JP2014209043A - 空気清浄装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用される水槽を、筐体内に設置する際、水槽を確実に所定の位置に固定することができる空気清浄装置を提供すること。【解決手段】筐体10には、開閉扉11とトレイ40を備える。開閉扉11は、一方側側面側を回動中心として回動自在に設けられており、この開閉扉11の内面に水平方向に伸びた補強バー101を備えている。トレイ40の筐体10における前面側には、下方に開口した取手部104を備えている。この取手部104と筐体10の底面14との間には空間部105を備えている。ここで、トレイ40を所定の位置より筐体10における前面側に装着した場合に、開閉扉11を閉めると、補強バー101が空間部105に入ると共に、トレイ40を所定の位置まで押し込むことを特徴とする空気清浄装置。【選択図】図19

Description

本発明は、細菌やウィルスなどの浮遊微生物を除去する空気清浄装置に関する。
水道水を電気分解して電解水を生成し、この電解水を用いて空気中に浮遊するウィルス等の除去を行う空気除菌装置が既に提案されている。
この種の空気除菌装置では、電解水を長時間に亘り循環させると、この電解水に汚れが生じ、この汚れにより電解性能が低下し、除菌性能が低下する。
従って、除菌性能の低下を防止するために、定期的に電解水を排水する構成が考えられている(特許文献1)。
特許文献1は、電解槽と、電解槽によって生成された電解水が供給される気液接触部材と、電解槽によって生成された電解水を貯留すると共に気液接触部材から流下する電解水を受ける水受け皿と、水受け皿に貯留した電解水を汲み上げて再び気液接触部材に供給する循環ポンプと、気液接触部材に室内空気を送る送風ファンを筐体内に備えている。
そして、特許文献1では、筐体の上部の一室に水受け皿に水を供給するための給水タンクを配置し、筐体の正面に給水タンクを取り出し可能な取出扉を設けている。
特開2012−52700号公報
特許文献1の構成によれば、筐体の上部の一室に水受け皿に水を供給するための給水タンクを配置し、筐体の正面に給水タンクを取り出し可能な取出扉を設けているため、給水タンクとトレイを1つの取出扉から取り出すことができ、給水及び排水作業の手間を省くことができる。
しかし、特許文献1では、給水タンクとトレイを筐体内に設置する際、トレイを確実に所定の位置に固定することができない。また、給水タンクをトレイに固定するとき、給水タンクが筐体やトレイに干渉するときに、トレイが手前にずれ、フィルターが回動しない。
そこで本発明は、トレイの着脱を行う際に、所定の位置からずれることなく、確実に固定できる空気清浄装置を提供することを目的とする。
本発明の空気清浄装置は、前面には一方向に回動する開閉扉を備えた筐体と、着脱可能な給水用タンクと、前記給水用タンク内の水が供給されるフィルタ部材と、前記フィルタ部材を駆動する筐体側の駆動部と前記筐体側駆動部に接続され動作するフィルタ側に駆動部を備え、前記給水用タンク内の前記水を前記フィルタ部材に導く供給水路を形成するトレイと、前記供給水路の前記水を電気分解する電極と、前記フィルタ部材と接触する空気流れを形成する風路と、前記風路に空気流れを生じさせる送風機とを筐体内に備えた空気清浄装置であって、前記トレイの裏面には凸状レール部材を形成し、前記筐体の前記底面には、前記凸状レール部材を摺動可能に保持する凹状ガイダーを形成し、前記開閉扉は、前記筐体における一方側側面側を回動中心として回動自在に設けられ、前記開閉扉の内面に水平方向に伸びた補強バーを備え、前記トレイの前記筐体における前面側には、下方に開口した取手部を備え、この取手部と前記筐体の底面との間には空間部を備え、前記トレイを所定の位置より前記筐体における前面側に装着した場合に、前記開閉扉を閉めると、前記補強バーが前記空間部に入ると共に、前記トレイを所定の位置まで押し込むことを特徴とする空気清浄装置であり、これにより所期の目的を達成するものである。
