JP2014217150A - 端末装置、受給電管理システム、受給電管理方法およびプログラム - Google Patents

端末装置、受給電管理システム、受給電管理方法およびプログラム Download PDF

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洋紀 矢澤
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義一 平山
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秀明 本間
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    • H02J7/00Circuit arrangements for charging or depolarising batteries or for supplying loads from batteries

Abstract

【課題】 電力の受給を管理する技術を提供する。【解決手段】本発明に係る端末装置は、他の電源からの受電、及び、他の電源への給電を行う伝送部と、前記受電及び給電の履歴を管理する受給電管理部と、前記他の電源における前記履歴を取得して、前記受電した電力及び前記給電した電力の送電経路を特定する出力処理部と、を有する。【選択図】 図1

Description

本発明は、電力の受給を管理する技術に関する。
近年、通信機器やゲーム機器等の携帯型の端末装置が急激に普及している。このような携帯型端末装置の電力は、一般的には搭載された二次電池で賄われる。ところが急速な機器の発展と共に、二次電池にも高容量化や小型軽量化が要求され、電池性能だけで理想的な稼働時間を実現することは困難な状況となっている。従って、外出先や移動中に充電切れを起こさない為には、利用者は充電用の二次電池、或いはスペアの二次電池を別途持ち歩く必要がある。特許文献1には、このような技術について記載されている。
その一方で、端末装置が相互に電力を融通し合うことによって、コンセント等の定点設備のみに頼らない充電を可能としようとする技術がある。特許文献2には、端末装置間における電力の授受を可能とする技術が記載されている。
特開2012−196075号公報 特開2011−67072号公報
一方で、電気はデータとは異なりそのものに情報を持たせることができない。その性質上、個人間における電力の受給は管理されて来なかった。しかしながら管理が行われなければ、そのやり取りは換金性や流動性を有するが故のトラブルを引き起こしかねず、それ故に活発なやり取りが抑制される虞もある。
そこで本発明は、電力の受給を管理する技術を提供する。
すなわち、本発明に係る端末装置は、電力の受け渡しの履歴を特定するためのタグ情報を管理する受給電管理部を有することを特徴とする。
さらに、前記受け渡しの履歴は、時刻、利用者に関する情報、送受電力量、及び発電方法に関する情報のうち、少なくとも1つ、またはその組み合わせを含む構成としてもよい。
またさらに、前記履歴は画像情報を含んでもよい。
そして、上記端末装置は、前記受給電管理部は、電力の受け渡しが行われると、当該受け渡しの履歴を特定するための情報を、受け渡し前のタグ情報に加えた新たなタグ情報を生成してもよい。
加えて、上記端末装置は、前記タグ情報に基づいて、前記電力の受け渡しの履歴を特定し、当該履歴を出力する出力処理部を、さらに有していてもよい。
そして、上記電力の受け渡しの履歴は、電力の受け渡し経路であってもよい。
さらに、上記端末装置の出力処理部は、特定の利用者を経由して受け渡された電力に関する履歴を特定し、出力してもよい。
またさらに、上記端末装置は、蓄電池が保持する電力を、前記タグ情報によって分類する蓄電管理部を、さらに有していてもよい。
加えて、上記端末装置の蓄電管理部は、前記タグ情報から電力の発電方法を特定し、当該発電方法によって前記蓄電池が保持する電力を分類してもよい。
さらに、上記端末装置の蓄電管理部は、前記蓄電池が保持する電力が、前記分類ごとに設定される使用順序で消費されるよう前記タグ情報を管理してもよい。
またさらに、上記端末装置の出力処理部は、前記蓄電池が保持する電力について、前記分類ごとの割合を、さらに出力してもよい。
上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明によると、電力の受給を管理する技術を提供することができる。
本発明の第一の実施形態に係る受給電管理システム100の構成例を示す図である。 端末装置1の機能構成例を説明するためのブロック図である。 受給電情報1210の一例である。 蓄電力情報1220の一例である。 端末装置1のハードウェア構成例を示す図である。 履歴情報2210の一例である。 利用者情報2220の一例である。 管理サーバ2のハードウェア構成例を示す図である。 管理処理についてのフロー図である。 受電処理および給電処理についてのフロー図である。 表示画面の生成処理についてのフロー図である。 電池残量表示画面(送電経路別)901aの一例である。 電池残量表示画面(発電方法別)901bの一例である。 受給電履歴表示画面902の一例である。 表示画面の生成処理についてのフロー図である。 受給電経路表示画面903の一例である。 受給電経路表示画面903を説明するための説明図である。 利用者情報表示画面904の一例である。
以下に、本発明に係る第一の実施形態を適用した受給電管理システム100について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第一の実施形態に係る受給電管理システム100の構成例を示す図である。本発明における受給電管理システム100には、管理サーバ2と、インターネット等のネットワーク3を介して管理サーバ2と通信を行うことができる複数の端末装置1と、が含まれる。
端末装置1は、電力を供給する給電側の端末として、或いは、電力の供給を受ける受電側の端末として機能するものである。よって端末装置1は、電力源により動作する装置であればどのようなものであっても良い。具体的な例としては、例えば一般的なコンピュータとしての動作を行うことが可能な携帯電話機、ゲーム機、PC(Personal Computer)等の移動体が挙げられるが、必ずしも移動体に限定されるものではない。
本実施の形態においての端末装置1は、電力源として二次電池を搭載した携帯電話機であるものとする。以下、受電側としてふるまう端末を端末装置1a、給電側の端末としてふるまう端末装置1b、その区別を要さない場合には単に端末装置1と称する。
図2は、端末装置1の機能構成例を説明するためのブロック図である。端末装置1には、制御部110と、記憶部120と、通信部130と、伝送部140と、出力部150と、が含まれる。
制御部110には、受給電管理部111と、蓄電力管理部112と、出力処理部113と、が含まれる。
受給電管理部111は、端末装置1で受給電が行われた場合に、その履歴を管理する。具体的に、本実施の形態に係る端末装置1の受給電管理部111は、端末装置1が受電側の端末装置1aとして機能した場合、及び、端末装置1が給電側の端末装置1bとして機能した場合に、その受給電に関する履歴を、記憶部120の受給電情報記憶部121に後述する受給電情報1210として蓄積する(図3参照)。
蓄電力管理部112は、端末装置1が蓄えている電力を管理する。具体的に、蓄電力管理部112は、端末装置1の図示しない電源(バッテリ)の電力残量とその内訳を、記憶部120の蓄電力情報記憶部122に記憶される、後述する蓄電力情報1220により管理する(図4参照)。
出力処理部113は、端末装置1の受給電に関する情報を、利用者に提示する。具体的に、出力処理部113は、受給電に関する情報を表示するための表示画面を生成して、出力部150を介して後述する表示装置96に表示させる。なお、以下の説明においては、端末へ受電(充電を含む)を行う者、端末から給電を行う者の双方を利用者と記載する。
通信部130は、ネットワーク3を介した情報の送受信を行う。なお、本実施の形態に係る通信部130は、端末間を相互に直接接続する通信ネットワークの生成についても可能であるものとする。
