JP2014217690A - 電動フルリクライニングチェア - Google Patents

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洋平 山本
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Abstract

【課題】一つのアクチュエータの駆動により、座部と背凭れ部が連動し、座部に対して背凭れ部が立起し、足掛け部が下方傾斜したチェア態様と、座部に対して背凭れ部が略水平になるベッド態様とを実現でき、背凭れ部の姿勢変更時に後方へ大きく突出しない電動フルリクライニングチェアを提供する。【解決手段】脚部1に支持された座ベースフレーム6に対して座部2を前後スライド移動可能に支持し、該座部の後部に背凭れ部の下部を前後回動可能に枢着し、背支持部材9の上端を背凭れ部の上下中間部に枢支するとともに、下端を座ベースフレームの後部に枢支し、座ベースフレームに備えた電動アクチュエータ10の駆動により、座部が前方へスライド移動すると同時に背凭れ部が後傾し、背凭れ部が立起したチェア態様と、座部と背凭れ部が略水平なベッド態様とを実現する。【選択図】 図5

Description

本発明は、電動フルリクライニングチェアに係わり、更に詳しくは背凭れ部が立起したチェア態様と背凭れ部が略水平なベッド態様とを実現できる電動フルリクライニングチェアに関するものである。
従来から、座部と背凭れ部及び足掛け部を備え、座部に対して背凭れ部が立起するとともに、足掛け部が下方傾斜したチェア態様と、座部に対して背凭れ部及び足掛け部が略水平になるベッド態様とをアクチュエータの駆動により実現できる電動フルリクライニングチェアは各種提供されている。例えば、最近は医療現場において人工透析治療や点滴、採血、輸血処置時にはこのような電動フルリクライニングチェアが固定ベッドに代わり使用されている。
特許文献1には、座部の後端に背凭れ部の下部を支持する背凭支持アームを回動可能に設けるとともに、座部の前端に足掛け部を上下回動可能に枢支し、前記背凭支持アームと足掛け部の中間とを連結ロッドでリンク連結し、前記背凭支持アームの回転軸をリクライニング用アクチュエータで回転駆動することにより、前記背凭れ部と足掛け部を連動させ、座部に対して背凭れ部が立起するとともに、足掛け部が垂下したチェア態様と、座部に対して背凭れ部及び足掛け部が略水平になるベッド態様とを実現できる多機能チェアが記載されている。
また、特許文献2には、座部に対して背凭れ部と足掛け部とを略水平なベッド態様とし、人工透析中の患者に急激な血圧降下が生じたときに座部よりも足掛け部を上昇させ、患者の足を高くすることができるように、背凭れ部と足掛け部をそれぞれ別々にアクチュエータで駆動する機構の人工透析用治療椅子が記載されている。
特許文献1に記載のチェアは、一つのアクチュエータで背凭れ部と足掛け部を連動させてチェア態様とベッド態様とを実現でき、簡単な構造で安価に構成できるものの、背凭れ部を後傾させたときに、該背凭れ部の遊端(上端若しくは後端)が後方へ大きく競り出すので、後方に広いスペースを確保して置かなければならない。チェアの後方に壁がある場合には、壁から離した位置にチェアを設置し背凭れ部が干渉しないようにする必要があり、前方の通路やスペースが常時狭くなり、またチェア態様で使用する場合には後方にデッドスペースが生じるといった問題がある。一方、特許文献2に記載のチェアは、二つのアクチュエータで背凭れ部と足掛け部の姿勢を独立に制御して多くの態様を実現できるが、駆動機構が複雑になってコスト高となるばかりでなく、チェア態様からベッド態様に背凭れ部を倒伏させたときに、背凭れ部が後方へ大きく競り出すという問題は同様に存在する。
