JP2018124082A - 計測装置、現像装置、および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】プローブに帯電したトナーを吸着させる際にトナーの帯電量と質量をそれぞれ別の専用の電気回路で測定していた。プローブ全面にトナーを吸着させるため高耐圧のコンデンサを必要とし、回路切り替えの複雑な操作が必要であった。【解決手段】現像バイアスが印加された現像スリーブにより搬送されるトナーの帯電量を計測する計測装置であって、前記現像スリーブに対向して配置された第一の面および前記第一の面とは異なる第二の面にそれぞれ電極を備える振動子を有し、当該振動子に電圧が印加されることにより前記現像スリーブにより搬送されている帯電したトナーを前記第一の面に吸着させる吸着手段と、前記吸着手段に対し電圧を印加する電源手段と、前記第一の面に吸着したトナーの質量を計測する計測手段とを有し、当該振動子に印加した電位差Vに対して堆積するトナーによりQ=C×Vを用いて前記トナーの総帯電量を計測する。【選択図】 図11
Description
本発明は、現像器内のトナーの帯電量を計測する計測装置、および前記計測装置を備え
た画像形成装置に関する。
た画像形成装置に関する。
感光体に静電的にトナーを付着させて画像を形成する画像形成装置は、温度や湿度によってトナーの帯電量(以降、トナー帯電量と称す。)が変化してしまうと、形成される画像の濃度が変化してしまう。即ち、トナー帯電量が減少すると感光体に付着するトナーの量が増加するので所定の濃度よりも濃い濃度の画像が形成されてしまう。一方、トナー帯電量が増加すると感光体に付着するトナーの量が減少するので所定の濃度よりも薄い濃度の画像が形成されてしまう。
そこで、画像の濃度を制御するために、トナー帯電量を計測した結果に基づいて、感光体に静電潜像を形成するための露光光量や現像バイアス、帯電電位といった画像形成条件を制御する方法が知られている。
特許文献1ではトリボ電極に帯電したトナーが現像(付着)すると、帯電したトナーの電荷がトリボ電極に直列に接続されたフィードバック抵抗により電圧変換され、トナーの電荷量を電圧に変換する。この変換された電圧を所定期間中積分することにより、トリボ電極に付着したトナーの総電荷量が検出される。
特許文献2では電極に所定の電荷をもったトナーが付着することで、電極に付着したトナーの電荷分の電流が流れることになる。電極の容量分と電極に印加している電圧は明らかなことより、この電流値を検出することで付着したトナーの電荷量Qを算出している。
特許文献1では、変換された電圧値を検出して積分する積分回路が必要であった。また、特許文献2では、電極に電圧を印加し続けて電極に流れる電流を検出する電流検出回路と、トナー付着量を制御するために電圧を印加する制御回路とが必要であった。
そこで、本発明の目的は、トナーの電荷量を計測するための積分回路や電流検出回路を用いずにトナーの電荷量を設けずにトナーの電荷量を検知することにある。
上記課題を解決するために本願発明の画像形成装置は以下の構成を有する。すなわち、トナーを担持する現像剤担持体上のトナーの帯電量を計測する計測装置であって、水晶振動子と、前記水晶振動子の一方の面に設けられた第1の電極と、前記水晶振動子の他方の面に設けられた第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極とを介して前記水晶振動子に電圧を印加することで前記水晶振動子を発振させる発振手段と、前記第1の電極の電位をトナー吸着電位に制御することで前記現像剤担持体から前記第1の電極にトナーを吸着させる制御手段と、前記制御手段により前記第1の電極にトナーを吸着した状態で前記発振手段が前記水晶振動子を発振させたときの発振周波数に基づき、前記第1の電極に吸着させたトナーの質量を検知する質量検知手段と、水晶振動子の静電容量と水晶振動子に印加した電圧からトナーの帯電容量を算出する計算手段と、前記質量検知手段による検知結果と前記計算手段による計算結果とに基づき、前記現像剤担持体に担持されたトナーの帯電量を計測する計測手段と、を有する。
本発明によれば、トナーの電荷量を計測するための積分回路や電流検出回路を用いずにトナーの電荷量を設けずにトナーの電荷量を検知できる。
<第1の実施形態>
[装置構成]
図1は、電子写真方式の画像形成装置を示す概略構成図である。
[装置構成]
図1は、電子写真方式の画像形成装置を示す概略構成図である。
感光ドラム101Y、101M、101C、101Kの周囲には、帯電装置102Y、102M、102C、102K、レーザスキャナ103Y、103M、103C、103K、現像装置104Y、104M、104C、104K、ドラムクリーナ106Y、106M、106C、106Kが配置されている。感光ドラム101Y、101M、101C、101K上には後述の画像形成工程において各色成分の画像が形成される。ここで、感光ドラム101Y上にはイエローの画像が形成され、感光ドラム101M上にはマゼンタの画像が形成され、感光ドラム101C上にはシアンの画像が形成され、感光ドラム101Kにはブラックの画像が形成される。また、一次転写ローラ113Y、113M、113C、113Kは、中間転写ベルト115上において感光ドラム101Y、101M、101C、101K上に形成された各色成分の画像が重なるように、各色成分の画像を中間転写ベルト115に転写する。ここで、感光ドラム101Y、101M、101C、101K、帯電装置102Y、102M、102C、102K、レーザスキャナ103Y、103M、103C、103K、現像装置104Y、104M、104C、104K、ドラムクリーナ106Y、106M、106C、106K、一次転写ローラ113Y、113M、113C、113Kの構成は同じなので、以下の説明では符号Y、M、C、Kの表記を省略する。
感光ドラム101は、その表面に感光層を有する感光体を備え、矢印方向(反時計回り)へ回転駆動される。プリント開始信号が入力されると、感光ドラム101が矢印方向(反時計回り)への回転を開始し、帯電装置102が感光ドラム101の表面を所定の電位となるように帯電する。次いで、印刷すべき画像に対応する画像信号に応じてレーザスキャナ103からレーザ光100が感光ドラム101上に照射されることによって、感光ドラム101上には静電潜像が形成される。現像装置104は、トナーとキャリアとを有する現像剤を収容している。現像装置104は、感光ドラム101に形成された静電潜像を、現像剤中のトナーを用いて現像する。感光ドラム101上の画像(トナー像)は、感光ドラムの矢印方向(反時計回り)の回転によって、中間転写ベルト115と感光ドラム101とが接触している一次転写ニップ部へと搬送される。感光ドラム101上に形成されたトナー像は、一次転写ローラ113を介して転写電圧が印加されることにより、中間転写ベルト115上に転写される。
中間転写ベルト115は時計回転方向へ回転駆動される。感光ドラム101それぞれから各色成分のトナー像が重ねて転写されると、中間転写ベルト115上にはフルカラーのトナー像が形成される。感光ドラム101上から中間転写ベルト115に転写されずに、感光ドラム101上に残留したトナーはドラムクリーナ106によって除去される。
中間転写ベルト115上のトナー像は、中間転写ベルト115の回転によって、二次転写ニップ部Teへと搬送される。このとき、給紙カセット内に収容された記録紙165は、給紙ローラ116により1枚ずつ分離され、中間転写ベルト115上のトナー像と記録材Pとが接触するようにタイミングが調整されて、二次転写ニップ部Teに搬送される。
中間転写ベルト115上のトナー像は、二次転写ローラ114と中間転写ベルト115とが形成する二次転写ニップ部Teで、給紙カセットから搬送されてきた記録紙Pに転写され、定着装置107で熱と圧力を加えられて定着される。画像が定着された記録紙Pは、排紙トレイ117上に排紙される。
