JP2018124083A - 荷電粒子質量測定装置および画像形成装置 - Google Patents

荷電粒子質量測定装置および画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】トナーを用いる画像形成装置において、常時安定した出力画像を得るためにトナー担持体上のトナーの帯電量を繰り返し正確に測定するための技術を提供する。【解決手段】荷電粒子を吸着するための荷電粒子吸着部が表面に形成され、前記荷電粒子吸着部に吸着した荷電粒子の質量に応じて振動状態が変化する圧電振動子と、前記圧電振動子を発振させる発振手段とを備えた荷電粒子質量測定装置において、前記圧電振動子の発振振幅を制御する発振振幅制御手段を有し、前記発振振幅制御手段は、前記荷電粒子吸着部に吸着した荷電粒子の物理量を測定する際に、前記圧電振動子の発振振幅を前記荷電粒子が前記荷電粒子吸着部上を移動しない大きさに制御し、前記荷電粒子を前記荷電粒子吸着部から除去する際に、前記圧電振動子の発振振幅を前記荷電粒子が前記荷電粒子吸着部上を移動する大きさに制御する。【選択図】図9

Description

本発明は、荷電粒子質量測定装置および画像形成装置に関する。
感光体に静電的にトナーを付着させて画像形成を行う画像形成装置では、トナーの帯電量やトナーの現像量の変化が、色味や濃度変動に影響する。例えば、トナー帯電量は、文字や画像の印刷量、トナー補給量、環境等により時々刻々と変化するため、同一画像を連続印刷しても、画像形成の最初と最後とでは、色味や濃度が変わってしまう場合がある。そこで、同質の画像を安定して作像するためには、トナー帯電量やトナー現像量の変化、つまり帯電・現像特性を正確に把握することが重要となる。
画像品質の安定性を向上させるために、トナー帯電量やトナー現像量を画像形成装置内で測定し、制御パラメータを制御する方法が知られている。
例えば、特許文献1において、画像形成装置内でトナー帯電量を測定する技術が開示されている。特許文献1は、圧電振動子と電極からなるプローブに、トナーを担持する磁気ブラシローラからトナーを吸着させ、トナー吸着前後の圧電振動子の周波数の変化から吸着したトナーの質量を算出する。また、磁気ブラシローラから圧電振動子の電極に電荷を帯びたトナーが移動することによる、トナー吸着前後の磁気ブラシローラ上の電荷量の変化から吸着したトナーの電荷量を算出する。これらにより、画像形成に用いられるトナーの帯電量を把握することができる。
また、特許文献2において、画像形成装置内でトナー現像量を測定する技術が開示されている。特許文献2は、圧電振動子と振動板からなるセンサの振動板の表面に、現像剤を接触させて、現像ローラに担持された現像剤のトナーだけを吸着させる。振動板に吸着したトナーの質量は、圧電振動子によって振動する振動板の固有振動数の変化量から検知する。これにより、画像形成に用いられるトナーの現像量を把握することができる。
米国特許第5006897号公報 特登録4800171号公報
画像形成装置の内部において、トナー吸着部材に吸着したトナーの量を繰り返し測定するには、これから測定するトナーをトナー吸着部材に吸着させる前に、過去の測定の際に吸着させたトナーを、トナー吸着部材から除去する必要がある。
特許文献1では、トナー吸着部材である電極と磁気ブラシローラとの間に電界を形成し、帯電しているトナーが電極から磁気ブラシローラへと向かう方向に力を与え、トナーを電極から除去している。この方法では、トナーと電極との間にはたらく吸着力により、トナーを磁気ブラシローラから電極へと吸着させる際に形成する電界強度よりもはるかに大きい電界を形成する必要がある。このため、放電が発生する可能性があり、トナーの劣化、および電極や圧電振動子、磁気ブラシローラの破損が生じるリスクがある。
特許文献2では、現像ローラに担持された現像剤にトナー吸着部材である振動板を接離させる手段を有し、振動板を現像ローラに担持された現像剤に接触させて、電界と前記現像剤の流れなどによってトナーを振動板から除去している。この方法では、現像剤との接触により振動板にトナーが押しつけられ、トナーが固着してしまい、トナーを振動板から除去できなくなることがある。また、現像剤に振動板を接離させる手段を加え、振動板および圧電振動子の動作する空間を確保する必要があり、構成の複雑化および画像形成装置の大型化を招く。また、現像剤との接触によりトナーの劣化、および振動板や圧電振動子の摩耗、あるいは破損が生じるリスクがある。
本発明は、以上の課題を鑑み、トナーを用いる画像形成装置において、常時、安定した出力画像を得るために、現像剤担持体に担持される現像剤中のトナーの量を繰り返し正確に検出するための技術を提供することを目的とする。
荷電粒子を吸着するための荷電粒子吸着部が表面に形成され、前記荷電粒子吸着部に吸着した荷電粒子の質量に応じて振動状態が変化する圧電振動子と、前記圧電振動子を発振させる発振手段とを備えた荷電粒子質量測定装置において、前記圧電振動子の発振振幅を制御する発振振幅制御手段を有し、前記発振振幅制御手段は、前記荷電粒子吸着部に吸着した荷電粒子の物理量を測定する際に、前記圧電振動子の発振振幅を前記荷電粒子が前記荷電粒子吸着部上を移動しない大きさに制御し、前記荷電粒子を前記荷電粒子吸着部から除去する際に、前記圧電振動子の発振振幅を前記荷電粒子が前記荷電粒子吸着部上を移動する大きさに制御する。
本発明の構成により、従来に比べ安定した出力画像を得ることが可能となる。
実施例で用いる電子写真画像形成装置の構成図 実施例で用いるQCM水晶センサの構成図 実施例で用いる現像装置の構成図 実施例で用いるフローチャートの概要を示す図 実施例で用いるブロック図 実施例1で用いる回路図 実施例1で用いるタイミングチャート 実施例1で用いる詳細フローチャート 実施例1で用いるトナー除去工程におけるトナーの挙動を説明する模式図 実施例2および3で用いる回路図 実施例2で用いるタイミングチャート 実施例2で用いる詳細フローチャート 実施例3で用いるタイミングチャート 実施例3で用いる詳細フローチャート
<実施例1>
[装置構成]
図1は、本実施例に係る電子写真方式の画像形成装置の構成の概略を示す図である。4色タンデム型方式の画像形成装置であって、色毎に像担持体である感光ドラム101上にトナー像を形成し、中間転写ベルト115上に4色のトナー像を重ね合わせ、カラー画像を得る方式の画像形成装置10である。図1において、参照番号の後に付してある文字Y、M、C、Kは、形成するトナー像の色を表している。Yはイエロー、Mはマゼンタ、Cはシアン、Kはブラックを表す。
画像形成装置10は、感光体である感光ドラム101、帯電装置102、露光装置103、現像装置104、転写装置105、クリーニング装置106、および定着装置107を備える。さらに画像形成装置10は、トナー帯電量測定装置108、一次転写ローラ113、二次転写内ローラ114、中間転写ベルト115、給紙ローラ116、および排紙トレイ117、二次転写外ローラ128を備える。また、記録紙163が画像形成装置10内に積載されている。
なお、感光ドラム101上にトナー画像を形成し、中間転写ベルト115上にトナー像を重ね合わせる工程は、各色で同様であるため、以下の説明では色の表記は省略する。異なる図面においても、同一な動作をする部品については、同じ参照番号を付す。図1の画像形成装置10は、トナー帯電量測定装置108を除いては標準的な構成である。
プリント開始の信号が入力されると、感光ドラム101の表面は、帯電装置102により所定の電位になるように帯電される。露光装置103から画像信号に基づいて変調されたレーザ光100を感光ドラム101上に照射し、静電潜像を感光ドラム101上に形成する。現像装置104は、内部に収容している現像剤中のトナーの帯電量を増加させた後、静電潜像と現像スリーブ111間に形成される電界により、トナーを静電力で移動させ、トナー像を感光ドラム101上に形成する。中間転写ベルト115は、感光ドラム101と一次転写ローラ113とに挟まれ、一次転写ニップ部を構成している。感光ドラム101上に形成されたトナー像は、一次転写ローラ113により、中間転写ベルト115上に転写される。
以上の工程をイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色分を順次繰り返すことにより、中間転写ベルト115上に4色が重なったトナー像を形成する。その後、クリーニング装置106は、トナー像を転写した後の感光ドラム101の表面において転写しきれなかった残トナー等の付着物を除去する。そして、感光ドラム101は、繰り返し画像形成に使用される。
給紙カセット内に収容された記録紙163は、給紙ローラ116により1枚ずつ分離され、中間転写ベルト115との接触部まで搬送される。中間転写ベルト115上のトナー像は、二次転写内ローラ114により押し下げられた転写ベルト115と、二次転写外ローラ128が接触する二次転写ニップ部で、給紙カセットから搬送されてきた記録紙163に転写される。そして記録紙163に転写されたトナー像は、定着装置107で熱と圧力を加えられて定着される。画像が定着された記録紙163は、排紙トレイ117上に排紙され、画像出力が完了する。
以上で説明した画像出力プロセスに、トナー帯電量測定装置108により現像スリーブ111に担持された現像剤中のトナーの帯電量を測定し、測定した帯電量に基づいて画像形成装置10の動作制御を行うプロセスを追加し、出力画像の色味変動を低減する。
[トナー帯電量測定工程]
(QCM水晶センサの構成)
本実施例では、図1で示したトナー帯電量測定装置108の構成要素であるトナーの帯電量を測定するセンサとして、QCM(Quartz Crystal Microbalance)水晶センサを用いる。QCM水晶センサは、水晶の薄板の両面に電極を形成し、電圧を印加すると、水晶の圧電逆効果によって結晶振動が励起される特性を利用し、電極表面に吸着した物質の質量変化を、水晶の発振周波数の変化から算出するセンサである。