本発明によれば、前面に開閉扉を備えた筐体と、着脱可能な給水用タンクと、前記給水用タンク内の水が供給されるフィルタ部材と、前記給水用タンク内の前記水を前記フィルタ部材に導く供給水路を形成するトレイと、前記供給水路の前記水を電気分解する電極と、前記フィルタ部材と接触する空気流れを形成する風路と、前記風路に空気流れを生じさせる送風機とを筐体内に備えた空気清浄装置であって、前記トレイの裏面には凸状レール部材を形成し、前記筐体の前記底面には、前記凸状レール部材を摺動可能に保持する凹状ガイダーを形成し、前記開閉扉は、前記筐体における一方側側面側を回動中心として回動自在に設けられ、前記開閉扉の内面に水平方向に伸びた補強バーを備え、前記トレイの前記筐体における前面側には、下方に開口した取手部を備え、この取手部と前記筐体の底面との間には空間部を備え、前記トレイを所定の位置より前記筐体における前面側に装着した場合に、前記開閉扉を閉めると、前記補強バーが前記空間部に入ると共に、前記トレイを所定の位置まで押し込むことを特徴とすることにより、すなわち、開閉扉を閉じるとき、開閉扉の補強材がトレイ下部の支持部材を押しながら、トレイを所定の位置に動かし、所定の位置に押し込むことができる。
本発明の一実施例の空気清浄装置外観斜視図 同空気清浄装置の開閉扉を開いた状態を示す外観斜視図 同空気清浄装置の開閉扉上部爪部斜視図 同空気清浄装置の開閉扉下部爪部斜視図 同空気清浄装置の筐体側上部爪部斜視図 同空気清浄装置の筐体側下部爪部斜視図 図2の状態から給水用タンクと排水用タンクとを取り外した状態を示し、電極ユニットが第1の動作状態であることを示す外観斜視図 図2の状態から給水用タンクと排水用タンクとを取り外した状態を示し、電極ユニットが第2の動作状態であることを示す外観斜視図 図4の状態からトレイを取り外した状態を示し、電極ユニットが第2の動作状態であることを示す外観斜視図 図4の状態から給水用タンクと排水用タンクとを取り外した状態を示し、電極ユニットが第1の動作状態であることを示す外観斜視図 本実施例に用いる、給水用タンク、フィルタ部材、及び排水用タンクをトレイに載置した状態を示す斜視図 同トレイの上面図 給水用タンクの斜視図 仕切り板の正面図 本実施例に用いるトレイの上面側斜視図 同トレイの裏面側斜視図 同トレイの正面図 本実施例による空気清浄装置の電極ユニットを示す要部斜視図 空気清浄装置の上面からの断面図 空気清浄装置の側断面図 空間清浄装置のフィルター駆動機構部側断面図 空間清浄装置のフィルター駆動機構部側断面図 空間清浄装置の開閉扉補強バーとトレイ部上からの断面図 空間清浄装置の開閉扉補強バーと固定判別手段用開閉器部の断面図
以下に、本発明の一実施例による空気清浄装置について説明する。
図1は本実施例の空気清浄装置の外観斜視図、図2は同空気清浄装置の開閉扉を開いた状態を示す外観斜視図、図3は図2の状態から給水用タンクと排水用タンクとを取り外した状態を示し、電極ユニットが第1の動作状態であることを示す外観斜視図、図4は図2の状態から給水用タンクと排水用タンクとを取り外した状態を示し、電極ユニットが第2の動作状態であることを示す外観斜視図、図5は図4の状態からトレイを取り外した状態を示し、電極ユニットが第2の動作状態であることを示す外観斜視図、図6は図4の状態から給水用タンクと排水用タンクとを取り外した状態を示し、電極ユニットが第1の動作状態であることを示す外観斜視図である。
図1に示すように、本実施例による空気清浄装置は、筐体10の前面には開閉扉11を、両側面には吸入口12を、天面には吹出口13を有する。
図2に示すように、開閉扉11を開くと、筐体10内には給水用タンク20と排水用タンク30とがトレイ40に着脱可能に載置されている。給水用タンク20と排水用タンク30とは、開閉扉11に対向する位置に並設されている。
給水用タンク20と排水用タンク30とは、トレイ40を引き出すことなく開閉扉11を開いた状態でトレイ40から取り外すことができる。
図3は、給水用タンク20と排水用タンク30とをトレイ40から取り外した状態を示している。
図3に示す状態では、電極ユニット50は第1の動作状態にある。第1の動作状態では、電極ユニット50は、筐体10の底面14に近接した位置で保持され、トレイ40内の水中に配置されている。電極ユニット50が第1の動作状態にある場合にはトレイ40を筐体10から引き出すことはできない。
図4に示す状態では、電極ユニット50は第2の動作状態にある。第2の動作状態では、電極ユニット50は、筐体の底面14から離間した位置で保持され、トレイ40から更に上方に引き上げられている。電極ユニット50の引き上げは、図3及び図4に示すレバー51によって使用者が操作する。