伝送部140は、他の装置の内部電源との間で、電力の受給電を行うものである。なお、電力の電力伝送には、あらゆる方法を利用することができる。例えば、一般的な電力線の他、電磁誘導、振動、光、音、熱等が挙げられる。
出力部150は、ディスプレイやプリンタ等の画像出力装置に対する出力依頼を受け付けると、出力を依頼された画面情報を出力する。
端末装置1の記憶部120には、受給電情報記憶部121と、蓄電力情報記憶部122と、が含まれる。
図3は、受給電情報記憶部121に記憶される受給電情報1210の一例である。受給電情報1210には、端末装置1が受給電を行った時刻を特定する情報が格納される時刻格納領域121aが含まれている。また当該時刻に対して、受電又は給電の分類を識別するための情報が格納される分類格納領域121bと、受給電相手先の端末装置の備える電源を特定するためのIDが格納されるID格納領域121cと、受給電量を特定するための情報が格納される容量比率格納領域121dと、送電履歴を特定するためのタグが格納されるタグ格納領域121eと、電力の消費状況を判定するための情報が格納される消費状況格納領域121fと、が含まれている。なお、本実施形態においては、1つの端末装置1は1つの電源を備えているものとする。また、その交換について考慮しない場合には、IDは端末装置1の識別子であってもよい。
受給電量は、ここでは自端末における容量比率(%)で表記されるものとする。容量比率は例えば、端末装置1が電圧値から電源の残量比率(%)を算出する従来の手段を有している場合には、これを用いることができる。例えば、電源の残量比率が1回の受電によって、10%から30%に上昇したことが検出された場合、このときの受電量を容量比率20%と見なす。なお、このような比率は必ずしもバッテリの全容量を100%とするものではなく、また各端末や電池、環境等の諸条件により異なるため、あくまでも予測に基づく目安の値として用いられていることは言うまでもない。なお、受給電量の表示にはこの他にも、電圧上昇差分量及び降下差分量(ΔV)、ワット時(Wh)、ミリアンペア時(mAh)等、どのような単位を用いてもよい。
次に、タグについて例をあげて説明する。まず、図3に示す受給電情報1210では、端末装置1の受給電管理部111により、時刻「T0」を特定するための情報が時刻格納領域121aに、分類「受電」を特定するための情報が分類格納領域121bに、受給電相手先の端末装置の備える電源のID「So」を特定するための情報がID格納領域121cに、受電量の容量比率「90」を特定するための情報が容量比率格納領域121dに、それぞれ格納されている。これは、時刻T0に、IDSoで識別される電源から、自端末(ID009とする)の備える電源へ、容量比率90%の電力が受電されたことを示している。また、このような受給電の送電履歴を特定するための情報であるタグが、タグ格納領域121eに格納されている。
タグは、受給電が行われた電力の送電履歴を特定するための情報である。端末装置1は、受電で得られた電力量(即ち、給電で失った電力量)をタグという仮想的な識別子で管理している。以下では、各受給電に応じたタグを生成して電力を管理することについて、「電力にタグを付す」という。
なお、本実施の形態におけるタグは、給電側の端末装置1bの電源(以下、単に給電電源と称する)のIDと、及び受電側の端末装置1aの電源(以下、単に受電電源と称する)のIDと、受給電の時刻と、が含まれる形式であるものとする。よって上記の例では、給電電源のID「So」に、時刻情報「T0」と、受電電源のID「009」と、が付加された「So/T0/009」がタグとして利用される。なお、タグの形式はこれに限らず、送電履歴が特定可能なものであれば、どのようなフォーマットであってもよい。
なお、本実施の形態に係る端末装置1では、他の端末装置からの受電のみならず、コンセント等の電源設備からの充電も「受電」として扱われるものとする。よってこのような端末装置以外の電源設備にも、予め所定のIDが割り振られている。
なお、各需要家ごとや電源設備ごとに、供給される電力の発電方法が異なっている場合があるため、このような発電方法の違いをIDに反映させてもよい。発電方法とは、例えば、太陽光、火力、地熱、風力、原子力、バイオマス等である。よって例えば、電源設備の発電方法と、それに応じたIDと、を対応付けた図示しないテーブルを、別途記憶しておくことで実現可能である。以下では、太陽光発電による電力が供給される電源のIDを「So」、火力発電による電力が供給される電源のIDを「Th」、風力発電による電力が供給される電源のIDを「Wi」とする。
なお、電源設備からの充電時における発電方法の判定は、どのように行われてもよい。例えば、利用する電源設備が自宅等に限定されている場合には、予め利用する電源設備の発電方法を入力させ固定しておいてもよいし、電源設備からの受電が行われる毎に、利用者に発電方法の種別を問う選択画面を表示して選択させてもよい。また、GPSにより位置情報を取得して、位置情報から当該地域の需要家に対する供給電力の発電方法を識別してもよい。
次に、他の端末装置1の備える電源を経た電力の受給電について説明する。図3によれば、時刻T7に、ID004で識別される給電電源から、ID009で識別される受電電源(自端末)へ、容量比率5%、10%、7%に分かれた電力がそれぞれ受電されている。この受電電力は、3つの異なる送電経路を経て、ID004で識別される給電電源に達したものである。その送電経路の履歴は、各タグ「So/T2/001/T3/002/T4/004」、「Wi/T1/002/T4/004」、及び「Th/T5/003/T6/004」に表われており、これらは即ち、
(1)IDSo,ID001,ID002を経由してID004に達した電力
(2)IDWi,ID002を経由してID004に達した電力
(3)IDTh,ID003を経由してID004に達した電力
である。
このような電力がID004からID009で特定される電源に送電されると、3つの上記旧タグの末尾に、時刻「T7」と、受電電源のID「009」と、を付加した、3つの新タグ「So/T2/001/T3/002/T4/004/T7/009」,「Wi/T1/002/T4/004/T7/009」,「Th/T5/003/T6/004/T7/009」がそれぞれ生成され、タグ格納領域121eに別のレコードとして登録される。
さらに、給電時のタグについて説明する。図3によれば、時刻T8に、ID009で識別される給電電源(自端末)から、ID005で識別される受電電源へ、容量比率15%の電力が送電されている。このような場合には、給電前の旧タグ「So/T0/009」の末尾に、時刻情報「T8」と、受電電源のID「005」と、が付加された新タグ「So/T0/009/T8/005」が、タグ格納領域121eに登録される。これについても受電と同様に、同じ時刻に異なるタグの付された電力を給電することが可能であり、それぞれ別レコードとして登録される。
次に、消費状況について説明する。消費状況とは、各タグの付された電力が、端末装置1で使い尽くされたか否かを判定するための情報である。具体的に、受給電情報1210に新たなレコードが登録される際、該当レコードの消費状況格納領域121fには、受電した電力の容量比率が0ではないことを示す識別子(例えば、「1」)が登録される。その後、該当する受電力の容量比率が、後述の蓄電力情報1220で0%に更新されると、消費状況格納領域121fは、受電力の残量が0ではあることを示す識別子(例えば、「0」)に書き換えられる。
図4は、蓄電力情報記憶部122に記憶される蓄電力情報1220の一例である。蓄電力情報1220には、その時点で電源に蓄えられている電力に付されたタグが格納されるタグ格納領域122aと、当該タグで管理される電力の容量比率(%)を特定するための情報格納される容量比率格納領域122bと、設定された使用順序を特定するための情報が格納される使用順格納領域122cと、が含まれている。