一般に、QCM水晶センサの電極に吸着した物質の質量変化ΔMと、QCM水晶センサの共振周波数変化Δfとの関係は次の式1に示すSauerbreyの式で表されることが知られている。
ここで、fは電極に物質が付着していないときの水晶の共振周波数、ρは水晶の密度(2.649×10kg/m)、μは水晶のせん断応力(2.947×1010 kg ms)、Sは有効振動面積である。
上記式1により、f=10MHzの振動子を用いた場合、△f=1Hzの変化に対応する質量変化は約5(ng/cm)であることから、QCM水晶センサは共振周波数変化Δfを正確に測定すれば、極めて微小な質量の変化を検出できるセンサである。
本実施例で用いるQCM水晶センサの構成を、図2を用いて説明する。QCM水晶センサ120は、トナー吸着面電極121、トナー非吸着面電極122、トナー吸着面側の電極端子123、トナー非吸着面側の電極端子124、および水晶片127から構成される。
図2(a)は、QCM水晶センサ120のトナー吸着面電極121を形成した面の構成を示す図である。図2(a)において、円盤状の水晶片127の一方の面上には、水晶片127と同心円状にトナー吸着面電極121が形成され、電極端子123と継ぎ目なく電気的につながっている。水晶片127の他方の面上には、水晶片127と同心円状にトナー吸着面電極121と同じ大きさのトナー非吸着面電極122が形成され、電極端子124と継ぎ目なく電気的につながっている。
図2(b)、図2(c)は、各々図2(a)で示したQCM水晶センサ120の中心線を矢印B、矢印Cの方向から眺めた断面図である。図2(b)に示すように電極端子123は、水晶片127のトナー非吸着面電極122の形成された面までつながっている。トナー吸着面電極121側の電極端子123は、電気的な外乱成分が入らないよう、表面を絶縁物質で被覆されており、帯電したトナーが電極端子123に触れても、トナーの電荷量測定結果には反映されない。
トナー吸着面電極121、トナー非吸着面電極122に、各々電極端子123、電極端子124を介して電圧を印加すると、圧電逆効果により水晶片127は結晶振動が励起され一定の周波数での厚み滑り振動を生じる。
図2(a)におけるトナー吸着面電極121上の矢印は、QCM水晶センサ120の振動振幅の大きさと、振動方向を模式的に示している。矢印の長さは振動振幅の大きさを、矢印の方向は振動方向をそれぞれ示している。QCM水晶センサ120は中央部で最も振動振幅が大きく、端部に行くほど振動振幅が小さくなっており、同心円状の振動振幅の分布を持っている。また、振動方向は水晶のどの位置でも同一方向となっている。QCM水晶センサ120は、水晶片127の振動する領域の外に吸着した物質に対して感度がない。本実施例で用いるQCM水晶センサ120のトナー吸着面電極121は、水晶片127の振動領域と一致するように形成されており、トナー吸着面電極121の外(例えば、電極端子123)に吸着したトナーの質量は、測定結果に反映されない。
またQCM水晶センサ120は、振動振幅の大きさに応じた発振周波数への感度の分布を持つ。QCM水晶センサ120の振動振幅が大きい箇所にトナー粒子が吸着した場合は、振動振幅が小さい箇所にトナー粒子が吸着した場合よりも、QCM水晶センサ120の発振周波数は大きく低下する。すなわち、同じ量のトナー粒子がQCM水晶センサ120に吸着していたとしても、吸着している位置や分布が異なると、QCM水晶センサ120の発振振動数にも違いが生じる。
つまり、QCM水晶センサ120に振動振幅の分布がある場合は、発振周波数への感度分布もできている。図2(b)、図2(c)には、曲線228を用いて発振周波数への感度を模式的に示している。QCM水晶センサ120の発振周波数への感度は、振動振幅の大きい中央部で最も高く、振動振幅の小さい端部にいくほど低くなる。
以上で説明したQCM水晶センサ120を用いて、トナー吸着面電極121に吸着したトナーの帯電量を測定する。
(現像装置の構成)
図3は、本実施例に係る現像装置104の構成を示す図である。現像装置104は、現像剤110、現像スリーブ111、規制ブレード112、撹拌スクリュー118、トナー帯電量測定装置108を備え、感光ドラム101と現像スリーブ111とが対向するように配置される。また、トナー帯電量測定装置108はQCM水晶センサ120を備える。
現像剤110は、主にトナー粒子161とキャリア162との2成分からなる。撹拌スクリュー118は、現像剤110のトナー粒子161とキャリア162との接触摩擦を生じさせて、トナー粒子161を帯電させながら、現像剤110を現像スリーブ111へと搬送する。現像スリーブ111は、回動可能な非磁性の筒状の部材であり、磁力を有するマグネット152を内包し、外周面にマグネット152の磁力により現像剤110を引き付け、点Q′を中心として回転し、現像剤110を矢印Aで示す回転方向へと搬送する。
規制ブレード112は、現像スリーブ111にて搬送される現像剤110の量を規制する規制部材である。現像スリーブ111に担持された現像剤110は、現像スリーブ111と規制ブレード112とに形成される隙間を通過する際に、隙間の大きさに応じた厚さに規制され、現像スリーブ111に担持される単位面積当たりの量を規制される。また、このとき、トナー粒子161およびキャリア162と、規制ブレード112との接触摩擦が促進され、トナーの帯電量が大きくなる。
トナー帯電量測定装置108は、QCM水晶センサ120のトナー吸着面電極121を備えた面が、現像スリーブ111と一定の隙間を存して対向する位置に配置される。本実施例におけるQCM水晶センサ120は、QCM水晶センサ120の振動方向と、現像スリーブ111の回転軸とが互いに平行になるよう配置されている。
現像スリーブ用電源1237は、現像スリーブ111に現像スリーブ電位を印加する。感光ドラム101上に形成された静電潜像の電位と、現像スリーブ電位との間の電位差により電界が形成され、電荷を帯びた現像スリーブ111に担持されたトナー粒子161は、静電力により感光ドラム101に移動し、静電潜像を顕像化する。
(ブロック図)
図5は本実施例のブロック図であり、説明を簡単にするため、単一の画像形成ステーションのみを図示している。本実施例では、トナー粒子161の帯電量(Q/M)の測定を行うが、トナー粒子161の質量のみを測定しても良い。101〜115については既に図1を用いて説明したため、ここでは説明を省略する。
トナー帯電量測定部1101は、電荷量Qを測定するためのQ測定回路1102、質量Mを測定するためのM測定回路1103、電極用電源1104、スイッチ回路1105を有する。また、コントローラ1107は、トナー帯電量算出部1106、γLUT(Look Up Table:ルックアップテーブル)を作成するLUT作成部601、γLUTを補正するLUT補正部602、レーザ駆動信号を作成し出力するレーザドライバ603、RAM604、ROM605、CPU606を有する。なお、画像形成装置10はここで示していない他の機能を有してもよい。
画像出力中は、図5に示すトナー帯電量測定部1101内のスイッチ回路1105を切り替えながら、Q測定回路1102においてトナー粒子161の電荷量Qを測定し、またM測定回路1103においてトナー粒子161の質量Mを測定する。測定した電荷量Qと質量Mを用いて、コントローラ1107内のトナー帯電量算出部1106でトナー帯電量Q/Mを算出する。得られたトナー帯電量Q/Mが所望のトナー帯電量Q/Mよりもずれていた場合には、現像量が変化し、出力画像濃度が変動してしまう。
例えば、トナー帯電量Q/Mが所望の値より低くなった場合には、現像量が増加し、画像濃度が高くなってしまうため、画像形成条件を変更する。図5のコントローラ1107のLUT作成部601は、所望の階調特性を得るための階調補正テーブル「γLUT」を作成する。このγLUTを用いて所望の画像を出力しているが、環境変動や現像剤110劣化、トナー消費量、または、補給量の変化等でトナー帯電量Q/Mが変化した場合には、所望の濃度からずれてきてしまう。
そこで、LUT補正部602において「γLUT」を補正することにより、所望の出力画像を得ることができる。また、現像装置104の撹拌条件を変更してトナー帯電量Q/Mを所望の値まで増加させる方法でもよい。一方、トナー帯電量が所望の値より高くなった場合には、現像量が低下し、画像濃度が薄くなってしまうため、画像形成条件の変更や、現像装置104内へのトナー補給を行うことで、所望の画像濃度を出力する。
(トナー帯電量測定概略フローチャート)
図4は、トナー帯電量測定装置108を用いて、トナー帯電量を測定する方法の概略を示したフローチャートである。まずは本制御の概略を示し、後に各工程について詳細に説明する。
(S1301:トナー吸着電位の充電)
図4において、まずトナー吸着前の電位を充電する工程(S1301)を行う。本願発明において、QCM水晶センサ120の電極にトナー粒子161を静電的に吸着するための電位(トナー吸着電位と呼ぶ。)を図5に示すQ測定回路1102に一旦充電してから行う。したがって、ここではQ測定回路1102にトナー吸着電位の充電を行う。なお、トナー吸着時に、電極用電源1104から直接給電しない理由は、吸着したトナー粒子161の電荷が電極用電源1104から逃げてしまうためである。この工程により、以降の工程であるトナー吸着工程(S1304)において、トナー粒子161を静電的に吸着させることができる。
(S1302:トナー吸着前のトナー除去)
次に、画像形成装置10は、トナー除去工程(S1302)を行う。ここでは、QCM水晶センサ120の電極をクリーンにするため、電極上に吸着しているトナー粒子161の除去を行う。トナー除去工程は、本願発明の特徴を示す工程であり、後に詳細に説明する。
(S1303:トナー吸着前のQとMの測定)
次に、画像形成装置10は、トナー吸着前の基準測定工程(S1303)を行う。ここでは、トナー帯電量測定装置108を用いて、トナー粒子161を吸着する前の基準となる電荷量Qと質量Mの測定を行う。
