JP2014215310A - 計測装置、および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】プローブに帯電したトナーを吸着させる際に、プローブを構成する発振回路に過電圧がかかって、発振回路の破壊や電極の剥離が生じるのを防止することができるトナー帯電量計測装置を提供する。
【解決手段】水晶振動子127の電位をトナー吸着電位に制御する電極用電源1104と、トナー吸着面電極121にトナーを吸着した状態で吸着させたトナーの質量を検知するM計測回路1103と、トナー吸着面電極121にトナーを吸着した状態でトナーの電荷量を検知するQ計測回路1102と、M計測回路1103による検知結果とQ計測回路1102による検知結果とに基づき、現像剤担持体111に担持されたトナーの帯電量を計測する計測手段と、電極用電源1104がトナー吸着面電極121にトナーを吸着させる場合、トナー吸着面電極121とトナー非吸着面電極122とに電気的に接続されるコンデンサとを有する。
【選択図】図11
【解決手段】水晶振動子127の電位をトナー吸着電位に制御する電極用電源1104と、トナー吸着面電極121にトナーを吸着した状態で吸着させたトナーの質量を検知するM計測回路1103と、トナー吸着面電極121にトナーを吸着した状態でトナーの電荷量を検知するQ計測回路1102と、M計測回路1103による検知結果とQ計測回路1102による検知結果とに基づき、現像剤担持体111に担持されたトナーの帯電量を計測する計測手段と、電極用電源1104がトナー吸着面電極121にトナーを吸着させる場合、トナー吸着面電極121とトナー非吸着面電極122とに電気的に接続されるコンデンサとを有する。
【選択図】図11
Description
本発明は、現像器内のトナーの帯電量を計測する計測装置、および前記計測装置を備えた画像形成装置に関する。
感光体に静電的にトナーを付着させて画像を形成する画像形成装置は、温度や湿度によってトナーの帯電量(以降、トナー帯電量と称す。)が変化してしまうと、形成される画像の濃度が変化してしまう。即ち、トナー帯電量が減少すると感光体に付着するトナーの量が増加するので所望の濃度よりも濃い濃度の画像が形成されてしまう。一方、トナー帯電量が増加すると感光体に付着するトナーの量が減少するので所望の濃度よりも薄い濃度の画像が形成されてしまう。
そこで、画像の濃度を制御するために、トナー帯電量を計測した結果に基づいて、感光体に静電潜像を形成するための露光光量や現像バイアス、帯電電位といった画像形成条件を制御する方法が知られている。
特許文献1では、磁気ブラシローラから圧電性結晶共振器(振動子)を備えたプローブにトナーを吸着させ、圧電性結晶共振器の周波数の変化に基づいて算出した質量と、磁気ブラシローラ上の電荷量の変化とに基づいてトナー帯電量を演算している。
しかしながら、帯電されたトナーをプローブに吸着させる際に、プローブを構成する振動子や振動子を駆動する発振回路に過電圧がかかってしまうという問題がある。その結果、振動子や発振回路の破壊や電極の剥離が生じてしまい、トナー帯電量の測定ができなくなってしまう。
上記課題を解決するために本願発明の画像形成装置は以下の構成を有する。すなわち、トナーを担持する現像剤担持体上のトナーの帯電量を計測する計測装置であって、水晶振動子と、前記水晶振動子の一方の面に設けられた第1の電極と、前記水晶振動子の他方の面に設けられた第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極とを介して前記水晶振動子に電圧を印加することで前記水晶振動子を発振させる発振手段と、前記第1の電極の電位をトナー吸着電位に制御することで前記現像剤担持体から前記第1の電極にトナーを吸着させる制御手段と、前記制御手段により前記第1の電極にトナーを吸着した状態で前記発振手段が前記水晶振動子を発振させたときの発振周波数に基づき、前記第1の電極に吸着させたトナーの質量を検知する質量検知手段と、前記制御手段により前記第1の電極にトナーを吸着した状態で前記第1の電極に付着させたトナーの電荷量を検知する電荷量検知手段と、前記質量検知手段による検知結果と前記電荷量検知手段による検知結果とに基づき、前記現像剤担持体に担持されたトナーの帯電量を計測する計測手段と、前記制御手段が前記第1の電極にトナーを吸着させる場合、前記第1の電極と前記第2の電極とに電気的に接続されるコンデンサと、を有する。
本発明により、振動子や発振回路に対する過電圧を抑え、振動子や発振回路の破壊や電極の剥離を防止することができる。
<第1の実施形態>
[装置構成]
図1は、電子写真方式の画像形成装置を示す概略構成図である。
[装置構成]
図1は、電子写真方式の画像形成装置を示す概略構成図である。
感光ドラム101Y、101M、101C、101Kの周囲には、帯電装置102Y、102M、102C、102K、レーザスキャナ103Y、103M、103C、103K、現像装置104Y、104M、104C、104K、ドラムクリーナ106Y、106M、106C、106Kが配置されている。感光ドラム101Y、101M、101C、101K上には後述の画像形成工程において各色成分の画像が形成される。ここで、感光ドラム101Y上にはイエローの画像が形成され、感光ドラム101M上にはマゼンタの画像が形成され、感光ドラム101C上にはシアンの画像が形成され、感光ドラム101Kにはブラックの画像が形成される。また、一次転写ローラ113Y、113M、113C、113Kは、中間転写ベルト115上において感光ドラム101Y、101M、101C、101K上に形成された各色成分の画像が重なるように、各色成分の画像を中間転写ベルト115に転写する。ここで、感光ドラム101Y、101M、101C、101K、帯電装置102Y、102M、102C、102K、レーザスキャナ103Y、103M、103C、103K、現像装置104Y、104M、104C、104K、ドラムクリーナ106Y、106M、106C、106K、一次転写ローラ113Y、113M、113C、113Kの構成は同じなので、以下の説明では符号Y、M、C、Kの表記を省略する。
感光ドラム101は、その表面に感光層を有する感光体を備え、矢印A方向へ回転駆動される。プリント開始信号が入力されると、感光ドラム101が矢印A方向への回転を開始し、帯電装置102が感光ドラム101の表面を所定の電位となるように帯電する。次いで、印刷すべき画像に対応する画像信号に応じてレーザスキャナ103からレーザ光100が感光ドラム101上に照射されることによって、感光ドラム101上には静電潜像が形成される。現像装置104は、トナーとキャリアとを有する現像剤を収容している。現像装置104は、感光ドラム101に形成された静電潜像を、現像剤中のトナーを用いて現像する。感光ドラム101上の画像(トナー像)は、感光ドラムの矢印A方向の回転によって、中間転写ベルト115と感光ドラム101とが接触している一次転写ニップ部へと搬送される。感光ドラム101上に形成されたトナー像は、一次転写ローラ113を介して転写電圧が印加されることにより、中間転写ベルト115上に転写される。
中間転写ベルト115は矢印B方向へ回転駆動される。感光ドラム101それぞれから各色成分のトナー像が重ねて転写されると、中間転写ベルト115上にはフルカラーのトナー像が形成される。感光ドラム101上から中間転写ベルト115に転写されずに、感光ドラム101上に残留したトナーはドラムクリーナ106によって除去される。
中間転写ベルト115上のトナー像は、中間転写ベルト115の回転によって、二次転写ニップ部Teへと搬送される。このとき、給紙カセット内に収容された記録紙Pは、給紙ローラ116により1枚ずつ分離され、中間転写ベルト115上のトナー像と記録材Pとが接触するようにタイミングが調整されて、二次転写ニップ部Teに搬送される。
中間転写ベルト115上のトナー像は、二次転写ローラ114と中間転写ベルト115とが形成する二次転写ニップ部Teで、給紙カセットから搬送されてきた記録紙Pに転写され、定着装置107で熱と圧力を加えられて定着される。画像が定着された記録紙Pは、排紙トレイ117上に排紙される。
本実施形態では、上記の画像形成工程と並行して、測定工程と調整工程とが実施される。測定工程とは現像装置104内に設けた帯電量測定装置108により、感光ドラム101に現像される直前のトナーの質量Mと電荷量Qを測定する工程である。調整工程とは、測定工程において測定されたトナーの質量Mと電荷量Qに基づいて、所望の濃度の画像を形成するために、レーザスキャナ103から照射されるレーザ光100の光量の制御を行う工程である。
(QCM水晶センサの構成)
本実施形態で用いるトナーの質量を測定するQCM水晶センサの構成を、図2を用いて説明する。図2(a)、(b)はセンサを2つの電極それぞれの方向から眺めたときの斜視図である。図2において、QCM水晶センサ120は、トナー吸着面電極121、トナー非吸着面電極122、トナー吸着面側の電極端子123、トナー非吸着面側の電極端子124、水晶片127(水晶振動子)から構成される。QCM水晶センサ120は、一方の面(第1の面)にトナー吸着面電極121が設けられ、他方の面(第1の面と反対側の第2面)にトナー非吸着面電極122が設けられる。なお、トナー吸着面電極121は第1の電極に相当し、トナー非吸着面電極122は第2の電極に相当する。
本実施形態で用いるトナーの質量を測定するQCM水晶センサの構成を、図2を用いて説明する。図2(a)、(b)はセンサを2つの電極それぞれの方向から眺めたときの斜視図である。図2において、QCM水晶センサ120は、トナー吸着面電極121、トナー非吸着面電極122、トナー吸着面側の電極端子123、トナー非吸着面側の電極端子124、水晶片127(水晶振動子)から構成される。QCM水晶センサ120は、一方の面(第1の面)にトナー吸着面電極121が設けられ、他方の面(第1の面と反対側の第2面)にトナー非吸着面電極122が設けられる。なお、トナー吸着面電極121は第1の電極に相当し、トナー非吸着面電極122は第2の電極に相当する。
