JP2014212258A - 電磁遮蔽窓用電磁遮蔽フィルム装着具、及びこれを用いた電磁遮蔽窓並びに電磁遮蔽窓の施工方法 - Google Patents

電磁遮蔽窓用電磁遮蔽フィルム装着具、及びこれを用いた電磁遮蔽窓並びに電磁遮蔽窓の施工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】板ガラスの面に自身の導電層が接着剤で直接貼り付けられる電磁遮蔽フィルムを電磁遮蔽窓に用いるときに、導電層と窓枠とを確実に導通させることができる電磁遮蔽窓用電磁遮蔽フィルム装着具を提供する。【解決手段】この装着具20は、導通性を有する部材から形成されて、可撓性を有する薄板状の本体部21と、本体部21の一方の面に形成された尖頭状の凸部22とを有し、装着具20が板ガラス2の縁部に装着されたときに、薄板状の本体部21が、板ガラス2に張り付けられる電磁遮蔽フィルム10の対向面となる接着層13と重なる面を有するとともに、尖頭状の凸部22が、接着層13に向けて突設されるようになっている。【選択図】図1

Description

本発明は、板ガラス側を向く面に導電層が露出している仕様の電磁遮蔽フィルムを電磁遮蔽窓に用いるときに、電磁遮蔽が可能な窓枠と板ガラスに貼り付けられた電磁遮蔽フィルムとの導通をとる上で好適な電磁遮蔽窓用電磁遮蔽フィルム装着具、及びこれを用いた電磁遮蔽窓並びに電磁遮蔽窓の施工方法に関する。
建物内の空間から使用電波が外部へ漏洩するのを防ぐとともに、外部の電波が建物内の空間にノイズとして侵入するのを防ぐために、近年、導電層を有する電磁遮蔽フィルムを窓の板ガラスに貼り付けて建物内の空間を電磁遮蔽する電磁遮蔽窓が種々提案されている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1に記載の技術では、導電層のみからなる電磁遮蔽フィルムを板ガラスに貼り付けて電磁遮蔽窓が施工されている。しかし、特許文献1に記載の技術のように、導電層のみからなる電磁遮蔽フィルムは、導通をとる上では問題がないものの、導電層が窓の板ガラス表面に露出するので、施工後に導電層に傷がつくなど、導電層の性能劣化を防止する上では改善の余地がある。
一方、図4に示す電磁遮蔽フィルム110のように、導電層11と、この導電層11の表裏の面を覆うように張り付けられた絶縁体製の保護層(PET層等)12とを有する電磁遮蔽フィルムも提案されている。この電磁遮蔽フィルム110で電磁遮蔽窓を施工する場合、保護層12の一方の面に接着剤13が塗布されて板ガラスの面に貼り付けられる。これにより、導電層11で電磁遮蔽を行うとともに、保護層12により導電層11の劣化を防止することができる。
しかし、図4に示す電磁遮蔽フィルム110は、導電層11の表裏の面が保護層12で覆われているので、図5に示す電磁遮蔽窓111のように、この電磁遮蔽フィルム110を貼り付けた板ガラス2を、導電性ガスケット5を介して窓枠3に装着した場合、保護層12が導電層11と窓枠3との導電を邪魔し導通不良の原因となってしまう。そのため、そのままでは電磁遮蔽を行うシールド層S(同図中に示す太線部分(以下同様))が非連続となり、導電層11と窓枠3との確実な導通をとる上で問題がある。
そこで、図6に示す電磁遮蔽フィルム10のように、導電層11の一方の面にのみ保護層12を設けたフィルムを用い、図7に示す電磁遮蔽窓101のように、導電層11に直接接着剤13を塗布して板ガラス2の面に貼り付ける施工が有効である。このような施工を行う場合、同図(b)に要部を示すように、シーリングテープ等の導電性のある装着具120を用いることは好ましい。
