JP2014212727A - 根菜類収穫機 - Google Patents

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村並 昌実
Masami Muranami
村並  昌実
高木 真吾
Shingo Takagi
高木  真吾
英明 黒瀬
Hideaki Kurose
英明 黒瀬
弓達 武志
Takeshi Yumitatsu
武志 弓達
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Abstract

【課題】本発明は、収穫作業中にマルチフィルムを破損することなく、土を作業者に跳ね飛ばしたりすることもない茎葉部引き起し装置を設けた根菜収穫機を提供する。【解決手段】引抜搬送装置20で野菜の茎葉部を挟持して後上方に搬送し球根部を引き抜く根菜収穫機において、引抜搬送装置20の前側に縦方向に周回させる接地無端帯100と該接地無端帯100の内側で地面と平行に横へ突出して周回する掻き送り具101からなる茎葉部引き起し装置を設けると共に、引抜搬送装置20の前側に設ける縦引起し装置63の縦引起しラグ62aにローラ102と掻き送り具101を設け、該ローラ102に接地無端帯100を巻き掛けて茎葉引起し装置とする。【選択図】図2

Description

本発明は、玉葱等の根菜類を圃場から引き抜いて茎葉部を切断除去し、球根部を圃場に残す根菜類収穫機に関する。
従来の野菜収穫機として、特開2004−222512号公報に記載の如く、左右一対の横送り係止ラグからなる掻込み装置が野菜の茎葉部を茎葉掻込み通路へ掻き寄せて引抜搬送装置で後方へ送って収穫する野菜収穫機で、前記掻込み装置の左右側部前方の地面に倒伏した野菜の茎葉部を掬い上げて引き起こし、掻込み装置へ送るようにした側部引起こし装置を設けた構成が有る。
特開2004−222512号公報
前記従来の野菜収穫機の側部引起こし装置は、係止突起付きの無端状ベルトを縦回転して、係止突起で地面に倒れている野菜の茎葉部を掬い上げるようにしている。このために、係止突起が土を跳ね上げて機体の後方を歩いている作業者に振り掛けたり、畝に敷設されたマルチフィルムを破ってマルチフィルムの回収作業を困難にしたり、破れたマルチフィルムが側部引起こし装置や掻込み装置に絡まって収穫作業を中断せざるをえなくなったりすることがある。
また、側部引起こし装置の係止突起で根菜を傷つけて商品価値を低下させたりすることもある。
本発明は、収穫作業中にマルチフィルムを破損することなく、土を作業者に跳ね飛ばしたりすることもない茎葉部引き起し装置を設けた根菜類収穫機を提供することを課題とする。
上記本発明の課題は、次の技術手段により解決される。
請求項1に記載の発明は、引抜搬送装置20で野菜の茎葉部を挟持し後上方に搬送して球根部を引き抜く根菜類収穫機において、引抜搬送装置20の前側に縦方向に周回させる接地無端帯100と該接地無端帯100の内側で地面と平行に横へ突出して周回する掻き送り具101からなる茎葉部引き起し装置を設けたことを特徴とする根菜類収穫機とする。
請求項2に記載の発明は、引抜搬送装置20の前側に設ける縦引起し装置63の縦引起しラグ62aにローラ102と掻き送り具101を設け、該ローラ102に接地無端帯100を巻き掛けて茎葉引起し装置としたことを特徴とする請求項1に記載の根菜類収穫機とする。
請求項3に記載の発明は、縦引起し装置63の縦引起しラグ62aに巻き掛けた接地無端帯100を貫通した掻き送りピン103に掻き送り具101を装着し、縦引起しラグ62aの周回移動と共に接地無端帯100を周回させるようにしたことを特徴とする請求項2に記載の根菜類収穫機とする。
