JP2014220907A - プロテクタおよびプロテクタ付きワイヤーハーネス - Google Patents

プロテクタおよびプロテクタ付きワイヤーハーネス Download PDF

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Abstract

【課題】プロテクタの種類の増加を抑制しつつ、種々の角度で屈曲して配索されるワイヤーハーネスを経路規制する。
【解決手段】プロテクタは、第1筒状部材と第2筒状部材とを備え、第1筒状部材の第1端部に第1筒状部材の軸方向に対して斜め方向に延設された第1当接部が設けられるとともに、第2筒状部材の第2端部に第2筒状部材の軸方向に対して斜め方向に延設された第2当接部が設けられ、第1当接部と第2当接部とが互いに当接した状態で、第1筒状部材と第2筒状部材とが1つの筒状体を形成するように第1端部と第2端部とが互いに固定されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両に配索されるワイヤーハーネスを保護するプロテクタに関する。
特許文献1に記載のプロテクタは、樋状の第1収容部に対して樋状の第2収容部が傾斜した状態で一体成形されたプロテクタ本体と、プロテクタ本体の互いに傾斜した各開口部をそれぞれ閉止可能に形成された樋状の第1、第2閉止部のそれぞれ底部がヒンジ部で互いに接続された蓋体とを備えている。そして、第1収容部に第1閉止部が係止された状態で、第2閉止部が第2収容部を閉止するように回動されて、第2収容部の側壁と、当該側壁に設けられた突起部との隙間に、第2閉止部の側壁の端部が嵌合することで、ワイヤーハーネスを屈曲して収容可能な筒状のプロテクタが形成されている。
実開平4−131114号公報
車両に配索されるワイヤーハーネスを保護するプロテクタは、種々の経路を通って配索されるワイヤーハーネスを保護するために、種々の経路に沿って屈曲することが求められる。しかしながら、特許文献1のプロテクタには、1つの屈曲角度でしか経路規制できないため、種々の屈曲角度での屈曲が必要なワイヤーハーネスの経路規制には対応できないといった問題がある。
本発明は、こうした問題を解決するためになされたもので、プロテクタの種類の増加を抑制しつつ、種々の角度で屈曲して配索されるワイヤーハーネスを経路規制できる技術を提供することを目的とする。
第1の態様に係るプロテクタは、第1筒状部材と第2筒状部材とを備え、前記第1筒状部材の第1端部に前記第1筒状部材の軸方向に対して斜め方向に延設された第1当接部が設けられるとともに、前記第2筒状部材の第2端部に前記第2筒状部材の軸方向に対して斜め方向に延設された第2当接部が設けられ、前記第1当接部と前記第2当接部とが互いに当接した状態で、前記第1筒状部材と前記第2筒状部材とが1つの筒状体を形成するように前記第1端部と前記第2端部とが互いに固定されている。
第2の態様に係るプロテクタは、第1の態様に係るプロテクタであって、前記第1当接部と前記第2当接部とは、2回以上の回転対称性をそれぞれ有するとともに、互いに全周に亙って対向可能な形状に形成されており、それぞれの回転対称軸が前記第1筒状部材と前記第2筒状部材とのそれぞれの軸方向に対して傾いて互いに一致した状態で、互いに全周に亙って対向している。
第3の態様に係るプロテクタは、第1または第2の態様に係るプロテクタであって、前記第1端部と前記第2端部とは、前記第2端部の周方向に沿った前記第2当接部の回転角度が前記第1当接部に対して互いに異なる複数の相対的位置関係のそれぞれにおいて、互いに固定可能に形成されている。
第4の態様に係るプロテクタは、第3の態様に係るプロテクタであって、前記第1端部と前記第2端部とは、前記第1当接部に対する前記第2当接部の前記回転角度の変動と、当該回転の回転軸方向に沿った前記第2当接部の前記第1当接部に対する移動とを規制するように互いに嵌合して固定されている。
第5の態様に係るプロテクタは、第4の態様に係るプロテクタであって、前記第1端部と前記第2端部とのうち一方には、前記回転軸と異なる方向に沿って他方に向けてそれぞれ突設された複数の突起部が形成され、他方には、前記複数の突起部がそれぞれ突設方向に挿入されて嵌合可能な複数の凹部が形成され、前記複数の突起部のそれぞれが前記複数の凹部のうち対応する凹部にそれぞれ嵌合することにより、前記第1端部と前記第2端部とが互いに固定されている。
第6の態様に係るプロテクタは、第5の態様に係るプロテクタであって、前記複数の突起部は、前記回転軸に関して2回以上の回転対称性を有している。
第7の態様に係るプロテクタは、第6の態様に係るプロテクタであって、前記第1端部の外周側面と前記第2端部の内周側面とは、2回以上の回転対称性をそれぞれ有するとともに、互いに全周に亙って対向可能な形状に形成されており、前記複数の突起部のそれぞれは、前記回転対称軸に関して一定の回転角度毎の回転対称状に設けられているとともに、前記複数の相対的位置関係は、前記第2当接部が前記回転対称軸を中心に前記第1当接部に対して前記一定の回転角度毎に回転されるときの各位置関係であり、前記外周側面と前記内周側面とは、前記複数の相対的位置関係の何れにおいても、互いに全周に亙って対向可能な形状に形成されている。従って、複数の相対的位置関係に応じたプロテクタの各屈曲角度に拘わらず、外周側面と内周側面とを互いに当接させつつ、複数の突起部を複数の凹部に容易に嵌合させることができる。
第8の態様に係るプロテクタは、第5から第7の何れか1つの態様に係るプロテクタであって、前記第1当接部は、前記第1端部の外周側面であるとともに、前記第2当接部は前記第2端部の内周側面であり、前記外周側面と前記内周側面とのうち一方の側面に前記複数の突起部が形成され、他方の側面に前記複数の凹部が形成されている。
第9の態様に係るプロテクタは、第5から第8の何れか1つの態様に係るプロテクタであって、前記複数の凹部のそれぞれは、当該複数の凹部が形成されている壁面を貫通する貫通孔であり、前記複数の突起部のそれぞれが前記複数の凹部のうち対応する凹部にそれぞれ貫通して嵌合する。
第10の態様に係るプロテクタは、第1から第9の何れか1つの態様に係るプロテクタであって、前記第1当接部と第2当接部とは、それぞれ円形である。
第11の態様に係るプロテクタは、第10の態様に係るプロテクタであって、前記第1筒状部材のうち前記第1端部以外の本体部分の軸方向に垂直な断面形状と、前記第2筒状部材のうち前記第2端部以外の本体部分の軸方向に垂直な断面形状とは、それぞれ楕円形である。
第12の態様に係るプロテクタは、第4の態様に係るプロテクタであって、2回以上の回転対称性を有する外周端面を備えた第1フランジ部が、前記第1端部の周方向の全体に亙って形成されるとともに、前記第1フランジ部を覆って前記第1フランジ部に嵌合可能に形成された窪み部を備えた第2フランジ部が、前記第2端部の周方向の全体に亙って形成され、前記窪み部の底面は、2回以上の回転対称性を有するとともに、前記外周端面と互いに全周に亙って対向可能な形状に形成されており、前記第1当接部は、前記第1フランジ部の前記外周端面であるとともに、前記第2当接部は、前記窪み部の前記底面であり、前記外周端面と前記底面とのそれぞれの回転対称軸と、前記回転軸とが前記第1筒状部材と前記第2筒状部材とのそれぞれの軸方向に対して傾いて互いに一致した状態で前記外周端面と前記底面とが互いに全周に亙って対向し合うように、前記第1フランジ部が前記窪み部に嵌合することによって前記第1端部と前記第2端部とが互いに固定されている。