図4に示す蓄電力情報1220によれば、端末装置1の電源には、時刻T0にIDSoで識別される電源設備から受電した電力が9%、時刻T7にID004で識別される給電電源から受電した、異なる送電経路の電力がそれぞれ5%、10%、7%(計22%)、時刻T9にIDSoで識別される電源設備から受電した電力が25%、蓄電されている。なお、全レコードの容量比率の合計は56%であり、この時点での端末装置1の電源の残量比率56%と一致するようになっている。使用順については後述する。
以上が、端末装置1の構成である。特に図示しないが、端末装置1は、一般的なコンピュータとしての動作を行うことが可能である。すなわち、端末装置1は、利用者によるキーボードあるいはマウス、タッチパネル、タッチペン等を介した入力を受け付けて、ディスプレイ等へ出力を行うことができる。また、端末装置1は、記憶部120に格納された情報を参照して、所定の画面レイアウトに従った画面情報を構成し、ディスプレイ等に出力することもできる。
図5は、端末装置1のハードウェア構成例を示す図である。端末装置1は、演算装置91と、主記憶装置92と、記憶装置93と、伝送装置94と、入力装置95と、表示装置96と、GPS受信装置97と、通信装置98と、各装置をつなぐバス99と、を少なくとも備える。
演算装置91は、例えばCPU(Central Processing Unit)などの演算装置である。
主記憶装置92は、例えばRAM(Random Access Memory)などのメモリ装置である。
記憶装置93は、デジタル情報を記憶可能な、いわゆるハードディスク(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)あるいはフラッシュメモリなどの不揮発性記憶装置である。
伝送装置94は、内部電源、例えば二次電池と外部デバイスとの間での受給電を可能にする任意のインターフェースである。電力伝送用のインターフェースとしては例えば、電磁誘導による無接点受給電を可能とするコイルや、レーザー光による無接点充電を可能とするレーザー送光および受光ユニット等が挙げられる。この他にも、電力線や、振動、光、音等のあらゆる電力伝送方法に適したインターフェースが利用できる。もちろん、端末装置1が必ずしもこのようなエネルギー変換能を有する必要はない。よって、端末装置1は、充電ケーブルや充電パッド等の外部モジュールと接続することで受給電可能な端子を有する構成であれば足りる。
入力装置95は、タッチパネル、キーボード、マウス、タッチペンその他のハードスイッチ等である。
表示装置96は、液晶ディスプレイ等の画面情報の描画を行う出力装置である。
GPS受信装置97は、GPS衛星の信号を受信して衛星位置を求め、これに基づいて自機の位置を算出する装置である。
通信装置98は、ネットワーク3を介して情報の送受信を行う装置である。ネットワーク3としては例えば、インターネット、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、PAN(Personal Area Network)、ピアツーピア型通信路、携帯電話網、無線通信路等を含むあらゆる通信網である。
なお、本実施の形態に係る端末装置1の通信装置98は、端末間を相互に直接接続する通信方式による通信を可能としてもよい。このような通信方式としては例えば、IEEE802.11nに準拠する無線LAN、Bluetooth(登録商標)、RFIDタグ、IeDAに準拠する赤外線通信等のインターフェースを利用することが挙げられる。
演算装置91と、主記憶装置92と、記憶装置93と、伝送装置94と、入力装置95と、表示装置96と、GPS受信装置97と、通信装置98とは、バス99等の接続導線により互いに接続される。なお、入力装置95および表示装置96は、端末装置1の外部に独立して存在する場合には、バス99に直接接続されるものではなく、所定の信号線(USBケーブル等各種ケーブル、あるいはBluetooth(登録商標)等の無線を含む)を介して接続されるものであることは言うまでもない。
上記した端末装置1の受給電管理部111と、蓄電力管理部112と、出力処理部113とは、演算装置91に処理を行わせるプログラムによって実現される。このプログラムは、主記憶装置92または図示しないROM装置内に記憶され、実行にあたって主記憶装置92上にロードされ、演算装置91により実行される。
また、端末装置1の記憶部120は、主記憶装置92および記憶装置93により実現される。通信部130は、通信装置98により実現される。伝送部140は、伝送装置94により実現される。出力部150は、表示装置96によって実現される。以上が、端末装置1のハードウェア構成例である。
図1に戻って、管理サーバ2には、制御部210と、記憶部220と、通信部230と、が含まれる。
制御部210には、履歴管理部211と、情報管理部212と、情報提供部213と、が含まれる。
履歴管理部211は、各端末装置1の送電履歴を収集し、蓄積する。具体的に履歴管理部211は、各端末装置1から送信される受給電情報1210を受信して、記憶部220の履歴情報記憶部221に、後述する履歴情報2210として格納する(図6参照)。
情報管理部212は、各IDで識別される電源の利用者に関する情報を管理する。具体的に情報管理部212は、各端末装置1から送信される利用者に関する情報を受け付けて、記憶部220の利用者情報記憶部222に、後述する利用者情報2220として格納する(図7参照)。このような利用者に関する情報は例えば、端末装置1の出力処理部113に、図示しない入力画面を生成して出力部150を介して表示装置96に出力させ、取得、送信させればよい。なお、入力画面はWebページ等であってもよい。
情報提供部213は、各端末装置1へ情報を提供する。具体的に情報提供部213は、受給電に関する情報の提供要求を受け付けると、該当する情報を抽出して、端末装置1へ提供する。
管理サーバ2の記憶部220には、履歴情報記憶部221と、利用者情報記憶部222と、が含まれる。
図6は、履歴情報記憶部221に記憶される履歴情報2210の一例である。履歴情報2210には、各端末装置1の備える電源を識別するためのIDが格納されるID格納領域221aと、電源ごとの受給電情報1210が格納される受給電情報格納領域221bと、が含まれる。
図7は、利用者情報記憶部222に記憶される利用者情報2220の一例である。利用者情報2220には、各端末装置1の備える電源を識別するためのIDが格納されるID格納領域222aと、当該IDで識別される電源を備える端末装置1の利用者を、後述する表示画面に表示する際に利用する表示名(ニックネーム)を特定するための情報が格納される表示名格納領域222bと、同じく表示画面に表示させる任意の画像が格納される画像格納領域222cと、が含まれる。なお、画像とは例えば、本人の写真やアバター等の画像である。登録が無い場合には、所定の画像を割り当ててもよい。
また、この他の利用者に関する情報をさらに利用者情報記憶部222に記憶させ、表示画面に表示させてもよい。例えば、氏名、生年月日、年齢、性別、職業、所属先、趣味、住所、出身地、家族構成、身長、体重、年収、電話番号、ホームページのURL(Uniform Resource Locator)、メールアドレス等である。また、各項目に公開/非公開の選択を設け、表示画面で他の利用者に対し公開するか否かの選択結果を登録可能な構成としてもよい。
図1に戻って、通信部230は、ネットワーク3を介した情報の送受信を行う。
以上が、管理サーバ2の構成である。図8に、管理サーバ2のハードウェア構成例を示す。管理サーバ2は、演算装置91と、主記憶装置92と、記憶装置93と、通信装置98と、各装置をつなぐバス99と、を少なくとも備える。各装置に関する詳細な説明は、端末装置1と同様であるため省略する。
上記した管理サーバ2の履歴管理部211と、情報管理部212と、情報提供部213とは、演算装置91に処理を行わせるプログラムによって実現される。このプログラムは、主記憶装置92または図示しないROM装置内に記憶され、実行にあたって主記憶装置92上にロードされ、演算装置91により実行される。
また、管理サーバ2の記憶部220は、主記憶装置92および記憶装置93により実現される。
[動作の説明]
次に、本実施形態における端末装置1aおよび1bの動作を説明する。
<蓄電力の管理処理>