請求項4に記載の発明は、接地無端帯100と掻き送り具101からなる縦引起し装置63を複数並列し、各縦引起し装置63の間に掻上搬送域Kを形成し、該掻上搬送域Kでは掻き送り具101が左右両側から作用するように、左右外側の縦引起し装置63には内向きに掻き送り具101を設け、中央側の縦引起し装置63には左右両側に掻き送り具101を設けたことを特徴とする請求項2または3に記載の根菜類収穫機とする。
請求項5に記載の発明は、接地無端帯100を中空のゴムチューブにしたことを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の根菜類収穫機とする。
請求項1に記載の発明で、茎葉部引き起し装置は、接地無端帯100が地面或いはマルチフィルム上に接触しながら地面或いはマルチフィルムから浮き上がった掻き送り具101で野菜の茎葉部を掻き上げるので、掻き送り具101が土を跳ね上げることが防止され、作業者が作業に集中することができる。
また、描き取り具101がマルチフィルムを引掛けて破ることが防止されるので、マルチフィルムが引抜搬送装置20に挟持されて詰まることがなく、引抜搬送装置20の破損や、マルチフィルムの排出のために引抜搬送装置20を停止させることが防止される。
請求項2に記載の発明で、請求項1に記載の発明の効果に加えて、縦引起し装置63の縦引起しラグ62a先端に接地無端帯100が巻き掛けられているので、縦引起しラグ62aの先端での土の跳ね上げやマルチフィルムの引掛けによる破損が無く、作業者が作業に集中できると共に、破られたマルチフィルムが引抜搬送装置20に詰まることが防止される。
請求項3に記載の発明で、請求項2に記載の発明の効果に加えて、縦引起し装置63の縦引起しラグ62aと接地無端帯100と掻き送り具101が一体的に周回するので、接地無端帯100と掻き送り具101の間に野菜の茎葉部を噛み込むことが防止され、収穫作業条とは異なる条の作物を引き抜くことがなく、圃場内での引抜収穫作業が安定して行え、作業能率が向上する。
請求項4に記載の発明で、請求項2または3に記載の発明の効果に加えて、各縦引起し装置63の間に形成した掻上搬送域Kでは左右から突出する掻き送り具101が野菜の茎葉部を確実に掻き起こすようになり、作物の引抜収穫が能率よく行える。
請求項5に記載の発明で、請求項1から4の何れか1項に記載の発明の効果に加えて、接地無端帯100が地面に接触した際の衝撃が少なく、マルチフィルムを傷つけることが防止されるので、マルチフィルムが引抜搬送装置20に挟持されて詰まることがなく、引抜搬送装置20の破損や、マルチフィルムの排出のために引抜搬送装置20を停止させることが防止される。
玉葱引抜作業機の側面図 玉葱引抜作業機の平面図 玉葱引抜作業機の正面図 掻き起こし装置の先端斜視図 中央引き起し装置の縦引起しラグの拡大正面図 右側部引き起し装置の縦引起しラグの拡大正面図 別実施例の中央引き起し装置の縦引起しラグの拡大正面図
図面に示すのは、本発明の実施例として根菜類収穫機の一種である歩行型の玉葱引抜作業機である。本件発明では、機体の前側から見て右を右側、左を左側と称するものとする。また、本件においては、基本的に4条植えの玉葱を2条分ずつ引抜収穫する作業形態として説明を行うが、特に言及が無い限り、引抜収穫作業の条数を限定するものではない。
図1、図2で示すとおり、メインフレーム1の後部にエンジン2とミッションケース3を内装する駆動ケース4を設け、該駆動ケース4の上部に燃料タンク5を設けるとともに、前部に分岐伝動ケース6を設ける。そして、該分岐伝動ケース6の前部に側面視「へ」の字形状の左右のハンドル支持フレーム7,7の基部を垂直姿勢で設け、該左右のハンドル支持フレーム7,7の屈曲部より上側を後上がり傾斜状態にし、該左右のハンドル支持フレーム7,7の後端部を平面視で「コ」の字形状のハンドル8で連結する。該ハンドル8は燃料タンク5よりも機体後方に突出させて配置し、該ハンドル8の左右両側には旋回用のサイドクラッチ機構(図示省略)を入切させるクラッチレバー9,9を各々設ける。