尚、特許文献3には、背凭れ部を壁面に沿って接近させて設置した場合でも、背凭れ部を倒伏させる動作に連動して座部と背凭れ部の下部が前方へ移動する機構のチェアが記載されている。このチェアの場合、背凭れ部が大きく後傾した深いリクライニング姿勢を取ることができるが、完全なベッド態様にはならず、しかも座部の下方から足載せ台を床面に沿って前方へ引き出すことができるようになっているが、足載せ台は背凭れ部の動作には連動していない。
特開2005−103138号公報 特許第5074252号公報 実用新案登録第2502454号公報
そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、一つのアクチュエータの駆動により、座部と背凭れ部が連動して姿勢を変え、座部に対して背凭れ部が立起するとともに、足掛け部が下方傾斜したチェア態様と、座部に対して背凭れ部が略水平になるベッド態様とを実現可能であり、背凭れ部が立起状態から倒伏状態に姿勢を変更する際に後方へ大きく突出することがない電動フルリクライニングチェアを提供する点にある。
本発明は、前述の課題解決のために、脚部に支持された座ベースフレームに対して座部を前後スライド移動可能に支持し、該座部の後部に背凭れ部の下部を前後回動可能に枢着し、背支持部材の上端を前記背凭れ部の上下中間部に枢支するとともに、下端を前記座ベースフレームの後部に枢支し、前記座ベースフレームに備えた電動アクチュエータの駆動により、前記座部が前方へスライド移動すると同時に前記背凭れ部が後傾し、前記背凭れ部が立起したチェア態様と、前記座部と背凭れ部が略水平なベッド態様とを実現することを特徴とする電動フルリクライニングチェアを構成した(請求項1)。
更に、前記座部の前部に足掛け部の後部を上下回動可能に枢着するとともに、前記背凭れ部の下部と前記足掛け部の後部とを足連動部材でリンク連結し、前記背凭れ部が立起し且つ足掛け部が下方傾斜状態のチェア態様と、前記座部、背凭れ部及び足掛け部が略水平なベッド態様とを実現することが好ましい(請求項2)。
ここで、チェア態様において上下方向に延びる略垂直姿勢の前記背支持部材の上端を前記背凭れ部の上下中間部に枢支するとともに、下端を前記座ベースフレームの後部に枢支し、前後方向に配した伸縮駆動方式の電動アクチュエータの前端を前記座ベースフレームの前後中間部に枢支するとともに、後端を前記背支持部材の上下中間部に枢支し、前記電動アクチュエータを伸縮駆動して前記背支持部材の下端の枢支点を軸として前後回転することにより、チェア態様とベッド態様とを実現し、更に前記背凭れ部の遊端が常に前記脚部の後端より後方へ突出しないように設定することが好ましい(請求項3)。
そして、前記背凭れ部の下部に固定し下方へ延びた背アームの下端と、前記足掛け部の後部に固定し下方に伸びた足アームの下端とを、前記足連動部材の両端に枢支してリンク連結し、ベッド態様において、前記足掛け部の遊端が前記座部よりも高い位置になるように設定してなることがより好ましい(請求項4)。
更に、肘掛け部を支持する肘アームを前記背凭れ部の両側下部に枢支するとともに、該肘アームの後端と前記座部の後端部とを肘連動部材でリンク連結し、前記背凭れ部の傾動動作によらず肘掛け部を常に略水平な姿勢に維持してなることも好ましい(請求項5)。
前記電動アクチュエータは、停電時に手動で駆動できる緊急解除機構を備え、該緊急解除機構を操作するワイヤに接続された緊急用レバーを適所に設けてなることがより好ましい(請求項6)。
そして、前記脚部に対して前記座ベースフレームを、昇降機構を介して支持してなることも好ましい(請求項7)。