まず、蓄電力管理部112による蓄電力の管理処理について説明する。この処理は、端末装置1の備える電源の蓄電力をタグに対応付けて管理するものである。図9は、蓄電力管理部112の実行する管理処理の流れを説明するフロー図である。
蓄電力の管理処理は、端末装置1が稼働を開始すると定期的に実施される。
まず、蓄電力管理部112は、電圧を検出して電源の残量比率(%)を算出する(ステップS50)。なお、残量比率の算出については、従来のどのような方法を用いてもよい。
次に、蓄電力管理部112は、算出した残量比率に1%以上の減少があるか否かを判定する(ステップS51)。具体的に、蓄電力管理部112は、蓄電力情報1220に格納されている各タグの容量比率の合計(即ち、過去の残量比率)と、上記算出した残量比率と、を比較して、1%以上の減少があったか否かを判定する。1%以上の減少があったと判定した場合には、ステップS52へと進み、1%以上の減少がなかったと判定した場合には、ステップS53へと進む。
1%以上の減少があったと判定した場合(ステップS51でYES)、蓄電力管理部112は、使用順の高い(小さい)番号のレコードから順に、容量比率を更新する(ステップS52)。具体的に、蓄電力管理部112は、蓄電力情報1220の各レコードの使用順格納領域122cから使用順序を読み出し、使用順の高い(小さい)番号のレコードの容量比率から減少量を差し引く。なお、差し引き対象のレコードの容量比率が0%に達した場合には、次に使用順の高い(小さい)番号のレコードの容量比率から、残りの減少量を差し引く処理を繰り返す。
さらに蓄電力管理部112は、蓄電力情報1220の容量比率格納領域122bに、0%が格納されたレコードがあるか否か判定する(ステップS53)。容量比率が0%のレコードがあると判定した場合にはステップ54へと進み、ないと判定した場合には処理を終了する。
容量比率が0%のレコードがあると判定した場合(ステップS53でYES)、蓄電力管理部112は、そのレコードを削除して消費状況を更新する(ステップS54)。具体的に、蓄電力管理部112は、蓄電力情報1220から容量比率が0%のレコードを削除し、受給電情報1210から、削除したレコードのタグ格納領域122aと同じタグが格納されるレコードを抽出する。そして、その消費状況格納領域121fに格納される識別子「1」を、「0」に書き換える。
このようにして、端末装置1の備えるタグに応じた電力残量の状態は、蓄電力管理部112によって常に管理されている。
<受電処理>
次に、受電側としてふるまう端末装置1aが実行する受電処理、および給電側としてふるまう端末装置1bが実行する給電処理について説明する。図10は、端末装置1aの実行する受電処理、および端末装置1bの実行する給電処理の流れを説明するフロー図である。
受電処理は、端末装置1aが稼働を開始すると、或いは受電処理の開始の指示を受け付けると、また或いは稼働中に定期的に開始される。なおここでは一例として、受電側の端末装置1aから、給電側の端末装置1bに受電要求を送信する場合の例について説明する。
まず、端末装置1aの受給電管理部111は、給電側の端末装置1bに受電要求を出力する(ステップS10)。具体的には、受給電管理部111は例えば、端末装置1bとの端末間通信ネットワークを介して直接的に、或いは、管理サーバ2を介して間接的に、相手先の端末装置1bの備える電源を識別するためのIDを要求する。これは例えば、データ転送が可能な情報ケーブルの接続や、一般的な通信ネットワークの生成処理(Active scan等)、ネットワーク3を介した管理サーバ2との通信等により接続を構築することで実現可能である。
次に、端末装置1aの受給電管理部111は、相手先の端末装置1bの備える電源を識別するためのIDを取得したか否かを判定する(ステップS11)。具体的には、受給電管理部111は例えば、ステップS10の受電要求に対して端末装置1bの合意があった場合に直接的に、或いは、管理サーバ2を介して間接的に返される、相手先の端末装置1bの備える電源を識別するためのIDを取得したか否かを判定する。IDが取得された場合には(YES)ステップS12へと進み、例えば所定の時間内に取得されなかった場合には(NO)、処理を終了する。
次に、端末装置1aの受給電管理部111は、受電が開始されたか否かを判定する(ステップS12)。具体的には、受給電管理部111は例えば、伝送部140を介して送電される電流を検出して、受電が開始されたか否かを判定する。受電が開始されたと判定した場合には(YES)、ステップS13へと進む。受電が開始されていないと判定した場合には(NO)、本ステップを繰り返す。
受電が開始されたと判定した場合(ステップS12でYES)、端末装置1aの受給電管理部111は、その時点における残量比率を記憶させる(ステップS13)。具体的に受給電管理部111は、受電処理開始直後の時点における残量比率を取得し、これを記憶部120に記憶させる。なお残量比率は、蓄電力情報1220に登録される容量比率の総計を算出することで取得できる。
さらに、端末装置1aの受給電管理部111は、受電が終了したか否かを判定する(ステップS14)。なお、受電の終了とは必ずしも受電側の端末装置1aの過充電を意味するものではなく、単に送電される電流が所定の値以下に低下した場合や途絶えた場合、電力伝送用のインターフェースが取り外された場合、利用者が終了の操作を行った場合等についても含まれる。受電が終了した場合には(YES)、ステップ15へと進む。受電が終了していないと判定した場合には(NO)、本ステップを繰り返す。
受電が終了したと判定した場合(ステップS14でYES)、端末装置1aの受給電管理部111は、給電電力の送電経路を特定するための1つ以上の旧タグと、各タグの付された給電電力の容量比率を取得する(ステップS15)。旧タグとは即ち、本処理を反映する前の、給電側の端末装置1bが供給した電力に付されているタグである。当該旧タグの取得は、ステップS11におけるIDの取得と同様に、端末装置1bに対して取得要求を出力して直接的に取得してもよいし、管理サーバ2に対して取得要求を出力して間接的に取得してもよい。
次に、端末装置1aの受給電管理部111は、受給電情報を作成する(ステップS16)。具体的に受給電管理部111は、取得した旧タグごとに、受給電情報1210に新たにレコードを作成する。そして、その時点の時刻Tを時刻格納領域121aに、受電を特定するための情報を分類格納領域121bに、ステップS11で取得したIDをID格納領域121cにそれぞれ格納する。さらに受給電管理部111は、ステップS12で保存した電源の残量比率を読み込み、受電終了後の時点の残量比率と比較してその差分量を求める。この差分量は、当該受電処理によって増加した受電量と見なされ、容量比率格納領域121dに格納される。ここで、受給電管理部111は、ステップS15で得られた給電電力の容量比率ごとに、受電電力を各タグに振り分ける。例えば、給電側の端末装置1bが送電した各旧給電電力の容量比率が、10%、20%、14%の計44%であったとする。このとき、各電源における容量比率は必ずしも一致しないため、受電側の端末装置1aにおける上記差分量は44%であるとは限らない。ここで例えば、差分量が22%であったとすると、その比が適用された容量比率5%、10%、7%が、容量比率格納領域121dに格納される。なお、旧タグが1つである場合には、差分量がそのまま容量比率格納領域121dに格納される。
さらに受給電管理部111は、ステップS15で取得された各旧タグの末尾に、時刻Tと、自端末の備える電源を識別するためのIDと、を付加した本処理反映後の新タグを生成し、それぞれタグ格納領域121eに格納する。最後に受給電管理部111は、消費状況格納領域121fに「1」を格納する。
さらに、端末装置1aの受給電管理部111は、生成した新タグを送信する(ステップS17)。具体的に受給電管理部111は、1つ以上の新タグを端末装置1bへと送信する。なお、新タグの送信は、例えば端末装置1bからの取得要求に対して行われる。これについても、取得要求に直接応答してもよいし、管理サーバ2を介して間接的に応答してもよい。