(S1304:トナー吸着)
次に、画像形成装置10は、トナー吸着工程(S1304)を行う。ここでは、QCM水晶センサ120の電極にトナー粒子161を吸着する。トナー帯電量測定装置108は、S1301にてQ測定回路1102に充電したトナー吸着電位を用いて、静電的にトナー粒子161の吸着を行う。
(S1305:トナー吸着後のQとMの測定)
次に、画像形成装置10は、トナー吸着後の測定工程(S1305)を行う。ここでは、トナー帯電量測定装置108を用いて、トナー粒子161を吸着した後の電荷量Qと質量Mの測定を行う。
(S1306:Q/Mの算出)
次に、画像形成装置10は、Q/M算出工程(S1306)を行う。ここでは、トナー吸着前の基準測定工程(S1303)で測定した電荷量Qと質量Mと、トナー吸着後の測定工程(S1305)で測定したトナー吸着後の電荷量Qと質量Mからトナー帯電量(Q/M)を算出する。
(S1307:次の測定)
さらに、画像形成装置10は、測定を終了するか次の測定を行うかを判定する(S1307)。次の測定を行う場合(S1307:YES)はS1301に戻り、画像形成装置10は処理を繰り返す。測定を行わない場合には(S1307:NO)、トナー帯電量測定の一連のフローを終了する。以上、トナー帯電量測定フローの概略を説明した。
次に、本実施例のフローチャートに係る図6の回路図と図7のタイミングチャートを説明する。
(実施例1の回路構成)
図6は、トナー帯電量測定のためのトナー帯電量測定部1101(図5)の回路図である。図6において、スイッチ1201は、トナー吸着面電極121にQ測定回路1102を電気的に接続または切断するスイッチである(SW1と呼ぶ)。スイッチ1203は、トナー非吸着面電極122にM測定回路1103を電気的に接続または切断するスイッチである(SW3と呼ぶ)。スイッチ1204は、トナー吸着面電極121に電極用電源1104を電気的に接続または切断するスイッチである(SW4と呼ぶ)。スイッチ1205は、トナー非吸着面電極122に電極用電源1104を電気的に接続または切断するスイッチである(SW5と呼ぶ)。
Q測定用コンデンサ1211は、トナー電荷量Qを測定するためのコンデンサであり(C1と呼ぶ)、トナー吸着電位の充電も行う。電圧計1231は、Q測定用コンデンサC1の電位を測定する。電荷量算出部1232は、トナー吸着前のトナー吸着電位の測定値V1とトナー吸着後の測定値V2の差(V1−V2)とC1の静電容量を用いて、電荷量Qを算出する。
他励発振回路1501は、QCM水晶センサ120を発振するための交流電圧を出力する発振回路である。周波数制御部1502は、他励発振回路1501の出力交流電圧の周波数を制御する。他励発振回路用電源1503は、他励発振回路1501の出力交流電圧の振幅を制御する。電流検出回路1504は、他励発振回路1501からQCM水晶センサ120へ流れる電流量の検出を行う。
周波数測定部1234は、電流検出回路1504が検出した電流値から、QCM水晶センサ120の共振周波数を測定する。質量算出部1235は、トナー吸着前の共振周波数f1とトナー吸着後の共振周波数f2との差(f1−f2)から質量Mを算出する。
電極用電位生成部1236は、現像スリーブ111とトナー吸着面電極121との間でのトナー粒子の移動を制御するため、トナー吸着面電極121とQ測定用コンデンサC1に対して電位を出力する。トナー粒子161を吸着する電位(トナー吸着電位)、電界によるトナー粒子の移動を止める電位(トナー不動電位)、トナー粒子161を除去する電位(トナー除去電位)を出力する。接地部1238は、接続された部品の電荷を逃がし、電位を0(V)にする。
現像スリーブ用電源1237は、現像スリーブ111に現像スリーブ電位を印加する。現像スリーブ電位は基本的には直流(DC)であるが、現像スリーブ111と感光ドラム101との間でトナー粒子161を往復させると現像効率が向上するため、近年ではパルスや正弦波など様々な現像スリーブ電位を印加することもある。本実施例では、現像スリーブ電位として直流電圧を印加する。
(実施例1のタイミングチャート)
図7は、トナー帯電量測定に係るタイミングチャートである。図7において、t1は、トナー吸着電位の充電工程の開始時刻を表している。t2は、トナー吸着電位の充電工程の終了時刻、およびトナー除去工程の開始時刻を表している。t3は、トナー除去工程におけるトナー吸着面電極121の電位切り替え時刻を表している。t4は、トナー除去工程の終了時刻、およびトナー吸着前の基準測定工程の開始時刻を表している。t5は、トナー吸着前の基準測定工程の終了時刻、およびトナー吸着工程の開始時刻を表している。t6は、トナー吸着工程の終了時刻、およびトナー吸着後の測定工程の開始時刻を表している。t7は、トナー吸着後の測定工程の終了時刻、およびQ/M算出工程開始時刻を表している。
また、図7は、各タイミング時刻(t1〜t7)と、トナー吸着面電極121の電位(実線901)と、現像スリーブ111の電位(点線902)と、Q測定用コンデンサC1の電極側の電位(1点鎖線903)との関係を示している。また、、各タイミング時刻(t1〜t7)と、QCM水晶センサ120にかかる交流電圧(波線904)を示している。
また、図7は、各タイミング時刻t1〜t7と、SW1、SW3〜SW5のON/OFFの状態との関係を示している。また、図7は、t4〜t5、t6〜t7の間の、他励発振回路1501が出力する交流電圧の周波数と、電流検出回路1504が検出する電流値の関係を模式的に示している。
次に、図8を用いてトナー帯電量測定の各工程の詳細なフローを説明する。図8(a)、図8(b)、図8(c)、図8(d)は、それぞれ本実施例のトナー吸着電位の充電工程、トナー除去工程、トナー吸着前の基準測定工程とトナー吸着後の測定工程、トナー吸着工程の詳細なフローチャートである。
[実施例1のトナー吸着電位の充電]
図6の回路図及び図7のタイミングチャートを用いて、本実施例におけるトナー吸着電位の充電工程(図4のS1301)を説明する。本工程は、図8(a)に示すフローチャートに沿って制御される。
(S1311)
図8(a)のS1311にて、画像形成装置10は、電極用電位生成部1236からQ測定用コンデンサC1にトナー吸着電位を充電するためのトナー吸着電位+150(V)を出力する。
(S1312)
S1312にて、画像形成装置10は、SW1、SW4、SW5をONにする。SW1とSW4をONにすると電極用電位生成部1236とQ測定用コンデンサC1が接続されてQ測定用コンデンサC1にトナー吸着電位の充電が開始される。ここで、Q測定用コンデンサC1に−200(V)の電位が残っているものとする。トナー吸着面電極121はSW1を通してQ測定用コンデンサC1と接続されるため、電気的な抵抗はほとんど無い。しかし、トナー吸着面電極121と電極用電位生成部1236はSW4と抵抗(R1)を通して接続されるため、電気的な抵抗は抵抗R1となる。
したがって、トナー吸着面電極121の電位は、電気的な抵抗を介さずに接続されるQ測定用コンデンサC1の−200(V)になる。SW5をONにすると、トナー非吸着面電極122は、接地部1238と接続され、0(V)になる。トナー非吸着面電極122を0(V)とすることにより、QCM水晶センサ120を発振させるとき、発振回路からトナー非吸着面電極122に印加する電圧を、交流電圧のみにすることができる。
(S1313)
S1313にて、画像形成装置10は、一定時間待機する(待機1)。ここでは、画像形成装置10は、Q測定用コンデンサC1にトナー吸着電位が充電されるまで待機する。待機方法としては、予め設定した時間だけ待機する方法や、Q測定用コンデンサC1の電位を、電位計1231を用いて測定し、所望の電位になるまで待機する方法を用いる。Q測定用コンデンサC1に残っている電位−200(V)は、電極用電位生成部1236から出力されるトナー吸着電位+150(V)が抵抗(R1)を介して供給され、一定時間後にトナー吸着電位+150(V)まで充電される。この充電時間はQ測定用コンデンサC1に残っている電位とQ測定用コンデンサC1と抵抗(R1)の時定数により決まる。
Q測定用コンデンサC1の充電中には、トナー吸着面電極121にもトナー吸着電位+150(V)が印加され、トナー吸着面電極121の電位もQ測定用コンデンサC1とともに+150(V)となる。このとき、トナー吸着面電極121の電位+150(V)は、現像スリーブ111の電位−450(V)に対して、+600(V)の電位差があるため、トナー吸着面電極121にトナー粒子161が吸着してしまう。しかし、次のトナー除去工程(図4のS1302)でトナー粒子161を除去するため、この工程でトナー粒子161がトナー吸着面電極121に吸着しても構わない。
(S1314)
Q測定用コンデンサC1へのトナー吸着電位の充電が完了したら、S1314にて、画像形成装置10は、ONになっているSW1、SW4、SW5をOFFにする。SW1をOFFにすると、測定用コンデンサC1は、電極用電位生成部1236との電気的な接続が切断される。SW4をOFFにすると、トナー吸着面電極121と電極用電位生成部1236との電気的な接続が切断される。SW5をOFFにすると、トナー吸着面電極122と接地部1238との電気的な接続が切断される。以上により、トナー吸着電位の充電工程(S1301)を終了する。
[実施例1のトナー除去工程]
図6の回路図及び図7のタイミングチャートを用いて、トナー除去工程(図4のS1302)を説明する。本工程は、本願発明の特徴的な工程であるため、ここでは、図8(b)に示したフローチャートに沿った制御フローを示し、後に詳細を説明する。
(S1321)
