JP2014216248A - バッテリケース - Google Patents

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Teruyoshi Nagano
照佳 永野
直幸 堀居
Naoyuki Horii
直幸 堀居
森田 博之
Hiroyuki Morita
博之 森田
文平 竹村
Bumpei Takemura
文平 竹村
義雄 平岩
Yoshio Hiraiwa
義雄 平岩
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Abstract

【課題】冷却水による短絡を防止するとともに、バッテリケースの組み付け性を向上させる。【解決手段】絶縁体で被覆されたバスバー3によって複数のバッテリセルが電気的に接続された水冷式のバッテリを収容するバッテリトレイ6と、バッテリトレイ6と隣接して設けられ、バスバー3の露出した端子部31を収容する端子用ケース9と、バッテリトレイ6と端子用ケース9とを隔てるように立設され、バスバー3を挿通するための孔部11を有する隔壁10と、孔部11の周縁のうち少なくとも下縁部に装着されるシール部材20と、を備え、シール部材20は、冷却水との接触により吸水し膨張する素材で形成され、膨張により孔部11の隙間を閉塞する。【選択図】図1

Description

本発明は、水冷によって冷却される、複数のバッテリセルからなるバッテリモジュールを収容するためのバッテリケースに関するものである。
電気自動車やハイブリッド車には、電力を蓄えるバッテリユニットが搭載されている。バッテリユニットは、複数のバッテリセルが電気的に接続されたバッテリモジュールと、複数のバッテリモジュールを電気的に接続したもの(以下、単にバッテリという)を収容するバッテリケースなどから構成されている。バッテリは、充放電を繰り返すことにより発熱して温度が上昇するが、高温状態で使用されると、自己放電が増加して残容量が低下しやすくなることが知られている。そのため、バッテリユニットには、使用の際にバッテリを適切な温度範囲に保つための冷却装置が備えられている。
バッテリを冷却する手法としては、バッテリの周辺に空気や冷却水を流通させる流路を設けて、流路内を流通する空気や冷却水にバッテリの熱を吸収させてバッテリを冷却することが考えられている。冷却水によりバッテリを冷却する水冷方式の場合、冷却水の熱伝導率は空気よりも高いため、空気によってバッテリを冷却する空冷方式と比較して効率的にバッテリの熱を吸収することができる。そのため、水冷方式は空冷方式と比べて冷却性能が高く、バッテリ全体をむらなく冷却することが可能である。
一方で、水冷方式によりバッテリを冷却する場合は、バッテリケース内に冷却水を流通させる配管などを配置する必要があるため、経年変化や外部からの衝撃など何らかの原因で配管の表面や継ぎ目に亀裂や破損等が発生し、冷却水がバッテリケース内に漏出するおそれがある。バッテリケース内には、バッテリの電力を取り出すための端子部が収容されており、この端子部は絶縁されていないため、漏出した冷却水に接触すると短絡が生じる可能性がある。
特に、電気自動車やハイブリッド車の駆動用電力源として用いられるバッテリは高電圧のため、端子間の電位差が大きく、短絡が生じた場合に大量の短絡電流が流れるおそれがある。そのため、たとえバッテリケース内に冷却水が漏出した場合であっても、バッテリの短絡を防止する構成をバッテリユニットに備えておくことが望まれる。
例えば特許文献1には、バッテリパックを密閉袋内に収納して、密閉袋の開口部にブッシュを設けた構造が開示されている。このブッシュには、リード線を嵌通して密閉袋の外部に引き出すための孔部が設けられている。リード線は、ブッシュで弾性的に挟着されることによって、リード線に装備された端子部が密閉袋の外部に水密に引き出されている。
このような構造によれば、たとえバッテリパックから電解液が漏出したとしても、この電解液が密閉袋の外部に漏出して端子部に接触することを防ぐことができる。当該技術は、バッテリパック内の電解液が漏れ出た場合に電解液が端子部に接触することを防止する構造であるが、水冷式バッテリの冷却水の漏れ防止構造としても採用し得る。
特開2007−157358号公報
上記の特許文献1の技術のように、バッテリパックを予め密閉することによって端子部の防水を図る場合は、ブッシュの孔部をリード線の径よりも小さく形成し、バッテリパックから引き出したリード線をブッシュの貫通孔に圧入状態で挿通するなどの水密構造が必要となる。しかしながら、ブッシュの孔部がリード線の径よりも小さい場合、この孔部にリード線を嵌通する組み付け作業に手間を要することになる。
一方、ブッシュの孔部をリード線の径よりも大きく形成した場合は、バッテリパックを予め密閉しておくことはできず、単に端子部を外部に引き出しただけでは、端子部を防水し、短絡を確実に防止することは困難である。
本発明は、このような課題に鑑みて案出されたもので、冷却水によるバッテリの短絡を防止するとともに、組み付け性を向上させることができるようにした、バッテリケースを提供することを目的とする。
(1)上記目的を達成するために、本発明のバッテリケースは、絶縁体で被覆されたバスバーによって複数のバッテリセルが電気的に接続された水冷式のバッテリモジュールを収容するバッテリトレイと、前記バッテリトレイと隣接して設けられ、前記バスバーの露出した端子部を収容する端子用ケースと、前記バッテリトレイと前記端子用ケースとを隔てるように立設され、前記バスバーを挿通するための孔部を有する隔壁と、前記孔部の周縁のうち少なくとも下縁部に装着されるシール部材と、を備え、前記シール部材は、冷却水との接触により吸水し膨張する素材で形成され、膨張により前記孔部の隙間を閉塞することを特徴としている。