さらに、図2で示すとおり、前記燃料タンク5の右側に機体の前後進及び走行速度を操作する走行操作レバー10を設け、左側に収穫作業の入切を切り換える作業操作レバー11を設ける。
そして、前記分岐伝動ケース6から前側上方に向かって左右の引抜駆動シャフト12,12を後下がり傾斜姿勢で設け、該左右の引抜駆動シャフト12,12の上端部に左右の引抜駆動プーリ13,13を各々装着するとともに、該左右一側の引抜駆動プーリ13よりも下側に排葉駆動プーリ14を装着する。
また、前記左右の引抜駆動プーリ13,13の下部に前後方向の長辺を有する左右の引抜フレーム15,15を後上がり傾斜姿勢で各々設け、該左右の引抜フレーム15,15の前端部に左右の引抜従動プーリ16,16を各々回転自在に設ける。さらに、該左右の引抜従動プーリ16,16と左右の引抜駆動プーリ13,13の前後間に亘って複数の左右のテンションローラ17,17…を回転自在に設け、左右の引抜従動プーリ16,16と左右の引抜駆動プーリ13,13と左右のテンションローラ17,17…に玉葱の茎葉部を挟持して圃場から引き抜く左右の引抜搬送ベルト18,18をそれぞれ巻回する。
そして、前記左右の引抜フレーム15,15の上方に左右の引抜カバー19,19を左右の引抜フレーム15,15と平行姿勢、即ち傾斜角度を略同じとする後上がり傾斜姿勢で設けることにより、引抜搬送装置20が構成される。
また、左側の排葉駆動プーリ14の下方に排葉フレーム21の基部側を設け、該排葉フレーム21の端部側を後側の左側方に向けて突出させ、該排葉フレーム21の端部側に排葉従動プーリ22を回転自在に設ける。
そして、該排葉駆動プーリ14と排葉従動プーリ22に排葉を引っ掛ける排葉ラグ23a…を複数設けた排葉搬送ベルト23を巻回するとともに、前記排葉フレーム21の上方に排葉カバー24を平行姿勢、即ち端部側を後側の右側に向けて突出させて配置することにより、排葉搬送装置25が構成される。
上記構成としたことにより、後述する茎葉切断装置54で切断した玉葱の茎葉部が引抜搬送装置20の終端部まで移動すると、茎葉部は排葉搬送装置25の排葉搬送ベルト23の排葉ラグ23a…に引き継ぎ搬送され、機体の左側に突出する排葉搬送装置25の搬送終端部から機外、または後述する右側駆動輪84R上に排出されて、機体上に茎葉部が残ることがない。
また、図1で示すとおり、前記分岐伝動ケース6の左右両側に左右の偏心カム26,26を設け、該左右の偏心カム26,26に左右の揺動ロッド27,27の後端部を各々連結し、該左右の揺動ロッド27,27の前端部に上下方向に長辺を有する左右のソイラアーム28,28を各々前後回動自在に連結する。該ソイラアーム28,28の下部側に土中の玉葱に側方及び下方から接近して周辺の土を揺動して解す掘起しソイラ29,29を装着する構成とする。
掘起しソイラ29の先端部を上に向けて傾斜させて解し効果を向上させたり、先端前縁を後傾斜させて解し移動抵抗を少なくしたり、先端部に延長ソイラを取り付けて解し幅を広げたり出来るようにしても良い。
さらに、前記引抜搬送装置20の前端部に設けた左右の引抜従動プーリ16,16の左右の回転軸16a,16aの上端部を左右の引抜カバー19,19を貫通させて上方に突出させ、該左右の回転軸16a,16aの上端部に左右の入力プーリ31,31を機体前側部分に内装した左右の伝動ケース34,34を後上がり傾斜姿勢で左右の引抜カバー19,19の上部に設ける。
また、該左右の伝動ケース34,34の後側に左右の出力プーリ32,32を回転自在に各々内装するとともに、該左右の入力プーリ31,31と左右の出力プーリ32,32に左右の伝動ベルト33,33を各々巻回する。
