JP2014215026A - 化粧パネル及びそれを備えた空気調和機の室内ユニット - Google Patents

化粧パネル及びそれを備えた空気調和機の室内ユニット Download PDF

Info

Publication number
JP2014215026A
JP2014215026A JP2013095518A JP2013095518A JP2014215026A JP 2014215026 A JP2014215026 A JP 2014215026A JP 2013095518 A JP2013095518 A JP 2013095518A JP 2013095518 A JP2013095518 A JP 2013095518A JP 2014215026 A JP2014215026 A JP 2014215026A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
panel
outlet
suction
grill
indoor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013095518A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5668782B2 (ja
Inventor
伸幸 小嶋
Nobuyuki Kojima
伸幸 小嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2013095518A priority Critical patent/JP5668782B2/ja
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to ES14791927T priority patent/ES2750262T3/es
Priority to EP14791927.8A priority patent/EP2993423B1/en
Priority to AU2014260973A priority patent/AU2014260973B2/en
Priority to CN201480024755.3A priority patent/CN105209831B/zh
Priority to US14/888,047 priority patent/US10458674B2/en
Priority to PCT/JP2014/002012 priority patent/WO2014178169A1/ja
Publication of JP2014215026A publication Critical patent/JP2014215026A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5668782B2 publication Critical patent/JP5668782B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F13/00Details common to, or for air-conditioning, air-humidification, ventilation or use of air currents for screening
    • F24F13/20Casings or covers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F1/00Room units for air-conditioning, e.g. separate or self-contained units or units receiving primary air from a central station
    • F24F1/0007Indoor units, e.g. fan coil units
    • F24F1/0011Indoor units, e.g. fan coil units characterised by air outlets
    • F24F1/0014Indoor units, e.g. fan coil units characterised by air outlets having two or more outlet openings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F1/00Room units for air-conditioning, e.g. separate or self-contained units or units receiving primary air from a central station
    • F24F1/0007Indoor units, e.g. fan coil units
    • F24F1/0043Indoor units, e.g. fan coil units characterised by mounting arrangements
    • F24F1/0047Indoor units, e.g. fan coil units characterised by mounting arrangements mounted in the ceiling or at the ceiling
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F13/00Details common to, or for air-conditioning, air-humidification, ventilation or use of air currents for screening
    • F24F13/02Ducting arrangements
    • F24F13/06Outlets for directing or distributing air into rooms or spaces, e.g. ceiling air diffuser
    • F24F2013/0616Outlets that have intake openings

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)

Abstract

【課題】天井に取り付けられる空気調和機の室内ユニットの化粧パネルについて、吸込グリルの意匠性の向上と結露抑制とを図る。
【解決手段】化粧パネルは、吸込口(42a)と吹出口(43a)とが形成されたパネル本体と、該パネル本体の吸込口(42a)に取り付けられる吸込グリル(60)とを備えている。吸込グリル(60)は、吸込口(42a)に位置するグリル本体(61)と、該グリル本体(61)の全周からパネル本体(41)の下面と重なるように外方に延出する延長部(65)とを有している。該延長部(65)を、吹出口(43a)へ向かって延出する部分の延出端(65a)が、パネル本体(41)の下面の吹出口(43a)に臨む縁部(46a)よりも吸込口(42a)側に位置するように構成する。
【選択図】図7