前記シール部材は、冷却水を吸収することにより体積膨張して水を封止する機能を持つ、いわゆる水膨張性シール材で形成されたものである。
(2)前記バスバーは、前記端子部が前記バッテリトレイの底部よりも上方に位置するように前記端子用ケース内に配置されることが好ましい。
(3)また、前記端子用ケースの底部は、前記バッテリトレイの底部よりも上方に位置することが好ましい。
(4)前記端子部は、前記端子用ケースに取り付けられた支持部材にボルトで固定され、前記シール部材は、前記バスバーに対向する対向面のうち前記ボルトの締結時に前記バスバーが変位しうる方向に位置する対向面が、前記バスバーの挿通時のガイドとなるように装着されていることが好ましい。
つまり、前記シール部材は、前記バスバーに対向する対向面のうち、前記バスバーが固定されるときに変位しうる方向に位置する対向面が、前記バスバー挿通時に前記バスバーと接触するように装着されていることが好ましい。これにより、前記バスバーに接触する前記シール部材の対向面が、前記バスバーを装着するときの位置決め用のガイドとして利用される。
(5)前記シール部材は、膨張により前記孔部の隙間を閉塞する閉塞部と、前記閉塞部から前記バッテリトレイ内の底部に向かって延設され、前記バッテリトレイ内に漏出した前記冷却水を吸収するための延設部と、を有することが好ましい。つまり、前記シール部材は、前記延設部が前記冷却水を吸収して膨張した場合、これに伴って前記閉塞部も膨張して、冷却水の水位が前記閉塞部に達する前に前記孔部の隙間を閉塞することが好ましい。
(6)前記バッテリトレイと前記端子用ケースとが一体で成形されることが好ましい。このとき、前記隔壁は、前記バッテリトレイの側壁部と前記端子用ケースの側壁部とに対応する。
本発明のバッテリケースによれば、バスバーの露出した端子部が端子用ケース内に収容されているため、たとえバッテリケース内で冷却水が漏出したとしても、漏出直後に冷却水が端子部に接触することがなく、バッテリが短絡することを防ぐことができる。さらに、バッテリトレイに冷却水が溜まってきたとしても、隔壁の孔部に装着されたシール部材が冷却水との接触により吸水し膨張して孔部の隙間を閉塞する。このため、端子用ケース内への冷却水の侵入を防ぐことができ、冷却水が端子部に接触してバッテリが短絡することを防ぐことができる。
一方で、隔壁の孔部に装着されるシール部材は、冷却水を吸収して膨張する前はバスバーを挿通するのに十分な隙間を有しているため、容易にバスバーを挿通させることができ、バスバーの組み付け性を向上させることができる。
一実施形態に係るバッテリケースの要部構造を示す模式的な斜視図である。 図1のA−A矢視断面図である。 一実施形態に係るバッテリケースの隔壁の構成を説明するための図であり、(a)は隔壁の縦断面図(図2のB−B矢視断面図)、(b)は図3(a)の孔部にシール部材が装着された状態を示す図、(c)は図3(b)で示すシール部材の構成を説明するための正面図、(d)はシール部材が膨張して孔部の隙間を閉塞したときの図3(b)に対応する図である。 一実施形態に係るバッテリケースのシール部材の変形例であり、(a)は第1変形例に係るシール部材の斜視図、(b)は図4(a)のシール部材が装着されたときの図2に対応する図、(c)は第2変形例に係るシール部材の正面図、(d)は第3変形例に係るシール部材の正面図である。 一実施形態に係るバッテリケースが適用されたバッテリユニットの構造を説明する模式的な分解斜視図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。以下の実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができるとともに、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることが可能である。
[1.構成]
[1−1.バッテリユニットの構成]
まず、本実施形態に係るバッテリケースが適用されたバッテリユニットの構成について説明する。図5に示すように、バッテリユニット1は、バッテリ2と、バッテリ2を冷却する冷却構造4と、これらを収納するバッテリケース5とを含んで構成されている。バッテリユニット1は、例えば電気自動車やハイブリッド車に搭載され、車両の駆動用電力源として用いられる。
バッテリ2は、複数のバッテリモジュール2aがバスバー3によって電気的に直列に接続されたものであり、例えばリチウムイオン電池やニッケル水素電池といったエネルギ密度の高い蓄電池が適用される。バッテリモジュール2aは、モジュールケース2b内に図示しない複数のバッテリセルが直列に接続されて収容されたものである。つまり、バッテリ2は、複数のバッテリセルが電気的に直列に接続されたものであるといえる。なお、図5ではバッテリモジュール2aが三つの場合を例示しているが、バッテリモジュール2aの個数はこれに限られない。
冷却構造4は、充放電の繰り返しにより温度上昇するバッテリ2を冷却するための構造であり、ここでは冷却媒体として冷却水(例えばLLC)を用いる水冷方式が採用されている。冷却構造4は、冷却水を流通させる流路41と、冷却水を放熱するラジエータ(図示略)と、冷却水を流路41内に流通させるための圧送用のポンプ(図示略)とを有する。
流路41は、バッテリケース5内に設けられた供給管41a,排出管41b,内部管(図示略)と、バッテリケース5の外部に設けられ、ラジエータ及びポンプが介装された外部管(図示略)とが接続されて構成されている。供給管41aは、冷却水を各バッテリセルへ供給するための配管であり、一端部に供給口40aを有し、他端部に内部管の一端部が接続される。排出管41bは、バッテリ2を冷却した冷却水を排出するための配管であり、一端部に排出口40bを有し、他端部に内部管の他端部が接続される。供給口40a及び排出口40bは、何れもバッテリケース5の外部に突設されている。これら供給口40a及び排出口40bには、外部管の一端部及び他端部が接続される。つまり、流路41は、四つの配管が接続されて一つの循環流路をなす。