以上にしてなる請求項1に係る発明の電動フルリクライニングチェアは、脚部に支持された座ベースフレームに対して座部を前後スライド移動可能に支持し、該座部の後部に背凭れ部の下部を前後回動可能に枢着し、背支持部材の上端を前記背凭れ部の上下中間部に枢支するとともに、下端を前記座ベースフレームの後部に枢支し、前記座ベースフレームに備えた電動アクチュエータの駆動により、前記座部が前方へスライド移動すると同時に前記背凭れ部が後傾し、前記背凭れ部が立起したチェア態様と、前記座部と背凭れ部が略水平なベッド態様とを実現するので、一つのアクチュエータの駆動により、座部と背凭れ部が連動して姿勢を変え、座部に対して背凭れ部が立起したチェア態様と、座部に対して背凭れ部が略水平になるベッド態様とを実現でき、しかも背凭れ部が立起状態から倒伏状態に姿勢を変更する際に、座部とともに背凭れ部の下部が前方へ移動するので、背凭れ部が後方へ大きく突出することがなく、そのため従来のように後方にデッドスペースを設ける必要がなく、またチェア態様では、座部が後方に位置するので、前方空間を広く使用することができ、スペースの利用効率が高い。
請求項2によれば、前記座部の前部に足掛け部の後部を上下回動可能に枢着するとともに、前記背凭れ部の下部と前記足掛け部の後部とを足連動部材でリンク連結し、前記背凭れ部が立起し且つ足掛け部が下方傾斜状態のチェア態様と、前記座部、背凭れ部及び足掛け部が略水平なベッド態様とを実現するので、一つのアクチュエータの駆動により、座部と背凭れ部及び足掛け部が連動して姿勢を変え、チェア態様とベッド態様とを実現できる。
請求項3によれば、チェア態様において上下方向に延びる略垂直姿勢の前記背支持部材の上端を前記背凭れ部の上下中間部に枢支するとともに、下端を前記座ベースフレームの後部に枢支し、前後方向に配した伸縮駆動方式の電動アクチュエータの前端を前記座ベースフレームの前後中間部に枢支するとともに、後端を前記背支持部材の上下中間部に枢支し、前記電動アクチュエータを伸縮駆動して前記背支持部材の下端の枢支点を軸として前後回転することにより、チェア態様とベッド態様とを実現し、更に前記背凭れ部の遊端が常に前記脚部の後端より後方へ突出しないように設定するので、機構が簡単になってコストダウンを図ることができ、そして脚部の後端を壁面に当止した状態で設置しても、背凭れ部の遊端が壁に干渉せずに姿勢を変えることができ、所定位置に設置する際の位置決めが容易になるとともに、設置スペースの最小化を図ることができる。
請求項4によれば、前記背凭れ部の下部に固定し下方へ延びた背アームの下端と、前記足掛け部の後部に固定し下方に伸びた足アームの下端とを、前記足連動部材の両端に枢支してリンク連結し、ベッド態様において、前記足掛け部の遊端が前記座部よりも高い位置になるように設定してなるので、背凭れ部の動作に足掛け部の動作を確実に連動させることができ、背アームと足アーム及び足連動部材の長さと枢支点の位置を調整するだけで、背凭れ部の回動角度範囲と足掛け部の回動角度範囲を最適になるように設定でき、またベッド態様での人工透析治療時等において患者の足が高くなって血圧降下に対処できる。
請求項5によれば、肘掛け部を支持する肘アームを前記背凭れ部の両側下部に枢支するとともに、該肘アームの後端と前記座部の後端部とを肘連動部材でリンク連結し、前記背凭れ部の傾動動作によらず肘掛け部を常に略水平な姿勢に維持してなるので、チェア態様とベッド態様の何れの場合においても肘掛け部を利用することができる。
請求項6によれば、前記電動アクチュエータは、停電時に手動で駆動できる緊急解除機構を備え、該緊急解除機構を操作するワイヤに接続された緊急用レバーを適所に設けてなるので、背凭れ部と足掛け部が1つの電動アクチュエータにより連動している場合、停電時などでも一つの緊急用レバーの操作のみで患者の姿勢を変えることができ、特に、緊急用レバーを設ける主目的であるチェア態様からベッド態様にする操作において、背凭れ部3を重力の作用の助けを借りながら倒すだけで、足掛け部が連動して持ち上がるので、看護者の労力を極力少なくできる。