第13の態様に係るプロテクタは、第12の態様に係るプロテクタであって、前記第1フランジ部の外周端面は、前記回転対称軸に関して回転対称性を有する正多角形状に形成されている。
第14の態様に係るプロテクタは、第1から第13の何れか1つの態様に係るプロテクタであって、前記第1筒状部材と前記第2筒状部材とは、前記第1筒状部材の軸方向に対する前記第1当接部の延設方向の角度と、前記第2筒状部材の軸方向に対する前記第2当接部の延設方向の角度とが互いに同じ角度になるように形成されている。
第15の態様に係るプロテクタは、第14の態様に係るプロテクタであって、前記同じ角度が、45度である。
第16の態様に係るプロテクタは、第1から第15の何れか1つの態様に係るプロテクタであって、前記第1筒状部材と前記第2筒状部材とのうち少なくとも一方の筒状部材は、筒状部材を周方向に複数に分割した各形状にそれぞれ形成された複数の部材が、筒状体を形成するように組み合わされて固定された組み合わせ部材である。
第17の態様に係るプロテクタ付きワイヤーハーネスは、第1から第16の何れか一つの態様に係るプロテクタと、前記プロテクタに挿通されているワイヤーハーネスとを備える。
第1から第17の何れの態様に係る発明によっても、第1当接部が第1筒状部材の軸方向に対して斜め方向に延設されるとともに、第2当接部が第2筒状部材の軸方向に対して斜め方向に延設されている。そして、第1当接部と第2当接部とが互いに当接した状態で、第1筒状部材と第2筒状部材とが1つの筒状体を形成するように第1端部と第2端部とが互いに固定されている。これにより、第2端部の周方向に沿った第2当接部の回転角度を第1当接部に対して変更すれば、第1筒状部材に対する第2筒状部材の屈曲角度を変更することができる。従って、配索されるワイヤーハーネスの屈曲経路に応じて第2当接部の回転角度を調節して第1端部と第2端部とを固定することによって、プロテクタの種類の増加を抑制しつつ、種々の角度で屈曲して配索されるワイヤーハーネスを経路規制できる。
第2の態様に係る発明によれば、第1当接部と第2当接部とは、2回以上の回転対称性をそれぞれ有するとともに、互いに全周に亙って対向可能な形状に形成されている。そして、それぞれの回転対称軸が第1筒状部材と第2筒状部材とのそれぞれの軸方向に対して傾いて互いに一致した状態で、互いに全周に亙って対向している。従って、第1当接部と第2当接部とを容易に当接させることができる。
第3の態様に係る発明によれば、第1端部と前記第2端部とは、第2端部の周方向に沿った第2当接部の回転角度が第1当接部に対して互いに異なる複数の相対的位置関係のそれぞれにおいて、互いに固定可能に形成されている。従って、第1当接部に対する第2当接部の相対的位置関係を当該複数の相対的位置関係の1つに適宜変更した状態で、第1端部と第2端部とを固定することによって、第1筒状部材に対する第2筒状部材の屈曲角度、すなわち、プロテクタの屈曲角度を容易に変更することができる。
第4の態様に係る発明によれば、第1当接部に対する第2当接部の回転角度の変動と、当該回転の回転軸方向に沿った第2当接部の第1当接部に対する移動とを規制するように、第1端部と第2端部とが互いに嵌合して固定されている。従って、プロテクタの屈曲角度の変動をより強く規制できる。
第5の態様に係る発明によれば、第1端部と第2端部とのうち一方には、回転軸と異なる方向に沿って他方に向けてそれぞれ突設された複数の突起部が形成され、他方には、複数の突起部がそれぞれ突設方向に挿入されて嵌合可能な複数の凹部が形成されている。そして、複数の突起部のそれぞれが複数の凹部のうち対応する凹部にそれぞれ嵌合することにより、第1端部と第2端部とが互いに固定されている。従って、複数の突起部と複数の凹部とを、互いの相対的な位置関係を種々に変更して嵌合させることにより、プロテクタの屈曲角度を種々に変更するとともに、それぞれの屈曲角度の変動を強く規制できる。
第6の態様に係る発明によれば、複数の突起部は、第2当接部の回転軸に関して2回以上の回転対称性を有している。従って、複数の凹部が、回転軸に関して複数の突起部と同じ回転対称性を有するようにすれば、第2当接部の第1当接部に対する回転角度を調整することで、互いに異なる複数の回転角度において、複数の突起部を複数の凹部に嵌合させることができる。従って、複数の突起部と複数の凹部との個数の増加を抑制して、第1端部と第2端部との構造を簡略化し、プロテクタの製造コストを低減できる。
第7の態様に係る発明によれば、第1端部の外周側面と第2端部の内周側面とは、2回以上の回転対称性をそれぞれ有するとともに、互いに全周に亙って対向可能な形状に形成されている。そして、複数の突起部のそれぞれは、回転対称軸に関して一定の回転角度毎の回転対称状に設けられている。また、複数の相対的位置関係は、第2当接部が回転対称軸を中心に第1当接部に対して当該一定の回転角度毎に回転されるときの各位置関係であり、外周側面と内周側面とは、複数の相対的位置関係の何れにおいても、互いに全周に亙って対向可能な形状に形成されている。従って、複数の相対的位置関係に応じたプロテクタの各屈曲角度に拘わらず、外周側面と内周側面とを互いに当接させつつ、複数の突起部を複数の凹部に容易に嵌合させることができる。
第8の態様に係る発明によれば、第1当接部は、第1端部の外周側面であるとともに、第2当接部は第2端部の内周側面であり、外周側面と内周側面とのうち一方の側面に複数の突起部が形成され、他方の側面に複数の凹部が形成されている。従って、第1当接部と第2当接部とに直接形成された複数の突起部と複数の凹部との嵌合によって、第1当接部と第2当接部とがしっかりと当接される。また、第1当接部と第2当接部との当接自体によっても第1当接部と第2当接部との径方向への相対的移動を規制できる。これにより、第1端部と第2端部とをより強固に固定でき、プロテクタの屈曲角度の変動をより強く規制できる。
第9の態様に係る発明によれば、複数の凹部のそれぞれは、当該複数の凹部が形成されている壁面を貫通する貫通孔であり、複数の突起部のそれぞれが複数の凹部のうち対応する凹部にそれぞれ貫通して嵌合する。従って、突起部と凹部との当接部分を大きくできるので第1端部と第2端部とをより強固に固定できる。
第11の態様に係る発明によれば、第1筒状部材のうち第1端部以外の本体部分の軸方向に垂直な断面形状と、第2筒状部材のうち第2端部以外の本体部分の軸方向に垂直な断面形状とは、それぞれ楕円形であるので、軸方向に対して斜め方向の所定の角度における断面形状を円形にできる。従って、断面楕円形の本体部分と、断面円形の端部とを滑らかに接続できる。
第12の態様に係る発明によれば、第1端部の周方向の全体に亙って形成される第1フランジ部が、第2端部の周方向の全体に亙って形成された第2フランジ部の窪み部に嵌合することによって、第1端部と第2端部とが互いに固定されている。この状態において、第1フランジ部の外周端面と窪み部の底面とのそれぞれの回転対称軸と、当該底面の回転軸とが、第1筒状部材と第2筒状部材とのそれぞれの軸方向に対して傾いて互いに一致し、外周端面と底面とは、互いに全周に亙って対向し合っている。従って、外周端面に対する底面の回転角度に拘わらず、外周端面と底面とを互いに当接させることが容易になる。これにより、外周端面と底面との相対的位置関係の変動、すなわちプロテクタの屈曲角度の変動をより抑制しつつ、第1端部と第2端部とを強固に固定できる。
第13の態様に係る発明によれば、第1フランジ部の外周端面(第1当接部)は、回転対称軸に関して回転対称性を有する正多角形状に形成されている。また、第2フランジ部の窪み部の底面(第2当接部)は、外周端面と互いに全周に亙って対向可能な形状に形成されている。従って、第1フランジ部の外周端面に対する第2フランジ部の窪み部の底面の回転対称軸回りの移動をより確実に規制することができるので、プロテクタの屈曲角度の変動をより規制できる。