そして、その装着具120の面が板ガラス2の表面に沿うように板ガラス2の縁部に取り付け、この装着具120の面に重なるように電磁遮蔽フィルム10を板ガラス2の面に貼り付ける。このような施工であれば、電磁遮蔽フィルム10の板ガラス側とは反対側の面に保護層12が設けられているので、電磁遮蔽フィルム10の性能劣化を防止または抑制することができる。また、電磁遮蔽フィルム10の導電層11と窓枠3とを、導電性のある装着具120を介して導通させることができる。
特開2001−274584号公報(図1)
しかしながら、図7に示すような施工においても、電磁遮蔽フィルム10を板ガラス2の面に貼り付ける際には、導電層11の面に接着剤が塗布される。そのため、実際には、同図(b)に示すように、この接着剤の層(接着層)13が誘電体となって導電層11と装着具120と間に入り込み(同図での符号t部分を参照)、相互の導通を妨げて導通不十分となり、シールド層Sの連続的な形成を行う上で問題がある。つまり、図7に示すような施工においても、導電層11と窓枠3とを装着具120を介して確実に導通させる上で未だ改善の余地が残されている。
そこで、本発明は、このような問題点に着目してなされたものであり、板ガラスの面に自身の導電層が接着剤で直接貼り付けられる電磁遮蔽フィルムを電磁遮蔽窓に用いるときに、導電層と窓枠とを確実に導通させることができる電磁遮蔽窓用電磁遮蔽フィルム装着具、及びこれを用いた電磁遮蔽窓並びに電磁遮蔽窓の施工方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る電磁遮蔽窓用電磁遮蔽フィルム装着具は、電磁遮蔽が可能な窓枠と、板ガラスの面に導電層が接着剤で直接貼り付けられる電磁遮蔽フィルムとの相互の導通をとるように前記板ガラスの縁部に装着される電磁遮蔽フィルム装着具であって、当該装着具は、導通性を有する材料から形成されて、可撓性を有する薄板状の本体部と、該本体部の一方の面に形成された尖頭状の凸部とを有し、当該装着具が前記板ガラスの縁部に装着されたときに、前記薄板状の本体部が、前記板ガラスに張り付けられる前記電磁遮蔽フィルムの対向面と重なる面を有するとともに、前記尖頭状の凸部が、前記対向面に向けて突設されるようになっていることを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る電磁遮蔽窓は、板ガラスと、該板ガラスの面に自身の導電層が接着剤で直接貼り付けられる電磁遮蔽フィルムと、前記板ガラスを、セッティングブロックを介して支持する電磁遮蔽が可能な窓枠と、該窓枠と前記板ガラスの表裏面との間に介装される導電性ガスケットと、該導電性ガスケット、前記板ガラスに貼り付けられる前記電磁遮蔽フィルム、および前記窓枠との相互の導通をとるように前記板ガラスの縁部に装着される装着具とを備える電磁遮蔽窓であって、前記装着具として、本発明の一態様に係る電磁遮蔽窓用電磁遮蔽フィルム装着具が装着されていることを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る電磁遮蔽窓の施工方法は、板ガラスの面に自身の導電層が接着剤で直接貼り付けられる電磁遮蔽フィルムにより電磁遮蔽窓を施工する方法であって、本発明の一態様に係る電磁遮蔽フィルム用装着具を用い、前記板ガラスの縁部に当該装着具の前記尖頭状の凸部を外側に向けて且つ前記本体部を前記電磁遮蔽フィルムの対向面と重なる面をもつ位置に装着する装着具装着工程と、当該装着具を取り付け後の前記板ガラスに前記電磁遮蔽フィルムを接着剤で貼り付けるフィルム貼付け工程と、前記板ガラスの上下端面をセッティングブロックで電磁遮蔽が可能な窓枠に支持するとともに前記板ガラスの表裏面に導電性ガスケットを装着し、該導電性ガスケット、前記装着具、前記電磁遮蔽フィルムおよび前記窓枠の相互の導通をとる板ガラス装着工程とを含むことを特徴とする。
