JP2014210545A - 三点式のシートベルト装置の配置構造 - Google Patents

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康伸 河本
Yasunobu Kawamoto
康伸 河本
近藤 真
Makoto Kondo
真 近藤
雄太 原田
Yuta Harada
雄太 原田
華野政和
Masakazu Kano
政和 華野
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Abstract

【課題】シートの車体前後方向のスライド位置に拘わらず、乗員の肩部から胸部にわたる部位を安定して拘束することのできる三点式のシートベルト装置の配置構造を提供する。
【解決手段】車室内の側壁のリヤホイールハウス13の上方位置に引き出し口18を設ける。車体に固定されたリトラクタ15から引き出されたウェビング17を引き出し口18を通して車室内側に引き出す。引き出し口18は、シート2Bのシートバック9の高さと略等しい高さで、かつ最後端移動位置にあるシート2Bよりも後方側位置に配置する。
【選択図】図2

Description

この発明は、車室内での着座位置をスライド調整可能な車両用シートに適用される三点式のシートベルト装置の配置構造に関するものである。
近年、ミニバン等の車両においては、後席のシートアレンジの多様化が望まれており、シートの車体前後方向のスライド移動量もより増大することが望まれている。
このため、後席側のシートの前後スライド量をより増大させることができる各種の車両用シートが案出されている(例えば、特許文献1,2参照。)。
実開昭63−179248号公報 特開平7−108864号公報
ところで、車体前後方向のスライド移動量を増大させた上記のような車両用シートにおいても、三点式のシートベルト装置を適用することが望まれている。また、三点式のシートベルト装置としては、ウェビングを巻き取るリトラクタをシート側に設置するものも開発されているが、支持剛性の確保の容易化等の観点からリトラクタを車体側に設置することが好ましい場合がある。
しかしながら、車体側部の天井部を経由して乗員の肩部方向にウェビングを引き出す一般的な三点式のシートベルト装置の場合、シートの車体前後方向のスライド移動量が大きいと、シートの前後スライド位置によって乗員の肩部から胸部にかけての拘束力が大きく変化することが懸念される。
そこでこの発明は、シートの車体前後方向のスライド位置に拘わらず、乗員の肩部から胸部にわたる部位を安定して拘束することのできる三点式のシートベルト装置の配置構造を提供しようとするものである。
この発明に係る三点式のシートベルト装置の配置構造では、上記課題を解決するために以下の構成を採用した。
請求項1に係る発明は、乗員が着座するシート(例えば、実施形態のシート2B)が、車体のリヤホイールハウス(例えば、実施形態のリヤホイールハウス13)の車室内側への膨出部(例えば、実施形態の膨出部13a)よりも車幅方向内側に位置される最後端移動位置と、リヤホイールハウスの車室内側への膨出部よりも前方に位置される最前端移動位置との間でスライド移動可能にされた車両に用いられる三点式のシートベルト装置の配置構造において、車室内の側壁の前記リヤホイールハウスの上方位置に、車体に固定されたリトラクタ(例えば、実施形態のリトラクタ15)から引き出されたウェビング(例えば、実施形態のウェビング17)を車室内側に引き出すための引き出し口(例えば、実施形態の引き出し口18)が設けられ、前記引き出し口が、前記シートのシートバック(例えば、実施形態のシートバック9)の高さと略等しい高さで、かつ前記最後端移動位置にある前記シートよりも後方側位置に配置されていることを特徴とするものである。
これにより、車室内の側壁の引き出し口からウェビングが引き出され、そのウェビングが乗員の肩部と胸部の前方を引き回されて腰部位置でバックルに連結されると、シートの車体前後方向のスライド位置に拘わらず、リトラクタ側からの拘束力が乗員の肩部の後方側から作用するようになる。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る三点式のシートベルト装置の配置構造において、前記最前端移動位置は前記最後端移動位置よりも車幅方向外側に配置され、前記側壁の前記引き出し口の内側には、前記引き出し口から引き出されるウェビングを、当該ウェビングの幅よりも広い幅方向範囲で案内する案内機構(例えば、実施形態のDリング50)が設けられていることを特徴とするものである。