図8(b)のS1321にて、画像形成装置10は、電極用電位生成部1236から、現像スリーブ用電源1237から出力されている現像スリーブ電位−450(V)と等しい電位(トナー不動電位と呼ぶ。)を出力する。ここでは、電極用電位生成部1236は、現像スリーブ111とトナー吸着面電極121との電位差をなくすための電位を出力する。なお、出力するトナー不動電位は、トナー粒子161が現像スリーブ111からトナー吸着面電極121に吸着しない範囲であれば、現像スリーブ電位との電位差があっても良い。
(S1322)
S1322にて、画像形成装置10は、SW4、SW5をONにする。SW4をONにすると、電極用電位生成部1236とトナー吸着面電極121が接続されてトナー吸着面電極121の電位はトナー不動電位−450(V)となる。このとき、現像スリーブ111とトナー吸着面電極121との電位差がなくなり、現像スリーブ111とトナー吸着面電極121との間のトナーの移動が起こらなくなる。SW5をONにすると、トナー非吸着面電極122は、接地部1238と接続され、0(V)になる。
(S1323)
S1323にて、画像形成装置10は、SW4、SW5をOFFにする。SW4をOFFにすると、電極用電位生成部1236とトナー吸着面電極121との電気的な接続が切断される。SW5をOFFにすると、トナー吸着面電極122と接地部1238との電気的な接続が切断される。
(S1324)
S1324にて、画像形成装置10は、他励発振回路用電源1503から他励発振回路1501にトナー移動用発振電圧を印加する。ここでは、他励発振回路1501は、他励発振回路用電源1503からトナー移動用発振電圧を印加され、QCM水晶センサ120を発振させるための電圧を出力する。トナー移動用発振電圧は、QCM水晶センサ120の振動により、トナー粒子161の移動が発生する範囲に設定されている。
(S1325)
S1325にて、画像形成装置10は、SW3をONにする。SW3をONにすると、他励発振回路1501とトナー非吸着面電極122が接続されて、QCM水晶センサ120は、他励発振回路1501から発振電圧が印加され発振する。
(S1326)
S1326にて、画像形成装置10は、周波数制御部1502を用いて、他励発振回路1501がQCM水晶センサ120に印加する発振電圧の周波数を制御する。これにより、他励発振回路1501は、周波数制御部1502により設定された周波数の交流電圧を出力する。
ここでは、他励発振回路が出力する発振電圧の周波数を、掃引開始周波数(fa)から、掃引終了周波数(fb)まで、一定周波数毎に掃引する。QCM水晶センサ120は、共振周波数近傍の発振電圧を印加されると、トナー吸着面電極121の振動振幅が大きくなり、トナー粒子161は吸着していた位置から移動し、最終的にはトナー吸着面121の端部に集積する。
(S1327)
S1327にて、画像形成装置10は、SW3をOFFにする。SW3をOFFにすると、QCM水晶センサの発振が停止する。
(S1328)
S1328にて、画像形成装置10は、電極用電位生成部1236からのトナー除去電位−900(V)を出力する。
(S1329)
S1329にて、画像形成装置10は、SW4、SW5をONにする。SW4をONにすると、トナー吸着面電極121にトナー除去電位−900(V)が印加される。現像スリーブ111の電位−450(V)に対して、トナー吸着面電極121の電位−900(V)は−450(V)の電位差があるため、トナー吸着面電極121から現像スリーブ111に向かってトナー粒子161が移動する。SW5をONにすると、トナー非吸着面電極122は、接地部1238と接続され、0(V)になる。
(S1330)
S1330にて、画像形成装置10は、一定時間待機する(待機2)。ここでは、画像形成装置10は、トナー吸着面電極121から現像スリーブ111へとトナー粒子161が移動する時間だけ待機する。本実施例においては、予め設定した時間だけ待機させた。(S1331)
S1331にて、画像形成装置10は、SW4、SW5をOFFにする。SW4をOFFにすると、トナー吸着面電極121は、電極用電位生成部1236との電気的な接続が切断される。SW5をOFFにすると、トナー吸着面電極122と接地部1238との電気的な接続が切断される。以上により、トナー除去工程(S1302)を終了する。
[実施例1のトナー吸着前の基準測定]
図6の回路図及び図7のタイミングチャートを用いて、本実施例におけるトナー吸着前の基準測定工程(図4のS1303)を説明する。本工程は、図8(c)に示すフローチャートに沿って制御される。
本実施例においては、トナー粒子161の電荷量Qと質量Mを算出するには、トナー粒子161がトナー吸着電極121に吸着する前後の、Q測定用コンデンサC1の電位とQCM水晶センサ120の共振周波数を測定する必要がある。 ここでは、画像形成装置10は、トナー粒子161をトナー吸着面電極121に吸着させる前の、Q測定用コンデンサC1の電位(V1)とQCM水晶センサ120の共振周波数(f1)の測定を行う。
(S1341)
図8(c)のS1341にて、画像形成装置10は、電極用電位生成部1236から、現像スリーブ用電源1237から出力されている現像スリーブ電位−450(V)と等しいトナー不動電位を出力する。ここでは、電極用電位生成部1236は、現像スリーブ111とトナー吸着面電極121との電位差をなくすための電位を出力する。なお、出力するトナー不動電位は、トナー粒子161が現像スリーブ111からトナー吸着面電極121に吸着しない範囲であれば、現像スリーブ電位との電位差があっても良い。
(S1342)
S1342にて、画像形成装置10は、SW4、SW5をONにする。SW4をONにすると、電極用電位生成部1236とトナー吸着面電極121が接続されて、トナー吸着面電極121の電位はトナー不動電位−450(V)となる。このとき、現像スリーブ111とトナー吸着面電極121との電位差がなくなり、現像スリーブ111とトナー吸着面電極121との間のトナーの移動が起こらなくなる。SW5をONにすると、トナー非吸着面電極122は、接地部1238と接続され、0(V)になる。
(S1343)
S1343にて、画像形成装置10は、SW4、SW5をOFFにする。SW4をOFFにすると、トナー吸着面電極121は、電極用電位生成部1236との電気的な接続が切断される。SW5をOFFにすると、トナー吸着面電極122と接地部1238との電気的な接続が切断される。
(S1344)
S1344にて、画像形成装置10は、電荷量Q算出に必要となる基準電位の測定を行う。ここでは、画像形成装置10はQ測定用コンデンサC1に充電されているトナー吸着電位+150(V)を電位計1231にて測定する。測定した電位は、トナー吸着前電位V1として電荷量算出部1232に記録される。なお、Q測定回路1102はSW1がOFFであるため、他の回路とは独立している。測定時間を短縮するため、ここでの測定は次のステップと並行して行う方が好ましい。
(S1345)
S1345にて、画像形成装置10は、他励発振回路用電源1503から他励発振回路1501にトナー測定用発振電圧を印加する。ここでは、他励発振回路1501は、他励発振回路用電源1503からトナー測定用発振電圧を印加され、QCM水晶センサ120を発振させるための電圧を出力する。トナー測定用発振電圧は、QCM水晶センサ120の振動により、トナー粒子161の移動が発生しない範囲に設定されている。
(S1346)
S1346にて、画像形成装置10は、SW3をONにする。SW3をONにすると、他励発振回路1501とトナー非吸着面電極122が接続されて、QCM水晶センサ120は、他励発振回路1501から発振電圧が印加され発振する。
(S1347)
S1347にて、画像形成装置10は、質量M算出に必要となる基準周波数の測定を行う。周波数制御部1502を用いて、他励発振回路1501がQCM水晶センサ120に印加する発振電圧の周波数を制御する。これにより、他励発振回路1501は、周波数制御部1502により設定された周波数の交流電圧を出力する。ここでは、他励発振回路が出力する発振電圧の周波数を、掃引開始周波数(fa)から、掃引終了周波数(fb)まで、一定周波数毎に掃引する。
このとき、画像形成装置10は、周波数測定部1234にて、他励発振回路1501からQCM水晶センサ120に印加される交流電圧の発振周波数と、電流検出回路1504が検出する電流値を測定し、電流値が最大となるときの印加電圧の発振周波数を測定する。測定した周波数は、トナー吸着前周波数f1として質量算出部1235に記録される。なお、測定時間は増えてしまうが、V1とf1の測定を複数行って平均化することで、測定誤差を低減し、測定値の精度が向上することもできる。
(S1348)
S1348にて、画像形成装置10は、ONになっているSW3をOFFにする。SW3をOFFにすると、QCM水晶センサの発振が停止する。以上により、トナー吸着前の基準測定工程(S1303)を終了する。
[実施例1のトナー吸着工程]
図6の回路図及び図7のタイミングチャートを用いて、本実施例におけるトナー吸着工程(図4のS1304)を説明する。本工程は、図8(d)に示すフローチャートに沿って制御される。
ここまでの処理により、トナー電荷量Qとトナー質量Mを算出するために必要なトナー吸着前の基準電位V1、トナー吸着前の共振周波数f1の測定が完了したので、トナー粒子161を吸着させてQとMの測定が可能となる。
(S1351)
図8(d)のS1351にて、画像形成装置10は、SW1をONにする。SW1をONにすると、トナー吸着面電極121とQ測定用コンデンサC1が接続され、Q測定用コンデンサC1に充電されたトナー吸着電位+150(V)がトナー吸着面電極121に印加され、トナー粒子161の吸着が開始される。
(S1352)
S1352にて、画像形成装置10は、一定時間待機する(待機3)。現像スリーブ111の電位−450(V)に対してトナー吸着面電極121の電位+150(V)は+600(V)電位差があるため、電荷量が多いトナー粒子161の一部がトナー吸着面電極121に吸着する。待機方法は、予め決められた時間だけ待機する。但し、他の方法でも良い。この待機時間中に、吸着したトナー粒子161の負の電荷によりトナー吸着面電極121に充電された電位が負の方向に変化する。一定時間待機させた後、トナー吸着面電極121の電位は−200(V)になる。
