JP2002087206A - 車両のシートベルト格納構造 - Google Patents

車両のシートベルト格納構造

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JP2002087206A JP2000277456A JP2000277456A JP2002087206A JP 2002087206 A JP2002087206 A JP 2002087206A JP 2000277456 A JP2000277456 A JP 2000277456A JP 2000277456 A JP2000277456 A JP 2000277456A JP 2002087206 A JP2002087206 A JP 2002087206A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シートベルトの先端に固定タングを、中間部に
可動タングをそれぞれ設け、リトラクタを覆うトリム部
材にシートベルトの非使用時に両タングを係止する係止
部を設けることで、シートベルトの非使用時に2つのタ
ングを可及的目立たないように係止でき、見栄えの向上
とタング相互の異音発生防止との両立を図ることができ
る車両のシートベルト格納構造の提供を目的とする。 【解決手段】車体に固定され、かつトリム部材で覆われ
たリトラクタと、上記リトラクタから延びるシートベル
トとを備えた車両のシートベルト格納構造であって、上
記シートベルトの先端には固定タングが設けられると共
に、該シートベルトの中間部には位置移動可能な可動タ
ングが設けられ、上記トリム部材にはシートベルトの非
使用時に上記固定タングと可動タングとを係止する係止
部が設けられた

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、後席中央3点式
シートベルトのような車両のシートベルト格納構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に後席中央には2点式の腰ベルトが
設けられているが、近年、安全性の向上のために後席中
央の乗員を3点式シートベルトで拘束する手段が設けら
れつつある。
【0003】このような後席中央3点式シートベルト装
置は、車体側に固定されたリトラクタと、このリトラク
タから延びるシートベルトと、シートベルトの先端に固
定された先端タングと、シートベルトの中間部に移動可
能に設けられた中間タングとを備えている。
【0004】このシートベルト装置を用いて後席中央の
乗員を拘束するには、先端タングを一側のバックルに係
入固定した後に、中間タングを他側のバックルに係入固
定すると、シートベルトが中間タングの部分にてショル
ダベルト部とラップベルト部とに区分されるので、3点
式構造にて後席中央の乗員を拘束することができる。
【0005】しかし、後席中央には乗員が着座しない場
合が多く、このようなシートベルトの非使用時に上記シ
ートベルトが導出された状体のままであると、見栄えが
悪いうえ、2つのタングが近接するとドア開閉時や車両
振動時にシートベルトの揺動にともなって2つのタング
が接離して、異音が発生する問題点があった。
【0006】また上述の後席中央3点式シートベルト装
置を構成する場には、リヤピラートリムの車室内側にシ
ョルダアンカを設け、このショルダアンカで案内される
シートベルトを乗員側へ延ばす構成が考えられるが、こ
の場合、シートベルトの非使用時に上記両タングの収納
ができず、特に後席の後部にリヤ荷室の上部を覆う開閉
可能なリヤパッケージトレイを設ける場合には、ショル
ダアンカから車室内に導出されたシートベルトおよびタ
ングとリヤパッケージトレイを設ける場合には、ショル
ダアンカから車室内に導出されたシートベルトおよびタ
ングと開閉時のリヤパッケージトレイとが干渉する問題
点があった。
【0007】一方、特開平9−39733号公報には、
後席外側(後席右側または後席左側)のシートに着座した
乗員を拘束するためルーフサンドインナーガーニッシュ
から車室内へ導出されたシートベルトに中間タングを設
け、シートベルトの非使用時にはクオータトリムに形成
された挿入口に中間タングを差込んで、この中間タング
を保持する構造(先端タングを有さないシートベルト構
造)が開示されているが、単に中間タングのみが挿入口
に保持されるのであり、シートベルトそれ自体は車室内
へ導出されたままであるから、見栄えの向上を図ること
ができない問題点があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、シートベ