図4に示すように、電極ユニット50を第2の動作状態としたときには、電極ユニット50は、仕切り板41に当接しないため、図5に示すようにトレイ40を筐体10内から取り出すことができる。
図6では、トレイ40を取り出した状態で、レバー51の操作により、電極ユニット50を再び第1の動作状態に移動させている。
給水用タンク20への給水と排水用タンク30からの排水作業、更にはトレイ40の清掃作業は、図1から図5に示す順番で、給水用タンク20、排水用タンク30、トレイ40を取り外し、給水、排水、清掃後に、図5から図1に示す順番で装着を行うことで完了する。
図2から図6に示すように、開閉扉11の内面にはボトル15が着脱可能に取り付けられている。ボトル15には、タブレット状の食塩が入っており、給水用タンク20及び排水用タンク30の装着時に、トレイ40中に必要量の食塩を投入することで水の塩素濃度を高める。
図5及び図6に示すように、筐体10の底面14には、底上げ部19が形成され、底上げ部19の上面には凹状ガイダー16を形成している。また、筐体10の底面14には、ポンプ駆動部17を設けている。
図7は、本実施例に用いる、給水用タンク、フィルタ部材、及び排水用タンクをトレイに載置した状態を示す斜視図、図8は同トレイの上面図、図9は給水用タンクの斜視図、図10は仕切り板の正面図である。
図7及び図8に示すように、トレイ40には、給水用タンク20、フィルタ部材60、及び排水用タンク30が載置されている。またトレイ40には仕切り板41が設けられている。フィルタ部材60及び仕切り板41はトレイ40に対し着脱可能に設けられている。
トレイ40の上面は、仕切り板41によって第1の領域と第2の領域に仕切られている。第1の領域には、給水用タンク20と排水用タンク30が配置され、第2の領域には、フィルタ部材60が配置されている。電極ユニット50は第1の領域に配置している。
排水用タンク30には、上部に取っ手31が形成され、上面は開閉蓋32となっている。この開閉蓋32には接続口33が設けられている。
図8、図17、18に示すように、フィルタ部材60は、吸水性繊維素材を円筒状部材外周面に設け、フィルタ部材60端部に設けられた駆動機構61が、筐体10内に設けられた回動機構100と歯車が噛み合わさり回動する。駆動機構61は、筐体10における左側に位置するものである。
そしてフィルタ部材60は、通過する空気を電解水に接触させて空気を除菌する気液接触機能を果たす。
図9に示すように、給水用タンク20は、上部及び一方の側部に取っ手21が形成され、下部に蓋22を有する。この蓋22を取り外して水道水を注入する。蓋22には押圧によって開となるピンを備え、トレイ40上に載置されると、ピンが押されて内部の水が滴下される。
図10に示すように、仕切り板41には、トレイ40に残留するスケールを含む汚水を汲み上げるポンプ70と、このポンプ70で汲み上げた汚水を排水用タンク30に導くホース71を設けている。
ポンプ70は、図5及び図6で示すポンプ駆動部17によって動作する。ポンプ駆動部17は磁気結合によってポンプ70を駆動する。
ポンプ70で汲み上げた汚水は、ホース71から接続口33を通り排水用タンク30内に導かれる。
排水用タンク30内には、例えばフロートスイッチからなる排水検知手段が設けられ、所定の汚水量になるとポンプ駆動部17の動作を停止する。
図11は本実施例に用いるトレイの上面側斜視図、図12は同トレイの裏面側斜視図、図13は同トレイの正面図である。
供給水路42は、給水用タンク20の下方に位置する第1の供給水路42aと、フィルタ部材60の下方に位置する第2の供給水路42bと、第2の供給水路42bの出口側につながる貯留部42cと、第1の供給水路42aの出口側につながり第2の供給水路42bの入口側につながる電極用水路42dとから構成されている。電極ユニット50は電極用水路42dに配置される。ポンプ70は、貯留部42cから汚水を汲み上げる。
給水は、第1の供給水路42a、電極用水路42d、及び第2の供給水路42bを順次通過した後に貯留部42cに導かれるため、汚水は新鮮な水に押されながら貯留部42cに移動し、トレイ40の供給水路42に残留している汚水を確実に排水用タンク30に回収することができる。
貯留部42cの底面は、供給水路42の中で最も低く形成している。貯留部42cの底面を低くすることで、スケールなどの比重の大きな成分を貯留部42cに溜めやすくし、トレイ40の供給水路42への残留を少なくして排水用タンク30での確実な回収を行うことができる。