Description

本発明は、天井に取り付けられる空気調和機の室内ユニットの化粧パネル及びそれを備えた空気調和機の室内ユニットに関するものである。
空気調和機の室内ユニットとして、室内の天井に取り付けられる天井設置型のものが用いられている。この種の室内ユニットは、下面が開口するケーシング内に室内熱交換器と送風ファンとが収容された室内ユニット本体と、該室内ユニット本体の下部に設けられる化粧パネルとを備えている。
上記室内ユニットでは、化粧パネルが、吸込口と吹出口とが形成されたパネル本体と、該パネル本体の吸込口に嵌め込まれる吸込グリルとを有している。
特開2011−133190号公報
しかしながら、上述のようにパネル本体の吸込口に吸込グリルが嵌め込まれる構成とすると、パネル本体の吸込口の周囲の部分と吸込グリルとの間に隙間(目地)が形成されるため、意匠性が低下する。これに対し、例えば、吸込グリルをパネル本体の吸込口に嵌め込むのではなく、該吸込口よりも大きく形成してパネル本体の下面に取り付けることで目地をなくすことが考えられる。しかしながら、パネル本体の吸込口の周囲には吹出口が形成されているため、吸込グリルを大きく形成しすぎると、該吸込グリルの外縁が吹出口に至り、冷房運転時に吹出口から吹き出される冷却空気によって吸込グリルの外縁に結露が生じるおそれがある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、天井に取り付けられる空気調和機の室内ユニットの化粧パネルについて、吸込グリルの意匠性の向上と結露抑制とを図ることにある。
第1の発明は、天井に設けられる室内ユニット本体(21)の下部に設けられる空気調和機の化粧パネルであって、吸込口(42a)と吹出口(43a)とが形成されたパネル本体(41)と、上記パネル本体(41)の上記吸込口(42a)に取り付けられる吸込グリル(60)とを備え、上記吸込グリル(60)は、上記吸込口(42a)に位置するグリル本体(61)と、上記グリル本体(61)の全周から上記パネル本体(41)の下面と重なるように外方に延出し、上記吹出口(43a)へ向かって延出する部分の延出端(65a)が、上記パネル本体(41)の下面の上記吹出口(43a)に臨む縁部(46a)よりも上記吸込口(42a)側に位置するように構成された延長部(65)とを有している。
第1の発明では、吸込グリル(60)が、吸込口(42a)に位置するグリル本体(61)と、該グリル本体(61)の全周からパネル本体(41)の下面と重なるように外方に延出する延長部(65)とを有し、吸込口(42a)に嵌め込まれることなく該吸込口(42a)の下端を覆うように設けられている。そのため、吸込グリル(60)が吸込口(42a)に嵌め込まれる構成のように目地が形成されない。また、吸込グリル(60)の延長部(65)は、吹出口(43a)へ向かって延出する部分の延出端(65a)(以下、単に、吹出側の延出端(65a)と称する)が、パネル本体(41)の下面の吹出口(43a)に臨む縁部(46a)よりも吸込口(42a)側に位置するように構成されている。そのため、冷房運転時に吹出口(43a)から吹き出された冷却空気が吹出側の延出端(65a)に吹きかからない。つまり、冷房運転時に吹出側の延出端(65a)が冷却空気によって冷却されない構成となっている。
第2の発明は、第1の発明において、上記パネル本体(41)は、上記吸込口(42a)と上記吹出口との間に上記吹出口(43a)の一部を形成する断熱材(46)を有し、上記延長部(65)は、上記吹出口(43a)へ向かって延出する部分の延出端(65a)が、上記断熱材(46)の下面に当接するように構成されている。
第2の発明では、吸込グリル(60)の延長部(65)は、吹出側の延出端(65a)が、吹出口(43a)の一部を形成する断熱材(46)の下面に当接するように構成されている。このように吹出側の延出端(65a)と吹出口(43a)との間に断熱材(46)が介在することにより、吹出側の延出端(65a)と吹出口(43a)を通過する冷却空気との間における熱伝達が遮断される。つまり、冷房運転時に吹出側の延出端(65a)が冷却空気によって冷却されない構成となっている。また、延長部(65)は、吹出側の延出端(65a)が、吹出口(43a)の一部を形成する断熱材(46)の下面に当接し且つ吹出口(43a)に臨む縁部(46a)よりも吸込口(42a)側に位置するように構成されている。このような構成により、吹出側の延出端(65a)が吹き出し空気が吹きかからない吹出口(43a)近くの位置に形成され、吸込グリル(60)の外形線と吹出口(43a)の外形線とが近接することとなる。
第3の発明は、第2の発明において、上記断熱材(46)の下面には、水分を吸収する吸水材料が固定されている。
第3の発明では、吸込グリル(60)の延長部(65)の吹出側の延出端(65a)が当接する断熱材(46)の下面に、水分を吸収する吸水材料が固定されている。そのため、万一、吹出口(43a)付近において結露が生じたとしても、吸水材料に吸収されるため、結露水が断熱材(46)に染み込まず、また、吹出側の延出端(65a)にも付着しない。
第4の発明は、第1乃至第3のいずれか1つの発明において、上記延長部(65)の上面と上記パネル本体(41)の下面との間には、上記吹出口(43a)から上記吸込口(42a)側への空気の流通を規制する規制部(70)が設けられている。
ところで、上述のように、吸込グリル(60)を、吸込口(42a)に嵌め込まず、パネル本体(41)の下面に重なる延長部(65)を形成して吸込口(42a)の下端を覆うように設けることとすると、吹出口(43a)から吹き出された空気の一部が、室内へ供給されることなくパネル本体(41)の下面と吸込グリル(60)の延長部(65)との間の隙間を通過して吸込口(42a)に流入するおそれがある。
第4の発明では、吸込グリル(60)の延長部(65)の上面とパネル本体(41)の下面との間に規制部(70)が設けられているため、該規制部(70)によって、吹出口(43a)から吸込口(42a)側への空気の流通が規制される。
第5の発明は、第4の発明において、上記規制部(70)は、上記パネル本体(41)の下面に形成されて上記吹出口(43a)に沿って延びる溝部(71)と、上記延長部(65)の上面から上記溝部(71)の内部に突出して該溝部(71)の長手方向に延びる突出壁(72)とによって構成されている。
第5の発明では、吹出口(43a)から吹き出された空気の一部が、吸込グリル(60)の延長部(65)の上面とパネル本体(41)の下面との間に流入しても、溝部(71)において立ちはだかる突出壁(72)に衝突してよどむ。このようにして、吹出口(43a)から吸込口(42a)側への空気の流通が規制される。
第6の発明は、天井に設けられる室内ユニット本体(21)と、該室内ユニット本体(21)の下部に設けられる化粧パネル(40)とを備えた空気調和機の室内ユニットであって、上記化粧パネル(40)は、第1乃至第5のいずれか1つの発明に係る化粧パネルによって構成されている。
第6の発明では、室内ユニット本体(21)と化粧パネル(40)とを備えた空気調和機の室内ユニットの上記化粧パネル(40)が、吸込グリルの意匠性の向上と結露抑制とを図ることができる吸込グリルを有する第1乃至第4のいずれか1つの化粧パネルによって構成される。
第1の発明によれば、吸込グリル(60)に、吸込口(42a)に位置するグリル本体(61)の全周からパネル本体(41)の下面と重なるように外方に延出する延長部(65)を設けることとしたため、目地が形成されない意匠性に優れた吸込グリル(60)を容易に構成することができる。また、吸込グリル(60)の延長部(65)を、吹出側の延出端(65a)が、パネル本体(41)の下面の吹出口(43a)に臨む縁部(46a)よりも吸込口(42a)側に位置するように構成した。そのため、吹出口(43a)から吹き出される冷却空気が吹出側の延出端(65a)に吹きかからず、吹出側の延出端(65a)が冷却空気によって冷却されないため、吸込グリル(60)の外縁部における結露の発生を抑制することができる。
また、第2の発明によれば、吸込グリル(60)の延長部(65)を、吹出側の延出端(65a)が、吹出口(43a)の一部を形成する断熱材(46)の下面に当接するように構成した。そのため、断熱材(46)によって吹出側の延出端(65a)と吹出口(43a)を通過する冷却空気との間における熱伝達が遮断されるため、吹出側の延出端(65a)の冷却空気による冷却が抑制される。よって、吸込グリル(60)の外縁部における結露の発生をより一層抑制することができる。また、延長部(65)を、吹出側の延出端(65a)が吹出口(43a)近くに位置するまで延出させて吸込グリル(60)の外形線と吹出口(43a)の外形線とを近接させることにより、吸込グリル(60)の外形線を目立たなくさせることができる。このことにより、意匠性のさらなる向上を図ることができる。
また、第3の発明によれば、断熱材(46)の下面に水分を吸収する吸水材料が固定されているため、吹出口(43a)付近において結露が生じたとしても、吸水材料に吸収させることにより、結露水の断熱材(46)への染み込みを防止することができると共に、結露水の吹出側の延出端(65a)への付着を防止することができる。
また、第4の発明によれば、吸込グリル(60)の延長部(65)の上面とパネル本体(41)の下面との間に吹出口(43a)から吸込口(42a)側への空気の流通を規制する規制部(70)を設けることとした。よって、吹出口(43a)から吹き出された空気の一部が、室内へ供給されることなく吸込口(42a)に流入することを抑制することができる。その結果、上記構成の化粧パネルを備える室内ユニットの効率低下を抑制することができる。
また、第5の発明によれば、パネル本体(41)の下面に形成されて吹出口(43a)に沿って延びる溝部(71)と、延長部(65)の上面から溝部(71)の内部に突出して該溝部(71)の長手方向に延びる突出壁(72)とによって規制部(70)を構成することとした。よって、簡単な構成により、吹出口(43a)から吹き出された空気の一部が、室内へ供給されることなく吸込口(42a)に流入することを抑制することができる。
また、第6の発明によれば、吸込グリルの意匠性の向上と結露抑制とを図ることができる化粧パネル(40)を備えた空気調和機の室内ユニットを提供することができる。
図1は、実施形態に係る空気調和機の冷媒回路の構成を示す概略の配管系統図である。 図2は、実施形態に係る室内ユニットの外観を示す斜視図である。 図3は、実施形態に係る室内ユニットの内部構造を示す縦断面図である。 図4は、実施形態に係る室内ユニットの内部を天板側から視た平面図である。 図5は、実施形態に係る化粧パネルのパネル本体を室内空間側から視た平面図である。 図6は、実施形態に係る化粧パネルを室内空間側から視た平面図である。 図7は、図3の部分拡大図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
(空気調和装置)
本発明の実施形態は、室内の冷房及び暖房を行う空気調和機(1)である。図1に示すように、空気調和機(1)は、室外に設置される室外ユニット(10)と、室内に設置される室内ユニット(20)とを有している。室外ユニット(10)は、冷媒が流れる室外回路(2)を有し、室内ユニット(20)は、冷媒が流れる室内回路(3)を有している。室外回路(2)と室内回路(3)とは、液連絡配管(4)及びガス連絡配管(5)によって互いに接続されて冷媒回路(C)を構成している。冷媒回路(C)では、充填された冷媒が循環することで、蒸気圧縮式の冷凍サイクルが行われる。
室外ユニット(10)の室外回路(2)には、液側閉鎖弁(6)、ガス側閉鎖弁(7)、圧縮機(12)、室外熱交換器(13)、室外膨張弁(14)及び四方切換弁(15)が接続されている。液側閉鎖弁(6)には、液連絡配管(4)が接続され、ガス側閉鎖弁(7)には、ガス連絡配管(5)が接続されている。
圧縮機(12)は、低圧の冷媒を圧縮し、圧縮後の高圧の冷媒を吐出する。圧縮機(12)では、スクロール式、ロータリ式等の圧縮機構が圧縮機モータ(12a)によって駆動される。圧縮機モータ(12a)は、インバータ装置によって、その回転数(運転周波数)が可変に構成されている。
室外熱交換器(13)は、フィン・アンド・チューブ式の熱交換器である。室外熱交換器(13)の近傍には、室外ファン(16)が設置されている。室外熱交換器(13)では、室外ファン(16)が搬送する空気と冷媒とが熱交換する。室外ファン(16)は、室外ファンモータ(16a)によって駆動されるプロペラファンによって構成されている。室外ファンモータ(16a)は、インバータ装置によって、その回転数が可変に構成されている。
室外膨張弁(14)は、開度が可変な電子膨張弁で構成されている。室外膨張弁(14)は、室外熱交換器(13)の液側端部と、液側閉鎖弁(6)とに接続されている。
四方切換弁(15)は、第1から第4までのポートを有している。四方切換弁(15)では、第1ポートが圧縮機(12)の吐出側に接続され、第2ポートが圧縮機(12)の吸入側に接続され、第3ポートが室外熱交換器(13)のガス側端部に接続され、第4ポートがガス側閉鎖弁(7)に接続されている。四方切換弁(15)は、第1状態(図1の実線で示す状態)と第2状態(図1の破線で示す状態)とに切り換わる。第1状態の四方切換弁(15)では、第1ポートと第3ポートが連通し且つ第2ポートと第4ポートが連通する。第2状態の四方切換弁(15)では、第1ポートと第4ポートが連通し且つ第2ポートと第3ポートが連通する。
室内ユニット(20)の室内回路(3)には、室内熱交換器(32)と室内膨張弁(39)とが接続されている。
室内熱交換器(32)は、フィン・アンド・チューブ式の熱交換器である。室内熱交換器(32)のガス側端部には、ガス連絡配管(5)が接続されている。室内熱交換器(32)の液側端部には、室内膨張弁(39)が接続されている。また、室内熱交換器(32)の近傍には、室内ファン(27)が設置されている。室内ファン(27)は、室内ファンモータ(27a)によって駆動される遠心式の送風機である。室内ファンモータ(27a)は、インバータ装置によって、その回転数が可変に構成されている。
室内膨張弁(39)は、開度が可変な電子膨張弁で構成されている。室内膨張弁(39)は、室内熱交換器(32)の液側端部と、液連絡配管(4)とに接続されている。
〈空気調和装置の運転動作〉
空気調和機(1)では、以下の冷房運転と暖房運転とが切り換えて行われる。
冷房運転では、四方切換弁(15)が第1状態(図1の実線で示す状態)となり、圧縮機(12)、室内ファン(27)、室外ファン(16)が運転状態となる。これにより、冷媒回路(C)では、室外熱交換器(13)が凝縮器となり、室内熱交換器(32)が蒸発器となる冷凍サイクルが行われる。具体的には、圧縮機(12)で圧縮された高圧冷媒が、室外熱交換器(13)に流入し、室外空気へ放熱して凝縮する。凝縮した冷媒は、室内ユニット(20)の室内膨張弁(39)で減圧された後、室内熱交換器(32)に流入し、室内空気から吸熱して蒸発する。これにより、室内空気が冷媒によって冷却され、冷却された空気は室内空間(R)へ供給される。一方、室内熱交換器(32)で蒸発した冷媒は、圧縮機(12)に吸入され再び圧縮される。
暖房運転では、四方切換弁(15)が第2状態(図1の破線で示す状態)となり、圧縮機(12)、室内ファン(27)、室外ファン(16)が運転状態となる。これにより、冷媒回路(C)では、室内熱交換器(32)が凝縮器となり、室外熱交換器(13)が蒸発器となる冷凍サイクルが行われる。具体的には、圧縮機(12)で圧縮された高圧冷媒が、室内ユニット(20)の室内熱交換器(32)に流入し、室内空気へ放熱して凝縮する。これにより、室内空気が冷媒によって加熱され、加熱された空気は、室内空間(R)へ供給される。一方、室内熱交換器(32)で凝縮した冷媒は、室外ユニット(10)の室外膨張弁(14)で減圧された後、室外熱交換器(13)に流入する。該室外熱交換器(13)では、冷媒が室外空気から吸熱して蒸発する。蒸発した冷媒は、圧縮機(12)に吸入されて再び圧縮される。
(室内ユニットの詳細構造)
次に、空気調和機(1)の室内ユニット(20)の詳細構造について図2〜図4を参照しながら説明する。本実施形態の室内ユニット(20)は、天井埋込式に構成され、室内空間(R)に面する天井(U)の開口部(O)に挿入されて配置される室内ユニット本体(21)と、室内ユニット本体(21)の下部に設けられる化粧パネル(40)とを備えている。本実施形態では、室内ユニット本体(21)は、天井(U)の上方空間(すなわち、天井裏)において吊り下げ機構(図示を省略)によって吊り下げられている。また、室内ユニット本体(21)の下部に化粧パネル(40)を取り付けることにより、天井(U)の開口部(O)および室内ユニット本体(21)の下面が閉塞されている。
〈室内ユニット本体〉
図2及び図3に示すように、室内ユニット本体(21)は、ケーシング(22)を有している。ケーシング(22)は、平面視において略正方形状の天板(23)と、該天板(23)の周縁部から下方に延びる略矩形状の4枚の側板(24)とを有し、下面に開口が形成された略直方体形状の箱形に構成されている。図2に示すように、4つの側板(24)のうちの1つの側板(24a)には、縦長の箱形の電装品箱(25)が取り付けられている。また、この側板(24a)には、室内熱交換器(32)に接続された液側接続管(8)とガス側接続管(9)とが貫通している。液側接続管(8)には、液連絡配管(4)が接続され、ガス側接続管(9)には、ガス連絡配管(5)が接続されている。
