JP2014217986A - 発光装置、光書込装置及び画像形成装置 - Google Patents

発光装置、光書込装置及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】固体発光素子の発熱時に固体発光素子の位置や光軸のずれのない安定した光を出射することのできる発光装置並びにその発光装置を備えた光書込装置及び画像形成装置を提供する。【解決手段】固体発光素子として有機EL素子141を有する有機EL基板130と、有機EL素子141を駆動するTFT素子回路160を有する駆動回路基板120と、有機EL基板130又は駆動回路基板120のいずれか一方が他方を支持する支持部としての封止剤200と、を備えた発光装置としての発光素子アレイ111であって、有機EL基板130と駆動回路基板120との線膨張係数が等しい又は略等しい。【選択図】図1

Description

本発明は、有機EL素子などの固体発光素子を光源とする発光装置並びにその発光装置を備えた光書込装置及び画像形成装置に関するものである。
従来、LED素子や有機EL素子等の固体発光素子を光源として備えた発光装置、例えば固体発光素子を多数配列した発光素子アレイを用いた発光装置が知られている。ここで、固体発光素子とは、ある固体の物質に電気を流すと、物質そのものが発光する発光素子であり、固体光源と呼ばれる場合もある。固体発光素子は、発光する物質の種類を変えることで特定の波長の光を容易に取り出すことができる。
また、上記固体発光素子を有する発光装置は、例えば電子写真方式の像担持体としての感光体に潜像を形成するように光書込みを行う光書込装置として用いられる。この固体発光素子を用いた光書込方式(以下、「固体光書込方式」という。)の光書込装置では、例えば、発光素子アレイの各発光素子を画像信号に応じて点滅させ、各発光素子からの光を、結像素子アレイによって感光体の書込み面上に光スポットとして結像させて光書込みを行う。この光書込装置は、固体光書込方式に対応したデジタル複写機、光プリンタ、デジタルファクシミリなどのデジタル画像形成装置に用いられている。固体光書込方式の光書込装置は、発光素子アレイと書込み面との間の光路長を非常に短くできるため、光書込装置自体がコンパクトである。しかも、光走査方式におけるポリゴンミラーのような可動部を必要としないので、低騒音であり、省エネルギーでもある。
近年では、自発光する固体発光素子である有機EL素子を光源として用いた発光装置の開発や研究が積極的に行われている。有機EL素子を光源として用いた場合は、高速応答、広視野角及び高コントラストの特徴を有し、かつ、薄型軽量化が可能となる。
例えば、特許文献1には、光源として有機EL素子を採用した有機ELアレイプリントヘッド(光書込ユニット)が開示されている。図9は、特許文献1の有機ELアレイプリントヘッドの概略構成斜視図である。図9に示すように、チップオンボード基板(以下、「COB基板」という。)701上には、有機ELアレイ702を有する有機ELアレイ基板703と、各有機EL素子(図示せず)の発光を制御する複数のドライバIC704とが配置されている。有機ELアレイ702は、ガラス基板からなる有機ELアレイ基板703上に多数の有機EL素子が薄膜形成及びフォトリソグラフィー法により一括形成されて作製されている。COB基板701とドライバIC704との間、及びドライバIC704と有機ELアレイ基板703との間はボンディングワイヤ705によって電気的に接続されている。有機ELアレイ702からの発光は、ガラス基板端面側から出射されて、集束性ロッドレンズアレイ707を介して、感光ドラム700に集光される。
上記特許文献1の有機ELアレイプリントヘッドでは、感光体ドラム700を露光するための光源として多数の有機EL素子を一括形成した有機ELアレイ702を有する有機ELアレイ基板703を用いている。これにより、多数個の個別素子であるLEDチップを一直線上に配列させる実装方式に比べて低コスト化及び高密度化を図ることができる。