図2(a)は、QCM水晶センサ120のトナー吸着面電極121がある面(第1の面)の構成を示す図である。図2(b)は、QCM水晶センサ120のトナー非吸着面電極122がある面(第2の面)の構成を示す図である。なお、QCM水晶センサ120に関しては、例えば特許第3725195号にその測定原理等が詳細に記載されているので、ここでは概要のみを記載する。
QCM水晶センサ120は、電極端子123、124を介して水晶片127に電圧を印加すると、水晶の圧電逆効果によって、この水晶片127に厚みズリ振動を励起させる。ここで、QCM水晶センサ120の共振周波数は、トナー吸着面電極121にトナーが付着していない状態において、水晶片127の共振周波数と等しい値となっている。しかし、トナー吸着面電極121にトナーが付着すると、QCM水晶センサ120は、トナー吸着面電極121に付着したトナーの量に応じて共振周波数を変化させる。そのため、この共振周波数の変化量に基づいて、トナー吸着面電極121に付着したトナーの量を測定することができる。
一般的に、水晶振動子を用いたQCMデバイスの吸着物質量変化ΔMと共振周波数の変化量Δfの関係は次の式1で示すSauerbreyの式で表されることが知られている。
・・・(式1)
ここで、f0は振動子の共振周波数、ρは水晶の密度(2.649x103 [kg/m3])、μは水晶のせん断応力(2.947×1010 [kg ms])、Bは有効振動面積(略電極面積)である。
・・・(式1)
ここで、f0は振動子の共振周波数、ρは水晶の密度(2.649x103 [kg/m3])、μは水晶のせん断応力(2.947×1010 [kg ms])、Bは有効振動面積(略電極面積)である。
例えば、共振周波数が10[MHz](f0=10[MHz])の振動子の電極にトナーを吸着させたときの周波数の変化量が1[Hz](△f=1[Hz])であった場合、約5[ng/cm2]のトナーが電極に付着したことになる。
図2(a)において、水晶片127の第1の面上に形成されたトナー吸着面電極121と電極端子123とは、継ぎ目なく電気的につながっている。同様に、図2(b)において、水晶片127の第2の面上に形成されたトナー非吸着面電極122と電極端子124とは、継ぎ目なく電気的につながっている。トナー吸着面電極121とトナー非吸着面電極122の各々は、それぞれ対応する電極端子123、124を通じて電気的に接続されている。なお、電極端子123、124は、電気的な外乱成分が入らないよう、表面を絶縁物質で被覆している。
(現像装置の構成)
図3は現像装置104の要部断面図である。
図3は現像装置104の要部断面図である。
現像剤110は、主にトナーとキャリアからなる二成分現像剤である。撹拌スクリュー118は、現像装置104内の現像剤110中のトナーとキャリアとを摩擦帯電させながら現像スリーブ111へと搬送する。現像スリーブ111は、回動可能な非磁性の筒状部材151と、磁力を有するマグネット152とから構成される。マグネット152は筒状部材151に内包されている。現像スリーブ111は内包するマグネット152の磁力により、現像剤110を表面上に引き付ける。即ち、現像スリーブ111は現像剤担持体に相当する。さらに、現像スリーブ111は、筒状部材151が回転することにより、現像剤110を矢印で示す回転方向の下流側へと搬送する。現像スリーブ111に担持された現像剤110は、現像スリーブ111と規制ブレード112とが形成する僅少で一定な隙間を通過することにより、現像スリーブ111上に担持される量が規制される。また、現像剤110が僅少な隙間を通過する際に、トナーとキャリアおよび規制ブレード112との摩擦が促進され、トナーの帯電量を増加させる。
帯電量測定装置108は、QCM水晶センサ120のトナー非吸着面電極122に現像装置104内のトナーが付着しないように、QCM水晶センサ120を収容した構成となっている。帯電量測定装置108は、現像スリーブ111の回転方向において規制ブレード112の下流側で、且つ、現像スリーブ111が感光ドラム101に最も近づいた現像位置よりも上流側の位置に配置される。なお、帯電量測定装置108は、トナー吸着面電極121が現像スリーブ111上の現像剤110と接触しないように配置されている。本実施形態では、例えば、トナー吸着面電極121と現像スリーブ111との距離を数[mm]以下とした。
(トナー帯電量の説明)
図4は、現像装置104のトナーの帯電量の変化を示す図である。図4において、横軸は時間を表し、縦軸はトナーの帯電量を示している。なお、実線は所望の帯電特性を有するトナーの帯電量の変化を有し、破線は所望の帯電特性よりも低い帯電特性を有するトナーの帯電量の変化を示している。現像装置104内に補給されたトナーは、撹拌スクリュー118により撹拌されると、トナー同士の摩擦によってトナー帯電量が所定値値(Q/M)Sとなるまで帯電される。そして、現像スリーブ111に供給されたトナーが規制ブレード112を通過する際に、帯電がさらに促進され、現像スリーブ111上のトナーの帯電量が目標値(Q/M)bまで上昇する。なお、トナー帯電量の目標値(Q/M)bとは、現像装置104内のトナーが所望の帯電特性を有する場合、現像スリーブ111上のトナーの帯電量の理論値に相当する。
図4は、現像装置104のトナーの帯電量の変化を示す図である。図4において、横軸は時間を表し、縦軸はトナーの帯電量を示している。なお、実線は所望の帯電特性を有するトナーの帯電量の変化を有し、破線は所望の帯電特性よりも低い帯電特性を有するトナーの帯電量の変化を示している。現像装置104内に補給されたトナーは、撹拌スクリュー118により撹拌されると、トナー同士の摩擦によってトナー帯電量が所定値値(Q/M)Sとなるまで帯電される。そして、現像スリーブ111に供給されたトナーが規制ブレード112を通過する際に、帯電がさらに促進され、現像スリーブ111上のトナーの帯電量が目標値(Q/M)bまで上昇する。なお、トナー帯電量の目標値(Q/M)bとは、現像装置104内のトナーが所望の帯電特性を有する場合、現像スリーブ111上のトナーの帯電量の理論値に相当する。
一方、所望の帯電特性よりも低い帯電特性を有するトナーは、現像スリーブ111に供給されたトナーが規制ブレード112を通過しても、その帯電量が目標値(Q/M)bとなるまで増加しない。つまり、トナーが所望の帯電特性を有していない場合、感光ドラム101上の静電潜像に付着するトナーの量が変化してしまう。これにより、トナーの帯電量が目標値(Q/M)b未満のトナーによって現像されたトナー像は、所望の濃度や色味とならない。
帯電特性が変動する要因、即ち、トナー帯電量(Q/M)が変動する要因には、画像形成装置の設置環境における温度・湿度、長期間の使用によるキャリアの経年劣化、トナー消費量、補給量の変化が挙げられる。また、画像形成装置を使用しない状態でトナーが長時間放置された後、この画像形成装置による画像形成を開始する場合、画像形成装置内のトナーの帯電量を目標値となるまで増加することができない可能性がある。この場合、画像を形成し続ければ、撹拌スクリューがトナー帯電量を目標とするトナー帯電量となるまで増加させることができる。
現像装置104内のトナーは、環境変動や経年劣化によってトナー帯電量をゆっくりと変化させる。一方、画像形成装置を長時間使用しない状態で放置した後の立ち上げ直後においては短時間でトナー帯電量が変化してしまう。さらに、現像装置104内のトナーの量が著しく減少した状態、又は、著しく増加した状態でトナーが撹拌される場合においても、短時間でトナー帯電量が変化してしまう。トナー帯電量が短時間で変化する場合、1ページ分の画像の面内においてトナー帯電量(Q/M)の変動が生じてしまい、濃度にムラのある画像が形成されてしまうことがある。
例えば、帯電量(Q/M)が目標値(Q/M)bよりも低いトナーを用いて静電潜像をトナー像として現像した場合、このトナーの静電的な付着力が小さくなる。その結果、感光ドラム101上に付着するトナーの量が増加してしまい、出力画像の濃度が濃くなってしまう。逆に、帯電量(Q/M)が目標値(Q/M)bよりも高いトナーを用いて静電潜像をトナー像として現像した場合、このトナーの静電的な付着力が大きくなるので、感光ドラム101上に付着するトナーの量が減少してしまい、出力画像の濃度が薄くなってしまう。
このようにトナーの帯電量(Q/M)の変動が生じたとしても、現像スリーブ111に担持されたトナーの帯電量(Q/M)を測定することができるので、現像に用いられるトナーの帯電量に応じた画像形成条件を求めることができる。即ち、現像スリーブ111上のトナーの帯電量に基づき、所望の濃度のトナー像を形成するための画像形成条件を決定することができる。本実施形態では、画像形成条件として、例えば短時間にフィードバック可能なレーザスキャナ103から照射されるレーザ光100の明滅タイミングを制御することで、トナーの帯電量(Q/M)に応じて感光ドラム101上に付着するトナーの量を制御する。
[Q/M計測の概要]
次にトナーの帯電量Q/Mを計測する方法について説明する。
次にトナーの帯電量Q/Mを計測する方法について説明する。
図9は、感光ドラム101、帯電装置102、レーザスキャナ103、現像装置104、ドラムクリーナ106、一次転写ローラ113を備えた画像形成ステーションと、Q/M計測部1101と、コントローラ1107で構成される制御ブロック図である。感光ドラム101は、図1の感光ドラム101Y、101M、101C、及び101Bkを簡略化したものである。他の帯電装置102、レーザスキャナ103、現像装置104、ドラムクリーナ106、一次転写ローラ113についても同様に、図1の対応するユニットを簡略化したものである。なお、Q/M計測部1101の詳細な構成は、図11を用いて詳細に説明する。
