JP2014214817A - クリップ - Google Patents

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Toshio Iwahara
利夫 岩原
加藤 誠
Makoto Kato
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敦俊 梶
Atsutoshi Kaji
敦俊 梶
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Abstract

【課題】複数種のネジ溝のピッチに対応するように形成されたクリップにおいて、係合したネジ部材を支持する支持力のアップを、低コストで実現する。【解決手段】 筒状本体部11の挿入孔19内において、先端側が該ネジ部材31に接近するよう、その軸線31Xの軸線方向第一側からその逆の軸線方向第二側に向かう形で延出し、該先端側が該ネジ部材31から離間する弾性変形が可能とされた、対向する弾性係止片13を備えるクリップ1において、対向する弾性係止片13はそれぞれ先端側に該ネジ部材31のネジ溝31Vに係合する係止爪13Vを有し、その係止爪13Vは、爪先端13vが、軸線31Xの周りの周方向の一方側にて直線状に延出する直線区間13V1と、他方側にてその周方向Rに沿って曲線状に延出する曲線区間13V2とを有する。【選択図】図12

Description

本発明は、取付部材(例えば板材等。特に自動車用アンダーカバー等のカバー体)に装着されるとともに、ネジ部材を挿入孔に挿入することにより該ネジ部材を係合状態とするクリップに関する。
例えば、自動車の車体(被取付部材)の底面にアンダーカバー(取付部材)を取り付けて自動車の空力性能ひいては燃費を向上させる工夫がなされている。具体的には、合成樹脂製で円筒状のクリップをアンダーカバーに装着し、そのクリップによって車体側から立ち上がるネジ部材と係合することにより、アンダーカバーが車体に取り付けられている。こうしたクリップは、ネジ部材の挿入孔を有した筒状本体部と、該挿入孔の内周面上の、該挿入孔に挿入されたネジ部材の軸線を挟んで対向する予め定められた対向領域の双方から、先端側が該ネジ部材に接近して係合するよう、挿入されたネジ部材の軸線方向第一側からその逆の軸線方向第二側に向かう形で延出し、該先端側が該ネジ部材から離間する弾性変形が可能とされた弾性係止片と、を備える。
さらに、こうしたクリップには、例えば特許文献1のように、ネジ溝のピッチが異なる複数種のネジ部材と係合可能なものがある。即ち、上記のような対向する弾性係止片がそれぞれ、先端側に該ネジ部材の外周面の螺旋状のネジ溝に係合する係合爪を有しており、それら係合爪が、筒状本体部の挿入孔に、ネジ溝のピッチが互いに異なる少なくとも2種類以上のネジ部材が挿入されても係合可能となるよう形成されたクリップである。
しかしながら、複数種のネジ溝のピッチに対応するように形成されたクリップでは、それらネジ溝との係合によって支持できる荷重のさらなる向上が望まれている。即ち、こうしたクリップは、予め決められた複数のネジ溝のピッチに合うように形成されるため、わずかにずれて係合するネジ部材を適用すると、その係合によるネジ部材の軸線方向における支持力が落ちてしまう。その支持力の向上のためには、高価な材料へと材料変更等を行うことも考えられるが、コストアップは望ましいことではない。
特開平11−141528号公報
本発明の課題は、特に複数種のネジ溝のピッチに対応するように形成されたクリップにおいて、係合したネジ部材を支持する支持力のアップを、低コストで実現することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記課題を解決するために、本発明のクリップは、
挿入孔を有した筒状本体部と、該挿入孔の内周面上の、該挿入孔に挿入されたネジ部材の軸線を挟んで対向する予め定められた対向領域の双方から、先端側が該ネジ部材に接近するよう、前記軸線の軸線方向第一側からその逆の軸線方向第二側に向かう形で延出し、該先端側が該ネジ部材から離間する弾性変形が可能とされた弾性係止片と、を備えるとともに、それら対向する弾性係止片はそれぞれ、先端側に該ネジ部材の外周面の螺旋状のネジ溝に係合する係合爪を有する一方、それら係合爪は、該ネジ溝のピッチが互いに異なる少なくとも2種類以上のネジ部材が該挿入孔に挿入されても係合可能となるよう形成されるクリップであって、