そして、前記左右の出力プーリ32,32の上部側に左右の第1ユニバーサルジョイント35,35の下端部を装着し、該左右の第1ユニバーサルジョイント35,35の上端部に左右の横引起し駆動プーリ36,36を各々装着するとともに、該左右の横引起し駆動プーリ36,36を装着する左右の横引起しフレーム37,37を後上り傾斜姿勢で配置する。該左右の横引起しフレーム37,37の後上がり傾斜角度は、前記左右の引抜フレーム15,15の後上がり傾斜角度よりも大きく設定する。
そして、該左右の横引起しフレーム37,37の下端部に左右の横引起し従動プーリ38,38を各々回転自在に設け、該左右の横引起し駆動プーリ36,36と左右の横引起し従動プーリ38,38の上下間に複数の横引起しテンションプーリ(図示省略)を設ける。
さらに、左右の横引起し駆動プーリ36,36と左右の横引起し従動プーリ38,38と複数の横引起しテンションプーリにゴムやスポンジ等の弾性体で構成する複数の横引起しラグ39a…を等間隔に設けた左右の横引起しベルト39,39を巻回し、該左右の横引起しベルト39,39の上方に前記左右の横引起しフレーム37,37と平行姿勢で左右の横引起しカバー40,40を各々設けることにより、横引起し装置41が構成される。
なお、前記左右の横引起しベルト39,39に設けた横引起しラグ39a…は、先端部同士が引抜搬送装置20の引抜搬送域Rに近接するとともに互いに接触しない間隔で配置する。
上記構成により、横引起しラグ39a…同士が接触することが防止されるので、接触の衝撃で引き起こし中の茎葉部が落下することが防止され、引抜搬送装置20で確実に玉葱を圃場から引き抜くことができ、作業能率が向上する。
引抜搬送装置20の下部において、前記メインフレーム1の前側から支持フレーム42を機体下方に向かって突出させ、該支持フレーム42の下端部に左右方向に長い後リンクフレーム43を設ける。そして、後リンクフレーム43の左右に設ける平行リンク44で茎葉切断装置45を連結する。
茎葉切断装置45の左右端部には接地体50を設けて、茎葉切断装置54を畝面に沿って昇降支持する。茎葉切断装置45の駆動は切断駆動モータ(図示省略)で行う。
接地体50は、接地部が球状をしたボールキャスターとして、接地抵抗を軽くして移動し易くしている。
図1から図3で示す通り、前記分岐伝動ケース6の右側に第2分岐伝動ケース6aを設け、該第2分岐伝動ケース6aの前部から機体前方に向かって引起し出力軸57を設け、該引起し出力軸57の前端部に駆動力を左側から右側に向かう方向に変更するベベルケース58aを装着する。該ベベルケース58aの内部には、一対のベベルギア(図示省略)が内装されており、この一対のベベルギアを介して引起し出力軸57の駆動力を縦引起し伝動軸58に伝達する。
そして、該縦引起し伝動軸58の左側端部と右側端部と左右の略中央部に縦引起し駆動プーリ59,59,59を各々装着し、該縦引起し駆動プーリ59,59,59の左右両側を覆う縦引起しカバー60,60,60を後上がり傾斜姿勢で且つ上下回動自在に装着する。また、該縦引起しカバー60,60,60の下端部に縦引起し従動プーリ61,61,61を各々設け、該縦引起し駆動プーリ59,59,59と縦引起し従動プーリ61,61,61に圃場に倒伏している玉葱の茎葉部を引き起こす縦引起しラグ62a…を複数設けた縦引起しベルト62,62,62を巻回して、縦引起し装置63を構成する。
各縦引起しベルト62の全ての縦引起しラグ62a…先端に接地無端帯100を巻き掛けて縦引起しラグ62a…の先端が直接地面に接触しないようにしている。その取り付けは、図5、6に示す如く、接地無端帯100とこの接地無端帯100の内部を受けるローラ102を貫通して掻き送りピン103で縦引起しラグ62aの先端に取り付け、掻き送りピン103の端部にゴム棒からなる掻き送り具101を差し込んで取り付けて茎葉部引き起し装置を構成している。
掻き送り具101は、右側の縦引起し装置63では、図6の如く、左側即ち機体の内側に向けて掻き送り具101を取り付け、左側の縦引起し装置63では、右側即ち機体の内側に向けて掻き送り具101を取り付け、左右中央の縦引起し装置63では、左右両側に掻き送り具101を取り付けて、右側と中央の縦引起し装置63の間隔と左側と中央の縦引起し装置63の間隔である掻上搬送域Kで掻き送り具101が左右から作用するようにしている。