請求項7によれば、前記脚部に対して前記座ベースフレームを、昇降機構を介して支持してなるので、座部を所望の高さに設定することができ、座部を下げれば乗り降りし易く、また座部を上げれば患者に対する医療処置がし易くなる。
本発明の電動フルリクライニングチェアの全体斜視図である。 脚部に対して昇降機構を介して座ベースフレームを支持する構造を示す部分斜視図である。 本発明における座部、背凭れ部、足掛け部及び肘掛け部の連動機構を示す省略斜視図である。 同じく座部、背凭れ部、足掛け部及び肘掛け部の連動機構を下方から見た省略斜視図である。 本発明の電動フルリクライニングチェアにおけるチェア態様の側面図である。 同じくチェア態様であり、背凭れ部を深く傾斜させたリクライニング状態の側面図である。 同じくベッド態様の側面図である。
次に、添付図面に示した実施形態に基づき、本発明を更に詳細に説明する。図1、図5〜図7は本発明に係る電動フルリクライニングチェアを示し、図2〜図4はクッション体を省略して機構部を示し、図中符号1脚部、2は座部、3は背凭れ部、4は足掛け部、5は肘掛け部、6は座ベースフレーム、7は昇降機構、8は駆動機構をそれぞれ示している。
本発明の電動フルリクライニングチェアは、脚部1に支持された座ベースフレーム6に対して座部2を前後スライド移動可能に支持し、該座部2の後部に背凭れ部3の下部を前後回動可能に枢着し、背支持部材9の上端を前記背凭れ部3の上下中間部に枢支するとともに、下端を前記座ベースフレーム6の後部に枢支し、前記座ベースフレーム6に備えた電動アクチュエータ10の駆動により、前記座部2が前方へスライド移動すると同時に前記背凭れ部3が後傾し、前記背凭れ部3が立起したチェア態様と、前記座部2と背凭れ部3が略水平なベッド態様とを実現するものである。更に、前記座部2の前部に足掛け部4の後部を上下回動可能に枢着するとともに、前記背凭れ部3の下部と前記足掛け部4の後部とを足連動部材11でリンク連結し、前記背凭れ部3が立起し且つ足掛け部4が下方傾斜状態のチェア態様と、前記座部2、背凭れ部3及び足掛け部4が略水平なベッド態様とを実現する。
更に詳しくは、チェア態様において上下方向に延びる略垂直姿勢の前記背支持部材9の上端を前記背凭れ部3の上下中間部に枢支するとともに、下端を前記座ベースフレーム6の後部に枢支し、前後方向に配した伸縮駆動方式の電動アクチュエータ10の前端を前記座ベースフレーム6の前後中間部に枢支するとともに、後端を前記背支持部材9の上下中間部に枢支し、前記電動アクチュエータ10を伸縮駆動して前記背支持部材9の下端の枢支点を軸として前後回転することにより、チェア態様とベッド態様とを実現し、更に前記背凭れ部3の遊端が常に前記脚部1の後端より後方へ突出しないように設定している。
また、本発明は、前記脚部1に対して前記座ベースフレーム6を、昇降機構7を介して支持している。そして、前記肘掛け部5を支持する肘アーム12を前記背凭れ部3の両側下部に枢支するとともに、該肘アーム12の後端と前記座部2の後端部とを肘連動部材13でリンク連結し、前記背凭れ部3の傾動動作によらず肘掛け部5を常に略水平な姿勢に維持するようにしている。
本実施形態では前記電動アクチュエータ10として、内蔵するDCモータの回転によってシリンダに対してロッドが直線往復運動する伸縮駆動方式のものを用い、停電時にも手動でロッドを伸縮させることができる構造のものである。その他にも、圧縮流体で伸縮作動させるエアーシリンダや油圧シリンダを用いて構成することも可能であるが、圧縮ポンプが必要であり、また騒音も大きくなることから医療現場で使用するには適しない。圧縮流体で動作するエアーシリンダや油圧シリンダも圧縮ポンプが電動であることから、これらも電動アクチュエータの範疇とする。本実施形態では、伸縮駆動方式の電動アクチュエータ10を用いて前記背支持部材9を直接回転駆動したが、前記座部2を前後スライド駆動しても良く、更にリンク機構を介して背支持部材9や座部2を駆動しても良い。また、前記電動アクチュエータ10として、DCモータと減速機構を組み合わせて回転トルクを発生する回転駆動方式の電動アクチュエータ、例えばサーボモータを用い、前記背支持部材9を枢支点を中心に回転駆動する方式でも構わない。