前記係止爪には、その爪先端が、前記軸線の直交方向に直線状に延出する直線状爪部と、前記軸線の周りの周方向に沿って曲線状に延出し、延出した先端部側が該直線状爪部の爪先端よりも該軸線側まで突出した曲線状爪部とのいずれか又は双方を有したものが含まれ、
双方の前記対向領域にはそれぞれ、1以上の前記弾性係止片からなる弾性係止片群が設けられ、かつ当該弾性係止片群に属する弾性係止片には、少なくとも合わせて2以上の前記係合爪からなる係合爪群が設けられ、かつ当該係合爪群には、少なくとも前記軸線の方向において、前記直線状爪部と前記曲線状爪部とが対向する前記係合爪の組み合わせが含まれることを特徴とする。
具体的にいえば、上記係止爪には、直線状爪部と、該直線状爪部から連続して続く曲線状爪部とを有した複合係止爪が2以上含まれるようにするとともに、上記係合爪群には、直線状爪部と曲線状爪部とが周方向において逆となるような複合係止爪の組み合わせが含まれるように構成することができる。
上記のような構成によれば、従来のような直線状の係止爪だけではなく、爪先端が直線状の区間と、ネジ溝に沿うような曲線状の区間とを有して形成される。従来のような直線状の係止爪だけでは、ネジ山との接触面積がわずかであったが、本発明では、周方向に延出する曲線状の区間が設けられることで、ネジ山との接触面積が大幅に増し、ネジ部材をその軸線方向に支持する支持力を増すことができる。また、一方の側に直線状の区間が形成され、他方の側に曲線状の区間が形成されることで、金型の形状設定もシンプルな形状で設定可能になる。
また、上記曲線状の区間をなす上記曲線状爪部をネジ部材のねじ溝に追従する螺旋状の区間とすることで、ネジ山との接触面積がさらに増し、ネジ部材をその軸線方向に支持する支持力をより一層増すことができる。
なお、本発明は、1種類のネジ部材に係合するよう係合爪が形成されたクリップにも適用可能である。
本発明に係るクリップの一実施例を示す斜視図。 図1のクリップを簡略的に示した正面図。 図1のX1−X1断面を簡略的に示した断面図。 図2のクリップを装着される可能な取付部材の一例を示した平面図と、そのX2−X2断面図及びY2−Y2断面図。 図2のクリップを、図4の取付部材に挿入した状態を示す説明図。 図5のクリップを回転されて取付部材に装着された状態を示す説明図。 図6をクリップ正面側から見た、取付部材へのクリップ装着状態を示す説明図。 図2のクリップへのネジ部材の挿入組み付けを、図2のクリップの正面図と、図4の取付部材のY2−Y2断面図を用いて示す説明図。 図2のクリップの係止爪がネジ部材のネジ溝に係止した係合状態を、図8のネジ部材と、図3と同じ断面の弾性係止片とにより示した説明図。 図1の弾性係止片の斜視図。 図10の弾性係止片の正面図(左下)、平面図(右上)、及び内周側から外向きに見た内周側面図(右下)。 ネジ部材を破線で示した図9の平面図。 図1のクリップの第一変形例を示す、図11と同様の斜視図。 図1のクリップの第二変形例を示す、図11と同様の斜視図。
以下、本発明の実施の形態につき図面に示す実施例を参照して説明する。
本実施例のクリップ1は、例えば自動車用のアンダーカバー2(取付部材)に装着され(図6,図7参照)、そのアンダーカバー2を自動車の車体3(被取付部材)に取り付けるために用いられる車両用クリップである(図8,図9参照)。
図1〜図3に示すように、クリップ1は、筒状本体部をなす筒状(この実施例では円筒状)のハブ11と、複数(この実施例では、ハブ11の軸対称に一対)の弾性片12と、複数(この実施例では、ハブ11の軸対称に二対、計4本)の弾性係止片13と、ハブ11の上端部(あるいは下端部)に接続されたフランジ14と、フランジ14よりも下端側(あるいは上端側)においてハブ11の外周面から外向きに突出する複数(この実施例では、ハブ11の軸対称に一対)の係止部15と、を備えるよう一体成形された樹脂射出成体である。ここでのクリップ1は、合成樹脂(この実施例では、ポリアセタール(POM))による一体成形によって作られる。