上記特許文献1の有機ELアレイプリントヘッドでは、COB基板701の中央からずれた面上にCOB基板701より形状が小さい有機ELアレイ基板703が固定配置され、これらの基板は有機EL素子の配列方向を長手方向とする細長い形状となっている。また、有機ELアレイ基板703はガラス基板で形成されている。一方、COB基板701については記載がないものの、一般的にはガラス基板とは異なる材質の基板が用いられる。このようにCOB基板701と有機ELアレイ基板703との材質が互いに異なると、線膨張係数も互いに異なるものとなる。例えば、COB基板701の線膨張係数が有機ELアレイ基板703に比べて大きい場合、有機ELアレイ702の発光による発熱により、有機ELアレイ基板703に比べてCOB基板701の方が大きく膨張する。すると、有機ELアレイ基板703はその裏面がCOB基板701の表面に例えば接着剤で固定されているため、有機ELアレイ基板703の裏面部分とCOB基板701の表面部分とに面方向の応力が生じるおそれがある。この応力が生じると、COB基板701及び有機ELアレイ基板703は撓んだり捩れたりしてしまう。有機ELアレイ基板703が撓んだり捩れたりすると、有機ELアレイ基板703上に形成された有機ELアレイ702の位置が変位したり、出射光の光軸がずれたりしてしまう。
ところが、画像形成装置に搭載される有機ELアレイプリントヘッドなどの光書込ユニットでは、光源の位置がわずかに変位しても、画像書込用の光学系や感光体との距離にばらつきが生じてしまう。また、画像形成装置がカラープリンタの場合には、光源の位置が変位して光軸がずれると、焦点位置がずれてドット位置が他の色とずれてしまう。このため、光書込ユニットにおける光源の位置や光軸の誤差の許容値はかなり小さい。従って、上記従来の有機ELアレイプリントヘッドを用いた場合、長時間動作時の発熱により、固体発光素子を搭載した基板の撓みや捩れが生じ、固体発光素子の位置や光軸がずれて安定した光を出射できず、画像の品質が低下してしまうおそれがある。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、固体発光素子の発熱時に固体発光素子の位置や光軸のずれのない安定した光を出射することのできる発光装置並びにその発光装置を備えた光書込装置及び画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、光源として固体発光素子を有する固体発光素子基板と、前記固体発光素子を駆動する駆動回路を有する駆動回路基板と、前記固体発光素子基板又は前記駆動回路基板のいずれか一方が他方を支持する支持部と、を備えた発光装置であって、前記固体発光素子基板と前記駆動回路基板との線膨張係数が等しい又は略等しいことを特徴とするものである。
本発明によれば、固体発光素子の発熱時に、固体発光素子の位置や光軸のずれのない安定した光を出射することができる。
本発明の一実施形態に係る光書込ユニットの概略構成の一例を示す断面図。 本発明の第1の実施例に係る発光素子アレイの一例を示す断面図。 同発光素子アレイの製造方法の一例について断面図を用いた説明図。 同製造方法について斜視図を用いた説明図。 本発明の第2の実施例に係る発光素子アレイの一例を示す断面図。 同発光素子アレイの製造方法の一例を示す説明図。 (a)は本発明の一実施形態に係る結像素子アレイの構造の一例を説明する斜視図。(b)は、同結像素子アレイの上面図。 本発明の一実施形態に係る画像形成装置の一例を示す概略構成図。 従来の光書込ユニットの概略構成斜視図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、同一又は類似した機能を有する構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
本実施形態に係る光書込装置は、固体発光素子として有機EL(エレクトロルミネッセンス)素子を用い、その有機EL素子が周囲の水分や酸素等を含む雰囲気ガスに触れることをより確実に防ぐことができる構造となっている。なお、本実施形態では、固体発光素子として有機EL素子を用いた光書込装置及び画像形成装置について説明するが、本発明は、有機EL素子以外の固体発光素子を用いた光書込装置及び画像形成装置にも適用することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る光書込装置としての光書込ユニットの概略構成を示す断面図である。
図1に示すように、光書込ユニット1は、書込み面Sに面して、内外に通じるように中央部に結像素子アレイ12を取り付けている不透明な保持部材13を備えている。複数のロッドレンズ(図示せず)は直線状に配置された結像素子アレイ12を構成する。結像素子アレイ12は、有機EL素子アレイ131から出射された光を書込み面S上に光スポットとして結像させる導光部材としての機能を有している。また、不透明な保持部材13の内部における結像素子アレイ12の後面側に、発光装置としての発光素子アレイ111が配置されている。この発光素子アレイ111についてさらに詳細に説明する。
〔実施例1〕
図2は、本発明の第1の実施例に係る発光装置としての発光素子アレイの断面図である。
