JP2014210540A - 車両用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】前後方向のスライド移動位置に拘わらず、シートベルト装置のウェビングを適正位置に規制することのできる車両用シートを提供する。
【解決手段】シートバック9上のヘッドレスト10の車幅方向外側位置に、ヘッドレスト10の車幅方向外側の側面に略沿って起立する起立部46を有するウェビングガイド45を設ける。ウェビング17の装着時には、ウェビングガイド45の起立部46によってウェビング17のヘッドレスト方向の変位を規制する。ウェビングガイド45には、起立部46の下端に延設されて、シートバック9の車幅方向の側面まで延出する延長部47を設けるようにしても良い。
【選択図】図3

Description

この発明は、車室内での着座位置をスライド調整可能な車両用シートに関するものである。
近年、ミニバン等の車両においては、後席のシートアレンジの多様化が望まれており、シートの車体前後方向のスライド移動量もより増大することが望まれている。
ところが、後席側のシートの前後スライド量を増大しようとした場合、車体側部から車室内側に膨出するリヤホイールハウスとシートとの干渉を避けるために、シートの車幅方向の設置位置が制限されてしまう。
このため、この問題に対処し得る車両用シートとして、スライドレールの少なくとも一部を、車体後方側から前方側に向けて車幅方向外側に傾斜させ、シートをリヤホイールハウスの膨出部の斜め前方側にスライド移動できるようにしたものが案出されている(例えば、特許文献1,2参照。)。
この車両用シートは、シートの最後端移動位置がリヤホイールハウスの膨出部の車幅方向内側に設定される一方で、シートの最前端移動位置がリヤホイールハウスの膨出部の前方位置に設定され、シートを最前端移動位置まで移動させたときに、そのシートの車幅方向の内側領域に大きな有効スペースが確保されるようになる。
実開昭63−179248号公報 特開平7−108864号公報 特開2009−90963号公報
しかし、上述のように前後スライド量を増大させた従来の車両用シートは、三点式のシートベルト装置のウェビングの引き出し口が車室内の側壁のシートバックよりも後方側に設定されていると、最前端移動位置付近で乗員がウェビングを装着したときに、引き出されたウェビングのうちの、乗員の肩部を拘束するべき領域が、シートバックの上部のヘッドレスト部分に回り込み、乗員に違和感を与えることが懸念される。
そこでこの発明は、前後方向のスライド移動位置に拘わらず、シートベルト装置のウェビングを適正位置に規制することのできる車両用シートを提供しようとするものである。
この発明に係る車両用シートでは、上記課題を解決するために以下の構成を採用した。
請求項1に係る発明は、リヤホイールハウス(例えば、実施形態のリヤホイールハウス13)の車室内側への膨出部(例えば、実施形態の膨出部13a)よりも車幅方向内側に位置される最後端移動位置と、リヤホイールハウスの車室内側への膨出部よりも前方で前記最後端移動位置よりも車幅方向外側に位置される最前端移動位置との間でスライド移動可能にされ、三点式のシートベルト装置のリトラクタ(例えば、実施形態のリトラクタ15)から引き出されたウェビング(例えば、実施形態のウェビング17)によって着座した乗員が拘束される車両用シートであって、前記ウェビングの装着時に、当該ウェビングがシートバック(例えば、実施形態のシートバック9)よりも後方の側壁の引き出し口(例えば、実施形態の引き出し口18)から引き出されるものにおいて、シートバック上のヘッドレスト(例えば、実施形態のヘッドレスト10)の車幅方向外側位置には、前記ヘッドレストの車幅方向外側の側面に略沿って起立する起立部(例えば、実施形態の起立部46)を有し、ウェビングの装着時に、当該ウェビングのヘッドレスト方向への変位を前記起立部によって規制するウェビングガイド(例えば、実施形態のウェビングガイド45)が設けられていることを特徴とするものである。
これにより、例えば、シートを最前端移動位置付近に移動させた状態で、乗員がウェビングを装着する場合に、ウェビングがシートバック上でヘッドレスト方向にずれ動こうとしても、その動きがウェビングガイドの起立部によって規制されることになる。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る車両用シートにおいて、前記ウェビングガイドには、前記起立部の下端から前記シートバックの車幅方向外側の側面にかけて延出する延長部(例えば、実施形態の延長部47)が設けられていることを特徴とするものである。