図3〜図5に基づいて、更に詳しく本発明における駆動機構8を説明する。前記座部2は、座フレーム14の上に座クッション15を設けた構造である。前記背凭れ部3は、背フレーム16の前側に背クッション17を設けた構造である。前記足掛け部4は、足フレーム18の上に足クッション19を設けた構造である。前記肘掛け部5は、肘フレーム20の上に肘クッション21を設けた構造である。前記3及び図4は、座クッション15、
背クッション17、足クッション19及び肘クッション21を省略して示した。前記座ベースフレーム6、座フレーム14、背フレーム16及び足フレーム18は、スチール杆体を溶接して基本的には四角形としたものであるが、その構造には限定されない。前記駆動機構8は、各フレームも含め電動アクチュエータ10を除き左右対称な構造である。
先ず、前記座フレーム14は、前記座ベースフレーム6の両側部に設けたリニアガイド22,22によって前後スライド移動可能に支持している。前記リニアガイド22は、強度が高く、摺動部にベアリングを用いたサスペンションレール機構を用いている。そして、前記座フレーム14の後部に背フレーム16の下部を前後回動可能に軸23にて枢着するとともに、座フレーム14の前部に足フレーム18の後部を上下回動可能に軸24にて枢着している。前記肘フレーム20の後端は、前記肘アーム12の先端に蝶番25にて跳ね上げ可能に連結し、略水平状態を維持するためにそれ以上の下方への回動は規制されている。
前記リニアガイド22,22の代わりに、チェア態様時に座部2の座面後部が下がった状態から、ベッド態様に移行する際に座部2の座面が水平になるように案内する非リニアガイドに置き換えることも好ましい。この非リニアガイドとしては、円弧状に湾曲したガイドレールあるいは前部の水平部と後部の傾斜部とを連続させた側面視ヘ字状のガイドレール内をローラが転動するガイド機構、円弧長穴内をスライダーが摺動するガイド機構等がある。この場合、チェア態様時に座部2の後部が下がるので、患者の安定感が増す効果がある。
それから、前傾姿勢の前記背支持部材9の上端を前記背フレーム16の上下中間部に軸26にて枢支するとともに、該背支持部材9の下部を前記座ベースフレーム6の後部内側開口に上方から下方へ通し、その下端を前記座ベースフレーム6の後部の両側に下設した支持板27,27の下端に軸28にて枢支し、前後方向に配した前記電動アクチュエータ10の前端を前記座ベースフレームの前後中間部に下設した反力受部29の下端に軸30にて枢支するとともに、前記電動アクチュエータ10の後端を前記背支持部材9の上下中間部で下部寄り位置に固定した作用部31に軸32にて枢支している。ここで、前記背支持部材9は、両側の支持杆33,33の間を複数の補強杆で梯子状に連結し、下部の補強杆34に固定した前記作用部31に、前記電動アクチュエータ10のロッドの端部を枢支している。
また、前記背フレーム16の下部に固定し下方へ延びた背アーム35の下端と、前記足フレーム18の後部に固定し下方に伸びた足アーム36の下端とを、前記足連動部材11の両端にそれぞれ軸37,38にて枢支してリンク連結している。
そして、前記肘アーム12の前部を前記背フレーム16の両側下部に軸39にて枢支するとともに、該肘アーム12の後端と前記座フレーム14の後端部に下設した座アーム40の下端とを前記肘連動部材13でそれぞれ軸41,42にて枢支してリンク連結している。