図2に示すように、発光素子アレイ111は、主に駆動回路基板120と固体発光素子基板としての有機EL基板130とから構成されている。駆動回路基板120の一方の面(図2における下側の面)には有機EL素子141を駆動させるための駆動回路としてのTFT(Thin Film Transistor)素子回路160が設けられている。また、駆動回路基板120の対向するもう一方の面には絶縁層171と導電層172とからなる処理回路170が設けられ、その上にドライバIC180やコネクタ・チップ部品などの電子部品181が搭載されている。また、有機EL基板130には有機EL素子アレイ131が形成されており、この有機EL素子アレイ131は、駆動回路基板120と有機EL基板130との間に設けられた支持部及び封止部材としての封止剤200により封止されている。有機EL基板130は、封止剤200と後述する接続パッド201とにより駆動回路基板120に支持される構造となっている。
また、有機EL基板130の表面には電極132が形成されている。この電極132は、導電性、透明性等から、ITO(Indium Tin Oxide)が好ましい。
また、有機EL基板130は、耐熱性、透明性、透湿性等の点から、平板のガラス基板が好ましい。同様に、駆動回路基板120も平板のガラス基板が好ましい。ガラスが外部からの水分や酸素の侵入を抑制し、水分や酸素に弱い有機EL素子141が劣化するまでの時間を長期化することができる。また、有機EL基板130と駆動回路基板120とを同じガラス基板で形成することで、それぞれの線膨張係数を略等しくすることができる。さらに、ガラス基板は、他の基板に比べて線膨張係数が小さいため、発熱による基板の膨張を抑制することができる。
上記電極132上には所定のパターンの絶縁層133が積層されている。この絶縁層133は、例えば酸化シリコンや酸化シリコンにリンを含有してなるPSG(Phos−Silicate Glass)等の酸化シリコン系の材料を用いて形成されている。また、絶縁層133の上には、有機EL層140が絶縁層133の孔を覆うように形成されている。さらに、有機EL層140の上には、電極134が所定のパターンに形成されている。なお、有機EL層140としては、低分子系有機EL材料や高分子系有機EL材料等が使用できる。
上記駆動回路基板120の一方の面(下側の面)には、上述したように有機EL素子141を駆動するためのTFT素子回路160が形成されている。このTFT素子回路160は、駆動回路基板120を貫通する貫通配線121を介して、上記処理回路170と電気的に接続されている。なお、TFT素子回路160について、TFT素子の詳細構造や有機EL素子の輝度を制御するための定電流回路構成及び周辺回路については説明を省略する。
上記ドライバIC180は、有機EL素子141の駆動を制御するICチップとして搭載されているものである。このドライバIC180は、駆動回路基板120上にバンプ電極190を介してフリップチップ実装され、その周囲はアンダーフィル剤191などで封止されている。駆動回路基板120へ表面実装を行うことを考慮し、ドライバIC180はベアチップ品を採用している。ドライバIC180には光書込ユニット1の外部からフレキシブルプリント基板(以下、「FPC」という。)などを介して、電源、クロック信号、ライン同期信号等の制御関連信号および光量補正データなどが入力される。ドライバIC180は、有機EL素子141に対する駆動パラメータ設定手段であり、より具体的にはFPCなどを介して受け渡された光量補正データに基づき個々の有機EL素子141の駆動電流値を設定するためのものである。
上記有機EL素子アレイ131の外周部には上述したように封止剤200が設けられている。また、対向する有機EL基板130と駆動回路基板120とは、導電接続部材としての接続パッド201を介して電気的に接続されている。通常、有機EL素子141は水分の影響を受けると発光領域が経時的に収縮(シュリンキング)したり、発光領域内に非発光部位(ダークスポット)が生じたりして、発光特性が極端に劣化する。このため、水分を遮断するための封止が必要であり、有機EL基板130と駆動回路基板120との間には、NやAr等の不活性ガス及び水分吸着剤(不図示)が封入されている。
上記有機EL素子141の電極132と電極134との間にTFT素子回路160を用いて電圧を印加することにより、有機EL素子141の有機EL層140が発光し、有機EL基板130を通して外部にEL光300を出射することができる。このようにTFT素子回路160によって、個々の有機EL素子141はそれぞれ独立に点灯/消灯の制御がなされる。