第14の態様に係る発明によれば、第1筒状部材の軸方向に対する第1当接部の延設方向の角度と、第2筒状部材の軸方向に対する第2当接部の延設方向の角度とが互いに同じ角度になる。従って、第1筒状部材の軸方向と第2筒状部材の軸方向とを同じ方向にしつつ、第1端部と第2端部とを固定できるので、第1筒状部材と第2筒状部材とが形成する筒状体の形状、すなわちプロテクタの形状を、屈曲した形状だけでなく、直線状の形状にすることもできる。
第15の態様に係る発明によれば、第1筒状部材の軸方向に対する第1当接部の延設方向の角度と、第2筒状部材の軸方向に対する第2当接部の延設方向の角度とが、それぞれ45度である。従って、第1筒状部材の軸方向に対する第2筒状部材の軸方向の角度、すなわちプロテクタの屈曲角度を、0度から90度の範囲の角度に設定できる。従って、より種々の角度で屈曲して配索されるワイヤーハーネスを経路規制できる。
第16の態様に係る発明によれば、第1筒状部材と第2筒状部材のうち少なくとも一方の筒状部材は、当該筒状部材を周方向に複数に分割した各形状にそれぞれ形成された複数の部材が、筒状体を形成するように組み合わされて固定された組み合わせ部材である。従って、第1筒状部材と第2筒状部材のうち少なくとも一方については、筒状部材が閉止されていない状態でワイヤーハーネスを配索出来るので、配索作業が容易になる。また、例えば、筒状部材の径方向に突設された突起部と凹部などによる嵌合構造によっても第1端部と第2端部とを固定できるので、第1端部と第2端部とをより強固に固定できる。
実施形態1に係るプロテクタの斜視図である。 図1のプロテクタの側面断面図である。 図2のプロテクタをA1−A1面で切断した断面図である。 図1のプロテクタの第1蓋部材の一例を示す斜視図である。 図1のプロテクタの第1収容部材の一例を示す斜視図である。 図1のプロテクタの第2蓋部材の一例を示す斜視図である。 図1のプロテクタの第2収容部材の一例を示す斜視図である。 屈曲角度が異なる図1のプロテクタを模式的に示す斜視図である。 実施形態1に係るプロテクタの変形例を模式的に示す斜視図である。 実施形態2に係るプロテクタの第1筒状部材の斜視図である。 図10の第1筒状部材への第2筒状部材の取付を説明する斜視図である。 実施形態2に係るプロテクタの側面断面図である。 図9のプロテクタの一部を示す側面断面図である。 実施形態2に係るプロテクタの変形例の側面断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図面では同様な構成および機能を有する部分に同じ符号が付され、下記説明では重複説明が省略される。また、各図面は模式的に示されている。
<実施形態1>
実施形態1に係るプロテクタ100Aは、それぞれ樹脂等で成形されている第1筒状部材11と第2筒状部材12とを備えて構成されている。第1筒状部材11の一端側の第1端部21には、第1筒状部材11の軸L1方向(長手方向、ワイヤーハーネスの配索方向)に対して斜め方向(矢印K1方向)に帯状に延設された外周側面(「第1当接部」)31が設けられている。第1端部21の他端側の第2端部22には、第2筒状部材12の軸L2方向(長手方向、ワイヤーハーネスの配索方向)に対して斜め方向(矢印K1方向)に沿って帯状に延設された内周側面(「第2当接部」)32が設けられている。プロテクタ100Aにおいては、外周側面31と内周側面32とが互いに当接した状態で、第1筒状部材11と第2筒状部材12とが、それぞれの内部空間が連通する1つの筒状体を形成するように第1端部21と第2端部22とが互いに固定されている(図1〜図3参照)。プロテクタ100AにはワイヤーハーネスWが挿通されて経路規制される。なお、プロテクタ100Aと、プロテクタ100Aに挿通されるワイヤーハーネスWとは、プロテクタ付きワイヤーハーネスである。
第2端部22の周方向に沿った第2端部22の回転角度(回転姿勢)を外周側面31に対して変更すれば、第1筒状部材11に対する第2筒状部材12の屈曲角度と屈曲方向とを変更することができる。従って、配索されるワイヤーハーネスの屈曲経路に応じて第2端部22の回転角度を調節して第1端部と第2端部とを固定することによって、プロテクタの種類の増加を抑制しつつ、種々の角度で屈曲して配索されるワイヤーハーネスを経路規制できる。
より詳細には、外周側面31と、内周側面32とは、第1筒状部材11の軸L1方向と、第2筒状部材12の軸L2方向とのそれぞれに対して傾いた共通の回転対称軸L3に関して2回以上の回転対称性をそれぞれ有し、例えば、互いに重なり合い可能な形状などの、互いに全周に亙って対向可能な形状にそれぞれ形成されている。そして、外周側面31と内周側面32とは、それぞれの回転対称軸L3が第1筒状部材11と第2筒状部材12とのそれぞれの軸L1、L2方向に対して傾いて、互いに一致した状態で、互いに全周に亙って対向している。第1筒状部材11(第2筒状部材12)の軸L1(L2)方向に対して斜めの矢印K1の方向は、回転対称軸L3方向と直交する方向である。
外周側面31は、回転対称軸L3を中心軸とする円筒形状に形成されており、内周側面32は、例えば、外周側面31の形状の凹凸を裏返した形状などの外周側面31と全周に亙って互いに対向可能な形状に形成されている。従って、外周側面31と内周側面32とは、それぞれ円形である。より詳細には、外周側面31と内周側面32とのそれぞれの、回転対称軸L3に垂直な断面形状がそれぞれ円形である。このように、外周側面31と内周側面32とは、一方の形状の凹凸を裏返した形状と他方の形状とが互いに同じ形状になるように、すなわち、一方を裏面側から見た形状と、他方を表面側から見た形状とが同じになるように形成されている。
なお、外周側面31と内周側面32とのそれぞれの形状、すなわち、それぞれの回転対称軸L3に垂直な断面形状は、円形に限られず、2回以上の回転対称性を有する形状であれば、例えば、正八角形などの正多角形でもよい。また、外周側面31と内周側面32とは、回転対称軸L3に向かって側面の各部分を全周に亙って正対して見たときに、隠れた部分が無い回転対称形状に形成されている。換言すれば、外周側面31と内周側面32とは、当該各視点と、当該各視点から回転対称軸L3におろした垂線の足とを結ぶ各線分が、外周側面31および内周側面32のそれぞれと一回のみ交差する回転対称形状に形成される。内周側面32の形状と、外周側面31の凹凸形状を裏返した形状とが異なるとしても、また、外周側面31と内周側面32との少なくとも一方が回転対称形状でないとしても、外周側面31に内周側面32を撓ませて重ね合わせることなどにより第1端部21と第2端部22とを固定できるので本発明の有用性を損なうものではない。
第1端部21と第2端部22とは、互いに異なる複数の相対的位置関係のそれぞれにおいて、互いに固定可能に形成されている。当該複数の相対的位置関係のそれぞれにおいて、回転軸R3を回転中心とする内周側面32の外周側面31に対する回転角度θ(図3参照)、すなわち第2端部22の周方向に沿った内周側面32の回転角度θが互いに異なっている。回転軸R3は、回転対称軸L3と一致している。また、当該複数の相対的位置関係のそれぞれは、例えば、外周側面31と内周側面32とが互いに重なり合い可能な位置関係などの、外周側面31と内周側面32とが互いに全周に亙って対向可能な位置関係でもある。
