JP7027868B2 - 発光基板、露光装置及び画像形成装置 - Google Patents

発光基板、露光装置及び画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、発光基板、露光装置及び画像形成装置に関するものであり、例えば、LEDなどの発光素子を搭載する発光基板、このような発光基板を有する露光装置、及びこのような露光装置を備える画像形成装置に適用して好適なものである。
電子写真方式の画像形成装置は、帯電された感光体ドラムの表面に光を照射して露光することで感光体ドラムの表面に静電潜像を形成する露光装置を備えている。従来、この露光装置として、例えば、所定方向に並べられた複数の発光素子により構成される発光部が配置された発光基板を備えたものがある(例えば特許文献1参照)。
特開2009-274447号公報
このような発光部を備えた発光基板においては、発光部の温度が局所的に高くなると、発光部を構成する発光素子ごとの特性が変動してしまう場合がある。
本発明は以上の点を考慮したものであり、発光素子ごとの特性の変動を低減し得る発光基板、露光装置及び画像形成装置を提案しようとするものである。
本発明は、発光基板に、所定方向に並べられた複数の発光素子でなる発光部が配置された第1の基板と、前記発光部を駆動するための電子部品が配置された第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板とを接続する第1の接続部品と、前記第1の基板と前記第2の基板との間で熱を伝導する第1の熱伝導部材と、前記第2の基板とケーブルとを接続する第2の接続部品と、前記第2の基板と前記第2の接続部品との間で熱を伝導する第2の熱伝導部材とを設け、前記第2の基板の前記所定方向の長さは、前記第1の基板の前記所定方向の長さ以下であり、前記第1の熱伝導部材は、前記第2の基板の前記所定方向の一端側において、前記第1の基板と前記第2の基板とを繋ぐようにした。
こうすることで、発光基板では、第2の基板の電子部品から発生する熱が、接続部品だけでなく熱伝導部材も介して第1の基板に伝わるため、第1の基板の発光部において温度が局所的に高くなることを抑制することができる。
かくして、本発明は、発光素子ごとの特性の変動を低減し得る発光基板、露光装置及び画像形成装置を実現できる。
第1の実施の形態による画像形成装置の構成を示す側面図である。 第1の実施の形態によるLEDヘッドの構成を示す断面図である。 第1の実施の形態による発光基板の構成を示す側面図、上面図及び下面図である。 第1の実施の形態による発光基板内の熱経路を示す側面図である。 第1及び第2の実施の形態による発光部の温度分布シミュレーションの結果を示すグラフである。 第1の実施の形態による発光基板の比較対象となる発光基板の構成を示す側面図である。 第1の実施の形態による封止材の位置を示す側面図である。 第2の実施の形態による発光基板の構成を示す側面図と上面図である。 他の実施の形態による発光基板の構成を示す側面図である。
以下、発明を実施するための形態(以下、これを実施の形態と呼ぶ)について、図面を用いて詳細に説明する。
[1.第1の実施の形態]
[1-1.画像形成装置の構成]
図1に、第1の実施の形態による画像形成装置1の構成の一例を示す。画像形成装置1は、図示しないPC(パーソナルコンピュータ)などの上位装置から受け取った印刷指示に応じて、媒体としての用紙Sに画像を印刷する電子写真方式のプリンタである。この画像形成装置1は、略箱型の装置筐体2を有している。尚、装置筐体2の図中右側を前面、図中左側を後面として、装置筐体2の前面から後面への方向を後方向、後面から前面への方向を前方向、装置筐体2の下側から上側への方向を上方向、装置筐体2の上側から下側への方向を下方向、装置筐体2の図中手前側から奥側への方向を右方向、装置筐体2の図中奥側から手前側への方向を左方向とする。
装置筐体2の内部には、図中点線矢印で示す、用紙Sを搬送する搬送路Rに沿って各部が配置されている。すなわち、装置筐体2の内部には、その上部に、現像剤としてのトナーを用いて画像を形成する画像形成ユニット3が設けられている。画像形成ユニット3は、像担持体としての感光体ドラム4と、帯電部材としての帯電ローラ5と、現像剤担持体としての現像ローラ6と、現像剤供給部材としての供給ローラ7と、現像ブレード8と、トナーを収容するトナーカートリッジ9とを有している。
また感光体ドラム4の上方には、露光装置としてのLEDヘッド10が感光体ドラム4と対向して配置されている。LEDヘッド10は、上位装置から受け取った画像データに応じて感光体ドラム4の表面に光を照射して露光することで、感光体ドラム4の表面に静電潜像を形成する装置である。
帯電ローラ5は、感光体ドラム4の表面に圧接するように設けられ、感光体ドラム4の表面を一様且つ均一に帯電させる部材である。現像ローラ6は、感光体ドラム4の表面に圧接するように設けられ、感光体ドラム4の表面に形成された静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成する部材である。
供給ローラ7は、現像ローラ6に圧接するように設けられ、トナーカートリッジ9から供給されたトナーを現像ローラ6に供給する部材である。現像ブレード8は、現像ローラ6に圧接するように設けられ、供給ローラ7から現像ローラ6に供給されたトナーを、現像ローラ6の表面上で薄層化する部材である。
さらに感光体ドラム4の下方には、転写部材としての転写ローラ11が感光体ドラム4と対向して配置されている。転写ローラ11は、用紙Sをトナーとは逆極性に帯電させることで、感光体ドラム4上に形成されたトナー像を用紙Sに転写する部材である。
さらに装置筐体2の内部には、その下部に、用紙Sを転写ローラ11へと供給する給紙機構12が設けられている。給紙機構12は、用紙Sを収容する用紙収容カセット13と、用紙収容カセット13から搬送路Rに用紙Sを繰り出すホッピングローラ14と、搬送路Rに繰り出された用紙Sを斜行を修正しながら搬送するレジストローラ15などを有している。