コントローラ1107は、Q/M算出部1106、LUT(Look Up Table)601、LUT補正部602、レーザドライバ603、RAM604、ROM605、CPU606を備える。LUT601は、画像信号に応じたレーザ駆動信号を決定している。なお、レーザ駆動信号とは、レーザスキャナ103から照射されるレーザ光100の明滅タイミングを制御するために、レーザスキャナ103に入力される信号である。LUT601は、画像信号を変換テーブル(以降、LUTと称す。)を用いてレーザ駆動信号に変換する変換ユニットである。LUT補正部602は、LUT601が画像信号に応じたレーザ駆動信号を決定するために用いるLUTを補正する。LUTの補正の方法については、後述する。レーザドライバ603は、LUT601により決定されたレーザ駆動信号をレーザスキャナ103へ出力する。RAM604は、書き換え可能なデータを保持する記憶部である。ROM605は、予め設定してあるデータを保持する記憶部である。CPU606は、画像形成装置全体の制御および計算を行う。
次に、トナー帯電量計測シーケンスを図10に基づいて説明する。本実施形態において、コントローラ1107は、画像データに応じて画像を形成している間に現像スリーブ111上のトナーの帯電量Q/Mを検出する。
S1301において、コントローラ1107は、Q/M計測部1101により、Q計測回路1102のQ計測用コンデンサC1(図11)に、トナー吸着面電極121にトナーを静電的に吸着させるための電位(以降、トナー吸着電位と称す。)を充電する。本実施形態において、トナー吸着面電極121は、Q計測用コンデンサC1(図11)に充電されたトナー吸着電位によって現像スリーブ111上のトナーを吸着する。これは、電極用電源1104がトナー吸着面電極121に直接給電した状態でトナー吸着面電極121にトナーを吸着させてしまうと、このトナーの電荷が電極用電源1104から放出されてしまうからである。なお、本工程の詳細については、図13を用いて後述する。
S1302において、コントローラ1107は、トナー吸着面電極121に付着しているトナーを除去する。即ち、コントローラ1107は、Q/M計測部1101により、トナー吸着面電極121の表面電位を、トナーが剥離される電位(以下、トナー剥離電位と呼ぶ。)に制御することで、トナー吸着面電極121に付着しているトナーを静電的に剥離させる。本工程の詳細については、図14を用いて後述する。S1303において、コントローラ1107は、トナー吸着面電極121にトナーを吸着させる前に、S1301において充電されたQ計測用コンデンサC1の両端の電位差の基準値V1と、水晶片127の発振周波数の基準値f1とをQ/M計測部1101に計測させる。本工程の詳細については、図15を用いて後述する。S1304において、コントローラ1107は、Q/M計測部1101により、Q計測回路1102のQ計測用コンデンサC1(図11)に充電したトナー吸着電位によってトナー吸着面電極121にトナーを吸着させる。本工程の詳細については、図16を用いて後述する。
S1305において、コントローラ1107は、トナー吸着面電極121にトナーを吸着させた状態でのQ計測用コンデンサC1の両端の電位差V2と、トナー吸着面電極121にトナーを吸着させた状態での水晶片127の発振周波数f2とをQ/M計測部1101に計測させる。本工程の詳細については、図17を用いて後述する。S1306において、コントローラ1107は、Q/M算出部1106により、トナー吸着面電極121に付着したトナーの帯電量Q/Mを検出する。即ち、Q/M計測部1101が基準値V1と電位差V2とに基づいてトナー吸着面電極121に吸着させたトナーの電荷量Qを計測すると共に、基準値f1と発振周波数f2とに基づいてトナー吸着面電極121に付着させたトナーの質量Mを計測する。そして、コントローラ1107のQ/M算出部1106が、Q/M計測部1101により計測された電荷量Qと質量Mに基づいて、トナー吸着面電極121に吸着させたトナーの帯電量Q/Mを算出する。なお、電荷量Qを質量Mで除算した値がトナーの帯電量Q/Mである。そして、S1307において、コントローラ1107は、計測を終了するか次の計測を行うかを判定する。本実施形態においては、画像形成工程を実施している間、トナー帯電量Q/Mを計測し続ける。即ち、S1307において、コントロ−ラ1107は、画像形成工程が実行中であればS1301へ移行し、画像形成工程が終了していればトナー帯電量の計測シーケンスを終了する。
なお、一回の測定においてトナー吸着面電極121に吸着されるトナー量は数[μg]から数十[μg]の極微小な量であり、感光ドラム上に形成される画像の濃度に影響を及ぼすことはない。
LUT補正部602は、計測したトナー帯電量Q/Mに基づき、LUT601を補正する。レーザドライバ603はLUT601の内容に従ってレーザ光100の明滅タイミングを設定する。レーザスキャナ103が明滅タイミングを調整したレーザ光100によって感光ドラム101を露光すると、感光ドラム101上にはトナー帯電量Q/Mに適した静電潜像が形成される。
ここで、QCM水晶センサ120の電気的な特性について説明する。
(QCMの等価容量)
QCM水晶センサ120の断面図を図5に示す。QCM水晶センサ120は、水晶片127を2つの電極で挟んだ構成であるので、図6の等価回路に示すコンデンサCxと同じである。
QCM水晶センサ120の断面図を図5に示す。QCM水晶センサ120は、水晶片127を2つの電極で挟んだ構成であるので、図6の等価回路に示すコンデンサCxと同じである。
ここで、電極の直径をD[mm]、電極間の距離をd[mm]、水晶の圧電性結晶の誘電率をε[F/m]、容量をCx[F]とすると、容量Cxは以下の式2となる。
・・・(式2)
例えば、D=3.2[mm]、d=0.3[mm]、ε=4.1×10−11[F/m]とした場合、容量Cxは
Cx=4.1×10−11×π×[3.2/2]2/0.3=1.10[pF]
となる。
・・・(式2)
例えば、D=3.2[mm]、d=0.3[mm]、ε=4.1×10−11[F/m]とした場合、容量Cxは
Cx=4.1×10−11×π×[3.2/2]2/0.3=1.10[pF]
となる。
(トナー吸着時の電位)
トナー1個の電荷が4×10−15[C]とし、トナー吸着面電極121にトナーが一様に付着したと仮定すると、トナーの数が270557個となる。トナー吸着面電極121に吸着されたトナーの電荷量Qの合計は1.08×10−9[C]となる。図6の等価容量Cx=1.1[pF]のトナー吸着面電極121に1.08×10−9[C]の電荷が吸着すると、電位VxはVx=Q/Cx=1.08×10−9/1.1×10−12=981.8[V]となる。
トナー1個の電荷が4×10−15[C]とし、トナー吸着面電極121にトナーが一様に付着したと仮定すると、トナーの数が270557個となる。トナー吸着面電極121に吸着されたトナーの電荷量Qの合計は1.08×10−9[C]となる。図6の等価容量Cx=1.1[pF]のトナー吸着面電極121に1.08×10−9[C]の電荷が吸着すると、電位VxはVx=Q/Cx=1.08×10−9/1.1×10−12=981.8[V]となる。
つまり、トナー吸着面電極121の表面全面に一様にトナーが吸着すると仮定した場合、トナー吸着面電極121とトナー非吸着面電極122との間に約1000[V]の電位が掛かってしまう。そのため、これらの電極間に挟まれている水晶片127や発振回路1233に過電圧が掛かってしまうという問題が生じる。そこで、本実施形態では、過電圧保護用のコンデンサCvを接続することで、水晶片127や発振回路1233に過電圧が掛ることを抑制する。
図7はQCM水晶センサ120に相当するCxに対して、本実施例に係る過電圧保護用コンデンサCvを並列に接続した等価回路図である。ここで過電圧保護用コンデンサCvの容量はそのままCvと記載する。図7において、コンデンサCx、Cvを並列に接続しているので、トナー吸着面電極121とトナー非吸着面電極122との間に形成される容量はCx+Cvとなる。例えば、Cx=1.1[pF]に対して容量が1000[pF]の過電圧保護用コンデンサCvを並列に接続すると、全体の容量はCx+Cv=1001.1[pF]となる。
例えば、トナー吸着面電極121に一様にトナーが付着した時の電荷量Qが1.08×10−9[C]の場合、トナー吸着面電極121とトナー非吸着面電極122との間に掛る電圧Vxは、Vx=Q/C=1.08×10−9/1001.1×10−12=1.08[V]となる。
なお、過電圧保護用コンデンサCvの容量は、トナー吸着面電極121のサイズ、トナーの電荷量、QCM水晶センサ120の耐電圧に基づいて決定される。具体的には、過電圧保護用コンデンサCvの容量をCv、トナー吸着面電極121に吸着されたトナーの想定される最大値である最大電荷量をQmax、QCM水晶センサ120の耐電圧をVmaxとした場合、Vmax > Qmax/Cvとなるように構成する。
[Q/M計測部の詳細説明]
次に、図10のトナー帯電量の計測シーケンスの各工程について詳細に説明する。なお、図11は、Q/M計測部1101の回路構成図であり、図12はスイッチ回路1105のON状態とOFF状態とを切り替えるタイミングチャートを示す。
次に、図10のトナー帯電量の計測シーケンスの各工程について詳細に説明する。なお、図11は、Q/M計測部1101の回路構成図であり、図12はスイッチ回路1105のON状態とOFF状態とを切り替えるタイミングチャートを示す。
図11において、スイッチSW1は、トナー吸着面電極121にQ計測回路1102を電気的に接続または切断する。スイッチSW2は、トナー吸着面電極121にM計測回路1103を電気的に接続または切断する。スイッチSW3は、トナー非吸着面電極122にM計測回路1103を電気的に接続または切断する。スイッチSW4は、トナー吸着面電極121に電極用電源1104を接電気的に接続または切断する。スイッチSW5は、トナー非吸着面電極122に電極用電源1104を電気的に接続または切断する。