トレイ40の裏面には凸状レール部材43を形成している。この凸状レール部材43は、図5及び図6で示す筐体10の底面14の凹状ガイダー16に摺動可能に保持され、電極ユニット50が第2の動作状態では、凸状レール部材43を凹状ガイダー16に対して摺動させることでトレイ40の脱着を行える。
図14は本実施例による空気清浄装置の電極ユニットを示す要部斜視図である。
電極ユニット50は、筐体10の底面14に対して近接離間可能に設けてあり、近接離間動作はレバー51によって行うことができる。図14では、電極ユニット50が、筐体10の底面14に近接した位置で保持される第1の動作状態を示している。
電極ユニット50は、内部に電極を有し、これら電極間に電圧を印加することにより、水を電解して電解水を生成する。塩化物イオンを含む水が電解されることで、次亜塩素酸を含む電解水が生成される。次亜塩素酸は活性酸素種に含まれ、強力な酸化作用や漂白作用を有する。次亜塩素酸が溶解した水溶液、すなわち生成される電解水は、ウィルス等の不活化、殺菌、有機化合物の分解等、種々の空気清浄効果を発揮する。
筐体10の底面14には、電極ユニット50から滴下する水を受ける電極用トレイ44を設けている。電極用トレイ44は底面14の凹部に配置され、トレイ40の装着時には、電極用トレイ44はトレイ40で覆われる。電極ユニット50の下方に電極用トレイ44を設けることで、トレイ40を取り外した状態で、電極ユニット50から滴下する水で筐体10の底面14を濡らすことがなく、トレイ40を装着した状態ではトレイ40によって覆われ、トレイ40の装着時には電極用トレイ44を取り外す必要が無いため、使用者の作業負担を軽減できる。
図14を用いて電極ユニット50の取り外し動作について説明する。
図14(a)は、電極ユニット50を引き下ろした状態であり、電極ユニット50の上部は蓋体52で覆われている。蓋体52を取り外した状態を図14(b)に示す。電極ユニット50は、一対の係合爪53によって保持枠54に着脱される。電極ユニット50にはユニット側コネクター55aが、保持枠54には本体側コネクター55bが設けられている。ユニット側コネクター55a及び本体側コネクター55bにはそれぞれ配線コードが接続されているが、配線コードについては図示を省略する。蓋体52は、電極ユニット50の動作時に、この配線コードが絡まないために設けている。
ユニット側コネクター55aと本体側コネクター55bとを外した後に、図14(c)に示すように、一対の係合爪53を保持枠54から取り外して、電極ユニット50の交換を行う。
新たな電極ユニット50の装着は、図14(c)、(b)、(a)の順で行う。
図15は本実施例による空気清浄装置の側断面図、図16は同空気清浄装置の側断面斜視図である。
筐体10の両側面に設けた吸入口12から筐体10内に吸入された空気は、筐体10の後面18側から下方に引っ張られ、フィルタ部材60と風路板81の下端との隙間を通過し、風路板81によって形成された風路80内を上昇する。風路80に空気流れを生じさせる送風機82が筐体10内の上方に配置され、送風機82によって空気は吹出口13から吹き出される。
以上のように本実施例による空気清浄装置によれば、トレイ40の装着後には電極ユニットを第1の動作状態とすることで供給水路42内に電極を位置させて電解水を生成させ、トレイ40の着脱動作時には電極ユニットを第2の動作状態とすることで、トレイ40の着脱動作をスムーズに行うことができる。
また本実施例による空気清浄装置によれば、凸状レール部材43と凹状ガイダー16とでトレイ40をスライドさせて着脱できるとともに、供給水路42内に電極を位置させた状態ではトレイ40の着脱を防止することができる。
また本実施例による空気清浄装置によれば、給水用タンク20、フィルタ部材60、及び排水用タンク30をトレイ40に着脱可能に載置し、第2の動作状態で、給水用タンク20、フィルタ部材60、排水用タンク30、及びトレイ40を取り外し、給水用タンク20、フィルタ部材60、排水用タンク30、及びトレイ40を取り外した後に、第1の動作状態として、電極ユニット50の着脱を行えるものである。また、頻繁に行う必要がある、給水、排水、及びフィルタ部材60やトレイ40の掃除を容易に行えるとともに、電極ユニット50の着脱も使用者が容易に行うことができる。
