JP2014209619A - カバー部材 - Google Patents
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Abstract
【課題】複雑な構造を持たないと共に、筐体への取り付けの際に、接着工程をなるべく減らすことにより低コストでの製造及び組立性を向上させること。【解決手段】電子機器Wの表示部Waを覆う平板状のメインカバー21と、メインカバー21の両側面に設けられ、メインカバー21との間で電子機器Wを挟持するサイドカバー22、折返部23と、メインカバー21の両端面に設けられた上蓋30及び下蓋40とを備えている。【選択図】図1
Description
本発明は、スマートフォンや電子ブック等の携帯電子機器の筐体に取り付けるカバー部材に関する。
スマートフォンや電子ブック等の携帯電子機器表示部の透明なカバー部材は、ガラスや樹脂が使われている。最近では傷がつきにくい化学強化ガラスがカバー部材として用いられている。カバーガラスの製造方法は知られている(例えば、特許文献1参照。)。
上述したカバー部材では、筐体へ堅固に固定するために、複雑な構造が必要となったり、接着箇所が増え、作業工程が増える等の問題があった。
そこで本発明は、複雑な構造を持たないと共に、筐体への取り付けの際に、接着工程をなるべく減らすことにより低コストでの製造及び組立性を向上させることができるカバー部材を提供することを目的としている。
前記課題を解決し目的を達成するために、本発明のカバー部材は次のように構成されている。
直方体状に形成されると共に、少なくともその一面に表示部を有する電子機器に取り付けられるカバー部材において、前記電子機器の前記表示部が形成された面を覆う平板状のメインカバーと、このメインカバーの両側面に設けられ、前記メインカバーとの間で前記電子機器を挟持する挟持部と、前記メインカバーの両端面に設けられた上蓋及び下蓋とを備えていることを特徴とする。
本発明によれば、複雑な構造を持たないと共に、筐体への取り付けの際に、接着工程をなるべく減らすことにより低コストでの製造及び組立性を向上させることが可能となる。
図1は本発明の第1の実施の形態に係るカバー部材10を電子機器Wに取り付ける取付工程を示す斜視図、図2は取付工程を示す斜視図、図3はカバー部材10を電子機器Wに取り付けた状態を示す斜視図である。なお、Wは電子機器、Waは液晶パネル等が設けられる表示面、Wbは側面、Wcは端面を示している。
カバー部材10は、全体がガラス部材で形成されており、電子機器Wに取り付けられる本体部20と、本体部20の上端、下端にそれぞれ取り付けられる上蓋30,下蓋40とを備えており、本体部20、上蓋30、下蓋40は接着剤で一体化されている(図3参照)。
本体部20は、表示面Waに対応するメインカバー21と、このメインカバー21に一体に成形され、側面Wbに対応する一対のサイドカバー22と、このサイドカバー22から表示面Waの裏側に折り返された折返部23とを備えている。なお、サイドカバー22と折返部23との間で挟持部を形成している。
このように構成されたカバー部材10は、次のようにして電子機器Wに装着される。まず、上蓋30を電子機器Wに装着する。次に、カバー部材10のメインカバー21と折返部23との間に電子機器Wを挟むようにして挿入する。
次に、メインカバー21における上蓋30との接触部分に接着剤を塗布し、接着する。次に、下蓋40を端面Wcに位置決めし、メインカバー21における下蓋40との接触部分に接着剤を塗布し、接着する。これにより、カバー部材10が電子機器Wに装着される。
上述したように、本実施の形態に係るカバー部材10によれば、複雑な構造を有さず、また組立の際に接着箇所が2箇所のみであるため、低コストで製造でき、かつ、組立性が向上する。
図4は上述したカバー部材10の変形例に係るカバー部材10Aを示す斜視図、図5はカバー部材10Aの要部を示す説明図である。なお、図1〜図3と同一機能部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