スイッチSW6は、トナー吸着面電極121に過電圧保護用コンデンサCvを電気的に接続または切断する。スイッチSW7は、トナー非吸着面電極122に過電圧保護用コンデンサCvを電気的に接続または切断する。
Q計測用コンデンサC1は、電荷量Qを計測するためのコンデンサであり、トナー吸着電位に充電される。コンデンサC2は、トナー吸着面電極121とM計測回路1103との間に挿入され、高周波な発振信号のみを伝達するカップリングコンデンサである。コンデンサC3は、トナー非吸着面電極122とM計測回路1103との間に挿入され、コンデンサC2と同様に高周波な発振信号のみを伝達するカップリングコンデンサである。コンデンサC4は、トナー吸着時の電荷に、トナー吸着面電極121とトナー非吸着面電極122との間に過電圧が供給されることを防止する過電圧保護用コンデンサである。
抵抗R1、R2は、トナー吸着面電極121とトナー非吸着面電極122の両方に電極用電位生成部1236を接続した時に2つの電極が短絡しないための抵抗である。電位計1231は、Q計測用コンデンサC1の電位を計測する電位計である。電荷量算出部1232は、トナー吸着前に計測されたQ計測用コンデンサC1の両端の電位差V1(基準値)と、トナー吸着状態で計測されたQ計測用コンデンサC1の両端の電位差V2との差分(V1−V2)に基づいて電荷量Qを算出する。即ち、電荷量算出部1232は、トナー吸着面電極121にトナーが吸着したときのQ計測用コンデンサC1の両端の電位差の変化に基づいて、トナー吸着面電極121に吸着させたトナーの電荷量を検知する電荷量検知手段に相当する。発振回路1233は、水晶片127を発振する。なお、本実施形態で用いる発振回路1233は、ロジックICと抵抗とコンデンサによって構成される。なお、発振回路1233の構成は必ずしも本構成に限定されず、他の発振回路を使用しても構わない。
周波数計測部1234は、発振回路1233の発振周波数を計測する。質量算出部1235は、トナー吸着前に計測された発振周波数f1と、トナー吸着状態で計測された発振周波数f2との差(f1−f2)から質量Mを算出する。即ち、質量算出部1235は、トナー吸着面電極121に吸着させたトナーの質量を検知する質量検知手段に相当する。電極用電位生成部1236は、トナー吸着電位や現像バイアス、トナー剥離電位、0[V]電位を出力する。現像スリーブ用電源1237は、現像スリーブ111に現像バイアスを印加する。
図12のタイミングチャートは、現像スリーブ111の表面電位と、トナー吸着面電極121の表面電位と、Q計測用コンデンサC1の両端の電位差と、スイッチSW1、SW2、SW3、SW4、SW5、SW6、及びSW7のON又はOFFの状態との関係を示している。実線901は、トナー吸着面電極121の表面電位である。点線902は、現像スリーブ111の表面電位である。一点鎖線903は、Q計測用コンデンサC1の両端の電位差である。なお、Q計測用コンデンサC1は接地されているので、一点鎖線903が示す電位がQ計測用コンデンサC1の電位そのものである。
本実施形態では、現像スリーブ用電源1237が、例えば、電圧値が+300[V]と−1200[V]とで周期的に変化するパルス期間と、電圧値が一定となるブランク期間とを交互に有する現像バイアス(以降、ブランクパルスと称す。)を現像スリーブ111に印加する。なお、現像バイアスの直流成分は−450[V]となる。尚、ブランク期間は、説明を簡素化するために1パルスとしている。また、各シーケンス中のパルス数も説明のために1または2パルスにしている。そして、図12に示したS1301〜S1305は図10のトナー帯電量の計測シーケンスにおける各シーケンスの番号である。
以下、トナー帯電量の計測シーケンス(図10)の各工程を、図13から図17に示す各フローチャートと図11の回路図と図12のタイミングチャートを参照しながら詳細に説明する。
(トナー吸着電位の充電(S1301))
図13に、図10におけるS1301のトナー吸着電位の充電の詳細フローを示す。
図13に、図10におけるS1301のトナー吸着電位の充電の詳細フローを示す。
S1311にて、Q/M計測部1101は、Q計測用コンデンサC1にトナー吸着電位を充電するためのトナー吸着電位+150[V]を電極用電源1104から出力する。
S1312にて、Q/M計測部1101は、スイッチSW1、SW4、及びSW5をONにし、スイッチSW2、SW3、SW6、及びSW7をOFFにする。スイッチSW1とスイッチSW4をONにすると、電極用電源1104とQ計測用コンデンサC1が接続される。これにより、Q計測用コンデンサC1にトナー吸着電位+150(V)の充電が開始される。このとき、トナー吸着面電極121と電極用電源1104との間に抵抗R1があるので、トナー吸着面電極121の電位(実線901)がQ計測用コンデンサC1の電位(一点鎖線903)と等しくなる。例えば、Q計測用コンデンサC1の電位が−200[V]であれば、トナー吸着面電極121の電位も−200[V]になる。この時、SW5もONにして、トナー非吸着面電極122とトナー吸着面電極121が同電位になるようにする。
S1313にて、Q/M計測部1101は、Q計測用コンデンサC1の両端の電位差が+150[V]となるまで、一定の充電期間にわたって待機する。図12のt1〜t6の様に、Q計測用コンデンサC1に残っている電位−200[V]は、電極用電源1104から出力される+150[V]のトナー吸着電位が抵抗R1、スイッチSW4、スイッチSW1を通って供給されるので、トナー吸着電位+150[V]に充電される。この充電期間は、Q計測用コンデンサC1に残っている電位とQ計測用コンデンサC1と抵抗R1の時定数により決まる。
前述の充電期間において、トナー吸着面電極121にもトナー吸着電位+150[V]が印加される。時刻t2〜t3およびt4〜t5において、現像スリーブ111の電位−1200[V]に対してトナー吸着面電極121の電位+150[V]が+1350[V]高いので、トナー吸着面電極121にはトナーが吸着する。但し、次のシーケンスでトナーを剥離するので、この段階でトナー吸着面電極121にトナーが吸着しても問題無い。また、充電期間中に吸着したトナーの電荷は、接続した電極用電源1104を通して放電される。
なお、S1313における待機方法としては、予め決められた時間だけ待機する方法やQ計測用コンデンサC1の両端の電位差を計測する方法を用いてもよい。
S1314にて、Q/M計測部1101は、スイッチSW1をOFFにする。即ち、Q計測用コンデンサC1へのトナー吸着電位の充電が完了した後、ONになっているSW1をOFFにして、Q計測用コンデンサC1に充電されたトナー吸着電位+150[V]を保持する。
以上により、図10におけるトナー吸着電位の充電シーケンス(S1301)が完了する。
(トナー剥離(S1302))
Q/M計測部1101は、充電が完了した後、トナー吸着面電極121に吸着しているトナーの剥離を行う。図14に、図10におけるS1302のトナー剥離の詳細フローを示す。
Q/M計測部1101は、充電が完了した後、トナー吸着面電極121に吸着しているトナーの剥離を行う。図14に、図10におけるS1302のトナー剥離の詳細フローを示す。
S1321にて、Q/M計測部1101は、電極用電源1104によりトナー吸着面電極121にトナー剥離電位を印加する。Q/M計測部1101は、トナー吸着面電極121に付着しているトナーを剥離するためのトナー剥離電位として、例えば、−1050[V]を電極用電源1104から出力する。既にスイッチSW4とスイッチSW5がONになっているので、トナー吸着面電極121とトナー非吸着面電極122にトナー剥離電位−1050[V]が印加されると、トナー吸着面電極121からトナーが剥離し始める。
S1322にて、Q/M計測部1101は、スイッチSW4、SW5、SW6、及びSW7をONにし、スイッチSW1、SW2、及びSW3をOFFにする。次いで、Q/M計測部1101は、スイッチSW6とスイッチSW7をONにすることで過電圧保護用コンデンサCvと抵抗R1、R2とを電気的に接続し、過電圧保護用コンデンサCvの電位が0[V]になるまで放電を行う。
S1323にて、Q/M計測部1101は、過電圧保護用コンデンサCvの電位が0[V]になるまで、一定の放電期間にわたって待機する。図12の時刻t7〜t8およびt9〜t10において、トナー吸着面電極121の電位(実線901)は、現像スリーブ111の電位(点線902)よりも1350[V]低い。したがって、トナー吸着面電極121の電位よりも現像スリーブ111の電位が高いので、トナー吸着面電極121に吸着しているトナーが現像スリーブ111に移動する。これにより、トナー吸着面電極121に吸着したトナーが剥離する。
また、過電圧保護用コンデンサCvに残っている電位+150[V]は放電されて0[V]になる。このようにしてトナー吸着面電極121上のトナーが全て剥離されるまで待機する。S1323における待機方法は、予め実験によって決められた時間だけ待機すればよい。
S1324にて、Q/M計測部1101は、スイッチSW6及びSW7をOFFにする。トナー吸着面電極121上のトナーの剥離が完了した後、Q/M計測部1101は、スイッチSW6及びSW7をONからOFFに切り替えて、過電圧保護用コンデンサCvを電気的に切断する。
尚、トナー剥離シーケンスが実行されている間、Q計測回路1102とトナー吸着面電極121との間のスイッチSW1が常にOFFであるので、一点鎖線903で示すQ計測用コンデンサC1の電位はトナー吸着電位+150[V]に保持されている。
(トナー吸着前の計測(S1303))
図10におけるトナー吸着前の計測シーケンス(S1303)の詳細を図15のフローチャート図に基づいて説明する。ここでは、トナー吸着前のQ計測用コンデンサC1の両端の電位差V1と、トナー吸着前の発振周波数f1との計測が行われる。
図10におけるトナー吸着前の計測シーケンス(S1303)の詳細を図15のフローチャート図に基づいて説明する。ここでは、トナー吸着前のQ計測用コンデンサC1の両端の電位差V1と、トナー吸着前の発振周波数f1との計測が行われる。