また本実施例による空気清浄装置によれば、電極ユニット50を風路80と仕切られた第1の領域に配置することで、電気分解時に発生する酸化ガスが風路80に流れ込み、送風機82などに用いられている材料を劣化させることを防止することができる。
また本実施例による空気清浄装置によれば、底上げ部19の高さだけ凸状レール部材43の突出量を少なくすることができ、凸状レール部材43の破損を防止することができる。
以上の説明で、基本的な構造が理解されたところで、以下、本実施形態における最も大きな特徴点について説明する。
本実施形態における最も大きな特徴は、図2に示す開閉扉11とトレイ40の構造にある。具体的には、開閉扉11は、筐体10における一方側側面側を回動中心として回動自在に設けられている。この開閉扉11の内面に水平方向に伸びた補強バー101を備えている。トレイ40の筐体10における前面側には、下方に開口した取手部104を備えている。この取手部104と筐体10の底面14との間には空間部105を備えている。ここで、トレイ40を所定の位置より筐体10における前面側に装着した場合に、開閉扉11を閉めると、補強バー101が空間部105に入ると共に、トレイ40を所定の位置まで押し込むものである。
これにより、トレイ40が所定の位置におさまることが可能となる。
また、トレイ40を所定の位置より筐体10における前面側に装着した場合に、開閉扉11を閉めると、補強バー101が空間部105に入るので、補強バー101が筐体10におさまる空間を新たに設ける必要が無く、筐体10をコンパクトにできる。
また、図2に示すように、トレイ40の裏面には複数の支持部材103を備えている。支持部材103は、筐体10における一方側側面寄りと他方側側面寄りとに設けられている。
トレイ40の裏面の図12に示す凸状レール部材43は、支持部材103の間に位置しており、補強バー101には、補強バー101から前記筐体10における後面側に突出して突起部102を備えている。
この図2、図17、18に示す突起部102は、支持部材103の間に位置しており、トレイ40の凸状レール部材43を凹状ガイダー16に装着し、トレイ40を所定の位置より筐体10における前面側に装着した場合に、開閉扉11を閉めると、補強バー101が、最初に筐体10における一方側側面寄り支持部材103を筐体10における後面方向へ押し込み、次に補強バー101の突起部102がトレイ40を所定の位置まで押し込むものである。
すなわち、凸状レール部材43と凹状ガイダー16との間には、遊びであるクリアランスがあるので、最初に、補強バー101が、一方側側面寄りの支持部材103を押すことによって、トレイ40の一方側を移動させ、次に、補強バー101の突起部102によって、トレイ40の他方側を移動させる。つまり、トレイ40を全体を一度に移動させるのではなく、一方側と他方側とを順次移動させるので、トレイ40を移動させる力である開閉扉11を閉める力を低減できる。
また、これにより、給水用タンク20をトレイ40に取り付ける際に、トレイ40がずれても、補強バー101の突起部102が、トレイ40を所定の位置に押し込むため、筐体10内に設けられた回動機構100に図8に示すフィルタ部材60の端部に設けられた駆動機構61が確実に噛み合わさり、フィルタ部材60が回転動作することが確実に可能となる。
また、図2に示す給水用タンク20は、トレイ40、筐体10において、一方側側面、つまり開閉扉11軸側に位置する。
これにより、開閉扉11の回転の中心から、手前側に位置するトレイ40の支持部材103には、開閉扉11の補強バー101が、図2、図18に示す軸106を中心にした最小半径で、最初にトレイ40の下方の軸106側、つまり一方側側面寄りの支持部材103を押し込むことが容易に可能となる。
この点について詳しく説明すると、開閉扉11を閉める場合には、開閉扉11の他方側を押して、開閉扉11を閉める。開閉扉11の回転の中心から補強バー101の突起部102までの距離は、開閉扉11の回転の中心から開閉扉11を押す位置、つまり他方側までの距離より短いので、開閉扉11を押す力より、大きな力で、補強バー101の突起部102は、トレイ40を押すことが出来る。また、開閉扉11の回転の中心から一方側側面寄りの支持部材103までの距離は、開閉扉11の回転の中心から補強バー101の突起部102までの距離より、更に短いので、開閉扉11を押す力より、更に大きな力で、補強バー101は、一方側側面寄りの支持部材103を押すことが出来る。ここで、水の入った給水用タンク20は、一方側側面寄りに位置するので、給水用タンク20が他方側側面寄りに位置する場合に比べ、開閉扉11を押す力を小さくできる。