さらに装置筐体2の内部には、転写ローラ11の用紙搬送方向下流側(つまり後方)に、定着器16が設けられている。定着器16は、搬送路Rを挟んで対向配置された加熱ローラ17及びバックアップローラ18を有し、転写ローラ11によって用紙Sに転写されたトナー像を加圧、加熱することによって用紙S上に定着させる装置である。
さらに装置筐体2の上端部には、外部に露出していて、用紙Sが排出される用紙スタッカ19が設けられている。さらに装置筐体2の内部には、定着器16と用紙スタッカ19との間の搬送路R上に、用紙Sを用紙スタッカ19へと排出する図示しない排出ローラ、ピンチローラなどが設けられている。画像形成装置1の構成は、以上のようになっている。尚、ここでは、一例として、画像形成装置1の構成を、1個の画像形成ユニット3を有するモノクロプリンタ構成としたが、複数個の画像形成ユニット3を有するカラープリンタ構成としてもよい。
ここで、画像形成装置1の動作について簡単に説明する。画像形成装置1は、用紙収容カセット13に収容された用紙Sを、ホッピングローラ14により1枚ずつ搬送路Rへと繰り出す。搬送路Rへと繰り出された用紙Sは、レジストローラ15により斜行修正されたうえで、転写ローラ11へと搬送される。ここで、画像形成ユニット3では、感光体ドラム4の表面を、帯電ローラ5により帯電させてLEDヘッド10により露光することで、感光体ドラム4の表面に静電潜像を形成する。
さらに、画像形成ユニット3では、感光体ドラム4の表面に形成された静電潜像に、現像ローラ6上に薄層化されたトナーを静電的に付着させることで、感光体ドラム4の表面上にトナー像を形成する。
このようにして感光体ドラム4の表面上に形成されたトナー像は、転写ローラ11により用紙S上に転写され、これにより用紙S上にトナー像が形成される。尚、転写後に、感光体ドラム4に残留したトナーは、図示しないクリーニング装置によって除去される。
トナー像が形成された用紙Sは、定着器16へと搬送される。定着器16は、トナー像を用紙Sに定着させる。これにより用紙S上に画像が形成される。その後、この用紙Sは、用紙スタッカ19へと搬送され、用紙スタッカ19上に排出される。画像形成装置1の動作は以上のようになっている。
[1-2.LEDヘッドの構成]
次に、LEDヘッド10の構成について説明する。図2に、LEDヘッド10の模式的な断面図を示す。この図2に示すように、LEDヘッド10は、発光基板30を中心に構成されている。発光基板30は、図2にくわえて図3(A)、(B)、(C)に側面図、上面図及び下面図を示すように、左右方向(つまり対向する感光体ドラム4の軸方向)に長い長方形板状に形成された第1のプリント基板31と、左右方向に長い長方形板状に形成され、左右方向及び前後方向の長さがそれぞれ第1のプリント基板31より短い第2のプリント基板32とを有している。
第2のプリント基板32は、第1のプリント基板31の上方に、第1のプリント基板31と間隔を空けて対向配置され、第1のプリント基板31と第2のプリント基板32との間に位置する接続部品33を介して第1のプリント基板31と電気的に接続されている。
また、図3(A)、(B)に示すように、第2のプリント基板32の長手方向の一端側には、第1のプリント基板31と第2のプリント基板32との間に封止材34(図2では省略)が充填されている。
第1のプリント基板31は、その下面(つまり第2のプリント基板32と対向する面とは逆側の面であり、感光体ドラム4と対向する側の面)に、左右方向(すなわち第1のプリント基板31の長手方向)に沿って延びる発光部35が設けられている。発光部35は、第1のプリント基板31の長手方向に沿って並べられた複数のLEDアレイ35Aにより構成されている。各LEDアレイ35Aは、直線状に並べられた複数のLED(図中省略)を有するチップであり、第1のプリント基板31の下面に固着されている。つまり、発光部35は、第1のプリント基板31の長手方向に沿って配列された複数のLEDにより構成されている。
一方、第2のプリント基板32は、その上下両面に、発光部35を駆動するための電子部品36が実装されている。さらにこの第2のプリント基板32の上面には、LEDヘッド10と画像形成装置1の図示しないコントローラとを接続するためのケーブル37(図2参照)と接続される接続部品38が設けられている。
また図2に示すように、LEDヘッド10は、発光基板30を支持するホルダ40を有している。ホルダ40は、全体として、左右方向に長い中空の四角柱の上面を切り取ったような形状であり、断面略U字型となっている。このホルダ40は、前後両側面部の内側に、発光基板30の第1のプリント基板31と当接する段差状の当接部40Aが形成されている。発光基板30は、第1のプリント基板31の下面の前後両端部が、ホルダ40の前後両側面部の内側に形成された当接部40Aと当接することで、位置決めされている。
さらにホルダ40の内側には、第2のプリント基板32の上方に、発光基板30を覆うシート部材41が設けられている。このシート部材41は、第2のプリント基板32の上面に設けられた接続部品38と対向する部分が開口部41Aとなっていて、この開口部41Aから接続部品38のみを外部に露出させるようになっている。このシート部材41は、第1のプリント基板31の前後両端とホルダ40の前後両側面部との間の隙間を封止するようにして第1のプリント基板31の前後両端部の上面側に液体の状態で塗布された封止材42の上に載置され、この封止材42が硬化することで、発光基板30とともにホルダ40の内側に固定されるようになっている。尚、このシート部材41は、第2のプリント基板32とは非接触となっている。
さらにホルダ40の底面部の前後方向の中央には、左右方向に長く上下方向に貫通する開口部40Bが形成されていて、この開口部40Bの内側にロッドレンズアレイ43が設けられている。ロッドレンズアレイ43は、光軸を上下方向に向けた複数の微小なレンズ(図中省略)を左右方向に並べた構成であり、各レンズの焦点が各LEDアレイ35Aの各LEDに合うよう位置が調整された状態で、開口部40Bの内壁とロッドレンズアレイ43との隙間に塗布されて硬化した封止材44によってホルダ40の底面部に固定されるようになっている。LEDヘッド10の構成は、以上のようになっている。