具体的には、外周側面31には、内周側面32の回転軸R3と異なる方向に沿って内周側面32に向けて突設された突起部41が複数形成されている。各突起部41は、例えば、四角柱状などに形成され、外周側面31と一体的に形成されている。
内周側面32には、各回転角度θが互いに異なる外周側面31と内周側面32との複数の相対的位置関係のそれぞれにおいて、各突起部41がそれぞれ突設方向に挿入されて嵌合可能な凹部42が複数形成されている。凹部42の側壁形状は、突起部41の側面形状の凹凸を裏返した形状に形成されている。そして、凹部42に突起部41が嵌合することにより、突起部41と凹部42との相対的位置関係の変動が、内周側面32の周方向(矢印S1方向)および回転軸R3方向のそれぞれにおいて規制される。
各凹部42は、各凹部42が形成されている第2端部22の壁面を貫通する貫通孔であり、各突起部41は、内周側面32側から各凹部42のうち対応する突起部に挿入されて嵌合する。各突起部41の先端部は、各凹部42を貫通して、第2端部22の外周側面から外側に突き出ている。これにより、突起部41は、強固に凹部42に嵌合可能である。なお、凹部42が、底部を備えた、貫通孔でない窪み部であり、外周側面31と内周側面32とが互いに全周にわたって対向し合った状態で、凹部42に突起部41が収容されることにより突起部41が凹部42に嵌合してもよい。
各回転角度θが互いに異なる複数の相対的位置関係のうち1つの相対的位置関係において、外周側面31と内周側面32とが互いに全周に亙って対向している状態で、外周側面31に対する内周側面32の周方向(矢印S1方向)への回転軸R3を中心とする回転角度θの変動と、回転軸R3方向に沿った内周側面32の外周側面31に対する移動(回転対称軸L3方向への移動)とを規制するように各突起部41が各凹部42のうち対応する凹部42にそれぞれ嵌合している。これにより、第1端部21と第2端部22とが互いに固定されている。外周側面31に形成された各突起部41は、回転軸R3に関して2回以上の回転対称性を有している。換言すれば、各突起部41のそれぞれは、回転軸R3に関して一定の回転角度毎の回転対称状に設けられている。第1端部21と第2端部22とが互いに固定されるときの外周側面31と内周側面32との各相対的位置関係は、内周側面32が回転軸R3、すなわち回転対称軸L3を中心に外周側面31に対して当該一定の回転角度毎に回転されるときの各位置関係である。そして、外周側面31と内周側面32とは、当該各相対的位置関係の何れにおいても、互いに全周に亙って対向可能な形状に形成されている。
なお、複数の突起部が、外周側面31に向かって突き出るように内周側面32に形成され、外周側面31に、当該複数の突起部に対応した複数の凹部が形成されてもよい。すなわち、外周側面31と内周側面32とのうち一方の側面には、共通の回転対称軸L3と異なる方向に沿って他方の側面に向けてそれぞれ突設された複数の突起部が形成されている。そして、他方の側面には、複数の突起部がそれぞれ突設方向に挿入されて嵌合可能な複数の凹部が形成されている。当該複数の突起部は、外周側面31と内周側面32との複数の相対的位置関係のそれぞれにおいて当該複数の凹部に嵌合可能であり、当該複数の相対的位置関係は、回転対称軸L3を回転中心とする内周側面32の外周側面31に対する回転角度θが互いに異なるとともに、外周側面31と内周側面32とが互いに重なり合い可能な位置関係である。また、第1端部21のうち外周側面31以外の部分に各突起部41(または各凹部42)が形成され、第2端部22のうち内周側面32以外の部分に各凹部42(または各突起部41)が形成されてもよい。
また、第2端部22の周方向に沿った内周側面32の回転に関する回転軸R3が、回転対称軸L3と異なる場合には、外周側面31と内周側面32とが互い同じ回転対称形状であるとしても、外周側面31と内周側面32とは、通常、完全には重なり合わない。しかしながら、外周側面31に内周側面32を撓ませて重ね合わせることなどにより第1端部21と第2端部22とを固定できる。従って、回転軸R3が、回転対称軸L3と異なるとしても本発明の有用性を損なうものではない。すなわち、第1端部21と第2端部22とは、第2端部22の周方向に沿った内周側面32の回転軸R3(回転対称軸L3、または回転対称軸L3とは異なる回転軸)を中心とする回転角度θが外周側面31に対して互いに異なる複数の相対的位置関係のそれぞれにおいて、互いに固定可能に形成されている。
第1筒状部材11は、樋状の第1蓋部材11aと、樋状の第1収容部材11bとが組み合わされて固定された組み合わせ部材であり、第2筒状部材12は、樋状の第2蓋部材12aと、樋状の第2収容部材12bとが組み合わされて固定された組み合わせ部材である(図1、図4〜図7参照)。第1蓋部材11aと第1収容部材11bとは、第1筒状部材11を周方向に2つに分割したような各形状にそれぞれ形成されている。また、第2蓋部材12aと第2収容部材12bとは、第2筒状部材12を周方向に2つに分割したような各形状に形成されている。
第1蓋部材11aの一対の側壁のうち一方の側壁には、係止爪を先端に備えた係止片132が複数設けられている。第1収容部材11bの一対の側壁のうち、第1蓋部材11aの一方の側壁と重ね合わされる一方の側壁には、係止孔が形成された係止枠131が複数設けられている。係止片132が係止枠131の一方側から係止孔に挿入されて係止爪が他方側に突き出し、係止枠131に係止することにより、係止片132が係止枠131に係止する。同様に第1蓋部材11aの他方の側壁には、係止枠131が複数設けられ、第1収容部材11bの他方の側壁には、係止片132が複数設けられている。そして、第1蓋部材11aと第1収容部材11bとのそれぞれの側壁同士が重ね合わされることにより、第1蓋部材11aと第1収容部材11bとに設けられた各係止片132の係止爪が各係止枠131に係止する。これにより、第1蓋部材11aと第1収容部材11bとが互いに固定されて第1筒状部材11が形成される。
同様に、第2蓋部材12aの一対の側壁にも係止枠131と係止片132とがそれぞれ複数設けられるとともに、第2収容部材12bの一対の側壁にも係止枠131と係止片132とがそれぞれ複数設けられている。そして、第2蓋部材12aと第2収容部材12bとのそれぞれの側壁同士が重ね合わされて各係止片132の係止爪が各係止枠131に係止することにより、第2蓋部材12aと第2収容部材12bとが互いに固定されて第2筒状部材12が形成される。
第1筒状部材11と第2筒状部材12とのうち少なくとも第2筒状部材12が組み合わせ部材であれば、ワイヤーハーネスが挿通された第1筒状部材11の外周側面31に対する内周側面32の相対的位置関係が所望の位置関係になるように、第2蓋部材12aと第2収容部材12bとを別々に外側から第1筒状部材11の軸方向に向けて第1筒状部材11に取り付けることが出来るので、各突起部41を各凹部42に嵌合させる作業が容易となる。なお、第1筒状部材11と第2筒状部材12とのうち第1筒状部材11のみが組み合わせ部材である場合においても、例えば、第2筒状部材12の第2端部22が可撓性の大きな樹脂等で形成されていれば、第2筒状部材12の内部空間側から第2筒状部材12の第2端部22を外側に広げつつ、第1蓋部材11aと第1収容部材11bとを別々に回転対称軸L3方向に無理入れすることにより各突起部41を各凹部42に嵌合させることができる。