接地無端帯100は、外周部に空洞100aを形成したゴムチューブで、柔らかく接地するようにしている。
図7に示す別実施例の茎葉部引き起し装置は、縦引起しラグ62aの先端にローラ102を軸支し、そのローラ102に接地無端帯100を巻き掛け、接地無端帯100の内側で掻き送り具101を取り付ける掻き送りピン103を縦引起しラグ62aに挿入して取り付けている。この構成では、接地無端帯100が縦引起しラグ62aの周回に連動しないので、駆動抵抗にならない。
なお、本発明の茎葉部引き起し装置は、縦方向に周回する接地無端帯100とその内側で地面と平行に設ける掻き送り具101が周回する構成であれば良く、必ずしも縦引起し装置63の縦引起しラグ62aに接地無端帯100を設けた構成にする必要はないが、上記実施例では、茎葉部引き起し装置を取り外すと、従来の縦引起し装置63として機能する。
前記縦引起し装置63の後上がり傾斜角度は、前記横引起し装置41の後上がり傾斜角度と略同じ傾斜角度とする。これにより、縦引起し装置63の茎葉部引き起し装置が引き起こした茎葉部が掻き送り具101…から離れるタイミングで横引き起こし装置41の横引起しラグ39a…に引き継がれるので、茎葉部を確実に引き起こして引抜搬送装置20の搬送始端部に案内でき、玉葱の収穫作業能率の向上が図られる。
なお、図示を省略するが、縦引起し装置63の下端に接地ローラを設けて、左右の縦引起し装置63の下端が畝面の凹凸に追従するようにしても良い。その際に、接地ローラの前側を覆うU字状のパイプを設けて茎葉部の絡み付きを防ぐ。また、縦引起し装置63の最下位置よりも接地ローラの接地点をやや後方とする。
図1、図2で示すとおり、前記縦引起し伝動軸58の左側端部に第2ユニバーサルジョイント64の基部側を設け、該第2ユニバーサルジョイント64の端部側を後方に向けて屈曲させて、畝引起し駆動プーリ65を装着する。そして、該畝引起し駆動プーリ65の左右両側を覆う上下方向に長辺を有する畝引起しカバー66を後上がり傾斜姿勢で且つ前後回動自在に設け、該畝引起しカバー66の下端部に畝引起し従動プーリ67を回転自在に装着する。
また、該畝引起し駆動プーリ65と畝引起し従動プーリ67の前後間に複数のテンションプーリ(図示省略)を設け、畝引起し駆動プーリ65と畝引起し従動プーリ67とテンションプーリに畝引起しベルト68を巻回する。さらに、該畝引起しベルト68にはゴムやスポンジ等の弾性体で構成する複数の畝溝引起しラグ68a…を所定間隔ごとに設けることにより、機体左右一側の畝溝に垂れ下がっている玉葱の茎葉部を引き起こす畝溝引起し装置69が構成される。
なお、該畝溝引起し装置69は、縦引起し伝動軸58から第2ユニバーサルジョイント64を取り外すと、簡単に外れる構成にすると、畝溝に茎葉部が垂れ下がっていない圃場で作業する際、余分な駆動力が不要になり、作業能率が向上すると共に、燃費の低下が防止される。
さらに、前記縦引起し伝動軸58の左右一側端部で且つ第2ユニバーサルジョイント64の後方にゲージ輪昇降ケース70を設け、該ゲージ輪昇降ケース70の下部に中空の上部アーム71を設け、該上部アーム71の中空部にゲージ輪73を回転自在に装着する下部アーム72を上下動自在に設ける。また、該上部アーム71と下部アーム72にパンタグラフ機構74の上下端部を各々設けるとともに、該パンタグラフ機構74の支点軸に設けた支持ローラ74a上に前記畝引起しカバー66の左右一側に設ける受プレート66aを載置する。
そして、前記駆動ケース4に固定プレート75を設ける、該固定プレート75と前記ゲージ輪昇降ケース70の後部の間に前後長の調節が可能なターンバックル76を設け、該ターンバックル76を伸張または収縮させて前記下部アーム72を上下動させるゲージ輪調節ハンドル77を設ける。