[1-3.発光基板の構成]
ここで、図3(A)、(B)、(C)を用いて、発光基板30の構成について、さらに詳しく説明する。発光基板30は、上述したように、第1のプリント基板31と、第2のプリント基板32とを有している。第1のプリント基板31は、例えばガラスエポキシ樹脂でなり、上下両面に図示しない配線パターンが形成されている。またこの第1のプリント基板31の下面には、長手方向の一端近傍から他端近傍までの範囲で、長手方向に沿って延びる発光部35が設けられている。発光部35は、複数のLEDアレイ35Aにより構成されている。また、第1のプリント基板31の上面には、長手方向の中央部分に、接続部品33としてのコネクタ33Aが設けられている。
各LEDアレイ35Aは、第1のプリント基板31の下面に形成された図示しないパッドに図示しないワイヤで接続されている。またこのパッドは、第1のプリント基板31の下面に形成された図示しない配線パターンに接続されていて、さらにこの配線パターンが、図示しないスルーホールを介して、コネクタ33Aや、第1のプリント基板31の上面に形成された図示しない配線パターンなどと接続されている。
尚、発光部35を構成するLEDアレイ35Aの数は、要求されるLEDヘッド10の解像度(dpi)や、LEDアレイ35AごとのLED数などによって決まる。
一方、第2のプリント基板32は、例えばガラスエポキシ樹脂でなり、上下両面に図示しない配線パターンが形成されている。さらにこの第2のプリント基板32の下面には、長手方向の他端寄りの位置に、接続部品33としてのコネクタ33Bが設けられている。このコネクタ33Bは、第1のプリント基板31側のコネクタ33Aと接続されるようになっている。このように、第1のプリント基板31側のコネクタ33Aと、第2のプリント基板32側のコネクタ33Bとが接続されることで、第1のプリント基板31と第2のプリント基板32とが電気的に接続されるようになっている。
さらに第2のプリント基板32の下面には、長手方向の一端寄りの位置に、電子部品36としてのASIC(Application Specific Integrated Circuit)36Aが実装されている。ASIC36Aは、図示しないダイボンペースト又は半田によって、第2のプリント基板32の下面に固着されている。
また第2のプリント基板32の上面には、コネクタ33Bと対向する位置(つまり長手方向の他端寄りの位置)に、接続部品38が設けられている。接続部品38は、FFC(Flexible Flat Cable)などのケーブル37(図2参照)と接続されるコネクタである。発光基板30は、接続部品38に接続されたケーブル37を介して画像形成装置1のコントローラと電気的に接続されるようになっている。
さらに第2のプリント基板32の上面には、ASIC36Aと対向する位置(つまり長手方向の一端寄りの位置)に、コンデンサ、抵抗器、トランジスタなどの各種電子部品36Bが実装されている。このように、第2のプリント基板32には、電子部品36として、ASIC36Aと、コンデンサ、抵抗器、トランジスタなどの各種電子部品36Bとが実装されている。
電子部品36(ASIC36A及び各種電子部品36B)と接続部品38は、第2のプリント基板32の上下両面に形成された配線パターンと接続されていて、さらに上下両面に形成された配線パターンが、図示しないスルーホールを介して接続されている。
さらに第2のプリント基板32の長手方向の一端側(ASIC36Aから見てコネクタ33Bとは反対側)には、第1のプリント基板31と第2のプリント基板32との間に封止材34が充填されている。つまり、発光基板30は、第2のプリント基板32の一端部と、第1のプリント基板31における、第2のプリント基板32の一端部と対向する部分(これを一端側対向部と呼ぶ)との間に封止材34が充填されている。この封止材34は、例えば、熱伝導性に優れた放熱性シリコーンであり、第2のプリント基板32の一端部と第1のプリント基板31の一端側対向部との隙間に液体の状態で塗布された後に硬化したものであり、第1のプリント基板31と第2のプリント基板32を繋ぐとともに、これらの間で熱を伝導する熱伝導部材として機能する。
発光基板30は、以上のような構成となっていて、画像形成装置1のコントローラから接続部品38を介してASIC36Aに画像データ信号が入力されると、ASIC36Aが、入力された画像データ信号に基づいて各LEDアレイ35Aを制御することで、各LEDを発光させるようになっている。
ここで、発光基板30に施された熱対策について詳しく説明する。発光基板30では、第2のプリント基板32に実装された電子部品36が、動作時(つまり各LEDアレイ35Aを駆動させる際)に発熱する。尚、電子部品36の発熱は、主にASIC36Aによるものであり、コンデンサ、抵抗器、トランジスタなどの各種電子部品36Bの発熱量はASIC36Aの発熱量と比べて十分小さい。よってここでは、電子部品36のうち、ASIC36Aが発熱するものとする。
ここで、仮に、ASIC36Aで発生した熱により発光部35の温度が局所的に高くなると、発光部35では、長手方向に温度差が生じることになり、これにともなって、長手方向に光量差が生じる。これは、発光部35を構成するLEDアレイ35Aに含まれるLEDが、温度の上昇にともなって光量が低下するという性質を持つためである。
そして、このように発光部35の長手方向で光量差が生じると、LEDヘッド10によって感光体ドラム4上に形成される静電潜像の品質が低下し、結果として、画像形成装置1によって用紙S上に形成される画像の品質が低下する可能性が出てくる。
そこで、本実施の形態の発光基板30は、発光部35の温度が局所的に高くなることを抑制する熱対策が施されている。具体的には、発光部35を有する第1のプリント基板31と、熱源となるASIC36Aが実装された第2のプリント基板32とを、接続部品33により接続するとともに、接続部品33から離れた箇所で、熱伝導部材として機能する封止材34により繋ぐようにした。