本発明によれば、本発明の一態様に係る電磁遮蔽窓用電磁遮蔽フィルム装着具が、導通性を有する材料から形成されて、可撓性を有する薄板状の本体部と、この本体部の一方の面に形成された尖頭状の凸部とを有し、当該装着具が板ガラスの縁部に装着されたときに、薄板状の本体部が、板ガラスに張り付けられる電磁遮蔽フィルムの対向面と重なる面を有するとともに、尖頭状の凸部が、前記対向面に向けて突設されるようになっているので、この装着具を用いて電磁遮蔽窓の施工を行う場合、板ガラスの縁部に、尖頭状の凸部を外側に向け、本体部を電磁遮蔽フィルムの対向面と重なる面をもつ位置に装着し、その後に、板ガラスに電磁遮蔽フィルムを接着剤で貼り付け、その板ガラスの上下端面をセッティングブロックで支持するとともに、板ガラスの表裏面に導電性ガスケットを介装することにより、電磁遮蔽窓を施工することができる。
すなわち、この装着具を用いて電磁遮蔽窓の施工を行えば、装着具の尖頭状の凸部が、板ガラス側とは反対側に向けて電磁遮蔽フィルムの対向面に突設されるので、電磁遮蔽フィルムの薄く柔らかい接着剤層を尖頭状の凸部が貫通し、これにより、凸部先端を導電層に直接接触させることができる。そのため、本発明の一態様に係る電磁遮蔽窓の電磁遮蔽フィルム用装着具、及びこれを用いた本発明の一態様に係る電磁遮蔽窓並びに本発明の一態様に係る電磁遮蔽窓の施工方法であれば、導電層と窓枠との導通を確実にとることができる。また、例えば、図6に示した電磁遮蔽フィルム10を用いれば、電磁遮蔽フィルムの表側の面に保護層を設けることができるため、電磁遮蔽フィルムの性能劣化を防止または抑制することができる。
本発明に係る装着具を用いて施工した本発明に係る電磁遮蔽窓の一実施形態を説明する図であり、同図(a)は電磁遮蔽窓の縦断面図、(b)は同図(a)での要部(A部)の拡大図である。 本発明に係る装着具の一実施形態を説明する図であり、同図(a)は図1における装着状態を示し、(b)は装着具の展開状態を示し、(c)は、装着具の尖頭状の凸部を斜視図にて示している。 図2の装着具の変形例を示す図であり、同図(a)は装着具の第一変形例の展開状態を示し、(b)は、第一変形例に係る装着具の尖頭状の凸部を斜視図にて示している。また、同図(c)〜(d)は、本発明に係る装着具の尖頭状の凸部における他の変形例を示す図である。 従来の電磁遮蔽フィルムの一例を説明する、同フィルムの断面図である。 従来の電磁遮蔽フィルムを用いて施工した電磁遮蔽窓の一例を説明する縦断面図である。 板ガラスの面に自身の導電層が接着剤で直接貼り付けられる仕様の電磁遮蔽フィルムの一例を説明する、同フィルムの断面図である。 図6の電磁遮蔽フィルムを用いて施工した電磁遮蔽窓の一例(比較例)を説明する図であり、同図(a)は電磁遮蔽窓の縦断面図、(b)は同図(a)での要部(A部)の拡大図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を適宜参照しつつ説明する。なお、上述した図4〜7に示した例と同様の構成については同一の符号を付して説明する。
図1に、本発明に係る装着具を用いて施工した本発明に係る電磁遮蔽窓の一実施形態を示す。同図に示すように、この電磁遮蔽窓1は、電磁遮蔽が可能な窓枠3を有し、この窓枠3に対し、上下のセッティングブロック4を介して板ガラス2が支持されている。電磁遮蔽が可能な窓枠3としては、例えばアルミサッシを用いることができる。板ガラス2には、図6に示した電磁遮蔽フィルム10が、板ガラス2の室内側を向く面(同図右側の面)に貼り付けられている。この例では、電磁遮蔽フィルム10は、板ガラス2の室内側の全面に亘って導電層11が接着剤13で直接貼り付けられ、室内側の面に保護層12が設けられる。また、窓枠3と板ガラス2の表裏面との間には、導電性ガスケット5が介装されている。
ここで、この電磁遮蔽窓1には、電磁遮蔽フィルム10と窓枠3との相互の導通をとるように板ガラス2の上下縁部に装着具20が装着されている。