ケーシング(22)の内部には、室内ファン(27)と、ベルマウス(31)と、室内熱交換器(32)と、ドレンパン(36)とが収容されている。
図3及び図4に示すように、室内ファン(27)は、ケーシング(22)の内部中央に配置されている。室内ファン(27)は、室内ファンモータ(27a)と、ハブ(28)と、シュラウド(29)と、羽根車(30)とを有している。室内ファンモータ(27a)は、ケーシング(22)の天板(23)に支持されている。ハブ(28)は、室内ファンモータ(27a)の回転駆動される駆動軸(27b)の下端に固定されている。ハブ(28)は、室内ファンモータ(27a)の径方向外方に形成される環状の基部(28a)と、該基部(28a)の内周縁部から下方に膨出する中央膨出部(28b)とを有している。
シュラウド(29)は、ハブ(28)の基部(28a)に対向するように、該基部(28a)の下側に配置されている。シュラウド(29)の下部には、ベルマウス(31)の内部と連通する円形の中央吸込口(29a)が形成されている。羽根車(30)は、ハブ(28)とシュラウド(29)との間の羽根収容空間(29b)に配置されている。羽根車(30)は、駆動軸(27b)の回転方向に沿うように配列された複数のターボ翼(30a)によって構成されている。
ベルマウス(31)は、室内ファン(27)の下側に配置されている。ベルマウス(31)は、上端及び下端にそれぞれ円形の開口を有し、化粧パネル(40)に向かうにつれて開口面積が拡大した筒状に形成されている。ベルマウス(31)の内部空間(31a)は、室内ファン(27)の羽根収容空間(29b)に連通している。
図4に示すように、室内熱交換器(32)は、室内ファン(27)の周囲を囲むように冷媒配管(伝熱管)が曲げられて配設されている。室内熱交換器(32)は、上方に起立するようにドレンパン(36)の上面に設置されている。室内熱交換器(32)には、室内ファン(27)から側方へ吹き出された空気が通過する。室内熱交換器(32)は、冷房運転時に空気を冷却する蒸発器を構成し、暖房運転時に空気を加熱する凝縮器(放熱器)を構成する。
図3及び図4に示すように、室内熱交換器(32)の下側には、ドレンパン(36)が配置されている。ドレンパン(36)は、内壁部(36a)と外壁部(36b)と水受部(36c)とを有している。内壁部(36a)は、室内熱交換器(32)の内周縁部に沿って形成され、上方に立ち上がる環状の縦壁によって構成されている。外壁部(36b)は、ケーシング(22)の4枚の側板(24)に沿って形成され、上方に立ち上がる環状の縦壁によって構成されている。水受部(36c)は、内壁部(36a)と外壁部(36b)とを連結すると共に、室内熱交換器(32)で発生した凝縮水を回収するための溝が形成された連結部材によって構成されている。また、ドレンパン(36)の外壁部(36b)には、各々が4枚の側板(24)に沿って延びる4つの本体側吹出流路(37)が上下に貫通して形成されている。各本体側吹出流路(37)は、室内熱交換器(32)の下流側の空間と、後述する化粧パネル(40)の4つのパネル側吹出流路(43)とを連通させている。
また、室内ユニット本体(21)には、本体側断熱部材(38)が設けられている。本体側断熱部材(38)は、下側が開放する略箱状に形成されている。本体側断熱部材(38)は、ケーシング(22)の天板(23)に沿って形成される天板側断熱部(38a)と、ケーシング(22)の側板(24)に沿って形成される側板側断熱部(38b)とを有している。天板側断熱部(38a)の中央部には、室内ファンモータ(27a)の上端部が貫通する円形の貫通穴(38c)が形成されている。側板側断熱部(38b)は、本体側吹出流路(37)の外側部位に設置されている。
〈化粧パネル〉
化粧パネル(40)は、ケーシング(22)の下面に取り付けられている。化粧パネル(40)は、パネル本体(41)と吸込グリル(60)とを備えている。
《パネル本体》
図2、図3、図5及び図6に示すように、パネル本体(41)は、上下方向の厚みの薄い略立方体形状に構成され、ケーシング(22)の下部に取り付けられている。パネル本体(41)には、パネル側吸込流路(42)と、4つのパネル側吹出流路(43)と、4つのパネル側面凹部(44)とが形成されている。また、パネル本体(41)の外周下端部には、天井面(U)に沿って外方に延出する略矩形枠状のパネル延出部(45)が設けられている。
パネル側吸込流路(42)は、パネル本体(41)の中央部に形成され、室内ユニット本体(21)のベルマウス(31)の内部空間(31a)に連通するように、パネル本体(41)の中央部を上下方向に貫通している。パネル側吸込流路(42)は、パネル本体(41)の矩形枠状の内側パネル部材(50)の内側に形成されている。パネル側吸込流路(42)の下端には、室内空間(R)に臨む矩形の吸込口(42a)が形成されている。即ち、パネル側吸込流路(42)は、パネル本体(41)の吸込口(42a)と室内ユニット本体(21)のベルマウス(33)の内部空間(31a)とを連通している。また、パネル側吸込流路(42)の内部には、吸込口(42a)から吸い込んだ空気中の塵埃を捕捉する集塵フィルタ(52)が設けられている。
4つのパネル側吹出流路(43)は、パネル側吸込流路(42)の周囲を囲むように、パネル本体(41)においてパネル側吸込流路(42)の外側に形成されている。具体的には、4つのパネル側吹出流路(43)は、パネル側吸込流路(42)の周囲を囲むように、パネル本体(41)の4つの辺部に沿ってそれぞれ延び、室内ユニット本体(21)の4つの本体側吹出流路(37)に連通するように、パネル本体(41)の4つの辺部をそれぞれ上下方向に貫通している。また、4つのパネル側吹出流路(43)の下端には、室内空間(R)に臨む吹出口(43a)がそれぞれ形成されている。すなわち、4つのパネル側吹出流路(43)は、パネル本体(41)の4つの吹出口(43a)と室内ユニット本体(21)の4つの本体側吹出流路(37)とをそれぞれ連通している。
また、各パネル側吹出流路(43)には、上方から下方へ向かって吹き出される空気の風向を調節するための風向調節羽根(53)が設けられている。風向調節羽根(53)は、パネル側吹出流路(43)の長手方向の一端から他端へ延びる略矩形の板状体によって構成され、パネル側吹出流路(43)の下端部に配置されている。また、風向調節羽根(53)の長手方向の両端部の各々には、パネル本体(41)に回動可能に支持される回動軸(53a)が設けられている。これにより、風向調節羽根(53)は、回動軸(53a)を軸心として回動可能に構成されている。
4つのパネル側面凹部(44)は、パネル本体(41)の4つのパネル側吹出流路(43)の外側面を形成する矩形枠状の外側パネル部材(51)の4つの外側面にそれぞれ形成され、外側パネル部材(51)の4つの外側面から対応するパネル側吹出流路(43)へ向けてそれぞれ凹んでいる。パネル側面凹部(44)の長手方向の長さは、パネル側吹出流路(43)の長手方向の長さと略同一となっている。
4つのパネル側吹出流路(43)の内側(すなわち、パネル本体(41)の中央側)には、4つの内側断熱部材(46)がそれぞれ設けられている。4つのパネル側面凹部(44)には、4つの外側断熱部材(47)がそれぞれ設けられている。さらに、4つの内側断熱部材(46)の上面と室内ユニット本体(21)のドレンパン(36)の下面との間には、4つの内側シール部材(48)が介設されている。これと同様に、4つの外側断熱部材(47)の上面と室内ユニット本体(21)のドレンパン(36)の下面との間には、4つの内側シール部材(48)が介設されている。一方、パネル本体(41)の外側パネル部材(51)の外周下端部から外方に延出するパネル延出部(45)の上面と天井面(U)との間には、外側シール部材(49)が介設されている。
このような構成により、図5に示すように、パネル本体(41)の下面には、中央部に略正方形状の吸込口(42a)が形成され、該吸込口(42a)の周囲に、該吸込口(42a)の四辺にそれぞれ沿って延びるように4つの吹出口(43a)が形成されている。また、パネル本体(41)の吸込口(42a)と4つの吹出口(43a)とのそれぞれの間には、4つの内側断熱部材(46)が設けられ、4つの内側断熱部材(46)は、各吹出口(43a)の一部(内縁部)を形成している。
《吸込グリル》
吸込グリル(60)は、パネル側吸込流路(42)の下端(即ち、吸込口(42a))に取り付けられている。吸込グリル(60)は、吸込口(42a)に位置する格子状のグリル本体(61)と、グリル本体(61)の下端部の全周から4つの吹出口(43a)に向かって外方に延出する延長部(65)とを有している。吸込グリル(60)は、樹脂を射出成形することにより、グリル本体(61)と延長部(65)とが一体形成されている。吸込グリル(60)は、人が後述する凹部(81)の陰影を視認可能な程度に明度の高い色となるように構成されている。本実施形態では、オフホワイト色の樹脂によって形成されている。
図6に示すように、グリル本体(61)は、平面視において略正方形状に形成されている。グリル本体(61)は、格子状に形成されることによって多数の吸込孔(63)が形成されている。本実施形態では、多数の吸込孔(63)は、縦横に25個ずつ配列されている。各吸込孔(63)は、グリル本体(61)を厚さ方向(上下方向)に貫通する貫通孔によって構成されている。各吸込孔(63)は、その開口断面の形状(横断面形状)が正方形状に形成されている。また、最外周に配列された吸込孔(63a)は、その内側に配列されたその他の吸込孔(63b)よりも幅長さが短くなるように構成されている。言い換えると、グリル本体(61)は、最外周に配列された吸込孔(63a)を形成する周壁が、その内側に配列されたその他の吸込孔(63b)を形成する周壁よりも分厚くなるように形成されている。
図3、図6及び図7に示すように、延長部(65)は、平面視において矩形枠状の板状体によって構成され、グリル本体(61)の下端部の全周からパネル本体(41)の下面と重なるように外方に延出している。本実施形態では、延長部(65)は、パネル本体(41)の一部を構成する内側断熱部材(46)の下面と重なるように設けられている。また、延長部(65)は、吹出口(43a)に向かって延出する延出端(65a)が、パネル本体(41)の吹出口(43a)に臨む縁部、即ち、内側断熱部材(46)の外側縁部(46a)よりも吸込口(42a)側に位置するように構成されている。延長部(65)の延出端(65a)は、内側断熱部材(46)の下面に当接するようにその他の部分よりも分厚く(上下方向の高さが高く)なるように形成されている。また、内側断熱部材(46)の下面には、水分を吸収する吸水材料として繊維が吹き付けられて固定されている。これにより、延長部(65)の延出端(65a)は、吸水材料が固定された内側断熱部材(46)の下面に当接している。
延長部(65)の下面には、吸込グリル(60)の意匠性を向上させるための多数の凹部(81)が形成されている。多数の凹部(81)は、グリル本体(61)の周囲に、該グリル本体(61)を取り囲むように形成されている。本実施形態では、多数の凹部(81)は、開口断面の形状(横断面形状)が正方形状となるように形成されている。また、多数の凹部(81)は、グリル本体(61)の周囲に、グリル本体(61)の多数の吸込孔(63)のピッチ(相隣る吸込孔(63)の中心間距離)と等しいピッチ(相隣る凹部(81)の中心間距離)で配列されている。本実施形態では、グリル本体(61)の周囲に、該グリル本体(61)に沿う凹部(81)の列が2列形成されている。多数の凹部(81)は、グリル本体(61)に沿う外側列の凹部(81a)の開口幅が、内側列の凹部(81b)の開口幅よりも大きくなるように形成されている。
一方、延長部(65)の上面には、4つの吹出口(43a)から吸込口(42a)側への空気の流通を規制する後述する規制部(70)を構成する突出壁(72)と、2つの補強リブ(74,74)が形成されている。2つの補強リブ(74,74)は、延長部(65)の上面においてグリル本体(61)を取り囲むように上方に突出するように形成され、該グリル本体(61)に沿って延びている。2つの補強リブ(74,74)は、延長部(65)の多数の凹部(81)が形成された部分に形成されている。
〈規制部〉
図9に示すように、延長部(65)の上面とパネル本体(41)の下面との間には、4つの吹出口(43a)から吸込口(42a)側への空気の流通を規制する規制部(70)が設けられている。規制部(70)は、パネル本体(41)の下面に形成されて4つの吹出口(43a)のそれぞれに沿って延びる4つの溝部(71)と、延長部(65)の上面から4つの溝部(71)の内部に突出して該溝部(71)の長手方向に延びる突出壁(72)とによって構成されている。
4つの溝部(71)は、図5及び図9に示すように、パネル本体(41)の矩形枠状の内側パネル部材(50)の4つの辺部の下面において4つの吹出口(43a)に平行に形成されている。具体的には、矩形枠状の内側パネル部材(50)は、横断面形状が略正方形状に形成されて上下方向に延びる筒状の隔壁部(50a)と、該隔壁部(50a)の下端部全周から外方へ延出する略矩形枠状の延出部(50b)とを有し、4つの溝部(71)は、延出部(50b)の4つの辺部にそれぞれ形成されている。4つの溝部(71)は、長手方向の長さが対応する吹出口(43a)の長手方向の長さよりも僅かに長く形成されている。一方、矩形枠状の内側パネル部材(50)の延出部(50b)の下面には、相隣る溝部(71)を連通する該溝部(71)よりも溝深さの深い深溝部(73)が形成されている。この4つの深溝部(73)によって、4つの溝部(71)は連通されている。即ち、矩形枠状の内側パネル部材(50)の下面には、4つの溝部(71)と4つの深溝部(73)とによって1つの矩形溝が形成されている。
突出壁(72)は、延長部(65)の上面から上記4つの溝部(71)の内部(上方)に向かって立設され、矩形枠状に形成されている。突出壁(72)は、内側パネル部材(50)の下面に4つの溝部(71)と4つの深溝部(73)とによって形成された矩形溝内に収容可能な高さに構成されている。突出壁(72)は、吸込グリル(60)と一体に成形されている。
〈室内ユニット内における空気の流れ〉
室内ファン(27)が運転状態となると、室内空間(R)から吸込グリル(60)の多数の吸込孔(63)、パネル本体(41)のパネル側吸込流路(42)、ベルマウス(31)の内部空間(31a)を経由して、室内ファン(27)の羽根収容空間(29b)へ室内空気が吸い込まれる。羽根収容空間(29b)の空気は、室内ファン(27)の羽根車(30)によって搬送され、ハブ(28)とシュラウド(29)の間から径方向外方へ吹き出される。室内ファン(27)から吹き出された空気は、室内熱交換器(32)を通過する際に該室内熱交換器(32)を流れる冷媒と熱交換する。これにより、室内熱交換器(32)を通過する空気は、該室内熱交換器(32)が蒸発器として機能している場合(すなわち、冷房運転の場合)には冷却され、室内熱交換器(32)が凝縮器として機能している場合(すなわち、暖房運転の場合)には加熱される。そして、室内熱交換器(32)を通過した空気は、室内ユニット本体(21)の4つの本体側吹出流路(37)に分流した後に、化粧パネル(40)の4つのパネル側吹出流路(43)を下方に流れ、4つの吹出口(43a)から室内空間(R)に吹き出される。
ここで、本実施形態では、吸込グリル(60)の延長部(65)の吹出側の延出端(65a)が、パネル本体(41)の下面の吹出口(43a)に臨む縁部(内側断熱部材(46)の外側縁部(46a))よりも吸込口(42a)側に位置するように構成されている。そのため、吹出口(43a)から吹き出された空気は、吹出側の延出端(65a)に吹きかからずに、室内空間(R)に吹き出される。
また、本実施形態では、吸込グリル(60)を、吸込口(42a)に嵌め込まず、パネル本体(41)の下面に重なる延長部(65)を形成して吸込口(42a)の下端を覆うように設けることとしている。そのため、吹出口(43a)から吹き出された空気の一部が、室内空間(R)へ供給されることなくパネル本体(41)の下面と吸込グリル(60)の延長部(65)との間の隙間を通過して吸込口(42a)に流入するおそれがある。しかしながら、本実施形態では、吸込グリル(60)の延長部(65)の上面とパネル本体(41)の下面との間に、溝部(71)と突出壁(72)とによって構成される規制部(70)が設けられている。そのため、吹出口(43a)から吹き出された空気の一部が、吸込グリル(60)の延長部(65)の上面とパネル本体(41)の下面との間に流入しても、溝部(71)において立ちはだかる突出壁(72)に衝突してよどむ。このようにして、吹出口(43a)から吸込口(42a)側への空気の流通が規制される。
〈化粧パネルの意匠性〉
上述したように、パネル本体の吸込口に吸込グリルが嵌め込まれる構成とすると、パネル本体の吸込口の周囲の部分と吸込グリルとの間に隙間(目地)が形成されるため、意匠性を低下させてしまう。これに対し、例えば、吸込グリルをパネル本体の吸込口に嵌め込むのではなく、該吸込口よりも大きく形成してパネル本体の下面に取り付けることで目地をなくすことが考えられるが、吸込グリルの外縁が吹出口に至り、冷房運転時に吹出口から吹き出される冷却空気によって吸込グリルの外縁に結露が生じるおそれがある。