つまり、第1のプリント基板31と、第2のプリント基板32とを、ASIC36Aから見て第2のプリント基板32の長手方向の他端側に位置する接続部品33と、ASIC36Aから見て第2のプリント基板32の長手方向の一端側に位置する封止材34とにより接合するようにした。
接続部品33は、コネクタ33Aとコネクタ33Bとで構成され、それぞれ電気的に導通する金属部材を有している。金属部材は熱を伝え易い部材である。このため、図4に矢印Ar1として視覚的に示すように、ASIC36Aから発生した熱の一部は、接続部品33を通って第1のプリント基板31側へと伝わる。
一方、封止材34は、熱伝導性を有する放熱性シリコーンである。このため、図4に矢印Ar2として視覚的に示すように、ASIC36Aから発生した熱の一部は、封止材34を通って第1のプリント基板31側へと伝わる。
このように、発光基板30では、ASIC36Aから発生した熱が、接続部品33を通って第2のプリント基板32から第1のプリント基板31へと伝わるとともに、封止材34を通って第2のプリント基板32から第1のプリント基板31へと伝わるようになっている。つまり、発光基板30は、熱対策として、ASIC36Aから発生した熱が第2のプリント基板32から第1のプリント基板31へと伝わる経路(これを熱経路と呼ぶ)を、発光部35の長手方向に離れた2箇所に形成することで、例えば、封止材34が無く熱経路が接続部品33側の1箇所しかない場合と比べて、発光部35の温度が局所的に高くなることを抑制するようになっている。
[1-4.発光部の温度分布シミュレーション]
ここで、発光部35の長手方向の温度分布をシミュレーションした結果を、図5に示す。図5は、縦軸が発光部35を構成するLEDの表面温度を示すとともに、横軸が発光部35の長手方向の一端からの距離を示すグラフである。また、図5にくわえて図4にも示すように、グラフ内の範囲D1は、第2のプリント基板32の長手方向の一端から他端までの範囲を示している。さらにこの範囲D1内の位置P1は、ASIC36Aの長手方向の中心位置を示し、範囲D1内の位置P2は、接続部品33の長手方向の中心位置を示している。
また、グラフ上に描かれた曲線L1は、図6(A)に示すように、封止材34を省略した発光基板50による発光部35の温度分布を示し、曲線L2は、図6(B)に示すように、第2のプリント基板32の下面全体と第1のプリント基板31との間に封止材34を充填した発光基板60による発光部35の温度分布を示し、曲線L3は、第1の実施の形態の発光基板30による発光部35の温度分布を示している。曲線L4については、後述する第2の実施の形態で説明する。
封止材34を省略した発光基板50の場合、図6(A)に矢印Ar3として視覚的に示すように、熱経路が接続部品33の1箇所のみであり、ASIC36Aで発生した熱の大部分が、接続部品33を通って第1のプリント基板31へと伝わる。この発光基板50では、曲線L1に示すように、発光部35の温度が、長手方向の両端部で最も低い36℃程度となり、接続部品33の中心位置P2近傍で最も高い50℃程度となる。このように、発光基板50では、発光部35の両端部と接続部品33の中心位置P2との間で温度差が約14℃ある。
また一方で、第2のプリント基板32の下面全体と第1のプリント基板31との間に封止材34を充填した発光基板60の場合、熱源となるASIC36Aと第1のプリント基板31との間に封止材34が存在するため、図6(B)に矢印Ar4として視覚的に示すように、ASIC36Aで発生した熱の大部分が、ASIC36Aの真上に位置する封止材34を通って第1のプリント基板31へと伝わる。この発光基板60では、曲線L2に示すように、発光部35の温度が、長手方向の両端部で最も低い36℃程度となり、ASIC36Aの中心位置P1近傍で最も高い50℃程度となる。このように、発光基板60では、発光部35の両端部とASIC36Aの中心位置P1との間で温度差が約14℃ある。つまり、発光基板50と、発光基板60は、発光部35の温度ピークの位置が異なるだけで、発光部35の長手方向の温度差はほぼ一致する。
これらに対して、本実施の形態の発光基板30の場合、熱経路が接続部品33と封止材34の2箇所であり、ASIC36Aで発生した熱が、接続部品33側と封止材34側とに分散して第1のプリント基板31へと伝わる。この発光基板30では、曲線L3に示すように、発光部35の温度が、長手方向の両端部で最も低い36℃程度となり、ASIC36Aの中心位置P1近傍で最も高い49℃程度となる。このように、発光基板30では、発光基板50、60と比較して、発光部35の温度ピークが50℃から49℃へと1度程度下がることにより、発光部35の長手方向の温度差が14度から13度へと1度程度小さくなっている。このようなシミュレーション結果から、発光基板30では、発光基板50、60と比較して、発光部35の長手方向の温度変化が緩やかとなり、発光部35の温度が局所的に高くなることを抑制できていることがわかる。
このように、発光基板30は、発光基板50、60と比較して、発光部35の長手方向の温度差を低減でき、これにより発光部35の長手方向の光量差を低減できるようになっている。
尚、本実施の形態では、第2のプリント基板32の一端部と第1のプリント基板31との間に封止材34を設けるようにした。つまり、一方の熱経路を形成する封止材34を、他方の熱経路を形成する接続部品33から最も離れた位置に設けるようにした。これは、2つの熱経路が離れているほど、発光部35の温度が局所的に高くなることを抑制できるためである。
具体的には、発光基板30の場合、温度分布のシミュレーション結果から、図7に示すように、第2のプリント基板32の長手方向の一端からD1/5までの範囲内に封止材34が設けられていれば、発光部35の温度が局所的に高くなることを抑制できるとわかった。因みに、D1は、第2のプリント基板32の長さであり、第2のプリント基板32の一端からD1/5までの範囲の部分を、第2のプリント基板32の一端部とする。ゆえに、発光基板30では、封止材34が、第2のプリント基板32の長手方向の一端からD1/5までの範囲内に設けられている。このとき、封止材34の一部が第2のプリント基板32の長手方向の一端の外側にはみ出していてもよい。ただし、封止材34とASIC36Aとの間には、隙間が空くようにする。