詳しくは、この装着具20は、図2に示すように、薄板状の本体部21と、尖頭状の凸部22とを有している。本体部21は、シーリングテープ等の導通性を有する可撓性材料からなり、展開状態において、平面視が矩形状に形成されている(同図(b)参照)。凸部22は、金属等の導通性を有する材料からなり、本体部21の一方の面に複数形成されている。同図の例では、各凸部22は、本体部21側を基端部とする円錐状の突起から形成され(同図(c)参照)、複数の凸部22が、本体部21の一方の面の全面に亘って任意に配されている(同図(b)参照)。
この装着具20は、上記本体部21が薄板状の可撓性部材からなるため、装着具20を使用しないときには、図2(b)に示すような展開状態とされている。一方、装着具20を使用するときには、板ガラス2の厚さに合せて、図2(b)に示す二か所の折り返し部βの位置で、凸部22の形成されていない平坦面側を内側として図2(a)に示すように略コ字状に折り返し、この折り返した略コ字状の状態で板ガラス2の縁部に装着される(図1(b)参照)。板ガラス2の縁部への装着には、接着剤を用いることができる。
ここで、本体部21は、二か所の折り返し部βで折り返されているので、装着時には3つの面21a,21b,21cが形成されることになるが、当該装着具20が板ガラス2の縁部に装着されたときに、本体部21の3つの面21a,21b,21cは、中央の面21cが板ガラス2の端面2cに対向し、左右の2つの側面21a,21bが板ガラス2の表裏の面2a,2bに対向するように装着される。
この例では、本体部21の第一の側面21aが、板ガラス2に張り付けられる電磁遮蔽フィルム10の対向面(つまり、接着剤13が塗布された面(以下、「接着層13」ともいう))と重なる面とされる。そして、本体部21の折り返しにより、尖頭状の凸部22が、電磁遮蔽フィルム10の接着層13に向けて突設されるようになっている。なお、この凸部22の高さは、接着層13の厚さよりも必要十分に高く形成されていることが望ましい。本実施形態の例では、凸部22の高さは、接着層13の厚さよりも高い寸法に設定されている。
次に、この電磁遮蔽窓1の施工方法について説明する。
上記の電磁遮蔽窓1を施工する際は、まず、板ガラス2の縁部に、上記装着具20を装着する。装着具20は、装着具20の凸部22を外側に向けて二か所の折り返し部βで折り返し、二か所の折り返し部βの位置を調整して、本体部21の第一の側面21aが電磁遮蔽フィルム10の対向面である接着層13と重なる面となるように装着する(装着具装着工程)。本実施形態の例では、板ガラス2の縁部として、板ガラス2の上下左右の四辺それぞれに装着具20を装着している。なお、装着具20の取り付け位置を安定させて作業性を良くする上では、装着具20の内側となる平坦面側に少量の接着剤を塗布して装着するとよい。
次いで、装着具20を板ガラス2の縁部に取り付け後に、板ガラス2に電磁遮蔽フィルム10を接着剤で貼り付ける(フィルム貼付け工程)。このとき、本体部21の第一の側面21aと重なる部分の電磁遮蔽フィルム10の接着層13をしっかりと押圧することが好ましい。これにより、電磁遮蔽フィルム10の薄く柔らかい接着剤層13を尖頭状の凸部22が貫通し、凸部先端を導電層11に直接接触させることができる。特に本実施形態の例では、凸部22の高さは、接着層13の厚さよりも高い寸法に設定されているので、凸部先端を導電層11に直接接触させる上で好適である。
次いで、板ガラス2の上下端面をセッティングブロック4で窓枠3に支持するとともに、板ガラス2の表裏面に導電性ガスケット(バックアップ部材)5を装着する(板ガラス装着工程)。ここで、各導電性ガスケット5は、装着具20の左右の2つの側面21a,21bに対向する位置に配置される。これにより、窓枠3に対して所定の位置に板ガラス2が設置される。また、本体部21の左右の2つの側面21a,21bのうち、第二の側面21bの凸部22が、対向する位置に配置された導電性ガスケット5に当接する。