図4に示すように、アンダーカバー2は、ハブ11が挿通可能な挿通孔21を備える。また、図8に示すように、車体3にはスタッドボルト31(雄ネジ部:ネジ部材)が植え込み固定され、スタッドボルト31はハブ11の軸方向11X(軸線方向:図3参照)に挿入可能に形成された挿入孔19(この実施例では貫通孔:図3参照)の内部に挿入可能である。
クリップ1のアンダーカバー2への装着方法について説明する。
まずは図5に示すように、クリップ1のハブ11は、アンダーカバー2に形成された挿通孔21に挿通させる。この実施例の挿通孔21は、ハブ11が挿通する孔部21a(この実施例では円形孔)と係止部15が挿通する孔部21b(この実施例では方形孔であるが、円形孔としてもよい)とが組み合わされた鍵穴状をなす。なお、この挿通孔21の形状は他の形状でもよい。クリップ1は、ハブ11の軸線11Xと挿通孔21(孔部21a)の軸線21Xを一致させた同軸状態で、かつ係止部15が孔部21bを通過可能な位置に配した状態で、挿通孔21内に挿通方向Xに向けて挿通させる。そして、弾性片12を、その先端側をアンダーカバー2の表面2aに押し付ける形で挿通方向Xに弾性変形させて、フランジ14をその表面2aに当接させる。これにより、係止部15が、アンダーカバー2の裏面2b側に到達する。
次に図6に示すように、クリップ1を軸線11Xの周りに回転させて(この実施例では90度回転させる)、係止部15をアンダーカバー2の裏面2bに当接させる。その結果、図6及び図7に示すように、フランジ14と係止部15とでアンダーカバー2を表裏両側から挟み込み、かつ弾性片12の押し付けによりアンダーカバー2を狭圧状態とする。これにより、クリップ1のアンダーカバー2への装着が完了する。
なお、クリップ1のアンダーカバー2への装着方法については、他の方法を採用してもよい。
本発明の弾性係止片13及び係止爪13Vについて説明する。
図9に示すように、弾性係止片13は、ハブ11の挿入孔19の内周面11a上に、該挿入孔19に挿入されたネジ部材31の軸線31Xを挟んで対向する予め定められた対向領域11aの双方から、先端部13A側が該ネジ部材に接近するよう、軸線11Xの軸線方向第一側からその逆の軸線方向第二側に向かう形で延出し、該先端部13A側が該ネジ部材31から離間する弾性変形が可能とされた、軸線11Xを挟んで互いに対向する弾性変形可能部位である。
それら対向する弾性係止片13はそれぞれ、先端部13A側に、挿入孔19に挿入されたネジ部材31の外周面の螺旋状のネジ溝31Vに係合する係合爪13Vを有する。さらに、本実施例において、それら係合爪13Vは、ネジ溝31Vのピッチが互いに異なる少なくとも2種類以上のネジ部材31が該挿入孔19に挿入されても係合可能となるよう形成される。
この実施例では、それら対向する弾性係止片13は、一方の側に位置する1以上の弾性係止片13からなる弾性係止片群130と、これに対向する他方の側に位置する1以上の弾性係止片13からなる弾性係止片群130とを有し、それら弾性係止片群130,130毎にそれぞれ、軸方向11Xにおいて合わせて少なくとも2以上(さらに望ましくは3以上であり、この実施例では6つ)の係止爪13Vからなる係止爪群130Vを有する。また、上記弾性係止片群130が有する互いに隣接する2つの係止爪13Vの対の中には、軸方向11Xにおいて連続形成されるのではなく、間にネジ部材31のネジ溝31Vを形成する1以上の凹部13Uを挟んで隣接形成されるものが少なくとも1以上含まれる。
なお、上記弾性係止片群130,130毎に3以上の係止爪13Vを有する場合、それらの中に、隣接する爪先端間のピッチが互いに異なる対の組み合わせが含まれていてもよい。
また、本実施例では、1つの弾性係止片13に対し3以上の係止爪13Vを有しており、それらの中に、隣接する爪先端間のピッチが互いに異なる対の組み合わせが含まれるようにしてもよい。
クリップ1へのネジ部材31(この実施例では車体3)の取り付け方法について説明する。