また、第1筒状部材11(第2筒状部材12)を周方向に沿って3個以上に分割されたような形状をそれぞれ有する複数の部材が1つ筒状体を形成するように組み合わされて固定されることにより第1筒状部材11(第2筒状部材12)が形成されてもよい。すなわち、第1筒状部材11と第2筒状部材12とのうち少なくとも一方の筒状部材は、当該筒状部材を周方向に複数に分割した各形状にそれぞれ形成された複数の部材が、筒状体を形成するように組み合わされて固定された組み合わせ部材である。なお、第1筒状部材11と第2筒状部材12との何れもが一体的に形成されているとしても、第2筒状部材12の第2端部22を広げつつ、第1筒状部材11を回転対称軸L3方向に無理入れすることにより各突起部41を各凹部42に嵌合させることができるので、本発明の有用性を損なうものではない。
プロテクタ100A1〜100A4(図8参照)は、第1筒状部材11の外周側面31と第2筒状部材12の内周側面32との上述した各相対的位置関係が互い異なっている。すなわち、プロテクタ100A1〜100A4は、回転軸R3(回転対称軸L3)を回転中心とする内周側面32の外周側面31に対する回転角度θが互いに異なっている。そして、第1筒状部材11(第2筒状部材12)の軸L1(L2)に対して外周側面31および内周側面32の延在方向(矢印K1方向)が斜めになっており、当該延在方向に垂直な回転対称軸L3も、軸L1(L2)に対して斜めになっている。従って、プロテクタ100Aは、図8に示されるように、第1筒状部材11の外周側面31と第2筒状部材12の内周側面32との上述した各相対的位置関係を変更して第1端部21と第2端部22とを互いに固定することにより、第1筒状部材11に対する第2筒状部材12の屈曲角度を変更することができる。また、当該屈曲角度が異なると、屈曲方向も異なっている。すなわち、プロテクタ100Aは、屈曲角度を三次元的に変更することができる。
また、第1筒状部材11の軸L1方向に対する外周側面31の延設方向(矢印K1方向)の角度(挟角)a1と、第2筒状部材12の軸L2方向に対する内周側面32の延設方向(矢印K1方向)の角度(挟角)a2とが互いに同じ角度になるように形成されている(図2参照)。このように、角度a1と角度a2とが同じ角度であれば、第1端部21に対する第2端部22の位置関係を調整することによって、軸L1方向と軸L2方向とを同じ方向にしつつ、第1端部21と第2端部22とを互いに固定できる。これにより、第1筒状部材11と第2筒状部材12とが形成するプロテクタ100Aの形状を、屈曲した形状だけでなく、直線状の形状にすることもできる。
さらに、角度a1と角度a2とが、互いに45度であれば、軸L1方向に対する軸L2方向の角度、すなわちプロテクタ100Aの屈曲角度を、最小0度から最大90度の範囲の角度に設定できる。従って、プロテクタ100Aに挿通されるワイヤーハーネスを、より多くの屈曲角度で経路規制できる。なお、角度a1と角度a2とが互いに異なるとしても、外周側面31に対する内周側面32の回転角度θを変更することにより、第1筒状部材11と第2筒状部材12との屈曲角度を変更できるので、本発明の有用性を損なうものではない。
第1筒状部材11のうち第1端部21以外の本体部分の軸L1方向に垂直な断面形状と、第2筒状部材12のうち第2端部22以外の本体部分の軸L2方向に垂直な断面形状とは、それぞれ楕円形に形成されている。ここで、楕円筒を、その軸方向に対して斜め方向に切断する場合において、切断角度を特定の角度に設定すれば、切り口の形状を円形にすることができる。従って、プロテクタ100Aにおいて、楕円筒状の本体部分の断面形状が円形となる斜めの切断面に対して回転対称軸L3が直交するとともに、回転対称軸L3に垂直な外周側面31(内周側面32)の断面形状が、当該円形の外周形状と一致するように、第1端部21(第2端部22)を形成すれば、本体部分の軸L1方向に対して垂直な断面形状を一定の楕円形状に保ちつつ、本体部分の端部に第1端部21(第2端部22)を形成することができる。従って、第1筒状部材11および第2筒状部材12のそれぞれにおいて断面楕円形の本体部分と、断面円形の端部とを滑らかに接続できる。これにより、プロテクタ100Aの形状を簡略化して製造コストを低減できる。なお、円は、n回(nは1以上の自然数)以上の回転対称性を有する形状である。
プロテクタ100Bは、第1筒状部材11、筒状部材13、筒状部材14および第2筒状部材12が順次に軸方向に配列されて、対向する端部同士が互い固定されることにより形成されている1つの筒状体である(図9参照)。筒状部材13の他端側(第1筒状部材11の第1端部21側)には、第2端部22と同様の構成を備えた第2端部22aが形成されるとともに、一端側には第1端部21と同様の構成を備えた第1端部21aが形成されている。また、筒状部材14の他端側(筒状部材13の第1端部21a側)には、第2端部22と同様の構成を備えた第2端部22aが形成されるとともに、一端側には第1端部21と同様の構成を備えた第1端部21bが形成されている。
そして、第1筒状部材11の第1端部21と筒状部材13の第2端部22a、筒状部材13の第1端部21aと筒状部材14の第2端部22b、および筒状部材14の第1端部21bと第2筒状部材12の第2端部のそれぞれの端部同士が相対的配置関係を調整されて固定されている。これにより、プロテクタ100Bでは、3カ所の端部同士の接続部分のそれぞれにおいて、屈曲角度と屈曲方向とを調整することが出来る。プロテクタ100Bの筒状部材13、14のように、両端部に軸方向に対して斜めに設けられた各当接部が形成された筒状部材を複数接続すれば、複雑な配索経路のワイヤーハーネスの保護がより容易となる。
筒状部材13においては、第2端部22aおよび第1端部21aの外径が、本体部分の外径よりも大きく設定されている(図13参照)。筒状部材14についても、筒状部材13と同様に、第1端部21bと第2端部22bの外径が本体部分よりも大きく設定されている。これにより、プロテクタ100Bが備える各筒状部材の本体部分の径は、何れも同じサイズに設定されている。このように、両端部に軸方向に対して斜めに設けられた各当接部が形成された筒状部材を複数接続する場合には、接続される各筒状部材の本体部分の径が互いに同じサイズに設定されれば、接続される筒状部材の個数が増加しても、筒状部材の種類の増加を抑制できる。また、この場合には、図13に示されるように、2つの筒状部材の軸方向に対してそれぞれ斜めに延設された端面同士が突き合わされて2つの筒状部材の端部同士が固定される。従って、例えば、一方の端部に形成され、先端に係止爪を備える係止片が、他方の端部に形成された係止孔に回転対称軸L3方向に沿って挿入されて係止爪が係止孔の枠部に係止することで第1端部と第2端部とが互いに固定される構造が採用されてもよい。
<実施形態2>
実施形態2に係るプロテクタ100Cは、それぞれ樹脂等で成形されている第1筒状部材51と第2筒状部材52とを備えて構成されている(図10〜図12参照)。第1筒状部材51の一端側の第1端部61には、第1筒状部材51の軸L1方向(長手方向、ワイヤーハーネスの配索方向)に対して斜め方向(矢印K1方向)に帯状に延設された外周端面(「第1当接部」)81を備えた第1フランジ部71が設けられている。第2筒状部材52の他端側の第2端部62には第2フランジ部72が設けられている。
第2フランジ部72には、第2筒状部材52の軸L2方向(長手方向、ワイヤーハーネスの配索方向)に対して斜め方向(矢印K1方向)に沿って帯状に延設された底面92を備えた窪み部93が形成されている。第1筒状部材51は、第1端部61を除いてプロテクタ100Aの第1筒状部材11と同じ構造を備えている。また、第2筒状部材52は、第2端部62を除いてプロテクタ100Aの第2筒状部材12と同じ構造を備えている。
