JP2014215490A - 定着部材、定着装置および画像形成装置 - Google Patents

定着部材、定着装置および画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】本構成を有しない場合に比べ、最表面のフッ素系樹脂チューブの折り目部における画像乱れが抑制される定着ロールを提供する。【解決手段】定着ロール10は、芯金12、表面に凹凸が設けられ表面粗さRaが0.1μm以上0.25μm以下のフッ素系樹脂チューブからなる表面層16と、表面層16と芯金12の間に設けられた弾性層14と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、定着部材、定着装置および画像形成装置に関する。
電子写真方式を用いた複写機、プリンタ等の画像形成装置では、例えばドラム状に形成された感光体(感光体ドラム)を一様に帯電し、この感光体ドラムを画像情報に基づいて制御された光で露光して感光体ドラム上に静電潜像を形成する。そして、この静電潜像をトナーによって可視像(トナー像)とし、このトナー像を感光体ドラム上から記録紙に転写した後、定着装置によってこのトナー像を記録紙に定着している。
かかる画像形成装置に用いられる定着装置として、例えば、円筒状の芯金の内部に加熱源を備え、その芯金に耐熱性弾性体層と、その外周面に離型層とが積層して形成された定着ロールと、この定着ロールに対して圧接配置され、芯金に耐熱性弾性体層と、その外周面に耐熱性樹脂被膜あるいは耐熱性ゴム被膜による離型層とが積層して形成された加圧ロールとで構成されている。そして、定着ロールと加圧ロールとの間に、未定着トナー像を担持した記録媒体(例えば、記録紙)を通過させて、未定着トナー像に対して加熱と加圧とを行うことによって、記録媒体にトナー像を定着している。このような定着装置に用いられる定着部材は、表層にたとえばフッ素樹脂チューブを用いて製造される(例えば、特許文献1)。
ところで、定着ロールの最表面に設けられる離型層に、フッ素系樹脂チューブを適用した定着ロールが開発されている。ここで、フッ素系樹脂チューブの内面には、耐熱性弾性体層と固着するためのアンカーとしての凹凸面が形成される。例えば、図3に示すように、フッ素系樹脂チューブ30の内面に、エッチング液を注入し、次いで、フッ素系樹脂チューブ30をつぶしたりしごいたり、あるいはその両方を行うことで、フッ素系樹脂チューブ30の内面全域にエッチング液を馴染ませ、その内面に凹凸面が形成されたエッチング加工されたフッ素系樹脂チューブ32を作製する。得られたエッチング加工されたフッ素系樹脂チューブ32は、図4に示すように、対向する2本の折り目部32a,32bが形成される。
特に、2本の折り目部が大きな折れ目になっているような、エッチング加工されたチューブを、例えば定着ロールの最表面として用いると、折れ目部に相当する箇所に画像乱れが生じる場合があると考えられる。
特開2010−097087号公報
本発明の目的は、上述のようなしごき工程を経て内面にエッチング加工されたフッ素系樹脂チューブを最表面に使用した定着部材を用いた場合であっても、定着部材が回転して定着する際に、定着部材の最表面の折れ目部分に相当する箇所の画像乱れを目立ちにくくさせる定着部材、それを用いた定着装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、以下に示す本発明に至った。
(1)管状体の最表面に、内周面側の表面に少なくとも凹凸が設けられ表面粗さRaが0.1μm以上0.25μm以下のフッ素系樹脂チューブからなる表面層が設けられた定着部材である。
(2)前記定着部材は、芯金と、内周面側の表面に凹凸が設けられ表面粗さRaが0.1μm以上0.25μm以下のフッ素系樹脂チューブからなる表面層と、前記表面層と芯金の間に設けられた弾性層と、を有する定着ロールである、上記(1)に記載の定着部材である。
(3)前記定着部材は、内周面側の表面に凹凸が設けられ表面粗さRaが0.1μm以上0.25μm以下のフッ素系樹脂チューブからなる表面層と、前記表面層が積層されるベース層と、を有する定着ベルトである、上記(1)に記載の定着部材である。
(4)回転可能な定着部材と、前記回転可能な定着部材に接触しながら回転可能な加圧部材と、を有し、前記定着部材が、上記(1)から(3)のいずれか1つである、定着装置である。
(5)像保持体上に潜像を形成する潜像形成手段と、前記潜像を静電荷像現像用現像剤を用いて現像する現像手段と、現像されたトナー画像を中間転写体を介してまたは介さずに被転写体上に転写する転写手段と、前記被転写体上のトナー画像を定着する定着手段と、を含む画像形成装置であり、前記定着手段が、上記(4)に記載の定着装置からなる、画像形成装置である。
