JP2014210243A - 洗浄装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】洗浄装置において、超音波振動子から洗浄槽に超音波振動を安定して伝達することができるようにする。【解決手段】洗浄装置100は、洗浄用液4を収容する筐体部3Aを有する洗浄槽3と、超音波振動を発生するとともに表面に設けられた振動伝達面6cを通して超音波振動を伝達する超音波振動子6と、振動伝達面6cと面状に当接する受け面5cと、筐体部3Aと固定する固定面5dと、受け面5cから固定面5dに超音波振動を伝達する振動伝搬部とを有する取り付け部材5と、固定面5dが筐体部3Aと当接するともに、受け面5cと振動伝達面6cとが面状に当接する状態で、取り付け部材5と超音波振動子6とを洗浄槽3に対して固定する固定部と、を備える構成とする。【選択図】図1

Description

本発明は、洗浄装置に関する。
従来、洗浄用液を収容した洗浄槽に超音波振動子によって超音波振動を印加して、洗浄を行う洗浄装置が知られている。このような洗浄装置では、BLT(ボルト締めランジュバン型)振動子を洗浄槽に固定して用いられることが多い。このような洗浄装置では、洗浄槽に設けられたスタッドボルトと接着剤とによってBLT振動子を洗浄槽に固定することが多い。
しかし、このような固定部は、使用時に、超音波振動を受け続けるため、接着剤が経時劣化して剥離し、BLT振動子と洗浄槽との密着性が悪化しやすくなっていた。BLT振動子と洗浄槽との密着性が悪化すると、超音波振動が洗浄槽に十分に伝達されなくなるため、洗浄性能の低下を招くという問題があった。
洗浄装置の技術分野とは異なるが、このような接着剤を用いた超音波振動子の固定方法の問題に関連する技術として、特許文献1には、高温用超音波探触子において、超音波振動子およびこれを取り付けるくさび部材の表面に金メッキまたは金蒸着を施し、互いを押圧状態に保持して密着させる技術が記載されている。
特許文献1に記載の技術によれば、金メッキまたは金蒸着を施した部位に金属アマルガムが生じて、超音波振動子とくさび部材とが密着するようになっている。
特許第3457845号公報
しかしながら、上記のような従来技術の洗浄装置には、以下の問題があった。
洗浄槽は、例えば、薄肉ステンレス鋼板など製作されることが多い。このため、超音波振動子の振動伝達面に比べて洗浄槽の平面度誤差が大きいため、接着剤を用いた固定方法では、接着剤層の厚さのバラツキも大きく、安定した接着強度を経時的に保つことは困難であるという問題があった。
特許文献1に記載の技術を用いて密着性を向上することも考えられるが、そもそも洗浄槽の平面度誤差が大きいため、金めっきまたは金蒸着された平面を均一に密着させることは困難である。また、洗浄槽は薄肉の板状部材で構成されるため、剛性が低く、押圧しても、洗浄槽が変形してしまうため、密着させることが困難である。
この結果、取り付け初期の密着状態が不十分となり、かつ密着状態のバラツキも大きくなってしまい、超音波振動を良好に伝達させることができないという問題がある。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、超音波振動子から洗浄槽に超音波振動を安定して伝達することができる洗浄装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の第1の態様の洗浄装置は、洗浄用液を収容する筐体部を有する洗浄槽と、超音波振動を発生するとともに表面に設けられた振動伝達面を通して前記超音波振動を伝達する超音波振動子と、該超音波振動子の前記振動伝達面と面状に当接する受け面と、前記洗浄槽の前記筐体部と固定する固定面と、前記受け面から前記固定面に超音波振動を伝達する振動伝搬部とを有する超音波振動子取り付け部材と、該超音波振動子取り付け部材の前記固定面が前記洗浄槽の前記筐体部と当接するともに、前記超音波振動子取り付け部材の前記受け面と前記超音波振動子の前記振動伝達面とが面状に当接する状態で、前記超音波振動子取り付け部材と前記超音波振動子とを前記洗浄槽に対して固定する固定部と、を備える構成とする。
上記洗浄装置では、前記固定部は、前記超音波振動子取り付け部材を前記筐体部に固定する第1の固定部と、前記超音波振動子を前超音波振動取り付け部材に固定する第2の固定部と、を備えることが好ましい。
上記の第2の固定部を有する洗浄装置では、前記第2の固定部は、前記超音波振動子を前記超音波振動取り付け部材に対して着脱可能に固定することが好ましい。
上記の第1の固定部を有する洗浄装置では、前記第1の固定部は、前記超音波振動子取り付け部材と前記筐体部とを溶接することにより形成されたことが好ましい。
本発明の洗浄装置によれば、超音波振動子取り付け部材を介して、超音波振動子を洗浄槽に固定するため、超音波振動子から洗浄槽に超音波振動を安定して伝達することができるという効果を奏する。