これにより、シートが車体前後方向にスライドすると、それに伴ってシートが車幅方向にもスライド移動することになる。このとき、乗員の肩部に対するウェビングの拘束位置は、車室内の側壁の引き出し口に対し車体前後方向と車幅方向に相対移動するが、引き出し口の内側には、ウェビングをウェビングの幅よりも広い幅方向範囲で案内する案内機構が設けられているため、引き出し口からのウェビングの引き出し角度は案内機構を通して安定的に変更されるようになる。したがって、この場合、シートの車体前後方向のスライド位置に拘わらず、ウェビングによって乗員をより安定的に拘束することができる。
この発明によれば、リトラクタ側からの拘束力が常に乗員の肩部の後方側から作用するようになるため、シートの前後スライド位置に拘わらず、乗員の肩部から胸部にわたる部位を安定して拘束することができる。
この発明の一実施形態の車両を車幅方向の略中央で破断したときの模式的な側面図である。 この発明の一実施形態の車両の車室内の側面図である。 この発明の一実施形態の車両の車室内の上面図である。 この発明の一実施形態の車両の車室内の側面図である。 この発明の一実施形態の車両の車室内の上面図である。 この発明の一実施形態のシートの斜視図である。 この発明の一実施形態のシートの骨格部の側面図である。 この発明の一実施形態のシートのタンブル動作を説明するための模式的な側面図である。 この発明の一実施形態の車両の車室内の斜視図である。 この発明の一実施形態のウェビングの引き出し部の上面図である。
以下、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明において、前後と上下については、特別に断らない限り車体に対しての前後と上下を意味するものとする。また、図中矢印FRは車両の前方側を指し、矢印UPは、車両の上方を、矢印LHは、車両の左側方をそれぞれ指すものとする。
図1は、この実施形態に係る車両1を車幅方向の略中央で破断したときの模式的な側面図である。この実施形態の車両1は、前後三列にシート2A,2B,2Cを備えたミニバンタイプの車両であり、一列目、二列目、三列目の各シート2A,2B,2Cは左右対称にそれぞれ二組設けられている。図1においては、各列の右側のシート2A,2B,2Cが示されている。また、この車両1は、車体の左右の側部に前後二つのドア開口3,4が設けられ、二列目のシート2Bや三列目のシート2Cに着座した乗員mが後側のドア開口4を通して乗降し得るようになっている。なお、図1中符号5は、車体側部の前側のドア開口3と後側のドア開口4の間に設けられたセンターピラーであり、符号6は、車体側部の後側のドア開口4の後縁部に設けられたクウォータピラー、符号7は、車体側部の後端縁に沿って設けられたリヤピラーである。また、図1中の符号29は、図示しないリヤクウォータガラスが取り付けられる窓枠部である。
図2,図4は、二列目の右側のシート2Bと車室内の右側の側壁部をシート2Bの左側から見た図であり、図3,図5は、二列目の右側のシート2Bと車室内の右側の側壁部を上方側から見た図、図6は、二列目の右側のシート2Bを前部右斜め上方側から見た図である。
これらの図に示すように、シート2Bは、乗員mの臀部を支持するシートクッション8と、このシートクッション8の後端部に回動可能に連結されて、乗員mの腰部および胸部(背部)を支持するシートバック9と、このシートバック9の上部に取り付けられて、乗員mの頭部および首部を支持するヘッドレスト10と、を備えている。また、シートクッション8の車幅方向内側の側部には、シートクッション8の側面に沿うように上方に起立する起立壁11(図6参照。)が延設され、その起立壁11の上部に、乗員mが腕を載せ置くためのアームレスト12が設けられている。なお、起立壁11は前後方向と上下方向に長い略ボックス形状に形成され、その内部に図示しないフレーム部材と、リクライニング操作用のレバー部品等が収納されている。