S1331にて、Q/M計測部1101は、電極用電源1104による現像バイアス出力を行う。発振周波数f1の計測中にトナー吸着面電極121へトナーが吸着しない様にするために、Q/M計測部1101は、現像バイアス電位を印加して、トナー吸着面電極121と現像スリーブ111とを同電位にする。
Q/M計測部1101は、電極用電源1104から現像スリーブ111に印加している現像バイアス電位と同じ出力波形に従い、現像バイアス電位に同期してトナー吸着面電極121に印加する電圧を制御する。尚、トナー吸着面電極121に印加される電圧は、現像スリーブ111からトナー吸着面電極121にトナーが吸着しない範囲であれば、僅かに電位差が有っても良い。図12は、電極用電位生成部1236が、現像スリーブ111に印加している電圧よりも20[V]高くなるように、トナー吸着面電極121に印加される電圧を制御している例である。なお、図12に示すトナー吸着面電極121の電位(実線901)は、+側の電位が+320[V]、−側の電位が−1180[V]となっている。
S1332にて、Q/M計測部1101は、スイッチSW2及びSW3をONにする。スイッチSW2とスイッチSW3をONにして発振回路1233と帯電量測定装置108とが接続されると、現像スリーブ111の電位は点線902で示すように数Vの高周波の発振を生じる。この時、この現像バイアス電位が発振回路1233に印加されると、発振回路1233に使用している素子などが破壊されてしまう。これを防止するのがカップリングコンデンサC2、C3である。カップリングコンデンサC2、C3は、高周波の信号は通すが、直流または低周波の信号は通さない性質を有する。発振回路1233の発振周波数を5[MHz]とすると周期が0.2[μS]である。現像バイアス電位の変化時間をこの周期より長い時間、例えば2[μs]にする。カップリングコンデンサC2、C3の容量値を調整することによって、発振回路1233に高電位の現像バイアス電位が印加されるのを防ぐことが出来る。本実施形態では、カップリングコンデンサC2、C3の容量値を、例えば、5[MHz]の発振信号が通過でき、変化時間が2[μsec]の変動を遮断するように調節した。
S1333にて、Q/M計測部1101は、時刻t12〜t13の期間に、Q計測用コンデンサC1に充電されているトナー吸着電位+150[V]を電位計1231によって計測する。これは、トナー吸着面電極121の電位(実線901)の変化時に放射される電磁波の影響を避けることで、トナー吸着面電極121の電位を高精度に計測するためである。Q/M計測部1101は、トナー吸着前のQ計測用コンデンサC1の両端の電位差をトナー吸着前電位V1として電荷量算出部1232に記録する。
尚、Q計測回路1102はスイッチSW1がOFFであるので、他の回路とは独立している。また、計測時間を短縮するために、トナー吸着前電位V1の計測は、後述のステップS1334と並行して実施される構成としてもよい。
S1334にて、Q/M計測部1101は、時刻t12〜t13の期間に周波数計測部1234にて発振回路1233の発振周波数f1を計測する。これは、カップリングコンデンサC2、C3で完全に取り除けない数V以下の微少な電位変化の影響を避けることで、発振周波数を高精度に計測するためである。Q/M計測部1101は、計測した発振周波数をトナー吸着前周波数f1として質量算出部1235に記録する。
S1335にて、Q/M計測部1101は、スイッチSW2、SW3、及びSW4をOFFにする。これにより、Q/M計測部1101は、基準値測定シーケンスを終了させる。
尚、トナー吸着前電位V1は、トナー吸着前にQ計測用コンデンサC1の両端の電位を、電位計1231によって複数回計測し、これら複数の計測結果の平均値としてもよい。さらに、トナー吸着前周波数f1は、トナー吸着前に発振回路1233の発振周波数を複数回計測し、これら複数の計測結果の平均値としてもよい。この構成とした場合、計測時間が増えてしまうが、計測誤差が低減できるので計測値の精度が向上する。
(トナー吸着(S1304))
Q/M計測部1101は、トナー吸着前電位V1、及び、トナー吸着前周波数f1の計測が完了した後、トナー吸着面電極121にトナーを吸着させる。図10のS1304のトナー吸着シーケンスの詳細を図16のフローチャート図に基づいて説明する。
Q/M計測部1101は、トナー吸着前電位V1、及び、トナー吸着前周波数f1の計測が完了した後、トナー吸着面電極121にトナーを吸着させる。図10のS1304のトナー吸着シーケンスの詳細を図16のフローチャート図に基づいて説明する。
S1341にて、Q/M計測部1101は、電極用電源1104によりトナー吸着用電位出力を行う。ここで、Q/M計測部1101は、トナー吸着面電極121の電位がトナー吸着電位+150[V]となるように、電極用電源1104からトナー吸着面電極121に印加される電圧を制御する。Q/M計測部1101は、Q計測用コンデンサC1に充電されたトナー吸着電位を用いてトナー吸着面電極121にトナーを吸着させる場合、トナー非吸着面電極122もトナー吸着面電極121と同電位に制御する。スイッチSW5はONになっているので、トナー非吸着面電極122にもトナー吸着電位+150[V]が印加される。
S1342にて、Q/M計測部1101は、スイッチSW1、SW6、及びSW7をONにする。スイッチSW1をONにすることによりトナー吸着面電極121とQ計測用コンデンサC1とが接続され、Q計測用コンデンサC1に充電されたトナー吸着電位+150[V]がトナー吸着面電極121に印加される。また、スイッチSW6とスイッチSW7がONになることで過電圧保護用コンデンサCvがトナー吸着面電極121とトナー非吸着面電極122の間に接続されるので、水晶片127や発振回路1233に過電圧が印加されること防止する。
S1343にて、Q/M計測部1101は、一定期間にわたって待機する。図12の時刻t14〜t15では、現像スリーブ111の電位−450[V]に対してトナー吸着面電極121の電位+150[V]が600[V]高いので、現像スリーブ111上のトナーの一部がトナー吸着面電極121に吸着する。トナー吸着面電極121の電位(実線901)は、トナー吸着面電極121に吸着したトナーの負の電荷により減少する。時刻t15においてトナー吸着面電極121の電位は+100[V]に減少する。
時刻t15〜t16では、現像スリーブ111の電位+300[V]の方がトナー吸着面電極121の電位+100[V]より200[V]高いので、トナー吸着面電極121にトナーが吸着されない。そのため、トナー吸着面電極121の電位は+100[V]のままである。時刻t16〜t17では、現像スリーブ111の電位−1200[V]に対してトナー吸着面電極121の電位+100[V]が1300[V]高いので、現像スリーブ111上のトナーの一部がトナー吸着面電極121に吸着する。時刻t17において、トナー吸着面電極121の電位(実線901)は、トナー吸着面電極121に吸着したトナーの負の電荷により−50[V]に低下する。
時刻t17〜t18では、現像スリーブ111の電位+300[V]の方がトナー吸着面電極121の電位−50[V]より350[V]高いので、トナー吸着面電極121にトナーが吸着されない。時刻t18〜t19では、現像スリーブ111の電位−1200[V]の方がトナー吸着面電極121の電位−50[V]より1150[V]高いので、現像スリーブ111上のトナーの一部がトナー吸着面電極121に吸着する。時刻t19において、トナー吸着面電極121の電位(実線901)は、トナー吸着面電極121に吸着したトナーの負の電荷により−200[V]に低下する。時刻t19〜t20では、現像スリーブ111の電位−450[V]に対してトナー吸着面電極121の電位−200[V]が200[V]高いので、現像スリーブ111上の微量のトナーがトナー吸着面電極121に吸着する。ここで、トナー吸着面電極121に吸着したトナーの量が微量であるので、ここでの電位は−200[V]のままとする。
ここで、過電圧保護用コンデンサCvを備えていない構成を仮定した場合、トナー吸着面電極121に吸着させたトナーの負の電荷により、トナー吸着面電極121の電位が約1000[V]低下する。つまり、トナー吸着面電極121の電位は+150[V]から−850[V]まで低下する。しかし、過電圧保護用コンデンサCvの接続により、トナー吸着面電極121の電位が−200[V]までしか低下しない。この例は電位の低下が解りやすいように+150[V]から−200[V]までの350[V]だけ電位が低下する例を示している。なお、この場合、トナー吸着面電極121とトナー非吸着面電極122間の電位差が350[V]になってしまうので、実際には電位差が数V程度になるように過電圧保護用コンデンサCvの容量値を設定する。
時刻t14から時刻t20までの期間において、Q/M計測部1101は、トナー吸着面電極121へのトナーの付着が完了するまで待機する。ここでの待機方法は、予め決められた時間だけ待機する。尚、トナー吸着面電極121に吸着したトナーの電荷はQ計測用コンデンサC1と過電圧保護用コンデンサCvの2つのコンデンサに蓄積される。よって、Q計測用コンデンサC1に蓄積される電荷量はC1/(C1+Cv)である。
S1344にて、Q/M計測部1101は、スイッチSW1、SW6、及びSW7をOFFにする。トナー吸着面電極121にトナーの吸着が完了した後、Q/M計測部1101は、ONになっているスイッチSW1、SW6、及びSW7をOFFにしてトナーの吸着を停止する。この時、Q計測用コンデンサC1はトナー吸着面電極121から切り離されるので、トナー吸着により変化した電位が保持される。
(トナー吸着後の計測(S1305))