また別の観点から見た場合、接続部品33の中心位置P2から封止材34のASIC36A側の端までの距離D2が、LEDアレイ35A2個分の長さD3以上であることが望ましい。これは、ASIC36Aで発生した熱が、複数のLEDアレイ35Aに分散して伝わった方が、発光部35の温度が局所的に高くなることを抑制できるためである。ゆえに、発光基板30では、距離D2が距離D3以上となっている。
また一方で、ASIC36Aから発生した熱を、接続部品33側と封止材34側とに分散させて第2のプリント基板32から第1のプリント基板31へと伝えることを考慮すると、接続部品33側の熱経路を通る熱の量と、封止材34側の熱経路を通る熱の量が同程度であることが望ましい。
ゆえに、発光基板30では、接続部品33側の熱経路を通る熱の量と、封止材34側の熱経路を通る熱の量が同程度となるように、封止材34の材料、ASIC36Aと封止材34との間隔、封止材34の充填量などが適宜選定されている。
[1-5.まとめと効果]
ここまで説明したように、第1の実施の形態では、LEDヘッド10の発光基板30を構成する第1のプリント基板31と第2のプリント基板32とを、第2のプリント基板32に実装された熱源となるASIC36Aから見て、第2のプリント基板32の長手方向の他端側に位置する接続部品33と、第2のプリント基板32の長手方向の一端側(つまり第2のプリント基板32の長手方向の一端部)に位置する封止材34とにより繋ぐようにした。
このように、発光基板30では、ASIC36Aから発生した熱が第2のプリント基板32から第1のプリント基板31へと伝わる熱経路を、接続部品33と封止材34との2箇所に設けるようにした。こうすることで、発光基板30では、ASIC36Aから発生した熱が、接続部品33側と封止材34側とに分散されて第2のプリント基板32から第1のプリント基板31へと伝わるため、熱経路が接続部品33側の1箇所しかない場合と比べて、発光部35の長手方向の温度差を低減でき、発光部35の温度が局所的に高くなることを抑制することができる。
以上の構成によれば、発光基板30は、発光部35を構成するLEDごとの光量の変動を低減でき、発光部35の長手方向の光量差を低減できる。この結果、発光基板30を備えたLEDヘッド10では、感光体ドラム4上に形成する静電潜像の品質低下を回避でき、さらにこの結果として、画像形成装置1では、用紙S上に形成される画像の品質低下を回避できる。
また、第1の実施の形態では、第1のプリント基板31と第2のプリント基板32との間に封止材34を充填することで、接続部品33側だけでなく封止材34側にも熱経路を形成するようにした。このように、第1の実施の形態では、封止材34によって熱経路を追加形成するようにしたことにより、熱経路を追加するために第1のプリント基板31や第2のプリント基板32を再設計したり、別途、第1のプリント基板31と第2のプリント基板32とを接続する接続部品を用意したりすることなく、低コストでありながら効果的な熱対策を発光基板30に施すことができる。
[2.第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態は、発光基板に施す熱対策が第1の実施の形態とは異なる実施の形態である。ゆえに、ここでは、発光基板についてのみ説明する。
[2-1.発光基板の構成]
図8(A)、(B)を用いて、第2の実施の形態の発光基板100の構成について説明する。尚、図8(A)、(B)は、それぞれ発光基板100の側面図、上面図であり、それぞれ、図4(A)、(B)に示す発光基板30と同一の部分には、同一符号を付してある。
図8(A)、(B)に示すように、発光基板100は、発光基板30と同様、発光部35を有する第1のプリント基板31と、電子部品36が実装された第2のプリント基板32とを、第2のプリント基板32の長手方向の他端寄りに位置する接続部品33により接続するとともに、第2のプリント基板32の長手方向の一端部と第1のプリント基板31との間に充填された封止材34により繋いだ構成となっている。
一方で、この発光基板100は、発光基板30とは異なり、第2のプリント基板32の長手方向の一端部と第1のプリント基板31との間にくわえて、第2のプリント基板32の長手方向の他端部と第1のプリント基板31との間にも、熱伝導性に優れた熱伝導性シリコーンでなる封止材101が充填されていて、この封止材101により、第2のプリント基板32の一端部と第1のプリント基板31とを繋ぐようになっている。
つまり、この発光基板100は、第2のプリント基板32の長手方向の一端側と他端側の2箇所において、第1のプリント基板31と第2のプリント基板32とを、封止材34、101により繋ぐようになっている。別の言い方をすると、発光基板100は、ASIC36Aを第2のプリント基板32の長手方向に挟むようにして、封止材34、101が設けられている。また別の言い方をすると、発光基板100は、接続部品33を第2のプリント基板32の長手方向に挟むようにして、封止材34、101が設けられている。尚、封止材101は、接続部品33よりも第2のプリント基板32の他端側に位置している。
こうすることで、発光基板100では、矢印Ar10、Ar11、Ar12として視覚的に示すように、第2のプリント基板32の一端側に位置する封止材34と、接続部品33と、第2のプリント基板32の他端側に位置する封止材101とが、それぞれASIC36Aから発生した熱を、第2のプリント基板32から第1のプリント基板31へと伝える熱経路を形成する。つまり、発光基板100は、第2のプリント基板32から第1のプリント基板31へと熱が伝わる熱経路が、発光基板30より1つ多くなっている。
さらに発光基板100は、発光基板30とは異なり、第2のプリント基板32の上面に、第2のプリント基板32よりも熱伝導性に優れた熱伝導性シリコーンでなる封止材102が塗布されている。この封止材102は、第2のプリント基板32の上面において、ASIC36Aの上方に位置する部分(つまりコンデンサ、抵抗器、トランジスタなどの各種電子部品36Bが設けられた部分)から接続部品38側へと延び、各接続部品38の根本の外周の一部を覆うようにして接続部品38の長手方向の中央付近まで延びた状態で硬化している。