ポンプから圧送された冷却水は、供給口40aから供給管41aへ流入し、各バッテリモジュール2a内の内部管へと分岐して流れる。内部管は、モジュールケース2b内に設けられ、バッテリセルの熱を効率よく吸収できるように配置されている。内部管を流通してバッテリセルの熱を吸収した冷却水は、排出管41bで合流し、排出口40bから排出されて外部管へと流れ込み、ラジエータによって放熱される。このように、バッテリ2は冷却構造4によって適切な温度範囲内に保持される。
バスバー3は、金属などの導体によって形成された帯状の部材であり、様々な長さのものが複数配設されている。例えば、バスバー3は、モジュールケース2b内の複数のバッテリセルの電極端子間に配設され、バッテリセル同士を電気的に接続したり、モジュールケース2b外の隣接するバッテリモジュール2a間に配設され、バッテリモジュール2a同士を電気的に接続したりする。なお、両端に配置されたバッテリモジュール2aの何れか一方の正極端子と他方の負極端子とにそれぞれ接続された二本のバスバー3は、各バッテリモジュール2aと接続されている端部とは逆側の各端部が外部に引き出され、後述する端子用ケース9内に収容されている。
これらバスバー3の上記外部に引き出された各端部は、バッテリ2の電力を取り出すための正極端子部31及び負極端子部31(以下、単に端子部31ともいう)となっている。バスバー3は、少なくとも端子部31を除いた部分が絶縁体で被覆されている。言い換えると、端子部31は、導体が露出した状態となっている。
なお、バッテリケース5内には、バスバー3のほかにもヒューズやコンタクタ等の様々な電子部品が収容されているが、ここではその説明は省略する。
[1−2.バッテリケースの構成]
次に、図5を参照して、バッテリケース5の基本的な構造について説明する。以下の説明では、端子用ケース9が設けられたバッテリトレイ6の一側面側を前方,逆側を後方とし、後方を向いた状態で左右を定める。また、重力の方向を下方とし、その逆を上方として説明する。さらに、バッテリケース5の中心に向かう側を内側、その逆を外側として説明する。なお、上記の前後方向及び左右方向は、本バッテリユニット1の車両への搭載状態によっては車両の前後方向及び左右方向とは異なることになるが、上下方向は車両に搭載された状態でも同一である。
図5に示すように、バッテリケース5は、バッテリ2を収容するバッテリトレイ6と、バッテリトレイ6を覆うバッテリカバー51と、バッテリトレイ6を下方から支持するフレーム8と、バッテリトレイ6と隣接して設けられた端子用ケース9とを備えている。
バッテリトレイ6は、バッテリ2や冷却構造4の一部等を収容するためのものであり、トレイ底部61とトレイ側壁部62とを有する上面側が開放して成形された樹脂製の容器部材である。
トレイ底部61は、上面視で略長方形をなし、バッテリ2を下方から支持する部位である。トレイ底部61の上面は、車両への搭載時に略水平になるように配置される。トレイ側壁部62は、トレイ底部61の外周縁に沿って立設され、バッテリ2の外周を囲むように設けられる部位である。トレイ側壁部62の上端の周縁部には、その全周に亘ってトレイ側フランジ部63が水平方向に沿って外側に向かって突設されている。
トレイ側壁部62のうち、最前側で左右方向に延びるものを前壁62aと呼ぶ。この前壁62aには、供給管41aの供給口40a及び排出管41bの排出口40bがそれぞれ挿通される前壁孔部60a,60bが穿設されている。バッテリユニット1の組み付け時には、これら前壁孔部60a,60bの内周面と供給管41a及び排出管41bの外周面との隙間は、フィッチング(図示略)などのシール材によって密閉される。
また、バッテリトレイ6の前壁62aの外側には、バスバー3の端子部31が収容される端子用ケース9が設けられている。端子用ケース9は、バッテリトレイ6の左右方向略中央に位置し、上面側が開放した容器部材である。ここでは、端子用ケース9はバッテリトレイ6と一体成形されており、バッテリトレイ6の前壁62aから前方に向かって突設されている。端子用ケース9の内部空間とバッテリトレイ6の内部空間とはバッテリトレイ6の前壁62aの一部(左右方向略中央の部分)によって仕切られている。言い換えると、この前壁62aの一部は、バッテリトレイ6と端子用ケース9とを隔てる隔壁10として機能する。この隔壁10には、バスバー3の正極端子部31及び負極端子部31をそれぞれ挿通するための二つの孔部11,11が穿孔されている。
バッテリカバー51は、下面側が開放して成形された樹脂製のカバー部材である。バッテリカバー51の下端の周縁部には、その全周に亘ってカバー側フランジ部52が水平方向に沿って外側に向かって突設されている。バッテリカバー51は、カバー側フランジ部52がガスケット58(図2参照)を介してバッテリトレイ6のトレイ側フランジ部63の上方に被せられる。そして、両フランジ部63,52を挟み込むように複数のボルト及びナット(図示略)が締結されることで、バッテリカバー51はバッテリトレイ6に結合される。これによって、バッテリトレイ6の開放した上面側は密閉される。
また、端子用ケース9の開放した上面側には、板状の端子用カバー59が被せられる。端子用カバー59は、複数のカバー用ボルト57(図1参照)によって端子用ケース9に締結される。これにより、端子用ケース9の上面側も密閉される。