そこで、本実施形態では、図3,図5及び図6に示すように、吸込グリル(60)を、吸込口(42a)に位置するグリル本体(61)と、該グリル本体(61)の全周からパネル本体(41)の下面と重なるように外方に延出する延長部(65)とで構成し、吸込グリル(60)を吸込口(42a)に嵌め込むことなく該吸込口(42a)の下端を覆うように設けることとした。そのため、吸込グリル(60)が吸込口(42a)に嵌め込まれる構成のように、パネル本体(41)の吸込口(42a)の周囲の部分(内側パネル部材(50))と吸込グリル(60)との間に隙間(目地)が形成されることがなく、化粧パネル(40)の意匠性が向上する。一方、吸込グリル(60)の延長部(65)は、吹出側の延出端(65a)がパネル本体(41)の下面の吹出口(43a)に臨む縁部(内側パネル部材(50)の外側縁部(46a))よりも吸込口(42a)側に位置するように構成されている。そのため、冷房運転時に吹出口(43a)から吹き出された冷却空気が吹出側の延出端(65a)に吹きかからず、吹出側の延出端(65a)が冷却空気によって冷却されないため、吸込グリル(60)の外縁部における結露の発生が抑制される。
また、本実施形態では、延長部(65)の吹出側の延出端(65a)が、吹出口(43a)の一部を形成する内側断熱部材(46)の下面に当接し且つ吹出口(43a)に臨む外側縁部(46a)よりも吸込口(42a)側に位置するように構成されている。言い換えると、吹出側の延出端(65a)が吹き出し空気が吹きかからない吹出口(43a)近くの位置に形成されている。これにより、吸込グリル(60)の外形線と吹出口(43a)の外形線とが近接することとなり、吸込グリル(60)の外形線が目立たなくなる。このことによっても、化粧パネル(40)の意匠性が向上する。
−実施形態の効果−
本実施形態によれば、吸込グリル(60)に、吸込口(42a)に位置するグリル本体(61)の全周からパネル本体(41)の下面と重なるように外方に延出する延長部(65)を設けることとしたため、目地が形成されない意匠性に優れた吸込グリル(60)を容易に構成することができる。また、吸込グリル(60)の延長部(65)を、吹出側の延出端(65a)が、パネル本体(41)の下面の吹出口(43a)に臨む縁部(46a)よりも吸込口(42a)側に位置するように構成した。そのため、吹出口(43a)から吹き出される冷却空気が吹出側の延出端(65a)に吹きかからず、吹出側の延出端(65a)が冷却空気によって冷却されないため、吸込グリル(60)の外縁部における結露の発生を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、吸込グリル(60)の延長部(65)を、吹出側の延出端(65a)が、吹出口(43a)の一部を形成する断熱材(46)の下面に当接するように構成した。そのため、断熱材(46)によって吹出側の延出端(65a)と吹出口(43a)を通過する冷却空気との間における熱伝達が遮断されるため、吹出側の延出端(65a)の冷却空気による冷却が抑制される。よって、吸込グリル(60)の外縁部における結露の発生をより一層抑制することができる。また、延長部(65)を、吹出側の延出端(65a)が吹出口(43a)近くに位置するまで延出させて吸込グリル(60)の外形線と吹出口(43a)の外形線とを近接させることにより、吸込グリル(60)の外形線を目立たなくさせることができる。このことにより、意匠性のさらなる向上を図ることができる。
また、本実施形態によれば、断熱材(46)の下面に水分を吸収する吸水材料が固定されているため、吹出口(43a)付近において結露が生じたとしても、吸水材料に吸収させることにより、結露水の断熱材(46)への染み込みを防止することができると共に、結露水の吹出側の延出端(65a)への付着を防止することができる。
また、本実施形態によれば、吸込グリル(60)の延長部(65)の上面とパネル本体(41)の下面との間に吹出口(43a)から吸込口(42a)側への空気の流通を規制する規制部(70)を設けることとした。よって、吹出口(43a)から吹き出された空気の一部が、室内へ供給されることなく吸込口(42a)に流入することを抑制することができる。その結果、上記構成の化粧パネルを備える室内ユニットの効率低下を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、パネル本体(41)の下面に形成されて吹出口(43a)に沿って延びる溝部(71)と、延長部(65)の上面から溝部(71)の内部に突出して該溝部(71)の長手方向に延びる突出壁(72)とによって規制部(70)を構成することとした。よって、簡単な構成により、吹出口(43a)から吹き出された空気の一部が、室内へ供給されることなく吸込口(42a)に流入することを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、吸込グリルの意匠性の向上と結露抑制とを図ることができる化粧パネル(40)を備えた空気調和機の室内ユニットを提供することができる。
《その他の実施形態》
上記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
上記実施形態では、本実施形態では、吸込グリル(60)の延長部(65)の延出端(65a)が、内側断熱部材(46)の下面に当接するように構成されていたが、必ずしも当接してなくてもよい。
また、上記実施形態では、内側断熱部材(46)の下面に吸水材料が固定されていたが、吸水材料が固定されていなくてもよい。
さらに、上記実施形態では、吸込グリル(60)の延長部(65)の上面とパネル本体(41)の下面との間に、吹出口(43a)から吸込口(42a)側への空気の流通を規制する規制部(70)が設けられていたが、該規制部(70)が設けられてなくてもよい。
また、上記実施形態では、パネル本体(41)に4つの吹出口(43a)が中央部に形成された吸込口(42a)の周囲を取り囲むように形成されていたが、吹出口(43a)の数はこれに限定されない。吸込口(42a)の周囲に2つ、3つ又は4つ以上形成されていてもよい。また、パネル本体(41)に吸込口(42a)と吹出口(43a)とがそれぞれ1つずつ形成されていてもよい。
また、上記実施形態では、空気調和機(1)の室内ユニット(20)は、天井(U)の開口部(O)に嵌め込まれる天井埋込式に構成されていた。しかしながら、室内ユニット(20)は、天井に吊り下げられ、室内空間(R)に配置される天井吊下式に構成されていてもよい。また、天井吊下式の室内ユニット(20)は、天板と4つの側板と底板とを有する筺状のケーシングを備え、その底板が本発明に係る化粧パネル(40)に構成されていてもよい。この場合、天板と4つの側板とが上記室内ユニット本体(21)に設けられている。つまり、室内ユニット本体(21)の下部に化粧パネル(40)が設けられている。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、本発明は、化粧パネル及びそれを備えた空気調和機の室内ユニットについて有用である。
1 空気調和機
20 室内ユニット
21 室内ユニット本体
40 化粧パネル
41 パネル本体
42a 吸込口
43a 吹出口
46 内側断熱部材(断熱材)
46a 外側縁部(縁部)
60 吸込グリル
61 グリル本体
65 延長部
65a 延出端
70 規制部
71 溝部
72 突出壁
延長部(65)の下面には、吸込グリル(60)の意匠性を向上させるための多数の凹部(81)が形成されている。多数の凹部(81)は、グリル本体(61)の周囲に、該グリル本体(61)を取り囲むように形成されている。本実施形態では、多数の凹部(81)は、開口断面の形状(横断面形状)が正方形状となるように形成されている。また、多数の凹部(81)は、グリル本体(61)の周囲に、グリル本体(61)の多数の吸込孔(63)のピッチ(相隣る吸込孔(63)の中心間距離)と等しいピッチ(相隣る凹部(81)の中心間距離)で配列されている。本実施形態では、グリル本体(61)の周囲に、該グリル本体(61)に沿う凹部(81)の列が2列形成されている。多数の凹部(81)は、グリル本体(61)に沿う外側列の凹部(81a)の開口幅が、内側列の凹部(81b)の開口幅よりも小さくなるように形成されている。
〈規制部〉
に示すように、延長部(65)の上面とパネル本体(41)の下面との間には、4つの吹出口(43a)から吸込口(42a)側への空気の流通を規制する規制部(70)が設けられている。規制部(70)は、パネル本体(41)の下面に形成されて4つの吹出口(43a)のそれぞれに沿って延びる4つの溝部(71)と、延長部(65)の上面から4つの溝部(71)の内部に突出して該溝部(71)の長手方向に延びる突出壁(72)とによって構成されている。
4つの溝部(71)は、図5及び図に示すように、パネル本体(41)の矩形枠状の内側パネル部材(50)の4つの辺部の下面において4つの吹出口(43a)に平行に形成されている。具体的には、矩形枠状の内側パネル部材(50)は、横断面形状が略正方形状に形成されて上下方向に延びる筒状の隔壁部(50a)と、該隔壁部(50a)の下端部全周から外方へ延出する略矩形枠状の延出部(50b)とを有し、4つの溝部(71)は、延出部(50b)の4つの辺部にそれぞれ形成されている。4つの溝部(71)は、長手方向の長さが対応する吹出口(43a)の長手方向の長さよりも僅かに長く形成されている。一方、矩形枠状の内側パネル部材(50)の延出部(50b)の下面には、相隣る溝部(71)を連通する該溝部(71)よりも溝深さの深い深溝部(73)が形成されている。この4つの深溝部(73)によって、4つの溝部(71)は連通されている。即ち、矩形枠状の内側パネル部材(50)の下面には、4つの溝部(71)と4つの深溝部(73)とによって1つの矩形溝が形成されている。
本発明は、天井に取り付けられる空気調和機の室内ユニットの化粧パネル及びそれを備えた空気調和機の室内ユニットに関するものである。
空気調和機の室内ユニットとして、室内の天井に取り付けられる天井設置型のものが用いられている。この種の室内ユニットは、下面が開口するケーシング内に室内熱交換器と送風ファンとが収容された室内ユニット本体と、該室内ユニット本体の下部に設けられる化粧パネルとを備えている。
上記室内ユニットでは、化粧パネルが、吸込口と吹出口とが形成されたパネル本体と、該パネル本体の吸込口に嵌め込まれる吸込グリルとを有している。
特開2011−133190号公報
しかしながら、上述のようにパネル本体の吸込口に吸込グリルが嵌め込まれる構成とすると、パネル本体の吸込口の周囲の部分と吸込グリルとの間に隙間(目地)が形成されるため、意匠性が低下する。これに対し、例えば、吸込グリルをパネル本体の吸込口に嵌め込むのではなく、該吸込口よりも大きく形成してパネル本体の下面に取り付けることで目地をなくすことが考えられる。しかしながら、パネル本体の吸込口の周囲には吹出口が形成されているため、吸込グリルを大きく形成しすぎると、該吸込グリルの外縁が吹出口に至り、冷房運転時に吹出口から吹き出される冷却空気によって吸込グリルの外縁に結露が生じるおそれがある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、天井に取り付けられる空気調和機の室内ユニットの化粧パネルについて、吸込グリルの意匠性の向上と結露抑制とを図ることにある。
第1の発明は、天井に設けられる室内ユニット本体(21)の下部に設けられる空気調和機の化粧パネルであって、吸込口(42a)と吹出口(43a)とが形成されたパネル本体(41)と、上記パネル本体(41)の上記吸込口(42a)に取り付けられる吸込グリル(60)とを備え、上記吸込グリル(60)は、上記吸込口(42a)に位置するグリル本体(61)と、上記グリル本体(61)の全周から上記パネル本体(41)の下面と重なるように外方に延出し、上記吹出口(43a)へ向かって延出する部分の延出端(65a)が、上記パネル本体(41)の下面の上記吹出口(43a)に臨む縁部(46a)よりも上記吸込口(42a)側に位置するように構成された延長部(65)とを有している。
第1の発明では、吸込グリル(60)が、吸込口(42a)に位置するグリル本体(61)と、該グリル本体(61)の全周からパネル本体(41)の下面と重なるように外方に延出する延長部(65)とを有し、吸込口(42a)に嵌め込まれることなく該吸込口(42a)の下端を覆うように設けられている。そのため、吸込グリル(60)が吸込口(42a)に嵌め込まれる構成のように目地が形成されない。また、吸込グリル(60)の延長部(65)は、吹出口(43a)へ向かって延出する部分の延出端(65a)(以下、単に、吹出側の延出端(65a)と称する)が、パネル本体(41)の下面の吹出口(43a)に臨む縁部(46a)よりも吸込口(42a)側に位置するように構成されている。そのため、冷房運転時に吹出口(43a)から吹き出された冷却空気が吹出側の延出端(65a)に吹きかからない。つまり、冷房運転時に吹出側の延出端(65a)が冷却空気によって冷却されない構成となっている。
また、第1の発明は、上記構成に加え、上記パネル本体(41)は、上記吸込口(42a)と上記吹出口との間において上記吹出口(43a)の一部を形成し、下面が他の部分よりも上方に位置する断熱材(46)を有し、上記延長部(65)は、上記吹出口(43a)へ向かって延出する部分の延出端(65a)が、上記断熱材(46)の下面に当接するように他の部分よりも肉厚に構成されている。
第1の発明では、吸込グリル(60)の延長部(65)は、吹出側の延出端(65a)が、吹出口(43a)の一部を形成する断熱材(46)の下面に当接するように構成されている。このように吹出側の延出端(65a)と吹出口(43a)との間に断熱材(46)が介在することにより、吹出側の延出端(65a)と吹出口(43a)を通過する冷却空気との間における熱伝達が遮断される。つまり、冷房運転時に吹出側の延出端(65a)が冷却空気によって冷却されない構成となっている。また、延長部(65)は、吹出側の延出端(65a)が、吹出口(43a)の一部を形成する断熱材(46)の下面に当接し且つ吹出口(43a)に臨む縁部(46a)よりも吸込口(42a)側に位置するように構成されている。このような構成により、吹出側の延出端(65a)が吹き出し空気が吹きかからない吹出口(43a)近くの位置に形成され、吸込グリル(60)の外形線と吹出口(43a)の外形線とが近接することとなる。
の発明は、第の発明において、上記断熱材(46)の下面には、水分を吸収する吸水材料が固定されている。
の発明では、吸込グリル(60)の延長部(65)の吹出側の延出端(65a)が当接する断熱材(46)の下面に、水分を吸収する吸水材料が固定されている。そのため、万一、吹出口(43a)付近において結露が生じたとしても、吸水材料に吸収されるため、結露水が断熱材(46)に染み込まず、また、吹出側の延出端(65a)にも付着しない。
の発明は、第1又は第2の発明において、上記延長部(65)の上面と上記パネル本体(41)の下面との間には、上記吹出口(43a)から上記吸込口(42a)側への空気の流通を規制する規制部(70)が設けられている。
ところで、上述のように、吸込グリル(60)を、吸込口(42a)に嵌め込まず、パネル本体(41)の下面に重なる延長部(65)を形成して吸込口(42a)の下端を覆うように設けることとすると、吹出口(43a)から吹き出された空気の一部が、室内へ供給されることなくパネル本体(41)の下面と吸込グリル(60)の延長部(65)との間の隙間を通過して吸込口(42a)に流入するおそれがある。
の発明では、吸込グリル(60)の延長部(65)の上面とパネル本体(41)の下面との間に規制部(70)が設けられているため、該規制部(70)によって、吹出口(43a)から吸込口(42a)側への空気の流通が規制される。
の発明は、第の発明において、上記規制部(70)は、上記パネル本体(41)の下面に形成されて上記吹出口(43a)に沿って延びる溝部(71)と、上記延長部(65)の上面から上記溝部(71)の内部に突出して該溝部(71)の長手方向に延びる突出壁(72)とによって構成されている。
の発明では、吹出口(43a)から吹き出された空気の一部が、吸込グリル(60)の延長部(65)の上面とパネル本体(41)の下面との間に流入しても、溝部(71)において立ちはだかる突出壁(72)に衝突してよどむ。このようにして、吹出口(43a)から吸込口(42a)側への空気の流通が規制される。
の発明は、天井に設けられる室内ユニット本体(21)と、該室内ユニット本体(21)の下部に設けられる化粧パネル(40)とを備えた空気調和機の室内ユニットであって、上記化粧パネル(40)は、第1乃至第のいずれか1つの発明に係る化粧パネルによって構成されている。
の発明では、室内ユニット本体(21)と化粧パネル(40)とを備えた空気調和機の室内ユニットの上記化粧パネル(40)が、吸込グリルの意匠性の向上と結露抑制とを図ることができる吸込グリルを有する第1乃至第4のいずれか1つの化粧パネルによって構成される。
第6の発明は、天井に設けられる室内ユニット本体(21)の下部に設けられる空気調和機の化粧パネルであって、吸込口(42a)と吹出口(43a)とが形成されたパネル本体(41)と、上記パネル本体(41)の上記吸込口(42a)に取り付けられる吸込グリル(60)とを備え、上記吸込グリル(60)は、上記吸込口(42a)に位置するグリル本体(61)と、上記グリル本体(61)の全周から上記パネル本体(41)の下面と重なるように外方に延出し、上記吹出口(43a)へ向かって延出する部分の延出端(65a)が、上記パネル本体(41)の下面の上記吹出口(43a)に臨む縁部(46a)よりも上記吸込口(42a)側に位置するように構成された延長部(65)とを有し、上記延長部(65)の上面と上記パネル本体(41)の下面との間には、上記吹出口(43a)から上記吸込口(42a)側への空気の流通を規制する規制部(70)が設けられ、上記規制部(70)は、上記パネル本体(41)の下面に形成されて上記吹出口(43a)に沿って延びる溝部(71)と、上記延長部(65)の上面から上記溝部(71)の内部に突出して該溝部(71)の長手方向に延びる突出壁(72)とによって構成されている。