そのため、導電性ガスケット5の弾発力による押圧作用も加わることにより、尖頭状の凸部22が導電層11に一層確実に接触する。これにより、図1(b)に示すように、窓枠3〜導電性ガスケット5(同図左側のもの)〜装着具20〜導電層11が電気的に連通状態となる。板ガラス2の上下端面の構成は同様なので、同図(a)に示すように、板ガラス2の全面に亘って導電層11を有する電磁遮蔽フィルム10が窓枠3と導通状態で貼り付けられる。したがって、この電磁遮蔽窓1によりシールド層Sが連続的に形成され、建物内の空間が確実に電磁遮蔽される。
次に、上記装着具20およびこれを用いた電磁遮蔽窓1並びに電磁遮蔽窓1の施工方法の作用・効果について説明する。
上述したように、本実施形態の装着具20は、導通性を有する材料から形成されており、可撓性を有する薄板状の本体部21と、この本体部21の一方の面に形成された尖頭状の凸部22とを有し、装着具20が板ガラス2の縁部に装着されたときに、薄板状の本体部21が、板ガラス2に張り付けられる電磁遮蔽フィルム10の対向面となる接着層13と重なる面を有するとともに、尖頭状の凸部22が、接着層13に向けて突設されるようになっているので、この装着具20を用いて電磁遮蔽窓1の施工を行う場合、板ガラス2の縁部に、尖頭状の凸部22を外側に向け、本体部21を電磁遮蔽フィルム10の接着層13と重なる第一の側面21aをもつ位置に装着し、その後に、板ガラス2に電磁遮蔽フィルム10を接着剤で貼り付け、その板ガラス2の上下端面をセッティングブロック4で支持するとともに、板ガラス2の表裏面に装着具20の第二の側面21bの凸部22と対向する位置にて導電性ガスケット5を介装することにより、シールド層Sが連続的に形成された電磁遮蔽窓1を施工することができる。
すなわち、この装着具20を用いて電磁遮蔽窓1の施工を行えば、装着具20の尖頭状の凸部22が、板ガラス2の側とは反対側に向けて電磁遮蔽フィルム10の接着層13に突設されるので、電磁遮蔽フィルム10の薄く柔らかい接着層13を尖頭状の凸部22が貫通し、これにより、凸部先端を導電層11に直接接触させることができる。そのため、導電層11と窓枠3との導通を確実にとることができる。また、図6に示した電磁遮蔽フィルム10を用いているので、フィルム表側(室内側)の面に保護層(PET層等)12を有するため、施工後に傷がつくなどによる電磁遮蔽フィルム10の性能劣化を防止または抑制することができる。
なお、本発明に係る電磁遮蔽窓用電磁遮蔽フィルム装着具、及びこれを用いた電磁遮蔽窓並びに電磁遮蔽窓の施工方法は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しなければ種々の変形が可能である。
例えば、電磁遮蔽フィルム10は、導電層11が接着剤で板ガラス2の面に直接貼り付けられるものであるところ、上記実施形態では、接着層13が、導電層11に接着剤を塗布することで形成された例で説明したが、これに限定されず、導電層11を覆う接着層13を予め形成しておくこともできる。
また、例えば上記実施形態では、本体部21の一方の面に形成された尖頭状の凸部22の例として、凸部22が、複数の円錐状突起から形成されている例で説明したが、これに限定されるものではない。
例えば、図3に変形例を示すように、尖頭状の凸部22を、尖頭形状が連続する山形状の突条により形成してもよい(同図(a)および(b)参照)。同図(a)および(b)に示す例では、尖頭状の凸部22として、本体部21の一方の面に複数の突条が格子状に設けられた例である。また、この変形例の突条は、長手方向を軸とする三角柱状をなし、その三角柱状の軸方向に沿った一の面が本体部21に固着されることにより、当該一の面と対向する側の辺が尖頭状の凸部とされている。なお、この変形例においても、凸部22の高さは、接着層13の厚さよりも高い寸法に設定されている。