車両1の車室内の側部(クウォータピラー6とリヤピラー7の間の領域)には、後輪の外側を覆うリヤホイールハウス13が車幅方向内側に膨出している。このリヤホイールハウス13は、車両側部の車体パネルに一体に設けられている。車体パネルのうちの、リヤホイールハウス13の上方側位置には、図示しないブラケットを介して二列目のシート2B用のシートベルト装置14のリトラクタ15(図2,図4参照。)が固定設置されている。クウォータピラー6とリヤピラー7の間の車室内側領域には、樹脂製の内装部材であるリヤサイドライニング16がビスや係止クリップ等によって取り付けられている。
二列目のシート2Bのシートベルト装置14は、三点式のシートベルト装置であり、リトラクタ15から引き出されたウェビング17がリヤサイドライニング16の引き出し口18を通して車室内に引き出され、その先端部がクウォータピラー6の下端近傍のアウタアンカ19を介して車体フロア20上に固定されている。ウェビング17上の引き出し口18とアウタアンカ19の間に位置される領域にはタングプレート21が挿通されており、そのタングプレート21は、シート2Bの車幅方向内側の車体フロア20に固定されたバックル22に対して脱着可能とされている。
ウェビング17は、初期状態では基端側がリトラクタ15に巻き取られており、乗員mがタングプレート21部分を手で把持して引き出し、タングプレート21をバックル22に固定することにより、乗員mの主に胸部と腰部をシート2Bに対して拘束する。
ところで、二列目のシート2Bは、車体フロア20上に設置された一対のシートレール23を介して車体前後方向に、より正確には、車体の左右の斜め前後方向にスライド移動可能とされている。シートレール23は、図3,図5に示すように、前部側が車幅方向外側に傾斜するように車体フロア20上に設置されている。シートレール23上をスライド移動するシート2Bは、図2,図3に示す最後端移動位置では、リヤホイールハウス13の膨出部13aよりも車幅方向内側に位置され、図4,図5に示す最前端移動位置では、最後端移動位置よりも車幅方向外側のリヤホイールハウス13の膨出部13aの前方側に位置される。したがって、この実施形態の二列目のシート2Bは、最前端移動位置の近傍にある状態において、左右の隣接するシート2B間に充分に大きな離間距離を確保することができ、しかも、リヤホイールハウス13部分との干渉を招くことなく最後端移動位置までスライド移動させることができる。
また、この実施形態の二列目のシート2Bは、不使用時に、シートバック9をシートクッション8上に二つ折りに倒し、最前端移動位置において、その状態のままシート2B全体を前方に跳ね上げる所謂タンブル動作が可能となっている。
図7は、二列目のシート2Bのタンブル動作を実現する主要な構成を示す図であり、図8は、シート2Bのタンブル動作を、(A)から(E)によって順次時系列に示した図である。
図7に示すように、シート2Bは、車体フロア20上に敷設されたシートレール23(ロアレール)に板状のスライドベース24がスライド可能に支持され、スライドベース24の前端部に回動ヒンジ25を介してシートクッション8の前端部が前後回動可能に連結されている。そして、シートクッション8の後端部にはシートバック9がリクライニング機構26を介して回動可能に連結されている。また、スライドベース24の後端部には、略コ字状の棒状部材からなるタンブルストライカ27が突設され、シートバック9の後部下端に設けられたロック機構28がタンブルストライカ27と係合するようになっている。
リクライニング機構26は、シートクッション8の側部に設けられたリクライニング解除レバー33と、アームレスト12の下方の起立壁11の後端に設けられたリクライニング解除ストラップ34のいずれかの操作によって解除操作されるようになっている。