本願請求項1に記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比べ、最表面のフッ素系樹脂チューブの折り目部における画像乱れが目立ちにくくなる。
本願請求項2に記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比べ、最表面のフッ素系樹脂チューブの折り目部における画像乱れが目立ちにくくなる。
本願請求項3に記載の発明によれば、構成を有しない場合に比べ、最表面のフッ素系樹脂チューブの折り目部における画像乱れが目立ちにくくなる。
本願請求項4に記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比べ、定着部材の最表面層のフッ素系樹脂チューブの折れ目部由来の画像乱れが目立ちにくい定着装置が得られる。
本願請求項5に記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比べ、定着部材の最表面層のフッ素系樹脂チューブの折れ目部由来の画像乱れが目立ちにくい定着装置を有する画像形成装置が得られる。
本発明における定着部材の一種の定着ロールの構成の一例を示す概略構成図である。 本発明における定着部材の一種の定着ベルトの構成の一例を示す断面図である。 本発明の実施の形態における定着部材の最表面に用いるフッ素系樹脂チューブの内面エッチング加工の一例を説明する図である。 図3に示すエッチング加工の際に形成される折り目部を説明する図である。 本発明における定着部材の製造方法の一例を説明する概略工程図である。 本発明における定着部材の最表面のフッ素系樹脂チューブの表面に凹凸形成を行う構成の一例を示す概略断面図である。 本発明における画像形成装置の構成の一例を示す概略構成図である。
本発明の実施の形態における、定着部材、定着装置および画像形成装置について、以下に説明する。
[定着部材]
本実施の形態における定着部材としては、図1に示す定着ロールと図2に示す定着ベルトが挙げられる。
<定着ロール>
図1に示す定着ロール10は、芯金12と、表面に凹凸が設けられ表面粗さRaが0.1μm以上0.25μm以下のフッ素系樹脂チューブからなる表面層16と、表面層16と芯金12の間に設けられた弾性層14と、を有する。
定着ロール10では、芯金12は、鉄、アルミニウム、SUS等の熱伝導率の高い金属で形成された円筒体で構成されている。芯金12の外径および肉厚は、例えば、アルミの場合で0.7mm以上3mm以下、SUSや鉄の場合は0.4mm以上1.5mm以下程度である。
定着ロール10の弾性層14は、例えば、シリコーン樹脂から成るシリコーンゴムからなる。
定着ロールの10の表面層16は、フッ素系樹脂からなるチューブから構成される。ここで、フッ素系樹脂としては、例えば、PFA(テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、FEP(テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体)や、それらの複合材料、又それらの樹脂に炭化ケイ素やアルミナ、硫酸バリウムのようなフィラーを配合したものが使用される。ここで、トナーの離型性を考慮すると、PFAから成るチューブが好ましい。また、フッ素系樹脂チューブの厚みとしては、熱伝導性や製造コストと耐久性の観点から、好ましくは5μm以上50μm以下、より好ましくは10μm以上40μm以下である。
また、表面層16に用いるフッ素系樹脂チューブは、その内面に、弾性層14と固着するためのアンカーとしての凹凸面が形成される。例えば、図3に示すように、フッ素系樹脂チューブ30の内面に、エッチング液を注入し、次いで、フッ素系樹脂チューブ30をつぶしたりしごいたり、あるいはその両方を行うことで、フッ素系樹脂チューブ30の内面全体にエッチング液を馴染ませ、その内面に凹凸面が形成されたエッチング加工されたフッ素系樹脂チューブ32を作製する。得られたエッチング加工されたフッ素系樹脂チューブ32は、図4に示すように、対向する2本の折り目部32a,32bが形成される。この折れ目部32a,32bの凸部は、例えば最大1μmであり、通常のフッ素系樹脂チューブ32の外表面の表面粗さRaが0.05μmであるのに対して、画像に乱れが生じやすい程度の凸部になっている。ここで、表面粗さRaは、「算術平均粗さ Ra」ともいい、粗さ曲線からその平均線の方向に基準長さだけを抜き取り、この抜取り部分の平均線の方向にX軸を、縦倍率の方向にY軸取り、粗さ曲線をy=f(x)で表したときに、次の式によって求められる値をマイクロメートル(μm)で表したものをいう。