そして、端末装置1aの受給電管理部111は、受給電情報1210を管理サーバ2へ送信する(ステップS18)。具体的に受給電管理部111は、自端末の備える電源を識別するためのIDと、受給電情報1210と、を管理サーバ2へと送信する。管理サーバ2の履歴管理部211はこれらを受信すると、履歴情報2210から、受信したIDがID格納領域221aに含まれるレコードを抽出し、その受給電情報格納領域221bに格納される受給電情報1210を上書きする。
最後に、端末装置1aの受給電管理部111は、蓄電力情報1220を更新して、出力処理部113に表示画面の生成処理の開始を要求し(ステップS19)、処理を終了する。具体的に、受給電管理部111は、蓄電力情報1220に新タグの数だけ新たなレコードを作成して、それぞれの新タグをタグ格納領域122aに、当該新タグに応じた容量比率を容量比率格納領域122bに、それぞれ格納する。そして受給電管理部111は、出力処理部113に、使用順序の設定を行うための電池残量表示画面の生成処理要求を出力し、処理を終了する。
なお、給電側がコンセント等の電源設備である場合等には、ステップS10及びS11の処理に替えて、利用者に選択肢を提示し、例えば発電方法別の電源設備やその位置を選択させてもよい。そして、予め記憶される所定の給電電源(例えば、コンセント等の電源設備)のIDを読み出して、給電電源のIDとして利用する。またその場合には、ステップS15の処理を行わず、当該IDに対して時刻Tと、自端末の備える電源を識別するためのIDと、を付加した新タグを生成する。もちろん、ステップS17の処理についても実行されない。
<給電処理>
続いて、給電処理について説明する。給電処理は、端末装置1bが稼働を開始すると、或いは給電処理の開始の指示を受け付けると、また或いは稼働中に定期的に開始される。ここでは一例として、受電側の端末装置1aからの受電要求があった場合の例について説明する。
端末装置1bの受給電管理部111は、受電側の端末装置1aからの受電要求を受信すると、これに対する認証を行う(ステップS20)。例えば受給電管理部111は、端末装置1aとの端末間通信ネットワークを介して直接的に、或いは、管理サーバ2を介して間接的に、電源を識別するためのIDを要求する受電要求があると、出力処理部113に受給電に合意するか否かの認証画面の生成処理を実行させ、利用者に給電に合意するか否かを選択させる。利用者が合意すれば(YES)、端末装置1aとの端末間通信ネットワークを介して直接的に、或いは、管理サーバ2を介して間接的に、電源を識別するためのIDを端末装置1aへと送信してステップS21へと進み、利用者が合意しなければ(NO)、処理を終了する。
次に、端末装置1bの受給電管理部111は、出力処理部113に、使用順序の設定を行うための電池残量表示画面の生成処理の開始を要求する(ステップS21)。当該処理については、後述する。
続いて、端末装置1bの受給電管理部111は、給電を開始する(ステップS22)。
そして、端末装置1bの受給電管理部111は、その時点の蓄電力情報1220を保存する(ステップS23)。具体的に受給電管理部111は、給電処理開始直後の時点における、蓄電力情報1220を、記憶部120に記憶させる。
さらに、端末装置1bの受給電管理部111は、給電が終了したか否かを判定する(ステップS24)。なお、給電の終了とは必ずしも受電側の端末装置1aの過充電を意味するものではなく、単に送電される電流が所定の値以下に低下した場合や途絶えた場合、電力伝送用のインターフェースが取り外された場合、利用者が終了の操作を行った場合等についても含まれる。給電が終了した場合には(YES)、ステップ25へと進む。給電が終了していないと判定した場合には(NO)、本ステップを繰り返す。
給電が終了したと判定した場合(ステップS24でYES)、端末装置1bの受給電管理部111は、端末装置1aに対し、1つ以上の旧タグと、各旧タグに応じた給電電力の容量比率を送信する(ステップS25)。具体的に旧タグは、本給電処理で給電した電力に付されたタグを特定するための情報である。受給電管理部111は、ステップS23で保存した給電開始直後の蓄電力情報1220と、給電終了後の蓄電力情報と、の各レコードを比較する。そして、給電終了後に消失しているレコードに格納される消失前のタグと容量比率、及び、容量比率が減少しているレコードに格納されるタグと容量比率の減少量、を全て読み出して、これらを全て旧タグとして端末装置1aへと送信する。なお、旧タグの送信は、例えば、端末装置1aからの取得要求に対して行われる。これについても、端末装置1aからの取得要求に対して直接応答してもよいし、管理サーバ2を介した取得要求に対して間接的に応答してもよい。
次に、端末装置1bの受給電管理部111は、本処理反映後の1つ以上の新タグを取得する(ステップS26)。新タグの取得についても、端末装置1aに対して取得要求を出力し直接的に取得してもよいし、管理サーバ2に対して取得要求を出力し間接的に取得してもよい。
そして、端末装置1bの受給電管理部111は、受給電情報を作成する(ステップS27)。具体的に受給電管理部111は、取得した新タグごとに、受給電情報1210に新たなレコードを作成する。そして、時刻Tを時刻格納領域121aに、給電を特定するための情報を分類格納領域121bに、相手先の電源を識別するためのIDを特定するための情報をID格納領域121cに、それぞれ格納する。なお時刻T及びIDは、ステップS26で取得した新タグに付加されているものとする。
さらに受給電管理部111は、取得した新タグをそれぞれタグ格納領域121eに格納する。そして、ステップS25で算出した各旧タグに応じた給電電力の容量比率を、各旧タグに対応する新タグの容量比率格納領域121dに格納する。
そして、端末装置1bの受給電管理部111は、受給電情報1210を管理サーバ2へ送信する(ステップS28)。具体的に受給電管理部111は、自端末の備える電源を識別するためのIDと、受給電情報1210と、を管理サーバ2へと送信する。管理サーバ2の履歴管理部211はこれらを受信すると、履歴情報2210から、ID格納領域221aに受信したIDが含まれるレコードを抽出し、その受給電情報格納領域221bに格納される受給電情報を受信したもので上書きする。
このように受給電情報1210は、受給電が行われる度に、受給電端末の双方で生成、保存される。
また、上記では受電側の端末装置1aによる受電要求により受給電が開始される例を挙げたが、給電側の端末装置1bによる給電申入により受給電が開始されてもよい。
次に、端末装置1の出力処理部113が実行する表示画面の生成処理について説明する。図11は、表示画面の生成処理の一例を示すフロー図である。
<電池残量表示画面(送電経路別)>
まず、電池残量表示画面(送電経路別)901aの生成処理と、当該画面を介して受け付ける使用順序の設定とについて説明する。図12は、電池残量表示画面の一例を示す図である。
電池残量表示画面901の生成処理は、受給電管理部111から、或いは入力装置95を介して処理の開始の指示を受け付けると、また或いは稼働中に定期的に開始される。
端末装置1の出力処理部113はまず、表示画面を生成するために必要なタグを抽出し、管理サーバ2へと送信する(ステップS30)。具体的に出力処理部113は、蓄電力情報1220から、各レコードのタグ格納領域122aに格納されているタグを読み出す。なお、これらのタグの末尾は当然に、自端末の備える電源のIDである。そして、出力処理部113は、これらのタグを含む、供給元情報の提供要求を管理サーバ2へと送信する。供給元情報とは、各タグの付された電力が、端末装置1へと給電されるまでに経た電源に関する情報である。
ここで、管理サーバ2の情報提供部213の処理について説明する。まず、情報提供部213は、供給元情報の提供要求を受信すると、受信した各タグに記述されている全IDを特定する。次に情報提供部213は、利用者情報2220から、特定した各IDが格納されるレコードを抽出する。そしてこれらのレコードを含む供給元情報を、端末装置1へと送信する。
端末装置1の処理に戻って、端末装置1の出力処理部113は、管理サーバ2からの供給元情報を受信する(ステップS31)。