本発明の第1の実施形態の洗浄装置の構成を示す模式的な断面図である。 図1におけるA部の部分拡大図、およびその分解図である。 本発明の第1の実施形態の変形例(第1変形例)の構成を示す模式的な断面図である。 本発明の第2の実施形態の洗浄装置の主要部を示す模式的な組立断面図、およびそのB視図である。 本発明の第2の実施形態の洗浄装置の主要部の模式的な分解図である。 本発明の第3の実施形態の洗浄装置の主要部を示す模式的な裏面図、およびそのC−C断面図である。 本発明の第3の実施形態の洗浄装置の主要部の模式的な分解図である。 本発明の第4の実施形態の洗浄装置の主要部を示す模式的な裏面図、およびそのD−D断面図である。 本発明の第4の実施形態の洗浄装置の主要部の模式的な分解図である。
以下では、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。すべての図面において、実施形態が異なる場合であっても、同一または相当する部材には同一の符号を付し、共通する説明は省略する。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態の洗浄装置について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態の洗浄装置の構成を示す模式的な断面図である。図2(a)は、図1におけるA部の部分拡大図である。図2(b)は、図2(a)における分解図である。
図1に示すように、本実施形態の洗浄装置100は、洗浄槽3、取り付け部材5(超音波振動子取り付け部材)、および超音波振動子6を備える。
洗浄槽3は、例えば、水、水系洗浄剤、リンス液などの洗浄用液4を収容し、図示略の被洗浄物を洗浄用液4に浸漬するための装置部分であり、上方に開口を有する筐体部3Aと、筐体部3Aの上端から水平方向の外方に延ばされたフランジ部3Bとを備える。
筐体部3Aは、底面3aと、側面3bとからなる箱状部材である。筐体部3Aは、本実施形態では一例として、直方体状の外形を有しており、底面3aは、平面視矩形状の平板である。側面3bは、底面3aの四辺から鉛直上方に延ばされた4つの平板から構成されている。
筐体部3Aは、洗浄用液4を保持可能な強度を有する金属製の薄板部材からなる。筐体部3Aの板厚としては、洗浄用液4の質量にもよるが、例えば、30kgの洗浄用液4を収容する場合、板厚は1mm以上2mm以下が好適である。
筐体部3Aの材質としては、例えば、ステンレス鋼板などが好適であり、具体的には、SUS303、SUS304、SUS316などを挙げることができる。
本実施形態では、一例として、厚さ1.5mmのSUS304によって、筐体部3Aを構成している。
フランジ部3Bは、洗浄装置100の基体部であるベース1上に立設された支持壁2の上端2aにおいて、図示略の固定手段により固定されている。
フランジ部3Bを上端2aに固定する固定手段は、特に限定されず、着脱可能に固定されていてもよいし、着脱できないように一体に固定する手段でもよい。フランジ部3Bの固定手段の例としては、例えば、ボルト締め、溶接などを挙げることができる。
洗浄槽3は、支持壁2に固定された状態では、支持壁2と側面3bとの間、およびベース1と底面3aとの間に、隙間が設けられている。
特に、ベース1と底面3aとの間には、後述する超音波振動子6を下方側から着脱することが可能な隙間が設けられている。
取り付け部材5は、超音波振動子6を下方から着脱可能に固定するため、洗浄槽3の底面3aにおいて洗浄槽3の外側に固定された部材である。本実施形態では、取り付け部材5は、図2(a)、(b)に示すように、円筒状部5Aと底部5Bとからなる有底円筒状の外形を有する。
円筒状部5Aは、下方に開口され、内部に略円筒状の穴部5aが形成されている。本実施形態では、穴部5aの内周面には、超音波振動子6を螺合して固定する雌ねじ5bが形成されている。
底部5Bは、円筒状部5Aの上方を覆う円板状の形状を有する部位であり、穴部5a側に、円筒状部5Aの中心軸線に直交する平面からなる受け面5cが形成されている。
受け面5cの反対側の表面は、円筒状部5Aの中心軸線に直交する平面からなり、洗浄槽3の底面3aと当接する固定面5dが形成されている。
底部5Bにおいて、受け面5cと固定面5dとで挟まれた部位は、中実の板状であり、超音波振動子6から印加される超音波振動を受け面5cから固定面5dに伝搬する振動伝搬部5eになっている。
底部5Bの厚さは、底面3aに比べて十分高い剛性を有する厚さとする。
固定面5dおよび受け面5cは、それぞれの当接相手部材である底面3aおよび後述する超音波振動子6の振動伝達面6cと面状に当接できるように、平滑に形成される。
ここで、2つの面が「面状に当接する」とは、マクロに見て互いの面形状が一致した状態で当接することにより、明確な点接触部、線接触部が形成されていない当接状態を意味する。「面形状が一致した状態」とは、2面の面形状がマクロに見てもともと一致している場合と、2面のいずれかまたは両方が変形することにより互いの面形状が一致した場合とを含む。
例えば、本実施形態のように平面同士を当接させる場合には、例えば、平面度0.1mm以下であって、表面粗さが最大高さRyで1μm以下あれば、面状に当接させることが可能である。
固定面5dおよび受け面5cを平滑にする手段は特に限定されず、例えば、研磨加工によって表面粗さを低減したり、機械加工後にメッキなどの表面処理を施して平滑面を形成したりすることが可能である。