なお、有機EL基板130と、この有機EL基板130に対向して配設される駆動回路基板120とは、上述したように線膨張係数がほぼ等しい部材で形成されている。これにより、有機EL素子141の発光時の発熱で有機EL基板130と駆動回路基板120とは略等しく膨張し、これらの基板間の応力差が緩和され、基板の反りや捩れを防ぐことができる。よって、有機EL基板130に配設された有機EL素子141は、発光時の発熱で位置がずれたり光軸がずれたりすることなく、安定した光を出射することができる。
また、有機EL基板130と、この有機EL基板130に対向して配設される駆動回路基板120とは、それぞれの面積がほぼ等しくなるように形成してもよい。これにより、有機EL素子141の発光時の発熱で有機EL基板130と駆動回路基板120とが変形したときの変形量のバランスがとれ、基板の反りや捩れの発生を抑制することができる。よって、有機EL基板130に配設された有機EL素子141は、発光時の発熱で位置がずれたり光軸がずれたりすることなく、より安定した光を出射することができる。
次に、本実施例の発光素子アレイ111の製造方法について説明する。
図3は、本実施例に係る発光素子アレイ111の製造方法の一例について断面図を用いた説明図であり、図4は、同製造方法について斜視図を用いた説明図である。
まず、図3に示すように、駆動回路基板120の所定の位置に貫通孔122を形成する。
次に、駆動回路基板120内の貫通孔122の中に貫通配線121を形成する。
次いで、駆動回路基板120の一方の面(図中の下面)にTFT素子回路160を形成し、対向するもう一方の面(図中の上面)に処理回路170を形成する。このとき、TFT素子回路160と処理回路170とは貫通配線121を介して電気的に接続される。
一方、有機EL基板130上に、電極132、絶縁層133、有機EL層140、電極134等からなる有機EL素子141を形成する。
次に、有機EL基板130の電極134上に導電材料からなる接続パッド201を形成し、有機EL基板130の外周部に封止剤200を形成する。
次いで、有機EL基板130と駆動回路基板120とを貼り合せ、有機EL素子141とTFT素子回路160とを接続パッド201を介して電気的に接続するとともに、有機EL基板130と駆動回路基板120との外周部を封止剤200で外気より遮断する。
さらに、駆動回路基板120の処理回路170上にドライバIC180やその他の表面実装部品などの電子部品181を搭載する。
最後に、図4に示すように、貼り合わせた有機EL基板130と駆動回路基板120とをカットラインCLに沿って切断することで、発光素子アレイ111を個片化する。
〔実施例2〕
図5は、本発明の第2の実施例に係る発光装置としての発光素子アレイの断面図である。本実施例2の発光素子アレイは、実施例1の発光素子アレイと比べて封止剤200の封止方法が異なる。
図5に示すように、実施例1と同様に、有機EL基板130上に、電極132、絶縁層133、有機EL層140及び電極134が形成されている。所定のパターンの電極134の一部に接続パッド201’が形成されている。また、駆動回路基板120上のTFT素子回路160にも、接続パッド201’が形成されている。有機EL基板130と駆動回路基板120との間の空間には、封止剤200’が充填され、対向して配設された有機EL基板130と駆動回路基板120とは、接続パッド201’同士を介して電気的に接続される。
通常、有機EL素子141は水分の影響を受けると発光領域が経時的に収縮(シュリンキング)したり、発光領域内に非発光部位(ダークスポット)が生じたりして、発光特性が極端に劣化するため、水分を遮断するための封止が必要である。本実施例では、有機EL基板130と駆動回路基板120との互いに対向する面の全面を封止剤200’を介して貼り合せている。封止領域は一般に有機EL層140が構成する発光素子列から副走査方向に2000[μm]程度が必要とされており、本実施例においても、封止しろとして2000[μm]を確保している。
また、上記封止剤200’には、乾燥剤や脱酸素剤などのゲッター剤が含有されている樹脂を用いることが望ましい。これにより、ゲッター剤が水分や酸素などを吸収するので、有機EL層140への水分や酸素などの接近を防止することができる。
次に、本実施例の発光素子アレイ111の製造方法について説明する。
図6は、本実施例に係る発光素子アレイ111の製造方法の一例について断面図を用いた説明図である。
まず、図6に示すように、駆動回路基板120の所定の位置に貫通孔122を形成する。
次に、駆動回路基板120内の貫通孔122の中に貫通配線121を形成する。
次いで、駆動回路基板120の一方の面(図中の下面)にTFT素子回路160を形成し、対向するもう一方の面(図中の上面)に処理回路170を形成する。このとき、TFT素子回路160と処理回路170とは、貫通配線121を介して電気的に接続される。