そこで、図6に示すように、金属製の円筒体であるスリーブ40の内周面42に、予め表面粗さRaが0.4μm以上0.5μm以下の凹凸を形成し、このスリーブ40の内面に、エッチング加工されたフッ素系樹脂チューブ32(以下「チューブ32」ともいう)を内装し、チューブ32の両端部をスリーブ40の外周に折り返して装着する。次いで、図5に示すように、チューブ32が内装されたスリーブ40を、ボトムキャップ52内に設けられたリング50に押し当てて装着する。さらに、スリーブ40の円筒内に、センターシャフト60を挿入し、且つ、リング50の内周面を貫通してボトムキャップ52内に挿入し、次いで、チューブ32とセンターシャフト60との間に、例えばアルミコアからなる芯金12を挿入する。次に、芯金12およびセンターシャフト60を固定するためにアッパーキャップ54を上部に装着し、ナット56でアッパーキャップ54とセンターシャフト60を固定する。次いで、スリーブ40の内面に装着されたチューブ32と芯金12との空間に、樹脂導入口80を介して、弾性層を形成するためのシリコーン樹脂90を圧入していく。さらに、センターシャフト60に設けられたヒータを介して、シリコーン樹脂を加熱することでシリコーンゴムから成る弾性層が形成され、また、シリコーンゴム樹脂の圧入および加熱により、スリーブ40の内面の凹凸がチューブ32の外周面に転写される。なお、転写効率は、樹脂の圧入および加熱に応じて、最大70%であることから、得られた定着ロールの表面層は、表面粗さRaが0.1μm以上0.3μm以下、好ましくは、0.15μm以上0.25μm以下である。
<定着ベルト>
図2に示す定着ベルト20、表面に凹凸が設けられ表面粗さRaが0.1μm以上0.25μm以下のフッ素系樹脂チューブからなる表面層26と、表面層26が積層されるベース層24と、を有する。
定着ベルト20は、出力画像に継ぎ目に起因する欠陥が生じないように、例えば、原形が直径15mm以上100mm以下の円筒形状に形成された継ぎ目がない無端ベルトであり、定着ベルト20のベース層24は、ポリイミド、ポリアミド、ポリイミドアミド等のポリマーやSUSやニッケル合金等の薄膜金属により形成され、その厚みは、ポリマーの場合で30μm以上200μm以下、好ましくは40μm以上125μm以下、より好ましくは50μm以上100μm以下程度であり、薄膜金属の場合には、10μm以上100μm以下、好ましくは、20μm以上50μm以下である。ベース層の表面に被覆される表面層26としては、フッ素系樹脂チューブ、例えばPFA、PTFE、FEPや、それらの複合材料、又それらの樹脂にカーボンやアルミナ、硫酸バリウムのようなフィラーを配合したチューブ状のもので形成され、その厚みは5μm以上100μm以下、好ましくは10μm以上40μm以下程度である。
定着ベルト20の表面層26に用いるフッ素系樹脂チューブは、定着ロール10にて説明したように、内周面にエッチング加工された後、図5,6に示すように、スリーブ40にエッチング加工されたフッ素系樹脂チューブを内装される。そして、チューブ32とセンターシャフト60との間に、フッ素樹脂またはシリコーン樹脂が塗布された芯金12を装着後に、樹脂導入口80を介してポリイミド前駆体等を圧入し、センターシャフト60内のヒータを用いて加熱硬化させてポリイミドから成るベース層を形成するとともに、スリーブ40の内面の凹凸がチューブ32の周面に転写することで、得られた定着ベルトの表面層26は、表面粗さRaが0.1μm以上0.3μm以下、好ましくは、0.15μm以上0.25μm以下になる。この後、芯金12をベース層24から外すことで、定着ベルト20が作製される。
[画像形成装置]
次に、本実施の形態の画像形成装置について説明する。
図7は、本実施の形態の画像形成方法により画像を形成するための、画像形成装置の構成例を示す概略図である。図示した画像形成装置200は、ハウジング400内において4つの電子写真感光体401a〜401dが中間転写ベルト409に沿って相互に並列に配置されている。電子写真感光体401a〜401dは、例えば、電子写真感光体401aがイエロー、電子写真感光体401bがマゼンタ、電子写真感光体401cがシアン、電子写真感光体401dがブラックの色からなる画像をそれぞれ形成することが可能である。