車体3側から立ち上がるように突出するよう設けられたスタッドボルト31を、その軸線31Xとクリップ1の軸線11Xとを一致させた同軸状態で、軸線11X,31Xの軸線方向第一側から軸線方向第二側へと挿入させる。このとき、スタッドボルト31のネジ山31vの軸線11X,31Xの軸線方向第一側の傾斜面31aによって、係止爪13Vの軸線11X,31Xの軸線方向第二側の傾斜面13bが、その軸線方向第一側へと押し付けられ、弾性係止片13は、スタッドボルト31から離間する方向へ弾性変形する。スタッドボルト31のネジ山31vが係止爪13Vを乗り越える際にその変形量は最大となり、乗り越えた後には弾性復帰してスタッドボルト31に接近する。これを繰り返すことにより、スタッドボルト31は、その軸線31X周りに回転させることなく、クリップ1の挿入孔19に挿入できる。
なお、クリップ1の挿入孔19に上記のように挿入されて係止爪13Vにより係止された係合状態となったスタッドボルト31は、その挿入方向ぎXの逆向きに引き抜こうとしても、弾性係止片13にスタッドボルト31から離間する方向へ弾性変形を与えることはできず、引き抜き不可となる。
本発明の主となる特徴部について説明する。
各係止爪13Vは、軸線11X,31X(ネジ部材31の挿入軸線31X)の周りにおいて、爪先端13vが、該軸線11X,31Xと直交する方向に直線状に延びる直線状爪部131と、該軸線11X,31Xの周りの周方向Rに沿って曲線状に延出し、その延出先端131tが該直線状爪部131よりも該軸線11X,31X側に突出する曲線状爪部132とが、横並びにつながる形で連続する形状の複合係止爪をなしており、曲線状爪部132において爪先端13v2がネジ溝31Vに追従して、少なくとも周方向Rに位置を変える。
この実施例においては、図12に示すように、軸線11X,31Xを中心Qとし、該軸線11X,31Xと直交する、互いに対向する弾性係止片13の対向方向Dを径方向として、挿入孔19に挿入されたネジ部材31のネジ溝31V内に通過点Tを有する円Cを描いた時に、該係止爪13Vの爪先端13vが、該通過点Tを通過する該円Cの接線Sの延出方向(以下、接線方向という)の一方側(接線方向第一側:この実施例では軸線11X,31X周りの所定周方向R(図の矢印方向)の第一側ともいえる)において当該接線Sに沿って直線状に延出する直線区間13V1(当該区間の爪先端13v1)と、該直線区間13V1から該接線方向の一方側とは逆の他方側(接線方向第二側:この実施例では上記所定周方向Rの第二側ともいえる)に続く形で周方向Rに沿って円弧状に延出する曲線区間13V2(当該区間の爪先端13v2)と、を有する。また、各係止爪13において、爪先端13vから径方向Dの外側に向かって所定幅をなし、直線区間13V1から曲線区間13V2へ続く傾斜表面13a,13bも、軸線11X,31X(ネジ部材31の挿入軸線31X)の周りにおいて、爪先端13vと同様に延出する。
さらに、この実施例での係止爪13Vは、曲線区間13V2側となる端部132tが直線区間13V1側の端部131tよりも、挿入孔19の軸線周りの周方向Rにおいて長く延出し、ネジ溝31Vと係合(当接)する係合区間(当接区間)が長くなるよう形成される。即ち、係止爪13Vの曲線区間13V2側となる端部132tは、直線区間13V1の爪先端13v1よりも、対向する弾性係止片13の対向方向Dにおいて軸線11X,31X側に突出して形成される。
また、各弾性係止片群130に属する弾性係止片13には、少なくとも合わせて2以上の係合爪13Vからなる係合爪群130Vが設けられるが、その係合爪群130Vには、直線状爪部131と曲線状爪部132とが周方向Rにおいて逆となる係合爪13Vの組み合わせが含まれている。
この実施例においては、各弾性係止片群130の係止爪群130Vに属する、隣接する2つの係止爪13Vからなる隣接係止爪対のうち、爪先端13v間のピッチが広い方は、狭い方よりも、爪先端13v間に、ネジ山31vを多く収容する凹部13Uが形成されている。さらにいえば、その隣接係止爪対のうち、爪先端13v間のピッチが狭い方については、対をなす係止爪13Vのそれぞれの直線状爪部131と曲線状爪部132が周方向Rにおいて同じ位置となる一方で、爪先端13v間のピッチが広い方に属する係止爪13Vの直線状爪部131と曲線状爪部132は、爪先端13v間のピッチが狭い隣接係止爪対に属する係止爪13Vの直線状爪部131と曲線状爪部132に対し、周方向Rにおいて逆となっている。