また、シートバック9は、リクライニング機構26の解除操作時に、リクライニング機構26の回転軸26aを中心として回動して二段階の前倒れ状態に遷移する。即ち、シートバック9は、タンブル動作が完了するまでに、最初に半分程度前倒れする半倒れ状態となり、その後にシートクッション8上に重なるまで倒れる全倒れ状態となる。シートクッション8の後端部には、半倒れストッパ31が設けられており、リクライニング機構26が解除操作されたときに、半倒れストッパ31にシートバック9側のストッパピン32が当接することにより、シートバック9が半倒れ状態に維持されるようになっている。また、スライドベース24とシートレール23の間には、スライドベース24のスライド位置をロックするスライドロック機構35が設けられている。シート2Bを何等操作しない状態では、スライドロック機構35がスライドベース24をロック状態に維持している。
スライドロック機構35は、上述のようにリクライニング機構26の解除操作によってシートバック9が半倒れ状態になると、その動作を契機としてロック解除されるようになっている。そして、上記の半倒れストッパ31は、スライドロック機構35が解除された後にシートクッション8(スライドベース24)が最前端移動位置までスライド移動すると、その後にシートクッション8の後端部のロック解除ストラップ36が引かれた時点で、ストッパピン32から離間するように変位する。この結果、シートバック9は半倒れストッパ31による回動規制が解除されて全倒れ状態へと遷移する。
また、シートクッション8の前部側での回動をロックするロック機構28は、通常状態ではスライドベース24上のタンブルストライカ27と係合しているが、シートクッション8(スライドベース24)が最前端移動位置まで移動して、シートバック9が全倒れ状態に遷移すると、その動作を契機としてタンブルストライカ27に対する係合を解除する。
ここで、図8(A)〜(E)を参照して、シート2Bの具体的なタンブル動作について説明する。
最初に、シート2Bが正規姿勢(シートバック9が後方に立ち上がった姿勢)のときに、図8(A)に示すように、リクライニング解除レバー33とリクライニング解除ストラップ34のいずれか一方が操作されると、シートバック9がリクライニング機構26の回転軸26aを中心として前傾して半倒れ状態となる。こうして、シートバック9が半倒れ状態になるとスライドロック機構35のロックが解除される。
次に、この状態から乗員mがシート2Bを前方側に押すと、シート2Bは、図8(B)に示すようにシートレール23に沿って斜め前方側にスライド移動する。こうしてシート2Bが最前端移動位置まで移動すると、ロック解除ストラップ36の引き込みによるシートバック9の全倒れ状態への遷移が可能になる。
この状態から、図8(C)に示すように、ロック解除ストラップ36が引かれると、シートバック9がリクライニング機構26の回転軸26aを中心として全倒れ状態となり、ロック機構28とタンブルストライカ27の係合が解除される。
こうしてロック機構28とタンブルストライカ27の係合が解除されると、回動ヒンジ25に内蔵された図示しない付勢スプリングの力により、図8(D)に示すように、シート2B全体が回動ヒンジ25を中心としてゆっくりと回転(タンブル)する。この後、シート2Bは、図8(E)に示すように、係止具37によって車体の骨格部材に係止固定される。
また、図1に示す車室内の三列目のシート2Cは、二列目のシート2Bと同様に、乗員mの臀部を支持するシートクッション108と、このシートクッション108の後端部に回動可能に連結されて、乗員の腰部および胸部(背部)を支持するシートバック109と、このシートバック109の上部に取り付けられて、乗員の頭部および首部を支持するヘッドレスト110と、を備えている。この三列目のシート2Cは、車室内後部の車体フロア20に設けられた図示しない凹部に格納され、使用時に凹部内から車体フロア20上に突出させるようになっている。なお、シート2Cは、シートバック109をシートクッション108の上面側に二つ折りに倒し、その状態で凹部内に格納されることにより、シートバック109の背面が凹部の開口を閉塞することになる。また、シート2Cは、シートクッション108の下端が図示しないリンク機構を介して凹部内の底壁に支持されており、リンク機構の作動によって凹部内への格納と、車体フロア20上への突出を適宜行えるようになっている。
三列目のシート2Cは、上述のようにシートとして使用しないときに、車体フロア20の凹部に格納される関係上、シートバック109とシートクッション108が二列目のシート2Bよりも肉薄となっており、シートクッション108の座面108a、特に、座面108aの後部領域は二列目のシート2Bの座面8aに比較して低くなっている。