本実施形態では、上記の画像形成工程と並行して、測定工程と調整工程とが実施される。測定工程とは現像装置104内に設けた帯電量測定装置108により、感光ドラム101に現像される直前のトナーの質量Mと電荷量Qを測定する工程である。調整工程とは、測定工程において測定されたトナーの質量Mと電荷量Qに基づいて、所定の濃度の画像を形成するために、レーザスキャナ103から照射されるレーザ光100の光量の制御を行う工程である。
(QCM水晶振動子の構成)
本実施形態で用いるトナーの質量を測定するQCM水晶振動子の構成を、図2を用いて説明する。図2(a)、(b)はセンサを2つの電極それぞれの方向から眺めたときの斜視図である。図2において、QCM水晶振動子120は、トナー吸着面電極121、トナー非吸着面電極122、トナー吸着面側の電極端子123、トナー非吸着面側の電極端子124、水晶片127(水晶振動子)から構成される。QCM水晶振動子120は、一方の面(第1の面)にトナー吸着面電極121が設けられ、他方の面(第1の面と反対側の第2面)にトナー非吸着面電極122が設けられる。なお、トナー吸着面電極121は第1の電極に相当し、トナー非吸着面電極122は第2の電極に相当する。
(QCM水晶振動子の構成)
本実施形態で用いるトナーの質量を測定するQCM水晶振動子の構成を、図2を用いて説明する。図2(a)、(b)はセンサを2つの電極それぞれの方向から眺めたときの斜視図である。図2において、QCM水晶振動子120は、トナー吸着面電極121、トナー非吸着面電極122、トナー吸着面側の電極端子123、トナー非吸着面側の電極端子124、水晶片127(水晶振動子)から構成される。QCM水晶振動子120は、一方の面(第1の面)にトナー吸着面電極121が設けられ、他方の面(第1の面と反対側の第2面)にトナー非吸着面電極122が設けられる。なお、トナー吸着面電極121は第1の電極に相当し、トナー非吸着面電極122は第2の電極に相当する。
図2(a)は、QCM水晶振動子120のトナー吸着面電極121がある面(第1の面)の構成を示す図である。図2(b)は、QCM水晶振動子120のトナー非吸着面電極122がある面(第2の面)の構成を示す図である。なお、QCM水晶振動子120に関しては、例えば特許第3725195号にその測定原理等が詳細に記載されているので、ここでは概要のみを記載する。
QCM水晶振動子120は、電極端子123、124を介して水晶片127に電圧を印加すると、水晶の圧電逆効果によって、この水晶片127に厚みズリ振動を励起させる。ここで、QCM水晶振動子120の共振周波数は、トナー吸着面電極121にトナーが付着していない状態において、水晶片127の共振周波数と等しい値となっている。しかし、トナー吸着面電極121にトナーが付着すると、QCM水晶振動子120は、トナー吸着面電極121に付着したトナーの量に応じて共振周波数を変化させる。そのため、この共振周波数の変化量に基づいて、トナー吸着面電極121に付着したトナーの量を測定することができる。
一般的に、水晶振動子を用いたQCMデバイスの吸着物質量変化ΔMと共振周波数の変化量Δfの関係は次の式1で示すSauerbreyの式で表されることが知られている。
ここで、f0は振動子の共振周波数、ρは水晶の密度(2.649x103 [kg/m3])、μは水晶のせん断応力(2.947×1010 [kg ms])、Bは有効振動面積(略電極面積)である。
例えば、共振周波数が10[MHz](f0=10[MHz])の振動子の電極にトナーを吸着させたときの周波数の変化量が1[Hz](△f=1[Hz])であった場合、約5[ng/cm2]のトナーが電極に付着したことになる。
図2(a)において、水晶片127の第1の面上に形成されたトナー吸着面電極121と電極端子123とは、継ぎ目なく電気的につながっている。同様に、図2(b)において、水晶片127の第2の面上に形成されたトナー非吸着面電極122と電極端子124とは、継ぎ目なく電気的につながっている。トナー吸着面電極121とトナー非吸着面電極122の各々は、それぞれ対応する電極端子123、124を通じて電気的に接続されている。なお、電極端子123、124は、電気的な外乱成分が入らないよう、表面を絶縁物質で被覆している。
(現像装置の構成)
図3は現像装置104の要部断面図である。
図3は現像装置104の要部断面図である。
現像剤110は、主にトナーとキャリアからなる二成分現像剤である。撹拌スクリュー118は、現像装置104内の現像剤110中のトナーとキャリアとを摩擦帯電させながら現像スリーブ111へと搬送する。現像スリーブ111は、回動可能な非磁性の筒状部材151と、磁力を有するマグネット152とから構成される。マグネット152は筒状部材151に内包されている。現像スリーブ111は内包するマグネット152の磁力により、現像剤110を表面上に引き付ける。即ち、現像スリーブ111は現像剤担持体に相当する。さらに、現像スリーブ111は、筒状部材151が回転することにより、現像剤110を矢印で示す回転方向の下流側へと搬送する。現像スリーブ111に担持された現像剤110は、現像スリーブ111と規制ブレード112とが形成する微小で一定な隙間を通過することにより、現像スリーブ111上に担持される量が規制される。また、現像剤110が微小な隙間を通過する際に、トナーとキャリアおよび規制ブレード112との摩擦が促進され、トナーの帯電量を増加させる。
帯電量測定装置108は、QCM水晶振動子120のトナー非吸着面電極122に現像装置104内のトナーが付着しないように、QCM水晶振動子120を収容した構成となっている。帯電量測定装置108は、現像スリーブ111の回転方向において規制ブレード112の下流側で、且つ、現像スリーブ111が感光ドラム101に最も近づいた現像位置よりも上流側の位置に配置される。なお、帯電量測定装置108は、トナー吸着面電極121が現像スリーブ111上の現像剤110と接触しないように配置されている。トナー吸着面電極121と現像スリーブ111との距離の適用範囲は3〜5mmで、本実施形態では3.5mmとした。
(トナー帯電量の説明)
図4は、現像装置104の補給したトナーの帯電量の変化を示す図である。図4において、横軸は時間を表し、縦軸はトナーの帯電量を示している。なお、実線は所定の帯電特性を有するトナーの帯電量の変化を有し、破線は所定の帯電特性よりも低い帯電特性を有するトナーの帯電量の変化を示している。現像装置104内に補給されたトナーは、撹拌スクリュー118により撹拌されると、トナー同士の摩擦によってトナー帯電量が所定値値(Q/M)Sとなるまで帯電される。そして、現像スリーブ111に供給されたトナーが規制ブレード112を通過する際に、帯電がさらに促進され、現像スリーブ111上のトナーの帯電量が目標値(Q/M)bまで上昇する。なお、トナー帯電量の目標値(Q/M)bとは、現像装置104内のトナーが所定の帯電特性を有する場合、現像スリーブ111上のトナーの帯電量の理論値に相当する。
図4は、現像装置104の補給したトナーの帯電量の変化を示す図である。図4において、横軸は時間を表し、縦軸はトナーの帯電量を示している。なお、実線は所定の帯電特性を有するトナーの帯電量の変化を有し、破線は所定の帯電特性よりも低い帯電特性を有するトナーの帯電量の変化を示している。現像装置104内に補給されたトナーは、撹拌スクリュー118により撹拌されると、トナー同士の摩擦によってトナー帯電量が所定値値(Q/M)Sとなるまで帯電される。そして、現像スリーブ111に供給されたトナーが規制ブレード112を通過する際に、帯電がさらに促進され、現像スリーブ111上のトナーの帯電量が目標値(Q/M)bまで上昇する。なお、トナー帯電量の目標値(Q/M)bとは、現像装置104内のトナーが所定の帯電特性を有する場合、現像スリーブ111上のトナーの帯電量の理論値に相当する。