次に、端末装置1の出力処理部113は、電池残量表示画面(送電経路別)901aを生成する(ステップS32)。電池残量表示画面(送電経路別)901aは、例えば図12に示すように、タグ別の電力の容量比率を表すグラフが表示されるグラフ表示領域911aと、給電されるまでに経た電源の利用者と経路に関する情報が表示される供給元表示領域912aと、各タグ別の電力の使用順を特定する情報が表示される使用順表示領域913と、を含んでいる。
具体的に、出力処理部113は、ステップS30で読み出した各タグにより分類した電力の容量比率をグラフ化して、グラフ表示領域911aに配置する。なお、当グラフは図12においては要素棒グラフとして記載しているが、どのような形式としてもよく、例えば円グラフであってもよい。さらに出力処理部113は、各タグが含まれる供給元情報から利用者情報を読み出して、これらを送電経路順(ここでは、タグに記述される順)に供給元表示領域912aに配置する。なお、本例における利用者の情報は、利用者の表示名と利用者の画像とであるが、これに限定されず、他の情報が表示されてもよい。また出力処理部113は、蓄電力情報1220の使用順格納領域122cに格納されている使用順を読み出して、使用順表示領域913に配置する。
最後に出力処理部113は、生成した電池残量表示画面(送電経路別)901aを、出力部150を介して表示装置96に表示させ(ステップS33)、処理を終了する。
なお、上記ステップS30からステップS33の処理が繰り返されることにより、電池残量表示画面(送電経路別)901aは、定期的に更新される。
また、出力処理部113は、このような電池残量表示画面(送電経路別)901aを介して、利用者からの使用順の変更操作を受け付ける。変更操作があった場合には、出力処理部113は、蓄電力情報1220の該当レコードの使用順格納領域122cに格納される使用順序と、使用順表示領域913の表示と、を更新する。
そして、ステップS21の処理により電池残量表示画面(送電経路別)901a画面が給電処理前や給電処理中に表示装置96に表示されることによって、利用者は給電を行う前に、又は給電を行いながら、給電に使用する電力を選択することができる。また、ステップS19の処理により受電処理後に表示装置96に表示されることによって、利用者は新たに増えた電力の使用順序を設定することができる。
<電池残量表示画面(発電方法別)>
次に、電池残量表示画面(発電方法別)901bの生成処理について説明する。これについても、図11に示すフロー図に基づいて説明する。図13は、電池残量表示画面(発電方法別)901bの一例を示す図である。
電池残量表示画面(発電方法別)901bの生成処理は、入力装置95を介して処理の開始の指示を受け付けると、また或いは稼働中に定期的に開始される。
端末装置1の出力処理部113はまず、表示画面を生成するために必要なタグを抽出し、管理サーバ2へと送信する(ステップS30)。具体的に出力処理部113は、蓄電力情報1220から、各レコードのタグ格納領域122aに格納されているタグを読み出す。そして、出力処理部113は、これらのタグを含む、供給源情報の提供要求を管理サーバ2へと送信する。供給源情報とは、各タグの付された電力の供給源となる電源に関する情報である。
ここで、管理サーバ2の情報提供部213の処理について説明する。まず、情報提供部213は、供給源情報の提供要求を受信すると、受信した各タグに記述されている、先頭のIDをそれぞれ特定する。次に情報提供部213は、利用者情報2220から、特定した先頭のIDが格納されるレコードを抽出する。そしてこれらのレコードを含む供給源情報を、端末装置1へと送信する。
端末装置1の処理に戻って、端末装置1の出力処理部113は、管理サーバ2からの供給源情報を受信する(ステップS31)。
次に、端末装置1の出力処理部113は、電池残量表示画面(発電方法別)901bを生成する(ステップS32)。電池残量表示画面(発電方法別)901bは、例えば図13に示すように、供給源別に分類したタグの容量比率を表すグラフが表示されるグラフ表示領域911bと、供給源に関する情報が表示される供給源表示領域912bと、を含んでいる。
具体的に、出力処理部113は、ステップS30で読み出した各タグを、供給源(先頭に記述されるID)ごとに分類した電力の容量比率をグラフ化して、グラフ表示領域911bに配置する。なお、当グラフは図12においては要素棒グラフとして記載しているが、どのような形式としてもよく、例えば円グラフであってもよい。さらに出力処理部113は、供給源情報から利用者情報を読み出して、供給源表示領域912bに配置する。
利用者はこのような電池残量表示画面(発電方法別)901bから、蓄電される各電力が生産された際の発電方法を、簡便に知ることができる。なお、出力処理部113は、このような電池残量表示画面(発電方法別)901bから、発電方法別に使用順序の設定を受け付けてもよい。その場合には、蓄電力管理部は、発電方法別にタグを分類した蓄電力情報をさらに作成し、発電方法別に設定される使用順序を各タグに反映させる。これにより、利用者が消費を希望する電力を、発電方法から選択することができる。
<受給電履歴表示画面>
次に、過去の受給電履歴を表示するための受給電履歴表示画面の生成処理について説明する。これについても、図11に示すフロー図に基づいて説明する。図14は、受給電履歴表示画面902の一例を示す図である。
受給電履歴表示画面の生成処理は、端末装置1が稼働を開始すると、或いは生成処理の開始の指示を受け付けると、また或いは稼働中に定期的に開始される。
端末装置1の出力処理部113はまず、表示画面を生成するために必要なタグを抽出し、管理サーバ2へと送信する(ステップS30)。具体的に出力処理部113は、受給電情報1210の各レコードに格納されるタグを読み出す。そして、出力処理部113は、これらのタグを含む、給電情報及び受電情報の提供要求を管理サーバ2へと送信する。給電情報とは、端末装置1へと直接給電した給電電源に関する情報、受電情報とは、端末装置1から直接受電した受電電源に関する情報である。
ここで、管理サーバ2の情報提供部213の処理について説明する。情報提供部213は、給電情報及び受電情報の提供要求を受信すると、受信した各タグから、直近の給電電源のID、及び直近の受電電源のIDを特定する。直近の給電電源のIDは、タグ末尾の端末装置1の備える電源のIDから、時刻を挟んで1つ前に記述されるIDである。直近の受電電源のIDとは、端末装置1の備える電源のIDから、時刻を挟んで1つ後に記述されるIDである。
そして情報提供部213は、利用者情報2220から特定した各IDが格納されるレコードを抽出し、これらのレコードを含む給電情報及び受電情報を、端末装置1へと送信する。
端末装置1の処理に戻って、出力処理部113は、管理サーバ2からの給電情報及び受電情報を受信する(ステップS31)
次に、端末装置1の出力処理部113は、受給電履歴表示画面902を生成する(ステップS32)。図14に示すように、受給電履歴表示画面902は、受給電の履歴を時系列順に示すものである。受給電履歴表示画面902には例えば、受給電を行った時刻、利用者、及びその容量比率に関する情報が表示される履歴表示領域914と、その時点における残量を示す残量表示領域915と、を含んでいる。
出力処理部113は、受給電情報1210の各レコードから、時刻、受電又は給電の別、受給電力の容量比率等の情報を読み出して、時系列順に配置する。そして、ステップS30で取得した給電情報及び受電情報から、利用者の情報(本例においては、利用者の表示名と利用者の画像)を読み出して、各履歴表示領域914に配置する。
また、出力処理部113は、受給電情報1210の各レコードの消費状況格納領域121fを参照し、過去に受電した電力がそれぞれ使い尽されているか否かを判定する。使い尽されている履歴(例えば、識別子「0」が格納されているレコード)については残量0と判定し、使い尽されていない履歴(例えば、識別子「1」が格納されているレコード)については、残量を蓄電力情報1220から取得する。そして、残量に応じた画像や文字を残量表示領域915に配置する。なお、図14では受電した電力量を100とした場合の残量に応じた画像を用いた例を示しているが、全体の容量比率に応じた残量を表示してもよい。
最後に、出力処理部113は、受給電履歴表示画面902を、出力部150を介して表示装置96に表示させ(ステップS33)、処理を終了する。