電子写真感光体401a〜401dのそれぞれは所定の方向(紙面上は反時計回り)に回転可能であり、その回転方向に沿って帯電ロール402a〜402d、現像装置404a〜404d、1次転写ロール410a〜410d、クリーニングブレード415a〜415dが配置されている。現像装置404a〜404dのそれぞれにはトナーカートリッジ405a〜405dに収容されたブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの4色のトナーが供給可能であり、また、1次転写ロール410a〜410dはそれぞれ中間転写ベルト409を介して電子写真感光体401a〜401dに対向して配置されている。
さらに、ハウジング400内の所定の位置には露光装置403が配置されており、露光装置403から出射された光ビームを帯電後の電子写真感光体401a〜401dの表面に照射することが可能となっている。これにより、電子写真感光体401a〜401dの回転工程において帯電、露光、現像、1次転写、クリーニングの各工程が順次行われ、各色のトナー像が中間転写ベルト409上に重ねて転写される。
ここで、帯電ロール402a〜402dは、電子写真感光体401a〜401dの表面に導電性部材(帯電ロール)を接触させて感光体に電圧を均一に印加し、感光体表面を所定の電位に帯電させるものである(帯電工程)。なお本実施形態において示した帯電ロールの他、帯電ブラシ、帯電フィルム若しくは帯電チューブなどを用いて接触帯電方式による帯電を行ってもよい。また、コロトロン若しくはスコロトロンを用いた非接触方式による帯電を行ってもよい。
露光装置403としては、電子写真感光体401a〜401dの表面に、半導体レーザー、LED(light emitting diode)、液晶シャッター等の光源を所望の像様に露光できる光学系装置等を用いることができる。これらの中でも、非干渉光を露光可能な露光装置を用いると、電子写真感光体401a〜401dの導電性基体と感光層との間での干渉縞を防止することができる。
現像装置404a〜404dには、上述の二成分静電潜像現像剤を接触又は非接触させて現像する一般的な現像装置を用いて行うことができる(現像工程)。そのような現像装置としては、二成分静電荷像現像用現像剤を用いる限り特に制限はなく、目的に応じて適宜公知のものを選択することができる。一次転写工程では、1次転写ロール410a〜410dに、像保持体に担持されたトナーと逆極性の1次転写バイアスが印加されることで、像保持体から中間転写ベルト409へ各色のトナーが順次1次転写される。
クリーニングブレード415a〜415dは、転写工程後の電子写真感光体の表面に付着した残存トナーを除去するためのもので、これにより清浄面化された電子写真感光体は上記の画像形成プロセスに繰り返し供される。クリーニングブレードの材質としてはウレタンゴム、ネオプレンゴム、シリコーンゴム等が挙げられる。
中間転写ベルト409は駆動ロール406、バックアップロール408及びテンションロール407により所定の張力をもって支持されており、これらのロールの回転によりたわみを生じることなく回転可能となっている。また、2次転写ロール413は、中間転写ベルト409を介してバックアップロール408に対向して配置されている。
2次転写ロール413に、中間転写体上のトナーと逆極性の2次転写バイアスが印加されることで、中間転写ベルトから記録媒体へトナーが2次転写される。バックアップロール408と2次転写ロール413との間を通った中間転写ベルト409は、例えば駆動ロール406の近傍に配置されたクリーニングブレード416或いは、除電器(不図示)により清浄面化された後、次の画像形成プロセスに繰り返し供される。また、ハウジング400内の所定の位置にはトレイ(被転写媒体トレイ)411が設けられており、トレイ411内の紙などの被転写媒体500が移送ロール412により中間転写ベルト409と2次転写ロール413との間、さらには相互に当接する2個の定着ロール414の間に順次移送された後、ハウジング400の外部に排紙される。
[定着装置]
本発明の定着装置は、回転可能な定着部材と、前記回転部材に接触しながら回転可能な加圧部材と、を有する。そして、本実施の形態における定着ロールを、例えば、図7の定着ロール414の一方として用い、図7の定着ロール414の他方を加圧ロールとしてもよい。また、本実施の形態における定着ベルトは、図7の定着ロール414の一方に変えて用いてもよい。
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明は、以下の実施例に制限されるものではない。また、以下の製造例、実施例、比較例において記載した評価は、以下の方法により実施した。
<評価方法>