一方、所定の帯電特性よりも低い帯電特性を有するトナーは、現像スリーブ111に供給されたトナーが規制ブレード112を通過しても、その帯電量が目標値(Q/M)bとなるまで増加しない。つまり、トナーが所定の帯電特性を有していない場合、感光ドラム101上の静電潜像に付着するトナーの量が変化してしまう。これにより、トナーの帯電量が目標値(Q/M)b未満のトナーによって現像されたトナー像は、所定の濃度や色味とならない。
帯電特性が変動する要因、即ち、トナー帯電量(Q/M)が変動する要因には、画像形成装置の設置環境における温度・湿度、長期間の使用によるキャリアの経年劣化、トナー消費量、補給量の変化が挙げられる。また、画像形成装置を使用しない状態でトナーが長時間放置された後、この画像形成装置による画像形成を開始する場合、画像形成装置内のトナーの帯電量を目標値となるまで増加することができない可能性がある。この場合、画像を形成し続ければ、撹拌スクリューがトナー帯電量を目標とするトナー帯電量となるまで増加させることができる。
現像装置104内のトナーは、環境変動や経年劣化によってトナー帯電量をゆっくりと変化させる。一方、画像形成装置を長時間使用しない状態で放置した後の立ち上げ直後においては短時間でトナー帯電量が変化してしまう。さらに、現像装置104内のトナーの量が著しく減少した状態、又は、著しく増加した状態でトナーが撹拌される場合においても、短時間でトナー帯電量が変化してしまう。トナー帯電量が短時間で変化する場合、1ページ分の画像の面内においてトナー帯電量(Q/M)の変動が生じてしまい、濃度にムラのある画像が形成されてしまうことがある。
例えば、帯電量(Q/M)が目標値(Q/M)bよりも低いトナーを用いて静電潜像をトナー像として現像した場合、同じ電位差に対して帯電量(Q/M)が小さいため感光ドラム101上に付着するトナーの量が増加してしまい、出力画像の濃度が濃くなってしまう。逆に、帯電量(Q/M)が目標値(Q/M)bよりも高いトナーを用いて静電潜像をトナー像として現像した場合、このトナーの静電的な付着力が大きくなるので、感光ドラム101上に付着するトナーの量が減少してしまい、出力画像の濃度が薄くなってしまう。
このようにトナーの帯電量(Q/M)の変動が生じたとしても、現像スリーブ111に担持されたトナーの帯電量(Q/M)を測定することができるので、現像に用いられるトナーの帯電量に応じた画像形成条件を求めることができる。即ち、現像スリーブ111上のトナーの帯電量に基づき、所定の濃度のトナー像を形成するための画像形成条件を決定することができる。本実施形態では、画像形成条件として、例えば短時間にフィードバック可能なレーザスキャナ103から照射されるレーザ光100の明滅タイミングを制御することで、トナーの帯電量(Q/M)に応じて感光ドラム101上に付着するトナーの量を制御する。
[Q/M計測の概要]
次にトナーの帯電量Q/Mを計測する方法について説明する。
次にトナーの帯電量Q/Mを計測する方法について説明する。
図9は、感光ドラム101、帯電装置102、レーザスキャナ103、現像装置104、ドラムクリーナ106、一次転写ローラ113を備えた画像形成ステーションと、Q/M計測部1101と、コントローラ1107で構成される制御ブロック図である。感光ドラム101は、図1の感光ドラム101Y、101M、101C、及び101Bkを簡略化したものである。他の帯電装置102、レーザスキャナ103、現像装置104、ドラムクリーナ106、一次転写ローラ113についても同様に、図1の対応するユニットを簡略化したものである。
コントローラ1107は、Q/M算出部1106、LUT(Look Up Table)601、LUT補正部602、レーザドライバ603、RAM604、ROM605、CPU606を備える。LUT601は、画像信号に応じたレーザ駆動信号を決定している。なお、レーザ駆動信号とは、レーザスキャナ103から照射されるレーザ光100の明滅タイミングを制御するために、レーザスキャナ103に入力される信号である。LUT601は、画像信号を変換テーブル(以降、LUTと称す。)を用いてレーザ駆動信号に変換する変換ユニットである。LUT補正部602は、LUT601が画像信号に応じたレーザ駆動信号を決定するために用いるLUTを補正する。LUTの補正の方法については、後述する。レーザドライバ603は、LUT601により決定されたレーザ駆動信号をレーザスキャナ103へ出力する。RAM604は、書き換え可能なデータを保持する記憶部である。ROM605は、予め設定してあるデータを保持する記憶部である。
CPU606は、画像形成装置全体の制御および計算を行う。
CPU606は、画像形成装置全体の制御および計算を行う。
次に、トナー帯電量計測シーケンスを図10に基づいて説明する。本実施形態において、コントローラ1107は、非作像時(印刷ジョブと印刷ジョブの間)に現像スリーブ111上のトナーの帯電量Q/Mを検出する。
S1302において、コントローラ1107は、トナー吸着面電極121に付着しているトナーを除去する。即ち、コントローラ1107は、Q/M計測部1101により、トナー吸着面電極121の表面電位を、トナーが剥離される電位(以下、トナー剥離電位と呼ぶ。)に制御することで、トナー吸着面電極121に付着しているトナーを静電的に剥離させる。本工程の詳細については、図13を用いて後述する。
S1303において、コントローラ1107は、トナー吸着面電極121にトナーを吸着させる前の状態での水晶片127に残っているトナーの質量Mを測定する。具体的には水晶片127の共振周波数faをQ/M計測部1101に計測させる。本工程の詳細については、図14を用いて後述する。
S1304において、コントローラ1107は、電極用電源1236によって所定の電位をトナー吸着面電極121に印加してトナーを吸着させる。本工程の詳細については、図15を用いて後述する。
S1305において、コントローラ1107は、トナー吸着面電極121にトナーを吸着させた状態での水晶片127の共振周波数fbをQ/M計測部1101に計測させる。本工程の詳細については、図16を用いて後述する。
S1306において、コントローラ1107は、Q/M算出部1106により、トナー吸着面電極121に付着したトナーの帯電量Q/Mを検出する。即ち、Q/M計測部1101が印加電圧と水晶振動子120の静電容量よりトナーの電荷量Qを算出するとともに、共振周波数faと共振周波数fbとに基づいてトナー吸着面電極121に付着させたトナーの質量Mを計測する。そして、コントローラ1107のQ/M算出部1106が、Q/M計測部1101により計測された電荷量Qと質量Mに基づいて、トナー吸着面電極121に吸着させたトナーの帯電量Q/Mを算出する。なお、電荷量Qを質量Mで除算した値がトナーの帯電量Q/Mである。
そして、S1307において、コントローラ1107は、計測を終了するか次の計測を行うかを判定する。本実施形態においては、画像形成工程を実施している間、トナー帯電量Q/Mを計測し続ける。即ち、S1307において、コントロ−ラ1107は、画像形成工程が実行中であればS1301へ移行し、画像形成工程が終了していればトナー帯電量の計測シーケンスを終了する。
なお、一回の測定においてトナー吸着面電極121に吸着されるトナー量は数[μg]から数十[μg]の極微小な量ではあるが、感光ドラム上に形成される画像の濃度に影響を及ぼす場合もあり得るので通常は非作像時に測定を行う。
LUT補正部602は、計測したトナー帯電量Q/Mに基づき、LUT601を補正する。レーザドライバ603はLUT601の内容に従ってレーザ光100の明滅タイミングを設定する。レーザスキャナ103が明滅タイミングを調整したレーザ光100によって感光ドラム101を露光すると、感光ドラム101上にはトナー帯電量Q/Mに適した静電潜像が形成される。
(QCMの等価容量)