第1及び第6の発明によれば、吸込グリル(60)に、吸込口(42a)に位置するグリル本体(61)の全周からパネル本体(41)の下面と重なるように外方に延出する延長部(65)を設けることとしたため、目地が形成されない意匠性に優れた吸込グリル(60)を容易に構成することができる。また、吸込グリル(60)の延長部(65)を、吹出側の延出端(65a)が、パネル本体(41)の下面の吹出口(43a)に臨む縁部(46a)よりも吸込口(42a)側に位置するように構成した。そのため、吹出口(43a)から吹き出される冷却空気が吹出側の延出端(65a)に吹きかからず、吹出側の延出端(65a)が冷却空気によって冷却されないため、吸込グリル(60)の外縁部における結露の発生を抑制することができる。
また、第1の発明によれば、吸込グリル(60)の延長部(65)を、吹出側の延出端(65a)が、吹出口(43a)の一部を形成する断熱材(46)の下面に当接するように構成した。そのため、断熱材(46)によって吹出側の延出端(65a)と吹出口(43a)を通過する冷却空気との間における熱伝達が遮断されるため、吹出側の延出端(65a)の冷却空気による冷却が抑制される。よって、吸込グリル(60)の外縁部における結露の発生をより一層抑制することができる。また、延長部(65)を、吹出側の延出端(65a)が吹出口(43a)近くに位置するまで延出させて吸込グリル(60)の外形線と吹出口(43a)の外形線とを近接させることにより、吸込グリル(60)の外形線を目立たなくさせることができる。このことにより、意匠性のさらなる向上を図ることができる。
また、第の発明によれば、断熱材(46)の下面に水分を吸収する吸水材料が固定されているため、吹出口(43a)付近において結露が生じたとしても、吸水材料に吸収させることにより、結露水の断熱材(46)への染み込みを防止することができると共に、結露水の吹出側の延出端(65a)への付着を防止することができる。
また、第3及び第6の発明によれば、吸込グリル(60)の延長部(65)の上面とパネル本体(41)の下面との間に吹出口(43a)から吸込口(42a)側への空気の流通を規制する規制部(70)を設けることとした。よって、吹出口(43a)から吹き出された空気の一部が、室内へ供給されることなく吸込口(42a)に流入することを抑制することができる。その結果、上記構成の化粧パネルを備える室内ユニットの効率低下を抑制することができる。
また、第4及び第6の発明によれば、パネル本体(41)の下面に形成されて吹出口(43a)に沿って延びる溝部(71)と、延長部(65)の上面から溝部(71)の内部に突出して該溝部(71)の長手方向に延びる突出壁(72)とによって規制部(70)を構成することとした。よって、簡単な構成により、吹出口(43a)から吹き出された空気の一部が、室内へ供給されることなく吸込口(42a)に流入することを抑制することができる。
また、第の発明によれば、吸込グリルの意匠性の向上と結露抑制とを図ることができる化粧パネル(40)を備えた空気調和機の室内ユニットを提供することができる。
図1は、実施形態に係る空気調和機の冷媒回路の構成を示す概略の配管系統図である。 図2は、実施形態に係る室内ユニットの外観を示す斜視図である。 図3は、実施形態に係る室内ユニットの内部構造を示す縦断面図である。 図4は、実施形態に係る室内ユニットの内部を天板側から視た平面図である。 図5は、実施形態に係る化粧パネルのパネル本体を室内空間側から視た平面図である。 図6は、実施形態に係る化粧パネルを室内空間側から視た平面図である。 図7は、図3の部分拡大図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
(空気調和装置)
本発明の実施形態は、室内の冷房及び暖房を行う空気調和機(1)である。図1に示すように、空気調和機(1)は、室外に設置される室外ユニット(10)と、室内に設置される室内ユニット(20)とを有している。室外ユニット(10)は、冷媒が流れる室外回路(2)を有し、室内ユニット(20)は、冷媒が流れる室内回路(3)を有している。室外回路(2)と室内回路(3)とは、液連絡配管(4)及びガス連絡配管(5)によって互いに接続されて冷媒回路(C)を構成している。冷媒回路(C)では、充填された冷媒が循環することで、蒸気圧縮式の冷凍サイクルが行われる。
室外ユニット(10)の室外回路(2)には、液側閉鎖弁(6)、ガス側閉鎖弁(7)、圧縮機(12)、室外熱交換器(13)、室外膨張弁(14)及び四方切換弁(15)が接続されている。液側閉鎖弁(6)には、液連絡配管(4)が接続され、ガス側閉鎖弁(7)には、ガス連絡配管(5)が接続されている。
圧縮機(12)は、低圧の冷媒を圧縮し、圧縮後の高圧の冷媒を吐出する。圧縮機(12)では、スクロール式、ロータリ式等の圧縮機構が圧縮機モータ(12a)によって駆動される。圧縮機モータ(12a)は、インバータ装置によって、その回転数(運転周波数)が可変に構成されている。
室外熱交換器(13)は、フィン・アンド・チューブ式の熱交換器である。室外熱交換器(13)の近傍には、室外ファン(16)が設置されている。室外熱交換器(13)では、室外ファン(16)が搬送する空気と冷媒とが熱交換する。室外ファン(16)は、室外ファンモータ(16a)によって駆動されるプロペラファンによって構成されている。室外ファンモータ(16a)は、インバータ装置によって、その回転数が可変に構成されている。
室外膨張弁(14)は、開度が可変な電子膨張弁で構成されている。室外膨張弁(14)は、室外熱交換器(13)の液側端部と、液側閉鎖弁(6)とに接続されている。
四方切換弁(15)は、第1から第4までのポートを有している。四方切換弁(15)では、第1ポートが圧縮機(12)の吐出側に接続され、第2ポートが圧縮機(12)の吸入側に接続され、第3ポートが室外熱交換器(13)のガス側端部に接続され、第4ポートがガス側閉鎖弁(7)に接続されている。四方切換弁(15)は、第1状態(図1の実線で示す状態)と第2状態(図1の破線で示す状態)とに切り換わる。第1状態の四方切換弁(15)では、第1ポートと第3ポートが連通し且つ第2ポートと第4ポートが連通する。第2状態の四方切換弁(15)では、第1ポートと第4ポートが連通し且つ第2ポートと第3ポートが連通する。
室内ユニット(20)の室内回路(3)には、室内熱交換器(32)と室内膨張弁(39)とが接続されている。
室内熱交換器(32)は、フィン・アンド・チューブ式の熱交換器である。室内熱交換器(32)のガス側端部には、ガス連絡配管(5)が接続されている。室内熱交換器(32)の液側端部には、室内膨張弁(39)が接続されている。また、室内熱交換器(32)の近傍には、室内ファン(27)が設置されている。室内ファン(27)は、室内ファンモータ(27a)によって駆動される遠心式の送風機である。室内ファンモータ(27a)は、インバータ装置によって、その回転数が可変に構成されている。
室内膨張弁(39)は、開度が可変な電子膨張弁で構成されている。室内膨張弁(39)は、室内熱交換器(32)の液側端部と、液連絡配管(4)とに接続されている。
〈空気調和装置の運転動作〉
空気調和機(1)では、以下の冷房運転と暖房運転とが切り換えて行われる。
冷房運転では、四方切換弁(15)が第1状態(図1の実線で示す状態)となり、圧縮機(12)、室内ファン(27)、室外ファン(16)が運転状態となる。これにより、冷媒回路(C)では、室外熱交換器(13)が凝縮器となり、室内熱交換器(32)が蒸発器となる冷凍サイクルが行われる。具体的には、圧縮機(12)で圧縮された高圧冷媒が、室外熱交換器(13)に流入し、室外空気へ放熱して凝縮する。凝縮した冷媒は、室内ユニット(20)の室内膨張弁(39)で減圧された後、室内熱交換器(32)に流入し、室内空気から吸熱して蒸発する。これにより、室内空気が冷媒によって冷却され、冷却された空気は室内空間(R)へ供給される。一方、室内熱交換器(32)で蒸発した冷媒は、圧縮機(12)に吸入され再び圧縮される。
暖房運転では、四方切換弁(15)が第2状態(図1の破線で示す状態)となり、圧縮機(12)、室内ファン(27)、室外ファン(16)が運転状態となる。これにより、冷媒回路(C)では、室内熱交換器(32)が凝縮器となり、室外熱交換器(13)が蒸発器となる冷凍サイクルが行われる。具体的には、圧縮機(12)で圧縮された高圧冷媒が、室内ユニット(20)の室内熱交換器(32)に流入し、室内空気へ放熱して凝縮する。これにより、室内空気が冷媒によって加熱され、加熱された空気は、室内空間(R)へ供給される。一方、室内熱交換器(32)で凝縮した冷媒は、室外ユニット(10)の室外膨張弁(14)で減圧された後、室外熱交換器(13)に流入する。該室外熱交換器(13)では、冷媒が室外空気から吸熱して蒸発する。蒸発した冷媒は、圧縮機(12)に吸入されて再び圧縮される。
(室内ユニットの詳細構造)
次に、空気調和機(1)の室内ユニット(20)の詳細構造について図2〜図4を参照しながら説明する。本実施形態の室内ユニット(20)は、天井埋込式に構成され、室内空間(R)に面する天井(U)の開口部(O)に挿入されて配置される室内ユニット本体(21)と、室内ユニット本体(21)の下部に設けられる化粧パネル(40)とを備えている。本実施形態では、室内ユニット本体(21)は、天井(U)の上方空間(すなわち、天井裏)において吊り下げ機構(図示を省略)によって吊り下げられている。また、室内ユニット本体(21)の下部に化粧パネル(40)を取り付けることにより、天井(U)の開口部(O)および室内ユニット本体(21)の下面が閉塞されている。
〈室内ユニット本体〉
図2及び図3に示すように、室内ユニット本体(21)は、ケーシング(22)を有している。ケーシング(22)は、平面視において略正方形状の天板(23)と、該天板(23)の周縁部から下方に延びる略矩形状の4枚の側板(24)とを有し、下面に開口が形成された略直方体形状の箱形に構成されている。図2に示すように、4つの側板(24)のうちの1つの側板(24a)には、縦長の箱形の電装品箱(25)が取り付けられている。また、この側板(24a)には、室内熱交換器(32)に接続された液側接続管(8)とガス側接続管(9)とが貫通している。液側接続管(8)には、液連絡配管(4)が接続され、ガス側接続管(9)には、ガス連絡配管(5)が接続されている。
ケーシング(22)の内部には、室内ファン(27)と、ベルマウス(31)と、室内熱交換器(32)と、ドレンパン(36)とが収容されている。
図3及び図4に示すように、室内ファン(27)は、ケーシング(22)の内部中央に配置されている。室内ファン(27)は、室内ファンモータ(27a)と、ハブ(28)と、シュラウド(29)と、羽根車(30)とを有している。室内ファンモータ(27a)は、ケーシング(22)の天板(23)に支持されている。ハブ(28)は、室内ファンモータ(27a)の回転駆動される駆動軸(27b)の下端に固定されている。ハブ(28)は、室内ファンモータ(27a)の径方向外方に形成される環状の基部(28a)と、該基部(28a)の内周縁部から下方に膨出する中央膨出部(28b)とを有している。
シュラウド(29)は、ハブ(28)の基部(28a)に対向するように、該基部(28a)の下側に配置されている。シュラウド(29)の下部には、ベルマウス(31)の内部と連通する円形の中央吸込口(29a)が形成されている。羽根車(30)は、ハブ(28)とシュラウド(29)との間の羽根収容空間(29b)に配置されている。羽根車(30)は、駆動軸(27b)の回転方向に沿うように配列された複数のターボ翼(30a)によって構成されている。
ベルマウス(31)は、室内ファン(27)の下側に配置されている。ベルマウス(31)は、上端及び下端にそれぞれ円形の開口を有し、化粧パネル(40)に向かうにつれて開口面積が拡大した筒状に形成されている。ベルマウス(31)の内部空間(31a)は、室内ファン(27)の羽根収容空間(29b)に連通している。
図4に示すように、室内熱交換器(32)は、室内ファン(27)の周囲を囲むように冷媒配管(伝熱管)が曲げられて配設されている。室内熱交換器(32)は、上方に起立するようにドレンパン(36)の上面に設置されている。室内熱交換器(32)には、室内ファン(27)から側方へ吹き出された空気が通過する。室内熱交換器(32)は、冷房運転時に空気を冷却する蒸発器を構成し、暖房運転時に空気を加熱する凝縮器(放熱器)を構成する。
図3及び図4に示すように、室内熱交換器(32)の下側には、ドレンパン(36)が配置されている。ドレンパン(36)は、内壁部(36a)と外壁部(36b)と水受部(36c)とを有している。内壁部(36a)は、室内熱交換器(32)の内周縁部に沿って形成され、上方に立ち上がる環状の縦壁によって構成されている。外壁部(36b)は、ケーシング(22)の4枚の側板(24)に沿って形成され、上方に立ち上がる環状の縦壁によって構成されている。水受部(36c)は、内壁部(36a)と外壁部(36b)とを連結すると共に、室内熱交換器(32)で発生した凝縮水を回収するための溝が形成された連結部材によって構成されている。また、ドレンパン(36)の外壁部(36b)には、各々が4枚の側板(24)に沿って延びる4つの本体側吹出流路(37)が上下に貫通して形成されている。各本体側吹出流路(37)は、室内熱交換器(32)の下流側の空間と、後述する化粧パネル(40)の4つのパネル側吹出流路(43)とを連通させている。
また、室内ユニット本体(21)には、本体側断熱部材(38)が設けられている。本体側断熱部材(38)は、下側が開放する略箱状に形成されている。本体側断熱部材(38)は、ケーシング(22)の天板(23)に沿って形成される天板側断熱部(38a)と、ケーシング(22)の側板(24)に沿って形成される側板側断熱部(38b)とを有している。天板側断熱部(38a)の中央部には、室内ファンモータ(27a)の上端部が貫通する円形の貫通穴(38c)が形成されている。側板側断熱部(38b)は、本体側吹出流路(37)の外側部位に設置されている。
〈化粧パネル〉
化粧パネル(40)は、ケーシング(22)の下面に取り付けられている。化粧パネル(40)は、パネル本体(41)と吸込グリル(60)とを備えている。
《パネル本体》
図2、図3、図5及び図6に示すように、パネル本体(41)は、上下方向の厚みの薄い略立方体形状に構成され、ケーシング(22)の下部に取り付けられている。パネル本体(41)には、パネル側吸込流路(42)と、4つのパネル側吹出流路(43)と、4つのパネル側面凹部(44)とが形成されている。また、パネル本体(41)の外周下端部には、天井面(U)に沿って外方に延出する略矩形枠状のパネル延出部(45)が設けられている。
パネル側吸込流路(42)は、パネル本体(41)の中央部に形成され、室内ユニット本体(21)のベルマウス(31)の内部空間(31a)に連通するように、パネル本体(41)の中央部を上下方向に貫通している。パネル側吸込流路(42)は、パネル本体(41)の矩形枠状の内側パネル部材(50)の内側に形成されている。パネル側吸込流路(42)の下端には、室内空間(R)に臨む矩形の吸込口(42a)が形成されている。即ち、パネル側吸込流路(42)は、パネル本体(41)の吸込口(42a)と室内ユニット本体(21)のベルマウス(33)の内部空間(31a)とを連通している。また、パネル側吸込流路(42)の内部には、吸込口(42a)から吸い込んだ空気中の塵埃を捕捉する集塵フィルタ(52)が設けられている。
4つのパネル側吹出流路(43)は、パネル側吸込流路(42)の周囲を囲むように、パネル本体(41)においてパネル側吸込流路(42)の外側に形成されている。具体的には、4つのパネル側吹出流路(43)は、パネル側吸込流路(42)の周囲を囲むように、パネル本体(41)の4つの辺部に沿ってそれぞれ延び、室内ユニット本体(21)の4つの本体側吹出流路(37)に連通するように、パネル本体(41)の4つの辺部をそれぞれ上下方向に貫通している。また、4つのパネル側吹出流路(43)の下端には、室内空間(R)に臨む吹出口(43a)がそれぞれ形成されている。すなわち、4つのパネル側吹出流路(43)は、パネル本体(41)の4つの吹出口(43a)と室内ユニット本体(21)の4つの本体側吹出流路(37)とをそれぞれ連通している。
また、各パネル側吹出流路(43)には、上方から下方へ向かって吹き出される空気の風向を調節するための風向調節羽根(53)が設けられている。風向調節羽根(53)は、パネル側吹出流路(43)の長手方向の一端から他端へ延びる略矩形の板状体によって構成され、パネル側吹出流路(43)の下端部に配置されている。また、風向調節羽根(53)の長手方向の両端部の各々には、パネル本体(41)に回動可能に支持される回動軸(53a)が設けられている。これにより、風向調節羽根(53)は、回動軸(53a)を軸心として回動可能に構成されている。
4つのパネル側面凹部(44)は、パネル本体(41)の4つのパネル側吹出流路(43)の外側面を形成する矩形枠状の外側パネル部材(51)の4つの外側面にそれぞれ形成され、外側パネル部材(51)の4つの外側面から対応するパネル側吹出流路(43)へ向けてそれぞれ凹んでいる。パネル側面凹部(44)の長手方向の長さは、パネル側吹出流路(43)の長手方向の長さと略同一となっている。