トナーの吸着が完了した後、Q/M計測部1101は、トナー吸着後のQ計測用コンデンサC1の電位と帯電量測定装置108の発振周波数の計測を行う。ここで、トナー吸着後のQ計測用コンデンサC1の両端の電位差をトナー吸着後電位V2とし、トナー吸着後の発振周波数f2をトナー吸着後周波数f2とする。そして、Q/M計測部1101は、トナー吸着前電位V1とトナー吸着後電位V2との差と、トナー吸着前周波数f1とトナー吸着後周波数f2との差とに基づいて、トナー帯電量Q/Mを算出する。図10のS1305のトナー吸着後の計測シーケンスの詳細を図17のフローチャート図に基づいて説明する。
トナーの吸着が完了した後、Q/M計測部1101は、トナー吸着後のQ計測用コンデンサC1の電位と帯電量測定装置108の発振周波数の計測を行う。ここで、トナー吸着後のQ計測用コンデンサC1の両端の電位差をトナー吸着後電位V2とし、トナー吸着後の発振周波数f2をトナー吸着後周波数f2とする。そして、Q/M計測部1101は、トナー吸着前電位V1とトナー吸着後電位V2との差と、トナー吸着前周波数f1とトナー吸着後周波数f2との差とに基づいて、トナー帯電量Q/Mを算出する。図10のS1305のトナー吸着後の計測シーケンスの詳細を図17のフローチャート図に基づいて説明する。
上述したトナー吸着前の計測シーケンス(S1331〜S1335)と異なるのはトナー吸着のためにOFFになっているスイッチSW4をS1346にてONにしている点である。また、S1349にてスイッチSW5を更にOFFにしている。計測時はスイッチの状態が前述のトナー吸着前の計測シーケンスと同じであるので、ここでの説明を省略する。なお、計測処理は時刻t21〜t22の間に行われる。
(電荷量Qの算出)
電荷量算出部1232は、記録されているトナー吸着前電位V1と計測したトナー吸着後電位V2から電荷量Qの算出を行う。Q計測用コンデンサC1の容量値をC1、過電圧保護用コンデンサCvの容量をCvとすると、Q計測用コンデンサC1に溜まった電荷量Q1は、C1*(V1−V2)で算出できる。また、過電圧保護用コンデンサCvの電位はC1の電位変化量、つまり(V1−V2)と同じであるので、蓄積された電荷量QvはCv*(V1−V2)で算出できる。
電荷量算出部1232は、記録されているトナー吸着前電位V1と計測したトナー吸着後電位V2から電荷量Qの算出を行う。Q計測用コンデンサC1の容量値をC1、過電圧保護用コンデンサCvの容量をCvとすると、Q計測用コンデンサC1に溜まった電荷量Q1は、C1*(V1−V2)で算出できる。また、過電圧保護用コンデンサCvの電位はC1の電位変化量、つまり(V1−V2)と同じであるので、蓄積された電荷量QvはCv*(V1−V2)で算出できる。
吸着したトナーの電荷量Qは、2つのコンデンサに蓄積された電荷量の和であるため式3で算出できる。
Q=Q1+Qv=(C1+Cv)*(V1−V2)・・・(式3)
Q=Q1+Qv=(C1+Cv)*(V1−V2)・・・(式3)
(質量Mの算出)
質量算出部1235は、記録されたトナー吸着前周波数f1と計測したトナー吸着後周波数f2から質量Mの算出を行う。トナー吸着面電極の面積をA、水晶のせん断応力をμ、水晶の比重をpとすると、質量Mは(式1)を変形した式4で算出できる。
・・・(式4)
質量算出部1235は、記録されたトナー吸着前周波数f1と計測したトナー吸着後周波数f2から質量Mの算出を行う。トナー吸着面電極の面積をA、水晶のせん断応力をμ、水晶の比重をpとすると、質量Mは(式1)を変形した式4で算出できる。
・・・(式4)
(Q/Mの算出(S1306))
Q/M算出部1106は、Q計測回路1102で計測した電荷量Qと、M計測回路1103で計測した質量Mとを用いて、トナー帯電量Q/Mの算出を行う。この算出は図12のt22以降の電荷量Qと質量Mの算出が終わった直後に開始される。
Q/M算出部1106は、Q計測回路1102で計測した電荷量Qと、M計測回路1103で計測した質量Mとを用いて、トナー帯電量Q/Mの算出を行う。この算出は図12のt22以降の電荷量Qと質量Mの算出が終わった直後に開始される。
本実施形態での計測の特徴は、計測中にトナーが増減すること無く、同じトナーの電荷量Qと質量Mを計測している。よって帯電量Q/Mの算出は式5で算出できる。
Q/M=(計測したQ)/(計測したM) ・・・(式5)
Q/M=(計測したQ)/(計測したM) ・・・(式5)
以上のシーケンスを用いて帯電量Q/Mの計測を行う。なお、再度トナーの帯電量Q/Mの計測を行う場合、トナー吸着面電極121に付着したトナーの剥離やQ計測用コンデンサC1および過電圧保護用コンデンサCvに蓄積された電荷の放電を行う。しかし、トナーの剥離は、トナー吸着前の計測を行う前に行なわれるので、計測後に行う必要は無い。さらに、充電シーケンス(S1301)が実行されると、Q計測用コンデンサC1の電位がトナー吸着電位に制御されるので、計測後のQ計測用コンデンサC1の放電は必要ない。過電圧保護用コンデンサCvに残っている電荷もトナー剥離シーケンス(S1302)において放電されるので、計測後の放電は必要ない。
[LUTの補正]
CPU606は、測定したトナーの帯電量Q/Mが予め記憶されている所定の数値範囲内であるか否かを判定する。そして、トナーの帯電量Q/Mが所定の数値範囲内でなければ、CPU606は、帯電量Q/Mに基づいてLUT補正部602を介してLUT601を補正する。以下にLUTの補正処理について説明する。
CPU606は、測定したトナーの帯電量Q/Mが予め記憶されている所定の数値範囲内であるか否かを判定する。そして、トナーの帯電量Q/Mが所定の数値範囲内でなければ、CPU606は、帯電量Q/Mに基づいてLUT補正部602を介してLUT601を補正する。以下にLUTの補正処理について説明する。
まず、γLUTについて説明する。画像形成装置は、例えば図18(a)の「実際の階調特性」に示す階調特性を有している。図18は、画像信号と画像濃度との関係を示すグラフである。ここでは、縦軸を画像濃度、横軸を画像信号とする。
通常、画像形成装置の階調特性としては、入力された画像信号に対する出力画像の濃度もしくは明度等が線形なものが望まれる。しかし、画像形成装置に固有の階調特性は、必ずしも線形とはならない。そこでコントローラ1107は、所望の階調特性を得るために、図18(a)に示す「実際の階調特性」を逆変換し、画像信号と画像濃度との対応関係を補正するための階調補正テーブル「γLUT」を作成する(例えば図18(b))。γLUTを用いることにより、実際の階調特性をターゲット濃度の関係へと補正することができる。
γLUTは、以下の工程で作成される。予め設定してある複数階調のパッチ画像の静電潜像を作成し、現像工程を経て、感光ドラム101上に複数階調のパッチ画像を形成する。形成されたパッチ画像の濃度を、現像工程後の感光ドラム101に対向した位置に配置された光学センサ607を用いて測定する。パッチ画像の画像データと測定したパッチ画像濃度から得られる階調特性からγLUTを作成する。γLUTは、複数階調のパッチ画像を出力する必要があり、短時間で作成することが難しい。そのため、環境変動や材料変動等の影響によって、印刷中にγLUTにズレが生じて、所望の出力画像濃度が得られなくなってしまう場合がある。そこで、本実施形態では、画像形成工程中にγLUTを補正する階調補正制御を行う。
本実施形態では、まず基準γLUTを上記方法で作成する。なお、生成されたγLUTは、不揮発性メモリ等の記憶媒体に記憶される。もしくは、基準γLUTは、予めメモリ(例えば、コントローラ1107が備えるROM605)に格納してあるγLUTを用いてもよい。γLUT作成のタイミングは、例えば、画像形成装置の起動直後や一定のプリント数を印刷後、著しく階調が変化している可能性がある場合などに行う。
さらに、図19にトナー帯電量による階調特性変動の模式図を示す。ここでは縦軸を画像濃度とし、横軸を画像信号とする。画像信号に対する画像濃度は、トナー帯電量の変化により、図19に示すような挙動を示す。従って、γLUTに対してトナー帯電量の変動量ΔQ/Mの分を補正する。例えば、トナー帯電量補正係数kをγLUTに乗じて、γLUTを補正する。例えば、補正係数kは以下の式6にて求めることができる。
k=(Q/M)/(Q/Mref) ・・・(式6)
k=(Q/M)/(Q/Mref) ・・・(式6)
(γLUTの補正処理)
次にγLUTの補正処理の詳細について図20を用いて説明する。本処理フローはLUT補正部602により実行される。
次にγLUTの補正処理の詳細について図20を用いて説明する。本処理フローはLUT補正部602により実行される。
S1401にて、LUT補正部602は、基準値の設定処理を行う。本工程の詳細は、図21を用いて説明する。S1402にて、LUT補正部602は、S1401にて決定したγLUTを基準γLUTとして設定する。S1403にて、LUT補正部602は、印刷処理が開始されたか否かを判定する。印刷処理が開始された場合(S1403にてYES)S1404へ進み、印刷処理が開始されていない場合(S1403にてNO)処理が開始されるまで待機する。
S1404にて、LUT補正部602は、画像形成を開始する。S1405にて、LUT補正部602は、画像形成が行われている際に、上述した方法によりトナー帯電量Q/Mの測定を行う。S1406にて、LUT補正部602は、トナー帯電量の基準値であるQ/MrefとS1405にて測定したQ/Mとの差分が閾値α以上であるか否かを判定する。ここでのαは、図19に示したようにトナー帯電量の階調特性変動により生じる画像濃度と画像信号との関係の変動に応じて適宜決定すればよい。差分が閾値α以上である場合(S1406にてYES)S1407へ進み、閾値より小さい場合(S1406にてNO)S1408へ進む。