このような受給電履歴表示画面902が表示されることで、利用者は、過去に行った受給電の履歴を確認することができる。
<受給電経路表示画面>
次に、各受給電力の送電履歴を表示するための受給電経路表示画面903の生成処理について説明する。図15は、受給電経路表示画面の生成処理の一例を示すフロー図である。図16は、受給電経路表示画面903の一例を示す図である。
図16に示すように、受給電経路表示画面903は、受給電の経路を樹形図の形式で示したものであり、電源に関する情報が表示される電源表示領域916と、各受給電の時刻を特定する情報が記載される時刻表示領域917と、を含んでいる。
受給電経路表示画面の生成処理は、入力装置95を介して処理の開始の指示を受け付けると開始される。本実施の形態においては、まず利用者から、経路の表示を行う受給電力の選択を受け付け、当該選択された受給電力の送電経路を表示する画面を生成するものとする。なお、選択の受け付けはどのように行ってもよいが、例えば、受給電履歴表示画面902を介して、画面に表示される受電及び給電の履歴の選択を受け付けることで実現可能である。
図15に示すように、まず端末装置1の出力処理部113は、経路の表示を行う対象の選択を受け付けると、表示画面を生成するために必要なタグを特定して、このタグに関する送電経路情報の提供要求を管理サーバ2へと送信する(ステップS40)。
以下、端末装置1の利用者が、図14に示すDさんからの受電履歴を対象として選択したと仮定して説明する。まず、出力処理部113は、選択された受電履歴で得られた電力に付されたタグを特定し、管理サーバ2へと送信する。この場合は、受給電情報1210に格納される、時刻「T7」に行われた受電処理において付された3つのタグ「So/T2/001/T3/002/T4/004/T7/009」「Wi/T1/002/T4/004/T7/009」「Th/T5/003/T6/004/T7/009」が特定され、管理サーバ2へと送信される。
ここで、管理サーバ2の情報提供部213の処理に移る。情報提供部213は、送電経路情報の提供要求を受信すると、受信したタグの内容を含むタグを特定する(ステップS44)。
図17に、送電経路におけるタグを表示した説明図を示す。図17では便宜上、端末装置1を「0階層」、端末装置1が直接受電した電源を「−1階層」(以前は1階層ずつ減少)、端末装置1が直接給電した電源を「+1階層」(以降は1階層ずつ増加)として示す。
具体的に情報提供部213は、まず、受信した0階層のタグの内容を含む上階層(給電先となった+1階層以降の階層)のタグを、履歴情報2210の受給電情報格納領域221bから特定する。0階層のタグの内容を含むタグとは、自端末から給電された電力に付されたタグである。図17では、+1階層に示す5つのタグ(自端末ID009からID005及びID006への給電時に付されたもの)と、+2階層に示す1つのタグ(ID005からID008への給電時に付されたもの)が該当する。なお、他のタグの一部分と完全に重複するタグについては、階層が大きい一方のみを特定する。例えば、+2階層に示すタグ(ID008におけるタグ)と重複する+1階層の2つのタグ(ID005におけるタグ)のうちの1つについては、これを切り捨てる。よって本例では、ID005の1つのタグと、ID008の1つのタグと、ID006の3つのタグがそれぞれ特定されることとなる。なお、0階層の内容を含む上階層のタグが存在しない(給電先が存在しない)場合には、0階層のタグ全てが特定される。
次に情報提供部213は、送電経路上に存在する全タグを推測する(ステップS45)。
具体的に、情報提供部213は、ステップS44で特定したタグから、送電経路を予測し経路上に存在する全タグを推測する。
タグの推測についてID006のタグを用いて説明する。ID006におけるタグは、
(1)So/T2/001/T3/002/T4/004/T7/009/T9/006
(2)Wi/T1/002/T4/004/T7/009/T9/006
(3)Th/T5/003/T6/004/T7/009/T9/006
の3つの経路を含むものである。ここで、この3つの経路の末尾は何れも「T7/009/T9/006」であり給電電源のIDと時刻が一致するため、この部分は共通の経路であることがわかる。従って、ID004からID009に、時刻T7に行われた給電でこの3つの経路から取得した電力が一度に送電され、その後当該電力が時刻T9にID006へと給電されたことがわかる。
しかしながらそれ以前については、(1)(2)は「002/T4/004」、(3)は「003/T6/004」であり、給電電源のIDと時刻とが異なっている。従って、ID004は、時刻T4に行われた給電でID002から「So/T2/001/T3/002」「So/T1/002」のタグを付された2つの経路から得られた電力の給電を一度に受け、一方で時刻T6に行われた給電によってID003から「Th/T5/003」のタグを付された電力の給電を別途受けていることがわかる。このようにして、図17に示すように、受給電に関与した送電経路上に介在する電源と、各タグと、を推定することができる。
次に、情報提供部213は、タグに含まれる全IDの利用者情報を取得する(ステップS46)。具体的に、情報提供部213は、ステップS44で特定したタグに含まれるIDを全て抽出し、各IDが含まれる利用者情報2220のレコードを読み出す。
最後に、情報提供部213は、ステップS45で特定された全タグと、ステップS46で特定された利用者情報と、を含む送電経路情報を端末装置1へと送信して(ステップS47)、処理を終了する。
次に、端末装置1の処理に戻って、出力処理部113は、送電経路情報を受信すると、送電経路図を展開する(ステップS41)。
具体的に、出力処理部113は、全てのタグを読み出し、各タグに登録されているIDに応じた利用者の情報を、利用者情報2220からさらに読み出す。そして出力処理部113は、自端末の備える電源のIDを0階層として、タグに記述される内容から送電経路図を展開し、各階層の電源表示領域916に利用者の情報を配置する。次に出力処理部113は、各受給電の時刻をタグから抽出して、時刻表示領域917に配置する。
最後に、出力処理部113は、受給電経路表示画面903を、出力部150を介して表示装置96に表示させ(ステップS42)、処理を終了する。
以上、本発明の一実施形態に係る受給電管理システム100について説明した。このような受給電管理システム100によれば、常に受電及び給電の履歴を管理、これを閲覧することが可能である。また、これらの履歴をサーバで管理することで、確実に履歴を保管できる。
さらに、全ての端末装置における受給電の履歴が一括して管理されるため、利用者は自らが直接関与していない送電経路についても知ることができる。よって利用者は、電力の動向と共に他者のやり取りについても知ることができる。これによりコミュニケーションが容易となると共に、安全な受給電が可能となり、システムの活発な利用を促すことができる。
なお、上記各フローチャートの処理単位は、処理を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものである。処理単位の分割の仕方や名称によって、本願発明が制限されることはない。各処理は、処理内容に応じて、さらに多くの処理単位に分割することもできる。また、1つの処理単位がさらに多くの処理を含むように分割することもできる。また、上記のフローチャートの処理順序も、図示した例に限られるものではない。
また、上記の実施形態は、本発明の技術的思想の範囲内で様々な変形が可能である。
例えば、利用者情報2220において他の情報をさらに管理し、図15のステップS47における処理で端末装置1へ送信してもよい。これは例えば、上記した例以外にも、各IDごとの受電量、給電量、受電回数、及び給電回数等が挙げられる。端末装置1は、各表示画面にこのような各利用者の情報を表示し、利用者は、互いの情報を知ることができる。
また例えば、会員制のSNSページ等のソーシャルネットワーク型のサービスと連携し、各会員のページに、履歴を表示してもよい。また、受電量、給電量、受電回数、及び給電回数等の統計を取り、そのランキングを表示することもできる。これにより、利用者は他者や自らのランクや履歴等を、より簡便に知ることができる。また、相互連絡が可能となるため、コミュニケーションが容易となる。