ここで、QCM水晶振動子120の電気的な特性について説明する。QCM水晶振動子120の断面図を図5に示す。QCM水晶振動子120は、水晶片127を2つの電極で挟んだ構成であるので、図6の等価回路に示すコンデンサCxと同じである。
(QCMの等価容量)
ここで、QCM水晶振動子120の電気的な特性について説明する。QCM水晶振動子120の断面図を図5に示す。QCM水晶振動子120は、水晶片127を2つの電極で挟んだ構成であるので、図6の等価回路に示すコンデンサCxと同じである。
ここで、電極の直径をD[mm]、電極間の距離をd[mm]、水晶の圧電性結晶の誘電率をε[F/m]、容量をCx[F]とすると、容量Cxは以下の式2となる。
例えば、D=3.2[mm]、d=0.3[mm]、ε=4.1×10(−11)[F/m]とした場合、容量Cxは
Cx=4.1×10(−11)×π×[3.2/2]2/0.3=1.10[pF]となる。
Cx=4.1×10(−11)×π×[3.2/2]2/0.3=1.10[pF]となる。
(トナー吸着時の電位)
トナー1個の電荷が4×10−15[C]とし、トナー吸着面電極121にトナーが最密で一様に付着したと仮定すると、トナーの数が270,557個となる。トナー吸着面電極121に吸着されたトナーの電荷量Qの合計は1.08×10(−9)[C]となる。図6の等価容量Cx=1.1[pF]のトナー吸着面電極121に1.08×10(−9)[C]の電荷が吸着すると、電位VxはVx=Q/Cx=1.08×10(−9)/1.1×10(−12)=981.8[V]となる。
トナー1個の電荷が4×10−15[C]とし、トナー吸着面電極121にトナーが最密で一様に付着したと仮定すると、トナーの数が270,557個となる。トナー吸着面電極121に吸着されたトナーの電荷量Qの合計は1.08×10(−9)[C]となる。図6の等価容量Cx=1.1[pF]のトナー吸着面電極121に1.08×10(−9)[C]の電荷が吸着すると、電位VxはVx=Q/Cx=1.08×10(−9)/1.1×10(−12)=981.8[V]となる。
しかしながら、トナー吸着電極121に全面一様に付着させる場合、再現良く付着させることは困難である。
そこで電位差Vxが300(V)となるようなトナー付着量を計算すると総電荷量Q=Cx×Vx=1.1×10(−12)×300=330×10(−12)[C]となる。
トナー1個の電荷が4×10(−15)[C]であるから、このときのトナーの個数は
330×10(−12)/4×10(−15)=82,500個となる。
トナー1個の電荷が4×10(−15)[C]であるから、このときのトナーの個数は
330×10(−12)/4×10(−15)=82,500個となる。
この量のトナー個数であれば、トナー吸着面電極の全面一様に付着させる必要もなくトナー吸着個数が多少変化しても測定することが可能である。
図7はQCM水晶振動子120と現像スリーブ近傍の等価回路図である。吸着面電極121と現像スリーブ間では空気による静電容量Csが存在する。吸着面電極121に電位を印加する場合はこの静電容量Csを考慮しなくてよいが、非吸着面電極122に電位をかける場合は2つの静電容量Cx,Csに応じた分圧が吸着面電極121に励起される。
図8は本発明の帯電量測定の原理を示す。
実線901は、トナー吸着面電極121の表面電位である。点線902は、現像スリーブ111の表面電位である。
QCM水晶振動子120の非吸着面電極がフローティングである状態で吸着面電極121に所定の電圧(この場合は300V)を印加して、瞬時にSWを切る。吸着面電極には300Vが印加されるため現像スリーブ111から吸着面電極121に、マイナス側に帯電したトナー161の現像(付着)が起き 当初の電位300Vが漸減して最後に同電位となりトナー充電が終了する。
QCM水晶振動子120の静電容量Cxと印加した電位Vと現像スリーブ電位Vdよりトナーの総帯電量Qは
で算出される。トナーの帯電量はある分布を持つものであるが、帯電量の平均値でも画像形成装置の画像特性を決めるパラメータとして実用上問題ない。
[Q/M計測部の詳細説明]
次に、図10のトナー帯電量の計測シーケンスの各工程について詳細に説明する。なお、図11は、Q/M計測部1101の回路構成図であり、質量M測定回路1103、電位印加用電源回路1104、スイッチ回路1105、からなる。
図12はスイッチ回路1105のON状態とOFF状態とを切り替えるタイミングチャートを示す。
次に、図10のトナー帯電量の計測シーケンスの各工程について詳細に説明する。なお、図11は、Q/M計測部1101の回路構成図であり、質量M測定回路1103、電位印加用電源回路1104、スイッチ回路1105、からなる。
図12はスイッチ回路1105のON状態とOFF状態とを切り替えるタイミングチャートを示す。
図11において、スイッチSW3は、トナー非吸着面電極122にM計測回路1103を電気的に接続または切断する。スイッチSW4は、トナー吸着面電極121に電極用電源1104を接電気的に接続または切断する。スイッチSW5は、トナー非吸着面電極122を電気的に接地またはフローティングとする。
スイッチSW6は、トナー非吸着面電極122に電極用電源1236を電気的に接続または切断する。実施形態1ではSW6は使用しないのでOFFのままである。
スイッチSW6は、トナー非吸着面電極122に電極用電源1236を電気的に接続または切断する。実施形態1ではSW6は使用しないのでOFFのままである。
本発明の電気回路1103は他励発振回路1501、周波数制御部1502、他励発振回路用電源1503、電流検出回路1504からなる。他励発振回路1501は、帯電量測定装置108を発振するための発振回路である。周波数制御部1502は、他励発振回路1501の出力交流電圧の周波数を制御し、他励発振回路用電源1503は、他励発振回路1501の出力交流電圧の振幅を制御する。
電流検出回路1504は、他励発振回路1501から帯電量測定装置108へ流れる電流量の検出を行う。なお、電気回路1101の構成は必ずしも本構成に限定されず、他の発振回路を使用しても構わない。電極用電位生成部1236は、トナー吸着電位や現像バイアス、トナー剥離電位、0[V]電位を出力する。現像スリーブ用電源1237は、現像スリーブ111に現像バイアスを印加する。
図12のタイミングチャートは、現像スリーブ111の表面電位と、トナー吸着面電極121の表面電位と、スイッチSW3、SW4、及びSW5のON又はOFFの状態との関係を示している。実線901は、トナー吸着面電極121の表面電位である。点線902は、現像スリーブ111の表面電位である。また実線904は、電極用電源1236の出力電位を示す。
本実施形態では現像バイアス電位が−450(V)の場合を説明する。
そして、S1302〜S1305は図10のQ/M計測概要フローチャートの各シーケンス番号である。
本実施形態では現像バイアス電位が−450(V)の場合を説明する。
そして、S1302〜S1305は図10のQ/M計測概要フローチャートの各シーケンス番号である。
図10のQ/M計測概要フローチャートのシーケンス毎に、各フローチャートと図11の回路図と図12のタイミングチャートを参照しながら詳細説明を行う。
(トナー剥離(S1302))
本発明の電気回路Q/M計測部1101は、帯電量測定装置108の電位を現像スリーブの電位より低くする(例えば−1050(V))ことによって、計測する電極に残っているトナーの剥離を行う。
図13に、図10におけるS1302のトナー剥離の詳細フローを示す。
本発明の電気回路Q/M計測部1101は、帯電量測定装置108の電位を現像スリーブの電位より低くする(例えば−1050(V))ことによって、計測する電極に残っているトナーの剥離を行う。
図13に、図10におけるS1302のトナー剥離の詳細フローを示す。