カバー部材10Aは、全体がガラス部材で形成されており、電子機器Wに取り付けられる本体部50と、本体部50の上端、下端にそれぞれ取り付けられる上蓋30,下蓋40とを備えており、本体部50、上蓋30、下蓋40は接着剤で一体化されている。
本体部50は、表示面Waに対応するメインカバー51と、このメインカバー51に一体に成形され、側面Wbに対応する一対のサイドカバー(挟持部)52とを備えている。図5に示すように、サイドカバー52は断面円弧状に形成されており、メインカバー51の位置を基準として、90度〜180度の範囲内で形成されている。
このように構成されたカバー部材10Aは、次のようにして電子機器Wに装着される。まず、上蓋30を電子機器Wに装着する。次に、カバー部材10Aのサイドカバー52の円弧の内側の部分に電子機器Wを挟むようにして挿入する。
次に、メインカバー51における上蓋30との接触部分に接着剤を塗布し、接着する。次に、下蓋40を端面Wcに位置決めし、メインカバー51における下蓋40との接触部分に接着剤を塗布し、接着する。これにより、カバー部材10Aが電子機器Wに装着される。
本変形例においても、上述したカバー部材10と同様の効果を得ることができる。
図6は上述したカバー部材10の変形例に係るカバー部材10Bを示す斜視図である。なお、図1〜図3と同一機能部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
カバー部材10Bは、全体がガラス部材で形成されており、電子機器Wに取り付けられる本体部60と、本体部60の上端、下端にそれぞれ取り付けられる上蓋30,下蓋40とを備えており、本体部60、上蓋30、下蓋40は接着剤で一体化されている。
本体部60は、表示面Waに対応するメインカバー61と、このメインカバー61に一体に成形され、側面Wb側に折り返される折返部(挟持部)62とを備えている。折返部62は、メインカバー61の位置を基準として、外側から270度〜315度の範囲内で形成されている。
このように構成されたカバー部材10Bは、次のようにして電子機器Wに装着される。まず、上蓋30を電子機器Wに装着する。次に、カバー部材10Bの折返部62の内側に電子機器Wを挟むようにして挿入する。
次に、メインカバー61における上蓋30との接触部分に接着剤を塗布し、接着する。次に、下蓋40を端面Wcに位置決めし、メインカバー61における下蓋40との接触部分に接着剤を塗布し、接着する。これにより、カバー部材10Bが電子機器Wに装着される。
本変形例においても、上述したカバー部材10と同様の効果を得ることができる。
図7は本発明の第2の実施の形態に係るカバー部材10Cを電子機器Wに取り付ける取付工程を示す斜視図、図8は取付工程を示す斜視図である。
カバー部材10Cは、全体がガラス部材で形成されており、電子機器Wに取り付けられる本体部20と、本体部20の上端、下端にそれぞれ取り付けられる上蓋30A,下蓋40とを備えており、本体部20、上蓋30A、下蓋40は接着剤で一体化されている(図3参照)。
本体部20は、表示面Waに対応するメインカバー21と、このメインカバー21に一体に成形され、側面Wbに対応する一対のサイドカバー22と、このサイドカバー22から表示面Waの裏側に折り返された折返部23とを備えている。なお、サイドカバー22と折返部23との間で挟持部を形成している。
このように構成されたカバー部材10Cは、次のようにして電子機器Wに装着される。カバー部材10のメインカバー21と折返部23との間に電子機器Wを挟むようにして挿入する。
次に、上蓋30Aを端面Wcに位置決めし、メインカバー21における上蓋30Aとの接触部分に接着剤を塗布し、接着する。次に、下蓋40を端面Wcに位置決めし、メインカバー21における下蓋40との接触部分に接着剤を塗布し、接着する。これにより、カバー部材10Cが電子機器Wに装着される。
上述したように、本実施の形態に係るカバー部材10Cにおいても、上述したカバー部材10と同様の効果を得ることができる。