一方、有機EL基板130上には、電極132、絶縁層133、有機EL層140、電極134等からなる有機EL素子141を形成する。
次に、有機EL基板130の電極134と駆動回路基板120のTFT素子回路160とにそれぞれ接続パッド201’を形成し、有機EL基板130の駆動回路基板120に対向する面の全面に封止剤200’を塗布する。
次いで、有機EL基板130と駆動回路基板120とを貼り合せ、有機EL素子141とTFT素子回路160とを接続パッド201’同士を介して電気的に接続する。これと同時に、有機EL基板130と駆動回路基板120との間の空間が封止剤200’で満たされ、これらの基板間にある有機EL素子141を外気より遮断する。
さらに、駆動回路基板120の処理回路170上にドライバIC180やその他の表面実装の電子部品181を搭載する。
最後に、図示は省略するが、貼り合わせた有機EL基板130と駆動回路基板120とを切断することで、発光素子アレイ111を個片化する。
次に、結像素子アレイ12について説明する。
図7(a)は結像素子アレイ12の外観斜視図であり、(b)は結像素子アレイ12の一部を拡大した平面図である。
図7(a)に示すように、結像素子アレイ12としては、例えばロッドレンズアレイを用いることができる。また、図7(b)に示すように、多数のロッドレンズ40は2列俵積みに配列され、周囲を側板41によって保持されている。また、各ロッドレンズ40の間は不透明部材を充填され固化されている。有機EL素子アレイ131中の複数の有機EL素子141のうち1つの有機EL素子141に対して、1つのロッドレンズ40が、互いに対応するように位置決めされて配設されている。これにより、有機EL素子アレイ131から出射された光が、ロッドレンズ40を介して書込み面Sに照射される。
次に、本発明の実施形態に係る光書込ユニットを備えた画像形成装置について説明する。
図8、本発明の実施形態に係る光書込ユニット1を備えた画像形成装置としてのプリンタ50の一例を示す概略構成図である。
図8において、プリンタ50は、像担持体としての感光性媒体である感光体500を備えている。この感光体500は、ドラム状に形成された光導電性の感光体であり、図中矢印方向に回転する。また、感光体500の周囲には、帯電手段としてのチャージャ501、光書込ユニット1、現像手段としての現像装置502、転写手段としての転写器503、クリーニング手段としてのクリーニング装置505、及び除電手段としての除電器506が配設されている。さらに、シート状の記録媒体としての転写紙Pへの転写器503による画像の転写位置よりも転写紙Pの搬送方向下流側には、定着手段としての定着装置504が設けられている。なお、画像が転写される記録媒体としては、上記転写紙Pに限られるものではなく、オーバヘッドプロジェクタ用のプラスチックシートなどであってもよい。
本プリンタ50に備えられる光書込ユニット1としては、図1乃至図7を用いて説明した光書込ユニット1を用いることができる。感光体500の表面は、図1中の書込み面Sに相当する。つまり、上述した光書込ユニット1により感光体500の表面が露光され、その表面に静電潜像が書き込まれる。
上記構成のプリンタ50において、印刷ジョブが投入されると、感光体500は矢印方向に等速回転し、その表面がチャージャ501により均一帯電され、光書込ユニット1により画像を書き込まれ、静電潜像が形成される。光書込ユニット1により書込み形成された静電潜像はネガ線像であり、現像装置502により反転現像されてポジのトナー画像となる。このトナー画像は矢印方向へ搬送される転写紙P上へ転写器503により転写される。トナー画像が転写された転写紙Pは定着装置504に搬送され、定着装置504による熱と圧力とによりトナー画像が定着されて装置外へ排出される。一方、トナー像転写後の感光体500は、クリーニング装置505によりクリーニングされて残留トナーや紙粉が除去され、さらに除電器506により光除電されて、次の画像形成動作に備えられる。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
光源として有機EL素子141などの固体発光素子を有する有機EL基板130などの固体発光素子基板と、固体発光素子を駆動するTFT素子回路160などの駆動回路を有する駆動回路基板120と、固体発光素子基板又は駆動回路基板120のいずれか一方が他方を支持する封止剤200などの支持部と、を備えた発光素子アレイ111などの発光装置であって、固体発光素子基板と駆動回路基板120との線膨張係数が等しい又は略等しい。