S1321にて、Q/M計測部1101は、電極用電源1236によりトナー剥離電位出力を行う。Q/M計測部1101は、トナー吸着面電極121に付着しているトナーを剥離するためのトナー剥離電位−1050(V)を電極用電源1236から出力する。このときSW3、SW4、SW5はOFFである。
S1322にて、Q/M計測部1101は、最初にSW3をOFFにする。SW3をOFFするのは回路1103に高圧がかかって回路の損傷を回避するためである。
続いてSW4、SW5をONにする。
続いてSW4、SW5をONにする。
S1323にて、Q/M計測部1101は、一定のトナー剥離期間にわたって待機する。図12の時刻t1〜t2において、トナー吸着面電極121の電位(実線901)は、現像スリーブ111の電位(点線902)よりも600(V)低い。したがって、トナー吸着面電極121に吸着しているトナーが電位の高い現像スリーブ111に移動することでトナーの剥離が行われる。
(トナー吸着前の計測(S1303))
図14に、図10におけるS1303のトナー吸着前の計測の詳細フローを示す。ここではトナー吸着前に、基準となる質量Mの計測が行われる。
図14に、図10におけるS1303のトナー吸着前の計測の詳細フローを示す。ここではトナー吸着前に、基準となる質量Mの計測が行われる。
S1331にて、Q/M計測部1101は、電極用電源1236による現像バイアス出力を行う。基準値の計測中にトナー吸着面電極121へトナーが吸着しない様にするために、Q/M計測部1101は、現像バイアス電位を印加して、トナー吸着面電極121と現像スリーブ111とを同電位にする。
S1332にて、Q/M計測部1101は、SW5をOFF、SW3をONにする。これにより質量M計測回路1103と帯電量測定装置108とが接続される。
本シーケンスでは、Q/M計測部1101は、電極用電源1236から現像スリーブ111に印加している現像バイアス電位と同じ電位をトナー吸着面電極121に出力する。尚、出力する現像バイアス電位はトナーが現像スリーブ111からトナー吸着面電極121に吸着しない範囲で電位差が有っても良い。図12では、現像スリーブ111に印加している電位−450(V)より20(V)低い−470(V)の電位の例を示している。
S1334にて、Q/M計測部1101は、質量Mを計測するために電流の計測(電流の極大値を取る周波数の記録)を行う。
QCM振動子の非吸着面電極122に1203を介して数V程度の交流波形を印加する。
Q/M計測部1101は、時刻t2〜t3の期間に図12に示すように周波数制御部1502は周波数をf0からf1まで掃引しながら出力するように制御する。
吸着面電極には1204を介して現像スリーブの電位に近い−470VのDC電位が印加されている。これはトナーの吸着も脱離も行わないようにするためである。
すなわち、QCM振動子の二つの電極間には470VのDCに数V程度の交流波形を重畳した電位が印加されていることになる。QCM振動子は印加されるAC成分に対しては周波数によってインピーダンスが変化し共振周波数において極小値を示す一方、DC成分に対しては極めて大きなインピーダンスを示す。したがってこの場合、電流検出回路1504が検出する電流は数VのAC成分の周波数変化に対応した電流だけを検出するのである。QCM振動子の共振周波数と掃引周波数が一致した時に検出電流値は極大値を示し、このときの周波数faをトナー吸着前周波数としてコントローラ内のRAM604に記録する。
QCM振動子の非吸着面電極122に1203を介して数V程度の交流波形を印加する。
Q/M計測部1101は、時刻t2〜t3の期間に図12に示すように周波数制御部1502は周波数をf0からf1まで掃引しながら出力するように制御する。
吸着面電極には1204を介して現像スリーブの電位に近い−470VのDC電位が印加されている。これはトナーの吸着も脱離も行わないようにするためである。
すなわち、QCM振動子の二つの電極間には470VのDCに数V程度の交流波形を重畳した電位が印加されていることになる。QCM振動子は印加されるAC成分に対しては周波数によってインピーダンスが変化し共振周波数において極小値を示す一方、DC成分に対しては極めて大きなインピーダンスを示す。したがってこの場合、電流検出回路1504が検出する電流は数VのAC成分の周波数変化に対応した電流だけを検出するのである。QCM振動子の共振周波数と掃引周波数が一致した時に検出電流値は極大値を示し、このときの周波数faをトナー吸着前周波数としてコントローラ内のRAM604に記録する。
S1335にて、計測前の計測が完了した後Q/M計測部1101は、ONになっているSW3をOFFにして、SW5をONにして基準値の計測を終了する。
尚、質量Mの計測を複数行って平均化することで、計測を行う構成としてもよい。この場合、計測時間は増えてしまうが、計測誤差が低減できるので計測値の精度が向上する。
(トナー吸着(S1304))
Q/M計測部1101は、QとMを算出するために必要なトナー吸着前の基準値faの計測が完了した後、トナー吸着面電極121へ新たにトナーを吸着させてQとMの計測を行う。図15に、図10のS1304のトナー吸着の詳細フローを示す。
(トナー吸着(S1304))
Q/M計測部1101は、QとMを算出するために必要なトナー吸着前の基準値faの計測が完了した後、トナー吸着面電極121へ新たにトナーを吸着させてQとMの計測を行う。図15に、図10のS1304のトナー吸着の詳細フローを示す。
S1341にて、Q/M計測部1101は、電極用電源1236によりトナー吸着用電位出力(+300(V))を行う。トナー吸着用電位にした瞬間から現像スリーブ上のトナーはトナー吸着面電極121に吸着し始める(時刻t3〜t4の間)が、次のS1342をできるだけ短時間の間に行うことにより計測には影響の出ないようにする。
S1342にて、Q/M計測部1101は、SW4をOFFにする(時刻t4)。非吸着面電極122は接地されていて、吸着面電極121はフローティングの状態となる。これにより前述したように所定の電位差に対して帯電しているトナーが吸着され、原理的には等電位になった時点でトナーの吸着が終了する。
S1343にて、Q/M計測部1101は、一定期間にわたって待機する。図12の時刻t3〜t5では、現像スリーブ111の電位−450(V)に対してトナー吸着面電極121の電位+300(V)が750(V)高いため、現像スリーブ111上のトナーの一部がトナー吸着面電極121に吸着される。トナー吸着面電極121の電位(実線901)は、トナー吸着面電極121に吸着したトナーの負の電荷により減少する。
このようにして、Q/M計測部1101は、トナー吸着面電極121へのトナーの付着が完了するまで待機する。ここでの待機方法は、予め決められた時間だけ待機する。
(トナー吸着後の計測(S1305))
トナーの吸着が完了した後、Q/M計測部1101は、帯電量測定装置108の発振周波数の計測を行う(時刻t4〜t5)。そして、Q/M算出部1106は、トナー吸着時の電位差V1とトナー吸着前周波数faとトナー吸着後周波数fbから電荷量Qと質量Mの算出を行う。
図16に、図10におけるS1305のトナー吸着後の計測の詳細フローを示す。
トナーの吸着が完了した後、Q/M計測部1101は、帯電量測定装置108の発振周波数の計測を行う(時刻t4〜t5)。そして、Q/M算出部1106は、トナー吸着時の電位差V1とトナー吸着前周波数faとトナー吸着後周波数fbから電荷量Qと質量Mの算出を行う。
図16に、図10におけるS1305のトナー吸着後の計測の詳細フローを示す。
上述した図10(図14)のS1303と異なるのはS1347が追加されている点である。
以下に電荷量Qとトナー質量Mの算出方法を示す。
(電荷量Qの算出)
電荷量算出部1232は、Q=C×Vを用いて電荷量Qの算出を行う。図6で示したようにQCM水晶振動子の静電容量はCxであり、QCM水晶振動子と現像スリーブとの電位差V1は既知であるので トナーの総電荷量QはCx・V1で算出できる。