しかして、前記電動アクチュエータ10を伸縮駆動して前記背支持部材9の下端の枢支点(軸28)を軸として前後回転することにより、前記座部2の前後方向移動を伴いながら前記背凭れ部3が前後傾動するとともに、前記足掛け部4が上下傾動し、チェア態様とベッド態様とを実現するのである。つまり、図3及び図5に示したチェア態様において、前記電動アクチュエータ10が収縮駆動することにより、前記背支持部材9がその下端の軸28を中心に前方へ回転し、その回転力が軸26を介して背凭れ部3に伝達して該背凭れ部3を前方へ押し出し、該背凭れ部3の下端の軸23を介して座部2を前方へスライド移動させながら、該背凭れ部3が後傾するとともに、前記足連動部材11で連動した前記足掛け部4が軸24を中心として上方へ回転する。途中の状態が図6に示したチェア態様におけるリクライニング状態である。更に、前記電動アクチュエータ10が収縮駆動すると、前記背凭れ部3は前記座部2と略水平なベッド態様になる(図7参照)。ベッド態様において、前記足掛け部4の遊端が前記座部2の上面よりも高い位置になるようにリンク機構を設定している。
これらチェア態様からベッド態様へと前記背凭れ部3の姿勢を変化させるときにも、該背凭れ部3の遊端(上端若しくは後端)が常に前記脚部1の後端43より後方へ突出しないように設定する。本発明の電動フルリクライニングチェアは、背凭れ部3の側を壁面Wに接近させて設置するのに適している。図5に示すように、前記脚部1の後端43を壁面Wに当接させて位置決めした状態で設置すると、前記電動アクチュエータ10を駆動してどのような態様に変化させても、特に図7のベッド態様に変化させても、前記背凭れ部3が壁面Wに接触することがないので、壁面Wとの間にデッドスペースを設ける必要がない。また、図5のチェア態様では、座部2が最も後方に移動した状態であるので、前方に広いスペースを確保でき、医療従事者のアクセスが容易になる。
最後に、図1、図2及び図5に基づいて、前記脚部1と昇降機構7を説明する。前記脚部1は、脚フレーム44の四隅部にキャスター45,…を設け、床面F上を移動可能としたものであり、脚フレーム44は、両側の脚杆46,46の前後部間を横杆47,47で連結するとともに、各脚杆46の内側で前後の横杆47,47の間に縦杆48を連結し、脚杆46と縦杆48との間に溝を形成している。前記脚杆46と縦杆48の後部には前後方向に延びたスリット孔49を形成している。同様に、前記座ベースフレーム6は、両側の側杆50,50の前後端と前後中間部に横杆51,…を連結し、各側杆50の内側で後端と中間の横杆51,51の間に縦杆52を連結し、側杆50と縦杆52との間に溝を形成している。前記側杆50と縦杆52の後部には前後方向に延びたスリット孔53を形成している。ここで、前記脚部1の後端43は、前記脚フレーム44の脚杆46,46の後方延長部であり、適宜緩衝部材で保護されている。
そして、前記昇降機構7は、中央部でX字状の交差させた2本の支持杆54,55の交差部を軸56にて枢支したものを左右両側に配し、両支持杆54,55の下端部を前記脚フレーム44の脚杆46と縦杆48との間の溝に挿入し、一方の支持杆54の下端を固定軸57にて前記脚フレーム44の前部に枢支するとともに、他方の支持杆55の下端を遊動軸58にて前記スリット孔49に前後移動可能に支持する。また、前記支持杆55の上端を前記座ベースフレーム6の前端部で側杆50の内側に固定軸59にて枢支するとともに、前記支持杆54の上端を遊動軸60にて前記スリット孔53に前後移動可能に支持する。また、左右の支持杆54,54同士、支持杆55,55同士は、それぞれ連結杆61,62で連結して一体化している。そして、伸縮駆動方式の電動アクチュエータ63の一端を、前記脚フレーム44の両脚杆46,46の後部間に固定した反力受杆64に軸65にて枢支するとともに、他端を左右の支持杆54,54同士の下部間に連結した前記連結杆61に固定した作用部66に軸67にて枢支する。