フレーム8は、バッテリトレイ6の剛性を向上させるために、バッテリトレイ6の外周面を下方から囲うように設けられる。フレーム8は、トレイ底部61の下方に配設されるフレーム底部81と、トレイ側壁部62の外周面に沿って配設されるフレーム側部82とを有し、例えばプレス加工された複数の鋼板などが溶接されることにより形成される。フレーム底部81とフレーム側部82とは、互いに交わる箇所で溶接されている。
フレーム底部81の端部には、フレーム側部82よりも外側に突出する部分に締結部83が形成されている。締結部83は、バッテリユニット1が車両に搭載される場合に、車体のサイドフレームやクロスメンバ等に締結により固定される部分である。
フレーム側部82のうち前側の部位(すなわち、バッテリトレイ6の前壁62aの前方に位置する部位)には、供給管41aの供給口40a及び排出管41bの排出口40bがそれぞれ挿通されるフレーム孔部80a,80bが穿設されている。また、フレーム側部82のうち、隔壁10の前方に位置する部分は欠成されている。つまり、フレーム側部82には、端子用ケース9が配置されるためのスペース84が設けられている。
したがって、本バッテリユニット1は、バスバー3で接続されたバッテリ2がバッテリトレイ6内に収容されるとともに、バスバー3,3の正極端子部31,負極端子部31が隔壁10の孔部11,11からバッテリトレイ6の外部へ引き出され、端子用ケース9内に収容される。また、バッテリトレイ6内には、冷却構造4の流路41の一部や他の電子部品が収容される。そして、バッテリトレイ6にバッテリカバー51が被せられるとともに端子用ケース9に端子用カバー59が被せられ、バッテリケース5が密閉される。これにより、バッテリケース5の水密性が確保される。なお、バッテリケース5はフレーム8に載置されて固定され、車両に搭載される。
[1−3.防水構造]
次に、図1〜図3を参照して、本バッテリケース5の特徴的な構造について説明する。図1は端子用ケース9周辺の拡大斜視図であり、図2は図1のA−A矢視断面図である。また、図3(a)〜(d)は隔壁10及びシール部材20の構成を説明するための模式図である。
本バッテリユニット1は水冷方式が採用されているため、上記したようにバッテリケース5内に流路41の一部が配置される。この流路41には冷却水が流通しているため、何らかの原因で流路41が破損した場合、バッテリケース5内に冷却水が漏出し、バッテリ2の電力を取り出すための正極端子部31と負極端子部31との間で短絡を引き起こすおそれがある。このような場合にそなえ、本バッテリケース5は、端子用ケース9を有するとともに、さらに以下に説明するような防水構造を有している。
図1及び図2に示すように、端子用ケース9は、バッテリトレイ6のトレイ底部61よりも上方に位置するケース底部91と、ケース底部91の外周縁に沿って立設されたケース側壁部92とを有する。ケース底部91は、トレイ側壁部62の前壁62aから前方に向かってトレイ底部61と略平行に延設されている。ケース底部91の略中央には、後述するコネクタ7を組み付けるためのコネクタ孔部93がケース底部91を貫通して形成されている。また、ケース底部91の上面(すなわち端子用ケース9内)には、板状の固定部材56が隙間なく敷設されている。
固定部材56は、端子用ケース9への敷設状態で前側の左右方向略中央に位置する部分に、上方に突設された二つの埋設ナット部56a,56aを有する。二つの埋設ナット部56a,56aは、左右方向に並設されている。固定部材56の埋設ナット部56a,56aには、ホルダ用ボルト55,55によって一対のナットホルダ(支持部材)54,54が固定される。ナットホルダ54は、図示しないナットが埋設された樹脂製の締結部材である。各ナットホルダ54には、端子用ボルト53によってバスバー3の端子部31と後述するコネクタ7のコネクタ側端子部73とが締結される。なお、一対のナットホルダ54,54は、ボルト締結用の孔部が何れも右側を向くように固定されている。
本実施形態では、端子用ボルト53は、時計回りに回すと奥に進む一般的な右ねじが採用されている。つまり、端子用ボルト53は、ナットホルダ54に対して右側から挿通され、ナットホルダ54に向かって時計回り(右回り)に回転されてナットホルダ54に締結される。このとき、ナットホルダ54と端子用ボルト53との間に、バスバー3の端子部31とコネクタ側端子部73とが挟持されて締結される。
言い換えると、バスバー3の端子部31とコネクタ側端子部73とは、それぞれの露出した導体が互いに接触した状態で、端子用ボルト53及びナットホルダ54により左右両側から挟持されて締結されることによって、端子用ケース9内に固定されている。なお、バスバー3の端子部31は端子用ケース9内に固定されていることから、バッテリトレイ6のトレイ底部61よりも上方に位置するように配置されている。
ケース側壁部92は、バッテリトレイ6の前壁62aの上下方向略中央の高さに位置し、前壁62aと平行に延在する後側の壁部92aの厚みが他の壁部の厚みよりも大きく形成されている。この後側の壁部92aは、上記した前壁62aの一部とともにバッテリトレイ6と端子用ケース9とを隔てる隔壁10として機能する。つまり、隔壁10は、バッテリトレイ6の左右方向略中央に位置し、前後方向長さ(壁部の厚み)がバッテリトレイ6の前壁62aの厚みとケース側壁部92の後側の壁部92aの厚みとを足した長さとなっている。
図3(a)に示すように、隔壁10には、上記したようにバスバー3,3の正極端子部31,負極端子部31をそれぞれ挿通するための二つの孔部11,11が貫通して形成されている。孔部11,11は、正面視で略長方形に形成されており、その開口面積はバスバー3の組み付け性を考慮して十分大きく設定されている。孔部11,11には、図3(b)に示すように、その内周縁にシール部材20,20が装着される。