4つのパネル側吹出流路(43)の内側(すなわち、パネル本体(41)の中央側)には、4つの内側断熱部材(46)がそれぞれ設けられている。4つのパネル側面凹部(44)には、4つの外側断熱部材(47)がそれぞれ設けられている。さらに、4つの内側断熱部材(46)の上面と室内ユニット本体(21)のドレンパン(36)の下面との間には、4つの内側シール部材(48)が介設されている。これと同様に、4つの外側断熱部材(47)の上面と室内ユニット本体(21)のドレンパン(36)の下面との間には、4つの内側シール部材(48)が介設されている。一方、パネル本体(41)の外側パネル部材(51)の外周下端部から外方に延出するパネル延出部(45)の上面と天井面(U)との間には、外側シール部材(49)が介設されている。
このような構成により、図5に示すように、パネル本体(41)の下面には、中央部に略正方形状の吸込口(42a)が形成され、該吸込口(42a)の周囲に、該吸込口(42a)の四辺にそれぞれ沿って延びるように4つの吹出口(43a)が形成されている。また、パネル本体(41)の吸込口(42a)と4つの吹出口(43a)とのそれぞれの間には、4つの内側断熱部材(46)が設けられ、4つの内側断熱部材(46)は、各吹出口(43a)の一部(内縁部)を形成している。
《吸込グリル》
吸込グリル(60)は、パネル側吸込流路(42)の下端(即ち、吸込口(42a))に取り付けられている。吸込グリル(60)は、吸込口(42a)に位置する格子状のグリル本体(61)と、グリル本体(61)の下端部の全周から4つの吹出口(43a)に向かって外方に延出する延長部(65)とを有している。吸込グリル(60)は、樹脂を射出成形することにより、グリル本体(61)と延長部(65)とが一体形成されている。吸込グリル(60)は、人が後述する凹部(81)の陰影を視認可能な程度に明度の高い色となるように構成されている。本実施形態では、オフホワイト色の樹脂によって形成されている。
図6に示すように、グリル本体(61)は、平面視において略正方形状に形成されている。グリル本体(61)は、格子状に形成されることによって多数の吸込孔(63)が形成されている。本実施形態では、多数の吸込孔(63)は、縦横に25個ずつ配列されている。各吸込孔(63)は、グリル本体(61)を厚さ方向(上下方向)に貫通する貫通孔によって構成されている。各吸込孔(63)は、その開口断面の形状(横断面形状)が正方形状に形成されている。また、最外周に配列された吸込孔(63a)は、その内側に配列されたその他の吸込孔(63b)よりも幅長さが短くなるように構成されている。言い換えると、グリル本体(61)は、最外周に配列された吸込孔(63a)を形成する周壁が、その内側に配列されたその他の吸込孔(63b)を形成する周壁よりも分厚くなるように形成されている。
図3、図6及び図7に示すように、延長部(65)は、平面視において矩形枠状の板状体によって構成され、グリル本体(61)の下端部の全周からパネル本体(41)の下面と重なるように外方に延出している。本実施形態では、延長部(65)は、パネル本体(41)の一部を構成する内側断熱部材(46)の下面と重なるように設けられている。また、延長部(65)は、吹出口(43a)に向かって延出する延出端(65a)が、パネル本体(41)の吹出口(43a)に臨む縁部、即ち、内側断熱部材(46)の外側縁部(46a)よりも吸込口(42a)側に位置するように構成されている。延長部(65)の延出端(65a)は、内側断熱部材(46)の下面に当接するようにその他の部分よりも分厚く(上下方向の高さが高く)なるように形成されている。また、内側断熱部材(46)の下面には、水分を吸収する吸水材料として繊維が吹き付けられて固定されている。これにより、延長部(65)の延出端(65a)は、吸水材料が固定された内側断熱部材(46)の下面に当接している。
延長部(65)の下面には、吸込グリル(60)の意匠性を向上させるための多数の凹部(81)が形成されている。多数の凹部(81)は、グリル本体(61)の周囲に、該グリル本体(61)を取り囲むように形成されている。本実施形態では、多数の凹部(81)は、開口断面の形状(横断面形状)が正方形状となるように形成されている。また、多数の凹部(81)は、グリル本体(61)の周囲に、グリル本体(61)の多数の吸込孔(63)のピッチ(相隣る吸込孔(63)の中心間距離)と等しいピッチ(相隣る凹部(81)の中心間距離)で配列されている。本実施形態では、グリル本体(61)の周囲に、該グリル本体(61)に沿う凹部(81)の列が2列形成されている。多数の凹部(81)は、グリル本体(61)に沿う外側列の凹部(81a)の開口幅が、内側列の凹部(81b)の開口幅よりも小さくなるように形成されている。
一方、延長部(65)の上面には、4つの吹出口(43a)から吸込口(42a)側への空気の流通を規制する後述する規制部(70)を構成する突出壁(72)と、2つの補強リブ(74,74)が形成されている。2つの補強リブ(74,74)は、延長部(65)の上面においてグリル本体(61)を取り囲むように上方に突出するように形成され、該グリル本体(61)に沿って延びている。2つの補強リブ(74,74)は、延長部(65)の多数の凹部(81)が形成された部分に形成されている。
〈規制部〉
図7に示すように、延長部(65)の上面とパネル本体(41)の下面との間には、4つの吹出口(43a)から吸込口(42a)側への空気の流通を規制する規制部(70)が設けられている。規制部(70)は、パネル本体(41)の下面に形成されて4つの吹出口(43a)のそれぞれに沿って延びる4つの溝部(71)と、延長部(65)の上面から4つの溝部(71)の内部に突出して該溝部(71)の長手方向に延びる突出壁(72)とによって構成されている。
4つの溝部(71)は、図5及び図7に示すように、パネル本体(41)の矩形枠状の内側パネル部材(50)の4つの辺部の下面において4つの吹出口(43a)に平行に形成されている。具体的には、矩形枠状の内側パネル部材(50)は、横断面形状が略正方形状に形成されて上下方向に延びる筒状の隔壁部(50a)と、該隔壁部(50a)の下端部全周から外方へ延出する略矩形枠状の延出部(50b)とを有し、4つの溝部(71)は、延出部(50b)の4つの辺部にそれぞれ形成されている。4つの溝部(71)は、長手方向の長さが対応する吹出口(43a)の長手方向の長さよりも僅かに長く形成されている。一方、矩形枠状の内側パネル部材(50)の延出部(50b)の下面には、相隣る溝部(71)を連通する該溝部(71)よりも溝深さの深い深溝部(73)が形成されている。この4つの深溝部(73)によって、4つの溝部(71)は連通されている。即ち、矩形枠状の内側パネル部材(50)の下面には、4つの溝部(71)と4つの深溝部(73)とによって1つの矩形溝が形成されている。
突出壁(72)は、延長部(65)の上面から上記4つの溝部(71)の内部(上方)に向かって立設され、矩形枠状に形成されている。突出壁(72)は、内側パネル部材(50)の下面に4つの溝部(71)と4つの深溝部(73)とによって形成された矩形溝内に収容可能な高さに構成されている。突出壁(72)は、吸込グリル(60)と一体に成形されている。
〈室内ユニット内における空気の流れ〉
室内ファン(27)が運転状態となると、室内空間(R)から吸込グリル(60)の多数の吸込孔(63)、パネル本体(41)のパネル側吸込流路(42)、ベルマウス(31)の内部空間(31a)を経由して、室内ファン(27)の羽根収容空間(29b)へ室内空気が吸い込まれる。羽根収容空間(29b)の空気は、室内ファン(27)の羽根車(30)によって搬送され、ハブ(28)とシュラウド(29)の間から径方向外方へ吹き出される。室内ファン(27)から吹き出された空気は、室内熱交換器(32)を通過する際に該室内熱交換器(32)を流れる冷媒と熱交換する。これにより、室内熱交換器(32)を通過する空気は、該室内熱交換器(32)が蒸発器として機能している場合(すなわち、冷房運転の場合)には冷却され、室内熱交換器(32)が凝縮器として機能している場合(すなわち、暖房運転の場合)には加熱される。そして、室内熱交換器(32)を通過した空気は、室内ユニット本体(21)の4つの本体側吹出流路(37)に分流した後に、化粧パネル(40)の4つのパネル側吹出流路(43)を下方に流れ、4つの吹出口(43a)から室内空間(R)に吹き出される。
ここで、本実施形態では、吸込グリル(60)の延長部(65)の吹出側の延出端(65a)が、パネル本体(41)の下面の吹出口(43a)に臨む縁部(内側断熱部材(46)の外側縁部(46a))よりも吸込口(42a)側に位置するように構成されている。そのため、吹出口(43a)から吹き出された空気は、吹出側の延出端(65a)に吹きかからずに、室内空間(R)に吹き出される。
また、本実施形態では、吸込グリル(60)を、吸込口(42a)に嵌め込まず、パネル本体(41)の下面に重なる延長部(65)を形成して吸込口(42a)の下端を覆うように設けることとしている。そのため、吹出口(43a)から吹き出された空気の一部が、室内空間(R)へ供給されることなくパネル本体(41)の下面と吸込グリル(60)の延長部(65)との間の隙間を通過して吸込口(42a)に流入するおそれがある。しかしながら、本実施形態では、吸込グリル(60)の延長部(65)の上面とパネル本体(41)の下面との間に、溝部(71)と突出壁(72)とによって構成される規制部(70)が設けられている。そのため、吹出口(43a)から吹き出された空気の一部が、吸込グリル(60)の延長部(65)の上面とパネル本体(41)の下面との間に流入しても、溝部(71)において立ちはだかる突出壁(72)に衝突してよどむ。このようにして、吹出口(43a)から吸込口(42a)側への空気の流通が規制される。
〈化粧パネルの意匠性〉
上述したように、パネル本体の吸込口に吸込グリルが嵌め込まれる構成とすると、パネル本体の吸込口の周囲の部分と吸込グリルとの間に隙間(目地)が形成されるため、意匠性を低下させてしまう。これに対し、例えば、吸込グリルをパネル本体の吸込口に嵌め込むのではなく、該吸込口よりも大きく形成してパネル本体の下面に取り付けることで目地をなくすことが考えられるが、吸込グリルの外縁が吹出口に至り、冷房運転時に吹出口から吹き出される冷却空気によって吸込グリルの外縁に結露が生じるおそれがある。
そこで、本実施形態では、図3,図5及び図6に示すように、吸込グリル(60)を、吸込口(42a)に位置するグリル本体(61)と、該グリル本体(61)の全周からパネル本体(41)の下面と重なるように外方に延出する延長部(65)とで構成し、吸込グリル(60)を吸込口(42a)に嵌め込むことなく該吸込口(42a)の下端を覆うように設けることとした。そのため、吸込グリル(60)が吸込口(42a)に嵌め込まれる構成のように、パネル本体(41)の吸込口(42a)の周囲の部分(内側パネル部材(50))と吸込グリル(60)との間に隙間(目地)が形成されることがなく、化粧パネル(40)の意匠性が向上する。一方、吸込グリル(60)の延長部(65)は、吹出側の延出端(65a)がパネル本体(41)の下面の吹出口(43a)に臨む縁部(内側パネル部材(50)の外側縁部(46a))よりも吸込口(42a)側に位置するように構成されている。そのため、冷房運転時に吹出口(43a)から吹き出された冷却空気が吹出側の延出端(65a)に吹きかからず、吹出側の延出端(65a)が冷却空気によって冷却されないため、吸込グリル(60)の外縁部における結露の発生が抑制される。
また、本実施形態では、延長部(65)の吹出側の延出端(65a)が、吹出口(43a)の一部を形成する内側断熱部材(46)の下面に当接し且つ吹出口(43a)に臨む外側縁部(46a)よりも吸込口(42a)側に位置するように構成されている。言い換えると、吹出側の延出端(65a)が吹き出し空気が吹きかからない吹出口(43a)近くの位置に形成されている。これにより、吸込グリル(60)の外形線と吹出口(43a)の外形線とが近接することとなり、吸込グリル(60)の外形線が目立たなくなる。このことによっても、化粧パネル(40)の意匠性が向上する。
−実施形態の効果−
本実施形態によれば、吸込グリル(60)に、吸込口(42a)に位置するグリル本体(61)の全周からパネル本体(41)の下面と重なるように外方に延出する延長部(65)を設けることとしたため、目地が形成されない意匠性に優れた吸込グリル(60)を容易に構成することができる。また、吸込グリル(60)の延長部(65)を、吹出側の延出端(65a)が、パネル本体(41)の下面の吹出口(43a)に臨む縁部(46a)よりも吸込口(42a)側に位置するように構成した。そのため、吹出口(43a)から吹き出される冷却空気が吹出側の延出端(65a)に吹きかからず、吹出側の延出端(65a)が冷却空気によって冷却されないため、吸込グリル(60)の外縁部における結露の発生を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、吸込グリル(60)の延長部(65)を、吹出側の延出端(65a)が、吹出口(43a)の一部を形成する断熱材(46)の下面に当接するように構成した。そのため、断熱材(46)によって吹出側の延出端(65a)と吹出口(43a)を通過する冷却空気との間における熱伝達が遮断されるため、吹出側の延出端(65a)の冷却空気による冷却が抑制される。よって、吸込グリル(60)の外縁部における結露の発生をより一層抑制することができる。また、延長部(65)を、吹出側の延出端(65a)が吹出口(43a)近くに位置するまで延出させて吸込グリル(60)の外形線と吹出口(43a)の外形線とを近接させることにより、吸込グリル(60)の外形線を目立たなくさせることができる。このことにより、意匠性のさらなる向上を図ることができる。
また、本実施形態によれば、断熱材(46)の下面に水分を吸収する吸水材料が固定されているため、吹出口(43a)付近において結露が生じたとしても、吸水材料に吸収させることにより、結露水の断熱材(46)への染み込みを防止することができると共に、結露水の吹出側の延出端(65a)への付着を防止することができる。
また、本実施形態によれば、吸込グリル(60)の延長部(65)の上面とパネル本体(41)の下面との間に吹出口(43a)から吸込口(42a)側への空気の流通を規制する規制部(70)を設けることとした。よって、吹出口(43a)から吹き出された空気の一部が、室内へ供給されることなく吸込口(42a)に流入することを抑制することができる。その結果、上記構成の化粧パネルを備える室内ユニットの効率低下を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、パネル本体(41)の下面に形成されて吹出口(43a)に沿って延びる溝部(71)と、延長部(65)の上面から溝部(71)の内部に突出して該溝部(71)の長手方向に延びる突出壁(72)とによって規制部(70)を構成することとした。よって、簡単な構成により、吹出口(43a)から吹き出された空気の一部が、室内へ供給されることなく吸込口(42a)に流入することを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、吸込グリルの意匠性の向上と結露抑制とを図ることができる化粧パネル(40)を備えた空気調和機の室内ユニットを提供することができる。
《その他の実施形態》
上記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
上記実施形態では、本実施形態では、吸込グリル(60)の延長部(65)の延出端(65a)が、内側断熱部材(46)の下面に当接するように構成されていたが、必ずしも当接してなくてもよい。
また、上記実施形態では、内側断熱部材(46)の下面に吸水材料が固定されていたが、吸水材料が固定されていなくてもよい。
さらに、上記実施形態では、吸込グリル(60)の延長部(65)の上面とパネル本体(41)の下面との間に、吹出口(43a)から吸込口(42a)側への空気の流通を規制する規制部(70)が設けられていたが、該規制部(70)が設けられてなくてもよい。
また、上記実施形態では、パネル本体(41)に4つの吹出口(43a)が中央部に形成された吸込口(42a)の周囲を取り囲むように形成されていたが、吹出口(43a)の数はこれに限定されない。吸込口(42a)の周囲に2つ、3つ又は4つ以上形成されていてもよい。また、パネル本体(41)に吸込口(42a)と吹出口(43a)とがそれぞれ1つずつ形成されていてもよい。
また、上記実施形態では、空気調和機(1)の室内ユニット(20)は、天井(U)の開口部(O)に嵌め込まれる天井埋込式に構成されていた。しかしながら、室内ユニット(20)は、天井に吊り下げられ、室内空間(R)に配置される天井吊下式に構成されていてもよい。また、天井吊下式の室内ユニット(20)は、天板と4つの側板と底板とを有する筺状のケーシングを備え、その底板が本発明に係る化粧パネル(40)に構成されていてもよい。この場合、天板と4つの側板とが上記室内ユニット本体(21)に設けられている。つまり、室内ユニット本体(21)の下部に化粧パネル(40)が設けられている。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、本発明は、化粧パネル及びそれを備えた空気調和機の室内ユニットについて有用である。
1 空気調和機
20 室内ユニット
21 室内ユニット本体
40 化粧パネル
41 パネル本体
42a 吸込口
43a 吹出口
46 内側断熱部材(断熱材)
46a 外側縁部(縁部)
60 吸込グリル
61 グリル本体
65 延長部
65a 延出端
70 規制部
71 溝部
72 突出壁