なお、シートとして使用する場合に車体フロア20上に設置されたシート2Cは、後部側のドア開口4よりも後方側に位置されている。
車室内の車体側部に取り付けられるリヤサイドライニング16には、窓枠部29の下方位置から車幅方向内側に膨出するボックス状の台座部38が一体に形成されている。この台座部38は、二列目のシート2Bのシートバック9とほぼ同等高さ位置において、車幅方向内側に迫り出している。
図9は、リヤサイドライニング16の台座部38とその周辺部を示す図である。
同図にも示すように、台座部38のうちのリヤホイールハウス13(図2,図4参照。)の後部の直上位置には、前部領域が後部領域よりも低い段差部が設けられ、その段差部の車体前方側に向く垂立壁部分に前述したウェビング17の引き出し口18が形成されている。そして、台座部38の前部領域の上面と、その前部領域の上面に滑らかに連続する前端面とは、引き出し口18から前方に引き出されたウェビング17を沿わせるガイド面39とされている。ガイド面39に沿わせて配置されたウェビング17の先端部は、ガイド面39の前端位置からクウォータピラー6の下端近傍のアウタアンカ19に向かって延出する。なお、ウェビング17は、シートベルト装置14の不使用時に、中途部をガイド面39上に沿わせ台座部38の前端側のコーナ部分に引っ掛けることにより、リトラクタ15による引き込み力を受けて台座部38上に係止される。
また、リヤサイドライニング16の台座部38の下方側には、車幅方向外側に向かって窪む窪み部40形成され、その窪み部40の下端に、前後に長いボックス状のアームレスト部41が車幅方向内側に膨出して設けられている。アームレスト部41は、上面が略水平に形成され、その上面に、三列目のシート2Cに着座した乗員mの腕が載せ置かれるようになっている。アームレスト部41は、台座部38の上面と略平行にドア開口4の後縁部の近傍まで車体前後方向に延出している。
リヤサイドライニング16の台座部38の前縁部とアームレスト部41の前縁部の間には、側面視が略コ字状のアシストグリップ42が一体に取り付けられている。このアシストグリップ42は、乗員mによって把持される把持部42aが車体上下方向に沿って延出し、上部側の屈曲基部42bが台座部38の前縁部の車室内側に重ね合されて結合されるとともに、下部側の屈曲基部42cがアームレスト部41の前縁部の車室内側に重ね合されて結合されている。
台座部38上のガイド面39は、図9に示すように、台座部38の上面側から前端側に向かって緩やかに前方に傾斜するとともに、前部側が前端面に滑らかに連続するように湾曲している。アシストグリップ42の上部側の屈曲基部42bは、その上縁部の形状が台座部38のガイド面39の前縁部の形状に略沿い、かつガイド面39の輪郭よりも一回り大きく形成されている。つまり、屈曲基部42bの上縁部は、ガイド面39の車幅方向内側位置において、そのガイド面39の上方側と前方側に所定高さ突出している。この屈曲基部42bの上縁部の突出部分は、ガイド面39上に沿わせて配置されたウェビング17の車幅方向内側の変位を規制する規制壁55を構成している。なお、規制壁55の車幅方向外側の面には、ガイド面39上に沿わせて配置されたウェビング17の上方変位を規制する図示いない規制突部が一体に形成されている。
また、図6,図9に示すように、二列目のシート2Bのシートバック9の上部には、ウェビング17の装着時に、引き出し口18から乗員mの肩部に向かって引き出されたウェビング17を案内するウェビングガイド45が取り付けられている。このウェビングガイド45は、樹脂や金属等によって形成され、シートバック9の上部側のフレーム(図示せず)にボルト締結等によって結合されている。ウェビングガイド45は、シートバック9上のヘッドレスト10の設置部の車幅方向外側位置、図6,図9に示す右側のシート2Bであれば、ヘッドレスト10の右側位置に配置されている。
ところで、リヤサイドライニング16の台座部38に形成される引き出し口18は、図4,図5に示すように、二列目のシート2Bのシートバック9の高さと略等しい高さで、かつ最後端移動位置にあるシート2Bよりも後方側となる位置に配置されている。したがって、二列目のシート2Bに乗員mが着座してウェビング17を装着する際には、シート2Bが最後端移動位置にある場合であっても、ウェビング17を通したリトラクタ15側からの拘束力が乗員の肩部の後方側から作用する。