また、図6、図12に示すトレイ40の凸状レール部材43と筐体10の凸状レール部材43とは、筐体10における他方側側面より、つまり開閉扉11軸側とは反対側に位置する。
これにより。開閉扉11軸の中心から、手前側に位置するトレイ40の支持部材103とは対称に位置する支持部材103には、開閉扉11の補強バー101がトレイ40を押し込むときに、トレイ40の凸状レール部材43は、筐体10の凸状レール部材43に沿って、所定の位置にトレイ40が押し込まれることが可能となる。
また、トレイ40の凸状レール部材43と筐体10の凹状ガイダー16が、筐体10における一方側側面寄りに位置する場合に比べ、筐体10における他方側側面寄りに位置する場合は、一方側側面寄りの支持部材103と、トレイ40の凸状レール部材43および筐体10の凹状ガイダー16との距離が長くなる。最初に、補強バー101が、一方側側面寄りの支持部材103を押すことによって、トレイ40の一方側を移動させる場合には、トレイ40の凸状レール部材43と筐体10の凹状ガイダー16とが回転中心となり回動する。すなわち、トレイ40の凸状レール部材43と筐体10の凹状ガイダー16が、筐体10における一方側側面寄りに位置する場合に比べ、筐体10における他方側側面寄りに位置する場合は、この回動時の回動半径が大きくなり、更に開閉扉11を押す力を小さくできる。
また、開閉扉11と筐体10の他方側における上部には、開閉扉11を閉じた場合に、筐体10に開閉扉11を固定する上部固定手段90を備えている。同様に、開閉扉11と筐体10の他方側における下部には、開閉扉11を閉じた場合に、筐体10に開閉扉11を固定する下部固定手段91を設けている。なお、開閉扉11は樹脂で形成している。
上部固定手段90は、開閉扉11に設けた上部開閉扉側係止部92と、筐体10に設けた上部筐体側係止部93と、上部付勢手段94と、上部付勢解除手段95とからなる。
上部開閉扉側係止部92は、開閉扉11の内側で、他方側における上部、つまり筐体10の前面から見て右側上部に位置するものである。上部開閉扉側係止部92は、開閉扉11の内側から筐体10の方向へ伸びている。上部開閉扉側係止部92の先端には、筐体10の内方、つまり筐体10の前面から見て右側から左側へ伸びた上部開閉扉側爪部分96を備えている。
上部筐体側係止部93は、筐体10の前面側で、他方側における上部、つまり筐体10の前面から見て右側上部に設けられ、筐体10から開閉扉11の方向へ伸びている。上部筐体側係止部93は、筐体10に回動自在に装着され、上部筐体側係止部93の先端が、筐体10における左右方向に移動可能である。上部筐体側係止部93の先端には、筐体10の外方、つまり筐体10の前面から見て左側から右側へ伸びた上部筐体側爪部分97を備えている。
下部固定手段91は、開閉扉11に設けた下部開閉扉側係止部98と、筐体10に設けた下部筐体側係止部99と、下部付勢手段89とからなる。
下部開閉扉側係止部98は、開閉扉11の内側で、他方側における下部、つまり筐体10の前面から見て右側下部に位置するものである。下部開閉扉側係止部98は、開閉扉11の内側から筐体10の方向へ伸びている。下部開閉扉側係止部98の先端には、筐体10の内方、つまり筐体10の前面から見て左側から右側へ伸びた下部開閉扉側爪部分107を備えている。
下部筐体側係止部99は、筐体10の前面側で、他方側における下部、つまり筐体10の前面から見て右側下部に設けられ、筐体10から開閉扉11の方向へ伸びている。下部筐体側係止部99は、筐体10に回動自在に装着され、下部筐体側係止部99の先端が、筐体10における左右方向に移動可能である。下部筐体側係止部99の先端には、筐体10の外方、つまり筐体10の前面から見て左側から右側へ伸びた下部筐体側爪部分108を備えている。
上部付勢手段94は、上部筐体側係止部93と下部筐体側係止部99の先端を一方側、つまり筐体10の前面から見て左側へ付勢する。上部付勢手段94の一例は、ばねである。