ここで、バスバー3の端子部31に接続されるコネクタ側端子部73を有するコネクタ7について簡単に説明する。図1及び図2に示すように、コネクタ7は、バスバー3の端子部31と、バッテリ2を電力源とする装置(例えば走行用モータ等)とを電気的に接続するものである。コネクタ7は、導体が露出したコネクタ側端子部73と、これを下方から支持するマウント部72と、ケース底部91に設けられたコネクタ孔部93に嵌合するプレート部71と、出力側の端子部(図示略)を内蔵するコネクタ部74とを有している。
コネクタ側端子部73は、上記したように、露出した導体がバスバー3の端子部31に接触した状態で、ナットホルダ54及び端子用ボルト53によって端子用ケース9内に固定される。コネクタ側端子部73は、固定部材56の図示しない孔部に嵌挿されたマウント部72によって下方から支持されている。言い換えると、マウント部72は、コネクタ側端子部73を支持する部分である。
マウント部72の下端部に設けられた板状のプレート部71は、ケース底部91に設けられたコネクタ孔部93に嵌め込まれている。つまり、図1及び図2に示すように、コネクタ7を端子用ケース9に組み付けた状態で、ケース底部91に形成されたコネクタ孔部93はプレート部71によって閉塞されている。また、プレート部71及びケース底部91の上面と固定部材56の下面とは隙間なく接着されている。これによって、端子用ケース9の下面側は水密に構成されている。
プレート部71の下面に設けられたコネクタ部74には、コネクタ側端子部73と電気的に接続された出力側の端子部が内蔵されている。コネクタ7は、これらコネクタ側端子部73及び出力側の端子部を除いた部分が絶縁体で被覆されている。バッテリ2の電力は、バスバー3の端子部31からコネクタ7を通じて取り出される。
次に、隔壁10の孔部11に装着されるシール部材20について説明する。シール部材20は、水を吸収することにより体積膨張して水を封止する機能を持つ、いわゆる水膨張性シール材(水膨張性止水材)で形成されており、本実施形態では水膨張性ゴムシール材が用いられている。シール部材20は、図3(b)に示すように、孔部11に挿通されるバスバー3の周りを囲むように内周縁に沿って装着される。このとき、シール部材20とバスバー3との間には隙間が設けられる。この隙間は、シール部材20が水を吸収して膨張すると閉塞される。言い換えると、シール部材20は、水を吸収して膨張したときに孔部11の隙間を閉塞するように設けられている。なお、本実施形態では、シール部材20全体が膨張時に孔部11の隙間を閉塞する閉塞部として機能する。
シール部材20は、バスバー3が挿通される位置に、そのバスバー3の挿通方向に貫通されたシール孔部21を有している。シール孔部21は、正面視で略長方形に形成されており、その開口面形状がバスバー3の横断面形状を包含するような形状及び大きさに設定されている。つまり、隔壁10の孔部11にシール部材20が装着された状態でも、バスバー3を容易に挿通できるようになっている。
図3(c)にシール部材20の正面図を示す。シール部材20は、シール孔部21の周縁をそれぞれ形成する四つの内面が、それぞれバスバー3に対向する対向面22となっている。なお、これら対向面22を特に区別する場合には、シール孔部21の上縁であって左右方向に延びる対向面22を上対向面22a,シール孔部21の右縁であって上下方向に延びる対向面22を右対向面22b,シール孔部21の下縁であって左右方向に延びる対向面22を下対向面22c,シール孔部21の左縁であって上下方向に延びる対向面22を左対向面22dと呼ぶ。
シール部材20は、これら四つの対向面22のうち、端子用ボルト53の締結時にバスバー3が変位しうる方向に位置する対向面22が、バスバー3の挿通時のガイドとなるように装着されている。ここでは、端子用ボルト53はナットホルダ54に対して右側から締結されるため、バスバー3は端子用ボルト53が挿通されることで押圧され、左方向に変位しうる。また、端子用ボルト53は右回りで締め付けられるので、バスバー3は端子用ボルト53の回転によってモーメントが作用し、下方向に変位しうる。
つまり、本実施形態では、端子用ボルト53の締結時にバスバー3が左方向及び下方向に変位する可能性があるため、シール部材20は、これらの方向に位置する左対向面22d及び下対向面22cがバスバー3の挿通時のガイドとなるように装着されている。したがって、図3(b)に示すように、シール部材20は、これら左対向面22d及び下対向面22cがバスバー3の表面に接する位置に設けられ、バスバー3を孔部11に挿通する際の位置決めに利用されるようになっている。
[2.作用]
[2−1.バスバーの組み付け作用]
まず、上記した構造を有するバッテリユニット1の組み付けについて説明する。バッテリケース5の端子用ケース9には、二本のバスバー3,3の端子部31,31のうち、まず、左のバスバー3及びこれに関連する部材が組み付けられ、その後、同様に右のバスバー3及びこれに関連する部材が組み付けられる。以下に、左のバスバー3を組み付けるときの作業工程を説明する。
図2に示すように、ケース底部91の上面に接着された固定部材56の埋設ナット部56aに、ナットホルダ54をホルダ用ボルト55で固定する。次に、コネクタ7をケース底部91のコネクタ孔部93に下方から挿通し、コネクタ側端子部73をナットホルダ54の右側に隣接させて配置する。
次に、シール部材20が装着された隔壁10の孔部11に、バスバー3をバッテリトレイ6側から挿通する。つまり、本実施形態では、孔部11に装着されたシール部材20のシール孔部21にバスバー3を挿通する。
このバスバー3の挿通時に、バスバー3の表面をシール部材20の下対向面22cに当接させることによって、バスバー3の上下方向の位置決めを行なう。同様に、バスバー3の表面をシール部材20の左対向面22dに当接させることによって、バスバー3の左右方向の位置決めを行なう。このようにして挿通したバスバー3の端子部31をコネクタ側端子部73の右側に隣接させて配置する。