なお、この実施例では、直線区間13V1と曲線区間13V2を有する係止爪13Vを対向して有するが、対向する双方の直線区間13V1全てが平行に形成されている。そして、ハブ11は、上記の軸線11Xと対向方向(径方向)Dに直交する上記接線方向(貫通方向)において、その両側に開口11hが形成されるよう貫通する貫通孔11Hを有する。各貫通孔11Hは、内部に弾性係止片13を有するとともに、挿入孔19の中間部と直交する形で連通する。さらに、各貫通孔11Hを形成するハブ11内の内壁面及びその内部に位置する全ての突起部13,18のうち、挿入孔19を形成する内周面を除いた、上記接線方向の一方側(図12の上側)を臨む全ての面は、上記接線方向においてその一方側の投影面に投影した際に、同様に投影させたその一方側の開口11hの内部(開口外周線上を含む)に位置し、挿入孔19を形成する内周面を除いた、上記接線方向の他方側(図12の下側)を臨む全ての面は、上記接線方向においてその他方側の投影面に投影した際に、同様に投影されたその他方側の開口11hの内部(開口外周線上を含む)に位置する。
ここでの貫通孔11Hは、上記の対向方向Dにおいて、ハブ11の外周壁部11Bを挟んで両外側に形成される。ハブ11の外周壁部11Bは、その内周面が挿入孔19の内周面をなすとともに、両側に形成される貫通孔11Hによる強度を補う補強壁部として機能する。一方で、上記の周方向Rにおいて、双方の貫通孔11Hの両外側には、内周面に弾性係止片13が形成される対向領域11aを有するハブ11の外周壁部11Aを有する。
以上、本発明の一実施例を説明したが、これはあくまでも例示にすぎず、本発明はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づいて、追加及び省略等の種々の変更が可能である。以下、上記実施例の変形例について説明する。なお、上記実施例と共通の機能を有する部位には同一符号を付して詳細な説明を省略する。また、上記実施例と下記変形例とは、技術的な矛盾を生じない範囲において適宜組み合わせて実施できる。
自動車用アンダーカバー2を取付部材、自動車の車体3を被取付部材とした場合についてのみ説明したが、本発明のクリップ1をその他の用途に用いてもよい。スタッドボルト31も、雄ネジ部として構成される軸状部材であれば他のものでもよい。
上記実施例において、各係止爪13は、図10及び図11に示すように、軸線11X,31Xに対する同一の直交面上に、直線状爪部131と曲線状爪部132とを連続して有する。つまり、挿入孔19に挿入されたネジ部材31のネジ溝31Vに追従して、軸線11X,31Xの方向に位置変化を生じることはなく、上記同一の直交面上でネジ部材31の周方向Rに沿って平面的に位置変化を生じるよう周方向Rに沿って延出している。ところが、曲線状爪部132は、図13に示すように、直線状爪部131の端部から連続して続く形で、挿入孔19に挿入されたネジ部材31のネジ溝31Vに沿って螺旋状に延出する螺旋状爪部132’とすることができる。つまり、曲線状爪部132は、爪先端13v2がネジ溝31Vに追従して、軸線11X,31Xの方向と周方向Rとの双方において位置を変えるよう延出する螺旋状爪部132’とすることができる。
また、曲線状爪部132として上記螺旋状爪部132’を有する場合は、図13に示すように、各弾性係止片群130において、ネジ部材31の挿通方向Xにおける最も手前側(図の下側)の係止爪13Vの螺旋状爪部132’が、直線区間13V1(爪先端13v1)側が挿通方向Xの奥側(図の上側)に位置し、直線区間13V1とは逆の端部132t側が挿通方向Xの手前側(図の下側)に位置する形の傾斜勾配を有した螺旋状をなすように構成できる。また、各弾性係止片群130において、ネジ部材31の挿通方向Xにおける最も奥側(図の上側)の係止爪13Vの螺旋状爪部132’が、直線区間13V1(爪先端13v1)側が挿通方向Xの手前側(図の下側)に位置し、直線区間13V1とは逆の端部132t側が挿通方向Xの奥側(図の上側)に位置する形の傾斜勾配を有した螺旋状をなすように構成できる。