このような構成の取り付け部材5は、本実施形態では、固定面5dが洗浄槽3の底面3aと面状に当接した状態で、底部5Bの外周部において溶接されることにより、洗浄槽3と固定されている。このため、底部5Bの外周部には、洗浄槽3との溶接によって溶接金属が肉盛りされた溶接部7(第1の固定部、固定部)が形成されている。
底面3aは、底部5Bに比べて薄肉の部材であるため、溶接時に、適宜の保持治具によって底面3aと固定面5dとを互いに押圧することにより、溶接時に面状に当接させることが可能である。
取り付け部材5の材質としては、超音波振動子6からの超音波振動を良好に伝搬でき、溶接が可能な適宜の金属材料を採用することができる。取り付け部材5として好適な金属の種類としては、例えば、SUS303、SUS304、SUS316などの例を挙げることができる。
振動伝搬部5eの厚さ(受け面5cと固定面5dとの間の距離)は、必要な振動伝搬特性に応じて決めることができるが、少なくとも筐体部3Aの板厚より厚肉とすることが好ましい。
振動伝搬部5eの好ましい厚さとしては、例えば、3mmから15mmの範囲を挙げることができる。
超音波振動子6は、超音波振動を発生する素子本体部6aと、共振を利用して素子本体部6aで発生された超音波振動を増幅し先端に設けられた振動伝達面6cから外部に伝達するホーン部6bとを備える。
素子本体部6aは、例えば、複数枚の圧電セラミックス素子の間に金属電極を挿入して積み重ねて金属製のボルト(図示略)で締め付けたBLT(ボルト締めランジュバン型)振動子を採用することができる。
素子本体部6aは、図示略の接続端子を備え、図示略の配線によって、電源に接続されている。
ホーン部6bは、本実施形態では、図2(b)に示すように、基端側の素子本体部6aとの接続部から先端の振動伝達面6cに向かって拡径する円錐台状部6Aと、この円錐台状部6Aと振動伝達面6cとの間に形成された一定のねじ外径を有する雄ねじ6dが側面に形成されたねじ込み部6Bとを有する。
雄ねじ6dは、取り付け部材5の雌ねじ5bと螺合することが可能になっている。このため、ねじ込み部6Bを、取り付け部材5の雌ねじ5bにねじ込むことにより、超音波振動子6を取り付け部材5に着脱可能に固定することができる。
このようなホーン部6bは、超音波振動を良好に伝達することができる金属材料を用いて形成されている。
振動伝達面6cの面形状は、取り付け部材5の受け面5cと面状に当接できる形状に形成される。本実施形態では、受け面5cが穴部5aの中心軸線に直交する平面であることに対応して、雄ねじ6dによる螺合の中心軸線に直交する平面になっている。
振動伝達面6cは、当接相手部材である取り付け部材5の受け面5cと面状に密着して当接できるように、平滑に形成される。
振動伝達面6cを平滑にする手段は特に限定されず、例えば、研磨加工によって表面粗さを低減したり、機械加工後にメッキなどの表面処理を施して平滑面を形成したりすることが可能である。
超音波振動子6の雄ねじ6dは、振動伝達面6cが取り付け部材5の受け面5cに対して傾いて固定されることがないように、取り付け部材5の雌ねじ5bとの間に、傾きを吸収できる程度のガタ(バックラッシュ)を設けることが好ましい。
このような構成の洗浄装置100は、次のようにして製造することができる。
まず、図2(b)に示すように、取り付け部材5の固定面5dを、洗浄槽3の底面3aに面状に当接させ、この当接状態を保持して、取り付け部材5の外周部と洗浄槽3とを溶接し、溶接部7を形成する。これにより、取り付け部材5が洗浄槽3の底面3aに固定される。
このため、溶接部7は、超音波振動子取り付け部材である取り付け部材5を筐体部3Aに固定する第1の固定部を構成している。
次に、このように取り付け部材5が固定された洗浄槽3を支持壁2の上端2aに固定する前または固定した後に、超音波振動子6の雄ねじ6dを取り付け部材5の雌ねじ5bに螺合する。これにより、超音波振動子6の振動伝達面6cと、取り付け部材5の受け面5cとを面状に当接させる。さらに、面状の当接状態が、経時的に維持できるように、振動伝達面6cと受け面5cとの間に適宜の押圧力が発生するまで、超音波振動子6をねじ込む。これにより、超音波振動子6が取り付け部材5に固定される。
このため、雄ねじ6dおよび雌ねじ5bは、超音波振動子6を取り付け部材5に固定する第2の固定部を構成している。
このように固定された超音波振動子6は、逆回転させれば、固定状態を解除できるため、着脱可能に固定されている。
このように、本実施形態の洗浄装置100は、取り付け部材5と超音波振動子6とを洗浄槽3に対して固定する固定部が、第1の固定部と第2の固定部とからなる場合の例になっている。
なお、螺合終了後、振動伝達面6cと受け面5cとの位置関係を固定するため、雄ねじ6dと雌ねじ5bとをねじロック剤によって接着固定してもよい。ただし、ねじロック剤は、振動伝達面6cと受け面5cとの間には浸透させないようにする。
このようにすれば、雄ねじ6dと雌ねじ5bとによる螺合部が緩み止めされ、振動伝達面6cと受け面5cとの位置関係がより強固に固定される。
このようにねじロックを行った場合でも、ねじロック剤を軟化させたり除去したりすれば、超音波振動子6を取り外すことが可能である。