Claims (6)

  1. 天井に設けられる室内ユニット本体(21)の下部に設けられる空気調和機の化粧パネルであって、
    吸込口(42a)と吹出口(43a)とが形成されたパネル本体(41)と、
    上記パネル本体(41)の上記吸込口(42a)に取り付けられる吸込グリル(60)とを備え、
    上記吸込グリル(60)は、
    上記吸込口(42a)に位置するグリル本体(61)と、
    上記グリル本体(61)の全周から上記パネル本体(41)の下面と重なるように外方に延出し、上記吹出口(43a)へ向かって延出する部分の延出端(65a)が、上記パネル本体(41)の下面の上記吹出口(43a)に臨む縁部(46a)よりも上記吸込口(42a)側に位置するように構成された延長部(65)とを有している
    ことを特徴とする空気調和機の化粧パネル。
  2. 請求項1において、
    上記パネル本体(41)は、上記吸込口(42a)と上記吹出口との間に上記吹出口(43a)の一部を形成する断熱材(46)を有し、
    上記延長部(65)は、上記吹出口(43a)へ向かって延出する部分の延出端(65a)が、上記断熱材(46)の下面に当接するように構成されている
    ことを特徴とする空気調和機の化粧パネル。
  3. 請求項2において、
    上記断熱材(46)の下面には、水分を吸収する吸水材料が固定されている
    ことを特徴とする空気調和機の化粧パネル。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1つにおいて、
    上記延長部(65)の上面と上記パネル本体(41)の下面との間には、上記吹出口(43a)から上記吸込口(42a)側への空気の流通を規制する規制部(70)が設けられている
    ことを特徴とする空気調和機の化粧パネル。
  5. 請求項4において、
    上記規制部(70)は、上記パネル本体(41)の下面に形成されて上記吹出口(43a)に沿って延びる溝部(71)と、上記延長部(65)の上面から上記溝部(71)の内部に突出して該溝部(71)の長手方向に延びる突出壁(72)とによって構成されている
    ことを特徴とする空気調和機の化粧パネル。
  6. 天井に設けられる室内ユニット本体(21)と、該室内ユニット本体(21)の下部に設けられる化粧パネル(40)とを備えた空気調和機の室内ユニットであって、
    上記化粧パネル(40)は、請求項1乃至5のいずれか1つの化粧パネルによって構成されている
    ことを特徴とする空気調和機の室内ユニット。
JP2013095518A 2013-04-30 2013-04-30 化粧パネル及びそれを備えた空気調和機の室内ユニット Active JP5668782B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013095518A JP5668782B2 (ja) 2013-04-30 2013-04-30 化粧パネル及びそれを備えた空気調和機の室内ユニット
EP14791927.8A EP2993423B1 (en) 2013-04-30 2014-04-08 Decorative panel and air-conditioner in-room unit provided with same
AU2014260973A AU2014260973B2 (en) 2013-04-30 2014-04-08 Decorative panel and air-conditioner indoor unit provided with same
CN201480024755.3A CN105209831B (zh) 2013-04-30 2014-04-08 装饰板和具备该装饰板的空调机的室内机组
ES14791927T ES2750262T3 (es) 2013-04-30 2014-04-08 Panel decorativo y unidad de aire acondicionado en habitación provista del mismo
US14/888,047 US10458674B2 (en) 2013-04-30 2014-04-08 Decorative panel and air-conditioner indoor unit provided with same
PCT/JP2014/002012 WO2014178169A1 (ja) 2013-04-30 2014-04-08 化粧パネル及びそれを備えた空気調和機の室内ユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013095518A JP5668782B2 (ja) 2013-04-30 2013-04-30 化粧パネル及びそれを備えた空気調和機の室内ユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014215026A true JP2014215026A (ja) 2014-11-17
JP5668782B2 JP5668782B2 (ja) 2015-02-12