この場合、例えば、体格の小さい乗員がウェビングを装着する場合であっても、乗員の肩部の高さに応じてシートバック側のウェビングの接触位置をウェビングガイドの延長片に沿わせて移動させることが可能になる。
この発明によれば、シートバック上でのウェビングのヘッドレスト方向への移動がウェビングガイドの起立部によって規制されるため、前後方向のスライド移動位置に拘わらず、ウェビングを適正位置に規制し、乗員に違和感を与える不都合を無くすことができる。
この発明の一実施形態の車両を車幅方向の略中央で破断したときの模式的な側面図である。 この発明の一実施形態の車両の車室内の側面図である。 この発明の一実施形態の車両の車室内の上面図である。 この発明の一実施形態の車両の車室内の側面図である。 この発明の一実施形態の車両の車室内の上面図である。 この発明の一実施形態のシートの斜視図である。 この発明の一実施形態のシートの骨格部の側面図である。 この発明の一実施形態のシートのタンブル動作を説明するための模式的な側面図である。 この発明の一実施形態の車両の車室内の斜視図である。 この発明の一実施形態のシートを最前端移動位置に移動したときの正面図(A)と、最後端移動位置に移動したときの正面図(B)を併せて記載した図である。 この発明の一実施形態のシートを最前端移動位置に移動したときの正面図(A)と、最後端移動位置に移動したときの正面図(B)を併せて記載した図である。 この発明の一実施形態のシートの斜視図である。
以下、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明において、前後と上下については、特別に断らない限り車体に対しての前後と上下を意味するものとする。また、図中矢印FRは車両の前方側を指し、矢印UPは、車両の上方を、矢印LHは、車両の左側方をそれぞれ指すものとする。
図1は、この実施形態に係る車両1を車幅方向の略中央で破断したときの模式的な側面図である。この実施形態の車両1は、前後三列にシート2A,2B,2Cを備えたミニバンタイプの車両であり、一列目、二列目、三列目の各シート2A,2B,2Cは左右対称にそれぞれ二組設けられている。図1においては、各列の右側のシート2A,2B,2Cが示されている。また、この車両1は、車体の左右の側部に前後二つのドア開口3,4が設けられ、二列目のシート2Bや三列目のシート2Cに着座した乗員mが後側のドア開口4を通して乗降し得るようになっている。なお、図1中符号5は、車体側部の前側のドア開口3と後側のドア開口4の間に設けられたセンターピラーであり、符号6は、車体側部の後側のドア開口4の後縁部に設けられたクウォータピラー、符号7は、車体側部の後端縁に沿って設けられたリヤピラーである。また、図1中の符号29は、図示しないリヤクウォータガラスが取り付けられる窓枠部である。
図2,図4は、二列目の右側のシート2Bと車室内の右側の側壁部をシート2Bの左側から見た図であり、図3,図5は、二列目の右側のシート2Bと車室内の右側の側壁部を上方側から見た図、図6は、二列目の右側のシート2Bを前部右斜め上方側から見た図である。
これらの図に示すように、シート2Bは、乗員mの臀部を支持するシートクッション8と、このシートクッション8の後端部に回動可能に連結されて、乗員mの腰部および胸部(背部)を支持するシートバック9と、このシートバック9の上部に取り付けられて、乗員mの頭部および首部を支持するヘッドレスト10と、を備えている。また、シートクッション8の車幅方向内側の側部には、シートクッション8の側面に沿うように上方に起立する起立壁11(図6参照。)が延設され、その起立壁11の上部に、乗員mが腕を載せ置くためのアームレスト12が設けられている。なお、起立壁11は前後方向と上下方向に長い略ボックス形状に形成され、その内部に図示しないフレーム部材と、リクライニング操作用のレバー部品等が収納されている。
車両1の車室内の側部(クウォータピラー6とリヤピラー7の間の領域)には、後輪の外側を覆うリヤホイールハウス13が車幅方向内側に膨出している。このリヤホイールハウス13は、車両側部の車体パネルに一体に設けられている。車体パネルのうちの、リヤホイールハウス13の上方側位置には、図示しないブラケットを介して二列目のシート2B用のシートベルト装置14のリトラクタ15(図2,図4参照。)が固定設置されている。クウォータピラー6とリヤピラー7の間の車室内側領域には、樹脂製の内装部材であるリヤサイドライニング16がビスや係止クリップ等によって取り付けられている。