トナー吸着面電極121の電位の低下に伴い、トナー吸着面121に吸着したトナー粒子161の電荷によりQ測定用コンデンサC1の電位も変化する。
(S1353)
トナー吸着面電極121へのトナー粒子161の吸着が完了したら、S1353にて、画像形成装置10は、ONになっているSW1をOFFにする。SW1をOFFにすると、Q測定用コンデンサC1は、トナー吸着面電極121と電気的な接続を切断される。このとき、トナー吸着面電極121の電位−200(V)は、現像スリーブ111の電位−450(V)に対して、+250(V)の電位差があるため、現像スリーブ111からトナー吸着面電極121に向かってトナー粒子161が移動し続けてしまう。
そこで、本実施例では、本工程(S1353)から、次のトナー吸着後の測定工程(図4のS1305)におけるトナー吸着面電極121へのトナー不動電位を出力する工程までを微小時間内に実行し、SW1切断後に吸着するトナー粒子161の量を低減する。
なお、トナー吸着電位の充電工程(図4のS1301)において、Q測定用コンデンサC1に印加されるトナー吸着電位を低く設定しておき、本工程(S1353)では、トナー粒子161の移動が生じなくなるまで待機するようにしてもよい。
以上により、トナー吸着工程(S1304)を終了する。
[トナー吸着後の測定]
図6の回路図及び図7のタイミングチャートを用いて、トナー吸着後の測定工程(図4のS1305)を説明する。S1305にて、画像形成装置10は、トナー粒子161をトナー吸着面電極121に吸着させた後の、Q測定用コンデンサC1の電位(V2)とQCM水晶センサ120の共振周波数(f2)の測定を行う。
Q測定用コンデンサC1の電位とQCM水晶センサ120の共振周波数を測定する工程は、S1303と同様のため説明を省略する。ここで測定したQ測定用コンデンサC1の電位をV2、測定した発振周波数をf2とし、それぞれ電荷量算出部1232、質量算出部1235に記録される。以上により、トナー吸着後の測定工程(S1305)を終了する。
[Q/Mの算出]
次に、画像形成装置10は、Q/M算出工程(S1306)を行う。ここでは、トナー吸着前の基準測定工程(S1303)で測定したトナー吸着前の電位(V1)と発振周波数(f1)と、トナー吸着後測定工程(S1305)で測定したトナー吸着後の電位(V2)と発振周波数(f2)からトナー帯電量(Q/M)を算出する。
(電荷量Qの算出)
電荷量算出部1232では、電荷量Qの算出を行う。トナー吸着前の電位をV1、トナー吸着後の電位をV2、Q測定用コンデンサC1の容量値をCとすると、電荷量Qは次の式(2)で算出できる。
Q=C×(V1−V2) ・・・(2)
(質量Mの算出)
質量算出部1235では質量Mの算出を行う。トナー吸着前の共振周波数をf1、トナー吸着後の共振周波数をf2、とすると、式1より質量Mは次の式(3)で算出できる。
(Q/Mの算出)
Q測定回路1102で測定した電荷量Qと、M測定回路1103で測定した質量Mは、図5のトナー帯電量算出部1106に送られ、トナー帯電量の算出に用いられる。この算出は図7のタイミングチャートで示すt7以降の電荷量Qと質量Mの算出が終わった直後に開始される。
本実施例ではトナー吸着面121に吸着したトナー粒子161により電荷量Qおよび質量Mの測定を行っているため、トナー帯電量Q/Mの算出は次の式(4)で算出できる。
また、測定されるトナー粒子161の電荷量Q及び質量Mは、QCM水晶センサ120の電極面積をSとすると、単位面積当たりの電荷量Q/S、単位面積当たりの質量M/Sを求めることもできる。以上により、トナー吸着後の測定工程(S1306)を終了する。
ここまで説明してきた全ての工程を経て、画像形成装置10は、トナー吸着面電極121に吸着したトナー粒子161の電荷量Qと質量Mの測定を行い、現像に用いられるトナー粒子161の帯電量(Q/M)の算出を行う。画像形成装置10は、このトナー粒子161の帯電量測定のフローを定期的に繰り返し実行し、経時的に変動するトナー粒子161の帯電量を常に把握することができる。
[電極上で起こるトナーの移動についての説明]
ここで、本願発明の特徴であるトナー除去工程(図4のS1302)において、発振回路用電源から発振回路に印加する電圧をトナー移動発振用電圧に切り替えた際に、トナー吸着面電極121上のトナー粒子161の挙動について詳細を説明する。
QCM水晶センサ120に電圧を印加すると、圧電逆効果により水晶に厚み滑り振動が生じ、トナー吸着面電極121に吸着しているトナー粒子161には、水晶の振動方向に水晶の振動振幅の大きさに応じた力が加えられる。一方でトナー粒子161には、トナー吸着面電極121との間の吸着力や摩擦力等の拘束力がはたらく。水晶の厚み滑り振動によりトナー粒子161に加えられる力が、前記した拘束力を上回らなければ、トナー粒子161は吸着した位置にとどまり続ける。
トナー吸着前の基準測定工程(図4のS1303)、トナー吸着後の測定工程(図4のS1305)においては、トナー粒子161は吸着した位置にとどまる範囲に、QCM水晶センサ120に印加する電圧を設定し、トナー粒子161の質量を測定する。
トナー除去工程(図4のS1302)においては、QCM水晶センサ120に印加する電圧を、QCM水晶センサ120の振動振幅を大きくするよう制御し、水晶の振動によりトナー粒子161に加わる力が、前記した拘束力を上回るように設定する。こうすると、トナー粒子161は吸着していた位置から水晶の振動方向に移動を開始する。
図2を用いて説明したように、本実施例のQCM水晶センサ120は、トナー吸着面電極121の中心で最も大きく、中心から遠いほど小さい振動振幅の分布を持っている。トナー粒子161は、振動振幅の大きい位置から小さい位置へと向かう方向に力を受けて移動し、トナー吸着面電極121の中心から端部に向かって吸着している位置を変えていく。最終的に、トナー吸着面電極121の全面に均一に吸着していたトナー粒子161は、トナー吸着面電極121の円周部に密集して集積する。
図9は、発振回路用電源から発振回路に印加する電圧をトナー移動用発振電圧に切り替えた際のトナー吸着面電極121に吸着しているトナー粒子161の位置と密度の変化を模式的に示した図である。トナーの吸着量は、色の濃淡で表わしており、濃いほどトナーの吸着密度が高いことを示し、白地部はトナーが吸着していないことを示している。
図9(a)は、トナー吸着面電極121に薄く均一に吸着した状態のトナー粒子161の位置と密度を示している。QCM水晶センサ120への印加電圧をトナー移動用発振電圧に切り替えると、図9(a)で示した吸着状態から、トナー粒子161が移動を開始し、図9(b)、図9(c)で示す吸着状態へと変化し、最終的に図9(d)で示す吸着状態となる。図9(d)は、トナー粒子161が、QCM水晶センサ120の振動方向に向かってトナー吸着面電極121の端部に集積した状態を示している。
このように、発振回路用電源から発振回路に印加する電圧を大きく設定すると、QCM水晶センサ120の振動振幅が大きくなり、トナー吸着面電極121に吸着しているトナー粒子161が、吸着していた位置から移動する現象が起こる。
本願発明では、従来、トナー吸着面電極121に吸着したトナー粒子の質量を測定するためだけに用いられていたQCM水晶センサ120の振動を、トナー吸着面電極121に吸着しているトナー粒子161を除去するためにも利用する。
QCM水晶センサ120の振動振幅の大きさを切り替えるだけなので、簡易な構成でトナー粒子161の除去を行うことができる。また、トナー吸着面電極121に他の部材を接触させることなくトナー粒子161を除去することができるので、QCM水晶センサ120が破損するリスクも低減される。更に、トナー粒子161を吸着していた位置から動かすことにより、トナー吸着面電極121との吸着力が低減されるので、電界だけでトナー粒子161を除去する構成と比較すると、高いトナー粒子161の除去効果を発揮する。また、従来よりも低電界で、従来の電界のみによるトナー粒子161と同等のトナー粒子161の除去効果を発揮する。
[実施例1による効果]
本実施例において、最初に吸着していた位置から移動させられたトナー粒子161は、トナー吸着面電極121との接触状態が変化しており、吸着力が弱められる。また、トナー吸着面電極121の端部にトナー粒子161が集積すると、トナー吸着面電極121と接触しないトナー粒子161が現れ始める。トナー吸着面電極121と接触しないトナー粒子161は、トナー吸着面電極121との吸着力が弱められる。
これらにより、トナー吸着面電極121に吸着していたトナー粒子161は、発振回路用電源から発振回路に印加する電圧をトナー移動用発振電圧に切り替える前よりも、トナー吸着面電極121との吸着力が小さい状態へと変化した。この状態で、現像スリーブ111とトナー吸着面電極121との間に、トナー粒子161がトナー吸着面電極121から現像スリーブ111へ向かう方向の電界を形成することにより、トナー吸着面121に吸着したトナー粒子161を除去することが可能となった。
このとき、トナー粒子161のトナー吸着面電極121への吸着力は低下しているため、発振回路用電源から発振回路に印加する電圧をトナー移動用発振電圧に切り替える前よりも低電界でトナーを除去することが可能となった。
図2を用いて説明したように、QCM水晶センサ120の表面には、発振周波数への感度の分布がある。本実施例において、QCM水晶センサ120の振動によりトナー粒子161をトナー吸着面電極121の中心から端部方向へ移動させると、トナー粒子161は感度の高い位置から低い位置へと移動していくことになる。この過程において、QCM水晶センサ120の発振周波数は、徐々に増加していく。本実施例においては、他励発振回路から出力する発振電圧の周波数を、低い周波数から高い周波数へと一定周波数毎に掃引している。