電荷量算出部1232は、Q=C×Vを用いて電荷量Qの算出を行う。図6で示したようにQCM水晶振動子の静電容量はCxであり、QCM水晶振動子と現像スリーブとの電位差V1は既知であるので トナーの総電荷量QはCx・V1で算出できる。
条件にもよるが、現実的には電位差が数十(V)の場合トナーの吸着が進行しない場合がある。その場合トナー吸着が平衡状態になっているときの電位差も差し引くことが必要である。
(質量Mの算出)
記録されたトナー吸着前周波数faと計測したトナー吸着後周波数fbから質量Mの算出を行う。トナー吸着面電極の面積をA、水晶のせん断応力をμ、水晶の比重をpとすると、質量Mは(式1)を変形した式4で算出できる。
記録されたトナー吸着前周波数faと計測したトナー吸着後周波数fbから質量Mの算出を行う。トナー吸着面電極の面積をA、水晶のせん断応力をμ、水晶の比重をpとすると、質量Mは(式1)を変形した式4で算出できる。
(Q/Mの算出(S1306))
Q/M算出部1106は、トナー吸着時の電位差V1とトナー吸着前周波数faとトナー吸着後周波数fb用いて、帯電量Q/Mの算出を行う。この算出は図12のt6以降のトナー吸着後周波数fbの計測が終わった直後に開始される。
Q/M算出部1106は、トナー吸着時の電位差V1とトナー吸着前周波数faとトナー吸着後周波数fb用いて、帯電量Q/Mの算出を行う。この算出は図12のt6以降のトナー吸着後周波数fbの計測が終わった直後に開始される。
本発明での計測の特徴は、計測中にトナーが増減すること無く、同じトナーの電荷量Qと質量Mを計測していることである。よって帯電量Q/Mの算出は式5で算出できる。
Q/M=(計測したQ)/(計測したM) ・・・(式5)
以上のシーケンスを用いて帯電量Q/Mの計測を行う。なお、再度トナーの帯電量Q/Mの計測を行う場合、トナー吸着面電極121に付着したトナーの剥離を行う。しかし、トナーの剥離は次回のトナー吸着前の計測を行う前に行なわれるため、計測後に行う必要は無い。
以上のシーケンスを用いて帯電量Q/Mの計測を行う。なお、再度トナーの帯電量Q/Mの計測を行う場合、トナー吸着面電極121に付着したトナーの剥離を行う。しかし、トナーの剥離は次回のトナー吸着前の計測を行う前に行なわれるため、計測後に行う必要は無い。
CPU606は、測定したトナーの帯電量Q/Mが予め記憶されている所定の数値範囲内であるか否かを判定する。そして、トナーの帯電量Q/Mが所定の数値範囲内でなければ、CPU606は、帯電量Q/Mに基づいてLUT補正部602を介してLUT601を補正する。以下にLUTの補正処理について説明する。
まず、γLUTについて説明する。画像形成装置は、固有の階調特性を有しており、入力した画像データから画像形成装置によって出力された画像濃度から、例えば図18(a)の「実際の階調特性」に示す関係となる。図17は、画像信号と画像濃度との関係を示すグラフである。ここでは、縦軸を画像濃度、横軸を画像信号とする。
通常、画像形成装置の階調特性としては、入力された画像信号に対する出力画像の濃度もしくは明度等が線形なものが望まれる。しかし、画像形成装置に固有の階調特性は、必ずしも線形とはならない。そこでコントローラ1107は、所定の階調特性を得るために、図17(a)に示す「実際の階調特性」を逆変換し、画像信号と画像濃度との対応関係を補正するための階調補正テーブル「γLUT」を作成する(例えば図17(b))。γLUTを用いることにより、実際の階調特性をターゲット濃度の関係へと補正することができる。
γLUTは、以下の工程で作成される。予め設定してある複数階調のパッチ画像の静電潜像を作成し、現像工程を経て、感光ドラム101上に複数階調のパッチ画像を形成する。形成されたパッチ画像の濃度を、現像工程後の感光ドラム101に対向した位置に配置された光学センサ607を用いて測定する。パッチ画像の画像データと測定したパッチ画像濃度から得られる階調特性からγLUTを作成する。γLUTは、複数階調のパッチ画像を出力する必要があり、短時間で作成することが難しい。そのため、環境変動や材料変動等の影響によって、印刷中にγLUTにズレが生じて、所定の出力画像濃度が得られなくなってしまう場合がある。そこで、本実施形態では、印刷中等の短い時間でγLUTを補正する階調補正制御を行う。
本実施形態では、まず基準γLUTを上記方法で作成する。なお、生成されたγLUTは、不揮発性メモリ等の記憶媒体に記憶される。もしくは、基準γLUTは、予めメモリ(例えば、コントローラ1107が備えるRAM604)に格納してあるγLUTを用いてもよい。γLUT作成のタイミングは、例えば、画像形成装置の起動直後や一定のプリント数を印刷後、著しく階調が変化している可能性がある場合などに行う。
さらに、図18にトナー帯電量による階調特性変動の模式図を示す。ここでは縦軸を画像濃度とし、横軸を画像信号とする。画像信号に対する画像濃度は、トナー帯電量の変化により、図18に示すような挙動を示す。従って、γLUTに対してトナー帯電量の変動量ΔQ/Mの分を補正する。例えば、トナー帯電量補正係数kをγLUTに乗じて、γLUTを補正する。例えば、補正係数kは以下の式6にて求めることができる。
k=(Q/M)/(Q/Mref) ・・・(式6)
(γLUTの補正処理)
次にγLUTの補正処理の詳細について図19を用いて説明する。本処理フローはLUT補正部602により実行される。
(γLUTの補正処理)
次にγLUTの補正処理の詳細について図19を用いて説明する。本処理フローはLUT補正部602により実行される。
S1401にて、LUT補正部602は、基準値の設定処理を行う。本工程の詳細は、図20を用いて説明する。S1402にて、LUT補正部602は、S1401にて決定したγLUTを基準γLUTに設定する。S1403にて、LUT補正部602は、印刷処理が開始されたか否かを判定する。印刷処理が開始された場合(S1403にてYES)S1404へ進み、印刷処理が開始されていない場合(S1403にてNO)処理が開始されるまで待機する。
S1404にて、LUT補正部602は、画像形成を開始する。S1405にて、LUT補正部602は、画像形成が行われている際に、上述した方法によりトナー帯電量Q/Mの測定を行う。S1406にて、LUT補正部602は、トナー帯電量の基準値であるQ/MrefとS1405にて測定したQ/Mとの差分が閾値α以上であるか否かを判定する。ここでのαは、図18に示したようにトナー帯電量の階調特性変動により生じる画像濃度と画像信号との関係の変動に応じて定義される。差分が閾値α以上である場合(S1408にてYES)S1407へ進み、閾値より小さい場合(S1406にてNO)S1408へ進む。
S1407にて、LUT補正部602は、現在設定されているγLUTを補正する。ここでは、上述したように、式6にて求められる補正係数kを用いてγLUTを補正する。そして、S1409へ進む。S1408にて、LUT補正部602は、基準γLUTを補正することなく用いるとして設定する。そして、S1409へ進む。S1409にて、LUT補正部602は、補正処理が完了したか否かを判定する。ここで完了したか否かの判断は、例えば、トナーの帯電量Q/Mが所定の数値範囲になった場合や、所定回数繰り返した場合などに基づいて判断することが挙げられる。補正処理が完了した場合(S1409にてYES)S1403へ進み、次の印刷処理が行われるまで待機する。補正処理が完了していない場合(S1409にてNO)S1405へ進み、再度トナー帯電量Q/Mの測定し、その変動に基づいてγLUTの補正を繰り返す。
(基準値設定シーケンス)
図19のS1401における基準値設定シーケンスの詳細フローについて図20を用いて説明する。
図19のS1401における基準値設定シーケンスの詳細フローについて図20を用いて説明する。