プロテクタ100Cにおいては、外周端面81と底面92とが互いに当接した状態で、第1筒状部材51と第2筒状部材52とが、それぞれの内部空間が連通する1つの筒状体を形成するように第1端部61と第2端部62とが互いに固定されている。プロテクタ100Cにはワイヤーハーネスが挿通されて経路規制される。なお、プロテクタ100Cと、プロテクタ100Cに挿通されるワイヤーハーネスとは、プロテクタ付きワイヤーハーネスである。
周方向に沿った第2端部22の回転角度を外周端面81に対して変更すれば、第1筒状部材51に対する第2筒状部材52の屈曲角度と屈曲方向とを変更することができる。従って、配索されるワイヤーハーネスの屈曲経路に応じて底面92の回転角度を調節して第1端部61と第2端部62とを固定することによって、プロテクタの種類の増加を抑制しつつ、種々の角度および方向へ屈曲して配索されるワイヤーハーネスを経路規制できる。
より詳細には、第1端部61には、第1筒状部材51(第2筒状部材52)の軸L1(L2)方向に対して傾いた回転対称軸L3に関して回転対称性を有する正八角形状の外周端面81を備えた第1フランジ部71が第1端部61の周方向の全体に亙って形成されている。外周端面81の回転対称軸L3に垂直な断面形状は、正八角形である。なお、当該断面形状は、正八角形に限られず、他の正多角形でもよい。
第2端部62には、周方向の全体に亙って第2フランジ部72が一体的に形成されている。第2フランジ部72は、第2端部62に設けられたフランジ状の後側片113と円環状の前側片114とを備えている。前側片114は、回転対称軸L3方向から見たときに、後側片113の周縁部と帯状に重なる円環状に形成され、かつ、後側片113の外周側で後側片113の外縁部と一体的に形成されている(図11、図12参照)。この前側片114と後側片113との間には、第1フランジ部71を覆って第1フランジ部71に嵌合可能に形成された窪み部93が形成されている。窪み部93の底面92は、第1フランジ部71の外周端面81と共通の回転対称軸L3に関して2回以上の回転対称性を有している。また、底面92は、例えば、外周側面31と互いに重なり合い可能なように外周端面81の凹凸を裏返した形状などの外周端面81と互いに全周に亙って対向可能な形状を有している。すなわち、外周端面81と底面92との、それぞれの回転対称軸L3は一致している。第1筒状部材51(第2筒状部材52)の軸L1(L2)方向に対して斜めの矢印K1の方向は、回転対称軸L3方向と直交する方向である。
第1端部61と第2端部62とは、互いに異なる複数の相対的位置関係のそれぞれにおいて、互いに固定可能に形成されている。当該複数の相対的位置関係のそれぞれにおいて、回転軸R3を回転中心とする第2フランジ部72の第1フランジ部71に対する回転角度が互いに異なっている。すなわち、底面92の外周端面81に対する回転角度が互いに異なっている。また、回転軸R3は回転対称軸L3と一致している。
当該複数の相対的位置関係のそれぞれは、外周端面81と底面92とが互いに重なり合い可能な位置関係である。当該複数の相対的位置関係のうち1つの相対的位置関係において、外周端面81と底面92とが互いに全周に亙って対向し合うように、第1フランジ部71が窪み部93に嵌合することにより、第1端部61と第2端部62とが互いに固定されている。そして、第1フランジ部71と窪み部93との嵌合によって、外周端面81(第1フランジ部71)に対する底面92(第2フランジ部72)の周方向と、回転軸R3(回転対称軸L3)方向とのそれぞれの方向への移動が規制される。換言すれば、窪み部93に第1フランジ部71が嵌合することにより、第1フランジ部71の外周端面81と、窪み部93の底面92との相対的位置関係の変動が、外周端面81の周方向および回転軸R3(回転対称軸L3)方向のそれぞれにおいて規制されている。なお、外周端面81と底面92とが、互いに全周に亙って重なり合い可能ではないとしても、また、外周端面81と底面92との少なくとも一方が回転対称形状でないとしても、窪み部93を撓ませて第1フランジ部71を第2フランジ部72の窪み部93に無理入れして嵌合させることなどにより第1端部61と第2端部62とを固定できるので本発明の有用性を損なうものではない。なお、第1フランジ部71の両側面部も、外周端面81と同様に回転対称軸L3に関して回転対称性を有することが好ましい。また、回転軸R3と回転対称軸L3とが一致しないとしても本発明の有用性を損なうものではない。
第1筒状部材51は、プロテクタ100Aの第1筒状部材11と同様に、第1蓋部材51aと第1収容部材51bとの組み合わせ部材であり、第2筒状部材52は、第2筒状部材12と同様に、第2蓋部材52aと第2収容部材52bとの組み合わせ部材である(図10、図11参照)。これらの蓋部材と収容部材とは、図示省略の係止片と、係止片が係止可能な係止枠とを備えており、互いに重ね合わされた状態で係止片が係止枠に係止することにより互いに固定される。
プロテクタ100Cにワイヤーハーネスを挿通して保護する場合には、例えば、第1収容部材51bにワイヤーハーネスを挿通した状態で第1収容部材51bに第1蓋部材51aを被せて互いに固定することで第1筒状部材51を形成する。そして、第1フランジ部71の外周端面81と、窪み部93の底面92との相対的位置関係が所望の位置関係になるように、第2蓋部材52aと第2収容部材52bとを別々に第1筒状部材51に取り付けて互いを固定することにより第2筒状部材52が形成される。ワイヤーハーネスは、プロテクタ100Cに挿通された状態で、移動しないようにテープ巻固定などによって、プロテクタ100Cに固定される。なお、プロテクタ100Aと同様に、第1筒状部材51と第2筒状部材52とのそれぞれが、3以上の部材により形成される組み合わせ部材であってもよい。また、第1筒状部材51と第2筒状部材52とのうち少なくとも一方が一体的に形成されていてもよい。
プロテクタ100Cの変形例に係るプロテクタ100Dは、互いに固定される第1筒状部材51と、第2筒状部材53との本体部分の径が等しくなるよう形成されている(図14参照)。プロテクタ100Dは、第2筒状部材53の第2端部62aに形成された第2フランジ部72aの窪み部に、第1筒状部材51の第1端部61に形成された第1フランジ部71が嵌合することにより、第1筒状部材51と第2筒状部材53とが互いに固定されて形成されている。第2フランジ部72aは、プロテクタ100Cの第2フランジ部72と同様に第1フランジ部71が嵌合可能に形成されている。プロテクタ100Cに代えて、プロテクタ100Dの構成が採用されてもよい。
以上のような本実施形態1または2に係るプロテクタによれば、第1当接部(外周側面31、外周端面81)が第1筒状部材の軸方向に対して斜め方向に延設されるとともに、第2当接部(内周側面32、底面92)が第2筒状部材の軸方向に対して斜め方向に延設されている。そして、第1当接部と第2当接部とが互いに当接した状態で、第1筒状部材と第2筒状部材とが1つの筒状体を形成するように第1端部と第2端部とが互いに固定されている。これにより、第2端部の周方向に沿った第2当接部の回転角度を第1当接部に対して変更すれば、第1筒状部材に対する第2筒状部材の屈曲角度を変更することができる。従って、配索されるワイヤーハーネスの屈曲経路に応じて第2当接部の回転角度を調節して第1端部と第2端部とを固定することによって、プロテクタの種類の増加を抑制しつつ、種々の角度で屈曲して配索されるワイヤーハーネスを経路規制できる。