このように、封止材102は、第2のプリント基板32の上面において、ASIC36Aの上方に位置する部分と接続部品38とを繋いだ状態で固化していて、ASIC36Aから発生した熱を、第2のプリント基板32から接続部品38へと伝導する熱伝導部材として機能する。
こうすることで、発光基板100は、矢印Ar13として視覚的に示すように、第2のプリント基板32の上面側に位置する封止材102が、ASIC36Aから発生した熱を、第2のプリント基板32から接続部品38へと伝える熱経路を形成する。尚、封止材102が無くても、ASIC36Aから発生した熱の一部は、第2のプリント基板32から接続部品38へと伝わるが、発光基板100では、第2のプリント基板32よりも熱伝導性に優れた封止材102を設けることで、ASIC36Aから発生した熱を、より多く第2のプリント基板32から接続部品38へと伝えることができるようになっている。
さらに、接続部品38にはケーブル37(図2参照)が接続されているため、接続部品38へと伝わった熱は、ケーブル37へと伝わることになる。このように、発光基板100は、ASIC36Aから発生した熱を、より多くケーブル37へと逃がすための熱経路も有している。
因みに、発光基板100では、封止材102がコンデンサ、抵抗器、トランジスタなどの各種電子部品36Bを覆っているため、微量ではあるが各種電子部品36Bから発生した熱についても、ケーブル37へと逃がすことができるようになっている。また、本実施の形態では、封止材34と封止材102を繋げてはいないが、これらを繋げてもよい。発光基板100の構成は、以上のようになっている。
このように発光基板100は、熱対策として、ASIC36Aから発生した熱が第2のプリント基板32から第1のプリント基板31へと伝わる熱経路を、発光部35の長手方向に離れた3箇所に増やすとともに、ASIC36Aから発生した熱が第2のプリント基板32から接続部品38へと伝わる熱経路を1箇所追加することで、発光基板30と比べて、発光部35の温度が局所的に高くなることをより一層抑制できるようになっている。
[2-2.発光部の温度分布シミュレーション]
ここで、発光基板100での発光部35の長手方向の温度分布をシミュレーションした結果を、図5のグラフに曲線L4として示す。
発光基板100は、第2のプリント基板32から第1のプリント基板31へと熱が伝わる熱経路が接続部品33、封止材34及び封止材101により3箇所形成され、さらに封止材102が第2のプリント基板32から接続部品38を介してケーブル37(図2参照)へと熱が伝わる熱経路を形成している。よって、この発光基板100では、ASIC36Aで発生した熱の一部が、接続部品33側と封止材34側と封止材101側とに分散して第1のプリント基板31へと伝わるとともに、ASIC36Aで発生した熱の一部が、封止材102及び接続部品38を介してケーブル37へと逃げる。
この発光基板100では、曲線L4に示すように、発光部35の温度が、長手方向の両端部で最も低い36℃程度となり、ASIC36Aの中心位置P1近傍で最も高い48℃程度となる。このように、第2の実施の形態の発光基板100では、第1の実施の形態の発光基板30と比較して、発光部35の温度ピークが49℃から48℃へと1度程度下がることにより、発光部35の長手方向の温度差が13度から12度へと1度程度小さくなっている。このようなシミュレーション結果から、発光基板100では、発光基板30と比較して、発光部35の長手方向の温度変化が緩やかとなり、発光部35の温度が局所的に高くなることをより一層抑制できていることがわかる。
このように、発光基板100は、発光基板30と比較して、発光部35の長手方向の温度差を低減でき、これにより発光部35の長手方向の光量差を低減できるようになっている。
尚、図示しないが、発光基板100では、封止材34が、第2のプリント基板32の長手方向の一端からD1/5までの範囲内(つまり一端部)に設けられ、同様に、封止材101についても、第2のプリント基板32の長手方向の他端からD1/5までの範囲内(つまり他端部)に設けられている。また、発光基板100では、接続部品33の中心位置P2から封止材34のASIC36A側の端までの距離D2が、LEDアレイ35A2個分の長さD3以上離れている。
[2-3.まとめと効果]
ここまで説明したように、第2の実施の形態では、LEDヘッド10の発光基板100を構成する第1のプリント基板31と第2のプリント基板32とを、第2のプリント基板32の下面に実装された熱源となるASIC36Aから見て、第2のプリント基板32の長手方向の他端側に位置する接続部品33と、第2のプリント基板32の長手方向の一端側に位置する封止材34と、さらに接続部品33から見て、第2のプリント基板32の長手方向の他端側に位置する封止材101とにより繋ぐようにした。
さらに第2の実施の形態では、第2のプリント基板32の上面に封止材34を塗布し、この封止材102により、第2のプリント基板32の上面におけるASIC36Aの上方に位置する部分と接続部品38とを繋ぐようにした。
このように、発光基板30では、ASIC36Aから発生した熱が第2のプリント基板32から第1のプリント基板31へと伝わる熱経路を、接続部品33と封止材34と封止材101とにより3箇所形成するとともに、ASIC36Aから発生した熱が第2のプリント基板32から接続部品38へと伝わる熱経路を、封止材102により1箇所形成するようにした。
こうすることで、発光基板100では、ASIC36Aで発生した熱の一部が、接続部品33側と封止材34側と封止材101側とに分散して第1のプリント基板31へと伝わるとともに、ASIC36Aで発生した熱の一部が、封止材102及び接続部品38を介してケーブル37へと逃げるため、熱経路が接続部品33と封止材34による2箇所である発光基板30と比べて、発光部35の長手方向の温度差を低減でき、発光部35の温度が局所的に高くなることをより一層抑制することができる。