二列目のシート2Bのシートベルト装置14は、三点式のシートベルト装置であり、リトラクタ15から引き出されたウェビング17がリヤサイドライニング16の引き出し口18を通して車室内に引き出され、その先端部がクウォータピラー6の下端近傍のアウタアンカ19を介して車体フロア20上に固定されている。ウェビング17上の引き出し口18とアウタアンカ19の間に位置される領域にはタングプレート21が挿通されており、そのタングプレート21は、シート2Bの車幅方向内側の車体フロア20に固定されたバックル22に対して脱着可能とされている。
ウェビング17は、初期状態では基端側がリトラクタ15に巻き取られており、乗員mがタングプレート21部分を手で把持して引き出し、タングプレート21をバックル22に固定することにより、乗員mの主に胸部と腰部をシート2Bに対して拘束する。
ところで、二列目のシート2Bは、車体フロア20上に設置された一対のシートレール23を介して車体前後方向に、より正確には、車体の左右の斜め前後方向にスライド移動可能とされている。シートレール23は、図3,図5に示すように、前部側が車幅方向外側に傾斜するように車体フロア20上に設置されている。シートレール23上をスライド移動するシート2Bは、図2,図3に示す最後端移動位置では、リヤホイールハウス13の膨出部13aよりも車幅方向内側に位置され、図4,図5に示す最前端移動位置では、最後端移動位置よりも車幅方向外側のリヤホイールハウス13の膨出部13aの前方側に位置される。したがって、この実施形態の二列目のシート2Bは、最前端移動位置の近傍にある状態において、左右の隣接するシート2B間に充分に大きな離間距離を確保することができ、しかも、リヤホイールハウス13部分との干渉を招くことなく最後端移動位置までスライド移動させることができる。
また、この実施形態の二列目のシート2Bは、不使用時に、シートバック9をシートクッション8上に二つ折りに倒し、最前端移動位置において、その状態のままシート2B全体を前方に跳ね上げる所謂タンブル動作が可能となっている。
図7は、二列目のシート2Bのタンブル動作を実現する主要な構成を示す図であり、図8は、シート2Bのタンブル動作を、(A)から(E)によって順次時系列に示した図である。
図7に示すように、シート2Bは、車体フロア20上に敷設されたシートレール23(ロアレール)に板状のスライドベース24がスライド可能に支持され、スライドベース24の前端部に回動ヒンジ25を介してシートクッション8の前端部が前後回動可能に連結されている。そして、シートクッション8の後端部にはシートバック9がリクライニング機構26を介して回動可能に連結されている。また、スライドベース24の後端部には、略コ字状の棒状部材からなるタンブルストライカ27が突設され、シートバック9の後部下端に設けられたロック機構28がタンブルストライカ27と係合するようになっている。
リクライニング機構26は、シートクッション8の側部に設けられたリクライニング解除レバー33と、アームレスト12の下方の起立壁11の後端に設けられたリクライニング解除ストラップ34のいずれかの操作によって解除操作されるようになっている。
また、シートバック9は、リクライニング機構26の解除操作時に、リクライニング機構26の回転軸26aを中心として回動して二段階の前倒れ状態に遷移する。即ち、シートバック9は、タンブル動作が完了するまでに、最初に半分程度前倒れする半倒れ状態となり、その後にシートクッション8上に重なるまで倒れる全倒れ状態となる。シートクッション8の後端部には、半倒れストッパ31が設けられており、リクライニング機構26が解除操作されたときに、半倒れストッパ31にシートバック9側のストッパピン32が当接することにより、シートバック9が半倒れ状態に維持されるようになっている。また、スライドベース24とシートレール23の間には、スライドベース24のスライド位置をロックするスライドロック機構35が設けられている。シート2Bを何等操作しない状態では、スライドロック機構35がスライドベース24をロック状態に維持している。
スライドロック機構35は、上述のようにリクライニング機構26の解除操作によってシートバック9が半倒れ状態になると、その動作を契機としてロック解除されるようになっている。そして、上記の半倒れストッパ31は、スライドロック機構35が解除された後にシートクッション8(スライドベース24)が最前端移動位置までスライド移動すると、その後にシートクッション8の後端部のロック解除ストラップ36が引かれた時点で、ストッパピン32から離間するように変位する。この結果、シートバック9は半倒れストッパ31による回動規制が解除されて全倒れ状態へと遷移する。
また、シートクッション8の前部側での回動をロックするロック機構28は、通常状態ではスライドベース24上のタンブルストライカ27と係合しているが、シートクッション8(スライドベース24)が最前端移動位置まで移動して、シートバック9が全倒れ状態に遷移すると、その動作を契機としてタンブルストライカ27に対する係合を解除する。