ルトの先端に固定タングを、中間部に可動タングをそれ
ぞれ設け、リトラクタを覆うトリム部材にシートベルト
の非使用時に両タングを係止する係止部を設けること
で、シートベルトの非使用時に2つのタングを可及的目
立たないように係止でき、見栄えの向上とタング相互の
異音発生防止との両立を図ることができる車両のシート
ベルト格納構造の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明によるシートベ
ルト格納構造は、車体に固定され、かつトリム部材で覆
われたリトラクタと、上記リトラクタから延びるシート
ベルトとを備えた車両のシートベルト格納構造であっ
て、上記シートベルトの先端には固定タングが設けられ
ると共に、該シートベルトの中間部には位置移動可能な
可動タングが設けられ、上記トリム部材にはシートベル
トの非使用時に上記固定タングと可動タングとを係止す
る係止部が設けられたものである。
【0010】上記構成により、シートベルトの非使用時
には、シートベルト先端の固定タングとシートベルト中
間部の可動タングとの両タングをトリム部材に設けられ
た係止部に係止させることができる。
【0011】この結果、シートベルトの非使用時に、上
記2つのタングを可及的目立たないように係止でき、見
栄えの向上とタング相互の異音発生防止との両立を図る
ことができる。
【0012】この発明の一実施態様においては、上記固
定タングと可動タングは平行に近接して重ねられて上記
係止部の係止開口に挿入されるものである。上記構成に
より、2つのタングを重ねて同時に着脱できるので、両
タングの係止操作および取出し操作の容易化を図ること
ができる。
【0013】この発明の一実施態様においては、上記シ
ートベルトはトリム部材に設けられた引出孔を介して車
室内に延び、該シートベルトがリトラクタにより常時巻
取り方向へ付勢され、該付勢力により上記両タングが係
止部に係止されるものである。
【0014】上記構成により、シートベルトの非使用時
には該シートベルトの引出孔からリトラクタまでの部分
は車室内から目視不可にトリム部材の内部に格納される
ことは勿論、リトラクタの付勢力によりシートベルトを
介して両タングを巻取り方向へ付勢しているので、2つ
のタングを確実に係止することができる。
【0015】この発明の一実施態様においては、上記引
出孔の内部において対応する車体にはショルダアンカが
固定され、非使用時のシートベルトは上記トリム部材で
覆われ、使用時にはシートベルトがショルダアンカで案
内されて車室内に延びるように構成したものである。
【0016】上記構成により、シートベルトの非使用時
にショルダアンカおよびシートベルトの双方が車室側に
露出することがなく、見栄えがよく、またシートベルト
が車室側に露出しないことにより、後席の後部にリヤパ
ッケージトレイが存在しても、シートベルトがリヤパッ
ケージトレイの移動時に邪魔になることもない。
【0017】この発明の一実施態様においては、上記ト
リム部材はリヤピラートリムに設定され、上記係止部は
リヤピラートリムの根元部分に設けられ、上記係止部の
近傍にはリヤ荷室の上部を覆う開閉可能なリヤパッケー
ジトレイが支持されたものである。
【0018】上記構成により、両タングをリヤピラート
リムの根元部分(車室内の車幅方向における側端部)にお
いてコンパクトに係止できるので、荷室幅を最大限に確
保することができ、またリヤパッケージトレイの開閉時
に両タングと該リヤパッケージトレイとが干渉すること
もない。
【0019】この発明の一実施態様においては、上記両
タングは上下方向にオフセットされて上記係止部に係止
されるものである。上記構により、タングプレート部
と、このプレート部より厚肉の把持部とを備えた両タン
グを係止部への係止時に上下方向にオフセットさせるの
で、タング係止時において重ねられた2つのタングのス
ペースが厚くならず、これら両タングをコンパクトに係
止することができる。
【0020】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は車両のシートベルト格納構造を示し、図
1、図2において、ハッチバックタイプの車両において
フロア1の前部にはシートクッション2、シートバック
3、ヘッドレスト4を備えたフロントシート5を設け、
フロア1の後部側方にはシートクッション6、シートバ
ック7、ヘッドレスト8を備えたリヤ側部シート9を設
け、フロア1の後部中央にはシートクッション10、シ