図10は、台座部38上のウェビング17が引き出される部分を上方側から見た図である。
同図に示すように、台座部38内の引き出し口18の内側位置(車体後方側)には、リトラクタ15から引き出されたウェビング17を略前方側に向きを変えて引き出し口18側に繰り出すためのDリング50(案内機構)が配置されている。このDリング50は、図1,図2,図4に示すブラケット51を介して車体パネルに固定されている。Dリングは、ブラケット51を介して略水平に配置され、前端側の縁部には、ウェビング17を挿通するための略円弧状のガイド孔50aが形成されている。このガイド孔50aの車幅方向の開口幅Wは、ウェビング17の幅W1よりも広い幅に設定されている。このため、ガイド孔50a部分によって案内されるウェビング17は、図10に示すように左右方向に所定の振り幅をもつことができる。なお、引き出し口18の開口幅もウェビング17の幅よりも広く設定されている。
以上のように、この実施形態のシートベルト装置14の配置構造は、車室内側にウェビング17が引き出される台座部38の引き出し口18が、二列目のシート2Bのシートバック9の高さと略等しい高さで、かつ最後端移動位置にあるシート2Bよりも後方側となる位置に配置されているため、シート2Bの前後スライド位置に拘わらず、リトラクタ15側からの拘束力を常に乗員mの肩部から胸部に亙る部位に安定して作用させることができる。
また、この実施形態のシートベルト装置14の配置構造では、台座部38の引き出し口18の内側領域にウェビング17を案内するDリング50が配置され、そのDリング50のガイド孔50aの開口幅Wが、ウェビング17の幅W1よりも広い幅に設定されていることから、二列目のシート2Bのスライド位置に応じてウェビング17の引き出し角度を柔軟にかつ安定的に変化させることができる。特に、この実施形態のようにガイド孔50aを略楕円状に形成した場合には、ウェビング17の引き出し角度の変化により柔軟に対応することができる。
したがって、この実施形態のシートベルト装置14の配置構造の場合、シート2Bの車体前後方向のスライド位置に拘わらず、ウェビング17によって乗員mをより安定的に拘束することができる。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、ここでは、車室内に前後にシートが三列配置される車両に適用した場合について説明したが、適用する車両は前後にシートが二列配置される車両であっても良い。
2B…シート
9…シートバック
13…リヤホイールハウス
13a…膨出部
14…シートベルト装置
15…リトラクタ
17…ウェビング
18…引き出し口
50…Dリング

Claims (2)

  1. 乗員が着座するシートが、車体のリヤホイールハウスの車室内側への膨出部よりも車幅方向内側に位置される最後端移動位置と、リヤホイールハウスの車室内側への膨出部よりも前方に位置される最前端移動位置との間でスライド移動可能にされた車両に用いられる三点式のシートベルト装置の配置構造において、
    車室内の側壁の前記リヤホイールハウスの上方位置に、車体に固定されたリトラクタから引き出されたウェビングを車室内側に引き出すための引き出し口が設けられ、
    前記引き出し口が、前記シートのシートバックの高さと略等しい高さで、かつ前記最後端移動位置にある前記シートよりも後方側位置に配置されていることを特徴とする三点式のシートベルト装置の配置構造。
  2. 前記最前端移動位置は前記最後端移動位置よりも車幅方向外側に配置され、
    前記側壁の前記引き出し口の内側には、前記引き出し口から引き出されるウェビングを、当該ウェビングの幅よりも広い幅方向範囲で案内する案内機構が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の三点式のシートベルト装置の配置構造。
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