の工数が大幅に削減される上、時間が大幅に削減され、車両用吊上げ具1を取り外す際にも、取り付け時と同様に工数及び時間が大幅に削減されて、車両用吊上げ具1の着脱作業を非常に簡単に行うことができる。
また、ハブボルトA4の個数などに関係なく単一のハブボルトA4に対してのみ車両用吊上げ具1が取り付けられることから、ハブボルトの個数などに応じたプレート部材などを別途用意する必要もなく、車両用吊上げ具1の部品点数を減らしてコストダウンを図ることもできる。
しかも、筒体3の車両外側端部の巻回部32にクレーン装置のワイヤWを巻回させて吊り上げると、突設片4にはホイールA1及びタイヤA5に対し当接片41の当接面42の上端部を押し付ける力が作用する。このため、ワイヤWに車両AのボディA0から離間しようとする力が作用し、ハブボルト延長体2の車両外側方への延設量つまりハブボルト延長体2の車両外方端の巻回部32の離間量と相俟って、車体外側方のワイヤWまでの距離が十分に確保され、ワイヤWとの接触による車両AのボディA0の傷付きも抑制できる。
また、巻回部32に巻回されたワイヤWを巻回部32の外方から包持する包持部52を拘束部材5に設けることで、吊上げ時のワイヤWの振れなどを各包持部52で確実に抑え、ワイヤWとの接触による車両AのボディA0の傷付きを防止することができる。
更に、巻回部32に巻回されて上方へ延びるワイヤWを車両外側方へ離間させた位置で上方へ延ばすように誘導する誘導部43を突設片4に設けることで、巻回部32より上方へ延びるワイヤWが車両外側方の離間位置で誘導され、ワイヤWとの接触による車両AのボディA0の傷付きを確実に防止することができる。
なお、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、その他種々の変形例を包含している。例えば、前記実施の形態では、当接片41を突設片4に一体的に設けたが、図6及び図7に示すように、当接片61が突設片6に対しホイールA1の半径方向外方へ摺動自在に支持されていてもよい。
具体的には、突設片6を一対の突設片部材60,60により構成し、この各突設片部材60同士の間に当接片61の基部62を摺動自在に収容する。また、当接片61の基部62には、各突設片部材60同士の間での摺動方向に等間隔で複数の孔部63,63,…が設けられているとともに、各突設片部材60にも互いに対向する単一の孔部64(図7では一方のみ示す)が設けられている。そして、各突設片部材60同士の間で当接片61の基部62を摺動させ、当接片61の当接面65がホイールA1及びタイヤA5に対し当接する位置で、当接片61の基部62のいずれかの孔部63と各突設片部材60の孔部64とにピン部材66を挿通させて各突設片部材60同士の間で当接片61の基部62の摺動位置を位置決めしている。これにより、突設片6に対し当接片61をホイールA1及びタイヤA5の径に応じて半径方向外方へ移動させることで、ホイールA1及びタイヤA5の径に応じて当接片61を確実に当接させることが可能となる。
具体的には、突設片6を一対の突設片部材60,60により構成し、この各突設片部材60同士の間に当接片61の基部62を摺動自在に収容する。また、当接片61の基部62には、各突設片部材60同士の間での摺動方向に等間隔で複数の孔部63,63,…が設けられているとともに、各突設片部材60にも互いに対向する単一の孔部64(図7では一方のみ示す)が設けられている。そして、各突設片部材60同士の間で当接片61の基部62を摺動させ、当接片61の当接面65がホイールA1及びタイヤA5に対し当接する位置で、当接片61の基部62のいずれかの孔部63と各突設片部材60の孔部64とにピン部材66を挿通させて各突設片部材60同士の間で当接片61の基部62の摺動位置を位置決めしている。これにより、突設片6に対し当接片61をホイールA1及びタイヤA5の径に応じて半径方向外方へ移動させることで、ホイールA1及びタイヤA5の径に応じて当接片61を確実に当接させることが可能となる。
また、前記実施の形態では、当接片の当接面をホイールA1及びタイヤA5に直接当接させたが、当接片の当接面にシート状の弾性材が貼着されていてもよい。この場合には、当接片をホイール及びタイヤに対し弾性当接させて、当接片の当接によるホイール及びタイヤへの傷付きを確実に防止することが可能となる。
1 車両用吊上げ具
2 ハブボルト延長体
3 筒体
32 巻回部
4 突設片
41 当接片
43 誘導部
5 拘束部材
52 包持部
A 車両
A1 ホイール
A3 ハブ
A4 ハブボルト
A5 タイヤ
A7 ハブナット
W ワイヤ(索状体)
2 ハブボルト延長体
3 筒体
32 巻回部
4 突設片
41 当接片
43 誘導部
5 拘束部材
52 包持部
A 車両
A1 ホイール
A3 ハブ
A4 ハブボルト
A5 タイヤ
A7 ハブナット
W ワイヤ(索状体)
Claims (5)
- 車両のホイールを車軸のハブに取り付ける複数のハブボルトのうちの単一のハブボルトに螺着されているハブナットに代えて螺着され、車両外側方へ延びるハブボルト延長体と、
前記ハブボルト延長体の外周面上に車両外側方から挿通され、車両外側端部にクレーン装置の索状体を巻回可能とする巻回部を有する筒体と、
前記筒体の外周面より半径方向外方へ一体的に突設され、前記ホイール及び前記タイヤに対し当接する当接片を車両内側端に有する突設片と、
前記ハブボルト延長体の車両外側端部に取り付けられ、前記筒体を車両外側端側より拘束する拘束部材と、
を備えていることを特徴とする車両用吊上げ具。 - 前記当接片は、前記突設片に対し前記ホイール及び前記タイヤの径に応じて前記筒体の半径方向外方へ進退自在に支持されている請求項1に記載の車両用吊上げ具。
- 前記当接片には、当該当接片を前記ホイール及び前記タイヤに対し弾性当接させる弾性材が設けられている請求項1又は請求項2に記載の車両用吊上げ具。
- 前記拘束部材には、前記巻回部に巻回された索状体を前記巻回部の外方から包持する包持部が設けられている請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の車両用吊上げ具。
- 前記突設片には、前記巻回部に巻回されて上方へ延びる索状体を車両外側方へ離間させた位置で上方へ延ばすように誘導する誘導部が設けられている請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の車両用吊上げ具。
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