次に、端子用ボルト53を端子部31の孔部及びコネクタ側端子部73の孔部(何れも図示略)に右側から挿通し、ナットホルダ54に向かって時計回り(図2の矢印M方向)に回して、ナットホルダ54に埋設されたナットと締結する。
この端子用ボルト53の締結時に、端子用ボルト53がナットホルダ54に向かって時計回り(図2の矢印M方向)に回転することによって、バスバー3には下方向のモーメントが作用する。これによって、バスバー3は端子用ボルト53を軸にして時計回りに回転し、下方向に変位しうる。これに対してバスバー3は、隔壁10に装着されたシール部材20の下対向面22cに当接されているため、シール部材20の下対向面22cから上方向の反力を受け、その変位が妨げられる。
また、端子用ボルト53をバスバー3の端子部31に右側から挿通し、ナットホルダ54に対して右側から締結することによって、バスバー3の端子部31には左方向の押圧力が作用する。これによって、バスバー3は左方向に変位しうる。これに対してバスバー3は、隔壁10に装着されたシール部材20の左対向面22dに当接されているため、シール部材20の左対向面22dから右方向の反力を受け、その変位が妨げられる。
左のバスバー3は、以上のようにして端子用ケース9に組み付けられる。この後、右のバスバー3も同様にして端子用ケース9に組み付けられ、端子部31,31が端子用ケース9に収納される。そして、バッテリトレイ6内に、バッテリ2,冷却構造4の流路41の一部,電子部品などの構成部品が組み付けられた後、バッテリカバー51によってバッテリトレイ6の開放した上面側が密閉されるとともに、端子用カバー59によって端子用ケース9の開放した上面側が密閉される。
[2−2.冷却水漏出時の作用]
次に、本実施形態に係るバッテリケース5の冷却水漏出時の作用を説明する。
図5に示すように、バッテリケース5内の流路41には、バッテリ2を冷却するための冷却水が流通している。しかし、例えば経年変化によって供給管41aや排出管41bの表面に亀裂が生じたり、配管の接続部分や分岐部分に破損が生じたりすると、この亀裂や破損した箇所からバッテリケース5内に冷却水が漏出してしまうおそれがある。
バッテリケース5内に冷却水が漏出した場合、漏出した冷却水はバッテリトレイ6のトレイ底部61の上面に溜まっていく。このとき、バスバー3の露出した端子部31は、バッテリトレイ6とは別の端子用ケース9内に収容されているため、漏出直後に冷却水がバスバー3の端子部31と接触することはなく、バッテリ2の短絡が防止される。
また、冷却水が漏れ続ければその水位は徐々に上昇し、隔壁10の孔部11の下縁部12の近くの高さまで溜まって、ついにはシール部材20に接触する。冷却水と接触したシール部材20は、冷却水を吸収して膨張する。つまり、シール部材20は、下縁部12側から冷却水を吸収して体積膨張し、シール孔部21を縮小させるように孔部11の内側に向かって膨張するとともに、孔部11の周縁に対して押圧力を強める。
シール部材20の膨張によってシール孔部21が縮小していくと、シール部材20の四つの対向面22がバスバー3の表面に接近していく。言い換えると、隔壁10の孔部11に挿通されたバスバー3との隙間はシール部材20の膨張によって縮小していく。そして、シール部材20の四つの対向面22全てがバスバー3の表面に接するまでシール部材20が膨張すると、図3(d)に示すように孔部11の隙間は閉塞される。
このとき、バッテリトレイ6と端子用ケース9とは、隔壁10と膨張したシール部材20とバスバー3とによって水密に隔てられる。これによって、バッテリトレイ6内で漏出した冷却水の水位が下縁部12以上の高さになっても、冷却水は端子用ケース9へは流れ込まず、バッテリトレイ6内に留められる。
[3.効果]
したがって、本実施形態に係るバッテリケース5によれば、バスバー3の露出した端子部31がバッテリトレイ6と隔てて設けられた端子用ケース9内に収容されているため、たとえバッテリケース5内で冷却水が漏出したとしても、漏出直後に冷却水が端子部31に接触することがなく、バッテリ2が短絡することを防ぐことができる。
また、バッテリトレイ6に冷却水が溜まってきたとしても、隔壁10の孔部11に装着されたシール部材20が、冷却水との接触により冷却水を吸収し膨張して孔部11の隙間を閉塞する。このため、冷却水が孔部11から端子用ケース9内へ侵入することを防ぐことができ、冷却水が端子部31に接触してバッテリ2が短絡することを防止することができる。
一方、隔壁10の孔部11に装着されるシール部材20は、冷却水を吸収して膨張する前はバスバー3を挿通するのに十分な隙間を有している。このため、シール部材20が装着された孔部11にバスバー3を容易に挿通させることができ、バスバー3の組み付け性を向上させることができる。
また、シール部材20は、孔部11の周縁のうち少なくとも下縁部12に装着されているので、漏出した冷却水が孔部11の下縁部12の近くまで上昇しても、シール部材20が冷却水と接触して膨張するため、冷却水が孔部11から端子用ケース9に侵入することを防ぐことができる。
また、バスバー3の露出した端子部31が、トレイ底部61よりも上方に位置するように配置されているため、バッテリトレイ6内に漏出した冷却水が端子部31に接触することを抑制することができ、バッテリ2の短絡を抑制することができる
また、ケース底部91がトレイ底部61よりも上方に位置するため、バッテリトレイ6内で冷却水が漏出してしまったとしても、漏出した冷却水がバッテリトレイ6から端子用ケース9に流れ込むことを抑制することができる。