ここで、図8(A)〜(E)を参照して、シート2Bの具体的なタンブル動作について説明する。
最初に、シート2Bが正規姿勢(シートバック9が後方に立ち上がった姿勢)のときに、図8(A)に示すように、リクライニング解除レバー33とリクライニング解除ストラップ34のいずれか一方が操作されると、シートバック9がリクライニング機構26の回転軸26aを中心として前傾して半倒れ状態となる。こうして、シートバック9が半倒れ状態になるとスライドロック機構35のロックが解除される。
次に、この状態から乗員mがシート2Bを前方側に押すと、シート2Bは、図8(B)に示すようにシートレール23に沿って斜め前方側にスライド移動する。こうしてシート2Bが最前端移動位置まで移動すると、ロック解除ストラップ36の引き込みによるシートバック9の全倒れ状態への遷移が可能になる。
この状態から、図8(C)に示すように、ロック解除ストラップ36が引かれると、シートバック9がリクライニング機構26の回転軸26aを中心として全倒れ状態となり、ロック機構28とタンブルストライカ27の係合が解除される。
こうしてロック機構28とタンブルストライカ27の係合が解除されると、回動ヒンジ25に内蔵された図示しない付勢スプリングの力により、図8(D)に示すように、シート2B全体が回動ヒンジ25を中心としてゆっくりと回転(タンブル)する。この後、シート2Bは、図8(E)に示すように、係止具37によって車体の骨格部材に係止固定される。
また、図1に示す車室内の三列目のシート2Cは、二列目のシート2Bと同様に、乗員mの臀部を支持するシートクッション108と、このシートクッション108の後端部に回動可能に連結されて、乗員の腰部および胸部(背部)を支持するシートバック109と、このシートバック109の上部に取り付けられて、乗員の頭部および首部を支持するヘッドレスト110と、を備えている。この三列目のシート2Cは、車室内後部の車体フロア20に設けられた図示しない凹部に格納され、使用時に凹部内から車体フロア20上に突出させるようになっている。なお、シート2Cは、シートバック109をシートクッション108の上面側に二つ折りに倒し、その状態で凹部内に格納されることにより、シートバック109の背面が凹部の開口を閉塞することになる。また、シート2Cは、シートクッション108の下端が図示しないリンク機構を介して凹部内の底壁に支持されており、リンク機構の作動によって凹部内への格納と、車体フロア20上への突出を適宜行えるようになっている。
三列目のシート2Cは、上述のようにシートとして使用しないときに、車体フロア20の凹部に格納される関係上、シートバック109とシートクッション108が二列目のシート2Bよりも肉薄となっており、シートクッション108の座面108a、特に、座面108aの後部領域は二列目のシート2Bの座面8aに比較して低くなっている。
なお、シートとして使用する場合に車体フロア20上に設置されたシート2Cは、後部側のドア開口4よりも後方側に位置されている。
車室内の車体側部に取り付けられるリヤサイドライニング16には、窓枠部29の下方位置から車幅方向内側に膨出するボックス状の台座部38が一体に形成されている。この台座部38は、二列目のシート2Bのシートバック9とほぼ同等高さ位置において、車幅方向内側に迫り出している。
図9は、リヤサイドライニング16の台座部38とその周辺部を示す図である。
同図にも示すように、台座部38のうちのリヤホイールハウス13(図2,図4参照。)の後部の直上位置には、前部領域が後部領域よりも低い段差部が設けられ、その段差部の車体前方側に向く垂立壁部分に前述したウェビング17の引き出し口18が形成されている。そして、台座部38の前部領域の上面と、その前部領域の上面に滑らかに連続する前端面とは、引き出し口18から前方に引き出されたウェビング17を沿わせるガイド面39とされている。ガイド面39に沿わせて配置されたウェビング17の先端部は、ガイド面39の前端位置からクウォータピラー6の下端近傍のアウタアンカ19に向かって延出する。なお、ウェビング17は、シートベルト装置14の不使用時に、中途部をガイド面39上に沿わせ台座部38の前端側のコーナ部分に引っ掛けることにより、リトラクタ15による引き込み力を受けて台座部38上に係止される。
また、リヤサイドライニング16の台座部38の下方側には、車幅方向外側に向かって窪む窪み部40形成され、その窪み部40の下端に、前後に長いボックス状のアームレスト部41が車幅方向内側に膨出して設けられている。アームレスト部41は、上面が略水平に形成され、その上面に、三列目のシート2Cに着座した乗員mの腕が載せ置かれるようになっている。アームレスト部41は、台座部38の上面と略平行にドア開口4の後縁部の近傍まで車体前後方向に延出している。