そして、前記電動アクチュエータ63を伸張駆動すると、前記支持杆54,54の中間部が持ち上げられ、固定軸57を中心に上方へ回転し、それに連れて支持杆55は遊動軸58がスリット孔49内を前方へ移動しながら立起し、同様に前記支持杆54の上端の遊動軸60が座ベースフレーム6のスリット孔53内を前方へ移動し、支持杆55の上端は固定軸59で回転し、もって座ベースフレーム6が平行に上昇するのである。前記電動アクチュエータ10,63は、干渉しないように左右に位置をずらせ、交差するように配置してコンパクト化している。
本実施形態では、チェア態様で座部2の高さが最も低い状態(図5参照)からベッド態様にする際に、座部2の高さも同時に上げるように操作すると、座部2の前方移動と相まって、患者の頭部の位置が前後方向に殆ど変化することなく、また上下方向の変化も最小限に止めて仰向け姿勢へ移行できるため、リクライニング時の患者の不安感を抑制できる。
図5に示すように、前記足掛け部4の下方の脚フレーム44には、前記電動アクチュエータ10,63の制御装置68を設置し、また手元に図示しないリモートコントローラを配置して、患者が自分で操作できるようにしている。また、本発明に係る電動フルリクライニングチェアは、停電時でも緊急に姿勢を変える必要が生じる場合があり、そのため前記電動アクチュエータ10,63は、停電時に手動で駆動できる緊急解除機構を備え、該緊急解除機構を操作するワイヤ(図示せず)に接続された緊急用レバー69を適所に設けている。そして、緊急用レバー69を操作して電動アクチュエータ10,63を手動で強制的に伸縮させ、姿勢を変更できるようになっている。本実施形態では、緊急用レバー69を背凭れ部3の背後に設けているが、その場所は限定されない。また、本実施形態に係る電動フルリクライニングチェアは、移動させることができ、その場合の把手70も背凭れ部3の背後に設けている。
本実施形態では、背凭れ部3と足掛け部4が1つの電動アクチュエータ10により連動しているため、停電時などでも一つのレバー69の操作のみで患者の姿勢を変えることが可能である。特に、緊急用レバー69を設ける主目的であるチェア態様からベッド態様にする操作において、背凭れ部3を重力の作用の助けを借りながら倒すだけで、足掛け部が連動して持ち上がるので、看護者の労力を極力少なくできる。この際に、電動リニアアクチュエータ10が収縮することでチェア態様からベッド態様へ移行するようにすることで、手動による動作がスムーズになる。それに対して、背凭れ部と足掛け部が別の電動アクチュエータで作動させているものは、背凭れ部と足掛け部が連動しないため、停電時にチェア態様からベッド態様にするには、背凭れ部を倒した後に、足掛け部を手動で持ち上げなければならず、看護者にとって負担が大きい。しかも、別々にレバーを設けて操作する必要があるので、機構が複雑になり、コスト高となるばかりでなく、迅速な操作が困難である。
1 脚部、 2 座部、
3 背凭れ部、 4 足掛け部、
5 肘掛け部、 6 座ベースフレーム、
7 昇降機構、 8 駆動機構、
9 背支持部材、 10 電動アクチュエータ、
11 足連動部材、 12 肘アーム、
13 肘連動部材、 14 座フレーム、
15 座クッション、 16 背フレーム、
17 背クッション、 18 足フレーム、
19 足クッション、 20 肘フレーム、
21 肘クッション、 22 リニアガイド、
23 軸、 24 軸、
25 蝶番、 26 軸、
27 支持板、 28 軸、
29 反力受部、 30 軸、
31 作用部、 32 軸、