これによれば、上記実施形態について説明したように、固体発光素子基板と駆動回路基板120との線膨張係数が略等しいので、固体発光素子の発光時の発熱で温度が上昇したときに、固体発光素子基板と駆動回路基板とが略同じ割合で膨張する。しかも固体発光素子基板と駆動回路基板とを直接接着させるのではなく、支持部で固体発光素子基板又は駆動回路基板120のいずれか一方が他方を支持する構造となっている。従って、固体発光素子基板と駆動回路基板との間に発熱による応力が生じ難く、これらの基板では互いに撓みや捩れが生じ難い。よって、固体発光素子基板に配置された固体発光素子が発熱した時に、固体発光素子の位置が変位したり光軸がずれたりすることなく安定した光を出射することができる。
(態様B)
上記態様Aにおいて、固体発光素子基板は固体発光素子を第1の面に配置し、固体発光素子からの出射光を第1の面と反対側の第2の面から放出し、駆動回路基板120は駆動回路が設けられた面が固体発光素子基板の第1の面に対向するように配設され、支持部は固体発光素子基板と駆動回路基板120との間に設けられ、固体発光素子を封止する封止剤200などの封止部材を有する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、固体発光素子は、固体発光素子基板と駆動回路基板120との間に挟まれた形で封止部材で封止される。よって、固体発光素子は封止部材で封止されて外部の雰囲気にさらされず、水分や酸素の影響を受け難く、寿命を延ばすことが可能となる。特に、光源として有機EL素子を用いた場合、有機EL素子の長寿命化を図ることができる。
(態様C)
上記態様A又はBにおいて、固体発光素子基板に固体発光素子がアレイ状に複数設けられている。
これによれば、上記実施形態について説明したように、複数の固体発光素子の位置がずれたり、光軸がずれたりすることなく、安定した光を出射することができるアレイ状の発光装置を得ることができる。
(態様D)
上記態様A乃至Cのいずれかにおいて、固体発光素子と駆動回路とを電気的に接続する接続パッド201などの導電接続部材と、駆動回路基板の駆動回路が設けられた面と反対側の面に配置された処理回路170と、駆動回路基板を貫通し駆動回路と処理回路170とを接続する貫通配線121などの配線と、処理回路170が配置された面に設けられた少なくとも1つのドライバIC180と、を備える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、導電接続部材、処理回路170やドライバIC180などを駆動回路基板120にコンパクトに実装することができ、発光装置の小型化を図ることができる。
(態様E)
上記態様A乃至Dのいずれかにおいて、固体発光素子基板及び駆動回路基板120がガラス基板である。
これによれば、上記実施形態について説明したように、固体発光素子をガラス基板で挟み込むように封止することで、外部からの水分や酸素の侵入を抑制することができる。従って、固体発光素子の水分や酸素による劣化を抑制でき、固体発光素子の寿命を延ばすことが可能となる。また、ガラス基板は他の基板に比べて線膨張係数が小さいため、発熱による基板の膨張を抑制することができる。
(態様F)
上記態様A乃至Eのいずれかにおいて、固体発光素子基板の面積と駆動回路基板120の面積とが略等しい。
これによれば、上記実施形態について説明したように、固体発光素子の発光時の発熱で、固体発光素子基板と駆動回路基板120とが変形したときの変形量のバランスが取れ、これらの基板の反りや撓みの発生をより確実に抑制することが可能となる。
(態様G)
上記態様A乃至Fのいずれかにおいて、駆動回路基板120の駆動回路がTFT回路である。
これによれば、上記実施形態について説明したように、TFT回路により固体発光素子の点灯/消灯を容易に制御することができる。
(態様H)
上記態様A乃至Gのいずれかにおいて、固体発光素子基板と駆動回路基板120との間に、ゲッター剤などの吸湿性の物質を含む樹脂を設けた。
これによれば、上記実施形態について説明したように、例えば乾燥剤や脱酸素剤などの吸湿性の物質を含む樹脂が水分や酸素などを吸収するので、固体発光素子への水分や酸素などの接近を防止することができる。
(態様I)
上記態様Hにおいて、樹脂は、固体発光素子基板と駆動回路基板120との間の空間を埋めるように設けられている。
これによれば、上記実施例2について説明したように、固体発光素子基板と駆動回路基板120との間の空間が樹脂で埋められるので、固体発光素子への水分や酸素などの接近をより確実に防止することができる。また、樹脂が支持部材としての機能を兼ねることもできる。
(態様J)