リヤサイドライニング16の台座部38の前縁部とアームレスト部41の前縁部の間には、側面視が略コ字状のアシストグリップ42が一体に取り付けられている。このアシストグリップ42は、乗員mによって把持される把持部42aが車体上下方向に沿って延出し、上部側の屈曲基部42bが台座部38の前縁部の車室内側に重ね合されて結合されるとともに、下部側の屈曲基部42cがアームレスト部41の前縁部の車室内側に重ね合されて結合されている。
台座部38上のガイド面39は、図9に示すように、台座部38の上面側から前端側に向かって緩やかに前方に傾斜するとともに、前部側が前端面に滑らかに連続するように湾曲している。アシストグリップ42の上部側の屈曲基部42bは、その上縁部の形状が台座部38のガイド面39の前縁部の形状に略沿い、かつガイド面39の輪郭よりも一回り大きく形成されている。つまり、屈曲基部42bの上縁部は、ガイド面39の車幅方向内側位置において、そのガイド面39の上方側と前方側に所定高さ突出している。この屈曲基部42bの上縁部の突出部分は、ガイド面39上に沿わせて配置されたウェビング17の車幅方向内側の変位を規制する規制壁55を構成している。なお、規制壁55の車幅方向外側の面には、ガイド面39上に沿わせて配置されたウェビング17の上方変位を規制する図示いない規制突部が一体に形成されている。
ところで、図6,図9に示すように、二列目のシート2Bのシートバック9の上部には、ウェビング17の装着時に、引き出し口18から乗員mの肩部に向かって引き出されたウェビング17を案内するウェビングガイド45が取り付けられている。このウェビングガイド45は、樹脂や金属等によって形成され、シートバック9の上部側のフレーム(図示せず)にボルト締結等によって結合されている。ウェビングガイド45は、シートバック9上のヘッドレスト10の設置部の車幅方向外側位置、図6,図9に示す右側のシート2Bであれば、ヘッドレスト10の右側位置に配置されている。
なお、この実施形態のシートバック9は、その右側の側面の上縁部領域に、上方側に向かって車幅方向内側に傾斜する傾斜面9aが設けられている。
ウェビングガイド45は、シートバック9の車幅方向外側の上面からヘッドレスト10の側面に沿って起立する起立部46と、起立部46の下端からシートバック9の車幅方向外側の傾斜面9aに沿って下方に延出する延長部47とを備えている。起立部46は、正面視が略直角三角形状に形成され、斜辺に対向する一辺がヘッドレスト10の側面と略平行になるように起立している。延長部47は、起立部46の車幅方向外側の端部に、外側面が起立部46の斜面46aにほぼ連続するように形成されている。なお、延長部47は、シートバック9の側部の傾斜面9aに対して若干外側に突出している。
図10は、シート2Bに体格の比較的小さい乗員mが着座して、ウェビング17を装着したときの様子を示す図であり、図10(A)は、シート2Bが最前端移動位置にあるときの正面図、図10(B)は、シート2Bが最後端移動位置にあるときの正面図である。また、図11,図12は、シート2Bに体格の比較的大きい乗員mが着座して、ウェビング17を装着したときの様子を示す図であり、図11(A)は、シート2Bが最前端移動位置にあるときの正面図、図11(B),図12は、シート2Bが最後端移動位置にあるときの正面図と斜視図である。
この実施形態の場合、リヤサイドライニング16におけるウェビング17の引き出し口18が、スライド移動可能なシートバック9の後方側のシートバック9とほぼ同高さ位置に配置されているため、シート2Bに着座する乗員mの肩の高さや、シート2Bの前後スライド位置等に応じて、シートバック9上におけるウェビング17の引き入れ位置が変化する。
即ち、図10(A)に示すように、体格の比較的小さい(例えば、肩の高さがシートバック9より低い)乗員mが最前端移動位置にあるシート2Bに着座し、その状態でウェビング17を装着すると、シート2Bの前方側への斜めスライド移動によって引き出し口18がシートバック9のより背部側に位置され、ウェビング17はウェビングガイド45の延長部47に摺接して、シートバック9の傾斜面9aからシートバック9の前方側に引き入れられるようになる。
また、図10(B)に示すように、体格の比較的小さい乗員mが最後端移動位置にあるシート2Bに着座し、その状態でウェビング17を装着すると、シート2Bの後方側への斜めスライド移動によって引き出し口18がシート2Bの右側側部に近接する位置に配置され、ウェビング17はウェビングガイド45の延長部47に摺接して、シートバック9の傾斜面9aからシートバック9の前方側に引き入れられるようになる。