なお、前記畝溝引起し装置69は、正面視で上端部側から下端部側に向かうほど機体左側に傾斜する姿勢で配置する。この構成により、畝に沿って垂れ下がっている茎葉部に畝引起しラグ68a…が接触しやすい配置となるので、畝溝に垂れ下がっている茎葉部を確実に引き起こし、ゲージ輪73に茎葉部が踏み付けられて引き起こし作業や引抜収穫作業に滞りが生じることが防止される。
また、上端部側に向かうほど畝引起しラグ68a…が機体左右一側の縦引起しベルト62に接近する構成となるので、畝溝から引き起こした茎葉部が縦引起し装置63に引き継がれやすくなり、玉葱の引抜収穫作業能率が向上するとともに、圃場に残された玉葱を作業者が拾い集める作業が省略され、作業者の労力が軽減される。
そして、前記ゲージ輪73は上下位置にかかわらず畝溝引起し装置69よりも後側に位置する構成とする。一例として、畝溝引起し装置69の後側、即ち畝溝の茎葉部の引起し作用域でない領域が、ゲージ輪73上に乗った状態としてもよい。また、前記ターンバックル76は前後端部が屈曲自在なユニバーサルジョイントを用いると、角度の変化に対応しやすく、ゲージ輪73の上下位置調節の幅が広くなる。
上記構成としたことにより、畝溝に垂れ下がっている収穫畝上の玉葱の茎葉部をゲージ輪73が踏み付ける前に引き起こすことにより、縦引起し装置63や横引起し装置41が確実に玉葱の茎葉部を引き起こすことができるので、引き起こされた茎葉部を引抜搬送装置20で挟持して土中から引き抜くことができ、作業者が手作業で残された玉葱を引き抜く作業が不要となり、作業者の労力が軽減される。
また、収穫畝上の玉葱の茎葉部と隣接畝上の玉葱の茎葉部が畝溝に垂れ下がって絡み合っていても、茎葉部同士を持ち上げて絡み合いを解くことができるので、隣接条の玉葱を半端に引き上げることが防止され、引抜搬送装置20で確実に玉葱を引き抜くことが可能になる。
そして、ゲージ輪調節ハンドル77を操作してゲージ輪73を設けた下部アーム72を上昇または下降させることにより、横引起し装置41や引抜搬送装置20の作用位置を玉葱の生育状態や畝の高さに合わせて変更することができるので、茎葉部の引き起こしや引抜搬送が確実に行われ、作業能率が向上する。
さらに、上部アーム71と下部アーム72を連結するパンタグラフ74の回動部を前後方向に摺動自在に設けたことにより、ゲージ輪73の上下位置の変更に連動して畝溝引起し装置69の作用位置が自動的に上下動されるので、畝溝引起し装置69の調節作業が不要となり、作業能率が向上する。
図1、図2で示すとおり、前記駆動ケース4の右側に右側出力軸78Rを設け、該右側出力軸78Rに走行駆動スプロケット79を装着し、該走行駆動スプロケット79を右側走行伝動ケース80Rの上端側に内装する。そして、該右側走行伝動ケース80Rを後上がり傾斜姿勢とし、機体前側に位置する右側走行伝動ケース80Rの下端側に走行従動スプロケット81を回転自在に内装し、該走行駆動スプロケット79と走行従動スプロケット81に走行伝動チェーン82を巻回する。
なお、走行伝動チェーン82の巻回域内にテンションスプロケットを設けたり、負荷がかかると走行伝動チェーン82から退避して駆動を停止させて破損を防止するクラッチ機構を設けたりしてもよい。
また、前記走行従動スプロケット81に車軸83を装着し、該車軸83に右側駆動輪84Rを設ける。さらに、前記右側走行伝動ケース80Rの後側上端部に左右の支持プレート85、85を設け、該左右の支持プレート85、85と前記上部フレーム71の後部との間に調節ロッド86を回転自在に設け、該調節ロッド86を回転させて右側走行伝動ケース80Rの後上がり傾斜角度を変更するスイング調節ハンドル87を装着する。該調節ロッド86の前端部には、上部フレーム71を前後回動自在に取り付ける。