以上の構成によれば、発光基板100は、発光部35を構成するLEDごとの光量の変動をより一層低減でき、発光部35の長手方向の光量差をより一層低減できる。この結果、発光基板100を備えたLEDヘッド10では、感光体ドラム4上に形成する静電潜像の品質低下を回避でき、さらにこの結果として、画像形成装置1では、用紙S上に形成される画像の品質低下を回避できる。
[3.他の実施の形態]
[3-1.他の実施の形態1]
尚、上述した第2の実施の形態では、封止材34を、第2のプリント基板32の長手方向の一端部に設けるようにしたが、図9に示すように、ASIC36Aから見て、第2のプリント基板32の長手方向の一端側であれば、封止材34を、第2のプリント基板32の長手方向の一端から離れた位置に形成するようにしてもよい。第1の実施の形態についても同様である。尚、この場合も、封止材34については、第2のプリント基板32の長手方向の一端から、D1/5までの範囲内に設けられていることが望ましい。
また、上述した第2の実施の形態では、封止材101を、第2のプリント基板32の長手方向の一端部に設けるようにしたが、図9に示すように、ASIC36Aから見て、第2のプリント基板32の長手方向の他端側であれば、封止材101を、第2のプリント基板32の長手方向の他端から離れた位置に形成するようにしてもよい。尚、この場合も、封止材101については、第2のプリント基板32の長手方向の他端から、D1/5までの範囲内に設けられていることが望ましい。
[3-2.他の実施の形態2]
さらに、上述した第1の実施の形態では、第2のプリント基板32の一端部と、第1のプリント基板31の一端側対向部とを、封止材34で繋ぐようにした。ここで、第2のプリント基板32下面の封止材34と接する部分と、第1のプリント基板31上面の封止材34と接する部分とに、それぞれ所定の配線パターン(例えばベタパターン)を形成して、封止材34が、第2のプリント基板32側のベタパターンと第1のプリント基板31側のベタパターンとを繋ぐようにしてもよい。
このようにすれば、ベタパターンが形成されていない場合と比べて、封止材34を介して第2のプリント基板32から第1のプリント基板31へと伝わる熱の量を多くすることができる。第2の実施の形態についても同様であり、第2のプリント基板32下面の封止材101と接する部分と、第1のプリント基板31上面の封止材101と接する部分とに、それぞれ所定の配線パターン(例えばベタパターン)を形成して、封止材101が、第2のプリント基板32側のベタパターンと第1のプリント基板31側のベタパターンとを繋ぐようにしてもよい。同様に、第2のプリント基板32上面の封止材102と接する部分にも、所定の配線パターン(例えばベタパターン)を形成するようにしてもよい。
[3-3.他の実施の形態3]
さらに、上述した第1の実施の形態では、第1のプリント基板31と第2のプリント基板32とを封止材34により繋ぐようにした。ここで、この封止材34を、図2に示した、発光基板30とシート部材41とをホルダ40の内側に固定する封止材42と繋げる(接続する)ようにしてもよい。この場合、封止材34と封止材42とは、同一素材とすることが望ましい。このようにすれば、ASIC36Aにより発生した熱の一部が、第2のプリント基板32から封止材34、封止材42を介して、ホルダ40へと伝わるため、発光部35での温度ピークをさらに下げることができる。
また同様に、第2の実施の形態についても、封止材34と封止材101のうちの少なくとも一方を、封止材42と繋げる(接続する)ようにしてもよい。尚、このように、封止材34や封止材101を封止材42と繋げる場合、ホルダ40を金属など放熱性の優れた素材で形成するようにすれば、発光部35での温度ピークをより一層下げることができる。
[3-4.他の実施の形態4]
さらに、上述した第2の実施の形態では、発光基板100に、封止材34と封止材101と封止材102とを設けるようにしたが、これに限らず、例えば、これらのうち、封止材101のみを設けるようにしてもよいし、封止材34と封止材101のみを設けるようにしてもよいし、封止材101と封止材102のみを設けるようにしてもよいし、封止材34と封止材102のみを設けるようにしてもよい。いずれの場合も、第1のプリント基板31と第2のプリント基板32とを接続部品33のみで接続する場合と比べれば、発光部35の発光部35の長手方向の光量差を低減できる。またこれに限らず、ASIC36Aと接続部品33との間で、第1のプリント基板31と第2のプリント基板32とを繋ぐ封止材(図示せず)を設けるようにしてもよい。
[3-5.他の実施の形態5]
さらに、上述した各実施の形態では、発光基板30、100に本発明を適用したが、これに限らず、第1の基板と第2の基板とを接続部品で接続した構成でなり、第1の基板側に複数の発光素子が配置され、第2の基板側に熱源となる電子部品が配置された発光基板であれば、発光基板30、100とは異なる発光基板に適用してもよい。例えば、LED以外の温度により特性が変化する発光素子を有する発光基板に本発明を適用してもよい。
さらに、上述した各実施の形態では、露光装置としてのLEDヘッド10に本発明を適用したが、これに限らず、温度により特性が変化する発光素子を有する発光基板を備えるものであれば、LEDヘッド10とは異なる露光装置に適用してもよい。さらに、上述した各実施の形態では、画像形成装置1に本発明を適用したが、これに限らず、発光基板を有する露光装置を備えるものであれば、画像形成装置1とは異なる構成の画像形成装置に適用してもよい。例えば、ファクシミリ、コピー機、複合機などの画像形成装置に適用してもよいし、用紙S以外の媒体に画像を形成する画像形成装置に適用してもよい。
[3-6.他の実施の形態6]
さらに、上述した各実施の形態では、発光素子の具体例として、LEDを用いたが、これに限らず、温度により特性が変化する発光素子であれば、LEDとは異なる発光素子を用いてもよい。さらに、上述した各実施の形態では、第1の基板の具体例として、第1のプリント基板31を用いたが、これに限らず、発光素子が配置されたものであれば、第1のプリント基板31とは異なる第1の基板を用いてもよい。さらに、上述した各実施の形態では、第2の基板の具体例として、第2のプリント基板32を用いたが、これに限らず、接続部品を介して第1の基板と接続され、熱源となる電子部品を有し、所定方向(発光素子の配列方向)の長さが第1の基板の所定方向の長さ以下のものであれば、第2のプリント基板32とは異なる第2の基板を用いてもよい。