ートバック11、ヘッドレスト12を備え、かつリヤ側
部シート9と略一体のリヤ中央シート13を設けてい
る。
【0021】この実施例の車両のシートベルト格納構造
は、リヤ中央シート13に着座した乗員Aを拘束すると
ころの3点式シートベルトを格納する構造である。ここ
で、図1、図2において14はフロントドア、15はリ
ヤドア、16はフロアドア、17はリヤフロアに段下げ
形成されたスペアタイヤパン、18はトランクマット、
19はリヤパッケージトレイ20とトランクマット18
との間に形成されたリヤ荷室、21はアウタパネル2
2、インナパネル23、ウインドガラス24を備えたリ
フトゲート、25はリフトゲート21の荷室側に設けら
れたリフトゲートトリム、26はリヤエンドパネル27
の荷室側に設けられたエンドトリムである。
【0022】また、28はリヤ側部シート9に着座した
乗員を拘束するシートベルトで、このシートベルト28
の一端はシートバック7に内蔵されたリトラクタに巻取
り、繰出し可能に連結され、他端は車体側に固定され、
シートベルト28の中間部には中間タング29が移動可
能に取付けられている。
【0023】上述のリヤ側部シート9のシートクッショ
ン6には中間タング29を着脱可能に結合するバックル
30が設けられている。リヤ中央シート13に着座した
乗員は図1に示すように、シートベルト31で拘束さ
れ、図2に示すように、このリヤ中央シート13のシー
トクッション10側には後述するタングを着脱可能に係
合するバックル32,33が設けられている。
【0024】図3はリヤピラートリムおよび荷室トリム
を除去した状態で示す車両のシートベルト格納構造の断
面図、図4は図3のB−B線矢視断面図(但し、リヤピ
ラートリム、荷室トリムを装着した状態の断面図)であ
って、この図4に示すように上端にキャブサイドアウタ
パネル34を接合し、下端にタイヤハウスインナパネル
35およびタイヤハウスアウタパネル36を一体または
一体的に有するキャブサイドインナパネル37を設けて
いる。
【0025】このキャブサイドインナパネル37の上下
方向中間部で、リヤ荷室19と対向する部位には開口部
38を形成し、この開口部38にその一部を臨設させた
リトラクタ39(詳しくはシートベルトリトラクタ)を断
面略Z字状のブラケット40を介して車体としてのキャ
ブサイドインナパネル37に固定している。上述のリト
ラクタ39はシートベルト31を巻取り、繰出し操作す
るものである。
【0026】一方、キャブサイドインナパネル37とキ
ャブサイドアウタパネル34との接合部にはシール部材
としてリフトゲート21との間をシールするウエザスト
リップ41が嵌着され、このウエザストリップ41とリ
ヤパッケージトレイ20との間に対応するキャブサイド
インナパネル37にはボルト42、ナット43およびス
ペーサ44を用いてショルダアンカ45が取付けられて
いる。このショルダアンカ45はシートベルト31を案
内するものである。上述のショルダアンカ45およびリ
トラクタ39はリヤピラートリム46と荷室トリム47
とで覆われている。
【0027】上述の荷室トリム47はその上端にリヤパ
ッケージトレイ20と略面一状の水平部47aを有する
と共に、トリム下部47bでタイヤハウスインナパネル
35の荷室側を覆うように構成されている。
【0028】またリヤピラートリム46においてショル
ダアンカ45のシートベルト案内部と対向するリヤパッ
ケージトレイ20近傍部には、シートベルト31を車室
内へ引出す引出孔48が形成され、上述のリヤピラート
リム46の根元部分に相当する荷室トリム47上端の水
平部47aにはタングを係止する係止部49の係止開口
50が形成されている。
【0029】一方、上述のシートベルト31はリトラク
タ39からショルダアンカ45および引出孔48を介し
て車室内へ引出され、このシートベルト31の先端には
固定タングとしての先端タング51が設けられると共
に、このシートベルト31の中間部には該シートベルト
31に対して位置移動可能な下動タングとての中間タン
グ52が設けられている。
【0030】而して、シートベルト31でリヤ中央シー
ト13に着座した乗員Aを拘束するには、先端タング5
1を一方のバックル32に係合した後に、中間タング5
2を他方のバックル33に係合すると、図1に示すよう
に3点式構成にて乗員Aを拘束することができる。
【0031】このシートベルト31の非使用時には図
5、図6に示すように先端タング51と中間タング52
とは平行に近接して重ね合わされて上述の係止部49の
係止開口50に上方から下方に向けて縦方向へ挿入され