図9は本発明の第3の実施の形態に係るカバー部材10Dを電子機器Wに取り付ける取付工程を示す斜視図、図10はカバー部材10Dが取り付けられた電子機器Wを示す斜視図、図11は下蓋72を取り外した状態を示す斜視図である。
カバー部材10Dは、全体がガラス部材で形成されており、電子機器Wに取り付けられる本体部70と、本体部70の上端、下端にそれぞれ取り付けられる上蓋71,下蓋72とを備えており、本体部70、上蓋71、下蓋72は接着剤で一体化されている。上蓋71には、電子機器Wに設けられたスピーカ用のメッシュ孔71aが設けられている。また、下蓋72には、電子機器Wに設けられたマイクWm(図11参照)のためのメッシュ孔72aが設けられている。
本体部70は、表示面Waに対応するメインカバー70aと、このメインカバー70aに一体に成形され、側面Wbに対応する一対のサイドカバー70bとを備えている。
このように構成されたカバー部材10Dは、次のようにして電子機器Wに装着される。すなわち、上蓋71を端面Wcに位置決めし、メインカバー70aにおける上蓋71との接触部分に接着剤を塗布し、接着する。次に、下蓋72を端面Wcに位置決めし、メインカバー70aにおける下蓋72との接触部分に接着剤を塗布し、接着する。これにより、カバー部材10Dが電子機器Wに装着される。
上述したように、本実施の形態に係るカバー部材10Dにおいても、上述したカバー部材10と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではない。例えば、上述した例では、カバー部材の素材としてガラスを用いたが、強化ガラスやプラスチックでもよい。また、本体部と上蓋・下蓋の結合は接着剤の他、ネジ等を用いてもよい。さらに、各カバー部材のメインカバーや上蓋、下蓋には適宜スピーカ、マイク、カメラ、各種スイッチ用の孔を設けてもよい。孔部は開口したままでも良く、またメッシュを貼ってもよい。さらに一部の部材(下蓋等)は電子機器に予め一体成形したものでもよい。この他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能であるのは勿論である。
10,10A,10B,10C,10D…カバー部材、20…本体部、21…メインカバー、22…サイドカバー、23…折返部、30,30A…上蓋、40…下蓋、50…本体部、51…メインカバー、52…サイドカバー、60…本体部、61…メインカバー、62…折返部、70…本体部、71…上蓋、72…下蓋、70a…メインカバー、70b…サイドカバー、W…電子機器、Wa…表示面、Wb…側面、Wc…端面。
Claims (5)
- 直方体状に形成されると共に、少なくともその一面に表示部を有する電子機器に取り付けられるカバー部材において、
前記電子機器の前記表示部が形成された面を覆う平板状のメインカバーと、
このメインカバーの両側面に設けられ、前記メインカバーとの間で前記電子機器を挟持する挟持部と、
前記メインカバーの両端面に設けられた上蓋及び下蓋とを備えていることを特徴とするカバー部材。 - 前記挟持部は、前記電子機器の側面に対向して形成された平板状のサイドカバーと、前記メインカバーの前記表示部の裏面側に折り返されて形成された折返部とを備えていることを特徴とする請求項1に記載のカバー部材。
- 前記挟持部は、前記電子機器の側面に対向して形成され、90〜180度の範囲で形成された断面円弧状のサイドカバーを備えていることを特徴とする請求項1に記載のカバー部材。
- 前記挟持部は、前記電子機器の側面に対向して形成され、前記メインカバーの位置を基準として、外側から270度〜315度の範囲内で形成されていることを特徴とする請求項1に記載のカバー部材。
- 直方体状に形成されると共に、少なくともその一面に表示部を有する電子機器に取り付けられるカバー部材において、
前記電子機器の前記表示部が形成された面を覆う平板状のメインカバーと、
前記メインカバーの両端面に設けられ、前記電子機器の上部及び下部にそれぞれ嵌合するキャップ状の上蓋及び下蓋とを備えていることを特徴とするカバー部材。
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