例えば、バッテリケース5が電気自動車等の車両に搭載される場合、坂道走行時にバッテリケース5が傾いたり、右左折やカーブ走行時にバッテリケース5に遠心力が作用することがある。このため、バッテリトレイ6内で漏出した冷却水の量が僅かであっても、漏出した冷却水が端子用ケース9側に流れようとすることがある。しかし、ケース底部91がトレイ底部61よりも上方に位置するように設けられていれば、このような場合にも冷却水が端子用ケース9に流れ込むことを抑制することができる。
また、シール部材20は、バスバー3に対向する対向面22のうち、端子用ボルト53の締結時にバスバー3が変位しうる方向に位置する対向面22c,22dが、バスバー3の挿通時のガイドとなるように装着されている。このため、シール部材20を、バスバー3を孔部11に挿通するときの位置決め用のガイドとして利用することができる。すなわち、シール部材20は、端子用ボルト53の締結時にバスバー3が変位する可能性のある下方向及び左方向に位置する下対向面22c及び左対向面22dが、バスバー3の位置決めに利用されるように装着されているので、バスバー3の組み付け性を向上させることができる。
また、これらの対向面22c,22dは、端子用ボルト53の締結時にバスバー3が変位しうる方向に位置し、バスバー3の変位に伴ってバスバー3に対して反力を付与する。これによって、端子用ボルト53の締結時にバスバー3の変位を少なくすることができ、端子用ボルト53の締結を安定して行なうことができる。
また、バッテリトレイ6と端子用ケース9とを一体で成形することによって、型の個数を減らすことができ、コストを削減することができる。また、バッテリトレイ6と端子用ケース9とを組み付ける作業を省略することができるため、生産性も向上させることができる。
[4.変形例]
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
上記実施形態では、シール部材20がシール孔部21を有し、孔部11の内周縁に沿って装着されるものを例示しているが、シール部材20の形状はこれに限られない。例えば、以下の第1〜3変形例にそれぞれ示すようなシール部材201,202,203を適用してもよい。
図4(a)は、第1変形例に係るシール部材201の斜視図である。図4(a)に示すように、このシール部材201は、膨張により孔部11を閉塞する閉塞部20aと、閉塞部20aからトレイ底部61に向かって延設された延設部23とを有する。なお、閉塞部20aは、上記実施形態のシール部材20と同様の構造となっている。つまり、本変形例に係るシール部材201は、上記実施形態に係るシール部材20に延設部23が追加されたものである。
延設部23は、バッテリトレイ6内に漏出した冷却水を吸収するためのものであって、閉塞部20aと同じ水膨張性シール材により形成されている。延設部23は、その上端部が少なくとも閉塞部20aの下縁よりも上方でシール孔部21の下対向面22cよりも下方に位置し、その下端部がトレイ底部61の上面近くに位置するように設けられる。なお、延設部23は、閉塞部20aと一体成形されていることが好ましいが、その形状は図示したような棒状に限定されない。
図4(b)は、シール部材201を上記実施形態のバッテリケース5に適用したときの図2に対応する図である。図4(b)に示すように、延設部23はバッテリトレイ6内に配置され、下端部がトレイ底部61の上面に接するように設けられている。
シール部材201の延設部23は、バッテリトレイ6内で冷却水が漏出してしまった場合に、漏出した冷却水の水位が孔部11の下縁部12に達するよりも前に冷却水を吸収して膨張する。つまり、延設部23は、閉塞部20aよりも先に冷却水に接触して膨張する。また、閉塞部20aは、冷却水に直接接触していなくても延設部23を通じて冷却水を吸収して膨張し、孔部11の隙間を閉塞する。
したがって、本変形例に係るシール部材201を適用した場合、シール部材201の延設部23がいち早く冷却水を吸収し、これに伴って閉塞部20aが膨張して孔部11の隙間を閉塞することができるため、冷却水の水位が上昇する前に孔部11の隙間を閉塞することができる。これにより、端子部31に冷却水が接触してバッテリ2が短絡することを確実に防止することができる。
図4(c)は、第2変形例に係るシール部材202の正面図である。図4(c)に示すように、このシール部材202は、上記実施形態のシール部材20や第1変形例に係るシール部材201に比べて、シール孔部212の幅(左右方向長さ)が大きく設定されている。つまり、シール部材202は、シール孔部212を形成する四つの内周面のうち、シール孔部212の下縁であって左右方向に延びる下対向面222のみが、バスバー3を孔部11へ挿通する際のガイドとなるように装着されている。
このようなシール部材202であっても、冷却水と接触した場合には、冷却水を吸収して膨張し、バスバー3との隙間を塞ぐため、上記実施形態と同様の作用,効果を得ることができる。さらに、シール部材202は、上記実施形態のシール部材20のシール孔部21よりも幅が大きいシール孔部212を有するため、バスバー3の挿通作業が容易になり、組み付け性をより向上させることができる。
図4(d)は、第3変形例に係るシール部材203の正面図である。図4(d)に示すように、このシール部材203は、上記実施形態のシール部材20や第1,第2変形例に係るシール部材201,202と異なり、上対向面22aに対応する部分(すなわち、バスバー3の上方)は省略されている。つまり、シール部材203は、正面視でバスバー3の三つの側面を囲むような略U字状に形成されている。この略U字によって囲まれる部分には、バスバー3が挿通される欠成部213が形成されている。欠成部213は、正面視で略長方形状に開口した部分であり、この開口面積はバスバー3の横断面積よりも大きくなるように設定されている。また、欠成部213の幅(左右方向長さ)及び高さ(上下方向長さ)は、上記実施形態のシール部材20のシール孔部21の幅及び高さに比べて大きく設定されている。