S1407にて、LUT補正部602は、現在設定されているγLUTを補正する。ここでは、上述したように、式6にて求められる補正係数kを用いてγLUTを補正する。そして、S1409へ進む。一方、S1408にて、LUT補正部602は、基準γLUTを補正せず、S1409へ進む。S1409にて、LUT補正部602は、1ページ分の画像形成が完了したか否かを判定する。S1409において1ページ分の画像形成が完了した場合(S1409にてYES)S1403へ進み、次の印刷処理が開始されるまで待機する。一方、S1409において1ページ分の画像形成が完了していない場合(S1409にてNO)S1405へ進み、トナー帯電量Q/Mの測定し、その変動に基づいてγLUTの補正を繰り返す。
(基準値設定シーケンス)
図20のS1401における基準値設定シーケンスの詳細フローについて図21を用いて説明する。
図20のS1401における基準値設定シーケンスの詳細フローについて図21を用いて説明する。
S1411にて、LUT補正部602は、感光ドラム101上に所定の画像信号に基づきパッチ画像の形成を開始する。例えば、画像形成装置が256階調の画像を形成する構成であれば、階調レベル16に相当する画像信号から階調レベル256に相当する画像信号までを16レベル刻みとして、複数のパッチ画像が形成されるものとする。S1412にて、LUT補正部602は、パッチ画像が形成されている間に、トナー帯電量の測定を開始する。S1413にて、LUT補正部602は、光学センサ607により、パッチ画像の濃度の検知を開始する。S1414にて、LUT補正部602は、形成された全てのパッチ画像の濃度を検知したか否かを判定する。全てのパッチ画像の濃度を検知した場合(S1414にてYES)S1415へ進み、検知が完了していない場合(S1414にてNO)パッチの検知が完了するまで待機する。
S1415にて、LUT補正部602は、検知したパッチの濃度とその際の出力信号とに基づいてγLUTを作成し、基準γLUTとして設定する。S1416にて、LUT補正部602は、パッチ画像形成の際に測定したトナー帯電量から、基準となるトナー帯電量Q/Mrefを決定する。そして、基準値設定シーケンスを終了する。
以上、本実施形態によれば、振動子や発振回路に対する過電圧を抑え、振動子や発振回路の破壊や電極の剥離を防止することができる。具体的には、構成上、容量特性の小さい特性を持つQCM水晶センサを用いて、その電極に電荷を持ったトナーを吸着させた場合であっても、並列に配置した容量の大きいコンデンサによりQCM水晶センサにかかる電位を弱めることができる。その結果、高電位によるセンサの破壊や電極の剥離を防止することができる。
<第2の実施形態>
第1の実施形態は、Q計測用コンデンサC1と、過電圧保護用コンデンサCvの2つのコンデンサを用いた例を説明したが、本実施形態では過電圧保護用コンデンサCvのみで過電圧保護と電荷量Qの計測を行う場合を説明する。
第1の実施形態は、Q計測用コンデンサC1と、過電圧保護用コンデンサCvの2つのコンデンサを用いた例を説明したが、本実施形態では過電圧保護用コンデンサCvのみで過電圧保護と電荷量Qの計測を行う場合を説明する。
[Q/M計測の概要説明]
図22に、本実施形態のQ/Mの計測の概要フローを示す。第1の実施形態のQ/M計測概要フローと異なるのは、トナー吸着電位の充電を行わずにトナーの剥離から開始される点である。図22の第2の実施形態のQ/M計測概要フローチャートについて、第1の実施形態と異なるシーケンスのみ説明する。
図22に、本実施形態のQ/Mの計測の概要フローを示す。第1の実施形態のQ/M計測概要フローと異なるのは、トナー吸着電位の充電を行わずにトナーの剥離から開始される点である。図22の第2の実施形態のQ/M計測概要フローチャートについて、第1の実施形態と異なるシーケンスのみ説明する。
S1352にて、Q/M計測部1101は、トナー吸着前の計測を行う。第1の実施形態と異なり、電荷量Qを計測する過電圧保護用コンデンサCvに充電を行わないので、トナー吸着前電位V1は0(V)である。よって、Q/M計測部1101は、トナー吸着前周波数f1のみ計測を行う。
S1353にて、Q/M計測部1101は、トナー吸着を行う。第1の実施形態と異なる点は、トナー非吸着面電極122のみに電極用電源1104からトナー吸着用電位を直接印加し、トナー吸着面電極121には何も印加しない点である。
[Q/M計測の詳細説明]
図23は本実施形態の回路図、図24は本実施形態のタイミングチャートである。図23の回路図において、第1の実施形態と異なる点は、(1)Q計測用コンデンサC1が無い点、および、(2)Q計測回路1102が過電圧保護用コンデンサCvの両端の電位差V2を計測する点の2つである。
図23は本実施形態の回路図、図24は本実施形態のタイミングチャートである。図23の回路図において、第1の実施形態と異なる点は、(1)Q計測用コンデンサC1が無い点、および、(2)Q計測回路1102が過電圧保護用コンデンサCvの両端の電位差V2を計測する点の2つである。
図24のタイミングチャートにおいて、一点鎖線904は過電圧保護用コンデンサCvの電位を示している。
図25は、第2の実施形態のトナー剥離シーケンス(S1351)のフローチャートである。第1の実施形態と異なる点は、本シーケンスが開始された際に、Q/M計測部1101は、スイッチSW4とスイッチSW5をONにし、電極用電源1104からトナー吸着面電極121にトナー剥離電位−1050[V]を印加する。図24の時刻t2〜t3およびt4〜t5においてトナー吸着面電極121のトナーの剥離が行われる。
図26は、第2の実施形態のトナー吸着前の計測シーケンス(S1352)のフローチャートである。第1の実施形態と異なる点は、S1363において、トナー吸着前周波数f1の計測しか行わない点である。トナー吸着前電位V1の計測が不要な理由は、電荷量Qを計測する過電圧保護用コンデンサCvにトナー吸着用電位の充電を行わないので、トナー剥離時の放電により電位が0[V]となるからである。
図27は、第2の実施形態のトナー吸着シーケンス(S1353)のフローチャートである。第1の実施形態と異なる点は、スイッチSW4がOFFであり、スイッチSW5がONである点である。スイッチSW5がONであればトナー非吸着面電極122にのみトナー吸着電位+150[V]が印加される。スイッチSW4がOFFであれば、トナー吸着面電極121にはトナー吸着電位+150[V]が印加されない。
ここで、トナー吸着面電極121にトナー吸着電位+150[V]を印加しないでトナーを吸着する方法について説明する。トナー吸着面電極121と現像スリーブ111は、空気を介して対向しているので、コンデンサの等価回路と見なすことができる。トナー吸着面電極121の直径を3.2[mm]、トナー吸着面電良く121と現像スリーブ111との間隔を0.3[mm]、空気の誘電率を8.86×10−12とすると、容量Csは0.23[pF]となる。過電圧保護用コンデンサCvの容量を1000[pF]とすると図8に示す様にCvとCsが直列に接続された回路と等価である。
尚、ここでは図7のQCM水晶センサ120の容量Cx=1.1[pF]はCvの1000[pF]に比べて小さいのでCxを省略した。トナー非吸着面電極122と現像スリーブ111との電位差が1000[V]の場合、過電圧保護用コンデンサCvの両端の電位は1000*Cs/(Cs+Cv)で算出するとVvは0.23[V]となる。つまりトナー吸着面電極121の電位は、トナー非吸着面電極122に印加したトナー吸着用電位に対して0.23[V]の差異を有する電位になる。
このような理由により、トナー吸着面電極121にトナー吸着電位+150[V]を印加しなくても、トナー非吸着面電極122に印加したトナー吸着用電位+150[V]とほぼ同じ電位になるためトナーが吸着する。
図24のタイミングチャートでは、トナーの吸着が完了した時刻t15において、過電圧保護用コンデンサCvの電位(一点鎖線904)は+100[V]になる例を示している。
図28は、第2の実施形態のトナー吸着後の計測(S1354)のフローチャートである。コンデンサC1が無くなったことにより、S1383において、過電圧保護用コンデンサCvの両端の電位をトナー吸着後電位V2として計測する。
加えて、第1の実施形態と異なる点は、電荷量Qの算出方法である。第1の実施形態ではトナー吸着前の電位V1とトナー吸着後の電位V2の差分から電荷量Qを算出したが、本実施形態ではトナー吸着前の電圧保護用コンデンサCvの電位V1は0[V]であるので以下の式7を用いて算出する。
Q=Cv*V2・・・(式7)
Q=Cv*V2・・・(式7)
本実施形態によれば、トナー吸着用電位の充電を予め行う処理が不要であり、かつ、過電圧保護用コンデンサと電荷量Q計測用コンデンサを1つのコンデンサで兼用できる。
<第3の実施形態>
第1の実施形態では、パルス期間とブランク期間とを交互に有する出力波形に従って現像バイアス電位が制御される構成について説明したが、本実施形態では、現像バイアス電位として直流電位(DC)が印加される場合のトナー帯電量の計測方法を説明する。
第1の実施形態では、パルス期間とブランク期間とを交互に有する出力波形に従って現像バイアス電位が制御される構成について説明したが、本実施形態では、現像バイアス電位として直流電位(DC)が印加される場合のトナー帯電量の計測方法を説明する。
図29は本実施形態のタイミングチャートである。現像バイアス電位は点線902で示すように−1200[V]の一定値である。ここで、トナー吸着電位は、現像スリーブ111からトナー吸着面電極121へトナーを吸着した際に、トナー吸着面電極121の表面に一様にトナーが付着するような値とすればよい。本実施形態では、例えば、トナー吸着電位を−150[V]とした。なお、トナー吸着電位はこの値に限定されず、トナー吸着面電極121の表面に一様にトナーを付着させるためのトナー吸着電位を予め実験によって決定すればよい。
充電後のトナー剥離では、トナー吸着面電極121から現像スリーブ111にトナーを戻すために、トナー吸着面電極121の電位が現像バイアス電位(点線902)よりも−1200[V]低下する。第1の実施形態では現像バイアス電位が+300[V]の時にトナーの剥離を行うためにトナー剥離電位は−1050[V]であった。一方、本実施形態では現像バイアス電位が−1200[V]の一定値であるので、−2400[V]のトナー剥離電位にてトナーの剥離を行う。