このようにして製造された洗浄装置100によって、図示略の被洗浄物を洗浄するには、まず、図1に示すように、洗浄槽3の内部に洗浄用液4を導入する。
次に、図示略の電源を起動し、超音波振動子6の素子本体部6aによって超音波振動を発生させる。
超音波振動は、素子本体部6aが接続されたホーン部6bによって増幅され、振動伝達面6cに伝達される。
振動伝達面6cが取り付け部材5の受け面5cと面状に当接しているため、貯音波振動は、振動伝達面6cから取り付け部材5に効率よく伝達される。
受け面5cに伝達された超音波振動は、取り付け部材5の振動伝搬部5eを伝搬して、固定面5dに到達する。
取り付け部材5は、固定面5dが洗浄槽3の底面3aと面状に当接した状態で、筐体部3Aと一体に固定されているため、固定面5dの振動が底面3aに効率よく伝達される。
これにより、底面3aに接触する洗浄用液4が超音波加振され、洗浄用液4に浸漬された被洗浄物が洗浄される。
洗浄装置100によれば、取り付け部材5の固定面5dと底面3a、超音波振動子6の振動伝達面6cと受け面5cとが、それぞれ面状に当接した状態で固定され、例えば、接着剤のような介在物を挟むことなく固定されている。
このため、超音波振動の伝達効率が向上する。
また、接着剤のような介在物の経時劣化により接触状態が変化することがないため、経時的に安定して超音波振動が伝達される。これにより、洗浄装置100の洗浄能力の経時劣化が抑制される。
また、洗浄装置100によれば、超音波振動子6は取り付け部材5に螺合によって固定されているため、例えば、超音波振動子6が故障したような際には、超音波振動子6を取り外して、他の超音波振動子6と容易に交換することが可能である。
この場合、洗浄槽3の筐体部3Aは経時使用によって変形したりする可能性があるが、取り付け部材5は、筐体部3Aと溶接して固定されているため、良好な振動伝達特性を維持することができる。
また、取り付け部材5は、筐体部3Aよりも剛性や強度が高いため、受け面5cの形状精度が保持されており、他の超音波振動子6に交換しても、振動伝達面6cを受け面5cと交換前と同様の当接状態にして他の超音波振動子6を固定することが可能である。
このため、超音波振動子6を交換しても超音波振動の伝達性能が損なわれることがない。これにより、洗浄装置100における洗浄性能を良好に維持することができる。
また、超音波振動子6は螺合によって固定しているため、例えば、溶接、溶着、熱硬化性の接着剤による接着などのように固定時に加熱する必要がない。このため、超音波振動子6の素子本体部6aが加熱されて故障したりするおそれもない。
このように洗浄装置100によれば、取り付け部材5を介して、超音波振動子6を洗浄槽3に固定するため、超音波振動子6から洗浄槽3に超音波振動を安定して伝達することができる。
[第1変形例]
次に、本実施形態の第1変形例の洗浄装置について説明する。
図3は、本発明の第1の実施形態の変形例(第1変形例)の構成を示す模式的な断面図である。
図3に示すように、本変形例の洗浄装置110は、上記第1の実施形態の洗浄装置100の取り付け部材5を底面3aに代えて、側面3bに固定するとともに、取り付け部材5が固定された側面3bに対向する支持壁2に代えて、支持壁12を備える。
以下、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
本実施形態における取り付け部材5は、固定位置が異なるのみであり、上記第1の実施形態と同様にして、側面3bの外側の側方から、側面3bに固定されている。
支持壁12は、側面3bに固定された取り付け部材5と重なる領域に開口を形成する切欠き部12aを備える点が、上記第1の実施形態の支持壁2と異なる。
このため、支持壁12を側方(図3における図示左側)から見ると、切欠き部12aの内側の範囲に、取り付け部材5が位置しており、この取り付け部材5に対して超音波振動子6を着脱することが可能になっている。これにより、取り付け部材5に対する側方からの超音波振動子6の着脱が容易になっている。
本変形例の洗浄装置110によれば、洗浄槽3内に、水平方向に超音波振動を伝搬させて、超音波洗浄を行うことができる点が異なるのみで、上記第1の実施形態と同様の作用効果を備える。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態の洗浄装置について説明する。
図4(a)は、本発明の第2の実施形態の洗浄装置の主要部を示す模式的な組立断面図である。図4(b)は、図4(a)におけるB視図である。図5は、本発明の第2の実施形態の洗浄装置の主要部の模式的な分解図である。
図4(a)、(b)、図5に主要部の構成を示すように、本実施形態の洗浄装置120は、上記第1の実施形態の洗浄装置100の超音波振動子6、取り付け部材5に代えて、超音波振動子26、取り付け部材25(超音波振動子取り付け部材)を備え、振動子押え部材28(第2の固定部、固定部)を追加したものである。
以下、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
超音波振動子26は、上記第1の実施形態の超音波振動子6のホーン部6bに代えて、ホーン部26bを備える。