さらに、利用者情報2220において、広告情報が管理されていてもよい。広告主である利用者のIDが付された電力の受給電を行った端末装置1では、広告情報が各表示画面において表示されることとなるため、大きな宣伝効果を得ることが可能である。またさらに、コレクション性のある広告情報を用いたり、所定の送電経路による受給電を行った場合に何らかの恩恵を受けられたりする等、様々なサービスとの組み合わせた運用を行うことができる。
また、特定の利用者との受給電に関する情報を表示する利用者情報表示画面904を、さらに生成してもよい。その場合にはまず、特定の利用者を識別する情報(ID等)を入力させたり、各表示画面を介して利用者を選ばせたりすることで、対象となり利用者の選択を受け付ける。端末装置1は、受給電情報1210から、特定の利用者のIDを含むタグを抽出して、例えば以下のような表示画面を生成する。
利用者情報表示画面904の例を、図18に示す。利用者情報表示画面904は例えば、過去の受給電の履歴が表示される履歴表示領域918と、過去の受電電力の合計や給電電力の合計が表示される統計表示領域919と、その時点で蓄電されている電力のうち、対象から直接的に受電を受けた電力の容量比率、又は間接的に受電を受けた電力の容量比率が格納される蓄電力表示領域920と、が含まれている。これにより利用者は、親しい友人等、特定の利用者との過去のやり取りのみを、簡便に知ることができる。
加えて、特定の利用者を経由した電力(タグ中に当該利用者の利用する電源のIDが含まれる電力)や、特定の発電方法により発電された電力等の使用順序を、予め設定しておくことができるような構成としてもよい。例えば特定の利用者や発電方法と、それに応じた使用順序を予め利用者から受け付けておき、該当する電源のIDが存在するタグが付された電力について、利用者が希望する使用順序に沿った使用順を割り当てる。
他にも、その時点で使用している電力についての情報を、表示画面上に提示してもよい。例えば、蓄電力情報1220の使用順序が最も早いレコードのタグが付された電力に関し、直接の給電者に関する情報を管理サーバ2から取得し、表示画面上に常に表示する。例えば、「現在、Dさんから受け取った電力を使っています」等のテキストや画像である。また、メール等のデータ送信時に、給電電源の利用者に関する情報が添付されるようにしてもよい。例えば、「このメールは、Dさんから受け取った電力により送信されています」等のテキストや画像である。これにより利用者は、使用している電力を意識し易くなる。
さらに、図13に示す受給電履歴表示画面902と、図15に示す受給電経路表示画面903は、特定の表示期間のみについて表示してもよい。これは例えば、特定の期間(例えば、過去1週間等)の受給電履歴のみを特定することで可能である。加えて、図16に示す特定の階層のみについて表示することも可能である(例えば、−2階層から+2階層まで等)。
またさらに、発電方法によって表示方法を分類してもよい。例えば、図12に示す電池残量表示画面901の各分類区画の模様や色である。さらには、電力が発電された時刻情報を付して電力を給電できる場合には、発電時刻をタグに付してもよい。
なお、端末装置1の処理の一部は、管理サーバ2で実行されてもよい。例えば、管理サーバ2の制御部210が端末装置1の受給電管理部111を備え、記憶部220で受給電情報1210を管理してもよい。その際は、管理サーバ2でタグが生成される。また、表示画面を管理サーバ2で生成し、端末装置1は、その表示のみを実行する事も可能である。
以上は、本発明の要旨を例示することを意図し、本発明を限定するものではない。
1・1a・1b:端末装置、2:管理サーバ、3:ネットワーク、100:受給電管理システム、110:制御部、111:受給電管理部、112:蓄電力管理部、113:出力処理部、120:記憶部、121:受給電情報記憶部、121f:消費状況格納領域、122:蓄電力情報記憶部、211:履歴管理部、212:情報管理部、213:情報提供部、220:記憶部、221:履歴情報記憶部、222:利用者情報記憶部、230:通信部、1210:受給電情報、1220:蓄電力情報、2210:履歴情報、2220:利用者情報。

Claims (14)

  1. 電力の受け渡しの履歴を特定するためのタグ情報を管理する受給電管理部を有する
    ことを特徴とする端末装置。
  2. 請求項1に記載の端末装置であって、
    前記受け渡しの履歴は、時刻、利用者に関する情報、送受電力量、及び発電方法に関する情報のうち、少なくとも1つ、またはその組み合わせを含む
    ことを特徴とする端末装置。
  3. 請求項1に記載の端末装置であって、
    前記履歴は画像情報を含む
    ことを特徴とする端末装置。
  4. 請求項1から3の何れか一項に記載の端末装置であって、
    前記受給電管理部は、電力の受け渡しが行われると、当該受け渡しの履歴を特定するための情報を、受け渡し前のタグ情報に加えた新たなタグ情報を生成する
    ことを特徴とする端末装置。
  5. 請求項1から4の何れか一項に記載の端末装置であって、
    前記タグ情報に基づいて、前記電力の受け渡しの履歴を特定し、当該履歴を出力する出力処理部を、さらに有する
    ことを特徴とする端末装置。
  6. 請求項5に記載の端末装置であって、
    前記電力の受け渡しの履歴は、電力の受け渡し経路である
    ことを特徴とする端末装置。
  7. 請求項5または6に記載の端末装置であって、
    前記出力処理部は、特定の利用者を経由して受け渡された電力に関する履歴を特定して出力する
    ことを特徴とする端末装置。
  8. 請求項1から7の何れか一項に記載の端末装置であって、
    蓄電池が保持する電力を、前記タグ情報によって分類する蓄電管理部を、さらに有する
    ことを特徴とする端末装置。
  9. 請求項8に記載の端末装置であって、
    前記蓄電管理部は、前記タグ情報から電力の発電方法を特定し、当該発電方法によって前記蓄電池が保持する電力を分類する
    ことを特徴とする端末装置。
  10. 請求項8または9に記載の端末装置であって、
    前記蓄電管理部は、
    前記蓄電池が保持する電力が、前記分類ごとに設定される使用順序で消費されるよう前記タグ情報を管理する
    ことを特徴とする端末装置。
  11. 請求項8から10の何れか一項に記載の端末装置であって、
    前記出力処理部は、前記蓄電池が保持する電力について、前記分類ごとの割合を、さらに出力する
    ことを特徴とする端末装置。
  12. 電力の受け渡しの履歴を特定するためのタグ情報を管理する受給電管理部と、
    前記タグ情報に基づいて前記電力の受け渡しの履歴を特定し、当該履歴を出力する出力処理部と、を有する端末装置と、
    サーバと、を含み、
    前記サーバは、
    前記各端末装置における前記タグ情報を収集し、前記各端末装置に提供する
    ことを特徴とする受給電管理システム。
  13. 電力の受け渡しの履歴を特定するためのタグ情報を管理するステップと、
    前記タグ情報に基づいて前記電力の受け渡しの履歴を特定し、当該履歴を出力するステップと、を実行すること
    を特徴とする受給電管理方法。
  14. コンピュータに、電力の受け渡しを管理させるプログラムであって、
    前記コンピュータを、制御手段として機能させ、
    前記制御手段に、
    電力の受け渡しの履歴を特定するためのタグ情報を管理理するステップと、
    前記タグ情報に基づいて前記電力の受け渡しの履歴を特定し、当該履歴を出力するステップと、を実行させる
    ことを特徴とするプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20190025818A (ko) 2016-07-08 2019-03-12 니폰 케미콘 가부시키가이샤 전기 이중층 커패시터

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