上記構成によれば、スイング調節ハンドル87を操作して右側走行伝動ケース80Rの後上がり傾斜角度を変更すると、右側駆動輪84Rの上下位置が変更されるため、傾斜地や畝が崩れた圃場で作業をするときは右側駆動輪84Rの上下位置を変更して機体を圃場面に対して略水平姿勢とすることができるので、玉葱の茎葉部の引き起こしや玉葱の引き抜きが確実に行われるため、抜き残した玉葱を作業者が手作業で引き抜く作業が不要となり、作業者の労力が軽減される。
また、調節ロッド86の前端部に上部フレーム71を上下回動自在に装着したことにより、スイング調節ハンドル87を操作して右側走行伝動ケース80Rを上下回動させると上部フレーム71が連動して前後回動するので、右側駆動輪84Rの上下位置に連動してゲージ輪73の接地高さを変更することができ、調節作業を容易に行えるとともに、畝溝茎葉引起し装置69や縦引起し装置63の茎葉部の引起し高さが自動的に適切な位置に調節されるので、引抜搬送作業が能率よく行われる。
一方、図2で示すとおり、機体左右他側の第2分岐伝動ケース6aの左側端部に左側出力軸78Lを左右方向にスライド自在に設け、該第2分岐伝動ケース6aの後部に取付プレート88を設け、該取付プレート88と駆動ケース4とでトレッド調節シリンダ89の固定側89aを支持する。そして、前記左側出力軸78Lに走行駆動スプロケット79を装着し、該走行駆動スプロケット79を左側走行伝動ケース80Lの上部に内装する。さらに、該左側走行伝動ケース80Lを後上がり傾斜姿勢とし、機体前側に位置する左側走行伝動ケース80Lの下端側に走行従動スプロケット81を回転自在に内装し、該走行駆動スプロケット79と走行従動スプロケット81に走行伝動チェーン82を巻回する。また、前記走行従動スプロケット81に車軸83を装着し、該車軸83に左側駆動輪84Lを設ける。
そして、前記トレッド調節シリンダ89の移動部89bを該左側走行伝動ケース80Lの上端部に連結し、トレッド調節シリンダ89を伸張させると移動部89bと左側伝動軸78Lが左右他側方向に移動して左側走行伝動ケース80Lがメインフレーム1から離間し、右側駆動輪84Rと左側駆動輪84Lの左右間隔が広くなる構成とする。一方、前記トレッド調節シリンダ89を収縮させたときは、移動部89bと左側伝動軸78Lが左右一側方向に移動して左側走行伝動ケース80Lがメインフレーム1に接近し、右側駆動輪84Rと左側駆動輪84Lの左右間隔が狭くなる構成とする。
上記構成により、畝の左右幅に合わせて左側駆動輪84Lの左右位置を変更することができるので、畝の左右幅の異なる圃場で作業をするときに左側駆動輪84Lが畝上を移動する必要が無く、安定した姿勢で玉葱の引抜収穫作業が行え、作業能率が向上する。
また、機体を軽トラック等の荷台に積み込むときや、倉庫等に収容する際には左右の駆動輪84L,84Rの左右間隔を限界まで狭くすることにより、機体の左右幅を短くすることができるので、機体の積み込み作業や収納作業が能率よく行える。
なお、前記右側駆動輪84Rの内周部には、隣接条から垂れ下がっている玉葱の茎葉部がスポークや車軸83に絡み付くことを防止するホイールカバー84aを着脱自在に設けると、茎葉部が絡み付いて隣接条の玉葱を引き抜いてしまい、引抜搬送装置20で引抜収穫できなくなることが防止され、作業能率が向上する。
また、右側出力軸78Rと左側出力軸78Lに動力を伝動する分岐伝動ケース6内に、左右片側の出力回転数を高低及び中立に切り換えるギヤ変速機構を設けると、旋回走行時に小回りと大回りを選択出来るようになる。ギヤ変速機構にシンクロ機構を付与して走行しながら変速可能にすると良い。
また、図3で示すとおり、左右他側の掘起しソイラ29の刃部29dに、延長ソイラ刃91よりも下方で土中に進入する刃部を前端部に備え、該刃部の後側に板状の連結部を備え、該連結部から後端部に亘って円弧状に屈曲した案内部を備えるマルチ剥離ソイラ92を茎葉切断装置54の後部で装着する構成としてもよい。