Family

ID=51843314

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013095518A Active JP5668782B2 (ja) 2013-04-30 2013-04-30 化粧パネル及びそれを備えた空気調和機の室内ユニット

Country Status (7)

Country Link
US (1) US10458674B2 (ja)
EP (1) EP2993423B1 (ja)
JP (1) JP5668782B2 (ja)
CN (1) CN105209831B (ja)
AU (1) AU2014260973B2 (ja)
ES (1) ES2750262T3 (ja)
WO (1) WO2014178169A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017042937A1 (ja) * 2015-09-10 2017-03-16 三菱電機株式会社 床置形空気調和機の室内機

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106338105B (zh) * 2015-07-08 2020-04-10 松下知识产权经营株式会社 吸气装置以及吸气方法
US10753639B2 (en) * 2015-10-08 2020-08-25 Mitsubishi Electric Corporation Indoor unit and air-conditioning apparatus
CN105546661B (zh) * 2016-02-19 2018-11-06 珠海格力电器股份有限公司 空调器
JP6678339B2 (ja) * 2016-08-23 2020-04-08 パナソニックIpマネジメント株式会社 室内ユニットおよび化粧パネル
KR102313903B1 (ko) 2017-05-25 2021-10-18 엘지전자 주식회사 천장형 공기조화기
KR102249321B1 (ko) * 2017-09-05 2021-05-07 삼성전자주식회사 공기조화기
ES2959400T3 (es) * 2017-12-13 2024-02-26 Mitsubishi Electric Corp Unidad de intercambio de calor y dispositivo de acondicionamiento de aire que tiene la misma montada en él
FR3133429B1 (fr) * 2022-03-10 2024-03-29 Electricite De France Diffuseur d’air apte à générer une bulle de confort

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06193902A (ja) * 1991-06-19 1994-07-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 空気調和機の化粧パネル
JPH10220796A (ja) * 1997-01-31 1998-08-21 Matsushita Refrig Co Ltd 空気調和機の吹き出し口装置及びその製造方法
US6551185B1 (en) * 1998-03-30 2003-04-22 Daikin Industries, Ltd. Air intake and blowing device
JP2010043783A (ja) * 2008-08-12 2010-02-25 Sanyo Electric Co Ltd 天井埋込型空気調和装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3783381B2 (ja) * 1997-12-10 2006-06-07 株式会社富士通ゼネラル 天井埋込型空気調和機
MY114632A (en) * 1998-06-30 2002-11-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd Air conditioner.
JP3408983B2 (ja) * 1999-01-25 2003-05-19 三菱電機株式会社 天井埋込型空気調和機
JP3700718B2 (ja) 2003-11-27 2005-09-28 ダイキン工業株式会社 空気調和装置
JP4325722B2 (ja) * 2007-12-17 2009-09-02 ダイキン工業株式会社 空気調和装置の室内ユニット
WO2009078177A1 (ja) * 2007-12-19 2009-06-25 Daikin Industries, Ltd. 空気調和装置の室内ユニット
JP2011133190A (ja) 2009-12-25 2011-07-07 Hitachi Appliances Inc 空気調和機の室内機

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06193902A (ja) * 1991-06-19 1994-07-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 空気調和機の化粧パネル
JPH10220796A (ja) * 1997-01-31 1998-08-21 Matsushita Refrig Co Ltd 空気調和機の吹き出し口装置及びその製造方法
US6551185B1 (en) * 1998-03-30 2003-04-22 Daikin Industries, Ltd. Air intake and blowing device
JP2010043783A (ja) * 2008-08-12 2010-02-25 Sanyo Electric Co Ltd 天井埋込型空気調和装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017042937A1 (ja) * 2015-09-10 2017-03-16 三菱電機株式会社 床置形空気調和機の室内機
JPWO2017042937A1 (ja) * 2015-09-10 2018-04-12 三菱電機株式会社 床置形空気調和機の室内機

Also Published As

Publication number Publication date
EP2993423B1 (en) 2019-07-17
US10458674B2 (en) 2019-10-29
US20160076790A1 (en) 2016-03-17
CN105209831A (zh) 2015-12-30
WO2014178169A1 (ja) 2014-11-06
EP2993423A4 (en) 2016-12-28
EP2993423A1 (en) 2016-03-09
AU2014260973A1 (en) 2015-11-26
JP5668782B2 (ja) 2015-02-12
AU2014260973B2 (en) 2016-12-08
ES2750262T3 (es) 2020-03-25
CN105209831B (zh) 2018-05-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5668782B2 (ja) 化粧パネル及びそれを備えた空気調和機の室内ユニット
US9568221B2 (en) Indoor unit for air conditioning device
JP5811134B2 (ja) 空気調和機の室内ユニット
WO2014178166A1 (ja) 化粧パネル及びそれを備えた空気調和機の室内ユニット
JP6149494B2 (ja) 化粧パネル、及び空気調和機の室内ユニット
JP5641089B2 (ja) 化粧パネル及びそれを備えた空気調和機の室内ユニット
JP2014215023A (ja) 空気調和機の室内ユニットの配線接続構造
JPWO2017061013A1 (ja) 室内機および空気調和機
JP6155812B2 (ja) 空気調和機の化粧パネルおよび室内ユニット
JP5692280B2 (ja) 空気調和機の化粧パネルおよび室内ユニット
JP5803974B2 (ja) 化粧パネル及びそれを備えた空気調和機の室内ユニット
JP6136538B2 (ja) 化粧パネル、及び空気調和機の室内ユニット
JP2014215014A (ja) 空気調和機の室内ユニット
JP2014215022A (ja) 空気調和機の室内ユニット
JP6070390B2 (ja) 空気調和機の室内ユニット
JPWO2020021678A1 (ja) 室内機及び冷凍サイクル装置
JP2010243049A (ja) 空気調和装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140908

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141118

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141201

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5668782

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151