図7に示す画像形成装置DocuPrint C1616(富士ゼロックス株式会社製)改造機を使用して、被画像形成媒体として通常の非コートフルカラー専用紙を使用し、28℃、85%RH環境下で50%ハーフトーン画像を被画像形成媒体上に作成した。ここで、画像形成装置において定着時に荷重(ニップ部加圧)は、通常0.15MPa以上0.2MPaであるが、画像乱れを生じやすい低荷重の0.1MPaに設定して、通紙方向に対して略直交する方向に形成される画像の線の有無を目しにて評価した。評価した結果を表1に示す。
[実施例1]
図6に示す装置を用いて、アルミニウムから成る直径20mmの芯金の表面に、材料硬度35度、反発弾性率60%のシリコーンゴムから成る弾性層を形成し、図6に示すスリーブ40の内周面の表面粗さRaを0.4μmとすることで、この弾性層上に、表面粗さRaが0.1μmのPFAチューブ(厚み:30mm)から成る表面層が形成された、ロール径が21mmの定着ロールを作製した。
[実施例2]
図6に示すスリーブ40の内周面の表面粗さを代え、実施例1における表面層の表面粗さRaが0.15μmに成るように調整した以外は、実施例1に準じて、定着ロールを作製した。
[実施例3]
図6に示すスリーブ40の内周面の表面粗さを代え、実施例1における表面層の表面粗さRaが0.2μmに成るように調整した以外は、実施例1に準じて、定着ロールを作製した。
[実施例4]
図6に示すスリーブ40の内周面の表面粗さを代え、実施例1における表面層の表面粗さRaが0.25μmに成るように調整した以外は、実施例1に準じて、定着ロールを作製した。
[比較例1]
図6に示すスリーブ40の内周面に凹凸加工を施さず、実施例1における表面層の表面粗さRaが0.05μmに成るようにした以外は、実施例1に準じて、定着ロールを作製した。
上述の評価方法に基づき、実施例1から実施例4と比較例1とを評価した結果を、表1に示す。
Figure 2014215490
本発明の活用例として、電子写真方式を用いた複写機、プリンタ等の画像形成装置への適用がある。
10 定着ロール、12 芯金、14 弾性層、16 表面層、20 定着ベルト、24 ベース層、26 表面層、30 フッ素系樹脂チューブ、32 エッチング加工されたフッ素系樹脂チューブ、32a,32b 折り目部、40 スリーブ、42 内周面、50 リング、52 ボトムキャップ、54 アッパーキャップ、56 ナット、60 センターシャフト、80 樹脂導入口、90 シリコーン樹脂、200 画像形成装置、400 ハウジング、401a,401b,401c,401d 電子写真感光体、402a,402b,402c,402d 帯電ロール、403 露光装置、404a,404b,404c,404d 現像装置、405a,405b,405c,405d トナーカートリッジ、406 駆動ロール、407 テンションロール、408 バックアップロール、409 中間転写ベルト、410a,410b,410c,410d 1次転写ロール、411 トレイ、412 移送ロール、413 2次転写ロール、414 定着ロール、415a,415b,415c,415d クリーニングブレード、416 クリーニングブレード、500 被転写媒体。

Claims (5)

  1. 管状体の最表面に、内周面側の表面に少なくとも凹凸が設けられ表面粗さRaが0.1μm以上0.25μm以下のフッ素系樹脂チューブからなる表面層が設けられたことを特徴とする定着部材。
  2. 前記定着部材は、芯金と、内周面側の表面に凹凸が設けられ表面粗さRaが0.1μm以上0.25μm以下のフッ素系樹脂チューブからなる表面層と、前記表面層と芯金の間に設けられた弾性層と、を有する定着ロールであることを特徴とする、請求項1に記載の定着部材。
  3. 前記定着部材は、内周面側の表面に凹凸が設けられ表面粗さRaが0.1μm以上0.25μm以下のフッ素系樹脂チューブからなる表面層と、前記表面層が積層されるベース層と、を有する定着ベルトであることを特徴とする、請求項1に記載の定着部材。
  4. 回転可能な定着部材と、前記回転可能な定着部材に接触しながら回転可能な加圧部材と、を有し、
    前記定着部材が、請求項1から請求項3のいずれか1項であることを特徴とする定着装置。
  5. 像保持体上に潜像を形成する潜像形成手段と、前記潜像を静電荷像現像用現像剤を用いて現像する現像手段と、現像されたトナー画像を中間転写体を介してまたは介さずに被転写体上に転写する転写手段と、前記被転写体上のトナー画像を定着する定着手段と、を含む画像形成装置であり、
    前記定着手段が、請求項4に記載の定着装置からなることを特徴とする画像形成装置。
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