る。この際、図6に拡大して示すように中間タング52
を車室内方に位置させ、先端タング51を車室外方に位
置させると共に、これら両タング52,51を上下方向
にオフセットして上記係止開口50に係止させる。
【0032】ここで、上述の両タング51,52を上下
方向にオフセットする場合、中間タング52が上方に、
先端タング51が下方に位置するようにオフセットされ
る。つまり、これら両タング51,52は金属製のタン
グプレートと合成樹脂製の把持部とを有し、把持部の肉
厚はタングプレートの肉厚よりも大きいので、両タング
51,52を単に重合するのみでは係止時の車幅方向の
タングスペース大となるが、両タング51,52を上下
にオフセットすることで、係止時の車幅方向のタングス
ペースの縮小を図ることができる。
【0033】また上述のシートベルト31にはリトラク
タ39により図6に矢印aで示す巻取り方向の付勢力が
常時付勢され、この付勢力により上述の両タング51,
52が係止開口50に係止されるものであり、シートベ
ルト31が揺動することもなく、また非使用時のシート
ベルト31はトリム部材としてのリヤピラートリム46
および荷室トリム47で覆われるように構成している。
【0034】ところで、図3に示すようにリヤ荷室19
の上部を覆う前述のリヤパッケージトレイ20は係止部
49近傍の開閉支点20a(例えば折り目)を中心に同図
の仮想線α方向に開閉可能に構成されており、かつ該リ
ヤパッケージトレイ20の車幅方向端部側の折曲げ片2
0bは図4、図5、図6に示す如く荷室トリム47上部
の段下げ部47c上面で支持されている。
【0035】このリヤパッケージトレイ20の開閉時
に、非使用時のシートベルト31が仮に引出孔48から
の車室内へ導出された状態のままであると、シートベル
ト31および各タング51,52とリヤパッケージトレ
イ20とが干渉するが、この実施例では上記両タング5
1,52を係止開口50で係止させると共に、リトラク
タ39の付勢力によりシートベルト31を巻取り方向へ
付勢するので、上述の干渉を阻止することができる。
【0036】図3において前述のリフトゲート21はル
ーフパネル53後端部の開閉支点を中心として同図の仮
想線β方向に開閉可能に構成されている。上述のルーフ
パネル53の後端部下面には車幅方向に延びるリヤヘッ
ダ54が接合固定され、またルーフパネル53およびリ
ヤヘッダ54の車室内側にはトリム部材としてのトップ
シーリング55が取付けられている。ここで、上述のリ
ヤヘッダ54の車両前後方向の位置はヘッドレスト12
と対応する位置またはそれよりも所定量前方の位置に設
定されている。
【0037】なお、図4、図5、図6において上述のウ
エザストリップ41にはリップ部41aが一体形成され
ており、このリップ部41aでリヤピラートリム46の
上端部との間をシールすべく構成している。
【0038】このように図1〜図6で示した実施例のシ
ートベルト31格納構造は、車体(キャブサイドインナ
37参照)に固定され、かつトリム部材(荷室トリム47
参照)で覆われたリトラクタ39と、上記リトラクタ3
9から延びるシートベルト31とを備えた車両のシート
ベルト格納構造であって、上記シートベルト31の先端
には先端タング51が設けられると共に、該シートベル
ト31の中間部には位置移動可能な中間タング52が設
けられ、上記トリム部材(荷室トリム47参照)にはシー
トベルト31の非使用時に上記先端タング51と中間タ
ング52とを係止する係止部49が設けられたものであ
る。
【0039】この構成により、シートベルト31の非使
用時には、図2、図5、図6に示すようにシートベルト
31先端の先端タング51とシートベルト31中間部の
中間タング52との両タングをトリム部材(荷室トリム
47参照)に設けられた係止部49に係止させることが
できる。
【0040】この結果、シートベルト31の非使用時
に、上記2つのタング51,52を可及的目立たないよ
うに係止でき、見栄えの向上とタング51,52相互の
異音発生防止との両立を図ることができる。
【0041】また、上記先端タング51と中間タング5
2は図6に拡大図で示すように平行に近接して重ねられ
て上記係止部49の係止開口50に挿入されるものであ
るから、2つのタング51,52を重ねて同時に着脱で
きるので、両タング51,52の係止開口50に対する
係止操作および取出し操作の容易化を図ることができ
る。
【0042】さらに、上記シートベルト31はトリム部
材(リヤピラートリム46参照)に設けられた引出孔48
を介して車室内に延び、該シートベルト31がリトラク