S1411にて、LUT補正部602は、感光ドラム101上への予め定義されたパッチ画像の形成動作を開始する。上述したように、ここでは複数のパッチが形成されるものとする。S1412にて、LUT補正部602は、パッチ画像の形成の際のトナー帯電量の測定を開始する。S1413にて、LUT補正部602は、光学センサ607により、パッチ画像の濃度の検知を開始する。S1414にて、LUT補正部602は、形成された全てのパッチ画像の濃度を検知したか否かを判定する。全てのパッチ画像の濃度を検知した場合(S1414にてYES)S1415へ進み、検知が完了していない場合(S1414にてNO)パッチの検知が完了するまで待機する。
S1415にて、LUT補正部602は、検知したパッチの濃度とその際の出力信号とに基づいてγLUTを作成し、基準γLUTとして設定する。S1416にて、LUT補正部602は、パッチ画像形成の際に測定したトナー帯電量から、基準となるトナー帯電量Q/Mrefを決定する。そして、本処理フローを終了する。
以上、本願発明により、振動子や発振回路に対する過電圧を抑え、振動子や発振回路の破壊や電極の剥離を防止することができる。具体的には、構成上、容量特性の小さい特性を持つQCM水晶振動子を用いて、その電極に電荷を持ったトナーを吸着させた場合であっても、並列に配置した容量の大きいコンデンサによりQCM水晶振動子にかかる電位を弱めることができる。その結果、高電位によるセンサの破壊や電極の剥離を防止することができる。
<実施形態2>
実施形態1は、トナー付着工程におけるQCMの吸着面電極121の電位をDC+フローティング(DCの印加を切った時間t4〜t5の区間)として吸着面電極121にDC電位をかけた例を説明した。それに対して本実施形態では吸着面電極121の電位をフローティングとしてQCMの非吸着面電極122にDC電位をかけた場合を説明する。そのため非吸着面電極122に電位を出力するためのSW6の操作が加わる。
<実施形態2>
実施形態1は、トナー付着工程におけるQCMの吸着面電極121の電位をDC+フローティング(DCの印加を切った時間t4〜t5の区間)として吸着面電極121にDC電位をかけた例を説明した。それに対して本実施形態では吸着面電極121の電位をフローティングとしてQCMの非吸着面電極122にDC電位をかけた場合を説明する。そのため非吸着面電極122に電位を出力するためのSW6の操作が加わる。
尚、実施形態1と相違点のみ説明する。
[帯電量測定装置108にかかる電位]
本実施形態では吸着面電極121をまずフローティング状態として、非吸着面電極122にDC電位を印加する。その場合図7に示すように 水晶片127の持つ静電容量Cxと空中の静電容量Csによるから成る合成容量によって容量の大きさによって印加されたDC電位が分圧される。例えばCxとCsが等しい場合は印加されたDC電位の半分がQCM水晶振動子120に分圧されるため、逆にいえばこの場合所定の電位をQCM水晶振動子120にかけるには 電源は2倍のDC電位を出力する必要がある。
本実施形態では吸着面電極121をまずフローティング状態として、非吸着面電極122にDC電位を印加する。その場合図7に示すように 水晶片127の持つ静電容量Cxと空中の静電容量Csによるから成る合成容量によって容量の大きさによって印加されたDC電位が分圧される。例えばCxとCsが等しい場合は印加されたDC電位の半分がQCM水晶振動子120に分圧されるため、逆にいえばこの場合所定の電位をQCM水晶振動子120にかけるには 電源は2倍のDC電位を出力する必要がある。
以下図21のタイミングチャートと図22から24のフローチャートを使って説明する。
図21のタイミングチャートは、現像スリーブ111の表面電位と、トナー吸着面電極121の表面電位と、電極用電源の電位と、スイッチSW3、SW4、SW5、及びSW6のON又はOFFの状態との関係を示している。実線901は、トナー吸着面電極121の表面電位である。点線902は、現像スリーブ111の表面電位である。一点鎖線903は、電極用電源の電位である。
トナー剥離シーケンス(S1302)とトナー吸着前計測シーケンス(S1303)のフローチャートをそれぞれ図22,23に示すが実施形態1と同じため説明は割愛する。
(トナー吸着(S1304))
Q/M計測部1101は、QとMを算出するために必要なトナー吸着前の基準値faの計測が完了した後、トナー吸着面電極121へ新たにトナーを吸着させてQとMの計測を行う。図24に、図21のS1304のトナー吸着の詳細フローを示す。
トナー剥離シーケンス(S1302)とトナー吸着前計測シーケンス(S1303)のフローチャートをそれぞれ図22,23に示すが実施形態1と同じため説明は割愛する。
(トナー吸着(S1304))
Q/M計測部1101は、QとMを算出するために必要なトナー吸着前の基準値faの計測が完了した後、トナー吸着面電極121へ新たにトナーを吸着させてQとMの計測を行う。図24に、図21のS1304のトナー吸着の詳細フローを示す。
ここでは水晶片127の持つ静電容量Cxと空中の静電容量Csが等しい場合で説明する。
S1371にて、Q/M計測部1101は、電極用電源1104によりトナー吸着用電位出力を行う。即ち帯電量測定装置108に300(V)の電位差が必要な場合は 空中の電位差分300(V)を加えて 600(V)だけ現像バイアス電位よりも高い電位を印加する。
即ち−450+600=150(V)となる。
S1372にて、Q/M計測部1101は、SW3,SW4をOFFにした後にSW6をONにする。
SW4をOFFに、SW6をONにすることにより前述したように所定の電位差が帯電量測定装置108に発生し、帯電しているトナーが吸着され、原理的には等電位になった時点でトナーの吸着が終了する。実施形態1では、SW4をOFFしてSW5をONするまでの微小時間にも帯電しているトナーの吸着が始まり測定に誤差が生じるが、本実施形態ではSW4をOFFしてフローティング状態としてからSW6をONして裏側に電位を印加するので正確な量のトナー吸着が可能となる。
S1372にて、Q/M計測部1101は、SW3,SW4をOFFにした後にSW6をONにする。
SW4をOFFに、SW6をONにすることにより前述したように所定の電位差が帯電量測定装置108に発生し、帯電しているトナーが吸着され、原理的には等電位になった時点でトナーの吸着が終了する。実施形態1では、SW4をOFFしてSW5をONするまでの微小時間にも帯電しているトナーの吸着が始まり測定に誤差が生じるが、本実施形態ではSW4をOFFしてフローティング状態としてからSW6をONして裏側に電位を印加するので正確な量のトナー吸着が可能となる。
トナー吸着後計測(S1305)シーケンスを示すフローチャートを図25に示すが、SW5とSW6の切り替えがある以外は実施形態1と同じため説明は割愛する。
<実施形態3>
実施形態2では現像バイアス電位をDCとして 帯電量測定装置108の吸着面電極127をフローティングとして裏側電極122にDCを印加した場合を説明したが、本実施形態では現像バイアス電位をDC+AC(ブランクパルス)として説明する。
<実施形態3>
実施形態2では現像バイアス電位をDCとして 帯電量測定装置108の吸着面電極127をフローティングとして裏側電極122にDCを印加した場合を説明したが、本実施形態では現像バイアス電位をDC+AC(ブランクパルス)として説明する。
図26に本実施形態のQ/M計測部の回路構成図を示す。吸着面電極と非吸着面電極にそれぞれ異なる電位を印加するため 各々専用の電源を具備している点が図10と違う点である。スイッチのON−OFFのタイミングを最適化すれば 1つの電源で共用することも可能である。
トナー吸着シーケンス(S1304)とトナー吸着後計測シーケンス(S1305)を示すフローチャートはそれぞれ図24、図25と同じである。そのためトナー吸着シーケンス以降を図26に示す。