上部付勢解除手段95は、上部筐体側係止部93の他方側で、筐体10における側面側に位置している。この上部付勢解除手段95を一方側、つまり筐体10の前面から見て左側へ押すと、上部筐体側係止部93と下部筐体側係止部99の先端を他方側、つまり筐体10の前面から見て左側へ移動する。
開閉扉11を閉める方向へ回動させると、最初に、上部開閉扉側係止部92は、上部筐体側係止部93に接触する。更に、開閉扉11を閉める方向へ回動させると、上部開閉扉側係止部92は、上部筐体側係止部93に接触しながら、上部筐体側係止部93の先端を他方側、つまり筐体10の前面から見て左側へ押し広げる。そして、開閉扉11が、完全に閉まるまで回動させると、上部筐体側係止部93の先端は、上部付勢手段94によって一方側、つまり筐体10の前面から見て右側へ戻る。これにより、上部筐体側係止部93の上部筐体側爪部分97が、上部開閉扉側係止部92の上部開閉扉側爪部分96に引っ掛かる。
同様に、開閉扉11を閉める方向へ回動させると、最初に、下部開閉扉側係止部98は、下部筐体側係止部99に接触する。更に、開閉扉11を閉める方向へ回動させると、下部開閉扉側係止部98は、下部筐体側係止部99に接触しながら、下部筐体側係止部99の先端を他方側、つまり筐体10の前面から見て左側へ押し広げる。そして、開閉扉11が、完全に閉まるまで回動させると、下部筐体側係止部99の先端は、上部付勢手段94によって一方側、つまり筐体10の前面から見て右側へ戻る。これにより、下部筐体側係止部99の下部筐体側爪部分108が、下部開閉扉側係止部98の下部開閉扉側爪部分107に引っ掛かる。
この状態で、上部付勢解除手段95を一方側、つまり筐体10の前面から見て左側へ押すと、上部筐体側係止部93と下部筐体側係止部99の先端を他方側、つまり筐体10の前面から見て左側へ移動し、上部筐体側係止部93の上部筐体側爪部分97が、上部開閉扉側係止部92の上部開閉扉側爪部分96から外れ、同時に、下部筐体側係止部99の下部筐体側爪部分108が、下部開閉扉側係止部98の下部開閉扉側爪部分107から外れる。
上部固定手段90または下部固定手段91によって、筐体10に開閉扉11が固定されたことを判別する固定判別手段86を備えている。
固定判別手段86は、固定判別手段用突起部87と固定判別手段用開閉器109とからなる。
固定判別手段用突起部87は、開閉扉11の内側に備えた補強バー101の下部に設けている。この固定判別手段用突起部87は、開閉扉11の内側から筐体10へ伸びている。筐体10の下部の底面14とトレイ40の間には、略は固形状のケース88を設けている。このケース88の開閉扉11の側面には、開口部110を有し、ケース88中には、固定判別手段用開閉器109を備えている。
開閉扉11を閉じると、固定判別手段用突起部87がケース88の開口部110を通り、ケース88内の固定判別手段用開閉器109が閉じられることにより、空気清浄装置を動作することが可能となる。
また、開閉扉11を開いたとき、ケース88内の固定判別手段用開閉器109から固定判別手段用突起部87が離れ、固定判別手段用開閉器109が開くことにより、空気清浄装置の動作を停止することが可能となる。
ここで、開閉扉11の上部を手で押して、開閉扉11を閉じたとき、開閉扉11が変形し、上部固定手段90のみ固定される場合がある。この場合にも、固定判別手段86は、筐体10における下部に設けたので、下部固定手段91が、固定されていない場合に、ケース88内の固定判別手段用開閉器109と固定判別手段用突起部87とが離れ、固定判別手段用開閉器109が開いていることにより、空気清浄装置が動作しないものである。これにより、使用者は、開閉扉11が完全に閉じていないことに、気づくことができるものである。
固定判別手段86は、筐体10の上下方向における下部固定手段91と同じ高さに設けたものである。また、補強バー101に設けられた固定判別手段用突起部87は、他の部品に干渉することなく上下方向に配置することができる。これにより、開閉扉11の内側の上下に設けた補強バー101を共用することが可能となる。
本発明は、空間に浮遊する微生物を除去する空気清浄装置であるが、浮遊微生物除去機能を有する加湿器としても適している。
10 筐体
11 開閉扉
12 吸入口
13 吹出口
14 底面
15 ボトル
16 凹状ガイダー
17 ポンプ駆動部
18 後面
19 底上げ部
20 給水用タンク
21 取っ手