さらに、上述した各実施の形態では、第1の基板と第2の基板とを接続する接続部品及び第1の接続部品の具体例として、コネクタ33A、33Bからなる接続部品33を用いたが、これに限らず、第1の基板と第2の基板とを接続できるものであれば、接続部品33とは異なる接続部品を用いてもよい。さらに、上述した各実施の形態では、第1の基板と第2の基板との間で熱を伝導する熱伝導部材及び第1の熱伝導部材の具体例として、放熱性シリコーンでなる封止材34、101を用いたが、これに限らず、第1の基板と第2の基板との間で熱を伝導できるものであれば、封止材34、101とは異なる熱伝導部材を用いてもよい。例えば、封止材34、101の代わりに、テープや、紫外線を当てることで硬化するUV接着剤などを用いてもよい。
さらに、上述した各実施の形態では、第2の基板とケーブルとを接続する第2の接続部品の具体例として、コネクタでなる接続部品38を用いたが、これに限らず、第2の基板とケーブルとを接続できるものであれば、接続部品38とは異なる第2の接続部品を用いてもよい。さらに、上述した各実施の形態では、第2の基板と第2の接続部品との間で熱を伝導する第2の熱伝導部材の具体例として、封止材102を用いたが、これに限らず、第2の基板と第2の接続部品との間で熱を伝導できるものであれば、封止材102とは異なる熱伝導部材を用いてもよい。
さらに、上述した各実施の形態では、光学系の具体例としてロッドレンズアレイ43を用いたが、これに限らず、発光素子からの光を収束させるものであれば、ロッドレンズアレイ43とは異なる光学系を用いてもよい。さらに、上述した各実施の形態では、支持部材の具体例としてホルダ40を用いたが、これに限らず、発光基板及び光学系を支持するものであれば、ホルダ40とは異なる支持部材を用いてもよい。
[3-7.他の実施の形態7]
さらに、本発明は、上述した各実施の形態に限定されるものではない。すなわち本発明は、上述した実施の形態と他の実施の形態の一部または全部を任意に組み合わせた実施の形態や、一部を抽出した実施の形態にもその適用範囲が及ぶものである。
本発明は、温度により特性が変化する発光素子を有する発光基板や、このような発光基板を備えた露光装置、このような露光装置を備えた種々の画像形成装置で広く利用することができる。
1……画像形成装置、10……LEDヘッド、30、50、60、100……発光基板、31……第1のプリント基板、32……第2のプリント基板、33、38……接続部品、34、42、44、101、102……封止材、35……発光部、35A……LEDアレイ、36……電子部品、36A……ASIC、37……ケーブル、40……ホルダ、43……ロッドレンズアレイ。

Claims (10)

  1. 所定方向に並べられた複数の発光素子でなる発光部が配置された第1の基板と、
    前記発光部を駆動するための電子部品が配置された第2の基板と、
    前記第1の基板と前記第2の基板とを接続する第1の接続部品と、
    前記第1の基板と前記第2の基板との間で熱を伝導する第1の熱伝導部材と、
    前記第2の基板とケーブルとを接続する第2の接続部品と、
    前記第2の基板と前記第2の接続部品との間で熱を伝導する第2の熱伝導部材と
    を備え、
    前記第2の基板の前記所定方向の長さは、前記第1の基板の前記所定方向の長さ以下であり、
    前記第1の熱伝導部材は、
    前記第2の基板の前記所定方向の一端側において、前記第1の基板と前記第2の基板とを繋ぐ
    ことを特徴とする発光基板。
  2. 前記第1の熱伝導部材は、
    前記第2の基板の前記所定方向の一端側と他端側の2箇所において、前記第1の基板と前記第2の基板とを繋ぐ
    ことを特徴とする請求項1に記載の発光基板。
  3. 前記第1の熱伝導部材は、
    前記電子部品を前記所定方向に挟むようにして配置される
    ことを特徴とする請求項2に記載の発光基板。
  4. 前記第1の熱伝導部材は、
    前記第1の接続部品を前記所定方向に挟むようにして配置される
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の発光基板。
  5. 前記電子部品及び前記第1の接続部品は、
    前記第2の基板における、前記第1の基板と対向する面に配置されている
    ことを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の発光基板。
  6. 前記第2の接続部品と前記第2の熱伝導部材は、
    前記第2の基板における、前記第1の基板と対向する面とは反対側の面に配置されている
    ことを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の発光基板。
  7. 前記第1の熱伝導部材は、前記第1の基板と前記第2の基板との間に液体の状態で塗布された後に硬化したものである
    ことを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載の発光基板。
  8. 請求項1~7のいずれかに記載の発光基板と、
    前記発光基板に配置された発光部からの光を収束させる光学系と、
    前記発光基板及び前記光学系を支持する支持部材と
    を備えることを特徴とする露光装置。
  9. 前記発光基板と前記支持部材との隙間を封止する封止材をさらに備え、
    前記第1の熱伝導部材は、前記封止材と接続されている
    ことを特徴とする請求項8に記載の露光装置。
  10. 請求項8又は9に記載の露光装置を備える
    ことを特徴とする画像形成装置。
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