また、複数の凸部22を、本体部21の一方の面の全面に亘って任意に配する場合においても、凸部22は複数の円錐状突起に限定されず、例えば図3(c)〜(d)に示す変形例のように、複数の凸部22を、半円球状突起により形成したり(同図(c)参照)、複数の凸部22を、四角柱状突起により形成したり(同図(d)参照)、また、複数の凸部22を、三角錐柱状突起により形成したり(同図(e)参照)することができる。
凸部22がこれら変形例のような構成であっても、当該装着具20が、上記板ガラス2の縁部に装着されたときに、薄板状の本体部21を、板ガラス2に張り付けられる電磁遮蔽フィルム10の接着層13と重なる面(第一の側面21a)を有するように折り返し、突条が格子状に設けられてなる凸部22を、接着層13に向けて突設配置することができるので、上記実施形態の装着具20と同様に、電磁遮蔽フィルム10の接着剤層13を尖頭状の凸部22で貫通して、その凸部先端を導電層11に直接接触させることができる。
1 電磁遮蔽窓
2 板ガラス
3 窓枠
4 セッティングブロック
5 導電性ガスケット(導電性バックアップ部材)
10 電磁遮蔽フィルム
11 導電層
12 保護層
13 接着剤、接着剤の層(接着層)
20 装着具
21 本体部
22 凸部

Claims (3)

  1. 電磁遮蔽が可能な窓枠と、板ガラスの面に導電層が接着剤で直接貼り付けられる電磁遮蔽フィルムとの相互の導通をとるように前記板ガラスの縁部に装着される電磁遮蔽フィルム装着具であって、
    当該装着具は、導通性を有する材料から形成されて、可撓性を有する薄板状の本体部と、該本体部の一方の面に形成された尖頭状の凸部とを有し、
    当該装着具が前記板ガラスの縁部に装着されたときに、前記薄板状の本体部が、前記板ガラスに張り付けられる前記電磁遮蔽フィルムの対向面と重なる面を有するとともに、前記尖頭状の凸部が、前記対向面に向けて突設されるようになっていることを特徴とする電磁遮蔽窓用電磁遮蔽フィルム装着具。
  2. 板ガラスと、該板ガラスの面に自身の導電層が接着剤で直接貼り付けられる電磁遮蔽フィルムと、前記板ガラスをセッティングブロックを介して支持する電磁遮蔽が可能な窓枠と、該窓枠と前記板ガラスの表裏面との間に介装される導電性ガスケットと、該導電性ガスケット、前記板ガラスに貼り付けられる前記電磁遮蔽フィルム、および前記窓枠との相互の導通をとるように前記板ガラスの縁部に装着される装着具とを備える電磁遮蔽窓であって、
    前記装着具として、請求項1に記載の電磁遮蔽窓用電磁遮蔽フィルム装着具が装着されていることを特徴とする電磁遮蔽窓。
  3. 板ガラスの面に自身の導電層が接着剤で直接貼り付けられる電磁遮蔽フィルムにより電磁遮蔽窓を施工する方法であって、
    請求項1に記載の電磁遮蔽窓用電磁遮蔽フィルム装着具を用い、
    前記板ガラスの縁部に当該装着具の前記尖頭状の凸部を外側に向けて且つ前記本体部を前記電磁遮蔽フィルムの対向面と重なる面をもつ位置に装着する装着具装着工程と、当該装着具を取り付け後の前記板ガラスに前記電磁遮蔽フィルムを接着剤で貼り付けるフィルム貼付け工程と、前記板ガラスの上下端面をセッティングブロックで電磁遮蔽が可能な窓枠に支持するとともに前記板ガラスの表裏面に導電性ガスケットを装着し、該導電性ガスケット、前記装着具、前記電磁遮蔽フィルムおよび前記窓枠の相互の導通をとる板ガラス装着工程とを含むことを特徴とする電磁遮蔽窓の施工方法。
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