これにより、トナー粒子161の移動に伴い増加するQCM水晶センサの共振周波数に合わせて、発振電圧の周波数を増加させられるため、より短時間でのトナー粒子161の移動を行うことができる。
本実施例では、現像スリーブ111とトナー吸着面電極121とは互いに対向するように配置され、またトナー吸着面電極121の振動方向と現像スリーブの回転軸とが互いに平行になるよう配置している。このため、トナー吸着面電極121と現像スリーブ111との間に形成される電界が最大となる対向位置で、集積するトナー粒子161の量が最も多くなり、効果的にトナー粒子161を現像スリーブ111に戻すことができる。
以上で説明したように、本実施例の構成では、トナー吸着面電極121に吸着しているトナー粒子161を、非接触かつ低電界で、従来の構成と同等以上に除去することが可能である。したがって、画像形成装置10の内部で、長期にわたりトナー粒子161の帯電量を繰り返し安定して測定することができるため、従来よりも安定した出力画像を得ることができる。
<実施例2>
実施例1のトナー除去工程では、他励発振回路から発振電圧をQCM水晶センサ120に印加し、QCM水晶センサ120を発振させる構成とした。しかし、この構成では、QCM水晶センサ120の共振周波数ではない周波数の電圧を印加する時間が発生するため、トナー除去工程にかかる時間が長くなる場合がある。そこで、実施例2では、自励発振回路から発振電圧をQCM水晶センサ120に印加する構成とする。
図10で示す実施例2の回路図、図11に示す実施例2のタイミングチャート、図12に示す実施例2のトナー除去工程の詳細フローチャートを用いて実施例2の構成を説明する。なお、回路図、タイミングチャート、詳細フローチャート、タイミングチャート以外は、実施例1と同様のため説明を省略する。
(実施例2の回路構成)
図10は、本実施例におけるトナー帯電量測定のためのトナー帯電量測定部1101(図5)の回路図である。図10において、スイッチ1201は、トナー吸着面電極121にQ測定回路1102を電気的に接続または切断するスイッチである(SW1と呼ぶ)。スイッチ1206は、トナー吸着面電極121にM測定回路1103を電気的に接続または切断するスイッチである(SW6と呼ぶ)。スイッチ1207は、トナー非吸着面電極122にM測定回路1103を電気的に接続または切断するスイッチである(SW7と呼ぶ)。
スイッチ1204は、トナー吸着面電極121に電極用電源1104を電気的に接続または切断するスイッチである(SW4と呼ぶ)。スイッチ1205は、トナー非吸着面電極122に電極用電源1104を電気的に接続または切断するスイッチである(SW5と呼ぶ)。
Q測定用コンデンサ1211は、トナー電荷量Qを測定するためのコンデンサであり(C1と呼ぶ)、トナー吸着電位の充電も行う。電圧計1231は、Q測定用コンデンサ1211の電位を測定する。電荷量算出部1232は、トナー吸着前のトナー吸着電位の測定値V1とトナー吸着後の測定値V2の差(V1−V2)とC1の静電容量を用いて、電荷量Qを算出する。
自励発振回路1505は、QCM水晶センサ120を発振するための発振回路である。自励発振回路用電源1506は、自励発振回路1505の出力交流電圧の振幅を制御する。周波数測定部1234は、QCM水晶センサ120の発振周波数を測定する。質量算出部1235は、トナー吸着前の発振周波数f1とトナー吸着後の発振周波数f2との差(f1−f2)から質量Mを算出する。コンデンサ1212は、トナー吸着面電極121とM測定回路1103との間に挿入され、高周波な発振信号のみを伝達するカップリングコンデンサ(以下、C2と呼ぶ)である。
コンデンサ1213は、トナー非吸着面電極122とM測定回路1103との間に挿入され、C2と同様に高周波な発振信号のみを伝達するカップリングコンデンサ(以下、C3と呼ぶ)である。
電極用電位生成部1236は、トナー吸着電位やトナー不動電位、トナー除去電位を出力する。現像スリーブ用電源1237は、現像スリーブ111に現像スリーブ電位を印加する。現像スリーブ電位は基本的には直流(DC)であるが、現像スリーブ111と感光ドラム101との間でトナー粒子161を往復させると現像効率が向上するため、近年ではパルスや正弦波など様々な現像スリーブ電位を印加することもある。本実施例では、現像スリーブ電位として直流電圧を印加する。
(実施例2のタイミングチャート)
図11は、実施例2におけるトナー帯電量測定に係るタイミングチャートである。図11において、t11は、トナー吸着電位の充電工程の開始時刻を表している。t12は、トナー吸着電位の充電工程の終了時刻、およびトナー除去工程の開始時刻を表している。t13は、トナー除去工程におけるトナー吸着面電極121の電位切り替え時刻を表している。t14は、トナー除去工程の終了時刻、およびトナー吸着前の基準測定工程の開始時刻を表している。t15は、トナー吸着前の基準測定工程の終了時刻、およびトナー吸着工程の開始時刻を表している。
t16は、トナー吸着工程の終了時刻、およびトナー吸着後の測定工程の開始時刻を表している。t17は、トナー吸着後の測定工程の終了時刻、およびQ/M算出工程開始時刻を表している。また、図11は、各タイミング時刻(t11〜t17)と、トナー吸着面電極121の電位(実線901)と、現像スリーブ111の電位(点線902)と、Q測定用コンデンサC1の電極側の電位(1点鎖線903)との関係を示している。また、各タイミング時刻(t11〜t17)と、QCM水晶センサ120にかかる交流電圧(波線904)を示している。
また、図11は、各タイミング時刻t11〜t17と、SW1、SW4〜SW7のON/OFFの状態との関係を示している。
(実施例2の詳細フローチャート)
次に、図12を用いてトナー帯電量測定の各工程の詳細なフローを説明する。図12(a)、図12(b)、図12(c)、図12(d)は、それぞれ本実施例のトナー吸着電位の充電工程、トナー除去工程、トナー吸着前の基準測定工程とトナー吸着後の測定工程、トナー吸着工程の詳細なフローチャートである。
[実施例2のトナー吸着電位の充電]
図10の回路図及び図11のタイミングチャートを用いて、トナー吸着電位の充電工程(図4のS1301)を説明する。本工程は、図12(a)に示すフローチャートに沿って制御される。本実施例におけるトナー吸着電位の充電工程(図4のS1301)は、実施例1で説明したトナー吸着電位の充電工程と同様であるため、説明を省略する。
[実施例2のトナー除去工程]
図10の回路図及び図11のタイミングチャートを用いて、トナー除去工程(図4のS1302)を説明する。本工程は、図12(b)に示すフローチャートに沿って制御される。
(S1371)
図12(b)S1371にて、画像形成装置10は、電極用電位生成部1236から、現像スリーブ用電源1237から出力されている現像スリーブ電位−450(V)と等しいトナー不動電位を出力する。ここでは、電極用電位生成部1236は、現像スリーブ111とトナー吸着面電極121との電位差をなくすための電位を出力する。なお、出力するトナー不動電位は、トナー粒子161が現像スリーブ111からトナー吸着面電極121に吸着しない範囲であれば、現像スリーブ電位との電位差があっても良い。
(S1372)
S1372にて、画像形成装置10は、SW4、SW5をONにする。SW4をONにすると、電極用電位生成部1236とトナー吸着面電極121が接続されてトナー吸着面電極121の電位はトナー不動電位−450(V)となる。このとき、現像スリーブ111とトナー吸着面電極121との電位差がなくなり、現像スリーブ111とトナー吸着面電極121との間のトナーの移動が起こらなくなる。SW5をONにするとトナー非吸着面電極122は、接地されて0(V)になる。
(S1373)
S1373にて、画像形成装置10は、SW4、SW5をOFFにする。SW4をOFFにするとトナー吸着面電極121は、電極用電位生成部1236と切断される。SW5をOFFにすると、トナー非吸着面電極122と接地部1238との電気的な接続が切断される。
(S1374)
S1374にて、画像形成装置10は、自励発振回路用電源1506から自励発振回路1505にトナー移動用発振電圧を印加する。ここでは、自励発振回路1505は、自励発振回路用電源1506からトナー移動用電圧を印加され、QCM水晶センサ120を発振させるための電圧を出力する。トナー移動用発振電圧は、QCM水晶センサ120の振動により、トナー粒子161の移動が発生する範囲に設定されている。
(S1375)
S1375にて、画像形成装置10は、SW6、SW7をONにする。SW6、SW7をONにすると、QCM水晶センサ120は、自励発振回路1501と接続され、自励発振回路1506から発振電圧が印加され発振する。このとき、高周波の信号は通すが、直流または低周波の信号は通さない性質が有るカップリングコンデンサC2、C3により、トナー吸着面電極121のトナー不動電位が自励発振回路1505に印加されることを防止することができる。これにより、トナー吸着面電極121の中心電位をトナー不動電位に保持し、現像スリーブ111からのトナー粒子161の吸着が起こらない状態で、QCM水晶センサ120を発振させることができる。
(S1376)
S1376にて、画像形成装置10は、一定期間待機する(待機4)。このとき、トナー吸着面電極121に吸着しているトナー粒子161は、トナー移動用発振電圧によるQCM水晶センサ120の振動により、トナー吸着面電極121の端部へと移動する。待機方法としては、予め設定した時間だけ待機する方法などを用いるとよい。
(S1377)
S1377にて、画像形成装置10は、SW6、SW7をOFFにする。SW2、SW3をOFFにすると、QCM水晶センサ120の発振が停止する。
(S1378)
S1378にて、画像形成装置10は、電極用電位生成部1236からのトナー除去電位−900(V)を出力する。
(S1379)