また、以上のような本実施形態1または2に係るプロテクタによれば、第1当接部と第2当接部とは、2回以上の回転対称性をそれぞれ有するとともに、互いに全周に亙って対向可能な形状に形成されている。そして、それぞれの回転対称軸が前記第1筒状部材と第2筒状部材とのそれぞれの軸方向に対して傾いて互いに一致した状態で、互いに全周に亙って対向している。従って、第1当接部と第2当接部とを容易に当接させることができる。
また、以上のような本実施形態1または2に係るプロテクタによれば、第1端部と前記第2端部とは、第2端部の周方向に沿った第2当接部の回転角度が第1当接部に対して互いに異なる複数の相対的位置関係のそれぞれにおいて、互いに固定可能に形成されている。従って、第1当接部に対する第2当接部の相対的位置関係を当該複数の相対的位置関係の1つに適宜変更した状態で、第1端部と第2端部とを固定することによって、第1筒状部材に対する第2筒状部材の屈曲角度、すなわち、プロテクタの屈曲角度を容易に変更することができる。
また、以上のような本実施形態1または2に係るプロテクタによれば、第1当接部に対する第2当接部の回転角度の変動と、第2端部の軸方向に沿った第2当接部の第1当接部に対する移動とを規制するように、第1端部と第2端部とが互いに嵌合して固定されている。従って、プロテクタの屈曲角度の変動をより強く規制できる。
また、以上のような本実施形態1に係るプロテクタによれば、第1端部と第2端部とのうち一方には、第2当接部の回転角度に関する回転軸と異なる方向に沿って他方に向けてそれぞれ突設された複数の突起部が形成され、他方には、複数の突起部がそれぞれ突設方向に挿入されて嵌合可能な複数の凹部が形成されている。そして、複数の突起部のそれぞれが複数の凹部のうち対応する凹部にそれぞれ嵌合することにより、第1端部と第2端部とが互いに固定されている。従って、複数の突起部と複数の凹部とを、互いの相対的な位置関係を種々に変更して嵌合させることにより、プロテクタの屈曲角度を種々に変更するとともに、それぞれの屈曲角度の変動を強く規制できる。
また、以上のような本実施形態1に係るプロテクタによれば、複数の突起部は、第2当接部の回転軸に関して2回以上の回転対称性を有している。従って、複数の凹部が、回転軸に関して複数の突起部と同じ回転対称性を有するようにすれば、第2当接部の第1当接部に対する回転角度を調整することで、異なる回転角度において、複数の突起部を複数の凹部に嵌合させることができる。複数の突起部と複数の凹部との個数の増加を抑制して、第1端部と第2端部との構造を簡略化し、プロテクタの製造コストを低減できる。
また、以上のような本実施形態1に係るプロテクタによれば、第1端部の外周側面と第2端部の内周側面とは、2回以上の回転対称性をそれぞれ有するとともに、互いに全周に亙って対向可能な形状に形成されている。そして、複数の突起部のそれぞれは、回転対称軸に関して一定の回転角度毎の回転対称状に設けられている。また、複数の相対的位置関係は、第2当接部が回転対称軸を中心に第1当接部に対して当該一定の回転角度毎に回転されるときの各位置関係であり、外周側面と内周側面とは、複数の相対的位置関係の何れにおいても、互いに全周に亙って対向可能な形状に形成されている。従って、複数の相対的位置関係に応じたプロテクタの各屈曲角度に拘わらず、外周側面と内周側面とを互いに当接させつつ、複数の突起部を複数の凹部に容易に嵌合させることができる。
また、以上のような本実施形態1に係るプロテクタによれば、第1当接部は、第1端部の外周側面であるとともに、第2当接部は第2端部の内周側面であり、外周側面と内周側面とのうち一方の側面に複数の突起部が形成され、他方の側面に複数の凹部が形成されている。従って、第1当接部と第2当接部とに直接形成された複数の突起部と複数の凹部との嵌合によって、第1当接部と第2当接部とがしっかりと当接される。また、第1当接部と第2当接部との当接自体によっても第1当接部と第2当接部との径方向への相対的移動を規制できる。これにより、第1端部と第2端部とをより強固に固定でき、プロテクタの屈曲角度の変動をより強く規制できる。
また、以上のような本実施形態1に係るプロテクタによれば、複数の凹部のそれぞれは、当該複数の凹部が形成されている壁面を貫通する貫通孔であり、複数の突起部のそれぞれが複数の凹部のうち対応する凹部にそれぞれ貫通して嵌合する。従って、突起部と凹部との当接部分を大きくできるので第1端部と第2端部とをより強固に固定できる。
また、以上のような本実施形態1に係るプロテクタによれば、第1筒状部材のうち第1端部以外の本体部分の軸方向に垂直な断面形状と、第2筒状部材のうち第2端部以外の本体部分の軸方向に垂直な断面形状とは、それぞれ楕円形であるので、軸方向に対して斜め方向の所定の角度における断面形状を円形にできる。従って、断面楕円形の本体部分と、断面円形の端部とを滑らかに接続できる。
また、以上のような本実施形態2に係るプロテクタによれば、第1端部の周方向の全体に亙って形成される第1フランジ部が、第2端部の周方向の全体に亙って形成された第2フランジ部の窪み部に嵌合することによって、第1端部と第2端部とが互いに固定されている。この状態において、第1フランジ部の外周端面と窪み部の底面とのそれぞれの回転対称軸と、当該底面の回転軸とが、第1筒状部材と第2筒状部材とのそれぞれの軸方向に対して傾いて互いに一致し、外周端面と底面とは、互いに全周に亙って対向し合っている。従って、外周端面に対する底面の回転角度に拘わらず、外周端面と底面とを互いに当接させることが容易になる。これにより、外周端面と底面との相対的位置関係の変動、すなわちプロテクタの屈曲角度の変動をより抑制しつつ、第1端部と第2端部とを強固に固定できる。
また、以上のような本実施形態2に係るプロテクタによれば、第1フランジ部の外周端面(第1当接部)は、回転対称軸に関して回転対称性を有する正多角形状に形成されている。また、第2フランジ部の窪み部の底面(第2当接部)は、外周端面と互いに全周に亙って対向可能な形状に形成されている。従って、第1フランジ部の外周端面に対する第2フランジ部の窪み部の底面の回転対称軸回りの移動をより確実に規制することができるので、プロテクタの屈曲角度の変動をより規制できる。
また、以上のような本実施形態1または2に係るプロテクタによれば、第1筒状部材の軸方向に対する第1当接部の延設方向の角度と、第2筒状部材の軸方向に対する第2当接部の延設方向の角度とが互いに同じ角度になる。従って、第1筒状部材の軸方向と第2筒状部材の軸方向とを同じ方向にしつつ、第1端部と第2端部とを固定できるので、第1筒状部材と第2筒状部材とが形成する筒状体の形状、すなわちプロテクタの形状を、屈曲した形状だけでなく、直線状の形状にすることもできる。
また、以上のような本実施形態1または2に係るプロテクタによれば、第1筒状部材の軸方向に対する第1当接部の延設方向の角度と、第2筒状部材の軸方向に対する第2当接部の延設方向の角度とが、それぞれ45度である。従って、第1筒状部材の軸方向に対する第2筒状部材の軸方向の角度、すなわちプロテクタの屈曲角度を、0度から90度の範囲の角度に設定できる。従って、より種々の角度で屈曲して配索されるワイヤーハーネスを経路規制できる。
また、以上のような本実施形態1または2に係るプロテクタによれば、第1筒状部材と第2筒状部材のうち少なくとも一方の筒状部材は、当該筒状部材を周方向に複数に分割した各形状にそれぞれ形成された複数の部材が、筒状体を形成するように組み合わされて固定された組み合わせ部材である。従って、第1筒状部材と第2筒状部材のうち少なくとも一方については、筒状部材が閉止されていない状態でワイヤーハーネスを配索出来るので、配索作業が容易になる。また、例えば、筒状部材の径方向に突設された突起部と凹部などによる嵌合構造によっても第1端部と第2端部とを固定できるので、第1端部と第2端部とをより強固に固定できる。