タ39により常時巻取り方向へ付勢され、この付勢力に
より上記両タング51,52が係止部49に係止される
ものである。
【0043】この構成により、シートベルト31の非使
用時には該シートベルト31の引出孔48からリトラク
タ39までの部分は車室内から目視不可にトリム部材
(リヤピラートリム46,荷室トリム47参照)の内部に
格納され、かつシートベルト31の揺動が阻止されるこ
とは勿論、リトラクタ39の付勢力によりシートベルト
31を介して両タングを巻取り方向へ付勢しているの
で、2つのタング51,52を確実に係止することがで
きる。
【0044】しかも、上記引出孔48の内部において対
応する車体(キャブサイドインナ37参照)にはショルダ
アンカ45が固定され、非使用時のシートベルト31は
上記トリム部材(各トリム46,47参照)で覆われ、使
用時にはシートベルト31がショルダアンカ45で案内
されて車室内に延びるように構成したものである。
【0045】この構成により、シートベルト31の非使
用時にショルダアンカ45およびシートベルト31の双
方が車室側に露出することがなく、見栄えがよく、また
シートベルト31が車室側に露出しないことにより、後
席の後部にリヤパッケージトレイ20が存在しても、シ
ートベルト31がリヤパッケージトレイ20の移動時に
邪魔になることもない。
【0046】また、上記トリム部材はリヤピラートリム
46または荷室トリム47に設定され、上記係止部49
はリヤピラートリム46の根元部分(この実施例では荷
室トリム47の上端の水平部47a)に設けられ、上記
係止部49の近傍にはリヤ荷室19の上部を覆う開閉可
能なリヤパッケージトレイ20が支持されたものであ
る。
【0047】この構成により、両タング51,52をリ
ヤピラートリム46の根元部分(車室内の車幅方向にお
ける側端部)においてコンパクトに係止できるので、リ
ヤ荷室19の幅(車幅方向の長さ)を最大限に確保するこ
とができ、またリヤパッケージトレイ20の開閉時に両
タング51,52と該リヤパッケージトレイ20とが干
渉することもない。
【0048】さらに、上記両タング51,52は上下方
向にオフセットされて上記係止部49に係止されるもの
であるから、タングプレート部と、このプレート部より
厚肉の把持部とを備えた両タング51,52を係止部4
9への係止時に上下方向にオフセットさせるので、タン
グ51,52の係止時において重ねられた2つのタング
51,52のスペース(車幅方向のスペース)が厚くなら
ず、これら両タング51,52をコンパクトに係止する
ことができる。
【0049】図7、図8は車両のシートベルト格納構造
の他の実施例を示し、この図7、図8に示す実施例にお
いては図6で示した先の実施例の構成に加えて、中間タ
ング52のタングプレートに当接する倒れ防止ガイド部
56と、先端タング51のタングプレート先端部を挿入
する一対の倒れ防止ガイド部57,58とを荷室トリム
47に一体形成し、これらの各ガイド部56〜58には
各タング51,52の円滑な挿入を行なうようにテーパ
部56a,57a,58aを形成したものである。
【0050】このように構成すると、部品点数の増加を
招くことなく、係止開口50に挿入係止された2つのタ
ング51,52の上方部がリトラクタ39の付勢力によ
りリヤピラートリム46側へ傾動するのを確実に防止す
ることができると共に、上述のテーパ部56a,57
a,58aにより重ね合わされた2つのタング51,5
2の挿入を円滑にガイドすることができる。
【0051】この図7、図8に示す実施例においても、
その他の構成、作用、効果については先の実施例と同様
であるから、図7、図8において前図と同一の部分には
同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
【0052】図9は車両のシートベルト格納構造のさら
に他の実施例を示し、この実施例では係止開口50それ
自体を開口上部が広く、開口下部が狭くなるテーパ状に
構成すると共に、中間タング52のタングプレートに当
接する倒れ防止ガイド部59と、先端タング51のタン
グプレート先端部を挿入する一対の倒れ防止ガイド部6
0,61とを設け、一方のガイド部60はスラント部6
2を介して倒れ防止ガイド59に一体連設し、この倒れ
防止ガイド部59は荷室トリム47の段下げ部47c内
面と一体形成し、他方のガイド部61は荷室トリム47
の水平部47aから下方に向けて一体に吊設形成したも
のである。
【0053】このように構成しても、部品点数の増加を
招くことなく、係止開口50に挿入係止された2つのタ