本実施形態では現像バイアス電位は、+側の電位が+300(V)、−側の電位が−1200(V)、パルスが欠落しているブランク時の電位が−450(V)とするブランクパルスの場合を説明する。尚、ブランクの期間は説明を簡素化するために1パルスとしている。また、各シーケンス中のパルス数も説明のために1または2パルスにしている。
(トナー吸着(S1304))
図27は第3の実施形態にかかるタイミングチャートであり、非吸着面電極用電源の出力電位(V)を904で示す。
本実施形態では現像バイアス電位は、+側の電位が+300(V)、−側の電位が−1200(V)、パルスが欠落しているブランク時の電位が−450(V)とするブランクパルスの場合を説明する。尚、ブランクの期間は説明を簡素化するために1パルスとしている。また、各シーケンス中のパルス数も説明のために1または2パルスにしている。
(トナー吸着(S1304))
図27は第3の実施形態にかかるタイミングチャートであり、非吸着面電極用電源の出力電位(V)を904で示す。
最初に非吸着面電極用電源1238の出力を−600(V)としてSW6をONし非吸着面電極を−600(V)に保持する(時刻:t1)。その後吸着面電極用電源1236の出力を−500(V)としてSW5をONし(時刻:t2)、数msec後にOFFする(時刻:t3)。本来であればSW5のOFFとともに吸着面電極の電位は0(V)に戻るはずであるが、非吸着面電極が−600(V)に保持されているため、それに引っ張られて吸着面電極も−500(V)に保持される。
この状態で時刻:t4より非吸着面電極の電位を現像バイアス電位と同位相、同振幅、同周波数で駆動する。吸着面電極が−500(V)の状態から現像バイアスと同じタイミングで非吸着面電極が駆動されるので 吸着面電極の電位は図に示すように常に現像スリーブ電位より高い電位を保持する。
現像バイアス電位より常に数百(V)高い電位を吸着面電極に保持することにより現像スリーブ152よりトナーが脱離して、帯電量測定装置108にトナーが吸着する。時刻:t4からt13間でトナーが徐々に吸着し吸着面電極と現像スリーブ152との電位差が次第に小さくなり最後には等しくなってトナー吸着が終了する。
(トナー吸着後計測(S1305))
トナー吸着後時刻:t13でSW5,SW6をOFFし、SW3をONして前記と同様にトナー吸着後の周波数を計測し 質量Mと電荷量Qの算出を行う。
このように種々の現像スリーブ電位波形に対して本発明の電気回路は質量Mと帯電量Qの計測が可能である。
本発明によれば、QCM水晶振動子の電極に付着した同一サンプルのトナーから、電荷量Qと質量Mを測定するので、Q/Mを正確に測定することができる。また水晶振動子によるトナーの電荷量を検知する電荷量検知手段をなくし、他の方式で前記電荷量を測定することにより簡易な構成、シーケンスが可能となる。さらに少量のトナー吸着量での測定が可能となり、水晶振動子の発振を長期間安定化することができる。
トナー吸着後時刻:t13でSW5,SW6をOFFし、SW3をONして前記と同様にトナー吸着後の周波数を計測し 質量Mと電荷量Qの算出を行う。
このように種々の現像スリーブ電位波形に対して本発明の電気回路は質量Mと帯電量Qの計測が可能である。
本発明によれば、QCM水晶振動子の電極に付着した同一サンプルのトナーから、電荷量Qと質量Mを測定するので、Q/Mを正確に測定することができる。また水晶振動子によるトナーの電荷量を検知する電荷量検知手段をなくし、他の方式で前記電荷量を測定することにより簡易な構成、シーケンスが可能となる。さらに少量のトナー吸着量での測定が可能となり、水晶振動子の発振を長期間安定化することができる。
QCM水晶振動子 120
トナー吸着面電極 121
トナー非吸着面電極 122
トナー吸着面側の電極端子 123
トナー非吸着面側の電極端子 124
トナー吸着面電極 121
トナー非吸着面電極 122
トナー吸着面側の電極端子 123
トナー非吸着面側の電極端子 124
Claims (7)
- 粉体に対向して配置された第一の面および前記第一の面とは異なる第二の面にそれぞれ電極を備える振動子を有し、当該振動子に電圧が印加されることにより帯電した粉体を前記第一の面に吸着させる吸着手段と、
前記吸着手段に対し電圧を印加する電源手段と、
前記第一の面に吸着した粉体の質量を計測する計測手段と、を有し、
前記第1の面の電極に所定の電圧を印加後に非接地状態として帯電している粉体を第1の電極上に堆積して電極電位を変化せしめて電位変化が終了したのちに前記粉体の帯電量を測定することを特徴とする粉体計測装置。 - 第1の電極を非接地状態とした後に 第2の電極に所定の電圧を印加することにより 第1の電極に所定の電圧を誘起させて、帯電している粉体を第1の電極に堆積させることを特徴とする請求項1に記載の粉体計測装置。
- 前記振動子はQCM振動子であることを特徴とする請求項1又は2に記載の粉体計測装置。
- 前記帯電した粉体を非接触で前記所定の電圧を印加した第1の電極上に堆積することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の粉体計測装置。
- 電位変化を粉体の総帯電量で割ることにより粉体の単位質量当たりの帯電量を算出することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の粉体計測装置。
- トナーを担持する現像スリーブと、
前記現像スリーブに対向して配置された第一の面および前記第一の面とは異なる第二の面にそれぞれ電極を備える振動子を有し、当該振動子に電圧が印加されることにより帯電したトナーを前記第一の面に吸着させる吸着手段と、
前記第一の面に吸着したトナーの質量を計測する計測手段と、を有し、
前記第1の面の電極に所定の電圧を印加後に非接地状態として帯電しているトナーを第1の電極上に堆積して電極電位を変化せしめて電位変化が終了したのちに前記トナーの帯電量を測定することを特徴とする現像装置。 - 感光体と、
前記感光体に静電潜像を形成するため、前記感光体を露光する露光手段と、
トナーを担持する現像スリーブを備え、前記静電潜像を前記現像スリーブに担持されたトナーを用いて現像する現像手段と、
前記現像スリーブに対向して配置された第一の面および前記第一の面とは異なる第二の面にそれぞれ電極を備える振動子を有し、当該振動子に電圧が印加されることにより帯電したトナーを前記第一の面に吸着させる吸着手段と、
前記第一の面に吸着したトナーの質量を計測する計測手段と、を有し、
前記第1の面の電極に所定の電圧を印加後に非接地状態として帯電しているトナーを第1の電極上に堆積して電極電位を変化せしめて電位変化が終了したのちに前記トナーの帯電量を測定することを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017014222A JP2018124082A (ja) | 2017-01-30 | 2017-01-30 | 計測装置、現像装置、および画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018124082A true JP2018124082A (ja) | 2018-08-09 |
Family
ID=63110129
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2017014222A Pending JP2018124082A (ja) | 2017-01-30 | 2017-01-30 | 計測装置、現像装置、および画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2018124082A (ja) |
-
2017
- 2017-01-30 JP JP2017014222A patent/JP2018124082A/ja active Pending
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