ホーン部26bは、図5に示すように、ホーン部6bのねじ込み部6Bに代えて、円板部26Bを備える。
円板部26Bは、ホーン部6bのねじ込み部6Bの側面に形成された雄ねじ6dを削除して、側面を円筒面26dとし、この円筒面26dを円錐台状部6Aの側方に張り出した円板状の外形を有する部位である。
このため、円板部26Bと円錐台状部6Aとの間には、振動伝達面6cと平行な円環状の平面からなる段部26eが形成されている。
取り付け部材25は、上記第1の実施形態の取り付け部材5の円筒状部5Aに代えて、円筒状部25Aを備える。
円筒状部25Aは、円筒状部5Aの穴部5a、雌ねじ5bに代えて、穴部25a、雌ねじ25b(第2の固定部、固定部)を備える点が、円筒状部5Aと異なる。
このため、取り付け部材25の底部5Bは、上記第1の実施形態の取り付け部材5と同様に、溶接部7によって底面3aに固定されている。
穴部25aは、穴部5aと同じ深さを有するが、内周面に、雌ねじ25bが形成されることによって、内径が拡径されている。
雌ねじ25bは、超音波振動子26の円板部26Bの外径よりも大きな内径を有している。
振動子押え部材28は、取り付け部材25の雌ねじ25bと螺合して、取り付け部材25に超音波振動子26を固定するための略円管状の部材である。
振動子押え部材28の外周面には、取り付け部材25の雌ねじ25bと螺合する雄ねじ28cが形成されている。
振動子押え部材28の内周面には、超音波振動子26の円板部26Bの外径よりも小径かつ円錐台状部6Aの外径よりも大径となる貫通孔28aが形成されている。
振動子押え部材28の軸方向の一端部は、中心軸線に直交する平面からなる押え面28bが形成されている。
このような構成により、洗浄装置120では、図4(a)に示すように、底面3aに固定された取り付け部材25の穴部25aに超音波振動子26が円板部26B側から挿入されている。
そして、振動子押え部材28が取り付け部材25の雌ねじ25bにねじ込まれることによって、超音波振動子26の円板部26Bが、取り付け部材25の受け面5cと振動子押え部材28の押え面28bとに挟持され、これにより、超音波振動子26が取り付け部材25に固定されている。
このため、雌ねじ25bと振動子押え部材28とは、超音波振動子26を取り付け部材25に固定する第2の固定部を構成している。
振動子押え部材28の押え面28bは、超音波振動子26の段部26eのみと接触している。
このように固定された超音波振動子26は、振動子押え部材28を逆回転させれば、固定状態を解除できるため、着脱可能に固定されている。
なお、振動子押え部材28を螺合させた後、雄ねじ28cと雌ねじ25bとをねじロック剤によって接着固定してもよい。ただし、ねじロック剤は、振動伝達面6cと受け面5cとの間には浸透させないようにする。
このようにすれば、雄ねじ28cと雌ねじ25bとによる螺合部が緩み止めされ、振動伝達面6cと受け面5cとの位置関係がより強固に固定される。
この場合でも、例えば、ねじロック剤を軟化させたり除去したりすれば、振動子押え部材28を取り外すことができ、これにより、超音波振動子26を取り外すことが可能である。
このような固定状態では、振動子押え部材28のねじ込みによる押圧力によって、超音波振動子26の振動伝達面6cが、受け面5cに面状に当接されて、振動伝達面6cと受け面5cとの間に適宜の押圧力が発生している。
本実施形態の洗浄装置120によれば、超音波振動子26を、取り付け部材25と振動子押え部材28との間に挟持して固定する点が異なるのみで、上記第1の実施形態と同様の作用効果を備える。
すなわち、洗浄装置120によれば、取り付け部材25を介して、超音波振動子26を洗浄槽3に固定するため、超音波振動子26から洗浄槽3に超音波振動を安定して伝達することができる。
特に、本実施形態では、振動子押え部材28を螺進させて、超音波振動子26の円板部26Bを、受け面5cと押え面28bとの間に挟持して固定するため、受け面5cと振動伝達面6cとの当接状態を維持した状態で、超音波振動子26の着脱を行うことができる。
このため、着脱時に超音波振動子26の振動伝達面6cを受け面5cに対して摺動させる必要がないため、振動伝達面6cまたは受け面5cが傷付くのを防止できる。また、着脱の作業バラツキによって、固定状態が不安定になることを防止することができる。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態の洗浄装置について説明する。
図6(a)は、本発明の第3の実施形態の洗浄装置の主要部を示す模式的な裏面図である。図6(b)は、図6(a)におけるC−C断面図である。図7は、本発明の第3の実施形態の洗浄装置の主要部の模式的な分解図である。
図6(a)、(b)、図7に主要部の構成を示すように、本実施形態の洗浄装置130は、上記第2の実施形態の洗浄装置120の溶接部7を削除し、スタッドボルト31(第1の固定部、固定部)、押え板32(第1の固定部、固定部)、ナット33(第1の固定部、固定部)を追加したものである。
以下、上記第2の実施形態と異なる点を中心に説明する。