22 蓋
30 排水用タンク
31 取っ手
32 開閉蓋
33 接続口
40 トレイ
41 仕切り板
42 供給水路
42a 第1の供給水路
42b 第2の供給水路
42c 貯留部
42d 電極用水路
43 凸状レール部材
44 電極用トレイ
50 電極ユニット
51 レバー
52 蓋体
53 係合爪
54 保持枠
55a ユニット側コネクター
55b 本体側コネクター
60 フィルタ部材
61 駆動機構
70 ポンプ
71 ホース
80 風路
81 風路板
82 送風機
86 固定判別手段
87 固定判別手段用突起部
88 ケース
90 上部固定手段
91 下部固定手段
92 上部開閉扉側係止部
93 上部筐体側係止部
94 上部付勢手段
95 上部付勢解除手段
96 上部開閉扉側爪部分
97 上部筐体側爪部分
98 下部開閉扉側係止部
99 下部筐体側係止部
100 回動機構
101 補強バー
102 突起部
103 支持部材
104 取手部
105 空間部
106 軸
107 下部開閉扉側爪部分
108 下部筐体側爪部分
109 固定判別手段用開閉器
110 開口部

Claims (6)

  1. 前面には一方向に回動する開閉扉を備えた筐体と、着脱可能な給水用タンクと、前記給水用タンク内の水が供給されるフィルタ部材と、前記フィルタ部材を駆動する筐体側の駆動部と前記筐体側駆動部に接続され動作するフィルタ側に駆動部を備え、前記給水用タンク内の前記水を前記フィルタ部材に導く供給水路を形成するトレイと、前記供給水路の前記水を電気分解する電極と、前記フィルタ部材と接触する空気流れを形成する風路と、前記風路に空気流れを生じさせる送風機とを筐体内に備えた空気清浄装置であって、前記トレイの裏面には凸状レール部材を形成し、前記筐体の底面には、前記凸状レール部材を摺動可能に保持する凹状ガイダーを形成し、前記開閉扉は、前記筐体における一方側側面側を回動中心として回動自在に設けられ、前記開閉扉の内面に水平方向に伸びた補強バーを備え、前記トレイの前記筐体における前面側には、下方に開口した取手部を備え、この取手部と前記筐体の底面との間には空間部を備え、前記トレイを所定の位置より前記筐体における前面側に装着した場合に、前記開閉扉を閉めると、前記補強バーが前記空間部に入ると共に、前記トレイを所定の位置まで押し込むことを特徴とする空気清浄装置。
  2. 前記トレイの裏面には複数の支持部材を備え、前記支持部材は、前記筐体における一方側側面寄りと他方側側面寄りとに設けられ、前記トレイの裏面の前記凸状レール部材は、前記支持部材の間に位置し、前記補強バーには、前記補強バーから前記筐体における後面側に突出して突起部を備え、この突起部は、前記支持部材の間に位置し、前記トレイの前記凸状レール部材を前記凹状ガイダーに装着し、前記トレイを所定の位置より前記筐体における前面側に装着した場合に、前記開閉扉を閉めると、前記補強バーが、最初に前記筐体における一方側側面寄り前記支持部材を前記筐体における後面方向へ押し込み、次に前記補強バーの前記突起部が前記トレイを所定の位置まで押し込むことを特徴とする請求項1に記載の空気清浄装置。
  3. 前記給水用タンクは、前記トレイにおける前記筐体における一方側側面寄りに位置することを特徴とする請求項2に記載の空気清浄装置。
  4. 前記トレイの前記凸状レール部材と前記筐体の前記凸状レール部材とは、前記筐体における他方側側面よりに位置することを特徴とする請求項2または3に記載の空気清浄装置。
  5. 前記開閉扉と前記筐体の他方側における上部には、前記開閉扉を閉じた場合に、前記筐体に前記開閉扉を固定する上部固定手段を備え、前記開閉扉と前記筐体の他方側における下部には、前記開閉扉を閉じた場合に、前記筐体に前記開閉扉を固定する下部固定手段を設け、前記上部固定手段または前記下部固定手段によって、前記筐体に前記開閉扉が固定されたことを判別する固定判別手段を備え、この固定判別手段は、前記筐体における下部に設けたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の空気清浄装置。
  6. 前記固定判別手段は、前記筐体の上下方向における前記下部固定手段と同じ高さに設けたことを特徴とする請求項5に記載の空気清浄装置。
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