トナー吸着前の計測およびトナー吸着後の計測シーケンスにおいて現像バイアス電位が変動しない。そのため、時刻t3の計測シーケンスの開始直後からトナー吸着前電位V1、トナー吸着前周波数f1を測定でき、時刻t5の計測シーケンスの開始直後からトナー吸着後電位V2、トナー吸着後周波数f2を測定できる。
トナー吸着時は、時刻t4の開始直後から吸着が始まり、トナー吸着面電位(実線901)は−150[V]から−400[V]に低下する。その他のトナー吸着後の計測シーケンスなどは第1の実施形態と同じであるので、ここでの説明を省略する。
本実施形態によれば、現像バイアス電位が直流であるので、Q計測用コンデンサC1の充電シーケンスやトナー吸着シーケンスに要する時間を短縮することができる。
<第4の実施形態>
第1の実施形態では、パルス期間とブランク期間とを交互に有する出力波形に従って現像バイアス電位が制御される構成について説明したが、本実施形態では、現像バイアス電位として正弦波の電位が印加される場合のトナー帯電量の計測方法を説明する。
第1の実施形態では、パルス期間とブランク期間とを交互に有する出力波形に従って現像バイアス電位が制御される構成について説明したが、本実施形態では、現像バイアス電位として正弦波の電位が印加される場合のトナー帯電量の計測方法を説明する。
図30は、本実施形態のタイミングチャートである。現像バイアス電位(点線902)は、+側の電位(極大値)が+300[V]、−側の電位(極小値)が−1200[V]の正弦波である。
充電後のトナー剥離は、−1050[V]のトナー剥離電位よりも現像バイアス電位が高い時に行われる。また、トナー剥離電位と現像バイアス電位の電位差に応じて、トナーを剥離するタイミングが決まる。したがって、図30では時刻t5〜t6の時にトナーの剥離が行われる。トナー吸着前の計測およびトナー吸着後の計測は、現像バイアス電位が低周波で変動する。そのため、時刻t7の計測シーケンスの開始直後からトナー吸着前電位V1、トナー吸着前周波数f1を測定でき、時刻t11の計測シーケンスの開始直後からトナー吸着後電位V2、トナー吸着後周波数f2を測定できる。
トナー吸着時は、トナー吸着電位+150[V]よりも現像バイアス電位が低い時に行われる。また、トナー剥離電位と現像バイアス電位の電位差に応じて、トナーを吸着するタイミングが決まる。したがって、図30では、トナー吸着面電極121の電位と現像バイアス電位との電位差が大きい期間(時刻t9〜t10)にトナーの吸着が行われる。その他のトナー吸着後の計測シーケンスなどは第1の実施形態と同じであるので、ここでの説明を省略する。
本実施形態によれば、現像バイアス電位が正弦波であるので、トナーの剥離や吸着は電極の電位と現像バイアス電位の電位差に比例して行われる。そのため、本実施形態は、第1の実施形態に比べて、Q計測用コンデンサC1の充電シーケンスやトナー吸着シーケンスに要する時間を短縮することができる。
<第5の実施形態>
第1の実施形態では、パルス期間とブランク期間とを交互に有する出力波形に従って現像バイアス電位が制御される構成について説明したが、本実施形態ではブランク期間のない出力波形(以降、連続パルス波形と呼ぶ。)に従い、現像バイアス電位が制御される場合のトナー帯電量の計測方法を説明する。
第1の実施形態では、パルス期間とブランク期間とを交互に有する出力波形に従って現像バイアス電位が制御される構成について説明したが、本実施形態ではブランク期間のない出力波形(以降、連続パルス波形と呼ぶ。)に従い、現像バイアス電位が制御される場合のトナー帯電量の計測方法を説明する。
図31は、本実施形態のタイミングチャートである。現像バイアス電位は、+側の電位が+300[V]、−側の電位が−1200[V]の連続パルス波形に従い制御される。
充電後のトナー剥離は、−1050[V]のトナー剥離電位よりも現像バイアス電位が高い+300[V]の時に行われる。したがって、図31では時刻t5〜t6の時にトナー吸着面電極121のトナーの剥離が行われる。トナー吸着前の計測およびトナー吸着後の計測は、現像バイアス電位が+300[V]または−1200[V]となっている期間に行われる。図31では、時刻t5〜t6、t15〜t16の時に計測が行われる。尚、t5〜t6の代わりにt6〜t7において計測を行うようにしても良い。同様にt15〜t16の代わりにt16〜t17において計測を行うようにしても良い。
トナー吸着時は、現像バイアス電位がトナー吸着電位よりも(+150[V])よりも低い−1200[V]の期間に行われる。図31では時刻t12〜t13の時に吸着が行われる。その他のトナー吸着後の計測シーケンスなどは第1の実施形態と同じであるので、ここでの説明を省略する。
本実施形態によれば、現像バイアス電位が連続パルス波形であっても第1の実施形態と同様に、現像バイアス電位が変化しない期間に計測を行える。第1の実施形態ではブランク期間と、当該ブラック期間の次のブランク期間との間のパルス期間においては計測できなかった。しかし、本実施形態ではパルスの+300[V]または−1200[V]のいずれの期間も計測できるので、複数回の計測を行う場合には同じ計測回数であっても本実施形態の方が第1の実施形態よりも短い時間で計測できる。
QCM水晶センサ 120
トナー吸着面電極 121
トナー非吸着面電極 122
トナー吸着面側の電極端子 123
トナー非吸着面側の電極端子 124
コンデンサ 1214
トナー吸着面電極 121
トナー非吸着面電極 122
トナー吸着面側の電極端子 123
トナー非吸着面側の電極端子 124
コンデンサ 1214
Claims (8)
- トナーを担持する現像剤担持体上のトナーの帯電量を計測する計測装置であって、
水晶振動子と、
前記水晶振動子の一方の面に設けられた第1の電極と、
前記水晶振動子の他方の面に設けられた第2の電極と、
前記第1の電極と前記第2の電極とを介して前記水晶振動子に電圧を印加することで前記水晶振動子を発振させる発振手段と、
前記第1の電極の電位をトナー吸着電位に制御することで前記現像剤担持体から前記第1の電極にトナーを吸着させる制御手段と、
前記制御手段により前記第1の電極にトナーを吸着した状態で前記発振手段が前記水晶振動子を発振させたときの発振周波数に基づき、前記第1の電極に吸着させたトナーの質量を検知する質量検知手段と、
前記制御手段により前記第1の電極にトナーを吸着した状態で前記第1の電極に付着させたトナーの電荷量を検知する電荷量検知手段と、
前記質量検知手段による検知結果と前記電荷量検知手段による検知結果とに基づき、前記現像剤担持体に担持されたトナーの帯電量を計測する計測手段と、
前記制御手段が前記第1の電極にトナーを吸着させる場合、前記第1の電極と前記第2の電極とに電気的に接続されるコンデンサと、
を有することを特徴とする計測装置。 - 前記制御手段が前記第1の電極にトナーを吸着させた状態で、前記発振手段が前記水晶振動子を発振させる場合、前記コンデンサを前記第1の電極と前記第2の電極との両方から切断するスイッチをさらに有することを特徴とする請求項1に記載の計測装置。
- 前記制御手段は、前記電荷量検知手段により前記第1の電極に付着させたトナーの電荷量を検知する場合、前記第1の電極の電位を前記現像剤担持体の電位との差が所定値未満となるように制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の計測装置。
- 前記制御手段が前記第1の電極からトナーを剥離させる場合、前記コンデンサは前記第1の電極と前記第2の電極とに電気的に接続することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の計測装置。
- 前記コンデンサの容量をC、前記第1の電極にトナーが最大に吸着した時の電荷量の最大値をQmax、前記計測装置の耐電圧をVmaxとすると、
Vmax > Qmax/Cの関係を満たすように前記コンデンサの容量を決定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の計測装置。 - 前記電荷量検知手段は、前記コンデンサの両端の電位差を検知する電位計を有し、
前記電荷量検知手段は、前記制御手段により前記第1の電極にトナーを付着させた状態で、前記電位計により検知される前記コンデンサの両端の電位差に基づいて前記第1の電極に付着させたトナーの電荷量を検知することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の計測装置。 - 前記制御手段は、前記第1の電極の電位をトナー剥離電位に制御することにより、前記第1の電極からトナーを剥離させ、
前記質量検知手段は、前記制御手段により前記第1の電極からトナーを剥離させた状態で、前記水晶振動子を発振させたときの発振周波数と、前記制御手段により前記第1の電極にトナーを吸着させた状態で、前記水晶振動子を発振させたときの発振周波数とに基づき、前記第1の電極に付着したトナーの質量を検知することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の計測装置。 - 感光体を帯電し、前記帯電たされた前記感光体に画像信号に基づく光を露光することによって前記感光体上に静電潜像を形成し、前記現像剤担持体に担持させたトナーを用いて前記静電潜像を現像することで、前記感光体上に前記画像信号に基づくトナー像を形成する像形成手段と、
請求項1乃至8のいずれか一項に記載の計測装置と、
前記計測装置によって計測された前記現像剤担持体上のトナーの帯電量に基づき、前記画像信号に基づく光の明滅タイミングを制御する制御手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。
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