洗浄装置130は、上記第2の実施形態における第1の固定部である溶接部7に代えて、スタッドボルト31、押え板32、およびナット33で構成される第1の固定部によって、取り付け部材25を底面3aに固定したものである。
取り付け部材25と超音波振動子26とは、上記第2の実施形態と全く同様にして固定されている。
スタッドボルト31は、複数本のものが、底面3aにおいて取り付け部材25を固定する部位を囲むように下方に向かって立設されている。
本実施形態では、一例として、スタッドボルト31の本数は4本である。これらのスタッドボルト31は、取り付け部材5の固定位置の中心Pを中心とする円周上を4等分する4箇所の位置に立設されている。
各スタッドボルト31は、基端部において底面3aと溶接して固定されている。このため、スタッドボルト31の基端部には溶接金属が肉盛りされた溶接部31bが形成されている。ただし、スタッドボルト31の底面3aに対する固定方法は溶接には限定されず、底面3a側に雌ねじ部を設けることでボルト締結してもよい。
各スタッドボルト31の長さは、取り付け部材25の高さと後述する押え板32の板厚との和よりも長く、先端部には、雄ねじ部31aが形成されている。
押え板32は、取り付け部材25の固定位置および各スタッドボルト31の立設位置を覆うことができる大きさの平板部材からなる。
押え板32において、取り付け部材25の固定位置の中心Pに対応する中心部には、取り付け部材25の穴部25aの内径よりも大径で、取り付け部材25の外径よりも小径の円孔からなる振動子挿通孔32aが厚さ方向に貫通して設けられている。
押え板32において、振動子挿通孔32aよりも外周側には、振動子挿通孔32aの中心を中心とする円周上にスタッドボルト31を挿通させるボルト挿通孔32cが厚さ方向に貫通して設けられている。
各ボルト挿通孔32cは、それぞれスタッドボルト31の配置位置に対応する位置に設けられている。
ナット33は、押え板32のボルト挿通孔32cから突出されたスタッドボルト31の雄ねじ部31aと螺合して、押え板32を取り付け部材25に押しつけて固定するための締結部材であり、例えば、雄ねじ部31aと螺合する雌ねじ部を有する六角ナットからなる。
本実施形態では、締結の緩みを防止するため、各スタッドボルト31に2個ずつのナット33を締結し、ダブルナットによって固定している。
このような構成の洗浄装置130の主要部を組み立てるには、例えば、図7に分解図で示すように、上記第2の実施形態と同様にして、取り付け部材25に超音波振動子26を挿入し、取り付け部材25と振動子押え部材28とで超音波振動子26を挟持して固定した振動子組立体34を形成する。
次に、振動子組立体34を、取り付け部材25の固定位置に固定面5dが当接するように配置する。この状態で、各ボルト挿通孔32cにそれぞれスタッドボルト31が挿通するように、押え板32を配置して、押え板32の一方の板面である押え面32bによって、取り付け部材25の円筒状部25Aの端面を押しつける。
次に、各スタッドボルト31の雄ねじ部31aに、ナット33を螺合していくことにより、押え板32に押圧力を加えて、押え板32の位置を固定する。
押え板32に加えられた押圧力は、振動子挿通孔32aを介して取り付け部材25に伝達され、取り付け部材25が、底面3aと押え板32との間に挟持されて取り付け部材25の位置が固定される。
取り付け部材25が固定されたら、各ナット33上に、他のナット33を螺合して、ダブルナット締結を行う。
このようにして、取り付け部材25が底面3aに固定され、振動子組立体34も底面3aに固定される。
このような構成により、取り付け部材25の固定面5dが底面3aと面状に当接するとともに、超音波振動子26の振動伝達面6cが取り付け部材25の受け面5cと面状に当接して固定されている。
本実施形態の洗浄装置130によれば、取り付け部材25を洗浄槽3の底面3aと押え板32との間に挟持して固定する点が異なるのみで、上記第2の実施形態と同様の作用効果を備える。
すなわち、洗浄装置130によれば、スタッドボルト31にナット止めされた押え板32により、取り付け部材25が底面3aに押圧状態で固定され、この取り付け部材25の受け面5cに、振動子押え部材28によって超音波振動子26が押圧状態で固定されているため、超音波振動子26から洗浄槽3に超音波振動を安定して伝達することができる。
特に、本実施形態では、取り付け部材25が、底面3aに対して着脱可能に固定されているため、万一、経時的に取り付け部材25の固定状態が変化して振動伝達効率が低下しても、取り付け部材25の固定をやり直すことで、初期の固定状態を復元することが可能である。
また、スタッドボルト31を種々の位置に設けておくことにより、振動子組立体34の固定位置を容易に変更することができる。その際、固定位置を変更しても、ナット33の締結力を管理することで、同様の固定状態を実現することができる。
また、押え板32は振動子挿通孔32aを備えているため、振動子挿通孔32aを通して、振動子押え部材28および超音波振動子26を着脱することができる。このため、取り付け部材25の固定状態を変化させることなく、超音波振動子26の着脱や交換を行うことができる。
[第4の実施形態]
次に、本発明の第4の実施形態の洗浄装置について説明する。