S1379にて、画像形成装置10は、SW4、SW5をONにする。SW4をONにすると、トナー吸着面電極121にトナー除去電位−900(V)が印加される。現像スリーブ111の電位−450(V)に対して、トナー吸着面電極121の電位−900(V)は−450(V)の電位差があるため、トナー吸着面電極121から現像スリーブ111に向かってトナー粒子161が移動する。SW5をONにすると、トナー非吸着面電極122は、接地部1238と接続され、0(V)になる。(S1380)
S1380にて、画像形成装置10は、一定期間待機する(待機3)。待機方法としては、予め設定した時間だけ待機する方法などを用いるとよい。
(S1381)
S1381にて、画像形成装置10は、SW4、SW5をOFFにする。SW4をOFFにすると、トナー吸着面電極121は、電極用電位生成部1236との電気的な接続が切断さる。SW5をOFFにすると、トナー吸着面電極122と接地部1238との電気的な接続が切断される。以上により、トナー除去工程(S1302)を終了する。
[実施例2のトナー吸着前の基準測定]
図10の回路図及び図11のタイミングチャートを用いて、トナー吸着前の基準測定工程(図4のS1303)を説明する。本工程は、図12に示すフローチャートに沿って制御される。
本実施例においては、トナー粒子161の電荷量Qと質量Mを算出するには、トナー粒子161がトナー吸着電極121に吸着する前後の、Q測定用コンデンサC1の電位とQCM水晶センサ120の共振周波数を測定する必要がある。ここでは、画像形成装置10は、トナー粒子161をトナー吸着面電極121に吸着させる前の、Q測定用コンデンサC1の電位(V1)とQCM水晶センサ120の共振周波数(f1)の測定を行う。
(S1391)
図12(c)のS1391にて、画像形成装置10は、電極用電位生成部1236から、現像スリーブ用電源1237から出力されている現像スリーブ電位−450(V)と等しいトナー不動電位を出力する。ここでは、電極用電位生成部1236は、現像スリーブ111とトナー吸着面電極121との電位差をなくすための電位を出力する。なお、出力するトナー不動電位は、トナー粒子161が現像スリーブ111からトナー吸着面電極121に吸着しない範囲であれば、現像スリーブ電位との電位差があっても良い。
(S1392)
S1392にて、画像形成装置10は、SW4、SW5をONにする。SW4をONにすると、電極用電位生成部1236とトナー吸着面電極121が接続されてトナー吸着面電極121の電位はトナー不動電位−450(V)となる。このとき、現像スリーブ111とトナー吸着面電極121との電位差がなくなり、現像スリーブ111とトナー吸着面電極121との間のトナーの移動が起こらなくなる。またSW5をONにすると、トナー非吸着面電極122は、接地されて0(V)になる。
(S1393)
S1348にて、画像形成装置10は、SW4、SW5をOFFにする。
SW4をOFFにすると、トナー吸着面電極121は、電極用電位生成部1236との電気的な接続が切断される。SW5をOFFにすると、トナー吸着面電極122と接地部1238との電気的な接続が切断される。
(S1394)
S1343にて、画像形成装置10は、電荷量Q算出に必要となる基準電位の測定を行う。ここでは、画像形成装置10はQ測定用コンデンサC1に充電されているトナー吸着電位+150(V)を電位計1231にて測定する。測定した電位は、トナー吸着前電位V1として電荷量算出部1232に記録される。なお、Q測定回路1102はSW1がOFFであるため他の回路とは独立している。測定時間を短縮するため、ここでの測定は次のステップと並行して行う方が好ましい。
(S1395)
S1395にて、画像形成装置10は、自励発振回路用電源1506から自励発振回路1505にトナー測定用発振電圧を印加する。ここでは、自励発振回路1505は、自励発振回路用電源1506からトナー測定用発振電圧を印加され、QCM水晶センサ120を発振させるための電圧を出力する。トナー測定用発振電圧は、QCM水晶センサ120の振動により、トナー粒子161の移動が発生しない範囲に設定されている。
(S1396)
S1396にて、画像形成装置10は、SW6、SW7をONにする。SW6、SW7をONにすると、QCM水晶センサ120は、自励発振回路1505と接続され、自励発振回路1505から発振電圧が印加され発振する。
これにより、トナー吸着面電極121の中心電位をトナー不動電位に保持し、現像スリーブ111からのトナー粒子161の吸着が起こらない状態で、QCM水晶センサ120を発振させることができる。
(S1397)
S1397にて、画像形成装置10は、質量M算出に必要となる基準周波数の測定を行う。周波数測定部1234にて、自励発振回路1505からQCM水晶センサ120の発振周波数を測定する。測定した周波数は、トナー吸着前周波数f1として質量算出部1235に記録される。なお、測定時間は増えてしまうが、V1とf1の測定を複数行って平均化することで、測定誤差を低減し、測定値の精度が向上することもできる。
(S1398)
S1398にて、画像形成装置10は、ONになっているSW6、SW7をOFFにする。SW6、SW7をOFFにすると、QCM水晶センサの発振が停止する。以上により、トナー吸着前の基準測定工程(S1303)を終了する。
[実施例2のトナー吸着工程]
図10の回路図及び図11のタイミングチャートを用いて、トナー吸着工程(図4のS1304)を説明する。本工程は、図12に示すフローチャートに沿って制御される。
ここまでの処理により、トナー電荷量Qとトナー質量Mを算出するために必要なトナー吸着前の基準値V1、トナー吸着前周波数f1の測定が完了したので、トナー粒子161を吸着させてQとMの測定が可能となる。本実施例におけるトナー吸着工程(図4のS1304)は、実施例1で説明したトナー吸着工程と同様であるため、説明を省略する。 以上により、トナー吸着工程(S1304)を終了する。
[実施例2のトナー吸着後の測定]
図10の回路図及び図11のタイミングチャートを用いて、トナー吸着後の測定工程(図4のS1305)を説明する。本実施例におけるトナー吸着後の測定工程(図4のS1305)は、実施例1で説明したトナー吸着後の測定工程と同様であるため、説明を省略する。また、本工程以降の工程も、実施例1で説明した工程と同様であるため、説明を省略する。
ここまで説明してきた全ての工程を経て、画像形成装置10は、トナー吸着面電極121に吸着したトナー粒子161の電荷量Qと質量Mの測定を行い、現像に用いられるトナー粒子161の帯電量(Q/M)の算出を行う。画像形成装置10は、このトナー粒子161の帯電量測定のフローを定期的に繰り返し実行し、経時的に変動するトナー粒子161の帯電量を常に把握することができる。
[実施例2による効果]
本実施例において、QCM水晶センサ120の振動によりトナー粒子161をトナー吸着面電極121の端部へと移動させ、電界により現像スリーブ111へと移動させるのは実施例1と同様であり、実施例1と同様のトナー粒子161を除去する効果がある。
図2を用いて説明したように、QCM水晶センサ120の表面には、発振周波数への感度の分布がある。本実施例において、QCM水晶センサ120の振動によりトナー粒子161をトナー吸着面電極121の中心から端部方向へ移動させると、トナー粒子161は感度の高い位置から低い位置へと移動していくことになる。この過程において、QCM水晶センサ120の発振周波数は、徐々に増加していく。
本実施例においては、自励発振回路を用いて出力する発振電圧の周波数を、トナー粒子161の移動に伴い増加するQCM水晶センサ120の共振周波数に合わせて変化させる構成とした。このため、QCM水晶センサ120は常に振動振幅の大きい状態にすることができ、実施例1よりも短時間でトナー粒子161の移動を完了させることができる。
以上で説明したように、本実施例の構成では、トナー吸着面電極121に吸着しているトナー粒子161を、非接触かつ低電界で、従来の構成と同等以上に除去することが可能である。したがって、画像形成装置10の内部で、長期にわたりトナー粒子161の帯電量を繰り返し安定して測定することができるため、従来よりも安定した出力画像を得ることができる。
<実施例3>
実施例1、2のトナー除去工程では、トナー粒子161をトナー吸着面電極121の端部に集積させた後に、トナー吸着面電極121にトナー除去電位を印加し、トナー粒子161を除去した。
実施例3では、トナー吸着面電極121の電位をトナー除去電位にした状態で、QCM水晶センサ120の振動によるトナー粒子161の移動を生じさせる構成とする。
本実施例は、詳細フローチャート、タイミングチャート以外は、実施例2と同様のため説明を省略する。図13に示す実施例3のタイミングチャート、図14に示す実施例3のトナー除去工程の詳細フローチャートを用いて実施例3の構成を説明する。
(実施例3のタイミングチャート)
図13は、実施例2におけるトナー帯電量測定に係るタイミングチャートである。図13において、t21は、トナー吸着電位の充電工程の開始時刻を表している。t22は、トナー吸着電位の充電工程の終了時刻、およびトナー除去工程の開始時刻を表している。t24は、トナー除去工程の終了時刻、およびトナー吸着前の基準測定工程の開始時刻を表している。t25は、トナー吸着前の基準測定工程の終了時刻、およびトナー吸着工程の開始時刻を表している。t26は、トナー吸着工程の終了時刻、およびトナー吸着後の測定工程の開始時刻を表している。t27は、トナー吸着後の測定工程の終了時刻、およびQ/M算出工程開始時刻を表している。
また、図13は、各タイミング時刻(t21〜t27)と、トナー吸着面電極121の電位(実線901)と、現像スリーブ111の電位(点線902)と、Q測定用コンデンサC1の電極側の電位(1点鎖線903)との関係を示している。また、、各タイミング時刻(t21〜t27)と、QCM水晶センサ120にかかる交流電圧(波線904)を示している。