有機EL素子アレイ131などの固体発光素子を有する発光素子アレイ111などの発光装置と、固体発光素子から出射された光を書込み面上に光スポットとして結像させる結像素子アレイ12などの導光部材と、を備えた光書込ユニット1などの光書込装置であって、発光装置として上記態様A乃至Iのいずれかの発光装置を用いる。
これによれば、上記実施形態について説明したように、光書込装置の発光装置に備えられる固体発光素子の長寿命化を図るとともに、発熱による変位を抑制して、固体発光素子の位置の変位や光軸のずれのない安定した光を出射することのできる発光装置を備えた光書込装置を提供できる。
1 光書込ユニット
12 結像素子アレイ
13 保持部材
50 プリンタ
111 発光素子アレイ
120 駆動回路基板
121 貫通配線
130 有機EL基板
131 有機EL素子アレイ
132 電極
133 絶縁層
134 電極
140 有機EL層
141 有機EL素子
160 TFT素子回路
170 処理回路
180 ドライバIC
181 電子部品
200,200’ 封止剤
201,201’ 接続パッド
500 感光体
特開平9−226171号公報

Claims (11)

  1. 光源として固体発光素子を有する固体発光素子基板と、
    前記固体発光素子を駆動する駆動回路を有する駆動回路基板と、
    前記固体発光素子基板又は前記駆動回路基板のいずれか一方が他方を支持する支持部と、を備えた発光装置であって、
    前記固体発光素子基板と前記駆動回路基板との線膨張係数が等しい又は略等しいことを特徴とする発光装置。
  2. 請求項1の発光装置において、
    前記固体発光素子基板は前記固体発光素子を第1の面に配置し、該固体発光素子からの出射光を該第1の面と反対側の第2の面から放出し、
    前記駆動回路基板は前記駆動回路が設けられた面が前記固体発光素子基板の前記第1の面に対向するように配設され、
    前記支持部は前記固体発光素子基板と前記駆動回路基板との間に設けられ、前記固体発光素子を封止する封止部材を有することを特徴とする発光装置。
  3. 請求項1又は2の発光装置において、
    前記固体発光素子基板に前記固体発光素子がアレイ状に複数設けられていることを特徴とする発光装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかの発光装置において、
    前記固体発光素子と前記駆動回路とを電気的に接続する導電接続部材と、
    前記駆動回路基板の前記駆動回路が設けられた面と反対側の面に配置された処理回路と、
    前記駆動回路基板を貫通し前記駆動回路と前記処理回路とを接続する配線と、
    前記処理回路が配置された面に設けられた少なくとも1つのドライバICと、を備えることを特徴とする発光装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかの発光装置において、
    前記固体発光素子基板及び前記駆動回路基板がガラス基板であることを特徴とする発光装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかの発光装置において、
    前記固体発光素子基板の面積と前記駆動回路基板の面積とが略等しいことを特徴とする発光装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれかの発光装置において、
    前記駆動回路基板の前記駆動回路がTFT回路であることを特徴とする発光装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれかの発光装置において、
    前記固体発光素子基板と前記駆動回路基板との間に吸湿性の物質を含む樹脂を設けたことを特徴とする発光装置。
  9. 請求項8の発光装置において、
    前記樹脂は、前記固体発光素子基板と前記駆動回路基板との間の空間を埋めるように設けられていることを特徴とする発光装置。
  10. 固体発光素子を有する発光装置と、前記固体発光素子から出射された光を書込み面上に光スポットとして結像させる導光部材と、を備えた光書込装置であって、
    前記発光装置として請求項1乃至9のいずれかの発光装置を用いることを特徴とする光書込装置。
  11. 像担持体と、前記像担持体に対して光書込みを行う光書込手段と、を備えた画像形成装置であって、
    前記光書込手段として、請求項10の光書込装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
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