一方、図11(A)に示すように、体格の比較的大きい(例えば、肩の高さがシートバック9よりも高い)乗員mが最前端移動位置にあるシート2Bに着座し、その状態でウェビング17を装着すると、シート2Bの前方側への斜めスライド移動によって引き出し口18がシートバック9のより背部側に位置され、ウェビング17はウェビングガイド45の起立部46の斜面46aに摺接して、シートバック9の傾斜面9aよりも上方側の位置からシートバック9の前方側に引き入れられるようになる。
また、図11(B)に示すように、体格の比較的大きい乗員mが最後端移動位置にあるシート2Bに着座し、その状態でウェビング17を装着すると、シート2Bの後方側への斜めスライド移動によって引き出し口18がシート2Bの右側側部に近接する位置に配置され、ウェビング17は、図12にも示すように、ウェビングガイド45の起立部46の斜面46aに摺接し、シートバック9の傾斜面9aより上方側の位置からシートバック9の前方側に引き入れられるようになる。
このとき、ウェビングガイド45の起立部46がなければ、ウェビング17はシートバック9の上部側をヘッドレスト10方向に移動する可能性があるが、このシート2Bにおいては、ウェビング17のヘッドレスト10方向の移動が起立部46によって規制される。
この実施形態の車両1のシート2Bにおいては、シートバック9上でのウェビング17のヘッドレスト10方向への移動がウェビングガイド45の起立部46によって規制されるため、前後方向のスライド移動位置に拘わらず、ウェビング17を常に適正位置に規制し、乗員mに違和感を与えることなく乗員mの上体を確実に拘束することができる。
特に、この実施形態のように車体に対して斜めに前後スライドして、引き出し口18との車幅方向の相対位置が変化するシート2Bにおいては、引き出し口18がシートバック9の右側側部に近接する状況下で、ウェビング17のシートバック9からの引き入れ位置が乗員mの操作や上体の挙動に追従し易くなる。このため、体格の比較的大きい乗員がウェビング17を装着する場合には、シート2Bの移動位置によってはウェビング17がヘッドレスト10側に変位しようとする可能性が高まるが、この実施形態のシート2Bにおいては、ウェビングガイド45の起立部46によってウェビング17のヘッドレスト10側への変位を有効に規制することができる。
また、この実施形態のシート2Bにおいては、ウェビングガイド45に、シートバック9の車幅方向の外側の側面(傾斜面9a)まで延出する延長部47が設けられているため、体格の小さい乗員mがウェビング17を装着する場合等においても、ウェビング17を延長部47で摺動させることにより、シートバック9の前方側へのウェビング17の引き入れ位置を乗員mの肩部の高さに応じて容易に変化させることができる。したがって、乗員mの体格やシート2Bの前後スライド位置に拘わらず、乗員mをウェビング17によって確実に拘束することができる。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、ここでは、車室内に前後にシートが三列配置される車両に適用した場合について説明したが、適用する車両は前後にシートが二列配置される車両であっても良い。
9…シートバック
10…ヘッドレスト
13…リヤホイールハウス
13a…膨出部
14…シートベルト装置
15…リトラクタ
17…ウェビング
18…引き出し口
45…ウェビングガイド
46…起立部
47…延長部

Claims (2)

  1. リヤホイールハウスの車室内側への膨出部よりも車幅方向内側に位置される最後端移動位置と、リヤホイールハウスの車室内側への膨出部よりも前方で前記最後端移動位置よりも車幅方向外側に位置される最前端移動位置との間でスライド移動可能にされ、
    三点式のシートベルト装置のリトラクタから引き出されたウェビングによって着座した乗員が拘束される車両用シートであって、
    前記ウェビングの装着時に、当該ウェビングがシートバックよりも後方の車室内の側壁の引き出し口から引き出されるものにおいて、
    シートバック上のヘッドレストの車幅方向外側位置には、前記ヘッドレストの車幅方向外側の側面に略沿って起立する起立部を有し、ウェビングの装着時に、当該ウェビングのヘッドレスト方向への変位を前記起立部によって規制するウェビングガイドが設けられていることを特徴とする車両用シート。
  2. 前記ウェビングガイドには、前記起立部の下端から前記シートバックの車幅方向外側の側面にかけて延出する延長部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。
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