図8(a)は、本発明の第4の実施形態の洗浄装置の主要部を示す模式的な裏面図である。図8(b)は、図8(a)におけるD−D断面図である。図9は、本発明の第4の実施形態の洗浄装置の主要部の模式的な分解図である。
図8(a)、(b)、図9に主要部の構成を示すように、本実施形態の洗浄装置140は、上記第3の実施形態の洗浄装置130の取り付け部材25、押え板32に代えて、取り付け部材45(超音波振動子取り付け部材)、押え部材42(固定部)を備え、振動子押え部材28を削除したものである。
以下、上記第3の実施形態と異なる点を中心に説明する。
洗浄装置140は、スタッドボルト31、押え部材42、およびナット33で構成される固定部によって、取り付け部材45の底面3aへの固定と、取り付け部材45の受け面5cへの超音波振動子26の固定とを行うようにしたものである。
取り付け部材45は、上記第3の実施形態の取り付け部材25の円筒状部25Aに代えて、円筒状部45Aを備える。
円筒状部45Aは、円筒状部25Aの穴部25a、雌ねじ5bに代えて、円筒状の内周面45bを有する穴部45aを備える点が、円筒状部5Aと異なる。
内周面45bの内径は、超音波振動子26の円板部26Bの外径以上とされている。
穴部45aの深さは、超音波振動子26の円板部26Bの厚さより深い適宜寸法とすることができる。
押え部材42は、取り付け部材25の固定位置および各スタッドボルト31の立設位置を覆うことができる大きさの平板部42Aと、平板部42Aの一方の表面42bの中心部に設けられた円筒状突起部42Bとを備える。平板部42Aの他方の表面42aは、表面42bに平行な平面からなる。
円筒状突起部42Bは、取り付け部材45の固定位置の中心Pに対応する中心軸線上に形成されている。円筒状突起部42Bの外周面42cは、取り付け部材45の内周面45bと摺動可能に嵌合する外径を有している。
円筒状突起部42Bの中心部には、超音波振動子26の円板部26Bの外径よりも小径、かつ円錐台状部6Aの外径よりも大径の振動子挿通孔42dが中心軸に沿って貫通されている。
この振動子挿通孔42dは、平板部42Aにも延ばされて平板部42Aの厚さ方向に貫通している。
円筒状突起部42Bの先端面である押え面42eは、円筒状突起部42Bの中心軸線に直交する平面からなる。
押え部材42において、円筒状突起部42Bよりも外周側には、外周面42cの中心軸を中心とする円周上に、スタッドボルト31を挿通させるボルト挿通孔32cが厚さ方向に貫通して設けられている。
各ボルト挿通孔32cは、それぞれスタッドボルト31の配置位置に対応する位置に設けられている。
このような構成の洗浄装置140の主要部を組み立てるには、例えば、図9に分解図で示すように、底面3a上の固定位置に固定面5dが当接するように、取り付け部材45を配置するとともに、穴部45aに超音波振動子26の円板部26Bを挿入して、振動伝達面6cを受け面5cに当接させる。
この状態で、円筒状突起部42Bおよび各ボルト挿通孔32cの位置を、それぞれ穴部45aおよびスタッドボルト31に位置合わせする。そして、取り付け部材45および超音波振動子26に向かって、押え部材42を押しつけていき、円筒状突起部42Bの先端の押え面42eを超音波振動子26の段部26eに当接させる。
このようにして、円筒状突起部42Bの外周面42cが穴部45aの内周面45bと嵌合し、各スタッドボルト31が各ボルト挿通孔32cに挿通される。
また、底面3aと固定面5d、受け面5cと振動伝達面6c、および段部26eと押え面42eとがそれぞれ互いに当接される。
次に、上記第3の実施形態と同様にして、各スタッドボルト31の雄ねじ部31aに、ナット33を螺合していくことにより、押え部材42に押圧力を加えて、押え部材42の位置を固定する。
押え部材42に加えられた押圧力は、段部26eから超音波振動子26の円板部26Bを介して取り付け部材45の底部5Bに、さらに底部5Bを介して底面3aに、それぞれ伝達される。
これにより、取り付け部材45および超音波振動子26の円板部26Bが、底面3aと押え部材42との間に挟持されて取り付け部材45および超音波振動子26の位置が固定される。
取り付け部材45および超音波振動子26が固定されたら、各ナット33上に、他のナット33を螺合して、ダブルナット締結を行う。
このような構成により、取り付け部材45の固定面5dが底面3aと面状に当接するとともに、超音波振動子26の振動伝達面6cが取り付け部材25の受け面5cと面状に当接して固定されている。
本実施形態の洗浄装置140によれば、取り付け部材45および超音波振動子26を洗浄槽3の底面3aと押え部材42との間に挟持して固定する点が異なるのみで、上記第3の実施形態と同様の作用効果を備える。
すなわち、洗浄装置140によれば、スタッドボルト31にナット止めされた押え部材42により、取り付け部材45および超音波振動子26が互いに面状に当接しするとともに、底面3aと押え部材42との間に挟持され、押圧された状態で固定されているため、超音波振動子26から洗浄槽3に超音波振動を安定して伝達することができる。
特に、本実施形態では、取り付け部材45を固定する固定部と、超音波振動子26を固定する固定部とが共通であるため、部品点数を削減することができ、安価な構成とすることができる。