33 支持杆、 34 補強杆、
35 背アーム、 36 足アーム、
37 軸、 38 軸、
39 軸、 40 座アーム、
41 軸、 42 軸、
43 後端、 44 脚フレーム、
45 キャスター、 46 脚杆、
47 横杆、 48 縦杆、
49 スリット孔、 50 側杆、
51 横杆、 52 縦杆、
53 スリット孔、 54 支持杆、
55 支持杆、 56 軸、
57 固定軸、 58 遊動軸、
59 固定軸、 60 遊動軸、
61 連結杆、 62 連結杆、
63 電動アクチュエータ、 64 反力受杆、
65 軸、 66 作用部、
67 軸、 68 制御装置、
69 緊急用レバー、 70 把手、
W 壁面、 F 床面。

Claims (7)

  1. 脚部に支持された座ベースフレームに対して座部を前後スライド移動可能に支持し、該座部の後部に背凭れ部の下部を前後回動可能に枢着し、背支持部材の上端を前記背凭れ部の上下中間部に枢支するとともに、下端を前記座ベースフレームの後部に枢支し、前記座ベースフレームに備えた電動アクチュエータの駆動により、前記座部が前方へスライド移動すると同時に前記背凭れ部が後傾し、前記背凭れ部が立起したチェア態様と、前記座部と背凭れ部が略水平なベッド態様とを実現することを特徴とする電動フルリクライニングチェア。
  2. 前記座部の前部に足掛け部の後部を上下回動可能に枢着するとともに、前記背凭れ部の下部と前記足掛け部の後部とを足連動部材でリンク連結し、前記背凭れ部が立起し且つ足掛け部が下方傾斜状態のチェア態様と、前記座部、背凭れ部及び足掛け部が略水平なベッド態様とを実現する請求項1記載の電動フルリクライニングチェア。
  3. チェア態様において上下方向に延びる略垂直姿勢の前記背支持部材の上端を前記背凭れ部の上下中間部に枢支するとともに、下端を前記座ベースフレームの後部に枢支し、前後方向に配した伸縮駆動方式の電動アクチュエータの前端を前記座ベースフレームの前後中間部に枢支するとともに、後端を前記背支持部材の上下中間部に枢支し、前記電動アクチュエータを伸縮駆動して前記背支持部材の下端の枢支点を軸として前後回転することにより、チェア態様とベッド態様とを実現し、更に前記背凭れ部の遊端が常に前記脚部の後端より後方へ突出しないように設定する請求項1又は2記載の電動フルリクライニングチェア。
  4. 前記背凭れ部の下部に固定し下方へ延びた背アームの下端と、前記足掛け部の後部に固定し下方に伸びた足アームの下端とを、前記足連動部材の両端に枢支してリンク連結し、ベッド態様において、前記足掛け部の遊端が前記座部よりも高い位置になるように設定してなる請求項2又は3記載の電動フルリクライニングチェア。
  5. 肘掛け部を支持する肘アームを前記背凭れ部の両側下部に枢支するとともに、該肘アームの後端と前記座部の後端部とを肘連動部材でリンク連結し、前記背凭れ部の傾動動作によらず肘掛け部を常に略水平な姿勢に維持してなる請求項1〜4何れか1項に記載の電動フルリクライニングチェア。
  6. 前記電動アクチュエータは、停電時に手動で駆動できる緊急解除機構を備え、該緊急解除機構を操作するワイヤに接続された緊急用レバーを適所に設けてなる請求項1〜5何れか1項に記載の電動フルリクライニングチェア。
  7. 前記脚部に対して前記座ベースフレームを、昇降機構を介して支持してなる請求項1〜6何れか1項に記載の電動フルリクライニングチェア。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019202121A (ja) * 2018-05-16 2019-11-28 ファミリーイナダ株式会社 マッサージ機

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