また、上記実施例において、径方向Dに対向する弾性係止片13は、全ての係止爪13Vの爪先端13vが、その対向方向Dにおいて対向するもの同士で同じ種類となる、即ち直線区間13V1同士が対向方向Dにおいて対向し、螺旋区間13V2同士が対向方向Dにおいて対向するようにしてもよい。
また、上記実施例では、上記所定周方向Rにおいて、各弾性係止片13の全てが同じ形状で形成されているが、各弾性係止片13に属する係止爪13Vの直線区間13V1と曲線区間13V2とが形成される側を入れ替えたり、直線区間13V1のみで形成される係止爪13Vを加える等、個々に形状を変えて形成されていてもよい。
また、本発明において、弾性係止片群130に属する係合爪群130Vには、少なくとも軸線11X,31Xの方向において、上記のような直線状爪部131と曲線状爪部(132)とが対向する係合爪13Vの組み合わせが含まれていればよい。例えば、弾性係止片群130に属する係合爪群130Vは、既に述べた実施例とは異なり、例えば図14に示すように、直線区間13V1と曲線区間13V2との双方を有する係合爪(複合係合爪)13Vと、その曲線区間13V2を直線区間13V1に変更した直線区間13V1のみからなる係合爪(直線係合爪)13V’とを有するようにしてもよい。
1 クリップ
2 アンダーカバー(取付部材)
3 車体(被取付部材)
31 スタッドボルト(ネジ部材)
11 ハブ(筒状本体部)
13 弾性係止片
13V 係止爪
131 直線状爪部
132 曲線状爪部
132’ 螺旋状爪部

Claims (3)

  1. 挿入孔(19)を有した筒状本体部(11)と、該挿入孔(19)の内周面上の、該挿入孔(19)に挿入されたネジ部材(31)の軸線(31X)を挟んで対向する予め定められた対向領域(11a)の双方から、先端側が該ネジ部材(31)に接近するよう、前記軸線(31X)の軸線方向第一側からその逆の軸線方向第二側に向かう形で延出し、該先端側が該ネジ部材(31)から離間する弾性変形が可能とされた弾性係止片(13)と、を備えるとともに、それら対向する弾性係止片(13)はそれぞれ、先端側に該ネジ部材(31)の外周面の螺旋状のネジ溝(31V)に係合する係合爪(13V)を有する一方、それら係合爪(13V)は、該ネジ溝(31V)のピッチが互いに異なる少なくとも2種類以上のネジ部材(31)が該挿入孔(19)に挿入されても係合可能となるよう形成されるクリップ(1)であって、
    前記係止爪(13V)には、その爪先端(13v)が、前記軸線(31X)の直交方向に直線状に延出する直線状爪部(131)と、前記軸線(31X)の周りの周方向(R)に沿って曲線状に延出し、延出した先端部(132t)側が該直線状爪部(131)の爪先端(13v1)よりも該軸線(31X)側まで突出した曲線状爪部(132)とのいずれか又は双方を有したものが含まれ、
    双方の前記対向領域(11a)にはそれぞれ、1以上の前記弾性係止片(13)からなる弾性係止片群(130)が設けられ、かつ当該弾性係止片群(130)に属する弾性係止片(13)には、少なくとも合わせて2以上の前記係合爪(13V)からなる係合爪群(130V)が設けられ、かつ当該係合爪群(130V)には、少なくとも前記軸線(31X)の方向において、前記直線状爪部(131)と前記曲線状爪部(132)とが対向する前記係合爪(13V)の組み合わせが含まれることを特徴とするクリップ(1)。
  2. 前記係止爪(13V)には、前記直線状爪部(131)と、該直線状爪部(131)から連続して続く前記曲線状爪部(132)とを有した複合係止爪が2以上含まれ、
    前記係合爪群(130V)には、前記直線状爪部(131)と前記曲線状爪部(132)とが前記周方向(R)において逆となる前記複合係止爪の組み合わせが含まれる請求項1に記載のクリップ(1)。
  3. 前記曲線状爪部(132)は、前記挿入孔(19)に挿入された前記ネジ部材(31)の前記ネジ溝(31V)に沿って螺旋状に延出する螺旋状爪部(132)である請求項1又は請求項2に記載のクリップ(1)。
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