また、ナット33の螺合を解除すると、取り付け部材45と超音波振動子26とを同時に取り外すことができるため、着脱作業を迅速に行うことができる。
また、本実施形態では、押え部材42の押え面42eを回転させることなく押圧固定を行うことができるため、取り付け部材45および超音波振動子26を回転させる力が作用せず、それぞれの当接状態をずらすことなく固定することができる。
なお、上記の各実施形態、変形例の説明では、超音波振動子取り付け部材の固定面および洗浄槽の筐体部、超音波振動子取り付け部材の受け面および超音波振動子の振動伝達面を、それぞれ面状に当接する状態で固定する場合の例として、着脱可能な機械的な固定と、着脱不能な固定とを説明した。具体的には、機械的手段を用いた例として、ボルトナット固定、および締結部材を介した押圧固定、機械的手段以外を用いた例として、溶接による固定の例を挙げて説明した。
しかし、面状に当接する状態で固定することができれば、これらの具体例以外の固定方法を採用することも可能である。
例えば、上記に例示した以外の機械的手段による固定、溶着による固定、カシメによる固定、リベットによる固定、圧入による固定、ねじ以外の凹凸嵌合による固定などの例を挙げることができる。
上記の各実施形態、変形例の説明では、超音波振動子を超音波振動子取り付け部材と着脱可能に固定する場合の例で説明したが、超音波振動子を、例えば、溶接やカシメ等によって着脱不能に固定してもよい。
この場合、筐体部と超音波振動子取り付け部材とを着脱可能に固定しておけば、超音波振動取り付け部材とともに超音波振動子を交換することができる。
ただし、超音波振動子の交換する必要がない場合には、超音波振動子と超音波振動取り付け部材の両方を着脱不能に固定してもよい。
上記の各実施形態、変形例の説明では、超音波振動子の振動伝達面および超音波振動子取り付け部材の受け面と、超音波振動子取り付け部材の固定面および筐体部とが、平面同士で面状に当接する場合の例で説明したが、これら当接部分の面形状は、平面同士には限定されない。例えば、同一形状の湾曲面同士で当接させることも可能である。
また、上記の各実施形態、変形例で説明したすべての構成要素は、本発明の技術的思想の範囲で適宜組み合わせたり、削除したりして実施することができる。
例えば、上記第2〜第4の実施形態における取り付け部材は、上記第1の実施形態の変形例のように、洗浄槽3の側面3bに固定位置することも可能である。また、底面3aおよび側面3bに複数の取り付け部材を固定することも可能である。
3 洗浄槽
3a 底面
3A 筐体部
3b 側面
4 洗浄用液
5、25、45 取り付け部材(超音波振動子取り付け部材)
5A、25A、45A 円筒状部
5b、25b 雌ねじ(第2の固定部、固定部)
5B 底部
5c 受け面
5d 固定面
5e 振動伝搬部
6、26 超音波振動子
6b、26b ホーン部
6c 振動伝達面
6d 雄ねじ(第2の固定部、固定部)
7 溶接部(第1の固定部、固定部)
26B 円板部
26e 段部
28 振動子押え部材(第2の固定部、固定部)
28b 押え面
31 スタッドボルト(第1の固定部、固定部)
32 押え板(第1の固定部、固定部)
33 ナット(第1の固定部、固定部)
34 振動子組立体
42 押え部材(固定部)
42B 円筒状突起部
100、110、120、130、140 洗浄装置

Claims (4)

  1. 洗浄用液を収容する筐体部を有する洗浄槽と、
    超音波振動を発生するとともに表面に設けられた振動伝達面を通して前記超音波振動を伝達する超音波振動子と、
    該超音波振動子の前記振動伝達面と面状に当接する受け面と、前記洗浄槽の前記筐体部と固定する固定面と、前記受け面から前記固定面に超音波振動を伝達する振動伝搬部とを有する超音波振動子取り付け部材と、
    該超音波振動子取り付け部材の前記固定面が前記洗浄槽の前記筐体部と当接するともに、前記超音波振動子取り付け部材の前記受け面と前記超音波振動子の前記振動伝達面とが面状に当接する状態で、前記超音波振動子取り付け部材と前記超音波振動子とを前記洗浄槽に対して固定する固定部と、
    を備える、洗浄装置。
  2. 前記固定部は、
    前記超音波振動子取り付け部材を前記筐体部に固定する第1の固定部と、
    前記超音波振動子を前記超音波振動取り付け部材に固定する第2の固定部と、
    を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の洗浄装置。
  3. 前記第2の固定部は、
    前記超音波振動子を前記超音波振動取り付け部材に対して着脱可能に固定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の洗浄装置。
  4. 前記第1の固定部は、
    前記超音波振動子取り付け部材と前記筐体部とを溶接することにより形成された
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の洗浄装置。
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