ング51,52の上方部がリトラクタ39の付勢により
リヤピラートリム46側へ傾動するのを確実に防止する
ことができると共に、係止開口50のテーパ形状および
スラント部62の上面形状により重ね合わされた2つの
タング51,52の挿入を円滑にガイドすることができ
る。
【0054】なお、図9に示すこの実施例においても、
その他の構成、作用、効果については先の実施例と同様
であるから、図9において前図と同一の部分には同一符
号を付して、その詳しい説明を省略する。
【0055】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明の車体は、実施例のキャブサイドイ
ンナパネル37に対応し、以下同様に、トリム部材は、
リヤピラートリム46または荷室トリム47に対応し、
固定タングは、先端タング51に対応し、可動タング
は、中間タング52に対応するも、この発明は、上述の
実施例の構成のみに限定されるものではない。
【0056】
【発明の効果】この発明によれば、シートベルトの先端
に固定タングを、中間部に可動タングをそれぞれ設け、
リトラクタを覆うトリム部材にシートベルトの非使用時
に両タングを係止する係止部を設けることで、シートベ
ルトの非使用時に2つのタングを可及的目立たないよう
に係止でき、見栄えの向上とタング相互の異音発生防止
との両立を図ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のシートベルト格納構造を備えた車両
の斜視図。
【図2】 シートベルト格納時の車両の斜視図。
【図3】 リヤピラートリムおよび荷室トリムを除去し
た状態で示すシートベルト格納構造の断面図。
【図4】 図3のB−B線矢視断面図。
【図5】 両タング係止時の断面図。
【図6】 図5の要部拡大断面図。
【図7】 本発明のシートベルト格納構造の他の実施例
を示す断面図。
【図8】 図7の要部拡大断面図。
【図9】 本発明のシートベルト格納構造のさらに他の
実施例を示す拡大断面図。
【符号の説明】
19…リヤ荷室 20…リヤパッケージトレイ 31…シートベルト 37…キャブサイドインナパネル(車体) 39…リトラクタ 45…ショルダアンカ 46…リヤピラートリム(トリム部材) 47…荷室トリム(トリム部材) 48…引出孔 49…係止部 50…係止開口 51…先端タング(固定タング) 52…中間タング(可動タング)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体に固定され、かつトリム部材で覆われ
    たリトラクタと、上記リトラクタから延びるシートベル
    トとを備えた車両のシートベルト格納構造であって、上
    記シートベルトの先端には固定タングが設けられると共
    に、該シートベルトの中間部には位置移動可能な可動タ
    ングが設けられ、上記トリム部材にはシートベルトの非
    使用時に上記固定タングと可動タングとを係止する係止
    部が設けられた車両のシートベルト格納構造。
  2. 【請求項2】上記固定タングと可動タングは平行に近接
    して重ねられて上記係止部の係止開口に挿入される請求
    項1記載の車両のシートベルト格納構造。
  3. 【請求項3】上記シートベルトはトリム部材に設けられ
    た引出孔を介して車室内に延び、該シートベルトがリト
    ラクタにより常時巻取り方向へ付勢され、該付勢力によ
    り上記両タングが係止部に係止される請求項1または2
    記載の車両のシートベルト格納構造。
  4. 【請求項4】上記引出孔の内部において対応する車体に
    はショルダアンカが固定され、非使用時のシートベルト
    は上記トリム部材で覆われ、使用時にはシートベルトが
    ショルダアンカで案内されて車室内に延びるように構成
    した請求項3記載の車両のシートベルト格納構造。
  5. 【請求項5】上記トリム部材はリヤピラートリムに設定
    され、上記係止部はリヤピラートリムの根元部分に設け
    られ、上記係止部の近傍にはリヤ荷室の上部を覆う開閉
    可能なリヤパッケージトレイが支持された請求項1,
    2,3または4記載の車両のシートベルト格納構造。
  6. 【請求項6】上記両タングは上下方向にオフセットされ
    て上記係止部に係止される請求項1,2,3,4または
    5記載の車両のシートベルト格納構造。
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