以上のように、この発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
100A,100B,100C プロテクタ
11,51 第1筒状部材
12,52 第2筒状部材
11a,51a 第1蓋部材
11b,51b 第1収容部材
12a,52a 第2蓋部材
12b,52b 第2収容部材
21,61 第1端部
22,62 第2端部
31 外周側面(第1当接部)
32 内周側面(第2当接部)
41 突起部
42 凹部
71 第1フランジ部
72 第2フランジ部
81 外周端面(第1当接部)
92 底面(第2当接部)
93 窪み部
L1,L2 軸
L3 回転対称軸
R3 回転軸
113 後側片
114 前側片

Claims (17)

  1. 第1筒状部材と第2筒状部材とを備え、
    前記第1筒状部材の第1端部に前記第1筒状部材の軸方向に対して斜め方向に延設された第1当接部が設けられるとともに、前記第2筒状部材の第2端部に前記第2筒状部材の軸方向に対して斜め方向に延設された第2当接部が設けられ、
    前記第1当接部と前記第2当接部とが互いに当接した状態で、前記第1筒状部材と前記第2筒状部材とが1つの筒状体を形成するように前記第1端部と前記第2端部とが互いに固定されている、プロテクタ。
  2. 請求項1に請求項に記載のプロテクタであって、
    前記第1当接部と前記第2当接部とは、
    2回以上の回転対称性をそれぞれ有するとともに、互いに全周に亙って対向可能な形状に形成されており、それぞれの回転対称軸が前記第1筒状部材と前記第2筒状部材とのそれぞれの軸方向に対して傾いて互いに一致した状態で、互いに全周に亙って対向している、プロテクタ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のプロテクタであって、
    前記第1端部と前記第2端部とは、
    前記第2端部の周方向に沿った前記第2当接部の回転角度が前記第1当接部に対して互いに異なる複数の相対的位置関係のそれぞれにおいて、互いに固定可能に形成されている、プロテクタ。
  4. 請求項3に記載のプロテクタであって、
    前記第1端部と前記第2端部とは、
    前記第1当接部に対する前記第2当接部の前記回転角度の変動と、当該回転の回転軸方向に沿った前記第2当接部の前記第1当接部に対する移動とを規制するように互いに嵌合して固定されている、プロテクタ。
  5. 請求項4に記載のプロテクタであって、
    前記第1端部と前記第2端部とのうち一方には、前記回転軸と異なる方向に沿って他方に向けてそれぞれ突設された複数の突起部が形成され、他方には、前記複数の突起部がそれぞれ突設方向に挿入されて嵌合可能な複数の凹部が形成され、
    前記複数の突起部のそれぞれが前記複数の凹部のうち対応する凹部にそれぞれ嵌合することにより、前記第1端部と前記第2端部とが互いに固定されている、プロテクタ。
  6. 請求項5に記載のプロテクタであって、
    前記複数の突起部は、前記回転軸に関して2回以上の回転対称性を有している、プロテクタ。
  7. 請求項6に記載のプロテクタであって、
    前記第1端部の外周側面と前記第2端部の内周側面とは、2回以上の回転対称性をそれぞれ有するとともに、互いに全周に亙って対向可能な形状に形成されており、
    前記複数の突起部のそれぞれは、前記回転対称軸に関して一定の回転角度毎の回転対称状に設けられているとともに、前記複数の相対的位置関係は、前記第2当接部が前記回転対称軸を中心に前記第1当接部に対して前記一定の回転角度毎に回転されるときの各位置関係であり、
    前記外周側面と前記内周側面とは、前記複数の相対的位置関係の何れにおいても、互いに全周に亙って対向可能な形状に形成されている、プロテクタ。
  8. 請求項5から請求項7の何れか1つの請求項に記載のプロテクタであって、
    前記第1当接部は、前記第1端部の外周側面であるとともに、前記第2当接部は前記第2端部の内周側面であり、
    前記外周側面と前記内周側面とのうち一方の側面に前記複数の突起部が形成され、他方の側面に前記複数の凹部が形成されている、プロテクタ。
  9. 請求項5から請求項8の何れか1つの請求項に記載のプロテクタであって、
    前記複数の凹部のそれぞれは、当該複数の凹部が形成されている壁面を貫通する貫通孔であり、前記複数の突起部のそれぞれが前記複数の凹部のうち対応する凹部にそれぞれ貫通して嵌合する、プロテクタ。
  10. 請求項1から請求項9の何れか1つの請求項に記載のプロテクタであって、
    前記第1当接部と第2当接部とは、それぞれ円形である、プロテクタ。
  11. 請求項10に記載のプロテクタであって、
    前記第1筒状部材のうち前記第1端部以外の本体部分の軸方向に垂直な断面形状と、前記第2筒状部材のうち前記第2端部以外の本体部分の軸方向に垂直な断面形状とは、それぞれ楕円形である、プロテクタ。
  12. 請求項4に記載のプロテクタであって、
    2回以上の回転対称性を有する外周端面を備えた第1フランジ部が、前記第1端部の周方向の全体に亙って形成されるとともに、前記第1フランジ部を覆って前記第1フランジ部に嵌合可能に形成された窪み部を備えた第2フランジ部が、前記第2端部の周方向の全体に亙って形成され、
    前記窪み部の底面は、2回以上の回転対称性を有するとともに、前記外周端面と互いに全周に亙って対向可能な形状に形成されており、
    前記第1当接部は、前記第1フランジ部の前記外周端面であるとともに、前記第2当接部は、前記窪み部の前記底面であり、
    前記外周端面と前記底面とのそれぞれの回転対称軸と、前記回転軸とが前記第1筒状部材と前記第2筒状部材とのそれぞれの軸方向に対して傾いて互いに一致した状態で前記外周端面と前記底面とが互いに全周に亙って対向し合うように、前記第1フランジ部が前記窪み部に嵌合することによって前記第1端部と前記第2端部とが互いに固定されている、プロテクタ。
  13. 請求項12に記載のプロテクタであって、
    前記第1フランジ部の外周端面は、前記回転対称軸に関して回転対称性を有する正多角形状に形成されている、プロテクタ。
  14. 請求項1から請求項13の何れか1つの請求項に記載のプロテクタであって、
    前記第1筒状部材と前記第2筒状部材とは、
    前記第1筒状部材の軸方向に対する前記第1当接部の延設方向の角度と、前記第2筒状部材の軸方向に対する前記第2当接部の延設方向の角度とが互いに同じ角度になるように形成されている、プロテクタ。
  15. 請求項14に記載のプロテクタであって、
    前記同じ角度が、45度である、プロテクタ。
  16. 請求項1から請求項15の何れか1つの請求項に記載のプロテクタであって、
    前記第1筒状部材と前記第2筒状部材とのうち少なくとも一方の筒状部材は、筒状部材を周方向に複数に分割した各形状にそれぞれ形成された複数の部材が、筒状体を形成するように組み合わされて固定された組み合わせ部材である、プロテクタ。
  17. 請求項1から請求項16の何れか一つの請求項に記載のプロテクタと、
    前記プロテクタに挿通されているワイヤーハーネスと、
    を備える、プロテクタ付きワイヤーハーネス。
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