また、図13は、各タイミング時刻t21〜t27と、SW1、SW4〜SW7のON/OFFの状態との関係を示している。
(実施例3の詳細フローチャート)
次に、図14を用いてトナー帯電量測定の各工程の詳細なフローを説明する。図14(a)、図14(b)、図14(c)、図14(d)は、それぞれ本実施例のトナー吸着電位の充電工程、トナー除去工程、トナー吸着前の基準測定工程とトナー吸着後の測定工程、トナー吸着工程の詳細なフローチャートである。
[実施例3のトナー除去工程]
図10の回路図及び図13のタイミングチャートを用いて、トナー除去工程(図4のS1302)を説明する。本工程は、図14に示すフローチャートに沿って制御される。
(S1411)
図14(b)のS1411にて、画像形成装置10は、電極用電位生成部1236からのトナー除去電位−900(V)を出力する。
(S1412)
S1412にて、画像形成装置10は、SW4、SW5をONにする。SW4をONにすると、トナー吸着面電極121にトナー除去電位−900(V)が印加される。現像スリーブ111の電位−450(V)に対して、トナー吸着面電極121の電位−900(V)は−450(V)の電位差があるため、トナー粒子161には、トナー吸着面電極121から現像スリーブ111に向かう静電力が加わる。SW5をONにすると、トナー非吸着面電極122は、接地されて0(V)になる。
(S1413)
S1413にて、画像形成装置10は、SW4、SW5をOFFにする。SW4をOFFにすると、トナー吸着面電極121は、電極用電位生成部1236との電気的な接続が切断される。SW5をOFFにすると、トナー非吸着面電極122と接地部1238との電気的な接続が切断される。
(S1414)
S1411にて、画像形成装置10は、自励発振回路用電源1506から自励発振回路1505にトナー移動用発振電圧を印加する。ここでは、自励発振回路1505は、自励発振回路用電源1506からトナー移動用発振電圧を印加され、QCM水晶センサ120を発振させるための電圧を出力する。トナー移動用発振電圧は、QCM水晶センサ120の振動により、トナー粒子161の移動が発生する範囲に設定されている。
(S1415)
S1415にて、画像形成装置10は、SW6、SW7をONにする。SW6、SW7をONにすると、QCM水晶センサ120は、自励発振回路1501と接続され、自励発振回路1506から発振電圧が印加され発振する。このとき、高周波の信号は通すが、直流または低周波の信号は通さない性質が有るカップリングコンデンサC2、C3により、トナー吸着面電極121のトナー除去電位が自励発振回路1505に印加されることを防止することができる。
これにより、トナー吸着面電極121の中心電位をトナー除去電位に保持し、トナー粒子161にトナー吸着面電極121から現像スリーブ111に向かう静電力が加わる状態で、QCM水晶センサ120を発振させることができる。
(S1416)
S1416にて、画像形成装置10は、一定期間待機する(待機6)。待機方法としては、予め設定した時間だけ待機する方法などを用いるとよい。このとき、トナー吸着面電極121に吸着していたトナー粒子161は、QCM水晶センサ120の振動による力を受けて、吸着していた位置から移動を開始する。そして、トナー粒子161は、トナー除去電位による静電力を受けて、現像スリーブ111へと移動する。
(S1417)
S1417にて、画像形成装置10は、SW6、SW7をOFFにする。SW6、SW7をOFFにすると、QCM水晶センサ120の発振が停止する。以上により、トナー除去工程(S1302)を終了する。
以上のトナー除去工程を行うことにより、QCM水晶センサ120のトナー吸着面121に吸着したトナー粒子161を除去することができる。トナー除去工程以降の工程は、実施例2と同様のため説明を省略する。ここまで説明してきた全ての工程を経て、画像形成装置10は、トナー吸着面電極121に吸着したトナー粒子161の電荷量Qと質量Mの測定を行い、現像に用いられるトナー粒子161の帯電量(Q/M)の算出を行う。画像形成装置10は、このトナー粒子161の帯電量測定のフローを定期的に繰り返し実行し、経時的に変動するトナー粒子161の帯電量を常に把握することができる。
[実施例3による効果]
本実施例のトナー除去工程において、トナー吸着面電極121から現像スリーブ111にトナー粒子161を移動させる電界を形成した状態で、QCM水晶センサ120の振動によりトナー吸着面電極121に吸着していたトナー粒子161の移動を生じさせた。
これにより、トナー粒子161が運動し、トナー吸着面電極121との吸着力が低減されている状態で、電界による静電力を加えられるため、トナー粒子161が一定の位置に吸着した状態で、電界を形成するよりも高いトナー除去効果が得られる。
また、トナー粒子161が電界により除去される過程において、吸着しているトナー粒子161の総量が少なくなり、QCM水晶センサ120の発振周波数は、徐々に増加していく。本実施例においては、自励発振回路を用いて出力する発振電圧の周波数を、トナー粒子161の除去に伴い増加するQCM水晶センサ120の共振周波数に合わせて変化させる構成とした。このため、QCM水晶センサ120は常に振動振幅の大きい状態にすることができ、実施例1よりも短時間でトナー粒子161の除去を完了させることができる。
また、実施例2と比較すると、本実施例のトナー除去工程は、トナー粒子161がトナー吸着面121の端部に集積するまでの待機時間を必要としないため、より短時間にトナー粒子161の除去を完了させることができる。
以上で説明したように、本実施例の構成では、トナー吸着面電極121に吸着しているトナー粒子161を、非接触かつ低電界で、従来の構成と同等以上に除去することが可能である。したがって、画像形成装置10の内部で、長期にわたりトナー粒子161の帯電量を繰り返し安定して測定することができるため、従来よりも安定した出力画像を得ることができる。
10・・・画像形成装置
100・・・レーザ光
101・・・感光ドラム
102・・・帯電装置
103・・・レーザスキャナ
104・・・現像装置
105・・・転写装置
106・・・クリーニング装置
107・・・定着装置
108・・・トナー物性測定装置
110・・・現像剤
111・・・現像スリーブ
112・・・規制ブレード
113・・・一次転写ローラ
114・・・二次転写内ローラ
115・・・中間転写ベルト
116・・・給紙ローラ
117・・・排紙トレイ
118・・・撹拌スクリュー
128・・・二次転写外ローラ
161・・・トナー
163・・・記録紙
120・・・QCM水晶センサ
121・・・トナー吸着面電極
122・・・トナー非吸着面電極
127・・・水晶片
1236・・・電極用電位生成部
1237・・・現像スリーブ用電源
1501・・・他励発振回路
1502・・・周波数制御部
1503・・・他励発振回路用電源
1504・・・電流検出回路
1505・・・自励発振回路
1506・・・自励発振回路用電源

Claims (5)

  1. 荷電粒子を吸着するための荷電粒子吸着部が表面に形成され
    前記荷電粒子吸着部に吸着した荷電粒子の質量に応じて振動状態が変化する圧電振動子と
    前記圧電振動子を発振させる発振手段と
    を備えた荷電粒子質量測定装置であって
    前記圧電振動子の発振振幅を制御する発振振幅制御手段を有し
    前記発振振幅制御手段は、
    前記荷電粒子吸着部に吸着した荷電粒子の物理量を測定する際に、前記圧電振動子の発振振幅を、前記荷電粒子が前記荷電粒子吸着部上を移動しない大きさに制御し
    前記荷電粒子を前記荷電粒子吸着部から除去する際に、前記圧電振動子の発振振幅を、前記荷電粒子が前記荷電粒子吸着部上を移動する大きさに制御する
    ことを特徴とする荷電粒子質量測定装置。
  2. 画像形成に用いるトナー粒子の質量を測定する画像形成装置であって
    トナー粒子を坦持するトナー粒子担持体と
    前記トナー粒子を吸着するためのトナー粒子吸着部が表面に形成され、前記トナー粒子吸着部に吸着した前記トナー粒子の質量に応じて振動状態が変化する圧電振動子と
    前記圧電振動子を発振させる発振手段と
    前記圧電振動子の発振振幅を制御する発振振幅制御手段と
    を備え、
    前記発振振幅制御手段は、
    前記荷電粒子吸着部に吸着した荷電粒子の物理量を測定する際に、前記圧電振動子の発振振幅を、前記荷電粒子が前記荷電粒子吸着部上を移動しない大きさに制御し
    前記荷電粒子を前記荷電粒子吸着部から除去する際に、前記圧電振動子の発振振幅を、前記荷電粒子が前記荷電粒子吸着部上を移動する大きさに制御する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記発振手段は、
    前記圧電振動子の共振周波数に応じて、
    前記圧電振動子に対して印加する交流電圧の周波数を変化させる自励発振手段である
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記トナー粒子担持体と前記トナー粒子付着部との間の電界を制御する電界制御手段
    を備え、
    前記電界制御手段は、
    前記荷電粒子を前記荷電粒子吸着部から除去する際に、前記トナー粒子が前記トナー粒子吸着部から前記トナー粒子担持体に向かう方向に電界を形成すること
    を特徴とする請求項2または3に記載の画像形成装置。
  5. 前記トナー粒子担持体は断面が円形の回転体であり
    前記トナー粒子担持体の回転中心軸と
    前記トナー粒子吸着部の発振振動の振動方向と
    は互いに平行となるよう前記トナー粒子吸着部を配置すること
    を特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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