このようなシール部材203であっても、冷却水と接触した場合には、冷却水を吸収して膨張し、バスバー3との隙間を塞ぐため、上記実施形態と同様の作用,効果を得ることができる。さらに、シール部材203は、上記実施形態のシール部材20のシール孔部21よりも幅及び高さが大きい欠成部231を有するため、バスバー3の挿通作業が容易になり、組み付け性をさらに向上させることができる。
なお、隔壁10の孔部11に装着されるシール部材は、これら以外の形状であってもよく、孔部11の周縁のうち少なくとも下縁部12に装着され、膨張時に孔部11を閉塞するように設けられていればよい。
また、本発明のバッテリケースは、複数のバッテリセルからなる水冷式のバッテリモジュールを収容するものであれば、電気自動車やハイブリッド車に限らず、種々の車両に搭載されるものに適用することができる。
また、バスバー3の端子部31,トレイ底部61,ケース底部91等の上下方向の位置関係は、上記のものに限定されない。例えば、ケース底部91とトレイ底部61とが同一の高さに設けられ、端子部31のみがトレイ底部61よりも上方に配置されていてもよいし、端子部31もトレイ底部61と同一の高さに配置されていてもよい。
また、上記実施形態ではシール部材20の対向面22をバスバー3の挿通時のガイドとして利用する場合を例示したが、シール部材20がガイドとして利用されなくてもよく、シール孔部21を大きく形成して挿通性を高めてもよい。
また、バッテリトレイ6と端子用ケース9とが一体成形されていなくてもよく、例えば、バッテリトレイ6に対して、これとは別体に形成された端子用ケース9を後付けしてもよい。
また、バスバー3の端子部31の固定方法は上記したものに限られない。例えば、端子用ボルト53及びナットホルダ54を使用せずに、端子用ケース9内に端子部31を固定してもよい。
また、バッテリユニット1の構成は上記したものに限定されず、バッテリモジュール2aや流路41やバスバー3の個数や配置などは適宜設定可能である。
また、端子用ボルト53として、上記実施形態のように右ねじではなく、左ねじが適用されたものを採用してもよい。この場合、シール部材20の下対向面22cに替えて、上対向面22aがバスバー3を孔部11に挿通する際のガイドとなるように、シール部材20を装着すればよい。
また、上記したナットホルダ54の配置の向きや端子用ケース9に対する固定手法は一例であって、上記したものに限られない。例えば、ナットホルダ54のボルト締結用の孔部が左側を向き、端子部31及びコネクタ側端子部73がナットホルダ54の左側に配設され、端子用ボルト53が端子部31及びコネクタ側端子部73の左側から挿通されるように構成してもよい。この場合、端子用ボルト53として上記実施形態のように右ねじを有するものを採用するならば、シール部材20の上対向面22a及び右対向面22bがバスバー3を孔部11に挿通する際のガイドとなるように、シール部材20を装着すればよい。
1 バッテリユニット
2 バッテリ
2a バッテリモジュール
3 バスバー
4 冷却構造
5 バッテリケース
6 バッテリトレイ
9 端子用ケース
10 隔壁
11 孔部
20,201,202,203 シール部材
20a 閉塞部
22 対向面
23 延設部
31 端子部
51 バッテリカバー
53 端子用ボルト
54 ナットホルダ(支持部材)
59 端子用カバー
61 トレイ底部
62 トレイ側壁部
62a 前壁
91 ケース底部
92 ケース側壁部

Claims (6)

  1. 絶縁体で被覆されたバスバーによって複数のバッテリセルが電気的に接続された水冷式のバッテリモジュールを収容するバッテリトレイと、
    前記バッテリトレイと隣接して設けられ、前記バスバーの露出した端子部を収容する端子用ケースと、
    前記バッテリトレイと前記端子用ケースとを隔てるように立設され、前記バスバーを挿通するための孔部を有する隔壁と、
    前記孔部の周縁のうち少なくとも下縁部に装着されるシール部材と、を備え、
    前記シール部材は、冷却水との接触により吸水し膨張する素材で形成され、膨張により前記孔部の隙間を閉塞する
    ことを特徴とする、バッテリケース。
  2. 前記バスバーは、前記端子部が前記バッテリトレイの底部よりも上方に位置するように前記端子用ケース内に配置される
    ことを特徴とする、請求項1記載のバッテリケース。
  3. 前記端子用ケースの底部は、前記バッテリトレイの底部よりも上方に位置する
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載のバッテリケース。
  4. 前記端子部は、前記端子用ケースに取り付けられた支持部材にボルトで固定され、
    前記シール部材は、前記バスバーに対向する対向面のうち前記ボルトの締結時に前記バスバーが変位しうる方向に位置する対向面が、前記バスバーの挿通時のガイドとなるように装着されている
    ことを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載のバッテリケース。
  5. 前記シール部材は、
    膨張により前記孔部の隙間を閉塞する閉塞部と、
    前記閉塞部から前記バッテリトレイ内の底部に向かって延設され、前記バッテリトレイ内に漏出した前記冷却水を吸収するための延設部と、を有する
    ことを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項に記載のバッテリケース。
  6. 前記バッテリトレイと前記端子用ケースとが一体で成形される
    ことを特徴とする、請求項1〜5の何れか1項に記載のバッテリケース。
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