しかしながら、玉葱を4条に亘って植えており、先に収穫する2条においては、マルチフィルムを持ち上げると未収穫側の玉葱が一緒に持ち上がり、引抜搬送装置20で挟持することができなくなるおそれがある。
上記構成により、マルチフィルムを後側上方に案内することができるので、引抜搬送装置20が玉葱を土中から引き抜く際にマルチフィルムが抵抗となることが防止され、玉葱が土中に残ることが無く、作業者が残った玉葱を回収する必要が無く、作業者の労力が軽減される。
また、マルチフィルムとともに未収穫側の玉葱が持ち上がることを防止できるので、引抜搬送装置20で確実に玉葱を引抜収穫することができ、作業能率が向上する。
なお、左右の掘起しソイラ29,29の刃部29dを前後両方に形成すると、左右の区別がなくなるため、メンテナンス等の際に両方の掘起しソイラ29,29を外した際に組み付け間違いとなることがなく、作業能率が向上する。
また、組み付け方向を決めておき、前方として用いていた側の刃部29dが擦り減ったときは、左右の掘起しソイラ29,29を各々反転させて逆側に取り付ければ即座に土中進入作用を得ることができるので、左右の掘起しソイラ29,29の耐久性が向上する。
図7に示す実施例は、茎葉切断装置45を機体の最前部に設ける左右2対の掻込切断刃94、95で構成し、引抜搬送装置20を左右から茎葉部を挟みこむ挟持ベルト97で構成している。
掻込切断刃94、95は外周に鋸状の凹凸を形成し、外側掻込切断刃95を大径とし内側掻込切断刃94を小径として茎葉部の中央への掻込を良くしている。各掻込切断刃94、95の底部には、フリー回転する半球状の接地球体98を設けて、掻込切断刃94、95が畝面に沿って昇降するようにしている。
また、掻込切断刃94、95の上部から挟持ベルト97の上部にかけて茎葉部ガイド96を設けて、茎葉部を挟持ベルト97の挟持部へ案内するようにしている。
K 掻上搬送域
20 引抜搬送装置
62a 縦引起しラグ
63 縦引起し装置
100 接地無端帯
101 掻き送り具
102 ローラ
103 掻き送りピン

Claims (5)

  1. 引抜搬送装置(20)で野菜の茎葉部を挟持して後上方に搬送し球根部を引き抜く根菜収穫機において、引抜搬送装置(20)の前側に縦方向に周回させる接地無端帯(100)と該接地無端帯(100)の内側で地面と平行に横へ突出して周回する掻き送り具(101)からなる茎葉部引き起し装置を設けたことを特徴とする根菜類収穫機。
  2. 引抜搬送装置(20)の前側に設ける縦引起し装置(63)の縦引起しラグ(62a)にローラ(102)と掻き送り具(101)を設け、該ローラ(102)に接地無端帯(100)を巻き掛けて茎葉引起し装置としたことを特徴とする請求項1に記載の根菜類収穫機。
  3. 縦引起し装置(63)の縦引起しラグ(62a)に巻き掛けた接地無端帯(100)を貫通した掻き送りピン(103)に掻き送り具(101)を装着し、縦引起しラグ(62a)の周回移動と共に接地無端帯(100)を周回させるようにしたことを特徴とする請求項2に記載の根菜類収穫機。
  4. 接地無端帯(100)と掻き送り具(101)からなる縦引起し装置(63)を複数並列し、各縦引起し装置(63)の間に掻上搬送域(K)を形成し、該掻上搬送域(K)では掻き送り具(101)が左右両側から作用するように、左右外側の縦引起し装置(63)には内向きに掻き送り具(101)を設け、中央側の縦引起し装置(63)には左右両側に掻き送り具(101)を設けたことを特徴とする請求項2または3に記載の根菜類収穫機。
  5. 接地無端帯(100)を中空のゴムチューブにしたことを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の根菜類収穫機。
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